JPH0994876A - 口元形状が良好になるpsp容器の成形用金型及び成形方法 - Google Patents
口元形状が良好になるpsp容器の成形用金型及び成形方法Info
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- JPH0994876A JPH0994876A JP25587095A JP25587095A JPH0994876A JP H0994876 A JPH0994876 A JP H0994876A JP 25587095 A JP25587095 A JP 25587095A JP 25587095 A JP25587095 A JP 25587095A JP H0994876 A JPH0994876 A JP H0994876A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 口元コーナー部をシャープな角形状となすこ
とができるとともに、口元部分の脆化の問題も解決でき
る成形用金型とこの成形用金型を用いた成形方法を提案
せんとするものである。 【解決手段】 PSP容器成形金型における雌型および
雄型の一方又は両方の容器口元を形成する部位を他の金
型部位とは独立して局部的に加熱調温する手段を設けた
ことを特徴としている。
とができるとともに、口元部分の脆化の問題も解決でき
る成形用金型とこの成形用金型を用いた成形方法を提案
せんとするものである。 【解決手段】 PSP容器成形金型における雌型および
雄型の一方又は両方の容器口元を形成する部位を他の金
型部位とは独立して局部的に加熱調温する手段を設けた
ことを特徴としている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリスチレンペーパ
ーシート(以下、PSPシートと称す)を用いて作製さ
れる容器(以下、PSP容器と称す)、そのなかでも特
に即席麺等の食品を収容するカップ容器の成形用金型と
その成形方法に関する。
ーシート(以下、PSPシートと称す)を用いて作製さ
れる容器(以下、PSP容器と称す)、そのなかでも特
に即席麺等の食品を収容するカップ容器の成形用金型と
その成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】PSP容器の成形品、特に即席麺等の食
品を収容するカップ容器には通例リップ部(口元部分)
と呼ばれる張り出し構造がある。このリップ部は飲食の
際に口が接する部分となるだけでなく、容器を密封する
ために蓋が熱融着される部分でもある。このため本部位
には表面の平滑性とともに、融着に十分な面積を確保す
る必要があり、そのためには容器内側面とリップ部の交
差するコーナー部にRをつけず、可能な限りシャープな
角形状とすることが望まれる。
品を収容するカップ容器には通例リップ部(口元部分)
と呼ばれる張り出し構造がある。このリップ部は飲食の
際に口が接する部分となるだけでなく、容器を密封する
ために蓋が熱融着される部分でもある。このため本部位
には表面の平滑性とともに、融着に十分な面積を確保す
る必要があり、そのためには容器内側面とリップ部の交
差するコーナー部にRをつけず、可能な限りシャープな
角形状とすることが望まれる。
【0003】従来の成形方法、例えば特公昭62−35
374号公報では、これに対処すべく、前記コーナー部
に対応する金型部位に真空孔を開設し、成形材であるP
SPシートを金型表面に真空吸引することで形状転写性
を向上させている。
374号公報では、これに対処すべく、前記コーナー部
に対応する金型部位に真空孔を開設し、成形材であるP
SPシートを金型表面に真空吸引することで形状転写性
を向上させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの方法
による形状転写性の向上、即ち口元コーナー部への角形
性の付与はいまだ不十分である。これは成形のために金
型を嵌合させる際、PSPシートが金型に接触して急冷
される結果、PSPシートの弾性率が増大して柔軟性が
低下し、真空孔より真空吸引する際には金型に十分に接
触して形状を転写されるほどの柔軟性を既に有していな
いことが原因である。そしてPSPシートの柔軟性が乏
しいために十分な形状転写性が発揮されずRが残ってし
まう。
による形状転写性の向上、即ち口元コーナー部への角形
性の付与はいまだ不十分である。これは成形のために金
型を嵌合させる際、PSPシートが金型に接触して急冷
される結果、PSPシートの弾性率が増大して柔軟性が
低下し、真空孔より真空吸引する際には金型に十分に接
触して形状を転写されるほどの柔軟性を既に有していな
いことが原因である。そしてPSPシートの柔軟性が乏
しいために十分な形状転写性が発揮されずRが残ってし
まう。
【0005】金型における口元形成箇所の金型温度に起
因して発生する口元部分の問題としては口元部分の脆化
の問題もある。通常、成形品の離型性を向上させる観点
から、雌型の温度は雄型よりも低く設定している。この
ため口元部分の肉厚内の温度分布は雌型(容器外側)が
低く、内側(容器内側)が高いという傾向になる。この
ような温度分布を有するPSPシートをシート厚みより
も若干圧縮気味に成形すると強度的に弱い容器内面側の
セルのみが応力を負担する現象が生じ、場合によっては
セルが破砕されてしまう。そしてこのまま蓋を融着する
と、蓋を剥がした際に破砕したセルが容器内部に落ちた
り蓋に付着したりすることになり、衛生上また外観上著
しい問題を引き起こすことになる。
因して発生する口元部分の問題としては口元部分の脆化
の問題もある。通常、成形品の離型性を向上させる観点
から、雌型の温度は雄型よりも低く設定している。この
ため口元部分の肉厚内の温度分布は雌型(容器外側)が
低く、内側(容器内側)が高いという傾向になる。この
ような温度分布を有するPSPシートをシート厚みより
も若干圧縮気味に成形すると強度的に弱い容器内面側の
セルのみが応力を負担する現象が生じ、場合によっては
セルが破砕されてしまう。そしてこのまま蓋を融着する
と、蓋を剥がした際に破砕したセルが容器内部に落ちた
り蓋に付着したりすることになり、衛生上また外観上著
しい問題を引き起こすことになる。
【0006】本発明はこのような金型における口元形成
箇所の金型温度に起因する問題点を解決し、口元コーナ
ー部をシャープな角形状となすことができ、且つ口元部
分の脆化の問題も解決できる成形用金型とこの成形用金
型を用いた成形方法を提案せんとするものである。
箇所の金型温度に起因する問題点を解決し、口元コーナ
ー部をシャープな角形状となすことができ、且つ口元部
分の脆化の問題も解決できる成形用金型とこの成形用金
型を用いた成形方法を提案せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく検
討した結果、上記問題は口元を形成する部位の金型の温
度に問題があるとの結論にいたった。そして鋭意検討の
結果、口元コーナー部を形成する部位の金型温度のみを
他の金型部位よりも高くして、成形中に弾性率が増大し
ないようにすることで、コーナー部の形状を丸みをおび
たR形状ではなく角形状に近づけることができ、且つ口
元部分の肉厚方向の温度分布も均一となって口元部分に
おける応力分担を肉厚方向において均等にできることを
見いだし、本発明に到達した。このような着想に基づい
て完成した本発明は、PSP容器成形金型における雌型
および雄型の一方又は両方の容器口元を形成する部位を
他の金型部位とは独立して局部的に加熱調温する手段を
設けたことを特徴としている。加熱調温手段における熱
源としては、熱媒配管や電気加熱によるものが使用でき
る。
討した結果、上記問題は口元を形成する部位の金型の温
度に問題があるとの結論にいたった。そして鋭意検討の
結果、口元コーナー部を形成する部位の金型温度のみを
他の金型部位よりも高くして、成形中に弾性率が増大し
ないようにすることで、コーナー部の形状を丸みをおび
たR形状ではなく角形状に近づけることができ、且つ口
元部分の肉厚方向の温度分布も均一となって口元部分に
おける応力分担を肉厚方向において均等にできることを
見いだし、本発明に到達した。このような着想に基づい
て完成した本発明は、PSP容器成形金型における雌型
および雄型の一方又は両方の容器口元を形成する部位を
他の金型部位とは独立して局部的に加熱調温する手段を
設けたことを特徴としている。加熱調温手段における熱
源としては、熱媒配管や電気加熱によるものが使用でき
る。
【0008】
【作用】本発明によれば金型の口元形成箇所の温度を他
の金型部位と独立して調整できるため、金型の口元形成
箇所に接触したPSPシートの急冷を抑制できる。また
当該箇所のPSPシートの肉厚方向の温度分布も均等と
なるように調整できる。
の金型部位と独立して調整できるため、金型の口元形成
箇所に接触したPSPシートの急冷を抑制できる。また
当該箇所のPSPシートの肉厚方向の温度分布も均等と
なるように調整できる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明の詳細を実施例に基づ
き説明する。図1はPSPシートより作製されたカップ
容器の1例である。PSPとは、ポリスチレン樹脂、及
びスチレンと無水マレイン酸、メタクリル酸等との共重
合体、ならびにこれらのスチレン系樹脂とポリフェニレ
ンオキサイド樹脂等との混合樹脂の発泡シート、及び該
発泡シートにポリスチレン樹脂、ハイインパクトポリス
チレン樹脂等のスチレン系樹脂、ポリエステル、ポリプ
ロピレン等のオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹
脂、エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂、ポリエス
テル樹脂、ポリアミド樹脂等の樹脂フィルムを積層した
発泡シート等が挙げられる。
き説明する。図1はPSPシートより作製されたカップ
容器の1例である。PSPとは、ポリスチレン樹脂、及
びスチレンと無水マレイン酸、メタクリル酸等との共重
合体、ならびにこれらのスチレン系樹脂とポリフェニレ
ンオキサイド樹脂等との混合樹脂の発泡シート、及び該
発泡シートにポリスチレン樹脂、ハイインパクトポリス
チレン樹脂等のスチレン系樹脂、ポリエステル、ポリプ
ロピレン等のオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹
脂、エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂、ポリエス
テル樹脂、ポリアミド樹脂等の樹脂フィルムを積層した
発泡シート等が挙げられる。
【0010】本発明は、容器1の口元部分2の形状を改
良せんとするもので、具体的には、口元部分2を構成す
る環状鍔部3の上面3aの平坦化及び平滑化と、図2に
示すように容器内側面4と口元部分2が交差するコーナ
ー部5をRをつけずに可能な限りシャープな角形状とす
ること、更には成形時における金型の口元形成箇所に挟
まれたPSPシートの肉厚方向の温度分布を均等にする
ことを主たる目的としている。
良せんとするもので、具体的には、口元部分2を構成す
る環状鍔部3の上面3aの平坦化及び平滑化と、図2に
示すように容器内側面4と口元部分2が交差するコーナ
ー部5をRをつけずに可能な限りシャープな角形状とす
ること、更には成形時における金型の口元形成箇所に挟
まれたPSPシートの肉厚方向の温度分布を均等にする
ことを主たる目的としている。
【0011】図3はPSP容器の製造装置の全体構成を
示している。この装置はロール状に巻回したPSPシー
トを供給するシート供給装置A、供給されたPSPシー
トを軟化させ且つ二次発泡させる加熱装置B、加熱直後
のPSPシートを多数個取り成形する雄雌嵌合金型C、
成形品の連設体から個々の成形品を抜き取る型抜き装置
Dとから構成される。シート供給装置Aから繰り出され
たPSPシートは加熱装置Bを通過することによって軟
化すると同時に二次発泡し、次いで加熱装置Bを出たP
SPシートは幅方向両端をクランプされたまま雄雌嵌合
金型Cに到達し、このPSPシートを雄金型21と雌金
型11との間に挟むことにより所定形状の容器、例えば
カップ容器を多数個同時に成形する。雄雌嵌合金型Cに
到達したPSPシートは金型を嵌合させる前においては
十分な変形温度に達している。
示している。この装置はロール状に巻回したPSPシー
トを供給するシート供給装置A、供給されたPSPシー
トを軟化させ且つ二次発泡させる加熱装置B、加熱直後
のPSPシートを多数個取り成形する雄雌嵌合金型C、
成形品の連設体から個々の成形品を抜き取る型抜き装置
Dとから構成される。シート供給装置Aから繰り出され
たPSPシートは加熱装置Bを通過することによって軟
化すると同時に二次発泡し、次いで加熱装置Bを出たP
SPシートは幅方向両端をクランプされたまま雄雌嵌合
金型Cに到達し、このPSPシートを雄金型21と雌金
型11との間に挟むことにより所定形状の容器、例えば
カップ容器を多数個同時に成形する。雄雌嵌合金型Cに
到達したPSPシートは金型を嵌合させる前においては
十分な変形温度に達している。
【0012】雄雌嵌合金型Cは1個のカップ容器を形成
するための雄型駒をベース板の上に縦横配列あるいは千
鳥配列で連設した雄金型21と、前記雄型駒を受け入れ
る雌型駒を連設した雌金型11とより構成され、雌型駒
の詳細は図4に、また雄型駒の詳細は図5に示される。
また図6は雌型駒12と雄型駒22を嵌合させた状態を
示し、図中25はヒーター、26は真空孔である。
するための雄型駒をベース板の上に縦横配列あるいは千
鳥配列で連設した雄金型21と、前記雄型駒を受け入れ
る雌型駒を連設した雌金型11とより構成され、雌型駒
の詳細は図4に、また雄型駒の詳細は図5に示される。
また図6は雌型駒12と雄型駒22を嵌合させた状態を
示し、図中25はヒーター、26は真空孔である。
【0013】本発明では雌型駒12及び雄型駒22にお
ける容器口元を形成するそれぞれの部位に容器の口元幅
dに対応する幅を有する環状の加熱体14,24(図
7)を配置する。加熱体14,24は雌型駒12又は雄
型駒22の一方だけに設ける場合もある。離型性向上の
観点から雌型駒12側の温度が雄型駒22側より低く設
定されることを考慮すると雌型駒12への加熱体14の
設置がより重要である。図示していないが、加熱体1
4,24間の間隙を隣接するベース板27a,27b間
の間隙よりも狭くしてこの部分の加圧力を高めることも
形状転写性を高める手段としては有効である。加熱体1
4,24としては段階的あるいは連続的に温度調節がで
きるものが用いられる。加熱体14,24には温度セン
サを取りつけてその温度が目標温度となるよう監視する
ことが好ましい。加熱体14,24はそれ自身が発熱す
るものであってもよいし、あるいは密着又は近接配置し
た熱源から熱供給を受けるものであってもよい。熱源と
しては熱媒配管や電気加熱によるものが使用できる。制
御の容易性からは電気加熱のなかでも特に電熱ヒーター
が好ましい。電熱ヒーターの場合、図7に示すように耐
熱被覆等を施したリード線15を通じて電力を供給す
る。
ける容器口元を形成するそれぞれの部位に容器の口元幅
dに対応する幅を有する環状の加熱体14,24(図
7)を配置する。加熱体14,24は雌型駒12又は雄
型駒22の一方だけに設ける場合もある。離型性向上の
観点から雌型駒12側の温度が雄型駒22側より低く設
定されることを考慮すると雌型駒12への加熱体14の
設置がより重要である。図示していないが、加熱体1
4,24間の間隙を隣接するベース板27a,27b間
の間隙よりも狭くしてこの部分の加圧力を高めることも
形状転写性を高める手段としては有効である。加熱体1
4,24としては段階的あるいは連続的に温度調節がで
きるものが用いられる。加熱体14,24には温度セン
サを取りつけてその温度が目標温度となるよう監視する
ことが好ましい。加熱体14,24はそれ自身が発熱す
るものであってもよいし、あるいは密着又は近接配置し
た熱源から熱供給を受けるものであってもよい。熱源と
しては熱媒配管や電気加熱によるものが使用できる。制
御の容易性からは電気加熱のなかでも特に電熱ヒーター
が好ましい。電熱ヒーターの場合、図7に示すように耐
熱被覆等を施したリード線15を通じて電力を供給す
る。
【0014】加熱体14,24と金型の他の部分との間
には図8に示すように断熱部14a,14b,24a,
24bを設けて当該加熱体14,24の影響が他の金型
部分に及ばないようにすることが好ましい。断熱部は図
示するように加熱体14,24の内周と外周の両方に設
けることもできるが、内周だけとすることもできる。当
然のことながら加熱体14,24は雌型駒本体13及び
雄型駒本体23に対し境界部で真空漏れがないように緊
密な状態で取りつける。
には図8に示すように断熱部14a,14b,24a,
24bを設けて当該加熱体14,24の影響が他の金型
部分に及ばないようにすることが好ましい。断熱部は図
示するように加熱体14,24の内周と外周の両方に設
けることもできるが、内周だけとすることもできる。当
然のことながら加熱体14,24は雌型駒本体13及び
雄型駒本体23に対し境界部で真空漏れがないように緊
密な状態で取りつける。
【0015】加熱体14,24の温度はそれぞれの金型
の他の部位よりも高く設定し、且つその温度は、他の金
型部位とは独立して制御する。具体的な温度は金型の他
の部分の温度との関係を考慮して設定する。金型の全体
的な温度は、PSPシートのガラス転移点を考慮して設
定される。PSPシートはガラス転移点以上、通例おお
むね100℃以上に加熱されると、見かけの弾性率が低
くなる。このため成形後も100℃以上になっていると
離型する際に形状維持が困難となることから、通例と同
様に雌型駒12を60℃程度、雄型駒22を90℃程度
とPSPシートのガラス転移点より低めに設定する。
の他の部位よりも高く設定し、且つその温度は、他の金
型部位とは独立して制御する。具体的な温度は金型の他
の部分の温度との関係を考慮して設定する。金型の全体
的な温度は、PSPシートのガラス転移点を考慮して設
定される。PSPシートはガラス転移点以上、通例おお
むね100℃以上に加熱されると、見かけの弾性率が低
くなる。このため成形後も100℃以上になっていると
離型する際に形状維持が困難となることから、通例と同
様に雌型駒12を60℃程度、雄型駒22を90℃程度
とPSPシートのガラス転移点より低めに設定する。
【0016】成形に際してはシートに最初、雄型駒22
の容器の底形成部分と、雌型駒12の容器の口元リップ
部になる部分が接触し、そののち、雄型駒22が雌型駒
12がより深く嵌合する方向に進行し、最後にシートの
口元リップ部に相当する部分の容器内面側と雄型が接触
するようにし、雌型駒12及び雄型駒22における容器
の口元形成箇所に配置する加熱体14,24の温度はこ
の嵌合手順を考慮して設定する。具体的には加熱体1
4,24の温度は雄型駒22全体の温度以上であって金
型嵌合開始直前のPSPシートの温度以下に設定し、お
おむね90℃から120℃の間で選択設定できるように
前記ヒーターへの供給電力を調整する。最適な金型口元
温度は上記温度の範囲内で成形を繰り返し、口元の状態
を観察しながら決定する。このように加熱体14,24
の温度を他の金型部位よりも高めに設定し口元形成箇所
の温度を金型嵌合開始直前のシート温度に近づけること
により金型嵌合時にPSPシートが急激に冷却されるこ
とがなくなり、嵌合直後においても充分な柔軟性を維持
することができるようになる。したがって金型を嵌合さ
せた直後または直前にコーナー部に設けた真空孔より真
空吸引することにより、又は金型嵌合時のこれら加熱体
14,24の部位における適度のプレス作用によりコー
ナー部に位置づけられた柔軟性を失っていないPSPシ
ートを金型に緊密に貼り付かせることができ、金型コー
ナー部の角形状をより正確に転写できるようになる。
の容器の底形成部分と、雌型駒12の容器の口元リップ
部になる部分が接触し、そののち、雄型駒22が雌型駒
12がより深く嵌合する方向に進行し、最後にシートの
口元リップ部に相当する部分の容器内面側と雄型が接触
するようにし、雌型駒12及び雄型駒22における容器
の口元形成箇所に配置する加熱体14,24の温度はこ
の嵌合手順を考慮して設定する。具体的には加熱体1
4,24の温度は雄型駒22全体の温度以上であって金
型嵌合開始直前のPSPシートの温度以下に設定し、お
おむね90℃から120℃の間で選択設定できるように
前記ヒーターへの供給電力を調整する。最適な金型口元
温度は上記温度の範囲内で成形を繰り返し、口元の状態
を観察しながら決定する。このように加熱体14,24
の温度を他の金型部位よりも高めに設定し口元形成箇所
の温度を金型嵌合開始直前のシート温度に近づけること
により金型嵌合時にPSPシートが急激に冷却されるこ
とがなくなり、嵌合直後においても充分な柔軟性を維持
することができるようになる。したがって金型を嵌合さ
せた直後または直前にコーナー部に設けた真空孔より真
空吸引することにより、又は金型嵌合時のこれら加熱体
14,24の部位における適度のプレス作用によりコー
ナー部に位置づけられた柔軟性を失っていないPSPシ
ートを金型に緊密に貼り付かせることができ、金型コー
ナー部の角形状をより正確に転写できるようになる。
【0017】
【実施例】本願発明の効果を確認するために、図1で示
すカップ容器を本発明金型と従来金型を用いてそれぞれ
成形し、成形品の口元コーナー部の形状を評価した。本
発明金型としては、雌型駒のうち容器口元を形成する部
分を雌型駒本体とは別体の幅5mmの円環で構成し、こ
の円環の成形品と接触する側の反対側には電気加熱ヒー
ターを貼り付けて、円環部分を独立して加熱できる構造
とした。電気加熱ヒーターは200Wの最大容量を持つ
ものを使用し、また電気加熱ヒーターには温調器を接続
してON/OFF制御により温調器で設定した温度を実
現できるようにした。成形に際しては金型各部の温度は
次のように設定した。 雄型駒全体 110℃ 雌型駒全体(コーナー除く) 50℃ 雌型駒コーナー部 100℃ また従来金型としては容器口元を形成する部分が別体構
造ではなく、全体が一体であり、且つ加熱も容器口元形
成箇所を含む雌型駒全体を一体的に加熱する公知のもの
を用いた。また従来金型では雌型駒の口元コーナー部形
成部位の温度を雌型駒全体と同温の50℃とした。本発
明金型による成形品と従来金型による成形品を比較した
ところ、雌コーナー部も50℃の設定にした従来金型を
用いて成形した場合には、金型自身の口元コーナー部形
成部位自体はシャープな角形状をしているにもかかわら
ず出来上がった成形品のコーナー部は3R程度しか実現
できなかった。これに対して、本発明金型を用いた場合
には0.2R程度まで改善することができた。
すカップ容器を本発明金型と従来金型を用いてそれぞれ
成形し、成形品の口元コーナー部の形状を評価した。本
発明金型としては、雌型駒のうち容器口元を形成する部
分を雌型駒本体とは別体の幅5mmの円環で構成し、こ
の円環の成形品と接触する側の反対側には電気加熱ヒー
ターを貼り付けて、円環部分を独立して加熱できる構造
とした。電気加熱ヒーターは200Wの最大容量を持つ
ものを使用し、また電気加熱ヒーターには温調器を接続
してON/OFF制御により温調器で設定した温度を実
現できるようにした。成形に際しては金型各部の温度は
次のように設定した。 雄型駒全体 110℃ 雌型駒全体(コーナー除く) 50℃ 雌型駒コーナー部 100℃ また従来金型としては容器口元を形成する部分が別体構
造ではなく、全体が一体であり、且つ加熱も容器口元形
成箇所を含む雌型駒全体を一体的に加熱する公知のもの
を用いた。また従来金型では雌型駒の口元コーナー部形
成部位の温度を雌型駒全体と同温の50℃とした。本発
明金型による成形品と従来金型による成形品を比較した
ところ、雌コーナー部も50℃の設定にした従来金型を
用いて成形した場合には、金型自身の口元コーナー部形
成部位自体はシャープな角形状をしているにもかかわら
ず出来上がった成形品のコーナー部は3R程度しか実現
できなかった。これに対して、本発明金型を用いた場合
には0.2R程度まで改善することができた。
【0018】
【発明の効果】本発明は雌型および雄型の一方又は両方
の容器口元を形成する部位を他の金型部位とは独立して
局部的に加熱調温する手段を設けたので、金型の口元形
成箇所の温度を他の金型部位と独立して調整することが
可能となる。したがって、金型嵌合時にPSPシートが
金型に接触しても急激に熱量を奪われることがなくな
り、金型に接触した状態でもPSPシートは充分な柔軟
性を維持できるので、形状転写性が向上し、口元コーナ
ー部の角形性を高めることができる。また金型に挟まれ
たPSPシートの肉厚方向の温度分布も均一に調整で
き、成形時の容器口元における応力分担を均等にできる
ので、従来のように温度分布不均一に起因する口元部分
の脆化の問題も発生しない。
の容器口元を形成する部位を他の金型部位とは独立して
局部的に加熱調温する手段を設けたので、金型の口元形
成箇所の温度を他の金型部位と独立して調整することが
可能となる。したがって、金型嵌合時にPSPシートが
金型に接触しても急激に熱量を奪われることがなくな
り、金型に接触した状態でもPSPシートは充分な柔軟
性を維持できるので、形状転写性が向上し、口元コーナ
ー部の角形性を高めることができる。また金型に挟まれ
たPSPシートの肉厚方向の温度分布も均一に調整で
き、成形時の容器口元における応力分担を均等にできる
ので、従来のように温度分布不均一に起因する口元部分
の脆化の問題も発生しない。
【図1】 カップ容器を示す斜視図
【図2】 カップ容器の口元部分の拡大端面図
【図3】 PSP容器の製造装置の全体構成を示す説明
図
図
【図4】 雌型駒の断面説明図
【図5】 雄型駒の断面説明図
【図6】 雄型駒と雌型駒を嵌合させた状態を示す断面
説明図
説明図
【図7】 環状の加熱体を示す斜視図
【図8】 断熱部を設けた加熱体を装着した雌型駒及び
雄型駒の要部を示す断面説明図
雄型駒の要部を示す断面説明図
1 容器 2 口元部分 3 環状鍔部 3a 上面 4 容器内側面 5 コーナー部 A シート供給装置 B 加熱装置 C 雄雌嵌合金型 D 型抜き装置 11 雌金型 12 雌型駒 13 雌型駒本体 14 加熱体 14a,14b 断熱部 15 リード線 21 雄金型 22 雄型駒 23 雄型駒本体 24 加熱体 24a,24b 断熱部 25 ヒーター 26 真空孔 27a,27b ベース板
Claims (3)
- 【請求項1】 PSP容器成形金型における雌型および
雄型の一方又は両方の容器口元を形成する部位を他の金
型部位とは独立して局部的に加熱調温する手段を設けた
ことを特徴とする口元形状が良好になるPSP容器成形
金型。 - 【請求項2】 加熱調温手段における熱源が熱媒配管又
は電気加熱によるものである請求項1記載の口元形状が
良好になるPSP容器成形金型。 - 【請求項3】 PSP容器成形金型における雌型および
雄型の一方又は両方の容器口元を形成する部位の温度を
他の金型部位の温度とは独立して局部的に加熱調温し、
金型に接触するPSPシートの急冷を抑制することで容
器口元の金型形状の転写性を高めてなる口元形状が良好
になるPSP容器の成形方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25587095A JPH0994876A (ja) | 1995-10-03 | 1995-10-03 | 口元形状が良好になるpsp容器の成形用金型及び成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25587095A JPH0994876A (ja) | 1995-10-03 | 1995-10-03 | 口元形状が良好になるpsp容器の成形用金型及び成形方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0994876A true JPH0994876A (ja) | 1997-04-08 |
Family
ID=17284728
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25587095A Pending JPH0994876A (ja) | 1995-10-03 | 1995-10-03 | 口元形状が良好になるpsp容器の成形用金型及び成形方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0994876A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4865080B1 (ja) * | 2010-10-18 | 2012-02-01 | 日世株式会社 | 生分解性容器の製造方法およびその方法により製造された生分解性容器 |
| CN102825714A (zh) * | 2011-06-17 | 2012-12-19 | 上海永红汽车零部件有限公司 | 发泡模具的纸芯夹紧机构 |
-
1995
- 1995-10-03 JP JP25587095A patent/JPH0994876A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4865080B1 (ja) * | 2010-10-18 | 2012-02-01 | 日世株式会社 | 生分解性容器の製造方法およびその方法により製造された生分解性容器 |
| CN102825714A (zh) * | 2011-06-17 | 2012-12-19 | 上海永红汽车零部件有限公司 | 发泡模具的纸芯夹紧机构 |
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