JPH10101441A - 流し込み耐火物用組成物及びそれを使用した炉壁の形成方法 - Google Patents
流し込み耐火物用組成物及びそれを使用した炉壁の形成方法Info
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- JPH10101441A JPH10101441A JP8255037A JP25503796A JPH10101441A JP H10101441 A JPH10101441 A JP H10101441A JP 8255037 A JP8255037 A JP 8255037A JP 25503796 A JP25503796 A JP 25503796A JP H10101441 A JPH10101441 A JP H10101441A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】流し込み耐火物施工後の加熱乾燥時の爆裂現象
を防止した緻密な施工体が得られ、急速乾燥が可能な流
し込み耐火物及びそれを用いた急速な加熱乾燥方法の提
供。 【解決手段】耐火性骨材、耐火性粉末、Al−Si合金
の粉末、有機繊維及び分散剤を含む不定形組成物を水と
ともに所望箇所に施工後毎時50〜400℃で昇温して
加熱乾燥する。
を防止した緻密な施工体が得られ、急速乾燥が可能な流
し込み耐火物及びそれを用いた急速な加熱乾燥方法の提
供。 【解決手段】耐火性骨材、耐火性粉末、Al−Si合金
の粉末、有機繊維及び分散剤を含む不定形組成物を水と
ともに所望箇所に施工後毎時50〜400℃で昇温して
加熱乾燥する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種窯炉の内張り
材、取鍋等の精錬容器の内張り材、精錬用ランス、樋の
内張り材等に使用される加熱乾燥時における爆裂現象を
防止した流し込み耐火物の組成物及びそれを使用した炉
壁の形成方法に関する。
材、取鍋等の精錬容器の内張り材、精錬用ランス、樋の
内張り材等に使用される加熱乾燥時における爆裂現象を
防止した流し込み耐火物の組成物及びそれを使用した炉
壁の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】不定形耐火物は、その施工に要する人手
が少なくて済み、任意の形状に施工でき、耐火物として
の性能が改善されて近年ますます多用されている。不定
形耐火物の1種である流し込み耐火物は、施工性が良
く、耐用を向上させる技術の向上と継ぎ足し補修の実施
等によってその原単位、原単価が顕著に低減されたた
め、現在、不定形耐火物の主流を占めている。
が少なくて済み、任意の形状に施工でき、耐火物として
の性能が改善されて近年ますます多用されている。不定
形耐火物の1種である流し込み耐火物は、施工性が良
く、耐用を向上させる技術の向上と継ぎ足し補修の実施
等によってその原単位、原単価が顕著に低減されたた
め、現在、不定形耐火物の主流を占めている。
【0003】流し込み耐火物は、最近の材料開発や施工
技術の発展によって種々の結合方法によるものが実用化
されており、各種の超微粉末、分散剤、凝集剤等を組合
せて緻密な組織を有する施工体が得られるようになっ
た。しかし、これら緻密な流し込み耐火物の施工体は、
施工時に混合する水分を乾燥によって除くために加熱さ
れ、その昇温時に水蒸気が施工体の内部に閉じ込めら
れ、その圧力によって施工体に亀裂が発生したり破壊し
たりする(以下、爆裂又は爆裂現象という)問題があ
る。このため、流し込み施工された緻密な耐火物の乾燥
は、長時間かけてゆっくり行われ、この分長い工期を要
している。
技術の発展によって種々の結合方法によるものが実用化
されており、各種の超微粉末、分散剤、凝集剤等を組合
せて緻密な組織を有する施工体が得られるようになっ
た。しかし、これら緻密な流し込み耐火物の施工体は、
施工時に混合する水分を乾燥によって除くために加熱さ
れ、その昇温時に水蒸気が施工体の内部に閉じ込めら
れ、その圧力によって施工体に亀裂が発生したり破壊し
たりする(以下、爆裂又は爆裂現象という)問題があ
る。このため、流し込み施工された緻密な耐火物の乾燥
は、長時間かけてゆっくり行われ、この分長い工期を要
している。
【0004】この爆裂現象を防いで施工期間を短縮する
ため、流し込み耐火物中にアルミニウム粉末(以下、A
l粉末と記す)を添加し、アルミナセメントに含まれる
Ca2+によるアルカリ性水溶液との反応でH2 ガスを発
生させ、あらかじめ水蒸気を放出する通気孔を形成して
おく、爆裂防止技術が提案されている(特公昭61−3
8154等)。
ため、流し込み耐火物中にアルミニウム粉末(以下、A
l粉末と記す)を添加し、アルミナセメントに含まれる
Ca2+によるアルカリ性水溶液との反応でH2 ガスを発
生させ、あらかじめ水蒸気を放出する通気孔を形成して
おく、爆裂防止技術が提案されている(特公昭61−3
8154等)。
【0005】しかし、Al粉末は活性が高くて反応の進
行が速すぎるため、有機物等でAl粉末の粒子表面を被
覆して反応を抑制する方法が提案されている(特開昭5
8−120573等)。また、Al粉末を爆裂防止の目
的に用いる場合、発生するH2 に引火性があり、密閉空
間における工事では爆発を起こしやすく、取扱いには充
分な注意を必要とする。さらに、特開昭58−2174
72では、不定形耐火物の強度向上のためにAl−Si
合金微粉を添加したものが提案されている。
行が速すぎるため、有機物等でAl粉末の粒子表面を被
覆して反応を抑制する方法が提案されている(特開昭5
8−120573等)。また、Al粉末を爆裂防止の目
的に用いる場合、発生するH2 に引火性があり、密閉空
間における工事では爆発を起こしやすく、取扱いには充
分な注意を必要とする。さらに、特開昭58−2174
72では、不定形耐火物の強度向上のためにAl−Si
合金微粉を添加したものが提案されている。
【0006】しかし、そこでのAl−Si合金粉末は、
施工された耐火物の結合部を強化し、高温における機械
的及び化学的損耗に対する抵抗性の向上を図るために使
用されているものであり、施工された不定形耐火物を加
熱、乾燥する際に発生する問題の解決については何の開
示もなされていない。
施工された耐火物の結合部を強化し、高温における機械
的及び化学的損耗に対する抵抗性の向上を図るために使
用されているものであり、施工された不定形耐火物を加
熱、乾燥する際に発生する問題の解決については何の開
示もなされていない。
【0007】最近は、Al粉末より安全な爆裂防止技術
として、有機又は無機の繊維を組成物に添加して通気孔
を形成する方法が提案されている(特開昭59−190
276等)。また、特開昭62−100483には、A
l粉末の他に塩基性乳酸アルミニウムを添加し、耐火物
組織中に微細な亀裂を発生させて通気孔を形成する爆裂
防止方法が提案されている。
として、有機又は無機の繊維を組成物に添加して通気孔
を形成する方法が提案されている(特開昭59−190
276等)。また、特開昭62−100483には、A
l粉末の他に塩基性乳酸アルミニウムを添加し、耐火物
組織中に微細な亀裂を発生させて通気孔を形成する爆裂
防止方法が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】Al粉末を添加する
と、発生するH2 ガスの圧力で施工体が膨張して多孔質
になることがあるほか、H2 ガスの圧力で耐火物の内部
組織に亀裂が発生し、Al粉末が添加された流し込み耐
火物用組成物はAl粉末の活性が高いため、保存性に欠
ける。また、Al粉末が添加された流し込み耐火物で
は、その施工温度及び配合されるアルミナセメントの種
類による発熱反応が一定でないことによって影響を受
け、安定した品質を有する耐火物の施工体を得ることが
困難であった。
と、発生するH2 ガスの圧力で施工体が膨張して多孔質
になることがあるほか、H2 ガスの圧力で耐火物の内部
組織に亀裂が発生し、Al粉末が添加された流し込み耐
火物用組成物はAl粉末の活性が高いため、保存性に欠
ける。また、Al粉末が添加された流し込み耐火物で
は、その施工温度及び配合されるアルミナセメントの種
類による発熱反応が一定でないことによって影響を受
け、安定した品質を有する耐火物の施工体を得ることが
困難であった。
【0009】これらの問題の解決方法として提案された
Al粉末の粒子表面を有機物で被覆する方法は、保存性
を向上させる効果はあるが、H2 ガスを発生させるタイ
ミングの調整が難しく、H2 ガスの気泡をキャスタブル
施工体内に均一に分散させにくく、部分的に粗大な気泡
が形成されて耐火物の耐用が低下する問題がある。
Al粉末の粒子表面を有機物で被覆する方法は、保存性
を向上させる効果はあるが、H2 ガスを発生させるタイ
ミングの調整が難しく、H2 ガスの気泡をキャスタブル
施工体内に均一に分散させにくく、部分的に粗大な気泡
が形成されて耐火物の耐用が低下する問題がある。
【0010】また、発生したH2 ガスによる引火爆発の
心配がない安全な方法として提案された有機物繊維を添
加する方法は、有機物繊維の坏土中における分散性が劣
り、さらに施工時に必要とされる水分が増加して耐火物
の耐用が損なわれるなどによってその添加量に制約があ
り、良好な耐火物施工体を得るのが難しいという欠点が
ある。
心配がない安全な方法として提案された有機物繊維を添
加する方法は、有機物繊維の坏土中における分散性が劣
り、さらに施工時に必要とされる水分が増加して耐火物
の耐用が損なわれるなどによってその添加量に制約があ
り、良好な耐火物施工体を得るのが難しいという欠点が
ある。
【0011】また、塩基性乳酸アルミニウムを添加する
方法は、乾燥時の収縮が大きいために施工体に層状亀裂
が発生しやすく、耐火物の耐用を損なう問題がある。本
発明は、緻密な耐火物の施工体が得られ、急速な乾燥を
行っても爆裂することがなく、発生するH2 ガスが引火
する危険性がない品質の安定した流し込み耐火物の提供
を目的とする。
方法は、乾燥時の収縮が大きいために施工体に層状亀裂
が発生しやすく、耐火物の耐用を損なう問題がある。本
発明は、緻密な耐火物の施工体が得られ、急速な乾燥を
行っても爆裂することがなく、発生するH2 ガスが引火
する危険性がない品質の安定した流し込み耐火物の提供
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】まず本発明の流し込み耐
火物用組成物は、水と混練し流し込みによって所望箇所
に施工された後、急速に乾燥し、炉壁を形成することが
可能な不定形の耐火物用組成物であって、耐火性骨材、
耐火性粉末、所定量のアルミニウム−シリコン合金(以
下、Al−Si合金)粉末、有機繊維及び分散剤を含む
ことを特徴とする組成物である。
火物用組成物は、水と混練し流し込みによって所望箇所
に施工された後、急速に乾燥し、炉壁を形成することが
可能な不定形の耐火物用組成物であって、耐火性骨材、
耐火性粉末、所定量のアルミニウム−シリコン合金(以
下、Al−Si合金)粉末、有機繊維及び分散剤を含む
ことを特徴とする組成物である。
【0013】また本発明の炉壁の形成方法は、耐火性骨
材、耐火性粉末、所定量のAl−Si合金粉末、有機繊
維及び分散剤を含む耐火物用組成物に、所定量の水を混
合して得た不定形耐火物坏土を、所望の炉壁形成箇所に
流し込みによって施工し、ついで施工された耐火物表面
を毎時50℃以上の昇温速度で加熱し、該加熱処理を少
なくとも耐火物の表面温度が500℃以上になるまで行
うことにより、耐火物を加熱、乾燥することを特徴とす
る方法である。
材、耐火性粉末、所定量のAl−Si合金粉末、有機繊
維及び分散剤を含む耐火物用組成物に、所定量の水を混
合して得た不定形耐火物坏土を、所望の炉壁形成箇所に
流し込みによって施工し、ついで施工された耐火物表面
を毎時50℃以上の昇温速度で加熱し、該加熱処理を少
なくとも耐火物の表面温度が500℃以上になるまで行
うことにより、耐火物を加熱、乾燥することを特徴とす
る方法である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細な説明及び望
ましい態様について説明する。本発明の、耐火性骨材、
耐火性粉末、Al−Si合金粉末、有機繊維及び分散剤
を含む流し込み耐火物用組成物は、施工時に水分を加え
て混練後、流し込み施工法によって施工される。耐火性
骨材は耐火物の主要な構成成分であり、耐火性粉末は耐
火性骨材の間を埋め、耐火性骨材間を結合する結合部を
形成するための成分である。また、分散剤は、組成物に
水を加えて混練した坏土の流動性を高めるために添加さ
れる。
ましい態様について説明する。本発明の、耐火性骨材、
耐火性粉末、Al−Si合金粉末、有機繊維及び分散剤
を含む流し込み耐火物用組成物は、施工時に水分を加え
て混練後、流し込み施工法によって施工される。耐火性
骨材は耐火物の主要な構成成分であり、耐火性粉末は耐
火性骨材の間を埋め、耐火性骨材間を結合する結合部を
形成するための成分である。また、分散剤は、組成物に
水を加えて混練した坏土の流動性を高めるために添加さ
れる。
【0015】従来の流し込み耐火物用組成物には、爆裂
を防止する目的でAl粉末が含まれている。このAl粉
末は、アルカリ性水溶液と反応しやすく、H2 ガス発生
の量とタイミングを調整しにくいが、Al−Si合金粉
末を使用したものは発生するH2 ガスの量と発生のタイ
ミングの調整ができる。これはAl−Si合金に含まれ
るSi成分がAl成分の反応性を抑制してH2 ガスの発
生を抑制するためである。これによってH2 ガスの発生
が、Al粉末を添加した場合と比べてアルミナセメント
の種類や施工温度によって影響されにくくなり、H2 ガ
スを発生する反応がゆるやかに起こり、水蒸気の放出に
好適な通気孔を確実に形成できる。
を防止する目的でAl粉末が含まれている。このAl粉
末は、アルカリ性水溶液と反応しやすく、H2 ガス発生
の量とタイミングを調整しにくいが、Al−Si合金粉
末を使用したものは発生するH2 ガスの量と発生のタイ
ミングの調整ができる。これはAl−Si合金に含まれ
るSi成分がAl成分の反応性を抑制してH2 ガスの発
生を抑制するためである。これによってH2 ガスの発生
が、Al粉末を添加した場合と比べてアルミナセメント
の種類や施工温度によって影響されにくくなり、H2 ガ
スを発生する反応がゆるやかに起こり、水蒸気の放出に
好適な通気孔を確実に形成できる。
【0016】形成された通気孔の存在によって、流し込
み耐火物の施工体は乾燥時に相当急速に昇温しても爆裂
することがない。さらに、H2 ガスの発生による引火爆
発の危険性も、Al粉末を添加した耐火物のように急速
なH2 ガスの発生が起きないことによって容易に防止で
きる。また、Al−Si合金粉末はAl粉末より空気中
の水分と反応しにくく、たとえば袋詰めされた流し込み
耐火物用組成物は保存安定性もよい。
み耐火物の施工体は乾燥時に相当急速に昇温しても爆裂
することがない。さらに、H2 ガスの発生による引火爆
発の危険性も、Al粉末を添加した耐火物のように急速
なH2 ガスの発生が起きないことによって容易に防止で
きる。また、Al−Si合金粉末はAl粉末より空気中
の水分と反応しにくく、たとえば袋詰めされた流し込み
耐火物用組成物は保存安定性もよい。
【0017】組成物に添加されるAl−Si合金粉末の
量は、組成物中の耐火性骨材と耐火性粉末の合量の10
0重量部に対して0.02重量部以上、好ましくは1重
量部以下とする。0.02重量部より少ないと、H2 ガ
スの発生が少なく、有機繊維を併用しても爆裂防止効果
を得にくい。1重量部より多いと、本発明の場合にはH
2 ガスの発生量としては多くなり、有機繊維との併用に
おいては施工後の耐火物に膨れや亀裂が生じる傾向があ
り、気泡が多く発生して多孔質になると耐火物の強度が
低下する。より好ましいAl−Si合金粉末量は0.0
4〜0.5重量部である。
量は、組成物中の耐火性骨材と耐火性粉末の合量の10
0重量部に対して0.02重量部以上、好ましくは1重
量部以下とする。0.02重量部より少ないと、H2 ガ
スの発生が少なく、有機繊維を併用しても爆裂防止効果
を得にくい。1重量部より多いと、本発明の場合にはH
2 ガスの発生量としては多くなり、有機繊維との併用に
おいては施工後の耐火物に膨れや亀裂が生じる傾向があ
り、気泡が多く発生して多孔質になると耐火物の強度が
低下する。より好ましいAl−Si合金粉末量は0.0
4〜0.5重量部である。
【0018】本発明の流し込み耐火物用組成物に含まれ
るAl−Si合金粉末は、好ましくはAlを60〜95
重量%、Siを5〜40重量%含むものである。Al−
Si合金中のSi成分が40重量%より多いと、H2 ガ
スの発生が遅く、発生量も少なくなるため爆裂防止効果
が小さくなる。また、Si成分が5重量%より少ない
と、H2 ガスの発生が活発になり、組成物に配合する成
分によっては耐火物の施工体に膨れや亀裂が起きる傾向
がある。より好ましいAl−Si合金粉末は、Alを7
0〜93重量%、Siを7〜30重量%含むものであ
る。
るAl−Si合金粉末は、好ましくはAlを60〜95
重量%、Siを5〜40重量%含むものである。Al−
Si合金中のSi成分が40重量%より多いと、H2 ガ
スの発生が遅く、発生量も少なくなるため爆裂防止効果
が小さくなる。また、Si成分が5重量%より少ない
と、H2 ガスの発生が活発になり、組成物に配合する成
分によっては耐火物の施工体に膨れや亀裂が起きる傾向
がある。より好ましいAl−Si合金粉末は、Alを7
0〜93重量%、Siを7〜30重量%含むものであ
る。
【0019】本発明の流し込み耐火物用組成物に含まれ
るAl−Si合金粉末は、好ましくは、Al成分とSi
成分の合量が90重量%以上であり、粒径0.074m
m以下の粒子を40重量%以上含むものである。
るAl−Si合金粉末は、好ましくは、Al成分とSi
成分の合量が90重量%以上であり、粒径0.074m
m以下の粒子を40重量%以上含むものである。
【0020】AlとSiの合量が90重量%以上である
ことにより、反応開始時間のバラツキを小さくできると
いう好ましい効果が得られる。Al−Si合金中のAl
とSiの合量は95重量%以上がより好ましい。また、
Al−Si合金粉末は、粒径0.074mm以下の粒子
を40重量%以上含むことによって確実な爆裂防止効果
が得られる。粒径0.074mm以下の粒子が40重量
%より少ないとH2 の発生が少なく爆裂防止効果が小さ
くなる。より好ましいAl−Si合金粉末は、粒径0.
074mm以下の粒子を50重量%以上含むものであ
る。
ことにより、反応開始時間のバラツキを小さくできると
いう好ましい効果が得られる。Al−Si合金中のAl
とSiの合量は95重量%以上がより好ましい。また、
Al−Si合金粉末は、粒径0.074mm以下の粒子
を40重量%以上含むことによって確実な爆裂防止効果
が得られる。粒径0.074mm以下の粒子が40重量
%より少ないとH2 の発生が少なく爆裂防止効果が小さ
くなる。より好ましいAl−Si合金粉末は、粒径0.
074mm以下の粒子を50重量%以上含むものであ
る。
【0021】なお、本発明で使用する合金粉末はAl−
Si合金粉末であるが、これに限定されず、他の合金粉
末や金属粉末を支障のない範囲において少量併用するこ
ともできる。
Si合金粉末であるが、これに限定されず、他の合金粉
末や金属粉末を支障のない範囲において少量併用するこ
ともできる。
【0022】Al−Si合金粉末は、好ましくはAl成
分とSi成分が均一に分散した合金粉末である。このよ
うな合金粉末は、アトマイズ法や合金の溶融固化物を粉
砕する方法によって製造できる。
分とSi成分が均一に分散した合金粉末である。このよ
うな合金粉末は、アトマイズ法や合金の溶融固化物を粉
砕する方法によって製造できる。
【0023】有機繊維を添加する目的は、本発明者らが
先に急速乾燥可能な組成物として提案した耐火性骨材、
耐火性粉末、Al−Si合金粉末及び分散剤が含まれて
いる耐火物用組成物に、所定量の水を混合して得た不定
形耐火物坏土を流し込みによって施工する場合、特に夏
場に施工性を良くするため水量を多くすると、坏土の分
離(耐火性骨材が沈降し、施工された耐火物が不均質化
する)が条件によっては起きやすくなることが分かった
ために分離防止材として添加するものである。また、有
機繊維の添加効果は爆裂防止にも有効であるものの、完
全なものではない。
先に急速乾燥可能な組成物として提案した耐火性骨材、
耐火性粉末、Al−Si合金粉末及び分散剤が含まれて
いる耐火物用組成物に、所定量の水を混合して得た不定
形耐火物坏土を流し込みによって施工する場合、特に夏
場に施工性を良くするため水量を多くすると、坏土の分
離(耐火性骨材が沈降し、施工された耐火物が不均質化
する)が条件によっては起きやすくなることが分かった
ために分離防止材として添加するものである。また、有
機繊維の添加効果は爆裂防止にも有効であるものの、完
全なものではない。
【0024】有機繊維としては、耐火性骨材、耐火性粉
末の合量100重量部に対し、0.02〜0.5重量%
が好ましい。0.02重量%より少ないと分離防止効果
が少なく、0.5重量%より多いと施工性をよくするた
めの水量がさらに多く必要となり、かえって多孔質化す
るため好ましくない。より好ましい有機繊維量は0.0
3〜0.2重量部である。
末の合量100重量部に対し、0.02〜0.5重量%
が好ましい。0.02重量%より少ないと分離防止効果
が少なく、0.5重量%より多いと施工性をよくするた
めの水量がさらに多く必要となり、かえって多孔質化す
るため好ましくない。より好ましい有機繊維量は0.0
3〜0.2重量部である。
【0025】有機繊維としては、ポリエステル繊維、ビ
ニロン繊維、ポリプロピレン繊維などが好ましく、繊維
の長さは1〜50mm以下、好ましくは5〜30mmで
ある。50mmを超えると、流動性が低下するためであ
る。繊維の太さは、数μm〜400μm程度のものが使
用でき、より好ましいものは3〜100μmである。4
00μmを超えると施工性、耐蝕性が低下する。
ニロン繊維、ポリプロピレン繊維などが好ましく、繊維
の長さは1〜50mm以下、好ましくは5〜30mmで
ある。50mmを超えると、流動性が低下するためであ
る。繊維の太さは、数μm〜400μm程度のものが使
用でき、より好ましいものは3〜100μmである。4
00μmを超えると施工性、耐蝕性が低下する。
【0026】耐火性骨材としては、アルミナ、ボーキサ
イト、ダイアスポア、ムライト、礬土頁岩、シャモッ
ト、ケイ石、パイロフィライト、シリマナイト、アンダ
リュサイト、スピネル、マグネシア、炭化ケイ素及び黒
鉛から選ばれる1種以上が好ましく使用できる。耐火性
粉末としては、アルミナセメント、耐火粘土、耐火性骨
材粉砕粉末、ヒュームドシリカ及び超微粉アルミナから
選ばれる1種以上が好ましく使用できる。
イト、ダイアスポア、ムライト、礬土頁岩、シャモッ
ト、ケイ石、パイロフィライト、シリマナイト、アンダ
リュサイト、スピネル、マグネシア、炭化ケイ素及び黒
鉛から選ばれる1種以上が好ましく使用できる。耐火性
粉末としては、アルミナセメント、耐火粘土、耐火性骨
材粉砕粉末、ヒュームドシリカ及び超微粉アルミナから
選ばれる1種以上が好ましく使用できる。
【0027】耐火性粉末としては、良好な結合部を形成
できるように、平均粒径が30μm未満の粉末を用いる
のが好ましい。また、耐火性粉末の一部として、アルミ
ナやヒュームドシリカの平均粒径が3μm以下、好まし
くは1μm以下の超微粉を用いるのが好ましい。アルミ
ナやヒュームドシリカの超微粉を用いると、組成物に混
合する水分量を減少できかつ混練された坏土に良好な流
動性を付与できる。
できるように、平均粒径が30μm未満の粉末を用いる
のが好ましい。また、耐火性粉末の一部として、アルミ
ナやヒュームドシリカの平均粒径が3μm以下、好まし
くは1μm以下の超微粉を用いるのが好ましい。アルミ
ナやヒュームドシリカの超微粉を用いると、組成物に混
合する水分量を減少できかつ混練された坏土に良好な流
動性を付与できる。
【0028】また、耐火性粉末の一部にアルミナセメン
トを使用すると、アルミナセメントが流し込み用耐火物
の結合に与り、その施工体は常温から高温まで広い範囲
において実用性のある強度を付与できる。
トを使用すると、アルミナセメントが流し込み用耐火物
の結合に与り、その施工体は常温から高温まで広い範囲
において実用性のある強度を付与できる。
【0029】アルミナセメントの好ましい配合量は、耐
火性骨材と耐火性粉末の合量100重量部に対し1〜1
0重量部である。アルミナセメントはCaO/Al2 O
3 のモル比が1.3以下のものを使用することによって
混練した坏土に充分に長い可使用時間を確保できる。ま
た、耐火性粉末の一部に耐火粘土を使用すると、施工性
が良好な粘土結合の流し込み用耐火物が得られる。本発
明において、耐火性骨材と耐火性粉末の配合割合は通常
前者が75〜95重量%、後者が5〜25重量%が好ま
しい。
火性骨材と耐火性粉末の合量100重量部に対し1〜1
0重量部である。アルミナセメントはCaO/Al2 O
3 のモル比が1.3以下のものを使用することによって
混練した坏土に充分に長い可使用時間を確保できる。ま
た、耐火性粉末の一部に耐火粘土を使用すると、施工性
が良好な粘土結合の流し込み用耐火物が得られる。本発
明において、耐火性骨材と耐火性粉末の配合割合は通常
前者が75〜95重量%、後者が5〜25重量%が好ま
しい。
【0030】また、混練坏土に優れた流動性を付与する
ため、使用する耐火性骨材及び耐火性粉末の種類に合わ
せて選定した分散剤を組成物に配合するのが好ましい。
また、粉末状の分散剤を使用すれば、袋詰めする組成物
にあらかじめ分散剤を加えておくことが容易である。分
散剤としては、ポリリン酸塩類、ポリカルボン酸塩類、
ポリアクリル酸塩類及びβ−ナフタレンスルホン酸塩類
から選ばれる1種以上が好ましく使用できる。分散剤
は、組成物中の耐火性骨材と耐火性粉末の合量の100
重量部に対して、0.02〜1重量部配合するのが好ま
しい。
ため、使用する耐火性骨材及び耐火性粉末の種類に合わ
せて選定した分散剤を組成物に配合するのが好ましい。
また、粉末状の分散剤を使用すれば、袋詰めする組成物
にあらかじめ分散剤を加えておくことが容易である。分
散剤としては、ポリリン酸塩類、ポリカルボン酸塩類、
ポリアクリル酸塩類及びβ−ナフタレンスルホン酸塩類
から選ばれる1種以上が好ましく使用できる。分散剤
は、組成物中の耐火性骨材と耐火性粉末の合量の100
重量部に対して、0.02〜1重量部配合するのが好ま
しい。
【0031】アルミナセメントを配合した流し込み耐火
物は、施工温度やアルミナセメントの種類によって硬化
時間が一定でなく、15℃以下の低温では硬化が遅く、
30℃付近では硬化が遅くなるものや、30℃を超える
と急速に硬化するものがある。硬化時間を周囲の温度条
件に左右されずに施工できるようにするため、硬化促進
剤や硬化遅延剤を添加して使用することが好ましい。
物は、施工温度やアルミナセメントの種類によって硬化
時間が一定でなく、15℃以下の低温では硬化が遅く、
30℃付近では硬化が遅くなるものや、30℃を超える
と急速に硬化するものがある。硬化時間を周囲の温度条
件に左右されずに施工できるようにするため、硬化促進
剤や硬化遅延剤を添加して使用することが好ましい。
【0032】硬化促進剤としては、生石灰、炭酸リチウ
ム、塩化カルシウムを好ましく使用できる。また、硬化
遅延剤としては、硝酸塩、リン酸塩、リグニンスルホン
酸塩、グルコン酸塩を好ましく使用できる。これらの添
加量は、耐火性骨材と耐火性粉末の合量の100重量部
に対して0.01〜1重量部の範囲で、施工温度やアル
ミナセメントの種類に合わせて調整するのが好ましい。
ム、塩化カルシウムを好ましく使用できる。また、硬化
遅延剤としては、硝酸塩、リン酸塩、リグニンスルホン
酸塩、グルコン酸塩を好ましく使用できる。これらの添
加量は、耐火性骨材と耐火性粉末の合量の100重量部
に対して0.01〜1重量部の範囲で、施工温度やアル
ミナセメントの種類に合わせて調整するのが好ましい。
【0033】組成物に混合する水分量には、組成物に含
まれる耐火性骨材と耐火性粉末の比重や気孔率によって
変化する。坏土に流動性を付与しうる水分量には下限が
あり、通常、耐火性骨材と耐火性粉末の合量の100重
量部に対し、4重量部以上の水分量が必要である。ま
た、施工後の耐火物の気孔率を小さくして、良好な耐火
物としての物性を確保できるように、組成物に混合する
水分量は、耐火性骨材と耐火性粉末の合量の100重量
部に対して12重量部以下、さらには10重量部以下と
するのが好ましい。組成物に混合する水分量が多いと耐
火性骨材が沈降する傾向を生じ、施工された耐火物が不
均質化しやすい。
まれる耐火性骨材と耐火性粉末の比重や気孔率によって
変化する。坏土に流動性を付与しうる水分量には下限が
あり、通常、耐火性骨材と耐火性粉末の合量の100重
量部に対し、4重量部以上の水分量が必要である。ま
た、施工後の耐火物の気孔率を小さくして、良好な耐火
物としての物性を確保できるように、組成物に混合する
水分量は、耐火性骨材と耐火性粉末の合量の100重量
部に対して12重量部以下、さらには10重量部以下と
するのが好ましい。組成物に混合する水分量が多いと耐
火性骨材が沈降する傾向を生じ、施工された耐火物が不
均質化しやすい。
【0034】本発明において、このような流し込み耐火
物用組成物は、水と混練し流し込みによって所望箇所に
施工された後、急速に加熱、乾燥しても爆裂現象をおこ
すことのない炉壁を形成しうるものであり、そのような
目的に使用できる。
物用組成物は、水と混練し流し込みによって所望箇所に
施工された後、急速に加熱、乾燥しても爆裂現象をおこ
すことのない炉壁を形成しうるものであり、そのような
目的に使用できる。
【0035】即ち、本発明の流し込み耐火物用組成物
は、上記の配合割合に基づく組成物に、流動性を付与す
るための水を混合して炉壁形成箇所に流し込み施工(耐
火性粉末がアルミナセメントのみのもの又は粘土を添加
したものなどの自己流動性が充分でない組成物の場合は
振動を付与しながら施工)し、施工体の硬化後に不定形
耐火物の表面温度を毎時50℃以上、好ましくは毎時4
00℃以下の昇温速度で最高1400℃まで乾燥しても
爆裂現象をおこさない。
は、上記の配合割合に基づく組成物に、流動性を付与す
るための水を混合して炉壁形成箇所に流し込み施工(耐
火性粉末がアルミナセメントのみのもの又は粘土を添加
したものなどの自己流動性が充分でない組成物の場合は
振動を付与しながら施工)し、施工体の硬化後に不定形
耐火物の表面温度を毎時50℃以上、好ましくは毎時4
00℃以下の昇温速度で最高1400℃まで乾燥しても
爆裂現象をおこさない。
【0036】昇温速度が毎時50℃未満では従来の乾燥
方法に比べ優位性が乏しく、乾燥時間の特段の短縮には
ならず毎時400℃超では、相当大型の乾燥手段が必要
であり、いくら早く昇温させても炉壁への畜熱が不充分
となり、完全脱水には時間がかかるので多くの場合実用
的ではない。さらに、毎時400℃超になると不定形耐
火物の表面にスポーリング亀裂も入ってくる等の問題が
ある。
方法に比べ優位性が乏しく、乾燥時間の特段の短縮には
ならず毎時400℃超では、相当大型の乾燥手段が必要
であり、いくら早く昇温させても炉壁への畜熱が不充分
となり、完全脱水には時間がかかるので多くの場合実用
的ではない。さらに、毎時400℃超になると不定形耐
火物の表面にスポーリング亀裂も入ってくる等の問題が
ある。
【0037】昇温速度は、組成物の配合割合や形成され
る炉壁の形状、厚み、炉壁がさらされる操作条件等によ
って選択決定でき、多くの場合毎時100℃以上でも充
分可能、場合によっては毎時300℃以上でも可能であ
る。
る炉壁の形状、厚み、炉壁がさらされる操作条件等によ
って選択決定でき、多くの場合毎時100℃以上でも充
分可能、場合によっては毎時300℃以上でも可能であ
る。
【0038】加熱最高温度は、炉によっては500℃程
度まで加熱処理されていれば使用できる炉壁が形成され
るが、通常は1000℃以上にまで加熱することで所望
の炉壁を形成する。このように短時間での急速昇温加
熱、乾燥が可能であるため、炉の速やかな再操業を可能
とする。
度まで加熱処理されていれば使用できる炉壁が形成され
るが、通常は1000℃以上にまで加熱することで所望
の炉壁を形成する。このように短時間での急速昇温加
熱、乾燥が可能であるため、炉の速やかな再操業を可能
とする。
【0039】本発明において、加熱乾燥する際の表面温
度とは、炉壁として施工された耐火物の表面から1〜2
mmの位置に埋め込んだ測温計(通常は熱電対)の先端
位置を測定した温度である。
度とは、炉壁として施工された耐火物の表面から1〜2
mmの位置に埋め込んだ測温計(通常は熱電対)の先端
位置を測定した温度である。
【0040】なお、本発明において昇温速度は、不定形
耐火物の施工厚みによっても影響される。例えば施工厚
みが厚くなればなるほど内部までの乾燥には時間がかか
る。しかし、本発明の耐火物用組成物の施工厚みは、通
常100〜1000mm程度の範囲であるので、表面温
度を500℃以上になるまで所定の昇温速度で加熱乾燥
すれば、昇温乾燥中に爆裂や亀裂を起すことなく炉壁を
形成できる。この際内部は未乾燥の部分があっても、実
際の炉の使用時の受熱によって徐々に乾燥されるので問
題はない。
耐火物の施工厚みによっても影響される。例えば施工厚
みが厚くなればなるほど内部までの乾燥には時間がかか
る。しかし、本発明の耐火物用組成物の施工厚みは、通
常100〜1000mm程度の範囲であるので、表面温
度を500℃以上になるまで所定の昇温速度で加熱乾燥
すれば、昇温乾燥中に爆裂や亀裂を起すことなく炉壁を
形成できる。この際内部は未乾燥の部分があっても、実
際の炉の使用時の受熱によって徐々に乾燥されるので問
題はない。
【0041】なお、本発明の耐火物用組成物は、一般的
には、炉への施工は、炉の背面から、パーマ耐火物、断
熱耐火物が順に施工されている内面に施工される。
には、炉への施工は、炉の背面から、パーマ耐火物、断
熱耐火物が順に施工されている内面に施工される。
【0042】また、Al−Si合金粉末は、最終的にA
l2 O3 、SiO2 に変化して耐火性のある成分になる
ので、耐火物としての特性に優れ、Al−Si合金粉末
がAl2 O3 とSiO2 に変わると体積が増加するた
め、体積安定性に優れた流し込み耐火物が得られる。ま
た、本発明の流し込み耐火物用組成物による施工体で
は、Al−Si合金粉末が酸化して生成するAl2 O
3 、SiO2 が結合強度に寄与するので、強度にも優れ
た耐火物が得られる。
l2 O3 、SiO2 に変化して耐火性のある成分になる
ので、耐火物としての特性に優れ、Al−Si合金粉末
がAl2 O3 とSiO2 に変わると体積が増加するた
め、体積安定性に優れた流し込み耐火物が得られる。ま
た、本発明の流し込み耐火物用組成物による施工体で
は、Al−Si合金粉末が酸化して生成するAl2 O
3 、SiO2 が結合強度に寄与するので、強度にも優れ
た耐火物が得られる。
【0043】また、有機繊維は、これらの耐火物用組成
物に添加することによって、混練時の分散性にも優れ水
量を多くした場合においても坏土の分離が起こりにく
く、さらに水蒸気通気孔の形成にも効果が認められる。
有機繊維は、加熱乾燥によって完全に焼失し、耐蝕性を
低下させることもなく、燃焼時に有毒ガスの発生もな
い。
物に添加することによって、混練時の分散性にも優れ水
量を多くした場合においても坏土の分離が起こりにく
く、さらに水蒸気通気孔の形成にも効果が認められる。
有機繊維は、加熱乾燥によって完全に焼失し、耐蝕性を
低下させることもなく、燃焼時に有毒ガスの発生もな
い。
【0044】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
するが、本発明はこれらによって限定されない。
するが、本発明はこれらによって限定されない。
【0045】耐火性骨材として、Al2 O3 含有量89
重量%、SiO2 含有量7重量%及びFe2 O3 含有量
1.3重量%で、粒径が1.68〜5mmの粗粒、粒径
が0.1〜1.68mmの中粒及び粒径が0.02〜
0.1mmで平均粒径が0.03mmの細粒からなるボ
ーキサイト質骨材を使用した。
重量%、SiO2 含有量7重量%及びFe2 O3 含有量
1.3重量%で、粒径が1.68〜5mmの粗粒、粒径
が0.1〜1.68mmの中粒及び粒径が0.02〜
0.1mmで平均粒径が0.03mmの細粒からなるボ
ーキサイト質骨材を使用した。
【0046】耐火物の結合部を構成する耐火性粉末に
は、Al2 O3 とCaOの含有量がそれぞれ55重量%
と36重量%で、平均粒径が9μmのアルミナセメン
ト、Al2 O3 の純度が99.6重量%で平均粒径が
4.3μmのバイヤーアルミナ及びSiO2 の純度が9
3重量%で平均粒径が0.8μmのヒュームドシリカを
用いた。分散剤にはP2 O5 とNa2 Oの含有量がそれ
ぞれ60.4重量%と39.6重量%のテトラリン酸ナ
トリウム(Na6 P4 O13)の粉末を用いた。
は、Al2 O3 とCaOの含有量がそれぞれ55重量%
と36重量%で、平均粒径が9μmのアルミナセメン
ト、Al2 O3 の純度が99.6重量%で平均粒径が
4.3μmのバイヤーアルミナ及びSiO2 の純度が9
3重量%で平均粒径が0.8μmのヒュームドシリカを
用いた。分散剤にはP2 O5 とNa2 Oの含有量がそれ
ぞれ60.4重量%と39.6重量%のテトラリン酸ナ
トリウム(Na6 P4 O13)の粉末を用いた。
【0047】Al−Si合金粉末としては、Al成分8
0重量%でSi成分20重量%の合金粉末(a)とAl
成分90重量%でSi成分10重量%の合金粉末(b)
を用いた。Al−Si合金粉末(a)及び(b)の平均
粒径はそれぞれ28μmと30μmであり、粒径0.0
74mm以下の粒子をそれぞれ92%と89%含むもの
である。比較例に使用したAl粉末は純度が99%で平
均粒径が30μmのものである。有機繊維としては、太
さ1デニール、長さ10mmのポリエステル繊維を用い
た。
0重量%でSi成分20重量%の合金粉末(a)とAl
成分90重量%でSi成分10重量%の合金粉末(b)
を用いた。Al−Si合金粉末(a)及び(b)の平均
粒径はそれぞれ28μmと30μmであり、粒径0.0
74mm以下の粒子をそれぞれ92%と89%含むもの
である。比較例に使用したAl粉末は純度が99%で平
均粒径が30μmのものである。有機繊維としては、太
さ1デニール、長さ10mmのポリエステル繊維を用い
た。
【0048】耐火性骨材、耐火性粉末、有機繊維、分散
剤、Al−Si合金粉末及びAl粉末を秤取し、表に示
す調合(単位:重量部)を有する流し込み耐火物用組成
物を得た。次いで、組成物中の耐火性骨材と耐火性粉末
の合量の100重量部に対し、表に示す量の水(重量
部)を加え、万能ミキサー中で3分間混練し流し込み耐
火物の坏土を得た。この坏土を内寸40mm×40mm
×160mmの型枠及び内径100mm×高さ100m
mの型枠に流し込み、流し込み耐火物の供試体(例1〜
13、うち例1〜7は実施例、例8〜13は比較例)を
得た。
剤、Al−Si合金粉末及びAl粉末を秤取し、表に示
す調合(単位:重量部)を有する流し込み耐火物用組成
物を得た。次いで、組成物中の耐火性骨材と耐火性粉末
の合量の100重量部に対し、表に示す量の水(重量
部)を加え、万能ミキサー中で3分間混練し流し込み耐
火物の坏土を得た。この坏土を内寸40mm×40mm
×160mmの型枠及び内径100mm×高さ100m
mの型枠に流し込み、流し込み耐火物の供試体(例1〜
13、うち例1〜7は実施例、例8〜13は比較例)を
得た。
【0049】流し込み耐火物坏土の流動性は、自己流動
性を有する例1〜13については、混練直後の各坏土を
上端内径50mm、下端内径100mm、高さ150m
mで上下端が開口した円錐台形状のコーン型に流し込ん
でコーン型を充たし、コーン型を上方に抜き取って60
秒間静置したときの坏土の広がり直径を2方向について
ノギスで測定し、その平均値を坏土フロー値とした。
性を有する例1〜13については、混練直後の各坏土を
上端内径50mm、下端内径100mm、高さ150m
mで上下端が開口した円錐台形状のコーン型に流し込ん
でコーン型を充たし、コーン型を上方に抜き取って60
秒間静置したときの坏土の広がり直径を2方向について
ノギスで測定し、その平均値を坏土フロー値とした。
【0050】分離については、水量を増加し、40mm
×40mm×160mmの供試体を流し込みによって鋳
込んだものの断面を観察し、骨材の分離の程度で分離の
有無を判断した。
×40mm×160mmの供試体を流し込みによって鋳
込んだものの断面を観察し、骨材の分離の程度で分離の
有無を判断した。
【0051】気孔率と嵩比重は、供試体を110℃で2
4時間乾燥後、JIS−R2205に規定された方法に
準じて測定した。曲げ強度は、寸法が40mm×40m
m×160mmの供試体について、室温で硬化させたも
の(表では曲げ強度Aと表示)と、乾燥後供試体を14
00℃で1時間焼成したもの(表では曲げ強度Bと表
示)について測定した。
4時間乾燥後、JIS−R2205に規定された方法に
準じて測定した。曲げ強度は、寸法が40mm×40m
m×160mmの供試体について、室温で硬化させたも
の(表では曲げ強度Aと表示)と、乾燥後供試体を14
00℃で1時間焼成したもの(表では曲げ強度Bと表
示)について測定した。
【0052】寸法変化率は、1400℃で1時間焼成し
た供試体の寸法変化を測定し、焼成前の寸法を基準にし
て比率で示した。表に「膨れ」と記したのは、数%程度
の顕著な膨張が観察されたことを意味する。
た供試体の寸法変化を測定し、焼成前の寸法を基準にし
て比率で示した。表に「膨れ」と記したのは、数%程度
の顕著な膨張が観察されたことを意味する。
【0053】亀裂の有無は、硬化後脱型した供試体につ
いて外観を調べた結果である。耐爆裂性は、型枠から取
り出した直径100mm×高さ100mmの供試体を1
200℃に保持した電気炉中に投入し、爆裂の有無を調
べ評価した。これらの結果を表1、表2に示す。
いて外観を調べた結果である。耐爆裂性は、型枠から取
り出した直径100mm×高さ100mmの供試体を1
200℃に保持した電気炉中に投入し、爆裂の有無を調
べ評価した。これらの結果を表1、表2に示す。
【0054】表3には、耐火性粉末にアルミナセメント
を多めに配合し、他の耐火性粉末を配合しない流し込み
用耐火物の試験結果を例14〜21として示した。この
流し込み用耐火物の坏土は自己流動性が充分でないの
で、そのフロー値は、JIS−R5201に規定された
フローコーンを用い、混練直後の坏土を振動台に載せた
フローコーンに流し込んで満たした後、3Gの振動を与
え、10秒後の坏土の広がり直径をノギスで2方向につ
いて測定し、その平均値をフロー値とした。その他の評
価方法は例1の場合と同様にした。
を多めに配合し、他の耐火性粉末を配合しない流し込み
用耐火物の試験結果を例14〜21として示した。この
流し込み用耐火物の坏土は自己流動性が充分でないの
で、そのフロー値は、JIS−R5201に規定された
フローコーンを用い、混練直後の坏土を振動台に載せた
フローコーンに流し込んで満たした後、3Gの振動を与
え、10秒後の坏土の広がり直径をノギスで2方向につ
いて測定し、その平均値をフロー値とした。その他の評
価方法は例1の場合と同様にした。
【0055】さらに表4には、例22〜28として粘土
を配合した流し込み用耐火物の試験結果を示した。使用
した耐火性骨材、耐火性粉末及びその他の原料は例1〜
13と同じものであり、評価方法は例14〜21と同様
である。なお、例14〜21にはAl−Si合金粉末
(a)は配合せず、例22〜28にはAl−Si合金粉
末(b)は配合していない。表3、表4において例14
〜17と例22〜24は実施例であり、例18〜21及
び25〜28は比較例である。
を配合した流し込み用耐火物の試験結果を示した。使用
した耐火性骨材、耐火性粉末及びその他の原料は例1〜
13と同じものであり、評価方法は例14〜21と同様
である。なお、例14〜21にはAl−Si合金粉末
(a)は配合せず、例22〜28にはAl−Si合金粉
末(b)は配合していない。表3、表4において例14
〜17と例22〜24は実施例であり、例18〜21及
び25〜28は比較例である。
【0056】表の寸法変化率の欄に「膨れ」と記したの
は、数%程度の顕著な膨張が観察されたことを意味す
る。また、例21と例28の寸法変化率マイナスの表示
のあるものは、マイナスの寸法変化率(収縮)を示した
ことを意味する。
は、数%程度の顕著な膨張が観察されたことを意味す
る。また、例21と例28の寸法変化率マイナスの表示
のあるものは、マイナスの寸法変化率(収縮)を示した
ことを意味する。
【0057】表から分かるように、本発明のAl−Si
合金粉末及び有機繊維を含む流し込み耐火物用組成物を
用いると、施工された耐火物が緻密なものであっても水
蒸気を放出する通気孔が確保されており、Al粉末を含
む流し込み耐火物のようにH2 ガスの発生によって膨れ
や亀裂が生じず、急速に昇温して乾燥させても爆裂する
ことがない。施工された流し込み耐火物の物性も、緻密
であるため良好である。
合金粉末及び有機繊維を含む流し込み耐火物用組成物を
用いると、施工された耐火物が緻密なものであっても水
蒸気を放出する通気孔が確保されており、Al粉末を含
む流し込み耐火物のようにH2 ガスの発生によって膨れ
や亀裂が生じず、急速に昇温して乾燥させても爆裂する
ことがない。施工された流し込み耐火物の物性も、緻密
であるため良好である。
【0058】これに対し、Al粉末を含む流し込み耐火
物は、Al粉末の含有量が多いと膨れや亀裂が発生し、
好ましいAl粉末の含有量は坏土の混練温度によっても
変化する。また、施工性を良くするために水量を多くし
た場合にも、適度に有機繊維を添加することによって、
分離もなく、施工された流し込み耐火物の物性も緻密で
あるため良好である。
物は、Al粉末の含有量が多いと膨れや亀裂が発生し、
好ましいAl粉末の含有量は坏土の混練温度によっても
変化する。また、施工性を良くするために水量を多くし
た場合にも、適度に有機繊維を添加することによって、
分離もなく、施工された流し込み耐火物の物性も緻密で
あるため良好である。
【0059】[例29]表1の例3の流し込み耐火物
を、ミニタンディッシュの1000mm×1000mm
の部分に施工した。この耐火物の厚さは250mmで、
その背面にはこの他に断熱キャスタブルが100mm厚
さまで施工されている。硬化後、オイルバーナを用い片
面加熱を行い、炉壁の表面温度を毎時200℃の昇温速
度で1000℃まで昇温し、乾燥した。ミニタンディッ
シュ炉内の温度分布は±20℃程度であった。乾燥中に
は爆裂はなく、乾燥終了後炉壁表面にも亀裂はなく、厚
み方向を切断して断面観察をしたが亀裂は認められなか
った。
を、ミニタンディッシュの1000mm×1000mm
の部分に施工した。この耐火物の厚さは250mmで、
その背面にはこの他に断熱キャスタブルが100mm厚
さまで施工されている。硬化後、オイルバーナを用い片
面加熱を行い、炉壁の表面温度を毎時200℃の昇温速
度で1000℃まで昇温し、乾燥した。ミニタンディッ
シュ炉内の温度分布は±20℃程度であった。乾燥中に
は爆裂はなく、乾燥終了後炉壁表面にも亀裂はなく、厚
み方向を切断して断面観察をしたが亀裂は認められなか
った。
【0060】[例30]表1の例7の不定形耐火組成物
を例29と同様にミニタンディシュに施工し乾燥試験を
行った。この場合、炉壁の表面温度を毎時300℃の昇
温速度で昇温し、1400℃まで乾燥した。乾燥中には
爆裂は起こらず、乾燥終了後炉壁表面及び内部切断面に
も亀裂は認められなかった。
を例29と同様にミニタンディシュに施工し乾燥試験を
行った。この場合、炉壁の表面温度を毎時300℃の昇
温速度で昇温し、1400℃まで乾燥した。乾燥中には
爆裂は起こらず、乾燥終了後炉壁表面及び内部切断面に
も亀裂は認められなかった。
【0061】[例31]表4の例22の不定形耐火組成
物を例29と同様にミニタンディッシュに振動を付与し
ながら施工し乾燥試験を行った。この場合、炉壁の表面
温度を毎時100℃の昇温速度で1000℃まで昇温し
乾燥した。同様に乾燥中に爆裂もなく、乾燥後も亀裂は
まったく認められなかった。
物を例29と同様にミニタンディッシュに振動を付与し
ながら施工し乾燥試験を行った。この場合、炉壁の表面
温度を毎時100℃の昇温速度で1000℃まで昇温し
乾燥した。同様に乾燥中に爆裂もなく、乾燥後も亀裂は
まったく認められなかった。
【0062】[例32]表2の例13の不定形耐火組成
物を例29と同様にミニタンディッシュに施工し乾燥試
験を行った。この場合、炉壁の表面温度を毎時200℃
の昇温速度で1200℃まで昇温乾燥したが、乾燥中爆
裂を起こし炉壁表面の一部が吹き飛び剥離した。乾燥終
了後には炉壁に多くの亀裂が入っているのが観察され
た。
物を例29と同様にミニタンディッシュに施工し乾燥試
験を行った。この場合、炉壁の表面温度を毎時200℃
の昇温速度で1200℃まで昇温乾燥したが、乾燥中爆
裂を起こし炉壁表面の一部が吹き飛び剥離した。乾燥終
了後には炉壁に多くの亀裂が入っているのが観察され
た。
【0063】[例33]表3の例16の不定形耐火組成
物を例29と同様にミニタンディッシュに振動を付与し
ながら施工し、炉壁表面温度を毎時500℃の昇温速度
で1000℃まで昇温乾燥した。昇温乾燥中には爆裂は
認められなかったが、乾燥終了後に炉壁の表面に無数の
スポーリングと思われる亀裂が認められた。
物を例29と同様にミニタンディッシュに振動を付与し
ながら施工し、炉壁表面温度を毎時500℃の昇温速度
で1000℃まで昇温乾燥した。昇温乾燥中には爆裂は
認められなかったが、乾燥終了後に炉壁の表面に無数の
スポーリングと思われる亀裂が認められた。
【0064】以上の結果よりミニタンディッシュにおけ
る乾燥試験と組成物における亀裂、爆裂性の試験を比較
すると相関性が認められ、組成物においての評価は、急
速な昇温条件のもとでの炉壁の形成方法の評価にも適応
しうることがわかった。
る乾燥試験と組成物における亀裂、爆裂性の試験を比較
すると相関性が認められ、組成物においての評価は、急
速な昇温条件のもとでの炉壁の形成方法の評価にも適応
しうることがわかった。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】
【表3】
【0068】
【表4】
【0069】
【発明の効果】Al−Si合金粉末及び有機繊維を所定
量含む本発明の流し込み耐火物用組成物は、Al−Si
合金粉末の活性がAl粉末より小さいので組成物の保存
性がよく、この組成物に水を混合した坏土では、水分量
が多くても分離現象を起こすことがない。また、Al−
Si合金粉末がAl粉末よりゆるやかにアルカリ性水溶
液と反応し、施工体に水蒸気が逃げる通路が確保される
ので、急速に昇温して乾燥しても爆裂しない。さらに、
緻密で高温特性の良好な耐火物炉壁が得られる。
量含む本発明の流し込み耐火物用組成物は、Al−Si
合金粉末の活性がAl粉末より小さいので組成物の保存
性がよく、この組成物に水を混合した坏土では、水分量
が多くても分離現象を起こすことがない。また、Al−
Si合金粉末がAl粉末よりゆるやかにアルカリ性水溶
液と反応し、施工体に水蒸気が逃げる通路が確保される
ので、急速に昇温して乾燥しても爆裂しない。さらに、
緻密で高温特性の良好な耐火物炉壁が得られる。
【0070】また本発明の炉壁の形成方法は、従来の長
時間にわたる乾燥時間が不要となり、直火による乾燥も
採用でき、工期が顕著に短縮できる。さらに、原単価を
低減でき、施工作業、環境の安全性等が向上し、その工
業上の価値は多大である。
時間にわたる乾燥時間が不要となり、直火による乾燥も
採用でき、工期が顕著に短縮できる。さらに、原単価を
低減でき、施工作業、環境の安全性等が向上し、その工
業上の価値は多大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野田 和也 兵庫県高砂市梅井5丁目6番1号 旭硝子 株式会社高砂工場内
Claims (13)
- 【請求項1】耐火性骨材、耐火性粉末、アルミニウム−
シリコン合金粉末、有機繊維及び分散剤を含む流し込み
可能な組成物であって、アルミニウム−シリコン合金粉
末及び有機繊維は、耐火性骨材と耐火性粉末の合量10
0重量部に対し、それぞれ0.02〜1重量部及び0.
02〜0.5重量部であることを特徴とする流し込み耐
火物用組成物。 - 【請求項2】前記アルミニウム−シリコン合金粉末は、
耐火性骨材と耐火性粉末の合量100重量部に対し、
0.04〜0.5重量部含まれている請求項1の流し込
み耐火物用組成物。 - 【請求項3】前記アルミニウム−シリコン合金粉末は、
Alを60〜95重量%、Siを5〜40重量%含むも
のである請求項1又は2の流し込み耐火物用組成物。 - 【請求項4】前記アルミニウム−シリコン合金粉末は、
AlとSiの含有量の合量が90重量%以上であり、粒
径0.074mm以下の粒子を40重量%以上含むもの
である請求項1、2又は3の流し込み耐火物用組成物。 - 【請求項5】前記有機繊維は、耐火性骨材と耐火性粉末
の合量100重量部に対し、0.03〜0.2重量部含
むものである請求項1、2、3又は4の流し込み耐火物
用組成物。 - 【請求項6】前記有機繊維は、長さ1〜50mmのポリ
エステル繊維及び/又はビニロン繊維である請求項1、
2、3、4又は5の流し込み耐火物用組成物。 - 【請求項7】前記耐火性粉末は、アルミナセメント又は
耐火粘土を含むものである請求項1、2、3、4、5又
は6の流し込み耐火物用組成物。 - 【請求項8】耐火性骨材、耐火性粉末、アルミニウム−
シリコン合金粉末、有機繊維及び分散剤を含み、アルミ
ニウム−シリコン合金粉末及び有機繊維が耐火性骨材と
耐火性粉末の合量100重量部に対しそれぞれ0.02
〜1及び0.02〜0.5重量部含まれている耐火物用
組成物に、所定量の水を混合して得た不定形耐火物坏土
を、所望の炉壁形成箇所に流し込みによって施工し、つ
いで施工された耐火物表面を毎時50℃以上の昇温速度
で加熱し、該加熱処理を少なくとも耐火物の表面温度が
500℃以上になるまで行うことにより、耐火物を加
熱、乾燥することを特徴とする炉壁の形成方法。 - 【請求項9】前記昇温速度を毎時100℃以上とする請
求項8の炉壁の形成方法。 - 【請求項10】前記昇温速度を毎時400℃以下とする
請求項8又は9の炉壁の形成方法。 - 【請求項11】前記加熱処理を耐火物の表面温度が10
00℃以上になるまで行う請求項8、9又は10の炉壁
の形成方法。 - 【請求項12】前記アルミニウム−シリコン合金粉末
は、Alを60〜95重量%、Siを5〜40重量%含
み、これらの合量が90重量%以上であり、かつ粒径
0.074mm以下の粒子を40重量%以上含むもので
ある請求項8、9、10又は11の炉壁の形成方法。 - 【請求項13】前記耐火性粉末は、アルミナセメント又
は粘土を含むものである請求項8、9、10、11又は
12の炉壁の形成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8255037A JPH10101441A (ja) | 1996-09-26 | 1996-09-26 | 流し込み耐火物用組成物及びそれを使用した炉壁の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8255037A JPH10101441A (ja) | 1996-09-26 | 1996-09-26 | 流し込み耐火物用組成物及びそれを使用した炉壁の形成方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10101441A true JPH10101441A (ja) | 1998-04-21 |
Family
ID=17273300
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8255037A Pending JPH10101441A (ja) | 1996-09-26 | 1996-09-26 | 流し込み耐火物用組成物及びそれを使用した炉壁の形成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10101441A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101152744B (zh) | 2006-09-30 | 2010-11-10 | 宜兴市中宇窑炉工程材料有限公司 | 加热炉内衬用纤维浇注料及其制造方法 |
| JP2011213521A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Kurosaki Harima Corp | キャスタブル耐火物及びその製造方法 |
| JP2013040716A (ja) * | 2011-08-16 | 2013-02-28 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp | ライニングの乾燥方法 |
| JP2013040721A (ja) * | 2011-08-17 | 2013-02-28 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp | ライニングの乾燥方法 |
| JP2015044734A (ja) * | 2006-07-06 | 2015-03-12 | ベスビウス クルーシブル カンパニー | セメントを含まない耐火物 |
| CN114133224A (zh) * | 2021-10-28 | 2022-03-04 | 宁夏金昱元资源再生有限公司 | 回转窑用耐火材料及其施工方法 |
-
1996
- 1996-09-26 JP JP8255037A patent/JPH10101441A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015044734A (ja) * | 2006-07-06 | 2015-03-12 | ベスビウス クルーシブル カンパニー | セメントを含まない耐火物 |
| CN101152744B (zh) | 2006-09-30 | 2010-11-10 | 宜兴市中宇窑炉工程材料有限公司 | 加热炉内衬用纤维浇注料及其制造方法 |
| JP2011213521A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Kurosaki Harima Corp | キャスタブル耐火物及びその製造方法 |
| JP2013040716A (ja) * | 2011-08-16 | 2013-02-28 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp | ライニングの乾燥方法 |
| JP2013040721A (ja) * | 2011-08-17 | 2013-02-28 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp | ライニングの乾燥方法 |
| CN114133224A (zh) * | 2021-10-28 | 2022-03-04 | 宁夏金昱元资源再生有限公司 | 回转窑用耐火材料及其施工方法 |
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