JPH10102151A - 金属帯の連続熱処理装置 - Google Patents
金属帯の連続熱処理装置Info
- Publication number
- JPH10102151A JPH10102151A JP8259564A JP25956496A JPH10102151A JP H10102151 A JPH10102151 A JP H10102151A JP 8259564 A JP8259564 A JP 8259564A JP 25956496 A JP25956496 A JP 25956496A JP H10102151 A JPH10102151 A JP H10102151A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- regenerative
- temperature
- gas
- strip
- zone
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E20/00—Combustion technologies with mitigation potential
- Y02E20/34—Indirect CO2mitigation, i.e. by acting on non CO2directly related matters of the process, e.g. pre-heating or heat recovery
Landscapes
- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
- Air Supply (AREA)
Abstract
を向上すると共に、当該加熱帯内の燃料原単位を低減し
てコストの低廉化を図る。 【解決手段】加熱帯HSの最出側パスをチャンスフリー
帯CFSとし、このチャンスフリー帯CFSには対をな
す蓄熱式加熱器を備えた蓄熱式加熱装置1A〜1Dをス
トリップSの送給方向に並べて配設し、各蓄熱式加熱装
置1A〜1Dから高温に加熱された雰囲気(HN)ガス
をストリップに直接吹付けて、当該ストリップを所定温
度まで急速に加熱し、それまでの加熱帯内におけるスト
リップの温度上昇分を小さくしてラジアントチューブの
設定温度を低くする。また、各蓄熱式加熱装置の切換え
タイミングを互いにずらして、稼働する3つの系(対)
の蓄熱式加熱装置からは高温,中温及び低温のHNガス
が常時ストリップに吹付けられるようにした。
Description
給されるストリップ(鋼帯)を焼鈍する連続焼鈍炉等の
金属帯の連続熱処理装置に関し、特に金属帯を高温に加
熱する加熱帯の出側に、当該金属帯の加熱帯での達成温
度を所定時間維持する均熱帯を備えた金属帯の連続熱処
理装置に関するものである。
鈍炉等の金属帯の連続熱処理装置では、当該ストリップ
等の金属帯をA2 変態点以上といった高温に加熱するた
めの加熱帯と呼ばれる炉構造を備え、当該加熱帯内に連
続的に送給されるストリップの周囲には多数のラジアン
トチューブと称される加熱装置が配設されている。特に
送給される金属帯がストリップであり、必要とする熱処
理工程が仕上げ工程における焼鈍であるような場合に
は、当該ストリップの酸化を極力回避しなければならな
い。しかも、加熱温度が前述のような高温であるため
に、炉内雰囲気中のCO2 やH2 Oに含まれるO成分に
よってストリップの酸化が促進されてしまうことから、
このストリップの連続焼鈍雰囲気は少なくとも無酸化雰
囲気若しくは還元雰囲気である必要があり、従ってCO
2 やH2 Oを含む燃焼排ガスを発生するバーナ装置で直
接的に炉内,即ち雰囲気温度を昇温することはできな
い。そこで、このバーナ装置の高温燃焼排ガス若しくは
それによって昇温された気体を前記ラジアントチューブ
内に送給し、当該ラジアントチューブ外壁から炉内への
輻射熱によってストリップを加熱する。従って、炉内雰
囲気を前記無酸化雰囲気若しくは還元雰囲気に維持して
おくことで、ストリップの酸化を回避することができ、
且つ比較的効率よくストリップの加熱を行うことができ
る。
焼鈍操業においては、生産効率を向上するためにストリ
ップの送給速度(通板速度)には下限があり、願わくば
設備効率の問題から加熱帯の大きさ,即ちストリップの
パス長もできるだけ短くしたいという要望に応じて、炉
内,即ちラジアントチューブの温度は所望するストリッ
プの達成温度よりも比較的高く設定せざるを得ない。つ
まり、ラジアントチューブの温度を高くすることによ
り、炉内温度とストリップとの温度差を大きくして、当
該ストリップが速やかに所定の高温まで加熱されるよう
にする必要がある。しかしながら、前述のように要求さ
れるストリップの高温の加熱温度に加えて、更にラジア
ントチューブの温度を高くすることは、当該ラジアント
チューブに相当の熱負荷がかけられることになり、特に
熱応力や高温クリープによってラジアントチューブその
ものが破断してしまう,所謂高温寿命が短くなってしま
う。また、このようにラジアントチューブの設定温度を
高く設定することは、その発熱源であるバーナ装置への
燃料ガス等から算出される燃料原単位(単位加熱物重量
当たりの熱量等)を大きくすることになるから、その分
だけ,コスト高になってしまうという問題もある。
トチューブの高温寿命に関しては、短くなるといっても
凡そ数年といった程度であるのに対して、後者の燃料原
単位の問題は直接的にコストに反映するため、従前にお
いてはやや後者の問題が重視されてきた。その一つは、
ラジアントチューブを加熱するためのバーナ装置の燃焼
効率を上げることであり、ラジアントチューブを加熱し
終えた燃焼排ガスの顕熱を対流式熱交換装置によって燃
焼空気の顕熱に回収し、つまりバーナ装置に供給される
燃焼空気の温度を上げて、当該バーナ装置内における燃
焼効率を向上させるというものである。
リップの予熱を行う。この予熱帯では、前記バーナ装置
の燃焼排ガスの顕熱を、前述と同様の対流式熱交換装置
によって所定の気体の顕熱として回収し、これによりあ
る程度まで加熱された気体を、前記加熱帯の入側,即ち
予熱帯内でストリップに直接吹付けることにより当該ス
トリップの温度を直接的に昇温させることができる。
は、例えばチューブ内に燃焼用の空気や蒸気等の気体を
通しておき、その周囲に燃焼排ガスを流して、当該燃焼
排ガスの顕熱を、チューブを介して気体に伝熱回収する
ものであることから、燃焼排ガスと回収する側の気体と
の間には十分な温度差と広い伝熱面積が必要となる。従
って、燃焼排ガスから十分な熱回収を行うためには大き
な熱交換器が必要となるが、十分な設置スペースがとれ
ないという現状から熱回収率は低く、仮に十分な伝熱面
積が確保できたとしても、前記チューブ内の気体を短時
間で十分な高温まで加熱することは困難である。従っ
て、この対流式熱交換装置を用いてバーナ装置の燃焼効
率を向上するにしても、予熱帯でストリップを予熱する
にしても、燃料原単位或いはラジアントチューブの高温
寿命の向上効果は期待するほどのものではないというの
が現状である。
の手段として、例えば特開平6−288519号公報に
記載される蓄熱式バーナ装置を用いた連続焼鈍度等の連
続熱処理装置が挙げられる。この技術は、対をなす蓄熱
式バーナ装置のうちの一方のバーナ装置で燃焼を行い、
その燃焼排ガスの顕熱を他方の蓄熱式バーナ装置の蓄熱
体に蓄熱し、やがて例えば前記他方の蓄熱式バーナの蓄
熱体の温度が上限温度に達して、それまでの燃焼−蓄熱
循環が限界に達したら、前記一方のバーナ装置の燃焼を
停止し、他方の蓄熱式バーナ装置で燃焼を行うと共に、
例えばその蓄熱式バーナ装置への燃焼空気を蓄熱体を通
過させて燃焼に供することにより、前記燃焼排ガスの顕
熱を当該燃焼空気の顕熱として高い効率で回収すること
が可能となる。従って、この蓄熱式バーナ装置を、前記
連続焼鈍炉等の連続熱処理装置のバーナ装置として用い
ることにより熱回収効率が向上するため、少なくとも燃
料原単位の低減効果は期待することができる。
は、燃焼バーナ装置毎に蓄熱体を備えなければならず、
その分だけ装置単体が複雑化及び大型化してしまう。と
ころが、実際の操業に用いられる連続焼鈍炉等の連続熱
処理装置では、このようなバーナ装置を百本以上、大き
なものでは数百本も備えていることから、それら全てに
蓄熱式バーナ装置を用いようとすると構造が複雑化及び
大型化するのみならず、その制御が非常に煩雑になって
しまい、その分だけ保守や整備も困難になるという問題
も併せ持つ。また、特に従来既存の設備で前記通常のバ
ーナ装置をこれらの蓄熱式バーナ装置に改造すること
は、経済性に劣るばかりでなく、既に限られたスペース
内に設けられている全てのバーナ装置に、更には蓄熱体
を設けることができないという実情もある。
たものであり、加熱帯の出側端部に複数の対をなす蓄熱
式加熱器を備えた蓄熱式加熱装置を配設して、所謂チャ
ンスフリー帯を構成し、各蓄熱式加熱器で雰囲気ガスを
高温に加熱して、それを安定して金属帯に吹付ける,つ
まり高温の雰囲気ガスによる対流熱伝達によって加熱帯
出側での金属帯達成温度を急速に高めることを可能と
し、結果的にそれまでの加熱帯で要求される金属帯の温
度上昇分を小さくすることで炉内,即ちラジアントチュ
ーブに要求される設定温度を低くし、これにより燃料原
単位を低減すると共にラジアントチューブの高温寿命を
向上し、更にこのチャンスフリー帯で前記金属帯への雰
囲気ガスの吹付け及びそれによる金属帯の温度を安定さ
せることのできる金属帯の連続熱処理装置を提供するこ
とを目的とするものである。
めに、本発明のうち請求項1に係る金属帯の連続熱処理
装置は、複数のバーナ装置の燃焼排ガスが夫々供給され
るラジアントチューブを複数備え、所定の雰囲気ガスの
中で、このラジアントチューブからの輻射熱によって連
続的に送給される金属帯を所定の高温まで加熱するため
の加熱帯と、この加熱帯の出側で、当該加熱帯から送給
される金属帯を、当該加熱帯で加熱された温度に所定時
間維持する均熱帯とを備えた金属帯の連続熱処理装置に
おいて、前記加熱帯の出側端部に、前記雰囲気ガスを吸
引して加熱したそれを金属帯に直接吹付ける複数の蓄熱
式加熱器を備えた蓄熱式加熱装置を設け、この蓄熱式加
熱装置は、対をなす蓄熱式加熱器のうちの一方で燃焼と
雰囲気ガスの吸入とによって蓄熱体への蓄熱を行い、他
方で蓄熱体の蓄熱を雰囲気ガスの顕熱に代えて金属帯に
吹付けるように、各蓄熱式加熱器の切換え制御を順次行
う制御手段を備えたことを特徴とするものである。
チューブ等の輻射による加熱方法の限界を考慮したもの
である。周知のように輻射による加熱方法では、高温域
において被加熱物温度と雰囲気温度との差が小さくなる
と、被加熱物温度の上昇は,所謂飽和状態となって時間
をかけても加熱できなくなってしまう。ところで、こう
した輻射による加熱を行う場合に必要なガス輻射につい
て考察すると、例えばCO2 やH2 O等はガス輻射を有
するが、前記ストリップの連続焼鈍炉等で無酸化雰囲気
又は還元雰囲気を達成するために必要なN2 やArには
ガス輻射がなく、そのため前述のようにラジアントチュ
ーブ内に一旦、CO2 やH2 O等を含む燃焼排ガスを供
給し、その輻射熱でストリップを加熱するしかないと考
えられていた。ところが、前記無酸化雰囲気又は還元雰
囲気を達成するために必要なN2やArを相応の高温に
まで加熱することができれば、それを金属帯に直接吹付
けることによる,所謂対流熱伝達で当該金属帯を急速に
加熱することができる。そして、一旦、所定温度まで金
属帯を加熱できれば、その温度は均熱帯で所定時間維持
されるから、とにかく加熱帯の出側までで金属帯を急速
に加熱してでも所定温度に達成すればよい。ところが、
このように雰囲気ガスを相当の高温まで加熱するために
は、前述のような対流熱交換器等を用いてもとても及ば
ない。合わせて、CO2 やH2 O等のO成分を含む燃焼
排ガスを、ストリップ等の金属帯に吹付けることはおろ
か、炉内雰囲気に混入させることも極力回避しなければ
ならないという命題もある。
の加熱器ではバーナ装置を燃焼させるが、その加熱器で
は同時にバーナ装置の燃焼排ガスと(炉内)雰囲気ガス
とを一緒に吸引して蓄熱体に通過させ、その間に燃焼排
ガス及び雰囲気ガスの顕熱を蓄熱体に蓄熱し、他方の蓄
熱式加熱器からは、当該加熱器内で既に十分加熱されて
いる蓄熱体を通過させて不活性ガス等の雰囲気ガスの顕
熱に回収し、これを炉内に直接送給する。この蓄熱式加
熱器を複数備えた蓄熱式加熱装置を加熱帯の出側端部に
設け、これによって送給される金属帯を当該加熱帯の出
側近傍で急速に加熱することができれば、それまでの加
熱帯に要求される金属帯の温度上昇分は小さくなり、そ
の分だけ炉内温度,即ちラジアントチューブに要求され
る温度は低くてよい。ところで、前述のような高温域で
のラジアントチューブの破断寿命は、温度の逆数の指数
関数で与えられ、僅か十数℃から数十℃で二倍から数倍
になることが分かっているから、これによりラジアント
チューブの高温寿命を大幅に向上できると共に、バーナ
装置に供給される燃料ガス等の燃料原単位を低減するこ
とができる。
の連続熱処理装置は、前記蓄熱式加熱装置が、前記蓄熱
式加熱器の対を、金属帯の送給方向に沿って少なくとも
3対以上備えたことを特徴とするものである。
の連続熱処理装置は、前記制御手段が、前記3対以上の
蓄熱式加熱器の対のうち、前記蓄熱体への蓄熱と雰囲気
ガスの吹付けとを切換えている対を除き、前記何れか他
方の蓄熱式加熱器から雰囲気ガスを金属帯に吹付けてい
る対に対して、それらから吹付けられる雰囲気ガスの温
度が金属帯の送給方向に常時平均化されるように、各蓄
熱式加熱器の対の蓄熱体への蓄熱と雰囲気ガスの吹付け
との切換えをずらして行うことを特徴とするものであ
る。
器を用い、このうちの少なくとも1対からは蓄熱された
蓄熱体に雰囲気ガスを通過させて高温の雰囲気ガスとな
し、これを金属帯に吹付け、残りの蓄熱式加熱器の蓄熱
体に蓄熱するように、順次制御弁の開閉制御を行う。こ
の種の蓄熱式加熱器では、例えば蓄熱体若しくはその近
傍の温度が上限値を越えることはできないから、前記蓄
熱体への蓄熱と雰囲気ガスの吹付けとは、前記対をなす
加熱器同志で、適宜のタイミングで切換えられる必要が
ある。そこで、実際に、蓄熱式加熱器が2対だけである
場合には、何れかの対の蓄熱式加熱器で切換えが行われ
ているときには、残りの対の蓄熱式加熱器でのみ金属帯
に高温の雰囲気ガスの吹付けが行われる状況が発生す
る。ここで、前記切換えそのものには、バルブの切換え
時間程度のさほどの時間を要しないから、効率化のため
にも当該切換えが終了したら、直ぐに雰囲気ガスの吹付
けを行うことも可能である。しかしながら、そのように
すると、その間も金属帯は送給され続けているから、そ
の金属帯を送給方向に観察すると、1対の蓄熱式加熱器
のみから高温の雰囲気ガスが吹付けられた箇所と、2対
の蓄熱式加熱器から高温の雰囲気ガスが吹付けられた箇
所とが混在することになり、結果的に送給方向に温度の
バラツキが生じることになる。また、このように蓄熱式
加熱器の切換えタイミングを一致させたのでは、高温の
雰囲気ガスが金属帯に吹付けられていない状況が発生す
ることから、同じく金属帯の送給方向に温度のバラツキ
が生じ、また、何れか一方の対をなす蓄熱式加熱器の切
換えが終了してから、他方の対の切換えが開始されるま
で、当該一方の蓄熱式加熱器の運転を停止しておく,つ
まり常時1対の蓄熱式加熱器のみから高温の雰囲気ガス
が金属帯に吹付けられるようにする方法では、金属帯の
送給方向への温度バラツキは生じないが、極めて効率が
悪い。更に、各蓄熱式加熱器で雰囲気ガスを加熱し、そ
れを金属帯に吹付けている間は、前記蓄熱体の蓄熱は対
流熱伝達によって雰囲気ガスの顕熱に変化しているた
め、蓄熱体の温度が下がると雰囲気ガスの温度も下がる
ことになるから、1対の蓄熱式加熱器から雰囲気ガスを
吹付け続けることは、雰囲気ガスの温度が次第に低下す
ることを意味し、従ってその分だけでも金属帯の送給方
向には温度のバラツキが生じる。従って、3対以上,望
ましくは4対以上の蓄熱式加熱器を用い、それらの蓄熱
体への蓄熱と雰囲気ガスの吹付けとを切換えるタイミン
グが互いに一致しないようにずらして切換えを行うこと
により、その切換えている対を除く蓄熱式加熱器から金
属帯に吹付けられる雰囲気ガスの温度を金属帯の送給方
向に常時平均化することができ、これにより金属帯の送
給方向への温度バラツキを抑制防止することが可能とな
る。
理装置を実施化したストリップ(冷延鋼板)の連続焼鈍
炉の一実施形態を示すものであり、基本的には従来既存
の設備に改造を加えて本発明の実施形態となしたもので
ある。
竪型連続焼鈍炉の構成を示すものであり、この連続焼鈍
炉は順に、コイル巻戻し機,溶接機,洗浄機等を有する
図示しない入側設備、予熱帯(PHS)、加熱帯(H
S)、均熱帯(SS)、必要に応じて板温を調節する図
示されない板温調節帯や熱処理帯、及び剪断機,巻取り
機等の図示しない出側設備から構成される。これらの設
備は設置面積の低減の要求から全てタワー状の竪型に構
築されている。
ず長手方向に溶接されて一連のストリップSとなして入
側設備から連続的に送給された後、予熱帯(PHS)、
加熱帯(HS)、均熱帯(SS)、及び必要な板温調節
帯や熱処理帯を順に通過して最終的には常温まで冷却さ
れる。
(SS)は従来既存のものと同様又はほぼ同様であり、
加熱帯(HS)は入側設備から連続的に送給され、予熱
帯(PHS)で予熱された冷延鋼板を例えば、再結晶温
度以上まで加熱するものであり、具体的には炉内温度が
900〜950℃で、ストリップの温度が700〜80
0℃になるように当該鋼板を加熱する。そして加熱され
た冷延鋼板は均熱帯(SS)で必要な時間保持された
後、板温調節帯に致る。従って、加熱帯(HS)内に通
板されるストリップSの近傍,即ち各パスの周囲には、
従来と同様に図示されない多数のラジアントチューブが
配設され、各ラジアントチューブには通常のバーナ装置
から高温の燃焼排ガスが送給され、当該ラジアントチュ
ーブを通過した燃焼排ガスは一括して、後述する対流式
熱交換装置に送給される。
ない対流式熱交換器が設けられており、前記加熱帯(H
S)のラジアントチューブから排出されてきた燃焼排ガ
スは、既設の排ガス入側配管を通って、予熱帯(PH
S)の一側面に設けられている既設の対流式熱交換器に
供給され、次いで既設の排ガス出側配管を通って図示さ
れない排気ファン側に排気される。また、前記対流式熱
交換器には、予熱帯(PHS)内の雰囲気ガス(この場
合は空気)を吸入する既設の吸気ファンから、既設の空
気入側配管を通って当該雰囲気ガスである空気が供給さ
れ、次いでこの対流式熱交換器で加熱された空気は、既
設の空気出側配管を通って図示されないプレナムチャン
バ等の拡散吹付け装置から当該予熱帯(PHS)内を通
板するストリップSに吹付けられる。つまり、前述のよ
うに、この対流式熱交換器内には図示されない多数のチ
ューブが配設され、このチューブ内に送給された空気
は、その周囲に流れる高温の燃焼排ガスの対流熱伝達に
よって加熱され、プレナムチャンバからストリップSに
吹付けられ、ストリップSを加熱する。
当する最終パス(図1では第25パス)には、蓄熱式加
熱装置1A〜1Dを、通板されるストリップSの両板面
に対向して配設したチャンスフリー帯(CFS)が設け
られている。このチャンスフリー帯の語源は、凡そ以下
のようである。即ち、前述のようにラジアントチューブ
からの輻射熱によって高温に加熱される加熱帯(HS)
内は、前記バーナ装置への燃料ガスの供給量等の制御因
子を制御してから実際に炉温が変化するまでの応答時間
が長く、実際に板厚の異なる鋼板を連続したストリップ
において、当該板厚に応じた板温を確実に達成し且つ燃
料原単位を可及的に低減するためには、その鋼板の諸元
に応じた炉内温度制御を,長時間にわたって設定するプ
ロセス制御と、更に実際の炉温変動を見ながら種々の制
御因子を最適に操作する最適化制御とが必要となる。こ
れに対して、同じ加熱処理にあって、板温を比較的短時
間で調整可能な機能帯があれば、こうした最適化若しく
はプロセス制御を行わずとも、板厚に応じた板温を即座
に得ることができ、その分だけ板温の制御機会に自在性
がある。そこで、このような短時間での板温調節帯をチ
ャンスフリー帯と称する慣習はあるが、それが実際に構
築されることは前述のように殆どなかった。
配設された各蓄熱式加熱装置1A〜1Dは、夫々、例え
ば図2に示すような構成を有する。各蓄熱式加熱装置1
A〜1Dは、夫々、前述のように対をなす2つの蓄熱式
加熱器2AU〜2DU,2AL〜2DLを有し、図2a
は図示上側の蓄熱式加熱器2AU〜2DUでチャンスフ
リー帯(CFS)内の雰囲気ガスを吸引すると共に蓄熱
体への蓄熱を行い、図示下側の蓄熱式加熱器2AL〜2
DLで雰囲気ガスであるHNガスを加熱し、それをチャ
ンスフリー帯(CFS)内に通板されているストリップ
板面に直接吹付けている状態であり(以下、この状態を
MODE−Lとも示す)、図2bはその逆に図示上側の
蓄熱式加熱器2AU〜2DUで雰囲気ガスであるHNガ
スを加熱してストリップ板面に直接吹付け、図示下側の
蓄熱式加熱器2AL〜2DLで雰囲気ガスの吸引と蓄熱
体への蓄熱を行っている状態を示す(以下、この状態を
MODE−Uとも示す)。なお、図2では、ストリップ
の右側板面にしか蓄熱式加熱装置1A〜1Dを配設して
いないが、実際には図1に示すようにストリップの両側
板面に加熱されたHNガスが吹付けられるように、スト
リップの両板面側に蓄熱式加熱装置1A〜1Dを配設し
ていることは言うまでもない。
蓄熱式加熱器2AU〜2DU,2AL〜2DLの夫々
は、例えば図2に示すように、蓄熱体10を内装する蓄
熱体室11の上側及び下側に隣接し、且つ当該蓄熱体室
11の蓄熱体10内に気体を通過させ得る上側室12及
び下側室13を備え、このうち上側室12が、チャンス
フリー帯(CFS)内に通板されるストリップの板面に
対向して開口する開口部に連通されている。また、前記
上側室12内には図示されないバーナ装置が内装されて
おり、このバーナ装置に連通する燃焼空気配管に空気弁
3が,また同じく燃料ガスであるMガス配管にMガス弁
4が設けられている。また、前記下側室13に接続され
る排気配管には排気弁5が、同じく雰囲気ガスであるH
Nガス配管にはHNガス弁6が設けられている。なお、
前記Mガスとは、前記バーナ装置で燃焼を行うための燃
料ガスである。また、HNガスとは、チャンスフリー帯
(CFS)内を無酸化及び還元雰囲気とするためのN2
とH2 との混合ガスであり、周知のようにN2 は主たる
無酸化雰囲気を創成し、H2 は雰囲気ガス中のO成分と
反応して積極的な還元雰囲気を導出する。
のうち、送給されるストリップの通板方向手前,即ち図
1の図示上方から順に、蓄熱式加熱装置1Aに接続され
る蓄熱式加熱器,配管及び弁構成をA系,蓄熱式加熱装
置1Bに接続される蓄熱式加熱器,配管及び弁構成をB
系,蓄熱式加熱装置1Cに接続される蓄熱式加熱器,配
管及び弁構成をC系,蓄熱式加熱装置1Dに接続される
蓄熱式加熱器,配管及び弁構成をD系と表す。また、各
系の蓄熱式加熱装置1A〜1Dのうち、図2で図示上側
の蓄熱式加熱器を上側蓄熱式加熱器2AU〜2DU,図
示下側のものを下側蓄熱式加熱器2AL〜2DL(A〜
Dは夫々,系に対応する)と表し、更に上側蓄熱式加熱
器2AU〜2DUに接続される配管及び弁構造を上側系
と表し、下側蓄熱式加熱器2AL〜2DLに接続される
配管及び弁構造を下側系と表す。
ロセスコンピュータによって、その開閉が制御される。
前述のように各系の蓄熱式加熱装置1A〜1Dでは、夫
々独立して、前述のように上側蓄熱式加熱器2AU〜2
DUと下側蓄熱式加熱器2AL〜2DLとで運転状態を
切換えなければならないが、それらを全ての系で繰返し
説明しても分かりにくいので、運転状態切換えのための
弁の開閉順序を、ここで纏めて説明する。まず、前記図
2aに示すMODE−Lから同図2bに示すMODE−
Uに切換える場合には、それまで上側蓄熱式加熱器2A
U〜2DUに接続されている上側空気弁3,上側Mガス
弁4及び上側排気弁5が開かれ且つHNガス弁6が閉じ
られていると共に、下側蓄熱式加熱器2AL〜2DLに
接続されている下側HNガス弁6が開かれ且つ上側空気
弁3,上側Mガス弁4及び上側排気弁5が閉じられてい
る。つまり、上側蓄熱式加熱器2AU〜2DUの上側室
12内ではバーナ装置が燃焼され、その燃焼排ガスとチ
ャンスフリー帯(CFS)内の雰囲気ガス(HNガス,
約865℃)とが蓄熱体室11内を通過する間に蓄熱体
10に蓄熱が行われ、上側排ガス弁5から排気される
(約200℃以下)(以下、この工程を「燃焼+HNリ
サイクル」とも記す)。一方、下側蓄熱式加熱器2AL
〜2DLでは、HNガスが蓄熱体を通る間に加熱され、
その加熱されたHNガス(約1450℃)がストリップ
の板面に吹付けられて当該ストリップを加熱している
(以下、この工程をHN吹付けとも記す。
ス弁4を閉動作させ、当該Mガス弁4が閉状態となって
から所定時間後に前記上側空気弁3を閉動作させる。次
に、この上側空気弁3が閉状態に移行してから、最適化
された排ガスパージ時間から求めた所定時間後に前記上
側排ガス弁5を閉動作させる。この一連のHN吹付け/
「燃焼+HNリサイクル」の切換えシーケンスの中で、
前記上側系の排気流量や下側HNガス弁6の開度を適切
に設定することにより、前記Mガスと空気との燃焼排ガ
スがチャンスフリー帯(CFS)内に流入することはな
く、また燃料ガスであるMガスが排ガス内に直接流入す
ることもなくなる。
てから所定時間後に、同じく上側HNガス弁6を開動作
させ、それから所定時間後に下側HNガス弁6を閉動作
させる。このとき、重要なのは二つのHNガス弁6が同
時に閉状態となってチャンスフリー帯(CFS)内部が
負圧になり、その結果、燃焼排ガスや外部空気等に含ま
れるO成分がチャンスフリー帯(CFS)内に流入しな
いようにすることであり、従って前記上側HNガス弁6
が開状態になるまでの所要時間が、同じく下側HNガス
弁6が閉状態になるまでの所要時間より短くなるよう
に、前記上側HNガス弁6の開動作から下側HNガス弁
6の閉動作までの所定時間を設定する必要がある。そし
て、その後、前記下側HNガス弁6が閉状態となってか
ら所定時間後に下側排ガス弁5を開動作させ、この下側
排ガス弁5が開状態となってから所定時間後に同じく下
側空気弁3を開動作させ、この下側空気弁3が開状態と
なってから所定時間後に同じく下側Mガス弁4を開動作
させ、これにより下側蓄熱式加熱器2AL〜2DLのバ
ーナ装置が燃焼を開始するために、当該下側蓄熱式加熱
器2AL〜2DLが「燃焼+HNリサイクル」状態とな
り、既に上側蓄熱式加熱器2AU〜2DUはHN吹付け
状態,つまり図2bのMODE−Uになっているため
に、以上でHN吹付け/「燃焼+HNリサイクル」の切
換えシーケンスが終了する。
−Lに切換える場合には、まず前記下側Mガス弁4を閉
動作させ、当該Mガス弁4が閉状態となってから所定時
間後に前記下側空気弁3を閉動作させ、この下側空気弁
3が閉状態に移行してから、前記排ガスパージ時間から
求めた所定時間後に前記下側排ガス弁5を閉動作させ
る。この一連のHN吹付け/「燃焼+HNリサイクル」
の切換えシーケンスの中でも、前記上側系の排気流量や
下側HNガス弁6の開度を適切に設定することにより、
前記Mガスと空気との燃焼排ガスがチャンスフリー帯
(CFS)内に流入することはなく、また燃料ガスであ
るMガスが排ガス内に直接流入することもなくなる。
てから所定時間後に、同じく下側HNガス弁6を開動作
させ、それから前述した所定時間後に下側HNガス弁6
を閉動作させる。このときも、燃焼排ガスや外部空気等
に含まれるO成分がチャンスフリー帯(CFS)内に流
入しないように、前記下側HNガス弁6の開動作から上
側HNガス弁6の閉動作までの所定時間を設定する必要
がある。そして、その後、前記上側HNガス弁6が閉状
態となってから所定時間後に上側排ガス弁5を開動作さ
せ、この上側排ガス弁5が開状態となってから所定時間
後に同じく上側空気弁3を開動作させ、この上側空気弁
3が開状態となってから所定時間後に同じく上側Mガス
弁4を開動作させ、これにより上側蓄熱式加熱器2AU
〜2DUのバーナ装置が燃焼を開始するために当該上側
蓄熱式加熱器2AU〜2DUが「燃焼+HNリサイク
ル」状態となり、既に下側蓄熱式加熱器2AL〜2DL
はHN吹付け状態,つまり図2aのMODE−Lになっ
ているために、以上でHN吹付け/「燃焼+HNリサイ
クル」の切換えシーケンスが終了する。
って実行される前記A系〜D系の全ての蓄熱式加熱装置
1A〜1D及びそれらの各蓄熱式加熱器2AU〜2D
U,2AL〜2DLの制御内容について説明する。この
制御内容をシーケンスチャートとして表したのが図3で
ある。この図3のシーケンスチャートによれば、例えば
前記A系の蓄熱式加熱装置1Aにおいて、前記上側蓄熱
式加熱器2AUと下側蓄熱式加熱器2ALとのHN吹付
け/「燃焼+HNリサイクル」の切換えシーケンスが終
了してから、B系の蓄熱式加熱装置1Bの上側蓄熱式加
熱器2BUと下側蓄熱式加熱器2BLとの切換えシーケ
ンスが開始されるようにし、このB系の蓄熱式加熱装置
1Bの切換えシーケンスが終了してから、C系の蓄熱式
加熱装置1Cの切換えシーケンスが開始されるように
し、このC系の蓄熱式加熱装置1Cの切換えシーケンス
が終了してから、D系の蓄熱式加熱装置1Dの切換えシ
ーケンスが開始されるようにし、このD系の蓄熱式加熱
装置1Dの切換えシーケンスが終了してから、前記A系
の蓄熱式加熱装置1Aにおいて、前記と逆の切換えシー
ケンスが開始されるようにしてある。
いて説明する。まず、本実施形態の連続焼鈍炉の全体的
な作用と目的とを説明する。前記図2に示すように、各
系の蓄熱式加熱装置1A〜1Dの何れかの蓄熱式加熱器
を通ってストリップに吹付けられるHNガス(雰囲気ガ
ス)は、所望するストリップ設定温度800℃より遙に
高い約1450℃程度であるため、これを直接ストリッ
プの両板面に吹付ければ、前記チャンスフリー帯(CF
S)が、例え1パスであっても当該ストリップを急速に
加熱することができる。これは、十分に温度の高い気体
を吹付けて被加熱物を加熱する対流熱伝達において、被
加熱物との伝熱面積,即ちストリップの板面が十分に広
いこと、またストリップが十分に薄いことにも起因して
いる。この温度傾向を、図4の時間−板温変化曲線に示
すと、加熱帯(HS)の最も出側端部に設けられたチャ
ンスフリー帯(CFS)で十分な加熱が得られるという
ことは、それ以前のストリップの板温上昇量を小さくす
ることができ、その分だけ炉内温度,即ちラジアントチ
ューブに要求される設定温度を低くすることができるこ
とを意味する。また、図4には、ラジアントチューブか
らの輻射熱によってのみ800℃のストリップ板温を達
成する従来の場合と、最終工程のチャンスフリー帯で蓄
熱式加熱装置1A〜1Dからの雰囲気ガスの対流熱伝達
を併用する本実施形態の場合とを同時に示しているが、
両曲線より下方部分の面積差が、両方式による凡そのエ
ネルギ差を表していることは容易に推察されよう。この
ような差が発生するのは、前述のように輻射による加熱
方法では、被加熱物と雰囲気温度との差が小さくなる
と、それ以上被加熱物を加熱できなくなって被加熱物温
度が飽和してしまうことに起因している。
チューブへの設定温度低減効果を説明する前に、理解を
容易化するために現行,即ち従来の連続焼鈍炉について
説明する。この従来の連続焼鈍炉における炉温,ラジア
ントチューブの設定温度低減は、図11に示すように、
前記加熱帯のラジアントチューブから得られた燃焼排ガ
スを対流式熱交換器に供給すると共に、当該対流式熱交
換器内に配設されたチューブ内には空気を供給し、この
チューブ内の空気を燃焼排ガスの顕熱からの対流伝熱に
よって加熱し、これを予熱帯内でストリップに吹付けて
当該ストリップを加熱(予熱)することのみである。な
お、加熱帯から送給されるストリップの設定温度は80
0℃である。
に、例えばMガス(高炉ガスとコークス炉ガスの混合ガ
ス)と称する燃料ガスの燃焼熱が前記バーナ装置及びラ
ジアントチューブから供給されるが、実質的には炉体か
らの放散熱やHNガスの排出に伴う損失熱,及びハース
ロールを冷却するためのロール室冷却熱等の損失熱があ
るものの、これらの放散熱や損失熱はさほど大きなもの
ではなく、最も大きいのは、やはりストリップ顕熱と燃
焼排ガスの損失熱であり、このうちのストリップ顕熱は
被加熱物の目標温度が達成されるために必要なものであ
るから度外視する。この従来の連続焼鈍炉では、燃焼排
ガス流量は約63000Nm3 /Hであり、そのときの
燃焼排ガスはダクト(配管)を通るうちに当該ダクトか
らの放散熱によって、対流式熱交換器に到達する時点で
は640℃まで低下する。そして、対流式熱交換器で
は、この燃焼排ガスの顕熱から298℃の空気顕熱しか
回収することができないから、これを予熱帯に送給して
ストリップに吹付けることによって、当該予熱帯の入側
では40℃のストリップ顕熱を、予熱帯の出側,即ち加
熱帯の入側では、120℃までしか高めることができな
い。そのため、加熱帯内の炉温941℃に設定しなけれ
ばならず、この加熱帯での燃料原単位は238Mcal/t
と高い数値になってしまう。
フリー帯での蓄熱式加熱装置では、雰囲気ガス(HNガ
ス)を1450℃といった非常に高温に加熱することが
できるので、これを当該チャンスフリー帯でストリップ
に直接吹付けることによってストリップ顕熱を一気に高
めて800℃を達成させ、逆にそれまでの加熱帯内,つ
まりラジアントチューブの温度を下げて当該ラジアント
チューブの高温寿命を長じると共に、加熱帯内での燃料
原単位を低減してコストの低廉化を図る。この実施形態
では、図5に示すように加熱帯内の温度(図では炉
温),つまりラジアントチューブの温度を、現行より2
0℃低い921℃にすることを目標とする。なお、加熱
帯(チャンスフリー帯)から送給されるストリップの設
定温度は現行と同じ800℃とする。この実施形態で
は、全系の蓄熱式加熱装置からストリップに吹付けられ
るHNガスの顕熱を1450℃で計算する。ここで、前
記加熱帯内の温度を921℃にしたことにより、チャン
スフリー帯に送給されるストリップ顕熱は782℃に相
当し、このストリップをチャンスフリー帯の出側で80
0℃にするためには、前述のようなHNガスをストリッ
プに吹付けて対流熱伝達によりストリップを加熱する場
合、HNガス流量は、HNガスとストリップとの温度
差,つまり図6に示すようにHNガスの温度に反比例す
るから、HNガスの温度が1450℃であるときには約
3500Nm3 /HのHNガス流量を必要とする。ここ
でも、HNガスを高温に加熱して投入できる蓄熱式加熱
装置は、必要とされるHNガス流量を低減できることか
らもエネルギ効率の高いことが分かる。そして、このよ
うにチャンスフリー帯に投入されたHNガスのうち、前
記Mガス及び空気の燃焼排ガスを確実に排気するために
蓄熱式加熱装置にリサイクルされるHNガス流量は約7
00Nm3 /Hとなり、残りの約2500Nm3 /Hは
連通する加熱帯へのHNガス顕熱として流れ込み、更に
残りの約300Nm3 /Hが排ガス顕熱に付加される。
と共に、加熱帯での燃料原単位を、従来より5.5Mca
l/t低い232.5Mcal/tに低減することができた。
次に、ラジアントチューブの温度低減による寿命向上効
果について説明する。図7は縦軸にラジアントチューブ
にかかる発生応力を、横軸に下記1式で表れる材質固有
の定数P値をとり、平均破断応力(図ではAverage Rupt
ure Strength)と最小破断応力(図ではMinimum Ruptur
e Strength)とで両者の相関を表したものである。な
お、平均破断応力とは統計論的にラジアントチューブが
破断してしまう確率が最も高い発生応力と定数P値との
関係を示し、最小破断応力とは95%の確率で破断を回
避できる発生応力と定数P値との関係を示すものであ
る。また、前記ラジアントチューブにかかる発生応力と
は、例えばチューブ自重による曲げ応力,軸方向への熱
応力,断面方向への熱応力及び円周方向への熱応力等の
総和から与えられ、曲げ応力を除く何れもがラジアント
チューブの発生温度の関数として与えられる。本実施形
態におけるラジアントチューブの発生応力の総和は約
0.852kgf/mm2 であった。従って、前記図6の最小
破断応力曲線に従った定数P値は約36.5になる。
命時間である。次に、この定数P値を固定し、炉温(ラ
ジアントチューブ温度)Tによる寿命時間tの関数を求
め、これをラジアントチューブ推定寿命年数として表し
たのが図8である。前記1式からも明らかなように、寿
命時間(寿命年数)tは、ラジアントチューブ温度(炉
温)Tの逆数の指数関数で表されるから、前述のような
高温での使用に際しては、僅かな温度低減が大幅な寿命
年数向上効果となり、例えば現状炉温941℃では僅か
5.5年の推定寿命が、僅か20℃炉温を下げた921
℃で3倍程度の16年まで延長される。前述したよう
に、一体の炉内に百乃至数百本のラジアントチューブを
有する連続焼鈍炉の加熱帯では、この効果は非常に大き
く、単純なラジアントチューブの材料コストのみなら
ず、破断したラジアントチューブを交換するなどの保守
・整備に要するの人的なコストメリットも大きい。
った各蓄熱式加熱器の切換え制御の作用について説明す
る。まず、特定の系の上側及び下側蓄熱式加熱器の蓄熱
体の温度,つまりHNガスの温度を時系列で表すと、図
9のように表れる。このうち実線で示されるのが、実際
にストリップに吹付けられるHNガス温度であり、破線
部分は、ほぼ蓄熱体の温度であると考えられたい。つま
り、この実線部分に相当するHNガス温度は、或る系の
蓄熱式加熱装置の切換えから次の切換えまでの間で次第
に低下してしまうから、単一の系の蓄熱式加熱装置での
みストリップの加熱を行うと、当該ストリップの送給方
向に温度差が生じることになる。
付けられる前記HNガスの平均温度が常時安定するよう
に、前記HNガスがストリップに吹付けられる時間帯を
3等分し、この3等分した時間帯と或る系が必要な切換
え時間との夫々に、前述した4対の蓄熱式加熱器,つま
りA系〜D系の蓄熱式加熱装置の切換え時間をずらして
配設し、これにより何れか3つの系の蓄熱式加熱装置か
ら前記3等分された前期,中期及び後期に相当するHN
ガスが常時吹付けられるようにした。この図9に示すH
Nガス温度変化を、前記図3のシーケンスチャートに対
応させてみると、全系の蓄熱式加熱装置の蓄熱式加熱器
2AU〜2DU,2AL〜2DLからのHNガス温度は
図10で示すようになる。ここで、例えば時間帯T1 に
ついて見ると、A系の蓄熱式加熱器は何れも切換え中で
あり、B系の上側蓄熱式加熱器2BUから後期,つまり
低温のHNガスがストリップに吹付けられ、以下同様に
C系の上側蓄熱式加熱器2CUから中期,つまり中温の
HNガスが吹付けられ、D系の上側蓄熱式加熱器2DU
から前期,つまり高温のHNガスが吹付けられ、全体で
平均化されるようになっている。勿論、前述したHNガ
スの対流熱伝達で最も支配的なのは、これらのうちの最
も高い温度のHNガスであるが、連続焼鈍炉等のように
ストリップの通板速度が速い場合には、平均化されたH
Nガス温度でストリップの加熱効率を評価してもよい。
熱式加熱器が切換え中であり、A系の下側蓄熱式加熱器
2ALからは高温の,C系の上側蓄熱式加熱器2CUか
ら低温の,D系の上側蓄熱式加熱器2DUから中温のH
Nガスがストリップに吹付けられることになり、次の時
間帯T3 では、C系の蓄熱式加熱器が切換え中であり、
A系の下側蓄熱式加熱器2ALからは中温の,B系の下
側蓄熱式加熱器2BLから高温の,D系の上側蓄熱式加
熱器2DUから低温のHNガスがストリップに吹付けら
れることになり、次の時間帯T4 では、D系の蓄熱式加
熱器が切換え中であり、A系の下側蓄熱式加熱器2AL
からは低温の,B系の下側蓄熱式加熱器2BLから中温
の,C系の下側蓄熱式加熱器2CLから高温のHNガス
がストリップに吹付けられることになり、次の時間帯T
5 では、A系の蓄熱式加熱器が切換え中であり、B系の
下側蓄熱式加熱器2BLからは低温の,C系の下側蓄熱
式加熱器2CLから中温の,D系の下側蓄熱式加熱器2
DLから高温のHNガスがストリップに吹付けられるこ
とになり、次の時間帯T6 では、B系の蓄熱式加熱器が
切換え中であり、A系の上側蓄熱式加熱器2AUからは
高温の,C系の下側蓄熱式加熱器2CLから低温の,D
系の下側蓄熱式加熱器2DLから中温のHNガスがスト
リップに吹付けられることになり、次の時間帯T7 で
は、C系の蓄熱式加熱器が切換え中であり、A系の上側
蓄熱式加熱器2AUからは中温の,B系の上側蓄熱式加
熱器2BUから高温の,D系の下側蓄熱式加熱器2DL
から低温のHNガスがストリップに吹付けられることに
なり、次の時間帯T8 では、D系の蓄熱式加熱器が切換
え中であり、A系の上側蓄熱式加熱器2AUからは低温
の,B系の上側蓄熱式加熱器2BUから中温の,C系の
上側蓄熱式加熱器2CUから高温のHNガスがストリッ
プに吹付けられることになり、次の時間帯T1 で前記時
間帯T1 に戻る。
器,つまりA系〜D系の蓄熱式加熱装置切換えシーケン
スによれば、各系の蓄熱式加熱装置,即ち各対の蓄熱式
加熱器の切換え時間をずらすことにより、時間と共に低
下する各蓄熱式加熱装置からのHNガス温度を適切に組
合せてストリップの温度を安定化させることができる。
帯でストリップに吹付けられる気体を、H2 とN2 との
混合ガスからなづHNガスとした場合についてのみ詳述
したが、このチャンスフリー帯でストリップに吹付けら
れる気体は、雰囲気を維持可能な如何なる雰囲気ガスで
あってもよい。また、連続熱処理される金属帯もストリ
ップに限定されるものではない。
によって金属帯を加熱するチャンスフリー帯を加熱帯内
の出側端部に並設した場合についてのみ詳述したが、こ
のチャンスフリー帯は、必ずしも加熱帯内部である必要
はないし、また加熱帯内に並設した場合には、これを特
にチャンスフリー帯と称さずともよい。
続焼鈍する連続焼鈍炉についてのみ詳述したが、本発明
の連続熱処理装置は、少なくとも加熱帯と均熱帯とを有
する連続熱処理装置であれば如何なるものにでも同様に
転用することができる。
連続熱処理装置によれば、送給される金属帯を当該加熱
帯の出側近傍で急速に加熱することができるので、それ
までの加熱帯に要求される金属帯の温度上昇分は小さく
なり、その分だけ炉内温度,即ちラジアントチューブに
要求される温度は低くてよいことから、このような高温
域でのラジアントチューブの破断寿命を大幅に向上でき
ると共に、バーナ装置に供給される燃料ガス等の燃料原
単位を低減することができる。
熱式加熱器を用い、それらの蓄熱体への蓄熱と雰囲気ガ
スの吹付けとを切換えるタイミングが互いに一致しない
ようにずらして切換えを行うことにより、その切換えて
いる対を除く蓄熱式加熱器から金属帯に吹付けられる雰
囲気ガスの温度を金属帯の送給方向に常時平均化するこ
とができ、これにより金属帯の送給方向への温度バラツ
キを抑制防止することが可能となる。
に展開した一実施形態を示す概略構成図である。
の概略構成図である。
トである。
時変化の説明図である。
る。
流量と温度との関係の説明図である。
図を炉温との関係に置換した説明図である。
される雰囲気ガス温度の経時変化の説明図である。
蓄熱式加熱装置から吹出される雰囲気ガス温度の経時変
化の説明図である。
図である。
である。
Claims (3)
- 【請求項1】 複数のバーナ装置の燃焼排ガスが夫々供
給されるラジアントチューブを複数備え、所定の雰囲気
ガスの中で、このラジアントチューブからの輻射熱によ
って連続的に送給される金属帯を所定の高温まで加熱す
るための加熱帯と、この加熱帯の出側で、当該加熱帯か
ら送給される金属帯を、当該加熱帯で加熱された温度に
所定時間維持する均熱帯とを備えた金属帯の連続熱処理
装置において、前記加熱帯の出側端部に、前記雰囲気ガ
スを吸引して加熱したそれを金属帯に直接吹付ける複数
の蓄熱式加熱器を備えた蓄熱式加熱装置を設け、この蓄
熱式加熱装置は、対をなす蓄熱式加熱器のうちの一方で
燃焼と雰囲気ガスの吸入とによって蓄熱体への蓄熱を行
い、他方で蓄熱体の蓄熱を雰囲気ガスの顕熱に代えて金
属帯に吹付けるように、各蓄熱式加熱器の切換え制御を
順次行う制御手段を備えたことを特徴とする金属帯の連
続熱処理装置。 - 【請求項2】 前記蓄熱式加熱装置は、前記蓄熱式加熱
器の対を、金属帯の送給方向に沿って少なくとも3対以
上備えたことを特徴とする請求項1に記載の金属帯の連
続熱処理装置。 - 【請求項3】 前記制御手段は、前記3対以上の蓄熱式
加熱器の対のうち、前記蓄熱体への蓄熱と雰囲気ガスの
吹付けとを切換えている対を除き、前記何れか他方の蓄
熱式加熱器から雰囲気ガスを金属帯に吹付けている対に
対して、それらから吹付けられる雰囲気ガスの温度が金
属帯の送給方向に常時平均化されるように、各蓄熱式加
熱器の対の蓄熱体への蓄熱と雰囲気ガスの吹付けとの切
換えをずらして行うことを特徴とする請求項2に記載の
金属帯の連続熱処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25956496A JP4110584B2 (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 金属帯の連続熱処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25956496A JP4110584B2 (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 金属帯の連続熱処理装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10102151A true JPH10102151A (ja) | 1998-04-21 |
| JP4110584B2 JP4110584B2 (ja) | 2008-07-02 |
Family
ID=17335884
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25956496A Expired - Fee Related JP4110584B2 (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 金属帯の連続熱処理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4110584B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018111881A (ja) * | 2017-01-12 | 2018-07-19 | 日立金属株式会社 | マルテンサイト系ステンレス鋼帯の製造方法 |
| CN111944982A (zh) * | 2020-09-15 | 2020-11-17 | 大连万通能源装备有限公司 | 新型节能降耗连续式铸管退火炉系统 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101568547B1 (ko) | 2013-12-25 | 2015-11-11 | 주식회사 포스코 | 스트립의 연속소둔 장치 및 그 연속소둔 방법 |
-
1996
- 1996-09-30 JP JP25956496A patent/JP4110584B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018111881A (ja) * | 2017-01-12 | 2018-07-19 | 日立金属株式会社 | マルテンサイト系ステンレス鋼帯の製造方法 |
| CN111944982A (zh) * | 2020-09-15 | 2020-11-17 | 大连万通能源装备有限公司 | 新型节能降耗连续式铸管退火炉系统 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP4110584B2 (ja) | 2008-07-02 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CA1246338A (en) | Method and apparatus for heating a strip of metallic material in a continuous annealing furnace | |
| WO1996017215A1 (en) | Non-oxidizing heating method and apparatus therefor | |
| KR100433591B1 (ko) | 금속띠의연속열처리장치 | |
| JPH10102151A (ja) | 金属帯の連続熱処理装置 | |
| JP2005226157A (ja) | 連続焼鈍炉の炉温制御方法および炉温制御装置 | |
| JPS6344805B2 (ja) | ||
| JPH0953114A (ja) | 加熱炉の燃焼制御方法 | |
| JP3767029B2 (ja) | 金属帯の連続熱処理装置 | |
| JP2021134997A (ja) | 連続式鋼材加熱炉の冷却装置及び冷却方法 | |
| JP2006144104A (ja) | 溶融亜鉛メッキ用鋼板の連続焼鈍装置及び連続焼鈍方法 | |
| JP3328456B2 (ja) | 加熱炉の操業方法 | |
| JPS5811493B2 (ja) | 冷延鋼帯の連続焼鈍設備 | |
| JP4418053B2 (ja) | 連続焼鈍炉 | |
| JPH06322434A (ja) | 加熱炉の操業方法及び加熱炉設備 | |
| JPH08319520A (ja) | 連続焼鈍炉 | |
| JPH0320405A (ja) | 多帯式連続加熱炉の炉内温度変更方法 | |
| JPH11279649A (ja) | 鋼片の加熱装置および加熱方法 | |
| JPH0553848B2 (ja) | ||
| Astesiano et al. | Strip Annealing Furnaces for New Galvanizing Lines | |
| JP3890538B2 (ja) | 連続加熱方法および装置 | |
| JPH10195545A (ja) | 連続焼鈍設備の予備加熱方法 | |
| JPH09256071A (ja) | 連続焼鈍方法および装置 | |
| JPS6233006Y2 (ja) | ||
| CN117701868A (zh) | 一种快速连退带钢生产线 | |
| JPH07126759A (ja) | 金属帯の加熱方法および加熱装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050719 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060829 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061023 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080318 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080331 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110418 Year of fee payment: 3 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |