JPH0987480A - 熱可塑性エラストマー組成物 - Google Patents
熱可塑性エラストマー組成物Info
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- JPH0987480A JPH0987480A JP26792295A JP26792295A JPH0987480A JP H0987480 A JPH0987480 A JP H0987480A JP 26792295 A JP26792295 A JP 26792295A JP 26792295 A JP26792295 A JP 26792295A JP H0987480 A JPH0987480 A JP H0987480A
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Abstract
よび弾性回復性の充分な熱可塑性エラストマー組成物を
提供する。 【解決手段】 炭素数2以上の結晶性オレフィン共重合
体と炭素数2以上の非結晶オレフィン共重合体とがブロ
ックに共重合されたオレフィン共重合体に、被架橋性ゴ
ム、場合によっては水添ジエン系共重合体をゴム用の架
橋剤の存在下で動的に熱処理を施していることを特徴と
する熱可塑性エラストマー組成物。
Description
ー組成物に関し、炭素数2以上のα−オレフィン重合体
と、炭素数2以上の非晶性オレフィン共重合体とがブロ
ック状に共重合されたオレフィン共重合体に、イソブチ
レン−イソプレン共重合ゴム(IIR)、エチレン−プ
ロピレン−(ジエン)共重合ゴム(EP(D)M)、ア
クリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム(NBR)に代
表される被架橋性ゴム、さらに水添ジエン共重合体およ
びその官能基変性体をゴム用の架橋剤の存在下で動的に
熱処理したもので、機械的強度および弾性回復性に優れ
るとともに、特に柔軟性に富んだ熱可塑性エラストマー
組成物を提供するものである。
樹脂系の動的架橋型熱可塑性エラストマー組成物は既知
の方法によりゴム部分を動的に硬化させることにより得
られている。この方法により、加硫ゴムの持つ弾性回復
性や耐候性、気体遮蔽性、耐油性といったゴム固有の特
徴を損なうことなく、成形性を付与した熱可塑性エラス
トマー組成物を得ることが可能である。しかしながら、
オレフィン樹脂をマトリックスとした熱可塑性エラスト
マーは、特にに柔軟性に乏しく、”ゴムらしさ”に欠け
るといわれている。そのため鉱物油系の軟化剤をブレン
ドし、柔軟性を付与することも行われているが、多量の
軟化剤の添加は、弾性回復性などの物性の低下や、軟化
剤の溶出の問題を引き起こしており、柔軟性の付与は一
般に困難な問題とされている。
術の課題を背景になされたもので、特に柔軟性を付与し
た、弾性回復性、機械的強度に優れた熱可塑性エラスト
マー組成物を提供することを目的とする。
数2以上の非晶性オレフィン共重合体とがブロック状に
共重合されたオレフィン共重合体が1〜99重量%、
(ロ)(ハロゲン化)イソブチレン−イソプレン共重合
ゴムおよび/またはエチレン−プロピレン−(ジエン)
共重合ゴムおよび/またはアクリロニトリル−ブタジエ
ン共重合ゴムなどの被架橋性ゴムが1〜99重量%〔た
だし、(イ)+(ロ)=100重量%〕がゴム用の架橋
剤の存在下で動的に熱処理されていることを特徴とする
熱可塑性エラストマー組成物。または、(イ)炭素数2
以上の結晶性オレフィン重合体と、炭素数2以上の非晶
性オレフィン共重合体とがブロック状に共重合されたオ
レフィン共重合体が1〜98重量%、(ロ)(ハロゲン
化)イソブチレン−イソプレン共重合ゴムおよび/また
はエチレン−プロピレン−(ジエン)共重合ゴムおよび
/またはアクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴムなど
の被架橋性ゴムが1〜98重量%、(ハ)水添ジエン系
共重合体およびその官能基変性体が1〜98重量%〔た
だし、(イ)+(ロ)+(ハ)=100重量%〕で
(イ)と(ロ)成分または、(イ)、(ロ)および
(ハ)成分がゴム用の架橋剤の存在下で動的に熱処理さ
れていることを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物
を提供するものである。
炭素数2以上の非晶性オレフィン共重合体とがブロック
状に共重合されたオレフィン共重合体のうち、炭素数
2以上の結晶性オレフィン重合体としては、エチレン、
プロピレン、1−ブテン、ポリ4−メチル−1−ペンテ
ン、ポリ1−ヘキセン、ポリ1−オクテンなどの重合体
が挙げられる。これらの内好ましくは、プロピレン、1
−ブテンの単独重合体、あるいはプロピレンと1−ブテ
ンの共重合体が好ましい。また、炭素数2以上の非晶
性オレフィン共重合体とは、例えばエチレン・プロピレ
ン共重合ゴム、エチレン・プロピレン・非共役ジエン三
元共重合ゴム、エチレン・1−ブテン共重合ゴム、エチ
レン・1−ブテン・非共役ジエン三元共重合ゴムのよう
なオレフィンを主成分とする無定形の弾性共重合体であ
り、好ましくはエチレン・プロピレン共重合ゴムであ
る。これらの、の各成分は、反応容器内で適当な触
媒の存在下でブロックまたはランダム状に共重合され
る。この様な共重合体は、例えば、特開昭57−610
12、特開平3−97747、特開平4−26141
3、特開平5−93024、で開示されている方法で重
合される。また、(イ)成分は、官能基を有するもので
もよい。かかる官能基としては、ヒドロキシル基、カル
ボキシル基、酸無水物基、アミノ基、イソシアネート
基、エポキシ基、エステル基などが挙げられる。上記官
能基は、例えばプロピレン−エチレン共重合体を変性し
て導入してもよい。(イ)成分の好ましいK6301に
準拠したJIS−A硬度は50〜97、好ましくは65
〜97、更に好ましくは65〜75のものが用いられ
る。
ウ、過酸化物、フェノール系樹脂、キノイド系化合物、
金属酸化物など通常ゴムの加硫に用いられる架橋剤によ
り橋架け反応を生じるものである。例えば、エチレン−
プロピレン−(ジエン)ゴム、イソブチレン−イソプレ
ンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、エチレン
−1−ブテンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、スチレ
ン−イソプレンゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、ポリ
ブタジエン、アクリルゴム、クロロプレンゴム、フッソ
ゴム、シリコンゴムおよび上記ゴムのハロゲン化物、官
能基変性体などが挙げられる。上記ゴム中で好ましき
は、(ハロゲン化)イソブチレン−イソプレンゴム、エ
チレン−プロピレン−(ジエン)ゴム、アクリロニトリ
ル−ブタジエンゴムである。イソブチレン−イソプレン
共重合ゴムは、0.5〜15モル%、好ましくは0.8
〜5.0モル%のイソプレンを含有するイソブチレン/
イソプレンのゴム状無晶形共重合体である。ハロゲン化
イソブチレン−イソプレン共重合ゴムのハロゲンとして
は、塩素または臭素があげられる。ハロゲンの含有量は
通常0.5〜4.0重量%である。これらは、単独であ
るいは2種類を用いても良い。エチレン−プロピレン−
(ジエン)共重合ゴム、これらのエチレン−プロピレン
−(ジエン)共重合ゴムにおいて、エチレン/プロピレ
ンのモル比として50/50〜90/10で共重合され
ていることが望ましく、非共役ジエンとしてはエチリデ
ンノルボルネン、ジシクロペンタジエン、1.4−ヘキ
サジエンが好ましくヨウ素価表示で40以下となるよう
な量で存在することが望ましい。これらの共重合ゴム
は、ムーニー粘度ML1+4,100℃が10〜500、好ま
しくは30〜400であることが好ましい。エチレン−
プロピレン−(ジエン)共重合ゴムにおいて、エチレン
成分の含有量が50モル%より少なくなり、プロピレン
の含有量が50モル%より多くなると該オレフィン系共
重合体の機械的強度が不足することになり好ましくな
く、エチレン成分の含有量が90モル%より多くなり、
プロピレン成分の含有量が10モル%より少なくなると
該共重合ゴムの柔軟性が不足し好ましくない。また、ム
ーニー粘度ML1+4,100℃が10より小さいと強度が低
くなり、500より大きいとポリオレフィン系樹脂との
分散不良が生じ好ましくない。エチレン−プロピレン−
(ジエン)共重合ゴムの水素原子の一部が塩素原子、臭
素原子等のハロゲン原子で置換されたハロゲン化共重合
ゴム:あるいはエチレン−プロピレン系共重合ゴム、ハ
ロゲン化共重合ゴムに対して、塩化ビニル、酢酸ビニ
ル、(メタ)アクリル酸もしくはその誘導体(例えばメ
チル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリ
レート、(メタ)アクリルアミド等)、マレイン酸もし
くはその誘導体(例えば無水マレイン酸、マレイミド、
マレイン酸ジメチル等)、共役ジエン(例えばブタジエ
ン、イソプレン、クロロプレン等)等の不飽和モノマー
がグラフト重合したグラフト共重合体を使用することも
できる。エチレン−プロピレン−(ジエン)共重合ゴム
は、公知の重合方法で例えば、バナジウム系、チタン
系、メタロセン系の触媒の存在下で重合することができ
る。また、エチレン−プロピレン−(ジエン)共重合ゴ
ムは、単独でまたは2種以上を併用することができる。
本発明のアクリロニトリル−ブタジエン系ゴムとしては
アクリロニトリル、メタアクリロニトリルのようなα,
β−不飽和ニトリルとブタジエンのような共役ジエンを
共重合した共重合体ゴムであり、その結合α,β−不飽
和ニトリル量は10〜50重量%、好ましくは10〜4
0重量%である。ニトリル系ゴム中のα,β−不飽和ニ
トリル含量が10重量%未満ではアクリロニトリル−ブ
タジエン系ゴムの特徴である耐油性が充分でなく、また
50重量%を超えると組成物の耐寒性が劣る。アクリロ
ニトリル−ブタジエン系ゴムを得るための重合は、通常
の乳化重合で行われ、単量体、乳化剤、開始剤、分子量
調節剤およびその他の重合薬剤は反応開始前に全量添加
しても、反応開始後任意に分割添加してもよく、また反
応途中に温度や攪拌などの操作条件を任意に変更するこ
ともできる。重合方式は連続式、回文式のいずれであっ
てもよい。得られた重合体の分子量は特に制限はない
が、ムーニー粘度(ML1+4、100℃)は20〜1
20が好ましい。20未満ではゴム弾性に乏しく、また
120を超えると加工性が劣る。アクリロニトリル−ブ
タジエン系ゴムが重合段階で2官能モノマーを共重合す
ることにより部分架橋させたもの、また可塑剤が添加さ
れたものも使用することができる。さらに、2種以上の
アクリロニトリル−ブタジエン系ゴムを併用することが
できる。以上の(ロ)成分の被架橋性ゴムは単独でも2
種類以上を併用することもできる。
体は、該重合体中の共役ジエン単位の二重結合の少なく
とも80%が水素添加された重合体である。このような
水添共役ジエン系重合体としては、例えばスチレン/ブ
タジエンブロック共重合体、スチレン/イソプレンブロ
ック共重合体等のビニル芳香族化合物と共役ジエンとの
ブロック共重合体の水素添加物;ポリブタジエン、ポリ
イソプレン等の共役ジエンの単独重合体の水素添加物;
ビニル芳香族化合物と共役ジエンとのランダム共重合体
の水素添加物などを挙げることができ、特に以下の(ハ
−1)、(ハ−2)あるいは(ハ−3)に示す水添共役
ジエン系重合体が好ましい。
ロック(以下「(A)ブロック」ともいう)と、(B)
共役ジエン共重合体ブロックもしくはビニル芳香族化合
物−共役ジエンランダム共重合体ブロック(以下
「(B)ブロックともいう)と、(C)ビニル芳香族化
合物が漸増するビニル芳香族化合物−共役ジエンテーパ
ーブロック(以下「(C)ブロック」ともいう)とが、
(A)−(B)、(A)−(B)−(C)、または
(A)−(B)−(A)のように配列されたブロック共
重合体を水素添加することにより得られるものである。
られるビニル芳香族化合物としては、スチレン、t−ブ
チルスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレ
ン、ジビニルベンゼン、N,N−ジメチル−p−アミノ
エチルスチレン、N,N−ジエチル−p−アミノエチル
スチレン、ビニルピリジンなどが挙げられ、特にスチレ
ン、α−メチルスチレンが好ましい。また、(ハ−1)
成分を得るために用いられる共役ジエンとしては、1,
3−ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,
3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、2−メチル−
1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエン、4,5
−ジエチル−1,3−オクタジエン、3−ブチル−1,
3−オクタジエン、クロロプレンなどが挙げられるが、
工業的に利用でき、また物性の優れた水添ジエン系共重
合体を得るには、1,3−ブタジエン、イソプレン、
1,3−ペンタジエンが好ましく、より好ましくは1,
3−ブタジエンである。(ハ−1)成分における(A)
ブロックはビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロ
ックであり、他に可能なビニル芳香族を好ましくは10
重量%以下、更に好ましくは10重量%以下共重合して
もよい。
は、これを構成するビニル芳香族化合物/共役ジエンの
好ましい重量比は、5〜60/95〜40であり、さら
に好ましくは7〜50/93〜50である。ビニル芳香
族化合物が5重量%未満(共役ジエンが95重量%を越
える)では、強度、加工性、耐熱性が劣り、また得られ
る水添ジエン系共重合体をペレット化した場合、ブロッ
キングしやすくなる。ビニル芳香族が60重量%を越え
る(共役ジエンが40重量%未満)と、樹脂状となり、
耐衝撃性、低温特性が劣る。
ビニル芳香族化合物の好ましい結合量は全モノマーの3
〜50重量%であり、さらに好ましくは5〜40重量
%、もっとも好ましくは5〜30重量%である。(A)
ブロックおよび(C)ブロックのビニル芳香族の結合含
量が全モノマーの3重量%未満では、耐熱性、機械的強
度が劣り、また得られる水添ジエン系共重合体をペレッ
ト化した場合、ブロッキングしやすくなるほか、他の成
分とブレンドした場合、加工性が劣り、一方50重量%
を越えると透明性、柔軟性、加工性、低温特性が劣る。
また、(A)ブロック中のビニル芳香族化合物の好まし
い結合含量は(ハ−1)成分を構成する全モノマーの少
なくとも3重量%以上、さらに好ましくは5〜30重量
%である。(A)ブロックのビニル芳香族の結合含量が
全モノマーの3重量%未満では、他の成分とブレンドし
た場合、機械的強度、加工性、耐熱性が劣る。
においては、(B)ブロック中の共役ジエン部分にビニ
ル結合含量は、好ましくは20%以上、さらに好ましく
は40%以上、最も好ましくは60%以上である。この
ビニル結合含量が20%未満の場合、樹脂成分とブレン
ドしても、柔軟性の改良効果が十分に発現されない。
体、(A)−(B)−(C)ブロック共重合体、あるい
は(A)−(B)−(A)ブロック共重合体は、カップ
リング剤残基を介して下記式〜で表されるような、
重合体分子鎖が延長または、分岐されたブロック共重合
体であってもよい。 [(A)―(B)]n―X、 [(A)―(B)―(C)]n―X [(A)―(B)―(A)]n―X (式中、(A)、(B)および(C)は前記に同じ。n
は2〜4の整数、Xはカップリング剤残基を示す。) この際のカップリング剤としては、例えばアジピン酸ジ
エチル、ジビニルベンゼン、テトラクロロケイ素、ブチ
ルトリクロロケイ素、テトラクロロスズ、ブチルトリク
ロロスズ、ジメチルクロロケイ素、テトラクロロゲルマ
ニウム、1,2−ジブロムエタン、1,4−クロロメチ
ルベンゼン、ビス(トリクロスシリル)エタン、エポキ
シ化アマニ油、トリレンジイソシアネート、1,2,4
−ベンゼントリイソシアネートなどが挙げられる。
ク、(B)ブロックおよび(C)ブロックの含量は、通
常、(A)ブロック3〜50重量%、好ましくは4〜4
0重量%、(B)ブロック30〜97重量%、好ましく
は35〜94重量%、(C)ブロック0〜50重量%、
好ましくは2〜40重量%〔ただし、(A)+(B)+
(C)=100重量%〕である。また、(A)〜(C)
ブロックのポリスチレン換算の数平均分子量(以下、単
に「数平均分子量」という)は、(A)ブロックが0.
15万〜35万、より好ましくは0.4万〜24万、
(B)ブロックが1.5万〜67.9万、より好ましく
は3.5万〜56.4万、(C)ブロックが0〜35
万、より好ましくは0.2万〜24万の範囲である。
ことにより、該ブロック共重合体の共役ジエン部分の二
重結合が飽和されることによって、水添ジエン系共重合
体である(ハ−1)成分が得られる。ここで、共役ジエ
ン部分の二重結合は、その80%以上、好ましくは90
%以上、さらに好ましくは95〜100%が飽和されて
いることが必要で、80%未満では熱可塑性エラストマ
ー組成物の熱安定性、耐久性が劣るものとなる。(ハ−
1)成分のの数平均分子量は5万〜70万であり、好ま
しくは10万から60万である。5万未満では耐熱性、
強度、流動性、加工性が低下し、70万を越えると流動
性、加工性、柔軟性が劣る。本発明に使用される(ハ−
1)成分は、例えば特開平3−72512号公報に開示
されている方法によって得ることができる。
重合体ブロックをD、共役ジエンの単独重合体ブロック
をE、ポリブタジエンブロックをFとすると、D−E−
Fのブロック配列を含有するブロック共重合体の水添物
からなる。ここで、(ハ−2)成分を得るために用いら
れるビニル芳香族化合物、共役ジエンは、上記(ハ−
1)成分を得るために用いられるものと同様である。
(ハ−2)成分の水添ジエン系共重合体を構成する好ま
しい(D)ブロックは、芳香族ビニル化合物を主体とす
る重合体ブロックであり、詳細には芳香族ビニル化合物
の単独重合体、あるいは芳香族ビニル化合物を(D)ブ
ロック中に90重量%以上有する共役ジエンとの共重合
体の共役ジエン部分の80重量%以上が水素化された重
合体ブロックが好ましい。(D)ブロック中の芳香族ビ
ニル化合物含量が90重量%未満では、強度、耐候性が
低下する。(ハ−2)成分中の(D)ブロックの好まし
い含量は5〜60重量%、さらに好ましくは10〜55
重量%である。また(D)ブロックの好ましい数平均分
子量は、0.2万〜42万である。5重量%未満では耐
熱性、機械的強度が劣る。一方60重量%を越えると、
加工性、柔軟性が劣る。
構成する(E)ブロックの好ましい含量は、30〜90
重量%、より好ましくは35〜80重量%である。
(E)ブロックの含量が30重量%未満では、柔軟性が
低下し、一方90重量%をこえると加工性、機械的強度
が低下する。(E)ブロックに含まれる水素添加前の共
役ジエン部分のビニル結合含量は、好ましくは25〜9
5%、より好ましくは30〜90%である。(E)ブロ
ックとなる水素添加前の共役ジエンブロックのうち、例
えば共役ジエンがブタジエンの場合、ビニル結合含量が
25%未満では、水素化されるとポリエチレン連鎖が生
成し、ゴム的性質が失われ、一方95%を超えると、水
素化されるとガラス転移温度が高くなり、ゴム的性質が
失われて好ましくない。(E)ブロックの好ましい数平
均分子量は1.5万〜63万、より好ましくは3.5万
〜42万であって、共役ジエン部分の二重結合を80%
以上水素化された共役ジエン重合体ブロックである。
ック共重合体を構成する(F)ブロックは、ビニル結合
含量が25%未満、好ましくは20%未満のポリブタジ
エン重合体ブロックである。ビニル結合含量が25%以
上では、水素化されると樹脂的性質が失われ、またブロ
ック共重合体としての熱可塑性エラストマーの性質が失
われる。上記ブロック共重合体中における(F)ブロッ
クの含量は、5〜60重量%、好ましくは5〜50重量
%である。(F)ブロックの含量が5重量%未満では、
(ハ−2)成分の力学的性質が劣り、一方60重量%を
超えると、ゴム的性質が失われ好ましくない。(F)ブ
ロックの好ましい数平均分子量は、0.25万から42
万であってポリブタジエンブロックの該ブタジエン部分
の二重結合を80%以上水素化された重合体ブロックで
ある。
共重合体は、カップリング剤残基を介して重合体ブロッ
ク(D)、(E)または(F)のうち、少なくとも1つ
の重合体ブロックからなる重合体単体と結合し、例えば
下記式〜で表されるような、重合体分子鎖が延長ま
たは分岐されたブロック共重合体であってもよい。 〔(D)−(E)−(F)〕n−X 〔(D)−(E)−(F)〕X〔(D)−(E)〕 〔〜式中、nは2〜4の整数、Xはカップリング剤
残基を示し、使用されるカップリング剤も、(ハ−1)
成分で使用されるものと同様である〕
ことにより、該ブロック共重合体の共役ジエン部分の二
重結合が飽和されることによって、水添ジエン系共重合
体である(ハ−2)成分が得られる。ここに、共役ジエ
ンの二重結合は、その80%以上飽和されていることが
必要であり、好ましくは90%以上、さらに好ましくは
95〜100%である。共役ジエン部分の二重結合の飽
和率が80%未満では、熱可塑性エラストマー組成物の
熱安定性、耐久性が劣る。(ハ−2)成分のの数平均分
子量は5万〜70万であり、好ましくは10万〜60万
である。5万未満では耐熱性、強度、流動性、加工性が
低下し、70万を越えると流動性、加工性、柔軟性が劣
る。(ハ−2)成分は、例えば特開平2−133406
号公報に開示されている方法によって得ることができ
る。
分」ともいう)は、(G)ビニル結合含量がビニル結合
含量が25%以下であるポリブタジエン重合体ブロック
(以下「(G)ブロック」ともいう)と、(H)共役ジ
エン重合体ブロックもしくはビニル芳香族化合物−共役
ジエン共重合体ブロックであって、共役ジエン部分のビ
ニル結合含量が25〜95%である重合体ブロック(以
下「(H)ブロック」ともいう)とが、(G)−(H)
−(G)、または(G)−(H)のように配列された直
鎖状あるいは分岐状のブロック共重合体の二重結合部分
80%以上を水素添加することにより得られるものであ
る。
られるビニル芳香族化合物および共役ジエンとしては、
上記(ハ−1)成分を得るために用いられるものとして
例示した化合物を挙げることができる。(ハ−3)成分
中の(G)ブロックは、水素添加により通常の低密度ポ
リエチレン(LDPE)に類似の構造を示す結晶性の重
合体ブロックとなる。ブロック(G)中の1,2−ビニ
ル結合含量は、通常25%以下であるが、好ましくは2
0%以下、さらに好ましくは15%以下であることが望
ましい。ブロック(A)中の1,2−ビニル結合含量が
25%を越えた場合には、水素添加後の結晶融点の降下
が著しく、機械的強度が劣る。
体ブロックあるいはビニル芳香族化合物−共役ジエン共
重合体ブロックであり、水素添加によりゴム状のエチレ
ン−ブテン−1共重合体ブロックあるいはビニル芳香族
化合物−エチレン−ブテン−1共重合体と類似の構造を
示す重合体ブロックとなる。
芳香族化合物の使用量は、(H)ブロックを構成するモ
ノマーの35重量%以下、好ましくは30重量%以下、
さらに好ましくは25重量%以下であり、35重量%を
超えると(H)ブロックのガラス転移温度が上昇し、低
温特性、柔軟性が劣る。また(H)ブロックの共役ジエ
ン部分のビニル結合量は、25〜95%、好ましくは2
5〜75%さらに好ましくは25〜55%であり、25
%未満あるいは95%を超えると、水素添加により、例
えば共役ジエンがブタジエンの場合、それぞれポリエチ
レン連鎖、ポリブテン−1連鎖に由来する結晶構造を示
し、樹脂状の性状となり、柔軟性が劣る。
ク共重合体において、(G)ブロックと(H)ブロック
の割合は、通常、(G)ブロック5〜90重量%、好ま
しくは10〜80重量%、(H)ブロック95〜10重
量%、好ましくは90〜20重量%〔ただし、(G)+
(H)=100重量%〕である。(G)ブロックが5重
量%未満、(H)ブロックが95重量%を超える場合に
は、結晶性の重合体ブロックが不足し、(ハ−3)成分
の力学的性質が劣るため好ましくない。また、(G)ブ
ロックが90重量%を超え、(H)ブロックが10重量
%未満の場合には、(ハ−3)成分の硬度が上昇し、好
ましくない。なお、(G)ブロックの好ましい重量平均
分子量は、0.25万〜63万、より好ましくは1万〜
48万である。また(H)ブロックの好ましい重量平均
分子量は、0.5万〜66.5万、より好ましくは2万
〜54万である。
ク共重合体は、カップリング剤残基を介して(G)ブロ
ックおよび(H)ブロックのうち、少なくとも1つの重
合体ブロックからなる重合体単体と結合し、例えば下記
式〜で表されるように、重合体分子鎖が延長または
分岐されたブロック共重合体であってもよい。 〔(G)−(H)〕n−X 〔(G)−(H)−(G)〕n−X (式〜中、nおよびXは上記に同じ) また、カップリング剤も、上記(ハ−1)成分に使用さ
れる化合物と同様なものが挙げられる。
ことにより、該ブロック共重合体の共役ジエン部分の二
重結合が飽和されることによって、水添ジエン系共重合
体である(ハ−3)成分が得られる。ここに、共役ジエ
ンの二重結合は、その80%以上飽和されていることが
必要であり、好ましくは90%以上、さらに好ましくは
95〜100%である。共役ジエン部分の二重結合の飽
和率が80%未満では、熱可塑性エラストマーの熱安定
性、耐久性が劣る。(ハ−3)成分のの数平均分子量は
5万〜70万であり、好ましくは10万から60万であ
る。5万未満では耐熱性、強度、流動性、加工性が低下
し、70万を越えると流動性、加工性、柔軟性が劣る。
(ハ−3)成分は、例えば特開平3−1289576号
公報に開示されている方法によって得ることができる。
エン系重合体は、官能基で変性した変性水添ブロック重
合体でもよい。かかる変性水添ブロック重合体は、水添
ブロック重合体に、カルボキシル基、酸無水物基、ヒド
ロキシル基、エポキシ基、ハロゲン原子、アミノ基、イ
ソシアネート基、スルホニル基およびスルホネート基の
群から選ばれた少なくとも1種の官能基を含有してなせ
るものである。この官能基を含有させる方法としては、
官能基を含有する、共役ジエンあるいはビニル芳香族
化合物を用い、単量体の官能基を保護した状態で共重合
してブロック共重合体を得、重合完結後、脱保護を行う
手法で重合中に付加させる方法、官能基を有するラジ
カル重合性単量体を既知のグラフト化反応によって水添
ブロック重合体に付加させる方法、官能基を含有する
単量体を用い、有機過酸化物またはアゾ化合物の存在下
もしくは非存在下に、水添ブロック重合体をニーダー、
ミキサー、押出機などを用いて混練りして、官能基を付
加させる方法などが挙げられる。これらのいずれの方法
を用いても、効率的に官能基を含有させることができる
が、工業的には前記〜の方法が簡便であり、効果的
である。この変性水添ブロック重合体中の官能基の量
は、通常、水添ブロック重合体を構成する分子に対して
0.01〜10モル%、好ましくは0.1〜8モル%、
さらに好ましくは0.15〜5モル%である。水添ブロ
ック重合体に官能基を付加する単量体の好ましい例とし
ては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイ
ン酸、無水マレイン酸、アクリル酸グリシジル、メタク
リル酸グリシジル、アリルグリシジルエーテル、ヒドロ
キシエチレンメタクリレート、ヒドロキシプロピルメタ
クリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキ
シプロピルアクリレート、メタクリル酸ジメチルアミノ
エチルなどが挙げられる。
架硫に用いられている架橋剤を用いることができる。た
とえば、硫黄、有機過酸化物、フェノール樹脂、金属酸
化物、金属水酸化物、金属塩化物、p−キノンジオキシ
ムまたはビスマレイミド系の架橋剤を用いることができ
る。(ロ)成分がイソブチレン−イソプレンゴムの場
合、好ましい架橋剤はイオウ系の架橋剤、フェノール樹
脂系の架橋剤、p−キノンジオキシム系の誘導体、また
ハロゲン化イソブチレン−イソプレンゴムの場合にあっ
ては、金属酸化物または金属水酸化物も好ましきもので
ある。(ロ)成分がエチレン−プロピレン系ゴム、ある
いはアクリロニトリル−ブタジエンゴムの場合、好まし
い架橋剤は有機過酸化物、フェノール樹脂系の架橋剤、
イオウ系の架橋剤などが挙げられる。
剤としては、アルキルフェノールホルムアルデヒド樹
脂、臭素化フェノールホルムアルデヒド樹脂が挙げられ
る。上記物質は、例えば、米国特許3287440号お
よび同3709840号の各明細書に記載されているよ
うに、ゴム用架橋剤として一般的に使用されている。そ
してこの加硫剤は、アルカリ触媒中において、置換フェ
ノールとアルデヒドの縮重合により得られる。架橋剤の
使用量は、被架橋ゴム100重量部に対して0.5〜1
5重量部の範囲である。架橋剤の使用量が0.5重量部
より少ない場合は、動的架橋における架橋度が低く、得
られる組成物の耐油性、形状回復性が充分でなく、また
15重量部より多い場合は、得られる組成物の柔軟性が
損なわれる。架橋剤の好ましい使用量は、共重合体ゴム
100重量部に対し1〜10重量部、より好ましくは2
〜8重量部の範囲である。架橋剤は単独でも使用できる
が、架橋速度を調節するために、架橋促進剤と併用する
こともできる。架橋促進剤としては、塩化第一スズ、塩
化第二鉄の金属ハロゲン化物、塩素化ポリプロピレン、
臭化ブチルゴム、クロロプレンゴムなどの有機ハロゲン
化物を用いることができる。また酸化亜鉛のような金属
酸化物やステアリン酸などの分散剤を用いればより好ま
しい。
ジクミルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(第3ブチルペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル
−ジ(第3ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、1,3−
ビス(第3ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、
1,1−ビス(第3ブチルペルオキシ)−3,3,5−
トリメチルシクロヘキサン、n−ブチル−4,4−ビス
(第3ブチルペルオキシ)バレレード、第3ブチルペル
オキシベンゾエード、第3ブチルペルオキシイソプロピ
ルカーボネート、ジ−第3ブチルパーオキサイドなどが
用いられる。架橋剤の使用量は、被架橋ゴム100重量
部に対して0.05〜10重量部の範囲である。架橋剤
の使用量が0.1重量部より少ない場合は、動的架橋に
おける架橋度が低く、得られる組成物の耐油性、形状回
復性が充分でなく、また10重量部より多い場合は、得
られる組成物の柔軟性が損なわれる。架橋剤の好ましい
使用量は、共重合体ゴム100重量部に対し0.1〜5
重量部、より好ましくは0.5〜3重量部の範囲であ
る。架橋剤は単独でも用いられるが、後記するビスマレ
イミド系化合物、p−キノンジオキシム誘導体、ジビニ
ルベンゼン、トリメチロールプロパントリメタクリレー
ト等の共架橋剤を用いても良い。
としては、N,N−m−フェニレンビスマレイミドおよ
びトルイレンビスマレイミド等があり、N,N−m−フ
ェニレンビスマレイミドは市販の例えばHVA−2(デ
ュポン社製)、バルノックPM(大内新興社製)、ソク
シノールBM(住友化学社製)等を使用することができ
る。ビスマレイミド化合物の好ましい配合量は0.5〜
5重量部、さらに好ましくは1.0〜2.0重量部であ
る。
ては、p−ベンゾキノンジオキシム、p,p’−ジベン
ゾイルキノンジオキシム、p−ジベンゾイルキノンジア
ミドなどが用いられる。架橋剤の使用量は、被架橋ゴム
100重量部に対して0.2〜10重量部の範囲であ
る。架橋剤の使用量が0.2重量部より少ない場合は、
動的架橋における架橋度が低く、得られる組成物の耐油
性、形状回復性が充分でなく、また10重量部より多い
場合は、得られる組成物の柔軟性が損なわれる。架橋剤
の好ましい使用量は、被架橋ゴム100重量部に対し
0.5〜7重量部、より好ましくは0.8〜3重量部の
範囲である。架橋剤は単独でも使用できるが、架橋速度
を調節するために、架橋促進剤と併用することもでき
る。架橋促進剤としては、鉛丹、ジベンゾチアゾイルサ
ルファイド、テトラクロロベンゾキノン、などの酸化剤
を用いることができる。また、酸化亜鉛のような金属酸
化物やステアリン酸などの分散剤を用いればより好まし
い。
4’−ジチオ−ビス−ジモルフォリン、2−(4−モル
フォリノジチオ)ベンゾチアゾール、ジアウリルチウレ
アなどが挙げられる。通常アルデヒドアンモニア類、ア
ルデヒドアミン類、グアニジン類、チオウレア類、チア
ゾール類、ジチオカルバミン酸類、キサントゲン酸類、
チウラム類などの加硫促進剤と併用される。
ハロゲン化物である場合、金属酸化物、金属水酸化物、
金属酸化物の有機カルボン酸塩などを用いることもでき
る。架橋に用いる金属酸化物/水酸化物としては、酸化
亜鉛、酸化マグネシウム、酸化鉛、酸化カルシウム、水
酸化亜鉛、水酸化マグネシウム、水酸化鉛、水酸化カル
シウムなどがあげられる。また、通常共用される促進剤
は、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール,N,N
−ジエチルチオ臭素,ジ−o−トリルグアニジン,ジペ
ンタメチレンチウラムテトラサルファイド,エチレント
リチオカーボネート,2−メルカプト−ベンゾチアゾー
ル,ベンゾチアゾールジサルファイド,N−フェニル−
β−ナフチルアミン,テトラメチルチウラムジサルファ
イド,ジエチルジチオカルバミド酸亜鉛、ジブチルジチ
オカルバミド酸亜鉛、ならびに、ジメチルジチオカルバ
ミド酸亜鉛である。好ましきは、酸化亜鉛、酸化マグネ
シウム、水酸化亜鉛、水酸化マグネシウムを含む架橋系
である。また、架橋に用いた金属酸化物の金属の有機カ
ルボン酸塩で用いられるカルボン酸は、例えば、プロピ
オン酸、アクリル酸、酪酸、メタクリル酸、吉草酸、ヘ
キサン酸、オクタン酸、2−エチルヘキサン酸、デカン
酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸、ステア
リン酸、オレイン酸、ナフテン酸、安息香酸などがあ
る。
通常ゴムに用いられる軟化剤、可塑剤を添加することも
できる。例えば、アロマティック系、ナフテン系、パラ
フィン系の石油系軟化剤、ジオクチルフタレート、ジブ
チルフタレート、ジオクチルアジペート、ジオクチルセ
バゲート、トリクレジルフォスフェート、アジピン酸系
ポリエステル、ポリエーテル系の可塑剤などが用いられ
る。
(イ)、(ロ)2成分系の配合量は、(イ)炭素数2以
上の結晶性オレフィン重合体と、炭素数2以上の非晶性
オレフィン共重合体とがブロック状に共重合されたオレ
フィン共重合体が1〜99重量%、好ましくは10〜9
0重量%、更に好ましくは15〜80重量%以下、
(ロ)被架橋性のゴムが1〜99重量%、好ましくは1
0〜90重量%、さらに好ましくは20〜85重量%
〔ただし、(イ)+(ロ)=100重量%〕である。ま
た、上記(イ)、(ロ)、(ハ)3成分系の配合量は、
(イ)炭素数2以上の結晶性オレフィン重合体と、炭素
数2以上の非晶性オレフィン共重合体とがブロック状に
共重合されたオレフィン共重合体が1〜98重量%、好
ましくは10〜85重量%、更に好ましくは15〜80
重量%、(ロ)被架橋性のゴムが1〜99重量%、好ま
しくは10〜90重量%、さらに好ましくは20〜85
重量%、(ハ)特定の構造をもつ水添ジエン系共重合体
が1〜98重量%、好ましくは5〜90重量%、さらに
好ましくは10〜80重量%、ただし、(イ)+(ロ)
+(ハ)=100重量%〕である。
物の製造は、各成分の良好な分散が得られれば、如何な
る方法を採用してもよく、特に限定されるものではな
い。通常、ゴム・樹脂工業に使用されるロールミル、バ
ンバリーミキサー、加圧ニーダーなどの密閉型混練り
機、または一軸押出機、二軸押出機などによって、対象
ポリマーを溶融混練する。また、予めポリマー成分を予
備混練した後架橋系を添加し動的熱処理を施しても、最
初にポリマーおよび架橋系を一括添加し動的熱処理して
もよい。なお、本発明の組成物の製造において、混合温
度(混練り温度)は、少なくとも(イ)、(ロ)および
(ハ)の成分が溶融する温度であり、通常、160〜2
80℃の範囲である。本発明の熱可塑性エラストマー組
成物は、射出成形、押出成形、ブロー成形、Tダイシー
ト加工、インフレーション成形、パウダースラッシュ成
形などの方法で成形することが可能である。また、他の
オレフィン材、ウレタン材、各種熱可塑性樹脂および/
またはその発泡体と真空成形、多層押しだし、インサー
ト成形、同時成形などの方法で複層化して用いることが
できる。さらに、フロンおよびその代替品、窒素、二酸
化炭素などの気体を媒体とする発泡法やアゾジカルボゾ
アミド、アゾビスイソブチロニトリル、パラトルエンス
ルホニトリルヒドラジッドなどの化学発泡剤を用いる方
法により発泡体として用いてもよい。
ー組成物は、以上の(イ)成分、(ロ)成分、(ハ)成
分のほかに、用途に応じ、機械的強度、柔軟性、成形性
を阻害しない程度の量の酸化防止材、帯電防止材、耐候
材、紫外線吸収材、滑剤、ブロッキング防止剤、シール
性改良剤、結晶核剤、難燃化、防菌、防かび剤、粘着付
与剤、軟化剤、可塑剤、酸化チタン、カーボンブラック
などの着色剤、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維、アラ
ミド繊維、ガラスビーズ、マイカ、炭酸カルシウム、チ
タン酸カリウムウイスカー、タルク、硫酸バリウム、ガ
ラスフレーク、フッ素樹脂などの充填剤、ゴム質重合
体、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの熱可塑性樹脂
などを適宜配合することができる。
機械的強度を損なうこと無く、柔軟性、成形加工性が付
与されているいることを生かして、従来の加硫ゴムや軟
質塩化ビニル系樹脂が使用されている、自動車の内・外
装部品、弱電部品のパッキンやハウジングなどの部品、
工業用部品、防水シート部品、制振材、医療用容器およ
びその栓体、輸液用チューブなどに使用することができ
る。
に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下
の実施例に何ら制約されるものではない。なお、実施例
中、部および%は特に断らないかぎり重量基準である。
また、実施例中の各種の測定は、以下の方法によった。JIS A硬度 JIS K6301に準拠し、A型のスプリング式硬さ
試験機を用いて測定した。弾性回復性 次の代用特性、永久伸びおよび圧縮永久歪が良好なもの
を良とした。 永久伸び;JIS K6301に準拠し、100%伸長
下で10分間保持し、その後、伸張を解除し、10分間
放置後の伸び率から求めた。永久伸びの小さいほど、弾
性回復性が良い。 圧縮永久歪:JIS K6301に準拠し、25%圧縮
条件下で、70℃の保たれた恒温槽中に22時間放置し
た後取り出し、残留歪率を測定した。永久歪の小さいほ
ど弾性回復性が良い。引張強さおよび最大伸び JIS K6301に準拠して測定した。試験片は3号
形で引張り速度は500mm/minとした。流動性 MFRを下記の条件にて流動性を測定した。 温度;230℃ 荷重;10kg
下のものである。 (イ)成分P−1 1−ブテン−エチレン・プロピレン−プロピレン共重合
体〔トクヤマ製、P.E.R.142E〕P−2 プロピレン−エチレン・プロピレン共重合体〔トクヤマ
製、P.E.R.552E〕 (ロ)成分IIR1 イソプレン−イソブチレン共重合ゴム〔日本合成ゴム
製、Butyl268〕IIR2 塩素化イソプレン−イソブチレン共重合ゴム〔日本合成
ゴム製、JSR CHLOROBUTYL 1068〕EP1 エチレン−プロピレン−エチリデンノルボルネン共重合
ゴム(パラフィン系オイル70phr油展) 〔日本
合成ゴム製、EP98A〕EP2 エチレン−プロピレン−エチリデンノルボルネン共重合
ゴム〔日本合成ゴム製、EP57P〕NBR1 アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム〔日本合成ゴ
ム製、N230S〕NBR2 アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム〔日本合成ゴ
ム製、N250S〕(ハ)成分 水添ジエン系共重合体A 水添ブロック共重合体Aは日本合成ゴム株式会社製のも
ので、A−B構造(Aはポリスチレンブロック、Bはス
チレンとブタジエンの共重合体ブロックのブタジエン部
の二重結合を水添したもの)を有し、全結合スチレンは
10%、A部のスチレン量6%、水添前のブタジエン部
のビニル量(1,2結合量)が80%で、全分子の数平
均分子量300,000の水添ブロック共重合体。水添ジエン系共重合体B 水添ブロック共重合体Bは日本合成ゴム株式会社製のも
ので、D−E−F構造(Dはポリスチレンブロック、E
は1.2−ビニル含量の多いポリブタジエン、Fは1.
2−ビニル含量の少ないポリブタジエンでEおよびFは
ブタジエン部の二重結合が水添されている)を有し、E
部のビニル量が39%、F部のビニル量が15%で、全
分子の数平均分子量が150,000の水添ブロック共
重合体。水添ジエン系共重合体C 水添ブロック共重合体Cは日本合成ゴム株式会社社製の
もので、G−H−G構造(Gは1.2−ビニル含量の少
ないポリブタジエン、Hは1.2−ビニル含量の多いポ
リブタジエンでそれぞれのブタジエン部の二重結合が水
添されている)を有し、G部のビニル量が15%、H部
のビニル含量が35%で、全分子の数平均分子量が30
0,000の水添ブロック共重合体。水添ジエン系共重合体D 水添ブロック共重合体Cは日本合成ゴム株式会社社製の
もので、G−H−G構造(Gは1.2−ビニル含量の少
ないポリブタジエン、Hは1.2−ビニル含量の多いポ
リブタジエンでそれぞれのブタジエン部の二重結合が水
添されている)を有し、C部のビニル量が15%、B部
のビニル含量が80%で、全分子の数平均分子量が30
0,000の水添ブロック共重合体。SEBS スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体の水素添加物
〔シェル製、Krayton G1657〕SEPS スチレン−イソプレン−スチレン共重合体の水素添加物
〔クラレ製、SEPTON 2023〕
FL25R〕PE 低密度ポリエチレン〔三菱化学製、LJ800〕可塑剤1 パラフィン系軟化剤〔出光興産製、PW−90〕可塑剤2 ジオクチルフタレート〔新日本理化製、DOP〕無機フィラー 炭酸カルシウム〔白石工業製、シルバーW〕架橋剤・架橋助剤 PR 臭素化フェノールホルムアルデヒド樹脂〔田岡化学製、
タッキロール250−1〕PO 2,5-ジメチル-2,5-ジ(t-ブチルパーオキシ)ヘキシン
〔日本油脂製、パーヘキシン25B〕BM N,N’−m−フェニレンビスマレイミド 〔大内新興
製、バルノックPM〕Q p-ベンゾキノイドジオキシム 〔川口化学製、アクター
Q〕CL テトラクロロベンゾキノン 〔川口化学製、アクター
CL〕亜鉛華 酸化亜鉛 〔堺化学製〕EZ ジエチルジチオカルバミン亜鉛 〔大内新興製 ノクセ
ラーEZ〕ST ステアリン酸 〔花王製、ルナックS−30〕
組成物を調整した。所定の温度に設定したニ軸押出機
(PCM45、池貝鉄工所製)へ所定の混合比でブレン
ドした(イ)、(ロ)および(ハ)成分、必要に応じて
無機フィラー、などを連続的に供給し、ペレットを作成
した。なお、ベール状のEP(D)Mあるいはブチルゴ
ム、アクリロニトリル−ブタジエンゴムをゴム用のクラ
ッシャー(朋來鉄工製)で粉砕し用いた。得られたペレ
ットは、表面温度180℃の高温プレスで2mm厚のシ
ートを作成し、試験に供した。硬度JIS A、永久伸
び、引張強さの評価については、シートからダンベルカ
ッターにて所定の試験片を打ち抜いた。さらに、圧縮永
久歪の評価については、前記電熱ロールにて作製した2
mm厚のテストピースを用い、打抜き後、積み重ねによ
って規定の寸法になるように調整し、試験に供した。結
果を表1〜10に示す。
から明らかなように、本発明の組成物は、(ロ)被架橋
性ゴムの種類や架橋剤の種類を問わず(イ)成分が含ま
れている場合に特に柔軟性に優れている。さらに、
(ハ)水添ジエン系共重合体を配合することにより、機
械的強度や弾性回復性などが向上している。特に(ハ−
1)成分を配合した場合は柔軟性、(ハ−3)成分を配
合した場合は機械的強度あるいは弾性回復性に優れる。
比較例1〜12は(イ)成分が含まれていないので柔軟
性に大きく劣り好ましくない。したがって、本発明の組
成物は軟質塩化ビニル代替材料および加硫ゴム代替材料
として用いることに適している。
よれば、特に柔軟性に優れるとともに機械的強度や弾性
回復性も良好である。また、多量の軟化剤の配合を必要
としないのでそれらの成分の溶出の問題も無い。したが
って、軟質塩化ビニルや加硫ゴムが使用されている分野
の代替材料として有用である。
Claims (3)
- 【請求項1】 (イ)炭素数2以上の結晶性オレフィン
重合体と、炭素数2以上の非晶性オレフィン共重合体と
がブロック状に共重合されたオレフィン共重合体が1〜
99重量%、(ロ)被架橋性ゴムが1〜99重量%〔た
だし、(イ)+(ロ)=100重量%〕がゴム用の架橋
剤の存在下で動的に熱処理されていることを特徴とする
熱可塑性エラストマー組成物。 - 【請求項2】請求項1の(ロ)成分が(ハロゲン化)イ
ソブチレン−イソプレン共重合ゴムおよび/またはエチ
レン−α−オレフィン−(ジエン)共重合ゴムおよび/
またはアクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴムである
請求項1記載の熱可塑性エラストマー組成物。 - 【請求項3】(イ)炭素数2以上の結晶性オレフィン重
合体と、炭素数2以上の非晶性オレフィン共重合体とが
ブロック状に共重合されたオレフィン共重合体が1〜9
8重量%、(ロ)被架橋性ゴムが1〜98重量%、
(ハ)水添ジエン系共重合体もしくはその官能基変性体
が1〜98重量%〔ただし、(イ)+(ロ)+(ハ)=
100重量%〕で(イ)と(ロ)成分または、(イ)、
(ロ)および(ハ)成分がゴム用の架橋剤の存在下で動
的に熱処理されていることを特徴とする熱可塑性エラス
トマー組成物。
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