JPH0987461A - ポリカーボネート樹脂組成物 - Google Patents

ポリカーボネート樹脂組成物

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JPH0987461A
JPH0987461A JP24767495A JP24767495A JPH0987461A JP H0987461 A JPH0987461 A JP H0987461A JP 24767495 A JP24767495 A JP 24767495A JP 24767495 A JP24767495 A JP 24767495A JP H0987461 A JPH0987461 A JP H0987461A
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JP
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polycarbonate resin
phosphonium
resin composition
vinyl
bromine
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JP24767495A
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Inventor
Seiji Yoshida
清次 吉田
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Mitsubishi Engineering Plastics Corp
Original Assignee
Mitsubishi Engineering Plastics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 永久帯電防止性を有し、且つ、機械的性質、
熱安定性及び成形性に優れたポリカーボネート樹脂組成
物を提供する。 【解決手段】 芳香族ポリカーボネート樹脂99〜50
重量%と、特定の一般式で示されるスチレンスルホン酸
ホスホニウム塩から誘導される繰り返し単位2〜100
モル%とスチレンスルホン酸ホスホニウム塩以外のビニ
ル単量体から誘導される繰り返し単位98〜0モル%か
らなるビニル系重合体1〜50重量%とを配合してなる
ポリカーボネート樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリカーボネート
樹脂組成物に関し、更に詳しくは永久帯電防止性を有
し、且つ機械的強度、成形性に優れたポリカーボネート
樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリカーボネート樹脂は機械的性質に優
れ、電機・電子機器分野、自動車分野、機械分野、医療
分野、等多くの分野において幅広く用いられている。し
かしながらポリカーボネート樹脂は電気抵抗率が高く、
帯電し易いために静電気に起因する様々な障害を起こす
可能性がある。例えば、樹脂成形品が静電気帯電する
と、表面に埃や塵が付着して外観を損ね商品価値を低下
させたり、電撃現象を生じて、その取扱いに支障をきた
したりするなどの欠点を有している。又、電機・電子部
品においては、誤操作を引き起こし、機能上重大な問題
を引き起こす場合もある。そのため、帯電防止機能の付
与とその性能の永続的な保持が可能な、いわゆる永久帯
電防止性を持った材料の開発が望まれて来た。
【0003】従来から、高分子材料に帯電防止性を付与
するには、帯電防止剤を表面に塗布する方法、各種の低
分子量帯電防止剤を樹脂に練り込む方法等が一般的に行
われている。例えば、ポリカーボネート樹脂への帯電防
止性付与を目的に、低分子量帯電防止剤としてホスホニ
ウム塩を使用している例が挙げられており、特開平1−
14267号公報には、スルホン酸ホスホニウム塩と亜
燐酸エステルを混練りする方法、特開平2−28495
3号公報には、スルホン酸ホスホニウム塩とホウ酸誘導
体を混練りする方法、特開平5−171024号公報に
は、スルホン酸ホスホニウム塩とイオウ原子含有エステ
ル化合物を混練りする方法、特開平7−62215号公
報には、スルホン酸ホスホニウム塩とイオウ原子含有エ
ステル化合物、ハイドロタルサイト類を混練りする方法
が開示されている。
【0004】しかし、いずれの方法によっても一時的な
帯電防止性の付与しか実現されておらず、水洗や表面の
拭き取り処理を行うと帯電防止性が消滅すること、帯電
防止性が経時変化して性能変化をきたすこと等の問題が
あった。また、条件によっては、練り込み成分が表面に
ブリードアウトして素材としての品質が低下するという
問題も有った。 このような問題点は、低分子量帯電防
止剤を使用する場合に共通して有り、持続的な帯電防止
性の付与が望まれてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、永久
帯電防止性を有し、且つ、機械的性質、熱安定性及び成
形性に優れたポリカーボネート樹脂組成物、また、永久
帯電防止性を有し、且つ、機械的性質、熱安定性、成形
性及び透明性に優れたポリカーボネート樹脂組成物を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の問題を
解決するためになされたものであり、その要旨は、芳香
族ポリカーボネート樹脂99〜50重量%と、下記一般
式(1)で示されるスチレンスルホン酸ホスホニウム塩
から誘導される繰り返し単位2〜100モル%とスチレ
ンスルホン酸ホスホニウム塩以外のビニル単量体から誘
導される繰り返し単位98〜0モル%からなるビニル系
重合体1〜50重量%とを配合してなるポリカーボネー
ト樹脂組成物に存する。
【0007】
【化2】
【0008】(式1において、R1〜R4は、それぞれ、
炭素数1〜18の脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素
基、アラルキル基、又はアルキルアリル基であり、X1
〜X2は、それぞれ、水素、塩素又は臭素であり、Y1
4は、それぞれ、水素、塩素、臭素、又は、炭素数1
〜6の炭化水素である。)
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おける芳香族ポリカーボネート樹脂は、種々のジヒドロ
キシジアリール化合物とホスゲンとを反応させるホスゲ
ン法、またはジヒドロキシジアリール化合物とジフェニ
ルカーボネートなどの炭酸エステルとを反応させるエス
テル交換法によって得られる重合体、または共重合体で
あり、代表的なものとしては、2,2ービス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)から製
造されたポリカーボネート樹脂があげられる。
【0010】上記ジヒドロキシジアリール化合物として
は、ビスフェノールAの他、ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)メタン、1,1’−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)エタン、、2,2’−(4−ヒドロキシフェニル)
ブタン、 2,2’−(4−ヒドロキシフェニル)オク
タン 、 ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルメタ
ン、2,2’−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェ
ニル)プロパン、1,1’−ビス(4−ヒドロキシ−3
−第3ブチルフェニル)プロパン、2,2’−ビス(4
−ヒドロキシ−3−ブロモフェニル)プロパン、2,
2’−ビス(4−ヒドロキシ−3,5ジブロモフェニ
ル)プロパン、2,2’−ビス(4−ヒドロキシ−3,
5ジクロロフェニル)プロパンのようなビス(ヒドロキ
シアリール)アルカン類、1,1’−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)シクロペンタン、1,1’−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、のようなビス
(ヒドロキシアリール)シクロアルカン類、4,4’−
ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4’ジヒドロキ
シ−3,3’−ジメチルジフェニルエーテルのようなジ
ヒドロキシジアリールエーテル類、4,4’−ジヒドロ
キシジフェニルスルフィド、4,4’−ジヒドロキシ−
3,3’−ジメチルジフェニルスルフィドのようなジヒ
ドロキシジアリールスルフィド類、4,4’−ジヒドロ
キシジフェニルスルホキシド、4,4’−ジヒドロキシ
−3,3’−ジメチルジフェニルスルホキシドのような
ジヒドロキシジアリールスルホキシド類、4,4’−ジ
ヒドロキシジフェニルスルホン、4,4’−ジヒドロキ
シ−3,3’−ジメチルジフェニルスルホンのようなジ
ヒドロキシジアリールスルホン類等が挙げられる。
【0011】これらは単独で、または2種以上混合して
使用されるが、これらの他にピペラジン、ジピペリジ
ル、ハイドロキノン、レゾルシン、4,4’ージヒドロ
キシジフェニル等を混合使用しても良い。芳香族ポリカ
ーボネートの粘度平均分子量としては、流動性と強度と
の兼ね合いの点から14、000〜50、000のもの
が好ましく、より好ましくは、15、000〜40、0
00である。
【0012】本発明におけるビニル系重合体としては、
前記一般式(1)で示されるスチレンスルホン酸ホスホ
ニウム塩から誘導される繰り返し単位2〜100モル%
とスチレンスルホン酸ホスホニウム塩以外のビニル単量
体から誘導される繰り返し単位98〜0モル%からなる
ビニル系重合体である。スチレンスルホン酸ホスホニウ
ム塩としては、下記一般式(2)で示され、スチレン系
スルホネートアニオンと有機ホスホニウムカチオンとか
らなるものである。
【0013】
【化3】
【0014】式2において、R1〜R4は、それぞれ、炭
素数1〜18の脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基、
アラルキル基、又はアルキルアリル基である。X1〜X2
は、それぞれ、水素、塩素又は臭素である。Y1〜Y
4は、それぞれ、水素、塩素、臭素、又は、炭素数1〜
6の炭化水素である。スチレン系スルホネートアニオン
としては、スチレンスルホネート、スチレンスルホネー
トのα位、β位の水素が塩素、臭素で置換されたα−ク
ロロスチレンスルホネート、β−クロロスチレンスルホ
ネート、α−ブロモスチレンスルホネート、β−ブロモ
スチレンスルホネート等のアニオンが挙げられる。ま
た、スチレンを構成する芳香環の水素が塩素、臭素、炭
素数1〜6の炭化水素で置換されているスルホネートア
ニオンが挙げられる。
【0015】有機ホスホニウムカチオンとしては、1)
テトラメチルホスホニウム、テトラエチルホスホニウ
ム、テトラブチルホスホニウム、トリエチルメチルホス
ホニウム、トリブチルメチルホスホニウム、トリオクチ
ルメチルホスホニウム、トリブチルエチルホスホニウ
ム、トリメチルブチルホスホニウム、トリエチルオクチ
ルホスホニウム、トリブチルオクチルホスホニウム、ト
リメチルラウリルホスホニウム、トリメチルステアリル
ホスホニウム等の、炭素数1〜18の脂肪族炭化水素基
有するホスホニウウム、2)テトラフェニルホスホニウ
ム、トリフェニルエチルホスホニウム、トリフェニルメ
チルホスホウム等の、芳香族炭化水素基を有するホスホ
ニウム、3)トリフェニルベンジルホスホニユム、トリ
トルイルブチルホスホニウム、トリブチルベンジルホス
ホニウム等の、アラルキル基叉はアルキルアリル基を有
するホスホニウムが挙げられる。これらのうちでは、テ
トラブチルホウホニウム、テトラフェニルホスホニウム
が好ましい。
【0016】本発明におけるスチレンスルホン酸ホスホ
ニウム塩は、前記のスチレンスルホネートアニオンと有
機ホスホニウムカチオンとの任意の組み合わせにより構
成される。前記一般式(2)で示されるスチレンスルホ
ン酸ホスホニウム塩の製造方法としては、それぞれ、相
当するスチレンスルホネートの金属塩又はアンモニウム
塩と四級ホスホニウム塩とを溶媒中で混合し、副生する
無機塩を水洗分離するか、またはメタノールやイソプロ
パノールさらにはアセトンの如き有機溶媒にて目的の単
量体を抽出する方法が挙げられる。より具体的には、例
えば、スチレンスルホン酸テトラブチルホスホニウムの
場合、スチレンスルホン酸ナトリウム20.6重量部と
テトラブチルホスホニムブロマイド33.9重量部と水
200重量部とをフラスコに仕込み、80℃にて1時間
攪拌し、油層として分離してくる目的の単量体を分離し
て、温水50重量部で洗浄し、エバポレーターで脱水す
ることにより、収率90%程度で製造することができ
る。
【0017】本発明におけるスチレンスルホン酸ホスホ
ニウム塩以外のビニル単量体としては、スチレンスルホ
ン酸ホスホニウム塩と共重合しうるビニル単量体であっ
て、例えば、芳香族ビニル類が挙げられる。具体的に
は、スチレン、メチルスチレン、及びスチレンのα位、
β位の水素が塩素、臭素で置換されたα−クロロスチレ
ン、β−クロロスチレン、α−ブロモスチレン、β−ブ
ロモスチレン、また、それらのスチレンを構成する芳香
環の水素の少なくとも一つが、塩素、臭素、又は炭素数
1〜6の炭化水素で置換されたモノマー類が挙げられ
る。
【0018】更に、メチルビニルエーテル、メトキシビ
ニルエーテル等のビニルエーテル類、ビニルアセテー
ト、ビニルプロピオネート、ビニルベンゾエート等のビ
ニルエステル類、メチルアクリレート、エチルアクリレ
ート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリ
レート等のアクリル酸エステル類、メチルメタクリレー
ト、エチルメタクリレート等のメタクリル酸エステル
類、アリルアセテート、アリルカプリレート等のアリル
エステル類、更には無水マレイン酸やイタコン酸或いは
これらのエステル誘導体、アクリルアミド、メタクリル
アミド、アクリロニトリル等が挙げられる。スチレンス
ルホン酸ホスホニウム塩と組み合わせるスチレンスルホ
ン酸ホスホニウム塩以外のビニル単量体としては二種以
上用いてもよい。
【0019】スチレンスルホン酸ホスホニウム塩と共重
合させるビニル単量体の種類は、帯電防止性と他の物性
との兼ね合いを見て適宜決定すればよく、ビニル単量体
として、例えば、スチレンに代表される芳香族ビニル類
を使用した場合には、耐熱性の良好なビニル重合体が得
られ、無水マレイン酸を使用した場合には、相溶性の点
で優れたビニル重合体が得られる。
【0020】また、透明性にも優れたポリカーボネート
樹脂組成物を得るには、繰り返し単位中に塩素及び/又
は臭素を有するビニル系重合体を配合することが好まし
く、かかるビニル系重合体は、塩素又は臭素を有するス
チレンスルホン酸ホスホニウム塩から誘導される繰り返
し単位、及び/又は、塩素又は臭素を有するビニル単量
体から誘導される繰り返し単位を含む重合体である。繰
り返し単位中に塩素及び/又は臭素を有するビニル系重
合体を得るには、スチレンスルホン酸ホスホニウム塩を
構成するスチレン系スルホネートアニオンとして、スチ
レンスルホネートのα位、β位の水素が塩素、臭素で置
換されたα−クロロスチレンスルホネート、β−クロロ
スチレンスルホネート、α−ブロモスチレンスルホネー
ト、β−ブロモスチレンスルホネート等のアニオン、ス
チレンを構成する芳香環の水素の少なくとも一つが塩
素、臭素で置換されているスルホネートアニオンを用い
ることが好ましく、また、スチレンスルホン酸ホスホニ
ウム塩以外のビニル単量体として、スチレンのα位、β
位の水素が塩素、臭素で置換されたα−クロロスチレ
ン、β−クロロスチレン、α−ブロモスチレン、β−ブ
ロモスチレン、スチレンを構成する芳香環の水素の少な
くとも一つが、塩素、臭素で置換されたモノマー類を用
いることが好ましい。
【0021】一般式(1)で示されるスチレンスルホン
酸ホスホニウム塩から誘導される繰り返し単位を含むビ
ニル系重合体中の、スチレンスルホン酸ホスホニウム塩
から誘導される繰り返し単位の含有量は2〜100モル
%である。2モル%より少ないと、ビニル系重合体をポ
リカーボネート樹脂に練込んだ場合、帯電防止性が発揮
されにくい。帯電防止性と耐熱性や機械物性のバランス
の点より、好ましくは、20〜100モル%である。
【0022】本発明におけるビニル重合体のポリマーと
しての構造は、重合方式により、ランダム状、ブロック
状、グラフト状等、任意のものが可能である。上記重合
方式としては、前記一般式(2)で示される単量体を他
のビニル重合可能な単量体又はそれらの低重合物に直接
溶解して重合開始剤存在下に共重合を行うバルク重合、
有機溶媒を用いる溶液重合、水を溶媒または分散媒とす
る乳化重合又は懸濁重合等が適用できる。また任意のビ
ニル重合体に対して前記一般式(2)で示される単量体
を該ビニル重合体の鎖中又は末端にグラフト重合するこ
ともできる。そして重合様式についても、本発明はとく
に制限するものでなく、ラジカル重合、イオン重合、リ
ビング重合等、任意に採用することができる。
【0023】本発明におけるビニル系重合体の重量平均
分子量は、好ましくは、5,000〜200,000で
ある。5,000未満であると機械的強度が低下しやす
く、200,000を越えると帯電防止性や加工性が低
下しやすい。機械的強度、帯電防止性、加工性のバラン
スの点より、より好ましくは、10,000〜100,
000である。
【0024】本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、
芳香族ポリカーボネート樹脂99〜50重量%と前記ビ
ニル系重合体1〜50重量%とからなるものである。ビ
ニル系重合体が1重量%より少ないと帯電防止性の発現
が不十分となり、50重量%より多いと耐熱性、機械的
性質が低下する。前記ビニル系重合体の配合量は、帯電
防止性、耐熱性、機械的性質のバランスの点より、好ま
しくは5〜30重量%である。
【0025】本発明のポリカーボネート樹脂組成物に
は、帯電防止性をより一層向上させるために、アルキル
スルホン酸の金属塩やアニオン系、カチオン系、非イオ
ン系の界面活性剤等の帯電防止剤を添加することもでき
る。
【0026】本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、
更に必要に応じて、成形用樹脂としての性能を改良する
ため、該組成物の特性を阻害しない範囲で、周知の種々
の添加剤、例えばガラス繊維、ガラスフレーク、ガラス
ビーズ、炭素繊維、鉱物繊維、金属繊維、セラミックス
ウイスカー等の補強剤、酸化チタン、シリカ、アルミ
ナ、カーボンブラック、炭酸カルシュウム等の充填剤、
パラフィンワックス、ポリエチレンワックス、蜜鑞、シ
リコンオイル等の離型剤、各種可塑剤、そして、ヒンダ
ードフェノール系、亜燐酸セステル系、硫黄含有エステ
ル化合物系等の酸化防止剤、ハロゲン化合物、燐酸化合
物等の難燃剤、紫外線吸収剤あるいは耐候性付与剤、染
料、顔料、発泡剤等を含有しても良く、また、樹脂成分
として、PET、PBT等のポリエステル系樹脂やポリ
フェニレンエーテル、ナイロン6、ナイロン66、ナイ
ロン12、ナイロンMXD6等の各種ナイロン、各種ナ
イロンエラストマー、ポリスチレン、ABS、AS、M
S等のスチレン系樹脂、各種アクリル樹脂、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレンープロピレン共重合体等
のオレフィン系樹脂、そして、エラストマー成分とし
て、イソブチレンーイソプレンゴム、スチレンーブタジ
エンゴム、エチレンープロピレンゴム、アクリル系エラ
ストマー、アイオノマー樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカ
プロラクタム、等を含有することができる。
【0027】本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、
芳香族ポリカーボネート、前記一般式(1)で示される
スチレンスルホン酸ホスホニウム塩を含むビニル系共重
合体、及び必要に応じて用いられる各種添加成分、樹脂
成分、エラストマー成分等を配合し、混練りすることに
よって得ることができる。配合は通常用いられる方法、
例えば、リボンブレンダー、ヘンセルミキサー、ドラム
ブレンダー等で行われる。溶融混練りには各種押出機、
ブラベンダープラストグラフ、ラボプラストミル、ニー
ダー、バンバリーミキサー等が使われる。溶融混練りに
際しての加熱温度は、通常220〜300℃の範囲が選
ばれる。混練り時の分解を抑制する為、通常、前記の酸
化防止剤が使われることが多い。
【0028】本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、
既知の種々の成形方法、例えば、射出成形、中空成形、
押出成形、圧縮成形、カレンダー成形、回転成形等によ
り、電機・電子機器分野、自動車分野、機械分野、医療
分野等の成形品が得られる。最終成形品を得る成形にお
いては、樹脂温度を220〜300℃に制御するのが好
ましい。
【0029】以下、本発明を実施例により更に詳細に説
明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。
【実施例】実施例中の「部」は「重量部」を示す。尚、
実施例及び比較例の樹脂組成物は射出成形によって成形
片を成形した後、下記の試験方法により性能評価を行っ
た。
【0030】1)帯電防止性 帯電防止性は表面固有抵抗値の測定により評価を行っ
た。ウルトラ・ハイ・レジスタンス・メータ(アドバン
テスト社製)を使用し、ASTM D−257に従い、
試験片(直径10cm、厚さ3mmの円盤)を、温度2
3℃、湿度50%の条件に3日以上放置して状態調後、
表面固有抵抗値を測定した。値が小さい方が帯電防止性
が良好であると評価できる。
【0031】2)永久帯電防止性 上記の帯電防止性評価を行った試験片を水洗処理した
後、温度23℃、湿度50%の条件に3日以上放置し、
状態調後、水洗処理品の表面固有抵抗値を測定した。水
洗処理無しの表面固有抵抗値が低く、且つ水洗処理品の
表面固有抵抗値が低いまま維持されていれば永久帯電防
止性に優れた材料と言える。なお、水洗処理は内径8m
mのホースから水道水を5L/minの流量で流しつ
つ、そのホースの直下15cmに置いた成形試験片に、
水道水が垂直の角度で40秒間均一にかかる様に動かし
ながら行った。その後、その試験片に脱塩水を出振りか
け、簡単に置換洗浄した。
【0032】3)機械的性質 曲げ弾性率は、ASTM D790によって測定した。
ビニル系単量体を製造するために用いた単量体は次の通
りである。 ビニル単量体A;スチレンスルホン酸テトラブチルホス
ホニウム塩 ビニル単量体B;スチレンスルホン酸テトラフェニルホ
スホニウム塩 ビニル単量体C;3−ブロモスチレンスルホン酸テトラ
ブチルホスホニウム塩 ビニル単量体D;スチレン ビニル単量体E;p−ブロモスチレン ビニル単量体F;メタクリル酸メチル ビニル単量体G;無水マレイン酸 比較例で用いた帯電防止剤は次の通りである。 帯電防止剤H;ドデシルベンゼンスルホン酸テトラブチ
ルホスホニウム塩 帯電防止剤I;R−SO3Na、日鉱石油化学工業(株)、ア
トレーAS-1030
【0033】〔実施例1〜8〕表−1に示した単量体組
成で各単量体(総計3モル)を、また溶媒としてトルエ
ン3000gを重合反応器に仕込み均一混合した。次に
3gのα,α′−アゾビスイソブチロニトリルを加え、
窒素雰囲気にて100℃×24時間反応を続けて、重合
を完結させた。反応液を室温まで冷却してから、メタノ
ール中へ激しく攪拌しながら注入し、重合物を沈澱析出
させた。沈澱物を洗浄濾別した後、これを真空乾燥し
た。得られたビニル共重合体中のイオウ含有量を元素分
析装置にて定量分析し、この結果より共重合されたスチ
レンスルホン酸ホスホニウム塩モノマーの共重合モル%
を算出した。
【0034】得られた各々の上記ビニル共重合体、ポリ
カーボネート樹脂(三菱エンジニアリングプラスチック
ス(株)製、ユーピロンS−3000、粘度平均分子量
21,000)、及び熱安定剤として旭電化(株)製の
商品名アデカスタブPEP−36を表−1に記載した量
を秤量し、タンブラーで10分間ブレンドした。その
後、ブレンド物を、二軸押出機を用い、シリンダー温度
270℃で溶融混練り、ペレット化を行った。
【0035】得られたペレットを、乾燥後、270℃で
射出成形を行い物性評価用試験片を得た。調湿後の表面
固有抵抗値(単位Ω/CM2)と水洗処理品の表面固有抵抗
値を測定し、永久帯電防止性を評価した。機械的性質と
して曲げ弾性率(単位Kgf/CM2)を測定した。測定結果
を表−1に示す。
【0036】〔比較例1〕実施例1において、ビニル系
重合体を配合しない以外は実施例1と全く同様にしてペ
レット化を行い、得られたペレットを実施例1と全く同
様にして評価した。結果を表−1に示す。
【0037】〔比較例2〜3〕実施例1において、ビニ
ル系重合体を配合せず、表−1に示す帯電防止剤を配合
した以外は実施例1と全く同様にしてペレット化を行
い、得られたペレットを実施例1と全く同様にして評価
した。結果を表−1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】本発明のポリカーボネート樹脂組成物
は、恒久的な優れた帯電防止性を有し、且つ曲げ弾性率
等の機械的性質、成形性にも優れている。また、本発明
のポリカーボネート樹脂組成物で、塩素又は臭素を有す
るビニル系重合体を含有する樹脂組成物は、永久帯電防
止性を有し、且つ、機械的性質、熱安定性、成形性及び
透明性に優れている。本発明のポリカーボネート樹脂組
成物から得られる成形品は静電気帯電により表面に埃や
塵が付着して外観を損ね商品価値を低下させたり、誤操
作を引き起こし機能上重大な問題を引き起こしたり、電
撃現象を生じて、その取扱いに支障をきたしたりするな
どの帯電トラブルを生起することが無いため、電機・電
子機器分野、自動車分野、機械分野、医療分野、等多く
の分野における利用価値が高い。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族ポリカーボネート樹脂99〜50
    重量%と、下記一般式(1)で示されるスチレンスルホ
    ン酸ホスホニウム塩から誘導される繰り返し単位2〜1
    00モル%とスチレンスルホン酸ホスホニウム塩以外の
    ビニル単量体から誘導される繰り返し単位98〜0モル
    %からなるビニル系重合体1〜50重量%とを配合して
    なるポリカーボネート樹脂組成物。 【化1】 (式1において、R1〜R4は、それぞれ、炭素数1〜1
    8の脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基、アラルキル
    基、又はアルキルアリル基であり、X1〜X2は、それぞ
    れ、水素、塩素又は臭素であり、Y1〜Y4は、それぞ
    れ、水素、塩素、臭素、又は、炭素数1〜6の炭化水素
    である。)
  2. 【請求項2】 芳香族ポリカーボネート樹脂が、粘度平
    均分子量14、000〜50、000である芳香族ポリ
    カーボネート樹脂であることを特徴とする請求項1に記
    載のポリカーボネート樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 前記一般式(1)で示されるスチレンス
    ルホン酸ホスホニウム塩から誘導される繰り返し単位の
    1、X2、Y1〜Y4の少なくとも一つが、塩素又は臭素
    であることを特徴とする請求項1又は2に記載のポリカ
    ーボネート樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 スチレンスルホン酸ホスホニウム塩以外
    のビニル単量体から誘導される繰り返し単位が、塩素又
    は臭素を有するビニル単量体から誘導される繰り返し単
    位であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100435920B1 (ko) * 1997-07-16 2005-09-28 주식회사 삼양사 폴리카보네이트계 수지조성물
GR1005443B (el) * 2005-09-27 2007-02-15 Αργω Αεβε Αντιμικροβιακες και βιοστατικες ιδιοτητες πολυμερικων μιγματων αλατων φωσφονιου σουλφονωμενου πολυστυρολιου με διαφορες πολυμερικες μητρες
JP2007517114A (ja) * 2003-12-30 2007-06-28 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 帯電防止ポリマー塩を含有する熱可塑性樹脂組成物、その製造方法及び使用
KR101136732B1 (ko) * 2011-08-03 2012-04-19 박용필 대전방지성 수지 조성물

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