JPH10102622A - 床パネル - Google Patents

床パネル

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JPH10102622A
JPH10102622A JP26181496A JP26181496A JPH10102622A JP H10102622 A JPH10102622 A JP H10102622A JP 26181496 A JP26181496 A JP 26181496A JP 26181496 A JP26181496 A JP 26181496A JP H10102622 A JPH10102622 A JP H10102622A
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JP
Japan
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floor
vibration damping
layer
floor panel
thickness
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Application number
JP26181496A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Omori
一弘 大森
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歩行感を損なうことなく、上層階の振動や音
が階下に伝わるのを防止し、特に500Hz以上の高い
周波数領域において高い減衰効果を示す床パネルを提供
する。 【解決手段】 床下地材3、制振材11及び床仕上げ材
2の順序で積層された床パネル4であって、JIS A
1418規定の軽量床衝撃音発生器のハンマーが受ける
衝撃力が170N以下であり、直径50mmの円形脚に
より80kgの局部集中荷重を加えたときの30秒後の
圧縮変位量が2mm以下であり、且つ面密度が15〜6
5kg/m2 である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層階住宅、特に
木造や鉄骨構造の住宅において、上層階の振動や音が階
下に伝わるのを防止するために用いられる床パネルに関
する。
【0002】
【従来の技術】現在の木造や鉄骨構造の住宅の上層階の
床材として、木質フローリングが主流となっている。こ
のような住宅では、上層階の振動や音が階下に伝わり易
く問題となっている。そのため、ゴムやアスファルトか
らなる制振材を床仕上げ材と床下地材との間に敷設する
ことにより、床の剛性と重量を高めて上層階の振動や音
を階下に伝わり難くしている場合が多い。
【0003】しかしながら、このような床構造(床下地
材/制振材/床仕上げ材)では、軽量床衝撃音に対し
て、500Hz以上の高い周波数領域での減衰効果が小
さいという問題点があった。
【0004】また、住宅の床材として、フローリング材
の裏面にクッション層を設けた防音フローリングを用い
る場合もある。この場合、クッション層を柔らかくすれ
ばする程、500Hz以上の高い周波数領域において軽
量床衝撃音に対して効果のあることが知られている。し
かしながら、この場合、床下地材から上の重量効果がな
く、且つクッション性が高ければ高い程、床上を歩行し
たときの沈み込みが大きくなり、その結果、歩行感が悪
くなるという問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、歩行感を損
なうことなく、上層階の振動や音が階下に伝わるのを防
止し、特に500Hz以上の高い周波数領域において高
い減衰効果を示す床パネルを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の床パネルは、床
下地材、制振材及び床仕上げ材の順序で積層された床パ
ネルであって、JIS A1418に規定された軽量床
衝撃音発生器のハンマーが受ける衝撃力が170N以下
であり、直径50mmの円形脚により80kgの局部集
中荷重を加えたときの30秒後の圧縮変位量が2mm以
下であり、且つ面密度が15〜65kg/m2 であるこ
とを特徴とする。
【0007】本発明の床パネルは、床下地材、制振材及
び床仕上げ材の順序で積層された積層体である
【0008】上記床仕上げ材としては、合板の表面に化
粧板を貼り合わせたフローリング材が主として用いら
れ、場合によってはMDF(ミディアムデンシティファ
イバーボード)を併用したフローリング材が用いられる
こともある。また、その裏面に溝加工が施されていても
よい。さらには、フローリング材の裏面もしくは中間層
にクッション層を設けた防音フローリング材も好適に使
用される。上記床仕上げ材としては、厚み、色、サイズ
等は特に制限されない。
【0009】上記床下地材としては、一般に使用されて
いる構造用合板や構造用パネルが用いられる。構造用合
板は、広葉樹単板又は針葉樹単板が単独もしくは併用さ
れて積層された積層体である。構造用パネルとしては、
パーティクルボード、ストランドボード、ウェハーボー
ド等が用いられる。床下地材の材質、厚さ、サイズ等は
特に制限されない。
【0010】上記制振材としては、床仕上げ材が通常の
フローリング材の場合は、制振層に緩衝層が積層された
制振材が好適に用いられ、裏面又は中間層にクッション
層が設けられた防音フローリング材の場合には、制振層
のみからなる制振材が好適に用いられる。
【0011】上記制振層は、基本的には、バインダーと
質量を付与するためのフィラーとから構成され、これに
添加剤等が添加されていてもよい。
【0012】上記バインダーとしては、例えば、樹脂、
ゴム又はアスファルトが用いられる。上記樹脂として
は、熱可塑性樹脂が好ましく、例えば、塩化ビニル樹
脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリル系樹脂が
好適に用いられる。上記ゴムとしては、例えば、天然ゴ
ム、SBR(スチレンブタジエンゴム)、NBR(ニト
リルブタジエンゴム)、CR(クロロプレンゴム)、B
R(ブタジエンゴム)、IR(イソプレンゴム)等のゴ
ムが挙げられ、加硫処理されていないものが好適であ
る。
【0013】また、上記樹脂又はゴムをエマルジョン化
したものは、特に制振層の形成が容易なため好適に用い
られる。上記樹脂又はゴムをエマルジョン化したものと
して、例えば、アクリル系エマルジョン、塩化ビニル系
エステル共重合エマルジョン、SBRエマルジョン、N
BRエマルジョン等が挙げられる。また、これらのエマ
ルジョンを使用する場合は、エマルジョンに充填材等を
混合、調整して、スラリー状としたものが、取扱い性や
成形性の点から好ましい。
【0014】上記アスファルトとしては、例えば、天然
アスファルト、ストレートアスファルト、ブローンアス
ファルト、カットバックアスファルト等の石油アスファ
ルトを使用することができる。中でも、ストレートアス
ファルト又はブローンアスファルトのいずれか一種単独
又はこれら二種以上の混合物が好適に用いられる。
【0015】上記ストレートアスファルトは、主にアス
ファルト基原油の常圧蒸留後に得られる残渣のことであ
り、伸度、粘着力、防水性等が大きく、道路舗装に多く
用いられる。また、ブローンアスファルトは、半アスフ
ァルト基原油の蒸留残渣に熱い状態で空気を吹き込み、
酸化重合させて得られるものであり、軟化点が高く、弾
性が大きい等の特徴がある。
【0016】上記フィラーとしては、鉄鉱石が微粉状に
破砕されたものや、鉄の製鋼、圧延、表面処理工程で発
生する転炉スラグ、圧延スケール、酸洗スケール、BF
鋳床スケール、砂鉄等が挙げられる。中でも比重が高い
鉄鉱石微粉、酸洗スケール、BF鋳床スケールが好適で
ある。これらは、酸化鉄を主成分とする比重4.5〜
5.5のものである。フィラーの粒径は、5〜100μ
mが好適である。また、フィラーの形状は特に限定され
るものではなく、繊維状、球状、粒状、フレーク状等様
々な形状のものを用いることができる。
【0017】上記酸化鉄系フィラーとともに、比重2.
0〜3.0の軽金属の炭酸塩及び水酸化物からなる群よ
り選ばれる1種以上からなる軽金属系フィラーを併用す
ると、制振層の剛性及び密度を向上させることができ
る。併用される比重2.0〜3.0の軽金属系フィラー
としては、例えば、炭酸カルシウム、水酸化マグネシウ
ム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等が挙げられ、中で
も炭酸カルシウム、水酸化マグネシウムが好適に用いら
れる。また、これらの粒径は2〜60μmが好適であ
る。
【0018】上記制振層に含まれる上記フィラーの割合
は、65〜99.5重量%が好ましい。フィラーの割合
が65重量%未満では、制振層の面密度が低下して十分
な制振・遮音効果が得られず、99.5重量%を超える
と上記フィラーとバインダーとの混合が困難となる。
【0019】上記添加剤としては、改質剤、増粘剤、形
状保持助剤等が挙げられる。バインダーがアスファルト
の場合、改質剤として、石油樹脂、エチレン系共重合体
が用いられる。
【0020】上記石油樹脂は、混練時の流動調整の機能
を有し、混練物全体の流れを向上させ、均一に効率よく
混練することができる。また、石油樹脂としては、炭素
数が5以下の炭化水素(以下、C5と表す)留分を原料
にした脂肪族系石油樹脂;炭素数が9以下の炭化水素
(以下、C9と表す)留分を原料にした芳香族系石油樹
脂のいずれが用いられてもよく、両者を原料にしたC5
−C9共重合石油樹脂が用いられてもよい。
【0021】上記エチレン系共重合体は、制振層をシー
ト状に成形したときに制振層に柔軟性や粘りを付与する
役割を果たし、制振層の割れや欠けを防止する。エチレ
ン系共重合体としては、酢酸ビニル含有量25〜50重
量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体が好ましい。
【0022】上記形状保持助剤として、繊維状物質を用
いることにより、制振層の強度を向上させる。その結
果、制振・遮音シートの運搬、取扱い時の破損、折れ、
形崩れを防止することができる。
【0023】上記繊維状物質としては、天然繊維と人造
繊維が用いられる。人造繊維の中でも、特に種類の多い
合成繊維が好適である。合成繊維としては、ポリアミド
系、ポリエステル系、ポリウレタン系、ポリ尿素系等の
重縮合系繊維;アクリル系、ポリオレフィン系、ポリス
チレン系、ポリ塩化ビニル系、ポリ塩化ビニリデン系、
ポリフッ化エチレン系、ポリアクリロニトリル系、ポリ
ビニルアルコール系、ポリシアン化ビニリデン系、ポリ
プロピレン系等の高重合系繊維などが挙げられる。
【0024】さらに、ポリアクリロニトリルやレーヨン
等の有機繊維や精製した石油ピッチを防糸して造られた
繊維を、不活性気体の中で熱処理して造られた炭化繊
維;溶融ガラスを高速で引き伸ばして繊維状に加工した
ガラス繊維も、繊維状物質として使用可能である。
【0025】上記繊維状物質の形状としては、特に限定
されないが、直径は0.01〜0.5mm、長さは1〜
50mmが好ましい。
【0026】上記バインダーが無加硫ゴムの場合、ゲル
化剤や増粘剤が加工助剤として用いられる。上記ゲル化
剤としては、ウレタンプレポリマー等が、増粘剤として
メチルセルロース等がそれぞれ挙げられる。また、粘度
調整のため、DOP(ジオクチルフタレート)等の可塑
剤が使用されてもよい。
【0027】上記ゲル化剤として使用されるウレタンプ
レポリマーは、ポリオールとポリイソシアネートとの反
応により得られる末端にNCO基を含有するプレポリマ
ーであり、水と反応して架橋体を形成する。
【0028】上記ポリオールとしては、例えば、ポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリ
オキシアルキレンポリオールの他、ポリエステルポリオ
ール、ポリカプロラクトンポリオール、ダイマー酸エス
テルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ブタジ
エンポリオール、アクリルポリオール、エチレン−酢酸
ビニル共重合体の加水分解物、クロロプレンポリオール
などが挙げられる。
【0029】上記ポリイソシアネートとしては、例え
ば、トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニル
メタンジイソシアネート(MDI)、ポリメチレンポリ
フェニルイソシアネート(C−MDI)、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート(X
DI)、イソホロンジイソシアネート、水素添加XD
I、水素添加MDI等が挙げられる。
【0030】上記制振層の厚さは、1〜20mmである
ことが好ましい。厚さが、1mm未満では、十分な制振
効果が発揮されず、20mmを超えると面密度が大きく
なるので好ましくない。
【0031】上記制振層は、基本的にはシート状又は平
板状が好ましく、その少なくとも片面に凹凸部が形成さ
れていてもよい。その場合、凹凸部の平面形状として
は、多角形状、円形状、楕円状、ストライプ状、格子状
等の規則的な形状であってもよく、これら形状を種々組
み合わせたものであってもよい。また、凹凸部の垂直断
面形状も、多角形状、台形状、円弧状等のいずれであっ
てもよく、特に制限されるものではない。
【0032】上記制振層の製造方法としては、シート状
に成形できれば、特に限定されるものではなく、押出成
形、カレンダー成形の他、塗布積層する方法、吹きつけ
塗装する方法、プレス成形、注型成形等が好適に用いら
れる。
【0033】上記緩衝層としては、緩衝ゴム、プラスチ
ック発泡体、目付量の多い不織布等が用いられ、その種
類、厚さ等は任意に設定される。緩衝層としては、プラ
スチック発泡体の使用が好ましく、プラスチック発泡体
としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリウレタン等の独立気泡発泡
体;ポリ塩化ビニル、ビニロン、ナイロン、フェノール
樹脂、フッ素樹脂、ポリエチレン、ポリウレタン、ユリ
ア樹脂等の連続気泡発泡体などがあげられる。
【0034】上記緩衝層にプラスチック発泡体が用いら
れる場合は、その形状は基本的にシート状もしくは平板
状が好ましく、その片面に凹凸部が形成されていてもよ
い。凹凸部の平面形状は、多角形状、円形状、楕円状、
ストライプ状、格子状等の規則的な形状であってもよ
く、これら形状を種々組み合わせたものであってもよ
い。また、凹凸部の垂直断面形状も、多角形状、台形
状、円弧状等のいずれであってもよく、特に制限される
ものではない。
【0035】このような凹凸形状は、プラスチック発泡
体を成形した後で加熱プレスしたり、凹凸の型枠内で発
泡させることによって形成してもよく、特に制限される
ものではない。
【0036】上記緩衝層の厚さは、1〜20mmである
ことが好ましい。厚さが、1mm未満では、十分な緩衝
効果が発揮されず、20mmを超えると歩行感が悪くな
るので好ましくない。
【0037】また、本発明で用いられる制振層及び/又
は緩衝層には保護層が設けられていてもよい。
【0038】上記保護層としては、例えば、天然繊維、
合成繊維あるいは糸状の金属等を織ったり、編んだりし
て作製された平板状のもの、それらと同様の材料を織っ
たり編んだりする工程を経ずに作製された平板状製品で
ある不織布、あるいは高分子化合物をシート状やメッシ
ュ状に成形したもの、金属のシート状のもの等が挙げら
れる。上記シート状のものには、場合によりスプリット
加工やパンチング加工などの後加工が施されていてもよ
い。
【0039】上記制振層と緩衝層との積層方法、及びこ
れらと保護層との積層方法は、特に限定されないが、接
着剤による積層;加熱による積層;制振層を塗布すると
きや塗装するときに同時に積層する方法等、材料に応じ
て適宜選択される。
【0040】本発明の床パネルは、木造又は鉄骨構造の
住宅の上層階の床に敷設して用いられるため、面密度は
15〜65kg/m2 である。面密度が15kg/m2
未満では、重量効果が不十分であり、上下階の遮音性能
が不足する。また、面密度が65kg/m2 を超える
と、床パネルの自重が大きくなり過ぎて、床のたわみが
発生したり、現場での取扱い性が悪くなる。
【0041】上記床パネルを、木造又は鉄骨構造の住宅
の上層階の床に使用した場合に、JIS A1418に
規定された軽量床衝撃音発生器のハンマーが受ける衝撃
力は170N以下に制限され、これにより特に500H
z以上の周波数領域において高い減衰効果を発揮する。
【0042】上記軽量床衝撃音発生器のハンマーが受け
る衝撃力は、JIS A1418規定の軽量床衝撃音発
生器のハンマー1個に加速度ピックアップを取り付け
て、4cmの高さから自由落下させたときにハンマーが
受ける衝撃力で定義される。上記衝撃力は、大きくなる
と500Hz以上の周波数領域における減衰効果が低下
するので、170N以下に制限される。
【0043】本発明の床パネルにおいて、床仕上げげ材
が通常のフローリング材の場合には、制振層に緩衝層が
積層された制振材を床仕上げ材と床下地材との間に敷設
することにより、170N以下の衝撃力が達成される。
この場合、緩衝層として用いられるプラスチック発泡体
の発泡倍率は20倍以上が好ましく、不織布の場合は目
付量が100g/m2 以上であることが好ましい。
【0044】本発明の床パネルにおいて、床仕上げ材が
防音フローリング材の場合には、制振層のみからなる制
振材を床仕上げ材と床下地材との間に敷設した床パネル
として使用するのが好ましく、防音フローリング材のク
ッション層としてプラスチック発泡体が用いられる場
合、その発泡倍率は20倍以上が好ましく、クッション
層として不織布が用いられる場合、その目付量は100
g/m2 以上であることが好ましい。
【0045】ところで、上記床パネルのクッション性が
大きければ大きい程、衝撃力が小さく、500Hz以上
の周波数領域における減衰効果が高くなる反面、床上を
歩行するときの沈み込みが大きくなり、その結果歩行感
が悪く、違和感を感じるという問題点がある。
【0046】そのため、本発明では、静的荷重に対する
圧縮変位量を規定することにより、上記の問題点が解決
される。即ち、直径50mmの円形脚により80kgの
局部集中荷重を加えたときの30秒後の圧縮変位量を2
mm以下とすることにより、歩行時の違和感をなくする
ことができる。
【0047】(作用)本発明の床パネルは、床下地材、
制振材及び床仕上げ材から構成されている。この床パネ
ルを木造又は鉄骨構造の多層階住宅の上層階床に用いた
場合、重量効果により階下への音や振動の伝搬を抑え、
緩衝効果により床打撃時の衝撃力を緩和し、且つ床打撃
時の衝撃力を規定することにより適度な歩行感を付与す
ることができる。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について詳
述する。なお、本発明はこれら実施例に何ら限定される
ものではなく、種々の変更が可能である。
【0049】(実施例1)図1を参照しながら説明す
る。まず、粒径30μmの酸洗スケール(比重5.1)
からなる酸化鉄系フィラーを65重量%、粒径10μm
の炭酸カルシウム(比重2.7)からなる軽金属系フィ
ラーを20重量%及びバインダーとしてブローンアスフ
ァルト15重量%を加熱混練して製膜し、図1に示す厚
さ4mmのシート状の制振層11aを得た。次いで、緩
衝層11bとして、シート状のポリエチレン独立気泡発
泡体(発泡倍率20倍、厚さ2mm)を、保護層11c
として、スパンポンドポリエステル不織布(目付量50
g/m2)をそれぞれ用い、保護層/緩衝層/制振層/保
護層の順にゴム系溶剤型接着剤を使用して積層し、図1
に示す厚さ6mmの制振材11を得た。
【0050】床下地材3として厚さ15mmの構造合
板、上記制振材11、及び床仕上げ材2として厚さ6m
mのフローリング材を使用し、これらを酢酸ビニルペー
スト系接着剤(積水化学工業社製、商品名「エスダイン
床タイル用」)を用いて接着し、さらに長さ25mmの
フィニッシュネイルを150mm間隔で釘打ちして一体
化し、図2に示す床パネル4を作製した。
【0051】(実施例2)図3を参照しながら説明す
る。まず、粒径50メッシュパスの砂鉄(比重4.5)
からなる酸化鉄系フィラー750重量部、バインダーと
して無加硫ゴムであるカルボキシ変性SBRエマルジョ
ン(比重1.0、固形分48重量%)20重量部、増粘
剤としてメチルセルロース0.5重量部、ゲル化剤とし
て水架橋性ウレタンプレポリマー3.8重量部及び水1
00重量部を撹拌羽根を用いて撹拌混合し、混合スラリ
ーを調製した。上記混合スラリーを、離型紙上に敷いた
スパンボンドポリエステル不織布層(目付量150g/
2)12c上に、型枠とナイフコーターを用いて、厚さ
2mmとなるように塗工して制振層12aを形成した。
さらに、その混合スラリー上に緩衝層12bであるシー
ト状のポリウレタンフォーム(発泡倍率43倍、厚さ
1.5mm)を載せ、ローラーにより軽く圧着した。
【0052】床下地材として厚さ15mmの構造合板、
上記制振材、及び床仕上げ材として厚さ6mmのフロー
リング材を使用したこと以外は、実施例1と同様にして
床パネルを作製した。
【0053】(実施例3)図4を参照しながら説明す
る。まず、実施例1と同様にして厚さ6mmの制振層1
3aを作製し、緩衝層13bとしてシート状のポリエチ
レン発泡体(発泡倍率20倍、厚さ2mm)を用いて、
図4に示す構成の厚さ8mmの制振材13を作製した。
床下地材として厚さ20mmのパーティクルボード、上
記制振材、及び床仕上げ材として厚さ12mmのフロー
リング材を使用したこと以外は、実施例1と同様にして
床パネルを作製した。
【0054】(実施例4)図5を参照しながら説明す
る。まず、BF鋳床スケールからなる酸化鉄系フィラー
を86重量%、バインダーとしてストレートアスファル
ト10重量%、エチレン−酢酸ビニル樹脂(酢酸ビニル
含有量40重量%)3重量%及びポリエステル繊維1重
量%を加熱混練して製膜し、厚さ4.8mmの制振層1
4aを作製し、緩衝層14bとしてシート状のポリウレ
タンフォーム(発泡倍率30倍、厚さ1.2mm)を用
いて、図5に示す構成の6mm厚さの制振材14を作製
した。床下地材として厚さ20mmのパーティクルボー
ド、上記制振材、及び床仕上げ材として裏面に短尺方向
に一定間隔で深さ3mmの溝加工を施した総厚さ12m
mのフローリング材を用いたこと以外は、実施例1と同
様にして床パネルを作製した。
【0055】(実施例5)図6を参照しながら説明す
る。実施例4と同様な材料及び方法により、厚さ8mm
の制振層15aとしてスパンボンドポリエステル不織布
(目付量50g/m 2)15cを用いて、保護層/制振層
/保護層の順にゴム系溶剤型接着剤を使用して積層し、
図6に示す厚さ8mmの制振材15を得た。床下地材と
して厚さ15mmの構造合板、上記制振材、及び床仕上
げ材として仕上げ板/MDF/特殊クッション層/合板
/からなる総厚さ10mmの防音フローリング材を用い
たこと以外は、実施例1と同様にして床パネルを作製し
た。
【0056】(実施例6)図7を参照しながら説明す
る。実施例2と同様な材料及び方法により調製した混合
スラリーを、離型紙上に敷いたスパンボンドポリエステ
ル不織布層(目付量150g/m2)16c上に、型枠と
凹凸形状のついたナイフコーター(凹凸形状:10mm
間隔、凹凸形状:四角形状、凹凸深さ:1mm、凹凸面
積率:約50%)を用いて、図7及び8に示すように、
凸部16dの厚みl2 =約4mm、凹部16eの厚みl
1 =約3mmとなるように塗工して制振層16aを形成
した。さらに、その混合スラリー上に緩衝層16bであ
るシート状のポリウレタンフォーム(発泡倍率43倍、
厚さ2.5mm)を載せ、ローラーにより軽く圧着し
た。この際、緩衝層16bは制振層16aの凸部16d
とのみ接して接着するように圧着した。上記積層体を5
0℃に保たれた乾燥室内で24時間乾燥して、図7に示
す厚さ6mmの制振材16を得た。
【0057】床下地材として厚さ20mmのパーティク
ルボード、上記制振材、及び床仕上げ材として厚さ12
mmのフローリング材を用いたこと以外は、実施例1と
同様にして床パネルを作製した。
【0058】(比較例1)床下地材として厚さ15mm
の構造合板、床仕上げ材として厚さ12mmのフローリ
ング材をそれぞれ用い、制振材を全く使用せずに、床パ
ネルを作製した。
【0059】(比較例2)実施例1と同様にして厚さ4
mmの制振材を作製し、緩衝層としてシート状のポリウ
レタン発泡体(発泡倍率45倍、厚さ5mm)を用い
て、厚さ9mmの制振材を作製したこと以外は、実施例
1と同様にして床パネルを作製した。
【0060】(比較例3)実施例1と同様にして厚さ4
mmの制振材を作製し、保護層としてスパンボンドポリ
エステル不織布(目付量50g/m2)を用い、制振層と
保護層とをゴム系溶剤型接着剤により接着して、厚さ4
mmの制振材を得た後、実施例1と同様にして床パネル
を作製した。
【0061】上記実施例及び比較例で得られた床パネル
につき、下記の性能評価を行い、その結果を表1及び表
2に示した。 (1)衝撃力 910mm×910mmサイズの床パネルを、図9に示
すように、支持台5上の防振ゴム6上に配置し、JIS
A1418に規定された軽量床衝撃音発生器に用いる
ハンマー7に加速度ピックアップ8を取り付け、4cm
の高さから自由落下させたときのハンマーの受ける衝撃
力を測定した。
【0062】(2)圧縮変位量 450mm×450mmサイズの床パネルの中心部に、
直径50mmの円柱を介して80kgの局部集中荷重を
加え30秒後の圧縮変位量を測定した。
【0063】(3)歩行感 木造軸組工法の2階床の梁上に敷設した床パネル上を、
10名のモニターが実際に歩行して評価した。 モニターの80%以上が柔らかくもなく硬くもないと判
断したものを○、 モニターの60%以上80%未満が柔らかくもなく硬く
もないと判断したものを△、 モニターの60%未満が柔らかくもなく硬くもないと判
断したものを×、 と判定した。
【0064】(4)軽量床衝撃音レベルの測定 木造軸組工法の2階床の梁上に床パネルを敷設し、JI
S A1418に準拠して、500Hzの周波数におけ
る軽量床衝撃音レベルを測定した。この時の軽量床衝撃
音レベルを、制振材を間に敷設しない床パネルを用いた
場合(比較例1)の500Hzの周波数における軽量床
衝撃音レベルと比べて、その差を改善量として求めた。
この改善量が大きい程、床衝撃に対する制振・遮音性が
高いことを示している。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】
【発明の効果】本発明の床パネルは、上述の通りであ
り、優れたな制振・遮音性能を有し、特に500Hz以
上の高い周波数領域において高い減衰効果が得られ、且
つ歩行感が優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1で用いられる制振材の構成を
示す模式断面図である。
【図2】本発明の実施例1の床パネルの構成を示す模式
断面図である。
【図3】本発明の実施例2で用いられる制振材の構成を
示す模式断面図である。
【図4】本発明の実施例3で用いられる制振材の構成を
示す模式断面図である。
【図5】本発明の実施例4で用いられる制振材の構成を
示す模式断面図である。
【図6】本発明の実施例5で用いられる制振材の構成を
示す模式断面図である。
【図7】本発明の実施例6で用いられる制振材の構成を
示す模式断面図である。
【図8】本発明の実施例6で用いられる制振層の凹凸形
状を拡大して示す斜視図である。
【図9】床パネルに床衝撃を加えたときにハンマーの受
ける衝撃量を測定する方法を示す概要図である。
【符号の説明】
11、12、13、14、15、16 制振材 11a、12a、13a、14a、15a、16a 制
振層 11b、12b、13b、14b、16b 緩衝層 11c、12c、13c、14c、15c、16c 保
護層 16d 凸部 16e 凹部 2 床仕上げ材 3 床下地材 4 床パネル 5 支持台 6 防振ゴム 7 タッピングマシンのハンマー 8 加速度ピックアップ 9 増幅アンプ 10 FFT

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床下地材、制振材及び床仕上げ材の順序
    で積層された床パネルであって、JIS A1418に
    規定された軽量床衝撃音発生器のハンマーが受ける衝撃
    力が170N以下であり、直径50mmの円形脚により
    80kgの局部集中荷重を加えたときの30秒後の圧縮
    変位量が2mm以下であり、且つ面密度が15〜65k
    g/m2 であることを特徴とする床パネル。
  2. 【請求項2】 制振材が制振層及び緩衝層を有し、該制
    振層の厚さが1〜20mmである請求項1記載の床パネ
    ル。
  3. 【請求項3】 制振材が制振層及び緩衝層を有し、該緩
    衝層の厚さが1〜20mmである請求項1又は2記載の
    床パネル。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20240052645A1 (en) * 2020-12-11 2024-02-15 Dow Global Technologies Llc Sound dampened flooring with improved acoustic performance

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20240052645A1 (en) * 2020-12-11 2024-02-15 Dow Global Technologies Llc Sound dampened flooring with improved acoustic performance
US12571218B2 (en) * 2020-12-11 2026-03-10 Dow Global Technologies Llc Sound dampened flooring with improved acoustic performance

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