JPH0987358A - 熱可塑性ポリウレタン樹脂 - Google Patents

熱可塑性ポリウレタン樹脂

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JPH0987358A
JPH0987358A JP7245664A JP24566495A JPH0987358A JP H0987358 A JPH0987358 A JP H0987358A JP 7245664 A JP7245664 A JP 7245664A JP 24566495 A JP24566495 A JP 24566495A JP H0987358 A JPH0987358 A JP H0987358A
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JP
Japan
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thermoplastic polyurethane
polyurethane resin
diol
dmac
yarn
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JP7245664A
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Yoichi Kurahashi
陽一 倉橋
Futoshi Ishimaru
太 石丸
Hiroshi Imagawa
容 今川
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】溶融紡糸時において、ノズル背圧上昇や糸切れ
のトラブルを解消し得る熱可塑性ポリウレタン(ポリウ
レタン弾性繊維用)樹脂を提供することにある。 【手段】高分子ジオ−ル、有機ジイソシアネ−ト、およ
び低分子ジオ−ルを重合して得られる熱可塑性ポリウレ
タン樹脂であって、該熱可塑性ポリウレタン樹脂をジメ
チルアセトアミド(DMAc) に溶解し、不溶物をコ−ルタ
−・カウンタ−で測定したとき、該熱可塑性ポリウレタ
ン樹脂1g中に含まれるDMAc不溶残物で粒径が6μm〜80
μmにあるものが20000 個以下であることを特徴とする
熱可塑性ポリウレタン樹脂。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高品質の熱可塑性
ポリウレタン樹脂、特にポリウレタン弾性繊維の製造に
使用される熱可塑性ポリウレタン樹脂に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタン弾性繊維の製造法として
は、乾式紡糸法、湿式紡糸法や溶融紡糸法などが知られ
ている。最近では、溶融紡糸法により得られるポリウレ
タン弾性繊維が細デニ−ル化が可能なこと、透明性が良
好なこと、編物にしたときの寸法安定性が良いこと、コ
ストが低いことなどから、熱可塑性ポリウレタン樹脂を
溶融紡糸してなるポリウレタン弾性繊維が注目され、生
産量が大きく伸びている。
【0003】しかし、熱可塑性ポリウレタン樹脂を溶融
紡糸したときに大きな問題となるのは、熱可塑性ポリウ
レタン樹脂の重合時に発生するフィッシュアイが挙げら
れる。すなわちフィッシュアイの発生により紡糸糸切
れ、フィルタ−づまりによる背圧上昇、著しい膠着性に
よる糸巻体の解舒不良、編物の穴あきや緯段のトラブル
などがおこる。
【0004】このフィッシュアイの発生を抑制するため
に、該熱可塑性ポリウレタン樹脂の製造法に関して、種
々の方法が公知になっている。その代表的な例を挙げれ
ば、該原料すべてを急速混合を行い、次いで該混合物を
多軸押出機に供給して、連続的に溶融重合する方法(特
開平05-214062 号公報参照)、また該原料すべてを直接
押出機に供給し、混練度を考慮して滞留時間を3〜60分
とする方法(特公昭44-25600号公報)が知られている。
また、フィッシュアイが少なくかつ粘度のばらつきの少
ない高品質のポリウレタン樹脂(弾性体)が得られる製
造法として、特開平4-277513では有機ジイソシアネ−ト
と高分子ジオ−ルを反応させプレポリマ−を生成させ、
次いで該プレポリマ−と低分子ジオ−ルを連続的に混合
した後、連続的に固相重合させるものがある。
【0005】フィッシュアイの発生は以上のような公知
である製造方法を採用することにより、フィッシュアイ
の少ない熱可塑性ポリウレタンを得ることができる。し
かしフィッシュアイの量と、溶融紡糸の操業性との関係
を十分に明確化されていないことと、大径のフィッシュ
アイ例えば100μm以上の径のものを減少せしめるだ
けでは前記した種々の問題点を解決できなく、熱可塑性
ポリウレタンの溶融紡糸の操業性を該樹脂の特性から判
定することが重要となる。
【0006】熱可塑性ポリウレタンの溶融紡糸の操業性
を判定する手段として幾つか挙げられている。特開平04
-146915 公報記載では、熱可塑性ポリウレタン樹脂1kg
当り、100μm以上のフィッシュアイが500 ヶ以下で
あると、溶融紡糸における紡糸糸切れ、編製品における
穴あき、緯段などの欠点等が改善されたポリウレタン弾
性繊維の製造に有用であることが示されている。また特
開平06-192368 公報記載では、熱可塑性ポリウレタン樹
脂をアルカリ分解によりハ−ドセグメントを分取し、そ
の該ハ−ドセグメントの分子量分布を特定することで溶
融紡糸の操業性が向上することが示されている。
【0007】しかし上記方法のうち、特開平04-146915
公報記載方法では、1kg 当り、100μm以上のフィッ
シュアイが500 ヶ以下の熱可塑性ポリウレタン樹脂を、
入手することが困難であることのみならず、条件を満た
す熱可塑性ポリウレタン樹脂すべてが、溶融紡糸の操業
性に問題が無いとはいえない。また特開平06-192368公
報記載方法では、簡易的に短時間で測定することが困難
でまた測定誤差も大きいことから工業的に不利であると
いえる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、溶融
紡糸を行う際、ノズル孔やフィルタ−の通過性を阻害す
るゲル状物が、極めて少ないしかも得られた弾性繊維の
性能が優れている、高品質の熱可塑性ポリウレタンを提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題点を解決するために鋭意検討した結果下記のごとく限
定された熱可塑性ポリウレタンにおいてのみ、糸切れや
ノズル背圧上昇が少なく安定的に溶融紡糸可能であるこ
とを見いだした。
【0010】即ち本発明は、高分子ジオ−ル、有機ジイ
ソシアネ−ト、および低分子ポリオ−ルを重合して得ら
れる熱可塑性ポリウレタン樹脂であって、該熱可塑性ポ
リウレタン樹脂をジメチルアセトアミド(DMAc) に溶解
し、不溶物をコ−ルタ−・カウンタ−で測定したとき、
該熱可塑性ポリウレタン樹脂1g中に含まれるDMAc不溶物
で粒径が6μm〜80μmにあるものが20000 個以下であ
ることを特徴とする熱可塑性ポリウレタン樹脂であり、
また該樹脂を用いて溶融紡糸することで得られる弾性繊
維である。
【0011】本発明における、該熱可塑性ポリウレタン
樹脂1g中に含まれるDMAc不溶物は,溶融紡糸を行う際、
ノズル孔やフィルタ−の通過性を阻害するゲル状物や結
晶粒であり、背圧上昇の原因となり紡糸操業性に大きく
関わってくる。また後工程において糸巻体から解除し編
物にする際に、ナイロン糸をポリウレタン糸にカバ−リ
ングを行う工程で、ポリウレタン糸の単糸切れや染色工
程の熱による糸切れ、糸物性の低下や糸の不均一性から
生じる編物物性の不均一性、染めムラの原因となる。さ
らに編物にする際にも糸巻体から解除する工程での糸切
れ、染めムラ、緯段の原因となる。
【0012】熱可塑性ポリウレタン樹脂1g中に含まれる
DMAc不溶物で,粒径が6μm〜80μmにあるものが2000
0 個以上あると、溶融紡糸時には、経時的に背圧が上昇
し、糸切れ等、紡糸操業性に悪影響を与え且つ不均一な
糸を得ることになる。DMAc不溶物で、粒径が6μmり小
さいものでは、紡糸操業性、糸質や糸物性に何ら悪影響
を及ぼすことはないことが判った。また、80μmを越
える径のフィッシュアイは勿論少ない方が高品質のポリ
ウレタン樹脂であるが、該80μmを越える径のフィッ
シュアイだけをいかに減少せしめても、必ずしも前記し
た問題を解決しえないことも判った。
【0013】本発明で使用される高分子ジオ−ルは重縮
合、付加重合または重付加などによって得られる数平均
分子量が500 〜3000である高分子化合物のジオ−ルであ
り、好ましい数平均分子量は800〜2500であり、
さらに好ましくは数平均分子量が1000〜2500の
ものである。代表的なものとしてはポリエステルジオ−
ル、ポリエ−テルジオ−ル、ポリカ−ボネ−トジオ−
ル、またはこれらの共重合が挙げられる。これらは,単
独で使用してもよいし、2 種以上を混合して使用しても
よい。上記のポリエステルジオ−ルとしては、エチレン
グリコ−ル、プロピレングリコ−ル、1,4-ブタンジオ−
ル、1,5-ペンタンジオ−ル、3-メチル-1,5- ペンタンジ
オ−ル、1,6-ヘキサンジオ−ル、ネオペンチルグリコ−
ル、2-メチルプロパンジオ−ルなどの炭素数2 〜10のア
ルカンのジオ−ルまたはこれらの混合物と、グルタル
酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、セバシン
酸、アゼライン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、5-ス
ルホナトリウムイソフタル酸などの炭素数4 〜12の脂肪
族もしくは芳香族ジカルボン酸またはこれらの混合物と
から得られる飽和ポリエステルジオ−ル、あるいはポリ
カプロラクトンジオ−ル、ポリプロピオラクトンジオ−
ル、ポリバレロラクトンジオ−ルなどのポリラクトンジ
オ−ルが好ましく使用される。また、上記のポリエ−テ
ルジオ−ルとしてはポリエチレンエ−テルグリコ−ル、
ポリプロピレンエ−テルグリコ−ル、ポリテトラメチレ
ンエ−テルグリコ−ル、ポリヘキサメチレンエ−テルグ
リコ−ルなどのポリアルキレンエ−テルグリコ−ルが好
ましく使用されている。
【0014】さらに上記のカ−ボネ−トジオ−ルとして
は1,4-ブタンジオ−ル、1,5-ペンタンジオ−ル、1,6-ヘ
キサンジオ−ル、1,8-オクタンジオ−ル、1,10- デカン
ジオ−ルなどの炭素数2 〜12の脂肪族もしくは脂環式ジ
オ−ルまたはこれらの混合物に炭酸ジフェニルもしくは
ホスゲンを作用させて縮重合して得られるポリカ−ボネ
−トジオ−ルが好ましく使用される。
【0015】本発明で使用される低分子ジオ−ルとして
はエチレングリコ−ル、プロピレングリコ−ル、1,4-ブ
タンジオ−ル、1,5-ペンタンジオ−ル、1,6-ヘキサンジ
オ−ル、3-メチルペンタンジオ−ル、ネオペンチルグリ
コ−ル、1,4-シクロヘキシレングリコ−ル、ビス(β-
ヒドロキシエトキシ)ベンゼンなど脂肪族、脂環族また
は芳香族ジオ−ルが好ましく使用される。これらは、単
独で使用しても2 種類以上組み合わせて使用してもよ
い。
【0016】本発明で使用される有機ジイソシアネ−ト
としては、2,4-トリレンジイソシアネ−ト、P-フェニレ
ンジイソシアネ−ト、4,4'- ジフェニルメタンジイソシ
アネ−ト、1,5-ナフタレンジイソシアネ−ト、テトラメ
チレンジイソシアネ−トヘキサメチレンジイソシアネ−
ト、1,3-又は1,4-ビス(イソシアネ−トメチル)シクロ
ヘキサン、4,4'- ジシクロヘキシルメタンジイソシアネ
−ト、イソホロンジイソシアネ−トなどの芳香族,脂肪
族が挙げられ,これらの有機ジイソシアネ−トは単独で
使用しても2 種以上組み合わせて使用してもよい。
【0017】本発明において、高分子ジオ−ル、低分子
ジオ−ルおよび有機ジイソシアネ−トの使用割合は、高
分子ジオ−ルと低分子ジオ−ルの全ジオ−ル中の水酸基
に対する有機ジイソシアネ−ト中のイソシアネ−ト基の
モル比で0.90〜1.20となる量の範囲が好ましい。また高
分子ジオ−ルと低分子ジオ−ルとのモル比は用途に応じ
て広範囲に変えることができる。
【0018】また、本発明においては、目的によりポリ
ウレタンの製造において通常されている触媒、反応促進
剤、発泡剤、内部離型剤、各種の顔料、着色剤、充填
剤、ガラス繊維、酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、加
水分解防止剤、難燃剤、安定剤等の任意の成分を必要に
応じて使用することができる。
【0019】該熱可塑性ポリウレタンの製造方法は特に
制限されず、高分子ジオ−ル、鎖延長剤および有機ジイ
ソシアネ−ト、更に必要に応じて他の成分を混合して、
ワンショト法やプレポリマ−法等の公知の方法により製
造することができる。そのうちでも、押出機(好ましく
は多軸スクリュ−型押出機)を使用してプレポリマ−法
による連続溶融重合して製造するのが、重合時の操作性
及び得られるポリウレタンの物性などの点から好まし
い。
【0020】[不溶物の測定法]DMAc不溶物の測定は、
アメリカ・コ−ルタ−社製コ−ルタ−・カウンタ− モ
デル TA (b) を用いた。測定サンプルは、DMAc溶媒で熱
可塑性ポリウレタン樹脂1.3重量%とし、室温で20時間
撹拌溶解したものを準備した。電解液は、チオシアン化
アンモニウム(NH4SCN)/DMAc=1.7 重量%を用いた。
【0021】[実施例]以下、実施例および比較例によ
って本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施
例に限られるものではない。
【0022】実施例1 原料は高分子ジオ−ルとしてポリテトラメチレンエ−テ
ルグリコ−ル(以下PTMGと略す)数平均分子量1000、8
8.6部と4,4'- ジフェニルメタンジイソシアネ−ト(以
下,MDI と略す)10.2部をあらかじめ48℃窒素雰囲気下
で貯槽タンクに貯蔵したものを、80℃に保たれた撹拌翼
付き貯槽タンクに送り120 分反応させてプレポリマ−を
調整した。
【0023】続いて、低分子ジオ−ルとして50℃の貯槽
タンクに貯蔵した1,4-ブタンジオ−ル(以下,BDと略
す)とプレポリマ−をそれぞれ計量ポンプにより10.2g/
分、130.0g/ 分を連続的に供給し高速混合機で混合した
後、二軸スクリュ−押出機に注入し溶融重合した。重合
されたポリマ−を水中に吐出し安定的にペレタイザ−で
ペレットを得ることができた。次いで窒素雰囲気下で80
℃、16時間、乾燥、熟成を行った。得られたポリウレタ
ン樹脂(レジン)についてコ−ルタ−・カウンタ−を用
いて、熱可塑性ポリウレタン樹脂1g中に含まれるDMAc不
溶物を測定したところ、粒径が6 μm〜80μmにあるも
のが15200 個で、極めてクリ−ン度の高い熱可塑性ポリ
ウレタン樹脂であることが判った。
【0024】次に紡糸性を見るために、単軸押出機を使
用し、ヘッド温度を210 ℃で20デニ−ルのモノフィラメ
ントの溶融紡糸を行ったところ、経時的な背圧上昇や糸
切れ等のトラブルも無く安定的に紡糸することができ、
得られた弾性繊維を用いて、ポリアミド繊維(40d/
24f)と交編編地を作成したが、編地の穴あきは全く
なく、長時間、安定に交編することが出来た。
【0025】実施例2 高分子ジオ−ルとして、数平均分子量2000のポリブチレ
ンアジペ−ト(以下、PBA と略す)を92.7部、MDI を4
5.5部を用いてプレポリマ−とし、BDとプレポリマ−を
それぞれ計量ポンプにより11.8g/分、138.2g/ 分を連続
的に供給する以外、実施例1.と同様にして熱可塑性ポリ
ウレタン樹脂を製造した。
【0026】得られたレジンについてコ−ルタ−・カウ
ンタ−を用いて、熱可塑性ポリウレタン樹脂1g中に含ま
れるDMAc不溶物を測定したところ、粒径が6μm〜80μ
mであるものが16500 個で、極めてクリ−ン度の高い熱
可塑性ポリウレタン樹脂であることが判った。また溶融
紡糸を行ったところ、経時的な背圧上昇や糸切れ等のト
ラブルも無く安定的に紡糸することができた。
【0027】比較例1 原料は高分子ジオ−ルとして数平均分子量1000のPTMG、
有機イソシアネ−トとしてMDI 、低分子ジオ−ルとして
BDを、50℃の貯槽タンクに貯蔵にしたものをそれぞれ計
量ポンプにより88.59g/ 分、51.19 g/ 分、10.2g/分、
を連続的に供給し高速混合機で混合した後、テフロンシ
−トで敷かれたステンレス製のバットに厚さ5ミリのウ
レタン樹脂になるよう流し込んだ。即座にその混合液を
窒素雰囲気下、180 ℃、30分固相重合をさせ、次いで窒
素雰囲気下で80℃、16時間、乾燥、熟成を行った。得ら
れた、厚さ5 ミリの熱可塑性ポリウレタン樹脂板を粉砕
機で粒子化した。この粒子をコ−ルタ−・カウンタ−を
用いて、熱可塑性ポリウレタン樹脂1g中に含まれるDMAc
不溶物を測定したところ、粒径が6μm〜80μmにある
ものが200000個で、極めてクリ−ン度の低い熱可塑性ポ
リウレタン樹脂であることが判った。
【0028】次に紡糸性を見るために、単軸押出機を使
用し、ヘッド温度を210 ℃で20デニ−ルのモノフィラメ
ントの溶融紡糸を行ったところ、経時的な背圧上昇が認
められ糸切れ等のトラブルも頻繁に確認された。
【0029】比較例2 高分子ジオ−ルとして数平均分子量2000のPBA を、有機
ジイソシアネ−トとしてMDI を、低分子ジオ−ルとして
BDをそれぞれ計量ポンプにより92.7g/分、45.5g/分、1
1.8g/分を連続的に供給する以外、比較例1.と同様にし
てポリウレタン樹脂を製造した。
【0030】得られたレジンについてコ−ルタ−・カウ
ンタ−を用いて、熱可塑性ポリウレタン樹脂1g中に含ま
れるDMAc不溶物を測定したところ、粒径が6 μm〜80μ
mにあるものが250000個で、極めてクリ−ン度の低い熱
可塑性ポリウレタン樹脂であることが判った。また溶融
紡糸を行ったところ、経時的な背圧上昇が認められ糸切
れ等のトラブルも頻繁に確認された。
【0031】比較例3 原料は高分子ジオ−ルとして数平均分子量1000のPTMG、
有機イソシアネ−トとしてMDI 、低分子ジオ−ルとして
BDを、50℃の貯槽タンクに貯蔵にしたものをそれぞれ計
量ポンプにより88.59g/ 分、51.19 g/ 分、10.2g/分、
を連続的に供給し高速混合機で混合した後、二軸スクリ
ュ−押出機に注入し溶融重合した。重合されたポリマ−
を水中に吐出し安定的にペレタイザ−でペレットを得る
ことができた。次いで窒素雰囲気下で80℃、16時間、乾
燥、熟成を行った。得られたレジンについてコ−ルタ−
・カウンタ−を用いて、熱可塑性ポリウレタン樹脂1g中
に含まれるDMAc不溶物を測定したところ、粒径が6μm
〜80μmにあるものが86000 個で、クリ−ン度の低い熱
可塑性ポリウレタン樹脂であることが判った。
【0032】次に紡糸性を見るために、単軸押出機を使
用し、ヘッド温度を210 ℃で20デニ−ルのモノフィラメ
ントの溶融紡糸を行ったところ、経時的な背圧上昇が認
められ糸切れ等のトラブルも頻繁に確認された。
【0033】比較例4 高分子ジオ−ルとしてエステル系の数平均分子量2000の
PBA を、有機ジイソシアネ−トとしてMDI を、低分子ジ
オ−ルとしてBDをそれぞれ計量ポンプにより92.7g/分、
45.5g/分、11.8g/分を連続的に供給する以外、比較例4.
と同様にしてポリウレタン弾性糸を製造した。
【0034】得られたレジンについてコ−ルタ−・カウ
ンタ−を用いて、熱可塑性ポリウレタン樹脂1g中に含ま
れるDMAc不溶物を測定したところ、粒径が6μm〜80μ
mにあるものが90000 個で、クリ−ン度の低い熱可塑性
ポリウレタン樹脂であることが判った。また溶融紡糸を
行ったところ、経時的な背圧上昇が認められ糸切れ等の
トラブルも頻繁に確認された。
【0035】
【発明の効果】本発明の熱可塑性ポリウレタンによれ
ば、DMAc不溶物が極めて少ないことから、溶融紡糸時に
おいて、ノズル背圧上昇や糸切れのトラブルを解消し得
るポリウレタン弾性繊維用樹脂として有用である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高分子ジオ−ル、有機ジイソシアネ−ト、
    および低分子ジオ−ルを重合して得られる熱可塑性ポリ
    ウレタン樹脂であって、該熱可塑性ポリウレタン樹脂を
    ジメチルアセトアミド(DMAc) に溶解し、不溶物をコ−
    ルタ−・カウンタ−で測定したとき、該熱可塑性ポリウ
    レタン樹脂1g中に含まれるDMAc不溶残物で粒径が6μm
    〜80μmにあるものが20000 個以下であることを特徴と
    する熱可塑性ポリウレタン樹脂。
  2. 【請求項2】ポリウレタン弾性繊維の製造に用いられる
    ことを特徴とする請求項1記載の熱可塑性ポリウレタン
    樹脂。
JP7245664A 1995-09-25 1995-09-25 熱可塑性ポリウレタン樹脂 Pending JPH0987358A (ja)

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