JPH10103397A - 樹脂製スプリング及びそれを用いたベローズ式定量ポンプ - Google Patents
樹脂製スプリング及びそれを用いたベローズ式定量ポンプInfo
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Abstract
持たせることができるとともに、その強度の経時的な低
下を抑制して長期に亘って所要強度を保持することがで
き、また、ベローズ式定量ポンプの定量性の向上を図れ
るようにする。 【解決手段】 樹脂(PTFE)製帯状シート21がそ
の長手方向に沿って所定の膨らみ状の曲率Rを持たせて
ジグザク状に折り曲げられ、隣接する所定曲率の折り曲
げ部21aの側面同士が互いに近接もしくは接触するよ
うに形成され、かつ、それら所定曲率の折り曲げ部21
aが加熱保持および冷却により弾性拡縮自在に構成され
たものであり、このような樹脂(PTFE)製スプリン
グ20をベローズ式定量ポンプにおける吐出孔11先端
部側の逆止弁用スプリングとして使用する。
Description
ブなどの流体取扱い機器が備えている逆止弁用のスプリ
ングとして用いられる樹脂製スプリングおよびその樹脂
製スプリングを組み込んでなり、薬液や純水などのよう
に滞留のない定量移送が望まれる流体の移送に用いられ
るベローズ式定量ポンプに関するものである。
れるスプリングにあっては、該スプリングが腐食した
り、あるいは錆を発生したりしないこと、つまり、耐薬
品性、防錆性に優れたものが要望される。このような要
望にかなうスプリングとして、従来、PTFEやPFA
などのフッ素樹脂をコイル状に成形してなる樹脂製スプ
リングあるいは金属製スプリングの全外表面をPTFE
やPFAなどのフッ素樹脂で被覆してなる樹脂被覆スプ
リングが知られている。
どのように、特に耐薬品性、防錆性の要請が強い被移送
流体を取り扱う従来のベローズ式定量ポンプにおいて
は、ポンプボディに形成されている吸入孔の基端部およ
び吐出孔の先端部に設けられて被移送流体の吸込み方向
および吐出方向のみの流れを許容し逆方向の流れを阻止
する逆止弁における弁体を閉塞方向に弾性付勢するスプ
リングとして、PTFEやPFAなどのフッ素樹脂をコ
イル状に成形してなる樹脂製スプリングが用いられてい
た。
従来の樹脂製スプリングでは、反発力が弱く、初期的に
は金属製スプリングに近い強度(スプリング力)が得ら
れたとしても、繰り返し使用によって著しいへたりがあ
り、樹脂のクリープ、特に熱クリープによって強度が経
時的に低下することが避けられない。また、樹脂被覆ス
プリングは特に形態の小さいものである場合、その製造
が技術的に非常に困難で、コストが非常に高くなるばか
りでなく、被覆樹脂の剥離によって所定の耐薬品性、防
錆性が保てなくなる恐れがあった。
上述したようなコイル状の樹脂製スプリングを用いてな
る従来のベローズ式定量ポンプにおいては、その吐出口
を吸込みタンクよりも低い位置に設置して使用する場合
で、タンクのヘッド圧よりも吐出圧力が小さい場合、吐
出孔先端部側の逆止弁における弁体を閉塞方向に付勢す
るスプリング荷重値が小さいために、吐出作用時にサイ
ホン現象が発生して吸入孔基端部側の逆止弁における弁
体がタンクのヘッド圧以下で不測に開いてポンプ内圧が
発生せず、多くの流体が流れて吐出量が増大し、所定の
定量性を確保することができないという問題があった。
また、従来のコイル状樹脂製スプリングは、クリープ、
熱クリープによって強度が経時的に低下するために、常
温下および高温下いずれの長期使用に際しても、定量性
を安定保持することが全くできないものであった。
で、樹脂単体で、金属製スプリングに近い強度を持たせ
ることができ、しかも、その強度の経時的な低下を抑制
して長期に亘って所要強度を保持することができる樹脂
製スプリングを提供することを主たる目的としている。
スプリングの特性を有効に利用して吐出口が吸込みタン
クよりも低い位置に設置され、かつ、常温から高温まで
の範囲で繰り返し吐出を行なう条件下においても、サイ
ホン現象の発生を防止して所定の定量性を安定保持する
ことができるベローズ式定量ポンプを提供することにあ
る。
るために、請求項1の発明に係る樹脂製スプリングは、
樹脂製の帯状シートがその長手方向に沿って所定の膨ら
み状の曲率を持たせてジグザク状に折り曲げられている
とともに、隣接する所定曲率の折り曲げ部の側面同士が
互いに近接もしくは接触するように形成され、かつ、そ
れら所定曲率の折り曲げ部が加熱保持および冷却により
弾性拡縮自在に構成されていることを特徴とするもので
ある。
ば、樹脂製帯状シートが所定の膨らみ状の曲率を持たせ
てジグザク状に折り曲げられて、隣接する所定曲率の折
り曲げ部の側面同士が互いに近接もしくは接触するよう
に形成された状態を自由長とするものであるから、これ
に更に圧縮力を加えることで、各折り曲げ部の膨らみ状
の曲率が大きくなり、その大きくなった曲率が元の膨ら
み状曲率に復元しようとするときの力が集合して大きな
反発力が発現されるのであって、従来のコイル状樹脂ス
プリングに比べて、繰り返し使用に伴うへたりや樹脂の
クリープによる経時的な強度低下が非常に少ない。ま
た、上記所定曲率の折り曲げ部が加熱保持および冷却に
より弾性拡縮自在に構成されたものであるから、熱を加
えた場合でも使用に耐える復元性を持っており、熱サイ
クルに対しても、反発力および強度はほとんど低下せ
ず、初期の強度を保持することが可能である。その上、
樹脂単体で上記のような反発力、強度を持たせることが
可能で、従来の樹脂被覆スプリングに比べて、製造が簡
単でコストの大幅な低減を図れる。
プリングにおいて、上記帯状シートの構成樹脂として
は、請求項2に記載のように、フッ素樹脂、特に請求項
3に記載のように、クリープ性、熱クリープ性に優れた
PTFEが好ましい。また、上記帯状シートの仕様とし
ては、所定の反発力を発現させる上で、請求項4に記載
のように、厚みが0.05〜1.0mmで、かつ、各折
り曲げ部の曲率半径が0.05mm以上であることが好
ましい。さらに、圧縮状態での加熱保持温度は、100
〜300℃で、好ましくは200℃前後が望ましく、か
つ、冷却は水の中に入れて室温まで急冷させることが望
ましい。
ズ式定量ポンプは、被移送流体の吸入孔および該吸入孔
に連通する流体通路が形成された円形状突出部の先端部
端面に開口させて被移送流体の吐出孔が形成されている
ポンプボディと、上記円形状突出部の外周に配置され
て、その一端がポンプボディに固定されているとともに
他端閉塞部が上記円形状突出部の先端部端面に当接した
圧縮端位置と上記筒状突出部の先端部端面から離間した
伸張端位置との間に亘って伸縮移動するベローズと、こ
のベローズに連結されて該ベローズを伸縮動作させる往
復駆動装置と、上記吸入孔の基端部に設けられて被移送
流体の吸込み方向のみの流れを許容する逆止弁と、上記
吐出孔の先端部に設けられて被移送流体の吐出方向のみ
の流れを許容する逆止弁とを具備してなるベローズ式定
量ポンプにおいて、上記両逆止弁のうち、少なくとも吐
出孔側の逆止弁における弁体を閉塞方向に弾性付勢する
スプリングとして、上記請求項1ないし3のいずれかに
記載された構成の樹脂製スプリングを用いることを特徴
とするものである。
ば、吐出孔先端部側の逆止弁における弁体を閉塞方向に
付勢するスプリング荷重値を大きくとれるために、ポン
プの吐出口を吸込みタンクよりも低い位置に設置して使
用する場合でも、タンクのヘッド圧よりも数倍の吐出圧
力がベローズ内に発生したときに初めて吐出孔先端部側
の逆止弁における弁体が開き、このとき、吸入孔基端部
側の逆止弁における弁体はベローズ内の圧力で確実に閉
塞保持されてタンクのヘッド圧に対抗することになる。
したがって、吸入孔基端部側の逆止弁における弁体がタ
ンクのヘッド圧以下で不測に開かれることによるサイホ
ン現象の発生が防止されて、所定の定量性を確保するこ
とができる。また、上記樹脂製スプリングの強度がクリ
ープ、熱クリープによって経時的に低下することがない
ために、常温ないし高温の範囲で繰り返し作動しても、
定量性を安定保持することができる。
にもとづいて説明する。図1は本発明に係る樹脂製スプ
リングの製造方法を示す概略斜視図、図2は製造された
樹脂製スプリングの拡大側面図であり、該樹脂製スプリ
ング20は、図1の(a)に示すように、厚みが0.0
5mm〜1.0mmのPTFE製の帯状シート21をそ
の長手方向に沿ってそれぞれ0.05mm以上の所定の
膨らみ状の曲率半径Rを持たせて図1の(b)に示すよ
うにジグザグ状に折り曲げるとともに、図1の(c)に
示すように、上記長手方向で隣接する所定曲率の折り曲
げ部21a,21a…の側面同士が互いに接触もしくは
近接するように圧縮した状態で100〜300℃、好ま
しくは200℃前後に加熱するとともに、その加熱状態
を5分以上保持した上、水の中に入れて常温にまで急冷
することにより、図2に示すように、上記圧縮状態を自
由長Lとして各折り曲げ部21a…が弾性拡縮自在に構
成されたものである。
ング20においては、これに図3に示すように、更に圧
縮力Cを加えることで、各膨らみ状の折り曲げ部21a
…の曲率半径rが上記自由長Lでの曲率半径Rよりも小
さく(曲率は大きく)なり、その小さくなった曲率半径
rが元の膨らみ状の曲率半径Rに復元しようとするとき
の力が集合して大きな反発力を発現することになる。ま
た、従来のコイル状樹脂スプリングに比べて、繰り返し
使用に伴うへたりや樹脂のクリープによる経時的な強度
低下が非常に少なく、かつ、熱を加えた場合でも使用に
耐える復元性を持っており、熱サイクルに対しても、反
発力および強度はほとんど低下せず、初期の強度を保持
することが可能である
プリング20と従来のコイル状樹脂製スプリングとの反
発力を試験したところ、下記の表1に示すような結果が
得られた。この表1からも明らかなように、従来のコイ
ル状樹脂製スプリングは、常温〜100℃の熱サイクル
後の反発力が熱サイクルの進行に伴って急激に低下し、
200℃加熱後の反発力はほとんど期待することができ
ないのに対し、本発明品のPTFE製スプリング20
は、常温〜100℃の熱サイクル後の反発力が熱サイク
ル前よりもむしろ大きく、かつ、熱サイクルの進行に伴
う低下割合も非常に小さくて、クリープ性および熱クリ
ープ性に優れており、また、200℃加熱後の反発力も
ほとんど低下していない。なお、表1における各値は、
試験前の反発力を100とした時の残留値を%で示した
ものである。
IT試験(ASTM.D2176)により屈曲疲労につ
いての試験を行なったところ、下記の表2に示すような
結果が得られた。この表2からも明らかなように、本発
明品のPTFE製スプリング20は、構成材料の特性
上、破断することがなく、したがって、繰り返し作動し
ても、少なくとも数千万回の間に破断することのない特
性を有している。
の縦断面図であり、同図において、1は円盤状のポンプ
ボディで、その軸線方向の一端には断面円形状の突出部
2が一体に連設されており、この円形状突出部2の外周
面のうち、後述するベローズの可動部に対応する先端側
部分の外周面2aは、軸方向に沿ってその先端部側ほど
小径となるテーパ面に形成され、かつ、ベローズの不動
部に対応する基端側部分の外周面2bは軸方向に沿って
ストレートな円柱面に形成されている。
ディ1の中心軸線に対して偏位した箇所に形成されてお
り、この吸入孔3の先端部は上記円形状突出部2の基端
部で開口されているとともに、その開口部3aから上記
円形状突出部2の先端部端面2tまでの円形状突出部2
の側面には、図5に示すように、断面略U字形の溝状流
体通路4が上記吸入孔3に連通させて形成されている。
上記吸入孔3の基端部には、上記ポンプボディ1に螺合
された袋ナット5および被移送流体管7Aを連通接続可
能な内部流路8a付き弁押え8を介して被移送流体の吸
込み方向のみの流れを許容し、かつ、逆方向の流れを阻
止する逆止弁6が内装保持されている。
ポンプボディ1の中心軸線に対して上記吸入孔3とは反
対側に偏位した箇所に形成されており、この吐出孔11
の基端部は上記円形状突出部2の先端部端面2tにおい
て開口しているとともに、該吐出孔11の先端部には、
上記ポンプボディ1に螺合された袋ナット9および被移
送流体管7Bを連通接続可能な内部流路10a付き弁押
え10を介して被移送流体の吐出方向のみの流れを許容
し、かつ、逆方向の流れを阻止する逆止弁12が内装保
持されている。
て、上記円形状突出部2の外周に配置され、その一端部
が上記ポンプボディ1の一側面に当接されて固定板14
を介して固定されているとともに、他端部にはベローズ
13の伸縮に伴って上記円形状突出部2の先端部端面2
tに対して当接・離間する閉塞部13bが設けられてい
る。15は流体シリンダなどの往復駆動装置16により
軸線方向に往復移動されるピストンなどの往復動体であ
り、この往復動体15に固定された軸17の先端部に上
記ベローズ13における閉塞部13bの中央部が連結さ
れており、上記往復動体15の往復移動により上記ベロ
ーズ13が伸縮動作するようになされている。
て、上記吸入孔3の基端部側に内装保持されている逆止
弁6および上記吐出孔11の先端部側に内装保持されて
いる逆止弁12はそれぞれ、弁座6a,12aと摺動弁
体6b,12bとこれら摺動弁体6b,12bを閉塞方
向に弾性付勢するスプリング6c,12cとからなり、
そのスプリング6c,12cとして、図1〜図3で説明
したようなPTFE製スプリング20を用いている。
においては、往復駆動装置16を介して往復動体15を
図4の矢印X−Y方向に往復移動させてベローズ13を
伸縮動作させることにより、その伸張時には、閉塞部1
3bが上記円形状突出部2の先端部端面2tから離間し
U字状の溝状流体通路4の先端部が開口してベローズ1
3の内部空間が負圧になることから、一方の流体管7A
内の被移送流体が弁押え8の内部流路8a、逆止弁6、
吸入孔3および溝状流体通路4を経て上記閉塞部13b
と上記円形状突出部2の先端部端面2tとの間の空間に
一定量吸入される。
塞部13bが上記円形状突出部2の先端部端面2tに次
第に接近移動して遂には円形状突出部2の先端部端面2
tに当接することになる。この間、上記空間内に吸入さ
れている被移送流体はベローズ13により加圧されるこ
とになるために、その被移送流体は吐出孔11内に押し
込まれ、その先端部から逆止弁12および弁押え10の
内部流路10aを経て他方の流体管7B内へ吐出され
る。このようにベローズ13の伸縮動作に伴って一方の
流体管7Aから他方の流体管7Bへ被移送流体が間欠的
に定量毎移送される。
いては、吐出孔11の先端部側の逆止弁12における弁
体12bを閉塞方向に付勢するスプリング12cとし
て、既述したように、反発力が強く、クリープや熱クリ
ープによる経時的な強度低下が非常に少ないPTFE製
スプリング20が用いられているので、上記逆止弁12
における弁体12bを閉塞方向に付勢するスプリング荷
重値が大きくなり、ポンプの吐出孔11の先端開口を吸
込みタンクよりも低い位置に設置して使用する場合で
も、タンクのヘッド圧よりも数倍の吐出圧力がベローズ
13内に発生したときに初めて吐出孔11の先端部側の
逆止弁12における弁体12bが開き、このとき、吸入
孔3の基端部側の逆止弁6における弁体6bはベローズ
13内の圧力で確実に閉塞保持されてタンクのヘッド圧
に対抗することになる。したがって、吸入孔3の基端部
側の逆止弁6における弁体6bがタンクのヘッド圧以下
で不測に開かれることによるサイホン現象の発生が防止
されて所定の定量性を確保することが可能である。ま
た、上記PTFE製スプリング12cの強度はクリー
プ、熱クリープによって経時的に低下することがないた
めに、常温ないし100℃の高温の範囲で繰り返し作動
しても、定量性を安定保持することが可能である。
2における弁体12bを閉塞方向に弾性付勢するスプリ
ング12cとして、従来のコイル状樹脂製スプリングを
用いてなる5ml/1shotのベローズ式定量ポンプ
の定量性について本発明者が実施した再現試験内容およ
びその結果を説明する。 再現試験方法及び試験条件:再現試験のための試験配管
は図6に示す通りであり、試験のためのポンプ運転条件
は表3に示すとおりである。
り、この試験結果からも明らかなように、5ml/1s
hotであるはずの吐出量がストロークスピード4sp
mのときで30ml以上、10spmのときで15ml
以上といったように、ストロークスピードが低いほど吐
出時に発生するサイホン現象によって吐出量が増大し定
量性が確保できない。これに対して、吐出孔11の先端
部側の逆止弁12における弁体12bを閉塞方向に弾性
付勢するスプリング12cとして、上記したようなPT
FE製スプリング20を用いてなる本発明の5ml/1
shotのベローズ式定量ポンプの定量性について上記
と同一の試験方法及び試験条件での再現試験の結果は、
図9に示す通りであり、この試験結果から明らかなよう
に、ストロークスピードの変化にかかわらず5ml/1
shotとほぼ一定に保たれ、定量性を確保できる。
グ20を用いてなる本発明の5ml/1shotのベロ
ーズ式定量ポンプの定量性について本発明者が上記と同
一の試験方法及び試験条件で実施した長期試験内容およ
びその結果を説明する。 長期試験項目; 常温での長期連続試験:図6に示す試験配管で、40
spmでの連続運転を行ない、吐出量の測定は4spm
と40spmの2点とする。 高温80℃での長期連続試験:図6に示す試験配管
で、40spmでの連続運転を行ない、吐出量の測定は
4spmと40spmの2点とする。 熱サイクル長期連続試験(常温1Hr.と80℃1H
r.の2Hr.1サイクルの熱サイクルを繰り返す):
図6に示す試験配管で、40spmでの連続運転を行な
い、吐出量の測定は4spmと40spmの2点とす
る。 試験結果;の試験結果は図10に示す通りであり、
の試験結果は図11に示す通りであり、の試験結果は
図12に示す通りであり、これら試験結果からも明らか
なように、PTFE製スプリング20を用いてなる本発
明の5ml/1shotのベローズ式定量ポンプにおい
ては、常温、高温80℃、熱サイクルの各長期試験のい
ずれも、吐出精度は5ml±2%を保持し安定してい
る。特に、ストローク数が多くなるにつれて安定度が増
している。これに対して、コイル状樹脂製スプリングを
用いた5ml/1shotの従来のベローズ式定量ポン
プでは、常温〜80℃の熱サイクルの1サイクルで反発
力が(1/3)以下に低下するために、上記〜の試
験結果と比較する試験結果さえも得られず、1サイクル
で約6.5〜30mlの吐出量になっていると容易に理
解できるものである。
リング20の構成樹脂材料として、PTFEを用いた
が、これ以外に、PFAなどのフッ素樹脂を用いてもよ
い。
ズ式定量ポンプでは、吐出孔11の先端部側の逆止弁1
2および吸入孔3の基端部側の逆止弁6ともに、PTF
E製スプリング20を用いたが、吐出孔11の先端部側
の逆止弁12のみにPTFE製スプリング20を用いて
も、上記と同様な定量性能を発揮させることが可能であ
る。
明によれば、樹脂製帯状シートが所定の膨らみ状の曲率
を持たせてジグザク状に折り曲げられて、隣接する所定
曲率の折り曲げ部の側面同士が互いに近接もしくは接触
するように形成されてその状態を自由長とする樹脂製ス
プリングであるから、これに圧縮力を加えたときに大き
くなった各折り曲げ部の曲率が元の膨らみ状の曲率に復
元しようとするときの力を集合させて大きな反発力を発
現させることが可能で、従来のコイル状樹脂スプリング
に比べて、繰り返し使用に伴うへたりや樹脂のクリープ
による経時的な強度低下が非常に少なくて、樹脂単体で
大きな反発力および強度を持たせることができる。ま
た、上記膨らみ状の曲率を持つ各折り曲げ部をそれらの
側面同士の近接もしくは接触した状態での加熱保持およ
び冷却により弾性拡縮自在とされたものであるから、熱
を加えた場合でも使用に耐える復元性を持っており、熱
サイクルによる反発力および強度の低下はほとんどな
く、長期に亘って初期強度を保持し、長期間使用にかか
わらず本来の弾性機能を確実に発揮させることができ
る。その上、従来の樹脂被覆スプリングに比べて、製造
が簡単でコストの大幅な低減を図ることができるという
効果を奏する。
ンプの吐出口を吸込みタンクよりも低い位置に設置して
使用する場合でも、タンクのヘッド圧よりも数倍の吐出
圧力がベローズ内に発生したときに初めて吐出孔先端部
側の逆止弁における弁体を開いて、吸入孔基端部側の逆
止弁における弁体がタンクのヘッド圧以下で不測に開か
れることによるサイホン現象の発生を防止することがで
き、さらに、常温ないし高温の範囲で吐出を何回繰り返
しても、スプリング荷重値の低下に伴うサイホン現象の
発生を防止できるので、設置条件、温度条件にかかわら
ず長期に亘って所定の定量性を確保することができると
いう効果を奏する。
す概略斜視図である。
る。
状態変化を示す拡大側面図である。
図である。
試験のための試験配管を示す説明図である。
ピード/タイムラグの相関を示すグラフである。
ーズ式定量ポンプの再現試験結果を示すグラフである。
ズ式定量ポンプの再現試験結果を示すグラフである。
ーズ式定量ポンプの定量性についての長期試験のうち、
常温での長期試験結果を示すグラフである。
果を示すグラフである。
験結果を示すグラフである。
Claims (5)
- 【請求項1】 樹脂製の帯状シートがその長手方向に沿
って所定の膨らみ状の曲率を持たせてジグザク状に折り
曲げられているとともに、隣接する所定曲率の折り曲げ
部の側面同士が互いに近接もしくは接触するように形成
され、かつ、それら所定曲率の折り曲げ部が加熱保持お
よび冷却により弾性拡縮自在に構成されていることを特
徴とする樹脂製スプリング。 - 【請求項2】 上記帯状シートの構成樹脂が、フッ素樹
脂である請求項1に記載の樹脂製スプリング。 - 【請求項3】 上記フッ素樹脂がPTFEである請求項
2に記載の樹脂製スプリング。 - 【請求項4】 上記帯状シートの厚みが0.05mm〜
1.0mmであり、かつ、各折り曲げ部の曲率半径が
0.05mm以上である請求項1ないし3のいずれかに
記載の樹脂製スプリング。 - 【請求項5】 被移送流体の吸入孔および該吸入孔に連
通する流体通路が形成された円形状突出部の先端部端面
に開口させて被移送流体の吐出孔が形成されているポン
プボディと、上記円形状突出部の外周に配置されて、そ
の一端がポンプボディに固定されているとともに他端閉
塞部が上記円形状突出部の先端部端面に当接した圧縮端
位置と上記筒状突出部の先端部端面から離間した伸張端
位置との間に亘って伸縮移動するベローズと、このベロ
ーズに連結されて該ベローズを伸縮動作させる往復駆動
装置と、上記吸入孔の基端部に設けられて被移送流体の
吸込み方向のみの流れを許容する逆止弁と、上記吐出孔
の先端部に設けられて被移送流体の吐出方向のみの流れ
を許容する逆止弁とを具備してなるベローズ式定量ポン
プにおいて、 上記両逆止弁のうち、少なくとも吐出孔側の逆止弁にお
ける弁体を閉塞方向に弾性付勢するスプリングとして、
上記請求項1ないし4のいずれかに記載された構成の樹
脂製スプリングを用いることを特徴とするベローズ式定
量ポンプ。
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