JPH10101551A - 貼付剤用支持体 - Google Patents

貼付剤用支持体

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JPH10101551A
JPH10101551A JP8274160A JP27416096A JPH10101551A JP H10101551 A JPH10101551 A JP H10101551A JP 8274160 A JP8274160 A JP 8274160A JP 27416096 A JP27416096 A JP 27416096A JP H10101551 A JPH10101551 A JP H10101551A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support
drug
patch
molecular weight
film
Prior art date
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Pending
Application number
JP8274160A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuyuki Yamamoto
徹之 山本
Hideo Kuroda
秀雄 黒田
Kimihiro Fujii
公博 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bando Chemical Industries Ltd
Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
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Publication date
Application filed by Bando Chemical Industries Ltd, Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc filed Critical Bando Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伸縮柔軟性及び薬物の浸透拡散防止性に優
れ、且つ、巻物状にしたときに容易に展開することがで
きる貼付剤用支持体を提供する。 【解決手段】 (重量平均分子量)/(数平均分子量)
の値が2.5未満であるポリオレフィン系熱可塑性エラ
ストマーからなる厚さ20〜200μmのフィルムより
なる貼付剤用支持体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伸縮柔軟性及び薬
物の浸透拡散防止性に優れ、且つ、巻物状にしたときに
容易に展開することができる貼付剤用支持体に関する。
【0002】
【従来の技術】貼付剤は、薬物が含有された粘着剤層を
支持体に塗布して構成されるものである。このような貼
付剤は、皮膚、粘膜等に貼り付けることにより、皮膚、
粘膜等から直接薬物を吸収させて治療を行うことがで
き、従来、消炎鎮痛剤、皮膚疾患用テープ、鎮痒パッ
チ、創傷用剤等、局部用治療剤として使用されてきた。
しかし、近年においては、経皮治療システム(TTS)
が開発され、例えば、乗物酔い止め薬、狭心症薬、更年
期障害薬等、全身治療薬としての使用が増加している。
【0003】このような治療分野の広がりに伴い、貼付
剤に使用される支持体に対する要求は厳しくなってお
り、特に、伸縮柔軟性と薬物の支持体への浸透拡散防止
性とを両立することができるものが強く求められてい
る。
【0004】伸縮柔軟性は、皮膚に貼付した際、貼付剤
が皮膚の動きに追従することができるために必要とされ
る特性であり、支持体に伸縮柔軟性が不足した場合、貼
付剤は、容易に皮膚から剥がれることになる。これを防
止するためには、粘着剤層の皮膚への粘着力を大きくす
る等の方法がある。しかし、粘着力の増大は、貼付剤を
剥離する際に角質層を剥がれさせ、皮膚に炎症を生じさ
せる等の問題がある。
【0005】また、支持体が充分な薬物の浸透拡散防止
性を有するものでなく、粘着剤層に含有される薬物が支
持体へ拡散する場合には、粘着剤層中に含有される薬物
量が変動し、投与量の正確な制御が困難になるために、
薬物が過剰に投与される場合があり、副作用の発生等の
問題がある。
【0006】支持体に伸縮柔軟性を付与する方法として
は、例えば、可塑剤等の添加剤を加える方法がある。し
かし、この方法は、支持体への薬物の浸透拡散を促進す
るものであり、更にべたつきが大きくなるために、この
ような支持体を用いた貼付剤は、フィルム状のものを巻
物にした場合、使用時の展開が困難となり、量産に適さ
ない等の問題もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】現在使用されている貼
付剤用支持体としては、軟質ポリ塩化ビニル(PVC)
フィルム、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィ
ルム、ポリウレタンフィルム、アルミ蒸着フィルム、不
織布、編布オレフィン系熱可塑性エラストマー(TP
O)等がある。
【0008】これらの中で、PETフィルム、アルミ蒸
着フィルムは、特に薬物の浸透拡散防止効果に優れてい
るものであるが、伸縮柔軟性が低い点に問題がある。軟
質PVCフィルムは、伸縮柔軟性に優れているものの、
分子内に存在するウレタン結合部と薬物との相溶性が高
いために、薬物の浸透拡散防止性に欠ける等の問題があ
る。
【0009】TPOは、伸縮柔軟性に優れており、ま
た、飽和炭化水素より構成されるものであるので、薬物
との相溶性が低く、薬物の浸透拡散防止性にも優れた特
性を有するものである。しかし、伸縮柔軟性を付与する
ためにオレフィン系低分子量成分が添加されており、べ
たつきが強いので、巻物にした場合、使用時の展開を容
易に行うことができない等の問題がある。TPOからな
る支持体を使用して得られる貼付剤を巻物にする場合に
は、表面がシリコン処理された離型紙を併用する等の方
法もあるが、経済的でなく、加工能率が悪くなる等の問
題もある。
【0010】本発明は、上記に鑑み、伸縮柔軟性及び薬
物の浸透拡散防止性に優れ、且つ、巻物状にしたときに
容易に展開することができる貼付剤用支持体を提供する
ことを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、支持体
が、(重量平均分子量)/(数平均分子量)の値が2.
5未満であるポリオレフィン系熱可塑性エラストマーか
らなる厚さ20〜200μmのフィルムよりなるところ
にある。以下に本発明を詳述する。
【0012】本発明で使用されるポリオレフィン系熱可
塑性エラストマーは、(重量平均分子量)/(数平均分
子量)の値が2.5未満である。(重量平均分子量)/
(数平均分子量)の値が2.5を超えると、分子量分布
が広くなり、べたつきを生じさせる低分子量成分が多く
なり、巻物状にしたときの展開が困難になるので、上記
範囲に限定される。好ましくは、2.0未満である。
【0013】上記ポリオレフィン系熱可塑性エラストマ
ーとしては特に限定されず、例えば、ダウ・ケミカル社
製「エンゲージEG8100」、住友化学工業社製「エ
スプレンSPO N0141」、住友化学工業社製「エ
スプレンSPO N0416」等、メタロセン触媒等を
使用して合成されるものを挙げることができる。
【0014】本発明の貼付剤用支持体は、上記ポリオレ
フィン系熱可塑性エラストマーからなる厚さ20〜20
0μmのフィルムよりなるものである。上記ポリオレフ
ィン系熱可塑性エラストマーからなるフィルムの厚さが
20μm未満であると、取扱いが困難になり、200μ
mを超えると、伸縮柔軟性が不足するので、上記範囲に
限定される。好ましくは、60〜150μmである。
【0015】本発明の貼付剤用支持体からは、例えば、
上記(重量平均分子量)/(数平均分子量)の値が2.
5未満であるポリオレフィン系熱可塑性エラストマーか
らなる厚さ20〜200μmよりなるフィルムの片面
に、薬物が含有された粘着剤層を塗工することにより貼
付剤を得ることができる。
【0016】上記薬物としては、経皮的に体内に吸収さ
れて薬理効果を発揮するものであれば特に限定されず、
例えば、抗炎症剤、鎮痛剤、局所刺激剤、抗ヒスタミン
剤、局所麻酔剤、血行促進剤、催眠鎮静剤、精神安定
剤、抗血圧剤、抗菌性剤質、冠血管拡張剤、喘息剤、更
年期症剤等を挙げることができる。
【0017】上記抗炎症剤、上記鎮痛剤としては特に限
定されず、例えば、インドメタシン、ケトプロフェン、
フルルビプロフェン、サリチル酸モノグリコール、サリ
チル酸メチル等を挙げることができる。
【0018】上記抗ヒスタミン剤としては特に限定され
ず、例えば、塩酸ジフェンヒドラミン、塩酸イソチベン
ジル、クロルフェニラミン等を挙げることができる。
【0019】上記冠血管拡張剤としては特に限定され
ず、例えば、ニトログリセリン、ニトログリコール、ペ
ンタエリスリトールテトラナイトレート、イソソルビド
ジナイトレート等を挙げることができる。
【0020】上記粘着剤層の粘着剤の主成分として使用
されるポリマーとしては特に限定されず、例えば、天然
ゴム、ポリイソプレン、ポリイソブチレン、シリコンゴ
ム、スチレン−イソプレンブロック共重合体、アクリル
酸エステル、メタクリル酸エステル等を挙げることがで
きる。
【0021】上記粘着剤層には、添加剤が加えられても
よい。上記添加剤としては特に限定されず、例えば、粘
着付与剤、軟化剤、充填剤、抗酸化剤等を挙げることが
できる。
【0022】上記薬物が含有された粘着剤層を塗工する
方法としては特に限定されず、例えば、上記薬物が含有
された粘着剤層を溶剤に溶解させて塗工する方法、溶融
し押出機からシート状に押し出した後塗工する方法等を
挙げることができる。上記薬物が含有された粘着剤層
は、例えば、上記貼付剤用支持体に直接塗工されてもよ
く、離型紙に塗工されてもよい。上記薬物が含有された
粘着剤層が、離型紙に塗工された場合には、塗工後の離
型紙を、上記貼付剤用支持体に貼り合わせることにより
貼付剤を得ることができる。
【0023】従来のポリオレフィンは、固体触媒を使用
して合成され、分子量分布が広く、低分子量成分の量が
多いために、得られる製品がべたつきを有する等の問題
を潜在的に有していたが、本発明で使用されるポリオレ
フィン系熱可塑性エラストマーは、例えば、メタロセン
触媒等を使用して合成されるものであり、分子量分布及
び組成分布が狭い均一構造を有するポリマーであるの
で、べたつきを発生することがなく、巻物状にするとき
に、離型紙を使用する必要がなく、また、巻物状にした
ものを使用する際、容易に展開することができる等、加
工性にも優れたものとなる。
【0024】また、上記ポリオレフィン系熱可塑性エラ
ストマーは、炭化水素からなるものであり、薬物が分子
内に有する水酸基、エステル結合等の分子間相互作用を
生じさせ易い官能基との相互作用が少なく、薬物との相
溶性が低いので、本発明の貼付剤用支持体は、粘着剤層
に含有される薬物を安定的に保持することができ、優れ
た薬物の浸透拡散防止性を有するものとなる。
【0025】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0026】実施例1 エンゲージEG8100(ダウ・ケミカル社製)を用い
て、Tダイス押出機にて厚さ80μmのフィルムを作成
した。このものを貼付剤用支持体とし、以下の評価を行
った。
【0027】評価 (1)伸縮性 i)10%モジュラス JIS K 6732「農業用ポリ塩化ビニルフィル
ム」に準じて、引張試験を行い、10%モジュラスを測
定した。結果を表1に示した。 ○:1.0N未満 △:1.0N以上2.0N未満 ×:2.0N以上 ii)残存伸び デマッチャー屈曲疲労試験機(JIS K 6301に
記載)を使用し、JIS1号ダンベル試験片にて、75
%伸びを1万回与えた。サンプル片に与える負荷を零に
した(サンプルを固定しているフックをはずした)時よ
り30秒後のサンプル片の伸びを測定した。結果を表1
に示した。 ○:10%未満 △:10%以上15%未満 ×:15%以上
【0028】(2)薬物浸透拡散防止性 上記の貼付剤用支持体の一面に、薬物を含有した粘着剤
層を塗布した。粘着剤層は、以下の処方に従い調製し
た。天然ゴム100重量部に水素添加ロジン酸エステル
10重量部を添加したものをトルエンに10重量%にな
るように溶解させ、更にサリチル酸グリコールを2重量
%になるように溶解させた。この薬物含有粘着剤トルエ
ン溶液をシリコン表面処理した離形紙上に、乾燥後の厚
みが15μmとなるように塗工して溶剤を乾燥除去し、
それを支持体の一面に貼り合わせて支持体−粘着剤層積
層体を作成し、その積層体を40℃×6ヵ月静置し、そ
の後粘着剤層中のサリチル酸グリコールを定量して残量
を調べた。結果を表1に示した。 ○:65%以上 ×:65%未満
【0029】(3)フィルムのべたつき 室温1ヵ月静置した幅37cmのフィルムの巻物におい
て、巻芯から5〜30mの長さのところにて図1に示す
ように荷重計を取り付けて、フィルムの展開に要する荷
重を測定した。結果を表1に示した。 ○:10N未満 ×:10N以上
【0030】実施例2 エンゲージEG8100(ダウ・ケミカル社製)の代わ
りに、エスプレンSPO N0352(住友化学工業社
製)を用いたこと以外は、実施例1と同様に行い、貼付
剤用支持体を得、更に貼付剤を得た。評価結果を表1に
示した。
【0031】比較例1〜2 エンゲージEG8100(ダウ・ケミカル社製)の代わ
りに、ダイナロン6200P又はラバロンT331c
(三菱化学社製)を使用したこと以外は、実施例1と同
様に行い、貼付剤用支持体及び貼付剤を得た。評価結果
を表1に示した。
【0032】比較例3 可塑剤として分子量2000のポリエステル系可塑剤7
0重量%を含有するポリ塩化ビニル(PVC)を温度1
60℃で溶融し、厚さ80μmのフィルムを作成し、こ
れを貼付剤用支持体とした。評価結果を表1に示した。
【0033】比較例4 ポリウレタン−ポリ塩化ビニル複合体(PU−PVC)
であるドミナスK−650F(東ソー社製)100重量
部にCa−Zn系安定剤1.5重量部を加えてカレンダ
ーロールにより厚さ100μmのフィルムを作成した。
このフィルムにUD417(固形分25%、セイコー化
学社製)100重量部に対してイソシアネート系硬化剤
U−4000(セイコー化学社製)2重量部を加えたも
のを、乾燥後の厚さが1μmとなるようにグラビアコー
ターを用いて塗工し、乾燥させた。このものに、厚さ
3.5μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フ
ィルム(東レ社製)を積層した。これを貼付剤用支持体
とした。評価結果を表1に示した。薬剤吸収の評価は、
PET面に粘着剤層を設けて行った。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】本発明の貼付剤用支持体は上述の構成か
らなるので、伸縮柔軟性及び薬物の浸透拡散防止性に優
れ、且つ、巻物状にしたときに容易に展開することがで
きるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例におけるフィルムのべたつき測定方法を
示す図。
【符号の説明】
1 巻物 2 荷重計 3 荷重をかける方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 公博 神戸市兵庫区明和通3−2−15 バンドー 化学株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (重量平均分子量)/(数平均分子量)
    の値が2.5未満であるポリオレフィン系熱可塑性エラ
    ストマーからなる厚さ20〜200μmのフィルムより
    なることを特徴とする貼付剤用支持体。
JP8274160A 1996-09-24 1996-09-24 貼付剤用支持体 Pending JPH10101551A (ja)

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JP8274160A JPH10101551A (ja) 1996-09-24 1996-09-24 貼付剤用支持体

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JPH10101551A true JPH10101551A (ja) 1998-04-21

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JP (1) JPH10101551A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001299899A (ja) * 2000-02-15 2001-10-30 Mitsubishi Chem Mkv Co 貼付材用フィルム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001299899A (ja) * 2000-02-15 2001-10-30 Mitsubishi Chem Mkv Co 貼付材用フィルム

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