JPH10108903A - 揮散性物質の含浸体 - Google Patents

揮散性物質の含浸体

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JPH10108903A
JPH10108903A JP8268322A JP26832296A JPH10108903A JP H10108903 A JPH10108903 A JP H10108903A JP 8268322 A JP8268322 A JP 8268322A JP 26832296 A JP26832296 A JP 26832296A JP H10108903 A JPH10108903 A JP H10108903A
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JP
Japan
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cork
impregnation
density
impregnated body
impregnated
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JP8268322A
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English (en)
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Yoshihiro Takada
美啓 高田
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Fumakilla Ltd
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Fumakilla Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 落下による破損の恐れがなく、デザインの自
由度が高く、また液状の揮散物質の含浸に要する時間の
調整及び揮散の調整を行うことができるようにする。 【解決手段】 コルクチップを耐薬剤性、耐溶剤性を有
する樹脂を用いて加圧結着し、このコルクの結着密度を
0.10〜0.30g/cm3 の範囲にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、殺虫、防虫、芳
香、消臭、防黴等、液状の揮散性物質を繰り返し含浸可
能にした含浸体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の含浸体としては、消臭、
芳香用として陶器製のものや、木材を任意の形状に削り
出し加工したもの、香木片を容器に詰めたもの等があ
る。
【0003】また、木材を利用した芳香性の素材として
は、特開昭60−209514号公報、特公平3−10
338号公報、特公平4−31711号公報に示された
ものが知られており、また、コルクを使った消臭剤とし
て特開平1−305958号公報にて知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記陶
器製のものは揮散性物質の含浸に長時間(数時間)を要
し、また、この中に揮散性物質を注入するものにあって
は、注入後に傾けたり不用意な移動をさせると、この揮
散性物質がこぼれて周囲を汚染してしまうという不具合
があった。さらに落下による破損の恐れがあり取り扱い
には注意を要した。
【0005】一方、特開昭60−209514号公報等
で提案されているような木材、木片を利用したものにお
いては、浸漬、もしくは噴霧という含浸方法をとるた
め、含浸速度が極端に遅かったり、十分な含浸容量が得
られたないため、満足な揮散性能を得ることができず、
また末端使用者が繰り返し使用するには不便といわざる
を得なかった。さらに木材を削り出し加工するものは量
産が難しく、高コストのものになりがちであり、木片を
使用したものは、袋などに入れて使用するため、デザイ
ンの自由度が狭くなりがちであった。
【0006】さらに、特公平3−10338号公報で提
案されているものは、製造時に香料と木粉を混合して成
形するものであり、香料の処理の際に、木粉のアルコー
ルによる前処理等が必要となり、設備と手間がかかるた
め、これも繰り返し使用には適しておらず、簡便で経済
的であるとはいえなかった。
【0007】特公平4−31711号公報で提案された
ものは、ポリビニルアセタール系結合材を使用している
ため、基材の有する芳香を楽しむ分にはよいが、耐薬剤
性、耐溶剤性の面から香料を新たに添加しての使用には
向いていないし、殺虫剤、防虫剤、消臭剤、防黴剤など
への展開もできず、用途が限定されがちであった。
【0008】特開平1−305958号公報で提案され
たものは、コルクを粒状化し、これに消臭剤を含浸また
は付着して用いるようにしているが、これは粒状体であ
るため、この粒状体であることによる不具合は上記した
他の木片や木粉等のものと同様であった。
【0009】本発明は上記のことにかんがみなされたも
ので、落下による破損の恐れがなく、デザインの自由度
が高く、また液状の揮散物質の含浸に要する時間が調整
できると共に、揮散の調整も可能にした揮散性物質の含
浸体を提供することを目的とするものであった。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る揮散性物質の含浸体は、コルクチップ
を、耐薬剤性、耐溶剤性を有する樹脂を用いて加圧結着
し、このコルクの結着密度を0.10〜0.30g/c
3 の範囲にした構成となっている。
【0011】また、本発明に係る揮散性物質の含浸体
は、コルクチップを加熱炭化しながら加圧結着し、その
結着密度を0.10〜0.30g/cm3 の範囲にした
構成となっている。
【0012】そして上記樹脂を用いて加圧結着するもの
における樹脂にはウレタン樹脂を用いる。また、上記そ
れぞれの含浸体は容器に収容して用いられ、またその表
面に印刷を施し、さらに表面に不透過膜からなる揮散調
整材を沿わせる。
【0013】
【作 用】加圧結着された含浸体は滴下により殺虫剤
等の液状の揮散性物質が含浸される。このときの含浸に
要する時間と揮散速度が結着密度によって任意して変え
られる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に係る含浸体で、コルクチ
ップを樹脂を用いて加圧結着する含浸体の製法の一例と
しては、例えば、コルクチップ89.5%に、工業用プ
レウレタンポリマー(商品名:AGLOMERANTE
−P954)8.8%、水1.7%を加え、250kg
/cm2 の圧力をかけると、密度が0.18kg/cm
3 の含浸体(コルク成形体)が得られ、350kg/c
2 の圧力をかけることによりコルクの密度0.21k
g/cm2 の含浸体(コルク成形体)が得られる。そし
て上記加圧力を種々に変えることにより、様々なコルク
の密度の含浸体(コルク成形体)が得られた。
【0015】一方、コルクチップを加熱炭化しながら加
圧結着する含浸体の製法としては、コルクチップを、こ
れが炭化する温度で加熱しながら加圧して結着する。こ
の場合も、結着時における圧力によって含浸体の密度が
種々に変えられる。
【0016】上記のように構成された含浸体には各種の
液状の揮散性物質を含浸させる。このとき、含浸体の密
度の相違により揮散性物質の含浸に要する時間が相違す
るが、密度が0.10〜0.30kg/cm3 の範囲内
で3分以内の時間で含浸できた。
【0017】上記含浸体の成形に用いられるウレタン樹
脂は、耐薬剤性、耐溶剤性や弾性に優れ、含浸体として
の機能とコルクの風合いとを両立させるものとして適し
ている。
【0018】上記のように加圧結着された含浸体は、こ
れに揮散性物質を含浸してから容器に入れることによ
り、揮散性物質の揮散量を調整したり、液漏れに対する
安全性を高めたり、設置しやすくなるなど、機能性を高
くすることができる。
【0019】また板状等の上記含浸体に、これの柔らか
さを利用して、これの揮散面に、1個または複数の不透
過膜を画鋲状の揮散調整材を任意に取り付けるようにし
て、揮散量を調整することもできる。またこの揮散面に
任意に印刷を施してもよい。この印刷により、含浸体の
美的価値が向上される。
【0020】(実験例1)樹脂を用いてコルクチップを
加圧結着した含浸体において、これの各種のコルクの結
着密度での含浸体に、香料58%と、メトキシメチルブ
タノール系溶剤42%との混合液を1.5g滴下して、
これの全量が含浸するまでの時間を測定した。その結果
を表1と図1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】表1及び図1でわかるように、含浸体のコ
ルクの結着密度が0.3g/cm3以下だと3分以内の
含浸時間で使用できそうであるが、あまり結着密度が小
さいと液の保持力が不足するので、最低でも0.1g/
cm3 はある方がよい。そして好ましい範囲としては
0.15〜0.20g/cm3 の範囲が適当であった。
【0023】(実験例2)サイズが70mm×70mm
×8mmの板状で、かつコルクの結着密度が0.18g
/cm3 と、0.25g/cm3 の2種類の含浸体を、
コルクチップを上記実験例1と同様の方法にて成形し、
それぞれの含浸体に、ローズ系香料55%と、メトキシ
メチルブタノール系溶剤45%との混合液を4.5g含
浸させた。そしてこの各含浸体の板厚方向の一側面を塞
いで揮散させたときの経過日数に対する揮散量の変化の
推移を調べた。その結果を図2に示す。この結果からも
明らかなように、経過日数に対する揮散量はコルクの結
着密度によって異なり、小さい結着密度の方が多いこと
がわかった。
【0024】(実験例3)サイズが85mm×85mm
×8mmの板状で、かつコルクの結着密度が0.18g
/cm3 の上記実施例1と同様の製法でコルクチップを
成形して作られた含浸体に、グリーン系香料をメトキシ
メチルブタノール系溶剤で58%にした混合液4.55
gと、イソーパラフィン系溶剤で58%にした混合液
4.55gを、それぞれ別々に含浸させた。そして各含
浸体の板厚方向の一側面を塞いで揮散させたときの経過
日数に対する揮散量の変化の推移を調べた。その結果を
図3に示す。
【0025】(実験例4)表面形状が85mm×85m
mで板厚が5mmと8mmの2種類の板状で、かつ上記
各実施例のものと同様の構成でそれぞれのコルクの結着
密度が0.18g/cm3 の含浸体のそれぞれに、ラベ
ンダ系香料58%と、メトキシメチルブタノール系溶剤
42%の混合液を含浸させた。そして両含浸体の板厚方
向の一側面を塞いで揮散させたときの経過日数と揮散量
の変化の推移を調べた。その結果を図4に示す。
【0026】上記実験例3,4では、同じコルクの結着
密度の含浸体であっても、これに含浸する揮散性物質の
違いによって、また含浸体の板厚の違いによっても、経
過日数に対する揮散量は異なるといえる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、コルクチップを樹脂を
用いて、または加熱炭化しながら加圧結着し、その結着
密度を0.10〜0.30g/cm3 にしたことによ
り、固形の含浸体であるにもかかわらず落下による破損
の恐れをなくすことができる。また、加圧結着で成形さ
れることにより、その形状はある程度自由になり、デザ
インの自由度を向上することができる。またこれに対す
る揮散性物質の含浸を短時間に、しかも十分な含浸量が
得られ、満足のいく揮散性能を得ることができる。そし
てこの揮散性物質の含浸は簡易的に行うことができ、揮
散性物質を繰り返して含浸して用いるに便利であると共
に、経済的である。
【0028】また成形用の樹脂に耐薬剤性、耐溶剤性の
物を用いたことにより、様々な揮散性物質を含浸でき、
防虫剤、殺虫剤、芳香剤、消臭剤、防黴剤として広い展
開が可能になり、利用価値が高められる。
【0029】また、含浸体の表面に印刷を施すことによ
り、含浸体の美的価値を向上することができ、また、含
浸体の表面に不透過膜からなる揮散調整材を沿わせるこ
とにより、含浸体からの揮散性物質時間当りの揮散量を
調整することがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】含浸体のコルクの結着密度と含浸時間の関係を
示すグラフである。
【図2】含浸体のコルクの結着密度と揮散との関係を示
すグラフである。
【図3】揮散性物質中の溶剤と揮散の関係を示すグラフ
である。
【図4】含浸体の厚さと揮散の関係を示すグラフであ
る。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コルクチップを耐薬剤性、耐溶剤性を有
    する樹脂を用いて加圧結着し、このコルクの結着密度を
    0.10〜0.30g/cm3 の範囲にしたことを特徴
    とする揮散性物質の含浸体。
  2. 【請求項2】 コルクチップを加熱炭化しながら加圧結
    着し、その結着密度を0.10〜0.30g/cm3
    範囲にしたことを特徴とする揮散性物質の含浸体。
  3. 【請求項3】 樹脂がウレタン樹脂であることを特徴と
    する請求項1記載の揮散性物質の含浸体。
  4. 【請求項4】 容器に収容されたことを特徴とする請求
    項1または2記載の揮散性物質の含浸体。
  5. 【請求項5】 揮散表面に印刷を施したことを特徴とす
    る請求項1または2記載の揮散性物質の含浸体。
  6. 【請求項6】 揮散表面に不透過膜からなる揮散調整材
    を接触させたことを特徴とする請求項1または2記載の
    揮散性物質の含浸体。
JP8268322A 1996-10-09 1996-10-09 揮散性物質の含浸体 Pending JPH10108903A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2798313A1 (fr) * 1999-08-31 2001-03-16 Marcel Jean Procede d'impregnation pour la fabrication de produits en liege naturel
WO2011125728A1 (ja) * 2010-03-31 2011-10-13 小林製薬株式会社 籐の木片を揮散部材として揮散される揮散液

Cited By (3)

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WO2011125728A1 (ja) * 2010-03-31 2011-10-13 小林製薬株式会社 籐の木片を揮散部材として揮散される揮散液
JP2011212271A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd 籐の木片を揮散部材として揮散される揮散液

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