JPH10110634A - エンジン補助ブレーキ装置 - Google Patents

エンジン補助ブレーキ装置

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JPH10110634A
JPH10110634A JP26725096A JP26725096A JPH10110634A JP H10110634 A JPH10110634 A JP H10110634A JP 26725096 A JP26725096 A JP 26725096A JP 26725096 A JP26725096 A JP 26725096A JP H10110634 A JPH10110634 A JP H10110634A
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JP
Japan
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exhaust
valve
piston
cam
auxiliary brake
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Application number
JP26725096A
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English (en)
Inventor
Hideshige Kinoshita
秀栄 木下
Masahiro Maekawa
正宏 前川
Kazuhisa Tokimatsu
和寿 時松
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピストンの圧縮仕事の効率を向上できるとと
もに、閉弁時の排気弁への衝撃力を緩和できるエンジン
補助ブレーキ装置を提供すること。 【解決手段】 燃焼室と排気系との連通を開閉する排気
弁28を開弁して燃焼室内の圧力を開放し、エンジンブ
レーキの補助を行う圧縮圧力開放式のエンジン補助ブレ
ーキ装置において、補助ブレーキ作動指令に応じて、排
気弁28をピストン83の圧縮上死点近傍にて急速に開
弁したのち、排気弁28をこの開弁速度に対して緩やか
な速度で閉弁する補助ブレーキ手段91を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両制動力補助装
置の一つである圧縮圧力開放式のエンジン補助ブレーキ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両には、安全性向上のために、ディス
クブレーキやドラムブレーキ等の車両制動装置の他に制
動力補助装置が装着される場合がある。この制動力補助
装置は、車両の運動エネルギを吸収して制動補助を行う
ものであり、主に大排気量のディーゼルエンジンに適用
されている。制動力補助装置には、エンジンの圧縮行程
にてピストンに圧縮仕事を行なわせた上で、その圧縮行
程後にシリンダ内の圧力を開放してエンジンブレーキ能
力を増大する圧縮圧力開放式エンジン補助ブレーキ装置
がある。
【0003】シリンダ内の圧力開放を圧縮行程直後、す
なわち、ピストンが圧縮上死点にあるときに行なうこと
によって、ピストンに最も圧縮仕事を行なわせることが
できる。このためには、ピストンが圧縮上死点近傍にあ
るときに排気弁を急速に開弁する必要がある。そこで、
排気弁を急速に開弁する技術が特開平6−2520号公
報に開示されている。
【0004】公報に開示されているエンジン補助ブレー
キ装置は、蓄圧油圧により作動する油圧ピストンで駆動
される排気弁を備えたディーゼルエンジンに適用されて
おり、油圧ピストンに作用する油圧を調整する電磁弁
と、この電磁弁を機関回転数及びクランク角度等の信号
により制御するコントローラとを備えている。そして、
制動補助が必要となると、コントローラの指令により電
磁弁を開閉制御して、圧縮上死点近傍にて排気弁を急速
に開弁する。排気弁は、排気弁の背圧を抜くことで、開
弁時に圧縮されていた圧縮室の空気圧により閉弁する。
圧縮室の空気圧は、圧縮空気溜まりから供給されるた
め、圧縮室の空気圧は、常に大気圧よりも高くなるの
で、背圧の抜けた排気弁を急速に閉弁する。このように
エンジンの圧縮行程で圧縮仕事を行なわせた上でその圧
縮行程後にシリンダ内の圧力を開放してエンジンブレー
キ能力を増大し、エンジンに負の仕事としてポンプ作動
を行なわせることにより、運動エネルギを吸収して制動
力に変換している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のエンジン補助ブ
レーキ装置では、ピストンの圧縮仕事の効率を向上する
ために、ピストンが圧縮上死点近傍にあるときに排気弁
を急速に開閉している。排気弁の開弁時には、排気弁に
干渉するものがないので特に問題とはならないが、排気
弁の閉弁時には、排気弁がバルブシート面に衝突するの
で、排気弁の閉弁速度が速いと排気弁に大きな衝撃力が
作用する問題点がある。また、通常のカム駆動では、排
気弁の閉弁速度を緩やかにすることは可能であるが、排
気弁の閉弁速度を緩やかにすると、排気弁の開弁速度を
急速にすることが困難になる。すなわち、通常のカム駆
動では、排気弁の急速な開弁と、排気弁の緩やかな閉弁
とを両立することが困難である。よって、前述のエンジ
ン補助ブレーキ装置では、ピストンの圧縮仕事の効率の
向上と、閉弁時の排気弁への衝撃力の緩和とを両立する
ことが困難であるという問題点がある。
【0006】よって、本発明の目的は、ピストンの圧縮
仕事の効率を向上できるとともに、閉弁時の排気弁への
衝撃力を緩和できるエンジン補助ブレーキ装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、燃焼
室と排気系との連通を開閉する排気弁を開弁して燃焼室
内の圧力を開放し、エンジンブレーキの補助を行う圧縮
圧力開放式のエンジン補助ブレーキ装置において、補助
ブレーキ作動指令に応じて、排気弁をピストンの圧縮上
死点近傍にて急速に開弁したのち、排気弁をこの開弁速
度に対して緩やかな速度で閉弁する補助ブレーキ手段を
有する構成である。
【0008】請求項2の発明は、請求項1記載のエンジ
ン補助ブレーキ装置において、補助ブレーキ手段が、排
気弁の上端部を押圧して排気弁を開弁するスレーブピス
トンと、このスレーブピストンを作動すべく閉回路に形
成された油圧回路と、この油圧回路に配設され、スレー
ブピストンを作動させる油圧を油圧回路に印加する第1
及び第2のマスタピストンと、カムシャフトに配設さ
れ、第1のマスタピストンに当接する第1の可変排気カ
ムと、第2のマスタピストンに当接し、第1の可変排気
カムと略同時期に第2のマスタピストンのリフトを開始
するとともに、頂部が第1の排気可変カムよりも進角位
置に形成される第2の可変排気カムとを有する構成であ
る。
【0009】請求項3の発明は、請求項2記載のエンジ
ン補助ブレーキ装置において、第2の可変排気カムが、
第1の可変排気カムの最高リフト時期に第2のマスタピ
ストンをゼロリフトするとともに、第1の可変排気カム
のリフト減少時期では、第2のマスタピストンをマイナ
ス方向へリフトするカム形状に形成されている構成であ
る。
【0010】請求項4の発明は、請求項3記載のエンジ
ン補助ブレーキ装置において、第2の可変排気カムが、
第1の可変排気カムの最高リフト位置を中心にプラス方
向のリフトとマイナス方向のリフトとが点対称となるカ
ム形状に形成されている構成である。
【0011】請求項5の発明は、請求項4記載のエンジ
ン補助ブレーキ装置において、第2のマスタピストンの
第2の可変排気カムと当接する端部に、回転軸受を設け
た構成である。
【0012】請求項6の発明は、請求項1記載のエンジ
ン補助ブレーキ装置において、補助ブレーキ手段が、排
気弁の上端部を押圧して排気弁を開弁するスレーブピス
トンと、スレーブピストンを作動すべく閉回路に形成さ
れた油圧回路と、油圧回路に配設され、スレーブピスト
ンを作動させる油圧を油圧回路に印加する第3のマスタ
ピストンと、カムシャフトに配設され、該カムシャフト
の回転方向に対してベース円から頂部まで略平面状に形
成されているとともに、該頂部からベース円まで緩やか
に傾斜した曲面に形成されており、第3のマスタピスト
ンに当接する補助排気カムとを有する構成である。
【0013】請求項7の発明は、請求項1記載のエンジ
ン補助ブレーキ装置において、補助ブレーキ手段が、排
気弁を開弁するピストン部材と、ピストン部材を駆動す
る油圧回路と、圧油を蓄える蓄圧手段と、油圧回路と蓄
圧手段とを互いに連通する油圧通路と、油圧通路に介装
され、油圧通路を開閉する電磁弁と、補助ブレーキ作動
指令及びクランクシャフトの角度信号に基づいて、電磁
弁の開閉を制御する制御手段とを有する構成である。
【0014】請求項8の発明は、請求項1〜7のいずれ
かに記載されたエンジン補助ブレーキ装置において、補
助ブレーキ作動指令に応じて、通常運転時の吸気行程に
おける吸気弁の開弁を停止するとともに、ピストンの上
死点近傍から下死点近傍への移動時に吸気弁を開弁する
吸気調整手段を有する構成であり、補助ブレーキ手段
が、補助ブレーキ作動指令に応じて、通常運転時の排気
行程における排気弁の開弁を停止するとともに、ピスト
ンの上死点近傍にて排気弁を開弁する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態を図面を
参照して説明する。図1において、符号2は複数気筒を
有する4サイクル式ディーゼルエンジン(以下単にエン
ジンという)の任意のシリンダを示す。各シリンダ2の
上方には、各シリンダ2内へ燃料を供給する図示しない
燃料供給装置が設けられている。燃料供給装置は、周知
の装置であり、後述の制御手段としてのECU81によ
ってその作動を制御される。
【0016】シリンダ2の上方には、吸気弁27,27
及び排気弁28,28がそれぞれ配設されており、これ
らの上方には、吸排気弁27,28を駆動するOHC式
の動弁機構23が配設されている。動弁機構23は、圧
縮圧力開放式のエンジン補助ブレーキ装置の要部を構成
している。各シリンダ2にそれぞれ対応する動弁機構2
3は、互いに同様の構成であるので、ここでは、一つの
シリンダ2に対応する動弁機構23について説明し、他
のシリンダ2に対応する動弁機構23の説明は省略す
る。
【0017】動弁機構23には、図示しないクランクシ
ャフトからの回転駆動力により回転されるカムシャフト
24が設けられており、このカムシャフト24には、エ
ンジンの通常運転時に適したカムプロフィールに形成さ
れた吸気カム25及び排気カム26がそれぞれ配設され
ている。動弁機構23には、ロッカシャフト21が配設
されている。ロッカシャフト21は、各シリンダ2毎に
分割されており、さらに吸気ロッカシャフト21Aと排
気ロッカシャフト21Bとに分割されている。吸排気ロ
ッカシャフト21A,21Bは、互いに同軸上にそれぞ
れ配設されており、吸排気ロッカシャフト21A,21
Bは、軸受部材60,61,62により回転自在にそれ
ぞれ支持されている。
【0018】吸気弁27の上方には、吸気バルブブリッ
ジ34が、排気弁28の上方には、排気バルブブリッジ
35がそれぞれ配設されている。吸気バルブブリッジ3
4により2つの吸気弁27,27が、排気バルブブリッ
ジ35により2つの排気弁28,28が、それぞれ同時
に開弁駆動される。これらのバルブブリッジ34,35
は、吸排気ロッカアーム29,30の揺動に応じて上下
方向に駆動され、この駆動により吸排気弁27,28は
開閉駆動される。
【0019】吸気ロッカアーム29は、上述の吸気ロッ
カシャフト21Aと一体に作動するロッカシャフト一体
型ロッカアームとして構成されていおり、吸気ロッカア
ーム29が揺動すると、吸気ロッカシャフト21Aも回
動する。
【0020】吸気ロッカアーム29のカムシャフト24
側の端部には、吸気カム25と常時、接するローラ63
が設けられており、ローラ63は、吸気カム25の作動
を吸気ロッカアーム29に滑らかに伝達する。したがっ
て、エンジンの通常運転時には、吸気カム25のカムプ
ロフィールに応じたタイミングで、吸気ロッカアーム2
9が揺動して吸気弁27が開閉駆動される。
【0021】吸気弁27側の動弁機構23には、ピスト
ン83(図4参照)の上死点から下死点への移動時(ク
ランクシャフトが360°から540°まで回転する
間)に、吸気弁27を開弁する吸気調整手段90が設け
られている。この吸気調整手段90は、可変吸気カム7
5と、可変吸気ロッカアーム70と、この可変吸気ロッ
カアーム70を吸気ロッカアーム29に係脱する吸気用
吸気用ロッカアーム係合機構71とから構成されてい
る。
【0022】可変吸気ロッカアーム70は、吸気ロッカ
アーム29に隣接して設けられており、吸気ロッカシャ
フト21Aに回転自在に支持されている。吸気ロッカシ
ャフト21Aには、可変吸気ロッカアーム70と吸気ロ
ッカアーム29とが互いに連携動作しない非連携モード
と、可変吸気ロッカアーム70と吸気ロッカアーム29
とが互いに一体的に連携動作する連携モードとを切り換
える吸気用ロッカアーム係合機構71が設けられてい
る。非連携モードは、可変吸気ロッカアーム70が吸気
ロッカシャフト21Aから分離されている状態であり、
連携モードは、可変吸気ロッカアーム70が吸気ロッカ
シャフト21Aと実質的に一体化している状態である。
【0023】吸気用ロッカアーム係合機構71は、図2
に示すように、吸気ロッカシャフト21Aの直径方向に
形成された穴72と、この穴72内を進退するピン部材
73とを備えている。ピン部材73の上端側には、図示
しないリターンスプリングが配設されており、このリタ
ーンスプリングの付勢力により、ピン部材73は図中、
下方に付勢されている。可変吸気ロッカアーム70の所
要の位置には、ピン部材73の上端部が侵入する穴74
が形成されている。
【0024】エンジンには、所定圧力の作動油を吸気用
ロッカアーム係合機構71に供給する図示しない油圧供
給系が配設されており、この油圧供給系は、ピン部材7
3の下端面と穴72の内周面とにより形成された空間に
作動油が供給する。この空間に作動油が供給されると、
リターンスプリングの付勢力に抗してピン部材73が上
方へ移動する。この場合には、ピン部材73が穴74に
係合して、可変吸気ロッカアーム70が吸気ロッカシャ
フト21Aに連結した状態となり、可変吸気ロッカアー
ム70と吸気ロッカアーム29とが一体作動する連携モ
ードとなる。作動油の供給を停止すると、リターンスプ
リングの付勢力によりピン部材73が図中、下方に移動
して、ピン部材73が穴74から離脱する。この場合に
は、可変吸気ロッカアーム70が吸気ロッカシャフト2
1Aから分離して、両者が互いに連携動作しない非連携
モードとなる。
【0025】可変吸気カム75は、吸気カム25と隣接
してカムシャフト24に設けられており、可変吸気ロッ
カアーム70を駆動する。可変吸気カム75は、吸気カ
ム25と同一または略同一のカムプロフィールを有して
おり、吸気カム25に対して位相を180°相違させて
カムシャフト24に配設されている。可変吸気ロッカア
ーム70と可変吸気カム75との接触部位には、吸気ロ
ッカアーム29のローラ63と同様にローラ76が設け
られている。可変吸気ロッカアーム70は、吸気ロッカ
アーム29に対して180°の回転位相をともなって作
動することになり、可変吸気ロッカアーム70が吸気ロ
ッカアーム29と一体作動する連携モードとなると、ク
ランクシャフトの回転角度360°毎に吸気弁27が開
弁駆動される。よって、吸気行程及び排気行程に関わら
ず、ピストン83の上死点近傍から下死点近傍への移動
時に吸気弁27が開弁動作することになり、吸気弁27
は2サイクルで作動する。
【0026】通常運転時、すなわち、可変吸気ロッカア
ーム70が吸気ロッカシャフト21Aから分離された非
連携モードでは、吸気弁27の開閉動作は、可変吸気ロ
ッカアーム70の動作に影響されることなく、クランク
シャフト6の回転角度720°(クランクシャフトが2
回転する)毎に吸気弁27が開弁駆動され、吸気弁27
は4サイクルで作動する。
【0027】排気弁28側の動弁機構23には、通常運
転時の排気行程における排気弁28の作動を停止して、
ピストン83の上死点位置近傍で排気弁28を作動する
補助ブレーキ手段としての排気調整手段91が設けられ
ている。排気調整手段91は、排気ロッカアーム30、
排気ローラアーム65、油圧ピストン機構80及び排気
用ロッカアーム係合機構66から主に構成されている。
排気ロッカアーム30は、吸気ロッカアーム29と同様
に排気ロッカシャフト21Bと一体作動するロッカシャ
フト一体型ロッカアームとして構成されている。排気ロ
ッカアーム30は、排気カム26には直接接しておら
ず、図2に示す排気ローラアーム65により揺動する。
【0028】図2に示すように、排気ローラアーム65
は、排気ロッカシャフト21Bに回転自在に支持されて
いる。排気ロッカシャフト21Bには、排気ローラアー
ム65と排気ロッカアーム30とが互いに連携動作しな
い非連携モードと、排気ローラアーム65と排気ロッカ
アーム30とが互いに一体的に連携動作する連携モード
とを切り換える排気ロッカアーム係合機構66が設けら
れている。非連携モードは、排気ローラアーム65が排
気ロッカシャフト21Bから分離されている状態であ
り、連携モードは、排気ローラアーム65が排気ロッカ
シャフト21Bと実質的に一体化している状態である。
【0029】排気ロッカアーム係合機構66は、吸気ロ
ッカアーム係合機構71と略同様に構成されたものであ
り、図3に示すように、排気ロッカシャフト21Bの直
径方向に形成された穴67と、この穴67内を進退する
ピン部材68とを備えている。ピン部材68の下端側に
は、図示しないリターンスプリングが配設されており、
このリターンスプリングの付勢力によりピン部材68は
図中、上方に付勢されている。
【0030】排気ローラアーム65の所要の位置には、
ピン部材68の上端部が侵入する穴69が形成されてい
る。ピン部材68の上端面と穴67の内周面とに形成さ
れた空間には、油圧供給系を介して作動油が供給され
る。この空間に作動油が供給されると、リターンスプリ
ングの付勢力に抗してピン部材68が図中、下方に移動
して、図3に示す状態となる。この場合には、ピン部材
68が、排気ローラアーム65に形成された穴69から
離脱して、排気ローラアーム65は排気ロッカシャフト
21Bから分離された非連携モードとなる。
【0031】一方、排気ロッカシャフト21B内の空間
への作動油の供給を停止すると、リターンスプリングの
付勢力により、ピン部材68が図中、上方に移動して、
ピン部材68が穴69に係合する。排気ローラアーム6
5が排気ロッカシャフト21Bに連結して、排気ローラ
アーム65と排気ロッカシャフト21Bとが互いに一体
作動する連携モードとなる。排気ローラアーム65のカ
ムシャフト24側端部にも、可変吸気ロッカアーム70
のローラ76と同様にローラ64が設けられており、排
気カム26の作動を排気ローラアーム65に滑らかに伝
達するようになっている。
【0032】吸排気ロッカシャフト21A、21B内の
作動油の供給状態の制御、すなわち、油圧供給系の制御
は、図4に示すエンジンコントロールユニット81(以
下、ECU81という)により実行される。
【0033】排気弁28側の動弁機構23の上部には、
図1,図4に示すように、油圧ピストン機構80がシリ
ンダ2毎にそれぞれ設けられている。油圧ピストン機構
80には、その要部を構成する油圧回路39が設けられ
ており、油圧回路39には、作動油路41及び分配路4
2が形成されている。
【0034】作動油路41の一端部には、後述する第1
の可変排気カム31により駆動される第1のマスタピス
トン46と、後述する第2の可変排気カム32により駆
動される第2のマスタピストン47とがそれぞれ摺動可
能に設けられている。第1のマスタピストン46の上方
には、このマスタピストン46を図中、下方へ付勢する
リターンスプリング48が、第2のマスタピストン47
の上方には、このマスタピストン47を図中、下方へ付
勢するリターンスプリング49がそれぞれ介装されてい
る。第1及び第2のマスタピストン46,47の下端部
には、回転軸受としてのローラ46a,47aがそれぞ
れ設けられており、各ローラ46a,47aは、第1及
び第2の可変排気カム31,32にそれぞれ当接してい
る。なお、これらのローラ46a,47aは回転軸受で
あれば良く、例えば、ボール状のものでも良い。
【0035】なお、図4において、第2の可変排気カム
32、第2のマスタピストン47及びリターンスプリン
グ49は、説明の都合上、第1の可変排気カム31と並
行して描かれているが、実際には、第1の可変排気カム
31及び第2の可変排気カム32は、図1に示すよう
に、互いに隣接してカムシャフト24にそれぞれ配設さ
れており、吸排気カム25,26と同様に、クランクシ
ャフトが2回転する間に1回転するカムである。
【0036】第1の可変排気カム31のカムプロフィー
ルは、図5(a)に示すように、カム頂部が2か所に設
けられている。各カム頂部は180°の位相差でそれぞ
れ形成されており、各カム頂部のカムプロフィールは互
いに同一形状に形成されている。カム頂部は、ピストン
83が上死点位置にあるときに第1のマスタピストン4
6を最大ストロークで突出するタイミングに設けられて
いる。
【0037】第2の可変排気カム32のカムプロフィー
ルも、図5(b)に示すように、カム頂部が2か所に設
けられている。各カム頂部は、第1の可変排気カム31
のカム頂部と同様に180°の位相差でそれぞれ形成さ
れており、各カム頂部のカムプロフィールも互いに同一
形状に形成されている。第2の可変排気カム32のカム
頂部は、第1の可変排気カム31のカム頂部よりも進角
して設けられている。第2の可変排気カム32のカムプ
ロフィールは、ピストン83が上死点位置に達する前で
は、第2のマスタピストン47をその基準位置よりも上
方に移動させ、ピストン83が上死点位置に達した後で
は、第2のマスタピストン47をその基準位置よりも下
方に移動させるように形成されている。図4中、符号3
2aは、第2の可変排気カム32のベース円を、符号2
4aは、カムシャフト24の中心線をそれぞれ示してい
る。
【0038】作動油路41の途中には、排気弁28を開
弁するピストン部材としてのスレーブピストン40が設
けられている。スレーブピストン40は、油圧回路39
に形成される穴53に摺動自在に挿嵌されており、その
下端が排気ロッカアーム30に当接するように形成され
ている。スレーブピストン40の下部には、スレーブピ
ストン40を図中、上方に向かって付勢するリターンス
プリング54が介装されている。穴53の上方には、ス
レーブピストン40に当接することによってスレーブピ
ストン40の上方への移動を規制するストッパ55が設
けられている。スレーブピストン40は、作動油路41
内の作動油による押圧力を受けると、リターンスプリン
グ54の付勢力に抗して、図中、下方に移動して排気ロ
ッカアーム30を押圧し、排気バルブブリッジ35を介
して排気弁28を開弁する。
【0039】作動油路41の他端部は、コントロールバ
ルブ44を介して分配路42に接続されている。作動油
路41と接続している反対側の分配路42の端部には、
ソレノイドバルブ45を介して、油圧ポンプ82及び図
示しないドレーンタンクがそれぞれ接続されている。ソ
レノイドバルブ45をオン/オフ制御することにより、
油圧ポンプ82で加圧された非圧縮性流体としての作動
油を作動油路41及び分配路42に供給し、または作動
油路41及び分配路42内の作動油をドレーンする。ソ
レノイドバルブ45は、ECU81によって制御され
る。
【0040】コントロールバルブ44は、図中、上下方
向に形成された空間441に摺動可能に嵌挿されてお
り、リターンスプリング442により、図中、下方に付
勢されている。コントロールバルブ44は、周知の一方
向弁として構成されており、ソレノイドバルブ45をオ
ンに切り換えて油圧ポンプ82から分配路42に作動油
を供給すると、リターンスプリング442の付勢力に抗
して上昇し、作動油路41を閉鎖する。この場合、作動
油路41の作動油の圧力が分配路42内の高圧油よりも
低圧になると、分配路42内の高圧油がコントロールバ
ルブ44を介して分配路42から作動油路41内に供給
される。一方、ソレノイドバルブ45がオフに切り換え
られて分配路42が低圧になると、コントロールバルブ
44が降下して作動油路41内の作動油が開口部443
を介してドレーンされる。
【0041】ECU81には、図示しないエンジン補助
ブレーキスイッチや、図示しないアクセル開度センサ等
の各種センサ類がそれぞれ接続されており、運転者の運
転操作情報が入力される。ECU81は、これらの情報
に基づいて車両の運転状態を判断し、各種の装置の作動
を制御する。
【0042】次に、上述した動弁機構23の作動につい
て説明する。エンジンの通常運転時は、図6(a)に示
すバルブタイミング特性で吸排気弁27,28がそれぞ
れ駆動され、吸気弁駆動調整手段90及び排気弁駆動調
整手段91を作動させた場合は、図6(b)に示すバル
ブタイミング特性で吸排気弁27,28がそれぞれ駆動
される。
【0043】まず、エンジンの通常運転時の動作につい
て説明する。この場合、ECU81からの制御信号に基
づいて、油圧供給系から吸排気ロッカシャフト21A,
21B内への油圧供給が停止された状態となる。油圧ピ
ストン機構80のソレノイドバルブ45はオフに制御さ
れ、油圧回路39の作動油路41内への高圧作動油の供
給も停止された状態となる。
【0044】吸気ロッカアーム29側の吸気用ロッカア
ーム係合機構71は、非連携モードに制御される。すな
わち、吸気ロッカシャフト21A内への作動油供給が停
止されることにより、図2に示すピン部材73がリター
ンスプリングの付勢力により図中、下方に移動されて、
ピン部材73が穴74から離脱する。吸気ロッカシャフ
ト21Aが可変吸気ロッカアーム70から分離されるの
で、吸気ロッカアーム29は、吸気カム25のカムプロ
フィールに応じて揺動され、吸気弁27は、通常運転時
に適したタイミングで開閉駆動される。
【0045】排気ロッカアーム30側の排気ロッカアー
ム係合機構66は、連携モードに制御される。すなわ
ち、排気ロッカシャフト21B内への作動油供給が停止
される。図3に示すピン部材68は、リターンスプリン
グの付勢力により図中、上方に移動されて、ピン部材6
8が穴69に係合する。排気ロッカシャフト21Bと排
気ローラアーム65とが互いに連結され、排気カム26
のカムプロフィールに応じてロッカシャフト一体型の排
気ロッカアーム30が揺動する。
【0046】油圧ピストン機構80のソレノイドバルブ
45がオフに制御されると、コントロールバルブ44が
降下して作動油路41がドレーンに連通するので、第1
及び第2のマスタピストン46,47が駆動されても作
動油路41内は高圧とならず、スレーブピストン40も
作動しない。排気ロッカアーム30は、排気カム26の
カムプロフィールにのみ応じて揺動することとなり、排
気弁28は、通常運転時に適したタイミングで開閉駆動
される。
【0047】したがって、吸排気弁27,28は、吸排
気カム25,26によってそれぞれ開閉駆動され、通常
運転時には、通常の4サイクルエンジンのサイクルと同
様に、クランクシャフトが2回転する間(クランクシャ
フトの回転角度720°)に、吸排気弁27,28の一
連の動作が完了する。
【0048】次に、エンジン補助ブレーキ装置作動時の
動作について説明する。長い下り坂を走行している場合
に走行速度が速まり、運転者は、走行速度が速いと感じ
た場合に、アクセルペダルから足を離してエンジンブレ
ーキをかける。このエンジンブレーキでは、所望の制動
力が得られない場合には、運転者は、エンジン補助ブレ
ーキスイッチをオンする。ECU81は、エンジン補助
ブレーキスイッチのオン信号や、アクセル開度センサ等
の各種センサからの信号に基づいてエンジン補助ブレー
キが必要な運転状態となったことを判断する。ECU8
1は、燃料供給装置による燃料供給を停止するととも
に、油圧供給系から吸排気ロッカシャフト21A,21
B内に作動油をそれぞれ供給し、油圧ピストン機構80
のソレノイドバルブ45をオンに制御して油圧回路39
の作動油路41内に高圧作動油を供給する。
【0049】吸気ロッカシャフト21Aに作動油が供給
されることによって、ピン部材73がリターンスプリン
グの付勢力に抗して上方に移動されてピン部材73が穴
74に係合する。この係合によって吸気ロッカシャフト
21Aと可変吸気ロッカアーム70とが互いに連結され
て、吸気ロッカアーム29側の吸気用ロッカアーム係合
機構71は、連携モードに制御される。連携モードで
は、吸気弁27は、可変吸気カム75及び吸気カム25
の各カムプロフィールに応じて開閉駆動される。可変吸
気カム75は、上述したように、吸気カム25と同一ま
たは略同一のカムプロフィールに形成されており、吸気
カム25に対してカムシャフト24上で位相が180°
相違して配設されているので、吸気弁27は、ピストン
83が上死点位置近傍になると毎回開弁駆動される。
【0050】一方、排気ロッカシャフト21Bに作動油
が供給されることによって、ピン部材68は、リターン
スプリングの付勢力に抗して図中、下方に移動されて、
ピン部材68が穴69から離脱する。この離脱によって
排気ロッカシャフト21Bと排気ローラアーム65とが
分離され、排気ロッカアーム30側の排気ロッカアーム
係合機構66は、非連携モードに制御される。非連携モ
ードでは、排気ローラアーム65が排気カム26により
揺動されても、排気ロッカアーム30は作動しない。
【0051】油圧ピストン機構80のソレノイドバルブ
45がオンに制御されることによって、コントロールバ
ルブ44が上昇して、油圧回路39内の作動油路41が
高圧の作動油で満たされる。カムシャフト24の回転に
よって、第1の可変排気カム31が第1のマスタピスト
ン46を、第2の可変排気カム32が第2のマスタピス
トン47をそれぞれ駆動すると、作動油路41内の作動
油の圧力がさらに上昇し、作動油の圧力がスレーブピス
トン40に作用する。この作動油路41内の作動油の圧
力上昇によって、スレーブピストン40がリターンスプ
リング54に抗して下方に移動されると、スレーブピス
トン40は排気ロッカアーム30を押圧して排気弁28
を開弁駆動させる。
【0052】ここで、作動油路41内の作動油の圧力変
化について説明する。第1の可変排気カム31によっ
て、作動油路41内の作動油の圧力は、図5(a)に示
すカムリフト特性と同様の特性を示し、ピストン83が
上死点位置に達したときに最大となる。一方、第2の可
変排気カム32によって、作動油路41内の作動油の圧
力は、図5(b)に示すカムリフト特性と同様の特性を
示し、ピストン83が上死点位置に達する前では上昇さ
れ、ピストン83が上死点位置に達した後では低下され
る。実際には、第1の可変排気カム31及び第2の可変
排気カム32は、同時に回転駆動されているので、作動
油路41内の作動油の圧力変化は、図5(c)に示すカ
ムリフト特性と同様の特性を示し、第1の可変排気カム
31による圧力変化と、第2の可変排気カム32による
圧力変化とが合成された特性を示す。すなわち、作動油
路41内の作動油の圧力は、ピストン83が上死点位置
に達する直前に急速に上昇し、その後、緩やかに低下す
る。よって、スレーブピストン40は、図5(c)に示
すカムリフト特性と同様の特性線に従って動作し、排気
弁28は、ピストン83の圧縮上死点近傍にて急速に開
弁したのち、緩やかな速度で閉弁される。
【0053】マスタピストン46,47は、各可変排気
カム31,32によりそれぞれ駆動されるが、上述した
ように、各可変排気カム31,32は、180°の位相
差で二つのカム頂部を有しているので、ピストン83が
上死点位置近傍になると、毎回排気弁28が開弁駆動さ
れる。すなわち、排気弁28もクランクシャフトの1回
転毎に開弁する2サイクルで作動する。
【0054】なお、一般に作動流体を媒体としてスレー
ブピストン40等のピストン部材を作動させる場合に
は、第1及び第2のマスタピストン46,47の各スト
ローク量に対してスレーブピストン40のストローク量
は小さくなるが、エンジン補助ブレーキ作動時の排気弁
28のバルブリフト量は、通常のバルブリフト量に比べ
て小さくても十分であり、ピストン83とのクリアラン
スも考慮して、このときの排気弁28のリフト量は小さ
めに設定されている。
【0055】したがって、エンジン補助ブレーキの作動
時には、吸排気弁27,28は、クランクシャフトが1
回転する毎(クランクシャフトの回転角度360°)
に、1回開弁動作を行なう2サイクルで作動する。2サ
イクル時の吸排気弁27,28の動作を、図6(b)を
参照して説明する。
【0056】1.吸気行程 吸気弁27は、ピストン83が上死点(クランクシャフ
トの回転角度=0°)となる直前から開弁し、ピストン
83が下死点(クランクシャフトの回転角度=180
°)に達した直後に閉弁する。
【0057】2.圧縮・排気行程 吸気行程終了後、ピストン83が上昇することによりシ
リンダ2内の空気を圧縮する(クランクシャフトの回転
角度=180°〜360°)。ピストン83が上死点
(クランクシャフトの回転角度=360°)位置近傍に
達すると、排気弁28が急速に開弁されて、圧縮された
空気を排出するとともに、この排出とオーバーラップし
て、再び吸気弁27が開いて空気をシリンダ2内に吸入
する。
【0058】以上の動作によって、エンジンをポンプと
して作動させて、空気を圧縮するという負の仕事を実行
することで車両の走行エネルギを吸収して制動力に変換
する。この動作をクランクシャフトが1回転する(クラ
ンクシャフトの回転角度360°)毎に、繰り返して実
行させることで、2サイクル毎にエンジンブレーキが作
動することになり、大きな吸収馬力が得られる。
【0059】上述の構成によれば、図5(c)に示すカ
ムリフト特性に従って排気弁28が、ピストン83の圧
縮上死点近傍にて急速に開弁されるので、ピストン83
の圧縮仕事の効率の向上がなされ、通常のエンジン補助
ブレーキ装置よりも大きな吸収馬力を得ることができ、
強力な制動力を得ることができる。また、排気弁28の
開弁後、排気弁28が緩やかな速度で閉弁されるので、
排気弁28の着座速度が緩やかに行なわれ、排気弁とバ
ルブシート面との衝突時の衝撃力を緩和できる。さら
に、排気弁28の強度に対する信頼性を向上でき、エン
ジン補助ブレーキ装置作動時の排気弁28の着座による
騒音も減少できる。よって、ピストンの圧縮仕事の効率
の向上と、閉弁時の排気弁への衝撃力の緩和とを両立す
ることができる。第1及び第2のマスタピストン46,
47の下端部にローラ46a,47aがそれぞれ設けら
れており、これにより第2の可変排気カム32のように
ベース円より下がったマイナスリフト特性を有するカム
に対して、第2のマスタピストン47の追従性を向上で
きるが、これに限らず、第1及び第2のマスタピストン
46,47の径を小さく設計することでローラ46a,
47aを不要とすることも可能である。
【0060】また、上述の実施形態では、図5(c)に
示すカムリフト特性を得るために、カムを二つ用いてい
たが、二つ以上のカムを用いても良い。複数のカムを用
いることによって、より滑らかなカムリフト特性を得る
ことができ、可変排気カムとマスタピストンの動作も滑
らかにすることができる。スレーブピストン40は、排
気アーム30を押し下げることで、2つの排気弁28を
開弁させるが、スレーブピストン40がいずれか一方の
排気弁28を直接押し下げても良い。
【0061】次に、第2の実施形態を図7,8に示し、
この実施形態について説明する。同図において、図1,
2に示す部材と同様の部材は、図1,2で用いた符号と
同一符号を付すにとどめてその説明を省略し、相違する
点について説明する。
【0062】本実施形態におけるエンジンでは、図7に
示すように、シリンダ2に対して吸気弁27及び排気弁
28がそれぞれ一つずつ設けられている。シリンダ2の
上方には、動弁機構23と略同様の構成である動弁機構
19が配設されている。シリンダ2の吸気弁27と排気
弁28との間には、通常運転時には閉弁されている第3
の弁28aが配設されている。
【0063】第3の弁28aの上方には、油圧ピストン
機構80と略同様の構成である油圧ピストン機構79が
設けられている。第3の弁28aの上端には、油圧ピス
トン機構79内に備えられたスレーブピストン40が当
接しており、このスレーブピストン40により、第3の
弁28aは開弁駆動される。
【0064】図8に示すように、作動油路41の一端部
には、第3のマスタピストンとしてのマスタピストン5
6が摺動可能に設けられている。マスタピストン56の
上方には、マスタピストン56を図中、下方へ付勢する
リターンスプリング57が介装されている。マスタピス
トン56の下方には、このマスタピストン56を駆動す
る補助排気カムとしての可変排気カム33が配設されて
いる。マスタピストン56の下端部には、ローラ56a
が設けられており、ローラ56aが可変排気カム33に
当接している。可変排気カム33は、図1に示すよう
に、カムシャフト24に配設されており、吸排気カム2
5,26と同様に、クランクシャフトが2回転する間に
1回転するカムである。
【0065】可変排気カム33のカムプロフィールは、
図5(c)に示すように、ピストン83の上死点位置近
傍で急速に上昇し、その後、緩やかに低下するように、
カムシャフトの回転方向に対してランプ区間部からカム
頂部までが略平面状に形成されており、カム頂部を2か
所有している。各カム頂部は180°の位相差でそれぞ
れ形成されており、各カム頂部のカムプロフィールは互
いに同一形状に形成されている。カム頂部は、ピストン
83が上死点位置にあるときにマスタピストン56を最
大ストロークで突出するタイミングに設けられている。
【0066】なお、可変排気カム33によりマスタピス
トン56が急速に駆動されるとき、マスタピストン56
に大きな荷重が加わるので、この荷重を低減するために
マスタピストン56の受圧面積を大きくしても良い。ま
た、ローラ56aを適用することによって、マスタピス
トン56の駆動を滑らかにできるが、ローラ56aを省
略しても略同様の効果を得ることができる。
【0067】次に、上述した動弁機構19の作動につい
て説明する。エンジンの通常運転時の動作は、第1の実
施形態の動作と同様なので、その説明を省略する。EC
U81は、エンジン補助ブレーキスイッチのオン信号
や、アクセル開度センサ等の各種センサからの信号に基
づいてエンジン補助ブレーキが必要な運転状態となった
ことを判断すると、第1の実施形態の場合と同様に、油
圧供給系から吸排気ロッカシャフト21A,21B内に
作動油をそれぞれ供給するとともに、油圧ピストン機構
79のソレノイドバルブ45をオンに制御して油圧回路
39の作動油路41内に高圧作動油を供給する。
【0068】吸気ロッカシャフト21A内への作動油の
供給によって、吸気ロッカアーム29側の吸気用ロッカ
アーム係合機構71が連携モードに制御されて、吸気弁
27は、可変吸気カム75及び吸気カム25の各カムプ
ロフィールに応じて開閉駆動され、クランクシャフトの
1回転毎に開弁する2サイクルで作動する。
【0069】排気ロッカシャフト21B内への作動油の
供給によって、排気ロッカアーム30側の排気ロッカア
ーム係合機構66が非連携モードに制御される。この非
連携モードでは、排気ローラアーム65が排気カム26
により揺動されても、排気ロッカアーム30は作動しな
い。
【0070】一方、作動油路41内への高圧作動油の供
給によって、作動油路41内が高圧の作動油で満たされ
る。カムシャフト24の回転により可変排気カムがマス
タピストン56を押圧するが、可変排気カム33のカム
プロフィールは、図5(c)に示すとおりであるので、
マスタピストン56は、ピストン83の圧縮上死点近傍
にて急速に押圧されたのち、緩やかな速度で戻される。
よって、作動油路41内の作動油の圧力も、マスタピス
トン56の動作に応じて変化する。この作動油路41内
の作動油の圧力変化によって、スレーブピストン40は
第3の弁28aの上端面を押圧して、第3の弁28aを
開弁駆動させる。すなわち、第3の弁28aは、ピスト
ン83の圧縮上死点近傍にて急速に開弁され、この後、
緩やかな速度で閉弁される。
【0071】上述したように、可変排気カム33は、1
80°の位相差で二つのカム頂部を有しているので、ピ
ストン83が上死点位置近傍になると、毎回第3の弁2
8aが開弁駆動され、第3の弁28aはクランクシャフ
トの1回転毎に開弁する2サイクルで作動する。
【0072】したがって、本実施形態においても第1の
実施形態と同様に、ピストン83の圧縮仕事の効率の向
上がなされて、強力な制動力を得ることができる。ま
た、第3の弁28aの着座速度が緩やかに行なわれ、第
3の弁28aとバルブシート面との衝突時の衝撃力を緩
和できる。
【0073】また、本実施形態の動弁機構19を、第1
の実施形態の動弁機構23と置き換えても良く、この場
合には、油圧ピストン機構79によって動弁機構23を
駆動することになる。さらに、油圧ピストン機構80に
よって動弁機構23を駆動することも可能である。
【0074】次に、第3の実施形態を図9,10に示
し、この実施形態について説明する。同図において、図
1,2に示す部材と同様の部材は、図1,2で用いた符
号と同一符号を付すにとどめてその説明を省略し、相違
する点について説明する。
【0075】本実施形態におけるエンジンでは、図9に
示すように、シリンダ2に対して吸気弁27及び排気弁
28がそれぞれ二つずつ設けられている。シリンダ2の
上方には、動弁機構18が配設されている。
【0076】動弁機構18は、エンジンの通常運転時に
適したカムプロフィールに形成された吸気カム25及び
排気カム26がそれぞれ配設されているカムシャフト2
4と、吸排気ロッカシャフト21A,21Bと、これら
の吸排気ロッカシャフト21A,21Bとそれぞれ一体
に作動するロッカシャフト一体型ロッカアームである吸
排気ロッカアーム29,30とから構成されている。
【0077】動弁機構18の上部には、図10に示すよ
うに、油圧ピストン機構78がシリンダ2毎にそれぞれ
設けられている。油圧ピストン機構78には、その要部
を構成する油圧回路38が設けられており、この油圧回
路38は、排気弁28を開弁するピストン部材としての
スレーブピストン40と、スレーブピストン40に作動
油を供給する油圧通路としての供給油路37と、作動油
をドレーンタンクに排出する油圧通路としての排出油路
36とから構成されている。油圧回路38内は、常に油
で満たされている。
【0078】油圧回路38の一端部には、スレーブピス
トン40が設けられている。スレーブピストン40は、
油圧回路38に形成される穴53に摺動自在に挿嵌され
ており、その下端が排気ロッカアーム30に当接するよ
うに配設されている。スレーブピストン40は、油圧回
路38内の作動油による押圧力を受けると、リターンス
プリング54の付勢力に抗して、図中、下方に移動して
排気ロッカアーム30を押圧し、排気バルブブリッジ3
5を介して排気弁28を開弁する。
【0079】供給油路37の一端部は、スレーブピスト
ン40に接続されており、他端部は、ソレノイドバルブ
85を介して蓄圧手段としての蓄圧タンク86に接続さ
れている。蓄圧タンク86には、油圧ポンプ82が接続
されており、この油圧ポンプ82により高圧の油が供給
される。排出油路36の一端部も、スレーブピストン4
0に接続されており、他端部は、ソレノイドバルブ88
を介してドレーンタンクに接続されている。ソレノイド
バルブ85,88は、ECU81にそれぞれ接続されて
おり、ECU81によってその作動を制御される。ソレ
ノイドバルブ85,88は、通常運転時は、共にオフさ
れており、供給油路37内及び排出油路36内の油圧変
化はない。すなわち、スレーブピストン40は作動しな
い。ECU81には、クランクシャフトの角度を検出す
る図示しない角度センサが接続されており、このセンサ
からクランクシャフトの角度信号が入力される。
【0080】次に、動弁機構18及び油圧ピストン機構
78の作動について説明する。まず、エンジンの通常運
転時の動作について説明する。この場合、ECU81
は、エンジン補助ブレーキスイッチのオフ信号や、アク
セル開度センサ等の各種センサからの信号に基づいて、
エンジンが通常運転状態であることを判断する。ECU
81は、油圧ピストン機構78ソレノイドバルブ85,
88を共にオフに制御する。
【0081】吸気ロッカアーム29は、吸気カム25の
カムプロフィールに応じて揺動され、吸気弁27は、通
常運転に適したタイミングで開閉駆動される。油圧ピス
トン機構78は、ソレノイドバルブ85,88が共にオ
フに制御されているので、供給油路37内及び排出油路
36内の油圧変化は発生しない。よって、スレーブピス
トン40も動作しない。したがって、排気ロッカアーム
30は、排気カム26のカムプロフィールに応じて揺動
され、排気弁28は、通常運転に適したタイミングで開
閉駆動される。
【0082】次に、エンジン補助ブレーキ装置作動時の
動作について説明する。ECU81は、エンジン補助ブ
レーキスイッチのオン信号や、アクセル開度センサ等の
各種センサからの信号に基づいてエンジン補助ブレーキ
が必要な運転状態となったことを判断する。ECU81
は、角度センサからの角度信号に基づいてピストン83
の位置を算出し、ピストン83が圧縮上死点位置に達し
たときに、ソレノイドバルブ85をオンに制御、すなわ
ち、開弁して蓄圧タンク86の高圧作動油を供給油路3
7内に供給する。高圧作動油の供給により油圧回路38
内の油圧は、急速に上昇し、スレーブピストン40は、
排気ロッカアーム30を押圧して、排気弁28を開弁駆
動させる。
【0083】排気弁28が開弁した後、ECU81は、
ソレノイドバルブ85をオフに制御して蓄圧タンク86
と供給油路37との連通を遮断するとともに、ソレノイ
ドバルブ88を所定のデューティー率に基づいてオンに
制御、すなわち、開弁して油圧回路38内の高圧作動油
をドレーンタンクに排出する。このとき、油圧回路38
内の油圧が、図11に示す特性となるように、ソレノイ
ドバルブ88をデューティー制御することによって、ピ
ストン83が圧縮上死点近傍にあるときに、排気弁28
は、開弁後、緩やかな速度で閉弁される。
【0084】よって、エンジン補助ブレーキ装置作動時
のバルブタイミング特性は図12に示すようになり、ピ
ストン83の圧縮仕事の効率の向上がなされて、強力な
制動力を得ることができる。また、排気弁28の着座速
度が緩やかに行なわれ、排気弁28とバルブシート面と
の衝突時の衝撃力を緩和できる。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、補助ブレーキ手段によって、補助ブレーキ作動
時に、排気弁がピストンの圧縮上死点近傍にて急速に開
弁され、その後、排気弁がこの開弁速度に対して緩やか
な速度で閉弁されるので、ピストンの圧縮仕事の効率を
向上でき、閉弁時の排気弁とバルブシート面との衝突に
よる衝撃力を緩和できる。
【0086】請求項2記載の発明によれば、補助ブレー
キ手段が、排気弁を開弁するスレーブピストンと、この
スレーブピストンを駆動する油圧回路と、補助ブレーキ
作動時に作動油を油圧回路に印加する第1及び第2のマ
スタピストンと、それぞれ異なるカムプロフィールを有
する第1及び第2の可変排気カムとを有し、第2の可変
排気カムのリフト開始時期を第1の可変排気カムと略同
時期として、第2の可変排気カムの最高リフト位置を第
1の可変排気カムの最高リフト位置より進角したので、
排気弁を油圧によって滑らかに駆動することができる。
また、カムプロフィールの異なる2つの可変排気カムに
よって、スレーブピストンを作動する作動油圧を作り出
すため、各々のカム形状を容易に設計あるいは製作する
ことができる。
【0087】請求項3記載の発明によれば、第2の可変
排気カムが、第1の可変排気カムのリフト増加時期にお
いて、プラス方向へリフトし、第1の可変排気カムのリ
フト減少時期において、マイナス方向へリフトする構成
であるため、第1の可変排気カムの最高リフトが第1及
び第2の可変排気カムの合成リフト曲線から突出するこ
とが防止されて、滑らかで緩やかな排気弁の閉弁動作を
得ることができる。
【0088】請求項4記載の発明によれば、第2の可変
排気カムが第1の可変排気カムの最大リフト位置を中心
にプラス方向のリフトとマイナス方向のリフトとが点対
称となるリフト曲線を有する形状であるため、第2のマ
スタピストンに急激な荷重が付加されることが防止され
て、第2のマスタピストンの耐久性が向上する。さら
に、その反作用に対して第2の可変排気カム側の形状に
偏りがないため、第2の可変排気カムの耐久性も向上
し、第2のマスタピストン及び第2の可変排気カムの信
頼性が総合的に向上する。
【0089】請求項5記載の発明によれば、第2のマス
タピストンの第2の可変排気カムと当接する端部に、回
転軸受を設けたので、第2の可変排気カムのようにマイ
ナス方向へリフトするカム形状であっても、第2のマス
タピストンの径の大小に関係なく、第2のマスタピスト
ンは、カム形状に追従してリフトする。したがって、カ
ム形状に応じたピストンリフト量を得ることができる。
【0090】請求項6記載の発明によれば、補助ブレー
キ手段が、排気弁を開弁するスレーブピストンと、この
スレーブピストンを駆動する油圧回路と、補助ブレーキ
作動時に作動油を油圧回路に印加する第3のマスタピス
トンと、カムシャフトの回転方向に対してベース円から
頂部までが略平面状に形成されているとともに、頂部か
らベース円まで緩やかに傾斜した曲面に形成されている
カム面を有する補助排気カムとを有するので、排気弁
が、補助排気カムのカム形状に追従して、ピストンの圧
縮上死点近傍にて急速に開弁され、その後、排気弁がこ
の開弁速度に対して緩やかな速度で閉弁される。したが
って、ピストンの圧縮仕事の効率を向上できるととも
に、排気弁とバルブシート面との衝突時の衝撃力を緩和
できる。また、排気弁の急速な開弁及び緩やかな閉弁が
1つの補助排気カムのカム形状により達成されるため、
補助ブレーキ手段を簡便な構成とすることができる。
【0091】請求項7記載の発明によれば、補助ブレー
キ手段が、排気弁を開弁するスレーブピストンと、この
スレーブピストンを駆動する油圧回路と、補助ブレーキ
作動時に作動油を油圧回路に印加する第3のマスタピス
トンと、圧油を蓄える蓄圧手段と、油圧回路と蓄圧手段
とを互いに連通する油圧通路と、油圧通路を開閉する電
磁弁と、補助ブレーキ作動指令及びクランクシャフトの
角度信号に基づいて電磁弁の開閉を制御する制御手段と
を有するので、排気弁を所望のバルブ作動タイミング
で、かつ、油圧によって滑らかに開閉駆動できる。よっ
て、ピストンの圧縮仕事の効率を向上でき、閉弁時の排
気弁とバルブシート面との衝突による衝撃力を緩和でき
る。
【0092】請求項8記載の発明によれば、補助ブレー
キ作動指令に応じて、通常運転時の吸気行程における吸
気弁の開弁を停止するとともに、ピストンの上死点近傍
から下死点近傍への移動時に吸気弁を開弁する吸気調整
手段を有し、補助ブレーキ手段が、補助ブレーキ作動指
令に応じて、通常運転時の排気行程における排気弁の開
弁を停止するとともに、ピストンの上死点近傍にて排気
弁を開弁するので、補助ブレーキ作動時には、クランク
シャフトが1回転する毎に、エンジンがポンプ作動され
て、空気を圧縮するという負の仕事が行なわれる。よっ
て、2サイクル毎にエンジンブレーキが作動することに
なり、大きな吸収馬力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態を示す圧縮圧開放式のエンジン
補助ブレーキ装置の要部を示す拡大図である。
【図2】図1におけるA−A断面図である。
【図3】図1におけるB−B断面図である。
【図4】図1におけるC−C断面図である。
【図5】可変排気カムのカムプロフィールを示すカムリ
フト曲線であって、(a)は第1の可変排気カムのカム
プロフィールを示す図であり、(b)は第2の可変排気
カムのカムプロフィールを示す図であり、(c)は第1
の可変排気カムと第2の可変排気カムとの各カムプロフ
ィールを合成したカムプロフィールを示す図である。
【図6】本発明の第1の実施形態におけるエンジン補助
ブレーキ装置の作動特性図であって、(a)は通常運転
時のバルブ作動タイミングを示す図であり、(b)はエ
ンジンブレーキ作動時のバルブ作動タイミングを示す図
である。
【図7】本発明の第2の実施形態としてのエンジン補助
ブレーキ装置の要部を示す拡大図である。
【図8】図7におけるD−D断面図である。
【図9】本発明の第3の実施形態としてのエンジン補助
ブレーキ装置の要部を示す拡大図である。
【図10】図9におけるE−E断面図である。
【図11】クランクシャフト角度と油圧回路の油圧変化
との関係を示す特性図である。
【図12】本発明の第3の実施形態におけるエンジン補
助ブレーキ装置作動時のバルブ作動タイミングを示す特
性図である。
【符号の説明】
2 シリンダ 21 ロッカシャフト 18,19,23 動弁機構 24 カムシャフト 27 吸気弁 28 排気弁 28a 第3の弁 31,32,33 可変排気カム 38,39 油圧回路 40 スレーブピストン 41 作動油路 42 分配路 44 コントロールバルブ 45,85,88 ソレノイドバルブ 46,47,56 マスタピストン 66 排気ロッカアーム係合機構 71 吸気用ロッカアーム係合機構 75 可変吸気カム 78,79,80 油圧ピストン機構 81 エンジンコントロールユニット(EC
U) 82 油圧ポンプ 83 ピストン 86 蓄圧タンク 90 吸気調整手段 91 排気調整手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃焼室と排気系との連通を開閉する排気弁
    を開弁して燃焼室内の圧力を開放し、エンジンブレーキ
    の補助を行う圧縮圧力開放式のエンジン補助ブレーキ装
    置において、 補助ブレーキ作動指令に応じて、上記排気弁をピストン
    の圧縮上死点近傍にて急速に開弁したのち、上記排気弁
    をこの開弁速度に対して緩やかな速度で閉弁する補助ブ
    レーキ手段を有することを特徴とするエンジン補助ブレ
    ーキ装置。
  2. 【請求項2】上記補助ブレーキ手段が、 上記排気弁の上端部を押圧して上記排気弁を開弁するス
    レーブピストンと、 上記スレーブピストンを作動すべく閉回路に形成された
    油圧回路と、 上記油圧回路に配設され、上記スレーブピストンを作動
    させる油圧を上記油圧回路に印加する第1及び第2のマ
    スタピストンと、 カムシャフトに配設され、上記第1のマスタピストンに
    当接する第1の可変排気カムと、 上記第2のマスタピストンに当接し、上記第1の可変排
    気カムと略同時期に上記第2のマスタピストンのリフト
    を開始するとともに、頂部が上記第1の排気可変カムよ
    りも進角位置に形成される第2の可変排気カムと、 を有することを特徴とする請求項1記載のエンジン補助
    ブレーキ装置。
  3. 【請求項3】上記第2の可変排気カムは、 上記第1の可変排気カムの最高リフト時期に上記第2の
    マスタピストンをゼロリフトするとともに、上記第1の
    可変排気カムのリフト減少時期では、上記第2のマスタ
    ピストンをマイナス方向へリフトするカム形状を有する
    ことを特徴とする請求項2記載のエンジン補助ブレーキ
    装置。
  4. 【請求項4】上記第2の可変排気カムは、 上記第1の可変排気カムの最高リフト位置を中心にプラ
    ス方向のリフトとマイナス方向のリフトとが点対称とな
    るカム形状を有することを特徴とする請求項3記載のエ
    ンジン補助ブレーキ装置。
  5. 【請求項5】上記第2のマスタピストンの上記第2の可
    変排気カムと当接する端部に、回転軸受を有しているこ
    とを特徴とする請求項4記載のエンジン補助ブレーキ装
    置。
  6. 【請求項6】上記補助ブレーキ手段が、 上記排気弁の上端部を押圧して上記排気弁を開弁するス
    レーブピストンと、 上記スレーブピストンを作動すべく閉回路に形成された
    油圧回路と、 上記油圧回路に配設され、上記スレーブピストンを作動
    させる油圧を上記油圧回路に印加する第3のマスタピス
    トンと、 カムシャフトに配設され、該カムシャフトの回転方向に
    対してベース円から頂部まで略平面状に形成されている
    とともに、該頂部からベース円まで緩やかに傾斜した曲
    面に形成されており、上記第3のマスタピストンに当接
    する補助排気カムと、 を有することを特徴とする請求項1記載のエンジン補助
    ブレーキ装置。
  7. 【請求項7】上記補助ブレーキ手段が、 上記排気弁を開弁するスレーブピストンと、 上記スレーブピストンを駆動する油圧回路と、 圧油を蓄える蓄圧手段と、 上記油圧回路と上記蓄圧手段とを互いに連通する油圧通
    路と、 上記油圧通路に介装され、上記油圧通路を開閉する電磁
    弁と、 上記補助ブレーキ作動指令及びクランクシャフトの角度
    信号に基づいて、上記電磁弁の開閉を制御する制御手段
    と、 を有することを特徴とする請求項1記載のエンジン補助
    ブレーキ装置。
  8. 【請求項8】上記補助ブレーキ作動指令に応じて、通常
    運転時の吸気行程における吸気弁の開弁を停止するとと
    もに、ピストンの上死点近傍から下死点近傍への移動時
    に上記吸気弁を開弁する吸気調整手段を有し、 上記補助ブレーキ手段が、上記補助ブレーキ作動指令に
    応じて、上記通常運転時の排気行程における上記排気弁
    の開弁を停止するとともに、上記ピストンの上死点近傍
    にて上記排気弁を開弁することを特徴とする請求項1,
    2,3,4,5,6または7記載のエンジン補助ブレー
    キ装置。
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