JPH0986888A - Z移動ステージ機構 - Google Patents

Z移動ステージ機構

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JPH0986888A
JPH0986888A JP24159295A JP24159295A JPH0986888A JP H0986888 A JPH0986888 A JP H0986888A JP 24159295 A JP24159295 A JP 24159295A JP 24159295 A JP24159295 A JP 24159295A JP H0986888 A JPH0986888 A JP H0986888A
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moving
stage
moving stage
load
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Takuoki Numaga
拓興 沼賀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】Z移動ステージを、くさび機構を介して上下移
動させると共に、前記Z移動ステージをばね部材で支承
して前記くさび機構に作用する負荷荷重を軽減するよう
にしたZ移動ステージ機構において、Z移動ステージの
高さ変動により前記ばね部材のばね力が変化して、数m
mの変化に対応する負荷変動となり、負荷荷重の軽減機
能が損なわれるばかりでなく、Z移動ステージが変形す
る虞れがある。 【解決手段】くさび機構15を介して上下移動させるZ
移動ステージ2を支承するばね部材としての圧縮コイル
ばね35を、前記くさび機構15とくさびの傾斜方向を
同一とした第2のくさび機構36で支承し、前記Z移動
ステージ2の高さ変動H1 、H2 にかかわらず圧縮コイ
ルばね35の全長hを一定としばね力を一定に保つよう
にしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子ビーム
描画装置、マスク検査装置等に適用されるZ移動ステー
ジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、電子ビーム描画装置等において
は、基板などの試料(被処理材)を、X、Y、Zの各移
動ステージを有するステージ装置の前記Z移動ステージ
上に位置決め固定し、試料をXY方向(水平方向)に移
動させ、かつ、試料面の凹凸や非平行分を補償すべく、
Z移動ステージをZ移動(上下移動)させて常に描画点
が一定高さになるよう制御しながら、試料に対する描画
等の処理を行うようになっている。
【0003】一方、近時、電子ビーム描画装置等におい
て、取扱う基板などの試料の厚さや、大きさが多様化し
ており、このため、Z移動ステージのZ方向変化量は数
mmとなり、かつ大型基板対応のためZ移動ステージの
荷重も大きく増加している。
【0004】このため、これに対応すべく、Z移動ステ
ージの移動手段として従来のピエゾ素子に変えて、図9
に示すように、くさび機構を利用したものが実用化され
ている。
【0005】すなわち、支持台としてのY移動ステージ
aと、この上面側に設けられたZ移動ステージbとの間
に、くさびcとこのくさびcを受けるLMガイドd,e
からなるくさび機構f…を配設し、前記くさびcを図示
しない超音波モータ等の駆動源を介して図中、右方向
(実線矢印方向)に移動させることにより、Z移動ステ
ージbを下方向に移動させ、左方向(破線矢印方向)に
移動させることにより、Z移動ステージbを上方向に移
動させるものである。そして、Z移動ステージb上にホ
ルダhを介して位置決め固定された基板等の試料jに対
する描画点が常に一定高さになるよう制御するようにな
っている。
【0006】一方、電子ビーム描画装置は、ビームの位
置変動の原因となる磁性体を移動ステージに使用するこ
とができず、くさび機構fのくさびcを受けるLMガイ
ドd,e等は、非磁性の材質で構成され、通常の鋼材等
のLMガイドの1/4程度で負荷能力が小さい。このた
め、負荷能力を増すために、サイズの大きなものを使用
する必要があり、くさび機構fが大きくなってしまう。
また、くさびcを駆動する超音波モータ等に負荷能力の
大きなものを使用しなければならないという問題があ
る。
【0007】そこで、図示するように、Z移動ステージ
bをばね部材gで支承して前記くさび機構fに作用する
負荷荷重を軽減することで、くさび機構fの小形化と、
くさびcを駆動する超音波モータ等の負荷を軽減する工
夫がなされている。
【0008】しかし、従来は、単に、負荷能力を軽減す
るためZ移動ステージbとY移動ステージaの間にばね
部材gを入れた構成であり、Z移動ステージbの高さ変
動により前記ばね部材gのばね力が変化してしまう。こ
れは、数mmの変化に対応する負荷変動となり、負荷荷
重の軽減機能が損なわれるばかりでなく、Z移動ステー
ジの変形が問題となる。
【0009】また、くさび機構への負荷荷重のXY方向
への分力による負荷変動が駆動手段に作用し、動作状態
に影響を与えると共に駆動手段の寿命を短くするなどの
問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
Z移動ステージを、くさび機構を介して上下移動させる
と共に、前記Z移動ステージをばね部材で支承して前記
くさび機構に作用する負荷荷重を軽減するようにしたZ
移動ステージ機構においては、Z移動ステージの高さ変
動によりばね部材のばね力が変化してしまい、負荷荷重
の軽減機能が損なわれるばかりでなく、Z移動ステージ
の変形が問題となり、高精度の処理状態を安定して維持
することができなくなる虞れがある。
【0011】また、くさび機構への負荷荷重のXY方向
への分力による負荷変動が駆動手段に作用し、動作状態
に影響を与えると共に駆動手段の寿命を短くするなどの
問題があった。
【0012】本発明は上記実情に鑑みなされたもので、
Z移動ステージを、くさび機構を介して上下移動させる
と共に、前記Z移動ステージをばね部材で支承して前記
くさび機構に作用する負荷荷重を軽減するようにしたZ
移動ステージ機構において、Z移動ステージの高さ変動
にかかわらず前記ばね部材のばね力を一定に保つことが
でき、Z移動ステージの負荷荷重の軽減状態が安定して
得られると共に変形等を防止でき、高精度の処理状態を
安定して維持できるようにしたZ移動ステージ機構を提
供することを目的とする。
【0013】また、負荷荷重のXY方向への分力による
負荷変動を相殺し、安定した動作状態が得られると共に
駆動手段の寿命を延ばすことができるようにしたZ移動
ステージ機構を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための第1の手段として、Z移動ステージを、く
さび機構を介して上下移動させると共に、前記Z移動ス
テージをばね部材で支承して前記くさび機構に作用する
負荷荷重を軽減するようにしたZ移動ステージ機構にお
いて、前記ばね部材を、前記くさび機構とくさびの傾斜
方向を同一とした第2のくさび機構で支承し、前記Z移
動ステージの高さ変動にかかわらず前記ばね部材のばね
力を一定に保つようにしたものである。
【0015】また、第2の手段として、支持台と、この
支持台上に上下動可能に支持されたZ移動ステージと、
このZ移動ステージと前記支持台との間に介在された第
1のくさび機構を有し、該第1のくさび機構のくさびの
水平移動動作に伴って前記Z移動ステージを上下移動さ
せるステージ移動手段と、前記Z移動ステージの下面を
支承し前記第1のくさび機構に作用する負荷荷重を軽減
するばね部材と、このばね部材の下面と前記支持台の
間、かつ前記第1のくさび機構とくさびの傾斜方向を同
一とした状態に設けられ、前記Z移動ステージの高さ変
動にかかわらず前記ばね部材のばね力を一定に保つ第2
のくさび機構とを具備してなる構成としたものである。
【0016】また、第3の手段として、支持台と、この
支持台上に上下動可能に支持されたZ移動ステージと、
このZ移動ステージと前記支持台との間に介在された第
1のくさび機構を有し、該第1のくさび機構のくさびの
水平移動動作に伴って前記Z移動ステージを上下移動さ
せるステージ移動手段と、前記Z移動ステージの下面を
支承し前記第1のくさび機構に作用する負荷荷重を軽減
する圧縮コイルばねと、この圧縮コイルばねの下面と前
記支持台の間、かつ前記第1のくさび機構とくさびの傾
斜方向を同一とすると共にくさびとの接触部にベアリン
グを配した状態に設けられ、前記Z移動ステージの高さ
変動にかかわらず前記ばね部材のばね力を一定に保つ第
2のくさび機構とを具備してなる構成としたものであ
る。
【0017】また、第4の手段として、Z移動ステージ
を、駆動手段によって水平移動するくさびの動きに伴っ
て上下移動させるようにしたZ移動ステージ機構におい
て、前記くさびの水平移動に伴う前記駆動手段の負荷変
動を相殺する負荷調整機構を設けたものである。
【0018】また、第5の手段として、支持台と、この
支持台上に上下動可能に支持されたZ移動ステージと、
このZ移動ステージと前記支持台との間に介在された第
1のくさび機構を有し、該第1のくさび機構の駆動手段
によって水平移動するくさびの動きに伴って前記Z移動
ステージを上下移動させるステージ移動手段と、前記支
持台もしくは前記くさびと一体に移動するくさび駆動体
の一方、かつ移動方向に角度を持つ状態に設けられた傾
斜ガイド面を有するガイド部材、及び該ガイド部材が設
けられていない他方の部材側に前記傾斜ガイド面に常時
圧接する状態に設けられ、前記くさびの水平移動に伴っ
て前記傾斜ガイド面との距離が変わる弾性押圧部材を有
し、前記駆動手段の負荷変動を相殺する負荷調整機構と
を具備してなる構成としたものである。
【0019】また、第6の手段として、支持台と、この
支持台上に上下動可能に支持されたZ移動ステージと、
このZ移動ステージと前記支持台との間に介在されたく
さび機構と、このくさび機構のくさびと一体のくさび駆
動体に設けられた雌ねじ部材、この雌ねじ部材に螺合す
るボールねじ、及び該ボールねじを回転駆動させるモー
タを有し、前記モータの駆動によって前記くさびを水平
移動させることにより前記Z移動ステージを上下移動さ
せるくさび移動機構と、前記支持台もしくは前記くさび
駆動体の一方に設けられ、かつ、前記Z移動ステージの
くさびの負荷方向と逆になるような傾斜ガイド面を有す
るガイド部材と、このガイド部材が設けられていない他
方の部材側、かつ前記傾斜ガイド面に常時接触するよう
圧縮ばねにより付勢されたローラを有し、前記くさびの
水平移動に伴う前記くさび移動機構の負荷変動を相殺す
る負荷調整機構とを具備してなる構成としたものであ
る。
【0020】上記第1の手段のZ移動ステージ機構によ
れば、Z移動ステージを支承してZ移動ステージを上下
移動させるくさび機構に作用する負荷荷重を軽減するば
ね部材を、前記くさび機構とくさびの傾斜方向を同一と
した第2のくさび機構で支承し、前記Z移動ステージの
高さ変動にかかわらず前記ばね部材のばね力を一定に保
つようにしたから、Z移動ステージの負荷荷重の軽減状
態が安定して得られると共に変形等を防止でき、高精度
の処理状態を安定して維持することが可能となる。
【0021】また、第2の手段のZ移動ステージ機構に
よれば、支持台上に上下動可能に支持されたZ移動ステ
ージを支承してZ移動ステージを上下移動させる第1の
くさび機構に作用する負荷荷重を軽減するばね部材を、
前記第1のくさび機構とくさびの傾斜方向を同一とした
第2のくさび機構で支承し、前記Z移動ステージの高さ
変動にかかわらず前記ばね部材のばね力を一定に保つよ
うにしたから、Z移動ステージの負荷荷重の軽減状態が
安定して得られると共に変形等を防止でき、高精度の処
理状態を安定して維持することが可能となる。
【0022】また、第3の手段のZ移動ステージ機構に
よれば、支持台上に上下動可能に支持されたZ移動ステ
ージを支承してZ移動ステージを上下移動させる第1の
くさび機構に作用する負荷荷重を軽減する圧縮コイルば
ねを、前記第1のくさび機構とくさびの傾斜方向を同一
とすると共にくさびとの接触部にベアリングを配した状
態に設けられ第2のくさび機構で支承し、前記Z移動ス
テージの高さ変動にかかわらず前記圧縮コイルばねのば
ね力を一定に保つようにしたから、Z移動ステージの負
荷荷重の軽減状態が安定して得られると共に変形等を防
止でき、高精度の処理状態を安定して維持することが可
能となる。また、くさびとの接触部にベアリングを配し
たことにより、摩擦抵抗を極力減らすことができ、Z移
動ステージの動きの妨げとなることがない。
【0023】また、第4の手段のZ移動ステージ機構に
よれば、負荷調整機構を設け、Z移動ステージを、駆動
手段によって水平移動するくさびの動きに伴って上下移
動させる際に、前記くさびの水平移動に伴う前記駆動手
段の負荷変動を相殺するようにしたから、安定した動作
状態が得られると共に駆動手段の寿命を延ばすことがで
きる。
【0024】また、第5の手段のZ移動ステージ機構に
よれば、負荷調整機構を設け、Z移動ステージを、駆動
手段によって水平移動するくさびの動きに伴って上下移
動させる際に、前記くさびの水平移動に伴う前記駆動手
段の負荷変動を相殺するようにしたから、安定した動作
状態が得られると共に駆動手段の寿命を延ばすことがで
きる。また、負荷調整機構を、支持台もしくはZ移動ス
テージを上下移動させるくさび機構のくさびと一体に移
動するくさび駆動体の一方、かつ移動方向に角度を持つ
状態に設けられた傾斜ガイド面を有するガイド部材と、
該ガイド部材が設けられていない他方の部材側に前記傾
斜ガイド面に常時圧接する状態に設けられ、前記くさび
の水平移動に伴って前記傾斜ガイド面との距離が変わる
弾性押圧部材とを有した構成としたから、負荷調整機構
を簡単かつ安価な構成で実現できる。
【0025】また、第6の手段のZ移動ステージ機構に
よれば、負荷調整機構を設け、Z移動ステージを、くさ
び移動機構によって水平移動するくさびの動きに伴って
上下移動させる際に、前記くさびの水平移動に伴う前記
くさび移動機構のボールねじ及びモータの負荷変動を相
殺するようにしたから、安定した動作状態が得られると
共にボールねじ及びモータの寿命を延ばすことができ
る。また、負荷調整機構を、支持台もしくはくさび駆動
体の一方に設けられ、かつ、Z移動ステージのくさびの
負荷方向と逆になるような傾斜ガイド面を有するガイド
部材と、このガイド部材が設けられていない他方の部材
側、かつ前記傾斜ガイド面に常時接触するよう圧縮ばね
により付勢されたローラとを有した構成としたから、負
荷調整機構を簡単かつ安価な構成で実現できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図6を参照して
本発明の第1の実施の形態を説明する。まず、図1ない
し図3を参照して本発明のZ移動ステージ機構の全体構
成を説明する。
【0027】図中1は、図示しないX移動ステージ上に
搭載された支持台としてのY移動ステージであり、この
Y移動ステージ1上には、Z移動ステージ2が設けられ
ている。
【0028】このZ移動ステージ2は、その上面部に、
試料保持部材であるホルダ3と位置測定用のレーザミラ
ー4が搭載されている。また、Z移動ステージ2は、そ
の下面両側縁部分が、図2及び図3に示すように、一端
をY移動ステージ1上に固定した支持部材5に、また、
他端をZ移動ステージ2の下面に固定した支持部材6に
それぞれボルト7を介して固定した板ばね8,8を有す
る支持手段9,9を介して弾性的に支承され、上下動可
能となっている。
【0029】また、Y移動ステージ1とZ移動ステージ
2との間に、Z移動ステージ2を上下移動(Z移動)さ
せるステージ移動手段としてのZ駆動部10が設けられ
ている。
【0030】Z駆動部10は、図2に示すように、Z移
動ステージ2を3点支持する状態に配設された3つの第
1のくさび機構15…と、これら第1のくさび機構15
…の図において左側が傾斜下端となる3つのくさび15
a…を左右方向に移動させるくさび移動機構16を有す
る。
【0031】くさび機構15…は、それぞれ、図1に示
すようにY移動ステージ1上に固定したLMガイド15
bと、Z移動ステージ2の下面に固定されたLMガイド
15cと、これらLMガイド15b,15cの間に介在
された前記くさび15aとからなり、前記くさび15a
…は、水平状態に支持された板状のくさび駆動体20の
保持孔に嵌合保持され、一体化された状態となってい
る。
【0032】また、くさび移動機構16は、図2に示す
ように、前記くさび駆動体20の図において左側部位、
かつ、幅方向中央部に装着された雌ねじ部材21、この
雌ねじ部材21に螺合するボールねじ22、及び該ボー
ルねじ22を回転駆動させる駆動源としての超音波モー
タ23を有した構成となっている。
【0033】前記雌ねじ部材21は、図2、図4及び図
5に示すように、雌ねじ部材取付け部材24を介してく
さび駆動体20に取り付けられている。また、雌ねじ部
材21に螺合するボールねじ22は、Y移動ステージ1
上に固定したベアリングホルダ25によって保持された
ベアリング26によって回転自在に軸支されていると共
に、その一端部はカップリング27を介して前記超音波
モータ23の駆動軸23aと連結されている。また、超
音波モータ23は、ベアリングホルダ25に連結された
ケーシング28に取り付けられている。
【0034】しかして、前記超音波モータ23を駆動源
としてボールねじ22を正方向(図2の実線矢印A方
向)に回転させることにより、くさび15a…が組み込
まれた板状のくさび駆動体20が、図2において右方向
(図1,図2の実線矢印B方向)に移動し、また、超音
波モータ23を駆動源としてボールねじ22を逆方向
(図2の破線矢印C方向)に回転させることにより、く
さび15a…が組み込まれた板状のくさび駆動体20
が、図1,図2において左方向(図1,図2の破線矢印
D方向)に移動するようになっている。
【0035】そして、このくさび駆動体20の実線矢印
B方向の動き、すなわち、LMガイド15b,15c間
へのくさび15a…の割込み量が少なくなる動きによ
り、Z移動ステージ2が下方向(図1の実線矢印E方
向)に移動し、また、くさび駆動体20の破線矢印D方
向の動き、すなわち、LMガイド15b,15c間への
くさび15a…の割込み量が多くなる動きにより、Z移
動ステージ2が上方向(図1の破線矢印F方向)に移動
するようになっている。
【0036】このように、Z移動ステージ2を上下動さ
せることにより、ホルダ3を介して位置決め固定された
基板等の試料30に対する描画点が常に一定高さになる
よう制御することになる。
【0037】また、前記Z移動ステージ2の下面には、
図1、図2及び図4に示すように、前記Z移動ステージ
2の下面を3点支持状態で支承する3つのばね部材とし
ての圧縮コイルばね35…が配設されており、これら圧
縮コイルばね35…の押上力によって前記第1のくさび
機構15…に作用する負荷荷重を軽減するようになって
いる。
【0038】さらに、この圧縮コイルばね35…の下面
と前記支持台としてのY移動ステージ1の間には、それ
ぞれ、前記第1のくさび機構15…に作用する負荷荷重
が常に一定の負荷荷重となるようにするための第2のく
さび機構36…が配置されている。
【0039】第2のくさび機構36…は、図1及び図4
に示すように、前記第1のくさび機構15のくさび15
aと同一の傾斜方向を有するくさび36a…を前記くさ
び駆動体20に組み付けた構成となっている。また、く
さび36aとの接触部にベアリング37,38を配した
構成となっている。
【0040】また、ベアリング38は圧縮コイルばね3
5のばね受け部材を兼用するベアリングホルダ39によ
り回転自在に保持されている。しかして、図6に示すよ
うに、超音波モータ23を駆動源としたくさび移動機構
16により、くさび駆動体20が、右方向(実線矢印B
方向)に移動すると、くさび15a…の作用により、前
述したように、Z移動ステージ2が下方向(実線矢印E
方向)に移動し、また、逆に左方向(破線矢印D方向)
に移動することによりZ移動ステージ2が上方向(破線
矢印F方向)に移動し、試料30に対する描画点が常に
一定高さになるよう制御される。
【0041】また、このとき、Z移動ステージ2を支承
する圧縮コイルばね35…は、その下面に配設されたく
さび36a…の作用により、下端側の支持位置の調整が
なされ、Z移動ステージ2の高さ位置が、低い位置H1
あるいは高い位置H2 に変動しても、Z移動ステージ2
を支承する圧縮コイルばね35…の全長hが変化しな
い。
【0042】この圧縮コイルばね35…の全長hが常に
一定であることにより、常に、Z移動ステージ2のばね
力(押上力)を一定に保つことができ、その押上力によ
って前記第1のくさび機構15…に作用する負荷荷重が
常に一定の負荷荷重となる。
【0043】これにより、前記第1のくさび機構15…
に作用する負荷荷重の軽減状態が安定して得られると共
にZ移動ステージ2の変形等を防止でき、高精度の処理
状態を安定して維持することが可能となる。
【0044】また、くさび36aとの接触部にベアリン
グ37,38を配したことにより、摩擦抵抗を極力減ら
すことができ、Z移動ステージ2の動きの妨げとなるこ
とがない。
【0045】なお、このとき、Y移動ステージ1とZ移
動ステージ2のXY方向の相対位置はLMガイド15
b,15cによる規制と、板ばね8,8による規制で相
対位置ずれを防止する。また、Z移動により板ばね8,
8の回転分位置はずれるが、Z移動ステージ2上の基板
30、レーザミラー4によってステージ位置制御を行っ
ているので問題とならない。
【0046】また、この第1の実施の形態においては、
第1のくさび機構15…及びばね部材としての圧縮コイ
ルばね35…をそれぞれ3点支持する状態に3ヵ所ずつ
設けて、下方からの6ヵ所で均等に受けることにより、
Z移動ステージ2の自重によるたわみを少なく抑えるこ
とができるものとなっている。
【0047】なお、LMガイド15b,15cはZ方向
位置、XY方向位置を規制することから3点で支持する
ことが望ましい。また、圧縮コイルばね35…は、Z移
動ステージ2のたわみをより少なくするためには更に多
くの点で支持するようにしても良い。
【0048】次に、図7及び図8を参照して、本発明の
第2の実施形態について説明する。なお、この第2の実
施形態は、前述の第1の実施形態に、くさび15a,3
6aの水平移動に伴う前記駆動手段の負荷変動、すなわ
ち、XY方向の分力荷重を相殺する負荷調整機構40…
を付加した構成となっている。
【0049】なお、この第2の実施形態の説明におい
て、前述の第1の実施形態と同一部分は同一の符号を付
して重複した部分の説明を省略する。負荷調整機構40
…は、図7及び図8に示すように、前記くさび駆動体2
0の下面に取り付けられた前記Z移動ステージ2のくさ
び機構15の負荷方向と逆になるような傾斜ガイド面4
2aを有するガイド部材42と、前記支持台としてのY
移動ステージ1上に設けられ前記傾斜ガイド面42aに
常時接触部材を圧接させる弾性押圧部材43とで構成さ
れる。
【0050】弾性押圧部材43は、Y移動ステージ1に
固定されたローラホルダ43aと、このローラホルダ4
3aによって突没自在に保持された接触部材としてのロ
ーラ43bと、このローラ43bを常時突出する方向に
付勢し前記傾斜ガイド面42aに常時接触させる付勢部
材である圧縮ばね43cとを有した構成となっている。
【0051】図8に示すように、くさび機構15により
Z移動ステージ2のZ方向負荷荷重は、矢印Jで示すX
Y方向の分力荷重として減少した荷重になり、ボールね
じ22にスラスト力が加わり、また、これを駆動する超
音波モータ23に負荷として加わる。
【0052】また、この時の負荷は、Z移動ステージ2
を上昇させる時、すなわち、くさび駆動体20の左方向
(破線矢印D方向)に移動する時大きくなる。逆にZ移
動ステージ2を下降させる時、くさび駆動体20の右方
向(実線矢印B方向)に移動する時小さくなる。
【0053】しかし、この第2の実施形態によれば、前
記Z移動ステージ2のくさび機構15の負荷方向と逆に
なるような傾斜ガイド面42aを有するガイド部材42
と、このガイド部材42の前記傾斜ガイド面42aに圧
縮ばね43cの付勢力で圧接するローラ43bを有する
弾性押圧部材43とからなる負荷調整機構40…を設け
て上記のような負荷変動を相殺することができる。
【0054】これにより、安定した動作状態が得られる
と共にボールねじ22及び超音波モータ23の寿命を延
ばすことができる。また、圧縮ばね43cでボールねじ
22へのスラスト力を軽減することができる。XY方向
のスペースは広く上記のように圧縮ばね43cを配置す
ることでばね定数を小さくしボールねじ22にかかるス
ラスト力の変動も小さくすることができた。
【0055】なお、この第2の実施形態の説明におい
て、くさび駆動体20の下面に傾斜ガイド面42aを有
するガイド部材42を取り付け、Y移動ステージ1上に
弾性押圧部材43を取り付けるものについて説明した
が、くさび駆動体20の下面に弾性押圧部材43を、ま
た、Y移動ステージ1上に傾斜ガイド面42aを有する
ガイド部材42を取り付けるようにしても良い。その
他、本発明は、本発明の要旨を変えない範囲で種々変形
実施可能なことは勿論である。
【0056】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれば
次のような効果を奏する。請求項1記載のZ移動ステー
ジ機構によれば、Z移動ステージを支承してZ移動ステ
ージを上下移動させるくさび機構に作用する負荷荷重を
軽減するばね部材を、前記くさび機構とくさびの傾斜方
向を同一とした第2のくさび機構で支承し、前記Z移動
ステージの高さ変動にかかわらず前記ばね部材のばね力
を一定に保つようにしたから、Z移動ステージの負荷荷
重の軽減状態が安定して得られると共に変形等を防止で
き、高精度の処理状態を安定して維持することが可能と
なる。
【0057】また、請求項2記載のZ移動ステージ機構
によれば、支持台上に上下動可能に支持されたZ移動ス
テージを支承してZ移動ステージを上下移動させる第1
のくさび機構に作用する負荷荷重を軽減するばね部材
を、前記第1のくさび機構とくさびの傾斜方向を同一と
した第2のくさび機構で支承し、前記Z移動ステージの
高さ変動にかかわらず前記ばね部材のばね力を一定に保
つようにしたから、Z移動ステージの負荷荷重の軽減状
態が安定して得られると共に変形等を防止でき、高精度
の処理状態を安定して維持することが可能となる。
【0058】また、請求項3記載のZ移動ステージ機構
によれば、支持台上に上下動可能に支持されたZ移動ス
テージを支承してZ移動ステージを上下移動させる第1
のくさび機構に作用する負荷荷重を軽減する圧縮コイル
ばねを、前記第1のくさび機構とくさびの傾斜方向を同
一とすると共にくさびとの接触部にベアリングを配した
状態に設けられ第2のくさび機構で支承し、前記Z移動
ステージの高さ変動にかかわらず前記圧縮コイルばねの
ばね力を一定に保つようにしたから、Z移動ステージの
負荷荷重の軽減状態が安定して得られると共に変形等を
防止でき、高精度の処理状態を安定して維持することが
可能となる。また、くさびとの接触部にベアリングを配
したことにより、摩擦抵抗を極力減らすことができ、Z
移動ステージの動きの妨げとなることがない。
【0059】また、請求項4記載のZ移動ステージ機構
によれば、負荷調整機構を設け、Z移動ステージを、駆
動手段によって水平移動するくさびの動きに伴って上下
移動させる際に、前記くさびの水平移動に伴う前記駆動
手段の負荷変動を相殺するようにしたから、安定した動
作状態が得られると共に駆動手段の寿命を延ばすことが
できる。
【0060】また、請求項5記載のZ移動ステージ機構
によれば、負荷調整機構を設け、Z移動ステージを、駆
動手段によって水平移動するくさびの動きに伴って上下
移動させる際に、前記くさびの水平移動に伴う前記駆動
手段の負荷変動を相殺するようにしたから、安定した動
作状態が得られると共に駆動手段の寿命を延ばすことが
できる。また、負荷調整機構を、支持台もしくはZ移動
ステージを上下移動させるくさび機構のくさびと一体に
移動するくさび駆動体の一方、かつ移動方向に角度を持
つ状態に設けられた傾斜ガイド面を有するガイド部材
と、該ガイド部材が設けられていない他方の部材側に前
記傾斜ガイド面に常時圧接する状態に設けられ、前記く
さびの水平移動に伴って前記傾斜ガイド面との距離が変
わる弾性押圧部材とを有した構成としたから、負荷調整
機構を簡単かつ安価な構成で実現できる。
【0061】また、請求項6記載のZ移動ステージ機構
によれば、負荷調整機構を設け、Z移動ステージを、く
さび移動機構によって水平移動するくさびの動きに伴っ
て上下移動させる際に、前記くさびの水平移動に伴う前
記くさび移動機構のボールねじ及びモータの負荷変動を
相殺するようにしたから、安定した動作状態が得られる
と共にボールねじ及びモータの寿命を延ばすことができ
る。また、負荷調整機構を、支持台もしくはくさび駆動
体の一方に設けられ、かつ、Z移動ステージのくさびの
負荷方向と逆になるような傾斜ガイド面を有するガイド
部材と、このガイド部材が設けられていない他方の部材
側、かつ前記傾斜ガイド面に常時接触するよう圧縮ばね
により付勢されたローラとを有した構成としたから、負
荷調整機構を簡単かつ安価な構成で実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のZ移動ステージ機
構の側断面図。
【図2】図1のP−P線に沿う断面平面図。
【図3】同じく第1の実施の形態のZ移動ステージ機構
の側面図。
【図4】図2のR−R線に沿う断面側面図。
【図5】図1のQ−Q線に沿う断面平面図。
【図6】同じく第1の実施の形態の作用を説明するため
の説明図。
【図7】本発明の第2の実施の形態のZ移動ステージ機
構の断面平面図。
【図8】同じく第2の実施の形態の作用を説明するため
の説明図。
【図9】従来例を示す側面図。
【符号の説明】
1…Y移動ステージ(支持台)、2…Z移動ステージ、
3…ホルダ(試料保持部材)、8…板ばね、9…支持手
段、10…Z駆動部(ステージ移動手段)、15…第1
のくさび機構、15a…くさび、15b…LMガイド、
15c…LMガイド、16…くさび移動機構、20…く
さび駆動体、21…雌ねじ部材、22…ボールねじ、2
3…超音波モータ(駆動源)、23a…駆動軸、30…
試料、35…圧縮コイルばね(ばね部材)、36…第2
のくさび機構、36a…くさび、37,38…ベアリン
グ、40…負荷調整機構、42a…傾斜ガイド面、42
…ガイド部材、43…弾性押圧部材、43a…ローラホ
ルダ、43b…ローラ(接触部材)、43c…圧縮ばね
(付勢部材)。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Z移動ステージを、くさび機構を介して上
    下移動させると共に、前記Z移動ステージをばね部材で
    支承して前記くさび機構に作用する負荷荷重を軽減する
    ようにしたZ移動ステージ機構において、 前記ばね部材を、前記くさび機構とくさびの傾斜方向を
    同一とした第2のくさび機構で支承し、前記Z移動ステ
    ージの高さ変動にかかわらず前記ばね部材のばね力を一
    定に保つようにしたことを特徴とするZ移動ステージ機
    構。
  2. 【請求項2】支持台と、 この支持台上に上下動可能に支持されたZ移動ステージ
    と、 このZ移動ステージと前記支持台との間に介在された第
    1のくさび機構を有し、該第1のくさび機構のくさびの
    水平移動動作に伴って前記Z移動ステージを上下移動さ
    せるステージ移動手段と、 前記Z移動ステージの下面を支承し前記第1のくさび機
    構に作用する負荷荷重を軽減するばね部材と、 このばね部材の下面と前記支持台の間、かつ前記第1の
    くさび機構とくさびの傾斜方向を同一とした状態に設け
    られ、前記Z移動ステージの高さ変動にかかわらず前記
    ばね部材のばね力を一定に保つ第2のくさび機構と、を
    具備してなることを特徴とするZ移動ステージ機構。
  3. 【請求項3】支持台と、 この支持台上に上下動可能に支持されたZ移動ステージ
    と、 このZ移動ステージと前記支持台との間に介在された第
    1のくさび機構を有し、該第1のくさび機構のくさびの
    水平移動動作に伴って前記Z移動ステージを上下移動さ
    せるステージ移動手段と、 前記Z移動ステージの下面を支承し前記第1のくさび機
    構に作用する負荷荷重を軽減する圧縮コイルばねと、 この圧縮コイルばねの下面と前記支持台の間、かつ前記
    第1のくさび機構とくさびの傾斜方向を同一とすると共
    にくさびとの接触部にベアリングを配した状態に設けら
    れ、前記Z移動ステージの高さ変動にかかわらず前記ば
    ね部材のばね力を一定に保つ第2のくさび機構と、を具
    備してなることを特徴とするZ移動ステージ機構。
  4. 【請求項4】Z移動ステージを、駆動手段によって水平
    移動するくさびの動きに伴って上下移動させるようにし
    たZ移動ステージ機構において、 前記くさびの水平移動に伴う前記駆動手段の負荷変動を
    相殺する負荷調整機構を設けたことを特徴とするZ移動
    ステージ機構。
  5. 【請求項5】支持台と、 この支持台上に上下動可能に支持されたZ移動ステージ
    と、 このZ移動ステージと前記支持台との間に介在された第
    1のくさび機構を有し、該第1のくさび機構の駆動手段
    によって水平移動するくさびの動きに伴って前記Z移動
    ステージを上下移動させるステージ移動手段と、 前記支持台もしくは前記くさびと一体に移動するくさび
    駆動体の一方、かつ移動方向に角度を持つ状態に設けら
    れた傾斜ガイド面を有するガイド部材、及び該ガイド部
    材が設けられていない他方の部材側に前記傾斜ガイド面
    に常時圧接する状態に設けられ、前記くさびの水平移動
    に伴って前記傾斜ガイド面との距離が変わる弾性押圧部
    材を有し、前記駆動手段の負荷変動を相殺する負荷調整
    機構と、を具備してなることを特徴とするZ移動ステー
    ジ機構。
  6. 【請求項6】支持台と、 この支持台上に上下動可能に支持されたZ移動ステージ
    と、 このZ移動ステージと前記支持台との間に介在されたく
    さび機構と、 このくさび機構のくさびと一体のくさび駆動体に設けら
    れた雌ねじ部材、この雌ねじ部材に螺合するボールね
    じ、及び該ボールねじを回転駆動させるモータを有し、
    前記モータの駆動によって前記くさびを水平移動させる
    ことにより前記Z移動ステージを上下移動させるくさび
    移動機構と、 前記支持台もしくは前記くさび駆動体の一方に設けら
    れ、かつ、前記Z移動ステージのくさびの負荷方向と逆
    になるような傾斜ガイド面を有するガイド部材と、この
    ガイド部材が設けられていない他方の部材側、かつ前記
    傾斜ガイド面に常時接触するよう圧縮ばねにより付勢さ
    れたローラを有し、前記くさびの水平移動に伴う前記く
    さび移動機構の負荷変動を相殺する負荷調整機構と、を
    具備してなることを特徴とするZ移動ステージ機構。
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