JPH10111692A - 能動型騒音振動制御装置 - Google Patents
能動型騒音振動制御装置Info
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- JPH10111692A JPH10111692A JP26485396A JP26485396A JPH10111692A JP H10111692 A JPH10111692 A JP H10111692A JP 26485396 A JP26485396 A JP 26485396A JP 26485396 A JP26485396 A JP 26485396A JP H10111692 A JPH10111692 A JP H10111692A
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Abstract
の断線状態を検出し、システムの信頼性を向上させる。 【解決手段】断線検出処理として、図5の処理を実行す
る。先ず、ステップ121において残留振動ev の絶対
値が所定のしきい値e0 未満であるか否かを判定し、残
留振動ev が極めて小さいときには、荷重センサ22と
コントローラ25との間が断線状態ではないかと推定
し、ステップ122に移行してタイマをオンにする。そ
して、ステップ123に移行し、タイマの計測時間Te
が、所定時間T0 に達しているか否かを判定する。ステ
ップ123の判定が「YES」となったら断線状態であ
ると判断し、ステップ125にい移行してフラグFを
“1”にセットして今回のこの図5の処理を終了する。
図5の処理を終えたら、振動低減処理に戻ってフラグF
の状態を確認し、F=1の場合には、システムをダウン
して駆動信号の出力を禁止する。
Description
発生状態を表す基準信号と、騒音又は振動の低減状態を
表す残留騒音信号又は残留振動信号とを検出し、それら
信号に基づき制御音源又は制御振動源を駆動する駆動信
号を生成するようになっている能動型騒音振動制御装置
に関し、特に、信頼性を向上できるようにしたものであ
る。
出願人が先に提案した特開平7−239690号公報に
開示されたものがある。
音源から車室内に伝達される騒音又は車体を伝搬する振
動に、制御音又は制御振動を干渉させることにより騒音
又は振動の低減を図るようになっている車両用の能動型
騒音振動制御装置に関するものである。そして、上記公
報に開示された装置では、騒音又は振動の発生状態を表
す基準信号と、騒音又は振動の低減状態を表す残留騒音
信号又は残留振動信号とを検出するようになっており、
フィルタ係数可変の適応ディジタルフィルタで基準信号
をフィルタ処理することにより、制御音源又は制御振動
源を駆動する駆動信号を生成し出力する一方、基準信号
と残留騒音信号又は残留振動信号とに基づいて適応アル
ゴリズムに従って適応ディジタルフィルタのフィルタ係
数を逐次更新するようになっている。
適応ディジタルフィルタのフィルタ係数が最適値に収束
すれば、制御音源又は制御振動源から発せられる制御音
又は制御振動によって騒音又は振動が低減される又は打
ち消されるようになるから、車室内の騒音レベル又は振
動レベルを低減することができた。
示されたような従来の装置であれば、制御が正常に実行
されていれば、制御音源又は制御振動源から発せられる
制御音又は制御振動によって騒音又は振動を低減又は打
ち消すことは可能である。上記公報に開示されたような
従来の装置にあっては、異常を積極的に検出する手段を
備えるようにはなっていなかったため、十分な信頼性を
得るためには、高耐久性の従って高価な部材や部品を用
いなければならないという問題点があった。
未解決の課題に着目してなされたものであって、高価な
部材や部品を用いなくても高い信頼性を得ることができ
る能動型騒音振動制御装置を提供することを目的として
いる。
に、請求項1に係る発明は、騒音源又は振動源から発せ
られる騒音又は振動と干渉する制御音又は制御振動を発
生可能な制御音源又は制御振動源と、前記干渉した後の
残留騒音又は残留振動を検出し残留騒音信号又は残留振
動信号として出力する残留騒音検出手段又は残留振動検
出手段と、前記騒音又は振動の発生状態を検出し基準信
号として出力する基準信号生成手段と、前記残留騒音信
号又は残留振動信号及び前記基準信号に基づき前記制御
音源又は制御振動源を駆動する駆動信号を生成し出力す
る制御手段と、を備えた能動型騒音振動制御装置におい
て、前記残留騒音信号又は残留振動信号を前記制御手段
に供給できない断線状態を検出する断線検出手段を設け
た。
1に係る発明である能動型騒音振動制御装置において、
前記残留騒音検出手段又は残留振動検出手段の出力から
所定周波数以下の低周波成分を減衰又は除去するハイパ
ス・フィルタと、このハイパス・フィルタの出力をディ
ジタル値に変換して前記制御手段に供給するA/D変換
器と、を備えている。
1に係る発明である能動型騒音振動制御装置において、
前記残留騒音検出手段又は残留振動検出手段は所定周波
数以下の低周波成分を減衰又は除去する特性を有するセ
ンサで構成され、前記残留騒音検出手段又は残留振動検
出手段の出力をディジタル値に変換して前記制御手段に
供給するA/D変換器を備えている。
項1〜3に係る発明である能動型騒音振動制御装置にお
いて、前記断線検出手段は、前記残留騒音信号又は残留
振動信号から求められる残留騒音又は残留振動の絶対値
が所定時間に渡って所定のしきい値未満である場合に、
前記断線状態を検出したと判断するようにした。
項1〜3に係る発明である能動型騒音振動制御装置にお
いて、前記基準信号の基本周期が変化したことを検出す
る基準信号周期変化検出手段を設け、前記断線検出手段
は、前記基準信号周期変化検出手段が前記基準信号の基
本周期が変化したことを検出し且つ前記残留騒音信号又
は残留振動信号から求められる残留騒音又は残留振動の
絶対値が所定時間に渡って所定のしきい値未満である場
合に、前記断線状態を検出したと判断するようにした。
1〜3に係る発明である能動型騒音振動制御装置を車両
に適用するとともに、前記車両が走行中であるか否かを
検出する車両走行検出手段を設け、前記断線検出手段
は、前記車両走行検出手段が車両が走行中であることを
検出し且つ前記残留騒音信号又は残留振動信号から求め
られる残留騒音又は残留振動の絶対値が所定時間に渡っ
て所定のしきい値未満である場合に、前記断線状態を検
出したと判断するようにした。
項1〜3に係る発明である能動型騒音振動制御装置を車
両に適用するとともに、車両のドアの開閉が行われたか
否かを検出するドア開閉検出手段を設け、前記断線検出
手段は、前記ドア開閉検出手段が前記ドアの開閉を検出
した際に前記制御手段に供給される前記残留騒音信号又
は残留振動信号に基づいて前記断線状態を検出するよう
にした。
項1〜3に係る発明である能動型騒音振動制御装置を車
両に適用するとともに、前記騒音源又は振動源は車両の
エンジンであり、前記制御手段はフィルタ係数可変の適
応ディジタルフィルタによって前記駆動信号を生成し且
つ適応アルゴリズムに従ってその適応ディジタルフィル
タのフィルタ係数を更新するようになっており、前記エ
ンジンの回転数が変化したことを検出するエンジン回転
数変化検出手段を設け、前記断線検出手段は、前記エン
ジン回転数変化検出手段が前記エンジンの回転数が変化
したことを検出した際における前記適応ディジタルフィ
ルタのフィルタ係数の更新状況に基づいて前記断線状態
を検出するようにした。
1〜3に係る発明である能動型騒音振動制御装置を車両
に適用するとともに、前記騒音源又は振動源は車両のエ
ンジンであり、前記制御手段はフィルタ係数可変の適応
ディジタルフィルタによって前記駆動信号を生成し且つ
適応アルゴリズムに従ってその適応ディジタルフィルタ
のフィルタ係数を更新するようになっており、前記車両
の変速機の切換が行われたか否かを検出する変速機切換
検出手段を設け、前記断線検出手段は、前記変速機切換
検出手段が前記変速機の切換が行われたことを検出した
際における前記適応ディジタルフィルタのフィルタ係数
の更新状況に基づいて前記断線状態を検出するようにし
た。
項1〜3に係る発明である能動型騒音振動制御装置を車
両に適用するとともに、前記騒音源又は振動源は車両の
エンジンであり、前記制御手段はフィルタ係数可変の適
応ディジタルフィルタによって前記駆動信号を生成し且
つ適応アルゴリズムに従ってその適応ディジタルフィル
タのフィルタ係数を更新するようになっており、前記車
両の変速機の切換が行われたか否かを検出する変速機切
換検出手段を設け、前記断線検出手段は、前記変速機切
換検出手段が前記変速機の切換が行われたことを検出し
た際に前記制御手段に供給される前記残留騒音信号又は
残留振動信号に基づいて前記断線状態を検出するように
した。
求項1〜3に係る発明である能動型騒音振動制御装置を
エアコンディショナを有する車両に適用するとともに、
前記騒音源又は振動源は車両のエンジンであり、前記制
御手段はフィルタ係数可変の適応ディジタルフィルタに
よって前記駆動信号を生成し且つ適応アルゴリズムに従
ってその適応ディジタルフィルタのフィルタ係数を更新
するようにし、前記エアコンディショナ用のコンプレッ
サのオン・オフ動作を検出するコンプレッサ動作検出手
段を設け、前記断線検出手段は、前記コンプレッサ動作
検出手段が前記コンプレッサのオン・オフ動作を検出し
た際における前記適応ディジタルフィルタのフィルタ係
数の更新状況に基づいて前記断線状態を検出するように
した。
項1〜11に係る発明である能動型騒音振動制御装置に
おいて、前記断線検出手段によって前記断線状態が検出
された場合に前記制御手段が前記駆動信号を出力するこ
とを禁止する制御禁止手段を設けた。
求項1〜11に係る発明である能動型騒音振動制御装置
において、前記残留騒音検出手段又は残留振動検出手段
を複数備えるとともに、前記断線検出手段によって前記
断線状態が検出された場合にその断線状態が検出された
前記残留騒音検出手段又は残留振動検出手段の使用を禁
止する使用禁止手段を設けた。
残留騒音信号又は残留振動信号を制御手段に供給できな
い断線状態を検出するようになっているため、良好な騒
音低減制御又は振動低減制御を実行できない状況を正確
に判断できる。つまり、制御手段には、基準信号と、残
留騒音信号又は残留振動信号とが供給されるようになっ
ているが、基準信号は騒音又は振動の発生状態を表す信
号であるから、仮に基準信号を制御手段に供給できない
状況になったとしても、制御手段は騒音源又は振動源か
ら騒音又は振動が発生していないと誤認し、駆動信号が
出力されずに制御音又は制御振動が発生しないだけであ
って、能動型騒音振動制御装置を有しない状況と同じに
なるだけである。
号を制御手段に供給できない状況になると、残留騒音信
号又は残留振動信号は振動又は騒音の低減レベルを正確
に表していない信号になってしまうから、制御手段は、
騒音低減制御又は振動低減制御の良否を誤って認識して
しまう。すると、制御手段は、例えば制御が良好に実行
されている或いは制御が良好に実行されていないという
誤ったフィードバック情報を参照しつつ、フィードフォ
ワード制御を実行しているのと同じになってしまい、駆
動信号によって制御音源又は制御振動源から発せられる
制御音又は制御振動が、却って騒音レベル又は振動レベ
ルを悪化させている可能性さえある。
に、残留騒音信号又は残留振動信号を制御手段に供給で
きない断線状態を検出すれば、騒音低減制御又は振動低
減制御を実行することにより却って騒音レベル又は振動
レベルを悪化する状況を回避することが可能になる。
留騒音検出手段又は残留振動検出手段と制御手段との間
に、ハイパス・フィルタ及びA/D変換器を介在させて
いる構成の場合、ハイパス・フィルタによって残留騒音
信号又は残留振動信号の直流成分等の低周波成分が減衰
又は除去されるため、これがA/D変換器でディジタル
値に変換される際には、A/D変換器の分解能を有効に
活用するために、ハイパス・フィルタの出力に直流成分
に相当する所定の中立値が重畳されるのが一般的であ
る。すると、仮に残留騒音検出手段又は残留振動検出手
段とA/D変換器との間に断線が生じたとしても、制御
手段には少なくとも所定の中立値をディジタル値に変換
した値が入力されることになるから、残留騒音信号又は
残留振動信号が入力されないから断線が生じているとい
う単純な判断は制御手段では行えない。
にハイパス・フィルタを有しない構成であれば、残留騒
音検出手段又は残留振動検出手段の出力がそのままA/
D変換器でディジタル値に変換されるから、そのA/D
変換器の出力が供給される制御手段側では、残留騒音検
出手段又は残留振動検出手段を構成するセンサの通常の
出力範囲を逸脱した値(例えば0)が入力された時点で
断線が生じていると判断することも可能である。これに
対し、A/D変換器の前段にハイパス・フィルタを有す
る構成では、直流成分に相当する中立値が加えられてか
らA/D変換器でディジタル値に変換されるため、A/
D変換器から制御手段に供給される値が中立値そのもの
である場合に、それが残留騒音検出手段又は残留振動検
出手段との接続線が断線しているからなのか、或いは、
残留騒音又は残留振動のレベルが極めて小さいからなの
か、単純には判別がつかないのである。
有しない構成であっても、例えば請求項3に係る発明の
ように、残留騒音検出手段又は残留振動検出手段そのも
のがハイパス・フィルタと同等の特性を有するセンサの
場合でも同様である。ハイパス・フィルタと同等の特性
を有するセンサの例としては、例えば圧電素子や磁歪素
子等が揚げられる。
も、断線検出手段によって、残留騒音信号又は残留振動
信号を制御手段に供給できない断線状態を検出すれば、
騒音低減制御又は振動低減制御を実行することにより却
って騒音レベル又は振動レベルを悪化する状況を回避す
ることが可能になる。
断線検出手段は、残留騒音信号又は残留振動信号から求
められる残留騒音又は残留振動の絶対値が、所定時間に
渡って所定のしきい値未満である場合に断線と判断する
ため、残留騒音信号又は残留振動信号の瞬間的な値に基
づいて断線を判断するような場合に比べて、より正確に
断線状態を検出することができる。特に、請求項2,3
に係る発明のように、A/D変換器の前段にハイパス・
フィルタを有する場合や、ハイパス・フィルタ特性を示
すセンサを残留騒音検出手段又は残留振動検出手段とし
ての用いる場合には、残留騒音検出手段又は残留振動検
出手段とA/D変換器との間が断線しても直流成分に相
当する値がA/D変換器が制御手段に供給されるため、
単純な断線判断が行えないが、この請求項4に係る発明
であれば、残留騒音信号又は残留振動信号を残留騒音又
は残留振動に換算した値を判断の基礎としているから、
ある程度の時間を費やすことにより断線判断が行える。
つまり、残留騒音検出手段又は残留振動検出手段には、
騒音又は振動と制御音又は制御振動との干渉結果だけで
はなく、他の音源や振動源から到来する騒音や振動も取
り込まれるはずであるから、能動型騒音振動制御装置の
適用対象に応じて所定時間及び所定のしきい値を適宜設
定することにより、制御手段が認識した残留騒音又は残
留振動が所定時間に渡ってしきい値未満である場合に
は、残留騒音信号又は残留振動信号を制御手段に供給で
きない断線状態になったと判断することが可能なのであ
る。
線検出手段は、基準信号周期変化検出手段によって基準
信号の基本周期が変化したことが検出されたときに限っ
て、上記請求項4に係る発明と同様の手法で断線状態を
検出するようにしている。つまり、基準信号の基本周期
の変化は、騒音又は振動の発生状態の変化を意味するか
ら、制御手段がそれまで生成し出力していた駆動信号で
は、それまでと同等の騒音又は振動の低減効果が得られ
ない可能性が高い。そこで、基準信号の基本周期が変化
したにも関わらず、残留騒音又は残留振動のレベルが低
い状態が継続して維持されている場合には、残留騒音信
号又は残留振動信号を制御手段に供給できない断線状態
になったと判断することが可能なのである。
対象である車両の走行中には、種々の音や振動が発生し
ているということを前提になされたものである。つま
り、車両走行中には、エンジン騒音やエンジン振動の他
に、路面と車輪との間で発生するロード・ノイズ、ロー
ド・ノイズによる車体振動、風切り音、風切り音に伴う
振動、人の話し声、オーディオの音等のように多くの種
類の音や振動が発生するのが一般的である。従って、例
えば能動型騒音振動制御装置による低減対象の騒音又は
振動がエンジンで発生するものであったとしても、車両
走行中には、残留騒音検出手段又は残留振動検出手段に
エンジン以外で発生した音や振動が到来しているはずで
あるから、エンジン騒音又は振動の低減制御が良好に行
われていても、残留騒音又は残留振動が全く検出されな
いのはむしろ変であると考えることができる。そこで、
車両走行中であるにも関わらず、制御手段が認識した残
留騒音又は残留振動が所定時間に渡ってしきい値未満で
ある場合には、残留騒音信号又は残留振動信号を制御手
段に供給できない断線状態になったと判断することがで
きるのである。
されるものであるが、この請求項7に係る発明は、車両
のドアの開閉の際には音や振動が発生することに着目し
てなされたものである。つまり、車両のドアが開けられ
る又は閉じられる際には、何らかの音や振動が発生し、
その音又は振動は残留騒音検出手段又は残留振動検出手
段によって検出されるはずであるから、ドアの開閉が行
われた際の残留騒音信号又は残留振動信号に基づけば、
断線状態を検出することができるのである。例えば、残
留騒音信号又は残留振動信号から求められる残留騒音又
は残留振動のレベルが、ドアの開閉が検出されてから所
定時間(ドアの開閉の際に発生した音又は振動が残留騒
音検出手段又は残留振動検出手段に到達し、残留騒音信
号又は残留振動信号として制御手段に取り込まれるのに
十分な時間)連続して所定のしきい値を越えない場合
に、断線状態を検出したと判断することができる。
のであるが、制御手段は、適応ディジタルフィルタを用
いた適応アルゴリズムを実行するようになっている。適
応アルゴリズムが実行されると、適応ディジタルフィル
タの各フィルタ係数は、制御音又は制御振動との干渉に
よって騒音又は振動を低減できるような駆動信号を生成
し得る最適値に向かって、逐次更新されるようになる。
そして、適応ディジタルフィルタのフィルタ係数の最適
値は、騒音又は振動の発生状態等の影響を受けて変化す
るから、騒音又は振動の発生状態の変化は、適応ディジ
タルフィルタのフィルタ係数の更新状況に影響を与える
はずである。一方、この請求項8に係る発明では、車両
のエンジンを騒音源又は振動源としているから、そのエ
ンジンの回転数が変化すれば、騒音又は振動の発生状態
が変化することになる。そこで、エンジン回転数変化検
出手段によってエンジンの回転数が変化したことが検出
されたならば、その際の適応ディジタルフィルタのフィ
ルタ係数の更新状況に基づくことにより、断線状態を検
出することができるのである。例えば、エンジンの回転
数が変化したにも関わらず、適応ディジタルフィルタの
フィルタ係数の更新量が極小さい場合には、断線状態を
検出したと判断することができる。
明と同様に車両のエンジンを騒音源又は振動源とし、制
御手段は適応アルゴリズムを実行するようになっている
が、変速機の変速動作に着目した点が異なっている。つ
まり、変速機の切換が、例えばニュートラル位置と他の
位置(例えば、ドライブ位置)との間で行われると、騒
音源又は振動源としてのエンジンとドライブシャフト等
の駆動力伝達系との間の接続状態が変化し、共振系が変
化するようになるから、騒音又は振動の発生状態が変化
する。そこで、変速機切換検出手段によって変速機の切
換が行われたことが検出されたならば、その際の適応デ
ィジタルフィルタのフィルタ係数の更新状況に基づくこ
とにより、断線状態を検出することができるのである。
例えば、変速機の切換が行われたにも関わらず、適応デ
ィジタルフィルタのフィルタ係数の更新量が極小さい場
合には、断線状態を検出したと判断することができる。
発明と比較すると、断線検出手段の内容が異なってお
り、残留騒音信号又は残留振動信号に基づいて前記断線
状態を検出するようになっている。つまり、変速機の切
換が行われると、車両によっては音や振動が発生するこ
とがあり、その音又は振動は残留騒音検出手段又は残留
振動検出手段によって検出されるはずであるから、変速
機の切換が行われた際の残留騒音信号又は残留振動信号
に基づけば、断線状態を検出することができるのであ
る。例えば、残留騒音信号又は残留振動信号から求めら
れる残留騒音又は残留振動のレベルが、変速機の切換が
行われてから所定時間(変速機の切換の際に発生した音
又は振動が残留騒音検出手段又は残留振動検出手段に到
達し、残留騒音信号又は残留振動信号として制御手段に
取り込まれるのに十分な時間)連続して所定のしきい値
を越えない場合に、断線状態を検出したと判断すること
ができる。
8〜10に係る発明と同様に車両のエンジンを騒音源又
は振動源とし、制御手段は適応アルゴリズムを実行する
ようになっているが、エアコンディショナ用のコンプレ
ッサに着目している。つまり、コンプレッサはエンジン
の駆動力を受けて回転するようになっているから、その
コンプレッサのオン・オフ動作に伴って、騒音源又は振
動源としてのエンジンの状態が変化するから、共振系の
変化等によって騒音又は振動の発生状態も変化する。そ
こで、コンプレッサ動作検出手段によってコンプレッサ
のオン・オフ動作が検出されたならば、その際の適応デ
ィジタルフィルタのフィルタ係数の更新状況に基づくこ
とにより、断線状態を検出することができるのである。
例えば、コンプレッサがオン状態からオフ状態に又はオ
フ状態からオフ状態に移行したにも関わらず、適応ディ
ジタルフィルタのフィルタ係数の更新量が極小さい場合
には、断線状態を検出したと判断することができる。
は、制御禁止手段を設けているため、残留騒音信号又は
残留振動信号を制御手段に供給できない断線状態である
にも関わらず、騒音低減制御又は振動低減制御が実行さ
れたために却って騒音レベル又は振動レベルが悪化する
ような状況を回避することができる。
使用禁止手段を設けているため、一部の残留騒音検出手
段又は残留振動検出手段が残留騒音信号又は残留振動信
号を制御手段に供給できない断線状態となっても、その
ような残留騒音検出手段又は残留振動検出手段は実質的
にシステムから切り離されるから、騒音低減制御又は振
動低減制御を実行したために却って騒音レベル又は振動
レベルが悪化するような状況を回避することができる。
断線検出手段を設けたため、残留騒音信号又は残留振動
信号を制御手段に供給できない断線状態を検出すること
ができるから、騒音低減制御又は振動低減制御を実行す
ることにより却って騒音レベル又は振動レベルを悪化す
る状況を回避することが可能になり、装置の信頼性を従
来よりも向上できるという効果がある。
ば、断線状態をより高い確率で検出することができるか
ら、上記本発明による効果をより確実に得ることができ
る。そして、請求項12,13に係る発明であれば、断
線状態が検出された後に適切な対処を行うようになって
いるから、騒音低減制御又は振動低減制御を実行したた
めに却って騒音レベル又は振動レベルが悪化するような
状況を回避することができ、装置の信頼性を従来よりも
確実に向上できるという効果がある。
に基づいて説明する。図1乃至図5は本発明の第1の実
施の形態を示す図であって、図1は本発明に係る能動型
騒音振動制御装置の一実施形態である能動型振動制御装
置を適用した車両の概略側面図である。
駆動信号に応じた能動的な支持力を発生可能な能動型エ
ンジンマウント1を介して、サスペンションメンバ等か
ら構成される車体35に支持されている。なお、実際に
は、エンジン30及び車体35間には、能動型エンジン
マウント1の他に、エンジン30及び車体35間の相対
変位に応じた受動的な支持力を発生する複数のエンジン
マウントも介在している。受動的なエンジンマウントと
しては、例えばゴム状の弾性体で荷重を支持する通常の
エンジンマウントや、ゴム状の弾性体内部に減衰力発生
可能に流体を封入してなる公知の流体封入式のマウント
インシュレータ等が適用できる。
ば、図2に示すように構成されている。即ち、この実施
の形態における能動型エンジンマウント1は、エンジン
30への取付け用のボルト2aを上部に一体に備え且つ
内部が空洞で下部が開口したキャップ2を有し、このキ
ャップ2の下部外面には、軸が上下方向を向く内筒3の
上端部がかしめ止めされている。
っていて、その下端部が内側に水平に折り曲げられて、
ここに円形の開口部3aが形成されている。そして、内
筒3の内側には、キャップ2及び内筒3内部の空間を上
下に二分するように、キャップ2及び内筒3のかしめ止
め部分に一緒に挟み込まれてダイアフラム4が配設され
ている。ダイアフラム4の上側の空間は、キャップ2の
側面に孔を開けることにより大気圧に通じている。
体5が配設されている。なお、本実施の形態では、内筒
3内面及びオリフィス構成5間には、薄膜状の弾性体
(ダイアフラム4の外周部を延長させたものでもよい)
が介在していて、これにより、オリフィス構成体5は内
筒3内側に強固に嵌め込まれている。
空間に整合して略円柱形に形成されていて、その上面に
は円形の凹部5aが形成されている。そして、その凹部
5aと、底面の開口部3aに対向する部分との間が、オ
リフィス5bを介して連通するようになっている。オリ
フィス5bは、例えば、オリフィス構成体5の外周面に
沿って螺旋状に延びる溝と、その溝の一端部を凹部5a
に連通させる流路と、その溝の他端部を開口部3aに連
通させる流路とで構成される。
干上方に盛り上がった肉厚円筒状の支持弾性体6の内周
面が加硫接着されていて、その支持弾性体6の外周面
は、上端側が拡径した円筒部材としての外筒7の内周面
上部に加硫接着されている。
円筒形のアクチュエータケース8の上端部にかしめ止め
されていて、そのアクチュエータケース8の下端面から
は、車体35側への取付け用の取付けボルト9が突出し
ている。取付けボルト9は、その頭部9aが、アクチュ
エータケース8の内底面に張り付いた状態で配設された
平板部材8aの中央の空洞部8bに収容されている。
は、円筒形の鉄製のヨーク10Aと、このヨーク10A
の中央部に軸を上下に向けて巻き付けられた励磁コイル
10Bと、ヨーク10Aの励磁コイル10Bに包囲され
た部分の上面に極を上下に向けて固定された永久磁石1
0Cと、から構成される電磁アクチュエータ10が配設
されている。
フランジ状に形成されたフランジ部8Aとなっていて、
そのフランジ部8Aに外筒7の下端部がかしめられて両
者が一体となっているのであるが、そのかしめ止め部分
には、円形の金属製の板ばね11の周縁部(端部)が挟
み込まれていて、その板ばね11の中央部の電磁アクチ
ュエータ10側には、リベット11aによって磁化可能
な磁路部材12が固定されている。なお、磁路部材12
はヨーク10Aよりも若干小径の鉄製の円板であって、
その底面が電磁アクチュエータ10に近接するような厚
みに形成されている。
ジ部8Aと板ばね11とに挟まれるように、リング状の
薄膜弾性体13と、力伝達部材14のフランジ部14a
とが支持されている。具体的には、アクチュエータケー
ス8のフランジ部8A上に、薄膜弾性体13と、力伝達
部材14のフランジ部14aと、板ばね11とをこの順
序で重ね合わせるとともに、その重なり合った全体を外
筒7の下端部をかしめて一体としている。
る短い円筒形の部材であって、その上端部がフランジ部
14aとなっており、その下端部は電磁アクチュエータ
10のヨーク10Aの上面に結合している。具体的に
は、ヨーク10Aの上端面周縁部に形成された円形の溝
に、力伝達部材14の下端部が嵌合して両者が結合され
ている。また、力伝達部材14の弾性変形時のばね定数
は、薄膜弾性体13のばね定数よりも大きい値に設定さ
れている。
の下面及び板ばね11の上面によって画成された部分に
流体室15が形成され、ダイアフラム4及び凹部5aに
よって画成された部分に副流体室16が形成されてい
て、これら流体室15及び副流体室16間が、オリフィ
ス構成体5に形成されたオリフィス5bを介して連通し
ている。なお、これら流体室15,副流体室16及びオ
リフィス5b内には、油等の流体が封入されている。
る流体マウントとしての特性は、走行中のエンジンシェ
イク発生時、つまり5〜15Hzで能動型エンジンマウン
ト1が加振された場合に高動ばね定数、高減衰力を示す
ように調整されている。
イル10Bは、コントローラ25からハーネス23aを
通じて供給される電流である駆動信号yに応じて所定の
電磁力を発生するようになっている。
例えばレシプロ4気筒エンジンの場合、エンジン回転2
次成分のエンジン振動が車体35に伝達されることが主
な原因であるから、そのエンジン回転2次成分に同期し
て駆動信号yを生成し出力すれば、車体側低減が可能と
なる。そこで、本実施の形態では、エンジン30のクラ
ンク軸の回転に同期した(例えば、レシプロ4気筒エン
ジンの場合には、クランク軸が180度回転する度に一
つの)インパルス信号を生成し基準信号xとして出力す
るパルス信号生成器26を設けていて、その基準信号x
が、エンジン30における振動の発生状態を表す信号と
してコントローラ25に供給されるようになっている。
0Aの下端面と、アクチュエータケース8の底面を形成
する平板部材8aの上面との間に挟み込まれるように、
エンジン30から支持弾性体6を通じて伝達する加振力
を検出する荷重センサ22が配設されていて、荷重セン
サ22の検出結果がハーネス23bを通じて残留振動信
号eとしてコントローラ25に供給されるようになって
いる。荷重センサ22としては、具体的には、圧電素
子,磁歪素子,歪ゲージ等が適用可能である。
図示するように、マイクロコンピュータ25Aと、残留
振動信号eから制御に不要な所定周波数以下の成分を除
去するハイパス・フィルタ25Bと、このハイパス・フ
ィルタ25Bを通過した残留振動信号eをディジタル値
に変換してマイクロコンピュータ25Aに供給するA/
D変換器25Cと、マイクロコンピュータ25Aが演算
した駆動信号yをアナログ値に変換して電磁アクチュエ
ータ10に供給するD/A変換器25Dと、を少なくと
も含んで構成されていて、エンジンシェイクよりも高周
波の振動であるアイドル振動やこもり音振動・加速時振
動が車体35に入力されている場合には、その振動を低
減できる能動的な支持力が能動型エンジンマウント1に
発生するように、能動型エンジンマウント1に対する駆
動信号yを生成し出力するようになっている。なお、A
/D変換器25Cは、ハイパス・フィルタ25Bを通過
した高周波成分からなる残留振動信号eに、自己の分解
能の中立値に相当する中立電圧を加えた結果をディジタ
ル値に変換して、マイクロコンピュータ25Aに供給す
るようになっている。従って、マイクロコンピュータ2
5Aでは、供給される残留振動信号eから、A/D変換
器25Cで加えられる中立値分を差し引くことにより、
正負両方向に変化する残留振動ev を認識することがで
きる。
信号e及び基準信号xに基づき、適応アルゴリズムの一
つである同期式Filtered−X LMSアルゴリ
ズムを実行することにより、能動型エンジンマウント1
に対する駆動信号yを演算し、その駆動信号yを能動型
エンジンマウント1に出力するようになっている。
タ係数Wi (i=0,1,2,…,I−1:Iはタップ
数)可変の適応ディジタルフィルタWを有していて、最
新の基準信号xが入力された時点から所定のサンプリン
グ・クロックの間隔で、その適応ディジタルフィルタW
のフィルタ係数Wを順番に駆動信号yとして出力する一
方、基準信号x及び残留振動信号eに基づいて適応ディ
ジタルフィルタWのフィルタ係数Wi を適宜更新する処
理を実行するようになっている。
iltered−X LMSアルゴリズムに従った下記
の(1)式のようになる。 Wi (n+1)=Wi (n)−μRT ev (n) ……(1) ここで、(n),(n+1)が付く項はサンプリング時
刻n,n+1における値であることを表し、μは収束係
数である。また、更新用基準信号RT は、理論的には、
基準信号xを、能動型エンジンマウント1の電磁アクチ
ュエータ10及び荷重センサ22間の伝達関数Cをモデ
ル化した伝達関数フィルタC^でフィルタ処理した値で
あるが、基準信号xの大きさは“1”であるから、伝達
関数フィルタC^のインパルス応答を基準信号xに同期
して次々と生成した場合のそれらインパルス応答波形の
サンプリング時刻nにおける和に一致する。
ジタルフィルタWでフィルタ処理して駆動信号yを生成
するのであるが、基準信号xの大きさが“1”であるた
め、フィルタ係数Wi を順番に駆動信号yとして出力し
ても、フィルタ処理の結果を駆動信号yとしたのと同じ
結果になる。
な駆動信号yの出力処理及び適応ディジタルフィルタW
の各フィルタ係数Wi の更新処理を実行する一方で、そ
の適応ディジタルフィルタWの残留振動ev に基づき、
残留振動信号eをコントローラ25側に供給できない断
線状態を検出するようになっており、また、そのような
断線状態を検出した場合には、システムをダウンしてコ
ントローラ25の演算を停止することにより、そのコン
トローラ25が駆動信号yを出力することを禁止するよ
うになっている。
信号eが読み込まれる度に断線検出処理が実行されるよ
うになっていて、その断線検出処理では、残留振動信号
eから求められた残留振動ev の絶対値が、所定のしき
い値e0 未満であるか否かが判定され、その判定が「Y
ES」の場合が所定時間T0 継続した場合に、断線状態
を検出したと判断するようになっている。
検出されなかった場合には、そのまま振動低減処理を継
続するが、断線状態が検出された場合には、振動低減制
御を停止するようになっている。
ち、エンジンシェイク発生時には、オリフィス5aの流
路形状等を適宜選定している結果、この能動型エンジン
マウント1は高動ばね定数,高減衰力の支持装置として
機能するため、エンジン30側で発生したエンジンシェ
イクが能動型エンジンマウント1によって減衰され、車
体35側の振動レベルが低減される。なお、エンジンシ
ェイクに対しては、特に可動板12を積極的に変位させ
る必要はない。
ク状態となり流体室15及び副流体室16間での流体の
移動が不可能になるアイドル振動周波数以上の周波数の
振動が入力された場合には、コントローラ25は、所定
の演算処理を実行し、電磁アクチュエータ10に駆動信
号yを出力し、能動型エンジンマウント1に振動を低減
し得る能動的な支持力を発生させる。
時にコントローラ25内で実行される処理の概要を示す
フローチャートである図4に従って具体的に説明する。
先ず、そのステップ101において所定の初期設定が行
われた後に、ステップ102に移行し、伝達関数フィル
タC^に基づいて更新用基準信号RT が演算される。な
お、このステップ102では、一周期分の更新用基準信
号RT がまとめて演算される。
iが零クリアされた後に、ステップ104に移行して、
適応ディジタルフィルタWのi番目のフィルタ係数Wi
が駆動信号yとして出力される。
ら、ステップ105に移行し、残留振動信号eが読み込
まれる。残留振動信号eは、A/D変換器25Cの中立
電圧に相当する中立値を差し引くことにより残留振動e
v に換算される。求められた残留振動ev は、現在のカ
ウンタiの値とともに記憶される。
20に移行し、断線検出処理が実行される。断線検出処
理の具体的内容は後述する。そして、ステップ120か
らステップ130に移行し、ここで、断線検出処理の結
果を表すフラグFの状態が確認される。F=0の場合に
は、断線状態でないと判断し、ステップ106に移行す
る。
アされ、次いでステップ107に移行し、適応ディジタ
ルフィルタWのj番目のフィルタ係数Wj が上記(1)
式に従って更新される。
たら、ステップ108に移行し、次の基準信号xが入力
されているか否かを判定し、ここで基準信号xが入力さ
れていないと判定された場合は、適応ディジタルフィル
タWの次のフィルタ係数の更新又は駆動信号yの出力処
理を実行すべく、ステップ109に移行する。
回数Ty (正確には、カウンタjは0からスタートする
ため、出力回数Ty から1を減じた値)に達しているか
否かを判定する。この判定は、ステップ104で適応デ
ィジタルフィルタWのフィルタ係数Wi を駆動信号yと
して出力した後に、適応ディジタルフィルタWのフィル
タ係数Wi を、駆動信号yとして必要な数だけ更新した
か否かを判断するためのものである。そこで、このステ
ップ109の判定が「NO」の場合には、ステップ11
0でカウンタjをインクリメントした後に、ステップ1
07に戻って上述した処理を繰り返し実行する。
S」の場合には、適応ディジタルフィルタWのフィルタ
係数のうち、駆動信号yとして必要な数のフィルタ係数
の更新処理が完了したと判断できるから、ステップ11
1に移行してカウンタiをインクリメントした後に、上
記ステップ104の処理を実行してから所定のサンプリ
ング・クロックの間隔に対応する時間が経過するまで待
機し、サンプリング・クロックに対応する時間が経過し
たら、上記ステップ104に戻って上述した処理を繰り
返し実行する。
されたと判断された場合には、ステップ112に移行
し、カウンタi(正確には、カウンタiが0からスター
トするため、カウンタiに1を加えた値)を最新の出力
回数Ty として保存した後に、ステップ102に戻っ
て、上述した処理を繰り返し実行する。
結果、コントローラ25から能動型エンジンマウント1
の電磁アクチュエータ10に対しては、基準信号xが入
力された時点から、サンプリング・クロックの間隔で、
適応ディジタルフィルタWのフィルタ係数Wi が順番に
駆動信号yとして供給される。
に応じた磁力が発生するが、磁路部材12には、既に永
久磁石10Cによる一定の磁力が付与されているから、
その励磁コイル10Bによる磁力は永久磁石10Cの磁
力を強める又は弱めるように作用すると考えることがで
きる。つまり、励磁コイル10Bに駆動信号yが供給さ
れていない状態では、磁路部材12は、板ばね11によ
る支持力と、永久磁石10Cの磁力との釣り合った中立
の位置に変位することになる。そして、この中立の状態
で励磁コイル10Bに駆動信号yが供給されると、その
駆動信号yによって励磁コイル10Bに発生する磁力が
永久磁石10Cの磁力と逆方向であれば、磁路部材12
は電磁アクチュエータ10とのクリアランスが増大する
方向に変位する。逆に、励磁コイル10Bに発生する磁
力が永久磁石10Cの磁力と同じ方向であれば、磁路部
材12は電磁アクチュエータ10とのクリアランスが減
少する方向に変位する。
位可能であり、磁路部材12が変位すれば主流体室15
の容積が変化し、その容積変化によって支持弾性体6の
拡張ばねが変形するから、この能動型エンジンマウント
1に正逆両方向の能動的な支持力が発生するのである。
フィルタWの各フィルタ係数Wi は、同期式Filte
red−X LMSアルゴリズムに従った上記(1)式
によって逐次更新されるため、ある程度の時間が経過し
て適応ディジタルフィルタWの各フィルタ係数Wi が最
適値に収束した後は、駆動信号yが能動型エンジンマウ
ント1に供給されることによって、エンジン30から能
動型エンジンマウント1を介して車体35側に伝達され
るアイドル振動やこもり音振動が低減されるようになる
のである。
理の具体的な流れは、図5に示すようになっていて、先
ず、そのステップ121において、残留振動ev の絶対
値が所定のしきい値e0 未満であるか否かが判定され
る。しきい値e0 の大きさは、振動低減制御が良好に実
行されていたとしても車体35等に残留する振動のレベ
ルに基づいて設定する。即ち、車体35には、能動型エ
ンジンマウント1を通じない他の経路(例えば、受動的
なエンジンマウントを通じる経路、ドライブシャフト,
駆動輪及びサスペンションを通じる経路等)を介しても
エンジン30側の振動が伝達されるため、能動型エンジ
ンマウント1による振動低減制御が良好に実行されてい
たとしても、車体35側の振動を完全に零にすることは
現実には不可能である。
には、荷重センサ22とコントローラ25との間が断線
状態ではないかと推定することができるのであるが、瞬
間的な残留振動ev が極めて小さいからといって、直ぐ
さま断線状態であると判断すると、判断を誤る可能性が
ある。
マをオンにする。なお、既にタイマがオンになっている
場合には、タイマの計測を継続する。そして、ステップ
123に移行し、タイマの計測時間Te が、所定時間T
0 に達しているか否かを判定する。所定時間T0 は、例
えば1秒等の短い時間に設定されるが、車両毎に実験等
を行って適宜設定すればよい。
は、断線状態であると判断せずに、ステップ124に移
行してフラグFを“0”にセットしてから今回のこの図
5の処理を終了する。しかし、ステップ123の判定が
「YES」となったら、断線状態であると判断し、ステ
ップ125にい移行してフラグFを“1”にセットして
今回のこの図5の処理を終了する。なお、ステップ12
1の判定が「NO」の場合には、ステップ126に移行
し、タイマをオフにしてその計測時間Te を零クリアす
るとともに、フラグFを“0”にセットしてから、今回
のこの図5の処理を終了する。
テップ130に移行し、フラグFの状態を確認する。こ
のステップ130でF=0と判定された場合には、ステ
ップ106に移行して上述した通常の振動低減処理を実
行する。
定された場合には、ステップ131に移行し、システム
をダウンしてコントローラ25による図4の処理を停止
し、駆動信号yの出力を禁止してから、この処理を終了
する。
御と並行して断線状態を検出する処理を実行し、かかる
処理で断線状態が検出された場合には、振動低減処理が
禁止されるようになっている。
低減状態には関係なく、あたかも車体35側の振動が極
めて低減されているような状況を表す残留振動信号eに
基づいて振動低減処理が継続されるようなことが防止で
きるから、駆動信号yを出力して能動型エンジンマウン
ト1を駆動させたために却って車体35側の振動レベル
が悪化してしまうようなことを回避でき、それだけ従来
よりも信頼性の高いシステムになっている。
ら求められる残留振動ev が、所定時間T0 以上連続し
てしきい値e0 未満の場合に断線状態を検出したと判断
するようにしているから、比較的精度良く断線状態を判
断することができる。特に、本実施の形態の構成では、
残留振動信号eを読み込むためのA/D変換器25Cの
前段側にハイパス・フィルタ25Bを設けているため、
例えば残留振動信号eが全く供給されない場合に断線状
態であると判断するような単純な処理を行うことができ
ないが、図5に示すような処理であればハイパス・フィ
ルタ25Bを有する本実施の形態の構成であっても、断
線状態を検出することが可能である。
マウント1を通じて車体35側に伝達される振動を検出
する手段として、荷重センサ22を用いているため、加
振振幅の大小を正確に表した残留振動信号eをコントロ
ーラ25に供給できるという利点がある。従って、コン
トローラ25においては、加振振幅の大きさを正確に反
映した駆動信号yを生成し出力するようになり、電磁ア
クチュエータ10は、加振振幅に比例した振幅で可動板
12を変位させることができる。このため、アイドル振
動(20〜30Hz)からこもり音振動(80〜800H
z)に至る全制御周波数帯域に渡って良好な振動低減制
御を実行することができるのである。
センサ22を内蔵し、その荷重センサ22にボルト9の
締め付け力が加わらないようにしているから、荷重セン
サの耐荷重条件が低くなり、小型の荷重センサ22を採
用でき、スペース的に余裕の小さい能動型エンジンマウ
ント1には非常に好適であり、コスト的にも有利にな
る。しかも、荷重センサ22が能動型エンジンマウント
1と一体となっていれば、実際に車両に搭載する際の手
間数が少なくなるから、製造ラインにおける効率化を図
ることもできるという利点もある。
が振動源に対応し、能動型エンジンマウント1が制御振
動源に対応し、パルス信号生成器26が基準信号生成手
段に対応し、図4のステップ102〜112の処理が制
御手段に対応し、荷重センサ22が残留振動検出手段に
対応し、図4のステップ130,131の処理が制御禁
止手段に対応し、図5の処理が断線検出手段に対応す
る。
であって、本実施の形態における断線検出処理を示すフ
ローチャートである。なお、全体的な構成や振動低減処
理の内容等は上記第1の実施の形態における図1〜図4
と同様であるため、その図示及び説明は省略するととも
に、図5の処理と同様の処理を実行するステップには同
じ符号を付し、その重複する説明は省略する。
実行されると、先ず、そのステップ201において、基
準信号xの基本周期が変化したか否かが判定されるよう
になっている。基準信号xの基本周期は出力回数Ty に
サンプリング・クロックを乗じることにより求めること
ができるから、例えば現時点の出力回数Ty の値が、前
回若しくは数回前の出力回数Ty の値と異なっている或
いは大きく異なっているか否かを判定することにより、
判断することができる。
S」の場合に限って、ステップ121に移行して上述し
た処理を実行するようになっている。なお、ステップ2
01の判定が「NO」の場合には、ステップ126に移
行してから今回のこの図6の処理を終了する。
エンジン30の回転数の変化を意味し、エンジン30の
回転数が変化すれば振動の発生状態も変化するから、適
応ディジタルフィルタWは新たな最適値に向かって更新
されるはずであるから、最適値に収束するまでの間は十
分な振動低減効果が得られなくなるはずである。従っ
て、基準信号xの基本周期が変化した直後には、残留振
動ev のレベルが上昇するはずである。そこで、基準信
号xの基本周期が変化したことが検出された場合に限っ
て、上記第1の実施の形態と同様にステップ121以降
の処理を実行して断線状態の有無を判断するようにすれ
ば、さらに高い確率で断線状態を判断することができる
のである。その結果、さらに信頼性の高いシステムとす
ることができる。その他の作用効果は上記第1の実施の
形態と同様である。
1の処理が基準信号周期変化検出手段に対応し、ステッ
プ201の判定が「YES」の場合にステップ121に
移行する処理及びステップ121〜126の処理が断線
検出手段に対応する。
を示す図であって、図7は全体構成を示す車両の概略側
面図、図8は本実施の形態における断線検出処理を示す
フローチャートである。なお、その他の構成や振動低減
処理の内容等は上記第1の実施の形態における図2〜図
4と同様であるため、その図示及び説明は省略するとと
もに、上記各実施の形態と同一の構成及び同一の処理に
は同じ符号を付し、その重複する説明は省略する。
5には、車速センサ28から車速検出信号Vが供給され
るようになっている。また、本実施の形態の断線検出処
理では、先ず、そのステップ301において、車速セン
サ28から供給される車速検出信号Vが読み込まれ、次
いで、ステップ302において、その車速検出信号Vに
基づいて車両が走行中であるか否かが判定されるように
なっている。車両が走行中であるか否かは、車速検出信
号Vが表す車速が零であるか否かによって判定すること
ができる。
S」の場合に限って、ステップ121に移行して上述し
た処理を実行するようになっている。なお、ステップ3
02の判定が「NO」の場合には、ステップ126に移
行してから今回のこの図8の処理を終了する。
ジン30で発生する振動の他に、路面と車輪との間で発
生するロード・ノイズによる振動等も伝搬されているの
が一般的である。従って、車両走行中には、残留振動e
v はある程度のレベルにあるはずである。そこで、車両
が走行中であることが検出された場合に限って、上記第
1の実施の形態と同様にステップ121以降の処理を実
行して断線状態の有無を判断するようにすれば、さらに
高い確率で断線状態を判断することができるのである。
その結果、さらに信頼性の高いシステムとすることがで
きる。その他の作用効果は上記第1の実施の形態と同様
である。
8及びステップ301,302の処理が車両走行検出手
段に対応し、ステップ302の判定が「YES」の場合
にステップ121に移行する処理及びステップ121〜
126の処理が断線検出手段に対応する。
態を示す図であって、図9は全体構成を示す車両の概略
側面図、図10は本実施の形態における断線検出処理を
示すフローチャートである。なお、その他の構成や振動
低減処理の内容等は上記第1の実施の形態における図2
〜図4と同様であるため、その図示及び説明は省略する
とともに、上記各実施の形態と同一の構成及び同一の処
理には同じ符号を付し、その重複する説明は省略する。
5には、ドアスイッチ29から車両のドアの開閉状態に
応じたドア開閉信号SWが供給されるようになってい
る。なお、ドアスイッチ29は各ドア毎に設けられてい
て、ドア開閉信号SWは各ドア毎に供給されるようにな
っている。また、本実施の形態の断線検出処理では、先
ず、そのステップ401において、ドアスイッチ29か
ら供給されるドア開閉信号SWが読み込まれ、次いで、
ステップ402において、そのドア開閉信号SWに基づ
いて車両のいずれかのドアの開閉が行われたか否かを判
断するようになっている。ドアの開閉の有無は、いずれ
かのドア開閉信号SWの状態が直前の状態と異なってい
るか否かによって判定することができる。
S」の場合に限って、ステップ121に移行して上述し
た処理を実行するようになっている。なお、ステップ4
02の判定が「NO」の場合には、ステップ126に移
行してから今回のこの図10の処理を終了する。
アの開閉に伴った振動が車体35に伝搬するから、ドア
の開閉が行われた直後は、残留振動ev のレベルが上昇
するはずである。そこで、ドアの開閉が行われたことが
検出された場合に限って、上記第1の実施の形態と同様
にステップ121以降の処理を実行して断線状態の有無
を判断するようにすれば、さらに高い確率で断線状態を
判断することができるのである。その結果、さらに信頼
性の高いシステムとすることができる。その他の作用効
果は上記第1の実施の形態と同様である。
29及びステップ401,402の処理がドア開閉検出
手段に対応し、ステップ402の判定が「YES」の場
合にステップ121に移行する処理及びステップ121
〜126の処理が断線検出手段に対応する。
形態を示す図であって、図11は全体構成を示す車両の
概略側面図、図12は本実施の形態における振動低減処
理を示すフローチャート、図13は本実施の形態におけ
る断線検出処理を示すフローチャートである。なお、そ
の他の構成等は上記第1の実施の形態と同様であるた
め、その図示及び説明は省略するとともに、上記各実施
の形態と同一の構成及び同一の処理には同じ符号を付
し、その重複する説明は省略する。
5に、エンジン回転数センサ40からエンジン回転数検
出信号Nが供給されるようになっている。また、コント
ローラ25で実行される振動低減処理は、基本的には上
記第1の実施の形態と同様であるが、断線検出処理とし
てのステップ120並びにステップ130,131を実
行するタイミングが異なっている。つまり、本実施の形
態では、ステップ107でフィルタ係数Wj の更新処理
を行った後に、ステップ120,130の処理を実行す
るようになっている。
が実行されると、図13に示すように、先ず、そのステ
ップ501でエンジン回転数センサ40から供給される
エンジン回転数検出信号Nが読み込まれ、次いでステッ
プ502に移行し、そのエンジン回転数検出信号Nが変
化したか否か、つまりエンジン回転数が変化したか否か
が判定される。ステップ502では、例えば現在のエン
ジン回転数検出信号Nと数処理前のエンジン回転数検出
信号との差が所定値以上の場合、つまり所定時間内にお
けるエンジン回転数の平均変化率が所定値以上の場合に
エンジン回転数が変化したと判断することができる。ま
た、エンジン回転数の微小な変化を無視するために、例
えば次々と供給されるエンジン回転数検出信号Nをロー
パス・フィルタ処理した値の変化率に基づいて、エンジ
ン回転数の変化を判断するようにしてもよい。
は、断線の判定を行う状況ではないと判断し、ステップ
503でフラグFを“0”にセットして、今回の図13
の処理を終了して図12の処理に戻る。
S」の場合には、エンジン回転数が変化したことが検出
されたから、断線の判定を行う状況であると判断し、ス
テップ504に移行する。ステップ504では、適応デ
ィジタルフィルタWのフィルタ係数Wj が変化したか否
かが判定される。ステップ504の判定は、例えば善哉
のフィルタ係数Wj と数処理前のフィルタ係数Wj との
差が所定値以上の場合、つまり所定時間内におけるフィ
ルタ係数Wj の平均変化率が所定値以上の場合にフィル
タ係数Wj が変化したと判断することができる。また、
フィルタ係数Wjの微小な変化を無視するために、例え
ばフィルタ係数Wj をローパス・フィルタ処理した値の
変化率に基づいて、フィルタ係数Wj の変化を判断する
ようにしてもよい。
S」の場合には、フィルタ係数Wj が変化した場合であ
り、これはエンジン回転数の変化を追従するためにフィ
ルタ係数Wj が更新されており、特に断線状態ではない
と判断できる。そこで、ステップ503に移行し、フラ
グFを“0”にセットして、今回の図13の処理を終了
して図12の処理に戻る。
の場合には、断線状態であると判断し、ステップ505
に移行しフラグFを“1”にセットしてから、今回の図
13の処理を終了して図12の処理に戻る。即ち、ステ
ップ502でエンジン回転数が変化したと判断された場
合は、振動源であるエンジン30での振動の発生状態が
変化しているから、その変化を追従するように適応ディ
ジタルフィルタWの最適値も変化しているはずである。
このため、エンジン回転数が変化した直後には残留振動
ev のレベルが増大するはずであり、上記(1)式に従
って更新されるフィルタ係数Wj の更新量(上記(1)
式の右辺第2項)は大きくなるから、エンジン回転数が
変化した直後におけるフィルタ係数Wj の更新状況に基
づけば、断線状態を判断することができるのである。
率で断線状態を判断することができるから、信頼性の高
いシステムとすることができる。その他の作用効果は上
記第1の実施の形態と同様である。
化状況ではなくフィルタ係数Wj の更新状況に基づいて
断線状態を検出するようにしているから、処理の複雑化
を招くこともないし、判断に要する時間も短くて済むと
いう利点がある。つまり、同期式Filtered−X
LMSアルゴリズムを適用しているため、フィルタ係
数Wj がそのまま駆動信号yとして出力されるから、駆
動信号yの変化状況に基づいても断線状態を判断するこ
とは可能であるが、駆動信号yの周期は基準信号xの周
期に応じて徐々に変化するものであるから、駆動信号y
の変化状況を判断するためには、基準信号xの周期の変
化分を考慮しつつ比較する駆動信号yを選定しなければ
ならないため、処理が煩雑になる。また、フィルタ係数
Wj は、時系列に対応したデータ列であり、常にデータ
列として計算されるので直ちに判断を行うことができる
のに対し、駆動信号yは瞬時データであるため、断線状
態の判断のためには駆動信号yの履歴を観測しなければ
ならないから、フィルタ係数Wj に基づく場合に比べて
判断に時間を要してしまう。
検出手段40から供給されるエンジン回転数検出信号N
に基づいてエンジン回転数の変化を判断するようにして
いるが、基準信号xはエンジン30のクランク軸の回転
に同期した信号であるから、その基準信号xの基本周期
の変化に基づいてエンジン回転数の変化を判断するよう
にしてもよい。
数センサ40及びステップ501,502の処理がエン
ジン回転数変化検出手段に対応し、ステップ504の処
理が断線検出手段に対応する。
形態を示す図であって、図14は全体構成を示す車両の
概略側面図、図15は本実施の形態における断線検出処
理を示すフローチャートである。なお、その他の構成の
内容は上記第1の実施の形態と同様であり、また、振動
低減処理の内容等は上記第5の実施の形態における図1
2と同様であるため、その図示及び説明は省略するとと
もに、上記各実施の形態と同一の構成及び同一の処理に
は同じ符号を付し、その重複する説明は省略する。
5には、変速機スイッチ41から変速機の位置に応じた
変速機信号TMが供給されるようになっている。また、
本実施の形態の断線検出処理では、先ず、そのステップ
601において、変速機切換スイッチ41から供給され
る変速機信号TMが読み込まれ、次いで、ステップ50
2において、その変速機信号TMに基づいて変速機の切
換が行われたか否かをを判断するようになっている。変
速機の切換の判断は、例えば現在の変速機信号TMと、
前回処理における変速機切換信号とが異なっているか否
かによって判定することができる。
S」の場合に限って、ステップ504に移行して上記第
5の実施の形態と同様の処理を実行するようになってい
る。なお、ステップ602の判定が「NO」の場合に
は、ステップ503に移行してから今回のこの図15の
処理を終了する。
ラル位置と他の位置(例えば、ドライブ位置)との間で
行われると、エンジン30とドライブシャフト等の駆動
力伝達系との間の接続状態が変化し、共振系が変化して
車体35側の振動状態が変化し、適応ディジタルフィル
タWの最適値も変化するはずである。そこで、ステップ
602の判定が「YES」の場合に、ステップ504に
移行してフィルタ係数Wj の変化の有無を判断すること
により、断線状態を検出することができるのである。よ
って、本実施の形態にあっても、高い確率で断線状態を
判断することができるから、信頼性の高いシステムとす
ることができる。その他の作用効果は上記第1の実施の
形態と同様である。
チ41及びステップ601,602の処理が変速機切換
検出手段に対応し、ステップ504が断線検出手段に対
応する。
適応ディジタルフィルタWのフィルタ係数Wj の変化状
況に基づいて断線状態を判断するようにしているが、こ
れに限定されるものではなく、例えば上記第4の実施の
形態と同様に、残留振動信号eに基づいて断線状態を判
断するようにしてもよい。
形態を示す図であって、図16は全体構成を示す車両の
概略側面図、図17は本実施の形態における断線検出処
理を示すフローチャートである。なお、その他の構成の
内容は上記第1の実施の形態と同様であり、また、振動
低減処理の内容等は上記第5の実施の形態における図1
2と同様であるため、その図示及び説明は省略するとと
もに、上記各実施の形態と同一の構成及び同一の処理に
は同じ符号を付し、その重複する説明は省略する。
5には、コンプレッサスイッチ42から、エアコンディ
ショナ用のコンプレッサのオン・オフ状態を表すエアコ
ン信号ACが供給されるようになっている。また、本実
施の形態の断線検出処理では、先ず、そのステップ70
1において、コンプレッサスイッチ42から供給される
エアコン信号ACが読み込まれ、次いで、ステップ70
2において、そのエアコン信号ACに基づいて、エアコ
ンディショナ用のコンプレッサのオン・オフ状態が変化
したか否かを判断するようになっている。コンプレッサ
のオン・オフ状態の変化の判断は、現在のエアコン信号
ACと、前回処理におけるエアコン信号とが異なってい
るか否かによって判定することができる。
S」の場合に限って、ステップ504に移行して上記第
5の実施の形態と同様の処理を実行するようになってい
る。なお、ステップ702の判定が「NO」の場合に
は、ステップ503に移行してから今回のこの図17の
処理を終了する。
ッサはエンジン30の駆動力を受けて回転するようにな
っているから、そのコンプレッサのオン・オフ動作に伴
ってエンジン30の状態が変化し、共振系の変化等によ
って振動の発生状態も変化する。そこで、ステップ70
2においてコンプレッサのオン・オフ動作が検出された
ならば、ステップ504に移行してフィルタ係数Wj の
変化の有無を判断することにより、断線状態を検出する
ことができるのである。よって、本実施の形態にあって
も、高い確率で断線状態を判断することができるから、
信頼性の高いシステムとすることができる。その他の作
用効果は上記第1の実施の形態と同様である。
スイッチ42及びステップ701,702の処理が変速
機切換検出手段に対応し、ステップ504が断線検出手
段に対応する。
検出した場合にはシステムをダウンして駆動信号yを出
力しないようにしているが、断線状態検出時の対処の仕
方はこれに限定されるものではない。例えば、荷重セン
サ22の他に、乗員足元位置のフロア振動を検出するた
めに加速度センサを設け、状況に応じて、荷重センサ2
2及び加速度センサの一方を残留振動検出手段として選
択し、同時に伝達関数フィルタC^も切り換えるように
なっているシステムであれば、荷重センサ22及び加速
度センサの一方について断線状態が検出された場合に
は、その断線状態が検出されたセンサを残留振動検出手
段として使用することを禁止する処理(使用禁止手段)
を実行するようにして、システムダウンすることなく信
頼性が向上するようにしてもよい。
号eをハイパス・フィルタ25Bで処理してからA/D
変換器25Cを通じてマイクロコンピュータ25Aに読
み込むようにしているが、例えば残留振動信号eを生成
するセンサ自体に十分なハイパス・フィルタ特性がある
のならば、ハイパス・フィルタ25Bは省略してもよ
い。そして、そのようなハイパス・フィルタ特性を示す
センサを残留振動検出手段として用いた場合であって
も、上記各実施の形態と同様の作用効果を得ることがで
きる。
処理として一つの処理を示しているが、各実施の形態に
おける断線検出処理を適宜組み合わせて複数の断線検出
処理を並列に実行するようにしてもよい。
能動型エンジンマウント1に内蔵した荷重センサ22に
よって検出しているが、これに限定されるものではな
く、例えば車室内の乗員足元位置にフロア振動を検出す
る加速度センサを配設し、その加速度センサの出力信号
を残留振動信号eとしてもよい。
係る能動型騒音振動制御装置を、エンジン30から車体
35に伝達される振動を低減する車両用の能動型振動制
御装置に適用した場合について説明したが、本発明の適
用対象はこれに限定されるものではなく、例えば騒音源
としてのエンジン30から車室内に伝達される周期的な
騒音を低減する能動型騒音制御装置であってもよい。か
かる能動型騒音制御装置とする場合には、車室内に制御
音を発生するための制御音源としてのラウドスピーカ
と、車室内の残留騒音を検出する残留騒音検出手段とし
てのマイクロフォンとを設け、上記各実施の形態と同様
の演算処理によって得られる駆動信号yに応じてラウド
スピーカを駆動させるとともに、マイクロフォンの出力
を残留騒音信号eとして適応ディジタルフィルタWの各
フィルタ係数Wi の更新処理に用いればよい。そして、
その残留騒音信号eを上記第1の実施の形態等と同様の
断線検出処理に用いれば、上記実施の形態と同様の作用
効果が得られる。
るものではなく、エンジン30以外で発生する周期的な
振動や周期的な騒音を低減するための能動型振動制御装
置,能動型騒音制御装置であっても本発明は適用可能で
あり、適用対象に関係なく上記各実施の形態と同等の作
用効果を奏することができる。例えば、工作機械からフ
ロアや室内に伝達される周期的な振動,騒音を低減する
装置等であっても、本発明は適用可能である。
ゴリズムとして同期式Filtered−X LMSア
ルゴリズムを適用した場合について説明したが、適用可
能な適応アルゴリズムはこれに限定されるものではな
く、例えば、通常のFiltered−X LMSアル
ゴリズム等であってもよい。
る。
ある。
る。
フローチャートである。
フローチャートである。
る。
フローチャートである。
る。
すフローチャートである。
ある。
すフローチャートである。
すフローチャートである。
ある。
すフローチャートである。
ある。
すフローチャートである。
Claims (13)
- 【請求項1】 騒音源又は振動源から発せられる騒音又
は振動と干渉する制御音又は制御振動を発生可能な制御
音源又は制御振動源と、前記干渉した後の残留騒音又は
残留振動を検出し残留騒音信号又は残留振動信号として
出力する残留騒音検出手段又は残留振動検出手段と、前
記騒音又は振動の発生状態を検出し基準信号として出力
する基準信号生成手段と、前記残留騒音信号又は残留振
動信号及び前記基準信号に基づき前記制御音源又は制御
振動源を駆動する駆動信号を生成し出力する制御手段
と、を備えた能動型騒音振動制御装置において、 前記残留騒音信号又は残留振動信号を前記制御手段に供
給できない断線状態を検出する断線検出手段を設けたこ
とを特徴とする能動型騒音振動制御装置。 - 【請求項2】 前記残留騒音検出手段又は残留振動検出
手段の出力から所定周波数以下の低周波成分を減衰又は
除去するハイパス・フィルタと、このハイパス・フィル
タの出力をディジタル値に変換して前記制御手段に供給
するA/D変換器と、を備えた請求項1記載の能動型騒
音振動制御装置。 - 【請求項3】 前記残留騒音検出手段又は残留振動検出
手段は所定周波数以下の低周波成分を減衰又は除去する
特性を有するセンサで構成され、前記残留騒音検出手段
又は残留振動検出手段の出力をディジタル値に変換して
前記制御手段に供給するA/D変換器を備えた請求項1
記載の能動型騒音振動制御装置。 - 【請求項4】 前記断線検出手段は、前記残留騒音信号
又は残留振動信号から求められる残留騒音又は残留振動
の絶対値が所定時間に渡って所定のしきい値未満である
場合に、前記断線状態を検出したと判断するようになっ
ている請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の能動型
騒音振動制御装置。 - 【請求項5】 前記基準信号の基本周期が変化したこと
を検出する基準信号周期変化検出手段を設け、前記断線
検出手段は、前記基準信号周期変化検出手段が前記基準
信号の基本周期が変化したことを検出し且つ前記残留騒
音信号又は残留振動信号から求められる残留騒音又は残
留振動の絶対値が所定時間に渡って所定のしきい値未満
である場合に、前記断線状態を検出したと判断するよう
になっている請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の
能動型騒音振動制御装置。 - 【請求項6】 車両に適用されるとともに、前記車両が
走行中であるか否かを検出する車両走行検出手段を設
け、前記断線検出手段は、前記車両走行検出手段が車両
が走行中であることを検出し且つ前記残留騒音信号又は
残留振動信号から求められる残留騒音又は残留振動の絶
対値が所定時間に渡って所定のしきい値未満である場合
に、前記断線状態を検出したと判断するようになってい
る請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の能動型騒音
振動制御装置。 - 【請求項7】 車両に適用されるとともに、車両のドア
の開閉が行われたか否かを検出するドア開閉検出手段を
設け、前記断線検出手段は、前記ドア開閉検出手段が前
記ドアの開閉を検出した際に前記制御手段に供給される
前記残留騒音信号又は残留振動信号に基づいて前記断線
状態を検出するようになっている請求項1乃至請求項3
のいずれかに記載の能動型騒音振動制御装置。 - 【請求項8】 車両に適用されるとともに、前記騒音源
又は振動源は車両のエンジンであり、前記制御手段はフ
ィルタ係数可変の適応ディジタルフィルタによって前記
駆動信号を生成し且つ適応アルゴリズムに従ってその適
応ディジタルフィルタのフィルタ係数を更新するように
なっており、前記エンジンの回転数が変化したことを検
出するエンジン回転数変化検出手段を設け、前記断線検
出手段は、前記エンジン回転数変化検出手段が前記エン
ジンの回転数が変化したことを検出した際における前記
適応ディジタルフィルタのフィルタ係数の更新状況に基
づいて前記断線状態を検出するようになっている請求項
1乃至請求項3のいずれかに記載の能動型騒音振動制御
装置。 - 【請求項9】 車両に適用されるとともに、前記騒音源
又は振動源は車両のエンジンであり、前記制御手段はフ
ィルタ係数可変の適応ディジタルフィルタによって前記
駆動信号を生成し且つ適応アルゴリズムに従ってその適
応ディジタルフィルタのフィルタ係数を更新するように
なっており、前記車両の変速機の切換が行われたか否か
を検出する変速機切換検出手段を設け、前記断線検出手
段は、前記変速機切換検出手段が前記変速機の切換が行
われたことを検出した際における前記適応ディジタルフ
ィルタのフィルタ係数の更新状況に基づいて前記断線状
態を検出するようになっている請求項1乃至請求項3の
いずれかに記載の能動型騒音振動制御装置。 - 【請求項10】 車両に適用されるとともに、前記騒音
源又は振動源は車両のエンジンであり、前記制御手段は
フィルタ係数可変の適応ディジタルフィルタによって前
記駆動信号を生成し且つ適応アルゴリズムに従ってその
適応ディジタルフィルタのフィルタ係数を更新するよう
になっており、前記車両の変速機の切換が行われたか否
かを検出する変速機切換検出手段を設け、前記断線検出
手段は、前記変速機切換検出手段が前記変速機の切換が
行われたことを検出した際に前記制御手段に供給される
前記残留騒音信号又は残留振動信号に基づいて前記断線
状態を検出するようになっている請求項1乃至請求項3
のいずれかに記載の能動型騒音振動制御装置。 - 【請求項11】 エアコンディショナを有する車両に適
用されるとともに、前記騒音源又は振動源は車両のエン
ジンであり、前記制御手段はフィルタ係数可変の適応デ
ィジタルフィルタによって前記駆動信号を生成し且つ適
応アルゴリズムに従ってその適応ディジタルフィルタの
フィルタ係数を更新するようになっており、前記エアコ
ンディショナ用のコンプレッサのオン・オフ動作を検出
するコンプレッサ動作検出手段を設け、前記断線検出手
段は、前記コンプレッサ動作検出手段が前記コンプレッ
サのオン・オフ動作を検出した際における前記適応ディ
ジタルフィルタのフィルタ係数の更新状況に基づいて前
記断線状態を検出するようになっている請求項1乃至請
求項3のいずれかに記載の能動型騒音振動制御装置。 - 【請求項12】 前記断線検出手段によって前記断線状
態が検出された場合に前記制御手段が前記駆動信号を出
力することを禁止する制御禁止手段を設けた請求項1乃
至請求項11のいずれかに記載の能動型騒音振動制御装
置。 - 【請求項13】 前記残留騒音検出手段又は残留振動検
出手段を複数備えるとともに、前記断線検出手段によっ
て前記断線状態が検出された場合にその断線状態が検出
された前記残留騒音検出手段又は残留振動検出手段の使
用を禁止する使用禁止手段を設けた請求項1乃至請求項
11のいずれかに記載の能動型騒音振動制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26485396A JP3551653B2 (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 能動型騒音振動制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26485396A JP3551653B2 (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 能動型騒音振動制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10111692A true JPH10111692A (ja) | 1998-04-28 |
| JP3551653B2 JP3551653B2 (ja) | 2004-08-11 |
Family
ID=17409136
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26485396A Expired - Fee Related JP3551653B2 (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 能動型騒音振動制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3551653B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000002292A (ja) * | 1998-06-17 | 2000-01-07 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用能動型振動制御装置 |
| JP2000002294A (ja) * | 1998-06-18 | 2000-01-07 | Nissan Motor Co Ltd | 能動型騒音振動制御装置及び車両用能動型振動制御装置 |
| CN110073436A (zh) * | 2016-11-30 | 2019-07-30 | 奥迪股份公司 | 吸收振动部件的振动的主动式减振系统及具有该系统的机动车及用于使主动式减振系统运行的方法 |
-
1996
- 1996-10-04 JP JP26485396A patent/JP3551653B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000002292A (ja) * | 1998-06-17 | 2000-01-07 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用能動型振動制御装置 |
| JP2000002294A (ja) * | 1998-06-18 | 2000-01-07 | Nissan Motor Co Ltd | 能動型騒音振動制御装置及び車両用能動型振動制御装置 |
| CN110073436A (zh) * | 2016-11-30 | 2019-07-30 | 奥迪股份公司 | 吸收振动部件的振动的主动式减振系统及具有该系统的机动车及用于使主动式减振系统运行的方法 |
| CN110073436B (zh) * | 2016-11-30 | 2020-04-24 | 奥迪股份公司 | 吸收振动部件的振动的主动式减振系统及具有该系统的机动车及用于使主动式减振系统运行的方法 |
| US10650799B2 (en) * | 2016-11-30 | 2020-05-12 | Audi Ag | Active vibration absorption system and method for absorbing vibration of a vibrating element in a motor vehicle |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3551653B2 (ja) | 2004-08-11 |
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