JPH0980542A - 像移動装置 - Google Patents
像移動装置Info
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- JPH0980542A JPH0980542A JP7234115A JP23411595A JPH0980542A JP H0980542 A JPH0980542 A JP H0980542A JP 7234115 A JP7234115 A JP 7234115A JP 23411595 A JP23411595 A JP 23411595A JP H0980542 A JPH0980542 A JP H0980542A
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- Japan
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- lens
- optical system
- drive
- frame
- optical axis
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電力消費量が小さい像移動装置を提供する。
【解決手段】 撮影光学系の少なくとも一部を保持する
枠体と、枠体を保持する保持機構と、枠体を光軸に垂直
な面内において駆動する駆動機構(13)と、駆動機構
を駆動させる駆動回路(9)と、駆動回路を制御する制
御部(6a)と、駆動回路を介して駆動機構に電力を供
給する電力供給源(10)とを有する像移動装置におい
て、制御部は、自然状態において、枠体が保持する光学
系の中心と光軸との距離が、撮影光学系の光学特性、及
び、枠体が保持する光学系の移動範囲により定まる所定
値以上である場合に、その距離が所定値となるよう駆動
回路を制御し、枠体の駆動中心の初期位置を定める。
枠体と、枠体を保持する保持機構と、枠体を光軸に垂直
な面内において駆動する駆動機構(13)と、駆動機構
を駆動させる駆動回路(9)と、駆動回路を制御する制
御部(6a)と、駆動回路を介して駆動機構に電力を供
給する電力供給源(10)とを有する像移動装置におい
て、制御部は、自然状態において、枠体が保持する光学
系の中心と光軸との距離が、撮影光学系の光学特性、及
び、枠体が保持する光学系の移動範囲により定まる所定
値以上である場合に、その距離が所定値となるよう駆動
回路を制御し、枠体の駆動中心の初期位置を定める。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影光学系の撮影
面における被写体像を移動させることにより、被写体像
のブレを補正する像移動装置に関するものである。
面における被写体像を移動させることにより、被写体像
のブレを補正する像移動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラ等の撮影機器において、被
写体像を撮影中(露光中)に撮影者が僅かでも動くと、
撮影面上の被写体像が移動し、得られた写真は、輪郭が
不鮮明ないわゆるブレ写真となっていた。これに対し
て、最近は、露光中に撮影光学系の一部又は全部からな
る像ブレ補正光学系を撮影者の動きを打ち消すように移
動させることにより、撮影面上における被写体像のブレ
を防止する(以下「ブレ補正」という)像移動装置が研
究・開発されている。
写体像を撮影中(露光中)に撮影者が僅かでも動くと、
撮影面上の被写体像が移動し、得られた写真は、輪郭が
不鮮明ないわゆるブレ写真となっていた。これに対し
て、最近は、露光中に撮影光学系の一部又は全部からな
る像ブレ補正光学系を撮影者の動きを打ち消すように移
動させることにより、撮影面上における被写体像のブレ
を防止する(以下「ブレ補正」という)像移動装置が研
究・開発されている。
【0003】このような像移動装置としては、ブレ補正
光学系(以下「VRレンズ」という)を撮影光学系の光
軸に対して垂直な面内で移動させることによりブレ補正
を行う、例えば特開平3−110530に開示された装
置がある。この装置では、VRレンズをX−Yステージ
によって光軸に垂直な面内に支持し、VRレンズを駆動
する駆動源としては、2つのDCモータを用いている。
DCモータの回転は、所定の減速ギヤで減速され、さら
にリードネジ等により互いに平行でない2つの直線運動
に変換された後に、X−Yステージに伝達される。この
結果、VRレンズは、光軸に対して略直交する面内にお
いて駆動される。
光学系(以下「VRレンズ」という)を撮影光学系の光
軸に対して垂直な面内で移動させることによりブレ補正
を行う、例えば特開平3−110530に開示された装
置がある。この装置では、VRレンズをX−Yステージ
によって光軸に垂直な面内に支持し、VRレンズを駆動
する駆動源としては、2つのDCモータを用いている。
DCモータの回転は、所定の減速ギヤで減速され、さら
にリードネジ等により互いに平行でない2つの直線運動
に変換された後に、X−Yステージに伝達される。この
結果、VRレンズは、光軸に対して略直交する面内にお
いて駆動される。
【0004】一方、上記のようにX−Yステージを用い
た場合は、X−Yステージにおいて発生する摩擦などに
より、VRレンズの移動が滑らかに行われないことがあ
る。そこで、最近は、このような問題を解決し、VRレ
ンズの円滑な移動を確保するために、VRレンズをレン
ズ鏡筒内において、弾性体で支持する方法が利用されて
いる。具体的には、複数の円筒状の弾性体をその円筒軸
が光軸に平行となるようにレンズ鏡筒内へ配置し、それ
らの端部にVRレンズを片持ち支持する。このようにす
ることにより、VRレンズは、弾性体の端部によって定
められる面内において、円滑に移動する。
た場合は、X−Yステージにおいて発生する摩擦などに
より、VRレンズの移動が滑らかに行われないことがあ
る。そこで、最近は、このような問題を解決し、VRレ
ンズの円滑な移動を確保するために、VRレンズをレン
ズ鏡筒内において、弾性体で支持する方法が利用されて
いる。具体的には、複数の円筒状の弾性体をその円筒軸
が光軸に平行となるようにレンズ鏡筒内へ配置し、それ
らの端部にVRレンズを片持ち支持する。このようにす
ることにより、VRレンズは、弾性体の端部によって定
められる面内において、円滑に移動する。
【0005】また、駆動源としてDCモータ等の回転式
モータを採用した場合には、ギヤを用いてその回転運動
を減速し、直進運動に変換することが必須となる。しか
し、これらのギヤでは、騒音の発生を回避することが困
難である。これに対して、近年は、特に家庭用撮影機器
において、使用時の静寂性が強く要求されている。この
ために、VRレンズの駆動源は、機械的な機構を介さず
に、直接的にVRレンズに直進駆動力を与えることがで
きるヴォイスコイルモータ(以下「VCM」という)を
採用することが提案されている。ここで、VCMとは、
電流と磁力によって生じる電磁力を利用して駆動力を発
生させるモータであり、通電した電流値に比例した大き
さの直進駆動力を発生することを特徴とするものであ
る。
モータを採用した場合には、ギヤを用いてその回転運動
を減速し、直進運動に変換することが必須となる。しか
し、これらのギヤでは、騒音の発生を回避することが困
難である。これに対して、近年は、特に家庭用撮影機器
において、使用時の静寂性が強く要求されている。この
ために、VRレンズの駆動源は、機械的な機構を介さず
に、直接的にVRレンズに直進駆動力を与えることがで
きるヴォイスコイルモータ(以下「VCM」という)を
採用することが提案されている。ここで、VCMとは、
電流と磁力によって生じる電磁力を利用して駆動力を発
生させるモータであり、通電した電流値に比例した大き
さの直進駆動力を発生することを特徴とするものであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
の像移動装置では、弾性体によりVRレンズを支持する
ために、例えば弾性体の円筒軸が水平となるように撮影
機器を構えた場合に、重量の作用によりVRレンズが重
力下方へ移動し、自然な状態においてVRレンズの中心
と光軸が一致しなくなる。このために、従来の像移動装
置は、全くブレ補正を行わない場合であっても、VRレ
ンズの中心を光軸に一致させておくためにVCMを稼働
させ、重力に逆らった力を発生させる必要があった。そ
の結果、従来の像移動装置では、電力消費量が大きくな
り、例えば、容量の限られた電池のみを内蔵する携帯用
撮影機器において、電池寿命が短くなる等の問題があっ
た。
の像移動装置では、弾性体によりVRレンズを支持する
ために、例えば弾性体の円筒軸が水平となるように撮影
機器を構えた場合に、重量の作用によりVRレンズが重
力下方へ移動し、自然な状態においてVRレンズの中心
と光軸が一致しなくなる。このために、従来の像移動装
置は、全くブレ補正を行わない場合であっても、VRレ
ンズの中心を光軸に一致させておくためにVCMを稼働
させ、重力に逆らった力を発生させる必要があった。そ
の結果、従来の像移動装置では、電力消費量が大きくな
り、例えば、容量の限られた電池のみを内蔵する携帯用
撮影機器において、電池寿命が短くなる等の問題があっ
た。
【0007】一方、上記問題に対して、例えば、像ブレ
補正駆動(以下「VR駆動」という)の開始位置をVR
レンズを支持する弾性体の弾性力と、VRレンズ等に働
く重力が釣り合った位置にするという方法が提案されて
いる。しかしながら、この提案に従いVR駆動を行った
場合には、VRレンズの初期位置が光軸に対して重力下
方へずれているために、VRレンズは、重力方向におい
て光軸からより離れた位置まで移動することが可能とな
る。この結果、VRレンズを重力方向へ駆動すると収差
による像の劣化が生じやすく、また、収差の生じない範
囲でその駆動を止めると補正可能範囲が狭くなるという
問題があった。
補正駆動(以下「VR駆動」という)の開始位置をVR
レンズを支持する弾性体の弾性力と、VRレンズ等に働
く重力が釣り合った位置にするという方法が提案されて
いる。しかしながら、この提案に従いVR駆動を行った
場合には、VRレンズの初期位置が光軸に対して重力下
方へずれているために、VRレンズは、重力方向におい
て光軸からより離れた位置まで移動することが可能とな
る。この結果、VRレンズを重力方向へ駆動すると収差
による像の劣化が生じやすく、また、収差の生じない範
囲でその駆動を止めると補正可能範囲が狭くなるという
問題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、撮影光学系の少なくとも一
部を保持する枠体(22、23)と、枠体(22、2
3)を撮影光学系の光軸に対して略垂直な面内に保持
し、枠体(22、23)の保持する光学系の中心と光軸
との距離に応じた力を枠体(22、23)に作用させる
保持機構(36、37、38、39)と、供給された電
力に応じた力を発生させることにより、枠体(22、2
3)を前記面内において互いに平行でない方向へ駆動す
る2以上の駆動機構(13)と、2以上の駆動機構(1
3)を駆動させる少なくとも1つの駆動回路(9)と、
駆動回路(9)を制御する制御部(6a)と、駆動回路
(9)を介して、2以上の駆動機構(13)に電力を供
給する電力供給源(10)とを有する像移動装置におい
て、制御部(6a)は、自然状態において、枠体(2
2、23)が保持する光学系の中心と光軸との距離が、
撮影光学系の光学特性、及び、枠体(22、23)が保
持する光学系の移動範囲により定まる所定値以上である
場合に、その距離が所定値となるように駆動回路(9)
を制御し、枠体(22、23)の駆動中心の初期位置を
定めることを特徴としている。
に、請求項1に係る発明は、撮影光学系の少なくとも一
部を保持する枠体(22、23)と、枠体(22、2
3)を撮影光学系の光軸に対して略垂直な面内に保持
し、枠体(22、23)の保持する光学系の中心と光軸
との距離に応じた力を枠体(22、23)に作用させる
保持機構(36、37、38、39)と、供給された電
力に応じた力を発生させることにより、枠体(22、2
3)を前記面内において互いに平行でない方向へ駆動す
る2以上の駆動機構(13)と、2以上の駆動機構(1
3)を駆動させる少なくとも1つの駆動回路(9)と、
駆動回路(9)を制御する制御部(6a)と、駆動回路
(9)を介して、2以上の駆動機構(13)に電力を供
給する電力供給源(10)とを有する像移動装置におい
て、制御部(6a)は、自然状態において、枠体(2
2、23)が保持する光学系の中心と光軸との距離が、
撮影光学系の光学特性、及び、枠体(22、23)が保
持する光学系の移動範囲により定まる所定値以上である
場合に、その距離が所定値となるように駆動回路(9)
を制御し、枠体(22、23)の駆動中心の初期位置を
定めることを特徴としている。
【0009】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
記載の像移動装置において、さらに、2以上の駆動機構
(13)に供給される電力の合計値を制限するために、
電力供給源(10)からの電流又は電圧を検出すること
により、駆動回路(9)に供給する電力を一定値以下に
制限する供給電力制限部(7)を備えることを特徴とし
ている。さらに、請求項3に係る発明は、請求項1又は
2に記載の像移動装置において、所定値は、撮影光学系
の収差に関わる値であることを特徴としている。
記載の像移動装置において、さらに、2以上の駆動機構
(13)に供給される電力の合計値を制限するために、
電力供給源(10)からの電流又は電圧を検出すること
により、駆動回路(9)に供給する電力を一定値以下に
制限する供給電力制限部(7)を備えることを特徴とし
ている。さらに、請求項3に係る発明は、請求項1又は
2に記載の像移動装置において、所定値は、撮影光学系
の収差に関わる値であることを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面等を参照して、本発明
に係る実施形態について、さらに詳しく説明する。図1
は、本発明に係る像移動装置を用いたカメラの構成を説
明するブロック図である。電源10は、不図示のメイン
スイッチが投入されることにより、本実施形態に電力を
供給するものである。スイッチS1は、レリーズボタン
の半押しにより、S2は、レリーズボタンの全押しによ
り、それぞれon状態となるスイッチである。本実施形
態では、スイッチS1がonとなるとシャッタースピー
ドや焦点距離の調節などの撮影準備が行われ、また、ス
イッチS2がonとなるとレリーズ動作が行われ、露光
が開始される。
に係る実施形態について、さらに詳しく説明する。図1
は、本発明に係る像移動装置を用いたカメラの構成を説
明するブロック図である。電源10は、不図示のメイン
スイッチが投入されることにより、本実施形態に電力を
供給するものである。スイッチS1は、レリーズボタン
の半押しにより、S2は、レリーズボタンの全押しによ
り、それぞれon状態となるスイッチである。本実施形
態では、スイッチS1がonとなるとシャッタースピー
ドや焦点距離の調節などの撮影準備が行われ、また、ス
イッチS2がonとなるとレリーズ動作が行われ、露光
が開始される。
【0011】CPU6aは、被写体の光量を検出するA
Eセンサ(不図示)、被写体までの距離を検出するAF
センサ(不図示)等の他、VRセンサ3a、3b及び位
置検出センサ34、35を制御、又はこれらのセンサの
出力を検出・処理する電子回路である。ここで、VRセ
ンサ3は、カメラの振れを検出するセンサであり、CP
U6aは、VRセンサ3の出力に基づいて、その瞬間に
おけるカメラの姿勢(位置、速度、加速度、角度、角速
度、角加速度等)を検出する。また、位置検出センサ3
4、35は、後述するレンズ枠23の位置を検出するた
めのセンサである。
Eセンサ(不図示)、被写体までの距離を検出するAF
センサ(不図示)等の他、VRセンサ3a、3b及び位
置検出センサ34、35を制御、又はこれらのセンサの
出力を検出・処理する電子回路である。ここで、VRセ
ンサ3は、カメラの振れを検出するセンサであり、CP
U6aは、VRセンサ3の出力に基づいて、その瞬間に
おけるカメラの姿勢(位置、速度、加速度、角度、角速
度、角加速度等)を検出する。また、位置検出センサ3
4、35は、後述するレンズ枠23の位置を検出するた
めのセンサである。
【0012】CPU6bは、CPU6aから伝達される
AEセンサ、AFセンサ等の検出結果等に基づいて露光
量制御部4、AF制御部5、巻き上げ部8を制御する電
子回路である。ここで、露光量制御部4は、AEセンサ
の検出結果に基づいて、不図示の絞り機構及びシャッタ
ー機構を制御することにより、撮影時の露光量を調整す
るものである。AF制御部5は、AFセンサの出力に基
づいて、光学系(不図示)の合焦動作を制御するもので
ある。また、巻き上げ部8は、撮影終了後などにフィル
ムの巻き上げ等を行うものである。
AEセンサ、AFセンサ等の検出結果等に基づいて露光
量制御部4、AF制御部5、巻き上げ部8を制御する電
子回路である。ここで、露光量制御部4は、AEセンサ
の検出結果に基づいて、不図示の絞り機構及びシャッタ
ー機構を制御することにより、撮影時の露光量を調整す
るものである。AF制御部5は、AFセンサの出力に基
づいて、光学系(不図示)の合焦動作を制御するもので
ある。また、巻き上げ部8は、撮影終了後などにフィル
ムの巻き上げ等を行うものである。
【0013】アクチュエータ13a、13bは、レンズ
枠23を光軸にほぼ垂直な平面内において駆動させるた
めのものであり、本実施形態では、VCMを用いてい
る。VCMの詳細については、図2等で説明する。駆動
回路9は、制限部7を介してCPU6aから制御信号の
伝達を受けることにより、アクチュエータ13a、13
bを駆動する回路である。
枠23を光軸にほぼ垂直な平面内において駆動させるた
めのものであり、本実施形態では、VCMを用いてい
る。VCMの詳細については、図2等で説明する。駆動
回路9は、制限部7を介してCPU6aから制御信号の
伝達を受けることにより、アクチュエータ13a、13
bを駆動する回路である。
【0014】また、制限部7は、電源10より駆動回路
9へ供給される電流を検出し、その値、すなわち、アク
チュエータ13a、13bへ供給される電流の合計値が
所定値(以下「設定値」という)以上とならないように
制限する回路である。ここで、制限部7の設定値は、カ
メラが使用する電源10に応じた値に定められる。すな
わち、本実施形態では、制限部7の設定値は、電源10
の種類(カメラに外部から接続される大型の電源、又
は、カメラに内蔵される小型の乾電池など)に応じて適
切な一定値に設定する、又は、電源10の起電力等か
ら、そのエネルギー残余量を検出し、この検出結果に基
づいて段階的に変化させる。
9へ供給される電流を検出し、その値、すなわち、アク
チュエータ13a、13bへ供給される電流の合計値が
所定値(以下「設定値」という)以上とならないように
制限する回路である。ここで、制限部7の設定値は、カ
メラが使用する電源10に応じた値に定められる。すな
わち、本実施形態では、制限部7の設定値は、電源10
の種類(カメラに外部から接続される大型の電源、又
は、カメラに内蔵される小型の乾電池など)に応じて適
切な一定値に設定する、又は、電源10の起電力等か
ら、そのエネルギー残余量を検出し、この検出結果に基
づいて段階的に変化させる。
【0015】図2及び図3は、本実施形態のVRレンズ
を駆動する機構を説明するための図であり、図2は、V
Rレンズを含む機構の正面図、図3は、図2のA−A断
面図である。図2のほぼ中央に描かれている円形部材
は、本実施形態のVRレンズ21である。VRレンズ2
1は、その外周においてレンズ室22により保持され、
さらに、レンズ室22は、外周においてレンズ枠23に
よって保持されている。
を駆動する機構を説明するための図であり、図2は、V
Rレンズを含む機構の正面図、図3は、図2のA−A断
面図である。図2のほぼ中央に描かれている円形部材
は、本実施形態のVRレンズ21である。VRレンズ2
1は、その外周においてレンズ室22により保持され、
さらに、レンズ室22は、外周においてレンズ枠23に
よって保持されている。
【0016】弾性体36〜39は、レンズ枠23をレン
ズ鏡筒内に支持するための金属製ワイヤなどである。弾
性体36は、光軸平行に設置され、それぞれの長さは、
ほぼ同一である。従って、これらに支持されたレンズ枠
23は、光軸にほぼ垂直な面内において任意の方向へ可
動であり、また、移動した結果、レンズ枠23がその面
に対して傾くことがない。
ズ鏡筒内に支持するための金属製ワイヤなどである。弾
性体36は、光軸平行に設置され、それぞれの長さは、
ほぼ同一である。従って、これらに支持されたレンズ枠
23は、光軸にほぼ垂直な面内において任意の方向へ可
動であり、また、移動した結果、レンズ枠23がその面
に対して傾くことがない。
【0017】コイル24、磁石26、ヨーク28、40
(又は、コイル25、磁石27、ヨーク29、41)
は、図1に示すアクチュエータ13であり、いわゆるヴ
ォイスコイルモータ(VCM)を構成している。コイル
24、25は、細長い導電体のワイヤからなるコイル部
材であり、互いに平行な2つの直線部と、それぞれの直
線部の端を結ぶ2つの半円部とからなる陸上競技用トラ
ックに類似した形状を有している。コイル24、25
は、それぞれの直線部の垂直二等分線がVRレンズ21
のほぼ中心において、ほぼ直角に交わるように、レンズ
枠23の外縁部に取り付けられている。
(又は、コイル25、磁石27、ヨーク29、41)
は、図1に示すアクチュエータ13であり、いわゆるヴ
ォイスコイルモータ(VCM)を構成している。コイル
24、25は、細長い導電体のワイヤからなるコイル部
材であり、互いに平行な2つの直線部と、それぞれの直
線部の端を結ぶ2つの半円部とからなる陸上競技用トラ
ックに類似した形状を有している。コイル24、25
は、それぞれの直線部の垂直二等分線がVRレンズ21
のほぼ中心において、ほぼ直角に交わるように、レンズ
枠23の外縁部に取り付けられている。
【0018】ヨーク28、40及び磁石26は、コイル
24を光軸方向に横切る磁界を形成するための部材であ
り、ヨーク28とヨーク40は、磁石26を光軸方向に
挟むように、また、ヨーク28と磁石26は、コイル2
4を光軸方向に挟むように配置されている。同様に、ヨ
ーク29、41及び磁石27は、コイル25を横切る磁
界を形成するための部材であり、ヨーク29とヨーク4
1は、磁石27を光軸方向に挟むように、ヨーク29と
磁石27は、コイル25を光軸方向に挟むように配置さ
れている。
24を光軸方向に横切る磁界を形成するための部材であ
り、ヨーク28とヨーク40は、磁石26を光軸方向に
挟むように、また、ヨーク28と磁石26は、コイル2
4を光軸方向に挟むように配置されている。同様に、ヨ
ーク29、41及び磁石27は、コイル25を横切る磁
界を形成するための部材であり、ヨーク29とヨーク4
1は、磁石27を光軸方向に挟むように、ヨーク29と
磁石27は、コイル25を光軸方向に挟むように配置さ
れている。
【0019】一方、コイル24、25は、前述の駆動回
路9に接続されており、駆動回路9を介して電源10か
ら電流の供給を受ける。コイル24(25)に電流が流
れると、その電流と磁石26(27)より発生する磁界
との間に電磁力(以下「推力」という)が発生する。こ
の推力は、コイル24(25)に流れる電流の向きによ
ってその向きを変え、また、電流の大きさに比例してそ
の大きさを増減させるものである。
路9に接続されており、駆動回路9を介して電源10か
ら電流の供給を受ける。コイル24(25)に電流が流
れると、その電流と磁石26(27)より発生する磁界
との間に電磁力(以下「推力」という)が発生する。こ
の推力は、コイル24(25)に流れる電流の向きによ
ってその向きを変え、また、電流の大きさに比例してそ
の大きさを増減させるものである。
【0020】レンズ位置検出部30(31)は、レンズ
枠23の側面であって、コイル25の直線部の垂直二等
分線(x軸)(コイル24の垂直二等分線(y軸))の
延長上に位置している突起部であり、その中央部にほぼ
光軸方向に進む光線が透過可能なスリット32(33)
を有している。
枠23の側面であって、コイル25の直線部の垂直二等
分線(x軸)(コイル24の垂直二等分線(y軸))の
延長上に位置している突起部であり、その中央部にほぼ
光軸方向に進む光線が透過可能なスリット32(33)
を有している。
【0021】フォトインタラプタ34a(35a)は、
主に投光部と受光部とから構成される部材であり、その
投光部と受光部によってレンズ位置検出部30(31)
を光軸方向に挟むように設置されている(図3参照)。
このように配置することにより、フォトインタラプタ3
4a(35a)は、投光部より照射され、スリット32
を透過した光を受光部において検出することにより、レ
ンズ枠23のx軸方向(y軸方向)移動量を検出するこ
とが可能となっている。フォトインタラプタ34aによ
って検出されたレンズ枠23の移動量に関する情報は、
CPU6aにフィードバックされ、CPU6aは、それ
を基に駆動回路9へアクチュエータ13を制御するため
の新たな制御信号を出力する。本実施形態では、このよ
うな動作を繰り返すことにより、VRレンズ21を所定
の位置へ配置しブレ補正を行う。
主に投光部と受光部とから構成される部材であり、その
投光部と受光部によってレンズ位置検出部30(31)
を光軸方向に挟むように設置されている(図3参照)。
このように配置することにより、フォトインタラプタ3
4a(35a)は、投光部より照射され、スリット32
を透過した光を受光部において検出することにより、レ
ンズ枠23のx軸方向(y軸方向)移動量を検出するこ
とが可能となっている。フォトインタラプタ34aによ
って検出されたレンズ枠23の移動量に関する情報は、
CPU6aにフィードバックされ、CPU6aは、それ
を基に駆動回路9へアクチュエータ13を制御するため
の新たな制御信号を出力する。本実施形態では、このよ
うな動作を繰り返すことにより、VRレンズ21を所定
の位置へ配置しブレ補正を行う。
【0022】次に、VRレンズ21の駆動機構の動作に
ついて説明する。前述のように、CPU6aから制御信
号の伝達を受けた駆動回路9は、アクチュエータ13を
駆動すべく、コイル24、25へそれぞれ適当な電流を
供給する。これにより、VRレンズ21は、コイル2
4、25に流れる電流と、磁石26、27から発生する
磁場との相互作用により生じる電磁力(推力)によって
駆動される。VRレンズ21が、この推力により光軸中
心から移動すると、レンズ枠23を支持する弾性体36
〜39は撓み、光軸に向かう方向のバネ力が発生する。
この結果、VRレンズ21は、コイル24、25におい
て発生する推力と、弾性体36〜39において発生する
バネ力とが釣り合う位置まで移動する。
ついて説明する。前述のように、CPU6aから制御信
号の伝達を受けた駆動回路9は、アクチュエータ13を
駆動すべく、コイル24、25へそれぞれ適当な電流を
供給する。これにより、VRレンズ21は、コイル2
4、25に流れる電流と、磁石26、27から発生する
磁場との相互作用により生じる電磁力(推力)によって
駆動される。VRレンズ21が、この推力により光軸中
心から移動すると、レンズ枠23を支持する弾性体36
〜39は撓み、光軸に向かう方向のバネ力が発生する。
この結果、VRレンズ21は、コイル24、25におい
て発生する推力と、弾性体36〜39において発生する
バネ力とが釣り合う位置まで移動する。
【0023】ここで、実際には、VRレンズを駆動する
機構全体の質量が、弾性体36〜39に対し重力方向へ
の力を作用させる他、VRレンズ21を駆動制御すると
きに、様々な力が発生するために、VRレンズ21は、
これらの力と推力の釣り合った位置へ移動することとな
る。さらにまた、コイル24、25には、VRレンズ2
1の移動により逆起電力が発生するために、VCMが発
生する推力は低下し、VRレンズ21は、低下したこの
推力とバネ力との釣り合いの位置へ移動する。
機構全体の質量が、弾性体36〜39に対し重力方向へ
の力を作用させる他、VRレンズ21を駆動制御すると
きに、様々な力が発生するために、VRレンズ21は、
これらの力と推力の釣り合った位置へ移動することとな
る。さらにまた、コイル24、25には、VRレンズ2
1の移動により逆起電力が発生するために、VCMが発
生する推力は低下し、VRレンズ21は、低下したこの
推力とバネ力との釣り合いの位置へ移動する。
【0024】一方、本実施形態では、電源10と駆動回
路9との間に制限部7を設けることにより、コイル24
及び25へ供給される電流の合計値を一定値以下に制限
している。このために、VRレンズ21の駆動範囲は、
一定の領域以内に制限される。そこで、以下にVRレン
ズ21の駆動範囲について説明する。
路9との間に制限部7を設けることにより、コイル24
及び25へ供給される電流の合計値を一定値以下に制限
している。このために、VRレンズ21の駆動範囲は、
一定の領域以内に制限される。そこで、以下にVRレン
ズ21の駆動範囲について説明する。
【0025】説明を簡単とするために、レンズ枠23に
は、VCMにおいて発生する推力と、VRレンズ21
(レンズ枠23)が移動するために発生する弾性体のバ
ネ力との2種類の力のみが作用するものとする。まず、
VCMで発生する推力は、電流に比例して大きくなる。
一方、この推力に逆らう弾性体のバネ力は、VRレンズ
21の中心と光軸との間の距離に比例して大きくなる。
は、VCMにおいて発生する推力と、VRレンズ21
(レンズ枠23)が移動するために発生する弾性体のバ
ネ力との2種類の力のみが作用するものとする。まず、
VCMで発生する推力は、電流に比例して大きくなる。
一方、この推力に逆らう弾性体のバネ力は、VRレンズ
21の中心と光軸との間の距離に比例して大きくなる。
【0026】ここで、コイル24及び25に、それぞれ
電流Ia及びIbを通電すると、VRレンズ21の中心
は、光軸を中心とした座標系の位置(x,y)へ移動す
るものとする。コイル24又はコイル25を含む2つの
VCMにおいて発生する力の合計F1は、磁石の磁束密
度をBとし、コイルが磁力と電流によって有効に電磁力
を発生できる長さをLとすると、次式で表わされる。 F1=Ia・B・L+Ib・B・L (1) ただし、いずれのVCMにおいても、B、Lは等しいと
する。また、F1は、大きさのみを表し、方向は表わさ
ないものとする。
電流Ia及びIbを通電すると、VRレンズ21の中心
は、光軸を中心とした座標系の位置(x,y)へ移動す
るものとする。コイル24又はコイル25を含む2つの
VCMにおいて発生する力の合計F1は、磁石の磁束密
度をBとし、コイルが磁力と電流によって有効に電磁力
を発生できる長さをLとすると、次式で表わされる。 F1=Ia・B・L+Ib・B・L (1) ただし、いずれのVCMにおいても、B、Lは等しいと
する。また、F1は、大きさのみを表し、方向は表わさ
ないものとする。
【0027】一方、弾性体によって生じる力F2は、弾
性体全体のバネ定数をkとすると、x方向の力kxと、
y方向の力kyの合計となり、次式で表される。 F2=kx+ky (2) また、2つのVCMへ流れる電流の合計値をIとすれ
ば、 I=Ia+Ib (3) となる。ここで、VRレンズ21は、F1とF2とが釣
り合う位置に位置決めされることから、 F1=F2 (4) の関係が成り立つ。
性体全体のバネ定数をkとすると、x方向の力kxと、
y方向の力kyの合計となり、次式で表される。 F2=kx+ky (2) また、2つのVCMへ流れる電流の合計値をIとすれ
ば、 I=Ia+Ib (3) となる。ここで、VRレンズ21は、F1とF2とが釣
り合う位置に位置決めされることから、 F1=F2 (4) の関係が成り立つ。
【0028】以上の式(1)から式(4)より、2つの
VCMへ流れる電流の合計値IとVRレンズ21の中心
位置(x,y)との関係が導かれる。図4は、その結果
を示す図であり、図中の範囲(1)で囲まれた領域が、
VRレンズ21の中心がVR駆動によって移動できる領
域である。なお、図中の範囲(3)は、この範囲より外
側にVRレンズの中心が移動した場合に、撮影画面上の
被写体像に収差の影響が現れ、その像が劣化することを
示すものである。
VCMへ流れる電流の合計値IとVRレンズ21の中心
位置(x,y)との関係が導かれる。図4は、その結果
を示す図であり、図中の範囲(1)で囲まれた領域が、
VRレンズ21の中心がVR駆動によって移動できる領
域である。なお、図中の範囲(3)は、この範囲より外
側にVRレンズの中心が移動した場合に、撮影画面上の
被写体像に収差の影響が現れ、その像が劣化することを
示すものである。
【0029】ここで、範囲(1)は、制限部7の設定値
を変更すると、すなわち、式(3)におけるIが変化す
ると、それに応じて拡大又は縮小する。つまり、本実施
形態では、制限部7の設定値を適切に定めることによ
り、レンズ枠23の過剰な移動に起因するレンズ鏡筒等
への衝突を阻止し、不快音の発生、又は衝撃によるカメ
ラの動作不良等を防止することが可能となっている。ま
た、制限部7により供給電流を制限することは、アクチ
ュエータ13等の抵抗値がほぼ一定であることから、ア
クチュエータ13等において消費する電力を制限するこ
と意味する。すなわち、本実施形態は、制限部7の設定
値を、カメラが使用する電源10に応じた値に定めるこ
とにより、VRレンズ21の駆動機構の省電力化を実現
し、電源10の寿命を向上させるているのである。
を変更すると、すなわち、式(3)におけるIが変化す
ると、それに応じて拡大又は縮小する。つまり、本実施
形態では、制限部7の設定値を適切に定めることによ
り、レンズ枠23の過剰な移動に起因するレンズ鏡筒等
への衝突を阻止し、不快音の発生、又は衝撃によるカメ
ラの動作不良等を防止することが可能となっている。ま
た、制限部7により供給電流を制限することは、アクチ
ュエータ13等の抵抗値がほぼ一定であることから、ア
クチュエータ13等において消費する電力を制限するこ
と意味する。すなわち、本実施形態は、制限部7の設定
値を、カメラが使用する電源10に応じた値に定めるこ
とにより、VRレンズ21の駆動機構の省電力化を実現
し、電源10の寿命を向上させるているのである。
【0030】ところで、上記計算例では、重力成分を考
慮していないが、通常の撮影では、カメラは、光軸が略
水平方向となる状態で取り扱われるために、VRレンズ
及びVRレンズの駆動機構には、重力方向の力が加わ
る。従って、VRレンズの中心は、自然状態、すなわ
ち、VCMに電流が全く供給されていない状態では、弾
性体36〜39のバネ力と重力方向の力とが釣り合う光
軸Oより重力下方の位置O’に位置する。図4中に示さ
れた範囲(2)は、このような重力の影響を考慮した場
合におけるVRレンズ21の中心がVR駆動時に移動可
能である範囲を表すものである。図に示されるように、
範囲(2)は、範囲(1)が重力下方にほぼ平行移動し
たものとなっている。
慮していないが、通常の撮影では、カメラは、光軸が略
水平方向となる状態で取り扱われるために、VRレンズ
及びVRレンズの駆動機構には、重力方向の力が加わ
る。従って、VRレンズの中心は、自然状態、すなわ
ち、VCMに電流が全く供給されていない状態では、弾
性体36〜39のバネ力と重力方向の力とが釣り合う光
軸Oより重力下方の位置O’に位置する。図4中に示さ
れた範囲(2)は、このような重力の影響を考慮した場
合におけるVRレンズ21の中心がVR駆動時に移動可
能である範囲を表すものである。図に示されるように、
範囲(2)は、範囲(1)が重力下方にほぼ平行移動し
たものとなっている。
【0031】ここで、従来のこの種の像移動装置では、
以下の2つの手法に従い、VRレンズのVR駆動を行っ
ていた。第1の手法は、撮影機器が撮影状態となる前
に、y方向の駆動力を発生させるVCMに一定の初期電
流(オフセット電流)を通電することにより、レンズ枠
23重力上方へ移動させ、VRレンズ21の中心を光軸
Oに重ね合わせるものである。言い換えると、この手法
は、レンズ枠23の駆動中心の初期位置を光軸Oに定め
ているのである。この手法では、像移動装置は、光学的
に最適な条件でブレ補正を行うこととなるが、一方で、
従来例において指摘したように、全くブレ補正を行わな
い場合であってもVCMに通電するために、電力消費量
が大となり、電源10の寿命が短くなる。
以下の2つの手法に従い、VRレンズのVR駆動を行っ
ていた。第1の手法は、撮影機器が撮影状態となる前
に、y方向の駆動力を発生させるVCMに一定の初期電
流(オフセット電流)を通電することにより、レンズ枠
23重力上方へ移動させ、VRレンズ21の中心を光軸
Oに重ね合わせるものである。言い換えると、この手法
は、レンズ枠23の駆動中心の初期位置を光軸Oに定め
ているのである。この手法では、像移動装置は、光学的
に最適な条件でブレ補正を行うこととなるが、一方で、
従来例において指摘したように、全くブレ補正を行わな
い場合であってもVCMに通電するために、電力消費量
が大となり、電源10の寿命が短くなる。
【0032】第2の手法は、VRレンズが重力下方に移
動した状態のまま、ブレ補正を行うものであり、この手
法によれば、上記第1の手法の場合のように電力消費量
が大きくなることがない。しかしながら、撮影条件によ
っては、VRレンズが移動可能である範囲(2)の一部
(図中の領域pqr)が、範囲(3)を逸脱し、ブレ補
正を行った結果、撮影面上の被写体像に著しい収差の影
響が発生する可能性がある。
動した状態のまま、ブレ補正を行うものであり、この手
法によれば、上記第1の手法の場合のように電力消費量
が大きくなることがない。しかしながら、撮影条件によ
っては、VRレンズが移動可能である範囲(2)の一部
(図中の領域pqr)が、範囲(3)を逸脱し、ブレ補
正を行った結果、撮影面上の被写体像に著しい収差の影
響が発生する可能性がある。
【0033】これに対して、本実施形態では、撮影機器
が撮影状態となる前に、y方向の駆動力を発生させるV
CMに第1の手法の場合よりも小さなオフセット電流を
通電することにより、VRレンズの中心を点O’’に重
ね合わせることとした。つまり、レンズ枠23の駆動中
心の初期位置を光軸Oではなく、点O’’に定めている
のである。ここで、点O’’とは、点O’と光軸Oを結
ぶ線分上にある点であり、かつ、その点を中心としてV
R駆動を行ったときのVRレンズの中心の移動範囲
(4)が範囲(3)から逸脱しない点である。このよう
にすることにより、本実施形態では、ブレ補正に起因し
て、収差などの影響が被写体像に発生することを完全に
防止することを可能としている。また、本実施形態は、
上記第1の手法と比較して、必要とするオフセット電流
が小さいことから、電力消費量が小さく、電源10の寿
命を増大させることをも可能としている。
が撮影状態となる前に、y方向の駆動力を発生させるV
CMに第1の手法の場合よりも小さなオフセット電流を
通電することにより、VRレンズの中心を点O’’に重
ね合わせることとした。つまり、レンズ枠23の駆動中
心の初期位置を光軸Oではなく、点O’’に定めている
のである。ここで、点O’’とは、点O’と光軸Oを結
ぶ線分上にある点であり、かつ、その点を中心としてV
R駆動を行ったときのVRレンズの中心の移動範囲
(4)が範囲(3)から逸脱しない点である。このよう
にすることにより、本実施形態では、ブレ補正に起因し
て、収差などの影響が被写体像に発生することを完全に
防止することを可能としている。また、本実施形態は、
上記第1の手法と比較して、必要とするオフセット電流
が小さいことから、電力消費量が小さく、電源10の寿
命を増大させることをも可能としている。
【0034】次に、本実施形態の主な動作について説明
する。図5は、本実施形態の動作を示す流れ図である。
本実施形態では、メインスイッチ投入後(S100)に
レリーズスイッチが半押しされ、スイッチS1がonと
なると(S110)、VRセンサ3、AEセンサ、AF
センサ等に電力が供給され、これらセンサが稼働状態と
なる(S120)。また、露光量制御部4及びAF制御
部5も電力を供給され、稼働状態となり、AEセンサ、
AFセンサの出力に基づいて、シャッタスピードや焦点
距離の調節が行なわれる(S120)。
する。図5は、本実施形態の動作を示す流れ図である。
本実施形態では、メインスイッチ投入後(S100)に
レリーズスイッチが半押しされ、スイッチS1がonと
なると(S110)、VRセンサ3、AEセンサ、AF
センサ等に電力が供給され、これらセンサが稼働状態と
なる(S120)。また、露光量制御部4及びAF制御
部5も電力を供給され、稼働状態となり、AEセンサ、
AFセンサの出力に基づいて、シャッタスピードや焦点
距離の調節が行なわれる(S120)。
【0035】次に、本実施形態がブレ補正を行うべくV
Rモードが設定されている場合(S130)は、アクチ
ュエータ13を駆動することにより、レンズ枠23をx
軸方向、y軸方向に振り、そのときのレンズ枠23の位
置変化をフォトインタラプタ34a、35aにより検出
する。これにより、VRレンズ21の中心と光軸とのズ
レ量とその方向が求められる(S140)。また、VR
センサ3の出力に基づいて、VRレンズ21の駆動量、
駆動速度、及び駆動方向等がCPU6aにおいて演算さ
れる(S150)。
Rモードが設定されている場合(S130)は、アクチ
ュエータ13を駆動することにより、レンズ枠23をx
軸方向、y軸方向に振り、そのときのレンズ枠23の位
置変化をフォトインタラプタ34a、35aにより検出
する。これにより、VRレンズ21の中心と光軸とのズ
レ量とその方向が求められる(S140)。また、VR
センサ3の出力に基づいて、VRレンズ21の駆動量、
駆動速度、及び駆動方向等がCPU6aにおいて演算さ
れる(S150)。
【0036】この後に、レリーズボタンを全押しし、ス
イッチS2をonとすると(S160)、ミラーアップ
動作が行われる(S170)。次に、VR動作に備えて
VRレンズ21の中心を前述の点O’’に重ねる動作が
行われる(S180)。具体的には、S140において
検出されたVRレンズ21の中心と光軸とのズレ量は、
予め不図示の記憶部に記憶された所定の距離、すなわ
ち、点Oと点O’’との間の距離と比較される。この結
果、前者が後者より大である場合には、VRレンズ21
の中心は、点O’’へ移動され、後者の場合には、VR
レンズ21は移動されない。
イッチS2をonとすると(S160)、ミラーアップ
動作が行われる(S170)。次に、VR動作に備えて
VRレンズ21の中心を前述の点O’’に重ねる動作が
行われる(S180)。具体的には、S140において
検出されたVRレンズ21の中心と光軸とのズレ量は、
予め不図示の記憶部に記憶された所定の距離、すなわ
ち、点Oと点O’’との間の距離と比較される。この結
果、前者が後者より大である場合には、VRレンズ21
の中心は、点O’’へ移動され、後者の場合には、VR
レンズ21は移動されない。
【0037】さらに、CPU6aから駆動回路9に制御
信号が伝達され、駆動回路9が、この信号に基づいてア
クチュエータ13を駆動し、被写体像が撮影面上で動か
ないようVR駆動が開始される(S190)。また、V
Rレンズ21が駆動されるようになった直後から、露光
量制御部4が、AEセンサの出力から求められた所定の
露光量に従い、不図示のフィルムを露光すべくシャッタ
ー機構等を制御する(S200)。露光終了(S21
0)後は、VR駆動は終了し(S220)、VRレンズ
21は、その中心が点O’’に重なる位置へに移動され
る(S230)。さらに、ミラーダウン(S240)行
った後に、連写モードが設定されているか否かを判断し
(S250)、設定されていなければ本実施形態の全動
作が終了される。
信号が伝達され、駆動回路9が、この信号に基づいてア
クチュエータ13を駆動し、被写体像が撮影面上で動か
ないようVR駆動が開始される(S190)。また、V
Rレンズ21が駆動されるようになった直後から、露光
量制御部4が、AEセンサの出力から求められた所定の
露光量に従い、不図示のフィルムを露光すべくシャッタ
ー機構等を制御する(S200)。露光終了(S21
0)後は、VR駆動は終了し(S220)、VRレンズ
21は、その中心が点O’’に重なる位置へに移動され
る(S230)。さらに、ミラーダウン(S240)行
った後に、連写モードが設定されているか否かを判断し
(S250)、設定されていなければ本実施形態の全動
作が終了される。
【0038】(その他の実施形態)なお、本発明は、上
記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態
は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された
技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効
果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技
術的範囲に包含される。
記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態
は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された
技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効
果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技
術的範囲に包含される。
【0039】上記実施形態において、制限部7は、アク
チュエータ13a、13bに供給される電流の合計を所
定値以下に制限するものであったが、駆動回路9及びV
Rセンサ3の抵抗値は、ほぼ一定であることから、アク
チュエータ13a及び13bに加えられる電圧を所定値
以下に制限するものであっても、同様の効果を得ること
が可能である。また、制限部7は、アクチュエータ13
a及び13bに供給される電流(電圧)を、それぞれ独
立に所定値以下に制限するものであっても良い。この場
合、VRレンズ21の移動可能な範囲は、図5に示す範
囲(3)に示すような領域となる。
チュエータ13a、13bに供給される電流の合計を所
定値以下に制限するものであったが、駆動回路9及びV
Rセンサ3の抵抗値は、ほぼ一定であることから、アク
チュエータ13a及び13bに加えられる電圧を所定値
以下に制限するものであっても、同様の効果を得ること
が可能である。また、制限部7は、アクチュエータ13
a及び13bに供給される電流(電圧)を、それぞれ独
立に所定値以下に制限するものであっても良い。この場
合、VRレンズ21の移動可能な範囲は、図5に示す範
囲(3)に示すような領域となる。
【0040】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、請求項1又
は3に係る発明によれば、制御部は、自然状態におい
て、枠体が保持する光学系の中心と光軸との距離が、撮
影光学系の光学特性、及び枠体が保持する光学系の移動
範囲により定まる所定値以上である場合に、その距離が
所定値となるよう駆動回路を制御し、枠体の駆動中心の
初期位置を定めることとしたので、ブレ補正に起因し
て、収差などの影響が被写体像に発生することを完全に
防止すること、及び、電力消費量が小さく、電力供給源
の寿命を増大させることができる像移動装置を提供する
ことが可能である。また、請求項2又は3に係る発明に
よれば、撮影光学系の少なくとも一部を保持する枠体
は、供給された電力に応じた力を発生させる2以上の駆
動機構により駆動され、供給電力制限部は、2以上の駆
動機構に供給される電力の合計値を所定値以下に制限す
ることから、消費電力が小さい像移動装置を提供するこ
とが可能である。
は3に係る発明によれば、制御部は、自然状態におい
て、枠体が保持する光学系の中心と光軸との距離が、撮
影光学系の光学特性、及び枠体が保持する光学系の移動
範囲により定まる所定値以上である場合に、その距離が
所定値となるよう駆動回路を制御し、枠体の駆動中心の
初期位置を定めることとしたので、ブレ補正に起因し
て、収差などの影響が被写体像に発生することを完全に
防止すること、及び、電力消費量が小さく、電力供給源
の寿命を増大させることができる像移動装置を提供する
ことが可能である。また、請求項2又は3に係る発明に
よれば、撮影光学系の少なくとも一部を保持する枠体
は、供給された電力に応じた力を発生させる2以上の駆
動機構により駆動され、供給電力制限部は、2以上の駆
動機構に供給される電力の合計値を所定値以下に制限す
ることから、消費電力が小さい像移動装置を提供するこ
とが可能である。
【図1】本発明に係る実施形態の構成を説明するブロッ
ク図である。
ク図である。
【図2】本発明に係る実施形態のVRレンズを駆動する
機構を説明する正面図である。
機構を説明する正面図である。
【図3】図2に示すVRレンズを駆動する機構のA−A
断面図である。
断面図である。
【図4】本発明に係る実施形態のVRレンズが移動する
範囲を示す模式図である。
範囲を示す模式図である。
【図5】本発明に係る実施形態の動作を示す流れ図であ
る。
る。
3 VRセンサ 6 CPU 7 制限部 9 駆動回路 10 電源 13 アクチュ
エータ 22 レンズ室 23 レンズ枠 34、35 位置検出センサ 36〜39 弾
性体
エータ 22 レンズ室 23 レンズ枠 34、35 位置検出センサ 36〜39 弾
性体
Claims (3)
- 【請求項1】 撮影光学系の少なくとも一部を保持する
枠体と、 前記枠体を前記撮影光学系の光軸に対して略垂直な面内
に保持し、前記枠体の保持する光学系の中心と前記光軸
との距離に応じた力を前記枠体に作用させる保持機構
と、 供給された電力に応じた力を発生させることにより、前
記枠体を前記面内において互いに平行でない方向へ駆動
する2以上の駆動機構と、 前記2以上の駆動機構を駆動させる駆動回路と、 前記駆動回路を介して、前記2以上の駆動機構に電力を
供給する電力供給源と、 自然状態において、前記枠体が保持する光学系の中心と
前記光軸との距離が、前記撮影光学系の光学特性、及
び、前記枠体が保持する光学系の移動範囲により定まる
所定値以上である場合に、前記距離が所定値となるよう
前記駆動回路を制御し、前記枠体の駆動中心の初期位置
を定める制御部と、 を備えることを特徴とする像移動装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の像移動装置において、 さらに、前記2以上の駆動機構に供給される電力の合計
値を制限するために、前記電力供給源からの電流又は電
圧を検出することにより、前記駆動回路に供給する電力
を一定値以下に制限する供給電力制限部を備えることを
特徴とする像移動装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の像移動装置にお
いて、 前記所定値は、撮影光学系の収差に関わる値である、 ことを特徴とする像移動装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7234115A JPH0980542A (ja) | 1995-09-12 | 1995-09-12 | 像移動装置 |
| US08/688,264 US5930531A (en) | 1995-09-12 | 1996-07-29 | Image shifting apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7234115A JPH0980542A (ja) | 1995-09-12 | 1995-09-12 | 像移動装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0980542A true JPH0980542A (ja) | 1997-03-28 |
Family
ID=16965875
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7234115A Pending JPH0980542A (ja) | 1995-09-12 | 1995-09-12 | 像移動装置 |
Country Status (1)
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| JP (1) | JPH0980542A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003015178A (ja) * | 2001-07-02 | 2003-01-15 | Canon Inc | 防振制御装置、カメラ及び補正手段位置制御装置 |
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| JP2015081936A (ja) * | 2013-10-21 | 2015-04-27 | キヤノン株式会社 | 像ブレ補正装置およびその制御方法、レンズ鏡筒、光学機器、撮像装置 |
| JP2016170406A (ja) * | 2015-03-13 | 2016-09-23 | 台湾東電化股▲ふん▼有限公司 | 画像キャプチャシステム |
-
1995
- 1995-09-12 JP JP7234115A patent/JPH0980542A/ja active Pending
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