JPH0979010A - 4サイクルエンジン用動弁機構の駆動鎖車構造 - Google Patents

4サイクルエンジン用動弁機構の駆動鎖車構造

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JPH0979010A
JPH0979010A JP25700895A JP25700895A JPH0979010A JP H0979010 A JPH0979010 A JP H0979010A JP 25700895 A JP25700895 A JP 25700895A JP 25700895 A JP25700895 A JP 25700895A JP H0979010 A JPH0979010 A JP H0979010A
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JP
Japan
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intake
exhaust
crankshaft
valve
drive chain
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JP25700895A
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Masaaki Yoshikawa
雅明 吉川
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Yamaha Motor Co Ltd
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Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンを小形にさせ、かつ、圧縮比を大き
くさせてエンジン性能を向上させる。エンジンを小形に
させるときに、動弁機構の駆動鎖車に強度上の不都合が
生じないようにする。 【解決手段】 吸気カム軸28と排気カム軸29とを、
シリンダヘッド8にそれぞれその軸心26,27回りに
回動自在に支承させる。吸気弁19の上端部と上記吸気
カム軸28とをカム係合させる。排気弁20の上端部と
上記排気カム軸29とをカム係合させる。クランク軸2
に駆動鎖車35を取り付ける。上記吸、排気カム軸2
8,29にそれぞれ従動鎖車36を取り付ける。これら
駆動、従動鎖車35,36に巻掛伝動体37を巻き掛け
る。上記駆動鎖車35を上記クランク軸2に外嵌される
ボス部39と、このボス部39の外周面に一体的に突設
される歯部40とで構成する。上記ボス部39の厚さ寸
法(D)を上記歯部40の高さ寸法(H)以下にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関である4
サイクルエンジン用動弁機構に関し、より詳しくは、ク
ランク軸の動力をカム軸に伝達させる駆動鎖車の構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】4サイクルエンジンは、通常、次のよう
に構成されている。
【0003】即ち、クランク軸を支承するクランクケー
スが設けられ、このクランクケースにシリンダ孔を有す
るシリンダ本体が突設され、上記シリンダ孔の軸心を垂
直にみて、上記シリンダ本体の上端にシリンダヘッドが
取り付けられている。上記シリンダ孔にピストンが軸方
向摺動自在に嵌入されると共に、このピストンは上記ク
ランク軸に連接棒によって連動連結されている。
【0004】上記シリンダ孔内でシリンダヘッドとピス
トンとで囲まれた空間が燃焼室とされ、この燃焼室に通
じる吸気開口部と排気開口部とが上記シリンダヘッドに
形成されると共に、上記吸気開口部を開閉する吸気弁が
設けられる一方、上記排気開口部を開閉する排気弁が設
けられている。
【0005】また、上記エンジンが有する動弁機構に
は、次のように構成されたものがある。
【0006】軸心がそれぞれ前後方向に延びて左右に並
設される吸気カム軸と排気カム軸とが、上記シリンダヘ
ッドにそれぞれその軸心回りに回動自在に支承され、上
記吸気弁の上端部と上記吸気カム軸とがカム係合する一
方、上記排気弁の上端部と上記排気カム軸とがカム係合
している。上記クランク軸に駆動鎖車が取り付けられる
一方、上記吸、排気カム軸にそれぞれ従動鎖車が取り付
けられ、これら駆動、従動鎖車にタイミングベルトであ
る巻掛伝動体が巻き掛けられている。
【0007】そして、エンジンの駆動時には、各鎖車等
を介してクランク軸に各カム軸が連動し、これら各カム
軸にカム係合して上記吸、排気弁が適宜開閉し、これに
よって、上記エンジンの駆動が続けられるようになって
いる。
【0008】上記の場合、エンジンは4サイクルであっ
て、ピストンが二往復する間に吸、排気弁はそれぞれ一
回づつ開弁動作する必要があり、つまり、クランク軸が
二回転する間に吸、排気カム軸はそれぞれ一回転させる
必要がある。このため、上記駆動鎖車のピッチ円寸法は
従動鎖車のピッチ円寸法の1/2(「所定の減速比」)
とされている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来では、
駆動鎖車の強度を十分に大きくさせるため、そのピッチ
円寸法を大きくして駆動鎖車の肉厚を大きくしており、
この際、上記「所定の減速比」を保つ必要上、上記各従
動鎖車のピッチ円寸法も大きくされている。
【0010】しかし、上記従来構成によれば、次の不都
合がある。
【0011】第1に、各従動鎖車のピッチ円寸法が大き
くされた分、これら両鎖車が互いの干渉を避けるため、
これらの回転中心は大きく離反させられており、よっ
て、これに伴い、両カム軸も左右に大きく離反させられ
ることとなり、これにより、エンジンの左右の幅寸法が
大きくなって、これの小形化が阻害されている。
【0012】第2に、上記したように、両カム軸が大き
く離反させられると、これにより、これらカム軸とカム
係合する吸、排気弁の各上端部も互いに大きく離反する
こととなり、これに伴って、吸、排気弁の各軸心同士の
交角が大きくなっている。よって、前記燃焼室の天井面
の一部を構成する上記吸、排気弁の燃焼室側の各端面が
上死点のピストンからより大きく離れることとなって、
上記天井面が側面視で高さの大きい三角形状となり、こ
のため、燃焼室の隙間容積が大きくなり、その分、圧縮
比が小さくなってエンジン性能の向上が阻害されるおそ
れがある。
【0013】第3に、従来では、上記駆動鎖車をクラン
ク軸に固着させるために、キー手段が用いられていて、
上記駆動鎖車の内孔にキー溝が成形されている。
【0014】このため、エンジンを小形にさせようとし
て、駆動鎖車のピッチ円寸法を単に小さくさせると、上
記キー溝を成形した部分の肉厚が薄くなって、強度上の
不都合を生じるおそれがある。
【0015】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、エンジンを小形にさせ、かつ、圧縮比を
大きくさせてエンジン性能を向上させることを課題とす
る。
【0016】また、エンジンを小形にさせるときに、動
弁機構の駆動鎖車に強度上の不都合が生じないようにす
ることを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
の本発明の4サイクルエンジン用動弁機構の駆動鎖車構
造は、次の如くである。
【0018】請求項1の発明によれば、軸心26,27
がそれぞれ前後方向に延びて左右に並設される吸気カム
軸28と排気カム軸29とを、シリンダヘッド8にそれ
ぞれその軸心26,27回りに回動自在に支承させ、吸
気弁19の上端部と上記吸気カム軸28とをカム係合さ
せる一方、排気弁20の上端部と上記排気カム軸29と
をカム係合させ、クランク軸2に駆動鎖車35を取り付
ける一方、上記吸、排気カム軸28,29にそれぞれ従
動鎖車36を取り付け、これら駆動、従動鎖車35,3
6に巻掛伝動体37を巻き掛けた場合において、上記駆
動鎖車35を上記クランク軸2に外嵌されるボス部39
と、このボス部39の外周面に一体的に突設される歯部
40とで構成し、上記ボス部39の厚さ寸法(D)を上
記歯部40の高さ寸法(H)以下にしてある。
【0019】請求項2の発明によれば、ボス部39の内
周面の一部にキー溝43を形成し、このキー溝43を駆
動鎖車35の周方向で隣り合う歯部40,40間のほぼ
中央に位置させてある。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0021】図において、符号1は自動二輪車や自動車
に搭載される内燃機関である4サイクル並列多気筒エン
ジンで、図4中矢印Frは説明の便宜上前方を示し、下
記する左右とは、上記前方に向っての方向をいうものと
する。
【0022】上記エンジン1はクランク軸2を支承する
クランクケース3と、このクランクケース3に突設され
るシリンダ4とを有している。このシリンダ4は、上記
クランク軸2から一体的に突出するシリンダ本体5を備
え、このシリンダ本体5にはシリンダ孔6が形成されて
いる。
【0023】各図で示すように、上記シリンダ孔6の軸
心7を垂直にみたとき、上記シリンダ本体5の突出端で
ある上端に締結具によってシリンダヘッド8が着脱自在
に取り付けられている。
【0024】上記シリンダ孔6にピストン10が軸方向
に摺動自在に嵌入され、このピストン10は上記クラン
ク軸2に連接棒11によって連動連結されている。上記
ピストン10の上端面は凹面10aとされている。上記
シリンダ孔6内でシリンダヘッド8と上死点近くのピス
トン10とで囲まれた空間が燃焼室12とされ、放電部
がこの燃焼室12に臨む点火プラグ13が設けられてい
る。
【0025】上記シリンダ4の外部から上記燃焼室12
に連通する吸気通路14と、同上燃焼室12から同上シ
リンダ4の外部に連通させる排気通路15とが上記シリ
ンダヘッド8に形成されている。上記燃焼室12に開口
する上記吸気通路14の一端部が吸気開口部16とさ
れ、この吸気開口部16は各燃焼室12に前後に3つづ
つ並べて形成されている。また、上記燃焼室12に開口
する上記排気通路15の一端部が排気開口部17とさ
れ、この排気開口部17は各燃焼室12に前後に2つづ
つ並べて形成されている。即ち、上記エンジン1は5バ
ルブ式のエンジンとされている。
【0026】上記各吸気開口部16をそれぞれ開閉させ
る吸気弁19と、各排気開口部17をそれぞれ開閉させ
る排気弁20とが設けられ、これら吸気弁19と排気弁
20とはその各軸心21,22の方向に摺動自在となる
よう上記シリンダヘッド8に支承されている。
【0027】図1〜3で示すように、上記クランク軸2
に沿った視線(側面視)でみて、上記吸気弁19と排気
弁20の各軸心21,22は、上記シリンダ孔6の軸心
7の左右に振り分け状に位置しており、上記各軸心2
1,22は、上方に向うに従い上記シリンダ孔6の軸心
7から離れるように少し傾斜させられている。
【0028】上記エンジン1の動弁機構25は、各軸心
26,27が互いに平行で前後方向に延び、かつ、左右
に並設される吸気カム軸28と排気カム軸29とを備え
ている。これら吸気カム軸28と排気カム軸29は上記
シリンダヘッド8の上面側に軸受によりそれぞれその軸
心26,27回りに回動自在に支承されている。
【0029】上記吸気弁19の上端部と上記吸気カム軸
28とがリフター30を介してカム係合させられてい
る。また、上記排気弁20の上端部と上記排気カム軸2
9とがリフター31を介してカム係合させられている。
【0030】上記クランク軸2に吸気カム軸28と排気
カム軸29とを連動連結させる連動手段33が設けられ
ている。この連動手段33は上記クランク軸2の一端部
(前端部)に取り付けられる駆動鎖車35と、上記吸気
カム軸28と排気カム軸29の各一端部(前端部)に取
り付けられる従動鎖車36,36と、これら駆動鎖車3
5と各従動鎖車36に巻き掛けられる無端帯形状のタイ
ミングベルトである巻掛伝動体37と、この巻掛伝動体
37に所定の張力を与えるテンションプーリー38とで
構成されている。
【0031】そして、エンジン1の駆動時には、連動手
段33を介してクランク軸2に吸気カム軸28と排気カ
ム軸29とが連動し、これら吸気カム軸28と排気カム
軸29にカム係合して上記吸気弁19と排気弁20とが
適宜開閉し、これによって、上記エンジン1の駆動が続
けられるようになっている。
【0032】上記の場合、エンジン1は4サイクルであ
って、ピストン10が二往復する間に吸気弁19と排気
弁20はそれぞれ一回づつ開弁動作する必要があり、つ
まり、クランク軸2が二回転する間に吸気カム軸28と
排気カム軸29はそれぞれ一回転させる必要がある。こ
のため、上記駆動鎖車35のピッチ円寸法P1 は従動鎖
車36のピッチ円寸法P2 の1/2(「所定の減速
比」)とされている。
【0033】図1において、上記駆動鎖車35は、上記
クランク軸2の一端部に外嵌される円筒状のボス部39
と、このボス部39の外周面に一体的に突設される歯部
40とで構成され、上記ボス部39の厚さ寸法(D)
は、上記歯部40の高さ寸法(H)以下とされている。
【0034】上記実施の形態によれば、厚さ寸法(D)
が高さ寸法(H)よりも十分に大きくされていた従来に
比べて、駆動鎖車35のピッチ円寸法P1 がより小さく
なる。
【0035】よって、「所定の減速比」を保つ必要上、
各従動鎖車36のピッチ円寸法P2も小さくなり、その
分、これら両従動鎖車36,36の各軸心26,27が
互いに接近させられており、これに伴い、吸気カム軸2
8と排気カム軸29も互いにより接近させられて、エン
ジン1の小形化が図られている。
【0036】また、上記したように、吸気カム軸28と
排気カム軸29とを互いに接近させたため、これら吸気
カム軸28と排気カム軸29とカム係合する吸気弁19
と排気弁20の各上端部も互いに接近し、これに伴っ
て、同上吸気弁19と排気弁20の各軸心21,22の
交角θが小さくされている。
【0037】よって、前記燃焼室12の天井面の一部を
構成する上記吸気弁19と排気弁20の燃焼室12側の
各端面19a,20aが上死点のピストン10に、より
接近することとなって、上記天井面が側面視で高さの低
い偏平な三角形状となり、このため、燃焼室12の隙間
容積が小さくなり、これにより、圧縮比が大きくされ
て、エンジン性能の向上が図られている。
【0038】図1において、上記駆動鎖車35は上記ク
ランク軸2の一端部に対しキー手段41によりその周方
向で固着されている。このキー手段41は、上記クラン
ク軸2の一端部と、駆動鎖車35のボス部39の周方向
の一部に形成された一対のキー溝42,43と、これら
キー溝42,43に嵌入されたキー44とで構成されて
いる。
【0039】上記各キー溝42,43はそれぞれ断面が
コの字状をなして、両キー溝42,43により矩形の孔
が形成されている。上記ボス部39のキー溝43は駆動
鎖車35の周方向で隣り合う歯部40,40間、つま
り、谷部45のほぼ中央に位置させられている。
【0040】ところで、駆動鎖車35のボス部39の内
周面の一部にキー溝43を形成した場合、このキー溝4
3の各角部43aに応力が集中しがちとなる。
【0041】そこで、上記したように、上記キー溝43
を隣り合う歯部40,40のほぼ中央に位置させてあ
り、このため、上記キー溝43の各角部43aは、同上
周方向で上記各歯部40とほぼ同じところに位置するこ
ととなり、上記キー溝43の角部43aにおける応力は
上記各歯部40によって支持されることとなる。
【0042】図4において、上記クランク軸2の一端部
には制振装置47が支持されている。この制振装置47
は、上記クランク軸2の端部に外嵌される円板状の支持
板48と、この支持板48にゴム製弾性の緩衝体49を
介して支持されるドーナツ形状の重り50と、上記支持
板48を上記クランク軸2の一端部にその周方向で固着
させる他のキー手段52とで構成されている。
【0043】上記他のキー手段52は、上記クランク軸
2の一端部と、上記支持板48の内周面の周方向の一部
に形成された一対のキー溝53,54と、これらキー溝
53,54に嵌入されたキー55とで構成されている。
上記各キー溝53,54はそれぞれ断面がコの字状をな
して、両キー溝53,54により矩形の孔が形成されて
いる。
【0044】上記クランク軸2の軸方向において、上記
駆動鎖車35と、支持板48とは上記クランク軸2の一
端部に締結具56によって一体的に着脱自在に固着され
ている。
【0045】上記クランク軸2の径方向で、上記キー手
段41のキー44の外端面およびこの外端面に接してい
るキー溝43の底面は、他のキー手段52のキー55の
外端面およびこの外端面に接している実線のキー溝54
の底面よりも内方に位置している。
【0046】このため、上記クランク軸2に駆動鎖車3
5と支持板48を組み付けるときには、まず、キー手段
41のキー溝42にキー44を嵌入させてから、クラン
ク軸2に駆動鎖車35を外嵌させると共に、上記キー4
4にキー溝43を嵌合させ、これによって、クランク軸
2に駆動鎖車35を組み付ける。
【0047】次に、他のキー手段52のキー溝53にキ
ー55を嵌入させてから、クランク軸2に支持板48を
外嵌させると共に、上記キー55に実線のキー溝54を
嵌合させ、これによって、クランク軸2に支持板48を
組み付ける。
【0048】上記の場合、駆動鎖車35と支持板48と
は個々に組み付けるため、その作業が煩雑である。
【0049】そこで、図4中仮想線で示すように、各キ
ー44,55の各外端面と、各キー溝43,54の底面
とをクランク軸2の軸心からみてほぼ同じところに位置
させてもよい。
【0050】このようにすれば、上記クランク軸2に駆
動鎖車35と支持板48とを組み付けるときには、ま
ず、各キー溝42,53に各キー44,55を嵌入さ
せ、次に、クランク軸2に駆動鎖車35と支持板48を
続けて嵌合させることにより、上記組み付けが完了する
こととなって上記組み付け作業が容易となる。
【0051】また、この場合、各キー溝42,53の断
面形状と、各キー溝43,54の断面形状と、各キー4
4,55の形状寸法、材質とを同じにすれば、各キー溝
の成形が容易になると共に、キー44,55の種類が少
なくなって、部品管理がし易くなる。
【0052】なお、図4中実線で示すように、各キー溝
43,54の底面をクランク軸2の径方向で偏位させる
一方、同上図4中仮想線で示すように、各キー44,5
5の各外端面をクランク軸2の径方向でほぼ同じところ
に位置させるようにした場合において、上記クランク軸
2に駆動鎖車35と支持板48を組み付けるときには、
まず、各キー溝42,53に各キー44,55を嵌入さ
せて、上記キー44の外端面をクランク軸2の軸心に平
行な状態とし、次に、クランク軸2に駆動鎖車35を嵌
合させると共に、この駆動鎖車35のキー溝43を上記
キー55に嵌合させて通過させ、同上キー溝43を上記
キー44に嵌合させる。
【0053】次に、上記キー55を側面視で少し傾斜さ
せて、上記クランク軸2に支持板48を嵌合させると共
に、上記キー55に仮想線のキー溝54を嵌合させ、こ
のとき、傾斜させた上記キー55の一部を上記キー溝5
4の底面に当接させる。すると、クランク軸2に対する
支持板48の周方向の固着が、がたつきなくできて、こ
の支持板48の組み付けが完了する。
【0054】図5、6は、連動手段33についての他の
実施の形態を示している。
【0055】これによれば、巻掛伝動体37はローラチ
ェーンとされ、この巻掛伝動体37が巻き掛けられる駆
動鎖車35、従動鎖車36は、それぞれボス部39と、
このボス部39の外周面に一体的に突設される環状の歯
支持部57と、この歯支持部57の外周面に一体的に突
設される歯部40とで構成され、上記歯支持部57はロ
ーラチェーンの左右リンクプレート間に挟まれる部分と
されている。
【0056】なお、以上は図示の例によるが、吸気カム
軸28、排気カム軸29と、吸気弁19、排気弁20の
各上端部とは、リフター30,31に加えロッカーアー
ムを介してカム係合するものであってもよい。また、シ
リンダ本体5とシリンダヘッド8は互いに一体成形され
て互いに取り付けられたものであってもよい。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、次の効果がある。
【0058】請求項1の発明によれば、軸心がそれぞれ
前後方向に延びて左右に並設される吸気カム軸と排気カ
ム軸とを、シリンダヘッドにそれぞれその軸心回りに回
動自在に支承させ、吸気弁の上端部と上記吸気カム軸と
をカム係合させる一方、排気弁の上端部と上記排気カム
軸とをカム係合させ、クランク軸に駆動鎖車を取り付け
る一方、上記吸、排気カム軸にそれぞれ従動鎖車を取り
付け、これら駆動、従動鎖車に巻掛伝動体を巻き掛けた
4サイクルエンジン用動弁機構において、上記駆動鎖車
を上記クランク軸に外嵌されるボス部と、このボス部の
外周面に一体的に突設される歯部とで構成し、上記ボス
部の厚さ寸法を上記歯部の高さ寸法以下にしてある。
【0059】このため、第1に、駆動鎖車における歯部
の高さ寸法は従来と同じ寸法であるとしても、ボス部の
厚さ寸法を上記高さ寸法以下にしたことから、その分、
上記厚さ寸法が高さ寸法よりも十分に大きくされていた
従来に比べて、駆動鎖車のピッチ円寸法がより小さくな
る。
【0060】よって、「所定の減速比」を保つ必要上、
各従動鎖車のピッチ円寸法も小さくなり、その分、これ
ら両従動鎖車の各軸心を互いに接近させることができ、
これに伴い、吸気カム軸と排気カム軸も互いにより接近
させることができ、この結果、エンジンを小形にさせる
ことができる。
【0061】第2に、上記したように、吸気カム軸と排
気カム軸とを互いに接近させたため、これら吸気カム軸
と排気カム軸とカム係合する吸気弁と排気弁の各上端部
も互いに接近させることができ、これに伴って、同上吸
気弁と排気弁の各軸心の交角を小さくできる。
【0062】よって、前記燃焼室の天井面の一部を構成
する上記吸気弁と排気弁の燃焼室側の各端面が上死点の
ピストンに、より接近することとなって、上記天井面が
側面視で高さの低い偏平な三角形状となり、このため、
燃焼室の隙間容積が小さくなり、これにより、圧縮比を
大きくできて、エンジン性能の向上が達成される。
【0063】請求項2の発明によれば、ボス部の内周面
の一部にキー溝を形成し、このキー溝を駆動鎖車の周方
向で隣り合う歯部間のほぼ中央に位置させてあり、次の
効果がある。
【0064】即ち、駆動鎖車のボス部の内周面の一部に
キー溝を形成した場合、このキー溝の各角部に応力が集
中しがちとなる。
【0065】そこで、上記したように、上記キー溝を隣
り合う歯部のほぼ中央に位置させてあり、このため、上
記キー溝の各角部は、同上周方向で上記各歯部とほぼ同
じところに位置することとなり、上記キー溝の角部にお
ける応力は上記各歯部によって支持されることとなる。
【0066】よって、請求項1の発明のように、ボス部
の厚さ寸法を歯部の高さ寸法以下にして、上記ボス部の
厚さ寸法を薄くしたとしても、上記駆動鎖車には十分の
強度が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の部分拡大断面図である。
【図2】エンジンの全体側面図である。
【図3】エンジンの上部の側面断面図である。
【図4】図2の4‐4線矢視断面図である。
【図5】巻掛伝動体についての他の実施の形態で、図1
に相当する図である。
【図6】図5の6‐6線矢視断面図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 クランク軸 3 クランクケース 4 シリンダ 5 シリンダ本体 6 シリンダ孔 7 軸心 8 シリンダヘッド 10 ピストン 11 連接棒 12 燃焼室 16 吸気開口部 17 排気開口部 19 吸気弁 20 排気弁 19a,20a 端面 21,22 軸心 25 動弁機構 26,27 軸心 28 吸気カム軸 29 排気カム軸 33 連動手段 35 駆動鎖車 36 従動鎖車 37 巻掛伝動体 39 ボス部 40 歯部 41 キー手段 43 キー溝 43a 角部 44 キー P1 ,P2 ピッチ円寸法 θ 交角 (D) 厚さ寸法 (H) 高さ寸法

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸を支承するクランクケースを
    設け、このクランクケースにシリンダ孔を有するシリン
    ダ本体を突設し、上記シリンダ孔の軸心を垂直にみて、
    上記シリンダ本体の上端にシリンダヘッドを取り付け、
    上記シリンダ孔にピストンを軸方向摺動自在に嵌入する
    と共に、このピストンを上記クランク軸に連動連結し、
    上記シリンダ孔内でシリンダヘッドとピストンとで囲ま
    れた空間を燃焼室とし、この燃焼室に通じる吸気開口部
    と排気開口部とを上記シリンダヘッドに形成すると共
    に、上記吸気開口部を開閉する吸気弁を設ける一方、上
    記排気開口部を開閉する排気弁を設け、軸心がそれぞれ
    前後方向に延びて左右に並設される吸気カム軸と排気カ
    ム軸とを、上記シリンダヘッドにそれぞれその軸心回り
    に回動自在に支承させ、上記吸気弁の上端部と上記吸気
    カム軸とをカム係合させる一方、上記排気弁の上端部と
    上記排気カム軸とをカム係合させ、上記クランク軸に駆
    動鎖車を取り付ける一方、上記吸、排気カム軸にそれぞ
    れ従動鎖車を取り付け、これら駆動、従動鎖車に巻掛伝
    動体を巻き掛けた4サイクルエンジン用動弁機構におい
    て、 上記駆動鎖車を上記クランク軸に外嵌されるボス部と、
    このボス部の外周面に一体的に突設される歯部とで構成
    し、上記ボス部の厚さ寸法(D)を上記歯部の高さ寸法
    (H)以下にした4サイクルエンジン用動弁機構の駆動
    鎖車構造。
  2. 【請求項2】 ボス部の内周面の一部にキー溝を形成
    し、このキー溝を駆動鎖車の周方向で隣り合う歯部間の
    ほぼ中央に位置させた請求項1に記載の4サイクルエン
    ジン用動弁機構の駆動鎖車構造。
JP25700895A 1995-09-08 1995-09-08 4サイクルエンジン用動弁機構の駆動鎖車構造 Pending JPH0979010A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001014411A (ja) * 1999-06-29 2001-01-19 Morita Mfg Co Ltd 医療支援システムのリンク方法、この方法を記録した記録媒体

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