JPH09921A - 光高透過性酸化物光触媒素子 - Google Patents

光高透過性酸化物光触媒素子

Info

Publication number
JPH09921A
JPH09921A JP7147437A JP14743795A JPH09921A JP H09921 A JPH09921 A JP H09921A JP 7147437 A JP7147437 A JP 7147437A JP 14743795 A JP14743795 A JP 14743795A JP H09921 A JPH09921 A JP H09921A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
titanium
zirconium
iso
tetra
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7147437A
Other languages
English (en)
Inventor
Norihiko Miyazaki
典彦 宮崎
Yutaka Hagiwara
裕 萩原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawai Musical Instruments Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instruments Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawai Musical Instruments Manufacturing Co Ltd filed Critical Kawai Musical Instruments Manufacturing Co Ltd
Priority to JP7147437A priority Critical patent/JPH09921A/ja
Publication of JPH09921A publication Critical patent/JPH09921A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Catalysts (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光触媒膜自体が十分な光高透過性を有すると
ともに、基材も光触媒を活性化する光に対して光高透過
性であることにより、光触媒を活性化する光を効率的に
利用できる光高透過性酸化物光触媒素子の実現。 【構成】 加熱した、紫外線に対して高透過性で視覚的
に透明な基材(ホウケイ酸ガラス)上にシ゛-イソ-フ゜ロホ゜キシ・
ヒ゛ス(アセチルアセトナト)チタンの20重量%エタノール溶液を噴霧
することにより形成した光高透過性酸化チタン光触媒
は、図1(a)に示すごとく、結晶の配向を揃えてなる
酸化チタン膜からなる。このような酸化チタン膜は光高
透過性とともに可視光に対する透明性が生じる。したが
って酸化チタン膜に十分にその光触媒能力を発揮させる
と共に、その酸化チタン膜を透過した十分な量の光が次
の光触媒に到達し、その光触媒を活性化することができ
る。また素子全体が透明であるために反応容器に適用し
た場合に内部が観察できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光高透過性酸化物光触
媒素子に関し、特に、結晶の配向を揃えて酸化チタンま
たは酸化ジルコニウムからなる膜を光高透過性基材上に
備えた光高透過性酸化物光触媒素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光により物質を分解する酸化チタ
ン光触媒や酸化ジルコニウム光触媒が知られている(特
開平6−126189号、特開平6−315614号等
の各公報)。例えば、特開平6−126189号公報で
は、酸化ジルコニウムの粉体を二酸化炭素水溶液に分散
し、光の存在下に、水を分解するとともに二酸化炭素を
還元して、水素、酸素および一酸化炭素を製造してい
る。また、特開平6−315614号公報では、環境大
気中の窒素酸化物等を除去するために、ビルの外壁など
に粉体の酸化チタンを主成分とする光触媒をシート状あ
るいはパネル状にして配置して、太陽光中の近紫外線に
より、光触媒を活性化し、大気中の窒素酸化物等を硝酸
等に変化させる汚染物質の除去方法およびその浄化材が
提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前者の利用形態におい
て、酸化ジルコニウム光触媒あるいは酸化チタン光触媒
は、単に粉体として溶液に分散されて、反応容器の外部
から触媒を活性化させる光を照射されていた。しかし、
白濁状になった溶液では、完全に内部の全ての粉体粒子
に対して十分な光が届くことはなかった。また白濁状に
なるため、反応状態が外部から見て解り難いと言う問題
もあった。
【0004】後者の利用形態として、酸化チタン光触媒
は、光を効率的に受けるために、粉体の酸化チタンをバ
インダーを用いて基材の表面に成膜していた。粉体の酸
化チタンは、白色顔料としても知られているごとく、隠
蔽力の大きいものである。したがって、更に光の利用効
率を上げようとして、この粉体の酸化チタンからなる膜
を多数重ね、透過光も光触媒活性に利用しようとして
も、酸化チタン膜自身の光の透過性が低いため、光源か
ら直接光を受ける酸化チタン膜は十分な光触媒作用を示
しても、その影に隠れている2枚目以降の酸化チタン膜
には、ほとんど光が到達せず、光の利用効率を上げるこ
とはできなかった。
【0005】またこのようにほぼ完全に隠蔽されてしま
うので、上記基材が光を十分に透過するガラスであって
も、または基材としての反応容器が光を十分に透過する
容器であっても、それらの表面に酸化チタン膜を設ける
と、酸化チタン膜の影に隠れている部分については、や
はり外部から観察できないと言う問題は解決されていな
い。粉体の酸化ジルコニウムを用いた光触媒膜について
も同じ問題が存在した。
【0006】本発明は、従来の粉体の酸化チタンや粉体
の酸化ジルコニウムを利用した光触媒膜と比較して、光
触媒膜自体が十分な光高透過性を有するとともに、基材
も光触媒を活性化する光に対して光高透過性であること
により、光触媒を活性化する光を効率的に利用できる光
高透過性酸化物光触媒素子、更に基材が可視光に対して
透明であることにより、外部からの観察が可能となる光
高透過性酸化物光触媒素子を提供することを目的とする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
酸化チタンまたは酸化ジルコニウムの光触媒を活性化す
る光に対して高い透過性を有する基材上に、結晶の配向
を揃えて酸化チタン膜または酸化ジルコニウム膜を形成
した光高透過性酸化物光触媒素子である。
【0008】請求項2記載の発明は、酸化雰囲気にて熱
分解して酸化チタンとなることができるチタン化合物、
その溶液またはその分散液を、熱分解可能な温度に熱し
た前記基材上に、酸化雰囲気下にて塗布することにより
形成された請求項1記載の光高透過性酸化物光触媒素子
である。
【0009】請求項3記載の発明は、前記チタン化合物
が、有機チタン化合物である請求項2記載の光高透過性
酸化物光触媒素子である。請求項4記載の発明は、前記
有機チタン化合物が、テトラ−イソ−プロポキシチタ
ン、テトラ−ブトキシチタン、テトラキス(2−エチル
ヘキシルオキシ)チタン、テトラステアリルオキシチタ
ン、ジ−イソ−プロポキシ・ビス(アセチルアセトナ
ト)チタン、ジ−ノーマル−ブトキシ・ビス(トリエタ
ノールアミナト)チタン、チタニウムステアレート、チ
タニウム−イソ−プロポキシオクチレングリコレート、
テトラ−イソ−プロポキシチタン重合体、テトラ−ノー
マル−ブトキシチタン重合体、ジヒドロキシ・ビス(ラ
クタト)チタン、プロパンジオキシチタンビス(エチル
アセトアセテート)、オキソチタンビス(モノアンモニ
ウムオキサレート)、トリ−ノーマル−ブトキシチタン
モノステアレート、ジ−イソ−プロポキシチタンジステ
アレート、ジヒドロキシ・ビス(ラクタト)チタン・ア
ンモニウム塩、およびテトラ−メトキシチタンの内から
選ばれた1種以上からなる請求項3記載の光高透過性酸
化物光触媒素子である。
【0010】請求項5記載の発明は、前記有機チタン化
合物が、ジ−イソ−プロポキシ・ビス(アセチルアセト
ナト)チタン、テトラ−ノーマル−ブトキシチタン、テ
トラ−イソ−プロポキシチタン、ジ−ノーマル−ブトキ
シ・ビス(トリエタノールアミナト)チタン、およびチ
タニウム−イソ−プロポキシオクチレングリコレートの
内から選ばれた1種以上からなる請求項3記載の光高透
過性酸化物光触媒素子である。
【0011】請求項6記載の発明は、前記チタン化合物
が、無機チタン化合物である請求項2記載の光高透過性
酸化物光触媒素子である。請求項7記載の発明は、前記
無機チタン化合物が、塩化チタンである請求項6記載の
光高透過性酸化物光触媒素子である。
【0012】請求項8記載の発明は、酸化雰囲気にて熱
分解して酸化ジルコニウムとなることができるジルコニ
ウム化合物、その溶液またはその分散液を、熱分解可能
な温度に熱した前記基材上に、酸化雰囲気下にて塗布す
ることにより形成された請求項1記載の光高透過性酸化
物光触媒素子である。
【0013】請求項9記載の発明は、前記ジルコニウム
化合物が、有機ジルコニウム化合物である請求項8記載
の光高透過性酸化物光触媒素子である。請求項10記載
の発明は、前記有機ジルコニウム化合物が、テトラ−イ
ソ−プロポキシジルコニウム、テトラ−ブトキシジルコ
ニウム、テトラキス(2−エチルヘキシルオキシ)ジル
コニウム、テトラステアリルオキシジルコニウム、ジ−
イソ−プロポキシ・ビス(アセチルアセトナト)ジルコ
ニウム、ジ−ノーマル−ブトキシ・ビス(トリエタノー
ルアミナト)ジルコニウム、ジルコニウムステアレー
ト、ジルコニウム−イソ−プロポキシオクチレングリコ
レート、テトラ−イソ−プロポキシジルコニウム重合
体、テトラ−ノーマル−ブトキシジルコニウム重合体、
ジヒドロキシ・ビス(ラクタト)ジルコニウム、プロパ
ンジオキシジルコニウムビス(エチルアセトアセテー
ト)、オキソジルコニウムビス(モノアンモニウムオキ
サレート)、トリ−ノーマル−ブトキシジルコニウムモ
ノステアレート、ジ−イソ−プロポキシジルコニウムジ
ステアレート、ジヒドロキシ・ビス(ラクタト)ジルコ
ニウム・アンモニウム塩、およびテトラ−メトキシジル
コニウムの内から選ばれた1種以上からなる請求項9記
載の光高透過性酸化物光触媒素子である。
【0014】請求項11記載の発明は、前記有機ジルコ
ニウム化合物が、テトラ−イソ−プロポキシジルコニウ
ム、およびテトラ−イソ−ブトキシジルコニウムの内か
ら選ばれた1種以上からなる請求項9記載の光高透過性
酸化物光触媒素子である。
【0015】請求項12記載の発明は、前記ジルコニウ
ム化合物が、無機ジルコニウム化合物である請求項8記
載の光高透過性酸化物光触媒素子である。請求項13記
載の発明は、前記無機ジルコニウム化合物が、塩化ジル
コニウムである請求項12記載の光高透過性酸化物光触
媒素子である。
【0016】請求項14記載の発明は、前記基材が、更
に、可視光に対して透明である請求項1〜13のいずれ
か記載の光高透過性酸化物光触媒素子である。
【0017】
【作用及び発明の効果】請求項1の光高透過性酸化物光
触媒素子は、結晶の配向を揃えて酸化チタン膜または酸
化ジルコニウム膜が形成されているため、酸化チタン膜
自体または酸化ジルコニウム膜自体は、光高透過性(光
の透過性が高いことを意味する。)の膜として、基材上
に形成されている。したがって、この膜により、光触媒
を活性化する光が従来のように遮蔽されることはない。
更に、基材(例えば、無アルカリガラス等)自体も、光
触媒を活性化する光に対して光高透過性であるため、酸
化チタン膜または酸化ジルコニウム膜と基材とからなる
酸化物光触媒素子は光高透過性な素子となる。
【0018】したがって、この素子を用いた場合に、素
子自身が光触媒を活性化する光を遮蔽しないので、透過
光を他の光触媒(本発明の素子に限らない。)等に利用
させることができ、光の利用効率が向上する。また、結
晶の配向を揃えた酸化チタン膜または酸化ジルコニウム
膜は、可視光線に対しては光高透過性ばかりか透明性も
有しており、基材が可視光線に対しても透明であれば、
光高透過性酸化物光触媒素子全体としても可視光線に対
して透明となり、光高透過性酸化物光触媒素子の向こう
側に存在するものの状態を視覚にて確認することができ
る。
【0019】この光高透過性酸化物光触媒素子は、酸化
雰囲気にて熱分解して酸化チタンとなることができるチ
タン化合物、その溶液またはその分散液を、熱分解可能
な温度に熱した基材上に、酸化雰囲気下にて塗布するこ
とにより形成される。また、酸化ジルコニウムの場合も
同様に、酸化雰囲気にて熱分解して酸化ジルコニウムと
なることができるジルコニウム化合物、その溶液または
その分散液を、熱分解可能な温度に熱した基材上に、酸
化雰囲気下にて塗布することにより形成される。
【0020】このような製造工程により、基材上に酸化
チタンあるいは酸化ジルコニウムの膜が形成されると、
そのままで基材表面に固定されるので、従来のごとく、
バインダーを用いて固定する必要が無く。製造上も容易
である。上記光高透過性酸化物光触媒素子上の光高透過
性酸化チタン膜あるいは光高透過性酸化ジルコニウム膜
は、すべて結晶性の酸化チタンあるいは酸化ジルコニウ
ムから構成されている必要はない。結晶性の酸化チタン
あるいは酸化ジルコニウムの間に非晶質の酸化チタンあ
るいは酸化ジルコニウムが存在していても良い。非晶質
の酸化チタンあるいは酸化ジルコニウムも光高透過性で
あることから、酸化チタンあるいは酸化ジルコニウムの
配向した結晶の間に存在していても、光高透過性を阻害
することはほとんど無い。尚、非晶質の酸化チタンある
いは酸化ジルコニウムのみでは、光触媒能力は存在しな
い。
【0021】光高透過性酸化チタン光触媒は、アナター
ス型の(101),(200),(211)面以外の結
晶面のX線回折強度がほとんどない酸化チタン膜である
と、十分に高い光透過性と共に、可視光に対する透明性
と高い光触媒能力とを有していることから好ましい。
【0022】また、アナタース型の(101)面以外の
結晶面のX線回折強度がほとんどない酸化チタン膜から
なる光高透過性酸化チタン光触媒でも同様である。尚、
酸化チタンの結晶の配向が揃っていれば良いのであるか
ら、これ以外の結晶面の組合わせであっても良い。例え
ば、アナタース型の(004)面とルチル型の(10
1)面との組合わせでも良い。
【0023】一般的な傾向として、前記光高透過性酸化
チタン膜が薄いほど、アナタース型の(101)のみに
なり易い。例えば、膜厚が200nm以下であれば、ほ
とんどアナタース型の(101)のみとなる。しかし、
アナタース型の(101)のみよりも、他の結晶面もX
線回折に表れた方が、光触媒能力が高い。更に、光触媒
能力と、光高透過性および可視光に対する透明性との両
立を考慮すると、3種類ほどの結晶面のみがX線回折に
現れることが好ましい。例えば、アナタース型の(10
1),(200),(211)面のみであることが好ま
しい。このような3面になり易い膜厚は、800nm前
後(例えば600〜1000nmの範囲)である。10
00nmから厚い方へ離れるほど光触媒能力は有しつつ
も光透過率や可視光に対する透明性が低下するので、余
り厚くすることは好ましくない。また、600nmから
薄い方へ離れるほど、X線回折に現れる結晶面が少なく
なり、また結晶自体も少なり、光透過率や可視光に対す
る透明性は向上しても光触媒能力が低下するので、余り
薄くすることは好ましくない。
【0024】酸化ジルコニウムとしてもX線回折につい
ては酸化チタンと同様なことが言える。酸化雰囲気にて
熱分解して酸化チタンとなることができるチタン化合物
としては、有機チタン化合物および無機チタン化合物が
存在する。また酸化雰囲気にて熱分解して酸化ジルコニ
ウムとなることができるジルコニウム化合物としては、
有機ジルコニウム化合物および無機ジルコニウム化合物
が存在する。
【0025】有機チタン化合物としては、テトラ−イソ
−プロポキシチタン、テトラ−ブトキシチタン、テトラ
キス(2−エチルヘキシルオキシ)チタン、テトラステ
アリルオキシチタン、ジ−イソ−プロポキシ・ビス(ア
セチルアセトナト)チタン、ジ−ノーマル−ブトキシ・
ビス(トリエタノールアミナト)チタン、チタニウムス
テアレート、チタニウム−イソ−プロポキシオクチレン
グリコレート、テトラ−イソ−プロポキシチタン重合
体、テトラ−ノーマル−ブトキシチタン重合体、ジヒド
ロキシ・ビス(ラクタト)チタン、プロパンジオキシチ
タンビス(エチルアセトアセテート)、オキソチタンビ
ス(モノアンモニウムオキサレート)、トリ−ノーマル
−ブトキシチタンモノステアレート、ジ−イソ−プロポ
キシチタンジステアレート、ジヒドロキシ・ビス(ラク
タト)チタン・アンモニウム塩、およびテトラ−メトキ
シチタン等が挙げられる。
【0026】これらの有機チタン化合物は、単独で、ま
たは2種以上からなる化合物を組合わせて用いられる。
すなわち、1種以上からなる有機チタン化合物が用いら
れる。これらの有機チタン化合物の内でも、ジ−イソ−
プロポキシ・ビス(アセチルアセトナト)チタン、テト
ラ−ノーマル−ブトキシチタン、テトラ−イソ−プロポ
キシチタン、ジ−ノーマル−ブトキシ・ビス(トリエタ
ノールアミナト)チタン、およびチタニウム−イソ−プ
ロポキシオクチレングリコレートの内から選ばれた1種
以上からなるものが、容易に熱分解し、光触媒能力が有
り、光高透過性が高く、かつ可視光線では特に十分に透
明となり、更に基材への付着性の点からも好ましい。
【0027】組合せとしては、例えば、ジ−イソ−プロ
ポキシ・ビス(アセチルアセトナト)チタンとチタニウ
ム−イソ−プロポキシオクチレングリコレートとの混合
物(例えば、モル比で3/7〜7/3)、ジ−イソ−プ
ロポキシ・ビス(アセチルアセトナト)チタンとテトラ
−イソ−プロポキシチタンとの混合物(例えば、モル比
で3/7〜7/3)、ジ−イソ−プロポキシ・ビス(ア
セチルアセトナト)チタンとテトラ−ブトキシチタン
[この内でも特にテトラ−ノーマル−ブトキシチタン]
との混合物(例えば、モル比で3/7〜7/3)、ジ−
イソ−プロポキシ・ビス(アセチルアセトナト)チタン
とジ−ノーマル−ブトキシ・ビス(トリエタノールアミ
ナト)チタンとの混合物(例えば、モル比で3/7〜7
/3)、あるいはジ−イソ−プロポキシ・ビス(アセチ
ルアセトナト)チタンとテトラキス(2−エチルヘキシ
ルオキシ)チタンとの混合物(例えば、モル比で3/7
〜7/3)等が挙げられる。
【0028】有機ジルコニウム化合物としては、テトラ
−イソ−プロポキシジルコニウム、テトラ−ブトキシジ
ルコニウム、テトラキス(2−エチルヘキシルオキシ)
ジルコニウム、テトラステアリルオキシジルコニウム、
ジ−イソ−プロポキシ・ビス(アセチルアセトナト)ジ
ルコニウム、ジ−ノーマル−ブトキシ・ビス(トリエタ
ノールアミナト)ジルコニウム、ジルコニウムステアレ
ート、ジルコニウム−イソ−プロポキシオクチレングリ
コレート、テトラ−イソ−プロポキシジルコニウム重合
体、テトラ−ノーマル−ブトキシジルコニウム重合体、
ジヒドロキシ・ビス(ラクタト)ジルコニウム、プロパ
ンジオキシジルコニウムビス(エチルアセトアセテー
ト)、オキソジルコニウムビス(モノアンモニウムオキ
サレート)、トリ−ノーマル−ブトキシジルコニウムモ
ノステアレート、ジ−イソ−プロポキシジルコニウムジ
ステアレート、ジヒドロキシ・ビス(ラクタト)ジルコ
ニウム・アンモニウム塩、およびテトラ−メトキシジル
コニウム等が挙げられる。
【0029】これらの有機ジルコニウム化合物は、単独
で、または2種以上からなる化合物を組合わせて用いら
れる。すなわち、1種以上からなる有機ジルコニウム化
合物が用いられる。これらの有機ジルコニウム化合物の
内でも、テトラ−イソ−プロポキシジルコニウム、およ
びテトラ−イソ−ブトキシジルコニウムの内から選ばれ
た1種以上からなるものが、容易に熱分解し、光触媒能
力が有り、光高透過性が高く、かつ可視光線では十分に
特に透明となり、更に基材への付着性の点からも好まし
い。
【0030】組合せとしては、例えば、ジ−イソ−プロ
ポキシ・ビス(アセチルアセトナト)ジルコニウムとジ
ルコニウム−イソ−プロポキシオクチレングリコレート
との混合物(例えば、モル比で3/7〜7/3)、ジ−
イソ−プロポキシ・ビス(アセチルアセトナト)ジルコ
ニウムとテトラ−イソ−プロポキシジルコニウムとの混
合物(例えば、モル比で3/7〜7/3)、ジ−イソ−
プロポキシ・ビス(アセチルアセトナト)ジルコニウム
とテトラ−ブトキシジルコニウム[この内でも特にテト
ラ−ノーマル−ブトキシジルコニウム]との混合物(例
えば、モル比で3/7〜7/3)等が挙げられる。
【0031】無機チタン化合物としては、塩化チタン
(TiCl4 )等が挙げられ、無機ジルコニウム化合物
としては、塩化ジルコニウム(ZrCl4 )等が挙げら
れる。無機チタン化合物あるいは無機ジルコニウム化合
物と有機チタン化合物あるいは有機ジルコニウム化合物
とを混合して用いても良い。
【0032】これらのチタン化合物あるいはジルコニウ
ム化合物は、そのまま用いられるか、または溶媒や分散
媒を用いて、溶液あるいは、コロイド溶液、乳濁液もし
くは懸濁液といった分散液として用いる。特に、噴霧法
(スプレー法)にて基材に吹き付ける場合には、流動性
の無い物は、溶液や分散液として用いる。
【0033】ここに利用できる溶媒あるいは分散媒とし
ては、エタノール、メタノール、プロパノール、ブタノ
ールといったアルコール類が挙げられ、その他の溶媒あ
るいは分散媒としては、ヘキサン、トルエン、クロロベ
ンゼン、塩化メチルあるいはパークロロエチレン等が挙
げられる。この内でも、特に、塩化メチルが、前記有機
チタン化合物あるいは有機ジルコニウム化合物の溶解力
が強くかつ粘度が小さくて流動性が良いので、薄く塗布
し易く、好ましい。また、エタノールは、前記有機チタ
ン化合物あるいは有機ジルコニウム化合物の溶解力と作
業の環境衛生の面から好ましい。尚、溶媒や分散媒は少
量の水を含んでいても良い。この水によりチタン化合物
あるいはジルコニウム化合物が加水分解しても最終的に
は基材上で酸化チタンあるいは酸化ジルコニウムになる
からである。また、この水が含まれていた方が、酸化チ
タンあるいは酸化ジルコニウムになり易い場合もある。
【0034】溶媒や分散媒へのチタン化合物やジルコニ
ウム化合物の溶解濃度あるいは分散濃度は、基材への塗
布のし易さ、形成する酸化チタン膜や酸化ジルコニウム
膜の厚さ、結晶化の状態等から適宜選択すれば良い。前
述したチタン化合物あるいはジルコニウム化合物を液体
の場合はそのまま、あるいは溶液や分散液として、固体
の場合は、粉体としてそのまま、あるいは溶液や分散液
として、熱分解可能な温度に熱した基材上に、酸化雰囲
気下にて塗布することにより、酸化チタン光触媒あるい
は酸化ジルコニウム光触媒が生成される。
【0035】基材の温度としては、例えば、400℃〜
600℃であり、チタン化合物やジルコニウム化合物の
分解性に応じて適宜選択すれば良い。ただし、あまりに
低温度であると、例えば300℃以下であると、非晶質
が急速に増加し、光高透過性ではあるが光触媒能力が低
下するので好ましくない。
【0036】酸化雰囲気としては、熱分解により酸化チ
タンあるいは酸化ジルコニウムが生成するための酸素が
存在すれば良く、酸素分子そのものが存在しなくても、
反応により酸素を放出する物質が存在していても良い
し、チタン化合物自身またはジルコニウム化合物自身
や、その溶媒あるいは分散媒が酸素を供給しても良い。
酸化雰囲気としては、通常は空気中で十分であるが、特
別に酸素を供給した雰囲気で熱分解しても良い。また雰
囲気温度も分解温度であっても良いが、基材さえ分解に
十分な温度であれば、雰囲気温度は常温でも良いし、常
温より低温でも良い。
【0037】また、酸化チタンまたは酸化ジルコニウム
の光触媒を活性化する光に対して高い透過性の基材とし
ては、主にガラスであり、その中でも特に無アルカリガ
ラス、例えば、ホウケイ酸ガラス、石英ガラス等が好ま
しい。通常のアルカリガラスでも良いが、リチウムガラ
スやナトリウムガラスでも結晶化等によりリチウムやナ
トリウムの析出が抑えられていると、酸化物光触媒の光
触媒能力を長期間維持する上で好ましい。
【0038】また、基材としては、単に酸化物膜を形成
するためのみに用いられるのではなく、他の機能も兼用
しているものも入る。例えば、反応容器等であり、例え
ばガラスの反応容器の内面に、前記酸化チタンまたは酸
化ジルコニウムの光触媒膜を形成すれば、反応容器の透
明性を阻害しないので、内部の反応状態を観察すること
ができ、反応の制御やメンテナンス上、極めて有利であ
る。
【0039】この光高透過性酸化物光触媒素子の製造方
法としては、酸化雰囲気にて熱分解して酸化チタンとな
ることができるチタン化合物あるいは酸化雰囲気にて熱
分解して酸化ジルコニウムとなることができるジルコニ
ウム化合物、その溶液またはその分散液を、熱分解可能
な温度に熱した前記基材上に、酸化雰囲気下にて塗布す
ることにより、結晶の配向を揃えた光触媒能力を有する
光高透過性酸化チタン膜あるいは光高透過性酸化ジルコ
ニウム膜を生成することによりなされる。その結果、光
高透過性の光触媒能力がある酸化物光触媒素子を提供す
ることができる。
【0040】前記基材への塗布方法は、噴霧による方法
が最も良いが、他の塗布方法でも良い。前記チタン化合
物あるいは前記ジルコニウム化合物は、酸化雰囲気にて
熱分解で酸化チタンあるいは酸化ジルコニウムとなるも
のであるが、最終的に酸化チタンあるいは酸化ジルコニ
ウムになる中間の過程で、一旦、加水分解された後、更
に分解して酸化チタンあるいは酸化ジルコニウムとなっ
ても良い。例えば、熱分解時の雰囲気に水蒸気が含まれ
ている場合、あるいは、チタン化合物あるいはジルコニ
ウム化合物が、水または水を含む溶媒や分散媒により溶
液や分散液とされている場合などでは、一旦、加水分解
してから、酸化チタンあるいは酸化ジルコニウムとなる
行程が生じ易い。
【0041】
【実施例】
[実施例1]ジ−イソ−プロポキシ・ビス(アセチルア
セトナト)チタンの20重量%エタノール溶液を調製し
た。500℃に加熱した紫外線に対して高透過性で視覚
的に透明な基材(ここでは厚さ1.1mmのホウケイ酸
ガラス[無アルカリガラス]の板)を、常温の空気中に
配置して、直ちに、前記エタノール溶液を基材の表面
に、スプレー装置にて噴霧して光高透過性酸化物光触媒
素子を形成した。噴霧量は、ジ−イソ−プロポキシ・ビ
ス(アセチルアセトナト)チタンとして0.027g/
平方cmであった。
【0042】この結果、基材上には膜厚0.8μmの酸
化チタン膜が形成された。酸化チタン膜は強固に基材に
固着していた。視認により、この光高透過性酸化物光触
媒素子には、可視光線では光高透過性(波長550nm
にて96%の透過率であった)でかつ十分に透明な酸化
チタン膜が形成されており、全体としても十分に向こう
が見通せるほど透明であった。
【0043】[実施例2]テトラ−ノーマル−ブトキシ
チタンを用いて、実施例1と同じ工程・同じ条件下に
て、同じ基材上に膜厚0.8μmの酸化チタン膜を形成
した。酸化チタン膜は強固に基材に固着していた。
【0044】視認により、この光高透過性酸化物光触媒
素子には、可視光線では光高透過性(波長550nmに
て80%以上の透過率であった)でかつ十分に透明な酸
化チタン膜が形成されており、全体としても十分に向こ
うが見通せるほど透明であった。
【0045】[実施例3]実施例1と同じ有機チタン化
合物を用いて、実施例1と同じ工程で500℃の同じ基
材上に、膜厚0.2μmの酸化チタン膜を形成した。酸
化チタン膜は強固に基材に固着していた。
【0046】視認により、この光高透過性酸化物光触媒
素子には、、可視光線では光高透過性(波長550nm
にて96%の透過率であった)でかつ十分に透明な酸化
チタン膜が形成されており、全体としても十分に向こう
が見通せるほど透明であった。
【0047】[実施例4]ジ−ノーマル−ブトキシ・ビ
ス(トリエタノールアミナト)チタンを用いて、実施例
1と同じ工程・同じ条件下にて、同じ基材上に膜厚0.
8μmの酸化チタン膜を形成した。酸化チタン膜は強固
に基材に固着していた。
【0048】視認により、この光高透過性酸化物光触媒
素子には、、可視光線では光高透過性(波長550nm
にて80%以上の透過率であった)でかつ十分に透明な
酸化チタン膜が形成されており、全体としても十分に向
こうが見通せるほど透明であった。
【0049】[実施例5]テトラ−イソ−プロポキシチ
タンを用いて、実施例1と同じ工程・同じ条件下にて、
同じ基材上に膜厚0.8μmの酸化チタン膜を形成し
た。酸化チタン膜は強固に基材に固着していた。
【0050】視認により、この光高透過性酸化物光触媒
素子には、、可視光線では光高透過性(波長550nm
にて80%以上の透過率であった)でかつ十分に透明な
酸化チタン膜が形成されており、全体としても十分に向
こうが見通せるほど透明であった。
【0051】[実施例6]実施例5と同じ有機チタン化
合物を用いて、実施例1と同じ工程で400℃に加熱し
た同じ基材上に、膜厚0.8μmの酸化チタン膜を形成
した。酸化チタン膜は強固に基材に固着していた。
【0052】視認により、この光高透過性酸化物光触媒
素子には、、可視光線では光高透過性(波長550nm
にて80%以上の透過率であった)でかつ十分に透明な
酸化チタン膜が形成されており、全体としても十分に向
こうが見通せるほど透明であった。
【0053】[実施例7]有機ジルコニウム化合物とし
てテトラ−イソ−プロポキシジルコニウムを用い、実施
例1と同じ工程・同じ条件下にて、同じ基材上に膜厚
0.8μmの酸化ジルコニウム膜を形成した。酸化ジル
コニウム膜は強固に基材に固着していた。
【0054】視認により、この光高透過性酸化物光触媒
素子には、、可視光線では光高透過性(波長550nm
にて80%以上の透過率であった)でかつ十分に透明な
酸化ジルコニウム膜が形成されており、全体としても十
分に向こうが見通せるほど透明であった。
【0055】[比較例1]同じ基材上に、透明なバイン
ダーを用いて、粉体の酸化チタン膜を形成した。膜厚は
0.8μmであり、酸化チタンとして0.005g/平
方cmであった。視認により、この酸化チタン膜は、可
視光線では白濁して光透過性は低く、不透明であった。
【0056】[比較例2]実施例1と同じ有機チタン化
合物を用いて、実施例1と同じ工程で300℃に加熱し
た同じ基材上に、膜厚0.8μmの酸化チタン膜を形成
した。視認により、この酸化チタン膜は、可視光線では
光高透過性(波長550nmにて80%以上の透過率で
あった)でかつ十分に透明な膜が形成されていた。
【0057】[光触媒活性の測定]酸化チタン膜が形成
された実施例1〜3,7および比較例1,2にて酸化チ
タン膜を形成した基材を、それぞれ別々の石英ガラスの
容器に入れ、内部にエタノールガスを入れて、容器内部
のエタノール濃度を150ppmとした。次に容器外部
から15Wのブラックライト2本で、容器内部の基材表
面を照射した。照射30分後のエタノールの濃度変化を
表1に示す。
【0058】
【表1】
【0059】表1から明らかなごとく、実施例1〜3,
7については、光触媒能力があった。しかも実施例1〜
3,7は視認にて十分に透明であった。他の実施例4〜
6についても、ほぼ同様に光触媒能力があり、しかも視
認にて十分に透明であった。比較例1にも光触媒能力が
あったが、視認にては白濁したものであり、透明ではな
かった。比較例2については、視認にて十分に透明であ
るが光触媒能力はなかった。
【0060】[紫外線の光透過性の測定1]酸化チタン
膜が形成された実施例1〜7および比較例1,2にて酸
化チタン膜を形成した基材を、高圧水銀ランプ(紫外線
強度23.4W/平方cm)で、紫外線の透過率を測定
した。その結果を、前述した可視光の透過状態とともに
表2に示す。
【0061】
【表2】
【0062】表2から明らかなごとく、光触媒能力があ
る実施例1〜7は、紫外線の透過率にも、更に可視光の
透過率にも優れていることが判る。比較例1は光触媒能
力があるが、紫外線の透過率も、可視光の透過率も悪い
ことが判る。比較例2は、紫外線の透過率も、可視光の
透過率も優れているが、前述したごとく光触媒能力が無
い。
【0063】[紫外線の光透過性の測定2]実施例1お
よび比較例1について、前記水銀ランプを用いて、それ
ぞれ、1枚、2枚重ねおよび3枚重ねで測定した。その
結果を表3に示す。
【0064】
【表3】
【0065】表3から明らかなごとく、比較例1は1枚
目で10%未満の透過率であり、その後ろに隠れた2枚
目の基材表面の光触媒を活性化するには不十分である。
一方、実施例1では、2枚重ねても17%の透過率であ
り、3枚目の基材表面の光触媒も活性化することができ
る。
【0066】このことから、比較例1では何枚重ねても
最前列の1枚のみが光触媒活性を示すのみであるが、実
施例1では、前から3枚目までの酸化チタン膜が光触媒
活性を示し、光触媒としての作用も、同一の光源でも比
較例1のほぼ3倍となることが判る。他の実施例2〜7
についても実施例1とほぼ同様な結果であった。
【0067】[近紫外線の光透過性の測定3]実施例1
および比較例1について、前記水銀ランプの代りに強度
が1.1W/平方cmと弱い近紫外線を発生するブラッ
クライトを用いて、それぞれ、1枚および2枚重ねで測
定した。その結果を表4に示す。
【0068】
【表4】
【0069】表4から明らかなごとく、実施例1は2枚
目までの酸化チタン膜に十分に近紫外線が到達するが、
比較例1では1枚目を透過する近紫外線はほとんど無
い。したがって、近紫外線の状況下でも実施例1は比較
例1の2倍の光触媒作用を発揮することが判る。尚、他
の実施例2〜7についても実施例1とほぼ同様な結果で
あった。
【0070】[X線回折パターン測定]実施例1〜6ま
での基材上の酸化チタン膜および比較例1,2の基材上
の酸化チタン膜のX線回折パターンの測定を実施した。
その結果を図1〜3に示す。図1(a)は実施例1に、
図1(b)は実施例2に、図1(c)は実施例3に、図
2(a)は実施例4に、図2(b)は実施例5に、図2
(c)は実施例6に、図3(a)は比較例1に、図3
(b)は比較例2に対応する。
【0071】実施例1,5は、アナタース型結晶面とし
ての(101),(200),(211)のみが表れ、
他はほとんど存在しないことが判る。このことから、酸
化チタン膜は、配向が揃った結晶と非晶質の酸化チタン
から構成されていることが判る。
【0072】実施例2,3,6は、アナタース型結晶面
としての(101)のみが表れ、他はほとんど存在しな
いことが判る。このことから、酸化チタン膜は、配向が
揃った結晶と非晶質の酸化チタンから構成されているこ
とが判る。実施例4は、アナタース型結晶面としての
(004)、ルチル型結晶面としての(101)のみが
表れ、他はほとんど存在しないことが判る。このことか
ら、酸化チタン膜は、アナタース型もルチル型も共に結
晶面配向が揃った結晶と非晶質の酸化チタンから構成さ
れていることが判る。
【0073】比較例1は、粉体であるがゆえに、結晶が
あらゆる方向をランダムに向いているので、アナタース
型の全ての結晶面のパターンが出ている。逆に比較例2
は、全てが非晶質であり、結晶面のパターンはまったく
出ていない。
【0074】このことから、実施例1〜6の酸化チタン
膜は、結晶の配向を揃えてなることにより、光高透過性
の酸化チタン光触媒として実現されていることが判る。
尚、実施例の酸化チタン膜の副次的な性質として、可視
光線に対して透明な酸化チタン光触媒となっている。図
示していない実施例7についても、酸化チタンの場合と
同じく、粉体の酸化ジルコニウムに比較して、X線回折
に現れる結晶面の数が少なく、結晶面の配向が揃ってい
ることが判った。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1〜3のX線回折図である。
【図2】 実施例4〜6のX線回折図である。
【図3】 比較例1,2のX線回折図である。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸化チタンまたは酸化ジルコニウムの光触
    媒を活性化する光に対して高い透過性を有する基材上
    に、結晶の配向を揃えて酸化チタン膜または酸化ジルコ
    ニウム膜を形成した光高透過性酸化物光触媒素子。
  2. 【請求項2】酸化雰囲気にて熱分解して酸化チタンとな
    ることができるチタン化合物、その溶液またはその分散
    液を、熱分解可能な温度に熱した前記基材上に、酸化雰
    囲気下にて塗布することにより形成された請求項1記載
    の光高透過性酸化物光触媒素子。
  3. 【請求項3】前記チタン化合物が、有機チタン化合物で
    ある請求項2記載の光高透過性酸化物光触媒素子。
  4. 【請求項4】前記有機チタン化合物が、テトラ−イソ−
    プロポキシチタン、テトラ−ブトキシチタン、テトラキ
    ス(2−エチルヘキシルオキシ)チタン、テトラステア
    リルオキシチタン、ジ−イソ−プロポキシ・ビス(アセ
    チルアセトナト)チタン、ジ−ノーマル−ブトキシ・ビ
    ス(トリエタノールアミナト)チタン、チタニウムステ
    アレート、チタニウム−イソ−プロポキシオクチレング
    リコレート、テトラ−イソ−プロポキシチタン重合体、
    テトラ−ノーマル−ブトキシチタン重合体、ジヒドロキ
    シ・ビス(ラクタト)チタン、プロパンジオキシチタン
    ビス(エチルアセトアセテート)、オキソチタンビス
    (モノアンモニウムオキサレート)、トリ−ノーマル−
    ブトキシチタンモノステアレート、ジ−イソ−プロポキ
    シチタンジステアレート、ジヒドロキシ・ビス(ラクタ
    ト)チタン・アンモニウム塩、およびテトラ−メトキシ
    チタンの内から選ばれた1種以上からなる請求項3記載
    の光高透過性酸化物光触媒素子。
  5. 【請求項5】前記有機チタン化合物が、ジ−イソ−プロ
    ポキシ・ビス(アセチルアセトナト)チタン、テトラ−
    ノーマル−ブトキシチタン、テトラ−イソ−プロポキシ
    チタン、ジ−ノーマル−ブトキシ・ビス(トリエタノー
    ルアミナト)チタン、およびチタニウム−イソ−プロポ
    キシオクチレングリコレートの内から選ばれた1種以上
    からなる請求項3記載の光高透過性酸化物光触媒素子。
  6. 【請求項6】前記チタン化合物が、無機チタン化合物で
    ある請求項2記載の光高透過性酸化物光触媒素子。
  7. 【請求項7】前記無機チタン化合物が、塩化チタンであ
    る請求項6記載の光高透過性酸化物光触媒素子。
  8. 【請求項8】酸化雰囲気にて熱分解して酸化ジルコニウ
    ムとなることができるジルコニウム化合物、その溶液ま
    たはその分散液を、熱分解可能な温度に熱した前記基材
    上に、酸化雰囲気下にて塗布することにより形成された
    請求項1記載の光高透過性酸化物光触媒素子。
  9. 【請求項9】前記ジルコニウム化合物が、有機ジルコニ
    ウム化合物である請求項8記載の光高透過性酸化物光触
    媒素子。
  10. 【請求項10】前記有機ジルコニウム化合物が、テトラ
    −イソ−プロポキシジルコニウム、テトラ−ブトキシジ
    ルコニウム、テトラキス(2−エチルヘキシルオキシ)
    ジルコニウム、テトラステアリルオキシジルコニウム、
    ジ−イソ−プロポキシ・ビス(アセチルアセトナト)ジ
    ルコニウム、ジ−ノーマル−ブトキシ・ビス(トリエタ
    ノールアミナト)ジルコニウム、ジルコニウムステアレ
    ート、ジルコニウム−イソ−プロポキシオクチレングリ
    コレート、テトラ−イソ−プロポキシジルコニウム重合
    体、テトラ−ノーマル−ブトキシジルコニウム重合体、
    ジヒドロキシ・ビス(ラクタト)ジルコニウム、プロパ
    ンジオキシジルコニウムビス(エチルアセトアセテー
    ト)、オキソジルコニウムビス(モノアンモニウムオキ
    サレート)、トリ−ノーマル−ブトキシジルコニウムモ
    ノステアレート、ジ−イソ−プロポキシジルコニウムジ
    ステアレート、ジヒドロキシ・ビス(ラクタト)ジルコ
    ニウム・アンモニウム塩、およびテトラ−メトキシジル
    コニウムの内から選ばれた1種以上からなる請求項9記
    載の光高透過性酸化物光触媒素子。
  11. 【請求項11】前記有機ジルコニウム化合物が、テトラ
    −イソ−プロポキシジルコニウム、およびテトラ−イソ
    −ブトキシジルコニウムの内から選ばれた1種以上から
    なる請求項9記載の光高透過性酸化物光触媒素子。
  12. 【請求項12】前記ジルコニウム化合物が、無機ジルコ
    ニウム化合物である請求項8記載の光高透過性酸化物光
    触媒素子。
  13. 【請求項13】前記無機ジルコニウム化合物が、塩化ジ
    ルコニウムである請求項12記載の光高透過性酸化物光
    触媒素子。
  14. 【請求項14】前記基材が、更に、可視光に対して透明
    である請求項1〜13のいずれか記載の光高透過性酸化
    物光触媒素子。
JP7147437A 1995-06-14 1995-06-14 光高透過性酸化物光触媒素子 Pending JPH09921A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7147437A JPH09921A (ja) 1995-06-14 1995-06-14 光高透過性酸化物光触媒素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7147437A JPH09921A (ja) 1995-06-14 1995-06-14 光高透過性酸化物光触媒素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09921A true JPH09921A (ja) 1997-01-07

Family

ID=15430320

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7147437A Pending JPH09921A (ja) 1995-06-14 1995-06-14 光高透過性酸化物光触媒素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09921A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09248468A (ja) * 1996-03-18 1997-09-22 Toto Ltd 光触媒材及び光触媒材を用いた多機能材並びにその製造方法
JP2015169615A (ja) * 2014-03-10 2015-09-28 株式会社東芝 自動分析装置用反応管、反応管の洗浄方法および自動分析装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09248468A (ja) * 1996-03-18 1997-09-22 Toto Ltd 光触媒材及び光触媒材を用いた多機能材並びにその製造方法
JP2015169615A (ja) * 2014-03-10 2015-09-28 株式会社東芝 自動分析装置用反応管、反応管の洗浄方法および自動分析装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100327997B1 (ko) 광촉매복합체및그의제조방법
JP3498739B2 (ja) 光触媒体の形成方法および光触媒物質の製造方法
EP0737513B1 (en) Titanium oxide photocatalyst structure and method of manufacturing the same
US6066359A (en) Process for producing titanium oxide thin film, and photocatalyst
US5897958A (en) Modified titanium oxide sol, photocatalyst composition and photocatalyst composition-forming agent
US6355308B1 (en) Methods for producing oxides or composites thereof
KR20010067053A (ko) 광촉매 활성을 갖는 제품
JPH0971418A (ja) チタニア膜形成法
US6479141B1 (en) Photocatalytic coating composition and product having photocatalytic thin film
EP1153999B1 (en) Photocatalytic coating composition and product having thin photocatalytic film
JPWO1999028393A1 (ja) 光触媒性酸化物含有組成物、薄膜および複合体
CA2343085A1 (en) Titanium-containing finely divided particulate material, aqueous sol composition and coating liquid containing same, process for producing same, and shaped article having film thereof
WO1999028393A1 (en) Photocatalytic oxide composition, thin film, and composite
EP1205243A1 (en) Preparation of firmly-anchored photocatalitically-active titanium dioxide coating films with non-gelled organic-doped precursors
JPH09921A (ja) 光高透過性酸化物光触媒素子
JPH09920A (ja) 光高透過性酸化チタン光触媒およびその製造方法
JPH10167727A (ja) 変性酸化チタンゾル、光触媒組成物及びその形成剤
JPH0971437A (ja) 窓用ガラス
US7547357B2 (en) Transparent film-forming composition
ES2968854T3 (es) Producción de nanopartículas dopadas
JP2004244608A (ja) 加水分解重縮合物溶液およびその製造方法、ならびにそれを用いた透明皮膜形成用組成物
JP4880914B2 (ja) 透明コート膜
JPH097542A (ja) 光触媒性光源保護材
JP3258023B2 (ja) 酸化チタン光触媒構造体及びその製造方法
JP2004255332A (ja) 可視光線応答型光触媒