JPH0995894A - ビニル壁紙裏打ち用無機シート - Google Patents
ビニル壁紙裏打ち用無機シートInfo
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- JPH0995894A JPH0995894A JP25611495A JP25611495A JPH0995894A JP H0995894 A JPH0995894 A JP H0995894A JP 25611495 A JP25611495 A JP 25611495A JP 25611495 A JP25611495 A JP 25611495A JP H0995894 A JPH0995894 A JP H0995894A
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- Japan
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- vinyl wallpaper
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- inorganic
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Abstract
(57)【要約】
【課題】張り替え等により廃棄物となったビニル壁紙を
焼却処分しても、排ガス中に含まれる塩化水素濃度を低
く抑えることができるビニル壁紙裏打ち用無機シートを
提供する。 【解決手段】セルロース繊維を主体とする繊維物質に合
成水酸化マグネシウムを原紙重量当たり60重量%以上
定着担持せしめることを特徴とするビニル壁紙裏打ち用
無機シートである。また、原紙の難燃性をさらに高める
場合には難燃処理を施す。
焼却処分しても、排ガス中に含まれる塩化水素濃度を低
く抑えることができるビニル壁紙裏打ち用無機シートを
提供する。 【解決手段】セルロース繊維を主体とする繊維物質に合
成水酸化マグネシウムを原紙重量当たり60重量%以上
定着担持せしめることを特徴とするビニル壁紙裏打ち用
無機シートである。また、原紙の難燃性をさらに高める
場合には難燃処理を施す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビニル壁紙に使用
する裏打ち用無機シートに関し、特に張り替えによって
廃棄物になったビニル壁紙を焼却する際に発生する塩化
水素を低減ないし除去できるビニル壁紙裏打ち用無機シ
ートに関するものである。
する裏打ち用無機シートに関し、特に張り替えによって
廃棄物になったビニル壁紙を焼却する際に発生する塩化
水素を低減ないし除去できるビニル壁紙裏打ち用無機シ
ートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、住空間の高級化・多様化に伴い、
室内装飾用内装材としてビニル壁紙が多く使用されてい
る。特にビニル壁紙は、価格が安く、印刷加工、発泡加
工、エンボス加工等種々の加工が可能であるため、デザ
イン性、色柄の豊富さ等で優れている。ビニル壁紙は、
一般的に塩化ビニルペーストを基紙に塗布した後、印刷
加工、加熱発泡加工、エンボス加工を施して製造されて
おり、基紙としては、難燃剤により難燃処理した難燃紙
や、水酸化アルミニウムを高内填した無機質紙等が使用
されている。
室内装飾用内装材としてビニル壁紙が多く使用されてい
る。特にビニル壁紙は、価格が安く、印刷加工、発泡加
工、エンボス加工等種々の加工が可能であるため、デザ
イン性、色柄の豊富さ等で優れている。ビニル壁紙は、
一般的に塩化ビニルペーストを基紙に塗布した後、印刷
加工、加熱発泡加工、エンボス加工を施して製造されて
おり、基紙としては、難燃剤により難燃処理した難燃紙
や、水酸化アルミニウムを高内填した無機質紙等が使用
されている。
【0003】一般に壁紙は3〜5年で張り替えられる
が、剥がされた壁紙は廃棄物として焼却処分が困難なた
め埋立処分されている。焼却処分ができない理由は以下
の通りである。すなわち、ビニル壁紙を焼却処理する
と、塩化ビニルが含有する塩素が塩化水素として発生す
る。発生した塩化水素は600℃以上の高温では焼却炉
の鋼材と直接反応して塩化鉄を生成して鋼材を浸食する
ため、焼却炉の寿命を短縮する。さらに、焼却炉からの
排ガス中に含まれる塩化水素が大気中に放散されると、
環境上好ましくない等の問題がある。
が、剥がされた壁紙は廃棄物として焼却処分が困難なた
め埋立処分されている。焼却処分ができない理由は以下
の通りである。すなわち、ビニル壁紙を焼却処理する
と、塩化ビニルが含有する塩素が塩化水素として発生す
る。発生した塩化水素は600℃以上の高温では焼却炉
の鋼材と直接反応して塩化鉄を生成して鋼材を浸食する
ため、焼却炉の寿命を短縮する。さらに、焼却炉からの
排ガス中に含まれる塩化水素が大気中に放散されると、
環境上好ましくない等の問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】焼却炉排ガス中に含ま
れる塩化水素の大気中への放散を防止するために、焼却
炉排ガスは通常、乾式粉体噴霧法、湿式スプレー搭法、
半乾式スラリー噴霧法等の方法で、排ガス中に含まれる
塩化水素やSOxガスを除去あるいは低減化している。
しかしながら、このような除去方式は焼却炉の他に新た
な排ガス処理装置が必要となり、さらには、これらの排
ガス処理装置から排出される排水の処理も必要になる等
の欠点がある。
れる塩化水素の大気中への放散を防止するために、焼却
炉排ガスは通常、乾式粉体噴霧法、湿式スプレー搭法、
半乾式スラリー噴霧法等の方法で、排ガス中に含まれる
塩化水素やSOxガスを除去あるいは低減化している。
しかしながら、このような除去方式は焼却炉の他に新た
な排ガス処理装置が必要となり、さらには、これらの排
ガス処理装置から排出される排水の処理も必要になる等
の欠点がある。
【0005】そこで本発明の目的は、廃棄物になったビ
ニル壁紙を焼却処分した場合でも塩化ビニルから発生す
る塩化水素濃度を低く抑えることができるビニル壁紙裏
打ち用無機シートを提供することにある。
ニル壁紙を焼却処分した場合でも塩化ビニルから発生す
る塩化水素濃度を低く抑えることができるビニル壁紙裏
打ち用無機シートを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明はセル
ロース繊維を主体とする繊維物質に、合成水酸化マグネ
シウムを原紙重量当たり60重量%以上定着担持せしめ
たことを特徴とするビニル壁紙裏打ち用無機シートであ
る。
ロース繊維を主体とする繊維物質に、合成水酸化マグネ
シウムを原紙重量当たり60重量%以上定着担持せしめ
たことを特徴とするビニル壁紙裏打ち用無機シートであ
る。
【0007】本発明の裏打ち用無機シートを用いてビニ
ル壁紙を製造すれば、このビニル壁紙を焼却処分する際
に塩化ビニルから発生する塩化水素が基紙に含有させた
上記合成水酸化マグネシウム粉体の作用により中和さ
れ、排ガス中の塩化水素を効果的に低減することができ
る。
ル壁紙を製造すれば、このビニル壁紙を焼却処分する際
に塩化ビニルから発生する塩化水素が基紙に含有させた
上記合成水酸化マグネシウム粉体の作用により中和さ
れ、排ガス中の塩化水素を効果的に低減することができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のビニル壁紙裏打ち用無機
シートを構成するセルロース繊維としては、針葉樹晒ク
ラフトパルプ(NBKP)、広葉樹晒クラフトパルプ
(LBKP)、針葉樹晒サルファイトパルプ(NBS
P)、広葉樹晒サルファイトパルプ(LBSP)、サー
モメカニカルパルプ(TMP)、砕木パルプ(GP)、
その他の木材パルプが使用でき、これらの1種または2
種以上のパルプを適宜選択混合してもよい。また、ポリ
エステル繊維、ビニロン繊維、ポリオレフィン繊維等の
混合繊維、あるいはガラス繊維、ロックウール等の無機
繊維の1種または2種以上をパルプ中に配合することも
でき、これによって原紙の寸法安定性を向上させること
ができる。
シートを構成するセルロース繊維としては、針葉樹晒ク
ラフトパルプ(NBKP)、広葉樹晒クラフトパルプ
(LBKP)、針葉樹晒サルファイトパルプ(NBS
P)、広葉樹晒サルファイトパルプ(LBSP)、サー
モメカニカルパルプ(TMP)、砕木パルプ(GP)、
その他の木材パルプが使用でき、これらの1種または2
種以上のパルプを適宜選択混合してもよい。また、ポリ
エステル繊維、ビニロン繊維、ポリオレフィン繊維等の
混合繊維、あるいはガラス繊維、ロックウール等の無機
繊維の1種または2種以上をパルプ中に配合することも
でき、これによって原紙の寸法安定性を向上させること
ができる。
【0009】本発明に用いられる難燃性無機物質は合成
水酸化マグネシウムである。合成水酸化マグネシウムは
0.1μm以下の微粒の粒子が2次凝集しているため比
表面積が大きく、塩化ビニル燃焼時に発生する塩化水素
の中和能力が大きい。さらに、合成水酸化マグネシウム
は2次凝集により3〜4μmの粒子径になっているた
め、抄紙に際して紙匹中に留りやすい。しかしながら、
天然水酸化マグネシウムの場合は原石を粉砕して3〜4
μmの粒子径にするので比表面積は合成水酸化マグネシ
ウムと比べて小さいため塩化水素の中和能力が劣る。
水酸化マグネシウムである。合成水酸化マグネシウムは
0.1μm以下の微粒の粒子が2次凝集しているため比
表面積が大きく、塩化ビニル燃焼時に発生する塩化水素
の中和能力が大きい。さらに、合成水酸化マグネシウム
は2次凝集により3〜4μmの粒子径になっているた
め、抄紙に際して紙匹中に留りやすい。しかしながら、
天然水酸化マグネシウムの場合は原石を粉砕して3〜4
μmの粒子径にするので比表面積は合成水酸化マグネシ
ウムと比べて小さいため塩化水素の中和能力が劣る。
【0010】合成水酸化マグネシウムの定着担持量すな
わち含有量は、原紙重量(繊維物質と無機質粉体の合計
重量)当たり60重量%以上、好ましくは60〜80重
量%である。80重量%より多く含有させると、無機粉
体の定着歩留りの低下や原紙の強度低下が起こり好まし
くない。また、60重量%未満では塩化水素を中和する
効果が劣る。
わち含有量は、原紙重量(繊維物質と無機質粉体の合計
重量)当たり60重量%以上、好ましくは60〜80重
量%である。80重量%より多く含有させると、無機粉
体の定着歩留りの低下や原紙の強度低下が起こり好まし
くない。また、60重量%未満では塩化水素を中和する
効果が劣る。
【0011】本発明のビニル壁紙裏打ち用無機シートを
製造するに際しては、セルロース繊維を主体とする繊維
物質と前記した合成水酸化マグネシウムの所定量を混合
し、カチオン性あるいはアニオン性高分子の歩留り助剤
やバインダー等を適宜混合して紙料を調製し、この紙料
を長網抄紙機、円網抄紙機、長網−円網コンビネーショ
ン抄紙機、傾斜ワイヤー抄紙機等の抄紙方法によって抄
紙できる。カチオン性高分子としては、例えばカチオン
化澱粉、カチオン性ポリアクリルアミド、ポリエチレン
イミン、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン、カ
チオン性グァ−ガム、カチオン性ポリビニルアルコ−ル
等が使用できる。アニオン性高分子としては、例えばポ
リアクリルアミド、ポリメタクリルアミド、酸化澱粉等
が使用でき、特に限定されるものではない。
製造するに際しては、セルロース繊維を主体とする繊維
物質と前記した合成水酸化マグネシウムの所定量を混合
し、カチオン性あるいはアニオン性高分子の歩留り助剤
やバインダー等を適宜混合して紙料を調製し、この紙料
を長網抄紙機、円網抄紙機、長網−円網コンビネーショ
ン抄紙機、傾斜ワイヤー抄紙機等の抄紙方法によって抄
紙できる。カチオン性高分子としては、例えばカチオン
化澱粉、カチオン性ポリアクリルアミド、ポリエチレン
イミン、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン、カ
チオン性グァ−ガム、カチオン性ポリビニルアルコ−ル
等が使用できる。アニオン性高分子としては、例えばポ
リアクリルアミド、ポリメタクリルアミド、酸化澱粉等
が使用でき、特に限定されるものではない。
【0012】このようにして得られるビニル壁紙裏打ち
用無機シートには、さらに表面塗布剤が塗布されるが、
その際に塗布剤が無機シートの中に過剰に浸透しないよ
うにするため、アルキルケテンダイマー、スチレンアク
リル系エマルジョン、スチレンアミド系エマルジョン等
のような内添サイズ剤をウェットエンド添加剤として添
加し抄造することが望ましい。表面塗布剤が無機シート
の中に過剰にしみ込むと、無機シートの層間剥離強度が
上がるため、壁紙に加工して施工した場合に、壁紙の再
剥離性が悪化する。また、表面塗布剤が無機シートの中
に過剰にしみ込むと、無機シート表面に塗布剤が留らな
いため、表面強度の向上に寄与する程度が軽減され、そ
うすると無機シート中の無機粉体の脱落の防止効果が減
少する上、塩化ビニル化粧層と裏打ち用無機シート表面
との密着性も悪化する。また、表面塗布剤の塗布量が増
えてコスト高にもつながる。
用無機シートには、さらに表面塗布剤が塗布されるが、
その際に塗布剤が無機シートの中に過剰に浸透しないよ
うにするため、アルキルケテンダイマー、スチレンアク
リル系エマルジョン、スチレンアミド系エマルジョン等
のような内添サイズ剤をウェットエンド添加剤として添
加し抄造することが望ましい。表面塗布剤が無機シート
の中に過剰にしみ込むと、無機シートの層間剥離強度が
上がるため、壁紙に加工して施工した場合に、壁紙の再
剥離性が悪化する。また、表面塗布剤が無機シートの中
に過剰にしみ込むと、無機シート表面に塗布剤が留らな
いため、表面強度の向上に寄与する程度が軽減され、そ
うすると無機シート中の無機粉体の脱落の防止効果が減
少する上、塩化ビニル化粧層と裏打ち用無機シート表面
との密着性も悪化する。また、表面塗布剤の塗布量が増
えてコスト高にもつながる。
【0013】本発明においては前記のようにして製造さ
れた無機シートに表面塗布剤を用いて表面塗布を行う
が、その目的は、無機シートの表面から無機粉体の脱落
を防ぎ、同時に塩化ビニル化粧層の加工をする際の化粧
層と裏打ち用無機シートとの密着性をよくするためであ
る。本発明に用いる表面塗布剤としては、デンプン、ポ
リビニルアルコール、スチレン−ブタジエン系ラテック
ス、ポリアクリル酸エステルエマルジョン、スチレン−
アクリル酸エステルエマルジョン等の非塩化ビニル系の
塗布剤を挙げることができる。
れた無機シートに表面塗布剤を用いて表面塗布を行う
が、その目的は、無機シートの表面から無機粉体の脱落
を防ぎ、同時に塩化ビニル化粧層の加工をする際の化粧
層と裏打ち用無機シートとの密着性をよくするためであ
る。本発明に用いる表面塗布剤としては、デンプン、ポ
リビニルアルコール、スチレン−ブタジエン系ラテック
ス、ポリアクリル酸エステルエマルジョン、スチレン−
アクリル酸エステルエマルジョン等の非塩化ビニル系の
塗布剤を挙げることができる。
【0014】また、さらに難燃性を高めるために、必要
に応じて難燃剤を併用してもよい。難燃剤としては、ス
ルファミン酸グアニジン、リン酸グアニジン、スルファ
ミン酸アンモニウム、縮合リン酸アルキルエステル誘導
体、硫酸グアニジン、リン酸アンモニウム等が挙げられ
る。本明細書における“難燃性”とはJIS,A−13
22「建築用薄物材料の難燃性試験方法」に規定する防
炎性の種類のうち防炎1、2、3級のいずれかに該当す
るものを意味する。
に応じて難燃剤を併用してもよい。難燃剤としては、ス
ルファミン酸グアニジン、リン酸グアニジン、スルファ
ミン酸アンモニウム、縮合リン酸アルキルエステル誘導
体、硫酸グアニジン、リン酸アンモニウム等が挙げられ
る。本明細書における“難燃性”とはJIS,A−13
22「建築用薄物材料の難燃性試験方法」に規定する防
炎性の種類のうち防炎1、2、3級のいずれかに該当す
るものを意味する。
【0015】これらの表面塗布剤は前記の化合物を適宜
選択して増粘剤と併用し、表面塗布剤の濃度を10〜5
0重量%の水溶液として公知のゲートロールコーター、
サイズプレス等によるオンマシン塗布や、公知のオフマ
シンコーターにより前記無機シート表面に塗布される。
表面塗布剤を塗布する方法は、無機シートの表面に均一
に塗布できれば特に限定されない。この時の塗布量は、
無機シートの片面当たり固形分重量として2〜5g/m
2とし両面に塗布する。塗布量が2g/m2未満のように
少ないと無機粉体の脱落を防ぐことができず、塗布量を
5g/m2を超えて多くしても無機粉体の脱落防止は頭
打ちとなり、コスト高を招くため適さない。
選択して増粘剤と併用し、表面塗布剤の濃度を10〜5
0重量%の水溶液として公知のゲートロールコーター、
サイズプレス等によるオンマシン塗布や、公知のオフマ
シンコーターにより前記無機シート表面に塗布される。
表面塗布剤を塗布する方法は、無機シートの表面に均一
に塗布できれば特に限定されない。この時の塗布量は、
無機シートの片面当たり固形分重量として2〜5g/m
2とし両面に塗布する。塗布量が2g/m2未満のように
少ないと無機粉体の脱落を防ぐことができず、塗布量を
5g/m2を超えて多くしても無機粉体の脱落防止は頭
打ちとなり、コスト高を招くため適さない。
【0016】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。尚、以下において%および部とあるのはそれぞれ
重量%および重量部を示す。
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。尚、以下において%および部とあるのはそれぞれ
重量%および重量部を示す。
【0017】実施例1 NBKPを離解後、常法により300mlcsfまで叩
解し、無機質粉体として平均粒子径3.5μmの合成水
酸化マグネシウム(スターブランド#200:比表面積
35m2/g:神島化学製)を原紙重量当たり60重量
%添加し、合成繊維としてポリエステル繊維(直径1.
4d×繊維長5mm、ユニチカ製)を全重量当たり2重
量%添加した。この混合物にカチオン性歩留り助剤とし
て“エピノックス”(日本PMC製)を0.1重量%、
アニオン性歩留り助剤として“パーコール173”(ア
ライドコロイド製)を0.01重量%、中性サイズ剤と
してアルキルケテンダイマー(荒川化学製)を0.3重
量%添加して紙料を調製した。この紙料から坪量135
g/m2の原紙を抄造した。次いでこの原紙に、スチレ
ン−ブタジエンゴムラテックス80重量部(T−241
8C:日本合成ゴム製)、ポリアクリルアミド20重量
部(PC−305:荒川化学工業製)、メラミン樹脂2
0重量部(P6300:三井東圧化学製)からなる塗工
剤をサイズプレス法により塗工した後、乾燥してビニル
壁紙裏打ち用無機シートを製造した。
解し、無機質粉体として平均粒子径3.5μmの合成水
酸化マグネシウム(スターブランド#200:比表面積
35m2/g:神島化学製)を原紙重量当たり60重量
%添加し、合成繊維としてポリエステル繊維(直径1.
4d×繊維長5mm、ユニチカ製)を全重量当たり2重
量%添加した。この混合物にカチオン性歩留り助剤とし
て“エピノックス”(日本PMC製)を0.1重量%、
アニオン性歩留り助剤として“パーコール173”(ア
ライドコロイド製)を0.01重量%、中性サイズ剤と
してアルキルケテンダイマー(荒川化学製)を0.3重
量%添加して紙料を調製した。この紙料から坪量135
g/m2の原紙を抄造した。次いでこの原紙に、スチレ
ン−ブタジエンゴムラテックス80重量部(T−241
8C:日本合成ゴム製)、ポリアクリルアミド20重量
部(PC−305:荒川化学工業製)、メラミン樹脂2
0重量部(P6300:三井東圧化学製)からなる塗工
剤をサイズプレス法により塗工した後、乾燥してビニル
壁紙裏打ち用無機シートを製造した。
【0018】上記のようにして得られたビニル壁紙裏打
ち用無機シートに下記配合の塩化ビニルペーストゾルを
ドクターブレードコーターにより0.15mm厚に塗布
後、145℃の加熱炉を通してペーストを半ゲル化し、
次に210℃の加熱炉で約5倍に発泡させ、冷却後赤外
線ヒーターで再加熱し、型ロールでエンボス加工するこ
とによってビニル壁紙を製造した。
ち用無機シートに下記配合の塩化ビニルペーストゾルを
ドクターブレードコーターにより0.15mm厚に塗布
後、145℃の加熱炉を通してペーストを半ゲル化し、
次に210℃の加熱炉で約5倍に発泡させ、冷却後赤外
線ヒーターで再加熱し、型ロールでエンボス加工するこ
とによってビニル壁紙を製造した。
【0019】この時使用した塩化ビニル樹脂ペーストの
配合は以下の通りである。 塩化ビニルペーストゾル配合 塩化ビニルレジン,100重量部(Px−QLT:住友
化学製) DOP(可塑剤),60重量部(ジオクチルフタレー
ト) Ba−Zn(安定剤),3重量部(KF−86:共同薬
品社製) ADCA(発泡剤),3重量部(アゾジカルボンアミ
ド) 炭酸カルシウム(充填剤),50重量部 Sb2O3(難燃剤),3重量部 酸化チタン(顔料),20重量部 上記配合物をミネラルスピリッツ(出光スーパーゾルC
A−25:出光興産製)で粘度調整し8000センチポ
イズ(25℃)のペーストゾルとした。
配合は以下の通りである。 塩化ビニルペーストゾル配合 塩化ビニルレジン,100重量部(Px−QLT:住友
化学製) DOP(可塑剤),60重量部(ジオクチルフタレー
ト) Ba−Zn(安定剤),3重量部(KF−86:共同薬
品社製) ADCA(発泡剤),3重量部(アゾジカルボンアミ
ド) 炭酸カルシウム(充填剤),50重量部 Sb2O3(難燃剤),3重量部 酸化チタン(顔料),20重量部 上記配合物をミネラルスピリッツ(出光スーパーゾルC
A−25:出光興産製)で粘度調整し8000センチポ
イズ(25℃)のペーストゾルとした。
【0020】実施例2〜3 合成水酸化マグネシウムの原紙重量当たりの添加量を表
1に示すようにそれぞれ変えた以外は、実施例1と同様
にしてビニル壁紙裏打ち用無機シートを製造し、この無
機シートを用いてビニル壁紙を製造した。
1に示すようにそれぞれ変えた以外は、実施例1と同様
にしてビニル壁紙裏打ち用無機シートを製造し、この無
機シートを用いてビニル壁紙を製造した。
【0021】比較例1 合成水酸化マグネシウムの原紙重量当たりの添加量を5
5重量%に変えた以外は実施例1と同様にしてビニル壁
紙裏打ち用無機シートを製造し、この無機シートを用い
てビニル壁紙を製造した。
5重量%に変えた以外は実施例1と同様にしてビニル壁
紙裏打ち用無機シートを製造し、この無機シートを用い
てビニル壁紙を製造した。
【0022】比較例2 合成水酸化マグネシウムの原紙重量当たりの添加量を5
5重量%に変えたこと、塗工剤に難燃剤を併用してスチ
レン−ブタジエンゴムラテックス80重量部、ポリアク
リルアミド20重量部、メラミン樹脂20重量部、リン
酸グアニジン120重量部の塗工剤に変えて、難燃剤を
原紙に対して1重量%塗布したこと以外は、実施例1と
同様にしてビニル壁紙裏打ち用無機シートを製造し、こ
の無機シートを用いてビニル壁紙を製造した。
5重量%に変えたこと、塗工剤に難燃剤を併用してスチ
レン−ブタジエンゴムラテックス80重量部、ポリアク
リルアミド20重量部、メラミン樹脂20重量部、リン
酸グアニジン120重量部の塗工剤に変えて、難燃剤を
原紙に対して1重量%塗布したこと以外は、実施例1と
同様にしてビニル壁紙裏打ち用無機シートを製造し、こ
の無機シートを用いてビニル壁紙を製造した。
【0023】比較例3 合成水酸化マグネシウムを平均粒子径3μmの天然水酸
化マグネシウム(エブソン−RF:比表面積1m2/
g:ソブエクレー製)に変えた以外は、実施例1と同様
にしてビニル壁紙裏打ち用無機シートを製造し、この無
機シートを用いてビニル壁紙を製造した。
化マグネシウム(エブソン−RF:比表面積1m2/
g:ソブエクレー製)に変えた以外は、実施例1と同様
にしてビニル壁紙裏打ち用無機シートを製造し、この無
機シートを用いてビニル壁紙を製造した。
【0024】比較例4 合成水酸化マグネシウムを平均粒子径17μmの合成水
酸化アルミニウム(ハイジライトH−31:比表面積
1.4m2/g:昭和電工製)に変えた以外は実施例1
と同様にしてビニル壁紙裏打ち用無機シートを製造し、
この無機シートを用いてビニル壁紙を製造した。
酸化アルミニウム(ハイジライトH−31:比表面積
1.4m2/g:昭和電工製)に変えた以外は実施例1
と同様にしてビニル壁紙裏打ち用無機シートを製造し、
この無機シートを用いてビニル壁紙を製造した。
【0025】焼却テスト 5mm角に切断したビニル壁紙を磁器質ボードに入れ、
このボードを内径50mmの磁器質管からなる環状炉に
入れて800℃で焼却し、発生する排ガスを採取して排
ガス中の塩化水素濃度を分析した。排ガス中の塩化水素
の分析は、JIS,K−0107「排ガス中の塩化水素
分析法」に規定された分析装置およびチオシアン酸水銀
(II)吸光光度法によって分析した。
このボードを内径50mmの磁器質管からなる環状炉に
入れて800℃で焼却し、発生する排ガスを採取して排
ガス中の塩化水素濃度を分析した。排ガス中の塩化水素
の分析は、JIS,K−0107「排ガス中の塩化水素
分析法」に規定された分析装置およびチオシアン酸水銀
(II)吸光光度法によって分析した。
【0026】塩化水素の除去率は下記式により求めた。 塩化水素除去率(%)=[(A−B)/A]×100 式中、Aは塩化ビニルペーストのみを焼却した時の排ガ
ス中の塩化水素濃度を、Bは実施例および比較例で得ら
れたビニル壁紙を焼却した時の排ガス中の塩化水素濃度
をそれぞれ表す。
ス中の塩化水素濃度を、Bは実施例および比較例で得ら
れたビニル壁紙を焼却した時の排ガス中の塩化水素濃度
をそれぞれ表す。
【0027】実施例および比較例で得られた無機シート
の難燃性、およびこの無機シートを用いて製造したビニ
ル壁紙の塩化水素除去率を表1に示す。
の難燃性、およびこの無機シートを用いて製造したビニ
ル壁紙の塩化水素除去率を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】表1から明らかなように、無機シートとし
て多く使われている難燃性の優れた水酸化アルミニウム
紙のビニル壁紙(比較例4)は、焼却時に発生する塩化
水素をほとんど除去しない。また、天然水酸化マグネシ
ウムを原紙重量当たり60重量%添加しても、塩化水素
除去率は低い(比較例3)。さらに、合成水酸化マグネ
シウムが60重量%以下では塩化水素除去率が50%以
下と低いことと、難燃剤を併用しないと防炎性が劣ると
いう欠点を有する(比較例1、2)。しかしながら、合
成水酸化マグネシウムを60重量%以上と高内填した本
発明のビニル壁紙用無機シート(実施例1〜3)は、防
炎性に優れる上に、そのビニル壁紙を焼却処分しても排
ガス中の塩化水素が合成水酸化マグネシウムによって中
和されるために大幅に低減することがわかる。
て多く使われている難燃性の優れた水酸化アルミニウム
紙のビニル壁紙(比較例4)は、焼却時に発生する塩化
水素をほとんど除去しない。また、天然水酸化マグネシ
ウムを原紙重量当たり60重量%添加しても、塩化水素
除去率は低い(比較例3)。さらに、合成水酸化マグネ
シウムが60重量%以下では塩化水素除去率が50%以
下と低いことと、難燃剤を併用しないと防炎性が劣ると
いう欠点を有する(比較例1、2)。しかしながら、合
成水酸化マグネシウムを60重量%以上と高内填した本
発明のビニル壁紙用無機シート(実施例1〜3)は、防
炎性に優れる上に、そのビニル壁紙を焼却処分しても排
ガス中の塩化水素が合成水酸化マグネシウムによって中
和されるために大幅に低減することがわかる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ビニル壁紙裏打ち用無機シートに合成水酸化マグネシウ
ムの所定量を定着担持させることによって、塩化ビニル
が燃えたときに発生する塩化水素を効果的に低減するこ
とができる。その結果、張り替えにより廃棄物となった
ビニル壁紙の焼却処分に際して、大気中に放散される危
険のある排ガス中の塩化水素に起因する酸性雨やダイオ
キシン類の発生を低減でき、環境保護に優れた素材とな
る。
ビニル壁紙裏打ち用無機シートに合成水酸化マグネシウ
ムの所定量を定着担持させることによって、塩化ビニル
が燃えたときに発生する塩化水素を効果的に低減するこ
とができる。その結果、張り替えにより廃棄物となった
ビニル壁紙の焼却処分に際して、大気中に放散される危
険のある排ガス中の塩化水素に起因する酸性雨やダイオ
キシン類の発生を低減でき、環境保護に優れた素材とな
る。
フロントページの続き (72)発明者 野村 拓也 東京都江東区東雲1丁目10番6号 新王子 製紙株式会社東京商品研究所内 (72)発明者 吉田 美奈 東京都江東区東雲1丁目10番6号 新王子 製紙株式会社東京商品研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】セルロール繊維を主体とする繊維物質に合
成水酸化マグネシウムを原紙重量当たり60重量%以上
定着担持せしめたことを特徴とするビニル壁紙裏打ち用
無機シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25611495A JPH0995894A (ja) | 1995-10-03 | 1995-10-03 | ビニル壁紙裏打ち用無機シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25611495A JPH0995894A (ja) | 1995-10-03 | 1995-10-03 | ビニル壁紙裏打ち用無機シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0995894A true JPH0995894A (ja) | 1997-04-08 |
Family
ID=17288097
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25611495A Pending JPH0995894A (ja) | 1995-10-03 | 1995-10-03 | ビニル壁紙裏打ち用無機シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0995894A (ja) |
-
1995
- 1995-10-03 JP JP25611495A patent/JPH0995894A/ja active Pending
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