JPH0987192A - 抗ヒト免疫不全ウイルス剤 - Google Patents
抗ヒト免疫不全ウイルス剤Info
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- JPH0987192A JPH0987192A JP7241723A JP24172395A JPH0987192A JP H0987192 A JPH0987192 A JP H0987192A JP 7241723 A JP7241723 A JP 7241723A JP 24172395 A JP24172395 A JP 24172395A JP H0987192 A JPH0987192 A JP H0987192A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】後天性免疫不全症候群の発症予防あるいは治療
に有効な抗ヒト免疫不全ウイルス剤を提供する。 【解決手段】メレミア・ペルタータ(Merremia peltat
a)の抽出物、及びイポメア・アクアティカ(Ipomoea a
quatica)の抽出物を含有する抗ヒト免疫不全ウイルス
剤である。
に有効な抗ヒト免疫不全ウイルス剤を提供する。 【解決手段】メレミア・ペルタータ(Merremia peltat
a)の抽出物、及びイポメア・アクアティカ(Ipomoea a
quatica)の抽出物を含有する抗ヒト免疫不全ウイルス
剤である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は抗ヒト免疫不全ウイ
ルス剤、更に詳しくはメレミア・ペルタータの抽出物及
びイポメア・アクアティカの抽出物を含有する抗ヒト免
疫不全ウイルス剤に関するものである。
ルス剤、更に詳しくはメレミア・ペルタータの抽出物及
びイポメア・アクアティカの抽出物を含有する抗ヒト免
疫不全ウイルス剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ヒト免疫不全ウイルス(Human Immunode
ficiency Virus:以下、HIVという)は、ヒトの免疫
系全体に異常を引き起こすレトロウイルスの一種であ
る。HIVに感染すると、免疫機能が低下するために感
染症に極めて罹患し易くなり、カリニ肺炎などの日和見
感染症やカポジ肉腫などの悪性腫瘍を併発し、ついには
死に至る。このため、この疾患は後天性免疫不全症候群
(エイズ、Acquired Immune Deficiency Syndrome)と
呼ばれている。
ficiency Virus:以下、HIVという)は、ヒトの免疫
系全体に異常を引き起こすレトロウイルスの一種であ
る。HIVに感染すると、免疫機能が低下するために感
染症に極めて罹患し易くなり、カリニ肺炎などの日和見
感染症やカポジ肉腫などの悪性腫瘍を併発し、ついには
死に至る。このため、この疾患は後天性免疫不全症候群
(エイズ、Acquired Immune Deficiency Syndrome)と
呼ばれている。
【0003】現在、世界で使用されているエイズ治療薬
は、AZT(3'−アジド−2',3'−ジデオキシチミジ
ン)、ddI(2',3'−ジデオキシイノシン)、dd
C(2',3'−ジデオキシシチジン)の3種類である。
これらはすべて核酸系化合物であり、逆転写酵素阻害剤
である。しかし、エイズ治療薬は長期にわたり患者に投
与する必要があり、これらの薬剤が正常なDNA合成も
阻害して骨髄抑制作用や発癌などの重篤な副作用を起こ
すことが問題となっている。また、耐性ウイルスの出現
という新たな問題もあり、これに対しては別のメカニズ
ムによる薬剤との併用療法が期待されている。
は、AZT(3'−アジド−2',3'−ジデオキシチミジ
ン)、ddI(2',3'−ジデオキシイノシン)、dd
C(2',3'−ジデオキシシチジン)の3種類である。
これらはすべて核酸系化合物であり、逆転写酵素阻害剤
である。しかし、エイズ治療薬は長期にわたり患者に投
与する必要があり、これらの薬剤が正常なDNA合成も
阻害して骨髄抑制作用や発癌などの重篤な副作用を起こ
すことが問題となっている。また、耐性ウイルスの出現
という新たな問題もあり、これに対しては別のメカニズ
ムによる薬剤との併用療法が期待されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】エイズ治療薬は、患者
への長期投与が前提となるのでHIVの増殖を抑制する
と同時に副作用の少ない薬剤の提供が必要である。ま
た、限られた薬剤のみの投与だけでは、薬剤耐性ウイル
スの出現や投与量増加による副作用の増強といった問題
があり、多種類の薬剤が開発されることが必要である。
への長期投与が前提となるのでHIVの増殖を抑制する
と同時に副作用の少ない薬剤の提供が必要である。ま
た、限られた薬剤のみの投与だけでは、薬剤耐性ウイル
スの出現や投与量増加による副作用の増強といった問題
があり、多種類の薬剤が開発されることが必要である。
【0005】本発明の目的は、原料の安全性が確認され
ているメレミア・ペルタータ(Merremia peltata)抽出
物を含有する抗ヒト免疫不全ウイルス剤を提供すること
である。また、本発明の目的は、原料の安全性が確認さ
れているイポメア・アクアティカ(Ipomoea aquatica)
抽出物を含有する抗ヒト免疫不全ウイルス剤を提供する
ことである。
ているメレミア・ペルタータ(Merremia peltata)抽出
物を含有する抗ヒト免疫不全ウイルス剤を提供すること
である。また、本発明の目的は、原料の安全性が確認さ
れているイポメア・アクアティカ(Ipomoea aquatica)
抽出物を含有する抗ヒト免疫不全ウイルス剤を提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、植物由来
の抗HIV活性物質の探索を行った結果、熱帯植物のメ
レミア・ペルタータ(Merremia peltata)の抽出物およ
びイポメア・アクアティカ(Ipomoea aquatica)の抽出
物にHIVの増殖を抑制する活性があることを見い出
し、本発明を完成させた。すなわち本発明は、メレミア
・ペルタータ抽出物を含有することを特徴とする抗ヒト
免疫不全ウイルス剤である。また、本発明は、イポメア
・アクアティカ抽出物を含有することを特徴とする抗ヒ
ト免疫不全ウイルス剤である。
の抗HIV活性物質の探索を行った結果、熱帯植物のメ
レミア・ペルタータ(Merremia peltata)の抽出物およ
びイポメア・アクアティカ(Ipomoea aquatica)の抽出
物にHIVの増殖を抑制する活性があることを見い出
し、本発明を完成させた。すなわち本発明は、メレミア
・ペルタータ抽出物を含有することを特徴とする抗ヒト
免疫不全ウイルス剤である。また、本発明は、イポメア
・アクアティカ抽出物を含有することを特徴とする抗ヒ
ト免疫不全ウイルス剤である。
【0007】メレミア・ペルタータは、ヒルガオ科に属
する熱帯植物であって、主に東南アジアに生息し、塊茎
は肥大し食用となり、また民間薬としても用いられてい
る。原料植物は、保存、運搬等の理由から乾燥したもの
が好ましく、また、抽出に際しては粉砕したものが好ま
しい。
する熱帯植物であって、主に東南アジアに生息し、塊茎
は肥大し食用となり、また民間薬としても用いられてい
る。原料植物は、保存、運搬等の理由から乾燥したもの
が好ましく、また、抽出に際しては粉砕したものが好ま
しい。
【0008】イポメア・アクアティカは、ヒルガオ科に
属する熱帯植物である。熱帯地域の沼地や湿地、水田地
帯に広く野生し、しばしば野菜として栽培される。原料
植物は、保存、運搬等の理由から乾燥したものが好まし
く、また、抽出に際しては粉砕したものが好ましい。
属する熱帯植物である。熱帯地域の沼地や湿地、水田地
帯に広く野生し、しばしば野菜として栽培される。原料
植物は、保存、運搬等の理由から乾燥したものが好まし
く、また、抽出に際しては粉砕したものが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のメレミア・ペルタータの
抽出物は、メレミア・ペルタータの乾燥もしくは生の塊
茎に、通常の抽出操作、すなわち溶媒を使用して抽出す
る等の操作を施して抽出液として得ることができる。あ
るいは、このようにして得た抽出液から、減圧下での溶
媒の留去、凍結乾燥、噴霧乾燥、アルコール沈殿等の慣
用の手段により粉末化してもよい。
抽出物は、メレミア・ペルタータの乾燥もしくは生の塊
茎に、通常の抽出操作、すなわち溶媒を使用して抽出す
る等の操作を施して抽出液として得ることができる。あ
るいは、このようにして得た抽出液から、減圧下での溶
媒の留去、凍結乾燥、噴霧乾燥、アルコール沈殿等の慣
用の手段により粉末化してもよい。
【0010】本発明のメレミア・ペルタータの抽出物を
得るには、抽出溶媒に水またはメタノール、エタノール
等のアルコール類を用いるのが望ましいが、これらに限
らず、ベンゼン、トルエン、クロロホルム、ジクロロエ
タン、ペンタン、ヘキサン、酢酸エチル、酢酸メチル、
エーテル等が使用できる。抽出の条件は、特に限定され
ないが、水を用いる場合は、乾燥させたメレミア・ペル
タータ50g当たり100〜1000mlを加え、25〜
100℃の温度で0.5〜24時間抽出する。またメタ
ノールを用いる場合は、乾燥させたメレミア・ペルター
タ50g当たり100〜1000mlを加え、25〜60
℃の温度で0.5〜24時間抽出する。抽出は、2回以
上繰り返してもよい。
得るには、抽出溶媒に水またはメタノール、エタノール
等のアルコール類を用いるのが望ましいが、これらに限
らず、ベンゼン、トルエン、クロロホルム、ジクロロエ
タン、ペンタン、ヘキサン、酢酸エチル、酢酸メチル、
エーテル等が使用できる。抽出の条件は、特に限定され
ないが、水を用いる場合は、乾燥させたメレミア・ペル
タータ50g当たり100〜1000mlを加え、25〜
100℃の温度で0.5〜24時間抽出する。またメタ
ノールを用いる場合は、乾燥させたメレミア・ペルター
タ50g当たり100〜1000mlを加え、25〜60
℃の温度で0.5〜24時間抽出する。抽出は、2回以
上繰り返してもよい。
【0011】また、本発明のイポメア・アクアティカの
抽出物は、イポメア・アクアティカの乾燥、もしくは生
の全草に通常の抽出操作、すなわち溶媒を使用して抽出
する等の操作を施して抽出液として得ることができる。
あるいは、このようにして得た抽出液から、減圧下での
溶媒の留去、凍結乾燥、噴霧乾燥、アルコール沈殿等の
慣用の手段により粉末化してもよい。
抽出物は、イポメア・アクアティカの乾燥、もしくは生
の全草に通常の抽出操作、すなわち溶媒を使用して抽出
する等の操作を施して抽出液として得ることができる。
あるいは、このようにして得た抽出液から、減圧下での
溶媒の留去、凍結乾燥、噴霧乾燥、アルコール沈殿等の
慣用の手段により粉末化してもよい。
【0012】本発明のイポメア・アクアティカの抽出物
を得るには、抽出溶媒に水またはメタノール、エタノー
ル等のアルコール類を用いるのが望ましいが、これらに
限らず、ベンゼン、トルエン、クロロホルム、ジクロロ
エタン、ペンタン、ヘキサン、酢酸エチル、酢酸メチ
ル、エーテル等が使用できる。抽出の条件は、特に限定
されないが、水を用いる場合は、乾燥させたイポメア・
アクアティカ50g当たり100〜1000mlを加え、
25〜100℃の温度で0.5〜24時間抽出する。ま
たメタノールを用いる場合は、乾燥させたイポメア・ア
クアティカ50g当たり100〜1000mlを加え、2
5〜60℃の温度で0.5〜24時間抽出する。抽出
は、2回以上繰り返してもよい。
を得るには、抽出溶媒に水またはメタノール、エタノー
ル等のアルコール類を用いるのが望ましいが、これらに
限らず、ベンゼン、トルエン、クロロホルム、ジクロロ
エタン、ペンタン、ヘキサン、酢酸エチル、酢酸メチ
ル、エーテル等が使用できる。抽出の条件は、特に限定
されないが、水を用いる場合は、乾燥させたイポメア・
アクアティカ50g当たり100〜1000mlを加え、
25〜100℃の温度で0.5〜24時間抽出する。ま
たメタノールを用いる場合は、乾燥させたイポメア・ア
クアティカ50g当たり100〜1000mlを加え、2
5〜60℃の温度で0.5〜24時間抽出する。抽出
は、2回以上繰り返してもよい。
【0013】このようにして得られた各抽出物は、単独
もしくは他の組成物と混合して、本発明の抗ヒト免疫不
全ウイルス剤として用いられる。
もしくは他の組成物と混合して、本発明の抗ヒト免疫不
全ウイルス剤として用いられる。
【0014】本発明の抗ヒト免疫不全ウイルス剤は、公
知の製剤技術により製剤化して、静脈内注射、筋肉注射
等の非経口、経口投与、あるいは経皮的吸収等により投
与することができる。剤型は投与方法に適した形態とす
ればよく注射剤、エキス剤、浸剤、散剤、カプセル剤、
座剤、ハップ剤等の形態が例示できる。
知の製剤技術により製剤化して、静脈内注射、筋肉注射
等の非経口、経口投与、あるいは経皮的吸収等により投
与することができる。剤型は投与方法に適した形態とす
ればよく注射剤、エキス剤、浸剤、散剤、カプセル剤、
座剤、ハップ剤等の形態が例示できる。
【0015】本発明の抗ヒト免疫不全ウイルス剤の投与
量は、症状、投与方法、投与時期、投与期間、患者の年
齢等により異なるが、一般的には、成人1日当たり、経
口投与で100〜500mg程度が好適である。しかし、
本発明は投与量によって限定されない。
量は、症状、投与方法、投与時期、投与期間、患者の年
齢等により異なるが、一般的には、成人1日当たり、経
口投与で100〜500mg程度が好適である。しかし、
本発明は投与量によって限定されない。
【0016】本発明の抗ヒト免疫不全ウイルス剤は、H
IV感染が疑われるとき、あるいは感染が確認されたと
きに、発症を予防するために投与することができる。ま
たは、エイズ発症後に治療剤として投与することができ
る。
IV感染が疑われるとき、あるいは感染が確認されたと
きに、発症を予防するために投与することができる。ま
たは、エイズ発症後に治療剤として投与することができ
る。
【0017】
(実施例1)メレミア・ペルタータの抽出物の調製およ
びHIV増殖抑制作用の測定 抽出物の調製 メレミア・ペルタータの塊茎の乾燥物をグラインダーで
粉砕したのち、クロロホルム、メタノール、熱水で順次
抽出した。すなわち、上記の乾燥粉砕試料30gを1リ
ットル三角フラスコに入れ、クロロホルム300mlを加
え、スターラーで攪拌しながら室温で2時間抽出した
後、吸引濾過によりクロロホルム抽出液と抽出残渣を得
た。抽出残渣に新しい溶媒を加え同様の操作を繰り返
し、計3回のクロロホルム抽出を行った。
びHIV増殖抑制作用の測定 抽出物の調製 メレミア・ペルタータの塊茎の乾燥物をグラインダーで
粉砕したのち、クロロホルム、メタノール、熱水で順次
抽出した。すなわち、上記の乾燥粉砕試料30gを1リ
ットル三角フラスコに入れ、クロロホルム300mlを加
え、スターラーで攪拌しながら室温で2時間抽出した
後、吸引濾過によりクロロホルム抽出液と抽出残渣を得
た。抽出残渣に新しい溶媒を加え同様の操作を繰り返
し、計3回のクロロホルム抽出を行った。
【0018】つぎにクロロホルム抽出残渣にメタノール
300mlを加え、スターラーで攪拌しながら室温で2時
間抽出した後、吸引濾過によりメタノール抽出液と抽出
残渣を得た。抽出残渣に新しい溶媒を加えて同様の操作
を繰り返し、計3回のメタノール抽出を行った。
300mlを加え、スターラーで攪拌しながら室温で2時
間抽出した後、吸引濾過によりメタノール抽出液と抽出
残渣を得た。抽出残渣に新しい溶媒を加えて同様の操作
を繰り返し、計3回のメタノール抽出を行った。
【0019】最後にメタノール抽出残渣を2リットルビ
ーカーに移し、純水300mlを加え2時間加熱抽出し
た。加熱抽出後、吸引濾過により熱水抽出液と抽出残渣
を得た。抽出残渣に新しい溶媒を加え同様の操作を繰り
返し、計3回の熱水抽出を行った。このようにして得た
各抽出液をそれぞれまとめ、減圧下で溶媒留去し、各抽
出物を得た。
ーカーに移し、純水300mlを加え2時間加熱抽出し
た。加熱抽出後、吸引濾過により熱水抽出液と抽出残渣
を得た。抽出残渣に新しい溶媒を加え同様の操作を繰り
返し、計3回の熱水抽出を行った。このようにして得た
各抽出液をそれぞれまとめ、減圧下で溶媒留去し、各抽
出物を得た。
【0020】HIV増殖抑制作用 HTLV−1(ヒトTリンパ球指向性ウイルスI型)に
持続感染しているT細胞株のMT−4細胞は、HIVに
対して高い感受性を持ち、感染後3〜5日間で細胞変性
効果(CPE)が出現し、ほとんどの細胞が死滅する。
CPEはウイルス増殖のサインであり、光学顕微鏡によ
って容易に観察される。以下の方法でメレミア・ペルタ
ータの抽出物のHIV増殖抑制作用を調べた。
持続感染しているT細胞株のMT−4細胞は、HIVに
対して高い感受性を持ち、感染後3〜5日間で細胞変性
効果(CPE)が出現し、ほとんどの細胞が死滅する。
CPEはウイルス増殖のサインであり、光学顕微鏡によ
って容易に観察される。以下の方法でメレミア・ペルタ
ータの抽出物のHIV増殖抑制作用を調べた。
【0021】MT−4細胞にHIV−1(HTLV-IIIB)
を0.001TCID50/cellの割合で1時間感染させた
後、2段階希釈した検体(メレミア・ペルタータの各抽
出物)を含むRPMI1640培地(10%牛胎児血清
および抗生物質を含む)に1.5×104cells/mlの濃度
で浮遊させ、96穴丸底マイクロプレートにて1ウェル
あたり200μlで培養した。なお、対照として薬剤無
添加の培地に浮遊させた感染細胞および非感染細胞を培
養した。培養5日目に検鏡により細胞の成育状態および
CPEの程度を判定した。その結果、メタノール抽出物
では250μg/mlの濃度において非感染細胞と同等の細
胞増殖を示し、CPEは認められなかった。熱水抽出物
では500μg/mlの濃度において細胞増殖が認められ、
CPEは若干認められた。
を0.001TCID50/cellの割合で1時間感染させた
後、2段階希釈した検体(メレミア・ペルタータの各抽
出物)を含むRPMI1640培地(10%牛胎児血清
および抗生物質を含む)に1.5×104cells/mlの濃度
で浮遊させ、96穴丸底マイクロプレートにて1ウェル
あたり200μlで培養した。なお、対照として薬剤無
添加の培地に浮遊させた感染細胞および非感染細胞を培
養した。培養5日目に検鏡により細胞の成育状態および
CPEの程度を判定した。その結果、メタノール抽出物
では250μg/mlの濃度において非感染細胞と同等の細
胞増殖を示し、CPEは認められなかった。熱水抽出物
では500μg/mlの濃度において細胞増殖が認められ、
CPEは若干認められた。
【0022】50%有効濃度(EC50)および50%
細胞毒性濃度(CC50)の測定 上記実験でHIV増殖抑制が認められた検体をより客観
的に評価するため、WST−1(2-(4-Iodophenyl)-3-
(4-nitrophenyl)-5-(2,4-disulfophenyl)-2H-tetrazoli
um,monosodium salt)(Chem. Pharm. Bull.,41(6),1118
-1122 (1993)))を用いて抗HIV物質の50%有効濃
度(EC50)および50%細胞毒性濃度(CC50)を測
定した。WST−1は生きた細胞中に取り込まれるとミ
トコンドリアの酵素で還元され黄色の水溶性ホルマザン
に変わる。細胞内で生成されるホルマザンと生細胞数と
は相関することが証明されているので、この色素の比色
定量値(測定波長450nm、対照波長650nm)を抗H
IV効果により生き延びた細胞数の指標(細胞活性)と
して用いることができる。
細胞毒性濃度(CC50)の測定 上記実験でHIV増殖抑制が認められた検体をより客観
的に評価するため、WST−1(2-(4-Iodophenyl)-3-
(4-nitrophenyl)-5-(2,4-disulfophenyl)-2H-tetrazoli
um,monosodium salt)(Chem. Pharm. Bull.,41(6),1118
-1122 (1993)))を用いて抗HIV物質の50%有効濃
度(EC50)および50%細胞毒性濃度(CC50)を測
定した。WST−1は生きた細胞中に取り込まれるとミ
トコンドリアの酵素で還元され黄色の水溶性ホルマザン
に変わる。細胞内で生成されるホルマザンと生細胞数と
は相関することが証明されているので、この色素の比色
定量値(測定波長450nm、対照波長650nm)を抗H
IV効果により生き延びた細胞数の指標(細胞活性)と
して用いることができる。
【0023】方法は上記実験と同条件の感染細胞および
非感染細胞を2段階希釈した検体を含むRPMI164
0培地(10%牛胎児血清および抗生物質を含む)に
1.5×104cells/mlの濃度でそれぞれ浮遊させ96穴
丸底マイクロプレートにて1ウェルあたり200μlで
培養した。対照として薬剤無添加の培地に浮遊させた感
染細胞および非感染細胞を培養した。比色定量は細胞が
集約状態(confluent)になる前の培養4日目に行っ
た。メタノール抽出物について測定を行った結果、非感
染細胞の細胞活性を100%としたとき、非感染細胞に
対して50%の細胞毒性を示す濃度(CC50)は656
μg/mlであった。また、非感染対照の細胞活性(100
%)から感染対照の細胞活性を差し引いた値の50%相
当の細胞活性を感染細胞に示す濃度(EC50)は379
μg/mlであった。
非感染細胞を2段階希釈した検体を含むRPMI164
0培地(10%牛胎児血清および抗生物質を含む)に
1.5×104cells/mlの濃度でそれぞれ浮遊させ96穴
丸底マイクロプレートにて1ウェルあたり200μlで
培養した。対照として薬剤無添加の培地に浮遊させた感
染細胞および非感染細胞を培養した。比色定量は細胞が
集約状態(confluent)になる前の培養4日目に行っ
た。メタノール抽出物について測定を行った結果、非感
染細胞の細胞活性を100%としたとき、非感染細胞に
対して50%の細胞毒性を示す濃度(CC50)は656
μg/mlであった。また、非感染対照の細胞活性(100
%)から感染対照の細胞活性を差し引いた値の50%相
当の細胞活性を感染細胞に示す濃度(EC50)は379
μg/mlであった。
【0024】(実施例2)イポメア・アクアティカの抽
出物の調製およびHIV増殖抑制作用の測定 抽出物の調製 イポメア・アクアティカの全草の乾燥物をグラインダー
で粉砕したのち、クロロホルム、メタノール、熱水で順
次抽出した。すなわち、上記の乾燥粉砕試料30gを1
リットル三角フラスコに入れ、クロロホルム300mlを
加え、スターラーで攪拌しながら室温で2時間抽出した
後、吸引濾過によりクロロホルム抽出液と抽出残渣を得
た。抽出残渣に新しい溶媒を加え同様の操作を繰り返
し、計3回のクロロホルム抽出を行った。
出物の調製およびHIV増殖抑制作用の測定 抽出物の調製 イポメア・アクアティカの全草の乾燥物をグラインダー
で粉砕したのち、クロロホルム、メタノール、熱水で順
次抽出した。すなわち、上記の乾燥粉砕試料30gを1
リットル三角フラスコに入れ、クロロホルム300mlを
加え、スターラーで攪拌しながら室温で2時間抽出した
後、吸引濾過によりクロロホルム抽出液と抽出残渣を得
た。抽出残渣に新しい溶媒を加え同様の操作を繰り返
し、計3回のクロロホルム抽出を行った。
【0025】つぎにクロロホルム抽出残渣にメタノール
300mlを加え、スターラーで攪拌しながら室温で2時
間抽出した後、吸引濾過によりメタノール抽出液と抽出
残渣を得た。抽出残渣に新しい溶媒を加え同様の操作を
繰り返し、計3回のメタノール抽出を行った。
300mlを加え、スターラーで攪拌しながら室温で2時
間抽出した後、吸引濾過によりメタノール抽出液と抽出
残渣を得た。抽出残渣に新しい溶媒を加え同様の操作を
繰り返し、計3回のメタノール抽出を行った。
【0026】最後にメタノール抽出残渣を2リットルビ
ーカーに移し、純水300mlを加え2時間加熱抽出し
た。加熱抽出後、吸引濾過により熱水抽出液と抽出残渣
を得た。抽出残渣に新しい溶媒を加え同様の操作を繰り
返し、計3回の熱水抽出を行った。こうして得た各抽出
液をそれぞれまとめ、減圧下で溶媒留去し、各抽出物を
得た。
ーカーに移し、純水300mlを加え2時間加熱抽出し
た。加熱抽出後、吸引濾過により熱水抽出液と抽出残渣
を得た。抽出残渣に新しい溶媒を加え同様の操作を繰り
返し、計3回の熱水抽出を行った。こうして得た各抽出
液をそれぞれまとめ、減圧下で溶媒留去し、各抽出物を
得た。
【0027】HIV増殖抑制作用 HTLV−1(ヒトTリンパ球指向性ウイルスI型)に
持続感染しているT細胞株のMT−4細胞は、HIVに
対して高い感受性を持ち、感染後3〜5日間で細胞変性
効果(CPE)が出現し、ほとんどの細胞が死滅する。
CPEはウイルス増殖のサインであり、光学顕微鏡によ
って容易に観察される。以下の方法でイポメア・アクア
ティカ抽出物のHIV増殖抑制作用を調べた。
持続感染しているT細胞株のMT−4細胞は、HIVに
対して高い感受性を持ち、感染後3〜5日間で細胞変性
効果(CPE)が出現し、ほとんどの細胞が死滅する。
CPEはウイルス増殖のサインであり、光学顕微鏡によ
って容易に観察される。以下の方法でイポメア・アクア
ティカ抽出物のHIV増殖抑制作用を調べた。
【0028】MT−4細胞にHIV−1(HTLV-IIIB)
を0.001TCID50/cellの割合で1時間感染させた
後、2段階希釈した検体(イポメア・アクアティカの各
抽出物)を含むRPMI1640培地(10%牛胎児血
清および抗生物質を含む)に1.5×104cells/mlの濃
度で浮遊させ、96穴丸底マイクロプレートにて1ウェ
ルあたり200μlで培養した。なお、対照として薬剤
無添加の培地に浮遊させた感染細胞および非感染細胞を
培養した。培養5日目に検鏡により細胞の成育状態およ
びCPEの程度を判定した。その結果、メタノール抽出
物では62.5μg/mlの濃度において細胞増殖を示し、
CPEは認められなかった。熱水抽出物では500μg/
mlの濃度において細胞増殖が認められ、CPEは若干認
められた。
を0.001TCID50/cellの割合で1時間感染させた
後、2段階希釈した検体(イポメア・アクアティカの各
抽出物)を含むRPMI1640培地(10%牛胎児血
清および抗生物質を含む)に1.5×104cells/mlの濃
度で浮遊させ、96穴丸底マイクロプレートにて1ウェ
ルあたり200μlで培養した。なお、対照として薬剤
無添加の培地に浮遊させた感染細胞および非感染細胞を
培養した。培養5日目に検鏡により細胞の成育状態およ
びCPEの程度を判定した。その結果、メタノール抽出
物では62.5μg/mlの濃度において細胞増殖を示し、
CPEは認められなかった。熱水抽出物では500μg/
mlの濃度において細胞増殖が認められ、CPEは若干認
められた。
【0029】50%有効濃度(EC50)および50%
細胞毒性濃度(CC50)の測定 上記実験でHIV増殖抑制が認められた検体をより客観
的に評価するため、WST−1(2-(4-Iodophenyl)-3-
(4-nitrophenyl)-5-(2,4-disulfophenyl)-2H-tetrazoli
um,monosodium salt)(Chem. Pharm. Bull.,41(6),1118
-1122 (1993)))を用いて抗HIV物質の50%有効濃
度(EC50)および50%細胞毒性濃度(CC50)を測
定した。WST−1は生きた細胞中に取り込まれるとミ
トコンドリアの酵素で還元され黄色の水溶性ホルマザン
に変わる。細胞内で生成されるホルマザンと生細胞数と
は相関することが証明されているので、この色素の比色
定量値(測定波長450nm、対照波長650nm)を抗H
IV効果により生き延びた細胞数の指標(細胞活性)と
して用いることができる。
細胞毒性濃度(CC50)の測定 上記実験でHIV増殖抑制が認められた検体をより客観
的に評価するため、WST−1(2-(4-Iodophenyl)-3-
(4-nitrophenyl)-5-(2,4-disulfophenyl)-2H-tetrazoli
um,monosodium salt)(Chem. Pharm. Bull.,41(6),1118
-1122 (1993)))を用いて抗HIV物質の50%有効濃
度(EC50)および50%細胞毒性濃度(CC50)を測
定した。WST−1は生きた細胞中に取り込まれるとミ
トコンドリアの酵素で還元され黄色の水溶性ホルマザン
に変わる。細胞内で生成されるホルマザンと生細胞数と
は相関することが証明されているので、この色素の比色
定量値(測定波長450nm、対照波長650nm)を抗H
IV効果により生き延びた細胞数の指標(細胞活性)と
して用いることができる。
【0030】方法は上記実験と同条件の感染細胞および
非感染細胞を2段階希釈した検体を含むRPMI164
0培地(10%牛胎児血清および抗生物質を含む)に
1.5×104cells/mlの濃度でそれぞれ浮遊させ96穴
丸底マイクロプレートにて1ウェルあたり200μlで
培養した。対照として薬剤無添加の培地に浮遊させた感
染細胞および非感染細胞を培養した。比色定量は細胞が
集約状態(confluent)になる前の培養4日目に行っ
た。メタノール抽出物について測定を行った結果、非感
染細胞の細胞活性を100%としたとき、非感染細胞に
対して50%の細胞毒性を示す濃度(CC50)は153
μg/mlであった。また、非感染対照の細胞活性(100
%)から感染対照の細胞活性を差し引いた値の50%相
当の細胞活性を感染細胞に示す濃度(EC50)は28.
5μg/mlであった。
非感染細胞を2段階希釈した検体を含むRPMI164
0培地(10%牛胎児血清および抗生物質を含む)に
1.5×104cells/mlの濃度でそれぞれ浮遊させ96穴
丸底マイクロプレートにて1ウェルあたり200μlで
培養した。対照として薬剤無添加の培地に浮遊させた感
染細胞および非感染細胞を培養した。比色定量は細胞が
集約状態(confluent)になる前の培養4日目に行っ
た。メタノール抽出物について測定を行った結果、非感
染細胞の細胞活性を100%としたとき、非感染細胞に
対して50%の細胞毒性を示す濃度(CC50)は153
μg/mlであった。また、非感染対照の細胞活性(100
%)から感染対照の細胞活性を差し引いた値の50%相
当の細胞活性を感染細胞に示す濃度(EC50)は28.
5μg/mlであった。
【0031】(急性毒性試験)ICR系マウスに対する
経口急性毒性試験を実施したところ、メレミア・ペルタ
ータのメタノールおよび熱水抽出物の急性毒性(L
D50)は、いずれも1000mg/kg以上であった。同様
に、イポメア・アクアティカのメタノールおよび熱水抽
出物の急性毒性(LD50)も、いずれも1000mg/kg
以上であった。
経口急性毒性試験を実施したところ、メレミア・ペルタ
ータのメタノールおよび熱水抽出物の急性毒性(L
D50)は、いずれも1000mg/kg以上であった。同様
に、イポメア・アクアティカのメタノールおよび熱水抽
出物の急性毒性(LD50)も、いずれも1000mg/kg
以上であった。
【0032】
【発明の効果】メレミア・ペルタータの抽出物およびイ
ポメア・アクアティカの抽出物は、優れたHIV増殖抑
制作用を有し、抗ヒト免疫不全ウイルス剤として有効に
使用できる。
ポメア・アクアティカの抽出物は、優れたHIV増殖抑
制作用を有し、抗ヒト免疫不全ウイルス剤として有効に
使用できる。
Claims (2)
- 【請求項1】メレミア・ペルタータ(Merremia peltat
a)の抽出物を含有することを特徴とする抗ヒト免疫不
全ウイルス剤。 - 【請求項2】イポメア・アクアティカ(Ipomoea aquati
ca)の抽出物を含有することを特徴とする抗ヒト免疫不
全ウイルス剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7241723A JPH0987192A (ja) | 1995-09-20 | 1995-09-20 | 抗ヒト免疫不全ウイルス剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7241723A JPH0987192A (ja) | 1995-09-20 | 1995-09-20 | 抗ヒト免疫不全ウイルス剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0987192A true JPH0987192A (ja) | 1997-03-31 |
Family
ID=17078586
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7241723A Pending JPH0987192A (ja) | 1995-09-20 | 1995-09-20 | 抗ヒト免疫不全ウイルス剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0987192A (ja) |
-
1995
- 1995-09-20 JP JP7241723A patent/JPH0987192A/ja active Pending
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