JPH10119428A - インクジェット記録用紙 - Google Patents

インクジェット記録用紙

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JPH10119428A JP8299284A JP29928496A JPH10119428A JP H10119428 A JPH10119428 A JP H10119428A JP 8299284 A JP8299284 A JP 8299284A JP 29928496 A JP29928496 A JP 29928496A JP H10119428 A JPH10119428 A JP H10119428A
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俊幸 平部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 支持体との密着性が優れた高光沢の画像が得
られる耐水性の良好なインクジェット記録用紙を提供す
る。 【解決手段】 水性インクを用いて記録画像を形成する
インクジェット記録用紙において、該記録用紙が、
(A)表面光沢度(JIS Z−8741;60度測
定)が70%以上で、白色度(JIS P−8123)
が80%以上であるプロピレン系樹脂フィルムを支持体
とし、この光沢度が70%以上の表面層に、(B)窒素
基含有アクリル系樹脂のプライマー塗工層を設け、更に
このプライマー塗工層(B)の表面に、(C)表面光沢
度(JIS Z−8741;60度)が70%以上の、
インク受理層を設けたものである、インクジェット記録
用紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印字性、耐水性に
優れ、支持体と密着性が良好で、かつ、高い光沢のある
画像を与えることができる水性インクジェット記録用紙
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録は、染料を水に溶解
した水性インクを用いる記録方式であり、近年その高速
性、低騒音性、多色印字の容易、記録パターンの融通性
が大きい及び現像、定着が不要である等を特徴として、
漢字を含むカラー図形情報のハードコピー装置をはじ
め、種種の用途において急速に普及している。さらに、
多色インクジェット方式により形成される画像は通常の
多色印刷、例えばオフセット印刷、によるものに比較し
て遜色なく、作成部数が少ない場合には通常の製版方式
によるより安価なことから、インクジェット記録方式を
単なる記録用途に留めず、多色印刷やカラー写真の分野
にまで応用する試みが為されている。
【0003】記録媒体として普通紙やピグメント塗工紙
を使うべくインクジェット記録装置やインク組成の面か
ら努力が成されてきた。しかし、装置の高速化、高精細
化あるいはフルカラー化などインクジェット記録装置の
性能の向上や用途の拡大に伴い、記録媒体に対してもよ
り高度な特性が要求されるようになった。インク吸収性
を満足させるためにはインク受理層を構成する水溶性あ
るいは水分散性樹脂バインダーに加えて無機微細粉末を
配合(特開昭55−51683号公報、特開平7−89
216号公報)すると、表面の平滑性がさらに低くな
り、光沢の低い記録画像となり、今一つ見映えしない。
【0004】プラスチックフィルムやラミネート紙のよ
うに高平滑なシート状支持体上にインク受理層を設けて
写真印画紙並の高い光沢の画像を得ることが試みられて
いるが、水溶性あるいは水分散性樹脂に加えて無機微細
粉末を配合すると高い光沢性を有する画像は得られな
い。また、支持体へのインク受理層の密着強度低下を招
く。この点を改良する方法として、スーパーカレンダー
やグロスカレンダーで紙面を仕上げる方法が一般的に使
用されている。しかしこの様な方法はインク受理層を圧
縮し、緻密にするためインク吸収性を低下させるという
欠点を伴う。
【0005】又、固形分100%の電子線あるいは紫外
線により硬化し得る不飽和有機化合物を使用してインク
ジェット記録用紙を作製することも特開平2−6717
7号公報、特開平4−69277号公報等で開示されて
いるが、この方法だとインクジェット記録後の高い光沢
は得られても、インク吸収性やインク吸収速度が悪く、
汎用性のある水性インクを用いるインクジェット記録用
紙は得られない。高い光沢画像が得られる記録用紙とし
て特公平3−25352号公報では、支持体として表面
光沢度がJIS P−8142(75度測定)で80%
以上のキャストコート紙、又はハンター白色度がJIS
P−8123で80%以上のプラスチックシート上
に、けん化度が50〜90モル%であるポリビニルアル
コールと対ポリビニルアルコール(固形分換算)5〜5
0重量%の架橋剤を含有する皮膜を形成したことを特徴
とするインクジェット記録用紙が提案されている。
【0006】近時、屋外広告ポスター用紙、立て看板、
吊るし広告用紙等の印刷にも水性インクジェット記録が
利用されるようになったが、支持体としてパルプ抄造紙
を用いる用紙は、支持体として用いられているパルプ抄
造紙が吸水性であるので印字後の乾燥時間が長くなった
り、印字された記録紙にしわやカールが発生する、破損
し易い(特に屋外で雨に晒された場合)、等の問題が生
じていた。これを防ぐために、支持体として二軸延伸ポ
リエチレンテレフタレートフィルム(特開平7−761
62号公報)を用いたり、無機微細粉末を含有する樹脂
延伸フィルムよりなる合成紙(特開平7−89218号
公報、特公平6−62003号公報)を用いることが提
案され、実用化されているが、高い光沢の画像を得るこ
とができない。高い光沢の画像を得るには、特公平3−
25352号公報提案のように高い表面光沢度を有する
樹脂製支持体を用いればよいが、支持体とインク受理層
が剥離し易すく、実用性がない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、支持体との
密着性が優れた高光沢の画像が得られる耐水性の良好な
インクジェット記録用紙の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、水性インクを
用いて記録画像を形成するインクジェット記録用紙にお
いて、該記録用紙が、表面光沢度(JIS Z−874
1;60度測定)が70%以上で、白色度(JIS P
−8123)が80%以上であるポリプロピレン系樹脂
フィルムを支持体とし、この光沢度が70%以上の表面
層に、(B)窒素基含有アクリル系樹脂のプライマー塗
工層を設け、更にこのプライマー塗工層(B)の表面
に、(C)表面光沢度(JIS Z−8741;60
度)が70%以上の、インク受理層を設けたものであ
る、インクジェット記録用紙である。
【0009】
【作用】支持体の耐水性を有する不透明な、高光沢のポ
リプロピレン系樹脂フィルム(A)と、インク受理層
(C)とは、窒素基含有アクリル系樹脂プライマー塗工
層(B)により強固に接着するので、画像が剥れること
がない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明のインクジェット記
録用紙について、更に詳細に説明する。支持体: プライマー塗工層が設けられる支持体(A)
は、JIS Z−8741規定の60度で測定した表面
光沢度が70%以上、好ましくは80〜100%のプロ
ピレン系樹脂フィルムであり、JIS K−8123で
測定した白色度が80%以上、好ましくは90〜100
%のプロピレン系樹脂フィルムである。かかる白色のプ
ロピレン系樹脂フィルムとして好ましいものは、フィル
ム内部に微細なボイドを有する延伸プロピレン系樹脂フ
ィルムよりなる微多孔性の合成紙であって、その不透明
度(JIS P−8138)が85%以上、好ましくは
90%以上で、次式(1)で算出される空孔率が10〜
60%、好ましくは15〜45%、肉厚が30〜300
μm、好ましくは50〜150μmの微多孔性合成紙が
挙げられる。
【0011】
【式1】
【0012】かかる微多孔性の合成紙としては、例えば
次の〜のものが挙げられる。 ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリカーボネート、ナイロン6等の有機充填
剤を8〜45重量%の割合で含有する微多孔を有するプ
ロピレン系樹脂の二軸延伸フィルム。 二軸延伸熱可塑性フィルムを基材層とし、無機微細
粉末を8〜65重量%含有するプロピレン系樹脂の一軸
延伸フィルムを紙状層とし、この紙状層の表面に、更に
実質的に無機微細粉末を含有しない(0〜3重量%)肉
厚0.1〜20μmの透明なプロピレン系樹脂ラミネー
ト層が設けられた構造の高い光沢の印刷が可能な合成紙
(特公平4−60437号公報、同1−60411号公
報、特開昭61−3748号公報)。
【0013】 無機微細粉末および/又は有機微細粉
末を8〜45重量%含有するプロピレン系樹脂二軸延伸
フィルムの表裏面にの二軸延伸フィルムが積層された
複合合成紙。 無機微細粉末および/または有機微細粉末を8〜4
5重量%含有するプロピレン系樹脂二軸延伸フィルムの
表面に、微細粉末を実質的に含まないプロピレン系樹脂
二軸延伸フィルムが積層された複合合成紙。
【0014】プロピレン系樹脂としては、プロピレン単
独重合体、プロピレン・エチレン共重合体、プロピレン
・ブテン−1共重合体、プロピレン・エチレン・ブテン
−1共重合体、プロピレン・4−メチルペンテン−1共
重合体等が挙げられる。このプロピレン系樹脂の延伸性
を良好とすためポリエチレン、ポリスチレン、エチレン
・酢酸ビニル共重合体等のポリプロピレンよりも融点が
低い熱可塑性樹脂を3〜25重量%配合してもよい。
【0015】無機微細粉末としては、炭酸カルシウム、
焼成クレイ、シリカ、けいそう土、タルク、酸化チタ
ン、硫酸バリウム等、粒径が0.03〜16ミクロンの
ものが使用される。延伸倍率は縦、横方向とも4〜10
倍が好ましく、延伸温度は樹脂がホモポリプロピレン
(融点164〜167℃)のときは130〜162℃で
ある。また、延伸速度は50〜350m/分である。支
持体(A)の表面光沢度が70%未満では、インク受理
層(C)の表面光沢を70%以上とすことが困難であ
る。支持体(A)の白色度は印刷画像の見映えの面から
80%以上が好ましい。
【0016】(B)プライマー塗工層 支持体(A)とインク受理層(C)の密着性を良好と
し、かつ、インクジェット記録用紙の給排紙性を良好と
するプライマー塗工層(B)は、窒素基含有アクリル系
樹脂であり、例えば、 (a)成分:少なくとも2個のヒドラジン残基を有する
ヒドラジン誘導体、 (b)成分:カルボニル基含有アクリル系共重合物を主
成分とする水性分散体、よりなる常温架橋型アクリル系
水性エマルジョン(B1 )である。 上記(a)成分の少なくとも2個のヒドラジン残基を有
するヒドラジン誘導体としては、例えば、2〜10個、
特に4〜6個の炭素原子を含有する下記のジカルボン酸
ジヒドラジドがあげられる。
【0017】酸ジヒドラジド、マロン酸ジヒドラジド、
こはく酸ジヒドラジド、グルタル酸ジヒドラジド、アジ
ピン酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジド、マレイ
ン酸ジヒドラジド、フマル酸ジヒドラジド及び/又はイ
タコン酸ジヒドラジド、2〜4個の炭素原子を有する脂
肪族の水溶性ジヒドラジン、たとえばエチレン−1,2
−ジヒドラジン、プロピレン−1,3−ジヒドラジン及
びブチレン−1,4−ジヒドラジン。これらの中でもア
ジピン酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジド、セ
バシン酸ジヒドラジドが好ましい。
【0018】また、(b)成分のカルボニル基を有する
アクリル系共重合物としては、例えば、 (イ) メタクリル酸メチル、ビニル芳香族化合物、メタクリル酸第三級ブチル 、アクリル酸第三級ブチル、ハロゲン化ビニル、エチレンより選ばれた単量体 0〜75重量% (ロ) 2〜8個の炭素原子を有するアルカノールのアクリル酸またはメタクリ ル酸のエステル、ビニルエステル類、アクリル酸メチル、1,3−ジエンより選 ばれた単量体 99.4〜25重量%
【0019】 (ハ) 分子中に少なくとも1個のアルド基またはケト基と少なくとも1個の重 合可能な2重結合を有するカルボニル基含有単量体 0.1〜20重量% (ニ) 3〜5個の炭素原子を有するモノ又は/及びジカルボン酸又は/及び窒 素原子において1〜4個の炭素原子を有するアルキル基又は/及びアルキロール 基により置換されたこれらの酸のアミド 0.5〜10重量% 必要により (ホ) アクリロニトリル、メタクリルニトリル 0〜40重量% の(イ)乃至(ホ)のビニル単量体を上記割合で乳化重
合することにより得られるガラス転移点が−80℃〜+
70℃のカルボニル基含有共重合物である。
【0020】上記(イ)成分のビニル単量体、即ち、メ
タクリル酸メチル、ビニル芳香族化合物例えばスチレ
ン、メタクリル酸第三級ブチル、アクリル酸第三級ブチ
ル、ハロゲン化ビニル例えば塩化ビニル及び/又は塩化
ビニリデン、エチレン、は共重合体中の0〜75重量
%、好ましくは20〜50重量%の量となる様用いる。
【0021】(ロ)成分のビニル単量体としては、例え
ば2〜8個の炭素原子を有するアルコール例えばエタノ
ール、イソプロパノール、n−プロパノール、n−ブタ
ノール、イソブタノールもしくは2−エチルヘキサノー
ルとアクリル酸及び/又はメタクリル酸とからのエステ
ル化物、アクリル酸メチル、酢酸ビニル、プロピオン酸
ビニル、1,3−ジエン(例えばブタジエン)、が挙げ
られる。これらの中でも2−エチルヘキシルアクリレー
ト、n−ブチルアクリレート、エチルアクリレートが好
ましい。これら(ロ)成分の単量体は共重合体中の9
9.4〜25重量%、好ましくは80〜50重量%の量
となる様用いる。
【0022】また、(ハ)成分のカルボニル基含有単量
体としては、分子中に少なくとも1個のアルド基又はケ
ト基と1個の重合可能な二重結合を有する単量体、すな
わち特に重合可能なモノオレフィン性不飽和のアルド化
合物及びケト化合物であって、エステル基(−COO
−)、カルボキシル基(−COOH)のみを有する化合
物は除かれる。具体的にはアクロレイン、ジアセトンア
クリルアミド、ホルミルスチロール、好ましくは4〜7
個の炭素原子を有するビニルアルキルケトンたとえば特
にビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン及びビニル
イソブチルケトン及び/又は次式
【0023】
【化2】 (式中R1 はH又はCH3 、R2 はH又は1〜3個の炭
素原子を有するアルキル基、R3 は1〜3個の炭素原子
を有するアルキル基、そしてR4 は1〜4個の炭素原子
を有するアルキル基を意味する)
【0024】で表わされるアクリル(メタクリル)オキ
シアルキルプロパナール、ジアセトンアクリレート、ア
セトニルアクリレート、ジアセトンアクリレート、ジア
セトンメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリ
レート−アセチルアセテート及びブタンジオール−1,
4−アクリレート−アセチルアセテート等が用いられ
る。これらの中でもアクロレイン、ジアセトンアクリル
アミド、及びビニルメチルケトンが好ましい。この
(ハ)成分のカルボニル基含有単量体は、共重合体中の
0.1〜20重量%、好ましくは2〜7重量%の量とな
る様用いる。
【0025】更に、(ニ)成分の単量体としては、モノ
オレフィン性不飽和の3〜5個の炭素原子を有するモノ
ー及び/又はジカルボン酸たとえばアクリル酸、メタク
リル酸、イタコン酸及びマレイン酸、及び/又はそのア
ミドをたとえばアクリルアミド、メタクリルアミド、及
び/又はそのN−アルキル又はN−アルキロール誘導
体、たとえばN−メチルアクリルアミド、N−イソブチ
ルアクリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N−
メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリル
アミド、N−エトキシメチルアクリルアミド、N−n−
ブトキシメチルアクリルアミドもしくはN−イソプロポ
キシメタクリルアミドが挙げられ、これらの中でもアク
リル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸が好ま
しい。
【0026】これら(ニ)成分のビニル単量体は、共重
合物中の0.5〜10重量%、好ましくは1〜5重量%
の量となる様用いる。必要によりこれら(イ)乃至
(ニ)のビニル単量体の他に(ホ)アクリロニトリル、
メタクリルニトリルを0〜40重量%又は/及びモノオ
レフィン性不飽和スルホン酸を0.1〜10重量%の量
追加し、乳化重合して得られる共重合物のガラス転移温
度が−85℃〜+70℃となる様、各ビニル単量体の種
類、量を定める。
【0027】この(b)成分の共重合物の水性分散体は
普通の手段で普通の乳化剤及び分散剤を用いて単量体を
水性乳濁液中で共重合させることにより製造可能であ
り、そして多くの場合40〜60重量%の共重合物の濃
度を有する。乳化剤及び分散助剤としては、共重合物の
量に対し多くの場合0.2〜3重量%のアニオン性及び
/又は非イオン性の乳化剤が含有される。その例は下記
のものである。
【0028】ジアルキルスルホンこはく酸ナトリウム、
硫酸化油のナトリウム塩、アルキルスルホン酸のナトリ
ウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩及びアンモニウムア
ルキルサルフェート、スルホン酸のアルカリ金属塩、オ
キシアルキル化されたC12〜C24−脂肪族アルコールの
アルカリ金属塩及びオキシアルキル化されたアルキルフ
ェノールのアルカリ金属塩、ならびに他のオキシエチル
化された脂肪酸、脂肪族アルコール及び/又は脂肪族ア
ミド、オキシエチル化されたアルキルフェノール、さら
に脂肪酸のナトリウム塩たとえばステアリン酸ナトリウ
ム及びオレイン酸ナトリウム。
【0029】共重合物のガラス転移温度は常法により、
たとえば温度の関数としてのクリープを試験する際の弾
性率の測定から、あるいはDTA(示差熱分析法)を用
いて求められる。かかる常温架橋型アクリル系水性エマ
ルジョンは、三菱化学BASF(株)よりアクロナール
YJ−2715D、YJ−2716D、YJ−2720
D、YJ−2740D及びYJ−2741Dの商品名で
販売されている。
【0030】この主バインダーは、常温架橋型アクリル
系水性エマルジョンを50重量%以上含有するものであ
って、一部(50重量%以下)を無架橋型のアクリル系
水性エマルジョンや、SBRラテックス、エチレン・酢
酸ビニル共重合体エマルジョン、エチレン・酢酸ビニル
・塩化ビニル共重合体エマルジョン、酢酸ビニル・アク
リル酸エステル共重合体エマルジョンに置き換えてもよ
い。
【0031】又、他の窒素基含有アクリル系樹脂層(B
2)の例としては、 (a’) 次の単量体(i)、(ii)および(iii)を共重合して得た重 合体の三級窒素原子をカチオン化剤で四級化した両性化物である、四級窒素含有 アクリル系樹脂: 100重量部に、
【0032】
【化3】
【0033】 (iii) 他の疎水性ビニル単量体 0〜20重量% 〔ただし、各式中、R1 はHまたはCH3 、R2 は炭素
数1〜18のアルキル基、R3 およびR4 はそれぞれH
または炭素数1〜2のるアルキル基、Aは炭素数2〜6
アルキレン基である。〕 (b’) ポリエチレンイミン、ポリ(エチレンイミン−尿素)及びポリアミ ンポリアミドのエチレンイミン付加物、又は、これらのアルキル変性体、アルケ ニル変性体、ベンジル変性体、もしくは、脂肪族環状炭化水素変性体からなる群 より選ばれたポリイミン系化合物: 20〜300重量部 (c’) ポリアミンポリアミドのエピクロルヒドリン付加物: 20〜300重量部 の割合で配合された組成物の水溶性を塗布し、乾燥して
得られたものである。
【0034】(a’)成分の四級窒素含有アクリル系樹
脂は、帯電防止に寄与するプライマーで、これについて
は特公平2−2910号公報に記載されている。 (ii)の単量体の例示としては、エチルアクリレー
ト、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、カプ
リルアクリレート、ステアリルメタクリレート等を挙げ
ることができる。 (iii)の疎水性ビニル単量体としては、スチレン、
塩化ビニル等が利用できる。
【0035】(b’)のポリイミン系化合物は、接着力
を強化するプライマーで、例えば、一般式
【化4】 (式中、R1 〜R4 はそれぞれ独立に、H、炭素数が1
〜24のアルキル基若しくはアルケニル基、脂肪族環状
炭化水素基又はベンジル基であり、mは0〜300、
n、p及びqはそれぞれ1〜300の数値を表わす。)
【0036】で示されるポリエチレンイミン、及びポリ
アミンポリアミドのエチレンイミン付加物、又は、これ
らのアルキル変性体、アルケニル変性体、ベンジル変性
体、若しくは、脂肪族環状炭化水素変性体からなる群よ
り選ばれたポリイミン系化合物および、ポリ(エチレン
イミン−尿素)が挙げられる(特公平2−2910号公
報、特開平1−141736号公報)。
【0037】(c’)成分のポリアミンポリアミド・エ
ピクロルヒドリン付加物も接着力を強化するプライマー
で、かかるものとしては、炭素数3〜10の飽和二塩基
性カルボン酸とポリアルキレンポリアミンとからポリア
ミドをエピクロルヒドリンと反応させて得られる水溶性
で陽イオン性の熱硬化性樹脂である。このような熱硬化
性樹脂の詳細については、特公昭35−3547号公報
に詳細に述べられている。
【0038】上記炭素数3〜10の飽和二塩基性カルボ
ン酸の具体例としては、炭素数4〜8のジカルボン酸、
特にアジピン酸である。また、上記ポリアルキレンポリ
アミンの具体例としては、ポリエチレンポリアミン、特
にエチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチ
レンテトラミンであり、就中ジエチレントリアミンが好
ましくものである。
【0039】これらの成分の他に、炭酸ナトリウム、硫
酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウ
ム、水酸化バリウム、メタ珪酸ナトリウム、ピロ燐酸ソ
ーダ(Na4 P2 O7 ・10H2 O)、トリポリ燐酸ソ
ーダ(Na5 P3 O10・6H2O)、第一燐酸ソーダ
(NaH2 PO4 ・2H2 O)、カリ明礬(KAl(S
O4 )2 ・12H2 O)、アンモニウム明礬(Al(N
H4 )(SO4 )2 ・12H2 O)等の無機化合物を配
合することができる。
【0040】これら(a’)、(b’)、(c’)成分
は、通常、固形分量が一般に0.1〜10重量%、好ま
しくは0.1〜5重量%の濃度の水溶液(塗工剤)とし
て用いられる。また、プロピレン系樹脂フィルムへの塗
布量は、固形分量で一般に0.005〜10g/m2 、
好ましくは0.02〜5g/m2 の範囲である。プライ
マーの塗布方法としては、ロール、ブレード、エアーナ
イフ、サイズプレス等の通常の塗布方式を採用すること
ができる。
【0041】これら(a’)、(b’)および(c’)
成分の割合は、(a’)の窒素含有アクリル系樹脂10
0重量部に対し、(b’)のポリイミン系化合物が20
〜300重量部、好ましくは、20〜100重量部、
(c’)のポリアミンポリアミドのエピクロルヒドリン
付加物が20〜300重量部、好ましくは35〜200
重量部である。これらの組成を保つことにより、記録用
紙の帯電防止性が保持され、インク受理層(C)と支持
体(A)の密着力が高いものとなる。プライマー塗工層
(B)は、二層構造以上とすることもでき、例えば支持
体(A)の上に(B2)のプライマーを、その上に(B
1)のプライマーを形成してもよい。
【0042】(C)インク受理層 インク受理層は、表面光沢度が70%以上、好ましくは
80%以上のもので、一般に水性インクに対して吸着性
を有するカチオン樹脂(特開平5−124329号公
報)及び/又は水系記録液に対して膨潤性を有する親水
性ポリマー(特公平3−25352号公報)によって形
成される。表面光沢度を高めるため、合成シリカ、アル
ミナヒドロゾル、タルク、炭酸カルシウム、クレイ等の
ピグメントはできる限り含有しない方がよい。
【0043】カチオン系樹脂としては、カチオン変性ポ
リウレタン樹脂、ポリエチレンポリアミン、ポリビニル
ピロリドン、ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体、
第3級窒素含有アクリル系樹脂等が挙げられる(特開平
8−90898号公報、特開昭63−162275号公
報、特開昭62−148292号公報)。親水性ポリマ
ーとしては、ポリビニルアルコール、シラノール基を含
むエチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリビニルピ
ロリドン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、メチルエチ
ルセルロース、ポリアクリル酸ソーダ、でんぷん等が挙
げられる。中でも架橋されたポリビニルアルコール、シ
ラノール基を含むエチレン・ビニルアルコール共重合体
が好ましい。
【0044】必要により、インク受理層にはインクセッ
ト剤が配合される。インクセット剤としては、ポリエチ
レンイミンの3級アンモニウム塩、4級アンモニウム基
を共重合成分として含むアクリル共重合体、ポリアミン
ポリアミドのエピクロルヒドリン付加物等が挙げられ
る。支持体へのインク受理層の形成は、上記成分を含有
する塗工剤を支持体(A)の表面に形成されたプライマ
ー塗工層(B)側に5〜50g/m2 、好ましくは10
〜40g/m2 (固型分量)の割合で塗布し、乾燥させ
ることにより得られる。必要により乾燥した塗工層の表
面にスーパーカレンダー処理を行って塗工層(インク受
理層)を平滑にする。
【0045】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。支持体(A)の製造例 (例1) (1) メルトフローレート(MFR)0.8g/10
分のポリプロピレン(融点164℃)81重量%に、高
密度ポリエチレン3重量%及び平均粒径1.5μmの炭
酸カルシウム16重量%を混合した組成物(A)を27
0℃に設定した押出機にて混練した後、シート状に押し
出し、冷却装置により冷却して、無延伸シートを得た。
そして、このシートを140℃の温度にまで再度加熱し
た後、縦方向に5倍延伸した。
【0046】(2) MFRが4.0g/10分のポリ
プロピレン54重量%と、平均粒径1.5μmの炭酸カ
ルシウム46重量%とを混合した組成物(B)を別の押
出機にて混練させた後、これをダイよりシート状に押し
出し、これを(1)の5倍延伸フィルムの片面に積層
し、二層構造の積層フィルムを得た。次いで、この組成
物(B)と、MFRが4.0のポリプロピレン(C)と
を別の押出機にて溶融混練させた後、これをダイ内で二
層に積層したものを、上記(2)の二層構造の積層フィ
ルムの組成物(B)のシート層が積層れていない側に、
ポリプロピレン(C)が外側になるように積層して、四
層構造の積層フィルムを得た。
【0047】次いで、この四層構造の積層フィルムを6
0℃まで冷却した後、再び約160℃の温度にまで加熱
して、テンターを用いて横方向に7.5倍延伸し、16
5℃の温度でアニーリング処理して、60℃の温度にま
で冷却し、コロナ放電処理した後耳部をスリットして肉
厚が(C/B/A/B=5μm/10μm/80μm/
11μm)、白色度96%、不透明度93%の四層構造
の合成紙を得た。各層のボイド率は、(C/B/A/B
=0%/45%/16%/45%)で、あった。又、こ
の表面層Cの表面光沢度は、76.8%であった。
【0048】(例2)肉厚が140μm、白色度94
%、不透明度90%、表面光沢度78.2%のプロピレ
ン系樹脂延伸積層フィルムよりなる合成紙“ユポGWG
−140”(王子油化合成紙(株)製商品名)を用い
た。
【0049】(例3) (1) MFR1.0g/10分のポリプロピレン81
重量%に、高密度ポリエチレン3重量%及び平均粒径
1.5μmの炭酸カルシウム16重量%を混合した組成
物(A)を270℃に設定した押出機にて混練した後、
シート状に押し出し、冷却装置により冷却して、無延伸
シートを得た。そして、このシートを140℃の温度に
まで再度加熱した後、縦方向に5倍延伸した。
【0050】(2) MFRが4.0g/10分のポリ
プロピレン54重量%と、平均粒径1.5μmの炭酸カ
ルシウム46重量%を混合した組成物(B)を別の押出
機にて混練させた後、これをダイよりシート状に押し出
し、これを(1)の5倍延伸フィルムの両面に積層し、
三層構造の積層フィルムを得た。次いで、この三層構造
の積層フィルムを60℃まで冷却した後、再び約160
℃の温度にまで加熱して、テンターを用いて横方向に
7.5倍延伸し、165℃の温度でアニーリング処理し
て、60℃の温度にまで冷却し、コロナ放電処理した
後、耳部をスリットして三層構造(一軸延伸/二軸延伸
/一軸延伸)の、肉厚110μm(B/A/B=25μ
m/60μm/25μm)、白色度96%、不透明度9
4%の合成紙を得た。また、各層のボイド率は、(B/
A/B=30%/33.7%/30%)であった。又、
この合成紙の表面層(B)の表面光沢度は8.7%であ
った。
【0051】(B)窒素基含有アクリル系樹脂の製造例 (例1)温度調節器、いかり形攪拌器、還流冷却器、供
給容器、温度計及び窒素導入管を備えた反応容器内に、
下記の原料を装入した。 水 200部 エチレンオキシド20モルと反応させたp−ノニルフェノールの硫酸半エステ ルのナトリウム塩(アニオン性乳化剤)の35%水溶液 5部 エチレンオキシド25モルと反応させたp−ノニルフェノール(非イオン性乳 化剤)の20%溶液 20部
【0052】供給物Iとして下記の混合物を用いた。 水 200部 前記アニオン性乳化剤の35%溶液 25部 スチレン 240部 アクリル酸2−エチルヘキシルエステル 215部 アクリル酸 10部 アクロレイン 25部 アクリルアミド 10部
【0053】供給物IIとして、水85部中の過硫酸カ
リウム2.5部の溶液を調製した。反応器内を窒素ガス
で置換したのち、装入物に供給物Iの10%を加え、混
合物を90℃に加熱した。次いで供給物IIの10%を
反応器に注入し、次いで一様に並行して3〜3.5時間
かけて残りの供給物I及びIIを反応器に供給した。供
給後なお1.5時間90℃に保持したのち、反応器を室
温に冷却した。分散液のPHをアンモニア水で7〜8と
なし、アジピン酸ジヒドラジド8部を添加して約1時間
攪拌した。このようにして固形分50%の水性分散体を
得た。
【0054】(例2)例1の製造例において、共重合組
成を次に示す割合に変更し、例1と同様の重合操作を行
って水性分散体を得た。 (共重合組成) スチレン 90部 2−エチルヘキシルアクリレート 365部 アクリル酸 10部 アクロレイン 25部 アクリルアミド 10部
【0055】(例3)下記の組成の塗工剤を用いた。 (a’) 次のユニットの三元共重合体 0.5重量%
【化5】 28モル% −CH2 −CH2 −COOC4 H4 56モル% −CH2 −CH2 −COOC18H37 16モル%
【0056】 (b’) ブチル化変性ポリエチレンイミン 0.3重量% (c’) 水溶性ポリアミンポリアミドのエピクロルヒドリン付加物(ディック ・ハーキュルス社製「カイメン557M:商品名」) 0.5重量% (d’) 水 残余
【0057】(例4)下記の組成の塗工剤を用いた。 (a’) 次のユニットの四元共重合体 1.5重量%
【化6】 34モル% −CH2 −CH2 −COOC4 H9 46モル%
【0058】
【化7】 8モル%
【0059】
【化8】 12モル%
【0060】 (b’) ブチル化変性ポリエチレンイミン 0.2重量% ポリアミンポリアミドのエチレンイミン付加物(BASF社製ポリミンSN) 0.3重量% (c’) 水溶性ポリアミンポリアミドのエピクロルヒドリン付加物(ディック ・ハーキュルス社製「カイメン557M」 0.5重量% (d’) 水 残余
【0061】(実施例1)例1で得た支持体の表裏面層
に、例3で得た窒素基含有アクリル系樹脂含有塗工剤を
各々、固型分量で0.5g/m2 となるようにサイズプ
レスを用いて塗工し、乾燥させてプライマー塗工層を設
けた。支持体の表面層(C)側のプライマー塗工層上
に、高松油脂(株)製アニオン型変性ポリエステル樹脂
“NS−63P”(商品名)をバーコーターを用いて塗
工量が20g/m2 になるように、塗工し、乾燥した。
更に、BASF社製ポリビニルピロリドン水溶液K−9
0(商品名)をバーコーターを用いて上記NP−63の
層に塗工量が3g/m2 になる如く、塗工し、乾燥し
た。
【0062】更に、高松油脂(株)製カチオン性ビニル
化合物IN−177P(商品名)をバーコーターを用い
て上記K−90の層に塗工量が5g/m2 になるように
塗工し、乾燥してインクジェット記録用紙を得た。この
インクジェット記録用紙の表面光沢度は80%であっ
た。又、このインクジェット記録用シートに、インクジ
ェットプリンタ(エプソン(株)製 マッハジェットM
J−800C)で記録を行った場合のベタ部分の光沢、
インク発色を以下に示す方法で評価した。
【0063】(1)光沢 イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカラーインク
で発色させたベタ部分と白紙部分について、JIS Z
−8741の方法(入射角60度、受光角60度の鏡面
光沢度)に従い、グロスメーター(スガ試験機(株)製
UCV−5D)で測定し10回の測定値を平均した。
【0064】(2)インク発色 イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカラーインク
で網点率10%の印字部分について、倍率100倍の光
学顕微鏡でドット形状を観察し、目視で下記の3段階に
評価した。 ○:真円 △:偏平した円 ×:円として判別できない
【0065】(3)塗膜密着強度 インクジェット記録された記録用紙を、温度40℃又は
80℃、相対湿度75%の恒温室に12時間保管した
後、ベタ部にニチバン(株)製粘着テープ“セロテー
プ”(商品名)を貼着し、これを記録用紙より手で引き
剥がした。記録用紙面上のベタインクの残留程度を目視
判定した。 インク残留率: 100% 非常に良好 (◎) 99〜95% 良好 (○) 95〜80% やや不良 (△) 80〜 0% 不良 (×) 結果を表1に示す。
【0066】(実施例2)例2の合成紙の表裏面に、例
4で得た窒素含有アクリル系樹脂を含有する塗工剤を固
型分量が0.5g/m2 になるようにサイズプレスを用
いて塗工し、乾燥させた。合成紙の高光沢(76.8
%)側に設けられた上記プライマー塗工層の表面に、大
日本インキ化学工業(株)製カチオン型変性ポリウレタ
ン樹脂(パテラコールIJ−2;商品名)をパーコータ
ーを用いて塗工量が20g/m2 になるように、塗工
し、乾燥してインクジェット記録用紙を得た。
【0067】(比較例1)合成紙として例1のものを用
い、例3のプライマー塗工層を設けない他は実施例1と
同様にしてインクジェット記録用紙を得た。 (比較例2)合成紙として例2のものを用い、例4のプ
ライマー塗工層を設けない他は実施例2と同様にしてイ
ンクジェット記録用紙を得た。
【0068】(比較例3)実施例1において、合成紙と
して例3で得た合成紙(表面光沢度8.7%)を用いる
他は同様にしてインクジェット記録用紙を得た。 (比較例4)比較例2において、白色度94%、表面光
沢度が11.3%のプロピレン系樹脂延伸フィルムより
なる合成紙“ユポFBE 130”(商品名)を用いる
他は同様にしてインクジェット記録用紙を得た。
【0069】(実施例3)例1で得た支持体の表裏面
に、例3で得た窒素基含有アクリル系樹脂含有塗工剤を
各々、固型分量で0.5g/m2 となるようにサイズプ
レスを用いて塗工し、乾燥させてプライマー塗工層を設
けた。支持体の表面層(C)側のプライマー塗工層上
に、例1で得た架橋型アクリル系樹脂水性分散体を固型
分量で10g/m2 となるように塗工し、80℃で乾燥
させた。この架橋型アクリル系樹脂塗工層の表面に、更
に、高松油脂(株)製カチオン性ビニル化合物IN−1
77P(商品名)をパーコーターを用いて上記K−90
の層に塗工量が5g/m2 になるように塗工し、乾燥し
てインクジェット記録用紙を得た。
【0070】(実施例4)実施例3において、架橋型ア
クリル系樹脂水性分散体として例2で得た架橋型水性分
散体を用いる他は同様にしてインクジェット記録用紙を
得た。 (比較例5)実施例2において、インク受理層用塗工剤
として次の組成のインク受理層形成用塗工剤(III)
を用い、固型分含量が30g/m2 となるように塗布
し、乾燥した後、スーパーカレンダーで平滑処理を行っ
てインクジェット記録用紙を得た。
【0071】 塗工剤組成(III) 水澤化学工業社製のゲル型シリカ(ミズカシルP−78D) 80重量部 エンゲルハード社製の焼成クレイ(アンシレックス93) 20重量部 クラレ製のポリビニルアルコール(PVA−117) 10重量部 ポリアミドポリアミンのエピクロルヒドリン付加物 5重量部 エチレン・酢酸ビニル共重合体エマルジョン(固型分40重量%) 100重量部 4級アンモニウム塩を含むアクリル共重合体エマルジョン(固型分25重量%) 40重量部 以上の組成を固型分濃度が12重量%となるように水で
希釈して、混合したもの。
【0072】(実施例6)実施例1において、カチオン
性ビニル化合物IN−177Pの代わりに、 BASF社製のポリビニルピロリドン(K−90) 10重量部 クラレ製のポリビニルアルコール(PVA−117) 5重量部 ポリアミドポリアミンのエピクロルヒドリン付加物 5重量部 水 80重量部 よりなる塗工剤(IV)を用いる他は同様にしてインク
ジェット記録用紙を得た。結果を表1に示す。
【0073】
【表1】
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、耐水性のある高い光沢
の画像を与え、かつ、この画像は支持体との密着性が極
めて良好なインクジェット記録紙を提供できる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性インクを用いて記録画像を形成する
    インクジェット記録用紙において、該記録用紙が、
    (A)表面光沢度(JIS Z−8741;60度測
    定)が70%以上で、白色度(JIS P−8123)
    が80%以上であるプロピレン系樹脂フィルムを支持体
    とし、この光沢度が70%以上の表面層に、(B)窒素
    基含有アクリル系樹脂のプライマー塗工層を設け、更に
    このプライマー塗工層(B)の表面に、(C)表面光沢
    度(JIS Z−8741;60度)が70%以上の、
    インク受理層を設けたものである、インクジェット記録
    用紙。
  2. 【請求項2】 (B)プライマー塗工層が、 (a)成分:少なくとも2個のヒドラジン残基を有する
    ヒドラジン誘導体、 (b)成分:カルボニル基含有アクリル系共重合物を主
    成分とする水性分散体、 よりなる常温架橋型アクリル系水性エマルジョンを塗布
    し、乾燥して得られた窒素基含有アクリル系樹脂層であ
    る、請求項1記載のインクジェット記録用紙。
  3. 【請求項3】 (B)プライマー塗工層が、 (a’) 下記の単量体(i)、(ii)および(iii) を共重合して得た重合体の三級窒素原子をカチオン化剤で四級化した両性化物で ある、四級窒素含有アクリル系樹脂: 100重量部に、 (b’) ポリエチレンイミン、ポリ(エチレンイミン−尿素)及びポリアミン ポリアミドのエチレンイミン付加物、又は、これらのアルキル変性体、アルケニ ル変性体、ベンジル変性体、もしくは、脂肪族環状炭化水素変性体からなる群よ り選ばれたポリイミン系化合物: 20〜300重量部、 (c’) ポリアミンポリアミドのエピクロルヒドリン付加物: 20〜300重量部、 の割合で配合された組成物の水溶液を塗布し、乾燥して
    得られたものである、請求項1記載のインクジェット記
    録用紙。 【化1】 (iii)他の疎水性ビニル単量体 0〜80重量% 〔ただし、各式中、R1 はHまたはCH3 、R2 は炭素数1〜18のアルキル基 、R3 およびR4 はそれぞれHまたは炭素数1〜2のアルキル基、Aは炭素数2 〜6アルキレン基である。〕
  4. 【請求項4】 インク受理層が、水性インクに対して吸
    着性を有するカチオン樹脂及び/又は水系記録液に対し
    て膨潤性を有する親水性ポリマーによって形成されたも
    のである請求項1記載のインクジェット記録用紙。
  5. 【請求項5】 支持体(A)が、無機微細粉末を0〜3
    0重量%含有する二軸延伸プロピレン系樹脂フィルムを
    基材層とし、この表裏面に、無機微細粉末を8〜65重
    量%の割合で含有するプロピレン系樹脂の一軸延伸フィ
    ルムを紙状層とし、この紙状層の少なくとも一方の表面
    に、無機微細粉末を0〜3重量%含有するプロピレン系
    樹脂の一軸延伸フィルムを表面層とする複層合成紙であ
    り、この複層合成紙の表面層側に、窒素基含有アクリル
    系樹脂のプライマー塗工層が設けられてなる、請求項1
    記載のインクジェット記録用紙。
  6. 【請求項6】 支持体の表面に、請求項3のプライマー
    塗工層(B)が設けられ、そのプライマー塗工層表面に
    請求項2のプライマー塗工層が設けられ、更にその表面
    にインク受理層(C)が設けられてなる、請求項1記載
    のインクジェット記録用紙。
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