JPH10120918A - 感光性樹脂組成物の製造方法 - Google Patents

感光性樹脂組成物の製造方法

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JPH10120918A
JPH10120918A JP8273572A JP27357296A JPH10120918A JP H10120918 A JPH10120918 A JP H10120918A JP 8273572 A JP8273572 A JP 8273572A JP 27357296 A JP27357296 A JP 27357296A JP H10120918 A JPH10120918 A JP H10120918A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 感光性樹脂組成物中の陰イオンを工業的に容
易な設備、操作、費用で低濃度にまで除去し、しかも感
度や保存安定性も良好な感光性樹脂組成物を得る。 【解決手段】 感光性化合物及びアルカリ可溶性樹脂を
有機溶媒に溶解してなる感光性樹脂組成物の製造方法に
おいて、感光性化合物及び/又はアルカリ可溶性樹脂を
有機溶媒に溶解した溶液を、陰イオン交換樹脂に接触さ
せることによりイオン交換樹脂に不純物を吸着させ不純
物混入量を低減させる工程を有し、下記一般式(I)で
表される4級アンモニウム塩基を有する構造単位および
不飽和炭化水素基含有架橋性モノマーから誘導される構
造単位を含有する陰イオン交換樹脂を使用する。 (Aはアルキレン基またはアルコキシメチレン基、R1
は水酸基で置換されてもよいアルキル基、R2 及びR3
は炭化水素基、X- はアンモニウム基に配位した対イオ
ンを表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般に光に感応する感光
性樹脂組成物の製造方法に関するものであり、詳しくは
感光性化合物及びアルカリ可溶性樹脂を有機溶媒に溶解
してなる高純度の感光性樹脂組成物の製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】集積回路は年を追うごとに高集積化さ
れ、ダイナミックランダムアクセスメモリー(DRA
M)を例にとれば、現在では、16Mビットの記憶容量
を持つものの本格生産が開始されている。それに伴い集
積回路の生産に不可欠のフォトリソグラフィー技術に対
する要求も年々厳しくなってきており、例えば16Mビ
ットDRAMにおいては、0.5μmレベルのフォトリ
ソグラフィー技術が必要とされている。
【0003】この結果、フォトリソグラフィーに使用す
る感光性樹脂組成物中の不純物混入量も低レベルが要求
され、従来の金属不純物以外にも塩素イオン等の陰イオ
ンについても低レベルが要求されてきている。しかしな
がら、感光性化合物の合成は、例えば、1,2−ナフト
キノンジアジド−5−スルホン酸クロリド等の酸塩化物
を原料としている一方で、感光性樹脂組成物の原材料は
溶媒を除き製造中間体を含め常温では固体であるものが
多いため、一般的に不揮発性の不純物を容易に除去でき
る蒸留精製は困難である。そのため、感光性樹脂組成物
の製造操作中に混入する不純物も含めて考慮すると、現
在の手法では例えば30ppm以下、更には10ppm
以下の陰イオン不純物混入量を達成するのは技術的に困
難であった。これらの陰イオン不純物は陰イオン交換樹
脂により吸着除去しうるが、この手法においては得られ
る感光性樹脂組成物の長期保存安定性に問題があり工業
的な手法とは成り得なかった。即ち、室温(20〜25
℃)条件下1〜2ヶ月では保存安定性に問題は生じない
が、6ヶ月以上の長期間の保存においては液中に不溶解
性の粒状異物(パーティクル)を発生し、感光性樹脂組
成物を工業的レベルで使用する場合には問題であること
が判明した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実状に
鑑みなされたものであり、その目的は、感光性化合物及
びアルカリ可溶性樹脂を有機溶媒に溶解してなる感光性
樹脂組成物において、工業的に容易な設備、操作、費用
において、混入する陰イオン不純物量を低減し、且つ長
期間にわたる保存安定性良好な感光性樹脂組成物を提供
する手法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成すべく種々検討を重ねた結果、特定構造の陰イ
オン交換樹脂を適用すれば上記目的に合致していること
を見出し、本発明の完成に至った。即ち、本発明の要旨
は、感光性化合物及びアルカリ可溶性樹脂を有機溶媒に
溶解してなる感光性樹脂組成物の製造方法において、感
光性化合物及び/又はアルカリ可溶性樹脂を有機溶媒に
溶解した溶液を、陰イオン交換樹脂に接触させることに
よりイオン交換樹脂に不純物を吸着させ不純物混入量を
低減させる工程を有し、かつ該陰イオン交換樹脂とし
て、下記一般式(I)で表される4級アンモニウム塩基
を有する構造単位および不飽和炭化水素基含有架橋性モ
ノマーから誘導される構造単位を含有する陰イオン交換
樹脂を使用することを特徴とする感光性樹脂組成物の製
造方法、に存する。
【0006】
【化2】
【0007】(一般式(I)中、Aは炭素数3〜8の直
鎖状アルキレン基または炭素数4〜9のアルコキシメチ
レン基を表わし、R1 は水酸基で置換されてもよい炭素
数1〜4のアルキル基、R2 及びR3 は炭素数1〜4の
炭化水素基、X- はアンモニウム基に配位した対イオン
を表し、また、ベンゼン環はアルキル基またはハロゲン
原子で置換されていてもよい。)
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に詳細に説明す
る。本発明における感光性化合物としては、通常、キノ
ンジアジド系感光性化合物、アジド系化合物、光酸発生
化合物等があげられ、本発明においては特にキノンジア
ジド系感光性化合物において効果が顕著に現れる。キノ
ンジアジド系感光性化合物としては、通常、1,2−ベ
ンゾキノンジアジド−4−スルホン酸エステル化合物又
はアミド化合物、1,2−ナフトキノンジアジド−4−
スルホン酸エステル化合物又はアミド化合物、1,2−
ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステル化合物
又はアミド化合物等が挙げられる。
【0009】更に具体的には、メタノール、エチレング
リコール等の脂肪族の水酸基を有する化合物;フェノー
ル、クレゾール等のフェノール類:ビスフェノールA等
のビスフェノール類:4,4’,4”−メチリジントリ
スフェノール、4,4’−〔1−〔4−〔1−(4−ヒ
ドロキシフェニル)−1−メチルエチル〕フェニル〕エ
チリデン〕ビスフェノール等のトリスフェノール類:
4,4’,4”,4”’−(1,4−フェニレンジメチ
リジン)テトラキスフェノール等のテトラキスフェノー
ル類:ピロガロール、没食子酸エステル等のピロガロー
ル誘導体:2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノ
ン、2,3,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノ
ン等のポリヒドロキシベンゾフェノン類:後述するノボ
ラック樹脂等のフェノール性の水酸基を有する化合物
の、1,2−ベンゾキノンジアジド−4−スルホン酸エ
ステル、1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン
酸エステル、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スル
ホン酸エステル等が挙げられる。更に、エチルアミン、
ブチルアミン等の脂肪族のアミノ基を有する化合物;及
び/又はアニリン、パラフェニレンジアミン等の芳香族
のアミノ基を有する化合物の、1,2−ベンゾキノンジ
アジド−4−スルホン酸アミド、1,2−ナフトキノン
ジアジド−4−スルホン酸アミド、1,2−ナフトキノ
ンジアジド−5−スルホン酸アミド等が挙げられる。
【0010】本発明におけるアルカリ可溶性樹脂として
は、一般的にはノボラック樹脂、ポリビニルフェノール
樹脂が挙げられ、特にノボラック樹脂が好ましい。ノボ
ラック樹脂としては、フェノール類;o−クレゾー
ル、m−クレゾール、p−クレゾール、3−エチルフェ
ノール、2,5−キシレノール、3,4−キシレノー
ル、3,5−キシレノール等のアルキルフェノール類;
2−メトキシフェノール、4−メトキシフェノール、4
−フェノキシフェノール等のアルコキシ又はアリールオ
キシフェノール類;α−ナフトール、β−ナフトール、
3−メチル−α−ナフトール等のアルキル基で置換され
ていてもよいナフトール類;レゾルシノール、2−メチ
ルレゾルシノール、ピロガロール、5−メチルピロガロ
ール等のアルキル基で置換されていてもよいポリヒドロ
キシベンゼン類等のフェノール性の水酸基を有する化合
物と、ホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、ア
セトアルデヒド、パラアルデヒド等の脂肪族アルデヒド
類;ベンズアルデヒド等の芳香族アルデヒド類;アセト
ン等のアルキルケトン類等のカルボニル化合物とを、例
えば塩酸、硫酸、蓚酸等の酸性触媒の存在下、加熱し、
重縮合させることにより製造されたもの等が挙げられ
る。なお、この重縮合反応は、エタノール、エチルセロ
ソルブアセテート、3−メトキシプロピオン酸メチル等
の反応に不活性な溶媒中にて、又は無溶媒中にて行うこ
とができる。
【0011】一方、ポリビニルフェノール樹脂として
は、芳香環がアルキル基、ハロゲン原子等にて置換され
ていてもよい4−ヒドロキシスチレンを主成分として重
合させた樹脂が挙げられる。このポリビニルフェノール
樹脂は一部の水酸基がエステル基等にて置換されていて
もよい。本発明における有機溶媒としては、感光性化合
物等を溶解させる高い溶解能力が必要であり、以下の極
性有機溶媒が一般的に使用される。即ち、一般的に常圧
にて100〜200℃の沸点を有し、しかもイオン交換
樹脂を浸食しないものが好ましく、次の有機溶媒を主成
分とする溶媒が特に好ましい。即ち、酢酸ブチル、酢酸
アミル等の脂肪族カルボン酸エステル類;メチルイソブ
チルケトン、メチルアミルケトン、シクロペンタノン、
シクロヘキサノン等の脂肪族又は脂環式ケトン類;ジエ
チレングリコールジメチルエーテル等の脂肪族エーテル
類;メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブア
セテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルア
セテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルア
セテート、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−エト
キシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エ
チル等の脂肪族エーテルエステル類;ピルビン酸エチル
等の脂肪族ケトンエステル類;乳酸メチル、乳酸エチル
等の脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステル類;ジアセト
ンアルコール等の脂肪族ヒドロキシケトン類;ジアセト
ンアルコールモノメチルエーテル等の脂肪族エーテルケ
トン類;プロピレングリコールモノメチルエーテル、エ
チルセロソルブ等の脂肪族エーテルアルコール類等が挙
げられる。これらの有機溶媒は酢酸エチル、キシレン、
N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン
等の他の有機溶媒と混合して使用してもよいが、この場
合上記有機溶媒を50%以上含むものが好ましい。
【0012】本発明では上述のような感光性化合物及び
/又はアルカリ可溶性樹脂を上記有機溶媒に溶解してな
る溶液を陰イオン交換樹脂により処理するが、感光性化
合物及び/又はアルカリ可溶性樹脂の濃度は通常、1〜
50重量%であり、又この溶液中に含まれる陰イオン不
純物成分は原料やその製造法等にも依存するが、例え
ば、50〜2000ppm程度である。
【0013】本発明における陰イオン交換樹脂として
は、前記の一般式(I)で表される4級アンモニウム塩
基を有する構造単位および不飽和炭化水素基含有架橋性
モノマーから誘導される構造単位を含有する。
【0014】一般式(I)において、Aは炭素数3〜8
の直鎖状アルキレン基または炭素数4〜9のアルコキシ
メチレン基を表わすが、直鎖状アルキレン基としては、
例えば、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、ヘ
キシレン基などが挙げられ、アルコキシメチレン基とし
ては、ブトキシメチレン基、ペントキシメチレン基など
が挙げられる。
【0015】一般式(I)において、R1 は水酸基で置
換されてもよい炭素数1〜4のアルキル基、R2 及びR
3 は、炭素数1〜4のアルキル基を表すが、これらのア
ルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピレン
基、ブチレン基などが挙げられる。
【0016】一般式(I)において、X- はアンモニウ
ム基に配位した対イオンを表すが、その具体としては、
Cl- ,Br- ,I- 等のハロゲンイオン、硫酸イオ
ン、NO3 - 、OH- 、p−トルエンスルホン酸イオン
等の陰イオンが挙げられる。そして、陰イオンが硫酸イ
オンの様に2価である場合は、一般式(I)で表される
構造単位2分子に対して陰イオン1分子が結合する。ま
た、ベンゼン環は、さらにアルキル基またはハロゲン原
子で置換されていてもよく、置換基のアルキル基として
は、メチル基、エチル基などが挙げられ、ハロゲン原子
としては、塩素、臭素、沃素などが挙げられる。本発明
においては、通常X- の大部分を水酸化ナトリウム等に
てOH- に変換し用いるのが好ましい。
【0017】一般式(I)において、R2 及びR3 はメ
チル基が好ましく、更にはR1 がメチル基であるトリメ
チルアンモニウム塩基(I型強塩基性樹脂)、又はR1
がヒドロキシエチル基であるジメチルヒドロキシエチル
アンモニウム塩基(II型強塩基性樹脂) が好ましい。
【0018】不飽和炭化水素基含有架橋性モノマーとし
ては、ジビニルベンゼン、トリビニルベンゼン、ジビニ
ルトルエン、ジビニルナフタレン、ジビニルキシレン、
エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリ
コールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリ
メタクリレート等が挙げられる。これらの中ではジビニ
ルベンゼンが好ましい。
【0019】本発明で使用する陰イオン交換樹脂におい
ては、全陰イオン交換基に対する一般式(I)で表され
る4級アンモニウム基の割合は90%以上がであること
が好ましく、全陰イオン交換基の実質的全量が一般式
(I)で表される4級アンモニウム基であることが特に
好ましい。
【0020】本発明で使用する陰イオン交換樹脂は、例
えば、特開平7−289921号公報に記載されて公知
であり、その用途例の幾つかは、特開平5−49950
号公報、同5−49951号公報、同5−49952号
公報、同5−57200号公報に記載されて公知であ
る。しかしながら、これらの公報には、極性有機溶剤の
精製のみならず、感光性樹脂組成物の精製に上記の陰イ
オン交換樹脂を使用することは記載されていない。
【0021】一方、特公平2−42542号公報には、
本発明で使用する陰イオン交換樹脂に類似した構造の樹
脂が記載されている。この樹脂は、−Cn H2n−Xで表
されるハロアルキル基(式中、Xは塩素または臭素原
子、nは1〜4の整数)を有する架橋共重合体に3級ア
ミンを反応させて得られるが、上記の公報に具体的に開
示されているのは、上記の整数nが1である樹脂のみで
ある。
【0022】整数nが3又は4の樹脂は、開示された方
法に準じて製造した場合、−(CH 23 −Xまたは−
(CH24 −Xで表されるハロアルキル基から誘導さ
れる陰イオン交換基の量が非常に少ない。そして、上記
の整数nが1である強塩基性陰イオン交換樹脂は、極性
有機溶剤による劣化が大きく、極性有機溶剤中での精製
には使用するのは無理である。
【0023】本発明で共存させても良い陽イオン交換樹
脂としては、例えばスチレン系、フェノール系の強酸性
陽イオン交換樹脂が挙げられ、特にスチレン−ジビニル
ベンゼン系のスルホン酸型陽イオン交換樹脂が好まし
い。具体的には、例えば、三菱化成(株)製のSK1
B、SK104、SK116のようなゲル型の強酸性陽
イオン交換樹脂やPK216、PK208、PK22
8、HPK16のようなポーラス型の強酸性陽イオン交
換樹脂が挙げられる。本発明においては、特にゲル型の
強酸性陽イオン交換樹脂が好ましい。
【0024】これら市販の陽イオン交換樹脂は通常Na
型であるが、本発明ではこれをH型とした後、用いる必
要がある。この処理方法としては、通常1〜10重量%
の塩酸水溶液をNa型樹脂に接触させH型とすることが
できる。この場合、通常0〜20%程度のNa型樹脂が
残存してもよい。陽イオン交換樹脂、陰イオン交換樹脂
ともにゲル型のイオン交換樹脂が好ましいがこの架橋度
は2〜20%の範囲のものが好ましく、又、粒径は0.
1〜2mm程度が好ましく、0.2〜1mm程度がさら
に好ましい。これらイオン交換樹脂は通常、水湿潤状態
にて入手でき、これをこのまま使用してもよいが、予め
乾燥し、又は感光性樹脂組成物溶液等を調製する溶媒等
にて溶媒置換して使用してもよい。
【0025】陰イオン交換樹脂を接触させる方法として
は、(1)処理すべき有機溶媒溶液に陰イオン交換樹脂
単独又は陽イオン交換樹脂を共存させ、懸濁、混合、攪
拌する方法、又は、(2)陰イオン交換樹脂単独又は陽
イオン交換樹脂を共存させ充填した層に処理すべき有機
溶媒溶液を通過させる方法等により行うことができる。
【0026】陰イオン交換樹脂の使用量は通常前記溶液
に対し、0.01〜20容量%、好ましくは0.05〜
10容量%、更に好ましくは0.1〜5容量%である。
又、陽イオン交換樹脂の使用量は特に制限はないが、あ
まり多くても効果は同じであり、又、逆に少なすぎる
と、保存安定性等が低下する等の悪影響がでることがあ
り、通常、陰イオン交換樹脂の使用量の0.05〜5.
0倍程度、好ましくは0.2〜2.0倍程度用いるのが
よい。イオン交換樹脂との接触時間は上記(1)の方法
においては通常0.1〜100時間、好ましくは0.5
〜50時間、更に好ましくは1〜30時間であり、上記
(2)の方法においてはSV(容量速度)にて1時間あ
たり通常0.1〜100、好ましくは0.5〜50、更
に好ましくは1〜30である。イオン交換樹脂を共存さ
せる条件は特に限定はないが、常圧にて、0〜40℃に
て行うのがよい。
【0027】本発明は、感光性樹脂組成物溶液に陰イオ
ン交換樹脂を接触させ陰イオン不純物を吸着除去させる
ことを基本とするが、不純物の混入程度、陰イオン交換
樹脂の吸着効率等を勘案し、感光性樹脂組成物の接触処
理に限らず、感光性樹脂組成物の調製段階も含めて、感
光性化合物を溶媒に溶解してなる溶液又はアルカリ可溶
性樹脂を溶媒に溶解してなる溶液について、陰イオン交
換樹脂を接触させ陰イオン不純物を吸着除去することを
含む。
【0028】目標とする陰イオン不純物の濃度は必要に
応じ異なるが、本方法においては通常10ppm以下
に、更に、条件を選定すれば1ppm以下の高純度も達
成できる。このようにして得られる精製後の溶液は通
常、最終的にイオン交換樹脂を濾過、除去し、必要に応
じ、感光性化合物又はアルカリ可溶性樹脂等を溶解さ
せ、フォトリソグラフィー工程に使用される。
【0029】
【実施例】以下、実施例により更に詳細に本発明の内容
を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されない
ことはいうまでもない。なお、以下の記載においてme
q/gは、乾燥樹脂重量当たりのミリ当量を表す。ま
た、陰イオン交換樹脂の交換容量は、ダイヤイオンマニ
ュアル(三菱化学社発行)に従って測定した。
【0030】製造例1 <4−ブロモブチルスチレンの合成(1)>窒素ガス導
入管、ジムロー冷却管、枝管付き等圧滴下ロート及び攪
拌羽根を備えた1000mlの分液ロート型4ツ口フラ
スコに金属マグネシウム52. 5g(2. 16グラム原
子)とテトラヒドロフラン(THF)360mlを入
れ、内温を30℃に設定した。このフラスコにp−クロ
ロスチレン(CS)251g(1. 81モル)のTHF
溶液350mlを内温が40℃以上にならない様に2時
間かけて滴下し、CSのグリニャール試薬を得た。
【0031】上記のフラスコの下に、前記と同様の構造
の2000mlの4ツ口フラスコを連結し、その中に
1, 4−ジブロモブタン1060g(4. 91モル、
2. 71当量/CS)、THF600ml、カップリン
グ触媒Li2 C uCl4 7.5g(0. 034モル、1.
9モル%/CS)を加えて溶液を調製した。次いで、こ
のフラスコの溶液中に上記で調製したCSのグリニャー
ル溶液を室温で1時間で滴下した。
【0032】得られた溶液を水に投入した後に分液し、
水相を除去した。減圧下で有機相を留去し、大過剰に使
用した1, 4−ジブロモブタン(b. p. 52℃/0.
5mmHg)、未反応のCSを留去し、最後に目的物で
ある4−ブロモブチルスチレン(淡黄色透明溶液、b
p. 130℃/0. 2mmHg)を得た。
【0033】<4−ブロモブチルスチレン架橋共重合体
の合成(2)>窒素ガス導入管と冷却管を備えた500
mlの4ツ口フラスコに脱塩水200ml、2%ポリビ
ニルアルコール水溶液50mlを加え、窒素を導入して
溶存酸素を除去した。一方、合成(1)で得られた4−
ブロモブチルスチレン78. 0g(0. 326モル)、
ジビニルベンゼン3. 25g(0. 0200モル)(ジ
ビニルベンゼン含有率80%)及びベンゾイルパーオキ
シド(BPO)(含有率75%)0. 67gを溶解して
モノマー溶液を調製した。
【0034】得られたモノマー溶液を上記フラスコに入
れ、160rpmで撹拌し、懸濁液を調製した。室温で
30分撹拌後、80℃に昇温して12時間撹拌して懸濁
重合を行って淡黄色透明球状重合体を得た。次いで、得
られた重合体を取り出して水洗した。重合収率は95%
であり、重合体の仕込み架橋度は6モル%であった。
【0035】<4−ブロモブチルスチレン架橋共重合体
のアミノ化>冷却管を備えた500mlの4ツ口フラス
コに合成(2)で得た重合体 gを入れ、1, 4−ジ
オキサン200mlを加えて室温で撹拌した。次いで、
30%のトリメチルアミン水溶液177g(0. 90モ
ル)を加えて50℃で6時間反応を行って陰イオン交換
樹脂Aを得た。次いで、得られた陰イオン交換樹脂Aを
取り出して水洗した。陰イオン交換樹脂Aの全陰イオン
交換基の実質的全量は一般式(I)で表される4級アン
モニウム基である。
【0036】上記の陰イオン交換樹脂Aの対イオンを臭
化物イオンから塩化物イオン(Cl型)に変換するた
め、樹脂量に対して10倍量の4%塩化ナトリウム水溶
液を通液した。得られたCl型陰イオン交換樹脂Aの中
性塩分解容量は1.24meq/ml(3.57meq
/g)、含水率は48.9%であった。更に、このCl
型陰イオン交換樹脂A500mlを秤量し、5000m
lの2N−水酸化ナトリウム水溶液を通液してOH型と
した。
【0037】実施例1、比較例1、2 ピロガロールとアセトンを重縮合させて得られた樹脂と
1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸クロリ
ドとから常法に従い合成したキノンジアジド系感光性化
合物116g、 2,2’,3,4,4’−ペンタヒド
ロキシベンゾフェノンと1,2−ナフトキノンジアジド
−5−スルホン酸クロリドとから常法に従い合成したキ
ノンジアジド系感光性化合物140g、m−クレゾー
ル、p−クレゾール、2,5−キシレノール及びホリマ
リンより常法に従い合成したノボラック樹脂720g、
予め乳酸エチルにて溶媒置換した、上記製造例1のOH
型の陰イオン交換樹脂、120ml、及び三菱化学社製
のH型の陽イオン交換樹脂、SK1B 120mlを乳
酸エチルとプロピレングリコールメチルエーテルアセテ
ートの混合溶媒(重量混合比7:3)2620gに加
え、室温にて48時間かけ攪拌、溶解し、0.1μmの
フィルターにて濾過し、感光性樹脂組成物(A−1)を
調製した。この感光性樹脂組成物(A−1)中の塩化物
のイオン(Cl-)の濃度は10ppm以下であった。
【0038】イオン交換樹脂を共存させない他は全く同
一の原料、装置にて感光性樹脂組成物(A−2)を調製
したが、この感光性樹脂組成物(A−2)中の塩化物の
イオン(Cl- )の濃度は124ppmであった。又、
陰イオン交換樹脂として三菱化学社製の陰イオン交換樹
脂 SA10A(請求項1の一般式においてAが炭素数
1のメチレン基の陰イオン交換樹脂)を用いた他は全く
同一の原料、装置にて感光性樹脂組成物(A−3)を調
製した。この感光性樹脂組成物(A−3)中の塩化物の
イオン(Cl- )の濃度は10ppm以下であった。
又、感光性樹脂組成物(A−1)、(A−2)、(A−
3)の感度を測定したが全ての感度は同じであった。こ
れらの組成物を23℃のクリーンルームに放置し微粒子
の発生を観察したところ、感光性樹脂組成物(A−
1)、(A−2)では、6ケ月間感光剤の析出等の微粒
子の発生は認められなかったが、(A−3)では5ヶ月
経過後に微粒子の発生が認められた。
【0039】
【発明の効果】本発明方法によれば、感光性樹脂組成物
中の陰イオンを工業的に容易な設備、操作、費用で低濃
度にまで除去することができる上、この方法によって感
光性樹脂の感度や保存安定性にも影響がないため、得ら
れる感光性樹脂組成物は、IC製造用フォトレジスト等
として極めて有用である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光性化合物及びアルカリ可溶性樹脂を
    有機溶媒に溶解してなる感光性樹脂組成物の製造方法に
    おいて、感光性化合物及び/又はアルカリ可溶性樹脂を
    有機溶媒に溶解した溶液を、陰イオン交換樹脂に接触さ
    せることによりイオン交換樹脂に不純物を吸着させ不純
    物混入量を低減させる工程を有し、かつ該陰イオン交換
    樹脂として、下記一般式(I)で表される4級アンモニ
    ウム塩基を有する構造単位および不飽和炭化水素基含有
    架橋性モノマーから誘導される構造単位を含有する陰イ
    オン交換樹脂を使用することを特徴とする感光性樹脂組
    成物の製造方法。 【化1】 (一般式(I)中、Aは炭素数3〜8の直鎖状アルキレ
    ン基または炭素数4〜9のアルコキシメチレン基を表わ
    し、R1 は水酸基で置換されてもよい炭素数1〜4のア
    ルキル基、R2 及びR3 は炭素数1〜4の炭化水素基、
    - はアンモニウム基に配位した対イオンを表し、ま
    た、ベンゼン環はアルキル基またはハロゲン原子で置換
    されていてもよい。)
  2. 【請求項2】 陽イオン交換樹脂を陰イオン交換樹脂に
    共存させることを特徴とする請求項1に記載の感光性樹
    脂組成物の製造方法。
  3. 【請求項3】 感光性化合物がキノンジアジド系感光性
    化合物であることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    感光性樹脂組成物の製造方法。
  4. 【請求項4】 全陰イオン交換基に対する一般式(I)
    で表される4級アンモニウム基の割合が90%以上であ
    ることを特徴とする請求項1〜3に記載の感光性樹脂組
    成物の製造方法。
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