JPH0987675A - キレート剤およびこれを含有する洗剤組成物 - Google Patents
キレート剤およびこれを含有する洗剤組成物Info
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- JPH0987675A JPH0987675A JP3022996A JP3022996A JPH0987675A JP H0987675 A JPH0987675 A JP H0987675A JP 3022996 A JP3022996 A JP 3022996A JP 3022996 A JP3022996 A JP 3022996A JP H0987675 A JPH0987675 A JP H0987675A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 キレート性能および分散性に優れ、しかも良
好な生分解性を有する新規なキレート剤、およびこのキ
レート剤を含有する、洗浄力および水溶性に優れ、さら
に生分解性も良好な洗剤組成物を提供する。 【解決手段】 一般式(1) 【化1】 (式中、Lは、−(CH2)m−または−C2H4−(NH
−C2H4)n−(ここで、mは2〜6の整数であり、n
は1〜6の整数である)を表し、R1およびR2は、それ
ぞれ独立して、水素原子または炭素数1〜8の直鎖もし
くは分岐したアルキル基を表し、X1およびX2は、それ
ぞれ独立して、アルカリ金属またはアルカリ土類金属原
子を表す)で表される不飽和ジカルボン酸金属塩とアミ
ノカルボン酸金属塩とを反応させて得られる多価カルボ
ン酸金属塩をキレート剤として用いる。そして、このキ
レート剤と界面活性剤とを混合して洗剤組成物とする。
好な生分解性を有する新規なキレート剤、およびこのキ
レート剤を含有する、洗浄力および水溶性に優れ、さら
に生分解性も良好な洗剤組成物を提供する。 【解決手段】 一般式(1) 【化1】 (式中、Lは、−(CH2)m−または−C2H4−(NH
−C2H4)n−(ここで、mは2〜6の整数であり、n
は1〜6の整数である)を表し、R1およびR2は、それ
ぞれ独立して、水素原子または炭素数1〜8の直鎖もし
くは分岐したアルキル基を表し、X1およびX2は、それ
ぞれ独立して、アルカリ金属またはアルカリ土類金属原
子を表す)で表される不飽和ジカルボン酸金属塩とアミ
ノカルボン酸金属塩とを反応させて得られる多価カルボ
ン酸金属塩をキレート剤として用いる。そして、このキ
レート剤と界面活性剤とを混合して洗剤組成物とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規なキレート剤お
よびこのキレート剤を含有する洗剤組成物に関する。詳
しくは、キレート性能および分散性に優れ、さらに良好
な生分解性を有することから、例えば洗剤用ビルダーと
して有用なキレート剤、およびこのキレート剤を含有す
る洗剤組成物に関する。
よびこのキレート剤を含有する洗剤組成物に関する。詳
しくは、キレート性能および分散性に優れ、さらに良好
な生分解性を有することから、例えば洗剤用ビルダーと
して有用なキレート剤、およびこのキレート剤を含有す
る洗剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】キレート剤は金属イオン封鎖を目的とし
て、繊維、紙パルプ、洗剤、金属表面処理、写真などの
様々な分野で使用されており、金属イオンの弊害を除去
するためには欠かせないものである。そのなかでも硬水
中のカルシウムおよびマグネシウムの除去は洗剤をはじ
めとして多くの分野で必要とされる工程であり、また繊
維紙パルプ工業の漂白工程においては、漂白剤である過
酸化水素などの金属による分解を抑制するためにキレー
ト剤が使用されている。従来より広く使用されているキ
レート剤としては、エチレンジアミン四酢酸があるがこ
の化合物は生分解されにくいことが指摘されており、環
境保護の観点からその使用が懸念されている。また、洗
剤用ビルダーも富栄養化の問題からリン酸塩からゼオラ
イトへ変換されたが、ゼオライトは水に不溶であるた
め、過剰に用いられた場合、下水管や水処理施設に閉塞
を引き起こす欠点を有している。したがって、洗剤用ビ
ルダーとしても、キレート性能、すなわちカルシウムや
マグネシウムを捕捉する性能に優れ、しかも良好な生分
解性を有するキレート剤が望まれている。
て、繊維、紙パルプ、洗剤、金属表面処理、写真などの
様々な分野で使用されており、金属イオンの弊害を除去
するためには欠かせないものである。そのなかでも硬水
中のカルシウムおよびマグネシウムの除去は洗剤をはじ
めとして多くの分野で必要とされる工程であり、また繊
維紙パルプ工業の漂白工程においては、漂白剤である過
酸化水素などの金属による分解を抑制するためにキレー
ト剤が使用されている。従来より広く使用されているキ
レート剤としては、エチレンジアミン四酢酸があるがこ
の化合物は生分解されにくいことが指摘されており、環
境保護の観点からその使用が懸念されている。また、洗
剤用ビルダーも富栄養化の問題からリン酸塩からゼオラ
イトへ変換されたが、ゼオライトは水に不溶であるた
め、過剰に用いられた場合、下水管や水処理施設に閉塞
を引き起こす欠点を有している。したがって、洗剤用ビ
ルダーとしても、キレート性能、すなわちカルシウムや
マグネシウムを捕捉する性能に優れ、しかも良好な生分
解性を有するキレート剤が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記のよう
な事情に着目してなされたものであって、キレート性能
および分散性に優れ、さらに生分解性も良好な新規なキ
レート剤を提供することを目的とする。
な事情に着目してなされたものであって、キレート性能
および分散性に優れ、さらに生分解性も良好な新規なキ
レート剤を提供することを目的とする。
【0004】また、本発明は、上記キレート剤をビルダ
ーとして含有し、洗浄力および水溶性に優れ、しかも良
好な生分解性を有する洗剤組成物を提供することを目的
とする。
ーとして含有し、洗浄力および水溶性に優れ、しかも良
好な生分解性を有する洗剤組成物を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、後記一般
式(1)で表される不飽和ジカルボン酸金属塩とアミノ
カルボン酸金属塩とを反応させて得られる多価カルボン
酸金属塩が優れたキレート性能および分散性を有し、し
かも良好な生分解性を有することを見出し、この知見に
基づいて本発明を完成するに至った。
式(1)で表される不飽和ジカルボン酸金属塩とアミノ
カルボン酸金属塩とを反応させて得られる多価カルボン
酸金属塩が優れたキレート性能および分散性を有し、し
かも良好な生分解性を有することを見出し、この知見に
基づいて本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、一般式(1):
【0007】
【化4】
【0008】(式中、Lは、−(CH2)m−または−C
2H4−(NH−C2H4)n−(ここで、mは2〜6の整
数であり、nは1〜6の整数である)を表し、R1およ
びR2は、それぞれ独立して、水素原子または炭素数1
〜8の直鎖もしくは分岐したアルキル基を表し、X1お
よびX2は、それぞれ独立して、アルカリ金属またはア
ルカリ土類金属原子を表す)で表される不飽和ジカルボ
ン酸金属塩とアミノカルボン酸金属塩とを反応させて得
られる多価カルボン酸金属塩、該多価カルボン酸金属塩
の製法および該多価カルボン酸金属塩からなるキレート
剤に関する。
2H4−(NH−C2H4)n−(ここで、mは2〜6の整
数であり、nは1〜6の整数である)を表し、R1およ
びR2は、それぞれ独立して、水素原子または炭素数1
〜8の直鎖もしくは分岐したアルキル基を表し、X1お
よびX2は、それぞれ独立して、アルカリ金属またはア
ルカリ土類金属原子を表す)で表される不飽和ジカルボ
ン酸金属塩とアミノカルボン酸金属塩とを反応させて得
られる多価カルボン酸金属塩、該多価カルボン酸金属塩
の製法および該多価カルボン酸金属塩からなるキレート
剤に関する。
【0009】また、本発明は上記キレート剤をビルダー
として含有する洗剤組成物に関する。
として含有する洗剤組成物に関する。
【0010】本発明のキレート剤はさらに次のように特
定することができる。
定することができる。
【0011】(1)一般式(1)の不飽和ジカルボン酸
金属塩が、一般式(1)においてmが2、3または4、
あるいはnが1または2であり、R1およびR2がともに
水素原子であり、またX1およびX2がともにナトリウム
原子である不飽和ジカルボン酸ジナトリウム塩であるキ
レート剤。
金属塩が、一般式(1)においてmが2、3または4、
あるいはnが1または2であり、R1およびR2がともに
水素原子であり、またX1およびX2がともにナトリウム
原子である不飽和ジカルボン酸ジナトリウム塩であるキ
レート剤。
【0012】(2)アミノカルボン酸金属塩が後記一般
式(3)で表されるモノアミノモノカルボン酸のモノナ
トリウム塩、後記一般式(4)で表されるモノアミノジ
カルボン酸のジナトリウム塩および後記一般式(5)で
表されるヒドロキシアミノ酸のモノナトリウム塩から選
ばれる少なくとも1種であるキレート剤。
式(3)で表されるモノアミノモノカルボン酸のモノナ
トリウム塩、後記一般式(4)で表されるモノアミノジ
カルボン酸のジナトリウム塩および後記一般式(5)で
表されるヒドロキシアミノ酸のモノナトリウム塩から選
ばれる少なくとも1種であるキレート剤。
【0013】(3)アミノカルボン酸金属塩がグリシ
ン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、アス
パラギン酸、グルタミン酸、β−ヒドロキシアスパラギ
ン酸、セリンおよびトレオニンから選ばれる少なくとも
1種のナトリウム塩であるキレート剤。
ン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、アス
パラギン酸、グルタミン酸、β−ヒドロキシアスパラギ
ン酸、セリンおよびトレオニンから選ばれる少なくとも
1種のナトリウム塩であるキレート剤。
【0014】(4)不飽和ジカルボン酸金属塩とこの不
飽和ジカルボン酸金属塩1モル当り1.5〜2.5モル
のアミノカルボン酸金属塩とを反応させて得られるキレ
ート剤。
飽和ジカルボン酸金属塩1モル当り1.5〜2.5モル
のアミノカルボン酸金属塩とを反応させて得られるキレ
ート剤。
【0015】(5)不飽和ジカルボン酸ナトリウム塩に
アミノカルボン酸と水酸化ナトリウムとを供給し、反応
させて得られるキレート剤。
アミノカルボン酸と水酸化ナトリウムとを供給し、反応
させて得られるキレート剤。
【0016】(6)カルシウムイオンキレート安定度定
数(pKCa2+)(以下、単に「安定度定数」という場
合もある)が3.5〜5.5、分散性が0.3〜0.
6、生分解性が60%以上であるキレート剤。
数(pKCa2+)(以下、単に「安定度定数」という場
合もある)が3.5〜5.5、分散性が0.3〜0.
6、生分解性が60%以上であるキレート剤。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明のキレート剤の調製には、
出発原料の一つとして前記一般式(1)で表される不飽
和ジカルボン酸金属塩、すなわち不飽和ジカルボン酸の
アルカリ金属(例えば、ナトリウム、カリウムなど)お
よび/またはアルカリ土類金属(例えば、マグネシウ
ム、カルシウムなど)の塩を用いる。この不飽和ジカル
ボン酸金属塩は、一般式(2):
出発原料の一つとして前記一般式(1)で表される不飽
和ジカルボン酸金属塩、すなわち不飽和ジカルボン酸の
アルカリ金属(例えば、ナトリウム、カリウムなど)お
よび/またはアルカリ土類金属(例えば、マグネシウ
ム、カルシウムなど)の塩を用いる。この不飽和ジカル
ボン酸金属塩は、一般式(2):
【0018】
【化5】
【0019】(式中、LおよびR1、R2は前記一般式
(1)におけると同じ意味を有する)で表される不飽和
ジカルボン酸とアルカリ金属および/またはアルカリ土
類金属の水酸化物と反応させることにより容易に得られ
る。上記一般式(2)で表される不飽和ジカルボン酸
は、例えば、Indian Journal of C
hemistry,Vol.32A,July,199
3(589−593)に記載の公知の方法により、無水
マレイン酸とアミノ基またはアルキル置換アミノ基を少
なくとも2個有する化合物とを有機溶媒中で反応させる
ことにより容易に調製することができる(後記合成例1
参照)。上記アミノ基含有化合物の代表例としては、エ
チレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレン
テトラミン、テトラエチレンペンタミン、1,3−プロ
パンジアミン、1,4−ブタンジアミン、1,5−ペン
タンジアミンおよび1,6−ヘキサンジアミンを挙げる
ことができる。
(1)におけると同じ意味を有する)で表される不飽和
ジカルボン酸とアルカリ金属および/またはアルカリ土
類金属の水酸化物と反応させることにより容易に得られ
る。上記一般式(2)で表される不飽和ジカルボン酸
は、例えば、Indian Journal of C
hemistry,Vol.32A,July,199
3(589−593)に記載の公知の方法により、無水
マレイン酸とアミノ基またはアルキル置換アミノ基を少
なくとも2個有する化合物とを有機溶媒中で反応させる
ことにより容易に調製することができる(後記合成例1
参照)。上記アミノ基含有化合物の代表例としては、エ
チレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレン
テトラミン、テトラエチレンペンタミン、1,3−プロ
パンジアミン、1,4−ブタンジアミン、1,5−ペン
タンジアミンおよび1,6−ヘキサンジアミンを挙げる
ことができる。
【0020】上記不飽和ジカルボン酸金属塩のうち、一
般式(1)において、mが2、3または4、あるいはn
が1または2であり、R1およびR2がともに水素原子で
あり、またX1およびX2がともにアルカリ金属原子、特
にナトリウム原子である不飽和ジカルボン酸ジナトリウ
ム塩が好適に用いられる。これら不飽和ジカルボン酸ジ
ナトリウム塩の代表例を以下に挙げる。
般式(1)において、mが2、3または4、あるいはn
が1または2であり、R1およびR2がともに水素原子で
あり、またX1およびX2がともにアルカリ金属原子、特
にナトリウム原子である不飽和ジカルボン酸ジナトリウ
ム塩が好適に用いられる。これら不飽和ジカルボン酸ジ
ナトリウム塩の代表例を以下に挙げる。
【0021】
【化6】
【0022】
【化7】
【0023】他の出発原料としてのアミノカルボン酸金
属塩については、分子内にアミノ基とカルボキシル基と
を有するアミノカルボン酸の金属塩、すなわちアルカリ
金属(例えば、ナトリウム、カリウムなど)および/ま
たはアルカリ土類金属(例えば、マグネシウム、カルシ
ウムなど)の塩であればいずれも使用することができる
が、これらのうちアミノカルボン酸ナトリウム塩が好適
に用いられる。本発明で一般に用いられるアミノカルボ
ン酸の代表例を挙げると次のとおりである。
属塩については、分子内にアミノ基とカルボキシル基と
を有するアミノカルボン酸の金属塩、すなわちアルカリ
金属(例えば、ナトリウム、カリウムなど)および/ま
たはアルカリ土類金属(例えば、マグネシウム、カルシ
ウムなど)の塩であればいずれも使用することができる
が、これらのうちアミノカルボン酸ナトリウム塩が好適
に用いられる。本発明で一般に用いられるアミノカルボ
ン酸の代表例を挙げると次のとおりである。
【0024】(a)モノアミノモノカルボン酸類 一般式(3):R3CH(NH2)COOHで表される
が、特にR3が水素原子または炭素数1〜8、好ましく
は1〜4の直鎖または分岐したアルキル基であるアミノ
カルボン酸が好適に用いられる。R3は水酸基で置換さ
れていてもよい。代表例としては、グリシン、アラニ
ン、バリン、ロイシン、イソロイシンなどを挙げること
ができる。これらのうち、グリシンが特に好適に用いら
れる。
が、特にR3が水素原子または炭素数1〜8、好ましく
は1〜4の直鎖または分岐したアルキル基であるアミノ
カルボン酸が好適に用いられる。R3は水酸基で置換さ
れていてもよい。代表例としては、グリシン、アラニ
ン、バリン、ロイシン、イソロイシンなどを挙げること
ができる。これらのうち、グリシンが特に好適に用いら
れる。
【0025】(b)モノアミノジカルボン酸類 一般式(4):HOOC−R4−CH(NH2)COOH
で表されるが、特にR4が炭素数1〜8、好ましくは1
〜4の直鎖または分岐したアルキレン基、特に好ましく
はメチレン基またはエチレン基であるアミノカルボン酸
が好適に用いられる。R4は水酸基で置換されていても
よく、特にヒドロキシメチレン基が好適である。代表例
としては、アスパラギン酸、グルタミン酸、β−ヒドロ
キシアスパラギン酸などを挙げることができる。
で表されるが、特にR4が炭素数1〜8、好ましくは1
〜4の直鎖または分岐したアルキレン基、特に好ましく
はメチレン基またはエチレン基であるアミノカルボン酸
が好適に用いられる。R4は水酸基で置換されていても
よく、特にヒドロキシメチレン基が好適である。代表例
としては、アスパラギン酸、グルタミン酸、β−ヒドロ
キシアスパラギン酸などを挙げることができる。
【0026】(c)ヒドロキシアミノ酸類 一般式(5):R5(OH)−CH(NH2)COOHで
表されるが、特にR5が炭素数1〜8、好ましくは1〜
4の直鎖または分岐したアルキル基、特に好ましくはメ
チル基または炭素数1〜3のアルキル基置換メチル基で
あるアミノカルボン酸が好適に用いられる。R5は水酸
基で置換されていてもよい。代表例としては、セリン、
トレオニンなどを挙げることができる。
表されるが、特にR5が炭素数1〜8、好ましくは1〜
4の直鎖または分岐したアルキル基、特に好ましくはメ
チル基または炭素数1〜3のアルキル基置換メチル基で
あるアミノカルボン酸が好適に用いられる。R5は水酸
基で置換されていてもよい。代表例としては、セリン、
トレオニンなどを挙げることができる。
【0027】(d)その他 その他のアミノカルボン酸の代表例としては、イミノジ
酢酸のほかに、システィン、シスチンなどの硫黄を含む
アミノカルボン酸、フェニルアラニン、チロシンなどの
芳香族核を有するアミノカルボン酸、ヒスチジン、トリ
プトファンなどの複素環を有するアミノカルボン酸など
を挙げることができる。
酢酸のほかに、システィン、シスチンなどの硫黄を含む
アミノカルボン酸、フェニルアラニン、チロシンなどの
芳香族核を有するアミノカルボン酸、ヒスチジン、トリ
プトファンなどの複素環を有するアミノカルボン酸など
を挙げることができる。
【0028】上記アミノカルボン酸のうち好適なものと
しては、グリシン、アラニン、ロイシン、イソロイシ
ン、アスパラギン酸、グルタミン酸、β−ヒドロキシア
スパラギン酸、セリンおよびトレオニンを挙げることが
できる。
しては、グリシン、アラニン、ロイシン、イソロイシ
ン、アスパラギン酸、グルタミン酸、β−ヒドロキシア
スパラギン酸、セリンおよびトレオニンを挙げることが
できる。
【0029】上記の一般式(1)で表される不飽和ジカ
ルボン酸金属塩とアミノカルボン酸金属塩との反応は、
通常、水性媒体中で行うが、反応条件下で不活性なジオ
キサンなどの親水性の有機溶媒を含む媒体中で行うこと
もできる。具体的には、水性媒体中で不飽和ジカルボン
酸金属塩とこの不飽和ジカルボン酸金属塩1モルに対し
1.5〜2.5モル、好ましくは1.8〜2.2モルの
アミノカルボン酸金属塩とを、通常、常圧下、40〜1
40℃、好ましくは60〜100℃の範囲の温度で反応
させる。なお、アミノカルボン酸金属塩として、2種類
のアミノカルボン酸金属塩を用いて不飽和ジカルボン酸
金属塩の両端に異なるアミノカルボン酸金属塩が付加す
るようにしてもよい(後記の化合物I−16、−17お
よび−18参照)。
ルボン酸金属塩とアミノカルボン酸金属塩との反応は、
通常、水性媒体中で行うが、反応条件下で不活性なジオ
キサンなどの親水性の有機溶媒を含む媒体中で行うこと
もできる。具体的には、水性媒体中で不飽和ジカルボン
酸金属塩とこの不飽和ジカルボン酸金属塩1モルに対し
1.5〜2.5モル、好ましくは1.8〜2.2モルの
アミノカルボン酸金属塩とを、通常、常圧下、40〜1
40℃、好ましくは60〜100℃の範囲の温度で反応
させる。なお、アミノカルボン酸金属塩として、2種類
のアミノカルボン酸金属塩を用いて不飽和ジカルボン酸
金属塩の両端に異なるアミノカルボン酸金属塩が付加す
るようにしてもよい(後記の化合物I−16、−17お
よび−18参照)。
【0030】不飽和ジカルボン酸金属塩は上記反応を行
うのと同一の反応器中で一般式(2)の不飽和ジカルボ
ン酸と、この不飽和カルボン酸に対し約2モル当量のア
ルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物とを反応
させて調製しても、あるいは別の反応器で予め調製した
不飽和ジカルボン酸金属塩を用いてもよい。また、アミ
ノカルボン酸金属塩の代わりにアミノカルボン酸および
このアミノカルボン酸のすべてのカルボキシル基を金属
塩とするに必要な量のアルカリ金属またはアルカリ土類
金属の水酸化物とを別々に反応器に導入してもよい。こ
の場合も先ずアミノカルボン酸とアルカリ金属またはア
ルカリ土類金属の水酸化物とが反応してアミノカルボン
酸金属塩が形成された後に、このアミノカルボン酸金属
塩が不飽和ジカルボン酸金属塩と反応して多価カルボン
酸金属塩が得られる。なお、アミノカルボン酸金属塩の
代わりにアミノカルボン酸のみを用いては目的とする多
価カルボン酸金属塩を得ることはできない。したがっ
て、本発明における不飽和ジカルボン酸金属塩とアミノ
カルボン酸金属塩との反応は、アミノカルボン酸金属塩
の代わりにアミノカルボン酸と当該金属の水酸化物とを
用い、これらを不飽和ジカルボン酸金属塩と反応させる
方法も包含するものである。
うのと同一の反応器中で一般式(2)の不飽和ジカルボ
ン酸と、この不飽和カルボン酸に対し約2モル当量のア
ルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物とを反応
させて調製しても、あるいは別の反応器で予め調製した
不飽和ジカルボン酸金属塩を用いてもよい。また、アミ
ノカルボン酸金属塩の代わりにアミノカルボン酸および
このアミノカルボン酸のすべてのカルボキシル基を金属
塩とするに必要な量のアルカリ金属またはアルカリ土類
金属の水酸化物とを別々に反応器に導入してもよい。こ
の場合も先ずアミノカルボン酸とアルカリ金属またはア
ルカリ土類金属の水酸化物とが反応してアミノカルボン
酸金属塩が形成された後に、このアミノカルボン酸金属
塩が不飽和ジカルボン酸金属塩と反応して多価カルボン
酸金属塩が得られる。なお、アミノカルボン酸金属塩の
代わりにアミノカルボン酸のみを用いては目的とする多
価カルボン酸金属塩を得ることはできない。したがっ
て、本発明における不飽和ジカルボン酸金属塩とアミノ
カルボン酸金属塩との反応は、アミノカルボン酸金属塩
の代わりにアミノカルボン酸と当該金属の水酸化物とを
用い、これらを不飽和ジカルボン酸金属塩と反応させる
方法も包含するものである。
【0031】本発明の反応は、前記反応温度で撹拌下に
数時間加熱することにより終了し、水性媒体を留去する
と、目的物が白色の固体として、ほぼ定量的に得られ
る。特に、水溶液中で反応を行う場合、水の留去を行う
ことなく、反応混合物をそのまま製品とすることができ
る。
数時間加熱することにより終了し、水性媒体を留去する
と、目的物が白色の固体として、ほぼ定量的に得られ
る。特に、水溶液中で反応を行う場合、水の留去を行う
ことなく、反応混合物をそのまま製品とすることができ
る。
【0032】本発明のキレート化合物は、前記一般式
(1)で表される不飽和ジカルボン酸金属塩とアミノカ
ルボン酸金属塩とを反応させて得られるが、反応生成物
としての多価カルボン酸金属塩は単一化合物ではなく複
数の化合物からなる混合物と考えられている。例えば、
一般式(1)においてm=2、R1、R2=水素原子であ
る不飽和ジカルボン酸ジナトリウム塩とアスパラギン酸
ジナトリウム塩とを反応させた場合、次のように3種類
の化合物1、2および3の混合物が生成するものと考え
られているが、現時点ではこれら化合物をそれぞれ単離
することはできない。
(1)で表される不飽和ジカルボン酸金属塩とアミノカ
ルボン酸金属塩とを反応させて得られるが、反応生成物
としての多価カルボン酸金属塩は単一化合物ではなく複
数の化合物からなる混合物と考えられている。例えば、
一般式(1)においてm=2、R1、R2=水素原子であ
る不飽和ジカルボン酸ジナトリウム塩とアスパラギン酸
ジナトリウム塩とを反応させた場合、次のように3種類
の化合物1、2および3の混合物が生成するものと考え
られているが、現時点ではこれら化合物をそれぞれ単離
することはできない。
【0033】
【化8】
【0034】したがって、一般式(1)の不飽和ジカル
ボン酸金属塩とアミノカルボン酸金属塩とを反応させて
得られる多価カルボン酸金属塩からなるキレート化合物
中には少なくとも上記化合物1に相当する化合物が含ま
れている。表1に示した不飽和ジカルボン酸金属塩とア
ミノカルボン酸金属塩とを反応させた場合に得られる上
記化合物1に相当する化合物を例示すると次のとおりで
ある。
ボン酸金属塩とアミノカルボン酸金属塩とを反応させて
得られる多価カルボン酸金属塩からなるキレート化合物
中には少なくとも上記化合物1に相当する化合物が含ま
れている。表1に示した不飽和ジカルボン酸金属塩とア
ミノカルボン酸金属塩とを反応させた場合に得られる上
記化合物1に相当する化合物を例示すると次のとおりで
ある。
【0035】
【表1】
【0036】
【化9】
【0037】
【化10】
【0038】
【化11】
【0039】
【化12】
【0040】
【化13】
【0041】
【化14】
【0042】本発明によって得られる多価カルボン酸金
属塩からなるキレート剤は優れたキレート性能および分
散性を有し、しかも良好な生分解性を備えている。具体
的には、本発明のキレート剤は、安定度定数3.5〜
5.5、分散性0.3〜0.6および生分解性60%以
上を有し、特に安定度定数4.5〜5.5、分散性0.
4〜0.6および生分解性80%以上のキレート剤が好
適に用いられる。なお、上記の安定度定数、分散性およ
び生分解性は後記実施例4に記載した方法にしたがって
測定したものである。
属塩からなるキレート剤は優れたキレート性能および分
散性を有し、しかも良好な生分解性を備えている。具体
的には、本発明のキレート剤は、安定度定数3.5〜
5.5、分散性0.3〜0.6および生分解性60%以
上を有し、特に安定度定数4.5〜5.5、分散性0.
4〜0.6および生分解性80%以上のキレート剤が好
適に用いられる。なお、上記の安定度定数、分散性およ
び生分解性は後記実施例4に記載した方法にしたがって
測定したものである。
【0043】上記のような特性からして、本発明のキレ
ート剤は、粉末あるいは任意の濃度の水溶液として幅広
く使用することができ、特に洗剤用ビルダーとして好適
に用いられる。
ート剤は、粉末あるいは任意の濃度の水溶液として幅広
く使用することができ、特に洗剤用ビルダーとして好適
に用いられる。
【0044】本発明の洗剤組成物は上記キレート剤と界
面活性剤とを包含するものである。ここで使用する界面
活性剤の種類には特段の制限はなく、アルキルサルフェ
ート、アルキルベンゼンサルフェート、アルキルベンゼ
ンスルホネート、オレフィンスルフォネート、アルコキ
シル化アルコール、アルキルフェノール、アルキルフェ
ノールサルフェート、脂肪酸スルフォネート、脂肪酸エ
ステルスルホネートなどの従来より知られた種々の陰イ
オン界面活性剤、非イオン界面活性剤および陽イオン界
面活性剤を用いることができる。これらは単独でも、あ
るいは2種以上を適宜混合して使用することもできる。
本発明の洗剤組成物中の界面活性剤含量は通常1〜40
重量%であり、好ましくは1〜30重量%である。
面活性剤とを包含するものである。ここで使用する界面
活性剤の種類には特段の制限はなく、アルキルサルフェ
ート、アルキルベンゼンサルフェート、アルキルベンゼ
ンスルホネート、オレフィンスルフォネート、アルコキ
シル化アルコール、アルキルフェノール、アルキルフェ
ノールサルフェート、脂肪酸スルフォネート、脂肪酸エ
ステルスルホネートなどの従来より知られた種々の陰イ
オン界面活性剤、非イオン界面活性剤および陽イオン界
面活性剤を用いることができる。これらは単独でも、あ
るいは2種以上を適宜混合して使用することもできる。
本発明の洗剤組成物中の界面活性剤含量は通常1〜40
重量%であり、好ましくは1〜30重量%である。
【0045】上記キレート剤の含量についても特に制限
はなく適宜決定することができるが、通常、洗剤組成物
の重量基準で、1〜30重量%であり、好ましくは3〜
20重量%である。
はなく適宜決定することができるが、通常、洗剤組成物
の重量基準で、1〜30重量%であり、好ましくは3〜
20重量%である。
【0046】本発明の洗剤組成物には、上記のキレート
剤と界面活性剤とのほかに、所望により周知の洗浄補助
剤、例えばゼオライトなどのビルダー、プロテアーゼな
どの酵素、過ホウ酸などの漂白剤あるいは漂白助剤、汚
れ防止剤、沈澱防止剤、布柔軟化剤などを適宜含有させ
ることも可能である。
剤と界面活性剤とのほかに、所望により周知の洗浄補助
剤、例えばゼオライトなどのビルダー、プロテアーゼな
どの酵素、過ホウ酸などの漂白剤あるいは漂白助剤、汚
れ防止剤、沈澱防止剤、布柔軟化剤などを適宜含有させ
ることも可能である。
【0047】本発明の洗剤組成物の形態は粉体、液体、
ペースト状など特に限定されない。粉体にするときの調
製方法としては、例えば上記のキレート剤および界面活
性剤と、その他の洗浄補助剤とを含む液体またはスラリ
ーを噴霧乾燥により粉体としてもよいし、また上記のキ
レート剤を単独、あるいはゼオライト、炭酸塩、硫酸塩
などの無機塩類との混合物として粉体化し、その後に界
面活性剤と混合してもよい。
ペースト状など特に限定されない。粉体にするときの調
製方法としては、例えば上記のキレート剤および界面活
性剤と、その他の洗浄補助剤とを含む液体またはスラリ
ーを噴霧乾燥により粉体としてもよいし、また上記のキ
レート剤を単独、あるいはゼオライト、炭酸塩、硫酸塩
などの無機塩類との混合物として粉体化し、その後に界
面活性剤と混合してもよい。
【0048】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。
説明する。
【0049】合成例1 (化合物II−1の合成) 無水マレイン酸19.6g(0.2モル)をジメチルホ
ルムアミド(DMF)50mlに溶解した後、冷却しな
がらエチレンジアミン6.0g(0.1モル)をゆっく
りと滴下した。滴下終了後、室温で1時間撹拌し、溶媒
を留去した後得られた固体をアセトンで洗浄した(収率
98モル%)。生成物の分析結果を以下に示す。
ルムアミド(DMF)50mlに溶解した後、冷却しな
がらエチレンジアミン6.0g(0.1モル)をゆっく
りと滴下した。滴下終了後、室温で1時間撹拌し、溶媒
を留去した後得られた固体をアセトンで洗浄した(収率
98モル%)。生成物の分析結果を以下に示す。
【0050】元素分析 C10H12N2O6 C(%) H(%) N(%) 計算値 46.88 4.72 10.93 実測値 46.06 4.86 11.02NMR分析 1 H−NMR(D2O)[ppm] 6.26(2H)、5.87(2H)、3.29(4
H) 上記分析結果から、生成物は前記の化合物II−1と特
定された。
H) 上記分析結果から、生成物は前記の化合物II−1と特
定された。
【0051】実施例1 (化合物I−1を含有する多価
カルボン酸金属塩の合成) 合成例1で得られた化合物II−1の25.6g(0.
1モル)と水50gを含む4つ口フラスコに48重量%
水酸化ナトリウム水溶液16.7gを滴下した後、グリ
シン15.0g(0.2モル)を加え、さらに48重量
%水酸化ナトリウム水溶液16.7gを加えた。滴下終
了後、85℃で6時間加熱、撹拌した。ロータリーエバ
ポレーターで水を留去した後、得られた無色の固体を水
−メタノールで繰り返し精製した。生成物を1H−NM
Rで分析した結果を以下に示す。
カルボン酸金属塩の合成) 合成例1で得られた化合物II−1の25.6g(0.
1モル)と水50gを含む4つ口フラスコに48重量%
水酸化ナトリウム水溶液16.7gを滴下した後、グリ
シン15.0g(0.2モル)を加え、さらに48重量
%水酸化ナトリウム水溶液16.7gを加えた。滴下終
了後、85℃で6時間加熱、撹拌した。ロータリーエバ
ポレーターで水を留去した後、得られた無色の固体を水
−メタノールで繰り返し精製した。生成物を1H−NM
Rで分析した結果を以下に示す。
【0052】NMR分析 1 H−NMR(D2O)[ppm] 3.32(2H)、3.20(2H)、3.08(4
H)、2.42(4H) 上記分析結果から、生成物は前記化合物I−1を含む多
価カルボン酸ナトリウム塩であると特定された。この反
応における多価カルボン酸ナトリウム塩の収率は88モ
ル%であった。
H)、2.42(4H) 上記分析結果から、生成物は前記化合物I−1を含む多
価カルボン酸ナトリウム塩であると特定された。この反
応における多価カルボン酸ナトリウム塩の収率は88モ
ル%であった。
【0053】実施例2 (化合物I−7を含有する多価
カルボン酸金属塩の合成) 合成例1で得られた化合物II−1の25.6g(0.
1モル)と水50gを含む4つ口フラスコに48重量%
水酸化ナトリウム水溶液16.7gを滴下した後、アス
パラギン酸26.6g(0.2モル)を加え、さらに4
8重量%水酸化ナトリウム水溶液33.4gを加えた。
滴下終了後、85℃で6時間加熱、撹拌した。ロータリ
ーエバポレーターで水を留去した後、得られた無色の固
体を水−メタノールで繰り返し精製した。生成物を1H
−NMRで分析した結果を以下に示す。
カルボン酸金属塩の合成) 合成例1で得られた化合物II−1の25.6g(0.
1モル)と水50gを含む4つ口フラスコに48重量%
水酸化ナトリウム水溶液16.7gを滴下した後、アス
パラギン酸26.6g(0.2モル)を加え、さらに4
8重量%水酸化ナトリウム水溶液33.4gを加えた。
滴下終了後、85℃で6時間加熱、撹拌した。ロータリ
ーエバポレーターで水を留去した後、得られた無色の固
体を水−メタノールで繰り返し精製した。生成物を1H
−NMRで分析した結果を以下に示す。
【0054】NMR分析 1 H−NMR(D2O)[ppm] 3.97(4H)、3.20(4H)、2.99−2.
80(8H) 上記分析結果から、生成物は前記化合物I−7を含む多
価カルボン酸ナトリウム塩であると特定された。この反
応における多価カルボン酸ナトリウム塩の収率は88モ
ル%であった。
80(8H) 上記分析結果から、生成物は前記化合物I−7を含む多
価カルボン酸ナトリウム塩であると特定された。この反
応における多価カルボン酸ナトリウム塩の収率は88モ
ル%であった。
【0055】実施例3 (化合物I−13を含む多価カ
ルボン酸ナトリウム塩の合成) 実施例2において、アスパラギン酸の代わりにβ−ヒド
ロキシアスパラギン酸を用いた以外は実施例2と同様の
反応を行った。生成物を1H−NMRで分析した結果を
以下に示す。
ルボン酸ナトリウム塩の合成) 実施例2において、アスパラギン酸の代わりにβ−ヒド
ロキシアスパラギン酸を用いた以外は実施例2と同様の
反応を行った。生成物を1H−NMRで分析した結果を
以下に示す。
【0056】NMR分析 1 H−NMR(D2O)[ppm] 4.14(2H)、3.38(2H)、3.29(2
H)、3.18(4H)、2.41(4H) 上記分析結果から、生成物は前記化合物I−13を含む
多価カルボン酸ナトリウム塩であると特定された。この
反応における多価カルボン酸ナトリウム塩の収率は86
モル%であった。
H)、3.18(4H)、2.41(4H) 上記分析結果から、生成物は前記化合物I−13を含む
多価カルボン酸ナトリウム塩であると特定された。この
反応における多価カルボン酸ナトリウム塩の収率は86
モル%であった。
【0057】実施例4 (キレート剤としての特性値の
測定) 実施例1〜3で得られた多価カルボン酸ナトリウム塩
の、キレート剤に要求される特性としての、安定度定
数、分散性および生分解性を測定し、その結果を表2に
示した。測定方法はそれぞれ次のとおりである。
測定) 実施例1〜3で得られた多価カルボン酸ナトリウム塩
の、キレート剤に要求される特性としての、安定度定
数、分散性および生分解性を測定し、その結果を表2に
示した。測定方法はそれぞれ次のとおりである。
【0058】安定度定数(pKCa2+(25℃)) (1)検量線の作成 塩化カルシウムを用いてカルシウムイオン濃度が10-4
M、10-3Mおよび10-2Mである溶液を調製し、各々
の溶液の電位を測定した。この測定値に基づき、カルシ
ウムイオン濃度の対数と溶液の電位との検量線を作成し
た。
M、10-3Mおよび10-2Mである溶液を調製し、各々
の溶液の電位を測定した。この測定値に基づき、カルシ
ウムイオン濃度の対数と溶液の電位との検量線を作成し
た。
【0059】(2)安定度定数の測定 サンプルおよびカルシウムイオンの濃度が各々10-3M
となるように調製した溶液(100cc)を10分間撹
拌した後、溶液の電位を測定した。上記(1)で作成し
た検量線により、測定電位に相当するカルシウムイオン
濃度を求め、下記式にしたがって安定度定数を算出し
た。ただし、サンプルとカルシウムイオンとが1:1の
錯体を形成するものとした。また、上記測定は、pH1
0.0、イオン強度0.1および温度25℃の条件下に
て実施した。
となるように調製した溶液(100cc)を10分間撹
拌した後、溶液の電位を測定した。上記(1)で作成し
た検量線により、測定電位に相当するカルシウムイオン
濃度を求め、下記式にしたがって安定度定数を算出し
た。ただし、サンプルとカルシウムイオンとが1:1の
錯体を形成するものとした。また、上記測定は、pH1
0.0、イオン強度0.1および温度25℃の条件下に
て実施した。
【0060】
【数1】
【0061】分散性 以下の条件で測定サンプルを調製し、撹拌、靜置した後
に測定して得た吸光度をこのサンプルのクレイ分散性と
した。この数値が大きいほどクレイ分散性が高いことを
意味する。
に測定して得た吸光度をこのサンプルのクレイ分散性と
した。この数値が大きいほどクレイ分散性が高いことを
意味する。
【0062】<測定条件> サンプル:10mg クレイ :アマゾンクレイ 1.0g 撹拌時間:10分間(マグネチックスターラ使用) 靜置時間:24時間 測定方法:100ccメスシリンダーにサンプルおよび
クレイを秤取した後、水で100ccにした。これを撹
拌、靜置した後、メスシリンダーの最上部10ccをサ
ンプリングし、1cmセルを使用して、UV380nm
における吸光度を測定し、その数値をクレイ分散性とし
た。
クレイを秤取した後、水で100ccにした。これを撹
拌、靜置した後、メスシリンダーの最上部10ccをサ
ンプリングし、1cmセルを使用して、UV380nm
における吸光度を測定し、その数値をクレイ分散性とし
た。
【0063】生分解性 OECDテストガイドラインに定められた修正MITI
法を参考にし、以下の条件で測定した。
法を参考にし、以下の条件で測定した。
【0064】<試験条件> サンプル濃度:30ppm 汚泥濃度 :100ppm(下水処理場汚泥) 温度 :25±1℃ 試験期間 :28日間 測定項目 :TOC(全有機炭素量) なお、比較のため、市販のキレート剤であるクエン酸、
ゼオライト、ニトリロ三酢酸(NTA)およびエチレン
ジアミン四酢酸(EDTA)も同様に測定し、その結果
を表2に示した。
ゼオライト、ニトリロ三酢酸(NTA)およびエチレン
ジアミン四酢酸(EDTA)も同様に測定し、その結果
を表2に示した。
【0065】
【表2】
【0066】表2の結果から、化合物I−1、I−7お
よびI−13を含む多価カルボン酸ナトリウム塩はキレ
ート性能および分散性に優れ、さらに良好な生分解性を
有することがわかる。
よびI−13を含む多価カルボン酸ナトリウム塩はキレ
ート性能および分散性に優れ、さらに良好な生分解性を
有することがわかる。
【0067】実施例5 (洗剤組成物およびその洗浄性
能) 実施例1〜3で得られた多価カルボン酸ナトリウム塩か
らなるキレート剤をビルダーとして用い、これと表3に
示す各種界面活性剤とを混合して表3に示す洗剤組成物
を調製した。これら洗剤組成物の洗浄力を木綿製人工汚
染布を用いて下記の条件で測定した。
能) 実施例1〜3で得られた多価カルボン酸ナトリウム塩か
らなるキレート剤をビルダーとして用い、これと表3に
示す各種界面活性剤とを混合して表3に示す洗剤組成物
を調製した。これら洗剤組成物の洗浄力を木綿製人工汚
染布を用いて下記の条件で測定した。
【0068】洗浄条件 試験機 :ターゴトメーター 洗浄液濃度:0.12重量% 使用水硬度:3度DH 浴比 :汚染布 4枚 1L 洗浄温度 :25℃ 回転数 :200回/分 洗浄時間 :10分 すすぎ :5分間1回 洗浄前後の布の表面反射率を測定し、下記式に従って、
各洗剤組成物の洗浄力を算出した。
各洗剤組成物の洗浄力を算出した。
【0069】洗浄力=[(洗浄後の布の表面反射率−洗
浄前の布の反射率)/(原布の反射率−洗浄前の布の反
射率)] 各洗剤組成物の洗浄力を表3のAの洗剤組成物の洗浄力
の値を100とした場合の相対値として表3に示した。
浄前の布の反射率)/(原布の反射率−洗浄前の布の反
射率)] 各洗剤組成物の洗浄力を表3のAの洗剤組成物の洗浄力
の値を100とした場合の相対値として表3に示した。
【0070】
【表3】
【0071】
【発明の効果】本発明のキレート剤は、キレート性能お
よび分散性に優れ、しかも良好な生分解性を有してい
る。このため、本発明のキレート剤は特に洗剤用ビルダ
ーとして有用である。
よび分散性に優れ、しかも良好な生分解性を有してい
る。このため、本発明のキレート剤は特に洗剤用ビルダ
ーとして有用である。
【0072】本発明の洗剤組成物は、洗浄力および水溶
性に優れ、しかも良好な生分解性を有する。
性に優れ、しかも良好な生分解性を有する。
Claims (4)
- 【請求項1】 一般式(1): 【化1】 (式中、Lは、−(CH2)m−または−C2H4−(NH
−C2H4)n−(ここで、mは2〜6の整数であり、n
は1〜6の整数である)を表し、R1およびR2は、それ
ぞれ独立して、水素原子または炭素数1〜8の直鎖もし
くは分岐したアルキル基を表し、X1およびX2は、それ
ぞれ独立して、アルカリ金属またはアルカリ土類金属原
子を表す)で表される不飽和ジカルボン酸金属塩とアミ
ノカルボン酸金属塩とを反応させて得られる多価カルボ
ン酸金属塩からなるキレート剤。 - 【請求項2】 請求項1記載のキレート剤および界面活
性剤を含有する洗剤組成物。 - 【請求項3】 一般式(1): 【化2】 (式中、Lは、−(CH2)m−または−C2H4−(NH
−C2H4)n−(ここで、mは2〜6の整数であり、n
は1〜6の整数である)を表し、R1およびR2は、それ
ぞれ独立して、水素原子または炭素数1〜8の直鎖もし
くは分岐したアルキル基を表し、X1およびX2は、それ
ぞれ独立して、アルカリ金属またはアルカリ土類金属原
子を表す)で表される不飽和ジカルボン酸金属塩とアミ
ノカルボン酸金属塩とを反応させて得られる多価カルボ
ン酸金属塩。 - 【請求項4】 一般式(1): 【化3】 (式中、Lは、−(CH2)m−または−C2H4−(NH
−C2H4)n−(ここで、mは2〜6の整数であり、n
は1〜6の整数である)を表し、R1およびR2は、それ
ぞれ独立して、水素原子または炭素数1〜8の直鎖もし
くは分岐したアルキル基を表し、X1およびX2は、それ
ぞれ独立して、アルカリ金属またはアルカリ土類金属原
子を表す)で表される不飽和ジカルボン酸金属塩とアミ
ノカルボン酸金属塩とを反応させることを特徴とする多
価カルボン酸金属塩の製法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3022996A JPH0987675A (ja) | 1995-07-18 | 1996-02-19 | キレート剤およびこれを含有する洗剤組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7-181795 | 1995-07-18 | ||
| JP18179595 | 1995-07-18 | ||
| JP3022996A JPH0987675A (ja) | 1995-07-18 | 1996-02-19 | キレート剤およびこれを含有する洗剤組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0987675A true JPH0987675A (ja) | 1997-03-31 |
Family
ID=26368541
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3022996A Pending JPH0987675A (ja) | 1995-07-18 | 1996-02-19 | キレート剤およびこれを含有する洗剤組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0987675A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6465676B2 (en) | 2000-01-18 | 2002-10-15 | Tosoh Corporation | Aminopolycarboxylates, process for producing the same and use thereof |
-
1996
- 1996-02-19 JP JP3022996A patent/JPH0987675A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6465676B2 (en) | 2000-01-18 | 2002-10-15 | Tosoh Corporation | Aminopolycarboxylates, process for producing the same and use thereof |
| US6900351B2 (en) | 2000-01-18 | 2005-05-31 | Tosoh Corporation | Aminopolycarboxylates, process for producing the same and use thereof |
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