JPH1010033A - 造粒物の撮影用センサヘッドおよび粒径測定装置 - Google Patents

造粒物の撮影用センサヘッドおよび粒径測定装置

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JPH1010033A
JPH1010033A JP8181130A JP18113096A JPH1010033A JP H1010033 A JPH1010033 A JP H1010033A JP 8181130 A JP8181130 A JP 8181130A JP 18113096 A JP18113096 A JP 18113096A JP H1010033 A JPH1010033 A JP H1010033A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 造粒物の表面近傍において分散して存在して
いる粉体を好適に撮影し、その粒径を正確に測定できる
手段を提供する。 【解決手段】 造粒装置1で造粒物に造粒される粉体A
を撮影し、画像処理することによりその粒径を測定する
装置において、造粒装置1内に揺動自在に吊り下げられ
たアーム部材11と、該アーム部材11の下端に取り付
けられたセンサヘッド12と、該センサヘッド12で撮
影した粉体Aを画像処理することによりその粒径を測定
する画像処理装置29を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば細粒剤、顆
粒剤、打錠用顆粒等の医薬品、調味料等の食品、粉末冶
金、セラミック材料等の化学製品などの造粒やコーティ
ングを行う造粒装置において、造粒物の粒径を測定する
のに好適な撮影用センサヘッドと、このセンサヘッドを
用いた造粒物の粒径測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】造粒やコーティングを行うための造粒装
置として、攪拌造粒装置、転動造粒装置、遠心流動造粒
装置、流動層造粒装置等が知られている。これら造粒装
置においては、目的にかなった粒径の造粒物を得るため
に正確な運転制御が必要である。この運転制御の方法と
して従来最も一般的には、所定の時間となったときに造
粒を終了する時間制御が採用されている。
【0003】ところがこの時間制御は、造粒物の粒径を
正確に一定に保つことが困難である。そこで、最近では
造粒装置内で造粒物に造粒される粉体を撮影して画像処
理することによりその粒径を測定する方法が採られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、例えば造粒装
置の側面に覗き窓を開けて造粒装置内の様子を外部から
観察する方法は、造粒装置の側面は通常は温度調節用の
熱媒を流すジャケットなどで覆われた構成になっている
ため、そのような覗き窓を設けることは困難である。ま
た、造粒装置内部に撮影用のカメラを設置した場合はそ
の撮影位置が問題となる。即ち、造粒装置に投入された
原料粉体中に深く埋没してしまうような位置で撮影した
のでは、カメラで撮影される画像が一面造粒物や粉体だ
らけになってしまい、それでは一個づつの粉体の粒径を
測定することができなくなる。一方、造粒装置内のあま
り高い位置で撮影したのでは、肝心の粉体を撮影できな
くなってしまう。造粒物に造粒される粉体の粒径を好適
に測定するためにはカメラの撮影位置を造粒装置内の粉
体の表面近傍に維持しておくことが好ましいが、粉体の
表面の高さは変動し一定に保つことができない。
【0005】本発明は、かかる従来の事情に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は表面近傍において分散して
存在している粉体を好適に撮影し、その粒径を正確に測
定できる手段を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、造粒
装置で造粒物に造粒される粉体を撮影するためのセンサ
ヘッドであって、粉体を通過させる検出空間と、該検出
空間内を通過する粉体に光を投光する投光手段と、該投
光手段から投光された光を受光する受光手段と
【0007】この請求項1の粒径測定装置によれば、検
出空間内を通過する粉体に光を投光してその光を受光手
段で受光することにより、造粒物に造粒される粉体を撮
影することができる。なお、前記受光手段は、請求項2
に記載したように、前記投光手段によって投光された光
が粉体で遮られることによって作り出された陰影像を映
し出すスクリーンを備えている構成とすることができ
る。また前記検出空間は、請求項3に記載したように、
前記センサヘッドの下面から上方に凹むように形成され
ている構成とすることができる。更に請求項4に記載し
たように、粉体を分散させる空気を噴出するノズルを設
けた構成としても良い。更にまた、請求項5に記載した
ように、前記投光手段が、光源から発せられた光を平行
光にするレンズを備えている構成とすることも良い。
【0008】そして請求項6の発明は、造粒装置で造粒
物に造粒される粉体を撮影し、画像処理することにより
その粒径を測定する装置において、造粒装置内に揺動自
在に吊り下げられたアーム部材と、該アーム部材の下端
に取り付けられた前記請求項1〜5の何れかに記載の造
粒物の撮影用センサヘッドと、該センサヘッドで撮影し
た粉体を画像処理することによりその粒径を測定する画
像処理装置を有することを特徴とする。
【0009】一般に、原料粉体を攪拌して造粒する造粒
装置においては、攪拌に伴って粉体の表面近傍には粉体
粒子が分散した状態で存在している。この請求項6の粒
径測定装置によれば、揺動自在に吊り下げられたアーム
部材の下端にセンサヘッドを取り付けているので、アー
ム部材はその自重によって造粒装置内において垂れ下が
った状態となり、造粒装置で造粒されている粉体の表面
近傍にセンサヘッドを常に適当な圧力で押し付けた状態
を維持することができる。そして、センサヘッドに設け
た投光手段と受光手段を用いることによって、造粒装置
の運転時には粉体の表面近傍において分散した状態で存
在している粉体の粒径を正確に測定することが可能とな
る。
【0010】この請求項6の粒径測定装置において、例
えば請求項7に記載したように、前記アーム部材の上端
を、造粒装置の上面に対して揺動自在に装着した構成と
することができる。また、請求項8に記載したように、
前記造粒装置は、例えば攪拌造粒装置、転動造粒装置、
遠心流動造粒装置または流動層造粒装置である。また、
請求項9に記載したように、前記画像処理装置が、体積
基準または個数基準を用いて造粒物の平均粒径を算出す
る構成とすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の好
ましい実施の形態を説明する。なお、回分式攪拌造粒装
置として最も伝統的なものの一つであるヘンシェルミキ
サータイプ(スーパーミキサ)と呼ばれる造粒装置を例
にして説明する。
【0012】図1は、ヘンシェルミキサータイプの造粒
装置1の説明図である。この造粒装置1は円筒型の容器
2を備えており、容器2の底部には攪拌翼3が配置され
ている。攪拌翼3は、電動機4の稼働によってベルト5
を介して回転駆動されるようになっている。攪拌翼3の
形状や数量などは目的に応じて適宜選択されるが、通常
は攪拌翼3は、上下2段の羽根を備えている。容器2の
上面6は開閉自在に構成されており、また、容器2の周
囲には温度調節用のジャケット7が装着されている。
【0013】この造粒装置1において、上面6を持ち上
げて開放した容器2内に医薬品や食品等の原料である粉
体Aを投入し、電動機4の稼働で攪拌翼3を回転させて
造粒を行い造粒物を作り出す。液状結合剤を用いる場合
は、攪拌翼3の外周速度が例えば約5〜10m/s程度
になるように電動機4の稼働を制御する。一方、PVC
コンパウンドの場合のように、攪拌翼3の回転で発生す
る摩擦熱により温度上昇させ、顆粒を作り出す場合は、
攪拌翼3の外周速度を例えば約20〜30m/s程度、
場合によっては約40m/s程度になるように電動機4
の稼働を制御する。また、容器2に装着したジャケット
7に流通させる熱媒の温度を制御することによって、造
粒を行う際の加熱時間を減少させたり、造粒後の冷却を
行うなどといった工程も行うことができる。更に、混合
効率を高めるために容器2内に邪魔板の一種であるデフ
レクター(図示せず)を配したり、容器2の内壁に原料
が付着する場合にはかき落し用のワイパー(図示せず)
を設けることもある。容器2内への粉体Aの投入量は、
一般には全容量の2/3を有効容量とするが、状況によ
っては更に多く粉体Aを容器2内へ投入することもあ
り、逆に少量しか粉体Aを投入しない場合もある。
【0014】以上のように構成された造粒装置1内の上
方には、本発明の実施の形態にかかる造粒物の粒径測定
装置10が装着されている。この粒径測定装置10は、
容器2の上面6から揺動自在に吊り下げられたアーム部
材11と、該アーム部材11の下端に取り付けられたセ
ンサヘッド12を備えている。
【0015】図2、3に基づいてこの粒径測定装置10
の構成を更に詳述すると、図示の実施の形態において
は、アーム部材11はステンレス製の中空円筒管で構成
されており、その上端に形成された基部15が、造粒装
置1の容器2の上面6に取り付けられたブラケット16
に突設されている支軸17に回動自在に支持されてい
る。これによってアーム部材11は、容器2の上面6に
対して揺動自在に懸吊され、自重によって垂れ下がった
状態になっている。また基部15の上面には、後述する
ように、造粒装置1の容器2内で造粒物に造粒される粉
体Aの陰影像を撮影するためのCCDカメラ18が装着
されている。なお図示はしないが、支軸17の高さを変
更することによって、アーム部材11を吊り下げている
高さを調整することができるように構成されている。
【0016】そして、このようにアーム部材11が容器
2の上面6に対して揺動自在に懸吊されていることによ
り、アーム部材11下端に取り付けられているセンサヘ
ッド12は、造粒装置1の容器2内にて造粒・製造され
る粉体Aの表面近傍に常に適当な圧力で押し付けられた
状態を維持している。即ち、図3において実線で示すア
ーム部材11は、容器2内にて造粒・製造される粉体A
の表面の高さが低い場合であり、この時はアーム部材1
1は自重で垂れ下がってセンサヘッド12は下方に移動
する。一方、図3において一点鎖線で示すアーム部材1
1’は、粉体Aの表面の高さが高い場合であり、この時
はアーム部材11は粉体Aの表面で押し上げられてセン
サヘッド12は上方に移動し、一点鎖線12’で示され
る状態となる。このように粉体Aの表面の高さの変化に
応じてアーム部材11が揺動することにより、センサヘ
ッド12が粉体Aの表面近傍に常に適当な圧力で押し付
けられている。
【0017】図4に示すように、センサヘッド12の下
面中央には、センサヘッド12の下面12aから上方に
凹むようにして検出空間20が形成されている。造粒装
置1において攪拌翼3を回転させて造粒を行っている際
には、攪拌に伴って粉体Aの表面近傍には粉体Aの粒子
が分散した状態で存在するので、上述したようにセンサ
ヘッド12が粉体Aの表面近傍に位置していることによ
り、その表面近傍において分散して存在している粉体A
が、この検出空間20内に入り込む。
【0018】またセンサヘッド12の内部には、以上の
ようにしてセンサヘッド12の下面中央に形成された検
出空間20の両側を挟むように、レンズ21とスクリー
ン22が対向して配置されている。レンズ21の背部に
は例えばLED(発光ダイオード)などからなる光源2
3が配置されている。光源23にはリード線24が接続
されており、該リード線24は、上述のようにステンレ
ス円筒管で構成されたアーム部材11の内部を通ってア
ーム部材11上端の基部15を中継し、更に図3に示す
電源25に接続されている。この電源25からリード線
24を介して電流を供給することにより、光源23を発
光させることができる。こうして光源23から発光した
光は、レンズ21を通過する際に偏光されて平行光とな
って、スクリーン22に受光される。そして、検出空間
20に粉体Aが存在する場合には、レンズ21を通過し
て投光された平行光が当該粉体Aで遮られることによっ
て作り出された陰影像がスクリーン22に映し出され
る。
【0019】一方、スクリーン22の背部には、アーム
部材11の下方内部に入れられたミラー26が配置され
ており、前述のようにスクリーン22に映し出された陰
影像は、このミラー26によって反射した後、アーム部
材11の内部に配置されたボアスコープ27(あるいは
光ファイバ)に入光するようになっている。ボアスコー
プ27はアーム部材11の内部を通って、アーム部材1
1上端の基部15に装着されたCCDカメラ18に接続
されている。これにより、スクリーン22に映し出され
た陰影像をCCDカメラ18で撮影できる。こうしてC
CDカメラ18で映し出された陰影像は、図3に示した
ケーブル28を介して画像処理装置29に送信され、粉
体Aの粒径が測定される。画像処理装置29は、CCD
カメラで撮影した粉体Aの陰影像を画像処理することに
よって粉体Aの粒径を測定し、その粒度分布などを分析
すると共に楕円形、円形等の形状分析を行う機能を有
し、更に撮影した粉体Aを適当な倍率で拡大してあらわ
す観察用のモニタなども備えている。この場合、画像処
理装置29は、粉体Aの粒径を、体積基準または個数基
準を用いて算出した粉体Aの平均粒径で表すように構成
されている。
【0020】更に図2、3に示すように、この実施の形
態では「J]の字形状をしたノズル30が、センサヘッ
ド12の側方に配置されている。このノズル30の先端
(下端)は、先に説明したセンサヘッド12の下面中央
の検出空間20に指向している。一方ノズル30の上端
には、図3に示すように空気供給源31からの空気を供
給するための管32が接続されており、空気供給源31
の稼働によってノズル30の先端から検出空間20に向
かって空気流を導入できるように構成されている。
【0021】さて以上のような造粒装置1において造粒
を行う場合は、上面6を持ち上げて開放した容器2内に
医薬品や食品等の原料である粉体Aを投入し、電動機4
の稼働で攪拌翼3を回転させて造粒を行い造粒物を作り
出す。このように造粒される粉体Aの粒径を粒径測定装
置10を用いて測定する。この場合、アーム部材11の
揺動により、センサヘッド12が粉体Aの表面近傍に常
に位置しているので、センサヘッド12の下面中央の検
出空間20内には、攪拌によって(あるいは、ノズル3
0による空気流によって)表面近傍において分散した状
態で存在している粉体Aが粒子の状態で入り込むように
なる。
【0022】そして粉体Aの粒径を測定するに際して
は、電源25から電流を供給することにより光源23を
発光させ、レンズ21で偏光させた平行光を検出空間2
0内に入り込んだ粉体Aに向かって投光する。これによ
り、検出空間20内に入り込んでいる粉体Aで遮られる
ことによって作り出された陰影像がスクリーン22に映
し出される。こうしてスクリーン22に映し出された陰
影像を、ミラー26で反射させてボアスコープ27に入
光させ、CCDカメラ18で撮影する。
【0023】このCCDカメラ18で映し出された陰影
像をケーブル28を介して画像処理装置29に送信す
る。画像処理装置29は、こうして得た粉体Aの陰影像
を画像処理し、その粒径を測定する。また、画像処理装
置29は粉体Aの粒度分布なども分析し、更に形状分析
などを行う。なお、粉体Aの粒径は、体積基準または個
数基準を用いて算出した粉体Aの平均粒径で表される。
また、CCDカメラ18で撮影した粉体Aの様子をモニ
タに適当な倍率で拡大してあらわすことも可能である。
【0024】かくして、この実施の形態の粒径測定装置
10によれば、センサヘッド12の位置を造粒装置1の
容器2内で製造されている粉体Aの表面近傍に常に維持
することができ、検出空間20内において分散した状態
で粉体Aを好適に撮影し、その粒径や粒度分布など正確
に測定できるようになる。
【0025】なお、造粒装置1の容器2内で製造される
粉体Aが比較的重い場合や原料粉体が油状成分を含んで
いる場合などは、攪拌によっては表面近傍においT粉体
Aが容易に分散しなくなることがある。かかる場合は、
空気供給源31を稼働させてセンサヘッド12の側方に
配置したノズル30の先端から検出空間20に向かって
空気流を導入すると良い。この空気流の導入により表面
近傍の粉体Aを舞い上がらせ、分散させた状態で検出空
間20内に入り込ませることによって粉体Aを撮影すれ
ば、先と同様に粒径の測定ができるようになる。図示の
形態では「J」の字形状のノズル30によって上向きに
吹き上げる場合について説明したが、粉体Aの表面に向
かって下向きに空気流を噴射させて粉体Aを分散させて
も良い。また、空気供給源31から供給する空気流の流
量はレギュレーターで制御するが、造粒の進行に伴って
次第に重くなる粉体Aを浮遊させることができるよう
に、造粒の進行に伴って空気の流量を増やすように構成
しても良い。
【0026】図5に、本発明の他の実施の形態にかかる
センサヘッド40を示す。このセンサヘッド40も、先
に図4で説明したセンサヘッド12と同様に、造粒装置
1の容器2に揺動自在に懸吊されたアーム部材11の下
端に取り付けられており、センサヘッド40は造粒装置
1の容器2内で造粒される粉体Aの表面近傍に常に位置
するように構成されている。
【0027】但しこのセンサヘッド40は、左右に分割
されたセンサヘッド左ケース41とセンサヘッド右ケー
ス42を備えており、スライド部43を介してそれらセ
ンサヘッド左ケース41とセンサヘッド右ケース42を
互いに近付けたり、離すように移動させることによっ
て、センサヘッド40の下面中央の検出空間45の容積
を狭めたり、広げたりすることができるようになってい
る。また、そのような検出空間45の両側を挟むように
して対向配置されているレンズ46の内面側とスクリー
ン47の内面側には、何れも隙間48、49が形成され
ており、センサヘッド右ケース42の上面に接続された
管50を介してセンサヘッド40内部に導入した空気
を、その隙間48、49から検出空間45内に向かって
噴出させることができるように構成されている。
【0028】なおセンサヘッド40のその他の構成は、
先に図4で説明したセンサヘッド12とほぼ同様である
ので、図5において図4で説明した構成要素と同じもの
については図4と同じ符号を付し、詳細な説明は省略す
る。
【0029】さて、このセンサヘッド40にあっては、
スライド部43でセンサヘッド左ケース41とセンサヘ
ッド右ケース42をスライド移動させて検出空間45の
容積を変えることにより、検出空間45内に入り込む粉
体Aの量を調整することができる。従って、例えば粉体
Aが軽くて分散しやすく、検出空間45内に入り込む粉
体Aが多いときは、センサヘッド左ケース41とセンサ
ヘッド右ケース42を互いに近付けるように移動させ
て、検出空間45の容積を狭めればよい。逆に、例えば
粉体Aが重くて浮遊しにくく、出空間45内に入り込む
粉体Aが少ないときは、センサヘッド左ケース41とセ
ンサヘッド右ケース42を互いに離すように移動させ
て、検出空間45の容積を広げれば良い。また、このセ
ンサヘッド40は、レンズ46とスクリーン47の内面
に沿って空気を噴出させることができるので、レンズ4
6やスクリーン47の内面に原料粉体Aや造粒物が付着
する心配がなく、撮影の邪魔とならないといった利点が
ある。
【0030】
【実施例】本発明の粒径測定装置を用いて実際に粉体の
粒径を測定した。その結果を図6に示す。なお、粉体の
粒径は一定でなく大小様々であるので、粒径測定装置に
よって得た画像を解析して、体積基準で求めた50%平
均粒径と、個数基準で求めた50%平均粒径をそれぞれ
示した。また、篩い分け法によって求めた50%平均粒
径も併せて示した。なお、この篩い分け法によって求め
る方法は質量基準とも呼ばれている。粉体の密度が一定
であれば粉体粒子の体積に密度を乗ずれば質量となるの
で、体積基準と質量基準は一致する。しかし、実際には
粉体の密度は造粒時間や粒径によって密度が異なるた
め、両者は同じ傾向を示すが完全には一致しない。本実
施例では、粉体の密度を1g/cm3と仮定し、質量基
準の傾向を体積基準でみることとした。
【0031】ここで、体積基準とは、粉体の各粒径毎の
頻度を体積で表した粒度分布であり、個数基準とは、粉
体の各粒径毎の頻度を個数で表した粒度分布である。篩
い分け法とは、造粒装置内よりサンプルとして取り出し
た粉体を篩を用いて等級分けし、粒度分布を調べる方法
である。この篩い分け法により測定した粒度分布が最も
真値に近いと考えられる。篩い分け法は、日本薬局方に
収載の方法で従来から行われている方法でもある。50
%平均粒径とは、その粒径よりも大きい粒径を持った粉
体粒子の量が粉体全体に対して50%となる粒径であ
る。
【0032】図6を見れば分かるように、篩い分け法に
よれば、造粒時間が0〜約8分までの間は粉体の粒径が
徐々に大きくなっており、この間では造粒が進んでいる
ことが分かる。一方、約8分を経過した後は粉体の粒径
が余り変化していない。約8分を経過した時点で造粒が
終了したものと考えられる。
【0033】また、体積基準で求めた50%平均粒径
は、篩い分け法によって求めた50%平均粒径と殆ど同
様の傾向となり、約8分を経過した時点で造粒が終了し
たことを示唆した。一方、個数基準で求めた50%平均
粒径は全体に渡ってあまり大きな変化を示さない。この
結果から、体積基準は真値と考えられる篩い分け法と非
常によい相関性があるので、造粒装置のプロセス制御に
好適に利用できると考えられる。また、医薬品業界では
従来から質量基準で数値を扱う場合が多いが、重量と体
積は比例関係にあるので、体積基準はその慣習にも一致
している。一方、個数基準は変化が少なく判定しにく
い。その理由は、粒子の個数は大きいものより小さいも
ののほうが圧倒的に多く、個数基準だと粒径が小さい方
に引っ張られがちになり、平均粒子径としては数値的に
大きな変化が見られなくなってしまうためと考えられ
る。但し、体積基準の欠点は、非常に大きい粒子が一つ
あると粒径が3乗されるために平均粒径も大きな値とな
り、小さい粒子がたくさんあっても無視されてしまうこ
とになることである。この欠点を解消するために、例え
ば実験的に閾値を定め、ある大きさ以上の粒子は無視す
るように設定すると良い。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、造粒装置の攪拌に伴っ
て粉体の表面近傍に分散して浮遊した状態で存在してい
る粉体の粒子を撮影することによって、粉体の粒径の経
時的変化を正確に把握することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】造粒装置の全体図である。
【図2】粒径測定装置を拡大して示した斜視図である。
【図3】粒径測定装置の正面視図である。
【図4】センサヘッドを拡大して示した縦断面図であ
る。
【図5】他の実施の形態にかかるセンサヘッドを拡大し
て示した縦断面図である。
【図6】実施例の測定結果を示すグラフである。
【符号の説明】
A 粉体 1 造粒装置 6 上面 10 粒径測定装置 11 アーム部材 12 センサヘッド 20 検出空間 21 レンズ 22 スクリーン 23 光源 30 ノズル

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 造粒装置で造粒物に造粒される粉体を撮
    影するためのセンサヘッドであって、 粉体を通過させる検出空間と、該検出空間内を通過する
    粉体に光を投光する投光手段と、該投光手段から投光さ
    れた光を受光する受光手段とを有することを特徴とする
    造粒物の撮影用センサヘッド。
  2. 【請求項2】 前記受光手段は、前記投光手段によって
    投光された光が粉体で遮られることによって作り出され
    た陰影像を映し出すスクリーンを備えている請求項1に
    記載の造粒物の撮影用センサヘッド。
  3. 【請求項3】 前記検出空間が、前記センサヘッドの下
    面から上方に凹むように形成されている請求項1または
    2に記載の造粒物の撮影用センサヘッド。
  4. 【請求項4】 粉体を分散させる空気を噴出するノズル
    を設けた請求項1〜3の何れかに記載の造粒物の撮影用
    センサヘッド。
  5. 【請求項5】 前記投光手段が、光源から発せられた光
    を平行光にするレンズを備えている請求項1〜4の何れ
    かに記載の造粒物の撮影用センサヘッド。
  6. 【請求項6】 造粒装置で造粒物に造粒される粉体を撮
    影し、画像処理することによりその粒径を測定する装置
    において、 造粒装置内に揺動自在に吊り下げられたアーム部材と、 該アーム部材の下端に取り付けられた前記請求項1〜5
    の何れかに記載の造粒物の撮影用センサヘッドと、 該センサヘッドで撮影した粉体を画像処理することによ
    りその粒径を測定する画像処理装置を有することを特徴
    とする造粒物の粒径測定装置。
  7. 【請求項7】 前記アーム部材の上端を、造粒装置の上
    面に対して揺動自在に装着した請求項6に記載の造粒物
    の粒径測定装置。
  8. 【請求項8】 前記造粒装置が、攪拌造粒装置、転動造
    粒装置、遠心流動造粒装置または流動層造粒装置である
    請求項6または7に記載の造粒物の粒径測定装置。
  9. 【請求項9】 前記画像処理装置が、体積基準または個
    数基準を用いて粉体の平均粒径を算出する請求項6〜8
    の何れかに記載の造粒物の粒径測定装置。
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