JPH0994310A - ゴルフボール - Google Patents

ゴルフボール

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JPH0994310A
JPH0994310A JP7276483A JP27648395A JPH0994310A JP H0994310 A JPH0994310 A JP H0994310A JP 7276483 A JP7276483 A JP 7276483A JP 27648395 A JP27648395 A JP 27648395A JP H0994310 A JPH0994310 A JP H0994310A
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golf ball
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 打球感及びコントロール性が良好で、かつ飛
行性能が優れたゴルフボールを提供する。 【構成】 ゴルフボールのカバーを、その基材樹脂を下
記の樹脂(A)と樹脂(B)と樹脂(C)との混合物で
構成し、ショアーD硬度を60〜65、曲げ剛性率を2
000〜2500kgf/cm2 に調整する。樹脂
(A):ショアーD硬度65〜70、曲げ剛性率300
0〜4500kgf/cm2 のエチレンとアクリル酸又
はメタクリル酸の共重合体の一価又は二価の金属塩、樹
脂(B):ショアーD硬度55〜65、曲げ剛性率13
00〜3000kgf/cm2 のエチレンとアクリル酸
又はメタクリル酸の共重合体の一価又は二価の金属塩、
樹脂(C):ショアーD硬度50〜60、曲げ剛性率7
00〜1300kgf/cm2 のエチレンとアクリル酸
又はメタクリル酸とアクリル酸エステル又はメタクリル
酸エステルの三元共重合体の一価又は二価の金属塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフボールに関
し、さらに詳しくは、打球感(打撃時のフィーリング)
およびコントロール性が良好で、かつ飛行性能が優れた
ゴルフボールに関する。
【0002】
【従来の技術】ツーピースソリッドゴルフボールに代表
されるソリッドゴルフボールは、カバーに高剛性のアイ
オノマー樹脂を使用している関係上、打球感が硬くて悪
く、またスピンがかかりにくいので、棒球と呼ばれる弾
道で飛び、飛距離が大きく、飛行性能が優れているもの
の、スピンがかかりにくいためにコントロール性が悪い
という問題がある。
【0003】そこで、アイオノマー樹脂を種々の手段で
軟質化することによって、打球感やコントロール性を改
良することが試みられているが、その軟質化に伴って反
撥性能が低下して飛距離が小さくなるなど、飛行性能の
低下が生じ、充分な成果をあげるにいたらなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、アイオ
ノマー樹脂をカバーの基材樹脂として用いたゴルフボー
ルは、飛行性能は優れているものの、打球感やコントロ
ール性が悪く、また、それを改良する試みも、反撥性能
が低下して飛行性能が低下するなど、充分な成果をあげ
ることができなかった。
【0005】したがって、本発明は、打球感およびコン
トロール性が良好で、かつ飛行性能が優れたゴルフボー
ルを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するため、鋭意研究を重ねた結果、カバーの基材樹
脂として、高剛性のアイオノマー樹脂と中剛性のアイオ
ノマー樹脂と低剛性のターポリマーベースアイオノマー
樹脂との混合物を用いるときは、打球感およびコントロ
ール性が良好で、かつ飛行性能が優れたゴルフボールが
得られることを見出し、本発明を完成するにいたった。
【0007】すなわち、本発明は、カバーの基材樹脂を
下記の樹脂(A)、樹脂(B)、樹脂(C)の混合物で
構成し、 樹脂(A):ショアーD硬度が65〜70で、かつ曲げ
剛性率が3000〜4500kgf/cm2 のエチレン
とアクリル酸またはメタクリル酸との共重合体の一価ま
たは二価の金属塩 樹脂(B):ショアーD硬度が55〜65で、かつ曲げ
剛性率が1300〜3000kgf/cm2 のエチレン
とアクリル酸またはメタクリル酸との共重合体の一価ま
たは二価の金属塩 樹脂(C):ショアーD硬度が50〜60で、かつ曲げ
剛性率が700〜1300kgf/cm2 のエチレンと
アクリル酸またはメタクリル酸とアクリル酸エステルま
たはメタクリル酸エステルとの三元共重合体の一価また
は二価の金属塩 カバーのショアーD硬度を60〜65で、かつカバー用
組成物の曲げ剛性率を2000〜2500kgf/cm
2 に調整したことを特徴とするゴルフボールに関するも
のである。
【0008】本発明においては、カバーのショアーD硬
度が60〜65であることを必要としているが、これは
次の理由によるものである。すなわち、カバーのショア
ーD硬度が60より低い場合は、カバーが軟らかすぎ、
反撥性能が低下して、飛距離が低下するなど、飛行性能
が低下し、カバーのショアーD硬度が65より高くなる
と、カバーが硬くなりすぎて、打球感やコントロール性
が悪くなる。
【0009】また、本発明においては、カバー用組成物
の曲げ剛性率が2000〜2500kg/cm2 である
ことを必要としているが、これは次の理由によるもので
ある。すなわち、カバー用組成物の曲げ剛性率が200
0kg/cm2 より低い場合は、カバーが軟らかくなり
すぎ、反撥性能が低下して飛行性能が低下し、カバー用
組成物の曲げ剛性率が2500kg/cm2 より高くな
ると、カバーが硬くなりすぎ、適切なバックスピン量が
得られなくなって、コントロール性が悪くなり、かつ打
球感が悪くなる。
【0010】なお、本発明において、曲げ剛性率に関し
ては、カバーの曲げ剛性率とせず、カバー用組成物の曲
げ剛性率としているが、これは一旦ボール成形をしてし
まうと、現在の技術では、そのカバーから曲げ剛性率を
測定することができず、曲げ剛性率の測定はカバー用組
成物から試験片を作製して行わなければならないためで
ある。このように、ゴルフボールのカバーからは曲げ剛
性率の測定ができないけれど、カバーの曲げ剛性率も実
質的にはカバー用組成物の曲げ剛性率とほとんど同じで
あると考えられる。また、ショアーD硬度に関して、カ
バーのショアーD硬度としているのは、ショアーD硬度
の測定が成形後のゴルフボールのカバーからも行い得る
からである。ただし、ショアーD硬度の測定も、通常は
カバー用組成物から試験片を作製して行う場合が多い。
そして、このように、カバー用組成物から作製した試験
片で測定したショアーD硬度も、成形後のゴルフボール
のカバーで測定したショアーD硬度と実質的に同一であ
る。
【0011】つぎに、樹脂(A)、樹脂(B)および樹
脂(C)について詳細に説明する。
【0012】本発明において、樹脂(A)は、エチレン
とアクリル酸またはメタクリル酸との共重合体の一価ま
たは二価の金属塩からなり、いわゆる高剛性のアイオノ
マー樹脂と呼ばれているものであって、その共重合体の
カルボキシル基の少なくとも一部を中和して金属塩とす
る金属イオンの金属種は、例えば、ナトリウム(N
a)、リチウム(Li)、カリウム(K)などの一価金
属や、亜鉛、マグネシウム、カルシウムなどの二価金属
が挙げられる。そして、この樹脂(A)の具体例として
は、例えば、三井デュポンポリケミカル(株)製のハイ
ミラン1605(Na)、ハイミラン1707(N
a)、ハイミランAM7318(Na)、ハイミランA
M7315(Zn)などや、米国デュポン社製のサーリ
ン8940(Na)、サーリン8920(Na)、サー
リン7940(Li)、エクソン化学(株)製のアイオ
テック(Iotek)8000(Na)などが挙げら
れ、これは単独でまたは2種以上混合して用いられる。
なお、アイオノマー樹脂の商品名の後の括弧内に記載の
Na、Zn、Liなどは、それらの中和イオン金属種を
示している。そして、この樹脂(A)としては、特にナ
トリウム塩のものが反撥性能が高いことから好ましい。
【0013】本発明において、この樹脂(A)はショア
ーD硬度が65〜70で、かつ曲げ剛性率が3000〜
4500kgf/cm2 であることを必要とするが、こ
れは次の理由によるものである。
【0014】すなわち、樹脂(A)のショアーD硬度が
65より低い場合は、カバーが軟らかくなりすぎ、反撥
性能が低下して飛行性能が低下し、樹脂(A)のショア
ーD硬度が70より高い場合は、カバーが硬くなりすぎ
て、打球感やコントロール性が悪くなる。また、樹脂
(A)の曲げ剛性率が3000kg/cm2 より低い場
合は、反撥性能が低下して飛行性能が低下し、樹脂
(A)の曲げ剛性率が4500kg/cm2 より高くな
ると、打球感やコントロール性が悪くなる。
【0015】樹脂(B)は、エチレンとアクリル酸また
はメタクリル酸との共重合体の一価または二価の金属塩
からなり、いわゆる中剛性のアイオノマー樹脂と呼ばれ
ているものであって、その具体例としては、例えば、三
井デュポンポリケミカル(株)製のハイミラン1555
(Na)、ハイミラン1557(Zn)、ハイミラン1
652(Zn)、ハイミラン1762(Zn)などが挙
げられ、これらは単独でまたは2種以上混合して用いら
れる。そして、この樹脂(B)としては、特に亜鉛塩の
ものがコントロール性が良いことから好ましい。
【0016】本発明において、この樹脂(B)はショア
ーD硬度が55〜65で、かつ曲げ剛性率が1300〜
3000kgf/cm2 であることを必要としている
が、これは次の理由によるものである。
【0017】すなわち、樹脂(B)のショアーD硬度が
55より低い場合は、カバーが軟らかくなりすぎ、反撥
性能が低下して飛行性能が低下し、樹脂(B)のショア
ーD硬度が65より高くなると、カバーが硬くなりすぎ
て、打球感やコントロール性が悪くなる。また、樹脂
(B)の曲げ剛性率が1300kgf/cm2 より低い
場合は、反撥性能が低下して飛行性能が低下し、樹脂
(B)の曲げ剛性率が3000kg/cm2 より高くな
ると、打球感やコントロール性が悪くなる。
【0018】樹脂(C)は、エチレンとアクリル酸また
はメタクリル酸とアクリル酸エステルまたはメタクリル
酸エステルとの三元共重合体の一価または二価の金属塩
からなり、いわゆる低剛性のターポリマーベースアイオ
ノマー樹脂と呼ばれているものであって、その具体例と
しては、例えば、三井デュポンポリケミカル(株)製の
ハイミラン1855(Zn)、ハイミラン1856(N
a)などが挙げられ、これらは単独でまたは2種以上混
合して用いられる。
【0019】本発明において、この樹脂(C)はショア
ーD硬度が50〜60で、かつ曲げ剛性率が700〜1
300kgf/cm2 であることを必要とするが、これ
は次の理由によるものである。
【0020】すなわち、樹脂(C)のショアーD硬度が
50より低い場合は、カバーが軟らかくなりすぎ、反撥
性能が低下して飛行性能が低下し、また樹脂(C)のシ
ョアーD硬度が60より高くなると、カバーが硬くなっ
て、打球感やコントロール性が悪くなる。また、樹脂
(C)の曲げ剛性率が700kgf/cm2 より低い場
合は、反撥性能が低下して飛行性能が低下し、樹脂
(C)の曲げ剛性率が1300kgf/cm2 より高く
なると、良好な飛行性能を保ちながら、打球感やコント
ロール性を改良することがむつかしくなる。
【0021】本発明において、上記樹脂(A)、樹脂
(B)および樹脂(C)の混合比は、カバーのショアー
D硬度を60〜65で、かつカバー用組成物の曲げ剛性
率を2000〜2500kgf/cm2 に調整さえでき
るものであれば特に限定されるものではないが、それら
の混合物中において、樹脂(A)が15〜40重量%
で、樹脂(B)が20〜50重量%で、樹脂(C)が2
0〜60重量%であることが好ましい。なお、本発明に
おいて、ショアーD硬度に関してはカバーのショアーD
硬度とし、曲げ剛性率に関してはカバー用組成物の曲げ
剛性率にしているのは、それぞれ前記した理由によるも
のである。また、カバーのショアーD硬度、カバー用組
成物の曲げ剛性率といえど、カバーやカバー用組成物の
主要部分は樹脂(A)と樹脂(B)と樹脂(C)との混
合物が占め、多くの場合、それに二酸化チタンなどの顔
料が少量添加されるだけなので、カバーのショアーD硬
度やカバー用組成物の曲げ剛性率は、実質上、樹脂
(A)と樹脂(B)と樹脂(C)との混合物のショアー
D硬度や曲げ剛性率とほとんど変わらない。また、樹脂
(A)、樹脂(B)、樹脂(C)に関して先に挙げた具
体例は、単なる例示であって、それらのみに限定される
ものではない。
【0022】本発明においては、上記樹脂(A)と樹脂
(B)と樹脂(C)との混合物をカバーの基材樹脂とし
て用いることに基づいて所望の特性が得られるようにな
るのであるが、上記樹脂の混合は、通常、混練型二軸押
出機、バンバリー、ニーダーなどのインターナルミキサ
ーを用い、150〜260℃で0.5〜15分間加熱混
合することによって行われる。
【0023】本発明において、カバーを形成するための
カバー用組成物には、上記樹脂(A)と樹脂(B)と樹
脂(C)との混合物からなる基材樹脂以外に、必要に応
じて、種々の添加剤、たとえば顔料、分散剤、老化防止
剤、紫外線吸収剤、光安定剤、蛍光増白剤などを添加す
ることができる。また、上記樹脂(A)と樹脂(B)と
樹脂(C)との混合物の特性を損なわない範囲内で他の
樹脂を添加してもよい。そのように他の樹脂を添加して
カバー用組成物を調製する場合、上記樹脂(A)と樹脂
(B)と樹脂(C)との混合物が樹脂成分中の70重量
%以上、特に80重量%以上を占めていることが好まし
い。また、本発明において、上記樹脂(A)と樹脂
(B)と樹脂(C)とは、あらかじめ混合しておいてか
ら他の添加剤などと混合してもよいし、また、カバー用
組成物の調製時に他の添加剤などと一緒に混合してもよ
い。そして、カバーの厚みは、通常0.5〜3mm、特
に1.5〜2mmであることが好ましい。
【0024】上記カバーをコアに被覆することによって
ゴルフボールが得られるが、そのコアとしてはソリッド
ゴルフボール用コア(ソリッドコア)、糸巻きゴルフボ
ール用コア(糸巻きコア)のいずれも使用することがで
きる。
【0025】ソリッドコアとしては、1層構造のコアは
もとより、2層以上の多層構造のコアであってもよく、
例えば、ツーピースボール用コアとしては、ポリブタジ
エン100重量部に対して、アクリル酸、メタクリル酸
などのα,β−モノエチレン性不飽和カルボン酸または
その金属塩や、トリメチロールプロパントリメタクリレ
ートなどの官能性モノマーなどからなる加硫剤(架橋
剤)を単独または合計で10〜60重量部、酸化亜鉛、
硫酸バリウムなどの充填剤を3〜30重量部、ジクミル
パーオキサイドなどの過酸化物を0.5〜5重量部配合
し、要すれば、さらに老化防止剤を0.1〜1重量部配
合したゴム組成物をプレス加硫(架橋)により、例えば
140〜170℃の温度で10〜40分間加熱圧縮し
て、球状加硫物に成形することによって得られたものを
用いることができる。
【0026】糸巻きコアとしては、センターとそれに巻
き付けた糸ゴムとからなり、上記センターとしては液
系、ゴム系のいずれも用いることができる。ゴム系のセ
ンターとしては、たとえば前記ソリッドコアと同様のゴ
ム組成物を加硫することによって得られたものを用いる
ことができる。
【0027】糸ゴムは、従来から使用されているものを
用いることができ、たとえば天然ゴムまたは天然ゴムと
合成ポリイソプレンに老化防止剤、加硫促進剤、イオウ
などを配合したゴム組成物を加硫することによって得ら
れたものを用いることができる。ただし、これらのソリ
ッドコア、糸巻きコアは単なる例示であって、これら例
示のもののみに限定されることはない。
【0028】コアにカバーを被覆する方法は、特に限定
されるものではなく、通常の方法で行うことができる。
例えば、前記樹脂(A)と樹脂(B)と樹脂(C)との
混合物に他の必要な添加剤を適宜配合したカバー用組成
物をあらかじめ半球殻状のハーフシェルに成形し、それ
を2枚用いてコアを包み、130〜170℃で1〜15
分間加圧成形するか、または上記カバー用組成物を直接
コア上に射出成形してコアを包み込む方法が採用され
る。そして、カバー成形時、必要に応じて、ボール表面
にディンプルの形成が行われ、また、カバー成形後、ペ
イント仕上げ、スタンプなども必要に応じて施される。
【0029】つぎに、本発明のゴルフボールの構造の一
例を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明のゴルフ
ボールの一例を模式的に示す断面図であり、この図1に
示すゴルフボールは、ゴム組成物の加硫成形体からなる
コア1とそれを被覆するカバー2とからなるツーピース
ソリッドゴルフボールである。コア1はソリッドコアと
呼ばれるものであるが、特に特定のものに限られること
なく、例えば、前記のようなポリブタジエンを主材とす
るゴム組成物の加硫成形体が用いられ、それを被覆する
カバー2は前記樹脂(A)と樹脂(B)と樹脂(C)と
の混合物を基材樹脂として含んだカバー用組成物から形
成されたものである。そして、2aは上記カバー2に設
けられたディンプルである。この図1に示すゴルフボー
ルでは、コア1は1層構造のゴム組成物の加硫成形体か
らなるが、それに代えて、例えば、ポリブタジエンを主
材とするゴム組成物の加硫成形体からなる内部コアの周
囲にさらにポリブタジエンを主材とするゴム組成物の加
硫成形体からなる外部コアを形成した2層構造のソリッ
ドコアであってもよいし、またセンターとそれに巻き付
けた糸ゴムとからなる糸巻きコアであってもよい。
【0030】上記ディンプル2aは、必要に応じ、ある
いは所望とする特性が得られるように、適した個数、態
様でゴルフボールのカバー2に設けられるものであり、
また、これらのゴルフボールには、必要に応じ、ボール
表面にペイントやマーキングが施される。
【0031】
【発明の実施の形態】つぎに、実施例を挙げて本発明を
より具体的に説明する。ただし、本発明はそれらの実施
例のみに限定されるものでない。
【0032】実施例1〜3および比較例1〜3 つぎの〜に示す工程を経て、実施例1〜3および比
較例1〜3のゴルフボールを製造した。
【0033】コアの作製:ポリブタジエン〔BR−1
1(商品名)、日本合成ゴム(株)製〕100重量部に
対して、アクリル酸亜鉛30重量部、酸化亜鉛17重量
部、ジクミルパーオキサイド1.2重量部および老化防
止剤〔ヨシノックス425(商品名)、吉富製薬(株)
製〕0.5重量部を配合したゴム組成物を150℃で3
0分間加硫成形して、直径39.0mmのソリッドコア
を作製した。
【0034】カバー用組成物の調製:表1に示す組成
の配合材料を二軸混練型押出機によりミキシングして、
ペレット状のカバー用組成物を調製した。なお、表1に
はカバー用組成物の組成と共に、ショアーD硬度および
曲げ剛性率を示す。また、表1中の各成分の配合量は重
量部によるものであり、また表1中では、樹脂(A)、
樹脂(B)および樹脂(C)を商品名で表示しているの
で、それらの詳細を表1の後に示す。
【0035】押出条件はスクリュー径45mm、スクリ
ュー回転数200rpm、スクリューL/D=35であ
り、配合物は押出機のダイの位置で220〜260℃に
加熱された。そして、ショアーD硬度および曲げ剛性率
の測定方法は、それぞれ次の通りである。
【0036】ショアーD硬度:カバー用組成物から厚さ
約2mmの熱プレス成形シートを作製し、そのシートを
23℃で2週間保存後、ASTM D−2240に準じ
て測定する。
【0037】曲げ剛性率:カバー用組成物から厚さ約2
mmの熱プレス成形シートを作製し、そのシートを23
℃で2週間保存後、ASTM D−747に準じて測定
する。
【0038】ここで、比較例1のカバー用組成物につい
て説明しておくと、比較例1のカバー用組成物は高剛性
のアイオノマー樹脂のみを基材樹脂として用いたもので
あり、この比較例1のカバー用組成物は従来の標準的な
アイオノマー樹脂系カバー用の組成物に相当し、このカ
バー用組成物を用いた比較例1のゴルフボールは、比較
の基準となるゴルフボールである。
【0039】ゴルフボールの作製:上記のカバー用
組成物を上記のソリッドコア上に直接射出成形して上
記のソリッドコアを被覆し、得られたボールにペイン
トを塗装して、外径が42.7mmのツーピースソリッ
ドゴルフボールを作製した。
【0040】得られたゴルフボールのボール重量、コン
プレッション(PGA)、飛距離(キャリー)、スピン
量、打球感およびアプローチ時のコントロール性を調べ
た。その結果を表2に示す。上記飛距離、スピン量、打
球感、アプローチ時のコントロール性などの測定または
評価方法は次の通りである。なお、飛距離はウッド1番
クラブで打撃した場合について調べ、スピン量はウッド
1番クラブで打撃した場合とアイアン9番クラブで打撃
した場合について調べた。
【0041】飛距離およびスピン量:ツルーテンパー社
製スイングロボットにウッド1番クラブを取り付け、ボ
ールをヘッドスピード45m/sで打撃して落下点まで
の距離を測定して、飛距離とする。また、打撃されたボ
ールを連続写真撮影することによってスピン量を求め
る。表2中では、このウッド1番クラブで打撃した場合
を「W♯1 45m/s」で表示する。
【0042】また、ツルーテンパー社製スイングロボッ
トにアイアン9番クラブを取り付け、ボールをヘッドス
ピード34m/sで打撃し、打撃されたボールを連続写
真撮影することによってスピン量を求める。表2中で
は、このアイアン9番クラブで打撃した場合を「I♯9
34m/s」で表示する。
【0043】打球感:プロ9人とトップアマ6人との計
15人によりボールをウッド1番クラブで実打して評価
する。評価結果の表示方法は次の通りである。
【0044】評価結果の表示方法: ○ : 15人中10人以上が良いと答えた。 △ : 15人中5〜9人が良いと答えた。 × : 15人中4人以下が良いと答えた。
【0045】アプローチ時のコントロール性:プロ9人
とトップアマ6人との計15人によリボールをピッチン
グウェッジで実打して評価する。評価結果の表示方法は
次の通りである。
【0046】評価結果の表示方法: ○ : 15人中10人以上が良いと答えた。 △ : 15人中5〜9人が良いと答えた。 × : 15人中4人以下が良いと答えた。
【0047】
【表1】
【0048】※1:ハイミラン1605(商品名) 三井デュポンポリケミカル(株)製のエチレンとメタク
リル酸との共重合体のナトリウムイオン中和アイオノマ
ー樹脂、ショアーD硬度=67、曲げ剛性率=3800
kgf/cm2
【0049】※2:ハイミラン1706(商品名) 三井デュポンポリケミカル(株)製のエチレンとメタク
リル酸との共重合体の亜鉛イオン中和アイオノマー樹
脂、ショアーD硬度=66、曲げ剛性率=3400kg
f/cm2
【0050】※3:ハイミラン1707(商品名) 三井デュポンポリケミカル(株)製のエチレンとメタク
リル酸との共重合体のナトリウムイオン中和アイオノマ
ー樹脂、ショアーD硬度=68、曲げ剛性率=3900
kgf/cm2
【0051】※4:ハイミラン1557(商品名) 三井デュポンポリケミカル(株)製のエチレンとメタク
リル酸との共重合体の亜鉛イオン中和アイオノマー樹
脂、ショアーD硬度=63、曲げ剛性率=2600kg
f/cm2
【0052】※5:ハイミラン1652(商品名) 三井デュポンポリケミカル(株)製のエチレンとメタク
リル酸との共重合体の亜鉛イオン中和アイオノマー樹
脂、ショアーD硬度=57、曲げ剛性率=1600kg
f/cm2
【0053】※6:ハイミラン1855(商品名) 三井デュポンポリケミカル(株)製のエチレンとメタク
リル酸とアクリル酸エステルとの三元共重合体の亜鉛イ
オン中和アイオノマー樹脂、ショアーD硬度=56、曲
げ剛性率=900kgf/cm2
【0054】※7:ハイミラン1856(商品名) 三井デュポンポリケミカル(株)製のエチレンとメタク
リル酸とアクリル酸エステルとの三元共重合体のナトリ
ウムイオン中和アイオノマー樹脂、ショアーD硬度=5
8、曲げ剛性率=700kgf/cm2
【0055】
【表2】
【0056】表2に示すように、実施例1〜3は、打球
感およびコントロール性が良好で、かつ飛距離が大き
く、飛行性能が優れていた。
【0057】これに対して、比較例1は、高剛性のアイ
オノマー樹脂のみをカバーの基材樹脂として用いている
ため、飛距離は大きいものの、打球感およびコントロー
ル性が悪かった。
【0058】また、比較例2は、ショアーD硬度と曲げ
剛性率が低いために、打球感やコントロール性は良いも
のの、飛距離が224ヤードと実施例1〜3の228〜
230ヤードに比べて小さく、またウッド1番クラブで
のスピン量が2900rpmと多いため、左右のブレが
大きかった。
【0059】そして、比較例3は、樹脂(B)が配合さ
れていないため、実施例1〜3に比べて、飛距離、打球
感、コントロール性が劣っていた。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
打球感およびコントロール性が良好で、かつ飛行性能が
優れたゴルフボールが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴルフボールの一例を模式的に示す断
面図である。
【符号の説明】
1 コア 2 カバー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアとカバーを有するゴルフボールにお
    いて、上記カバーの基材樹脂が下記の樹脂(A)、樹脂
    (B)および樹脂(C)の混合物で構成され、カバーの
    ショアーD硬度が60〜65であり、かつカバー用組成
    物の曲げ剛性率が2000〜2500kgf/cm2
    あることを特徴とするゴルフボール。 樹脂(A):ショアーD硬度が65〜70であり、かつ
    曲げ剛性率が3000〜4500kgf/cm2 である
    エチレンとアクリル酸またはメタクリル酸との共重合体
    の一価または二価の金属塩 樹脂(B):ショアーD硬度が55〜65であり、かつ
    曲げ剛性率が1300〜3000kgf/cm2 である
    エチレンとアクリル酸またはメタクリル酸との共重合体
    の一価または二価の金属塩 樹脂(C):ショアーD硬度が50〜60であり、かつ
    曲げ剛性率が700〜1300kgf/cm2 であるエ
    チレンとアクリル酸またはメタクリル酸とアクリル酸エ
    ステルまたはメタクリル酸エステルとの三元共重合体の
    一価または二価の金属塩
  2. 【請求項2】 樹脂(A)、樹脂(B)および樹脂
    (C)の混合物中において、樹脂(A)が15〜40重
    量%で、樹脂(B)が20〜50重量%で、樹脂(C)
    が20〜60重量%である請求項1記載のゴルフボー
    ル。
  3. 【請求項3】 樹脂(A)、樹脂(B)および樹脂
    (C)が、ナトリウム、リチウム、亜鉛のいずれかの塩
    である請求項1記載のゴルフボール。
  4. 【請求項4】 樹脂(A)がナトリウム塩で、樹脂
    (B)が亜鉛塩で、樹脂(C)がナトリウム塩または亜
    鉛塩である請求項1記載のゴルフボール。
  5. 【請求項5】 カバーの厚さが1.5〜2mmである請
    求項1項記載のゴルフボール。
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