JPH10101350A - 光学素子の製造方法及びその方法で製造された光学素子 - Google Patents
光学素子の製造方法及びその方法で製造された光学素子Info
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- JPH10101350A JPH10101350A JP25976896A JP25976896A JPH10101350A JP H10101350 A JPH10101350 A JP H10101350A JP 25976896 A JP25976896 A JP 25976896A JP 25976896 A JP25976896 A JP 25976896A JP H10101350 A JPH10101350 A JP H10101350A
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B11/00—Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
- C03B11/06—Construction of plunger or mould
- C03B11/08—Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses
-
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- C03B11/00—Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
- C03B11/12—Cooling, heating, or insulating the plunger, the mould, or the glass-pressing machine; cooling or heating of the glass in the mould
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 安価で高精度の光学素子を製造することがで
きる光学素子の製造方法を提供する。 【解決手段】 金型11の光学機能面に対応する表面の
上方に、ガラス材料13を載置する第1の工程と、ガラ
ス材料13を所定の温度まで加熱する第2の工程と、軟
化したガラス材料13を金型11の光学機能面に対応す
る表面に金型中央部から順に自重により変形させて、1
面の成形面を得る第3の工程と、を含む。さらに、この
第3の工程において、ガラス材料保持部材12を用い
て、金型の光学機能面に対応する表面にかかるガラス材
料の重量を調節する。
きる光学素子の製造方法を提供する。 【解決手段】 金型11の光学機能面に対応する表面の
上方に、ガラス材料13を載置する第1の工程と、ガラ
ス材料13を所定の温度まで加熱する第2の工程と、軟
化したガラス材料13を金型11の光学機能面に対応す
る表面に金型中央部から順に自重により変形させて、1
面の成形面を得る第3の工程と、を含む。さらに、この
第3の工程において、ガラス材料保持部材12を用い
て、金型の光学機能面に対応する表面にかかるガラス材
料の重量を調節する。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、レンズ,ミラー等
光学機能面を有する光学素子の製造方法に関する。
光学機能面を有する光学素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、レンズやミラー等光学機能面
を有する光学素子は、所定のガラス材から研削、研磨の
工程を経て製造されていたが、近年、金型を用いてガラ
スを直接加圧成形する製造方法が提案されている。この
ような金型を用いた製造方法では、鏡面加工された金型
を用い、所定の形状を有するガラス材料を加熱軟化さ
せ、軟化状態のまま金型によって加圧成形して光学素子
を製造している。
を有する光学素子は、所定のガラス材から研削、研磨の
工程を経て製造されていたが、近年、金型を用いてガラ
スを直接加圧成形する製造方法が提案されている。この
ような金型を用いた製造方法では、鏡面加工された金型
を用い、所定の形状を有するガラス材料を加熱軟化さ
せ、軟化状態のまま金型によって加圧成形して光学素子
を製造している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の金型を用いた製
造方法では、製造される光学素子の光学機能面の形状精
度と、金型の寿命とが大きなポイントとなっている。す
なわち、光学機能面の形状精度、換言すれば鏡面金型の
転写性を向上させようとするためには、加圧成形時に高
温高圧で成形することが必要となる。しかしながら、高
温高圧で加圧成形を行うと、金型の物理的及び化学的な
ダメージが大きく、金型の寿命を著しく短縮してしま
う。このように、金型の寿命が短くなると、光学素子の
高コスト化につながり、望ましくない。また、高温高圧
で加圧成形可能な金型材料は非常に限定されており、製
造しようとする光学素子の硝材や形状に大きな制約を与
えているという問題もあった。
造方法では、製造される光学素子の光学機能面の形状精
度と、金型の寿命とが大きなポイントとなっている。す
なわち、光学機能面の形状精度、換言すれば鏡面金型の
転写性を向上させようとするためには、加圧成形時に高
温高圧で成形することが必要となる。しかしながら、高
温高圧で加圧成形を行うと、金型の物理的及び化学的な
ダメージが大きく、金型の寿命を著しく短縮してしま
う。このように、金型の寿命が短くなると、光学素子の
高コスト化につながり、望ましくない。また、高温高圧
で加圧成形可能な金型材料は非常に限定されており、製
造しようとする光学素子の硝材や形状に大きな制約を与
えているという問題もあった。
【0004】本発明は、上記課題に鑑み、安価で高精度
の光学素子を製造することができる光学素子の製造方法
を提供することを目的とする。
の光学素子を製造することができる光学素子の製造方法
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明にかかる光学素子の製造方法は、ガラス材料
を加熱軟化させ、金型を用いて成形して光学機能面を得
る光学素子の製造方法であって、前記金型の光学機能面
に対応する表面の上方に、ガラス材料を載置する第1の
工程と、前記ガラス材料を所定の温度まで加熱する第2
の工程と、軟化した前記ガラス材料を前記金型の光学機
能面に対応する表面に金型中央部から順に自重により変
形させて、1面の成形面を得る第3の工程と、を含むこ
とを特徴とする。
め、本発明にかかる光学素子の製造方法は、ガラス材料
を加熱軟化させ、金型を用いて成形して光学機能面を得
る光学素子の製造方法であって、前記金型の光学機能面
に対応する表面の上方に、ガラス材料を載置する第1の
工程と、前記ガラス材料を所定の温度まで加熱する第2
の工程と、軟化した前記ガラス材料を前記金型の光学機
能面に対応する表面に金型中央部から順に自重により変
形させて、1面の成形面を得る第3の工程と、を含むこ
とを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。 [第1の実施形態]図1は、第1の実施形態の光学素子
の製造方法を適用した、製造装置の概略構成を示す断面
図である。図1において、第1の実施形態の製造装置
は、概略、金型11、ガラス材料保持部材12、金型保
持部材15等から構成される。
実施の形態について説明する。 [第1の実施形態]図1は、第1の実施形態の光学素子
の製造方法を適用した、製造装置の概略構成を示す断面
図である。図1において、第1の実施形態の製造装置
は、概略、金型11、ガラス材料保持部材12、金型保
持部材15等から構成される。
【0007】金型11は、鏡面加工された光学機能面を
成形するための成形面を上側に配置し、金型保持部材1
5上に載置されている。この金型保持部材15は熱伝導
性のよい材料により形成されており、その内部には、ガ
ラス材料保持部材12を上下方向に移動可能にさせるた
めの貫通孔が形成されている。また、金型保持部材15
に内蔵されたカートリッジヒータ14は、図示しない制
御回路を介して駆動電力が与えられると発熱し、金型保
持部材15を介して金型11に熱を与える。
成形するための成形面を上側に配置し、金型保持部材1
5上に載置されている。この金型保持部材15は熱伝導
性のよい材料により形成されており、その内部には、ガ
ラス材料保持部材12を上下方向に移動可能にさせるた
めの貫通孔が形成されている。また、金型保持部材15
に内蔵されたカートリッジヒータ14は、図示しない制
御回路を介して駆動電力が与えられると発熱し、金型保
持部材15を介して金型11に熱を与える。
【0008】ガラス材料保持部材12は、上部に金型径
より大きい開口を有するガラス材料保持部を有してお
り、この部分に略平板状のガラス材料13を保持する。
また、ガラス材料保持部材12の下側は、上記ガラス材
料保持部を支持する脚部を有し、この脚部が金型保持部
材15の内部に形成された貫通孔を通して配置されてい
る。したがって、ガラス材料保持部材12は全体とし
て、上下方向に移動可能である。
より大きい開口を有するガラス材料保持部を有してお
り、この部分に略平板状のガラス材料13を保持する。
また、ガラス材料保持部材12の下側は、上記ガラス材
料保持部を支持する脚部を有し、この脚部が金型保持部
材15の内部に形成された貫通孔を通して配置されてい
る。したがって、ガラス材料保持部材12は全体とし
て、上下方向に移動可能である。
【0009】次に、上記構成を有する製造装置による光
学素子の製造を、ガラスレンズの1面に光学機能面を成
形する場合を例に説明する。始めに、製造しようとする
レンズ形状に対応する形状で、所定の表面粗さの程度ま
で鏡面加工した金型11と、所定の形状に加工したガラ
ス材料保持部材12を用意し、それぞれの位置にセット
する。この金型11の材料は、炭化珪素等のセラミック
ス材料や、白金、金、ロジウム、あるいはこれらの合金
材料等の金属材料、炭化珪素等の表面に白金や金の保護
膜を付加した材料等、ガラス材料13成形時の温度で化
学的に安定でガラスとの反応性が小さいものであれば特
に材料は限定しない。
学素子の製造を、ガラスレンズの1面に光学機能面を成
形する場合を例に説明する。始めに、製造しようとする
レンズ形状に対応する形状で、所定の表面粗さの程度ま
で鏡面加工した金型11と、所定の形状に加工したガラ
ス材料保持部材12を用意し、それぞれの位置にセット
する。この金型11の材料は、炭化珪素等のセラミック
ス材料や、白金、金、ロジウム、あるいはこれらの合金
材料等の金属材料、炭化珪素等の表面に白金や金の保護
膜を付加した材料等、ガラス材料13成形時の温度で化
学的に安定でガラスとの反応性が小さいものであれば特
に材料は限定しない。
【0010】次に、平板あるいは所定の形状のガラス材
料13をガラス材料保持部材12に載置する(第1工
程)。このガラス材料13は、金型11に対向する面が
所定の表面粗さまで鏡面加工された平面あるいは、球面
形状の部材を基本とするが、金型11と対向する面の形
状は最終的に得られるレンズ形状に対応して適宜設定し
てよい。また、この金型11と対向する面の面精度につ
いても、必ずしも鏡面加工する必要はなく、研削面であ
っても次からの各工程の成形条件(温度や保持時間等)
を適切に設定することにより、最終的に鏡面を得ること
も可能である。
料13をガラス材料保持部材12に載置する(第1工
程)。このガラス材料13は、金型11に対向する面が
所定の表面粗さまで鏡面加工された平面あるいは、球面
形状の部材を基本とするが、金型11と対向する面の形
状は最終的に得られるレンズ形状に対応して適宜設定し
てよい。また、この金型11と対向する面の面精度につ
いても、必ずしも鏡面加工する必要はなく、研削面であ
っても次からの各工程の成形条件(温度や保持時間等)
を適切に設定することにより、最終的に鏡面を得ること
も可能である。
【0011】さらに、ガラス材料保持部材12に載置さ
れたガラス材料13を所定の温度まで加熱する(第2工
程)。本実施形態では、金型保持部材15に内蔵された
カートリッジヒータにより金型11を加熱し、金型11
から発生する熱によりガラス材料13を加熱する方法を
採用している。ガラス材料13の加熱方法としては、こ
の他にも、製造装置を密閉して加熱雰囲気ガスを導入し
ガラス材料13と金型11とを同時に加熱する方法、あ
るいは、ガラス材料13近傍にヒータを配置してガラス
材料13自体を直接加熱する方法を用いたり、これらの
各方法を組み合わせたりしてもよい。また、所定の温度
とはガラス材料13が成形可能な程度まで、軟化する温
度であればよく、この温度はガラス材料13ごとに当然
異なるため、それぞれ最適な値に設定する必要がある。
れたガラス材料13を所定の温度まで加熱する(第2工
程)。本実施形態では、金型保持部材15に内蔵された
カートリッジヒータにより金型11を加熱し、金型11
から発生する熱によりガラス材料13を加熱する方法を
採用している。ガラス材料13の加熱方法としては、こ
の他にも、製造装置を密閉して加熱雰囲気ガスを導入し
ガラス材料13と金型11とを同時に加熱する方法、あ
るいは、ガラス材料13近傍にヒータを配置してガラス
材料13自体を直接加熱する方法を用いたり、これらの
各方法を組み合わせたりしてもよい。また、所定の温度
とはガラス材料13が成形可能な程度まで、軟化する温
度であればよく、この温度はガラス材料13ごとに当然
異なるため、それぞれ最適な値に設定する必要がある。
【0012】さらに、ガラス材料保持部材12を下方向
に移動させ、加熱により軟化したガラス材料13を金型
11の光学機能面に対応する表面の中央部から順に自重
により接触させる(第3工程)。このとき、金型11の
光学機能面に対応する表面の中央部から接触させること
が重要である。中央部とは逆に、ガラス材料13が周辺
部から先に接触すると、中央部にガスが閉じ込められる
ことになるため、金型11の中央部と軟化したガラス材
料13を接触させることができず、所望の形状を得るこ
とが不可能になる。
に移動させ、加熱により軟化したガラス材料13を金型
11の光学機能面に対応する表面の中央部から順に自重
により接触させる(第3工程)。このとき、金型11の
光学機能面に対応する表面の中央部から接触させること
が重要である。中央部とは逆に、ガラス材料13が周辺
部から先に接触すると、中央部にガスが閉じ込められる
ことになるため、金型11の中央部と軟化したガラス材
料13を接触させることができず、所望の形状を得るこ
とが不可能になる。
【0013】上述の点に対応して、第3工程では、成形
しようとする面が凹面の場合(金型11の表面が凸面の
場合)、均一に加熱されたガラス材料13は、自重によ
り変形すると金型11の中央部から接触するので問題な
いが、逆に、成形しようとする面が凸面の場合(金型1
1の表面が凹面の場合)、ガラス材料13が金型11と
接触する時点で、金型11より小さな曲率半径を有して
いることが必要である。
しようとする面が凹面の場合(金型11の表面が凸面の
場合)、均一に加熱されたガラス材料13は、自重によ
り変形すると金型11の中央部から接触するので問題な
いが、逆に、成形しようとする面が凸面の場合(金型1
1の表面が凹面の場合)、ガラス材料13が金型11と
接触する時点で、金型11より小さな曲率半径を有して
いることが必要である。
【0014】本実施形態では、ガラス材料保持部材12
の位置を適宜調節することにより、金型11とガラス材
料13との間隔を加熱中の状態から適宜調節し、ガラス
材料13が金型の中心部から順に接触するように、ガラ
ス材料13の自重を制御している。また、金型11及び
ガラス材料13の形状も、互いに中心部から順に接触す
ることができるように考慮する必要がある。
の位置を適宜調節することにより、金型11とガラス材
料13との間隔を加熱中の状態から適宜調節し、ガラス
材料13が金型の中心部から順に接触するように、ガラ
ス材料13の自重を制御している。また、金型11及び
ガラス材料13の形状も、互いに中心部から順に接触す
ることができるように考慮する必要がある。
【0015】最後に、第3工程の後、金型11の温度
を、成形されたガラス材料13のガラス転移点(Tg)
以下の温度まで冷却する(第4工程)。この第4工程に
おいては、少なくとも雰囲気温度が成形されたガラス材
料13のガラス軟化点(At)以下の温度まで冷却され
るまで、以下の条件を満足するように冷却することが望
ましい。 Ta−Tm≧20 ただし、 Ta:雰囲気温度(°C) Tm:金型温度(°C) である。
を、成形されたガラス材料13のガラス転移点(Tg)
以下の温度まで冷却する(第4工程)。この第4工程に
おいては、少なくとも雰囲気温度が成形されたガラス材
料13のガラス軟化点(At)以下の温度まで冷却され
るまで、以下の条件を満足するように冷却することが望
ましい。 Ta−Tm≧20 ただし、 Ta:雰囲気温度(°C) Tm:金型温度(°C) である。
【0016】上記の条件式を満足するように金型11及
びガラス材料13を冷却するというとは、金型11に接
触している成形しようとする側の面を、金型11に接触
していない側の面よりも先に冷却することを意味する。
このように冷却することにより、目的の光学機能面を先
に硬化させることができるため、冷却の際に発生するガ
ラスの収縮を光学機能面とは反対側の面に集中させると
いう効果がある。したがって、光学機能面の面精度を維
持した状態でガラス材料13を冷却することが可能にな
る。なお、ガラス材料13の形状変化は、ガラス軟化点
(At)以下でははとんど発生しないため、ガラス軟化
点(At)以下まで冷却させれば、この条件を満足させ
る必要はない。
びガラス材料13を冷却するというとは、金型11に接
触している成形しようとする側の面を、金型11に接触
していない側の面よりも先に冷却することを意味する。
このように冷却することにより、目的の光学機能面を先
に硬化させることができるため、冷却の際に発生するガ
ラスの収縮を光学機能面とは反対側の面に集中させると
いう効果がある。したがって、光学機能面の面精度を維
持した状態でガラス材料13を冷却することが可能にな
る。なお、ガラス材料13の形状変化は、ガラス軟化点
(At)以下でははとんど発生しないため、ガラス軟化
点(At)以下まで冷却させれば、この条件を満足させ
る必要はない。
【0017】以上の工程によって製造されたガラスを材
料とする光学素子は、金型11を高精度に製造すること
により、凹面または凸面の球面形状、非球面形状等いず
れの形状を成形することも可能であり成形形状には特に
限定さない。また、金型11には、ガラス材料13の自
重程度しか圧力が加わらないので、ダメージが小さく、
金型寿命を大幅に向上させることができる。また、金型
11のダメージが小さいことから、光学機能面の形状、
ガラス材料13の種類等の自由度を増加させることがで
きる。
料とする光学素子は、金型11を高精度に製造すること
により、凹面または凸面の球面形状、非球面形状等いず
れの形状を成形することも可能であり成形形状には特に
限定さない。また、金型11には、ガラス材料13の自
重程度しか圧力が加わらないので、ダメージが小さく、
金型寿命を大幅に向上させることができる。また、金型
11のダメージが小さいことから、光学機能面の形状、
ガラス材料13の種類等の自由度を増加させることがで
きる。
【0018】[第2の実施形態]第2の実施形態は、前
述した第1の実施形態の変形例であり、第1の実施形態と
概略同一の製造装置を用いた実施形態である。従って、
以下の説明では、第1の実施形態との相違点のみを記述
し重複する説明は省略する。
述した第1の実施形態の変形例であり、第1の実施形態と
概略同一の製造装置を用いた実施形態である。従って、
以下の説明では、第1の実施形態との相違点のみを記述
し重複する説明は省略する。
【0019】図2は、第2の実施形態の光学素子の製造
方法に使用される金型21の概略構成を示す図である。
金型21は成形後の光学素子において、周辺部の円周上
6等分位置に貫通孔22を6個形成させている。第2の実
施形態では、第1の実施形態の第3工程において、ガラス
材料13が自重により変形するのに加えて、金型21の
貫通孔22に負圧を与えることにより、金型21を介し
てガラス材料13を金型21の方へ引っ張る作用を行っ
ている。このように、貫通孔22を介して負圧を与える
ことにより、自重による変形に加えて、ガラス材料13
の変形が促進され、加工時間を短縮することができ望ま
しい。
方法に使用される金型21の概略構成を示す図である。
金型21は成形後の光学素子において、周辺部の円周上
6等分位置に貫通孔22を6個形成させている。第2の実
施形態では、第1の実施形態の第3工程において、ガラス
材料13が自重により変形するのに加えて、金型21の
貫通孔22に負圧を与えることにより、金型21を介し
てガラス材料13を金型21の方へ引っ張る作用を行っ
ている。このように、貫通孔22を介して負圧を与える
ことにより、自重による変形に加えて、ガラス材料13
の変形が促進され、加工時間を短縮することができ望ま
しい。
【0020】貫通孔22に与える負圧は、微少量からー
50kPa程度が適当であり、ガラス材料13の成形温
度での硬さに応じて適宜定めればよい。また、貫通孔2
2の数は1つでも複数でもよく、例えば、金型全体に細
かい気孔を分散させて形成してもよい。
50kPa程度が適当であり、ガラス材料13の成形温
度での硬さに応じて適宜定めればよい。また、貫通孔2
2の数は1つでも複数でもよく、例えば、金型全体に細
かい気孔を分散させて形成してもよい。
【0021】[第3の実施形態]図3は、第3の実施形
態の光学素子の製造方法を適用した、製造装置の概略構
成を示す断面図である。図3において、第1の実施形態
の製造装置は、概略、金型31、ガラス材料33を載置
したガラス材料保持部材32、内部にカートリッジヒー
タ34を内蔵した金型保持部材35、密閉容器37等か
ら構成される。これらのうち、金型31、ガラス材料保
持部材33、金型保持部材35等の構成は、前述の第1
実施形態の構成と同一であるため、説明を省略する。
態の光学素子の製造方法を適用した、製造装置の概略構
成を示す断面図である。図3において、第1の実施形態
の製造装置は、概略、金型31、ガラス材料33を載置
したガラス材料保持部材32、内部にカートリッジヒー
タ34を内蔵した金型保持部材35、密閉容器37等か
ら構成される。これらのうち、金型31、ガラス材料保
持部材33、金型保持部材35等の構成は、前述の第1
実施形態の構成と同一であるため、説明を省略する。
【0022】第3実施形態の光学素子の製造方法を適用
した製造装置は、成形部分全体が密閉容器37の内部に
内蔵されている。密閉容器37の内部のガラス材料33
と対向する部分には、ガラス材料33を直接加熱するこ
とが可能なニクロム線ヒータが設置されている。また、
密閉容器37の上部は、成形部分にガスを導入するため
のガス注入管37aが形成されており、ガス注入管37a
の周囲には、注入するガスを加熱するためのニクロム線
ヒータ38が配設されている。
した製造装置は、成形部分全体が密閉容器37の内部に
内蔵されている。密閉容器37の内部のガラス材料33
と対向する部分には、ガラス材料33を直接加熱するこ
とが可能なニクロム線ヒータが設置されている。また、
密閉容器37の上部は、成形部分にガスを導入するため
のガス注入管37aが形成されており、ガス注入管37a
の周囲には、注入するガスを加熱するためのニクロム線
ヒータ38が配設されている。
【0023】次に、上記構成を有する製造装置による光
学素子の製造を、第1実施形態の場合と同様に、ガラス
レンズの1面に光学機能面を成形する場合を例に説明す
る。ただし、第3の実施形態の光学素子の製造方法につ
いても、第1実施形態と概略同一の工程を含むため、以
下の説明では、第1の実施形態との相違点のみ説明す
る。
学素子の製造を、第1実施形態の場合と同様に、ガラス
レンズの1面に光学機能面を成形する場合を例に説明す
る。ただし、第3の実施形態の光学素子の製造方法につ
いても、第1実施形態と概略同一の工程を含むため、以
下の説明では、第1の実施形態との相違点のみ説明す
る。
【0024】始めに、製造しようとするレンズ形状に対
応する形状で、所定の表面粗さの程度まで鏡面加工した
金型31を用意し、金型保持部材35上にセットする。
さらに、ガラス材料33をガラス材料保持部材32上に
セットする(第1工程)。
応する形状で、所定の表面粗さの程度まで鏡面加工した
金型31を用意し、金型保持部材35上にセットする。
さらに、ガラス材料33をガラス材料保持部材32上に
セットする(第1工程)。
【0025】次に、密閉容器37の内部に上記の金型保
持部材32等を内蔵し、密閉容器37の内部から酸素を
排出し窒素雰囲気にした後、カートリッジヒータ34及
びニクロム線ヒータ36を用いて、ガラス材料33を所
定の温度まで加熱する(第2工程)。本実施形態では、
金型保持部材35に内蔵されたカートリッジヒータに加
えて、ガラス材料33近傍に配置されたニクロム線ヒータ
36も使用してガラス材料33を加熱するため、ガラス
材料33の加熱を効率的に行うことができる。
持部材32等を内蔵し、密閉容器37の内部から酸素を
排出し窒素雰囲気にした後、カートリッジヒータ34及
びニクロム線ヒータ36を用いて、ガラス材料33を所
定の温度まで加熱する(第2工程)。本実施形態では、
金型保持部材35に内蔵されたカートリッジヒータに加
えて、ガラス材料33近傍に配置されたニクロム線ヒータ
36も使用してガラス材料33を加熱するため、ガラス
材料33の加熱を効率的に行うことができる。
【0026】さらに、ガラス材料33が軟化して変形を
始めたときに、ニクロム線ヒータ38によって所定の温
度に加熱された窒素を所定の流量で、ガラス材料33の
上面側から吹き付け変形を促進させる(第3工程)。変
形が終了すると、窒素の吹き付けを終了し、第1の実施
形態の場合と同様に、ガラス材料を冷却させる。
始めたときに、ニクロム線ヒータ38によって所定の温
度に加熱された窒素を所定の流量で、ガラス材料33の
上面側から吹き付け変形を促進させる(第3工程)。変
形が終了すると、窒素の吹き付けを終了し、第1の実施
形態の場合と同様に、ガラス材料を冷却させる。
【0027】このように、第3の実施形態では、ガラス
材料33の変形が上面から吹き付けられるガスにより促
進されるため、自重による変形に加えて、ガラス材料1
3の変形が促進され、加工時間を短縮することができ望
ましい。なお、吹き付けられるガスは窒素に限定される
ものではなくヘリウム等の不活性ガスや、空気でもよ
い。
材料33の変形が上面から吹き付けられるガスにより促
進されるため、自重による変形に加えて、ガラス材料1
3の変形が促進され、加工時間を短縮することができ望
ましい。なお、吹き付けられるガスは窒素に限定される
ものではなくヘリウム等の不活性ガスや、空気でもよ
い。
【0028】[第4の実施形態]図4は、第4の実施形
態の光学素子の製造方法を適用した、製造装置の概略構
成を示す断面図である。図4において、第1の実施形態
の製造装置は、第1の実施形態で説明した装置と同様の
構成を有する、第1金型41、ガラス材料43を載置し
た第1ガラス材料保持部材42、内部にカートリッジヒ
ータ44を内蔵した第1金型保持部材45等から構成さ
れる第1金型保持部の上方に、第2金型46、内部にカー
トリッジヒータ48を内蔵した第2金型保持部材47等
から構成され、第1金型保持部と概略同一の構成を有す
る第2金型保持部を配置したものとなっている。第1金型
保持部の構成及び作用は、前述の第1実施形態の構成と
同一であるため、説明を省略する。
態の光学素子の製造方法を適用した、製造装置の概略構
成を示す断面図である。図4において、第1の実施形態
の製造装置は、第1の実施形態で説明した装置と同様の
構成を有する、第1金型41、ガラス材料43を載置し
た第1ガラス材料保持部材42、内部にカートリッジヒ
ータ44を内蔵した第1金型保持部材45等から構成さ
れる第1金型保持部の上方に、第2金型46、内部にカー
トリッジヒータ48を内蔵した第2金型保持部材47等
から構成され、第1金型保持部と概略同一の構成を有す
る第2金型保持部を配置したものとなっている。第1金型
保持部の構成及び作用は、前述の第1実施形態の構成と
同一であるため、説明を省略する。
【0029】第2金型保持部は、上下方向に一体的に移
動可能であり、第1実施形態の第3工程において、ガラス
材料が変形を開始しはじめた時に下側に移動し、ガラス
材料の上面側に第2金型46を接触させて、自重による
変形を促進させる。
動可能であり、第1実施形態の第3工程において、ガラス
材料が変形を開始しはじめた時に下側に移動し、ガラス
材料の上面側に第2金型46を接触させて、自重による
変形を促進させる。
【0030】第2金型46の形状は、最終的に形成され
る光学素子の形状に併せて凹面あるいは凸面形状の球面
や平面等であればよく、望ましくは、本実施形態による
1面成形後、他面を加工する際にガラス材料の材料損失
が小さくなるように、ガラス材料の上面を変形させる形
状であれば効果的である。また、第2金型46の面精度
は、特にガラス面上に金型の表面形状を転写させるもの
ではないため、鏡面加工する必要はなく研削面で十分で
ある。
る光学素子の形状に併せて凹面あるいは凸面形状の球面
や平面等であればよく、望ましくは、本実施形態による
1面成形後、他面を加工する際にガラス材料の材料損失
が小さくなるように、ガラス材料の上面を変形させる形
状であれば効果的である。また、第2金型46の面精度
は、特にガラス面上に金型の表面形状を転写させるもの
ではないため、鏡面加工する必要はなく研削面で十分で
ある。
【0031】さらに、第2金型46がガラス材料に加え
る圧力は、両面成形する場合に必要な圧力と比較して、
十分小さいことが望ましい。すなわち、第2金型46の
圧力は、第1金型41にガラス材料43を沿わせるため
に、圧力を大きくして金型41の寿命を短縮することは
好ましくない。
る圧力は、両面成形する場合に必要な圧力と比較して、
十分小さいことが望ましい。すなわち、第2金型46の
圧力は、第1金型41にガラス材料43を沿わせるため
に、圧力を大きくして金型41の寿命を短縮することは
好ましくない。
【0032】[他の実施形態]以上、本発明の実施形態
について説明を行ったが、本発明は上記の各実施形態に
限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲
で適宜変更可能である。例えば、成形しようとする面の
形状は回転対称面だけでなく、トーリック面やシリンド
リカル面、非軸対称面や自由曲面等、どのような形状に
も対応することができる。また、光学素子としては、屈
折型のレンズの成形だけでなく、成形した面形状にさら
に光反射材料を蒸着することによりトーリック面やシリ
ンドリカル面の形状のパワーを有するミラーを製造した
り、成形後の面に波長選択反射膜や偏光反射膜等の機能
性材料を付加することにより、プリズムや光機能性デバ
イスを製造することもできる。
について説明を行ったが、本発明は上記の各実施形態に
限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲
で適宜変更可能である。例えば、成形しようとする面の
形状は回転対称面だけでなく、トーリック面やシリンド
リカル面、非軸対称面や自由曲面等、どのような形状に
も対応することができる。また、光学素子としては、屈
折型のレンズの成形だけでなく、成形した面形状にさら
に光反射材料を蒸着することによりトーリック面やシリ
ンドリカル面の形状のパワーを有するミラーを製造した
り、成形後の面に波長選択反射膜や偏光反射膜等の機能
性材料を付加することにより、プリズムや光機能性デバ
イスを製造することもできる。
【0033】
【実施例】次に、上述の実施形態に基く数値実施例を示
す。 [実施例1]実施例1は、前述の第1実施形態に対応す
る数値実施例である。図1の製造装置を用い、最大粗さ
0.01μm以下に鏡面加工した炭化珪素を材料とする
凹面の非球面形状を有する金型11の上方に、ガラス材
料保持部材12を介して、金型11と対向する面を研磨
した直径80mm、厚み10mmの平板形状のランタン
クラウン系ガラスのガラス材料13を配置した。金型1
1によって成形される面の有効径は75mm、近軸曲率
半径は100mmである。また、初期設定において、金
型11とガラス材料13の間隔は15mmとした。
す。 [実施例1]実施例1は、前述の第1実施形態に対応す
る数値実施例である。図1の製造装置を用い、最大粗さ
0.01μm以下に鏡面加工した炭化珪素を材料とする
凹面の非球面形状を有する金型11の上方に、ガラス材
料保持部材12を介して、金型11と対向する面を研磨
した直径80mm、厚み10mmの平板形状のランタン
クラウン系ガラスのガラス材料13を配置した。金型1
1によって成形される面の有効径は75mm、近軸曲率
半径は100mmである。また、初期設定において、金
型11とガラス材料13の間隔は15mmとした。
【0034】次に、金型保持部材15に内蔵されたカー
トリッジヒータ14を駆動し、金型11及びガラス材料
13を690°Cまで加熱した。金型11及びガラス材
料13が690°Cに到達した5分後、ガラス材料13
が軟化を開始し、軟化の開始とともにガラス材料13が
金型11の中央部から順に接触するように、ガラス材料
保持部材12を1mm/分の速度で金型11側へ移動さ
せた。
トリッジヒータ14を駆動し、金型11及びガラス材料
13を690°Cまで加熱した。金型11及びガラス材
料13が690°Cに到達した5分後、ガラス材料13
が軟化を開始し、軟化の開始とともにガラス材料13が
金型11の中央部から順に接触するように、ガラス材料
保持部材12を1mm/分の速度で金型11側へ移動さ
せた。
【0035】ガラス材料13が完全にガラス材料保持部
材12から離れてから、10分経過した後、金型11と
ガラス材料13とを1°C/分の速度で550°Cまで
冷却し、さらに10°C/分の速度で200°C以下ま
で冷却した。なお、一連の工程はすべて窒素雰囲気中で
行った。
材12から離れてから、10分経過した後、金型11と
ガラス材料13とを1°C/分の速度で550°Cまで
冷却し、さらに10°C/分の速度で200°C以下ま
で冷却した。なお、一連の工程はすべて窒素雰囲気中で
行った。
【0036】得られたガラス材料の成形面は、有効径内
で形状精度1.2μm以下、最大粗さ0.02μm以下
で、クモリのない非球面形状であることが確認された。
また、同一工程を500回行った後の金型11の表面
は、特に変化が認められなかった。
で形状精度1.2μm以下、最大粗さ0.02μm以下
で、クモリのない非球面形状であることが確認された。
また、同一工程を500回行った後の金型11の表面
は、特に変化が認められなかった。
【0037】[実施例2]実施例2は、前述の第2実施
形態に対応する数値実施例である。図1の製造装置を用
い、実施例1の金型11と同一形状で、図2に示したよ
うに直径60mmの円周上6等分位置に直径0.5mm
の貫通孔22を形成した金型21を設置した。前述の実
施例1で使用したガラス材料13と同一のガラス材料1
3を用いて、ガラス材料13と金型21とが690°C
に到達してから5分後に、金型21の貫通孔22に負圧
―10kPaを1分間与えた後、実施例1と同様に冷却
した。
形態に対応する数値実施例である。図1の製造装置を用
い、実施例1の金型11と同一形状で、図2に示したよ
うに直径60mmの円周上6等分位置に直径0.5mm
の貫通孔22を形成した金型21を設置した。前述の実
施例1で使用したガラス材料13と同一のガラス材料1
3を用いて、ガラス材料13と金型21とが690°C
に到達してから5分後に、金型21の貫通孔22に負圧
―10kPaを1分間与えた後、実施例1と同様に冷却
した。
【0038】得られたガラス材料の成形面は、貫通孔2
2に対応する部分を除いて、有効径内で形状精度0.9
μm以下、最大粗さ0.02μm以下で、クモリのない
非球面形状であることが確認された。また、同一工程を
500回行った後の金型21の表面は、特に変化が認め
られなかった。
2に対応する部分を除いて、有効径内で形状精度0.9
μm以下、最大粗さ0.02μm以下で、クモリのない
非球面形状であることが確認された。また、同一工程を
500回行った後の金型21の表面は、特に変化が認め
られなかった。
【0039】[実施例3]実施例3は、前述の第3実施
形態に対応する数値実施例である。図3の製造装置を用
い、最大粗さ0.01μm以下に鏡面加工した炭化珪素
を材料とする凹面の非球面形状を有する金型31の上方
に、ガラス材料保持部材32を介して、金型31と対向
する面を研磨した直径80mm、厚み10mmの平板形
状のランタンクラウン系ガラスのガラス材料33を配置
した。
形態に対応する数値実施例である。図3の製造装置を用
い、最大粗さ0.01μm以下に鏡面加工した炭化珪素
を材料とする凹面の非球面形状を有する金型31の上方
に、ガラス材料保持部材32を介して、金型31と対向
する面を研磨した直径80mm、厚み10mmの平板形
状のランタンクラウン系ガラスのガラス材料33を配置
した。
【0040】ガラス材料33を配置後、密閉容器37内
に内蔵し窒素雰囲気を導入後、カートリッジヒータ34
及びニクロム線ヒータ36によって金型31及びガラス
材料33を690°Cまで加熱した。金型31及びガラ
ス材料33が690°Cに到達した5分後、ガラス材料
33が軟化を開始し、軟化の開始とともにガラス材料3
3が金型31の中央部から順に接触するように、ガラス
材料保持部材32を1mm/分の速度で金型11側へ移
動させた。
に内蔵し窒素雰囲気を導入後、カートリッジヒータ34
及びニクロム線ヒータ36によって金型31及びガラス
材料33を690°Cまで加熱した。金型31及びガラ
ス材料33が690°Cに到達した5分後、ガラス材料
33が軟化を開始し、軟化の開始とともにガラス材料3
3が金型31の中央部から順に接触するように、ガラス
材料保持部材32を1mm/分の速度で金型11側へ移
動させた。
【0041】ガラス材料33が完全にガラス材料保持部
材32から離れてから、10分経過した後、ニクロム線
ヒータ38で690°Cに加熱された窒素ガスを上部か
ら2リットル/分の流量で、ガラス材料33に10分吹
き付けた。さらに、金型31とガラス材料33とを1°
C/分の速度で550°Cまで冷却し、さらに10°C
/分の速度で200°C以下まで冷却した。なお、一連
の工程はすべて窒素雰囲気中で行った。
材32から離れてから、10分経過した後、ニクロム線
ヒータ38で690°Cに加熱された窒素ガスを上部か
ら2リットル/分の流量で、ガラス材料33に10分吹
き付けた。さらに、金型31とガラス材料33とを1°
C/分の速度で550°Cまで冷却し、さらに10°C
/分の速度で200°C以下まで冷却した。なお、一連
の工程はすべて窒素雰囲気中で行った。
【0042】得られたガラス材料の成形面は、有効径内
で形状精度1.2μm以下、最大粗さ0.02μm以下
で、クモリのない非球面形状であることが確認された。
また、同一工程を500回行った後の金型11の表面
は、特に変化が認められなかった。
で形状精度1.2μm以下、最大粗さ0.02μm以下
で、クモリのない非球面形状であることが確認された。
また、同一工程を500回行った後の金型11の表面
は、特に変化が認められなかった。
【0043】[実施例4]実施例4は、前述の第3実施
形態の変形例に対応する数値実施例である。図3の製造
装置を用い、さらに実施例3と同一の金型31、ガラス
材料33を用いて窒素ガスを吹き付ける前までの実施例
3と同一の工程を行う。
形態の変形例に対応する数値実施例である。図3の製造
装置を用い、さらに実施例3と同一の金型31、ガラス
材料33を用いて窒素ガスを吹き付ける前までの実施例
3と同一の工程を行う。
【0044】実施例4において、ガラス材料33が完全
にガラス材料保持部材32から離れてから、10分経過
した後、ニクロム線ヒータ38で690°Cに加熱され
た窒素ガスを上部から2リットル/分の流量で、ガラス
材料33に5分吹き付けた。その後、金型31及びガラ
ス材料33をカートリッジヒータ35にて加熱して69
0°Cに保持したままニクロム線ヒータ36、38を6
70°Cに降下させ、この温度差20°Cを保ったま
ま、金型31とガラス材料33とを1°C/分の速度で
550°Cまで冷却し、さらに10°C/分の速度で2
00°C以下まで冷却した。なお、一連の工程はすべて
窒素雰囲気中で行った。
にガラス材料保持部材32から離れてから、10分経過
した後、ニクロム線ヒータ38で690°Cに加熱され
た窒素ガスを上部から2リットル/分の流量で、ガラス
材料33に5分吹き付けた。その後、金型31及びガラ
ス材料33をカートリッジヒータ35にて加熱して69
0°Cに保持したままニクロム線ヒータ36、38を6
70°Cに降下させ、この温度差20°Cを保ったま
ま、金型31とガラス材料33とを1°C/分の速度で
550°Cまで冷却し、さらに10°C/分の速度で2
00°C以下まで冷却した。なお、一連の工程はすべて
窒素雰囲気中で行った。
【0045】得られたガラス材料の成形面は、有効径内
で形状精度0.6μm以下、最大粗さ0.02μm以下
で、クモリのない非球面形状であることが確認された。
また、同一工程を500回行った後の金型11の表面
は、特に変化が認められなかった。
で形状精度0.6μm以下、最大粗さ0.02μm以下
で、クモリのない非球面形状であることが確認された。
また、同一工程を500回行った後の金型11の表面
は、特に変化が認められなかった。
【0046】[実施例5]実施例5は、前述の第4実施
形態に対応する数値実施例である。図4の製造装置を用
い、最大粗さ0.01μm以下に鏡面加工した炭化珪素
を材料とする凹面の非球面形状を有する第1金型41の
上方に、ガラス材料保持部材42を介して、第1金型4
1と対向する面を研磨した直径80mm、厚み10mm
の平板形状のランタンクラウン系ガラスのガラス材料1
3を配置した。第1金型41によって成形される面の有
効径は75mm、近軸曲率半径は100mmである。ま
た、初期設定において、第1金型41とガラス材料43
の間隔は15mmとした。
形態に対応する数値実施例である。図4の製造装置を用
い、最大粗さ0.01μm以下に鏡面加工した炭化珪素
を材料とする凹面の非球面形状を有する第1金型41の
上方に、ガラス材料保持部材42を介して、第1金型4
1と対向する面を研磨した直径80mm、厚み10mm
の平板形状のランタンクラウン系ガラスのガラス材料1
3を配置した。第1金型41によって成形される面の有
効径は75mm、近軸曲率半径は100mmである。ま
た、初期設定において、第1金型41とガラス材料43
の間隔は15mmとした。
【0047】次に、第1金型保持部材45に内蔵された
カートリッジヒータ44を駆動し、第1金型41及びガ
ラス材料43を690°Cまで加熱した。第1金型41
及びガラス材料43が690°Cに到達した5分後、ガ
ラス材料43が軟化を開始し、軟化の開始とともにガラ
ス材料43が第1金型41の中央部から順に接触するよ
うに、ガラス材料保持部材42を1mm/分の速度で第
1金型41側へ移動させた。
カートリッジヒータ44を駆動し、第1金型41及びガ
ラス材料43を690°Cまで加熱した。第1金型41
及びガラス材料43が690°Cに到達した5分後、ガ
ラス材料43が軟化を開始し、軟化の開始とともにガラ
ス材料43が第1金型41の中央部から順に接触するよ
うに、ガラス材料保持部材42を1mm/分の速度で第
1金型41側へ移動させた。
【0048】ガラス材料43が完全にガラス材料保持部
材42から離れてから10分経過し、ガラス材料43が
概略第1金型41の形状に沿った時点で、690°Cに
加熱した第2金型46を用意しガラス材料43の上面か
ら押圧する。第2金型46は凸面形状を有しその表面は
研削面である。第1及び第2金型で加圧する圧力は30
0kgfで、5分間加圧することにより変形を促進させ
た。
材42から離れてから10分経過し、ガラス材料43が
概略第1金型41の形状に沿った時点で、690°Cに
加熱した第2金型46を用意しガラス材料43の上面か
ら押圧する。第2金型46は凸面形状を有しその表面は
研削面である。第1及び第2金型で加圧する圧力は30
0kgfで、5分間加圧することにより変形を促進させ
た。
【0049】加圧から5分経過した後、第1及び第2金
型41とガラス材料43とを1°C/分の速度で550
°Cまで冷却し、さらに10°C/分の速度で200°
C以下まで冷却した。なお、一連の工程はすべて窒素雰
囲気中で行った。
型41とガラス材料43とを1°C/分の速度で550
°Cまで冷却し、さらに10°C/分の速度で200°
C以下まで冷却した。なお、一連の工程はすべて窒素雰
囲気中で行った。
【0050】得られたガラス材料の成形面は、有効径内
で形状精度0.3μm以下、最大粗さ0.02μm以下
で、クモリのない非球面形状であることが確認された。
また、同一工程を500回行った後の第1金型41の表
面は、特に変化が認められなかった。
で形状精度0.3μm以下、最大粗さ0.02μm以下
で、クモリのない非球面形状であることが確認された。
また、同一工程を500回行った後の第1金型41の表
面は、特に変化が認められなかった。
【0051】[実施例6]実施例6は、前述の第1実施
形態に対応する数値実施例である。図1の製造装置を用
い、5%金を含有した白金合金を用いて実施例1と同一
の形状の金型を用意し、実施例1と全く同一の条件で成
形を行った。
形態に対応する数値実施例である。図1の製造装置を用
い、5%金を含有した白金合金を用いて実施例1と同一
の形状の金型を用意し、実施例1と全く同一の条件で成
形を行った。
【0052】得られたガラス材料の成形面は、有効径内
で形状精度1.2μm以下、最大粗さ0.02μm以下
で、クモリのない非球面形状であることが確認された。
また、同一工程を200回行った後の金型の表面は、特
に変化が認められなかった。
で形状精度1.2μm以下、最大粗さ0.02μm以下
で、クモリのない非球面形状であることが確認された。
また、同一工程を200回行った後の金型の表面は、特
に変化が認められなかった。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高温高圧で加圧成形を行うことがないので、金型の物理
的及び化学的なダメージが小さく、金型の寿命を長くす
ることができる。したがって、高精度の光学素子を低コ
ストで製造することができる。また、高温高圧で加圧成
形しないので、金型材料及び光学素子の硝材や形状にも
制約を与えない。
高温高圧で加圧成形を行うことがないので、金型の物理
的及び化学的なダメージが小さく、金型の寿命を長くす
ることができる。したがって、高精度の光学素子を低コ
ストで製造することができる。また、高温高圧で加圧成
形しないので、金型材料及び光学素子の硝材や形状にも
制約を与えない。
【図1】第1の実施形態の光学素子の製造方法に用いら
れる製造装置
れる製造装置
【図2】第2の実施形態の光学素子の製造方法に用いら
れる金型
れる金型
【図3】第3の実施形態の光学素子の製造方法に用いら
れる製造装置
れる製造装置
【図4】第4の実施形態の光学素子の製造方法に用いら
れる製造装置
れる製造装置
11、21、31、41:金型(第1金型) 12、32、42:ガラス材料保持部材 22:貫通孔 46:第2金型
Claims (8)
- 【請求項1】 ガラス材料を加熱軟化させ、金型を用い
て成形して光学機能面を得る光学素子の製造方法であっ
て、 前記金型の光学機能面に対応する表面の上方に、ガラス
材料を載置する第1の工程と、 前記ガラス材料を所定の温度まで加熱する第2の工程
と、 軟化した前記ガラス材料を前記金型の光学機能面に対応
する表面に金型中央部から順に自重により変形させて、
1面の成形面を得る第3の工程と、を含むことを特徴と
する光学素子の製造方法。 - 【請求項2】 前記第3の工程において、ガラス材料保
持部材を用いて、金型の光学機能面に対応する表面にか
かるガラス材料の重量を調節することを特徴とする請求
項1記載の光学素子の製造方法。 - 【請求項3】 前記金型は気孔を有する材料により形成
されており、前記第3の工程において、該金型の気孔を
通じて、ガラス材料に負圧を与えることを特徴とする請
求項1記載の光学素子の製造方法。 - 【請求項4】 前記第3の工程において、前記ガラス材
料の光学機能面を形成しようとする面とは反対側から所
定温度に加熱したガスを吹き付けることによりガラス材
料の変形を促進させることを特徴とする請求項1記載の
光学素子の製造方法。 - 【請求項5】 前記金型の光学機能面に対応する面に対
向させて、さらに第2の金型を配置し、前記第3の工程
において、前記ガラス材料が変形して前記金型の光学機
能面に対応する面に沿った後、前記第2の金型によっ
て、前記ガラス材料の光学機能面を形成しようとする面
とは反対側から加圧することを特徴とする請求項1記載
の光学素子の製造方法。 - 【請求項6】 前記第3の工程の後、前記金型の温度
を、成形されたガラス材料のガラス転移点以下の温度ま
で冷却する第4の工程を行うとともに、 該第4の工程において、少なくとも雰囲気温度が成形さ
れたガラス材料のガラス軟化点以下の温度まで冷却され
るまで、以下の条件を満足するように冷却することを特
徴とする請求項1記載の光学素子の製造方法; Ta−Tm≧20 ただし、 Ta:雰囲気温度(°C) Tm:金型温度(°C) である。 - 【請求項7】 前記金型の材料は、白金または白金を含
有する合金であることを特徴とする請求項1記載の光学
素子の製造方法。 - 【請求項8】 ガラス材料を加熱軟化させ、金型を用い
て成形して光学機能面を得る光学素子の製造方法により
製造された光学素子であって、 前記金型の光学機能面に対応する表面の上方に、ガラス
材料を載置する第1の工程と、 前記ガラス材料を所定の温度まで加熱する第2の工程
と、 軟化したガラス材料を前記金型の光学機能面に対応する
表面に金型中央部から順に自重により変形させて、1面
の成形面を得る第3の工程と、によって製造された光学
素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25976896A JPH10101350A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 光学素子の製造方法及びその方法で製造された光学素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25976896A JPH10101350A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 光学素子の製造方法及びその方法で製造された光学素子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10101350A true JPH10101350A (ja) | 1998-04-21 |
Family
ID=17338704
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25976896A Pending JPH10101350A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 光学素子の製造方法及びその方法で製造された光学素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10101350A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011227523A (ja) * | 2004-09-07 | 2011-11-10 | Ophthonix Inc | 光学レンズの製造方法 |
-
1996
- 1996-09-30 JP JP25976896A patent/JPH10101350A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011227523A (ja) * | 2004-09-07 | 2011-11-10 | Ophthonix Inc | 光学レンズの製造方法 |
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