JPH0827330A - 熱可塑性エラストマー組成物 - Google Patents

熱可塑性エラストマー組成物

Info

Publication number
JPH0827330A
JPH0827330A JP18385694A JP18385694A JPH0827330A JP H0827330 A JPH0827330 A JP H0827330A JP 18385694 A JP18385694 A JP 18385694A JP 18385694 A JP18385694 A JP 18385694A JP H0827330 A JPH0827330 A JP H0827330A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
block
weight
copolymer
polymer
conjugated diene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP18385694A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3250383B2 (ja
Inventor
Yoshihisa Mizuno
善久 水野
Hideo Nakanishi
英雄 中西
Tadashi Yasuda
直史 安田
Yoichi Kamoshita
洋一 鴨志田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Synthetic Rubber Co Ltd filed Critical Japan Synthetic Rubber Co Ltd
Priority to JP18385694A priority Critical patent/JP3250383B2/ja
Publication of JPH0827330A publication Critical patent/JPH0827330A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3250383B2 publication Critical patent/JP3250383B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械的強度を損なうことなく、柔軟性、流動
性に優れた、熱可塑性エラストマー組成物を提供する。 【構成】 オレフィン系共重合ゴム、特定の水添ジエン
系共重合体、炭素数3以上のα−オレフィンを主成分と
する結晶性α−オレフィン系共重合体、鉱物油系の軟化
剤とを特定の比率で溶融混合して得られる熱可塑性エラ
ストマー組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性エラストマー
組成物に関し、オレフィン系共重合ゴムと炭素数3以上
のα−オレフィンを主成分とする結晶性α−オレフィン
系共重合体にポリエチレン系重合体および特定の構造を
もつ水添ジエン共重合体を配合することにより、高強度
を有しかつ柔軟で流動性に富んだ熱可塑性エラストマー
組成物を提供するものである。
【従来の技術】軟質のPVCは、機械的強度と柔軟性の
バランスが良くコストパフォーマンスに優れた材料であ
るが、地球環境といった観点よりその使用が制限され、
その一部がオレフィン系の熱可塑性エラストマーなどへ
の代替えが進んでいる。従来よりオレフィン系熱可塑性
エラストマー組成物は既知の方法によりゴム部分を動的
に硬化させることにより得られている。この方法によ
り、EPMおよび/またはEPDMのもつ耐寒性、耐候
性、耐薬品性を損なうことなく機械的強度に優れた熱可
塑性エラストマー組成物を得ることが可能である。しか
しながら、動的に硬化させる際の架橋剤あるいは架橋助
剤に起因する臭気や変色の問題が生じている。一方、動
的硬化を施さなければ十分な機械的強度を得ることがで
きない。さらに、オレフィン系熱可塑性エラストマー
は、一般に柔軟性に乏しく、“ゴムらしさ”に欠けると
いわれている。そのため鉱物油系の軟化剤をブレンド
し、柔軟性を付与することも行なわれているが、多量の
軟化剤の添加は、弾性回復性などの物性の低下や、軟化
剤の溶出の問題を引き起こすので、採用には制約を受け
ている。
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の課題を背景になされたもので、柔軟性や流動性を付
与した、十分な機械的強度を示す熱可塑性エラストマー
組成物を提供することを目的とする。
【0002】
【課題を解決するための手段】本発明は、(イ)オレフ
ィン系共重合ゴム(エチレン含有量90モル%未満)1
0〜90重量%、 (ロ)下記(ロ−1)、(ロ−2)および(ロ−3)の
群から選ばれた少なくとも1種の水添ジエン(共)重合
体が1〜80重量%。 (ロ−1);(A)−(B)ブロック共重合体、(A)
−(B)−(C)ブロック共重合体または(A)−
(B)−(A)ブロック共重合体〔ただし、(A)はビ
ニル芳香族化合物重合体ブロック、(B)は共役ジエン
重合体ブロックもしくはビニル芳香族化合物−共役ジエ
ンランダム共重合体ブロック、(C)はビニル芳香族化
合物が漸増するビニル芳香族化合物−共役ジエンテーパ
ーブロックを示す重合体であって、 ビニル芳香族化合物/共役ジエンの割合が重量比で5
〜60/95〜40、 ブロック共重合体を構成する全モノマーに対して、
(A)ブロック中のビニル芳香族化合物の結合含量が3
重量%以上、(A)ブロックおよび(C)ブロック中の
合計ビニル芳香族化合物の結合含量が3〜50重量%、 (B)ブロック中の共役ジエン部分のビニル結合含量
が20%を超える、ブロック共重合体、または、該ブロ
ック共重合体単位が、カップリング剤残基を介して重合
体分子鎖が延長または分岐されたブロック共重合体、を
水素添加し、共役ジエン部分の二重結合の少なくとも8
0%が飽和した、数平均分子量が5万〜70万である水
添ジエン系共重合体もしくは変性水添ジエン共重合体。 (ロ−2);重合体ブロック(D)、(E)および
(F)をそれぞれ分子中に1個以上有するブロック共重
合体〔ただし、(D)はビニル芳香族化合物を主体とす
る重合体ブロック、(E)は1,2−ビニル結合含量が
25〜95%の共役ジエンを主体とする重合体ブロッ
ク、(F)は1,2−ビニル結合含量が25%未満のポ
リブタジエン重合体ブロックを示し、これらのブロック
共重合体は、カップリング剤残基を介して重合体分子鎖
が延長または分岐されていてもよい〕であって、ブロッ
ク共重合体中の重合体ブロック(D)の含量が5〜60
重量%、重合体ブロック(E)の含量が30〜90重量
%、重合体ブロック(F)の含量が5〜60重量%〔た
だし、(D)+(E)+(F)=100重量%〕であ
る、ブロック共重合体が水素添加されて、共役ジエン部
分の二重結合の少なくとも80%が飽和した、数平均分
子量が5万〜70万である水添ジエン系共重合体もしく
は変性水添ジエン系共重合体。 (ロ−3);(G)−(H)−(G)または(G)−
(H)で表されるブロック共重合体〔ただし、(G)は
1,2−ビニル結合含量が25%以下であるポリブタジ
エン重合体ブロック、(H)は共役ジエン重合体ブロッ
クもしくはビニル芳香族化合物−共役ジエン共重合体ブ
ロックであって、共役ジエン部分のビニル結合含量が2
5%を超える重合体ブロックを示し、〔これらのブロッ
ク共重合体は、カップリング剤残基を介して重合体分子
鎖が延長または分岐されていてもよい〕が水素添加され
て、共役ジエン部分の二重結合の少なくとも80%が飽
和した、数平均分子量が5万〜70万である水添ジエン
系共重合体もしくは官能変性体 (ハ)炭素数3以上のα−オレフィンを主成分とする結
晶性α−オレフィン系重合体が5〜80重量%、 (ニ)エチレン系重合体(エチレン含有量90モル%以
上)が5〜80重量%〔ただし、(イ)+(ロ)+
(ハ)+(ニ)=100重量%〕 (ホ)(イ)成分に対して鉱物油系軟化剤が0〜200
重量部からなる熱可塑性エラストマー組成物を提供する
ものである。
【0003】(イ)成分のオレフィン系共重合ゴムとし
ては、エチレン含有量は90モル%未満である必要があ
る。エチレン成分の含有量が90モル%以上となり、α
−オレフィン成分の含有量が10モル%以下となると該
オレフィン系共重合ゴムの柔軟性が不足するからであ
る。(イ)成分のオレフィン系共重合ゴムとしては、例
えばエチレン・プロピレン共重合ゴム、エチレン・プロ
ピレン・非共役ジエン三元共重合ゴム、エチレン・1−
ブテン共重合ゴム、エチレン・1−ブテン・非共役ジエ
ン三元共重合ゴムのようなオレフィンを主成分とする非
晶性の弾性共重合体が用いられる。これらのエチレン・
α−オレフィン・非共役ジエン系共重合ゴムにおいて、
エチレン/α−オレフィンのモル比として50/50〜
90/10で共重合されていることが望ましく、非共役
ジエンとしてはエチリデンノルボルネン、ジシクロペン
タジエン、1,4−ヘキサジエンが好ましくヨウ素価表
示で40以下となるような量で存在することが望まし
い。これらの共重合ゴムは、ムーニー粘度ML
1+4, 100℃が10〜500、好ましくは30〜400で
あることが好ましい。該オレフィン系共重合ゴムにおい
て、エチレン成分の含有量が50モル%未満で、α−オ
レフィン成分の含有量が50モル%より多くなると該オ
レフィン系共重合体の機械的強度が不足することになり
好ましくない。また、ムーニー粘度ML1+4, 100℃が1
0より小さいと強度が低くなり、500より大きいとポ
リオレフィン系樹脂との分散不良が生じ好ましくない。
また、該オレフィン系共重合ゴムは、単独でまたは2種
以上を併用することができる。
【0004】次に、(ロ)成分の水添ジエン系共重合体
を(ロ−1)、(ロ−2)および(ロ−3)成分に分け
てそれぞれ説明する。 (ロ−1)成分 (ロ−1)成分は、(A)ビニル芳香族化合物重合体ブ
ロック(以下「(A)ブロック」ともいう)と、(B)
共役ジエン共重合体ブロックもしくはビニル芳香族化合
物−共役ジエンランダム共重合体ブロック(以下
「(B)ブロック」ともいう)と、(C)ビニル芳香族
化合物が漸増するビニル芳香族化合物−共役ジエンテー
パーブロック(以下「(C)ブロック」ともいう)と
が、(A)−(B)、(A)−(B)−(C)、または
(A)−(B)−(A)のように配列されたブロック共
重合体を水素添加することにより得られるものである。
ここで、(ロ−1)成分を得るために用いられるビニル
芳香族化合物としては、スチレン、t−ブチルスチレ
ン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ジビニ
ルベンゼン、1,1−ジフィニルスチレン、N,N−ジ
メチル−p−アミノエチルスチレン、N,N−ジエチル
−p−アミノエチルスチレン、ビニルピリジンなどが挙
げられ、特にスチレン、α−メチルスチレンが好まし
い。また、(ロ−1)成分を得るために用いられる共役
ジエンとしては、1,3−ブタジエン、イソプレン、
2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ペン
タジエン、2−メチル−1,3−ペンタジエン、1,3
−ヘキサジエン、4,5−ジエチル−1,3−オクタジ
エン、3−ブチル−1,3−オクタジエン、クロロプレ
ンなどが挙げられるが、工業的に利用でき、また物性の
優れた水添ジエン系共重合体を得るには、1,3−ブタ
ジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエンが好まし
く、より好ましくは1,3−ブタジエンである。(ロ−
1)成分における(A)ブロックはビニル芳香族化合物
を主体とする重合体ブロックであり、他に可能なビニル
芳香族を好ましくは10重量%以下、さらに好ましくは
10重量%以下共重合してもよい。水素添加されるブロ
ック共重合体においては、これを構成するビニル芳香族
化合物/共役ジエンの好ましい重量比は、5〜60/9
5〜40であり、さらに好ましくは7〜50/93〜5
0である。ビニル芳香族化合物が5重量%未満(共役ジ
エンが95重量%を超える)では、強度、加工性、耐熱
性が劣り、また得られる水添ジエン系共重合体をペレッ
ト化した場合、ブロッキングしやすくなる。ビニル芳香
族が60重量%を超える(共役ジエンが40重量%未
満)と、樹脂状となり、耐衝撃性、低温特性が劣る。
(A)ブロックまたは(C)ブロック中のビニル芳香族
化合物の好ましい結合量は全モノマーの3〜50重量%
であり、さらに好ましくは5〜40重量%、最も好まし
くは5〜30重量%である。(A)ブロックおよび
(C)ブロックのビニル芳香族の結合含量が全モノマー
の3重量%未満では、耐熱性、機械的強度が劣り、また
得られる水添ジエン系共重合体をペレット化した場合、
ブロッキングしやすくなるほか、他の成分とブレンドし
た場合、加工性が劣り、一方50重量%を超えると透明
性、柔軟性、加工性、低温特性が劣る。また、(A)ブ
ロック中のビニル芳香族化合物の好ましい結合含量は
(ロ−1)成分を構成する全モノマーの少なくとも3重
量%以上、さらに好ましくは5〜30重量%である。
(A)ブロック中のビニル芳香族の結合含量が全モノマ
ーの3重量%未満では、他の成分とブレンドした場合、
機械的強度、加工性、耐熱性が劣る。さらに、水素添加
されるブロック共重合体においては、(B)ブロック中
の共役ジエン部分にビニル結合含量は、好ましくは20
%以上、さらに好ましくは40%以上、最も好ましくは
60%以上である。このビニル結合含量が20%以下の
場合、樹脂成分とブレンドしても、柔軟性の改良効果が
十分に発現されない。
【0005】なお、上記(A)−(B)ブロック共重合
体、(A)−(B)−(C)ブロック共重合体、あるい
は(A)−(B)−(A)ブロック共重合体は、カップ
リング剤残基を介して下記式〜で表されるような、
重合体分子鎖が延長または、分岐されたブロック共重合
体であってもよい。 [(A)−(B)]n−X [(A)−(B)−(C)]n−X [(A)−(B)−(A)]n−X 〔式中、(A)、(B)および(C)は前記に同じ。n
は2〜4の整数、Xはカップリング剤残基を示す。〕 この際のカップリング剤としては、例えばアジピン酸ジ
エチル、ジビニルベンゼン、テトラクロロケイ素、ブチ
ルトリクロロケイ素、テトラクロロスズ、ブチルトリク
ロロスズ、ジメチルクロロケイ素、テトラクロロゲルマ
ニウム、1,2−ジブロムエタン、1,4−クロロメチ
ルベンゼン、ビス(トリクロスシリル)エタン、エポキ
シ化アマニ油、トリレンジイソシアネート、1,2,4
−ベンゼントリイソシアネートなどが挙げられる。な
お、ブロック共重合体中の(A)ブロック、(B)ブロ
ックおよび(C)ブロックの含量は、通常(A)ブロッ
ク3〜50重量%、好ましくは4〜40重量%、(B)
ブロック30〜97重量%、好ましくは35〜94重量
%、(C)ブロック0〜50重量%、好ましくは2〜4
0重量%〔ただし、(A)+(B)+(C)=100重
量%〕である。また、(A)〜(C)ブロックの数平均
分子量は、(A)ブロックが0.15万〜35万、より
好ましくは0.4万〜24万、(B)ブロックが1.5
万〜67.9万、より好ましくは3.5万〜56.4
万、(C)ブロックが0〜35万、より好ましくは0.
2万〜24万の範囲である。以上のブロック共重合体が
水素添加されることにより、該ブロック共重合体の共役
ジエン部分の二重結合が飽和されることによって、水添
ジエン系共重合体である(ロ−1)成分が得られる。こ
こで、共役ジエン部分の二重結合は、その80%以上、
好ましくは90%以上、さらに好ましくは95〜100
%が飽和されていることが必要で、80%未満では熱可
塑性エラストマー組成物の熱安定性、耐久性が劣るもの
となる。(ロ−1)成分の数平均分子量は5万〜70万
であり、好ましくは10万から60万である。5万未満
では耐熱性、強度、流動性、加工性が低下し、70万を
超えると流動性、加工性、柔軟性が劣る。本発明に使用
される(ロ−1)成分は、例えば特開平3−72512
号公報に開示されている方法によって得ることができ
る。
【0006】(ロ−2)成分 ここで、(ロ−2)成分を得るために用いられるビニル
芳香族化合物、共役ジエンは、上記(ロ−1)成分を得
るために用いられるものと同様である。(ロ−2)成分
の水添ジエン系共重合体を構成する好ましい(D)ブロ
ックは、芳香族ビニル化合物を主体とする重合体ブロッ
クであり、詳細には芳香族ビニル化合物の単独重合体、
あるいは芳香族ビニル化合物を(D)ブロック中に90
重量%以上有する共役ジエンとの共重合体の共役ジエン
部分の80重量%以上が水素化された重合体ブロックが
好ましい。(D)ブロック中の芳香族ビニル化合物含量
が90重量%未満では、強度、耐候性が低下する。(ロ
−2)成分中の(D)ブロックの好ましい含量は5〜6
0重量%、さらに好ましくは10〜55重量%である。
また(D)ブロックの好ましい数平均分子量は、0.2
万〜42万である。5重量%未満では耐熱性、機械的強
度が劣る。一方60重量%を超えると、加工性、柔軟性
が劣る。また、(ロ−2)水添ジエン系共重合体を構成
する(E)ブロックの好ましい含量は30〜90重量
%、より好ましくは35〜80重量%である。(E)ブ
ロックの含量が30重量%未満では柔軟性が低下し、一
方90重量%を超えると加工性、機械的強度が低下す
る。(E)ブロックに含まれる水素添加前の共役ジエン
部分のビニル結合含量は、好ましくは25〜95%、よ
り好ましくは30〜90重量%である。(E)ブロック
となる水素添加前の共役ジエンブロックのうち、例えば
共役ジエンがブタジエンの場合、ビニル結合含量が25
%未満では、水素化されるとポリエチレン連鎖が生成
し、ゴム的性質が失われ、一方95%を超えると、水素
化されるとガラス転移温度が高くなり、ゴム的性質が失
われて好ましくない。(E)ブロックの好ましい数平均
分子量は1.5万〜63万、より好ましくは3.5万〜
42万であって、共役ジエン部分の二重結合を80%以
上水素化された共役ジエン重合体ブロックである。さら
に、(ロ−2)成分を得るためのブロック共重合体を構
成する(F)ブロックは、ビニル結合含量が25%未
満、好ましくは20%未満のポリブタジエン重合体ブロ
ックである。ビニル結合含量が25%以上では、水素化
されると樹脂的性質が失われ、またブロック共重合体と
しての熱可塑性エラストマーの性質が失われる。上記ブ
ロック共重合体中における(F)ブロックの含量は、5
〜60重量%、好ましくは5〜50重量%である。
(F)ブロックの含量が5重量%未満では、(ロ−2)
成分の力学的性質が劣り、一方60重量%を超えると、
ゴム的性質が失われ好ましくない。(F)ブロックの好
ましい数平均分子量は、0.25万から42万であって
ポリブタジエンブロックの該ブタジエン部分の二重結合
を80%以上水素化された重合体ブロックである。ま
た、(ロ−2)成分を構成するブロック共重合体は、カ
ップリング剤残基を介して重合体ブロック(D)、
(E)または(F)のうち、少なくとも1つの重合体ブ
ロックからなる重合体単体と結合し、例えば下記式〜
で表されるような、重合体分子鎖が延長または分岐さ
れたブロック共重合体であってもよい。 [(D)−(E)−(F)]n−X [(D)−(E)−(F)]X[(D)−(E)] 〔〜式中、nは2〜4の整数、Xはカップリング剤
残基を示し、使用されるカツプリング剤も、(ロ−1)
成分で使用されるものと同様である〕 以上のブロック共重合体が水素添加されることにより、
該ブロック共重合体の共役ジエン部分の二重結合が飽和
されることによって、水添ジエン系共重合体である(ロ
−1)成分が得られる。ここに、共役ジエンの二重結合
は、その80%以上飽和されていることが必要であり、
好ましくは90%以上、さらに好ましくは95〜100
%である。共役ジエン部分の二重結合の飽和率が80%
未満では、熱可塑性エラストマー組成物の熱安定性、耐
久性が劣る。(ロ−2)成分の数平均分子量は5万〜7
0万であり、好ましくは10万〜60万である。5万未
満では耐熱性、強度、流動性、加工性が低下し、70万
を超えると流動性、加工性、柔軟性が劣る。(ロ−2)
成分は、例えば特開平2−133406号公報に開示さ
れている方法によって得ることができる。
【0007】(ロ−3)成分 (ロ−3)水添ジエン系共重合体(以下「(ロ−3)成
分」ともいう)は、(G)ビニル結合含量が25%以下
であるポリブタジエン重合体ブロック(以下「(G)ブ
ロック」ともいう)と、(H)共役ジエン重合体ブロッ
クもしくはビニル芳香族化合物−共役ジエン共重合体ブ
ロックであって、共役ジエン部分のビニル結合含量が2
5〜95%である重合体ブロック(以下「(H)ブロッ
ク」ともいう)とが、(G)−(H)−(G)、または
(G)−(H)のように配列された直鎖状あるいは分岐
状のブロック共重合体の二重結合部分80%以上を水素
添加することにより得られるものである。ここで、(ロ
−3)成分を得るために用いられるビニル芳香族化合物
および共役ジエンとしては、上記(ロ−1)成分を得る
ために用いられるものとして例示した化合物を挙げるこ
とができる。(ロ−3)成分中の(G)ブロックは、水
素添加により通常の低密度ポリエチレン(LDPE)に
類似の構造を示す結晶性の重合体ブロックとなる。ブロ
ック(G)中の1,2−ビニル結合含量は、通常25%
以下であるが、好ましくは20%以下、さらに好ましく
は15%以下であることが好ましい。ブロック(A)中
の1,2−ビニル結合含量が25%を超えた場合には、
水素添加後の結晶融点の降下が著しく、機械的強度が劣
る。また、(H)ブロックは、共役ジエン重合体ブロッ
クあるいはビニル芳香族化合物−共役ジエン共重合体ブ
ロックであり、水素添加によりゴム状のエチレン−ブテ
ン−1共重合体ブロックあるいはビニル芳香族化合物−
エチレン−ブテン−1共重合体と類似の構造を示す重合
体ブロックとなる。なお、(H)ブロックに使用される
ビニル芳香族化合物の使用量は、(H)ブロックを構成
するモノマーの35重量%以下、好ましくは30重量%
以下、さらに好ましくは25重量%以下であり、35重
量%を超えると(H)ブロックのガラス転移温度が上昇
し、低温特性、柔軟性が劣る。また(H)ブロックの共
役ジエン部分のビニル結合量は25〜95%、好ましく
は25〜75%、さらに好ましくは25〜55%であ
り、25%未満あるいは95%を超えると水素添加によ
り、例えば共役ジエンがブタジエンの場合、それぞれポ
リエチレン連鎖、ポリブテン−1連鎖に由来する結晶構
造を示し、樹脂状の性状となり柔軟性が劣る。また、
(ロ−3)成分を得るためのブロック共重合体におい
て、(G)ブロックと(H)ブロックの割合は、通常
(G)ブロック5〜90重量%、好ましくは10〜80
重量%、(H)ブロック95〜10重量%、好ましくは
90〜20重量%〔ただし、(G)+(H)=100重
量%〕である。(G)ブロックが5重量%未満、(H)
ブロックが95重量%を超える場合には、結晶性の重合
体ブロックが不足し、(ロ−3)成分の力学的性質が劣
るため好ましくない。また、(G)ブロックが90重量
%を超え、(H)ブロックが10重量%未満の場合に
は、(ロ−3)成分の硬度が上昇し、好ましくない。な
お、(G)ブロックの好ましい重量平均分子量は、0.
25万〜63万、より好ましくは1万〜48万である。
また(H)ブロックの好ましい重量平均分子量は、0.
5万〜66.5万、より好ましくは2万〜54万であ
る。なお、(ロ−3)成分を得るためのブロック共重合
体は、カップリング剤残基を介して(G)ブロックおよ
び(H)ブロックのうち、少なくとも1つの重合体ブロ
ックからなる重合体単体と結合し、例えば下記式〜
で表されるように、重合体分子鎖が延長または分岐され
たブロック共重合体であってもよい。 [(G)−(H)]n−X [(G)−(H)−(G)]n−X (式〜中、nおよびXは上記に同じ) また、カップリング剤も、上記(ロ−1)成分で使用さ
れるものと同様なものが挙げられる。以上のブロック共
重合体が水素添加されることにより、該ブロック共重合
体の共役ジエン部分の二重結合が飽和されることによっ
て、水添ジエン系共重合体である(ロ−3)成分が得ら
れる。ここに、共役ジエンの二重結合は、その80%以
上飽和されていることが必要であり、好ましくは90%
以上、さらに好ましくは95〜100%である。共役ジ
エン部分の二重結合の飽和率が80%未満では、熱可塑
性エラストマーの熱安定性、耐久性が劣る。(ロ−3)
成分の数平均分子量は5万〜70万であり、好ましくは
10万から60万である。5万未満では耐熱性、強度、
流動性、加工性が低下し、70万を超えると流動性、加
工性、柔軟性が劣る。(ロ−3)成分は、例えば特開平
3−1289576号公報に開示されている方法によっ
て得ることができる。
【0008】本発明で(ロ)成分として用いる各水添ジ
エン系重合体は、官能基で変性した変性水添ブロック重
合体でもよい。かかる変性水添ブロック重合体は、水添
ブロック重合体に、カルボキシル基、酸無水物基、ヒド
ロキシル基、エポキシ基、ハロゲン原子、アミノ基、イ
ソシアネート基、スルホニル基およびスルホネート基の
群から選ばれた少なくとも1種の官能基を含有してなせ
るものである。この官能基を含有させる方法としては、
官能基を含有する、共役ジエンあるいはビニル芳香族
化合物を用い、単量体の官能基を保護した状態で共重合
してブロック共重合体を得、重合完結後、脱保護を行な
う方法で重合中に付加させる方法、官能基を有するラ
ジカル重合性単量体を既知のグラフト化反応によって水
添ブロック重合体に付加させる方法、官能基を含有す
る単量体を用い、有機過酸化物またはアゾ化合物の存在
下もしくは非存在下に、水添ブロック重合体をニーダ
ー、ミキサー、押出機などを用いて混練りして、官能基
を付加させる方法などが挙げられる。これらのいずれの
方法を用いても、効率的に官能基を含有させることがで
きるが、工業的には前記〜の方法が簡便であり、効
果的である。この変性水添ブロック重合体中の官能基の
量は、通常、水添ブロック重合体を構成する分子に対し
て0.01〜10モル%、好ましくは0.1〜8モル
%、さらに好ましくは0.15〜5モル%である。水添
ブロック重合体に官能基を付加する単量体の好ましい例
としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マ
レイン酸、無水マレイン酸、アクリル酸グリシジル、メ
タクリル酸グリシジル、アリルグリシジルエーテル、ヒ
ドロキシエチレンメタクリレート、ヒドロキシプロピル
メタクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒド
ロキシプロピルアクリレート、メタクリル酸ジメチルア
ミノエチルなどが挙げられる。
【0009】次に、本発明の組成物に使用される(ハ)
炭素数3以上のα−オレフィンを主成分とする結晶性α
−オレフィン系共重合体としては、ポリプロピレン、ポ
リ1−ブテン、ポリ4−メチル−1−ペンテン、ポリ1
−ヘキセン、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレ
ン−1−ブテン共重合体などが挙げられ、炭素数3以上
のα−オレフィン成分含有量が50モル%以上であるこ
とが好ましい。これらのうち、ポリプロピレン、ランダ
ムもしくはブロックエチレン−プロピレン共重合体が好
ましい。(ハ)成分は結晶性であり、具体的にはn−デ
カン不溶分が50重量%以上、好ましくは60重量%以
上、さらに好ましくは70重量%以上のものである。n
−デカン不溶分が50重量%未満のものを用いると、得
られる熱可塑性エラストマー組成物の機械的強度、成形
加工性が損なわれる場合がある。次に、本発明に使用さ
れる(ニ)エチレン系重合体としては、エチレン含有量
が90モル%以上であり、公知の低圧法あるいは高圧法
で製造されるポリエチレン、あるいはエチレン含有量が
90モル%以上であるエチレンと炭素数3〜6のプロピ
レン、ブテン−1、4−メチル、ペンテン−1、ヘキセ
ン−1などのα−オレフィンとの共重合体、またはエチ
レンと酢酸ビニルとの共重合体であってもよい。本発明
の組成物に使用される上記(イ)〜(ハ)成分の配合量
は、(イ)オレフィン系共重合ゴムが10重量%以上9
0重量%以下、好ましくは30〜80重量%、さらに好
ましくは50〜75重量%(ロ)特定の構造をもつ水添
ジエン系共重合体が1〜80重量%、好ましくは20〜
60重量%、さらに好ましくは30〜60重量%(ハ)
炭素数3以上のα−オレフィンを主成分とする結晶性α
−オレフィン系重合体が5〜80重量%、好ましくは2
0〜40重量%(ニ)エチレン系共重合体が5〜80重
量%、好ましくは8〜30重量%〔ただし、(イ)+
(ロ)+(ハ)+(ニ)=100重量%〕である。ここ
で、(イ)オレフィン系共重合ゴムの配合量が10重量
%未満であると、得られる組成物のゴム弾性および柔軟
性が悪化するようになる。一方(イ)成分が90重量%
を超えると、得られる組成物の成形加工性、機械的強度
が悪化する。さらに、(ハ)成分が5重量%未満である
と、得られる組成物の耐熱性が悪化する。また(ニ)成
分が5重量%未満であると、得られる組成物の機械的強
度が低下する。本発明に用いる(ホ)成分の鉱物油系の
可塑剤としては、ナフテン油、パラフィン系鉱物油を用
いることができる。このような油展により、加工性、柔
軟性がさらに向上する。この場合、油展量は、オレフィ
ン系共重合ゴムあたり0〜200重量、好ましくは0〜
100重量部、さらに好ましくは0〜50重量部であ
る。
【0010】本発明の熱可塑性エラストマー組成物の製
造は、各成分の良好な分散が得られれば、いかなる方法
を採用してもよく、特に限定されるものではない。通
常、ゴム・樹脂工業に使用されるロールミル、バンバリ
ーミキサー、加圧ニーダーなどの密閉型混練り機、また
は一軸押出機、二軸押出機などによって、対象ポリマー
を溶融混練する。なお、本発明の組成物の製造におい
て、混合温度(混練り温度)は、少なくとも(ロ)、
(ハ)および(ニ)の成分が溶融する温度であり、通
常、120〜280℃の範囲である。また、本発明の熱
可塑性エラストマー組成物は、以上の(イ)成分、
(ロ)成分、(ハ)成分と(ニ)成分のほかに、用途に
応じ機械的強度、柔軟性、成形性を阻害しない程度の量
の酸化防止剤、帯電防止剤、耐候剤、紫外線吸収剤、滑
剤、ブロッキング防止剤、シール性改良剤、結晶核剤、
難燃化、防菌、防かび剤、粘着付与剤、軟化剤、可塑
剤、酸化チタン、カーボンブラックなどの着色剤、ガラ
ス繊維、炭素繊維、金属繊維、アラミド繊維、ガラスビ
ーズ、アスベスト、マイカ、炭酸カルシウム、チタン酸
カリウムウイスカー、タルク、硫酸バリウム、ガラスフ
レーク、フッ素樹脂などの充填剤、ナフテン油、パラフ
ィン系鉱物油などの可塑剤あるいはイソブチレン−イソ
プレン共重合体などのゴム質重合体、熱可塑性樹脂など
を適宜配合することができる。本発明の熱可塑性エラス
トマー組成物は、機械的強度を損なうことなく、柔軟
性、成形加工性が付与されていることを生かして、従来
の軟質塩化ビニル系樹脂が使用されている、自動車の内
・外装部品・弱電部品のパッキンやハウジングなどの部
品、工業用部品、防水シート部品などに使用することが
できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げてさらに具体的
に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下
の実施例に何ら制約されるものではない。なお、実施例
中、部および%は特に断らない限り重量基準である。ま
た、実施例中の各種の測定は、以下の方法によった。JIS A硬度 JIS K6301に準拠して測定した。弾性回復性 次の代用特性、永久伸びが良好なものを良とした。 永久伸び;JIS K6301に準拠し、100%伸長
下で10分間保持し、その後、伸長を解除し、10分間
放置後の伸び率から求めた。永久歪の小さいほど、弾性
回復性が良い。100%モジュラス(M100)引張強さおよび最大伸
JIS K6301に準拠して測定した。流動性 MFRを下記の条件にて流動性を測定した。 温度;230℃ 荷重;5kgn−デカン不溶分 結晶性α−オレフィン系重合体5.0gを、n−デカン
150mlに150℃の温度で溶解させ、室温まで冷却
した後一昼夜放冷し、析出物(不溶分)を遠心分離(2
3,000rpm、30分間)を2回実施して分離し、
測定した析出物(不溶分)重量の溶解させた結晶性α−
オレフィン系重合体の総重量に対する比率をパーセント
表示した。
【0012】実施例および比較例で用いたポリマーは以
下のものである。EP1 エチレン−プロピレン−エチリデンノルボルネン共重合
ゴム(エチレン含有量80モル%、パラフィン系オイル
70phr油展) 〔日本合成ゴム製、EP98A〕EP2 エチレン−プロピレン−ジシクロペンタジエン共重合ゴ
ム(エチレン含有量78モル%)
〔日本合成ゴム製、EP75F〕EP3 エチレン−プロピレン−エチリデンノルボルネン共重合
ゴム(エチレン含有量80モル%)
〔日本合成ゴム製、EP57C〕EP4 エチレン−プロピレン共重合ゴム(エチレン含有量81
モル%) 〔日本合成ゴム製、EP02P〕IIR エチレン−イソプレン共重合ゴム 〔日本合成ゴム製、
Buty1065〕PP1 プロピレン−エチレンブロックポリマー(n−デカン不
溶分93.5重量%) 〔三菱油化製、BC5C〕PP2 プロピレン−エチレンランダムポリマー(n−デカン不
溶分92.2重量%) 〔三菱油化製、EX6〕PP3 ポリプロピレン(n−デカン不溶分98.7重量%) 〔三菱油化製、FL6CK〕PE1 低密度ポリエチレン 〔三菱油化製、YK30〕PE2 線状低密度ポリエチレン 〔三菱油化製、UJ370〕PE3 高密度ポリエチレン 〔三菱油化製、FY50D〕水添ジエン系共重合体A 水添ブロック共重合体Aは日本合成ゴム株式会社製のも
ので、A−B構造(Aはポリスチレンブロック、Bはス
チレンとブタジエンの共重合体ブロックのブタジエン部
の二重結合を水添したもの)を有し、全結合スチレンは
10%、A部のスチレン量6%、水添前のブタジエン部
のビニル量(1,2結合量)が80%で、全分子量30
0,000の水添ブロック共重合体。水添ジエン系共重合体B 水添ブロック共重合体Bは日本合成ゴム株式会社製のも
ので、D−E−F構造(Dはポリスチレンブロック、E
は1.2−ビニル含量の多いポリブタジエン、Fは1,
2−ビニル含量の少ないポリブタジエンでEおよびFは
ブタジエン部の二重結合を水添されている)を有し、E
部のビニル量が39%、F部のビニル量が15%で、全
分子量が150,000の水添ブロック共重合体。水添ジエン系共重合体C 水添ブロック共重合体Cは日本合成ゴム株式会社製のも
ので、G−H−G構造(Gは1,2−ビニル含量の少な
いポリブタジエン、Hは1,2−ビニル含量の多いポリ
ブタジエンでそれぞれのブタジエン部の二重結合が水添
されている)を有し、G部のビニル量が15%、H部の
ビニル含量が35%で、全分子量が300,000の水
添ブロック共重合体。鉱物油系可塑剤 パラフィン系軟化剤 〔出光興産製 PW−380〕 その他の添加剤として、下記のものを用意した。 老防;イルガノックス1010、日本チバガイギー製 無機フィラー;炭酸カルシウム、富士タルク製
【0013】実施例1〜21、比較例1〜7 表1、表2に示す配合処方により、以下の手順に従い組
成物を調整した。まず、ベール状のEPDMを120℃
(IIRは20℃)のロールでシート化、必要に応じて
油展し、シートカッターで5mm角のペレットを作成す
る。所定の温度に設定した一軸押出機(日本プラコン
製)へ所定の混合比でブレンドしたオレフィン系共重合
ゴム、特定の構造をもつ水添ジエン共重合体、ポリプロ
ピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、必要に応じて老
防、無機フィラー、ブチルゴムなどを連続的に供給しペ
レットを作成した。得られた組成物を、0.5ozの射出
成形機で2mm厚のシートを作成し、試験に供した。硬
度JIS A、永久伸びおよび引張強さの評価について
は、シートからダンベルカッターにて所定の試験片を打
ち抜いた。さらに、圧縮永久歪の評価については、前記
射出成形機にて作製した2mm厚のテストピースを用
い、打ち抜き後、積み重ねによって規定の寸法になるよ
うに調整し、試験に供した。結果を表1、2に示す。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】実施例1〜21と比較例1〜7との比較か
ら明らかなように、本発明の組成物は、以下の点で優れ
ている。本発明の熱可塑性エラストマー組成物は機械的
な強度を損なうことなく柔軟な性質を発現し、弾性回復
性に優れるとともに、成形加工に必要な流動性も良好で
ある。また、軟化剤の添加量も少量で済むので、これら
の成分のブリードアウトの問題も生じない。比較例1は
(ロ)および(ニ)成分が含まれていないので、機械的
強度が大きく劣っている。比較例2〜4は(ニ)成分が
含まれていないので、柔軟性は付与されているものの機
械的強度が実施例と比較して劣っている。比較例5〜7
は(ロ)成分が含まれていない。実施例1〜21と比較
すると、機械的強度は十分であるが柔軟性に劣るので好
ましくない。
【0017】
【発明の効果】本発明の熱可塑性エラストマー組成物に
よれば、柔軟性および流動性に優れるとともに、機械的
強度や弾性回復性も良好である。また、鉱物油系の軟化
剤を含まない、あるいは少量の添加で済むことから、軟
化剤の溶出による汚染の問題も生じず、軟化剤の多量の
添加による機械的強度および弾性回復性の低下の問題も
ない。従って、軟質塩化ビニル樹脂が使用されている、
自動車の内・外装部品、弱電部品のパッキンハウジング
などの部品、工業用部品、防水シート部品、ガスケット
シール部品などに使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鴨志田 洋一 東京都中央区築地2丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (イ)オレフィン系共重合ゴム(エチレ
    ン含有量90モル%未満)10〜90重量%、 (ロ)下記(ロ−1)、(ロ−2)および(ロ−3)の
    群から選ばれた少なくとも1種の水添ジエン(共)重合
    体が1〜80重量% (ロ−1);(A)−(B)ブロック共重合体、(A)
    −(B)−(C)ブロック共重合体または(A)−
    (B)−(A)ブロック共重合体〔ただし、(A)はビ
    ニル芳香族化合物重合体ブロック、(B)は共役ジエン
    重合体ブロックもしくはビニル芳香族化合物−共役ジエ
    ンランダム共重合体ブロック、(C)はビニル芳香族化
    合物が漸増するビニル芳香族化合物−共役ジエンテーパ
    ーブロックを示す重合体であって、 ビニル芳香族化合物/共役ジエンの割合が重量比で5
    〜60/95〜40、 ブロック共重合体を構成する全モノマーに対して、
    (A)ブロック中のビニル芳香族化合物の結合含量が3
    重量%以上、(A)ブロックおよび(C)ブロック中の
    合計ビニル芳香族化合物の結合含量が3〜50重量%、 (B)ブロック中の共役ジエン部分のビニル結合含量
    が20%を超える、ブロック共重合体、または、該ブロ
    ック共重合体単位が、カップリング剤残基を介して重合
    体分子鎖が延長または分岐されたブロック共重合体、を
    水素添加し、共役ジエン部分の二重結合の少なくとも8
    0%が飽和した、数平均分子量が5万〜70万である水
    添ジエン系共重合体もしくは変性水添ジエン系共重合
    体。 (ロ−2);重合体ブロック(D)、(E)および
    (F)をそれぞれ分子中に1個以上有するブロック共重
    合体〔ただし、(D)はビニル芳香族化合物を主体とす
    る重合体ブロック、(E)は1,2−ビニル結合含量が
    25〜95%の共役ジエンを主体とする重合体ブロッ
    ク、(F)は1,2−ビニル結合含量が25%未満のポ
    リブタジエン重合体ブロックを示し、これらのブロック
    共重合体は、カップリング剤残基を介して重合体分子鎖
    が延長または分岐されていてもよい〕であって、ブロッ
    ク共重合体中の重合体ブロック(D)の含量が5〜60
    重量%、重合体ブロック(E)の含量が30〜90重量
    %、重合体ブロック(F)の含量が5〜60重量%〔た
    だし、(D)+(E)+(F)=100重量%〕であ
    る、ブロック共重合体が水素添加されて、共役ジエン部
    分の二重結合の少なくとも80%が飽和した、数平均分
    子量が5万〜70万である水添ジエン系共重合体もしく
    は変性水添ジエン系共重合体。 (ロ−3);(G)−(H)−(G)または(G)−
    (H)で表されるブロック共重合体〔ただし、(G)は
    1,2−ビニル結合含量が25%以下であるポリブタジ
    エン重合体ブロック、(H)は共役ジエン重合体ブロッ
    クもしくはビニル芳香族化合物−共役ジエン共重合体ブ
    ロックであって、共役ジエン部分のビニル結合含量が2
    5%を超える重合体ブロックを示し、〔これらのブロッ
    ク共重合体はカップリング剤残基を介して重合体分子鎖
    が延長または分岐されていてもよい〕が水素添加され
    て、共役ジエン部分の二重結合の少なくとも80%が飽
    和した、数平均分子量が5万〜70万である水添ジエン
    系共重合体もしくは変性水添ジエン系共重合体。 (ハ)炭素数3以上のα−オレフィンを主成分とする結
    晶性α−オレフィン系重合体が5〜80重量%、 (ニ)エチレン系重合体(エチレン含有量90モル%以
    上)が5〜80重量%〔ただし、(イ)+(ロ)+
    (ハ)+(ニ)=100重量%〕、 (ホ)(イ)成分に対して鉱物油系軟化剤が0〜200
    重量部からなる熱可塑性エラストマー組成物。
JP18385694A 1994-07-13 1994-07-13 熱可塑性エラストマー組成物 Expired - Lifetime JP3250383B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18385694A JP3250383B2 (ja) 1994-07-13 1994-07-13 熱可塑性エラストマー組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18385694A JP3250383B2 (ja) 1994-07-13 1994-07-13 熱可塑性エラストマー組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0827330A true JPH0827330A (ja) 1996-01-30
JP3250383B2 JP3250383B2 (ja) 2002-01-28

Family

ID=16143025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18385694A Expired - Lifetime JP3250383B2 (ja) 1994-07-13 1994-07-13 熱可塑性エラストマー組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3250383B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000075229A1 (en) * 1999-06-04 2000-12-14 Jsr Corporation Thermoplastic elastomer composition and formed article thereof
US6521705B1 (en) 1999-06-04 2003-02-18 Sumitomo Chemical Company, Limited Thermoplastic elastomer composition for powder molding, powder and molded article thereof
US6632541B2 (en) 1998-02-10 2003-10-14 Sumitomo Chemical Company, Limited Olefin-based copolymer composition
US6841582B2 (en) 2000-03-01 2005-01-11 Jsr Corporation Thermoplastic elastomer composition, foam made from the same, and process for producing foam
JP2005146137A (ja) * 2003-11-17 2005-06-09 Jsr Corp 熱可塑性エラストマー組成物成形品およびその製造方法
WO2005066264A1 (ja) * 2004-01-09 2005-07-21 Jsr Corporation 熱可塑性エラストマー組成物及びその成形品
EP2017847A2 (en) 1998-07-01 2009-01-21 Victor Company Of Japan, Limited method for calculating the addresses in the navigation pack of a VOBU unit
EP2017846A2 (en) 1998-07-01 2009-01-21 Victor Company Of Japan, Limited Method for calculating the addresses in the navigation pack of a VOBU unit
US7867416B2 (en) 2001-08-31 2011-01-11 Honda Motor Co., Ltd. Thermoplastic elastomer composition for core-back system foam injection molding and foam injection molding method using the same
JPWO2010067564A1 (ja) * 2008-12-10 2012-05-17 旭化成ケミカルズ株式会社 熱可塑性エラストマー組成物

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6632541B2 (en) 1998-02-10 2003-10-14 Sumitomo Chemical Company, Limited Olefin-based copolymer composition
EP2017842A2 (en) 1998-07-01 2009-01-21 Victor Company Of Japan, Limited method for calculating the addresses in the navigation pack of a VOBU
EP2017845A2 (en) 1998-07-01 2009-01-21 Victor Company Of Japan, Limited Method for calculating the addresses in the navigation pack of a VOBU unit
EP2017848A2 (en) 1998-07-01 2009-01-21 Victor Company Of Japan, Limited method for calculating the addresses in the navigation pack of a VOBU unit
EP2017843A2 (en) 1998-07-01 2009-01-21 Victor Company Of Japan, Limited method for calculating the addresses in the navigation pack of a VOBU unit
EP2017847A2 (en) 1998-07-01 2009-01-21 Victor Company Of Japan, Limited method for calculating the addresses in the navigation pack of a VOBU unit
EP2017846A2 (en) 1998-07-01 2009-01-21 Victor Company Of Japan, Limited Method for calculating the addresses in the navigation pack of a VOBU unit
EP2017844A2 (en) 1998-07-01 2009-01-21 Victor Company Of Japan, Limited method for calculating the addresses in the navigation pack of a VOBU unit
US6521705B1 (en) 1999-06-04 2003-02-18 Sumitomo Chemical Company, Limited Thermoplastic elastomer composition for powder molding, powder and molded article thereof
WO2000075229A1 (en) * 1999-06-04 2000-12-14 Jsr Corporation Thermoplastic elastomer composition and formed article thereof
US6787076B2 (en) 1999-06-04 2004-09-07 Sumitomo Chemical Company, Limited Thermoplastic elastomer composition for powder molding, powder and molded article thereof
JP2001049051A (ja) * 1999-06-04 2001-02-20 Jsr Corp 熱可塑性エラストマー組成物及びその成形体
US6841582B2 (en) 2000-03-01 2005-01-11 Jsr Corporation Thermoplastic elastomer composition, foam made from the same, and process for producing foam
US7867416B2 (en) 2001-08-31 2011-01-11 Honda Motor Co., Ltd. Thermoplastic elastomer composition for core-back system foam injection molding and foam injection molding method using the same
JP2005146137A (ja) * 2003-11-17 2005-06-09 Jsr Corp 熱可塑性エラストマー組成物成形品およびその製造方法
WO2005066264A1 (ja) * 2004-01-09 2005-07-21 Jsr Corporation 熱可塑性エラストマー組成物及びその成形品
JPWO2010067564A1 (ja) * 2008-12-10 2012-05-17 旭化成ケミカルズ株式会社 熱可塑性エラストマー組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP3250383B2 (ja) 2002-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3601185B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
CN1133696C (zh) 具有优良耐油性的新型热塑性弹性体组合物
KR20000017554A (ko) 별모양으로 지분된 고무 열가소성 탄성중합체 가황고무
JPH07286078A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP3250383B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP2003089732A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物および成形品
JP2003128849A (ja) 難燃性熱可塑性エラストマー組成物
JP3780564B2 (ja) 非ハロゲン床材
JP3371578B2 (ja) 耐スクラッチ性熱可塑性エラストマー組成物。
JP3443958B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
US4843125A (en) Molding resin composition
JP3326893B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP3661273B2 (ja) ポリプロピレン系樹脂組成物
JP3572735B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP2003268149A (ja) ウェザストリップ
JP2003268148A (ja) ウェザストリップ
JPH05222214A (ja) 防水シート
JP3752793B2 (ja) 熱可塑性エラストマーの製造方法および熱可塑性エラストマー
JPH1087902A (ja) 架橋樹脂組成物
JP3991365B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物及びその製造方法
JP3445314B2 (ja) オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物
JPH0999033A (ja) 医療容器用止栓
JP3605893B2 (ja) 射出融着性に優れた熱可塑性エラストマー組成物
JPH1160749A5 (ja)
JP3486011B2 (ja) オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071116

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081116

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091116

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091116

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091116

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101116

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101116

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111116

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111116

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121116

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121116

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131116

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term