JPH10102221A - 耐摩耗性のすぐれたFe基焼結合金製バルブシート - Google Patents
耐摩耗性のすぐれたFe基焼結合金製バルブシートInfo
- Publication number
- JPH10102221A JPH10102221A JP25458396A JP25458396A JPH10102221A JP H10102221 A JPH10102221 A JP H10102221A JP 25458396 A JP25458396 A JP 25458396A JP 25458396 A JP25458396 A JP 25458396A JP H10102221 A JPH10102221 A JP H10102221A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alloy
- wear resistance
- valve seat
- copper
- based sintered
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Powder Metallurgy (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐摩耗性のすぐれたFe基焼結合金製バルブ
シートを提供する。 【解決手段】 バルブシートが、重量%で、C:0.5
〜2%、Si:0.05〜1%、Co:5〜15%、M
o:1〜6%、Cr:1〜6%、Ni:0.5〜2%、
Nb:0.05〜1%を含有し、残りがFeと不可避不
純物からなる全体組成、合金鋼の素地に、Co−Mo−
Cr系合金からなる高温耐摩耗性Co基合金硬質粒子
が、5〜20面積%の割合で分散分布した組織、および
5〜25%の気孔率をもったFe基焼結合金からなり、
さらに必要に応じてこれに銅または銅合金、あるいは鉛
または鉛合金を溶浸したものからなる。
シートを提供する。 【解決手段】 バルブシートが、重量%で、C:0.5
〜2%、Si:0.05〜1%、Co:5〜15%、M
o:1〜6%、Cr:1〜6%、Ni:0.5〜2%、
Nb:0.05〜1%を含有し、残りがFeと不可避不
純物からなる全体組成、合金鋼の素地に、Co−Mo−
Cr系合金からなる高温耐摩耗性Co基合金硬質粒子
が、5〜20面積%の割合で分散分布した組織、および
5〜25%の気孔率をもったFe基焼結合金からなり、
さらに必要に応じてこれに銅または銅合金、あるいは鉛
または鉛合金を溶浸したものからなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ディーゼルエン
ジンやガソリンエンジンなどの内燃機関の構造部材であ
るFe基焼結合金製バルブシートに関するものである。
ジンやガソリンエンジンなどの内燃機関の構造部材であ
るFe基焼結合金製バルブシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関のFe基焼結合金製バル
ブシートとしては、例えば特開昭55−164063号
公報や特開昭58−178073号公報などに記載され
るように、硬質粒子分散型のFe基焼結合金で構成され
たものが多く提案されている。
ブシートとしては、例えば特開昭55−164063号
公報や特開昭58−178073号公報などに記載され
るように、硬質粒子分散型のFe基焼結合金で構成され
たものが多く提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年の内燃機関
の高出力化および大型化はめざましく、これに伴ない、
内燃機関の構造部材であるバルブシートは、より一段の
高温環境下での稼働を余儀なくされるが、上記の従来F
e基焼結合金製バルブシートはじめ、その他多くのバル
ブシートをより一段の高温環境下で用いた場合、摩耗進
行が急激に促進されるようになり、比較的短時間で使用
寿命に至るのが現状である。
の高出力化および大型化はめざましく、これに伴ない、
内燃機関の構造部材であるバルブシートは、より一段の
高温環境下での稼働を余儀なくされるが、上記の従来F
e基焼結合金製バルブシートはじめ、その他多くのバル
ブシートをより一段の高温環境下で用いた場合、摩耗進
行が急激に促進されるようになり、比較的短時間で使用
寿命に至るのが現状である。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
上述のような観点から、特に高温環境にさらされても、
すぐれた耐摩耗性を発揮するバルブシートを開発すべく
研究を行なった結果、バルブシートを、重量%で(以
下、組成に関する%は重量を示す)、 C:0.5〜2%、 Si:0.05〜1%、 Co:5〜15%、 Mo:1〜6%、 Cr:1〜6%、 Ni:0.5〜2%、 Nb:0.05〜1%、を含有し、残りがFeと不可避
不純物からなる全体組成、合金鋼の素地に、Co−Mo
−Cr系合金からなるCo基合金硬質粒子が、光学顕微
鏡組織写真で観察して、合量で5〜20面積%の割合で
分散分布した組織、および5〜25%の気孔率、を有す
るFe基焼結合金で構成すると、この結果のFe基焼結
合金製バルブシートにおいては、特に上記硬質粒子が高
温耐摩耗性にすぐれていることから、これによってより
高温下での使用に際してもすぐれた耐摩耗性が確保さ
れ、またこれに銅または銅合金を溶浸させると熱伝導性
および強度が向上し、さらに鉛または鉛合金を溶浸させ
ると潤滑性、制振性、および被削性が向上するようにな
るという研究結果を得たのである。
上述のような観点から、特に高温環境にさらされても、
すぐれた耐摩耗性を発揮するバルブシートを開発すべく
研究を行なった結果、バルブシートを、重量%で(以
下、組成に関する%は重量を示す)、 C:0.5〜2%、 Si:0.05〜1%、 Co:5〜15%、 Mo:1〜6%、 Cr:1〜6%、 Ni:0.5〜2%、 Nb:0.05〜1%、を含有し、残りがFeと不可避
不純物からなる全体組成、合金鋼の素地に、Co−Mo
−Cr系合金からなるCo基合金硬質粒子が、光学顕微
鏡組織写真で観察して、合量で5〜20面積%の割合で
分散分布した組織、および5〜25%の気孔率、を有す
るFe基焼結合金で構成すると、この結果のFe基焼結
合金製バルブシートにおいては、特に上記硬質粒子が高
温耐摩耗性にすぐれていることから、これによってより
高温下での使用に際してもすぐれた耐摩耗性が確保さ
れ、またこれに銅または銅合金を溶浸させると熱伝導性
および強度が向上し、さらに鉛または鉛合金を溶浸させ
ると潤滑性、制振性、および被削性が向上するようにな
るという研究結果を得たのである。
【0005】この発明は、上記の研究結果にもとづいて
なされたものであって、 C:0.5〜2%、 Si:0.05〜1%、 Co:5〜15%、 Mo:1〜6%、 Cr:1〜6%、 Ni:0.5〜2%、 Nb:0.05〜1%、を含有し、残りがFeと不可避
不純物からなる全体組成、合金鋼の素地中に、Co−M
o−Cr系合金からなる高温耐摩耗性Co基合金硬質粒
子が、光学顕微鏡組織写真で観察して、5〜20面積%
の割合で分散分布した組織、および5〜25%の気孔
率、を有するFe基焼結合金で構成し、さらに必要に応
じてこれに銅または銅合金、あるいは鉛または鉛合金を
溶浸してなる耐摩耗性のすぐれFe基焼結合金製バルブ
シートに特徴を有するものである。
なされたものであって、 C:0.5〜2%、 Si:0.05〜1%、 Co:5〜15%、 Mo:1〜6%、 Cr:1〜6%、 Ni:0.5〜2%、 Nb:0.05〜1%、を含有し、残りがFeと不可避
不純物からなる全体組成、合金鋼の素地中に、Co−M
o−Cr系合金からなる高温耐摩耗性Co基合金硬質粒
子が、光学顕微鏡組織写真で観察して、5〜20面積%
の割合で分散分布した組織、および5〜25%の気孔
率、を有するFe基焼結合金で構成し、さらに必要に応
じてこれに銅または銅合金、あるいは鉛または鉛合金を
溶浸してなる耐摩耗性のすぐれFe基焼結合金製バルブ
シートに特徴を有するものである。
【0006】なお、この発明のバルブシートは、 素地
形成用合金粉末として、 C:0.2〜3%、 Ni:0.5〜5%、 Cr:0.5〜8%、 Nb:0.05〜1.5
%、を含有し、さらに必要に応じて、 Co:0.3〜10%、 Mo:0.2〜6%、 Si:0.1〜1%、のうちの1種または2種以上、を
含有し、残りがFeと不可避不純物からなる組成を有す
る合金鋼粉末、また、硬質粒子形成用合金粉末として、 Mo:20〜35%、 Cr:5〜10%、 Si:1〜4%、を含有し、残りがCoと不可避不純物
からなる組成を有するCo−Mo−Cr系合金からなる
Co基合金粉末、を原料粉末として用い、これら原料粉
末を所定の割合に配合し、以下通常の条件で、混合し、
所定の形状にプレス成形し、焼結し、さらに必要に応じ
て銅または銅合金、あるいは鉛または鉛合金を溶浸する
ことによって製造される。また、上記の素地形成用原料
粉末については、上記合金鋼粉末に代って、要素粉末、
あるいは要素粉末と合金粉末を用い、これらを上記合金
鋼粉末と同じ組成をもつように配合したものを原料粉末
として用いてもよい。
形成用合金粉末として、 C:0.2〜3%、 Ni:0.5〜5%、 Cr:0.5〜8%、 Nb:0.05〜1.5
%、を含有し、さらに必要に応じて、 Co:0.3〜10%、 Mo:0.2〜6%、 Si:0.1〜1%、のうちの1種または2種以上、を
含有し、残りがFeと不可避不純物からなる組成を有す
る合金鋼粉末、また、硬質粒子形成用合金粉末として、 Mo:20〜35%、 Cr:5〜10%、 Si:1〜4%、を含有し、残りがCoと不可避不純物
からなる組成を有するCo−Mo−Cr系合金からなる
Co基合金粉末、を原料粉末として用い、これら原料粉
末を所定の割合に配合し、以下通常の条件で、混合し、
所定の形状にプレス成形し、焼結し、さらに必要に応じ
て銅または銅合金、あるいは鉛または鉛合金を溶浸する
ことによって製造される。また、上記の素地形成用原料
粉末については、上記合金鋼粉末に代って、要素粉末、
あるいは要素粉末と合金粉末を用い、これらを上記合金
鋼粉末と同じ組成をもつように配合したものを原料粉末
として用いてもよい。
【0007】つぎに、この発明のバルブシートにおい
て、これを構成するFe基焼結合金の全体組成、硬質粒
子の割合、および気孔率を上記の通りに限定した理由を
説明する。 (A) 成分組成 (a) C C成分には、素地に固溶して、これを強化するほか、素
地に分散する炭化物を形成して素地の耐摩耗性を向上さ
せ、さらに硬質粒子に含有して耐摩耗性を向上させる作
用があるが、その含有量が0.5%未満では前記作用に
所望の向上効果が得られず、一方その含有量が2%を越
えると、相手攻撃性が急激に増大するようになることか
ら、その含有量を0.5〜2%、望ましくは0.7〜
1.3%と定めた。
て、これを構成するFe基焼結合金の全体組成、硬質粒
子の割合、および気孔率を上記の通りに限定した理由を
説明する。 (A) 成分組成 (a) C C成分には、素地に固溶して、これを強化するほか、素
地に分散する炭化物を形成して素地の耐摩耗性を向上さ
せ、さらに硬質粒子に含有して耐摩耗性を向上させる作
用があるが、その含有量が0.5%未満では前記作用に
所望の向上効果が得られず、一方その含有量が2%を越
えると、相手攻撃性が急激に増大するようになることか
ら、その含有量を0.5〜2%、望ましくは0.7〜
1.3%と定めた。
【0008】(b) Si Si成分には、素地に固溶して、これの硬さを高め、も
って耐摩耗性を向上させる作用があるが、その含有量が
0.05%未満では前記作用に所望の効果が得られず、
一方その含有量が1%を越えると強度が低下するように
なることから、その含有量を0.05〜1%、望ましく
は0.3〜0.7%と定めた。
って耐摩耗性を向上させる作用があるが、その含有量が
0.05%未満では前記作用に所望の効果が得られず、
一方その含有量が1%を越えると強度が低下するように
なることから、その含有量を0.05〜1%、望ましく
は0.3〜0.7%と定めた。
【0009】(c) Mo Mo成分には、素地においては、これを固溶強化し、か
つ硬質粒子では炭化物を形成して耐摩耗性を向上させる
作用があるが、その含有量が1%未満では所望の耐摩耗
性向上効果が得られず、一方その含有量が6%を越える
と相手攻撃性が増大するようになることから、その含有
量を1〜6%、望ましくは2.5〜4.5%と定めた。
つ硬質粒子では炭化物を形成して耐摩耗性を向上させる
作用があるが、その含有量が1%未満では所望の耐摩耗
性向上効果が得られず、一方その含有量が6%を越える
と相手攻撃性が増大するようになることから、その含有
量を1〜6%、望ましくは2.5〜4.5%と定めた。
【0010】(d) Co Co成分には、素地にあっては、これを固溶強化し、ま
た硬質粒子ではこれの高温耐摩耗性向上に寄与する作用
があるが、その含有量が5%未満では前記作用に所望の
効果が得られず、一方その含有量が15%を越えると、
バルブシート自体の耐摩耗性が低下するようになること
から、その含有量を5〜15%、望ましくは7〜13%
と定めた。
た硬質粒子ではこれの高温耐摩耗性向上に寄与する作用
があるが、その含有量が5%未満では前記作用に所望の
効果が得られず、一方その含有量が15%を越えると、
バルブシート自体の耐摩耗性が低下するようになること
から、その含有量を5〜15%、望ましくは7〜13%
と定めた。
【0011】(e) Cr Cr成分には、素地にあっては、これを固溶強化し、ま
た硬質粒子では、Moと共に炭化物を形成し、さらに金
属間化合物を形成して、Coとの共存下で高温耐摩耗性
向上に寄与する作用があるが、その含有量が1%未満で
は前記作用に所望の効果が得られず、一方その含有量が
6%を越えると焼結性が低下し、バルブシートに所望の
強度を確保することができなくなることから、その含有
量を1〜6%、望ましくは2.5〜4.5%と定めた。
た硬質粒子では、Moと共に炭化物を形成し、さらに金
属間化合物を形成して、Coとの共存下で高温耐摩耗性
向上に寄与する作用があるが、その含有量が1%未満で
は前記作用に所望の効果が得られず、一方その含有量が
6%を越えると焼結性が低下し、バルブシートに所望の
強度を確保することができなくなることから、その含有
量を1〜6%、望ましくは2.5〜4.5%と定めた。
【0012】(f) Ni Ni成分には、素地および硬質粒子に固溶して、これを
強化する作用があるが、その含有量が0.5%未満では
前記作用に所望の効果が得られず、一方その含有量が2
%を越えると耐摩耗性が低下するようになることから、
その含有量を0.5〜2%、望ましくは1〜1.5%と
定めた。
強化する作用があるが、その含有量が0.5%未満では
前記作用に所望の効果が得られず、一方その含有量が2
%を越えると耐摩耗性が低下するようになることから、
その含有量を0.5〜2%、望ましくは1〜1.5%と
定めた。
【0013】(h) Nb Nb成分には、素地に固溶して、これの耐熱性を向上さ
せ、高温耐摩耗性の向上に寄与する作用があるが、その
含有量が0.05%未満では前記作用に所望の効果が得
られず、一方その含有量が1%を越えると相手攻撃性が
増すようになることから、その含有量を0.05〜1
%、望ましくは0.3〜0.7%と定めた。
せ、高温耐摩耗性の向上に寄与する作用があるが、その
含有量が0.05%未満では前記作用に所望の効果が得
られず、一方その含有量が1%を越えると相手攻撃性が
増すようになることから、その含有量を0.05〜1
%、望ましくは0.3〜0.7%と定めた。
【0014】 (B) 硬質粒子の割合硬質粒子の割合が5面積%未満
では所望の耐摩耗性を確保することができず、一方その
割合が20面積%を越えると相手攻撃性が急激に増大す
るばかりでなく、強度も低下するようになることから、
その全体割合を5〜20面積%、望ましくは7〜15面
積%と定めた。
では所望の耐摩耗性を確保することができず、一方その
割合が20面積%を越えると相手攻撃性が急激に増大す
るばかりでなく、強度も低下するようになることから、
その全体割合を5〜20面積%、望ましくは7〜15面
積%と定めた。
【0015】(C) 気孔率 10%未満の気孔率では保油効果による潤滑性向上効果
が期待できないばかりでなく、銅および銅合金や鉛およ
び鉛合金の溶浸が不均一になって、これら溶浸による効
果を十分に発揮させることができず、一方気孔率が25
%を越えると強度および耐摩耗性の低下が避けられない
ことから、気孔率を5〜25%、望ましくは10〜20
%と定めた。
が期待できないばかりでなく、銅および銅合金や鉛およ
び鉛合金の溶浸が不均一になって、これら溶浸による効
果を十分に発揮させることができず、一方気孔率が25
%を越えると強度および耐摩耗性の低下が避けられない
ことから、気孔率を5〜25%、望ましくは10〜20
%と定めた。
【0016】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明のバルブシート
を実施例により具体的に説明する。まず、原料粉末とし
て、それぞれ表1、2に示される平均粒径および成分組
成をもった素地形成用合金粉末M−1〜M−15、およ
び硬質粒子形成用合金粉末H−1〜H−6を用意し、こ
れら原料粉末を表3に示される組合せで所定の割合に配
合し、ステアリン酸亜鉛:1%を加えてミキサーにて3
0分間混合し後、5〜7ton /cm2 の範囲内の所定の圧
力で圧粉体にプレス成形し、この圧粉体を500℃に3
0分間保持して脱脂し、アンモニア分解ガス雰囲気中、
1170〜1250℃の範囲内の所定温度に1時間保持
の条件で焼結して、表4〜7に示される全体組成、硬質
粒子の割合(100倍の光学顕微鏡組織写真にもとづい
て画像解析装置にて測定)、および気孔率を有するFe
基焼結合金で構成され、外径:34mm×最小内径:27
mm×厚さ:7.2mmの寸法をもった本発明バルブシート
1〜15および比較バルブシート1、2をそれぞれ製造
した。なお、上記比較バルブシート1、2は、いずれも
硬質粒子の割合がこの発明の範囲から外れ、これによっ
て全体組成もこの発明の組成範囲から外れるようになっ
たものである。
を実施例により具体的に説明する。まず、原料粉末とし
て、それぞれ表1、2に示される平均粒径および成分組
成をもった素地形成用合金粉末M−1〜M−15、およ
び硬質粒子形成用合金粉末H−1〜H−6を用意し、こ
れら原料粉末を表3に示される組合せで所定の割合に配
合し、ステアリン酸亜鉛:1%を加えてミキサーにて3
0分間混合し後、5〜7ton /cm2 の範囲内の所定の圧
力で圧粉体にプレス成形し、この圧粉体を500℃に3
0分間保持して脱脂し、アンモニア分解ガス雰囲気中、
1170〜1250℃の範囲内の所定温度に1時間保持
の条件で焼結して、表4〜7に示される全体組成、硬質
粒子の割合(100倍の光学顕微鏡組織写真にもとづい
て画像解析装置にて測定)、および気孔率を有するFe
基焼結合金で構成され、外径:34mm×最小内径:27
mm×厚さ:7.2mmの寸法をもった本発明バルブシート
1〜15および比較バルブシート1、2をそれぞれ製造
した。なお、上記比較バルブシート1、2は、いずれも
硬質粒子の割合がこの発明の範囲から外れ、これによっ
て全体組成もこの発明の組成範囲から外れるようになっ
たものである。
【0017】さらに、上記本発明バルブシート1〜15
および比較バルブシート1、2を本体とし、これのそれ
ぞれの上面に、純銅、Cu−3%Co合金(以下、Cu
合金1という)またはCu−3%Fe−2%Mn−2%
Zn合金(以下、Cu合金2という)の溶浸材を表8に
示される組合せで載置し、この状態でメタン変成ガス雰
囲気中、温度:1100℃に15分間保持の条件で銅ま
たは銅合金の溶浸処理を施すことにより本発明銅溶浸バ
ルブシート1〜15および比較銅溶浸バルブシート1、
2をそれぞれ製造した。また、同じく上記本発明バルブ
シート1〜15および比較バルブシート1、2を本体と
し、これに表9に示される組合せで、純鉛、Pb−4%
Sb合金(以下、合金aという)、またはPb−5%S
n合金(以下、合金bという)の溶浸材の加熱浴中に、
窒素雰囲気中、浴表面に8kg/cm2 の圧力を付加した状
態で1時間浸漬の条件で鉛または鉛合金の溶浸処理を施
すことにより本発明鉛溶浸バルブシート1〜15および
比較鉛溶浸バルブシート1、2をそれぞれ製造した。
および比較バルブシート1、2を本体とし、これのそれ
ぞれの上面に、純銅、Cu−3%Co合金(以下、Cu
合金1という)またはCu−3%Fe−2%Mn−2%
Zn合金(以下、Cu合金2という)の溶浸材を表8に
示される組合せで載置し、この状態でメタン変成ガス雰
囲気中、温度:1100℃に15分間保持の条件で銅ま
たは銅合金の溶浸処理を施すことにより本発明銅溶浸バ
ルブシート1〜15および比較銅溶浸バルブシート1、
2をそれぞれ製造した。また、同じく上記本発明バルブ
シート1〜15および比較バルブシート1、2を本体と
し、これに表9に示される組合せで、純鉛、Pb−4%
Sb合金(以下、合金aという)、またはPb−5%S
n合金(以下、合金bという)の溶浸材の加熱浴中に、
窒素雰囲気中、浴表面に8kg/cm2 の圧力を付加した状
態で1時間浸漬の条件で鉛または鉛合金の溶浸処理を施
すことにより本発明鉛溶浸バルブシート1〜15および
比較鉛溶浸バルブシート1、2をそれぞれ製造した。
【0018】つぎに、この結果得られた各種のバルブシ
ートについて、バルブシート台上摩耗試験機を用い、 バルブの材質:SUH−3、 バルブの加熱温度:750℃、 バルブの着座回数:3100回/min 、 雰囲気:0.4kg/cm2 の圧力のプロパンガスと、流
量:1.5l/min の酸素ガスによる燃焼ガス、 バルブシートの加熱温度(水冷):300〜400℃、 着座荷重:25kg、 試験時間:1.5時間の連続運転と10分間の停止を1
サイクルとして20サイクル、 の条件で摩耗試験を行ない、バルブシートの最大摩耗深
さと相手材であるバルブの最大摩耗深さを測定した。こ
れらの測定結果を表6〜8に示した。
ートについて、バルブシート台上摩耗試験機を用い、 バルブの材質:SUH−3、 バルブの加熱温度:750℃、 バルブの着座回数:3100回/min 、 雰囲気:0.4kg/cm2 の圧力のプロパンガスと、流
量:1.5l/min の酸素ガスによる燃焼ガス、 バルブシートの加熱温度(水冷):300〜400℃、 着座荷重:25kg、 試験時間:1.5時間の連続運転と10分間の停止を1
サイクルとして20サイクル、 の条件で摩耗試験を行ない、バルブシートの最大摩耗深
さと相手材であるバルブの最大摩耗深さを測定した。こ
れらの測定結果を表6〜8に示した。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】
【表3】
【0022】
【表4】
【0023】
【表5】
【0024】
【表6】
【0025】
【表7】
【0026】
【表8】
【0027】
【表9】
【0028】
【発明の効果】表6〜9に示される結果から、本発明バ
ルブシート1〜15、本発明銅溶浸バルブシート1〜1
5、および本発明鉛溶浸バルブシート1〜15は、いず
れも低い相手攻撃性で、かつ高温運転条件下ですぐれた
耐摩耗性を示すのに対して、比較バルブシート1、2、
比較銅溶浸バルブシート1、2、および比較鉛溶浸バル
ブシート1、2に見られるように、これを構成するFe
基焼結合金の硬質粒子の割合がこの発明の範囲から外れ
ると、耐摩耗性が低下したり、相手攻撃性が増したりす
ることが明らかである。上述のように、この発明のバル
ブシートは、特にすぐれた高温耐摩耗性を有する硬質粒
子によって高温耐摩耗性が著しく向上したFe基焼結合
金で構成されているので、これを高温運転の内燃機関に
用いてもすぐれた耐摩耗性を長期に亘って発揮するので
ある。
ルブシート1〜15、本発明銅溶浸バルブシート1〜1
5、および本発明鉛溶浸バルブシート1〜15は、いず
れも低い相手攻撃性で、かつ高温運転条件下ですぐれた
耐摩耗性を示すのに対して、比較バルブシート1、2、
比較銅溶浸バルブシート1、2、および比較鉛溶浸バル
ブシート1、2に見られるように、これを構成するFe
基焼結合金の硬質粒子の割合がこの発明の範囲から外れ
ると、耐摩耗性が低下したり、相手攻撃性が増したりす
ることが明らかである。上述のように、この発明のバル
ブシートは、特にすぐれた高温耐摩耗性を有する硬質粒
子によって高温耐摩耗性が著しく向上したFe基焼結合
金で構成されているので、これを高温運転の内燃機関に
用いてもすぐれた耐摩耗性を長期に亘って発揮するので
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】 重量%で、 C:0.5〜2%、 Si:0.05〜1%、 Co:5〜15%、 Mo:1〜6%、 Cr:1〜6%、 Ni:0.5〜2%、 Nb:0.05〜1%、を含有し、残りがFeと不可避
不純物からなる全体組成、 合金鋼の素地に、Co−Mo−Cr系合金からなる高温
耐摩耗性Co基合金硬質粒子が、光学顕微鏡組織写真で
観察して、5〜20面積%の割合で分散分布した組織、 および5〜25%の気孔率、を有するFe基焼結合金で
構成したことを特徴とする耐摩耗性のすぐれたFe基焼
結合金製バルブシート。 - 【請求項2】 重量%で、 C:0.5〜2%、 Si:0.05〜1%、 Co:5〜15%、 Mo:1〜6%、 Cr:1〜6%、 Ni:0.5〜2%、 Nb:0.05〜1%、を含有し、残りがFeと不可避
不純物からなる全体組成、 合金鋼の素地に、Co−Mo−Cr系合金からなる高温
耐摩耗性Co基合金硬質粒子が、光学顕微鏡組織写真で
観察して、5〜20面積%の割合で分散分布した組織、 および5〜25%の気孔率、を有するFe基焼結合金で
構成し、かつ、銅または銅合金、あるいは鉛または鉛合
金を溶浸したことを特徴とする耐摩耗性のすぐれたFe
基焼結合金製バルブシート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25458396A JPH10102221A (ja) | 1996-09-26 | 1996-09-26 | 耐摩耗性のすぐれたFe基焼結合金製バルブシート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25458396A JPH10102221A (ja) | 1996-09-26 | 1996-09-26 | 耐摩耗性のすぐれたFe基焼結合金製バルブシート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10102221A true JPH10102221A (ja) | 1998-04-21 |
Family
ID=17267059
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25458396A Pending JPH10102221A (ja) | 1996-09-26 | 1996-09-26 | 耐摩耗性のすぐれたFe基焼結合金製バルブシート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10102221A (ja) |
-
1996
- 1996-09-26 JP JP25458396A patent/JPH10102221A/ja active Pending
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3312585B2 (ja) | 耐摩耗性のすぐれたFe基焼結合金製バルブシート | |
| JP4948636B2 (ja) | 焼結合金配合用硬質粒子、耐摩耗性鉄基焼結合金、及びバルブシート | |
| JP3784926B2 (ja) | バルブシート用鉄系焼結合金 | |
| JP2000297356A (ja) | 高温耐摩耗性焼結合金 | |
| EP2511388B1 (en) | Sintered sliding member | |
| JP3942136B2 (ja) | 鉄基焼結合金 | |
| JPH10102220A (ja) | 耐摩耗性のすぐれたFe基焼結合金製バルブシート | |
| KR950004776B1 (ko) | 고온 베어링 합금 및 이의 제조방법 | |
| JP3331927B2 (ja) | 耐摩耗性のすぐれたFe基焼結合金製バルブシートの製造方法 | |
| JP3275729B2 (ja) | 耐摩耗性のすぐれたFe基焼結合金製バルブシートの製造方法 | |
| JPS5938350A (ja) | 摩擦部材および摺動部材用焼結Al合金 | |
| JP3331928B2 (ja) | 耐摩耗性のすぐれたFe基焼結合金製バルブシートの製造方法 | |
| JPH11209855A (ja) | 高面圧付加条件下ですぐれた耐摩耗性を発揮するFe基焼結合金製バルブシート | |
| JP3275727B2 (ja) | 耐摩耗性のすぐれたFe基焼結合金製2層バルブシートの製造方法 | |
| JPH10102221A (ja) | 耐摩耗性のすぐれたFe基焼結合金製バルブシート | |
| JP3569166B2 (ja) | 耐摩耗性焼結合金及びその製造方法 | |
| JP2705376B2 (ja) | 高強度高靭性を有するFe基焼結合金製バルブシート | |
| JPH0543998A (ja) | 相手攻撃性のきわめて低い金属充填Fe基焼結合金製バルブシート | |
| JP2553664B2 (ja) | 高温耐摩耗性鉄系焼結合金 | |
| JPH11140605A (ja) | 耐摩耗性のすぐれたFe基焼結合金製2層バルブシート | |
| JPH0561346B2 (ja) | ||
| JPH06101428A (ja) | 内燃機関用銅溶浸鉄系焼結合金製バルブシート | |
| JPH07116489B2 (ja) | 溶浸バルブシートリングの製造方法 | |
| JP3264092B2 (ja) | 耐摩耗性鉄基焼結合金およびその製造方法 | |
| JPS63203754A (ja) | 高温耐摩耗性鉄基焼結合金 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20011023 |