JPH0979144A - 密閉型圧縮機の内部乾燥方法 - Google Patents
密閉型圧縮機の内部乾燥方法Info
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- JPH0979144A JPH0979144A JP23580995A JP23580995A JPH0979144A JP H0979144 A JPH0979144 A JP H0979144A JP 23580995 A JP23580995 A JP 23580995A JP 23580995 A JP23580995 A JP 23580995A JP H0979144 A JPH0979144 A JP H0979144A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 圧縮機のステータのコイルに大電流を流すこ
となく、圧縮機の温度上昇に要する時間を短縮し、圧縮
機の内部乾燥を促進する。 【解決手段】 密閉型圧縮機の内部乾燥方法は、圧縮機
内部の水分を除去する乾燥工程Aと、その後、圧縮機内
部に潤滑油を封入する潤滑油封入工程Bとを備えてい
る。乾燥工程Aは、圧縮機に外部から高周波磁界を印加
して加熱すると同時に、圧縮機の内部に高温・高圧の乾
燥空気を通気させ、圧縮機の温度を上昇させる昇温工程
1を有している。また、乾燥工程Aは、昇温工程1の後
に、圧縮機内部のステータを通電保温しながら圧縮機の
真空排気を行う保温・排気工程2を有している。
となく、圧縮機の温度上昇に要する時間を短縮し、圧縮
機の内部乾燥を促進する。 【解決手段】 密閉型圧縮機の内部乾燥方法は、圧縮機
内部の水分を除去する乾燥工程Aと、その後、圧縮機内
部に潤滑油を封入する潤滑油封入工程Bとを備えてい
る。乾燥工程Aは、圧縮機に外部から高周波磁界を印加
して加熱すると同時に、圧縮機の内部に高温・高圧の乾
燥空気を通気させ、圧縮機の温度を上昇させる昇温工程
1を有している。また、乾燥工程Aは、昇温工程1の後
に、圧縮機内部のステータを通電保温しながら圧縮機の
真空排気を行う保温・排気工程2を有している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、密閉型圧縮機の製
造工程において圧縮機内部の水分を除去するための圧縮
機の内部乾燥方法に係り、とりわけ、圧縮機の加熱や真
空排気を行う密閉型圧縮機の内部乾燥方法に関する。
造工程において圧縮機内部の水分を除去するための圧縮
機の内部乾燥方法に係り、とりわけ、圧縮機の加熱や真
空排気を行う密閉型圧縮機の内部乾燥方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図6には、圧縮機本体11とアキュムレ
ーター12とを備えた、一般的な密閉型圧縮機10が示
されている。この圧縮機10の本体11は、メインケー
ス13a とアッパーケース13b とからなるケース13
を備えている。このケース13内部には、圧縮部14
と、この圧縮部14を貫通するクランク軸15とが配設
されている。クランク軸15には電動機のロータ16が
固着され、このロータ16の周囲を取り囲むように、コ
イルを有するステータ17が配設されている。また、ア
ッパーケース13b の上部には、吐出管20と電源端子
21とが配設されている。一方、アキュムレーター12
の上部には吸込管18が設けられ、アキュムレーター1
2下部には本体11の圧縮部14とアキュムレーター1
2の内部とを連通する一対の接続管19が設けられてい
る。
ーター12とを備えた、一般的な密閉型圧縮機10が示
されている。この圧縮機10の本体11は、メインケー
ス13a とアッパーケース13b とからなるケース13
を備えている。このケース13内部には、圧縮部14
と、この圧縮部14を貫通するクランク軸15とが配設
されている。クランク軸15には電動機のロータ16が
固着され、このロータ16の周囲を取り囲むように、コ
イルを有するステータ17が配設されている。また、ア
ッパーケース13b の上部には、吐出管20と電源端子
21とが配設されている。一方、アキュムレーター12
の上部には吸込管18が設けられ、アキュムレーター1
2下部には本体11の圧縮部14とアキュムレーター1
2の内部とを連通する一対の接続管19が設けられてい
る。
【0003】ここで、上に例示したような密閉型圧縮機
において、圧縮機内部に水分が存在すると、圧縮機の金
属材料の腐食とスラッジの発生、銅メッキ現象の発生、
あるいは絶縁材料等の化学材料の劣化といった問題が発
生するおそれがある。このため、圧縮機の製造段階で、
圧縮機内部の水分を十分に除去しておく必要がある。ま
た、特に近年はフロン冷媒のオゾン層破壊問題に伴って
新冷媒への切り換えが進められているが、この新冷媒用
の潤滑油は一般に吸湿性の高いものとなっている。この
ため、潤滑油の吸湿による劣化を防止する上でも、圧縮
機内部からの水分除去の必要性が大きくなっている。
において、圧縮機内部に水分が存在すると、圧縮機の金
属材料の腐食とスラッジの発生、銅メッキ現象の発生、
あるいは絶縁材料等の化学材料の劣化といった問題が発
生するおそれがある。このため、圧縮機の製造段階で、
圧縮機内部の水分を十分に除去しておく必要がある。ま
た、特に近年はフロン冷媒のオゾン層破壊問題に伴って
新冷媒への切り換えが進められているが、この新冷媒用
の潤滑油は一般に吸湿性の高いものとなっている。この
ため、潤滑油の吸湿による劣化を防止する上でも、圧縮
機内部からの水分除去の必要性が大きくなっている。
【0004】そこで、従来より密閉型圧縮機の内部水分
を除去するための圧縮機の内部乾燥方法が各種提案され
ている。そのような従来の圧縮機の内部乾燥方法の例
が、図7乃至図9に示されている。まず、図7に示され
ているのが、炉加熱・熱風通気法である。この方法は、
圧縮機10を加熱炉70によって外部から加熱するとと
もに、送風機42と電熱線43とを有する熱風通気装置
40によって、通風管44を通じて圧縮機10の吸入管
18に高温・高圧の乾燥空気を送り込み、吐出管20か
ら排出させるものである。
を除去するための圧縮機の内部乾燥方法が各種提案され
ている。そのような従来の圧縮機の内部乾燥方法の例
が、図7乃至図9に示されている。まず、図7に示され
ているのが、炉加熱・熱風通気法である。この方法は、
圧縮機10を加熱炉70によって外部から加熱するとと
もに、送風機42と電熱線43とを有する熱風通気装置
40によって、通風管44を通じて圧縮機10の吸入管
18に高温・高圧の乾燥空気を送り込み、吐出管20か
ら排出させるものである。
【0005】次に、図8に示されているのが、炉加熱・
真空排気法である。この方法は、圧縮機10を加熱炉7
0によって外部から加熱するとともに、真空ポンプ60
によって、圧縮機10内部の空気を吸入管18及び吐出
管20から排気管61を通じて真空排気させるものであ
る。
真空排気法である。この方法は、圧縮機10を加熱炉7
0によって外部から加熱するとともに、真空ポンプ60
によって、圧縮機10内部の空気を吸入管18及び吐出
管20から排気管61を通じて真空排気させるものであ
る。
【0006】また、図9に示されているのが、ステータ
通電加熱・真空排気法である。この方法は、真空ポンプ
60によって、圧縮機10内部の空気を吸入管18及び
吐出管20から排気管61を通じて真空排気させるとと
もに、圧縮機10の電源端子21に電気ケーブル81で
DC電源80を接続し、このDC電源80によってステータ
17のコイルに通電して加熱するものである。
通電加熱・真空排気法である。この方法は、真空ポンプ
60によって、圧縮機10内部の空気を吸入管18及び
吐出管20から排気管61を通じて真空排気させるとと
もに、圧縮機10の電源端子21に電気ケーブル81で
DC電源80を接続し、このDC電源80によってステータ
17のコイルに通電して加熱するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの密閉
型圧縮機の内部乾燥方法には、以下のような問題点があ
る。すなわち、上記いずれの方法も、圧縮機10各部の
温度上昇が遅いため、乾燥作業に長時間を要してしま
う。また、図8及び図9に示す真空排気を組合わせた方
法では、圧縮機10各部の温度上昇より真空排気の方が
優先的に行われてしまうため(図10参照)、真空排気
による温度低下により圧縮機10内部の水分が残留し、
十分な水分除去を行うことができない。特に、圧縮機1
0の中ではステータ17部分の熱容量が大きいため、ス
テータ17周辺でこのような問題が生じやすくなってい
る。
型圧縮機の内部乾燥方法には、以下のような問題点があ
る。すなわち、上記いずれの方法も、圧縮機10各部の
温度上昇が遅いため、乾燥作業に長時間を要してしま
う。また、図8及び図9に示す真空排気を組合わせた方
法では、圧縮機10各部の温度上昇より真空排気の方が
優先的に行われてしまうため(図10参照)、真空排気
による温度低下により圧縮機10内部の水分が残留し、
十分な水分除去を行うことができない。特に、圧縮機1
0の中ではステータ17部分の熱容量が大きいため、ス
テータ17周辺でこのような問題が生じやすくなってい
る。
【0008】また、図9に示すステータ17の通電加熱
を行う方法では、通電制御が難しく、また圧縮機10各
部を十分に加熱するためにはステータ17のコイルに大
電流(ロック電流)を流す必要があるので、ステータ1
7のコイルにダメージを与えるおそれがある。特に、圧
縮機の10の電動機がDCモータである場合は、ロータ1
6の磁石が減磁するおそれがあるため、ステータ17の
コイルに大電流を流すことは好ましくない。
を行う方法では、通電制御が難しく、また圧縮機10各
部を十分に加熱するためにはステータ17のコイルに大
電流(ロック電流)を流す必要があるので、ステータ1
7のコイルにダメージを与えるおそれがある。特に、圧
縮機の10の電動機がDCモータである場合は、ロータ1
6の磁石が減磁するおそれがあるため、ステータ17の
コイルに大電流を流すことは好ましくない。
【0009】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、密閉型圧縮機の内部乾燥方法において、圧
縮機のステータのコイルに大電流を流すことなく、圧縮
機の温度上昇に要する時間を短縮することを目的とす
る。
ものであり、密閉型圧縮機の内部乾燥方法において、圧
縮機のステータのコイルに大電流を流すことなく、圧縮
機の温度上昇に要する時間を短縮することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の手段は、密閉型圧
縮機の内部乾燥方法において、密閉型圧縮機に外部から
高周波磁界を印加して加熱し、前記圧縮機の温度を上昇
させる昇温工程を有する乾燥行程を備えたことを特徴と
する。この第1の手段によれば、昇温工程によって、圧
縮機のステータのコイルに大電流を流すことなく、圧縮
機の温度を短時間で上昇させることができる。
縮機の内部乾燥方法において、密閉型圧縮機に外部から
高周波磁界を印加して加熱し、前記圧縮機の温度を上昇
させる昇温工程を有する乾燥行程を備えたことを特徴と
する。この第1の手段によれば、昇温工程によって、圧
縮機のステータのコイルに大電流を流すことなく、圧縮
機の温度を短時間で上昇させることができる。
【0011】第2の手段は、上記第1の手段の乾燥工程
の昇温工程において、同時に前記圧縮機の内部に高温・
高圧の乾燥空気を通気させることを特徴とする。この第
2の手段によれば、昇温工程によって圧縮機の温度を上
記第1の手段より更に短時間で上昇させることができ
る。
の昇温工程において、同時に前記圧縮機の内部に高温・
高圧の乾燥空気を通気させることを特徴とする。この第
2の手段によれば、昇温工程によって圧縮機の温度を上
記第1の手段より更に短時間で上昇させることができ
る。
【0012】第3の手段は、上記第1または第2の手段
において、前記乾燥工程は、前記昇温工程の後に、前記
圧縮機のステータを通電保温しながら前記圧縮機の真空
排気を行う保温・排気工程を有することを特徴とする。
この第3の手段によれば、上記第1または第2の手段の
昇温工程によって圧縮機の温度を上昇させた後、保温・
排気工程において、圧縮機のステータを通電保温するこ
とにより、ステータ及びそのコイルに熱の補給を行いな
がら圧縮機の真空排気による内部乾燥を行うことができ
る。このため、圧縮機の内部乾燥を促進することができ
る。
において、前記乾燥工程は、前記昇温工程の後に、前記
圧縮機のステータを通電保温しながら前記圧縮機の真空
排気を行う保温・排気工程を有することを特徴とする。
この第3の手段によれば、上記第1または第2の手段の
昇温工程によって圧縮機の温度を上昇させた後、保温・
排気工程において、圧縮機のステータを通電保温するこ
とにより、ステータ及びそのコイルに熱の補給を行いな
がら圧縮機の真空排気による内部乾燥を行うことができ
る。このため、圧縮機の内部乾燥を促進することができ
る。
【0013】第4の手段は、上記第3の手段において、
前記乾燥工程の後に、前記圧縮機の内部に潤滑油を封入
する潤滑油封入工程を備えたことを特徴とする。この第
4の手段によれば、潤滑油封入工程において、上記第3
の手段の乾燥工程によって十分に乾燥された圧縮機の内
部に潤滑油を封入できるため、潤滑油の吸湿を効果的に
防止することができる。
前記乾燥工程の後に、前記圧縮機の内部に潤滑油を封入
する潤滑油封入工程を備えたことを特徴とする。この第
4の手段によれば、潤滑油封入工程において、上記第3
の手段の乾燥工程によって十分に乾燥された圧縮機の内
部に潤滑油を封入できるため、潤滑油の吸湿を効果的に
防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1乃至図4は、本発明に
よる密閉型圧縮機の内部乾燥方法の一実施形態を示す図
である。なお、図2乃至図4に示す実施形態において、
図6乃至図9に示す上記従来例と同一の構成部分には同
一符号を付して説明する。
施の形態について説明する。図1乃至図4は、本発明に
よる密閉型圧縮機の内部乾燥方法の一実施形態を示す図
である。なお、図2乃至図4に示す実施形態において、
図6乃至図9に示す上記従来例と同一の構成部分には同
一符号を付して説明する。
【0015】図1に示すように、本実施形態の密閉型圧
縮機の内部乾燥方法は、乾燥工程Aと、この乾燥工程A
の後の潤滑油封入工程Bとを備えている。まず、図1乃
至図3により、乾燥工程Aについて説明する。図1に示
すように、乾燥工程Aは、高周波誘導加熱と熱風通気と
の組合わせによる昇温工程1と、その後のステータ通電
保温と真空排気との組合せによる保温・排気工程2とを
有している。
縮機の内部乾燥方法は、乾燥工程Aと、この乾燥工程A
の後の潤滑油封入工程Bとを備えている。まず、図1乃
至図3により、乾燥工程Aについて説明する。図1に示
すように、乾燥工程Aは、高周波誘導加熱と熱風通気と
の組合わせによる昇温工程1と、その後のステータ通電
保温と真空排気との組合せによる保温・排気工程2とを
有している。
【0016】まず、昇温工程1においては、図2に示す
ように、密閉型圧縮機10に外部から高周波磁界を印加
して加熱(高周波誘導加熱)すると同時に、圧縮機10
の内部に高温・高圧の乾燥空気を通気(熱風通気)させ
ることにより、圧縮機10各部の温度を上昇させるよう
にしている。このうち高周波誘導加熱は、馬蹄型の高周
波コイル31と高周波電源32とを備えた高周波誘導加
熱装置30によって行われる。すなわち、圧縮機10に
対して、その周囲を取り囲むように配置された高周波コ
イル31から高周波磁界を印加することにより、圧縮機
10のケース13やステータ17(図6参照)の鉄板が
内部渦電流により誘導加熱される。
ように、密閉型圧縮機10に外部から高周波磁界を印加
して加熱(高周波誘導加熱)すると同時に、圧縮機10
の内部に高温・高圧の乾燥空気を通気(熱風通気)させ
ることにより、圧縮機10各部の温度を上昇させるよう
にしている。このうち高周波誘導加熱は、馬蹄型の高周
波コイル31と高周波電源32とを備えた高周波誘導加
熱装置30によって行われる。すなわち、圧縮機10に
対して、その周囲を取り囲むように配置された高周波コ
イル31から高周波磁界を印加することにより、圧縮機
10のケース13やステータ17(図6参照)の鉄板が
内部渦電流により誘導加熱される。
【0017】また、上記熱風通気は、図2(a )に示す
ように、圧縮機10の吸入管18に接続された熱風通気
装置40によって行われる。この熱風通気装置40は、
ケース40内に収納された送風機42と電熱線43とを
有し、高温・高圧の乾燥空気を接続管44を通じて圧縮
機10の吸入管18に送り込むようになっている。そし
て、熱風通気装置40によって吸入管18から送り込ま
れた高温・高圧の乾燥空気が、圧縮機10内を通過して
吐出管20から排出されてゆくことにより、圧縮機10
の各部が加熱される。そして、圧縮機10表面の温度が
所定値まで上昇したとき、高周波誘導加熱及び熱風通気
が終了される。
ように、圧縮機10の吸入管18に接続された熱風通気
装置40によって行われる。この熱風通気装置40は、
ケース40内に収納された送風機42と電熱線43とを
有し、高温・高圧の乾燥空気を接続管44を通じて圧縮
機10の吸入管18に送り込むようになっている。そし
て、熱風通気装置40によって吸入管18から送り込ま
れた高温・高圧の乾燥空気が、圧縮機10内を通過して
吐出管20から排出されてゆくことにより、圧縮機10
の各部が加熱される。そして、圧縮機10表面の温度が
所定値まで上昇したとき、高周波誘導加熱及び熱風通気
が終了される。
【0018】次に、保温・排気工程2においては、図3
に示すように、圧縮機10のステータ17の通電保温を
行うと同時に、圧縮機10の真空排気を行うことによ
り、圧縮機10内部の水分を除去するようにしている。
このうちステータ通電保温は、電気ケーブル55によっ
て圧縮機の10の電源端子21に接続された通電保温装
置50によって行われる。この通電保温装置50は、電
気ケーブル55が接続された回路切換制御部51と、こ
の制御部51に接続されたDC電源52及び抵抗計53
と、装置の作動を操作・監視するためのパーソナル・コ
ンピュータ54とを有している。そして、通電保温装置
50から電気ケーブル55及び圧縮機10の電源端子2
1を介してステータ17のコイルに保温電流を流すこと
により、ステータ17の通電保温が行われる。また、上
記真空排気は、真空ポンプ60によって、圧縮機10内
部の空気を吸入管18及び吐出管20から排気管61を
通じて排気させることによって行われる。特に、わずか
な水分がステータ17のコイルに付着している可能性が
高いので、圧縮機10の通電保温と真空排気との組合せ
は圧縮機10の内部乾燥に有効である。
に示すように、圧縮機10のステータ17の通電保温を
行うと同時に、圧縮機10の真空排気を行うことによ
り、圧縮機10内部の水分を除去するようにしている。
このうちステータ通電保温は、電気ケーブル55によっ
て圧縮機の10の電源端子21に接続された通電保温装
置50によって行われる。この通電保温装置50は、電
気ケーブル55が接続された回路切換制御部51と、こ
の制御部51に接続されたDC電源52及び抵抗計53
と、装置の作動を操作・監視するためのパーソナル・コ
ンピュータ54とを有している。そして、通電保温装置
50から電気ケーブル55及び圧縮機10の電源端子2
1を介してステータ17のコイルに保温電流を流すこと
により、ステータ17の通電保温が行われる。また、上
記真空排気は、真空ポンプ60によって、圧縮機10内
部の空気を吸入管18及び吐出管20から排気管61を
通じて排気させることによって行われる。特に、わずか
な水分がステータ17のコイルに付着している可能性が
高いので、圧縮機10の通電保温と真空排気との組合せ
は圧縮機10の内部乾燥に有効である。
【0019】次に、図1及び図4により、上記乾燥工程
Aの後に行われる潤滑油封入工程Bについて説明する。
図1に示すように、潤滑油封入工程Bは、順次行われる
潤滑油注入工程3、性能試験工程4、吸入・吐出口ゴム
キャップ取付工程5、真空引き工程6、及びN2 ガス封
入工程7を有している。このうち、潤滑油注入工程3
は、乾燥工程Aによって内部の水分除去が行われた圧縮
機10内部に潤滑油を注入する工程である。また、吸入
・吐出口ゴムキャップ取付工程5は、図4に示すよう
に、吸入管18及び吐出管20の先端部開口に各々ゴム
キャップ8を挿着して密封する工程である(図4には便
宜上、吐出管20についてのみ図示されている。)。そ
して、真空引き工程6及びN2 ガス封入工程7は、この
ゴムキャップ8に針9を貫通させ、この針9を通じて各
々圧縮機10内部の真空引き及びN2ガス封入を行う工
程である。なお、N2 ガス封入後、ゴムキャップ8から
針9を引き抜くと、ゴムキャップ8の針穴はゴムの弾性
等により自動的に塞がるようになっている。
Aの後に行われる潤滑油封入工程Bについて説明する。
図1に示すように、潤滑油封入工程Bは、順次行われる
潤滑油注入工程3、性能試験工程4、吸入・吐出口ゴム
キャップ取付工程5、真空引き工程6、及びN2 ガス封
入工程7を有している。このうち、潤滑油注入工程3
は、乾燥工程Aによって内部の水分除去が行われた圧縮
機10内部に潤滑油を注入する工程である。また、吸入
・吐出口ゴムキャップ取付工程5は、図4に示すよう
に、吸入管18及び吐出管20の先端部開口に各々ゴム
キャップ8を挿着して密封する工程である(図4には便
宜上、吐出管20についてのみ図示されている。)。そ
して、真空引き工程6及びN2 ガス封入工程7は、この
ゴムキャップ8に針9を貫通させ、この針9を通じて各
々圧縮機10内部の真空引き及びN2ガス封入を行う工
程である。なお、N2 ガス封入後、ゴムキャップ8から
針9を引き抜くと、ゴムキャップ8の針穴はゴムの弾性
等により自動的に塞がるようになっている。
【0020】そして、図1に示すように、以上のような
乾燥工程A及び潤滑油封入工程Bを経た圧縮機10は、
完成品として出荷されることになる。
乾燥工程A及び潤滑油封入工程Bを経た圧縮機10は、
完成品として出荷されることになる。
【0021】次に、このような構成よりなる本実施形態
の作用について説明する。本実施形態によれば、乾燥工
程Aの昇温工程1において、圧縮機10に外部から高周
波磁界を印加して加熱(高周波誘導加熱)すると同時
に、圧縮機10の内部に高温・高圧の乾燥空気を通気
(熱風通気)させることにより、圧縮機10の温度を上
昇させるようにしているので、圧縮機10のステータ1
7のコイルに大電流を流すことなく、圧縮機10各部の
温度をきわめて短時間で上昇させることができる。この
ため、圧縮機10内部の乾燥時間の短縮を図ることがで
き、またステータ17のコイルにダメージを与えたり、
ロータ16(図6参照)の磁石の減磁を招いたりするこ
ともない。
の作用について説明する。本実施形態によれば、乾燥工
程Aの昇温工程1において、圧縮機10に外部から高周
波磁界を印加して加熱(高周波誘導加熱)すると同時
に、圧縮機10の内部に高温・高圧の乾燥空気を通気
(熱風通気)させることにより、圧縮機10の温度を上
昇させるようにしているので、圧縮機10のステータ1
7のコイルに大電流を流すことなく、圧縮機10各部の
温度をきわめて短時間で上昇させることができる。この
ため、圧縮機10内部の乾燥時間の短縮を図ることがで
き、またステータ17のコイルにダメージを与えたり、
ロータ16(図6参照)の磁石の減磁を招いたりするこ
ともない。
【0022】また、乾燥工程Aの保温・排気工程2にお
いて、ステータ17を通電保温することにより、ステー
タ17及びそのコイルに熱の補給を行いながら圧縮機1
0の真空排気による内部乾燥を行うことができる。この
ため、圧縮機の内部乾燥を促進して、圧縮機10内部に
残留する水分の低減を図ることができる。特に、わずか
な水分がステータ17のコイルに付着している可能性が
高いので、圧縮機10の通電保温と真空排気との組合せ
は圧縮機10の内部乾燥に有効である。また、ステータ
17の通電保温では、従来の通電加熱のような大電流を
流す必要が無いので、ステータ17のコイルにダメージ
を与えたり、ロータ16(図6参照)の磁石の減磁を招
いたりすることもない。
いて、ステータ17を通電保温することにより、ステー
タ17及びそのコイルに熱の補給を行いながら圧縮機1
0の真空排気による内部乾燥を行うことができる。この
ため、圧縮機の内部乾燥を促進して、圧縮機10内部に
残留する水分の低減を図ることができる。特に、わずか
な水分がステータ17のコイルに付着している可能性が
高いので、圧縮機10の通電保温と真空排気との組合せ
は圧縮機10の内部乾燥に有効である。また、ステータ
17の通電保温では、従来の通電加熱のような大電流を
流す必要が無いので、ステータ17のコイルにダメージ
を与えたり、ロータ16(図6参照)の磁石の減磁を招
いたりすることもない。
【0023】また、潤滑油封入工程Bにおいては、乾燥
工程Aによって十分に乾燥された圧縮機10の内部に潤
滑油を封入できるため、潤滑油の吸湿を効果的に防止す
ることができる。このため、潤滑油の性能低下を防止
し、圧縮機10の安定した運転を確保することができ
る。
工程Aによって十分に乾燥された圧縮機10の内部に潤
滑油を封入できるため、潤滑油の吸湿を効果的に防止す
ることができる。このため、潤滑油の性能低下を防止
し、圧縮機10の安定した運転を確保することができ
る。
【0024】実験結果 次に、図5により、本発明による密閉型圧縮機の内部乾
燥方法の実験結果について説明する。この実験は、上述
した実施形態の方法により実際に密閉型圧縮機の内部乾
燥作業を行うとともに、経過時間ごとに圧縮機10各部
(圧縮機本体(ワーク)11のケース13外側及びステ
ータ17のコイル(内部コイル))の温度と、圧縮機1
0内の真空度とを測定した。その結果、圧縮機10各部
の温度上昇に要する時間が、従来の20〜40分程度
(図10参照)から、10分程度にまで大幅に短縮され
た。特に、従来40分程度の長時間を要していた、ステ
ータ17部分の温度上昇に要する時間が著しく短縮され
ている。また、本発明の方法によれば、従来と異なり、
圧縮機10各部の昇温が真空排気に優先して行われてい
ることが分かる。
燥方法の実験結果について説明する。この実験は、上述
した実施形態の方法により実際に密閉型圧縮機の内部乾
燥作業を行うとともに、経過時間ごとに圧縮機10各部
(圧縮機本体(ワーク)11のケース13外側及びステ
ータ17のコイル(内部コイル))の温度と、圧縮機1
0内の真空度とを測定した。その結果、圧縮機10各部
の温度上昇に要する時間が、従来の20〜40分程度
(図10参照)から、10分程度にまで大幅に短縮され
た。特に、従来40分程度の長時間を要していた、ステ
ータ17部分の温度上昇に要する時間が著しく短縮され
ている。また、本発明の方法によれば、従来と異なり、
圧縮機10各部の昇温が真空排気に優先して行われてい
ることが分かる。
【0025】また、本発明の方法によれば、従来の方法
により70分間乾燥作業を行った場合の圧縮機10内部
の残留水分量には、その半分以下の約30分で到達でき
ることが分かった。このことにより、本発明の方法によ
る、圧縮機の乾燥作業時間の短縮と、圧縮機の内部乾燥
促進という効果がきわめて優れたものであることが実証
された。
により70分間乾燥作業を行った場合の圧縮機10内部
の残留水分量には、その半分以下の約30分で到達でき
ることが分かった。このことにより、本発明の方法によ
る、圧縮機の乾燥作業時間の短縮と、圧縮機の内部乾燥
促進という効果がきわめて優れたものであることが実証
された。
【0026】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、昇温工程
によって、圧縮機のステータのコイルに大電流を流すこ
となく、圧縮機の温度を短時間で上昇させることができ
る。このため、圧縮機の乾燥時間の短縮を図ることがで
き、またステータのコイルにダメージを与えたり、ロー
タ磁石の減磁を招いたりすることもない。
によって、圧縮機のステータのコイルに大電流を流すこ
となく、圧縮機の温度を短時間で上昇させることができ
る。このため、圧縮機の乾燥時間の短縮を図ることがで
き、またステータのコイルにダメージを与えたり、ロー
タ磁石の減磁を招いたりすることもない。
【0027】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、昇温工程によって圧縮機の温度を更
に短時間で上昇させ、圧縮機の乾燥時間の一層の短縮を
図ることができる。
載の発明において、昇温工程によって圧縮機の温度を更
に短時間で上昇させ、圧縮機の乾燥時間の一層の短縮を
図ることができる。
【0028】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の発明の昇温工程によって圧縮機の温度を上
昇させた後、保温・排気工程において、圧縮機のステー
タを通電保温することによりステータ及びそのコイルに
熱の補給を行いながら、圧縮機の真空排気による内部乾
燥を行うことができる。このため、圧縮機の内部乾燥を
促進し、圧縮機内部に残留する水分の低減を図ることが
できる。また、ステータの通電保温では、従来の通電加
熱のような大電流を流す必要が無いので、ステータのコ
イルにダメージを与えたり、ロータ磁石の減磁を招いた
りすることもない。
たは2記載の発明の昇温工程によって圧縮機の温度を上
昇させた後、保温・排気工程において、圧縮機のステー
タを通電保温することによりステータ及びそのコイルに
熱の補給を行いながら、圧縮機の真空排気による内部乾
燥を行うことができる。このため、圧縮機の内部乾燥を
促進し、圧縮機内部に残留する水分の低減を図ることが
できる。また、ステータの通電保温では、従来の通電加
熱のような大電流を流す必要が無いので、ステータのコ
イルにダメージを与えたり、ロータ磁石の減磁を招いた
りすることもない。
【0029】請求項4記載の発明によれば、潤滑油封入
工程において、請求項3記載の発明の乾燥工程によって
十分に乾燥された圧縮機の内部に潤滑油を封入できるた
め、潤滑油の吸湿を効果的に防止することができる。こ
のため、潤滑油の性能低下を防止し、圧縮機の安定した
運転を確保することができる。
工程において、請求項3記載の発明の乾燥工程によって
十分に乾燥された圧縮機の内部に潤滑油を封入できるた
め、潤滑油の吸湿を効果的に防止することができる。こ
のため、潤滑油の性能低下を防止し、圧縮機の安定した
運転を確保することができる。
【図1】本発明による密閉型圧縮機の内部乾燥方法の一
実施形態を示す工程図。
実施形態を示す工程図。
【図2】図1に示す内部乾燥方法の昇温工程を示す模式
図。
図。
【図3】図1に示す内部乾燥方法の保温・排気工程を示
す模式図。
す模式図。
【図4】図1に示す内部乾燥方法の潤滑油注入工程にお
ける、ゴムキャップ取付工程、真空引き工程、及びN2
ガス封入工程を示す要部斜視図。
ける、ゴムキャップ取付工程、真空引き工程、及びN2
ガス封入工程を示す要部斜視図。
【図5】本発明による密閉型圧縮機の内部乾燥方法によ
る乾燥作業の実験結果を示すグラフ。
る乾燥作業の実験結果を示すグラフ。
【図6】従来の密閉型圧縮機の一例を示す縦断面図。
【図7】従来の密閉型圧縮機の内部乾燥方法(炉加熱・
熱風通気法)を示す模式図。
熱風通気法)を示す模式図。
【図8】従来の密閉型圧縮機の内部乾燥方法(炉加熱・
真空排気法)を示す模式図。
真空排気法)を示す模式図。
【図9】従来の密閉型圧縮機の内部乾燥方法(ステータ
通電加熱・真空排気法)を示す模式図。
通電加熱・真空排気法)を示す模式図。
【図10】従来の密閉型圧縮機の内部乾燥方法による乾
燥作業の実験結果を示すグラフ。
燥作業の実験結果を示すグラフ。
A 乾燥工程 B 潤滑油封入工程 1 昇温工程 2 保温・排気工程 10 圧縮機 17 ステータ 30 高周波誘導加熱装置 40 熱風通気装置 50 通電保温装置 60 真空ポンプ
Claims (4)
- 【請求項1】密閉型圧縮機に外部から高周波磁界を印加
して加熱し、前記圧縮機の温度を上昇させる昇温工程を
有する乾燥行程を備えたことを特徴とする密閉型圧縮機
の内部乾燥方法。 - 【請求項2】前記乾燥工程の昇温工程において、同時に
前記圧縮機の内部に高温・高圧の乾燥空気を通気させる
ことを特徴とする請求項1記載の密閉型圧縮機の内部乾
燥方法。 - 【請求項3】前記乾燥工程は、前記昇温工程の後に、前
記圧縮機のステータを通電保温しながら前記圧縮機の真
空排気を行う保温・排気工程を有することを特徴とする
請求項1または2記載の密閉型圧縮機の内部乾燥方法。 - 【請求項4】前記乾燥工程の後に、前記圧縮機の内部に
潤滑油を封入する潤滑油封入工程を備えたことを特徴と
する請求項3記載の密閉型圧縮機の内部乾燥方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23580995A JPH0979144A (ja) | 1995-09-13 | 1995-09-13 | 密閉型圧縮機の内部乾燥方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23580995A JPH0979144A (ja) | 1995-09-13 | 1995-09-13 | 密閉型圧縮機の内部乾燥方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0979144A true JPH0979144A (ja) | 1997-03-25 |
Family
ID=16991579
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23580995A Pending JPH0979144A (ja) | 1995-09-13 | 1995-09-13 | 密閉型圧縮機の内部乾燥方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0979144A (ja) |
-
1995
- 1995-09-13 JP JP23580995A patent/JPH0979144A/ja active Pending
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