JPH10106899A - 固体電解コンデンサ - Google Patents
固体電解コンデンサInfo
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- JPH10106899A JPH10106899A JP27869396A JP27869396A JPH10106899A JP H10106899 A JPH10106899 A JP H10106899A JP 27869396 A JP27869396 A JP 27869396A JP 27869396 A JP27869396 A JP 27869396A JP H10106899 A JPH10106899 A JP H10106899A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 漏れ電流不良や耐圧不良等を防止できる固体
電解コンデンサを提供すること。 【解決手段】 弁作用金属からなり陽極用リード線2を
引き出した焼結体1に、酸化皮膜28、固体電解質層2
9及び陰極層を順次設けた固体電解コンデンサ36にお
いて、陽極用リード線2の引き出し面3側に少なくとも
一部をR状にした綾線部分4を設けた焼結体1を有する
ことを特徴とする固体電解コンデンサ36。
電解コンデンサを提供すること。 【解決手段】 弁作用金属からなり陽極用リード線2を
引き出した焼結体1に、酸化皮膜28、固体電解質層2
9及び陰極層を順次設けた固体電解コンデンサ36にお
いて、陽極用リード線2の引き出し面3側に少なくとも
一部をR状にした綾線部分4を設けた焼結体1を有する
ことを特徴とする固体電解コンデンサ36。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は固体電解コンデンサ
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】固体電解コンデンサは、例えば、アルミ
ニウムやタンタル等の弁作用金属の微粉末からなり、タ
ンタル等の陽極用リード線を引き出した焼結体に、酸化
皮膜、二酸化マンガン又はポリピロールやポリアニリン
等の有機導電性高分子からなる固体電解質層、カーボン
ペーストや銀ペーストからなる陰極層を順次形成すると
ともに、陰極層と陽極用リード線に外部用の端子を接続
し、外装を形成した構造になっている。ところで、一般
的に、焼結体50及びf1は、図4(イ)及び(ロ)に
示す通り、角形や円筒形であり、陽極用リード線52及
び53の引き出し面54及び55側には、角形であれば
4角形で角状の綾線部分56がそして円筒形であれば円
形で角状の綾線部分57が各々設けられている。そして
この焼結体に酸化皮膜を形成した後に固体電解質層を形
成する場合、陽極用リード線の引き出し面側を上にし
て、硝酸マンガン溶液や有機導電性高分子溶液中に焼結
体を浸漬する。そしてこの際、液が陽極用リード線には
い上がるのを防止するため、陽極用リード線の根本にテ
フロン製のワッシャを設けるとともに、液面が焼結体の
陽極用リード線の引き出し面よりもわずかだけ上にくる
ように焼結体を溶液中に浸漬している。これにより酸化
皮膜の表面に固体電解質層を形成している。
ニウムやタンタル等の弁作用金属の微粉末からなり、タ
ンタル等の陽極用リード線を引き出した焼結体に、酸化
皮膜、二酸化マンガン又はポリピロールやポリアニリン
等の有機導電性高分子からなる固体電解質層、カーボン
ペーストや銀ペーストからなる陰極層を順次形成すると
ともに、陰極層と陽極用リード線に外部用の端子を接続
し、外装を形成した構造になっている。ところで、一般
的に、焼結体50及びf1は、図4(イ)及び(ロ)に
示す通り、角形や円筒形であり、陽極用リード線52及
び53の引き出し面54及び55側には、角形であれば
4角形で角状の綾線部分56がそして円筒形であれば円
形で角状の綾線部分57が各々設けられている。そして
この焼結体に酸化皮膜を形成した後に固体電解質層を形
成する場合、陽極用リード線の引き出し面側を上にし
て、硝酸マンガン溶液や有機導電性高分子溶液中に焼結
体を浸漬する。そしてこの際、液が陽極用リード線には
い上がるのを防止するため、陽極用リード線の根本にテ
フロン製のワッシャを設けるとともに、液面が焼結体の
陽極用リード線の引き出し面よりもわずかだけ上にくる
ように焼結体を溶液中に浸漬している。これにより酸化
皮膜の表面に固体電解質層を形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、焼結体の陽極
用リード線の引き出し面側には角状の綾線部分があるた
め、硝酸マンガン等の溶液は、表面張力の作用によりこ
の綾線部分で膨らみ、陽極用リード線の引き出し面の中
央部に入り難くなる。このため、焼結体の陽極用リード
線の引き出し面中央部には固体電解質層がほとんど形成
されなかったり、あるいは薄い厚さの固体電解質層しか
形成されない場合がある。従って、この後、絶縁樹脂等
の外装を形成する際に、酸化皮膜に、絶縁樹脂が収縮す
るときの応力が直接加わったり、あるいは薄い固体電解
質層によっては吸収できなかった応力が加わったりす
る。そしてその結果、酸化皮膜が損傷し、漏れ電流不良
や耐圧不良を生じる欠点がある。
用リード線の引き出し面側には角状の綾線部分があるた
め、硝酸マンガン等の溶液は、表面張力の作用によりこ
の綾線部分で膨らみ、陽極用リード線の引き出し面の中
央部に入り難くなる。このため、焼結体の陽極用リード
線の引き出し面中央部には固体電解質層がほとんど形成
されなかったり、あるいは薄い厚さの固体電解質層しか
形成されない場合がある。従って、この後、絶縁樹脂等
の外装を形成する際に、酸化皮膜に、絶縁樹脂が収縮す
るときの応力が直接加わったり、あるいは薄い固体電解
質層によっては吸収できなかった応力が加わったりす
る。そしてその結果、酸化皮膜が損傷し、漏れ電流不良
や耐圧不良を生じる欠点がある。
【0004】本発明は、以上の欠点を改良し、漏れ電流
不良や耐圧不良等を防止できる固体電解コンデンサを提
供することを課題とするものである。
不良や耐圧不良等を防止できる固体電解コンデンサを提
供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、弁作用金属からなり陽極用リード線を
引き出した焼結体に、酸化皮膜、固体電解質層及び陰極
層を順次設けた固体電解コンデンサにおいて、陽極用リ
ード線の引き出し面側に少なくとも一部をR状にした綾
線部分を設けた焼結体を有することを特徴とする固体電
解コンデンサを提供するものである。
解決するために、弁作用金属からなり陽極用リード線を
引き出した焼結体に、酸化皮膜、固体電解質層及び陰極
層を順次設けた固体電解コンデンサにおいて、陽極用リ
ード線の引き出し面側に少なくとも一部をR状にした綾
線部分を設けた焼結体を有することを特徴とする固体電
解コンデンサを提供するものである。
【0006】焼結体の陽極用リード線の引き出し面側の
綾線部分の一部をR状にすると、陽極用リード線の引き
出し面側を上にして硝酸マンガン等の溶液中に焼結体を
浸漬した場合、R状の綾線部分では表面張力の影響がな
いために、このR状の綾線部分を通して、陽極用リード
線の引き出し面の中央部分にまで溶液が流入する。従っ
て、焼結体の陽極用リード線の引き出し面の中央部分に
も所定の厚さの固体電解質層を形成できる。それ故、絶
縁樹脂等により外装を形成しても、その収縮時の応力を
固体電解質で吸収できる。その結果、漏れ電流不良や耐
圧不良の発生を防止できる。
綾線部分の一部をR状にすると、陽極用リード線の引き
出し面側を上にして硝酸マンガン等の溶液中に焼結体を
浸漬した場合、R状の綾線部分では表面張力の影響がな
いために、このR状の綾線部分を通して、陽極用リード
線の引き出し面の中央部分にまで溶液が流入する。従っ
て、焼結体の陽極用リード線の引き出し面の中央部分に
も所定の厚さの固体電解質層を形成できる。それ故、絶
縁樹脂等により外装を形成しても、その収縮時の応力を
固体電解質で吸収できる。その結果、漏れ電流不良や耐
圧不良の発生を防止できる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。先ず、弁作用金属はタンタルやアルミニウム等を
用いる。また、焼結体1は、例えば、図1(イ)に示す
通り、弁作用金属の微粉末からなる角形で、陽極用リー
ド線2をその一面から引き出している。そして特に、そ
の陽極用リード線2の引き出し面3側の一辺の綾線部分
4をR状に形成している。Rは0.1〜2.1mmの範囲
が好ましい。なお、Rが0.1mmより小さいと表面張力
の影響を打消す効果が小さく、Rが2.1mmより大きい
と、焼結体が小さくなり容量の減少が大きくなる。そし
て焼結体5〜8は、他に図1(ロ)〜(ホ)に示す通り
の形状にしてもよい。すなわち、図1(ロ)に示す焼結
体6は、角形であり、陽極用リード線9の引き出し面1
0側の2辺の綾線部分11及び12をR状にしいる。ま
た、図1(ハ)に示す焼結体6も角形であり、陽極用リ
ード線13の引き出し面14側の3辺の綾線部分15〜
17をR状にしいる。そして、図1(ニ)に示す焼結体
7も角形であり、陽極用リード線18の引き出し面19
側の4辺の綾線部分20〜23全部をR状にしている。
さらに、図1(ホ)に示す焼結体8は、円筒形であり、
陽極用リード線24の引き出し面25側の円形の綾線部
分26の全周をR状にしている。なお、円形の綾線部分
の場合にも、R状にするのはその一部分であってもよ
い。陽極用リード線2の根本には、図2に示す通り、テ
フロン製のワッシャ27を設けている。焼結体1には酸
化皮膜28を設けている。また、酸化皮膜28の表面に
は固体電解質層29を設けている。この固体電解質層2
9は、二酸化マンガンあるいは、ポリアニリンやポリピ
ロール、ボリチオフェン、ポリパラフェニレン、ポリア
セチレン等の単体物質や、これらに、ポリスチレンやポ
リエチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリロ
ニトリルブタジエン−スチレン等のポリマーを混合した
有機導電性高分子等の物質からなる。固体電解質層29
の表面にはカーボンペーストを塗布してカーボン層30
を設ける。カーボン層30の表面には銀ペーストを塗布
して銀層31を設ける。そしてこのカーボン層30と銀
層31とを合せて陰極層とする。また、銀層31には銀
導電ペースト32により陰極端子33を接続する。そし
て陽極用リード線2には陽極端子34を抵抗溶接等す
る。さらに、これらの全体を絶縁樹脂からなる外装35
で被覆する。陰極端子33と陽極端子34の先端は、外
装35から引き出し、外装35に沿って折り曲げてい
る。なお、図3に示す通り、陰極端子40と陽極端子4
1とは外装42に沿って折り曲げずに、互いに並行に引
き出してもよい。
する。先ず、弁作用金属はタンタルやアルミニウム等を
用いる。また、焼結体1は、例えば、図1(イ)に示す
通り、弁作用金属の微粉末からなる角形で、陽極用リー
ド線2をその一面から引き出している。そして特に、そ
の陽極用リード線2の引き出し面3側の一辺の綾線部分
4をR状に形成している。Rは0.1〜2.1mmの範囲
が好ましい。なお、Rが0.1mmより小さいと表面張力
の影響を打消す効果が小さく、Rが2.1mmより大きい
と、焼結体が小さくなり容量の減少が大きくなる。そし
て焼結体5〜8は、他に図1(ロ)〜(ホ)に示す通り
の形状にしてもよい。すなわち、図1(ロ)に示す焼結
体6は、角形であり、陽極用リード線9の引き出し面1
0側の2辺の綾線部分11及び12をR状にしいる。ま
た、図1(ハ)に示す焼結体6も角形であり、陽極用リ
ード線13の引き出し面14側の3辺の綾線部分15〜
17をR状にしいる。そして、図1(ニ)に示す焼結体
7も角形であり、陽極用リード線18の引き出し面19
側の4辺の綾線部分20〜23全部をR状にしている。
さらに、図1(ホ)に示す焼結体8は、円筒形であり、
陽極用リード線24の引き出し面25側の円形の綾線部
分26の全周をR状にしている。なお、円形の綾線部分
の場合にも、R状にするのはその一部分であってもよ
い。陽極用リード線2の根本には、図2に示す通り、テ
フロン製のワッシャ27を設けている。焼結体1には酸
化皮膜28を設けている。また、酸化皮膜28の表面に
は固体電解質層29を設けている。この固体電解質層2
9は、二酸化マンガンあるいは、ポリアニリンやポリピ
ロール、ボリチオフェン、ポリパラフェニレン、ポリア
セチレン等の単体物質や、これらに、ポリスチレンやポ
リエチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリロ
ニトリルブタジエン−スチレン等のポリマーを混合した
有機導電性高分子等の物質からなる。固体電解質層29
の表面にはカーボンペーストを塗布してカーボン層30
を設ける。カーボン層30の表面には銀ペーストを塗布
して銀層31を設ける。そしてこのカーボン層30と銀
層31とを合せて陰極層とする。また、銀層31には銀
導電ペースト32により陰極端子33を接続する。そし
て陽極用リード線2には陽極端子34を抵抗溶接等す
る。さらに、これらの全体を絶縁樹脂からなる外装35
で被覆する。陰極端子33と陽極端子34の先端は、外
装35から引き出し、外装35に沿って折り曲げてい
る。なお、図3に示す通り、陰極端子40と陽極端子4
1とは外装42に沿って折り曲げずに、互いに並行に引
き出してもよい。
【0008】次に、図2に示す実施の形態の固体電解コ
ンデンサ36の製造方法を説明する。先ず、タンタルや
アルミニウム等の弁作用金属の微粉末を用いて焼結体1
を形成する。例えば、タンタル粉末を用いる場合には、
タンタル等の陽極用リード線2を引き出した状態にして
この粉末を所定の形状に成形し、その後、真空中におい
て高温度で焼結して焼結体1を形成する。そしてこの焼
結体1を硝酸やリン酸等の水溶液を用いて陽極化成し、
酸化皮膜28を形成する。酸化皮膜28を形成後、二酸
化マンガンや有機導電性高分子からなる固体電解質層2
9を形成する。固体電解質層29を形成するには、陽極
用リード線2の引き出し面3側を上にして焼結体1を硝
酸マンガン溶液中等に、液面が陽極用リード線2の引き
出し面3のわずかに上にくる程度に浸漬する。これによ
り、液を焼結体1に付着し含浸する。含浸後、溶液の種
類に応じた処理を行ない、固体電解質層29を形成す
る。すなわち、溶液が硝酸マンガン溶液であれば、焼結
体1を硝酸マンガン溶液中に浸漬して液を含浸した後、
加熱分解し、さらに再化成処理する。そして硝酸マンガ
ン溶液の濃度を順次高くして、これらの含浸、加熱分解
及び酸化成処理の工程を繰り返し行ない、所定の厚さの
二酸化マンガンからなる固体電解質層を形成する。ま
た、有機導電性高分子からなる固体電解質層を形成する
には次の各種の方法により行なう。すなわち、イ)第1
の方法は、有機導電性高分子の溶液中に焼結体1を浸漬
する。浸漬後、アルコール等の有機溶剤で洗浄する。洗
浄後、乾燥して溶媒を蒸発させる。そして必要に応じて
この浸漬から乾燥までの工程を繰り返して行ない、所定
の厚さに形成する。また、ロ)第2の方法は、脱ドープ
した高分子の溶液中に焼結体1を浸漬する。浸漬後、洗
浄し、乾燥する。そしてこの浸漬から乾燥までの工程を
必要に応じて所定回数を繰り返して行ない、所定の厚さ
の脱ドープした高分子の膜を形成する。この膜を形成
後、焼結体1をドーピング溶液中に数10分〜数時間浸
漬して接触し、高分子の膜をドーピングして導電性を付
与し、有機導電性高分子の膜を形成する。さらに、ハ)
第3の方法は、アニリンやピロール、チオフェン等のモ
ノマーにドーピングイオンを含む溶液中に焼結体1を浸
漬する。次に、酸化剤の溶液中に焼結体1を浸漬して、
化学重合反応させて、有機導電性高分子の膜を形成す
る。そしてニ)第4の方法は、ドーピングイオンを含ま
ないアニリンやピロール等のモノマーの溶液中に焼結体
1を浸漬する。次に、酸化剤の溶液中に焼結体1を浸漬
して化学重合反応させ、高分子の膜を形成する。高分子
の膜を形成後、焼結体1をドーピング溶液中に浸漬して
接触し、導電性を付与して有機導電性高分子の膜を形成
する。なお、ドーパントは、解離定数がナフタレンスル
ホン酸又はその誘導体とほぼ同一か又はより小さく、か
つドーパントの陰イオンがナフタレンスルホン酸又はそ
の誘導体の陰イオンよりも小さい物質とする。このよう
なドーパントとしては、例えば、スルホイソフタル酸や
スルホコハク酸、メタンスルホン酸、フェノールスルホ
ン酸、スルホサリチル酸、ベンゼンスルホン酸、ベンゼ
ンジスルホン酸、アルキルベンゼンスルホン酸及びその
誘導体、カンファースルホン酸、スルホ酢酸、スルホア
ニリン、ジフェノールスルホン酸等の酸又はこれらの酸
の塩を用いる。また、ドーピング溶液は、例えばドーパ
ントあるいはドーパントと酸化剤とを有機溶媒に溶解し
た組成にする。液中にドーパントや酸化剤の濃度は0.
01〜1mol/lの範囲が好ましい。そして有機溶媒は、
例えば、ケトン類やエステル類、アルコール類、芳香族
炭化水素類、ニトリル酸、セルソルブ類、含チッ素化合
物等を用いる。さらに、酸化剤の溶液は、酸化剤だけで
はなく、他にドーパントを加えた溶液や、酸化剤とドー
パントとの塩の溶液を用いてもよい。そして酸化剤に
は、第2の鉄塩や過硫酸塩、バナジン酸塩等の水素基準
電極に対して0.8V以上の酸化電位を有する塩を用い
る。ところで、タンタル粉末により素子を形成した場合
には、タンタル粉末のCV値が大きくなり体積当りの静
電容量が大きくなるほど、素子内部に液が含浸し難くな
る。従って、特性の良好な導電性高分子の膜を形成する
ためには、導電性高分子の溶液等に濃度の高いものを用
いる必要がある。そして高分子のなかでポリアニリン
は、溶媒への溶解度が大きく、比較的高濃度の溶液を調
製でき、適当な物質である。固体電解質層29を形成
後、カーボンペーストを塗布してカーボン層30を形成
する。そしてカーボン層30の表面には銀ペーストを塗
布して銀層31を形成する。銀層31を形成後、この銀
層31に銀導電性ペースト32により陰極端子33を接
続するとともに、陽極用リード線2に陽極端子34を溶
接する。そして樹脂モールド法や樹脂ディップ法等によ
り外装35を形成する。外装35を形成後、陰極端子3
3と陽極端子34とを外装35の表面に沿って折り曲げ
て、固体電解コンデンサ36を形成する。
ンデンサ36の製造方法を説明する。先ず、タンタルや
アルミニウム等の弁作用金属の微粉末を用いて焼結体1
を形成する。例えば、タンタル粉末を用いる場合には、
タンタル等の陽極用リード線2を引き出した状態にして
この粉末を所定の形状に成形し、その後、真空中におい
て高温度で焼結して焼結体1を形成する。そしてこの焼
結体1を硝酸やリン酸等の水溶液を用いて陽極化成し、
酸化皮膜28を形成する。酸化皮膜28を形成後、二酸
化マンガンや有機導電性高分子からなる固体電解質層2
9を形成する。固体電解質層29を形成するには、陽極
用リード線2の引き出し面3側を上にして焼結体1を硝
酸マンガン溶液中等に、液面が陽極用リード線2の引き
出し面3のわずかに上にくる程度に浸漬する。これによ
り、液を焼結体1に付着し含浸する。含浸後、溶液の種
類に応じた処理を行ない、固体電解質層29を形成す
る。すなわち、溶液が硝酸マンガン溶液であれば、焼結
体1を硝酸マンガン溶液中に浸漬して液を含浸した後、
加熱分解し、さらに再化成処理する。そして硝酸マンガ
ン溶液の濃度を順次高くして、これらの含浸、加熱分解
及び酸化成処理の工程を繰り返し行ない、所定の厚さの
二酸化マンガンからなる固体電解質層を形成する。ま
た、有機導電性高分子からなる固体電解質層を形成する
には次の各種の方法により行なう。すなわち、イ)第1
の方法は、有機導電性高分子の溶液中に焼結体1を浸漬
する。浸漬後、アルコール等の有機溶剤で洗浄する。洗
浄後、乾燥して溶媒を蒸発させる。そして必要に応じて
この浸漬から乾燥までの工程を繰り返して行ない、所定
の厚さに形成する。また、ロ)第2の方法は、脱ドープ
した高分子の溶液中に焼結体1を浸漬する。浸漬後、洗
浄し、乾燥する。そしてこの浸漬から乾燥までの工程を
必要に応じて所定回数を繰り返して行ない、所定の厚さ
の脱ドープした高分子の膜を形成する。この膜を形成
後、焼結体1をドーピング溶液中に数10分〜数時間浸
漬して接触し、高分子の膜をドーピングして導電性を付
与し、有機導電性高分子の膜を形成する。さらに、ハ)
第3の方法は、アニリンやピロール、チオフェン等のモ
ノマーにドーピングイオンを含む溶液中に焼結体1を浸
漬する。次に、酸化剤の溶液中に焼結体1を浸漬して、
化学重合反応させて、有機導電性高分子の膜を形成す
る。そしてニ)第4の方法は、ドーピングイオンを含ま
ないアニリンやピロール等のモノマーの溶液中に焼結体
1を浸漬する。次に、酸化剤の溶液中に焼結体1を浸漬
して化学重合反応させ、高分子の膜を形成する。高分子
の膜を形成後、焼結体1をドーピング溶液中に浸漬して
接触し、導電性を付与して有機導電性高分子の膜を形成
する。なお、ドーパントは、解離定数がナフタレンスル
ホン酸又はその誘導体とほぼ同一か又はより小さく、か
つドーパントの陰イオンがナフタレンスルホン酸又はそ
の誘導体の陰イオンよりも小さい物質とする。このよう
なドーパントとしては、例えば、スルホイソフタル酸や
スルホコハク酸、メタンスルホン酸、フェノールスルホ
ン酸、スルホサリチル酸、ベンゼンスルホン酸、ベンゼ
ンジスルホン酸、アルキルベンゼンスルホン酸及びその
誘導体、カンファースルホン酸、スルホ酢酸、スルホア
ニリン、ジフェノールスルホン酸等の酸又はこれらの酸
の塩を用いる。また、ドーピング溶液は、例えばドーパ
ントあるいはドーパントと酸化剤とを有機溶媒に溶解し
た組成にする。液中にドーパントや酸化剤の濃度は0.
01〜1mol/lの範囲が好ましい。そして有機溶媒は、
例えば、ケトン類やエステル類、アルコール類、芳香族
炭化水素類、ニトリル酸、セルソルブ類、含チッ素化合
物等を用いる。さらに、酸化剤の溶液は、酸化剤だけで
はなく、他にドーパントを加えた溶液や、酸化剤とドー
パントとの塩の溶液を用いてもよい。そして酸化剤に
は、第2の鉄塩や過硫酸塩、バナジン酸塩等の水素基準
電極に対して0.8V以上の酸化電位を有する塩を用い
る。ところで、タンタル粉末により素子を形成した場合
には、タンタル粉末のCV値が大きくなり体積当りの静
電容量が大きくなるほど、素子内部に液が含浸し難くな
る。従って、特性の良好な導電性高分子の膜を形成する
ためには、導電性高分子の溶液等に濃度の高いものを用
いる必要がある。そして高分子のなかでポリアニリン
は、溶媒への溶解度が大きく、比較的高濃度の溶液を調
製でき、適当な物質である。固体電解質層29を形成
後、カーボンペーストを塗布してカーボン層30を形成
する。そしてカーボン層30の表面には銀ペーストを塗
布して銀層31を形成する。銀層31を形成後、この銀
層31に銀導電性ペースト32により陰極端子33を接
続するとともに、陽極用リード線2に陽極端子34を溶
接する。そして樹脂モールド法や樹脂ディップ法等によ
り外装35を形成する。外装35を形成後、陰極端子3
3と陽極端子34とを外装35の表面に沿って折り曲げ
て、固体電解コンデンサ36を形成する。
【0009】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。 実施例1:図1(ニ)に示す構造の陽極用リード線18
の引き出し面19側の綾線部分20〜23全部がR状に
なっているタンタルの焼結体7を用いる。この焼結体7
の焼結は真空中で温度1400〜1600℃で加熱して
形成する。そして焼結体7は、0.85mm×1.05mm
×1.20mmの寸法とし、Rを0.1mmとする。また、
固体電解質層は二酸化マンガン層とする。陰極層はカー
ボン層と銀層とから形成する。そして外装はエポキシ樹
脂をトランスファーモールドして形成する。この固体電
解コンデンサの定格は10V,10μFとする。 実施例2:図1(ハ)に示す構造の焼結体6を用いる以
外は、実施例1と同一の条件とする。 実施例3:図1(ロ)に示す構造の焼結体5を用いる以
外は、実施例1と同一の条件とする。 実施例4:図1(イ)に示す構造の焼結体1を用いる以
外は、実施例1と同一の条件とする。 そして上記の実施例1〜実施例4と従来例につき、焼結
体の陽極用リード線の引き出し面側に形成される固体電
解質層の厚さと、固体電解コンデンサの漏れ電流不良率
を測定した。なお、従来例は、図4(イ)に示す構造の
焼結体50を用いる以外は実施例1と同一の条件とす
る。また、固体電解質層の厚さの測定位置は、図5の通
りとする。そして試料数は各々100個とする。測定結
果は表1に示す。
の引き出し面19側の綾線部分20〜23全部がR状に
なっているタンタルの焼結体7を用いる。この焼結体7
の焼結は真空中で温度1400〜1600℃で加熱して
形成する。そして焼結体7は、0.85mm×1.05mm
×1.20mmの寸法とし、Rを0.1mmとする。また、
固体電解質層は二酸化マンガン層とする。陰極層はカー
ボン層と銀層とから形成する。そして外装はエポキシ樹
脂をトランスファーモールドして形成する。この固体電
解コンデンサの定格は10V,10μFとする。 実施例2:図1(ハ)に示す構造の焼結体6を用いる以
外は、実施例1と同一の条件とする。 実施例3:図1(ロ)に示す構造の焼結体5を用いる以
外は、実施例1と同一の条件とする。 実施例4:図1(イ)に示す構造の焼結体1を用いる以
外は、実施例1と同一の条件とする。 そして上記の実施例1〜実施例4と従来例につき、焼結
体の陽極用リード線の引き出し面側に形成される固体電
解質層の厚さと、固体電解コンデンサの漏れ電流不良率
を測定した。なお、従来例は、図4(イ)に示す構造の
焼結体50を用いる以外は実施例1と同一の条件とす
る。また、固体電解質層の厚さの測定位置は、図5の通
りとする。そして試料数は各々100個とする。測定結
果は表1に示す。
【0010】
【表1】
【0011】表1から、対向する綾線部分の形状がR状
である方が、固体電解質層の厚さが厚くなっていること
は明らかである。すなわち、固体電解質層の平均の厚さ
は、実施例1〜実施例4が18.8〜38μmであるの
に対して、従来例が10.3μmとなり、前者は後者の
約1.83〜3.69倍になっている。そして実施例1
は実施例4の約2.02倍になり、R状の綾線部分が多
い程、固体電解質層の厚さが厚くなっている。また、漏
れ電流不良率についても、実施例1〜実施例4が1.8
〜4.3%であるのに対して、従来例が5.3%とな
り、前者の方が後者の約34.0〜81.1%に低下し
ている。
である方が、固体電解質層の厚さが厚くなっていること
は明らかである。すなわち、固体電解質層の平均の厚さ
は、実施例1〜実施例4が18.8〜38μmであるの
に対して、従来例が10.3μmとなり、前者は後者の
約1.83〜3.69倍になっている。そして実施例1
は実施例4の約2.02倍になり、R状の綾線部分が多
い程、固体電解質層の厚さが厚くなっている。また、漏
れ電流不良率についても、実施例1〜実施例4が1.8
〜4.3%であるのに対して、従来例が5.3%とな
り、前者の方が後者の約34.0〜81.1%に低下し
ている。
【0012】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、陽極用リ
ード線の引き出し面側に少なくとも一部をR状にした綾
線部分を設けた焼結体を有しているため、漏れ電流不良
等を軽減できる固体電解コンデンサが得られる。
ード線の引き出し面側に少なくとも一部をR状にした綾
線部分を設けた焼結体を有しているため、漏れ電流不良
等を軽減できる固体電解コンデンサが得られる。
【図1】本発明の実施の態様の焼結体の斜視図を示す。
【図2】本発明の実施の態様の断面図を示す。
【図3】本発明の他の実施の態様の正面図を示す。
【図4】従来の焼結体の斜視図を示す。
【図5】焼結体の平面図を示す。
1,5,6,7,8…焼結体、 2,9,13,18,24…陽極用リード線、 3,10,14,19,25…陽極用リード線の引き出
し面、 4,11,12,15,16、17,20,21,2
2,23…綾線部分、 28…酸化皮膜、 29…固体電解質層、 30…カー
ボン層、 31…銀層、 36…固体電解コンデンサ。
し面、 4,11,12,15,16、17,20,21,2
2,23…綾線部分、 28…酸化皮膜、 29…固体電解質層、 30…カー
ボン層、 31…銀層、 36…固体電解コンデンサ。
Claims (1)
- 【請求項1】 弁作用金属からなり陽極用リード線を引
き出した焼結体に、酸化皮膜、固体電解質層及び陰極層
を順次設けた固体電解コンデンサにおいて、陽極用リー
ド線の引き出し面側に少なくとも一部をR状にした綾線
部分を設けた焼結体を有することを特徴とする固体電解
コンデンサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27869396A JPH10106899A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 固体電解コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27869396A JPH10106899A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 固体電解コンデンサ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10106899A true JPH10106899A (ja) | 1998-04-24 |
Family
ID=17600868
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27869396A Pending JPH10106899A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 固体電解コンデンサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10106899A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20220172901A1 (en) * | 2019-03-27 | 2022-06-02 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Electrolytic capacitor and method for manufacturing same |
-
1996
- 1996-09-30 JP JP27869396A patent/JPH10106899A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20220172901A1 (en) * | 2019-03-27 | 2022-06-02 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Electrolytic capacitor and method for manufacturing same |
| US11823845B2 (en) * | 2019-03-27 | 2023-11-21 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Electrolytic capacitor and method for manufacturing same |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20040827 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040910 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050106 |