JPH0992460A - 電気製鋼炉における金属の溶解・精錬方法 - Google Patents
電気製鋼炉における金属の溶解・精錬方法Info
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- JPH0992460A JPH0992460A JP27190995A JP27190995A JPH0992460A JP H0992460 A JPH0992460 A JP H0992460A JP 27190995 A JP27190995 A JP 27190995A JP 27190995 A JP27190995 A JP 27190995A JP H0992460 A JPH0992460 A JP H0992460A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ニップルを介して順次に接続される黒鉛電極
の外周面に対し、冷却液を水平レベルを含んで所定の吹
出角のもとで噴射させ、これに併せて、冷却液の噴射量
を適正範囲内に保ち、黒鉛電極の酸化消耗を最小限にお
さえて電極原単位を大巾に低減し、ア−ク電気炉内で水
性反応による水素ガスなどを発生させることなく、冷却
液の吹付けによる冷却を達成する。 【解決手段】 ニップルを介して黒鉛電極1が順次に接
続される黒鉛電極列に通電して、電気製鋼炉中において
炉蓋より上部において、黒鉛電極列の外周に向け水平レ
ベルに対し上向きに10°をこえることのない範囲から
下向きに10°までの範囲までの傾斜角をもって冷却液
2を噴射して吹付ける。
の外周面に対し、冷却液を水平レベルを含んで所定の吹
出角のもとで噴射させ、これに併せて、冷却液の噴射量
を適正範囲内に保ち、黒鉛電極の酸化消耗を最小限にお
さえて電極原単位を大巾に低減し、ア−ク電気炉内で水
性反応による水素ガスなどを発生させることなく、冷却
液の吹付けによる冷却を達成する。 【解決手段】 ニップルを介して黒鉛電極1が順次に接
続される黒鉛電極列に通電して、電気製鋼炉中において
炉蓋より上部において、黒鉛電極列の外周に向け水平レ
ベルに対し上向きに10°をこえることのない範囲から
下向きに10°までの範囲までの傾斜角をもって冷却液
2を噴射して吹付ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気製鋼炉における金属
の溶解および精錬方法に係り、詳しくは、ア−ク電気炉
などの電気製鋼炉において、ニップルを介して順次に接
続される黒鉛電極に電流を通電して製鋼等金属の溶解・
精錬する際に、ア−ク電気炉の炉蓋より上方において、
黒鉛電極の外周面に対し、冷却水等の冷却液を水平レベ
ルに対し上向き10°をこえることのない範囲から下向
きに10°までの範囲までの傾斜角をとって傾斜させて
噴射させ、これに併せて、冷却液の噴射量を適正範囲内
に保ち、しかも、この適正範囲内で冷却すべき黒鉛電極
の直径に応じて最適値を求め、この最適値に冷却水の吹
付量を保って、冷却水を吹付けて冷却して、溶解および
精錬時の黒鉛電極の酸化消耗を最小限におさえて電極原
単位を大巾に低減し、ア−ク電気炉内で水性反応による
水素ガスなどを発生させることなく金属の溶解および精
錬方法に係る。
の溶解および精錬方法に係り、詳しくは、ア−ク電気炉
などの電気製鋼炉において、ニップルを介して順次に接
続される黒鉛電極に電流を通電して製鋼等金属の溶解・
精錬する際に、ア−ク電気炉の炉蓋より上方において、
黒鉛電極の外周面に対し、冷却水等の冷却液を水平レベ
ルに対し上向き10°をこえることのない範囲から下向
きに10°までの範囲までの傾斜角をとって傾斜させて
噴射させ、これに併せて、冷却液の噴射量を適正範囲内
に保ち、しかも、この適正範囲内で冷却すべき黒鉛電極
の直径に応じて最適値を求め、この最適値に冷却水の吹
付量を保って、冷却水を吹付けて冷却して、溶解および
精錬時の黒鉛電極の酸化消耗を最小限におさえて電極原
単位を大巾に低減し、ア−ク電気炉内で水性反応による
水素ガスなどを発生させることなく金属の溶解および精
錬方法に係る。
【0002】
【従来の技術】従来から、製鋼などの電気ア−ク炉によ
る金属の溶解および精錬においては、電気エネルギのコ
ストの低下に併せて、黒鉛電極の先端部ならびに外周面
の酸化消耗を抑制し、これによって電極原単位を低下さ
せることが望まれている。この酸化消耗抑制の手段とし
て黒鉛電極を冷却することが提案実施され、冷却法の一
つとして、順次に接続される黒鉛電極列において、電気
ア−ク炉の炉蓋より上方で上部の黒鉛電極を、内部で冷
却水が流通する構造の水冷式非消耗電極によって冷却す
る方法が提案されている。
る金属の溶解および精錬においては、電気エネルギのコ
ストの低下に併せて、黒鉛電極の先端部ならびに外周面
の酸化消耗を抑制し、これによって電極原単位を低下さ
せることが望まれている。この酸化消耗抑制の手段とし
て黒鉛電極を冷却することが提案実施され、冷却法の一
つとして、順次に接続される黒鉛電極列において、電気
ア−ク炉の炉蓋より上方で上部の黒鉛電極を、内部で冷
却水が流通する構造の水冷式非消耗電極によって冷却す
る方法が提案されている。
【0003】すなわち、非消耗電極は、その内部に流通
する冷却水によって水冷される構造であるが、この電極
は、非消耗電極の下端にニップルを介して接続される黒
鉛電極の冷却にとどまって、精錬操業時には、非消耗電
極の下端に接続される黒鉛電極のみの酸化消耗などを低
減する程度である。
する冷却水によって水冷される構造であるが、この電極
は、非消耗電極の下端にニップルを介して接続される黒
鉛電極の冷却にとどまって、精錬操業時には、非消耗電
極の下端に接続される黒鉛電極のみの酸化消耗などを低
減する程度である。
【0004】例えば、米国特許4.416.014号、
4.417.344号ならびに4.451.926号の
各明細書に記載される水冷式非消耗電極は、アルミニウ
ム製の中空円筒から構成し、この中空円筒内に冷却水を
導入し、導入された冷却水によって、中空円筒の非消耗
電極の下端に接続される接続端面から黒鉛電極の長さ方
向にわたって順次に冷却している。
4.417.344号ならびに4.451.926号の
各明細書に記載される水冷式非消耗電極は、アルミニウ
ム製の中空円筒から構成し、この中空円筒内に冷却水を
導入し、導入された冷却水によって、中空円筒の非消耗
電極の下端に接続される接続端面から黒鉛電極の長さ方
向にわたって順次に冷却している。
【0005】また、特開昭60−501879号ならび
に特開昭60−501880号の各明細書に記載される
水冷式非消耗電極は、黒鉛製の管状体から構成し、この
管状体の中心孔内に冷却水を導入し、この冷却水によっ
て、管状体の壁面や、それに接続される黒鉛電極は接続
端面から冷却している。
に特開昭60−501880号の各明細書に記載される
水冷式非消耗電極は、黒鉛製の管状体から構成し、この
管状体の中心孔内に冷却水を導入し、この冷却水によっ
て、管状体の壁面や、それに接続される黒鉛電極は接続
端面から冷却している。
【0006】このように非消耗電極によって冷却する
と、非消耗電極の下端に接続される黒鉛電極は直接冷却
され、この黒鉛電極の酸化消耗は直接おさえられる。
と、非消耗電極の下端に接続される黒鉛電極は直接冷却
され、この黒鉛電極の酸化消耗は直接おさえられる。
【0007】しかしながら、非消耗電極の下端に接続さ
れる黒鉛電極を冷却すると云っても、冷却に関与すると
ころは、接続される黒鉛電極と非消耗電極との接続端面
に限られ、冷却効率がきわめて低い。
れる黒鉛電極を冷却すると云っても、冷却に関与すると
ころは、接続される黒鉛電極と非消耗電極との接続端面
に限られ、冷却効率がきわめて低い。
【0008】なかでも、黒鉛そのものの熱伝導率は10
0℃内外をこえると低下し、精錬に関与している黒鉛電
極は、非消耗電極に接続される電極の下に更に接続され
る電極や、非消耗電極に接続される電極の下部であっ
て、このような黒鉛電極などまで冷却することは困難で
ある。
0℃内外をこえると低下し、精錬に関与している黒鉛電
極は、非消耗電極に接続される電極の下に更に接続され
る電極や、非消耗電極に接続される電極の下部であっ
て、このような黒鉛電極などまで冷却することは困難で
ある。
【0009】また、黒鉛電極を非消耗電極から取り外す
ときには、ア−ク電気炉からオフラインに移して使用済
の黒鉛電極をニップルから外し、必要なときには、ニッ
プルも非消耗電極から取り外す。
ときには、ア−ク電気炉からオフラインに移して使用済
の黒鉛電極をニップルから外し、必要なときには、ニッ
プルも非消耗電極から取り外す。
【0010】また、新しい黒鉛電極を接続するときに
は、非消耗電極にニップルを取付け、このニップルに新
しい黒鉛電極を取付ける。
は、非消耗電極にニップルを取付け、このニップルに新
しい黒鉛電極を取付ける。
【0011】従って、水冷式非消耗電極によって下部に
接続される黒鉛電極を冷却するときには、黒鉛電極を交
換のために、オフラインに移送し、そこで、重筋労働の
取外しや接続作業を行なうことになって、作業がきわめ
てはん雑化する。黒鉛電極の取外しならびに接続がくり
返されると、黒鉛電極、非消耗電極、ニップル等のねじ
山が変形、つぶれ、破損し、接続不良、電気抵抗の増加
等が起こり、操業上に支障がある。
接続される黒鉛電極を冷却するときには、黒鉛電極を交
換のために、オフラインに移送し、そこで、重筋労働の
取外しや接続作業を行なうことになって、作業がきわめ
てはん雑化する。黒鉛電極の取外しならびに接続がくり
返されると、黒鉛電極、非消耗電極、ニップル等のねじ
山が変形、つぶれ、破損し、接続不良、電気抵抗の増加
等が起こり、操業上に支障がある。
【0012】このところから、実公昭59−23357
号公報には、ニップルを介して接続される黒鉛電極を冷
却するために、水冷式非消耗電極を用いることなく、ア
−ク電気炉の炉蓋から上方に突出する黒鉛電極の表面に
対して冷却水を吹付けて冷却する冷却装置が記載されて
いる。
号公報には、ニップルを介して接続される黒鉛電極を冷
却するために、水冷式非消耗電極を用いることなく、ア
−ク電気炉の炉蓋から上方に突出する黒鉛電極の表面に
対して冷却水を吹付けて冷却する冷却装置が記載されて
いる。
【0013】この冷却装置は、図4に示す通り、炉蓋1
1に黒鉛電極列が昇降自在に挿通されている。黒鉛電極
列では、黒鉛電極12の下部にはニップルを介して黒鉛
電極が順次に接続され、一つの黒鉛電極列において、下
部の黒鉛電極、つまり、炉蓋11より下方の黒鉛電極が
ア−ク電気炉内にあって、ア−ク電気炉内の製鋼などの
精錬に関与している。炉蓋11の上方において、上部の
黒鉛電極12は電極ホルダ13によって把持され、電極
ホルダ13の下面には、上部の黒鉛電極12の外周を包
囲する環状冷却管14が設けられ、環状冷却管14から
下向きに複数本の縦パイプ15が突出され、各縦パイプ
15の内面には黒鉛電極12の表面に指向するノズル1
6が設けられている。従って、環状冷却管14に供給さ
れた冷却水は各縦パイプ15に沿って下降し、内面の各
ノズル16から冷却水が上部の黒鉛電極12の外周面に
吹付けられて冷却される。
1に黒鉛電極列が昇降自在に挿通されている。黒鉛電極
列では、黒鉛電極12の下部にはニップルを介して黒鉛
電極が順次に接続され、一つの黒鉛電極列において、下
部の黒鉛電極、つまり、炉蓋11より下方の黒鉛電極が
ア−ク電気炉内にあって、ア−ク電気炉内の製鋼などの
精錬に関与している。炉蓋11の上方において、上部の
黒鉛電極12は電極ホルダ13によって把持され、電極
ホルダ13の下面には、上部の黒鉛電極12の外周を包
囲する環状冷却管14が設けられ、環状冷却管14から
下向きに複数本の縦パイプ15が突出され、各縦パイプ
15の内面には黒鉛電極12の表面に指向するノズル1
6が設けられている。従って、環状冷却管14に供給さ
れた冷却水は各縦パイプ15に沿って下降し、内面の各
ノズル16から冷却水が上部の黒鉛電極12の外周面に
吹付けられて冷却される。
【0014】しかし、図4に示す冷却装置は、各ノズル
16から冷却水が水平レベル若しくはそれと平行な方向
に指向して噴射される。このため、冷却水の水量や噴射
圧力を適正に調整しないと、冷却水が黒鉛電極2の外周
面に衝突したときに相当量のものが反射されて飛散する
危険がある。この飛散した冷却水は、電極ホルダ13や
炉蓋11の汚染、破損をおこし、少なくとも水量の適正
範囲を求めそれに調整しないと、実用に供することがむ
づかしく、とくに、炉蓋は高価なハイアルミナ質耐火物
からつくられている例がほとんどなく、シャモットなど
の耐火物でつくられていることからも、汚染、損耗がは
げしい。
16から冷却水が水平レベル若しくはそれと平行な方向
に指向して噴射される。このため、冷却水の水量や噴射
圧力を適正に調整しないと、冷却水が黒鉛電極2の外周
面に衝突したときに相当量のものが反射されて飛散する
危険がある。この飛散した冷却水は、電極ホルダ13や
炉蓋11の汚染、破損をおこし、少なくとも水量の適正
範囲を求めそれに調整しないと、実用に供することがむ
づかしく、とくに、炉蓋は高価なハイアルミナ質耐火物
からつくられている例がほとんどなく、シャモットなど
の耐火物でつくられていることからも、汚染、損耗がは
げしい。
【0015】また、衝突した冷却水16は冷却水の水量
を多くしてもそれが適正範囲内にないと、ほとんど反射
され易く、黒鉛電極に沿って下降することがほとんどな
い。このため、冷却される黒鉛電極は、冷却水が衝突す
る黒鉛電極のみに限られ、冷却水の使用量を異常に大き
くしないと、精錬に関与する下部の黒鉛電極や、その精
錬関与部分まで冷却できず、きわめて不経済である。
を多くしてもそれが適正範囲内にないと、ほとんど反射
され易く、黒鉛電極に沿って下降することがほとんどな
い。このため、冷却される黒鉛電極は、冷却水が衝突す
る黒鉛電極のみに限られ、冷却水の使用量を異常に大き
くしないと、精錬に関与する下部の黒鉛電極や、その精
錬関与部分まで冷却できず、きわめて不経済である。
【0016】また、冷却管4から多数の縦パイプ15が
下向きに突出し、しかも、この突出長さがきわめて長
い。このために、電極交換のときに冷却装置を取外す場
合に、長い縦パイプ15が障害になり、電極交換がきわ
めてめんどうになる。
下向きに突出し、しかも、この突出長さがきわめて長
い。このために、電極交換のときに冷却装置を取外す場
合に、長い縦パイプ15が障害になり、電極交換がきわ
めてめんどうになる。
【0017】また、冷却管4によって電磁力がシ−ルド
されるため、黒鉛電極12に流れる電流の相当部分が遮
断され、操業に大きな支障が生じる。
されるため、黒鉛電極12に流れる電流の相当部分が遮
断され、操業に大きな支障が生じる。
【0018】また、黒鉛電極に対し冷却水など吹付ける
場合、冷却液の吹付量との関連で、次の通りの問題があ
る。
場合、冷却液の吹付量との関連で、次の通りの問題があ
る。
【0019】すなわち、黒鉛電極の外周面に冷却液を吹
付けた場合、冷却液の吹付量が適正範囲にないと、冷却
液の一部は飛散し、それがそのままア−ク電気炉の内部
に入る。内部に入った冷却水は、黒鉛電極の表面に沿っ
て流れる冷却水と異なって、ア−ク電気炉炉内で高温条
件下におかれると、水性ガス反応によって水素を生成
し、この水素が溶鋼中に入る。水素が入ると、水素ぜい
性をひき起こし、鋼種によっては懸念されている。この
ため、じん性などが強く要求される鋼種の製鋼には、黒
鉛電極に冷却液を吹付ける操業は行なわれていないし、
実公昭59−23357号公報に示す冷却装置も提案さ
れているが、実際に使用されてもいない。
付けた場合、冷却液の吹付量が適正範囲にないと、冷却
液の一部は飛散し、それがそのままア−ク電気炉の内部
に入る。内部に入った冷却水は、黒鉛電極の表面に沿っ
て流れる冷却水と異なって、ア−ク電気炉炉内で高温条
件下におかれると、水性ガス反応によって水素を生成
し、この水素が溶鋼中に入る。水素が入ると、水素ぜい
性をひき起こし、鋼種によっては懸念されている。この
ため、じん性などが強く要求される鋼種の製鋼には、黒
鉛電極に冷却液を吹付ける操業は行なわれていないし、
実公昭59−23357号公報に示す冷却装置も提案さ
れているが、実際に使用されてもいない。
【0020】また、酸化消耗防止、電極原単位の低減、
電力原単位の低減の上から、冷却液を吹付けて黒鉛電極
を冷却することが好ましいと云っても、飛散量を見込ん
でいたずらに冷却水の水量を多くすると、冷却の程度が
過剰になり、過冷却になると、黒鉛電極が過冷却されて
いる分だけ、通電によって黒鉛電極を加熱しないと、製
鋼などの精錬反応が損なわれる。このため、過冷却をお
こすと、過冷却の分だけは加熱することになり、そのた
めに、かえって電力原単位や電極原単位が上昇し、大巾
なコストアップになる。
電力原単位の低減の上から、冷却液を吹付けて黒鉛電極
を冷却することが好ましいと云っても、飛散量を見込ん
でいたずらに冷却水の水量を多くすると、冷却の程度が
過剰になり、過冷却になると、黒鉛電極が過冷却されて
いる分だけ、通電によって黒鉛電極を加熱しないと、製
鋼などの精錬反応が損なわれる。このため、過冷却をお
こすと、過冷却の分だけは加熱することになり、そのた
めに、かえって電力原単位や電極原単位が上昇し、大巾
なコストアップになる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記欠点の解
決を目的とし、具体的には、ア−ク電気炉などの電気製
鋼炉において、ニップルを介して順次に接続される黒鉛
電極列のうちの上部の黒鉛電極に冷却液を吹付けて冷却
する際に、この冷却液は、先き拡がりになるよう、噴射
し、この先き拡がりの冷却液は、水平レベルより下向き
に−10°以下の傾斜角をとり、上向きに+10°以下
の傾斜角をとる範囲内で、あたかも、ラッパ状に拡がら
せて、黒鉛電極に冷却液を吹付け、冷却液の吹付量若し
くは噴射量を所定の適正範囲内にとどめると共に、この
適正範囲内で最適値の吹付量を求める金属の溶解および
精錬方法を提案する。
決を目的とし、具体的には、ア−ク電気炉などの電気製
鋼炉において、ニップルを介して順次に接続される黒鉛
電極列のうちの上部の黒鉛電極に冷却液を吹付けて冷却
する際に、この冷却液は、先き拡がりになるよう、噴射
し、この先き拡がりの冷却液は、水平レベルより下向き
に−10°以下の傾斜角をとり、上向きに+10°以下
の傾斜角をとる範囲内で、あたかも、ラッパ状に拡がら
せて、黒鉛電極に冷却液を吹付け、冷却液の吹付量若し
くは噴射量を所定の適正範囲内にとどめると共に、この
適正範囲内で最適値の吹付量を求める金属の溶解および
精錬方法を提案する。
【0022】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明方法は
ニップルを介して黒鉛電極が順次に接続される黒鉛電極
列に通電して、電気製鋼炉中において炉蓋より上部にお
いて、黒鉛電極列の黒鉛電極の外周に向け水平レベルに
対し上向きに10°をこえることのない範囲から下向き
に10°までの範囲までの傾斜角をもって冷却液を噴射
して吹付け、黒鉛電極列を冷却することを特徴とする。
ニップルを介して黒鉛電極が順次に接続される黒鉛電極
列に通電して、電気製鋼炉中において炉蓋より上部にお
いて、黒鉛電極列の黒鉛電極の外周に向け水平レベルに
対し上向きに10°をこえることのない範囲から下向き
に10°までの範囲までの傾斜角をもって冷却液を噴射
して吹付け、黒鉛電極列を冷却することを特徴とする。
【0023】更に詳しく説明すると、電気製鋼炉の炉蓋
より上部で、黒鉛電極列の黒鉛電極の外周に向け水平レ
ベルに対し上向きに10°以下で下向きに10°以下、
つまり、+10°〜−10°までの傾斜角、つまり先き
拡がり角をとって、しかも、冷却液の流量が適正範囲内
にあると、冷却液の一部は水平レベルが吹付けられるの
にも拘らず、平行な冷却液流は周囲の上向きならびに下
向き冷却液流に包囲される。このため、冷却液の飛散量
がきわめて少なく、かえって、平行又はそれに近い冷却
液流は衝突時に大部分の噴射エネルギが失なわれ、その
結果、吹付けた冷却液は、噴射エネルギの影響もなく、
黒鉛電極の外周面に接触しつつ、外周面に沿ってゆっく
りと下降し、冷却効果が高められる。また、冷却液は、
流量そのものが適正範囲内にあるため、下降途中で一部
は蒸発するが、冷却液はア−ク電気炉内の黒鉛電極に達
し、黒鉛電極列の先端まで冷却される。黒鉛電極に合わ
せて冷却水の流量乃至吹付量が調整されているため、先
端までの冷却は過冷却にならず、良好に冷却され、電力
原単位や、電極原単位が大巾に低減される。
より上部で、黒鉛電極列の黒鉛電極の外周に向け水平レ
ベルに対し上向きに10°以下で下向きに10°以下、
つまり、+10°〜−10°までの傾斜角、つまり先き
拡がり角をとって、しかも、冷却液の流量が適正範囲内
にあると、冷却液の一部は水平レベルが吹付けられるの
にも拘らず、平行な冷却液流は周囲の上向きならびに下
向き冷却液流に包囲される。このため、冷却液の飛散量
がきわめて少なく、かえって、平行又はそれに近い冷却
液流は衝突時に大部分の噴射エネルギが失なわれ、その
結果、吹付けた冷却液は、噴射エネルギの影響もなく、
黒鉛電極の外周面に接触しつつ、外周面に沿ってゆっく
りと下降し、冷却効果が高められる。また、冷却液は、
流量そのものが適正範囲内にあるため、下降途中で一部
は蒸発するが、冷却液はア−ク電気炉内の黒鉛電極に達
し、黒鉛電極列の先端まで冷却される。黒鉛電極に合わ
せて冷却水の流量乃至吹付量が調整されているため、先
端までの冷却は過冷却にならず、良好に冷却され、電力
原単位や、電極原単位が大巾に低減される。
【0024】また、ア−ク電気炉内においても、侵入す
る冷却液は常に黒鉛電極の外周面に沿って流れかつ接触
し、吹付時の噴射エネルギはほとんど失なわれている。
このため、侵入した冷却液は下降の間にほとんど蒸発飛
散し、水性ガス反応が生じない。
る冷却液は常に黒鉛電極の外周面に沿って流れかつ接触
し、吹付時の噴射エネルギはほとんど失なわれている。
このため、侵入した冷却液は下降の間にほとんど蒸発飛
散し、水性ガス反応が生じない。
【0025】また、冷却液の中に耐酸化剤を含有させる
と、冷却液が黒鉛電極外周面に沿って下降する際に、そ
の中に含まれる耐酸化剤が付着し、この付着によって形
成された耐酸化剤皮膜によって黒鉛電極の酸化消耗の効
果的に防止できる。
と、冷却液が黒鉛電極外周面に沿って下降する際に、そ
の中に含まれる耐酸化剤が付着し、この付着によって形
成された耐酸化剤皮膜によって黒鉛電極の酸化消耗の効
果的に防止できる。
【0026】更に、冷却液の吹付量は適正範囲にとどま
っている。このため、一部の冷却液がア−ク電気炉内に
入っても、ほとんどが途中で気化し、炉内で水性ガス反
応が起こることもなく、水素ガスも発生しない。そのと
ころから、このように精錬すると、溶鋼中に水素などの
混入がなく、水素ぜい性を問題視する鋼種でも容易に精
錬できる。
っている。このため、一部の冷却液がア−ク電気炉内に
入っても、ほとんどが途中で気化し、炉内で水性ガス反
応が起こることもなく、水素ガスも発生しない。そのと
ころから、このように精錬すると、溶鋼中に水素などの
混入がなく、水素ぜい性を問題視する鋼種でも容易に精
錬できる。
【0027】そこで、これら手段たる構成ならびにその
作用について、図面によって具体的に説明すると、次の
通りである。
作用について、図面によって具体的に説明すると、次の
通りである。
【0028】なお、図1は、本発明方法によって、黒鉛
電極に冷却液を吹付けて冷却しながら、金属を精錬する
際の一例を示す説明図である。
電極に冷却液を吹付けて冷却しながら、金属を精錬する
際の一例を示す説明図である。
【0029】図2は、図1に示す環状冷却管のうちの一
部を切断して示す説明図である。
部を切断して示す説明図である。
【0030】図3は図2に示す環状冷却管からの冷却液
の吹付態様を一部を拡大して示す説明図である。
の吹付態様を一部を拡大して示す説明図である。
【0031】まず、図1、図2ならびに図3において符
号1は、黒鉛電極を示し、黒鉛電極1はニップルを介し
て順次に接続され、黒鉛電極列が形成される。黒鉛電極
列において、炉蓋より上方にある上部の黒鉛電極1は電
極ホルダ(図1、図2ならびに図3においては示されて
いない。)によって把持される。
号1は、黒鉛電極を示し、黒鉛電極1はニップルを介し
て順次に接続され、黒鉛電極列が形成される。黒鉛電極
列において、炉蓋より上方にある上部の黒鉛電極1は電
極ホルダ(図1、図2ならびに図3においては示されて
いない。)によって把持される。
【0032】黒鉛電極列はア−ク電気炉(図1、図2な
らびに図3においては示されていない。)の炉蓋を挿通
し、精錬に関与する黒鉛電極によってア−ク電気炉内で
金属その他はア−ク加熱され、製鋼などの精錬が行なわ
れる。
らびに図3においては示されていない。)の炉蓋を挿通
し、精錬に関与する黒鉛電極によってア−ク電気炉内で
金属その他はア−ク加熱され、製鋼などの精錬が行なわ
れる。
【0033】また、ア−ク電気炉において、3相交流電
圧により加熱する場合には、そのセンタ−を中心とする
所定半径の円サ−クル上に間隔をおいてニップルを介し
て順次に接続される黒鉛電極列が3本配置される。
圧により加熱する場合には、そのセンタ−を中心とする
所定半径の円サ−クル上に間隔をおいてニップルを介し
て順次に接続される黒鉛電極列が3本配置される。
【0034】また、交流加熱に代って、直流加熱する場
合は、1本の黒鉛電極列が配置され、この黒鉛電極列が
直流加熱される。更に、必ずしも環状冷却管を用いなく
とも、1本のノズルによって冷却液を吹付けることもで
きる。
合は、1本の黒鉛電極列が配置され、この黒鉛電極列が
直流加熱される。更に、必ずしも環状冷却管を用いなく
とも、1本のノズルによって冷却液を吹付けることもで
きる。
【0035】そこで、一つの黒鉛電極列において、炉蓋
より上方にある黒鉛電極1の外周面に、例えば冷却水の
如き冷却液2を、水平レベルに対して下向きに10°、
上向きに10°、つまり、−10°〜+10°の傾斜角
乃至先き拡がり角θをとって、先が拡がるよう、ラッパ
状又は円錐状に噴射吹付ける。このときの冷却液2の吹
付量は8〜40リットル/分の適正範囲に保つことが必
要である。この適正範囲は冷却すべき黒鉛電極の直径と
対応して求めることが必要で、適正範囲内にある最適量
の冷却水を黒鉛電極の外周面に先き拡がり状に吹付け
る。
より上方にある黒鉛電極1の外周面に、例えば冷却水の
如き冷却液2を、水平レベルに対して下向きに10°、
上向きに10°、つまり、−10°〜+10°の傾斜角
乃至先き拡がり角θをとって、先が拡がるよう、ラッパ
状又は円錐状に噴射吹付ける。このときの冷却液2の吹
付量は8〜40リットル/分の適正範囲に保つことが必
要である。この適正範囲は冷却すべき黒鉛電極の直径と
対応して求めることが必要で、適正範囲内にある最適量
の冷却水を黒鉛電極の外周面に先き拡がり状に吹付け
る。
【0036】すなわち、冷却液の吹付量については、冷
却すべき黒鉛電極の直径と合わせて、最適範囲内で最適
量の吹付量を求める。また、各電極径に応じた最適範囲
内において、主として電極原単位との関係から、冷却液
の最適量を求め、この量になるよう、冷却液を吹付け
る。
却すべき黒鉛電極の直径と合わせて、最適範囲内で最適
量の吹付量を求める。また、各電極径に応じた最適範囲
内において、主として電極原単位との関係から、冷却液
の最適量を求め、この量になるよう、冷却液を吹付け
る。
【0037】この冷却液の最適量は、すでに示した通
り、冷却すべき黒鉛電極の直径との関連性から、ちなみ
に、電極直径が400mm±20mmの場合には、冷却
液は、8〜11リットル/分の割合で、吹付ける。
り、冷却すべき黒鉛電極の直径との関連性から、ちなみ
に、電極直径が400mm±20mmの場合には、冷却
液は、8〜11リットル/分の割合で、吹付ける。
【0038】冷却すべき黒鉛電極の直径が大きくなって
大径化するとき、つまり、直径が400mm±30mm
の場合には、8〜11リットル/分の割合で吹付ける。
冷却すべき黒鉛電極の直径が450mm±20mmの場
合には11〜13リットル/分の割合で吹付ける。冷却
すべき黒鉛電極の直径が500mm±30mmの場合に
は、14〜18リットル/分の割合で冷却液を吹付け
る。
大径化するとき、つまり、直径が400mm±30mm
の場合には、8〜11リットル/分の割合で吹付ける。
冷却すべき黒鉛電極の直径が450mm±20mmの場
合には11〜13リットル/分の割合で吹付ける。冷却
すべき黒鉛電極の直径が500mm±30mmの場合に
は、14〜18リットル/分の割合で冷却液を吹付け
る。
【0039】また、冷却すべき黒鉛電極の直径が550
mm±30mmの場合には、16〜20リットル/分の
割合で冷却液を吹付ける。
mm±30mmの場合には、16〜20リットル/分の
割合で冷却液を吹付ける。
【0040】また、冷却すべき黒鉛電極の直径が600
mm±30mmの場合には、18〜24リットル/分の
割合で吹付ける。
mm±30mmの場合には、18〜24リットル/分の
割合で吹付ける。
【0041】また、冷却すべき黒鉛電極の直径が650
mm±20mmの場合には、22〜28リットル/分の
割合で冷却液を吹付ける。
mm±20mmの場合には、22〜28リットル/分の
割合で冷却液を吹付ける。
【0042】また、冷却すべき黒鉛電極の直径が700
mm±30mmの場合には、25〜33リットル/分の
割合で冷却液を吹付ける。
mm±30mmの場合には、25〜33リットル/分の
割合で冷却液を吹付ける。
【0043】また、冷却すべき黒鉛電極の直径が760
mm±30mmの場合には、28〜40リットル/分の
割合で吹付ける。
mm±30mmの場合には、28〜40リットル/分の
割合で吹付ける。
【0044】この適正範囲であると、従来例(消耗電極
で冷却した場合)に較べると、電極原単位(kg/t)
は14〜19%程度減少し、電力原単位(kwh/t)
も3〜5%程度減少する。
で冷却した場合)に較べると、電極原単位(kg/t)
は14〜19%程度減少し、電力原単位(kwh/t)
も3〜5%程度減少する。
【0045】冷却液は、上記の条件のもとであれば、何
れの方法によっても吹付けることができるが、次の通り
に、環状冷却管3を用いて、冷却液を吹付けることがで
きる。
れの方法によっても吹付けることができるが、次の通り
に、環状冷却管3を用いて、冷却液を吹付けることがで
きる。
【0046】図1、図2ならびに図3に示すように、冷
却液を吹付けるべき黒鉛電極1の外周に環状冷却管3を
配置し、環状冷却管3内に冷却液を送る。環状冷却液3
の内面には吹付ノズル4を取付け、吹付ノズル4は先き
拡がりができる構造のノズルに構成する。吹付ノズル4
から冷却液を噴射し、黒鉛電極1の外周面に吹付ける。
環状冷却管3は、黒鉛電極1の上部を把持する電極ホル
ダ(図示せず)とア−ク電気炉の炉蓋(図示せず)との
間に配置する。
却液を吹付けるべき黒鉛電極1の外周に環状冷却管3を
配置し、環状冷却管3内に冷却液を送る。環状冷却液3
の内面には吹付ノズル4を取付け、吹付ノズル4は先き
拡がりができる構造のノズルに構成する。吹付ノズル4
から冷却液を噴射し、黒鉛電極1の外周面に吹付ける。
環状冷却管3は、黒鉛電極1の上部を把持する電極ホル
ダ(図示せず)とア−ク電気炉の炉蓋(図示せず)との
間に配置する。
【0047】環状冷却管3の内面の各吹付ノズル4は黒
鉛電極1に向って半径方向に指向させる。このような構
造の吹付ノズル4であると、連続的に供給される冷却液
2は、冷却管3の各吹付ノズル4から、所定の傾斜角乃
至先き拡がり角をもって、先き拡がりに拡大して噴射さ
れ、冷却液2は、平行な冷却液流であっても、衝突時に
大部分の噴射エネルギを失なって、図1で符号2aで示
すように、黒鉛電極1の外周面に沿ってゆっくりと流
れ、この冷却液2が下向きに下降する間に、黒鉛電極1
を冷却し、精錬に関与する炉内の下部の黒鉛電極1の先
端まで冷却する。
鉛電極1に向って半径方向に指向させる。このような構
造の吹付ノズル4であると、連続的に供給される冷却液
2は、冷却管3の各吹付ノズル4から、所定の傾斜角乃
至先き拡がり角をもって、先き拡がりに拡大して噴射さ
れ、冷却液2は、平行な冷却液流であっても、衝突時に
大部分の噴射エネルギを失なって、図1で符号2aで示
すように、黒鉛電極1の外周面に沿ってゆっくりと流
れ、この冷却液2が下向きに下降する間に、黒鉛電極1
を冷却し、精錬に関与する炉内の下部の黒鉛電極1の先
端まで冷却する。
【0048】冷却液2は、符号2aで示すように、黒鉛
電極1の外周面に沿って層状にゆっくりと流れるため、
ア−ク電気炉内に入っても、冷却液は内部の熱により気
化され消滅し、水性反応などが起こる余地がないほか、
その反応で生じる水素が溶鋼中に入ることがない。
電極1の外周面に沿って層状にゆっくりと流れるため、
ア−ク電気炉内に入っても、冷却液は内部の熱により気
化され消滅し、水性反応などが起こる余地がないほか、
その反応で生じる水素が溶鋼中に入ることがない。
【0049】このように吹付ける場合、吹付量は、8〜
40リットル/分の適正範囲内に保つ必要があり、更
に、適正範囲内で黒鉛電極の直径と対応して最適値を求
め、この最適値の冷却液を吹付けて冷却する。このよう
に冷却すると、冷却液2の一部は飛散するが、その飛散
は障害が起こる程度でなく、冷却液2は黒鉛電極群の各
黒鉛電極1の外周面上を流れて、ア−ク電気炉内に入
り、下部の黒鉛電極の先端まで冷却し、その冷却は、過
冷却になることなく、適正に冷却され、電極原単位は大
巾に減少する。
40リットル/分の適正範囲内に保つ必要があり、更
に、適正範囲内で黒鉛電極の直径と対応して最適値を求
め、この最適値の冷却液を吹付けて冷却する。このよう
に冷却すると、冷却液2の一部は飛散するが、その飛散
は障害が起こる程度でなく、冷却液2は黒鉛電極群の各
黒鉛電極1の外周面上を流れて、ア−ク電気炉内に入
り、下部の黒鉛電極の先端まで冷却し、その冷却は、過
冷却になることなく、適正に冷却され、電極原単位は大
巾に減少する。
【0050】この場合、先き拡がりの先き拡がり角乃至
傾斜角θが−10°〜+10°の範囲内にするのは、こ
れ以上に先き拡がりの開度を大きくとると、吹付ノズル
からの吹付時の噴射圧力が大巾に低下し、冷却液の流量
が上記の範囲に保つことができず、更に、周囲の傾斜流
による中心の平行流の保持効果が失なわれ、冷却水の飛
散量が多くなるからである。
傾斜角θが−10°〜+10°の範囲内にするのは、こ
れ以上に先き拡がりの開度を大きくとると、吹付ノズル
からの吹付時の噴射圧力が大巾に低下し、冷却液の流量
が上記の範囲に保つことができず、更に、周囲の傾斜流
による中心の平行流の保持効果が失なわれ、冷却水の飛
散量が多くなるからである。
【0051】また、冷却液の流量の適正範囲の下限が8
リットル/分であるのは、それ以下になると、冷却液の
流量が不十分で所定の冷却効果が達成できないからであ
る。
リットル/分であるのは、それ以下になると、冷却液の
流量が不十分で所定の冷却効果が達成できないからであ
る。
【0052】また、冷却液の流量が適正範囲の上限の4
0リットル/分をこえると、相当大径の黒鉛電極であっ
ても黒鉛電極列全体の冷却が過剰となり、かえって、過
冷却分の加熱に余分の電力がかかり、電力原単位が上昇
して好ましくないからである。
0リットル/分をこえると、相当大径の黒鉛電極であっ
ても黒鉛電極列全体の冷却が過剰となり、かえって、過
冷却分の加熱に余分の電力がかかり、電力原単位が上昇
して好ましくないからである。
【0053】なお、上記のところでは、複数個のノズル
から冷却液を吹出す例を示したが、上記の条件のもとで
あれば、一つのノズルから冷却液を吹出すこともでき、
この場合には、冷却装置そのものの構造をコンパクトに
できる。
から冷却液を吹出す例を示したが、上記の条件のもとで
あれば、一つのノズルから冷却液を吹出すこともでき、
この場合には、冷却装置そのものの構造をコンパクトに
できる。
【0054】
実施例1.まず、表1に示す通り、各種直径の黒鉛電極
をニップルを介して接続した黒鉛電極列を用いて、炉蓋
より上方において、主として水道水から成る冷却液を傾
斜角θの先き拡がりに開度、上向きに0°〜10°をと
って吹付けて冷却しつつ、製鋼用のア−ク電気炉でスク
ラップ材を溶融してア−ク精錬を行なった。
をニップルを介して接続した黒鉛電極列を用いて、炉蓋
より上方において、主として水道水から成る冷却液を傾
斜角θの先き拡がりに開度、上向きに0°〜10°をと
って吹付けて冷却しつつ、製鋼用のア−ク電気炉でスク
ラップ材を溶融してア−ク精錬を行なった。
【0055】この際、冷却液としての水道水は、各直径
毎の黒鉛電極について、流量を変化させ、黒鉛電極の直
径と流量とに対する電極原単位ならびに電力原単位を求
めた。
毎の黒鉛電極について、流量を変化させ、黒鉛電極の直
径と流量とに対する電極原単位ならびに電力原単位を求
めた。
【0056】この結果は、表1に示す通りであった。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】表1において、最適水量、過少水量ならび
に過剰水量は以下の通りである。
に過剰水量は以下の通りである。
【0060】冷却水から成る冷却水の水量と、電極原単
位ならびに電力原単位との関係を8種の直径の異なる黒
鉛電極毎に求め、その中で電極原単位ならびに電力原単
位が最良の結果を示す水量を最適冷却水量と定めた。
位ならびに電力原単位との関係を8種の直径の異なる黒
鉛電極毎に求め、その中で電極原単位ならびに電力原単
位が最良の結果を示す水量を最適冷却水量と定めた。
【0061】また、過少水量は最適水量より少ない水量
であり、過剰水量は最適水量より多い水量である。
であり、過剰水量は最適水量より多い水量である。
【0062】次に、このように求めた最適水量の範囲内
において、なかでも、上向きに0°〜10°と下向きに
0°〜−10°の先き拡がりの傾斜角θをとって、各黒
鉛電極毎に適正値として一つの水量を定めて電極原単位
について実験を行なった。
において、なかでも、上向きに0°〜10°と下向きに
0°〜−10°の先き拡がりの傾斜角θをとって、各黒
鉛電極毎に適正値として一つの水量を定めて電極原単位
について実験を行なった。
【0063】表2のところから明らかなように、噴射
角、つまり、先き拡がりの傾斜角θが−10°〜10°
の範囲内であると、一部の平行流が全周でなく一面から
のみ傾斜流によって包囲される条件であるにもかかわら
ず、各電極直径に対応して水量が最適水量の範囲内にあ
ると、電気炉操業で重要な電極原単位の大巾な減少、つ
まり、2.5〜1.3kg/tが達成できる。
角、つまり、先き拡がりの傾斜角θが−10°〜10°
の範囲内であると、一部の平行流が全周でなく一面から
のみ傾斜流によって包囲される条件であるにもかかわら
ず、各電極直径に対応して水量が最適水量の範囲内にあ
ると、電気炉操業で重要な電極原単位の大巾な減少、つ
まり、2.5〜1.3kg/tが達成できる。
【0064】このところは、電気炉操業で操業コストの
主要部分を占める電極原単位であるところからしても、
きわめて大きな特徴である。
主要部分を占める電極原単位であるところからしても、
きわめて大きな特徴である。
【0065】また、更に、同様な実験を一つの吹付ノズ
ルによっても行なったところ、表1や表2に示すところ
と同等の結果が得られた。
ルによっても行なったところ、表1や表2に示すところ
と同等の結果が得られた。
【0066】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、本発明方法に
おいては、ニップルを介して黒鉛電極が順次に接続され
る黒鉛電極列に通電して、電気製鋼炉中において金属を
ア−ク溶解して精錬する際に、電気製鋼炉の炉蓋より上
部において、黒鉛電極列の黒鉛電極の外周に向け水平レ
ベルを含んで上向きに10°から下向きに−10°以下
までの傾斜角をもって冷却液を噴射吹付け、冷却液の吹
付量は、冷却すべき黒鉛電極の直径に対応させて、8〜
40リットル/分の範囲内で、最適水量などの吹付量を
求め、この最適水量などの範囲内の吹付量で冷却液を吹
付けて、黒鉛電極を冷却する。
おいては、ニップルを介して黒鉛電極が順次に接続され
る黒鉛電極列に通電して、電気製鋼炉中において金属を
ア−ク溶解して精錬する際に、電気製鋼炉の炉蓋より上
部において、黒鉛電極列の黒鉛電極の外周に向け水平レ
ベルを含んで上向きに10°から下向きに−10°以下
までの傾斜角をもって冷却液を噴射吹付け、冷却液の吹
付量は、冷却すべき黒鉛電極の直径に対応させて、8〜
40リットル/分の範囲内で、最適水量などの吹付量を
求め、この最適水量などの範囲内の吹付量で冷却液を吹
付けて、黒鉛電極を冷却する。
【0067】このように冷却液を吹付けつつ、金属を溶
解、精錬すると、溶解および精錬時の黒鉛電極の酸化消
耗は最小限におさえられて、電極原単位を大巾に低減す
ると共に、操業時の電力原単位も大巾に低減でき、更
に、ア−ク電気炉内でで水性反応による水素ガスなどを
発生させることなく、更に、シャモットなどの安価な耐
火物から成る炉蓋であっても耐用年数を損なうことがな
い。
解、精錬すると、溶解および精錬時の黒鉛電極の酸化消
耗は最小限におさえられて、電極原単位を大巾に低減す
ると共に、操業時の電力原単位も大巾に低減でき、更
に、ア−ク電気炉内でで水性反応による水素ガスなどを
発生させることなく、更に、シャモットなどの安価な耐
火物から成る炉蓋であっても耐用年数を損なうことがな
い。
【図1】本発明方法によって、黒鉛電極に冷却液を吹付
けて冷却しながら、金属を精錬する際の一例を示す説明
図である。
けて冷却しながら、金属を精錬する際の一例を示す説明
図である。
【図2】図1に示す環状冷却管のうちの一部を切断して
示す説明図である。
示す説明図である。
【図3】図2に示す環状冷却管の一部を拡大して示す説
明図である。
明図である。
【図4】従来例の冷却装置の説明図である。
1 黒鉛電極 2 冷却液 3 環状冷却管 4 吹付ノズル θ 傾斜角
Claims (5)
- 【請求項1】 ニップルを介して黒鉛電極が順次に接続
される黒鉛電極列に通電して、電気製鋼炉中において炉
蓋より上部において、前記黒鉛電極列の黒鉛電極の外周
に向け水平レベルに対し上向きに10°をこえることの
ない範囲から下向きに10°までの範囲までの傾斜角を
もって冷却液を噴射して吹付け、前記黒鉛電極列を冷却
することを特徴とする電気製鋼炉における金属の溶解・
精錬方法。 - 【請求項2】 前記冷却液の吹付量を、8リットル/分
をこえて40リットル/分までの範囲内において、前記
黒鉛電極の直径に対応して最適量にすることを特徴とす
る電気製鋼炉における金属の溶解・精錬方法。 - 【請求項3】 前記冷却液の最適量は、冷却すべき前記
黒鉛電極の直径が400mm±30mmの場合に8〜1
1リットル/分、冷却すべき前記黒鉛電極の直径が45
0mm±20mmの場合に11〜13リットル/分、冷
却すべき前記黒鉛電極の直径が500mm±30mmの
場合に14〜18リットル/分、冷却すべき前記黒鉛電
極の直径が550mm±20mmの場合に16〜20リ
ットル/分、冷却すべき前記黒鉛電極の直径が600m
m±30mmの場合に18〜24リットル/分、冷却す
べき前記黒鉛電極の直径が650mm±20mmの場合
に22〜28リットル/分、冷却すべき前記黒鉛電極の
直径が700mm±30mmの場合に25〜33リット
ル/分、冷却すべき前記黒鉛電極の直径が760mm±
30mmの場合に28〜40リットル/分にすることを
特徴とする請求項1または2記載の電気製鋼炉における
金属の溶解・精錬方法。 - 【請求項4】 前記冷却液として水を噴射することを特
徴とする請求項1、2または3記載の電気製鋼炉におけ
る金属の溶解・精錬方法。 - 【請求項5】 前記冷却液として、耐酸化剤を含み残余
が実質的に水から成る冷却液を噴射することを特徴とす
る請求項1、2、3または4記載の電気製鋼炉における
金属の溶解・精錬方法。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27190995A JPH0992460A (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | 電気製鋼炉における金属の溶解・精錬方法 |
| KR1019960042424A KR970016508A (ko) | 1995-09-26 | 1996-09-25 | 전기아크용광로와 레이들내에서 금속용융과 정련에 사용되는 그래파이트전극 냉각 방법 |
| US08/721,221 US5795539A (en) | 1995-09-26 | 1996-09-26 | Method for cooling graphite electrodes used for metal melting and refining in an electric arc furnace and a ladle |
| CA002186538A CA2186538C (en) | 1995-09-26 | 1996-09-26 | Method for cooling graphite electrodes used for metal melting and refining in an electric arc furnace and a ladle |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27190995A JPH0992460A (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | 電気製鋼炉における金属の溶解・精錬方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0992460A true JPH0992460A (ja) | 1997-04-04 |
Family
ID=17506579
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27190995A Pending JPH0992460A (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | 電気製鋼炉における金属の溶解・精錬方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0992460A (ja) |
-
1995
- 1995-09-26 JP JP27190995A patent/JPH0992460A/ja active Pending
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