JPH0987251A - モノ−およびジ−シアノピリジン−n−オキシドの製造方法 - Google Patents
モノ−およびジ−シアノピリジン−n−オキシドの製造方法Info
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Abstract
アノ基を加水分解することなくピリジン窒素のみを酸化
してモノ−およびジシアノ−ピリジンオキシドとする方
法の提供。 【解決手段】 モノ−またはジ−シアノピリジンを、水
性溶媒中で、オキシ酸および金属酸化物の存在下に、過
酸化水素、または過ギ酸、過酢酸、過安息香酸、および
過フタル酸から選ばれる過酸と反応させて、モノ−また
はジ−シアノピリジン−N−オキシドを製造する。
Description
シアノピリジンからモノ−またはジ−シアノピリジン−
Nーオキシドを製造する方法に関する。
ジン化合物の過酸化水素による酸化又は過酸による酸化
によって製造されている。例えば「薬学雑誌」第72巻
第11号,第1474〜1477頁(1952年)には、ピコリン酸
またはピコリン酸エチルを、過酸化水素または過フタル
酸で酸化してピコリン酸ーN−オキシドまたはピコリン
酸エチル−N−オキシドを製造する方法が、また特開昭
48−80570号公報にはピリジンカルボン酸または
ピリジンジカルボン酸を、タングステン酸ナトリウムの
存在下に過酸化水素で酸化してピリジンカルボン酸−N
−オキシドまたはピリジンジカルボン酸−N−オキシド
を製造する方法が記載されている。
ピリジン環上に反応性の置換基が存在する場合、この置
換基も反応してもとの置換基とは異なったものに変化す
ることが知られている。
は、6−メチルピコリンアルデヒドをタングステン酸ナ
トリウムの存在下で過酸化水素と反応させて6−メチル
ピコリン酸−N−オキシドを製造する方法が記載されて
いる。この場合ピリジン環上に存在するアルデヒド基も
反応をうけてカルボン酸にまで変化している。
は、ピリジンカルボニトリルを金属酸化物の存在下で過
酸化水素と反応させてピリジンカルボン酸アミド1−オ
キシドを製造する方法が記載されている。この場合シア
ノ基は加水分解をうけてカルボン酸アミドに変化してい
る。
−シアノピリジンN−オキシドは3−シアノピリジンに
過酸化水素を反応させることにより定量的に製造されう
る旨の記載があるが、上記したところから容易に予想さ
れるシアノ基の加水分解をいかなる反応条件により抑制
して目的化合物を得たかについては何らの記載がない。
にシアノ基が置換基として存在するピリジン化合物を過
酸化水素または過酸で酸化する場合、シアノ基を加水分
解することなくこのピリジン化合物−N−オキサイドを
製造することができるならば、化学合成の中間原料とし
て極めて有用な化合物を得ることができるところから、
かかる方法の開発が求められて来たところである。
めに本発明者は鋭意研究の結果、ピリジン環上に1個の
シアノ基を有するシアノピリジン、またはピリジン環上
に2個のシアノ基を有するジシアノピリジンをシアノ基
を変化させることなく酸化してN−オキサイドを製造す
る方法を解明して本発明を完成させたのである。
−位置に結合するものとする)で示されるモノ−シアノ
ピリジンを、水性溶媒中で、オキシ酸および金属酸化物
の存在下に、過酸化水素、または過ギ酸、過酢酸、過安
息香酸、および過フタル酸から選ばれる過酸と反応させ
て、次の一般式(2)
る)で示されるシアノピリジン−N−オキシドを製造す
る方法に関する。
2,4−位置、2,5−位置、2,6−位置、3,4−位
置、または3,5−位置に結合するものとする)示され
るジ−シアノピリジンを、水性溶媒中で、オキシ酸およ
び金属酸化物の存在下に、過酸化水素、または過ギ酸、
過酢酸、過安息香酸、および過フタル酸から選ばれる過
酸と反応させて、次の一般式(4)
のとする)で示されるジシアノピリジン−N−オキシド
を製造する方法にも関するものである。
リジンには、2−シアノピリジン、3−シアノピリジ
ン、および4−シアノピリジンが挙げられ、また、ジシ
アノピリジンには2,3−ジシアノピリジン、2,4−ジ
シアノピリジン、2,5−ジシアノピリジン、2,6−ジ
シアノピリジン、3,4−ジシアノピリジン、または3,
5−ジシアノピリジンが挙げられる。
酸、硫酸、リン酸、クロム酸およびアンチモン酸が挙げ
られる。これらのオキシ酸は、単独で用いてもよいしま
たこれらのうちの2つまたはそれ以上を組み合わせて用
いてもよい。これらのオキシ酸は、モノーまたはジーシ
アノピリジン化合物に対して、0.001〜10モルの
範囲の量で用いられ、好ましくは0.05〜1モルの範
囲、最も好ましくは0.01〜0.1モルの範囲である。
リブデン、タングステン、バナジン、チタン、セレン、
およびテルルの酸化物、並びにこれらの水和物およびそ
の塩から選ばれる化合物がある。
O3、MoO2、Mo2O3、MoO3およびその水和物の
形態のH2MoO4;WO2、WO3およびその水和物の形
態のH 2WO4;VO、V203、VO2、V2O5およびそ
の水和物の形態のH2V4O11;TiO2およびその水和
物の形態のH2TiO3、H4TiO4、SeO2、SeO3
およびその水和物の形態のH2SeO3、H2SeO4、T
eO2、TeO3およびその水和物の形態のH2TeO3、
H6TeO6など、およびこれらのナトリウム塩、カリウ
ム塩、カルシウム塩などを挙げることができる。
シアノピリジン化合物に対して、0.001〜10モル
の範囲の量で用いられ、好ましくは0.05 〜1モルの
範囲、最も好ましくは0.01〜 0.1モルの範囲であ
る。
用に入手可能な25〜40%濃度のもので良いが、それ
よりも高濃度のものであっても、または低濃度のもので
あっても、ピリジン窒素を酸化し得るものであれば、使
用可能であり、その使用量は、過酸化水素としてピリジ
ン化合物1モル当たり0.8〜5モル、好ましくは1〜
3モルの範囲の量である。
安息香酸、および過フタル酸は、ギ酸、酢酸、安息香
酸、または無水フタル酸に過剰量の高濃度の過酸化水素
例えば98%の過酸化水素を反応させ、得られた過酸を
分離したものとして用いるか、または反応の場において
ギ酸、酢酸、安息香酸、または無水フタル酸中に25〜
40%の過酸化水素を加えて反応させ、対応する過酸と
したもので、これをピリジン化合物の酸化にそのまま用
いるものである。
リジン化合物1モル当たり0.8〜5モル、好ましくは
1〜3モルの範囲の量であるが、この量は必ずしも正確
に把握しえない所から、初めに使用する過酸化水素の量
で換算して、ピリジン化合物1モル当たり1〜10モ
ル、好ましくは1〜3モルの範囲の量でありうる。
は、過酸化水素および過酸の安定剤として機能するもの
で、このものの存在によって、過酸化水素および過酸が
自己分解することなく、ピリジン化合物のピリジン窒素
の酸化に使用されることになる。
媒に溶解し、これに必要なオキシ酸及び金属酸化物を加
え、過酸化水素または過酸を反応させて行うことができ
る。この反応は通常室温〜90℃の温度、好ましくは3
0〜80℃の温度、さらに好ましくは40〜70℃の温
度で速やかに進行し、30分〜40時間、通常は10〜
20時間の反応時間で完結する。
出させ、これを濾過などの分離操作で分離し、必要によ
って洗浄、再結晶などの精製工程に付し目的のピリジン
ーN−オキシドを得る。分離操作で分離された母液はそ
のままつぎの反応溶媒として使用することによって、9
7%以上の高収量で目的のピリジン−N−オキシドを得
ることができる。
明することにするが、ここに述べる実施例は本発明を説
明するためのもので、本発明を限定するものであると解
してはならない。
酸1.5gと三酸化モリブデン1.0gを水41.6gに
加え、撹拌しながら70℃に昇温したのち、これに35
%過酸化水素水58.3gを30分を要して滴下し、滴
下後70℃で20時間反応を行った。反応終了後、反応
液を0℃迄冷却し析出した結晶を濾別・乾燥して3−シ
アノピリジンN−オキシドの結晶48.9gを得た。収
率84.8% 得られた結晶を高速液体クロマトグラフ分析した結果
は、3−シアノピリジンN−オキシド99%、ニコチン
酸アミドN−オキシド1%からなることが分かった。
リブデン1.0gを水41.6gに加え、撹拌しながら7
0℃に昇温したのち、これに35%過酸化水素水58.
3gを30分を要して滴下し、滴下後70℃で20時間
反応を行った。反応終了後、反応液を0℃迄冷却し析出
した結晶を濾別・乾燥して3−シアノピリジンN−オキ
シドの結晶45.0gを得た。収率78.1% 得られた結晶を高速液体クロマトグラフ分析した結果
は、3−シアノピリジンN−オキシド77%、ニコチン
酸アミドN−オキシド22%、3−シアノピリジン1%
からなることが分かった。
酸0.8gと三酸化モリブデン1.0gを実施例1の母液
44.4gに加え、撹拌しながら70℃に昇温したの
ち、これに35%過酸化水素水55.0gを30分を要
して滴下し、滴下後70℃で20時間反応を行った。反
応終了後、反応液を0℃迄冷却し析出した結晶を濾別・
乾燥して3−シアノピリジンN−オキシドの結晶56.
2gを得た。収率97.5% 得られた結晶を高速液体クロマトグラフ分析した結果
は、3−シアノピリジンN−オキシド96%、ニコチン
酸アミドN−オキシド4%からなることが分かった。
リブデン1.0gを比較例1の母液44.4gに加え、撹
拌しながら70℃に昇温したのち、これに35%過酸化
水素水55.0gを30分を要して滴下し、滴下後70
℃で20時間反応を行った。反応終了後、反応液を0℃
迄冷却し析出した結晶を濾別・乾燥して3−シアノピリ
ジンN−オキシドの結晶50.2gを得た。収率87.0
% 得られた結晶を高速液体クロマトグラフ分析した結果
は、3−シアノピリジンN−オキシド71%、ニコチン
酸アミドN−オキシド26%、3−シアノピリジン3%
からなることが分かった。
酸1.5gと三酸化モリブデン1.0gを水41.6gに
加え、撹拌しながら70℃に昇温したのち、これに35
%過酸化水素水58.3gを30分を要して滴下し、滴
下後70℃で20時間反応を行った。反応終了後、反応
液を0℃迄冷却し析出した結晶を濾別・乾燥して4−シ
アノピリジンN−オキシドの結晶49.2gを得た。収
率85.3% 得られた結晶を高速液体クロマトグラフ分析した結果
は、4−シアノピリジンN−オキシド99%、イソニコ
チン酸アミドN−オキシド1%からなることが分かっ
た。
リブデン1.0gを水41.6gに加え、撹拌しながら7
0℃に昇温したのち、これに35%過酸化水素水58.
3gを30分を要して滴下し、滴下後70℃で20時間
反応を行った。反応終了後、反応液を0℃迄冷却し析出
した結晶を濾別・乾燥して4−シアノピリジンN−オキ
シドの結晶45.4gを得た。収率78.7% 得られた結晶を高速液体クロマトグラフ分析した結果
は、4−シアノピリジンN−オキシド78%、イソニコ
チン酸アミドN−オキシド21%、4−シアノピリジン
1%からなることが分かった。
ン酸1.0gと五酸化バナジウム1.0gを水41.6g
に加え、撹拌しながら60℃に昇温したのち、これに3
5%過酸化水素水58.3gを30分を要して滴下し、
滴下後60℃で20時間反応を行った。反応終了後、反
応液を0℃迄冷却し析出した結晶を濾別・乾燥して2−
シアノピリジンN−オキシドの結晶49.0gを得た。
収率85.0% 得られた結晶を高速液体クロマトグラフ分析した結果
は、2−シアノピリジンN−オキシド97%、ピコリン
酸アミドN−オキシド3%からなることが分かった。
酸1.0gと三酸化タングステン1.0gを水41.6g
に加え、撹拌しながら60℃に昇温したのち、これに3
5%過酸化水素水58.2gを30分を要して滴下し、
滴下後60℃で20時間反応を行った。反応終了後、反
応液を0℃迄冷却し析出した結晶を濾別・乾燥して4−
シアノピリジンN−オキシドの結晶49.3gを得た。
収率85.5% 得られた結晶を高速液体クロマトグラフ分析した結果
は、4−シアノピリジンN−オキシド96%、イソニコ
チン酸アミドN−オキシド4%からなることが分かっ
た。
%硫酸1.5gと三酸化モリブデン1.0gを水41.6
gに加え、撹拌しながら70℃に昇温したのち、これに
35%過酸化水素水58.3gを30分を要して滴下
し、滴下後70℃で20時間反応を行った。反応終了
後、反応液を0℃迄冷却し析出した結晶を濾別・乾燥し
て2,3−ジシアノピリジンN−オキシドの結晶50.1
gを得た。収率89.2% 得られた結晶を高速液体クロマトグラフ分析した結果
は、2,3−ジシアノピリジンN−オキシド99%、2
−シアノニコチン酸アミドN−オキシド1%からなるこ
とが分かった。
−ピリジン化合物のシアノ基を加水分解することなくピ
リジン窒素のみを酸化してモノ−およびジシアノ−ピリ
ジンオキシドとすることができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 次の構造式(1) 【化1】 (式中、シアノ基はピリジン環の2−、3−、または4
−位置に結合するものとする)で示されるモノ−シアノ
ピリジンを、水性溶媒中で、オキシ酸および金属酸化物
の存在下に、過酸化水素、または過ギ酸、過酢酸、過安
息香酸、および過フタル酸から選ばれる過酸と反応させ
て、次の一般式(2) 【化2】 (式中、シアノ基の位置は上記した通りであるものとす
る)で示されるシアノピリジン−N−オキシドを製造す
る方法。 - 【請求項2】 オキシ酸は硝酸、硫酸、リン酸、クロム
酸およびアンチモン酸から選ばれる酸であり、金属酸化
物はモリブデン、タングステン、バナジン、チタン、セ
レン、およびテルルの酸化物、並びにこれらの水和物お
よびその塩から選ばれる化合物である、請求項1記載の
方法。 - 【請求項3】 次の構造式(3) 【化3】 (式中、二つのシアノ基は ピリジン環の2,3−位置、
2,4−位置、2,5−位置、2,6−位置、3,4−位
置、または3,5−位置に結合するものとする)示され
るジ−シアノピリジンを、水性溶媒中で、オキシ酸およ
び金属酸化物の存在下に、過酸化水素、または過ギ酸、
過酢酸、過安息香酸、および過フタル酸から選ばれる過
酸と反応させて、次の一般式(4) 【化4】 (式中、二つのシアノ基の位置は上記した通りであるも
のとする)で示されるジシアノピリジン−N−オキシド
を製造する方法。 - 【請求項4】 オキシ酸は硝酸、硫酸、リン酸、クロム
酸およびアンチモン酸から選ばれる酸であり、金属酸化
物はモリブデン、タングステン、バナジン、チタン、セ
レン、およびテルルの酸化物、並びにこれらの水和物お
よびその塩から選ばれる化合物である、請求項3記載の
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25084295A JP3854324B2 (ja) | 1995-09-28 | 1995-09-28 | モノ−およびジ−シアノピリジン−n−オキシドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25084295A JP3854324B2 (ja) | 1995-09-28 | 1995-09-28 | モノ−およびジ−シアノピリジン−n−オキシドの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0987251A true JPH0987251A (ja) | 1997-03-31 |
| JP3854324B2 JP3854324B2 (ja) | 2006-12-06 |
Family
ID=17213830
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25084295A Expired - Lifetime JP3854324B2 (ja) | 1995-09-28 | 1995-09-28 | モノ−およびジ−シアノピリジン−n−オキシドの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3854324B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1997042295A1 (en) * | 1996-05-06 | 1997-11-13 | S.C. Johnson & Son, Inc. | Cyanopyridine n-oxide peroxide bleach activators |
| CN113527197A (zh) * | 2021-06-08 | 2021-10-22 | 安徽星宇化工有限公司 | 一种2-甲基吡啶-n-氧化物合成方法 |
| CN115093399A (zh) * | 2022-07-29 | 2022-09-23 | 武汉工程大学 | 一种抗痛风药物托匹司他的制备方法 |
| CN115784977A (zh) * | 2023-02-06 | 2023-03-14 | 淄博新农基作物科学有限公司 | 2-氯-3-三氟甲基吡啶的合成工艺 |
| WO2024124905A1 (zh) * | 2022-12-16 | 2024-06-20 | 黄冈鲁班药业股份有限公司 | 2-羟基吡啶-n氧化物的合成方法 |
-
1995
- 1995-09-28 JP JP25084295A patent/JP3854324B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3854324B2 (ja) | 2006-12-06 |
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