JPH0996380A - 配管材 - Google Patents

配管材

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JPH0996380A
JPH0996380A JP7253520A JP25352095A JPH0996380A JP H0996380 A JPH0996380 A JP H0996380A JP 7253520 A JP7253520 A JP 7253520A JP 25352095 A JP25352095 A JP 25352095A JP H0996380 A JPH0996380 A JP H0996380A
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JP
Japan
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resin
foam
coating material
piping
cell
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Application number
JP7253520A
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English (en)
Inventor
Eiji Okada
英治 岡田
Hitoshi Shirato
斉 白土
Hiroshi Abe
弘 阿部
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】配管施工性に優れ、断熱材を必要とする場合で
も大きな配管挿通孔を壁面に穿設する必要がない配管材
を提供することを目的としている。 【解決手段】独立気泡樹脂発泡体がその独立気泡を発泡
体を構成する樹脂の弾性回復限界内で圧縮されてなる遅
延された形状回復性を有する被覆材(A)と、連続気泡
樹脂発泡体の外面が樹脂層で被覆されているとともに、
連続気泡が発泡体を構成する樹脂の弾性回復限界内で圧
縮されてなる遅延された形状回復性を有する被覆材
(B)と、繊維集成体の外面が樹脂層で被覆されている
とともに、繊維集成体がその弾性回復限界内で圧縮され
てなる遅延された形状回復性を有する被覆材(C)とか
らなる群より選ばれた少なくともいずれか1種の被覆材
によって配管材本体の外周面の少なくとも一部が被覆さ
れている構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配管材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、壁等に配管を通す場合、配管外径
より大きい径を有する配管挿通孔を壁に穿設し、配管を
行った後、配管との配管挿通孔との隙間にシール材を充
填し、壁内外の気密性を図るようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、シール材を充
填する作業は、非常に手間がかかり、特に壁が多数ある
場合などにおいて、工期を長びかせるとともに、配管コ
ストを押し上げる原因にもなっている。しかも、特開昭
48−67836号公報等に開示されているように、給
湯配管等は、通常配管の周りを断熱材によって被覆して
保温性を高めるようになっていて、配管のみの場合より
大きな配管挿通孔を壁面に穿設しなければならない場合
があるが、建物の場所によっては、大きな孔を穿設でき
ない場合もあり、配管経路を自由に選択できないことが
ある。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みて、配管
施工性に優れ、断熱材を必要とする場合でも大きな配管
挿通孔を壁面に穿設する必要がない配管材を提供するこ
とを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる配管材
は、このような目的を達成するために、独立気泡樹脂発
泡体がその独立気泡を、発泡体を構成する樹脂の弾性回
復限界内で圧縮されてなる遅延された形状回復性を有す
る被覆材(A)と、連続気泡樹脂発泡体の外面が樹脂層
で被覆されているとともに、連続気泡が発泡体を構成す
る樹脂の弾性回復限界内で圧縮されてなる遅延された形
状回復性を有する被覆材(B)と、繊維集成体の外面が
樹脂層で被覆されているとともに、繊維集成体がその弾
性回復限界内で圧縮されてなる遅延された形状回復性を
有する被覆材(C)とからなる群より選ばれた少なくと
もいずれか1種の被覆材によって配管材本体の外周面の
少なくとも一部が被覆されている構成とした。
【0006】上記構成において、被覆材(A)とは、以
下のようなものを言う。 炭酸ガスや液化ガス等のガス透過係数Pagent が空
気のガス透過係数Pai r より大きく、常温でガスもしく
は常温で液化するガスを発泡ガスとして用いたものであ
って、気泡内のガス置換、あるいは液化による体積収縮
により自然収縮を起こし、収縮後樹脂の弾性回復力とガ
ス透過により気泡の内外圧力と釣り合いながら徐々にも
との厚さに回復してゆくもの。すなわち、Pagent >P
air となるガスを発泡剤として用いた場合、セル膜を通
して独立気泡(セル)内から外界(大気中)へ逃げる
(透過)ガス量の方が、外界から独立気泡内へ入るガス
量よりも多くなり、独立気泡内圧<外界圧(大気圧)と
なる。この時、発泡体には外界圧で圧縮される力F1
それに抵抗する樹脂の弾性力F2 がかかり、F1 とF 2
が釣り合う状態まで発泡体が収縮する。収縮が進行する
にしたがって独立気泡内から外界へ逃げるガス量が次第
に減少し、しばらくすると独立気泡内から外界へ逃げる
ガス量と外界から独立気泡内に入るガス量が平衡に達し
収縮は停止する。この後、発泡体は膨張を開始する。
【0007】 の発泡ガス以外のガスを発泡ガスと
して用いたものであって、発泡体に弾性領域内の圧縮歪
みを与えた場合、発泡体を構成する独立気泡の内圧が上
昇し、直後に外力を取り除けば発泡体は瞬時に元の形状
に回復するが、所定時間以上その歪みを保持させれば、
樹脂のガス透過性により気泡内のガスが気泡膜から徐々
にぬけてゆき内圧と外圧とが釣り合い、外力を取り除い
ても瞬間的な形状回復は起こらず、その歪みが樹脂の弾
性領域内であれば、圧縮を解除すると樹脂の弾性回復力
により気泡の内外圧力と釣り合いながら徐々にもとの厚
さに回復してゆく性質を持つもの。
【0008】 の発泡ガス以外のガスを発泡ガスと
して用いたものであって、減圧下で発泡することにより
気泡中のガス圧力は大気圧以下となった状態で冷却固定
した後大気中に取り出した時、発泡体が大気圧により一
旦圧縮され、樹脂の弾性回復力により気泡の内外圧力と
釣り合いながら徐々にもとの厚さに回復してゆくもの。
【0009】 冷却すると液化する発泡剤(熱可塑性
樹脂の場合は沸点が樹脂のガラス転移点温度以上軟化点
温度以下の発泡剤、熱硬化性樹脂の場合は沸点が樹脂の
ガラス転移点温度以上樹脂の分解温度以下)を使用して
発泡体を製造したもの。すなわち、沸点が樹脂のガラス
転移点温度以上軟化点温度以下である発泡剤を用いた場
合、発泡体を発泡剤の沸点まで冷却すると、独立気泡内
の発泡剤も冷却されて気体から液体になる。このとき発
泡剤の体積収縮によって独立気泡内圧<外界圧(大気
圧)となり発泡体が収縮する。その後樹脂の弾性回復力
により気泡の内外圧力と釣り合いながら徐々にもとの厚
さに回復してゆく。
【0010】なお、上記の独立気泡樹脂発泡体を圧縮
する場合、圧縮時の温度は、独立気泡樹脂発泡体を構成
する樹脂の軟化点(非晶性樹脂につていはガラス転移
点、結晶性樹脂については融点を軟化点とする)以下で
ある。すなわち、軟化点以上の温度で圧縮を行った場
合、抜重後の発泡体の形状回復能がなくなる恐れがあ
る。被覆材の形状としては、特に限定されないが、たと
えば、筒状、線状あるいは帯状のもの等が挙げられる。
【0011】なお、線状とは、たとえば、棒状や紐状の
ものを言い、その断面形状は、とくに限定されないが、
たとえば、円形、楕円形、多角形、星形等が挙げられ
る。被覆材を配管材本体に被覆する方法としては、特に
限定されないが、たとえば、配管材本体に螺旋状に巻回
する方法、帯状の被覆材を用いて配管材本体を完全に覆
う方法、被覆する配管を押出成形機に挿通し、発泡体を
成形と同時に被覆する方法等が挙げられる。
【0012】独立気泡樹脂発泡体の独立気泡率は、被覆
材自体の必要とする回復量により決まり、60%〜10
0%が好ましい。独立気泡樹脂発泡体を構成する樹脂と
しては、特に限定されないが、圧縮永久歪み(JIS
K 6767に準拠)が20%以下のもの、特に10%
以下のものが形状回復性に優れ好ましい。
【0013】このような樹脂としては、以下のような熱
可塑性樹脂あるいは熱硬化性樹脂が挙げられる。 〔熱可塑性樹脂〕ポリエチレン,ポリプロピレン,エチ
レン−プロピレン共重合体,エチレン−プロピレン−ジ
エン共重合体,エチレン−酢酸ビニル共重合体等のオレ
フィン系樹脂、ポリメチルアクリレート,ポリメチルメ
タクレート,エチレン−エチルアクリレート共重合体等
のアクリル系樹脂、ブタジエン−スチレン,アクリロニ
トリル−スチレン,スチレン,スチレン−ブタジエン−
スチレン,スチレン−イソプレン−スチレン,スチレン
−アクリル酸等のスチレン系樹脂、アクリロニトリル−
ポリ塩化ビニル,ポリ塩化ビニル−エチレン等の塩化ビ
ニル系樹脂、ポリフッ化ビニル,ポリフッ化ビニリデン
等のフッ化ビニル系樹脂、6−ナイロン,6・6−ナイ
ロン,12−ナイロン等のアミド樹脂、ポリエチレンテ
レフタレート,ポリブチレンテレフタレート等の飽和エ
ステル系樹脂、ポリカーボネート、ポリフェニレンオキ
サイド、ポリアセタール、ポリフェニレンスルフィド、
シリコーン樹脂、熱可塑性ウレタン樹脂、ポリエーテル
エーテルケトン、ポリエーテルイミド、各種エラストマ
ーやこれらの架橋体。
【0014】〔熱硬化性樹脂〕エポキシ系樹脂、フェノ
ール系樹脂、メラミン系樹脂、ウレタン系樹脂、イミド
系樹脂、ユリア系樹脂、シリコーン系樹脂、不飽和ポリ
エステル系樹脂の硬化物等。なお、これらの樹脂は単独
で用いても2種以上併用しても良い。
【0015】また、上記樹脂の中でも、特に形状回復性
に優れるものとして、オレフィン樹脂、スチレン系樹
脂、アミド系樹脂、アクリル共重合体、軟質ポリウレタ
ン、軟質塩化ビニル樹脂、ポリアセタール、シリコーン
樹脂、各種エラストマーが特に挙げられる。発泡方法
は、プラスチックフォームハンドブックに記載されてい
る方法を含め公知の方法が挙げられ、いずれの方法を用
いても構わない。
【0016】本発明で使用される発泡剤としては、特に
限定されないが、たとえば、分解型の発泡剤としてアゾ
ジカルボアミド(ADCA)、アゾビスイソブチロニト
リル(AIBN)、ジニトロソペンタメチレンテトラミ
ン(DPT)、p−トルエンスルホニルヒドラジド(T
SH)、ベンゼンスルホニルヒドラジド(BSH)及
び、重炭酸ナトリウムなどが挙げられ、揮発型の発泡剤
として炭酸ガス、プロパン、メチルエーテル、1,1−
ジククロ−1−フルオロエタンなどの気体およびエーテ
ル、石油エーテル、アセトンなどの揮発性液体が挙げら
れる。
【0017】また、これら発泡剤と共に、発泡速度を調
節する発泡助剤を添加してもよい。因に、発泡速度を速
める発泡助剤として、ステアリン酸亜鉛,ステアリン酸
カルシウム等の金属石けん、亜鉛華,硝酸亜鉛等の無機
塩、アジピン酸,シュウ酸等の酸類が挙げられ、発泡速
度を遅延する発泡助剤として、マレイン酸,フタル酸等
の有機酸、無水マレイン酸,無水フタル酸等の有機酸無
水物、ジブチル錫マレート,塩化錫等の錫化合物が挙げ
られる。
【0018】発泡助剤は、使用する樹脂,発泡剤,助剤
の種類によって異なるが、通常熱可塑性樹脂100重量
部に対して0.1〜2重量部程度の添加割合で添加され
ることが好ましい。すなわち、添加量が0.1重量部以
下では、効果が小さく、2重量部以上では飽和状態とな
り、それ以上の添加効果がなくなる恐れがある。
【0019】また、上記発泡体には、充填剤、補強繊
維、着色剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、難燃剤等を必
要に応じて混合されていても構わない。充填剤として
は、たとえば、炭酸カルシウム、タルク、クレー、酸化
マグネシウム、酸化亜鉛、カーボンブラック、二酸化ケ
イ素、酸化チタン、ガラス粉、ガラスビーズ等が挙げら
れる。
【0020】補強繊維としては、たとえば、ガラス繊
維、炭素繊維等が挙げられる。着色剤としては、たとえ
ば、酸化チタン等の顔料が挙げられる。酸化防止剤とし
ては、一般に用いれるものであれば、特に限定されず、
たとえば、テトラキス〔メチレン(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシハイドロシンナメート)〕メタ
ン、チオジプロピオン酸ジラウリル、1,1,3−トリ
ス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェ
ニル)ブタン等が挙げられる。
【0021】難燃剤としては、ヘキサブロモフェニルエ
ーテル,デカブロモジフェニルエーテル等の臭素系難燃
剤、ポリリン酸アンモニウム、トリメチルホスフェー
ト、トリエチルホスフェート等の含リン酸系難燃剤、メ
ラミン誘導体、無機系難燃剤等の1種又は2種以上の混
合物が挙げられる。
【0022】一方、被覆材(B)とは、以下のようなも
のを言う。まず、連続気泡樹脂発泡体としては、特に限
定されないが、連続気泡率が60%〜100%のものが
好ましい。連続気泡樹脂発泡体を構成する樹脂として
は、上記独立気泡樹脂発泡体と同様の樹脂を使用するこ
とができる。
【0023】連続気泡樹脂発泡体の製造方法は、特に限
定されないが、たとえば、発泡剤分解法、溶剤気散
法、化学反応法等により独立気泡を有する発泡体を製造
したのち、この発泡体を押圧し、独立気泡を潰す方法、
この発泡体に針状物に突き刺して孔開けし独立気泡を
連通させる方法、気泡倍率を高くして発泡時に連続気
泡率の高い発泡体を製造する方法などが挙げられる。
【0024】樹脂フィルムとしては、連続気泡樹脂発泡
体の体積をVcm3 、連続気泡樹脂発泡体の表面積をScm
2 、フィルムの空気透過量をPcm3 /cm2 ・hr・atm と
したとき、V/(S×P)=1〜1000を満たせば、
樹脂の種類、フィルムの厚さ等は、特に限定されない。
すなわち、V/(S×P)が小さすぎると、連続気泡樹
脂発泡体内へ透過する空気の量が多過ぎて被覆材が配管
前に膨張してしまい、逆に大きすぎると、透過する空気
の量が少な過ぎて膨張に時間がかかりすぎる。
【0025】連続気泡樹脂発泡体を樹脂フィルムで被覆
する方法としては、特に限定されないが、たとえば、以
下のような方法が挙げられる。 連続気泡樹脂発泡体を圧縮して気泡内の気体を排除
した状態で表面にフィルムを熱ラミネートあるいは接着
剤ラミネートする。
【0026】 連続気泡樹脂発泡体をフィルムで挟む
か、袋内に収容し、プレス等で圧縮した状態で開口部を
ヒートシールあるいは接着剤で封止する。 連続気泡樹脂発泡体を袋状のフィルム内に充填し、
真空ポンプ内でフィルム内の空気を抜く。
【0027】連続気泡樹脂発泡体の収縮は、3方向に一
様に収縮させる場合、収縮前の体積の15%以上、1方
向(例えば、シート形状で厚さ方向)のみ収縮させる場
合、収縮前の10%以上が好ましい。また、収縮は、連
続気泡樹脂発泡体に用いられる樹脂の弾性変形領域内で
行われなければならない。弾性変形領域を超え塑性変形
領域内に入る、あるいは破断点を超えると連続気泡樹脂
発泡体の膨張(収縮回復)は起こらない。したがって、
収縮量が小さ過ぎると回復が悪くなる。
【0028】なお、この被覆材(B)の膨張の原理を説
明すると、以下のとおりである。
【0029】すなわち、被覆材(B)は、連続気泡樹脂
発泡体の収縮により発生する圧縮応力(内力)と大気圧
(外力)とがかかっていて、内力と外力とが釣り合った
状態になっている。ここで、空気が樹脂フィムルを通し
て連続気泡樹脂発泡体内に外部から入ってくると、緩衝
材内の圧力が上昇するため、内力>外力となり、連続気
泡樹脂発泡体が膨張する。そして、連続気泡樹脂発泡体
の膨張に伴って緩衝材内の圧力が低下し、再び内力と外
力とが釣り合った平衡状態になる。さらに、樹脂フィム
ルを通して連続気泡樹脂発泡体内に外部から入ってくる
と、再び連続気泡樹脂発泡体が膨張したのち平衡状態に
なる。すなわち、膨張−平衡状態を繰り返し最終的に収
縮前の体積の80〜100%まで回復するようになって
いる。
【0030】他方、被覆材(C)とは、被覆材(B)の
連続気泡樹脂発泡体に代えて、繊維集成体を用いた以外
は、被覆材(B)と全く同様になっている。なお、繊維
集成体とは、多数の繊維が互いに絡み合ってシート状、
ボード状に形成されたものを言い、たとえば、ロックウ
ール、グラスウール、セルロースファイバー等の繊維か
ら形成されているものが挙げられる。
【0031】配管材本体としては、特に限定されず、金
属管、プラスチック管、複合管などの一般に使用されて
いるものが挙げられる。なお、本発明にかかる配管材
は、製造して長期間放置する場合は、できるだけ通気性
のない容器内で保存することが好ましい。
【0032】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面を参照しつつ詳しく説明する。図1に示すように、配
管材1は、配管材本体としての金属管2の外周面を被覆
するように、被覆材3によって被覆されている。
【0033】また、被覆材3は、独立気泡樹脂発泡体が
その独立気泡を発泡体を構成する樹脂の弾性回復限界内
で圧縮されてなる遅延された形状回復性を有する被覆材
(A)と、連続気泡樹脂発泡体の外面が樹脂層で被覆さ
れているとともに、連続気泡が発泡体を構成する樹脂の
弾性回復限界内で圧縮されてなる遅延された形状回復性
を有する被覆材(B)と、繊維集成体の外面が樹脂層で
被覆されているとともに、繊維集成体がその弾性回復限
界内で圧縮されてなる遅延された形状回復性を有する被
覆材(C)とからなる群より選ばれた少なくともいずれ
か1種の被覆材から形成されている。
【0034】この配管材1は、以上のようになってお
り、建築物の壁などに孔を穿設して配管する場合、図2
に示すように、まず、壁4の配管部分に、配管材1の外
径より少し大きな内径の孔5を穿設したのち、配管材1
を配管する。この時、孔5の内径が配管材1の外径より
大きくなっていて配管材1と孔5との間に隙間6が生じ
るため、配管作業をスムーズに行うことができる。
【0035】そして、このように配管された配管材1
は、配管材本体2の周囲が遅延された形状回復性を有す
る被覆材3によって被覆されているから、配管後、除々
に被覆材3が形状回復して膨張し、図3に示すように、
配管当初、配管材1と孔5との間に生じていた隙間6が
膨張した被覆材3´によってうまってしまうようにな
る。
【0036】したがって、配管後、シール材で配管材1
と孔5との間に生じていた隙間6をシールする作業が不
要となる。しかも、被覆材3´が内部に空気層を有して
いるため、断熱材ともなり、断熱材を後で巻き付けると
言った作業も不要となり、作業性が改善され、配管施工
コストも低減できる。
【0037】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を詳しく説明する。 (実施例1) ・低密度ポリエチレン(三菱油化社製の三菱ポリエチ−LD LF440B) 100重量部 ・気泡核形成材としてのタルク(日本タルク社製のMS) 0.1重量部 を配合してなる樹脂組成物を、150℃のロールで溶融
混練した後、温度150℃、圧力150kg/cm2 で5分
間プレスして厚さ3mmのシートを作製した。
【0038】このシートを100mm×100mmの小片に
裁断し、この小片を成形用型(オートクレーブ)内に充
填し、樹脂を110℃に加熱して溶融し、これに炭酸ガ
スを100kg/cm2 の圧力で圧入して1時間保持したの
ち、成形用型の圧力を常温まで低下させて、板状に発泡
させた。
【0039】得られた発泡体は、縦310mm×横310
mm×厚さ10mmの板状をしており、その発泡倍率が2
9.4倍、独立気泡率が90%であった。得られた発泡
体を内径22mmのチューブ状に加工し、配管材本体とし
ての銅管(呼び径15A)の外周に被覆材として被覆し
た。5時間後、発泡倍率が10.5倍(収縮率35%)
まで発泡体が収縮して外径29mmの配管材本体が被覆材
で被覆された配管材が得られた。
【0040】この配管材は、常温常圧下で30日放置す
ると、被覆材が発泡倍率28.5倍(収縮率97%)ま
で形状回復し、外径が41.5mmになった。また、回復
後の被覆材の圧縮永久歪みは、5.2%であった。な
お、発泡倍率、独立気泡率、および、収縮率は、以下の
ようにして求めた。
【0041】〔発泡倍率〕得られた発泡体から縦35mm
×横35mmの小片を切り出し、その小片を、水が入れら
れたメスシリンダー内に静めて、その体積Aを測定する
とともに、電子天秤を用いてその重量を測定する。そし
て、得られた発泡体の重量を、発泡体の小片の体積Aで
除し、発泡体の密度を算出し、発泡倍率=用いた樹脂の
密度/発泡密度の式により求める。
【0042】〔独立気泡率〕空気比較式比重計1000
型(東京サイエンス社製)を用い、1〜1/2〜1気圧
法で体積B(独立気泡体積+樹脂体積)を測定する。そ
して、独立気泡率=(体積B−重量/樹脂の密度)/
(体積A−重量/樹脂の密度)の式により求める。
【0043】〔収縮率〕収縮率=収縮(膨張)後の体積
/元の体積の式により求める。
【0044】(実施例2)実施例1と同様の樹脂組成物
を、ベントタイプのスクリュー式押出機(口径65mm
φ、L/D=35)のホッパーから押出機の原料投入口
に供給するとともに、押出機のベント部より1,1−ジ
ククロ−1−フルオロエタンを1.5kg/hの流量で注
入し、樹脂組成物と1,1−ジククロ−1−フルオロエ
タンとを押出機内で充分溶融混練した。 そして、引き
続き110℃に設定された内径4.5mm×外径7.5mm
の押出口金から混練物を10kg/hの押出量で連続的に
押し出してチューブ状の発泡体を得た。
【0045】なお、押出機のシリンダー温度は、ホッパ
ーから押出機の先端に向かって135℃、160℃、1
40℃、130℃に設定した。得られた発泡体は、内径
22mm×外径42mmのチューブ状をしていて、発泡倍率
が29.7、独立気泡率が90%であった。
【0046】この発泡体を配管材本体としての銅管(呼
び径15A)の外嵌したのち、恒温層中で23℃に冷却
した。冷却によって発泡体が発泡倍率9.7倍(収縮率
33%)まで収縮し、外径28.5mmの配管材本体が被
覆材で被覆された配管材が得られた。この配管材は、常
温常圧下で50日放置すると、被覆材が発泡倍率28.
3倍(収縮率95%)まで形状回復し、外径が41mmに
なった。また、回復後の被覆材の圧縮永久歪みは、5.
0%であった。
【0047】(実施例3) .低密度ポリエチレン(住友化学社製 スミカセンG201) 100重量部 ・ジクミルパーオキサイド(1分半減期温度171℃) 1.0重量部 ・アゾジカルボンアミド(分解温度198℃) 15重量部 を配合してなる樹脂組成物をスクリュー押出機(口径5
0mmφ、L/D=30)の原料供給口に供給し、樹脂を
押出機内で溶融混練した。なお、押出機のシリンダーの
温度は、ホッパーから押出機先端に向かって105℃、
115℃、120℃、120℃に設定した。
【0048】そして、樹脂組成物の溶融混練物を、温度
120℃に設定された厚さ3mm×幅200mmの賦形金型
から10kg/hの押出量でシート状に連続的に押出成形
した。
【0049】つぎに、このシート状物を押出機の直後に
設けられた熱風加熱炉で、まず、170℃に加熱して樹
脂を架橋させたのち、つぎに250℃まで加熱して発泡
させた。得られた発泡体は、厚さ10mm×幅610mmの
シート状をしていて、発泡倍率が29.5倍、独立気泡
率が87%であった。
【0050】その後、得られた発泡体をプレス板に挟
み、厚さが5mmになるまで圧縮し、この状態で2日間保
持した。2日後、プレス板をはずすと、発泡倍率が1
4.9倍(収縮率51%)、厚さ5mmの被覆材となっ
た。この被覆材を配管材本体としての銅管(呼び径15
A)の外周に被覆し、外径32mmの配管材を得た。
【0051】この配管材は、常温常圧下で30日放置す
ると、被覆材が発泡倍率27.9倍(収縮率94%)ま
で形状回復し、外径が41mmになった。また、回復後の
被覆材の圧縮永久歪みは、5.0%であった。
【0052】(実施例4)実施例3で製造した発泡体に
ニードルをさし通して孔をあけることによって独立気泡
を連通させ独立気泡率が5%以下の連続気泡樹脂発泡体
を得た。この連続気泡樹脂発泡体をクリアランスが5mm
に設定されたダブルベルト間に通して圧縮するととも
に、圧縮した状態で厚さ40μmのポリエチレンフィル
ムをその両面に熱ラミネートし、厚さ5mm(収縮率50
%)の被覆材を得た。
【0053】この被覆材を配管材本体としての銅管(呼
び径15A)の外周に被覆し、外径32mmの配管材本体
が被覆材で被覆された配管材を得た。この配管材は、常
温常圧下で30日放置すると、被覆材が厚さ9.5mm
(収縮率95%)まで形状回復し、外径が41mmになっ
た。また、回復後の被覆材の連続気泡樹脂発泡体の圧縮
永久歪みは、1.5%であった。
【0054】なお、この実施例の被覆材において、発泡
体の1m当たりの体積Vが6100cm3 (61×100
×1)、発泡体の1m当たりの表面積Sが12522cm
2 〔(61×100)×2+(100×1)×2+(6
1×1)×2〕、フィルムの空気透過量Pが0.01cm
3 /cm2 ・hr・atm であることから、上記被覆材の長さ
1m当たりのV/(S×P)=48.7であった。
【0055】(実施例5) ・低密度ポリチレン(住友化学社製 スミカセンG201) 100重量部 ・アゾジカルボンアミド(分解温度198℃) 15重量部 ・α,α´−ビス(t−ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼン (日本油脂社製 パーブチルP) 2重量部 ・尿素 1重量部 ・酸化亜鉛 1重量部 ・オレフィン変性シリコーン油(信越化学社製 KF−412) 1重量部 を配合してなる樹脂組成物を、表面温度120℃のミキ
シングロールで5分間溶融混練した後、温度120℃、
圧力150kg/cm2 で5分間プレスして厚さ0.65mm
のシートを作製した。
【0056】このシートを縦250mm×横250mmの裁
断片に裁断し、この裁断片を4フッ化エチレン樹脂シー
ト上に置き、温度190℃のオーブン中で5分間加熱し
たところ、発泡倍率27.4倍、独立気泡率4%、縦3
35mm×横335mm×厚さ10mmの連続気泡樹脂発泡体
が得られた。この連続気泡樹脂発泡体を縦335mm×横
70mmに裁断し、この裁断片をポリエチレンフィルム製
の袋(縦360mm×横100mm×厚さ40μm)に入
れ、全体をプレス板で厚さ5mmになるまで圧縮するとと
もに、袋の開口部から真空ポンプで袋内の空気を抜き、
さらに開口部をヒートシールして被覆材を得た。
【0057】この被覆材を配管材本体としての銅管(呼
び径15A)の外周に被覆し、外径32mmの配管材本体
が被覆材で被覆された配管材を得た。この配管材は、常
温常圧下で30日放置すると、被覆材が厚さ9.5mm
(収縮率95%)まで形状回復し、外径が41mmになっ
た。また、回復後の被覆材の連続気泡樹脂発泡体の圧縮
永久歪みは、1.5%であった。
【0058】なお、この実施例の被覆材において、発泡
体の体積Vが234.5cm3 (33.5×7×1)、発
泡体の表面積Sが550cm2 〔(33.5×7)×2+
(7×1)×2+(33.5×1)×2〕、フィルムの
空気透過量Pが0.01cm3/cm2 ・hr・atm であるこ
とから、上記被覆材のV/(S×P)=42.6であっ
た。
【0059】(実施例6)図3に示すような繊維集成体
としてのグラスウール製保温筒(「GWP」、密度45
kg/cm2 、内径22mm、厚さ20mm、長さ1000mm)
7を図示していないが、ポリエチレンフィルム製の袋
(縦310mm×横1100mm×厚さ40μm)に入れた
状態で、切れ目部分71を押し広げながら配管材本体と
しての銅管(呼び径15A)の外周に装着した。
【0060】その後、袋の開口部より真空ポンプで袋内
の空気を抜き、さらに開口部をヒートシールして図4に
示すような銅管81が厚さ10mm(収縮率50%)の被
覆材82で被覆された外径42mmの配管材8を得た。
【0061】この配管材8は、常温常圧下で30日放置
すると、被覆材82が厚さ20mm(収縮率99%)まで
形状回復し、外径が62mmになった。なお、この実施例
の被覆材において、グラスウール製保温筒の体積Vが2
6376cm3 、グラスウール製保温筒の表面積Sが22
975cm2 、フィルムの空気透過量Pが0.01cm3
cm2 ・hr・atm であることから、上記被覆材のV/(S
×P)=97.47であった。
【0062】(比較例1)発泡体をプレス板に挟んで圧
縮しなかったこと以外は、実施例3と同様にして配管材
を得た。このように実施例1〜6および比較例1で得た
配管材について、断熱性、施工性、気密性をそれぞれ調
べ、その結果を表1に示した。
【0063】なお、断熱性、施工性および気密性の評価
方法は、以下のとおりである。 〔断熱性〕JIS A 1412の保温材の熱伝導率測
定法に準拠 〔施工性〕厚さ10mmのベニヤ板に孔を開け、配管材を
通す時の施工性を官能評価し、施工容易を〇、施工困難
を×とした。
【0064】〔気密性〕ベニヤ板の片側から風を送り、
反対側でベニヤ板と配管との間の隙間風を官能評価し、
隙間風なしを〇、隙間風ありを×とした。
【0065】
【表1】
【0066】表1に示すように、実施例1〜実施例6の
配管材は、施工性にも気密性にも優れているが、比較例
1の配管材の場合、配管材の外径と同じ径の孔の場合、
施工後の気密性に問題がなかったが、配管を通すのに時
間を要するとともに、被覆材が一部で破れた。また、配
管材より大きい径の孔の場合、施工性は良好であった
が、隙間風が確認された。
【0067】なお、本発明にかかる配管材は、上記の実
施例に限定されない。たとえば、上記の実施例では、配
管材本体が全長にわたって被覆材によって被覆されてい
るが、配管材本体の壁の孔の部分にあたる部分のみ被覆
材で被覆されているものでも構わない。
【0068】
【発明の効果】本発明にかかる配管材は、以上のよう
に、施工時は、被覆材が収縮しているため、施工性に優
れ、施工後に空気を発泡体あるいは繊維集成体内に取り
込んで体積が膨張するので、シール材を使用しなくても
壁に穿設した孔の隙間を完全にシールすることができ
る。
【0069】したがって、配管コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる配管材の断面図である。
【図2】図1の配管材の施工時の状態をあらわす一部切
欠断面斜視図である。
【図3】実施例6の被覆材の原料であるグラスウール製
保温筒の斜視図である。
【図4】実施例6の配管材の断面図である。
【符号の説明】
1 配管材 2 金属管(配管材本体) 3 被覆材(膨張前) 3´ 被覆材(膨張後) 8 配管材 81 銅管(配管材本体) 82 被覆材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】独立気泡樹脂発泡体がその独立気泡を、発
    泡体を構成する樹脂の弾性回復限界内で圧縮されてなる
    遅延された形状回復性を有する被覆材(A)と、連続気
    泡樹脂発泡体の外面が樹脂層で被覆されているととも
    に、連続気泡が発泡体を構成する樹脂の弾性回復限界内
    で圧縮されてなる遅延された形状回復性を有する被覆材
    (B)と、繊維集成体の外面が樹脂層で被覆されている
    とともに、繊維集成体がその弾性回復限界内で圧縮され
    てなる遅延された形状回復性を有する被覆材(C)とか
    らなる群より選ばれた少なくともいずれか1種の被覆材
    によって配管材本体の外周面の少なくとも一部が被覆さ
    れている配管材。
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