JPH10100280A - ベルトスリーブ作製用ジャケットおよびその製造方法 - Google Patents

ベルトスリーブ作製用ジャケットおよびその製造方法

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JPH10100280A
JPH10100280A JP28022596A JP28022596A JPH10100280A JP H10100280 A JPH10100280 A JP H10100280A JP 28022596 A JP28022596 A JP 28022596A JP 28022596 A JP28022596 A JP 28022596A JP H10100280 A JPH10100280 A JP H10100280A
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cog
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belt sleeve
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Takehiko Ito
武彦 伊東
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喜章 尾仲
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルトスリーブを作製する際の作業工数を低
減するとともに加硫後に母型を剥がす作業を容易にし、
そして母型の使用回数を増やしたベルトスリーブ作製用
ジャケットおよびその製造方法を提供する。 【解決手段】 心線をゴム層中のスパイラルに埋設し、
少なくともゴム層の外周面側にコグ部を配した筒状体の
加硫したベルトスリーブを作製するのに使用するジャケ
ットに関するものである。このジャケット30は、円周
方向に沿って所定の間隔で凸状部35と凹状部34を交
互に有するコグ形成ゴム層37の内周面に歯部帆布36
を被覆した母型31を外覆体32で包囲し、母型31と
外覆体32とを積層一体化した構成からなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はベルトスリーブ作製
用ジャケットおよびその製造方法に係り、ローエッジシ
ングルコグベルトやローエッジダブルコグベルトのよう
な動力伝動用ベルトのベルトスリーブを作製する際にお
いて作業工数を低減し、母型の使用回数を増加させたベ
ルトスリーブ作製用ジャケットおよびその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の成形体の外周面にコグ部を付けた
ローエッジコグベルトの製造方法として、プリフォーム
製法やスパンコグ製法がその代表的なものである。プリ
フォーム製法では、予めベルト周長よりも長い平面状の
ゴク付母型を用意し、この上に未加硫ゴムシートを設置
し、プレスにより加熱加圧して予備成形体を作製する。
モールドにゴム層、心線を巻き付けた後に、上記予備成
形体をこの上から巻き付けて突き合わせジョイントして
成型を終え、加硫工程へ移行していた。ここで使用され
たゴク付母型は、表面に所定の間隔で凸状部と凹状部を
交互に有し、その裏面に補強用帆布を積層していた。
【0003】また、スパンコグ製法としては、例えばモ
ールドに補強布、未加硫ゴムシート、心線、そして未加
硫ゴムシート等を順次巻き付けて成形体を作製した後、
ベルトの外周長に合わせて筒状のコグ付母型を成形体に
上から被せ、次にこの上からジャケットを挿入して加硫
することによって母型に設けたコグによりゴム層の表面
を型付けするものであった。加硫後は、作業者によりジ
ャケットから母型付の成形体を抜き、そして母型を除去
していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】プリフォーム製法は、
補強布と未加硫ゴムシートとを予め形成しているため、
正確なゴク部が成形されるが、プリフォームする工程が
付加されることから、コスト高になる問題があった。し
かも、母型は加硫時に補強用帆布の熱収縮により変形し
てしまうことから安定した寸法を確保できず、再使用が
不可能であり、母型の使用回数も一回であった。また、
加硫後に母型を剥がす作業が必要であるが、この場合に
は母型が熱収縮して加硫スリーブに強く密着しているた
めに作業者にとっては大変な重労働であった。
【0005】また、スパンコグ製法もプリフォーム製法
と同様に加硫時にコグを設けた母型を被せる作業や、加
硫後に該母型を剥がす作業が必要であり、母型を剥がす
作業も大変な重労働であった。しかも、母型は補強材と
して使用されている帆布が加硫時に熱収縮し、安定した
寸法を確保でないため、使用回数も3〜5回程度と限ら
れていた。使用出来なくなった母型はスクラップにされ
ていた。このため、加硫後にコグを設けた母型を剥がす
作業を簡素にすること、そして母型の使用回数を増やす
ことが早期解決すべき課題になっていた。
【0006】本発明はこのような問題点を改善するもの
であり、ベルトスリーブを作製する際の作業工数を低減
するとともに加硫後に母型を剥がす作業を容易にし、そ
して母型の使用回数を増やしたベルトスリーブ作製用ジ
ャケットおよびその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本願の請求項1記
載の発明では、心線をゴム層中のスパイラルに埋設し、
少なくともゴム層の外周面側にコグ部を配した筒状体の
加硫したベルトスリーブを作製するのに使用するジャケ
ットであり、円周方向に沿って所定の間隔で凸状部と凹
状部を交互に有するコグ形成ゴム層の内周面に歯部帆布
を被覆した母型を外覆体で包囲し、母型と外覆体とを積
層一体化したベルトスリーブ作製用ジャケットにあり、
円周方向に沿って所定の間隔で設けた凸状部と凹状部を
有する母型を外覆体の内側に積層一体化したジャケット
を使用することで、母型の脱着工程がなくなって作業工
数が低減し、そして加硫後に母型を剥がす作業も容易に
なり、加硫時における母型の熱収縮変形も小さくなって
使用回数を増やすことができ、材料費の低減を図ること
ができる。
【0008】本願の請求項2載の発明では、心線をゴム
層中のスパイラルに埋設し、少なくともゴム層の外周面
側にコグ部を配した筒状体の加硫したベルトスリーブを
作製する際に使用するジャケットの製造方法において、
円周面に長手方向に延びる溝状部と歯状部とを円周方向
に沿って交互に設けた彫刻ドラムに、ジョイントした円
筒状の歯部帆布を被せ、その上にコグ形成ゴム層になる
ゴム層を巻き付けた後、更に外覆体になるゴム層を巻き
付けて成形体とし、該成形体の少なくとも一方の端縁部
にフランジを設けた後、これを加硫し、彫刻ドラムから
抜き取るベルトスリーブ作製用ジャケットの製造方法で
あり、補強帆布を使用していないために、加硫時におけ
るジャケットの熱収縮が小さくなって使用回数を増やす
ことができるジャケットを提供することができる。
【0009】本願の請求項3載の発明では、コグ形成ゴ
ム層になるゴム層と外覆体になるゴム層とが同一の材質
からなっているため、コグ形成ゴム層と外覆体の剥離も
起こりにくく、またコグ形成ゴム層と外覆体を形成する
時間も短縮できる。
【0010】本願の請求項4載の発明では、ジョイント
した円筒状の歯部帆布が周方向に伸縮しやすくなってい
るため、コグ形成ゴム層のゴム層が歯部帆布を彫刻ドラ
ムの溝状部内へ侵入しやすくなって正確な形状のコグ部
を形成することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のベルトスリーブ
作製用ジャケットの横断面図、図2〜図3はジャケット
の製造工程を示す。ここで使用するジャケット30は、
母型31と外覆体32を積層一体化した構成からなって
いる。この母型31は円周方向に沿って所定の間隔で設
けた凹状部34と凸状部35を有するコグ形成ゴム層3
7の表面に歯部帆布36を被覆し、また外覆体32が母
型31の背面(外側)を加硫ゴムにより包囲している。
外覆体32の一方の端縁部には、加硫時に内部を密閉す
るためのフランジ38が設けられている。
【0012】母型31はジャケット30の一部になり、
凹状部34と凸状部35を有する表面が歯部帆布36で
被覆され、背面が肉厚の大きい外覆体32で保護されて
いるため、加硫時における母型31の熱収縮変形も小さ
くなってその使用回数も増し、また加硫後の母型31を
剥がす作業も外覆体32が付着しているために容易にな
る。
【0013】歯部帆布36としては、経糸(長手方向)
に6ナイロン、6・6ナイロン、6・10ナイロン、4
・6ナイロン、12ナイロン等のポリアミド繊維、ポリ
エステル繊維、ポリビニルアルコール、ポリエチレン、
ポリプロピレンのフィラメント糸や綿等の紡績糸であ
る。このフィラメント糸の構成は1本が10〜50デニ
ールのモノフィラメントを3〜25本引き揃えて、5〜
30回/10cmの撚りをSまたはZ方向に与えて経糸
としたものである。あるいは1〜6デニールのアラミド
繊維のフィラメントを10〜200本集束し、もしくは
これを撚り合わせたマルチフィラメント糸を用いること
ができる。一方、緯糸(円周方向)は伸縮性に富んだ糸
であり、例えばウレタン弾性糸、ポリアミド繊維の捲縮
加工糸、紡績糸等を組み合わせた構成からなっている。
そして、歯部帆布36は、平織、綾織、朱子織等に製織
した布であって、特に制限がない。
【0014】歯部帆布36では、必ずしもRFL処理、
エポキシ処理、イソシナネート処理、ソーキング処理な
どの接着処理をする必要はない。これは歯部帆布36の
構成糸内、また構成糸間の空気流れをよくしてゴム層の
表面を型付けする際の空気抜けをよくするためである。
【0015】コグ形成ゴム層37と外覆体32のゴム
は、天然ゴム、ブチルゴム、スチレン−ブタジエンゴ
ム、クロロプレンゴム、アリキル化クロロスルファン化
ポリエチレン、水素化ニトリルゴム、水素化ニトリルゴ
ムと不飽和カルボン酸金属塩との混合ポリマー等のゴム
材の単独、またはこれらの混合物であって、特に制限が
ないが、これらは同質のゴムで耐熱性に富んだものが好
ましい。
【0016】上記ジャケット30の製造方法としては、
円周面に長手方向に延びる溝状部51と歯状部52とを
円周方向に沿って交互に設けた彫刻ドラム50に、ジョ
イント、例えばミシンジョイントやホットメルトジョイ
ントした円筒状の歯部帆布36を被せ、その上にコグ形
成ゴム層37になる所定厚みの未加硫ゴム層53を巻き
付けた後、更に外覆体32になる所定厚みの未加硫ゴム
層54を巻き付けて成形体55とし、この成形体55の
少なくとも一方の端縁部に外方へ延びた未加硫ゴムから
なるフランジ38を付着した後、円筒状の他のジャケッ
トを嵌入してこれを加硫缶に入れて加硫した後、彫刻ド
ラムから成形体55を抜き取り得ることができる。尚、
加硫時、未加硫ゴム層53が彫刻ドラム50の溝状部5
1に流れ込むため、円筒状の歯部帆布−は前述のように
円周方向に伸縮性に富んだものを使用する。
【0017】以下に、上記ジャケット30を用いてダブ
ルコグベルトスリーブを製造する例を示す。図4はダブ
ルコグベルトスリーブの製造方法においてモールド上で
圧縮ゴム層、心線、そして伸張ゴム層を構成する成形体
を作製する図を示すものである。まず、歯部2と溝部3
を交互に有するモールド1を準備する。更に、1〜数枚
の補強布5と圧縮ゴム層になる未加硫ゴムシート6と接
着ゴム層になる未加硫ゴムシート7を積層し、歯部と溝
部とを交互に配した平坦な金型に設置し、加圧すること
によってコグ部8を型付けしたコグパッド9を成型す
る。無論、本発明では、上記歯部2と溝部3を交互に有
するモールド1に代えて、円周方向に沿って所定の間隔
で溝部を設けた内母型を装着したモールドを使用するこ
ともできる。
【0018】成形機(図示せず)にモールド1を装着
し、モールドの溝部3にコグパッドのコグ部8を嵌合し
ながら、所定長さのコグパッド9をモールド1に一周巻
き付けて端部を接触させた後、ポリエステル繊維、アラ
ミド繊維、ガラス繊維等のコードからなる心線10をス
パイラルに巻き付ける。その上に0〜数枚の補強布12
と伸張ゴム層の未加硫ゴムシート13の積層物を巻き付
けて、成形体15を作製する。
【0019】上記圧縮ゴム層および伸張ゴム層になるゴ
ムは、天然ゴム、ブチルゴム、スチレン−ブタジエンゴ
ム、クロロプレンゴム、エチレン−プロピレンゴム、ア
リキル化クロロスルファン化ポリエチレン、水素化ニト
リルゴム、水素化ニトリルゴムと不飽和カルボン酸金属
塩との混合ポリマー等のゴム材の単独、またはこれらの
混合物に、例えばパラ系アラミド繊維(商品名:トワロ
ン、ケブラー、テクノーラ)、ナイロン、ポリエステ
ル、ビニロン、綿等の短繊維をベルト幅方向へ配向して
いる。この短繊維の添加量は、ゴム100重量部に対し
て5〜40重量部である。接着ゴム層には、上記短繊維
を含めてもよいが、好ましくは含めない。
【0020】補強布5、12は綿、ポリエステル繊維、
ナイロン等からなり、平織、綾織、朱子織等に製織した
布で、経糸と緯糸との交差角が90〜120°程度の広
角度帆布でもよい。上記補強布5、12は、RFL処理
した後、ゴム組成物をフィリクション・コーチングして
ゴム付帆布とする。RFL液はレゾルシンとホルマリン
との初期縮合物をラテックスに混合したものであり、こ
こで使用するラテックスとしてはクロロプレン、スチレ
ン・ブタジエン・ビニルピリジン三元共重合体、水素化
ニトリル、NBRなどである。
【0021】しかして、本発明では、成形機から取り出
したモールド1を支持台20上に設置するが、上記モー
ルド1の片方もしくは両方の側壁16は、図1に示すよ
うに中心部に保持穴17と、円周方向に沿って設けた係
止穴18と、中心部から離れた部位に設けた小さな位置
合わせ突起19とを有している
【0022】一方、支持台20は図5に示すように中心
部に設けた主突起部21と、主突起部21を中心とした
同心円上に設けた係止穴23と、主突起部の中心から離
れた位置に隣接した1組の位置合わせ突起22とを有し
ている。
【0023】モールド1を支持台20上に設置する時、
モールド1の保持穴17を支持台20に設けた主突起部
21に挿入するとともに、モールド1の位置合わせ突起
19を支持台20の隣接した位置合わせ突起22の間に
嵌入して、モールド1を支持台20上で正しく固定す
る。
【0024】ガイド棒25は金属あるいは合成樹脂から
なり、折り曲がった一方の端部26から垂直に突出した
止め部27を、また他端には直線状の抜け易い形状の止
め部28を有している。図6〜図8に示すように、複数
のガイド棒25は両端の止め部27、28を該モールド
1に設けた係止穴18と支持台20に設けた係止穴23
に挿入し固定される。この時、ガイド棒25は成形体1
5の表面に接しているか、あるいはわずかに離れてい
る。
【0025】図9はガイド棒25を成形体15の表面に
装着した後、加硫ゴム製からなる母型31を外覆体32
の内側に積層一体化したジャケット30をガイド棒25
に沿って挿入するところを示している。即ち、ジャケッ
ト30は、円周方向に沿って所定の間隔で設けた母型3
1の凹状部34をガイド棒25に嵌入しながら挿入す
る。このため、上記ガイド棒25の断面の大きさは、母
型31の凹状部34に完全に嵌まり込む程度の大きさで
あってやや凹状部34より小さい程度のものである。断
面形状は円形、楕円形、四角形などであり、特に限定し
ない。
【0026】続いて、全てのガイド棒25を抜き取る。
その後、成形体15を加硫缶へ設置する。加硫は通常の
方法で行う。加硫した後、母型31を積層一体化したジ
ャケット30を抜き取り、更に円筒状のダブルコグベル
トスリーブ40を脱型する。
【0027】本発明方法によって得られたダブルコグベ
ルトスリーブの構成は、接着ゴム層内に心線が埋め込ま
れ、接着ゴム層の上部、下部には、それぞれ伸張ゴム
層、圧縮ゴム層がある。伸張ゴム層、圧縮ゴム層には、
それぞれ一定ピッチでベルト長手方向に沿ったコグ部が
設けられている。本実施例のベルトでは、伸張ゴム層に
設けたコグ部の溝底部と圧縮ゴム層に設けたコグ部の溝
底部とが一致している。むろん、本発明方法では、伸張
ゴム層に設けたコグ部の溝底部が圧縮ゴム層に設けたコ
グ部の頂部に一致するように設定することもできる。
尚、必ずしも、前述のガイド棒25を用いる必要がな
い。
【0028】シングルコグベルトスリーブを作製する場
合には、まず平坦面を有するモールドを準備し、この上
に1〜数枚の補強布、伸張ゴム層になる未加硫ゴムシー
ト、接着ゴム層になる未加硫ゴムシートを積層し、更に
心線をスパイラルに巻き付け、その上に圧縮ゴム層にな
る未加硫ゴムシートと1〜数枚の補強布を巻き付けて、
成形体を作製する。この積層方法は、ダブルコグベルト
スリーブ40と全く逆になっている。
【0029】続いて、母型31を外覆体32の内側に積
層一体化したジャケット30を、成形体15へ挿入す
る。その後、これを加硫缶へ設置して加硫を行う。加硫
した後、母型31を積層一体化したジャケット30、続
いて円筒状のスリーブをモールドから抜き取る。
【0030】
【実施例】以下、更に具体的な実験例により本発明の効
果を確認する。 実施例1 6.6ナイロンからなる210デニールの経糸と6.6
ナイロンの140デニールと6.6ナイロンのスパンデ
ックス140デニールを撚り合わせた緯糸からなる綾織
物をミシンジョインとして円筒状の歯部帆布とし、これ
を彫刻ドラムに被せ、その上にコグ形成ゴム層になる厚
さ5mmのSBRからなるゴム層を巻き、更に外覆体と
して厚さ10mmのSBRからなるゴム層を巻いた後、
通常の方法で加硫してジャケットを作製した。
【0031】心線として、1,100デニールのポリエ
チレンテレフタレート繊維を上撚り数11.4回/10
cm、下撚り数21.0回/10cmで上下逆方向に撚
糸して2×3の撚り構成とし、トータルデニール6,6
00の未処理コードを準備した。次いで、この未処理コ
ードをイソシアネート系接着剤でプレディプした後、約
170〜180°Cで乾燥し,RFL液に浸漬した後、
200〜240°Cで延伸熱固定処理を行なって処理コ
ードとした。
【0032】また、補強布として、綿の紡績糸を使用し
平織帆布を用いた。これらの帆布をRFL液に浸漬した
後、150°Cで2分間熱処理して処理帆布とした。そ
の後、これらの処理帆布にゴム組成物をフリクション・
コーチングして、ゴム付帆布とした。
【0033】圧縮ゴム層と伸張ゴム層はアラミドの短繊
維を含んだクロロプレンゴムからなるゴム組成物を用
い、また接着ゴム層は短繊維を含まないクロロプレンゴ
ムからなるゴム組成物を用いた。
【0034】コグパッドは、1枚の補強布と圧縮ゴム層
の未加硫ゴムシートと接着ゴム層の未加硫ゴムシートを
積層し、歯部と溝部とを交互に配した平坦な金型に設置
し、80°Cで加圧することによってコグ部を型付けし
たコグパッドを形成した。
【0035】これらの材料を用意した後、平坦なモール
ドに装着した内母型にコグパッドを巻き付け、更に心
線、平坦な伸張ゴム層、補強布を順次巻き付けて成形体
を成形体を作製した。続いて、モールドを支持台の所定
位置に設置した後、6本のガイド棒を一定間隔で装着
し、上記ジャケットをガイド棒にそって挿入して設置し
た。上記全てのガイド棒を除去した後、モールドを加硫
缶に設置して加硫してベルトスリーブを得た。
【0036】得られたローエッジダブルコグベルトスリ
ーブは、上幅36.5mm、厚み16.5mm、長さ1
310mm、上コグ部の深さ5.0mm、下コグ部の深
さ5.0mmであり、上下コグ部ピッチ10.7mmで
あり、上下コグ部の溝底部のずれは、最大1.5mmで
あった。
【0037】上記ジャケットを使用して、加硫を20回
継続してベルトスリーブを作製したが、ジャケットを構
成している母型の熱収縮は見られず、継続して使用可能
であった。
【0038】比較例1 実施例1と全く同一の材料を用いて、平坦なモールドに
装着した内母型にコグパッドを巻き付け、更に心線、平
坦な伸張ゴム層、補強布を順次巻き付けて成形体を作製
した。続いて、モールドを支持台の所定位置に設置した
後、6本のガイド棒を一定間隔で装着し、母型をガイド
棒にそって挿入して設置した。全てのガイド棒を除去し
た後、ジャケットを挿入したモールドを加硫缶に設置し
て加硫してベルトスリーブを得た。上記母型とジャケッ
トとをそれぞれ使用し、加硫を5回継続してベルトスリ
ーブを作製したが、加硫時の母型の熱収縮が激しく、こ
れ以上使用すると正確がコグ部を形成することが困難に
なった。
【0039】
【発明の効果】以上のように本願の請求項1記載の発明
では、円周方向に沿って所定の間隔で凸状部と凹状部を
交互に有するコグ形成ゴム層の内周面に歯部帆布を被覆
した母型を外覆体で包囲し、母型と外覆体とを積層一体
化したベルトスリーブ作製用ジャケットにあり、加硫後
に凸状部と凹状部を設けた母型を剥がす作業も容易にな
り、加硫時における母型の熱収縮変形も小さくなって使
用回数を増やすことができ、材料費の低減を図ることが
できる効果がある。
【0040】本願の請求項2載の発明では、円周面に長
手方向に延びる溝状部と歯状部とを円周方向に沿って交
互に設けた彫刻ドラムに、ジョイントした円筒状の歯部
帆布を被せ、その上にコグ形成ゴム層になるゴム層を巻
き付けた後、更に外覆体になるゴム層を巻き付けて成形
体とし、該成形体の少なくとも一方の端縁部にフランジ
を設けた後、これを加硫し、彫刻ドラムから抜き取るベ
ルトスリーブ作製用ジャケットの製造方法であり、補強
帆布を使用していないために、加硫時におけるジャケッ
トの熱収縮が小さくなって使用回数を増やすことができ
るジャケットを得ることができる。
【0041】本願の請求項3載の発明では、コグ形成ゴ
ム層になるゴム層と外覆体になるゴム層とが同一の材質
からなっているため、コグ形成ゴム層と外覆体の剥離も
起こりにくく、またコグ形成ゴム層と外覆体を形成する
時間も短縮できる効果がある。
【0042】本願の請求項4載の発明では、ジョイント
した円筒状の歯部帆布が周方向に伸縮しやすくなってい
るため、コグ形成ゴム層のゴム層が歯部帆布を彫刻ドラ
ムの溝状部内へ侵入しやすくなって正確な形状のコグ部
を形成することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るベルトスリーブ作製用ジャケット
の横断面図である。
【図2】本発明に係るジャケットの製造工程であって、
彫刻ドラムに歯布帆布を被せている状態を示す図であ
る。
【図3】本発明に係るジャケットの製造工程であって、
彫刻ドラムにコグ形成ゴム層になるゴム層と外覆体にな
るゴム層を巻き付けている状態を示す図である。
【図4】ローエッジダブルコグベルトスリーブを製造す
る工程であって、モールド上で成形体を作製するところ
を示す図である
【図5】使用する支持台の断面図である。
【図6】モールドを支持台上に設置する工程を示す斜視
図である。
【図7】図6におけるA部拡大図である。
【図8】図6におけるB部拡大図である。
【図9】本発明に係るジャケットをガイド棒に沿って挿
入するところを示す斜視図である。
【符号の説明】
30 ジャケット 31 母型 32 外覆体 34 凹状部 35 凸状部 36 歯部帆布 37 コグ形成ゴム層 50 彫刻ドラム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 心線をゴム層中のスパイラルに埋設し、
    少なくともゴム層の外周面側にコグ部を配した筒状体の
    加硫したベルトスリーブを作製するのに使用するジャケ
    ットであり、円周方向に沿って所定の間隔で凸状部と凹
    状部を交互に有するコグ形成ゴム層の内周面に歯部帆布
    を被覆した母型を外覆体で包囲し、母型と外覆体とを積
    層一体化したことを特徴とするベルトスリーブ作製用ジ
    ャケット。
  2. 【請求項2】 心線をゴム層中のスパイラルに埋設し、
    少なくともゴム層の外周面側にコグ部を配した筒状体の
    加硫したベルトスリーブを作製する際に使用するジャケ
    ットの製造方法において、円周面に長手方向に延びる溝
    状部と歯状部とを円周方向に沿って交互に設けた彫刻ド
    ラムに、ジョイントした円筒状の歯部帆布を被せ、その
    上にコグ形成ゴム層になるゴム層を巻き付けた後、更に
    外覆体になるゴム層を巻き付けて成形体とし、該成形体
    の少なくとも一方の端縁部にフランジを設けた後、これ
    を加硫し、彫刻ドラムから抜き取ることを特徴とするベ
    ルトスリーブ作製用ジャケットの製造方法。
  3. 【請求項3】 コグ形成ゴム層になるゴム層と外覆体に
    なるゴム層とが同一の材質からなる請求項2記載のベル
    トスリーブ作製用ジャケットの製造方法。
  4. 【請求項4】 ジョイントした円筒状の歯部帆布が周方
    向に伸縮しやすくなっている請求項2記載のベルトスリ
    ーブ作製用ジャケットの製造方法。
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