JPH0987507A - ポリカーボネート樹脂組成物 - Google Patents

ポリカーボネート樹脂組成物

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JPH0987507A
JPH0987507A JP24767695A JP24767695A JPH0987507A JP H0987507 A JPH0987507 A JP H0987507A JP 24767695 A JP24767695 A JP 24767695A JP 24767695 A JP24767695 A JP 24767695A JP H0987507 A JPH0987507 A JP H0987507A
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JP
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group
alkyl
polycarbonate resin
compound
sulfoxide
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JP24767695A
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English (en)
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Shinya Miya
新也 宮
Satoshi Kanayama
聡 金山
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Mitsubishi Engineering Plastics Corp
Original Assignee
Mitsubishi Engineering Plastics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 殺菌の為に照射される電離放射線による色調
の変化や物性劣化の少ないポリカーボネート樹脂組成物
を提供する。 【解決手段】 ポリカーボネート樹脂100重量部に、
芳香族炭化水素ーアルデヒド樹脂0.01〜5重量部及
びスルホキシド化合物またはスルホン化合物0.01〜
5重量部からなるポリカーボネート樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芳香族炭化水素ー
アルデヒド樹脂及びスルホキシド化合物またはスルホン
化合物が配合されたポリカーボネート樹脂組成物に関す
るものである。特に、殺菌の為に照射される電離放射線
による色調の変化や物性劣化の少ない、耐電離放射線に
優れたポリカーボネート樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリカーボネート樹脂は、優れた機械的
強度,耐衝撃強度,耐熱性,透明性を有し安全性も高い
事から医療用製品として広く用いられている。これら医
療用製品は、その使用に際し通常完全滅菌が行われる。
具体的には高圧蒸気滅菌法、エチレンオキサイドガス
(EOG)滅菌法、ガンマ線や電子線等の電離放射線の
照射による滅菌法等である。 このうち、高圧蒸気滅菌
法は、エネルギーコストが高く、さらに滅菌処理後に乾
燥工程が必要である。又、EOG滅菌ではEOG自身が
毒性を有する事や廃棄処理に関連する環境問題等を有す
る。従って、最近では比較的安価で、低温・乾式で処理
可能な電離放射線(ガンマ線が一般的である)照射滅菌
法がよく使用されるようになっている。しかしながら、
ポリカーボネート樹脂は、滅菌の際に電離放射線を照射
されると、黄色く変色してしまい、特に医療用途に於い
ての、製品価値を損なうという欠点を有している。
【0003】この様な欠点を解決する方法として、例え
ば、特開平2−55062号公報では、ハロゲン含有ポ
リカーボネート樹脂を配合する方法が、特開平5−17
9127号公報では核臭素化フタル酸誘導体を配合する
方法が、それぞれ述べられているが、組成物中にハロゲ
ンを含有する為に金属腐蝕が発生し易く、成形機等に特
別な材質の金属を使用する必要があった。
【0004】また、特開昭61−215651号公報で
はホウ素化合物を配合する方法が、特開昭62−135
556号公報ではポリエーテルポリオール又はそのアル
キルエーテルを配合する方法が、特開平2ー23225
8号公報ではベンジルアルコール誘導体を配合する方法
が、特開平2−132147号公報では、イタコン酸、
ベンズアルデヒドジメチルアセタール、ベンズアルデヒ
ドプロピレングリコールアセタール等を配合する方法
が、それぞれ述べられているが、黄変抑止効果が不十分
であったり、十分な効果が得られるだけ添加量を増やす
と他の物性に悪影響を及ぼす等の問題点があった。
【0005】イオウ化合物を使用する方法として、特開
平1−229052号公報ではチオアルコール類を配合
する方法が、特開平2−115260号公報ではチオエ
ーテル類を配合する方法が、特開平2−49058号、
特開平4−36343号、特開平6−166807号各
公報ではメルカプト基を有する化合物を配合する方法
が、特開平6−93192号公報ではスルフィド基を有
する化合物を配合する方法が、さらに、特開平5−20
9120号公報ではポリアルキレンオキシド及びスルホ
ン酸エステル置換基を持つ芳香族化合物を併用する方法
が述べられているが、いずれにおいても黄変抑止効果が
不十分であったり、使用時に悪臭が発生し、成形加工時
の環境を悪化させるといった問題点が存在する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、物性
劣化が少なく電離放射線照射滅菌の際の黄変が非常に小
さいポリカーボネート樹脂組成物を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の問題を
解決するためになされたものであり、その要旨は、ポリ
カーボネート樹脂100重量部に、芳香族炭化水素ーア
ルデヒド樹脂0.01〜5重量部、及びスルホキシド化
合物またはスルホン化合物0.01〜5重量部を配合し
てなるポリカーボネート樹脂組成物に存する。
【0008】以下、本発明につき詳細に説明する。本発
明におけるポリカーボネート樹脂は、芳香族ジヒドロキ
シ化合物又はこれと少量のポリヒドロキシ化合物をホス
ゲン又は炭酸のジエステルと反応させることによって得
られる分岐していてもよい熱可塑性芳香族ポリカーボネ
ートの重合体又は共重合体である。
【0009】芳香族ジヒドロキシ化合物の一例は,2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(=ビス
フェノールA)、2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4
−ヒドロキシフェニル)プロパン(=テトラブロモビス
フェノールA)、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタ
ン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタン、2,2
−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパ
ン、1,1−ビス(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−
3,5−ジメチルフェニル)プロパン、2,2−ビス
(3−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(3−フェニル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン,2,2−ビス(3−シク
ロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン,1,
1−ビス(4−ヒドロキシフェニル−1−フェニルエタ
ン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタン
等で例示されるビス(ヒドロキシアリール)アルカン
類;1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロペ
ンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シク
ロヘキサン等で例示される、ビス(ヒドロキシアリー
ル)シクロアルカン類;4,4’−ジヒドロキシジフェ
ニルエーテル4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメ
チルジフェニルエーテル等で例示されるジヒドロキシジ
アリールエーテル類;4,4’−ジヒドロキシジフェニ
ルスルフィド、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジ
メチルジフェニルスルフィド等で例示されるジヒドロキ
シジアリールスルフィド類;4,4’−ジヒドロキシジ
フェニルスルホキシド、4,4’−ジヒドロキシ−3,
3’−ジメチルジフェニルスルホキシド等で例示される
ジヒドロキシジアリールスルホキシド類;4,4’−ジ
ヒドロキシジフェニルスルホン、4,4’−ジヒドロキ
シ−3,3’−ジメチルジフェニルスルホン等で例示さ
れるジヒドロキシジアリールスルホン類;ハイドロキノ
ン、レゾルシン、4,4’−ジヒドロキシジフェニル等
があげられる。これらの芳香族ジヒドロキシ化合物は単
独で或いは二種以上混合して使用しても良い。これらの
中で、特に2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパンが好適に用いられている。
【0010】又、分岐した芳香族ポリカーボネート樹脂
を得るには、フロログリシン、2,6−ジメチル−2,
4,6−トリ(4−ヒドロキシフェニル)−3−ヘプテ
ン、4,6−ジメチル−2,4,6−トリ(4−ヒドロ
キシフェニル)−2−ヘプテン、1,3,5−トリ(2
−ヒドロキシフェニル)ベンゾール、1,1,1−トリ
(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,6−ビス(2
−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェ
ノール、α,α’,α”−トリ(4−ヒドロキシフェニ
ル)−1,3,5−トリイソプロピルベンゼン等で例示
されるポリヒドロキシ化合物、あるいは3,3−ビス
(4−ヒドロキシアリール)オキシインドール(=イサ
チンビスフェノール)、5−クロルイサチンビスフェノ
ール、5,7−ジクロルイサチンビスフェノール、5−
ブロムイサチンビスフェノールなどを用いればよい。
【0011】ホスゲン法ポリカーボネートの場合、末端
停止剤又は分子量調節剤を使用しても良い。末端停止剤
又は分子量調節剤としては、一価のフェノール性水酸基
を有する化合物があげられ、通常のフェノール、p−t
−ブチルフェノール、トリブロモフェノール等の他に、
長鎖アルキルフェノール、脂肪族カルボン酸クロライ
ド、脂肪族カルボン酸、ヒドロキシ安息香酸アルキルエ
ステル、アルキルエーテルフェノール等が例示される。
本発明で使用されるポリカーボネート樹脂において
は、一種類でも、又二種類以上を混合して使用しても良
い。
【0012】本発明におけるポリカーボネート樹脂の分
子量は、溶媒としてメチレンクロライドを用い、温度2
5℃で測定された溶液粘度より換算した粘度平均分子量
で、10、000〜100、000であり、好ましくは
15、000〜50、000である。
【0013】本発明における芳香族炭化水素ーアルデヒ
ド樹脂は、芳香族炭化水素と、アルデヒドとを酸触媒の
存在下に反応させて得られる樹脂である。芳香族炭化水
素の具体例としては、ベンゼン、トルエン、エチルベン
ゼン、キシレン、メチルエチルベンゼン、トリメチルベ
ンゼン、テトラメチルベンゼン、クメン等の単環芳香族
炭化水素化合物、ナフタレン、メチルナフタレン、エチ
ルナフタレン、ジメチルナフタレン、アセナフテン、ア
ントラセン等の多環芳香族炭化水素化合物が挙げられ
る。該芳香族炭化水素化合物は単独で或いは二種以上混
合して使用しても良い。これらの中で、特にトルエン、
キシレン、メシチレン、プソイドクメン、ナフタレン等
が好んで用いられる。
【0014】アルデヒドの具体例としては、ホルムアル
デヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブ
チルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、バレルアルデ
ヒド、ラウリンアルデヒド、ステアリンアルデヒド等で
例示される飽和脂肪族アルデヒド類;グルオキサール、
スクシンジアルデヒド等で例示される脂肪族多価アルデ
ヒド類;アクロレイン、クロトンアルデヒド、プロピオ
ールアルデヒド等で例示される不飽和脂肪族アルデヒド
類;ベンズアルデヒド、トルアルデヒド、サリチルアル
デヒド、シンナムアルデヒド、ナフトアルデヒド等で例
示される芳香族アルデヒド類;フルフラール等で例示さ
れる複素環式アルデヒド類;メチラール、ジオキソラ
ン、トリオキサン、テトラオキサン、パラホルムアルデ
ヒド、パラアルデヒド、メタアルデヒド等で例示される
アルデヒド誘導体等が挙げられる。該アルデヒドは単独
で或いは二種以上混合して使用しても良い。これらの中
で、特にホルムアルデヒド、トリオキサン、パラホルム
アルデヒド、アセトアルデヒドが好んで用いられる。
【0015】本発明における芳香族炭化水素ーアルデヒ
ド樹脂としては、実質的にアセタール基を含有せず、主
として芳香環がアルキレン基、アルキレンエーテル基で
結合された芳香族炭化水素ーアルデヒド樹脂が好まし
い。ここで、アセタール基を含有しないとは、一分子中
の平均アセタール基数が0.1モル以下であることを意
味する。
【0016】このようなアセタール基を含有しない芳香
族炭化水素ーアルデヒド樹脂は、市販品として容易に入
手することが可能である。具体的には、三菱ガス化学株
式会社からニカノ−ルDS、ニカノールS、ニカノール
Kなどの商品名で提供されるものが挙げられる。また、
例えば、特開昭60−51133号、特開昭61−22
3016号、特開昭61−213216号、特開昭63
−196616号、特開平4−224825号、特開平
4−335014号、特開平5−186544号、特開
平6−136081号等の各公報に記載された方法によ
って製造することもできる。
【0017】さらに、本発明における芳香族炭化水素ー
アルデヒド樹脂としては、酸素含有量が少なくとも8重
量%のものが好ましい。このような芳香族炭化水素ーア
ルデヒド樹脂は、市販品として容易に入手することが可
能である。具体的には、三菱ガス化学株式会社からニカ
ノールH、ニカノールL、ニカノールG、ニカノールY
の商品名で提供されるもの、ゼネラル石油化学株式会社
からゼネライト6010、ゼネライト5100の商品名
で提供されるものが挙げられる。
【0018】本発明においては、これらの芳香族炭化水
素ーアルデヒド樹脂は一種類で、または二種類以上を混
合して使用しても良い。本発明における芳香族炭化水素
ーアルデヒド樹脂の使用量は、ポリカーボネート樹脂1
00重量部に対して、芳香族炭化水素ーアルデヒド樹脂
0.01〜5重量部、好ましくは、0.1〜2重量部で
ある。配合量が0.01重量部未満では、目的とする電
離放射線照射による黄変度の改良効果が不十分であり、
5重量部を超えると、機械物性、耐熱性等が低下するの
で好ましくない。本発明におけるスルホキシド化合物
は、下記一般式(1)または(2)で示される化合物で
ある。
【0019】
【化3】
【0020】式中、R1、R2、R3およびR5は、それぞ
れ、C1〜30の、アルキル基、シクロアルキル基、ア
ルケニル基、アリール基、アリールアルキル基、アリー
ルアルケニル基、アシルアルキル基、アルコキシアルキ
ル基、アリールアルコキシアルケニル基、アリールアル
コキシアルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニ
ル基またはピリジル基であり、アリール基、アリールア
ルキル基、アリールアルケニル基、アリールアルコキシ
アルケニル基及びアリールアルコキシアルキル基の核に
は置換基として、C1〜4のアルキル基、ハロゲン基、
−NO2基、−NH2基、−COOH基、−COOCH3
基、−OH基または−OCH3基を有することができ、
アシルアルキル基、アルコキシアルキル基、アリールア
ルコキシアルケニル基およびアリールアルコキシアルキ
ル基は、それぞれ、アシル基、アルコキシ基またはアリ
ールアルコキシ基を、アルキル幹またはアルケニル幹に
複数個有していても良く、R1とR2およびR3とR5は、
共有結合で結ばれていても良い。R4は、C1〜15の
アルキレン基、アルケニレン基またはアリーレン基であ
り、アリーレン基の核には置換基として、C1〜4のア
ルキル基、ハロゲン基、−NO2基、−NH2基、−CO
OH基、−COOCH3基、−OH基または−OCH3
を有することができる。nは、1〜100の整数であ
る。該スルホキシド化合物は、1種類で、あるいは2種
以上を混合して使用しても良い。
【0021】一般式(1)で示される化合物の具体例と
しては、ジメチルスルホキシド、ジブチルスルホキシ
ド、ジフェニルスルホキシド、ジヒドロキシフェニルス
ルホキシド、ジトリルスルホキシド、ジベンジルスルホ
キシド、ジビニルスルホキシド、ジキシリルスルホキシ
ド、ジメシチルスルホキシド、ジニトロフェニルスルホ
キシド、ジアミノフェニルスルホキシド、ジクロロフェ
ニルスルホキシド、ジメトキシフェニルスルホキシド、
ジシクロヘキシルスルホキシド、1−プロペニルメチル
スルホキシド、メチルシクロヘキシルスルホキシド、メ
チルフェニルスルホキシド、メチルトリルスルホキシ
ド、メチルメトキシフェニルスルホキシド、メチルクロ
ロフェニルスルホキシド、メチルカルボキシフェニルス
ルホキシド、メチルアリルスルホキシド、メチルベンジ
ルスルホキシド、フェニルアリルスルホキシド、フェニ
ルトリルスルホキシド、フェニルキシリルスルホキシ
ド、フェニルメトキシフェニルスルホキシド、フェニル
ビニルスルホキシド、フェニルベンジルスルホキシド、
フェニルスチリルスルホキシド、フェニルシンナミルス
ルホキシド、トリメチル−3−(フェニルスルフィニ
ル)オルソプロピオネート、フェニルメトキシメチルス
ルホキシド、フェニルフェノキシメチルスルホキシド、
フェニルアセトニルスルホキシド、フェニルフェナシル
スルホキシド、フェニルシクロヘキシルスルホキシド、
フェニルメチルベンジルスルホキシド、フェニルメトキ
シカルボニルスルホキシド、トリルベンジルスルホキシ
ド、トリルブチルスルホキシド、トリルフェナシルスル
ホキシド、トリルブトキシスルホキシド、トリルアリル
スルホキシド、トリルアミノフェニルスルホキシド、ト
リルクロロベンジルスルホキシド、4−(トルエンスル
フィニル)ブタン−2−オン、ベンジルアリルスルホキ
シド、2−ピリジルベンジルスルホキシド、アセトニル
ニトロフェニルスルホキシド、トリメチレンスルホキシ
ド、テトラメチレンスルホキシド、ペンタメチレンスル
ホキシド、ベンゾチオフェン−1−オキシド、ジベンゾ
チオフェン−1−オキシド、チオキサンセン−9−オキ
シド、2、5−ジヒドロチオフェン−1−オキシド、4
−ブチルチアン−1−オキシド等が挙げられる。
【0022】一般式(2)で示される化合物の具体例と
しては、ビス(メチルスルフィニル)メタン、2、2−
ビス(メチルスルフィニル)プロパン、ビス(フェニル
スルフィニル)メタン、1、2−ビス(フェニルスルフ
ィニル)エタン、1、2−ビス(フェニルスルフィニ
ル)エチレン、フェニルスルフィニルベンジルスルフィ
ニルフェニルメタン、1、4−ジチアン−1、4−ジオ
キシド等が挙げられる。
【0023】本発明におけるスルホキシド化合物の配合
量は、ポリカーボネート樹脂100重量部に対して、
0.01〜5重量部である。配合量が0.01重量部未
満では、目的とする電離放射線照射による黄変度の改良
効果が不十分であり、5重量部を超えると、機械物性が
低下するので好ましくない。黄変度の改良及び機械物性
の低下防止の点から、好ましい配合量は、0.05〜3
重量部である。本発明におけるスルホン化合物は、下記
一般式(3)、(4)または(5)で示される化合物で
ある。
【0024】
【化4】
【0025】式中、R6、R7、R8およびR10は、それぞ
れ、C1〜30の、アルキル基、シクロアルキル基、ア
ルケニル基、アリール基、アリールアルキル基、アリー
ルアルケニル基、アシルアルキル基、アルコキシアルキ
ル基、アリールアルコキシアルケニル基またはアリール
アルコキシアルキル基であり、アリール基、アリールア
ルキル基、アリールアルケニル基、アリールアルコキシ
アルケニル基及びアリールアルコキシアルキル基の核に
は置換基として、C1〜4のアルキル基、ハロゲン基、
−NO2基、−NH2基、−OH基または−OCH3基を
有することができる。アシルアルキル基、アルコキシア
ルキル基、アリールアルコキシアルケニル基およびアリ
ールアルコキシアルキル基は、それぞれ、アシル基、ア
ルコキシ基またはアリールアルコキシ基を、アルキル幹
またはアルケニル幹に複数個有していても良く、R6
7およびR8とR10は、共有結合で結ばれていても良
い。R9、R11およびR12は、C1〜15のアルキレン
基、アルケニレン基、またはアリーレン基であり、アリ
ーレン基の核には置換基として、C1〜4のアルキル
基、ハロゲン基、−NO2基、−NH2基、−OH基また
は−OCH3基を有することができる。mは、1〜10
0の整数である。該スルホン化合物は、1種類で、ある
いは2種以上を混合して使用しても良い。
【0026】一般式(3)で示される化合物の具体例と
しては、ジメチルスルホン、ジブチルスルホン、ジフェ
ニルスルホン、ジヒドロキシフェニルスルホン、ジトリ
ルスルホン、ジキシリルスルホン、ジメシチルスルホ
ン、ジニトロフェニルスルホン、ジアミノフェニルスル
ホン、ジクロロフェニルスルホン、ジメトキシフェニル
スルホン、ジビニルスルホン、ジシクロヘキシルスルホ
ン、ジベンジルスルホン、1−プロペニルメチルスルホ
ン、メチルフェニルスルホン、メチルトリルスルホン、
メチルシクロヘキシルスルホン、メチルメトキシフェニ
ルスルホン、メチルクロロフェニルスルホン、メチルア
リルスルホン、メチルベンジルスルホン、フェニルアリ
ルスルホン、フェニルトリルスルホン、フェニルキシリ
ルスルホン、フェニルメトキシフェニルスルホン、フェ
ニルビニルスルホン、フェニルベンジルスルホン、フェ
ニルスチリルスルホン、フェニルシンナミルスルホン、
トリメチル−3−(フェニルスルホニル)オルソプロピ
オネート、フェニルメトキシメチルスルホン、フェニル
フェノキシメチルスルホン、フェニルアセトニルスルホ
ン、フェニルフェナシルスルホン、フェニルシクロヘキ
シルスルホン、フェニルメチルベンゼンスルホン、フェ
ニルメトキシカルボニルスルホン、トリルアリルスルホ
ン、トリルブチルスルホン、トリルフェナシルスルホ
ン、トリルベンジルスルホン、トリルアミノフェニルス
ルホン、トリルクロロベンジルスルホン、4−(トルエ
ンスルホニル)ブタン−2−オン、ベンジルアリルスル
ホン、トリメチレンスルホン、テトラメチレンスルホ
ン、ペンタメチレンスルホン、ベンゾチオフェンジオキ
シド、ジベンゾチオフェンジオキシド、チオキサンセン
−9、9−ジオキシド、2、5−ジヒドロチオフェン−
1、1−ジオキシド、4−ブチルチアンー1、1−ジオ
キシド等が挙げられる。
【0027】一般式(4)で示される化合物の具体例と
しては、ビス(メチルスルホニル)メタン、2、2−ビ
ス(メチルスルホニル)プロパン、ビス(フェニルスル
ホニル)メタン、1、2−ビス(フェニルスルホニル)
エタン、1、2−ビス(フェニルスルホニル)エチレ
ン、フェニルスルホニルベンジルスルホニルフェニルメ
タン等が挙げられる。一般式(5)で示される化合物の
具体例としては、1、4−チオキサン−1、1−ジオキ
シド等が挙げられる。
【0028】本発明におけるスルホン化合物の配合量
は、ポリカーボネート樹脂100重量部に対して、0.
01〜5重量部である。配合量が0.01重量部未満で
は、目的とする電離放射線照射による黄変度の改良効果
が不十分であり、5重量部を超えると、機械物性が低下
するので好ましくない。黄変度の改良及び機械物性の低
下防止の点から、好ましい配合量は、0.05〜3重量
部である。
【0029】本発明におけるスルホキシド化合物および
スルホン化合物は、それぞれ単独で、または両者を混合
して用いても良い。芳香族炭化水素ーアルデヒド樹脂と
スルホキシド化合物またはスルホン化合物の混合比は、
特に制限はないが、好ましくは重量比で10/90〜9
0/10である。上述したように、ポリカーボネート樹
脂に、芳香族炭化水素ーアルデヒド樹脂とスルホキシド
化合物またはスルホン化合物を配合することにより、物
性が低下することなく、黄変度の少ないポリカーボネー
ト樹脂組成物が得られる。
【0030】本発明において、ポリカーボネート樹脂
に、芳香族炭化水素ーアルデヒド樹脂及びスルホキシド
化合物またはスルホン化合物を配合する方法としては、
最終成形品を成形する直前までの任意の段階で、当業者
に周知の種々の方法によって行うことができる。例え
ば、タンブラー、ヘンシェルミキサー等で混合する方法
や、フィーダーにより定量的に押出機ホッパーに供給し
て混合する方法等がある。
【0031】本発明の組成物には更にその目的に応じ、
所望の特性を付与する他の添加剤を添加しても良い。例
えば、ハロゲン化合物、リン化合物、スルホン酸金属塩
等の難燃剤、アンチモン化合物、ジルコニウム化合物等
の難燃助剤、ポリテトラフルオロエチレン、珪素化合物
等の着火時の滴下防止剤、エラストマー等の耐衝撃改良
剤、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止
剤、可塑剤、離型剤、滑剤、相溶化剤、発泡剤、ガラス
繊維、ガラスビーズ、ガラスフレーク、炭素繊維、繊維
状マグネシウム、チタン酸カリウムウィスカー、セラミ
ックウィスカー、マイカ、タルク等の補強剤、充填剤、
染顔料等を、一種又は二種以上添加含有させる事も可能
である。
【0032】本発明の組成物は、射出成形、ブロー成形
等、慣用の成形方法に従って、所望の成形品とすること
ができる。本発明の耐電離放射線性ポリカーボネート樹
脂組成物を適用することが望まれている医療用成形品と
しては、具体的には、人工透析器、人工肺、麻酔用吸入
装置、静脈用コネクタ及び付属品、血液遠心分離ボウ
ル、外科用具、手術室用具、酸素を血液に供給するチュ
ーブ、チューブの接続具、心臓プローブ並びに注射器、
外科用具、手術室器具、静脈注射液等を入れる容器等が
挙げられる。
【0033】以下、本発明を実施例により更に詳細に説
明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。
【0034】
【実施例】各実施例にて使用した原材料は下記の通りで
ある。 ポリカーボネート樹脂:ユーピロン S−2000(三菱エンジニアリングプラ スチックス株式会社製。粘度平均分子量25、000。) 芳香族炭化水素ーアルデヒド樹脂: ニカノールDS (三菱ガス化学株式会社製。アセタール基は検出されず。 ) ニカノールL (三菱ガス化学株式会社製。酸素含有量10重量%。) ニカノールY−50(三菱ガス化学株式会社製。酸素含有量18重量%。)
【0035】〔実施例−1〜5、比較例−1〜3〕ポリ
カーボネート樹脂100重量部と、表−1に記載の芳香
族炭化水素ーアルデヒド樹脂及びスルホキシド化合物ま
たはスルホン化合物を、表−1に記載の比率で、タンブ
ラーにて混合し、各々φ40mm一軸ベント式押出機を
用いて、バレル温度270℃で押出してペレットを得
た。このペレットを熱風乾燥器中で、120℃にて5時
間以上乾燥した後、樹脂温度270℃、金型温度80℃
にて50mmφ×3mm厚みの試験片を射出成形した。
この成形片を用い、コバルト60γ線を25キログレイ
(kGy)照射し、照射前後の黄色度を、JIS K7
103に従って、スガ試験機(株)製の色差計SM−3
−CHにて測定し、黄変度(ΔYI)を求めた。結果を
表−1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】本発明の組成物は、物性の劣化が少なく
殺菌のために照射される電離放射線による色調の変化が
少ない。従って、電離放射線照射滅菌が行われる医療用
製品、医療用装置、医療用装置の部材等の用途に有用で
ある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリカーボネート樹脂100重量部に、
    芳香族炭化水素ーアルデヒド樹脂0.01〜5重量部、
    及びスルホキシド化合物またはスルホン化合物0.01
    〜5重量部を配合してなるポリカーボネート樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】 芳香族炭化水素ーアルデヒド樹脂が、ト
    ルエン、キシレン、メシチレン、プソイドクメン及びナ
    フタレンからなる群より選ばれた少なくとも一種の芳香
    族炭化水素と、ホルムアルデヒド、トリオキサン、パラ
    ホルムアルデヒド、及びアセトアルデヒドからなる群よ
    り選ばれた少なくとも一種のアルデヒドとを、酸触媒の
    存在下に反応させて得られる樹脂であることを特徴とす
    る請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 スルホキシド化合物が、下記一般式
    (1)または(2)で示される化合物であることを特徴
    とする請求項1又は2に記載のポリカーボネート樹脂組
    成物。 【化1】 (式中、R1、R2、R3およびR5は、それぞれ、C1〜3
    0の、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、
    アリール基、アリールアルキル基、アリールアルケニル
    基、アシルアルキル基、アルコキシアルキル基、アリー
    ルアルコキシアルケニル基、アリールアルコキシアルキ
    ル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基またはピ
    リジル基であり、アリール基、アリールアルキル基、ア
    リールアルケニル基、アリールアルコキシアルケニル基
    及びアリールアルコキシアルキル基の核には置換基とし
    て、C1〜4のアルキル基、ハロゲン基、−NO2基、
    −NH2基、−COOH基、−COOCH3基、−OH基
    または−OCH3基を有することができ、アシルアルキ
    ル基、アルコキシアルキル基、アリールアルコキシアル
    ケニル基およびアリールアルコキシアルキル基は、それ
    ぞれ、アシル基、アルコキシ基またはアリールアルコキ
    シ基を、アルキル幹またはアルケニル幹に複数個有して
    いても良く、R1とR2およびR3とR5は、共有結合で結
    ばれていても良く,R4は、C1〜15のアルキレン
    基、アルケニレン基またはアリーレン基であり、アリー
    レン基の核には置換基として、C1〜4のアルキル基、
    ハロゲン基、−NO2基、−NH2基、−COOH基、−
    COOCH3基、−OH基または−OCH3基を有するこ
    とができ、nは、1〜100の整数である。)
  4. 【請求項4】 スルホン化合物が、下記一般式(3)、
    (4)または(5)で示される化合物であることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載のポリカーボネー
    ト樹脂組成物。 【化2】 (式中、R6、R7、R8およびR10は、それぞれ、C1〜
    30の、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル
    基、アリール基、アリールアルキル基、アリールアルケ
    ニル基、アシルアルキル基、アルコキシアルキル基、ア
    リールアルコキシアルケニル基またはアリールアルコキ
    シアルキル基であり、アリール基、アリールアルキル
    基、アリールアルケニル基、アリールアルコキシアルケ
    ニル基及びアリールアルコキシアルキル基の核には置換
    基として、C1〜4のアルキル基、ハロゲン基、−NO
    2基、−NH2基、−OH基または−OCH3基を有する
    ことができ、アシルアルキル基、アルコキシアルキル
    基、アリールアルコキシアルケニル基およびアリールア
    ルコキシアルキル基は、それぞれ、アシル基、アルコキ
    シ基またはアリールアルコキシ基を、アルキル幹または
    アルケニル幹に複数個有していても良く、R6とR7およ
    びR8とR10は、共有結合で結ばれていても良く、R9
    11およびR12は、C1〜15のアルキレン基、アルケ
    ニレン基、またはアリーレン基であり、アリーレン基の
    核には置換基として、C1〜4のアルキル基、ハロゲン
    基、−NO2基、−NH2基、−OH基または−OCH3
    基を有することができ、mは、1〜100の整数であ
    る。)
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