JPH10113882A - ピン挿入方法及びピン挿入治具 - Google Patents

ピン挿入方法及びピン挿入治具

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JPH10113882A
JPH10113882A JP26953396A JP26953396A JPH10113882A JP H10113882 A JPH10113882 A JP H10113882A JP 26953396 A JP26953396 A JP 26953396A JP 26953396 A JP26953396 A JP 26953396A JP H10113882 A JPH10113882 A JP H10113882A
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jig
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shaft
holes
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Susumu Takasaki
進 高崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接続ピンの頭部を精度良く平行に整列させて
接続ピンを多層配線基板の複数の挿入穴に挿入させる。 【解決手段】 仮挿入として、まず多層配線基板1の各
挿入穴2に接続ピン4を頭部5が整列方向に向くように
ピン部6の途中まで挿入し、これにより接続ピン4の頭
部5を図1(A)に示したように多層配線基板1の上面
より寸法Hだけ浮いた状態とした後、矯正溝29を整列
方向に向けた本挿入軸23を各接続ピン4上に位置決め
して、矯正溝29の2面が接続ピン4の頭部5の上端両
側辺に当たるようにしてそのまま本挿入軸23を押し下
げ、接続ピン4をその頭部5が多層配線基板1の上面に
接するまで押し込んで、ピン部6全体を挿入穴2に挿入
させる。その際、接続ピン4の頭部5が図1(A)に示
したようにθの角度傾斜していても、矯正溝29の矯正
力により頭部5の傾斜角度θが確実に矯正され、接続ピ
ン4の頭部5は正常な方向に整列する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板に設けられる
複数の穴に特定形状の頭部を有するピンをその頭部を平
行に整列させて挿入するためのピン挿入方法とそれに用
いるピン挿入治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、電話交換機と加入者回路の中間
部分に設けられる主配線盤(MDF)は、マトリックス
状に多数の接続用穴をあけたマトリックスボードと呼ば
れる多層配線基板と、特定形状の頭部を有するピン(以
下接続ピン)と、この接続ピンを前記ピン実装穴に挿入
するロボットを備えている。
【0003】ここで、多層配線基板は、層内にX方向の
導体とY方向の導体が絶縁した状態に配線されており、
両導体の交点に接続用穴があけられている。一方、接続
ピンは、平行な左右の側面を持つ形状の頭部を有し、ピ
ン部には前記X方向の導体とY方向の導体を接続するた
めのバネ性を有する接続部材を有していて、この接続ピ
ンの頭部をロボットにより把持し、接続用穴に挿入する
ことで回線の接続が行われ、そしてピン実装穴から接続
ピンを引き抜くことで接続の解除が行われる。
【0004】このような多層配線基板においては、接続
用穴の他に複数の挿入穴を設けて、この挿入穴に予め接
続ピンを挿入保持しておき、回線接続時にロボットを移
動させて接続ピンの頭部を把持するようにしていること
から、ロボットによる把持が確実に行えるように製造、
組み立て時等に接続ピンの頭部を平行に整列させて挿入
するする必要があるが、極めて小さな部品である接続ピ
ンを複数本同時に挿入穴に挿入することは難しく、その
ため従来においてはピンセット等を使用して手作業によ
り接続ピンを1本づつ挿入穴に挿入していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
手作業による方法では、接続ピンを頭部の整列精度が悪
く、許容範囲以上に傾斜を起こし易いという問題があ
り、このような許容範囲以上の傾斜を生じると、回線接
続時にロボットが接続ピンの頭部を正確に把持できなく
なって、引き抜き時に挿入穴に対する接続ピンの傾きを
生じてしまい、接続ピンに設けられている接続部材を損
傷する結果となる。
【0006】また、手作業で接続ピンを挿入する場合、
接続ピンが傾いたまま無理に多層配線基板の挿入穴に押
し込んでしまうことも多く、これにより接続ピンの接続
部材を損傷してしまい、結果的に不良接続ピンを挿入し
た状態になるという問題もあり、しかも挿入作業の能率
も悪いという問題もある。従って、本発明の課題は、ピ
ンの頭部を精度良く整列させてピンを挿入穴に挿入する
ことができるピン挿入方法を実現することにある。
【0007】また、本発明の別の課題は、ピンの頭部を
精度良く整列させてピンを挿入穴に挿入することがで
き、かつ無理な挿入により接続部材が損傷することを防
止できると共に、挿入作業の能率向上を図ることが可能
なピン挿入治具を実現することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は、基
板に設けられる複数の挿入穴に、平行な左右の側面を持
つ形状の頭部を有するピンを、各々の頭部を平行に整列
させて挿入するピン挿入方法において、前記ピンの挿入
工程を仮挿入と本挿入の2工程として、仮挿入で前記ピ
ンを前記基板の挿入穴に途中まで挿入し、この仮挿入後
の本挿入では、本挿入軸を下端に設けた逆V字形の矯正
溝が前記ピンの頭部の整列方向を向くように前記ピン上
に位置決めした後、前記本挿入軸により前記矯正溝を介
して前記ピンの頭部を押し下げて、前記ピンの残りの部
分を前記挿入穴に挿入することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態の一例を説明する。図1は本発明によるピンの
挿入方法を示す正面図で、同図(A)は本挿入前の状
態、同図(B)は本挿入を終了した状態である。図2は
接続ピンの構造を示す図で、同図(A)は斜視図、同図
(B)は(A)のB−B線断面図、同図(C)はC−C
線断面図である。
【0010】図3は接続ピンの仮挿入状態を示す図で、
同図(A)は平面図、同図(B)は正面図、同図(C)
は側面図である。図4は接続ピンを多層配線基板に挿入
した状態を示す斜視図である。図において1は多層配線
基板で、層内に図示しないX方向の導体とY方向の導体
が絶縁した状態にそれぞれ複数段配線されており、両導
体の交点に図示しない接続用穴があけられており、この
接続用穴に実装される接続ピンを挿入保持しておくため
の挿入穴2が所定の縁部に沿って複数設けられている。
【0011】4は接続ピンで、この接続ピン4は平行な
左右の側面を持つ形状の頭部5を有し、ピン部6には前
記X方向の導体とY方向の導体を接続するためのバネ性
を有する接続部材7a,7bが設けられていて、ピン部
6の下端は接続用穴2への挿入を容易にするために円錐
状に形成されている。23は本挿入軸で、この本挿入軸
23の下端には逆V字形の矯正溝29が設けられてい
る。
【0012】そこで、多層配線基板1の各挿入穴2に接
続ピン4を各々の頭部5を平行に整列させて挿入する場
合、まず各挿入穴2に接続ピン4を頭部5が整列方向に
向くようにピン部6の途中まで挿入する。つまり各挿入
穴2に接続ピン4を図3に示したように仮挿入するが、
この仮挿入した状態では、接続ピン4は図1(A)に示
したように頭部5が多層配線基板1の上面より寸法Hだ
け浮いた状態となる。
【0013】その後、矯正溝29を整列方向に向けた本
挿入軸23を各接続ピン4上に位置決めして、矯正溝2
9の2面が接続ピン4の頭部5の上端両側辺に当たるよ
うに降ろし、そのまま本挿入軸23を押し下げて接続ピ
ン4をその頭部5が多層配線基板1の上面に接するまで
押し込み、ピン部6全体を挿入穴2に挿入させる。この
ようにして、接続ピン4を寸法H分の挿入、つまり本挿
入するものであるが、この本挿入に用いる本挿入軸23
は、下端に設けた矯正溝29が逆V字形をしているの
で、仮挿入の際に接続ピン4の頭部5が図1(A)に示
したように水平方向にθの角度傾斜していても、接続ピ
ン4のピン部6が寸法H分だけ挿入される間に矯正溝2
9により回転方向の矯正力が働き、これにより接続ピン
4の頭部5の傾斜角度θが確実に矯正されるので、接続
ピン4の頭部5を正常な方向に整列させることができ
る。
【0014】次に上述した接続ピン4の挿入に用いるピ
ン挿入治具について説明する。図5は多層配線基板と仮
挿入治具の位置関係を示す斜視図である。図6はピン供
給ケースの構造を示す図で、同図(A)は一部分平面図
と、同図(B)は同正面図である。この図に見られるよ
うに多層配線基板1には、対向する2辺に沿ってそれぞ
れa列とb列の2列の挿入穴2が千鳥状に設けられてお
り、また所定の位置に複数(図では2個)の位置決め穴
3が設けられている。
【0015】8は仮挿入治具で、この仮挿入治具8の下
面側には前記位置決め穴3と対応する複数の位置決めポ
スト9が設けられており、この位置決めポスト9を位置
決め穴3に嵌合することで多層配線基板1に対する仮挿
入治具8の位置の繰り返し精度が得られるようになって
いる。また、仮挿入治具8には、方形のケース位置決め
穴10が2個設けられ、各々のケース位置決め穴10は
前記位置決めポスト9を位置決め穴3に嵌合させたと
き、多層配線基板1の2列の挿入穴2を包括するように
位置出しされている。
【0016】11はピン供給ケースで、前記ケース位置
決め穴10と同形状を有し、両端に仮挿入治具8の上面
に張り出す突起12が形成されている。このピン供給ケ
ース11には、多層配線基板1の挿入穴2と同様にピン
収納溝13が2列千鳥状に設けられていて、このピン収
納溝13はX方向(列方向)のピッチXpと、Y方向
(列間方向)のピッチYpが、それぞれ挿入穴2のピッ
チと一致するように設定されており、各ピン収納溝13
には接続ピン2が予め挿入保持されている。
【0017】図7は多層配線基板と治具位置決め板の関
係を示す斜視図である。図において14は治具位置決め
板で、前記仮挿入治具8と同様に下面側に多層配線基板
1の位置決め穴3と対応する複数の位置決めポスト15
が設けられており、この位置決めポスト15を位置決め
穴3に嵌合することで多層配線基板1に対する治具位置
決め板14の位置の繰り返し精度が得られるようになっ
ている。
【0018】また、この治具位置決め板14には方形の
治具動作用穴16が2個設けられており、各々の治具動
作用穴16は前記位置決めポスト15を位置決め穴3に
嵌合させたとき、多層配線基板1の2列の挿入穴2を包
括するように位置出しされている。更に、この治具位置
決め板14には、2列の挿入穴2の各列に対応するよう
に治具位置決め穴17a,17bが各々の治具動作用穴
16に対して2個づつ設けられている。
【0019】図8は本挿入治具の構造を示す図で、同図
(A)は正面図、同図(B)は側面図であり、また図9
は同じく本挿入治具の構造を示す拡大側断面図である。
図において18は本挿入治具で、この本挿入治具18
は、フレームと19、位置決めポスト20、支持軸2
1、駒ガイド竿22、本挿入軸23、スプリング24、
及び押し込み駒25を主たる部品として構成されてい
る。
【0020】ここでフレーム19はL字形の側面形状を
持ち、その水平部の下面側に治具位置決め板14の治具
位置決め穴17a,17bと対応するように位置決めポ
スト20が設けられており、この位置決めポスト20を
治具位置決め板14の治具位置決め穴17aまたは17
bに嵌合することで、多層配線基板1及び治具位置決め
板14に対する治具位置決め板14の位置の繰り返し精
度が得られるようになっている。
【0021】また、フレーム19の垂直部の上面両側部
には支持軸21が取り付けられていて、この両ポスト2
0の上部には上下方向に一定の長さを有するくびれ部2
6が設けられており、このくびれ部26を駒ガイド竿2
2の両側端に設けた透孔に嵌合させてあって、これによ
り駒ガイド竿22は図8に示したようにくびれ部26の
範囲Lで移動できるようになっている。
【0022】更に、フレーム19の垂直部には、底面を
基準面として、この基準面に対して垂直な軸ガイド穴2
7が一列分の挿入穴2と同数分だけ同ピッチで平行に設
けられている。この軸ガイド穴27は、本挿入軸23の
下部の径より少し大きめの径に形成されており、各軸ガ
イド穴27の上端には直径方向から下方に切り込んだ回
転規制用スリット28が設けられていて、各々の軸ガイ
ド穴27に本挿入軸23の下部が挿入され、互いの径の
隙間Gをもって保持さている。
【0023】この本挿入軸23は、下部の径を上部の径
より大きくして段差部23aを有する形状に形成されて
いて、下端には前記のように逆V字形の矯正溝29が設
けられている。また、この矯正溝29と平行に回転規制
ピン30,31が本挿入軸23の中間部と上部に設けら
れていて、中間部の回転規制ピン29は前記軸ガイド穴
27上端の回転規制用スリット28に嵌合しており、こ
れによって本挿入軸23は、上下方向に移動可能でかつ
軸回り方向には回転できないようになっている。
【0024】一方、押し込み駒25は、それぞれ側面形
状がT字形として段差部25aを有する筒状に形成され
ていて、その下部は駒ガイド竿22に挿入穴2と同ピッ
チで設けられた駒ガイド穴33に滑動可能に嵌合してお
り、この押し込み駒25の上部には上下方向に所定の長
さを有する長穴32が設けられている。そして、各々の
押し込み駒25は本挿入軸23の上端に上下動可能に嵌
合し、この本挿入軸23の上部に設けられた回転規制ピ
ン30を長穴32に嵌合させることで、押し込み駒25
は長穴32の範囲で上下方向に移動可能でかつ軸回り方
向には回転できないようになっており、更にこの押し込
み駒25と下端と本挿入軸23の段差部23aに渡るよ
うにスプリング24が本挿入軸23の外周に装着されて
いる。
【0025】これにより押し込み駒25はスプリング2
4によって常時上方への付勢力を受け、そしてこの状態
では本挿入軸23の上端は、押し込み駒25の上端より
少し低い位置となるように、押し込み駒25内に収まっ
ている。このように組み立てられた本挿入治具18は、
位置決めポスト20を治具位置決め穴17aに挿入する
と、治具動作用穴16の範囲内において各本挿入軸23
は多層配線基板1のa列の挿入穴に対応し、位置決めポ
スト20を治具位置決め穴17bに挿入すると、治具動
作用穴16の範囲内において各本挿入軸23はb列の挿
入穴2に対応するものとなり、そしてこのとき挿入穴2
に接続ピン4が正しく挿入されていると、各本挿入軸2
3の矯正溝29は接続ピン頭部5の両側面と平行になる
ように設定されている。
【0026】また、駒ガイド竿22は支持軸21のくび
れ部26の範囲Lで移動できるようになっていることか
ら、この駒ガイド竿22をくびれ部26の上端まで持ち
上げると、段差部25aにより押し込み駒25が持ち上
げられ、更にこの押し込み駒25の長穴32に嵌合して
いる回転規制ピン31を介して本挿入軸23が持ち上げ
られるものとなっている。
【0027】上述した構成によるピン挿入治具の作用に
ついて説明する。まず、図5に示したように多層配線基
板1の2個の位置決め穴3に仮挿入治具8の位置決めポ
スト9を嵌合させ、この仮挿入治具8のケース位置決め
穴10に予め各ピン収納溝13に接続ピン4を収納した
ピン供給ケース11をその両端に設けた突起部12が仮
挿入治具48の上面と同一面となるようにセットして、
接続ピン4を多層配線基板1の挿入穴2に仮挿入する。
【0028】図10はこの仮挿入工程を示す説明図で、
同図(A)は一部破断正面図、同図(B)は一部破断側
面図である。前記のように仮挿入治具48のケース位置
決め穴10にピン供給ケース11をセットすると、ピン
供給ケース11のピン収納溝13に収納されている各接
続ピン4のピン部6が多層配線基板1の挿入穴2上に位
置づけられるので、この状態で、図10(A)に示した
ように上方から突き棒33により接続ピン4の頭部5を
一定の荷重で突き下げることにより、接続ピン4のピン
部6を下方の挿入穴2に仮挿入する。
【0029】この仮挿入は、多層配線基板1のすべての
挿入穴2に接続ピン4をピン部6の途中まで挿入するも
ので、図1で説明したように仮挿入した接続ピン4は頭
部5が多層配線基板1の上面より寸法Hだけ浮いた状態
となる。こうして仮挿入を行った後、多層配線基板1か
らピン供給ケース11と共に仮挿入治具8を外し、本挿
入工程を実施する。
【0030】本挿入工程では、まず多層配線基板1の位
置決め穴3に治具位置決め板14の位置決めポスト15
を嵌合させる。いま、図5に示すa列の挿入穴2に仮挿
入された接続ピン4を本挿入するものとすると、まず治
具位置決め板6の治具位置決め穴7aに、本挿入治具1
8のフレーム19の下面側に設けられている位置決めポ
スト15を嵌合させ、仮挿入された各接続ピン4と本挿
入治具18の各本挿入軸23との相対的な位置決めを行
う。
【0031】また、位置決めポスト15を治具位置決め
穴7aに嵌合させる際、駒ガイド竿22を持ち上げるこ
とにより、各押し込み駒25を介して一列全部の本挿入
軸23を一旦持ち上げ、その後、駒ガイド竿22を下げ
ると、それに伴って各本挿入軸23も下がって行くが、
一定の所で各本挿入軸23の矯正溝29が仮挿入された
接続ピン4の頭部5の上面にかぶさって当たるため、各
本挿入軸23はそこで停止するが、駒ガイド竿22はく
びれ部26の下端まで下がる。
【0032】この状態では、各本挿入軸23は、回転規
制ピン30が回転規制用スリット28の底面から浮き上
がった形となり、また押し込み駒25も段差部25が駒
ガイド竿22の上面から浮き上がった形となる。そこ
で、この状態で押し込み駒25の上面を図9に示した押
し棒34で下方へ押し込むと、押し込み駒25の下端と
本挿入軸23の段差部23aの間に配置されているスプ
リング24を介して本挿入軸23が押し下げられ、更に
この本挿入軸23の矯正溝29により接続ピン4はその
頭部5が押されて、頭部5の下面が多層配線基板1の上
面に接するまで押し下げられる。
【0033】つまり、接続ピン4が本挿入が行われる。
同様に押し込み駒25の上面を図9に示した押し棒34
で1個づつ順番に下方へ押し込んで、a列の挿入穴2に
仮挿入されたすべての接続ピン4を一本づつ本挿入す
る。a列の挿入穴2に仮挿入されたすべての接続ピン4
の本挿入が終了すると、本挿入治具18を治具位置決め
板14から一旦取り外し、治具位置決め板6の治具位置
決め穴7bに、本挿入治具18のフレーム19に設けら
れている位置決めポスト15を嵌合させて、b列の挿入
穴2に仮挿入された各接続ピン4と本挿入治具18の各
本挿入軸23との相対的な位置決めを行った後、前記と
同様にこのb列の挿入穴2に仮挿入されたすべての接続
ピン4に対して一本毎に本挿入を行う。
【0034】以上のように接続ピン4の本挿入を行う
が、この本挿入において仮挿入時の接続ピン4の頭部5
の傾斜が矯正溝29により矯正されることはすでにお述
べた通りである。また、本挿入治具18はスプリング2
4のバネ圧を介して接続ピン4を押す構造となっている
ので、このスプリング24のバネ圧を適度の強さに設定
することで、接続ピン3の無理な挿入を防止することが
できる。
【0035】例えば、スプリング24のバネ圧を正常な
接続ピン3を無理無く挿入穴2に挿入できる強さに設定
しておけば、接続ピン3のピン部6に設けられる接続部
材7a,7bが仮挿入の際に挿入穴2の内周面等に当た
って許容限度以上に変形した状態で挿入されたり、製造
時に接続部材7a,7bの許容限度以上の変形があっ
て、そのまま仮挿入されることにより、この接続部材7
a,7bの変形により挿入の抵抗が正常の状態より大き
くなった場合、スプリング24が圧縮することで接続ピ
ン3の挿入が阻止され、無理な挿入が防止される。
【0036】また、図9に示したように本挿入軸23は
矯正溝29と平行な回転規制ピン30とフレーム19の
回転規制用スリット28により軸回り方向の回転が防止
されているが、本挿入軸23とフレーム19の軸ガイド
穴27との間には隙間Gが設定されているので、隙間G
分だけ自由に動くことが可能であり、そのため本挿入軸
23と仮挿入された接続ピン2との間に位置精度の誤差
があっても、その誤差が隙間Gの範囲であれば吸収する
ことができ、位置精度の誤差に起因する無理な挿入を防
止できると共に、回転規制ピン30とフレーム19の回
転規制用スリット28により本挿入軸23の軸回り方向
の回転が防止されているので、矯正溝29の方向に倣っ
て頭部5を整列させた状態で接続ピン4の挿入を行うこ
とが可能となる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ピンの挿
入工程を仮挿入と本挿入の2工程として、仮挿入で前記
ピンを基板の挿入穴に途中まで挿入し、この仮挿入後の
本挿入では、本挿入軸を下端に設けた逆V字形の矯正溝
が前記ピンの頭部の整列方向を向くように前記ピン上に
位置決めした後、前記本挿入軸により前記矯正溝を介し
て前記ピンの頭部を押し下げて、前記ピンの残りの部分
を前記挿入穴に挿入することようにしているため、仮挿
入時にピンの頭部が傾斜していても矯正溝の作用により
ピンの頭部を整列方向に矯正することができ、確実にピ
ンの頭部を許容範囲内で平行に整列させてピンを基板の
挿入穴に挿入することができるという効果が得られ、こ
れによりロボットによる接続ピンの引き抜き時に挿入穴
に対するピンの傾きを防止して、ピンに設けられている
接続部材が損傷することを防止することができる。
【0038】また、本発明によるピン挿入治具では、本
挿入軸を備えた本挿入治具によりピンの本挿入を行う
際、押し込み駒によりスプリングを介して本挿入軸をを
押し下げるようにしているため、スプリングのバネ圧を
正常なピンを無理無く挿入穴に挿入できる強さに設定し
ておけば、ピンに設けられる接続部材が仮挿入の際に挿
入穴の内周面等に当たって許容限度以上に変形した状態
で挿入されたり、製造時に接続部材の許容限度以上の変
形があってそのまま仮挿入されることにより、この接続
部材の変形により挿入の抵抗が正常の状態より大きくな
った場合でも、スプリングが圧縮することでピンの挿入
が阻止され、無理な挿入が防止されることになるので、
接続部材を損傷した不良なピンを挿入した状態になると
いう事態を回避することができるという効果も得られ
る。
【0039】更に、本願発明では仮挿入治具と本挿入治
具によりピンを基板の挿入穴に挿入することで、ピンの
頭部を許容範囲内で平行に整列させてピンを素早く基板
の挿入穴に挿入することができるので、挿入作業の能率
も向上するという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるピンの挿入方法の実施の形態を示
す正面図である。
【図2】接続ピンの構造を示す図である。
【図3】接続ピンの仮挿入状態を示す図である。
【図4】接続ピンを多層配線基板に挿入した状態を示す
斜視図である。
【図5】多層配線基板と仮挿入治具の位置関係を示す斜
視図である。
【図6】ピン供給ケースの構造を示す図である。
【図7】多層配線基板と治具位置決め板の関係を示す斜
視図である。
【図8】本挿入治具の構造を示す図である。
【図9】本挿入治具の構造を示す拡大側断面図である。
【図10】仮挿入工程を示す説明図である。
【符号の説明】
1 多層配線基板 2 挿入穴 2 位置決め穴 4 接続ピン 5 接続ピン 5 頭部 6 ピン部 7a,7b 接続部材 8 仮挿入治具 9 位置決めポスト 10 ケース位置決め穴 11 ピン供給ケース 14 治具位置決め板 15 位置決めポスト 17a,17b 治具位置決め穴 18 本挿入治具 19 フレームと 20 位置決めポスト 21 支持軸 22 駒ガイド竿 23 本挿入軸 24 スプリング 25 押し込み駒 26 くびれ部 27 軸ガイド穴 28 回転規制用スリット 29 矯正溝 30,31 回転規制ピン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に設けられる複数の挿入穴に、平行
    な左右の側面を持つ形状の頭部を有するピンを、各々の
    頭部を平行に整列させて挿入するピン挿入方法におい
    て、 前記ピンの挿入工程を仮挿入と本挿入の2工程として、 仮挿入で前記ピンを前記基板の挿入穴に途中まで挿入
    し、 この仮挿入後の本挿入では、本挿入軸を下端に設けた逆
    V字形の矯正溝が前記ピンの頭部の整列方向を向くよう
    に前記ピン上に位置決めした後、前記本挿入軸により前
    記矯正溝を介して前記ピンの頭部を押し下げて、前記ピ
    ンの残りの部分を前記挿入穴に挿入することを特徴とす
    るピン挿入方法。
  2. 【請求項2】 基板に設けられる複数の挿入穴に、平行
    な左右の側面を持つ形状の頭部を有するピンを、各々の
    頭部を平行に整列させて挿入するピン挿入治具であっ
    て、 前記基板に設けられた複数の位置決め穴に嵌合する複数
    の位置決めポスト、及び前記ピンを前記挿入穴と同ピッ
    チで収納溝に収納したピン供給ケースを位置決めするケ
    ース位置決め穴を備え、前記位置決めポストを前記位置
    決め穴に嵌合させることで、ケース位置決め穴にセット
    されたピン供給ケースのピンを前記基板の挿入穴上に位
    置決めして、仮挿入可能な状態にする仮挿入治具と、 前記基板の位置決め穴に嵌合する複数の位置決めポス
    ト、及び複数の治具位置決め穴を有し、前記ピンの仮挿
    入後、前記仮挿入治具に代えて前記位置決めポストを前
    記基板の位置決め穴に嵌合させることにより、前記基板
    上にセットされる治具位置決め板と、 前記基板の挿入穴と同ピッチで軸ガイド穴を設けると共
    に前記治具位置決め板の治具位置決め穴に嵌合する複数
    の位置決めポストを有するフレーム、下端に逆V字形の
    矯正溝を有しかつ前記軸ガイド穴に上下動可能に挿入さ
    れた本挿入軸、前記軸ガイド穴と同ピッチで駒ガイド穴
    を設けた駒ガイド竿、この駒ガイド穴に下部を挿入させ
    ると共に前記本挿入軸の上端に上下動可能に嵌合させた
    筒状の押し込み駒、及び各押し込み駒の下端と前記本挿
    入軸の外周に設けられた段差部との間に配置されたスプ
    リング備え、前記治具位置決め板の治具位置決め穴に前
    記位置決めポストを嵌合させることで前記本挿入軸を前
    記基板の挿入穴に途中まで仮挿入されている前記ピン上
    に位置決めさせ、前記押し込み駒により前記スプリング
    を介して前記本挿入軸を押し下げることにより仮挿入さ
    れている前記ピンの頭部を押し下げる本挿入治具とより
    成ることを特徴とするピン挿入治具。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のピン挿入治具において、 本挿入治具のフレームに設けられた軸ガイド穴の径を本
    挿入軸の外径より大きくすると共に、この軸ガイド穴の
    上部に回転規制用スリットを設け、 前記本挿入軸には下端の矯正溝と平行に回転規制ピンを
    設けて、この回転規制ピンを前記回転規制用スリットに
    嵌合させることにより、 前記本挿入軸を軸回り方向に回転できないようにすると
    共に、径方向には軸ガイド穴の径との差だけ移動可能と
    したことを特徴とするピン挿入治具。
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