JPH0983289A - 弾性表面波装置及びこれを用いた受信装置と通信システム - Google Patents

弾性表面波装置及びこれを用いた受信装置と通信システム

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JPH0983289A
JPH0983289A JP7235026A JP23502695A JPH0983289A JP H0983289 A JPH0983289 A JP H0983289A JP 7235026 A JP7235026 A JP 7235026A JP 23502695 A JP23502695 A JP 23502695A JP H0983289 A JPH0983289 A JP H0983289A
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saw
signal
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Tadashi Eguchi
正 江口
Akane Yokota
あかね 横田
Takahiro Hachisu
高弘 蜂巣
Kouichi Egara
光一 江柄
Akihiro Koyama
晃広 小山
Akira Torisawa
章 鳥沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 SAWの双方向性により信号の半分のエネル
ギーの喪失、3相型一方向性IDTの場合の移相器での
損失が大きいことなどを解決すること、 【解決手段】 圧電基板上に形成された入力IDTによ
って入力符号列信号をSAW信号として励起し、所定の
符号列に合わせて配置された出力IDTの電極指対でS
AW信号を受け取ることによって符号列に一致した符号
列の信号を検出するSAWマッチドフィルタに用いる弾
性表面波装置であって、2つの出力IDTと、入力ID
Tは、ある時点で入力IDTから発生したSAW信号が
第1の出力IDTのSAWが入力される側の端の電極指
対に最初に入力され、符号列の1チップ長の時間の後、
第2の出力IDTの入力側の端の電極指対に入力され、
その後符号列1チップ長の時間毎に交互に第1の出力I
DT、第2の出力IDTの入力側に近い方の電極指対か
ら順次入力されるように配置されていることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧電素子を用いた弾
性表面波を利用したSAWマッチドフィルタに用いる弾
性表面波装置及びそれを用いたスペクトラム拡散受信装
置と通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、弾性表面波(SAW:Surface Ac
oustic Wave)を用いたエレクトロメカニカル機能素子
が、フィルタ、共振子、遅延線など各方面で活発に取り
上げられているが、それは弾性波の音速が電磁波に比べ
て1/10ー5という数km/sであるので、機器の小型
化が可能で、波のエネルギーが伝搬媒質の表面付近に集
中していて、弾性表面波の発生、検出、制御を固体表面
上で処理できるという期待と、IC製造技術を適用でき
ることが大きいからである。
【0003】このような特質を有する弾性表面波の信号
処理への一応用例として、スペクトラム拡散(SS)方
式の通信方式があり、送りたい信号を本来もっている帯
域幅よりもはるかに広い周波数帯域をもつ符号化信号列
に拡散・変換した後に送信し、その符号化信号列にのみ
応答する又はその符号化信号列に高い相関ピークを得る
受信装置によって検出し、圧縮・逆変換してもとの信号
に再生する際に、符号化信号列にのみ応答する素子とし
て、この弾性表面波素子のマッチングフィルタが用いら
れる。
【0004】この、SAWマッチドフィルタ、特に弾性
表面波を用いたマッチドフィルタはスペクトラム拡散
(SS:Spectrum Spread)通信を行うにあたって、同
期捕捉・同期追跡する同期確立のためのデバイスとして
も、近年その重要性が増大しつつある。
【0005】図10はこのような従来の弾性表面波素子
を用いたSAWマッチドフィルタを示す概念図である。
図において、101はマッチドフィルタチップを固定す
るステム、102はステム101上に固定されたSTカ
ット水晶などの圧電基板、111は入力電気信号を弾性
表面波信号に変換する入力櫛形電極(IDT;InterDig
ital Transducer )、121はスペクトル拡散された信
号をマッチドフィルタの入力中心周波数に合わせた入力
IF信号を供給するためのピン、122は出力信号を取
り出すためのピンである。131は出力用IDTであ
り、一方の電極はピン122から出力を取り出し、他方
の電極は接地電位としてのステム101に接続され、1
311、1312、1313、・・・131Xは出力I
DTの電極指対である。この電極指対1311、131
2、1313、・・・131xの電極方向、すなわち、
どちらの電極につながっている電極指を入力IDT側に
配置するかは、入力IDTに入力される擬似雑音(P
N:Pseudo Noise)符号信号の符号列に合わせて決めら
れている。
【0006】例えば図10の場合には、出力電極指対が
1101……01(最後の1が入力された符号列の最先
の符号となる。)の符号列であるとすると、入力符号列
が1101……01(最後の1が最先の符号を示す。)
毎に入力される場合に相関関係が一致し、大きな相関ピ
ークを得ることができる。また、これらの電極指対の間
隔は、入力IDT111から発生したSAW信号が、P
N符号列の1チップ長の時間で伝搬する距離に相当して
いる。
【0007】これらの電極はアルミニウムなどの導電性
材料からなり、圧電基板上に蒸着、塗装等の金属材料を
装着し、IC製造技術と同様に、例えばフォトリソグラ
フィー技術などを用いて形成される。
【0008】このような構成の弾性表面波素子におい
て、入力IDT111にPN拡散符号を掛け合わせた搬
送角周波数ωの電気信号を入力すると、基板の圧電効果
により電気信号からSAW信号に変換される。たとえ
ば、PN拡散符号が2値信号の場合、符号値が変わる毎
に位相が反転するSAW信号が、入力IDT111より
出力され、両側に伝搬する。出力IDT131では、I
DTを構成している電極指対1311、1312、13
13、・・・、131xの電極方向は、PN符号列に用
いる符号に合わせて決められていて、また、これらの電
極指対の間隔は、入力IDT111から発生したSAW
信号が、PN符号列の1チップ長の時間で伝搬する距離
に相当しているため、入力IDT111より出力された
SAW信号が全符号長の時間だけ伝搬したときのみ、入
力IDT111より出力用IDT131へ伝搬してきた
SAW信号と出力電極指対1311、1312、131
3、・・・、131xのすべての位相が一致して、大き
な出力電気信号が得られる。この信号は1つのPN符号
列が出力IDT131を伝搬し終わる毎に出力されるた
め、符号の同期信号が得られることとなる。このような
SAWマッチドフィルタのしくみは「弾性表面波工学;
電子情報通信学会、柴山幹夫監修」などに詳述されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなSAWマッチドフィルタの場合、入力IDT111
では双方向にSAWが励起され、しかも、出力IDT1
31においても再励起されるSAWの双方向性により信
号の半分のエネルギーは失われるため、両方で6dBの
損失となる。この損失を避けるため、入出力IDTを一
方向性IDTにする方法が考えられるが、マッチドフィ
ルタのように入出力のIDTの対数(出力IDTの場合
は一符号あたりの電極指対の対数)を増やすことができ
ないSAWフィルタにおいては、SAWの反射条件を利
用する一方向性IDTは一方向性が十分得られず、ま
た、3相型一方向性IDTの場合、入力IDTのインピ
ーダンスが高いため、移相器の製作が困難で、しかも移
相器が作成できても移相器での損失が大きいという問題
があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題を解
決するために成されたもので、圧電基板上に形成された
入力櫛形電極(以下、入力IDTと称する。)によって
入力符号列信号を弾性表面波(以下、SAWと称す
る。)信号として励起し、所定の符号列に合わせて配置
された出力櫛形電極(以下、出力IDTと称する。)の
電極指対で上記SAW信号を受け取ることによって上記
符号列に一致した符号列の信号を検出するSAWマッチ
ドフィルタに用いる弾性表面波装置であって、上記出力
IDTを少なくとも2つ有しており、該2つの出力ID
Tと、上記入力IDTは、ある時点で上記入力IDTか
ら発生したSAW信号が第1の出力IDTのSAWが入
力される側(以下、入力側と称する。)の端の電極指対
に最初に入力され、上記符号列の1チップ長の時間の
後、第2の出力IDTの入力側の端の電極指対に入力さ
れ、その後符号列1チップ長の時間毎に交互に第1の出
力IDT、第2の出力IDTの入力側に近い方の電極指
対から順次入力されるように配置されていることを特徴
とする。
【0011】また、本発明は、圧電基板上に形成された
入力櫛形電極(以下、入力IDTと称する。)によって
入力符号列信号を弾性表面波(以下、SAWと称す
る。)信号として励起し、所定の符号列に合わせて配置
された出力櫛形電極(以下、出力IDTと称する。)の
電極指対で上記SAW信号を受け取ることによって上記
符号列に一致した符号列の信号を検出するSAWマッチ
ドフィルタに用いる弾性表面波装置であって、上記出力
IDTを少なくとも2つ有しており、該2つの出力ID
Tと、上記入力IDTは、ある時点で上記入力IDTか
ら発生したSAW信号が第2の出力IDTのSAWが入
力される側(以下、入力側と称する。)の端の電極指対
に最初に入力され、その後上記符号列の1チップ長の時
間毎に上記第2の出力IDTの入力側に近い方の電極指
対から順次入力され、上記第2の出力IDTの電極指対
のうち最後に入力される電極指対に入力されてから符号
列1チップ長の時間の後に、第1の出力IDTの入力側
の端の電極指対に入力され、その後符号列1チップ長の
時間毎に第1の出力IDTの入力IDTの入力側に近い
方の電極指対から順次入力されるように配置されている
ことを特徴とする。
【0012】こうして、入力IDTから発生する両方向
の弾性表面波を有効に伝送できることから、効率的に高
いレベルのマッチドフィルタ出力を得ることができる。
また、インピーダンスが小さい出力IDTのみ、3相型
一方向性IDTにする。それによって、入力IDTで双
方向に励起されるSAWエネルギーを両方利用できるの
で入力IDTでの損失を3dB改善できる。また、出力
IDTはインピーダンスが低く、移相器を作成しやす
く、移相器での損失はほとんどないため、出力IDTを
一方向性IDTにすることによってさらに3dBの損失
改善ができる。かかる弾性表面波装置をスペクトラム拡
散通信方式の受信装置及び通信システムに用いること
で、送信された拡散信号を効果的に確保できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、各実施例とともに図面を参照しつつ詳細に説明す
る。
【0014】(実施例1)図1は本発明の弾性表面波
(SAW)マッチドフィルタの概略図である。図におい
て、101はマッチドフィルタチップを固定するステ
ム、102はニオブ酸リチウム、STカット水晶などの
圧電基板、111は電気信号を弾性表面波信号に変換す
る入力用IDT、121はスペクトル拡散された符号列
信号をマッチドフィルタの入力中心周波数に合わせたI
F信号を供給するための入力ピン、122は出力信号を
取り出すための出力ピンであり、入力用電極111の対
極及び出力用電極131の対極は接地レベルのステムに
接続される。また、131、132はそれぞれ出力ID
Tであり、1311、1312、1313、・・・、1
31xは出力IDT131の電極指対、1321、13
22、1323、・・・、132xは出力IDT132
の電極指対である。これらの電極指対は、入力IDT1
11から発生したSAW信号が、符号列の1チップ長の
時間で伝搬する距離の2倍に相当する間隔に配置され、
2つの出力IDT131、132の電極指対は入力ID
T111から発生したSAWが、符号列の1チップ長の
時間で伝搬する距離に相当する距離だけ入力IDTから
の距離がずれて配置されている。即ち、入力IDT11
1と出力IDT131,132は、入力IDT111か
らある時点で発生したSAW信号が出力IDT131の
SAW信号が入力される側(入力側)の端の電極指対1
311に最初に入力され、符号列の1チップ長の時間毎
に交互に出力IDT131,132の入力側に近い方の
電極指対から順次入力されるように配置されている。な
お、各電極指毎の間隔はλ/2であり、各電極指の線幅
はλ/4である。
【0015】すなわち、図1において、入力用IDTか
ら発生するSAW信号は電極指対1311で検出された
後、符号列の1チップ長に相当する時間毎に、電極指対
1321、1312、1322、1313、・・・で検
出される。この電極指対1311、1321、131
2、1322、1313、・・・、131x、132x
の電極方向、すなわち、どちらの電極につながっている
電極指を入力IDT側に配置するかは、入力IDTに入
力される信号のPN符号に合わせて決められている。電
極指対1311、1321、1312、1322、13
13、・・・、131x、132xで検出される信号は
電極内で加算され、入力IDTから入力されたPN信号
がSAW信号として伝搬し、すべての電極指対の電極方
向と一致したときのみ大きな信号が得られる。
【0016】この点をより具体的に、図1の各出力電極
指対の構成から説明すれば、電極指対1311、132
1、1312、1322、1313、・・・、131
x、132xは、例えば11010011……0011
(最後の1が入力された符号列の最先の符号となる。)
の符号列で表され、入力用IDTから励起される符号列
が11010011……0011(最後の1が最先の符
号を示す。)であれば、相関ピークの高い信号レベルを
得ることができる。従って、通信システムにおいて送信
側と受信側とが上記関係で出力・入力すれば、上記符号
列が一致するように受信側で復調でき、送信側でのベー
スバンド信号が受信側で確実に、信頼性高く復調でき
る。この場合、入力用IDTに対して、両方向の出力用
IDTは交互に入力符号列に合致する構造の電極指対で
あることになり、一方向の出力IDTに対して半分の出
力IDTの距離でよいことになる。
【0017】また、SAWマッチドフィルタに用いる圧
電基板は、圧電体そのものか、若しくは非圧電体に圧電
体膜を設けたものでもよく、圧電性を有していればよ
い。またその圧電基板は、温度によるSAWの伝搬速度
変化が概略0であるか、または圧電基板上に薄膜を付け
ることによって温度によるSAWの伝搬速度変化が概略
0であれば、環境変化にも安定した相関ピークを得るこ
とができるので、圧電基板の材料を例えばニオブ酸リチ
ウムのYZカット面を用いることで、温度による特性変
化を抑えることができる。
【0018】上述の構成の場合、入力用IDTの双方向
に進行するSAWを利用しているので、従来のSAWマ
ッチドフィルタに比べ、2倍レベルの信号が得られ、
[出力相関ピークレベル/入力信号レベル]の効率が3
dB向上する。また、入力IDTから伝搬するSAW信
号は出力IDTの電極指対を通過する毎にその1部が電
気信号に変換されるため、SAW信号は徐々に小さくな
り、入力IDTから離れた出力IDTの電極指対では電
気信号に変換されるエネルギーが小さくなるが、本発明
によれば、それぞれの出力IDTの電極指対は従来の半
分になるため、入力IDTから離れたそれぞれの電極指
対に到達するSAW信号が大きくなり、その結果、上記
効率もさらに向上する。
【0019】SAWマッチドフィルタ全体としては、両
方向の内一方の出力IDTと入力IDTとの間の距離分
だけ大きくなるが、上述のように、少なくとも3dB以
上効率の向上が、通信システムに使用した場合のSAW
マッチドフィルタの後段のデコーダなどでの信号処理に
大きく役に立つ。
【0020】(実施例2)図2は本発明の別の実施例を
示す構成図である。図において、図1と同一符号は同様
な機能・形状を有し、詳細な説明は省略する。図2にお
いて、出力IDT131は、PN信号の前半の符号を検
出するためのIDT、出力IDT132は、PN信号の
後半の符号を検出するためのIDTである。1311、
1312、1313、・・・、131x、及び、132
1、1322、1323、・・・、132xの出力用I
DTの電極指対は、入力IDT111から励起・発生し
たSAW信号が、符号列の1チップ長の時間で伝搬する
距離に相当する間隔に配置され、電極指対1311と1
32xは入力IDT111から発生したSAWが、符号
列の1チップ長の時間で伝搬する距離に相当する距離だ
け入力IDT111からの距離がずれて配置されてい
る。
【0021】すなわち、入力IDT111と出力IDT
131,132は、入力IDT111からある時点で発
生したSAW信号が出力IDT132のSAW信号が入
力される側(入力側)の端の電極指対1321に最初に
入力され、符号列の1チップ長の時間の後、出力IDT
132の入力側から2番目の電極指対1322に入力さ
れ、その後符号列1チップ長の時間毎に出力IDT13
2の電極指対のうち最後に入力される電極指対132X
に入力され、続いて符号列1チップ長の時間の後に、出
力IDT131の入力側の端の電極指対1311に入力
され、その後符号列の1チップ長の時間毎に出力IDT
131の入力側に近い方の電極指対から順次入力される
ように配置されている。本実施例では出力IDT131
で符号の前半の相関ピークを出力すると同時に出力ID
T132で符号の後半の相関ピークを出力するものであ
るが、上記の如き配置により、2つの出力IDTに入力
する信号の少なくとも一方を遅延させる回路等を用いる
必要がない。
【0022】本構成により、入力IDTから励起・出力
された信号の符号の先頭が出力IDT131に到達した
後に、入力IDTから出力された信号の符号の後半が出
力IDTに到達し、符号の前半が出力IDT131上で
重なり、相関ピークを出力するのと同時に、符号の後半
が出力IDT132上で重なり、相関ピークを出力する
ことになり、結局全出力IDT131,132の電極指
対が入力符号列と一致したときに、その各電極指対の加
算出力がピークを持つことになる。
【0023】上述のような配置になっている場合、出力
IDT132は入力IDT111の近傍にのみ電極指対
を有するため、実施例1に比べ小さくできる。
【0024】本実施例の場合でも、入力符号列の1チッ
プ長が到達したときに相関ピークを得ることができ、1
チップ長に至らない期間及び1チップ長を越えて次の1
チップ長に至る期間は相関関係がずれているので、相関
ピークの高レベルを得ることが出来ない。こうして、強
い相関関係に応じた相関ピークを得ることができる。
【0025】(実施例3)図3は本発明の実施例1、ま
たは実施例2の弾性表面波(SAW)マッチドフィルタ
の入力IDT及び出力IDTの電極指をスプリット電極
にしたときの概略図である。マッチドフィルタの場合、
出力電極の電極指対を通過するSAWが次の電極指対に
到達するまでの時間と、同じ電極指対で反射するSAW
が前の電極指対、または入力IDTに到達する時間が等
しいのでノイズ源となる反射波の影響をなくす必要があ
る。図3(B)は図3(A)の出力IDTの電極指対の
拡大図である。図3(B)に示したスプリット電極は、
SAWデバイスにおける反射波を抑制する手段として、
電極指の線幅をλ/8とし、電極指の間隔λ/8とする
ことにより、入力IDTに励起されたSAWは両方向の
みに進行し、各一方向性の形状SAWを得ることができ
る。従って、両方向へのSAWの進行により、各出力I
DT131,132の各電極指対から、ノイズ成分の少
ない高S/Nの相関ピークの信号レベルを得ることがで
き、本発明によるSAWマッチドフィルタにおいても、
本実施例を用いることは有効な手段である。
【0026】(実施例4)図4は実施例1で示した本発
明の弾性表面波(SAW)マッチドフィルタの出力ID
Tを、3相型の一方向性IDTに置き換えた実施例の概
略図である。同図における符号は図1と同様の機能のも
のは同一符号で示し、詳細な説明を省略する。ここで、
入力IDT111はその電極指対の両端に進行するSA
Wを励振する。また、位相の違う2つの出力電極に接続
されているピン122、123の間には、60°移相器
200が挿入され、もう一つの電極は接地電位に保持さ
れている。このように接続、構成することによって、ピ
ン122と接続されている出力電極指と接地電極に接続
されている電極指との間の位相差を0°とすると、ピン
122に接続されている出力電極指とピン123に接続
されている出力電極指の間の位相差が(180-60= )12
0°になり、3相型の一方向性IDTとして機能する。
【0027】通常、マッチドフィルタの出力IDTはP
N符号の1符号あたり、1〜2対の電極指対を有するた
め、長いPN符号をもつシステムにおいては出力IDT
の電極指対が多くなり、出力IDTのインピーダンスは
低くなる。ここで、出力IDTの3つの電極のインピー
ダンスをZとすれば、60°移相器のインピーダンスZ
oは Zo=Z(1−EXP(jπ/6)) となり、電極のインピーダンスZに比例して移相器のイ
ンピーダンスを小さくできる。一般に、IDTのインピ
ーダンスは容量性であり、移相器200には誘導性のイ
ンピーダンスが求められるため、移相器200のインピ
ーダンスが小さいと小さいコイルで移相器200が構成
できるため、損失が少ない移相器200が構成できる。
【0028】こうして、本実施例による3相型の一方向
性IDTが構成され、出力IDTの各電極指対には、電
極指対1311,1321,1312,1322,13
13,1323,……131X,132Xに対応する符
号列が入力IDTから励起された符号列と一致したと
き、120°の位相差で得られる出力ピン122,12
3の信号から相関ピークを得ることができ、この信号を
3相/2相変換器を通して2相信号に変換すれば、一方
向性というメリットと、出力インピーダンスを低くでき
ることと、3相電極指対とにより相関ピークを高く得ら
れて相関関係がないときと相関ピークとの比が大きく取
れことなどの効果が得られ、S/Nの大きな信号を得る
ことができる。
【0029】(実施例5)図5は、本発明において入力
IDTと出力IDTの間にSAWを集中させる手段を挿
入した実施例の概略図である。SAWマッチドフィルタ
においては、1符号あたりの出力IDTの電極指対の対
数は1〜2対と少ないため、入力IDT111の電極指
の対数によって周波数帯域を決定される。スペクトル拡
散通信にマッチドフィルタを用いる場合、同期専用符号
であっても拡散符号となり、広い周波数帯域を必要とす
るため、入力IDTの対数は周波数帯域幅で上限が決定
される。一方、IDTのインピーダンスはIDTの対数
と交差幅で決まるため、対数を少なくすると入力インピ
ーダンスが大きくなり、インピーダンス整合をとりにく
くなる。これに対し、出力IDTは電極指の対数が多い
ので、インピーダンスが小さくなり、やはりインピーダ
ンス整合をとりにくくなる。
【0030】本実施例はこれを解決するための手段で、
入力IDTの交差幅を広く、出力IDTの交差幅を狭く
し、双方の間にSAWを集中する手段を設けている。図
5においては、SAWを集中する手段としてホーンを用
いた例を示している。これは、ホーンを形成するメタル
蒸着部分はメタルを蒸着していない部分に比べ、SAW
の伝搬速度が遅くなり、ホーンに到達するSAWの伝搬
方向によっては全反射条件が成立する。この条件を利用
して台形の傾斜部分を前反射面にしてSAWを両方向の
出力IDT側に集中する。こうして、入出力のインピー
ダンスをマッチしながら、両出力IDTの電極指対に集
中するので、高い相関ピークを得ることができる。図5
の本実施例においても、入力IDTから励起される信号
の符号列は、左右の両出力IDTの電極指対の符号が図
上右左右左と交互に配列された符号列に一致することで
相関ピークを得ることができる。
【0031】なお、このSAWマッチドフィルタの場
合、集められたSAWを長い距離伝搬させなくてならな
いため、ホーン型でなくて、光学のビーム圧縮レンズの
ような構成の音響レンズでもよい。
【0032】(実施例6)SAWを数十波長以上伝搬さ
せる場合、SAWは入力IDTの交差幅を開口とした平
面波として伝搬するため、電極指の交差している端の部
分では回析が起こり、SAWが広がっていく。回析によ
るSAWの広がりを抑えるためにはIDTの交差部分の
端の方でSAWの励起を少なく、中央部分での励起を多
くすればよい。このような発想で、各電極指の交差幅を
変え、中央部分では多くの電極指が交差し、端の方では
交差する電極指数を少なくしたのがアボダイズ電極であ
る。図6は、本発明において入力IDTをアボダイズ電
極とした実施例の概略図である。本発明のマッチドフィ
ルタの入力IDTにアダボイズ電極を採用することによ
り、さらに高効率なマッチドフィルタを構成することが
できる。
【0033】従って、上述の実施例による入力IDTの
構成よりも交差電極指の数を増加し、外側の交差幅を小
さくしたアボダイズ電極とすることで、正確に大きなS
AWを励起でき、且つ伝送領域を両出力IDT方向のみ
として拡散SAWを防止することで、両出力IDTの各
電極指対に出現する電気信号を高くでき、相関したとき
の相関ピークを高出力レベルで得ることができる。
【0034】上記閣実施例では、1つの入力IDTに対
して2つの出力IDTの例を示したが、出力IDTは少
なくとも2つあればよく、1面状に3つ以上の方向に所
定の間隔と符号を有する出力IDTが配置されていても
よい。
【0035】(実施例7)図7は、以上説明したよう
な、入力IDTの両方向に伝搬するSAWを受ける両端
の出力IDTから構成されるSAWマッチドフィルタを
用いた通信システムの一例を示すブロック図である。図
において、上段の40は送信装置を示す。この送信装置
は送信すべき信号を拡散符号を用いて、スペクトラム拡
散変調して、アンテナ401より送信する。送信された
信号は、受信装置41で受信され、復調される。受信装
置41は、アンテナ411、高周波信号処理部412、
同期回路413、符号発生器414、拡散復調回路41
5、復調回路416より構成される。
【0036】アンテナ411にて受信された受信信号は
高周波信号処理部412にて適当にフィルタリング及び
増幅され、送信周波数帯信号のまま若しくは適当な中間
周波数帯(IF)信号に変換され出力される。該信号は
同期回路413に入力される。
【0037】同期回路413は本発明の上記実施例に記
載の弾性表面波(SAW)素子を用いた弾性表面波装置
のSAWマッチドフィルタ4131と、弾性表面波装置
4131から出力された信号を処理し、送信信号に対す
る拡散符号同期信号とクロック同期信号を符号発生器4
14に出力する信号処理回路4133からなる。SAW
マッチドフィルタである弾性表面波装置4131には高
周波信号処理部412からの出力信号が入力され、受信
信号に含まれる同期専用拡散符号成分とSAWマッチド
フィルタ4131の出力IDTの各電極指対の符号配列
の極性とが一致した時に相関ピークが出力される。従っ
て、上記各実施例で説明したSAWマッチドフィルタに
よって、ノイズに干渉されない、相関ピークの高い、S
/Nのよい同期信号を得ることができる。
【0038】信号処理回路4133では、SAWマッチ
ドフィルタ4131から入力される同期信号から、相関
ピークを検出し、クロック信号を再生し、拡散符号同期
信号及びクロック信号が符号発生器414に出力され
る。同期確立後、符号発生器414は送信側の拡散符号
に対しクロック及び拡散符号位相が一致した拡散符号を
発生する。この拡散符号は拡散復調回路415に出力さ
れ、拡散復調回路415では拡散変調される前の信号が
復元される。拡散変復調回路415から出力される信号
は、いわゆる周波数変調、位相変調などの一般に使用さ
れている変調方式により変調されている信号であり、そ
の変調回路に対応する復調回路416により、データ復
調がなされる。
【0039】本実施例に入力IDTに対応する両側出力
IDTのSAWマッチドフィルタを用いることで、高い
相関ピークを得ることができるので、広帯域の拡散信号
に同期した同期信号を高速に同期捕捉でき且つ同期追従
できるので、信頼性の高い安定した通信を可能とし、ま
た小型で携帯可能な構造にも寄与することができる。
【0040】また、同期捕捉に関し、一例としてSAW
コンボルバを用いる例があるが、この場合はSAWコン
ボルバから信号処理回路を介して拡散符号を出力して符
号発生器に入力し、この符号発生器の出力をこのSAW
コンボルバに負帰還して入力信号と同期をとるという構
成を必要としたが、本実施例で示したSAWマッチドフ
ィルタでは、SAWマッチドフィルタそのものに入力符
号列にマッチした出力IDTの電極指対を持たせている
ので、負帰還ループを用いなくても、入力から所定の符
号列が入力された場合には、本SAWマッチドフィルタ
から直接高い相関ピークを出力することができることか
ら、回路構成が簡単となり、且つ高速な応答が達成でき
ることとなる。特に、入力IDTの両側に配置された出
力IDTの各電極指対からの加算出力は極めて効率が良
く、高S/Nの相関ピークを得ることができる。
【0041】(実施例8)図8、図9は、以上説明した
ような弾性表面波素子を用いたCDM通信システムの送
信装置及び受信装置の一例を示すブロック図である。図
8において、501は直列に入力されるデータをn個の
並列データに変換する直並列変換器、502−1〜nは
並列化された各データと拡散符号発生器503から出力
されるn個の拡散符号とを乗算する乗算器群、503は
n個のそれぞれ異なる拡散符号PN1,PN2,……P
Nnと同期専用の拡散符号PN0を発生する拡散符号発生
器、504は拡散符号発生器503から出力される同期
専用拡散符号と乗算器群502−1〜nのn個の出力を
加算する加算器、505は加算器504の出力を送信周
波数信号に変換するための高周波段、506は送信アン
テナである。
【0042】また、図9において、601は受信アンテ
ナ、602は高周波信号処理部、603は送信側の拡散
符号とクロックに対する同期を捕捉し追従・維持する上
記実施例で説明したSAWマッチドフィルタを用いた同
期回路、604は同期回路603より入力される符号同
期信号及びクロック信号により、送信側の拡散符号群と
同一のn+1個の拡散符号PN及び参照用拡散符号PN
0を発生する拡散符号発生器、605は拡散符号発生器
604より出力されるキャリア再生用拡散符号PN0と
高周波信号処理部602の出力から搬送波信号を再生す
るキャリア再生回路、606はキャリア再生回路605
の出力と高周波信号処理部602の出力と拡散符号発生
器604の出力であるn個の拡散符号PNを用いてベー
スバンドで復調を行うベースバンド復調回路、607は
ベースバンド復調回路606の出力であるn個の並列復
調データを並直列変換する並直列変換器である。
【0043】上記構成において、送信側ではまず入力さ
れたデータが直並列変換器501によって符号分割多重
数に等しいn個の並列データに変換される。一方、拡散
符号発生器503はn+1個の符号周期が同一でそれぞ
れ異なる拡散符号PN0 〜PNn を発生している。この
うち拡散符号PN0 は同期及びキャリア再生専用であ
り、上記並列データによって変調されず直接加算器50
4に入力される。残りのn個の拡散符号PN1〜nは乗算
器群502−1〜nにてn個の並列データにより乗算・
変調され、加算器504に入力される。乗算器群502
−1〜nにて得られたn個の並列データはそれぞれ広帯
域の周波数スペクトラムを有する拡散信号である。各並
列データの加算器504は、入力されたn+1個の信号
を線形に加算し、高周波段505に加算されたベースバ
ンド信号を出力する。該ベースバンド信号は続いて高周
波段505にて適当な中心周波数を持つ高周波信号に変
換され、送信アンテナ506より送信される。
【0044】受信側では、受信アンテナ601で受信さ
れた信号は高周波信号処理部602にて適当にフィルタ
リング及び増幅され、送信周波数帯信号のまま若しくは
適当な中間周波数帯(IF)信号に変換され出力され
る。該信号は同期回路603に入力される。同期回路6
03は本発明の上記実施例で説明したSAWマッチドフ
ィルタである弾性表面波装置6031と、弾性表面波装
置6031から出力された信号を処理し、送信信号に対
する拡散符号同期信号およびクロック同期信号を拡散符
号発生器604に出力する信号処理回路6033からな
る。
【0045】SAWマッチドフィルタである弾性表面波
装置6031には高周波信号処理部602からの出力信
号が入力される。ここで弾性表面波装置6031では、
受信信号に含まれる同期専用拡散符号成分と、弾性表面
波装置6031の出力電極指対の符号に合わせた電極指
の配列極性とが弾性表面波装置6031の出力電極指対
配列上にて一致した時に高い相関ピークが出力され、こ
れにより高S/Nの同期信号を得ることが出来る。また
一致しないときは電極指対配列の出力レベルは低く、同
期信号を得ることはできない。信号処理回路6033で
は、弾性表面波装置6031から入力される信号から相
関ピークを検出し、送信された拡散符号PN0のクロッ
ク信号を再生し、符号同期信号及びクロック信号が拡散
符号発生器604に出力される。
【0046】同期確立後、拡散符号発生器604は送信
側の拡散符号群に対しクロック及び拡散符号位相が一致
した拡散符号群を発生する。これらの符号群のうち同期
専用の拡散符号PN0 はキャリア再生回路605に入力
される。キャリア再生回路605では同期専用拡散符号
PN0 により、高周波信号処理部602の出力である送
信周波数帯若しくは中間周波数帯に変換された受信信号
を逆拡散し、送信周波数帯若しくは中間周波数帯の搬送
波を再生する。キャリア再生回路605の構成は、たと
えば位相ロックループを利用した回路が用いられる。受
信信号と同期専用拡散符号PN0 は乗算器にて乗算され
る。同期確立後は受信信号中の同期専用拡散符号と参照
用の同期専用拡散符号のクロック及び符号位相は一致し
ており、送信側の同期専用拡散符号PN0はデータで変
調されていないため、乗算器で逆拡散され、その出力に
は搬送波の成分が現れる。該出力は続いて帯域通過フィ
ルタに入力され、搬送波成分のみが取り出され出力され
る。該出力は次に位相検出器、ループ・フィルタ及び電
圧制御発振器にて構成されるよく知られた位相ロックル
ープに入力され、電圧制御発振器より帯域通過フィルタ
より出力される搬送波成分に位相のロックした信号が再
生搬送波として出力される。
【0047】再生された搬送波はベースバンド復調回路
606に入力される。ベースバンド復調回路606では
キャリア再生回路605からの該再生搬送波と高周波信
号処理部602の出力よりベースバンド信号が生成され
る。該ベースバンド信号はn個に分配され拡散符号発生
器604の出力である拡散符号群PN1 〜PNn により
各符号分割チャネル毎に逆拡散され、続いて並列信号と
してデータ復調がなされる。復調されたn個の並列復調
データは並直列変換器607にて直列データに変換され
出力される。
【0048】本実施例は2値変調の場合であるが、直交
変調など、他の変調方式でも良い。また、本通信システ
ムに上記SAWマッチドフィルタを用いることにより、
従来の同期追従のためにPLL回路のようなフィードバ
ックループを構成する場合に比較して、フィードバック
のための引込み時間が不要となり、回路的な動作ばかり
でなく簡単な構成となることから、小型化を要求される
移動体通信システムに極めて有効である。
【0049】特に、入力IDTの両側にSAWを励起
し、両側に配置された出力IDTの電極指対によって、
また一方向性としたり3相の一方向性、ホーン型、アボ
ダイズ電極等のSAWマッチドフィルタなどとして、高
レベルの相関ピークを得ることができ、高S/Nとなる
ので、ノイズによるジッタを抑えることができ、同期捕
捉及び引き続く同期追従の同期の安定性が増し、通信シ
ステムの信頼性の向上を図ることが可能となる。
【0050】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明によれ
ば、高効率のSAWマッチドフィルタが構成でき、小型
化が可能で、これを用いた通信システムの同期信号のS
N比が向上し、信頼性の高い通信が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のSAWマッチドフィルタの
概略図である。
【図2】本発明の実施例2のSAWマッチドフィルタの
概略図である。
【図3】本発明のSAWマッチドフィルタにおいてスプ
リット電極を用いた場合の概念図である。
【図4】本発明のSAWマッチドフィルタの出力IDT
において3相型一方向性IDTを用いた場合の概念図で
ある。
【図5】本発明のSAWマッチドフィルタの入力IDT
と出力IDTの間にホーンを用いた場合の概念図であ
る。
【図6】本発明のSAWマッチドフィルタの入力IDT
においてアボダイズ電極を用いた場合の概念図である。
【図7】本発明の弾性表面波素子を用いた通信システム
の一例を示すブロック図である。
【図8】本発明の弾性表面波素子を用いた通信システム
の送信装置の一例を示すブロック図である。
【図9】本発明の弾性表面波素子を用いた通信システム
の受信装置の一例を示すブロック図である。
【図10】従来のSAWマッチドフィルタの概略図であ
る。
【符号の説明】
101 マッチドフィルタチップを固定するステム 102 STカット水晶などの圧電基板 111 電気信号を弾性表面波信号に変換する入力ID
T 121 スペクトル拡散された信号をマッチドフィルタ
の入力中心周波数に合わせたIF信号を供給するための
ピン 122、123 出力信号を取り出すためのピン 131、132 出力IDT 1311、1312、1313、・・・、131x 出
力IDT131の電極指対 1321、1322、1323、・・・、132x 出
力IDT132の電極指対 200 60°移相器 40 送信装置 401 送信用アンテナ 41 受信装置 411 受信用アンテナ 412 高周波信号処理部 413 同期回路 414 符号発生器 415 拡散復調回路 416 復調回路 501 直列に入力されるデータをn個の並列データに
変換する直並列変換器 502−1〜n 乗算器群 503 拡散符号発生器 504 加算器 505 高周波段 506 送信アンテナ 601 受信アンテナ 602 高周波信号処理部 603 同期回路 604 拡散符号発生器 605 キャリア再生回路 606 ベースバンド復調回路 607 並直列変換器
フロントページの続き (72)発明者 江柄 光一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小山 晃広 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 鳥沢 章 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電基板上に形成された入力櫛形電極
    (以下、入力IDTと称する。)によって入力符号列信
    号を弾性表面波(以下、SAWと称する。)信号として
    励起し、所定の符号列に合わせて配置された出力櫛形電
    極(以下、出力IDTと称する。)の電極指対で前記S
    AW信号を受け取ることによって上記符号列に一致した
    符号列の信号を検出するSAWマッチドフィルタに用い
    る弾性表面波装置であって、 前記出力IDTを少なくとも2つ有しており、該2つの
    出力IDTと前記入力IDTは、ある時点で前記入力I
    DTから発生したSAW信号が第1の出力IDTのSA
    Wが入力される側(以下、入力側と称する。)の端の電
    極指対に最初に入力され、前記符号列の1チップ長の時
    間の後、第2の出力IDTの入力側の端の電極指対に入
    力され、その後前記符号列1チップ長の時間毎に交互に
    前記第1の出力IDTと前記第2の出力IDTの入力側
    に近い方の電極指対から順次入力されるように配置され
    ていることを特徴とする弾性表面波装置。
  2. 【請求項2】 前記入力IDT及び2つの出力IDTの
    配置は、前記2つの出力IDTそれぞれの電極指対を前
    記入力IDTから発生する前記SAW信号が前記符号列
    の1チップ長の時間で伝搬する距離の2倍に相当する間
    隔で配置し、前記第2の出力IDTの入力側の端の電極
    指対と前記入力IDTの距離を、前記第1の出力IDT
    の入力側の端の電極指対と前記入力IDTの距離よりも
    前記入力IDTから発生する前記SAW信号が前記符号
    列の1チップ長の時間で伝搬する距離ぶん離して配置す
    ることを特徴とする請求項1に記載の弾性表面波装置。
  3. 【請求項3】 圧電基板上に形成された入力櫛形電極
    (以下、入力IDTと称する。)によって入力符号列信
    号を弾性表面波(以下、SAWと称する。)信号として
    励起し、所定の符号列に合わせて配置された出力櫛形電
    極(以下、出力IDTと称する。)の電極指対で前記S
    AW信号を受け取ることによって上記符号列に一致した
    符号列の信号を検出するSAWマッチドフィルタに用い
    る弾性表面波装置であって、 前記出力IDTを少なくとも2つ有しており、該2つの
    前記出力IDTと前記入力IDTは、ある時点で前記入
    力IDTから発生したSAW信号が第2の出力IDTの
    SAWが入力される側(以下、入力側と称する。)の端
    の電極指対に最初に入力され、その後前記符号列の1チ
    ップ長の時間毎に前記第2の出力IDTの入力側に近い
    方の電極指対から順次入力され、前記第2の出力IDT
    の電極指対のうち最後に入力される電極指対に入力され
    てから前記符号列1チップ長の時間の後に、第1の出力
    IDTの入力側の端の電極指対に入力され、その後前記
    符号列1チップ長の時間毎に前記第1の出力IDTの前
    記入力IDTの入力側に近い方の電極指対から順次入力
    されるように配置されていることを特徴とする弾性表面
    波装置。
  4. 【請求項4】 前記入力IDT及び前記2つの出力ID
    Tの配置は、前記2つの出力IDTそれぞれの電極指対
    を前記入力IDTから発生する前記SAW信号が前記符
    号列の1チップ長の時間で伝搬する距離に相当する間隔
    で配置し、前記第1の出力IDTの入力側の端の電極指
    対と前記入力IDTの距離を、前記第2の出力IDTの
    入力側とは反対側の端の電極指対と前記入力IDTの距
    離よりも前記入力IDTから発生するSAW信号が前記
    符号列の1チップ長の時間で伝搬する距離ぶん離して配
    置することを特徴とする請求項3に記載の弾性表面波装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    弾性表面波装置において、前記入力用IDTと前記出力
    用IDTのどちらか一方、または両方のインピーダンス
    が所望のインピーダンスに整合されていることを特徴と
    する弾性表面波装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の
    弾性表面波装置において、前記SAWマッチドフィルタ
    に用いる前記圧電基板は温度による前記SAWの伝搬速
    度変化が概略0であるか、または前記圧電基板上に薄膜
    を付けることによって温度による前記SAWの伝搬速度
    変化が概略0であることを特徴とする弾性表面波装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の弾性表面波装置におい
    て、前記圧電基板はSTカット水晶基板であることを特
    徴とする弾性表面波装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の
    弾性表面波装置の前記SAWマッチドフィルタを同期検
    出手段として用いることを特徴とした受信装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の
    弾性表面波装置を用いた通信システムにおいて、所定の
    拡散符号列による送信信号に対して、受信信号から前記
    SAWマッチドフィルタを同期検出装置として同期をと
    ることを特徴とした通信システム。
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