JPH10121086A - 等速ジョイント用グリース組成物 - Google Patents

等速ジョイント用グリース組成物

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JPH10121086A
JPH10121086A JP27360896A JP27360896A JPH10121086A JP H10121086 A JPH10121086 A JP H10121086A JP 27360896 A JP27360896 A JP 27360896A JP 27360896 A JP27360896 A JP 27360896A JP H10121086 A JPH10121086 A JP H10121086A
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JP
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group
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molybdenum
dithiophosphate
grease composition
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Application number
JP27360896A
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English (en)
Inventor
Naohiro Ogura
尚宏 小倉
Hiroshi Kinoshita
広嗣 木下
Soichi Nomura
宗一 野村
Kiyomi Sakamoto
清美 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Eneos Corp
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Nippon Oil Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】特に耐フレーキング性能に優れ、等速ジョイン
トの寿命を延命させることができる等速ジョイント用グ
リースを提供する。 【解決手段】基油に、組成物全量を基準として、(A)
増ちょう剤2〜30質量%、(B)亜硝酸ナトリウム
0.3〜10質量%、及び(C)モリブデンジチオカー
バメート、モリブデンジチオフォスフェート、亜鉛ジチ
オフォスフェート及び硫黄−リン系極圧剤からなる群か
ら選択される1種又は2種以上の極圧剤0.1〜20質
量%を含有する等速ジョイント用グリース組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は等速ジョイント用グ
リースに関する。
【0002】
【従来の技術】等速ジョイントは自動車等の車軸と車輪
の間等で使用されるジョイントであり、等速ジョイント
の種類としてはバ−フィ−ルドジョイント、ゼッパジョ
イント、アンダ−カットフリ−ジョイント、トリポ−ド
ジョイント等の固定型ジョイント及びダブルオフセット
ジョイント、トリポ−ドジョイント、クロスグル−ブジ
ョイント等のスライド型ジョイント等がある。
【0003】これらの等速ジョイントに封入使用される
潤滑剤としては、従来から精製鉱油とリチウム石けんや
ウレア系増ちょう剤とからなる基グリースに、二硫化モ
リブデン、鉛系化合物等を組み合わせた極圧グリースが
主に使用されている。
【0004】等速ジョイント用グリースには、(1)耐フ
レ−キング性、(2)耐焼き付き性、(3)耐摩耗性、(4)
低摩擦性等の性能が要求される。しかし、最近の自動車
の高性能化、高級化傾向に対して従来のグリースでは性
能不足となってきており、特に等速ジョイントの寿命延
長の面から、耐フレーキング性能の向上が切望されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、特に
耐フレーキング性能に優れ、等速ジョイントの寿命を延
命させることができる等速ジョイント用グリースを提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、基油
に、組成物全量を基準として、(A)増ちょう剤2〜3
0質量%、(B)亜硝酸ナトリウム0.3〜10質量
%、及び(C)モリブデンジチオカーバメート、モリブ
デンジチオフォスフェート、亜鉛ジチオフォスフェート
及び硫黄−リン系極圧剤からなる群から選択される1種
又は2種以上の極圧剤0.1〜20質量%を含有する等
速ジョイント用グリース組成物が提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の等速ジョイント用グリー
ス組成物の基油としては鉱油及び/又は合成油を好まし
く挙げることができる。前記鉱油としては、石油精製業
の潤滑油製造プロセスで通常行われている方法により得
られるもの、例えば、原油を常圧蒸留及び減圧蒸留して
得られた潤滑油留分を溶剤脱れき、溶剤抽出、水素化分
解、溶剤脱ろう、接触脱ろう、水素化精製、硫酸洗浄、
白土処理等の処理を1つ以上行って精製したもの等が挙
げられる。
【0008】また、前記合成油の具体例としては、ポリ
ブテン、1−オクテンオリゴマー、1−デセンオリゴマ
ー等のポリα−オレフィン又はこれらの水素化物;ジト
リデシルグルタレート、ジ−2−エチルヘキシルアジペ
ート、ジイソデシルアジペート、ジトリデシルアジペー
ト、ジ−3−エチルヘキシルセバケート等のジエステ
ル;トリメチロールプロパンカプリレート、トリメチロ
ールプロパンペラルゴネート、ペンタエリスリトール2
−エチルヘキサノエート、ペンタエリスリトールペラル
ゴネート等のポリオールエステル;アルキルナフタレ
ン;アルキルベンゼン;ポリオキシアルキレングリコー
ル;ポリフェニルエーテル;ジアルキルジフェニルエー
テル;シリコーン油;パーフルオロアルキルエーテル又
はこれらの混合物等が挙げられる。
【0009】これらの基油の粘度は、特に限定されない
が、100℃での動粘度として通常2〜40mm2
s、好ましくは3〜20mm2/sであることが望まし
い。また基油の粘度指数は好ましくは90以上、さらに
好ましくは100以上であることが望ましい。
【0010】本発明の等速ジョイント用グリース組成物
は、必須成分として(A)増ちょう剤を含む。前記増ち
ょう剤としては金属石けん、複合金属石けん等の石けん
系、;ベントン、シリカゲル、ウレア化合物、ウレア・
ウレタン化合物、ウレタン化合物等の非石けん系等、あ
らゆる増ちょう剤が使用可能であるが、耐熱性の点から
ウレア化合物、ウレア・ウレタン化合物、ウレタン化合
物又はこれらの混合物等が好ましい。
【0011】前記石けん系増ちょう剤としては、例えば
ナトリウム石けん、カルシウム石けん、アルミニウム石
けん、リチウム石けん等が挙げられる。
【0012】また前記ウレア化合物、ウレア・ウレタン
化合物及びウレタン化合物としては、例えばジウレア化
合物、トリウレア化合物、テトラウレア化合物、その他
のポリウレア化合物、ウレア・ウレタン化合物、ジウレ
タン化合物又はこれらの混合物等が挙げられる。好まし
くはジウレア化合物、ウレア・ウレタン化合物、ジウレ
タン化合物又はこれらの混合物が挙げられ、更に具体的
には、例えば下記一般式(1)で表される化合物単独も
しくはこれらの混合系が好ましい。
【0013】
【化1】
【0014】一般式(1)中、R1は2価の炭化水素基
を示し、A及びBは同一又は異なる基であって、それぞ
れ−NHR2、−NR34又は−OR5を示す。但し
2、R3、R4及びR5は同一又は異なる基であって、そ
れぞれ炭素数6〜20の炭化水素残基を示す。
【0015】一般式(1)中のR1は好ましくは炭素数
6〜20、特に好ましくは炭素数6〜15の2価の炭化
水素基である。前記2価の炭化水素基としては、直鎖又
は分枝アルキレン基、直鎖又は分枝アルケニレン基、シ
クロアルキレン基、芳香族基等が挙げられる。R1の具
体例としてはエチレン基、2,2−ジメチル−4−メチ
ルへキシレン基、下記式(a)〜(j)で表される基を
挙げることができる。
【0016】
【化2】
【0017】
【化3】
【0018】これらの中でも(d)及び(e)が特に好
ましい。
【0019】また前記一般式(1)中のR2、R3、R4
及びR5としては、直鎖又は分枝アルキル基、直鎖又は
分枝アルケニル基、シクロアルキル基、アルキルシクロ
アルキル基、アリール基、アルキルアリール基、アリー
ルアルキル基等が挙げられる。具体的には例えば、ヘキ
シル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル
基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラ
デシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデ
シル基、オクタデシル基、ノナデシル基、エイコシル基
等の直鎖又は分枝アルキル基;ヘキセニル基、ヘプテニ
ル基、オクテニル基、ノネニル基、デセニル基、ウンデ
セニル基、ドデセニル基、トリデセニル基、テトラデセ
ニル基、ペンタデセニル基、ヘキサデセニル基、ヘプタ
デセニル基、オクタデセニル基、ノナデセニル基、エイ
コセニル基等の直鎖又は分枝アルケニル基;シクロヘキ
シル基;メチルシクロヘキシル基、ジメチルシクロヘキ
シル基、エチルシクロヘキシル基、ジエチルシクロヘキ
シル基、プロピルシクロヘキシル基、イソプロピルシク
ロヘキシル基、1−メチル−3−プロピルシクロヘキシ
ル基、ブチルシクロヘキシル基、アミルシクロヘキシル
基、アミルメチルシクロヘキシル基、ヘキシルシクロヘ
キシル基、ヘプチルシクロヘキシル基、オクチルシクロ
ヘキシル基、ノニルシクロヘキシル基、デシルシクロヘ
キシル基、ウンデシルシクロヘキシル基、ドデシルシク
ロヘキシル基、トリデシルシクロヘキシル基、テトラデ
シルシクロヘキシル基等のアルキルシクロアルキル基;
フェニル基、ナフチル基等のアリール基;トルイル基、
エチルフェニル基、キシリル基、プロピルフェニル基、
クメニル基、メチルナフチル基、エチルナフチル基、ジ
メチルナフチル基、プロピルナフチル基等のアルキルア
リール基;ベンジル基、メチルベンジル基、エチルベン
ジル基等のアリールアルキル基等を挙げることができ、
これらの中でもシクロヘキシル基、オクタデシル基及び
トルイル基が特に好ましい。
【0020】これらのジウレア化合物、ウレア・ウレタ
ン化合物又はジウレタン化合物を製造するには、例え
ば、一般式OCN−R1−NCOで表されるジイソシア
ネートと、一般式R2NH2、R34NH又はR5OHで
表される化合物もしくはこれらの混合物とを、基油中で
10〜200℃で反応させることにより得られる。この
際R1、R2、R3、R4及びR5は、前記一般式(1)の
1、R2、R3、R4及びR5と同一である。
【0021】本発明のグリース組成物中の前記増ちょう
剤の含有量は、グリース組成物全量を基準として2〜3
0質量%、好ましくは3〜20質量%である。前記増ち
ょう剤の含有量が2質量%に満たない場合は増ちょう剤
としての効果が少ないため十分なグリース状とはなら
ず、また30重量%を越えるとグリースとして硬くなり
すぎて十分な潤滑性能を発揮することができない。
【0022】本発明のグリース組成物は、必須成分とし
て(B)亜硝酸ナトリウムを含む。亜硝酸ナトリウムの
含有量は、グリース組成物全量基準で、0.3〜10質
量%、好ましくは0.5〜5質量%である。亜硝酸ナト
リウムの含有量が0.3質量%に満たない場合は耐フレ
ーキング性能に支障が生じ、また等速ジョイントの焼付
き寿命が十分でなく、また亜硝酸ナトリウムの含有量が
10質量%を越える場合添加量に見合った耐フレーキン
グ性能が得られず不経済である。
【0023】本発明のグリース組成物は、必須成分とし
て(C)モリブデンジチオカーバメート、モリブデンジ
チオフォスフェート、亜鉛ジチオフォスフェート及び硫
黄−リン系極圧剤からなる群から選択される1種又は2
種以上の極圧剤(以下、(C)成分と称す)を含む。
【0024】前記モリブデンジチオカーバメートとして
は下記一般式(2)で表されるものが挙げられる。
【0025】
【化4】
【0026】式中、R6、R7、R8及びR9はそれぞれ同
一又は異なる基であって、アルキル基、アルケニル基、
アリール基、アルキルアリール基、アリールアルキル基
等の炭化水素基を示し、特にアルキル基が好ましい。
【0027】R6、R7、R8及びR9の具体例としてはエ
チル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウ
ンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル
基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル
基、オクタデシル基等の炭素数2〜18、好ましくは8
〜13の直鎖又は分枝アルキル基;ブチルフェニル基、
ノニルフェニル基等のアルキルアリール基等が挙げられ
る。またX1、X2、X3及びX4はそれぞれ硫黄原子又は
酸素原子を示す。
【0028】前記モリブデンジチオカーバメートの具体
例としては硫化モリブデンジエチルジチオカーバメー
ト、硫化モリブデンジプロピルジチオカーバメート、硫
化モリブデンジブチルジチオカーバメート、硫化モリブ
デンジペンチルジチオカーバメート、硫化モリブデンジ
ヘキシルジチオカーバメート、硫化モリブデンジ(2−
エチルヘキシル)ジチオカーバメート、硫化モリブデン
ジオクチルジチオカーバメート、硫化モリブデンジデシ
ルジチオカーバメート、硫化モリブデンジドデシルジチ
オカーバメート、硫化モリブデンジトリデシルジチオカ
ーバメート、硫化モリブデンジ(ブチルフェニル)ジチ
オカーバメート、硫化モリブデンジ(ノニルフェニル)
ジチオカーバメート、硫化オキシモリブデンジエチルジ
チオカーバメート、硫化オキシモリブデンジプロピルジ
チオカーバメート、硫化オキシモリブデンジブチルジチ
オカーバメート、硫化オキシモリブデンジペンチルジチ
オカーバメート、硫化オキシモリブデンジヘキシルジチ
オカーバメート、硫化オキシモリブデンジ(2−エチル
ヘキシル)ジチオカーバメート、硫化オキシモリブデン
ジオクチルジチオカーバメート、硫化オキシモリブデン
ジデシルジチオカーバメート、硫化オキシモリブデンジ
ドデシルジチオカーバメート、硫化オキシモリブデンジ
トリデシルジチオカーバメート、硫化オキシモリブデン
ジ(ブチルフェニル)ジチオカーバメート、硫化オキシ
モリブデンジ(ノニルフェニル)ジチオカーバメート等
を挙げることができる。これらのモリブデンジチオカー
バメートは単独又は混合物として使用することができ
る。
【0029】前記モリブデンジチオフォスフェートとし
ては下記一般式(3)で表されるものが挙げられる。
【0030】
【化5】
【0031】式中、R10、R11、R12及びR13はそれぞ
れ同一又は異なる基であって、アルキル基、アルケニル
基、アリール基、アルキルアリール基、アリールアルキ
ル基等の炭化水素基を示し、特にアルキル基が好まし
い。
【0032】R10、R11、R12及びR13の具体例として
はエチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキ
シル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル
基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラ
デシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデ
シル基、オクタデシル基等の炭素数2〜18、好ましく
は8〜13の直鎖又は分枝アルキル基;ブチルフェニル
基、ノニルフェニル基等のアルキルアリール基等が挙げ
られる。またX5、X6、X7及びX8はそれぞれ硫黄原子
又は酸素原子を示す。
【0033】前記モリブデンジチオフォスフェートの具
体例としては硫化モリブデンジエチルジチオフォスフェ
ート、硫化モリブデンジプロピルジチオフォスフェー
ト、硫化モリブデンジブチルジチオフォスフェート、硫
化モリブデンジペンチルジチオフォスフェート、硫化モ
リブデンジヘキシルジチオフォスフェート、硫化モリブ
デンジ(2−エチルヘキシル)ジチオフォスフェート、
硫化モリブデンジオクチルジチオフォスフェート、硫化
モリブデンジデシルジチオフォスフェート、硫化モリブ
デンジドデシルジチオフォスフェート、硫化モリブデン
ジトリデシルジチオフォスフェート、硫化モリブデンジ
(ブチルフェニル)ジチオフォスフェート、硫化モリブ
デンジ(ノニルフェニル)ジチオフォスフェート、硫化
オキシモリブデンジエチルジチオフォスフェート、硫化
オキシモリブデンジプロピルジチオフォスフェート、硫
化オキシモリブデンジブチルジチオフォスフェート、硫
化オキシモリブデンジペンチルジチオフォスフェート、
硫化オキシモリブデンジヘキシルジチオフォスフェー
ト、硫化オキシモリブデンジ(2−エチルヘキシル)ジ
チオフォスフェート、硫化オキシモリブデンジオクチル
ジチオフォスフェート、硫化オキシモリブデンジデシル
ジチオフォスフェート、硫化オキシモリブデンジドデシ
ルジチオフォスフェート、硫化オキシモリブデンジトリ
デシルジチオフォスフェート、硫化オキシモリブデンジ
(ブチルフェニル)ジチオフォスフェート、硫化オキシ
モリブデンジ(ノニルフェニル)ジチオフォスフェート
等を挙げることができる。これらのモリブデンジチオフ
ォスフェートは単独又は混合物として使用することがで
きる。
【0034】前記亜鉛ジチオフォスフェートとしては下
記一般式(4)で表される化合物が挙げられる。
【0035】
【化6】
【0036】式中、R14、R15、R16及びR17はそれぞ
れ同一又は異なる基であって、アルキル基、アルケニル
基、アリール基、アルキルアリール基、アリールアルキ
ル基等の炭化水素基を示し、特にアルキル基が好まし
い。
【0037】R14、R15、R16及びR17の具体例として
はエチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキ
シル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル
基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラ
デシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデ
シル基、オクタデシル基等の炭素数2〜18、好ましく
は8〜13の直鎖又は分枝アルキル基;ブチルフェニル
基、ノニルフェニル基等のアルキルアリール基等が挙げ
られる。
【0038】前記亜鉛ジチオフォスフェートの具体例と
しては亜鉛ジエチルジチオフォスフェート、亜鉛ジプロ
ピルジチオフォスフェート、亜鉛ジブチルジチオフォス
フェート、亜鉛ジペンチルジチオフォスフェート、亜鉛
ジヘキシルジチオフォスフェート、亜鉛ジ(2−エチル
ヘキシル)ジチオフォスフェート、亜鉛ジオクチルジチ
オフォスフェート、亜鉛ジデシルジチオフォスフェー
ト、亜鉛ジドデシルジチオフォスフェート、亜鉛ジトリ
デシルジチオフォスフェート、亜鉛ジ(ブチルフェニ
ル)ジチオフォスフェート、亜鉛ジ(ノニルフェニル)
ジチオフォスフェート等を挙げることができる。これら
の亜鉛ジチオフォスフェートは単独又は混合物として使
用することができる。
【0039】前記硫黄−リン系極圧剤とは硫黄及びリン
を含有する極圧剤である。前記硫黄−リン系極圧剤は、
硫黄とリンとを含有する単独の極圧剤はもちろんのこ
と、硫黄のみを含有する硫黄系極圧剤とリンのみを含有
するリン系極圧剤との両者を併用する場合も含む。
【0040】前記硫黄−リン系極圧剤中の硫黄原子とリ
ン原子のモル比率は100:25〜100:1の範囲で
あることが好ましい。
【0041】前記硫黄系極圧剤としては硫化油脂、硫黄
架橋された金属フェネート、ジヒドロカルビルポリサル
ファイド、ジチオカーバメート類、又はこれらの混合物
等が挙げられるが、これらの中でも硫化油脂、ジヒドロ
カルビルポリサルファイド、又はこれらの混合物が好ま
しい。
【0042】前記硫化油脂とは、オリーブ油、ヒマシ
油、茶実油、ヌカ油、綿実油、ナタネ油、トウモロコシ
油、牛脂、牛脚油、マッコウ鯨油、鯨ロウ等、不飽和結
合を有する動植物油脂に硫黄を加え、加熱することによ
り得られる化合物をいう。前記硫化油脂の硫黄含有量は
通常5〜15質量%、好ましくは8〜12質量%である
ことが望ましい。
【0043】また前記硫黄架橋された金属フェネートと
しては炭素数8〜30、好ましくは9〜20のアルキル
基が付加されたアルキルフェノールの硫化物のアルカリ
土類金属塩が挙げられる。前記アルキル基の具体例とし
てはオクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、
ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデ
シル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシ
ル基、ノナデシル基、イコシル基、ヘンイコシル基、ド
コシル基、トリコシル基、テトラコシル基、ペンタコシ
ル基、ヘキサコシル基、ヘプタコシル基、オクタコシル
基、ノナコシル基、トリアコンチル基等が挙げられ、こ
れらは直鎖状でも分枝状でもよい。特にノネン、炭素数
5〜8のオレフィン又はアルコールから誘導されるアル
キル基が好ましい。またアルカリ土類金属としてはマグ
ネシウム、カルシウム又はバリウムが好ましい。
【0044】また前記ジヒドロカルビルポリサルファイ
ドとは下記一般式(5)で表される化合物を意味する。
【0045】
【化7】
【0046】式中、R18及びR19はそれぞれ同一又は異
なる基であって、プロピレン又はイソブテンから誘導さ
れた炭素数3〜18、好ましくは6〜15のアルキル
基、あるいは炭素数6〜8のアリール基、アルキルアリ
ール基又はアリールアルキル基であることが好ましく、
これらの基としては例えば、イソプロピル基、プロピレ
ン2量体から誘導される分枝ヘキシル基、プロピレン3
量体から誘導される分枝ノニル基、プロピレン4量体か
ら誘導される分枝ドデシル基、プロピレン5量体から誘
導される分枝ペンタデシル基、プロピレン6量体から誘
導される分枝オクタデシル基、tert−ブチル基、イ
ソブテン2量体から誘導される分枝オクチル基、イソブ
テン3量体から誘導される分枝ドデシル基、イソブテン
4量体から誘導される分枝ヘキサデシル基等のアルキル
基(これらのアルキル基は全ての分枝異性体を含
む。);フェニル基、トリル基、エチルフェニル基、キ
シリル基等のアルキルアリール基(これらアルキルアリ
ール基のアルキル部分は直鎖でも分枝でもよく、アルキ
ル部分のアリール基上の置換位置は任意である。);又
はベンジル基、フェニルエチル基(フェニル基の置換位
置は任意である。)等のアリールアルキル基が挙げられ
る。
【0047】zは1〜5、好ましくは2〜4の数を示
す。また、zが3以上の場合は、
【0048】
【化8】
【0049】のようにS同士で環を形成していてもよ
い。
【0050】前記ジヒドロカルビルポリサルファイドの
具体例としてはジブチルポリサルファイド、ジヘキシル
ポリサルファイド、ジオクチルポリサルファイド、ジノ
ニルポリサルファイド、ジデシルポリサルファイド、ジ
ドデシルポリサルファイド、ジテトラデシルポリサルフ
ァイド、ジヘキサデシルポリサルファイド、ジオクタデ
シルポリサルファイド、ジエイコシルポリサルファイ
ド、ジフェニルポリサルファイド、ジベンジルポリサル
ファイド、ジフェネチルポリサルファイド、ポリプロペ
ニルポリサルファイド、ポリブテニルポリサルファイド
又はこれらの混合物等が挙げられるが、特にポリプロペ
ニルポリサルファイド、ポリブテニルポリサルファイド
又はこれらの混合物等が好ましい。
【0051】前記ポリプロペニルポリサルファイド、ポ
リブテニルポリサルファイド又はこれらの混合物は、プ
ロピレン、イソブテン、これら単量体の2〜4量体、あ
るいはこれら単量体又は重合体の混合物等のオレフィン
性炭化水素を元素硫黄、ハロゲン化硫黄(例えば、1塩
化硫黄又は2塩化硫黄)、硫化水素又はこれらの混合物
等により硫化することによって得ることができる。
【0052】前記ジヒドロカルビルポリサルファイドの
硫黄含有量は通常30〜50質量%、好ましくは40〜
45質量%であることが望ましい。
【0053】前記ジチオカーバメート類としては、下記
一般式(6)で表されるチオカルバミル化合物が挙げら
れる。
【0054】
【化9】
【0055】式中R20、R21、R22及びR23はそれぞれ
同一又は異なる基であって、アルキル基、アルケニル
基、アリール基、アルキルアリール基、アリールアルキ
ル基等の炭化水素基を示し、特にアルキル基が好まし
い。
【0056】R20、R21、R22及びR23の具体例として
はエチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキ
シル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル
基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラ
デシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデ
シル基、オクタデシル基等の炭素数2〜18、好ましく
は8〜13の直鎖又は分枝アルキル基;ブチルフェニル
基、ノニルフェニル基等のアルキルアリール基等が挙げ
られる。
【0057】また式中(Y)はS、S−S、S−CH2
−S、S−(CH22−S、S−(CH23−S、ある
いはS−Zn−Sを表す。
【0058】前記チオカルバミル化合物の具体的な例と
しては、メチレンビス(ジブチルジチオカ−バメ−
ト)、ビス(ジメチルチオカルバミル)モノスルフィ
ド、ビス(ジメチルチオカルバミル)ジスルフィド、ビ
ス(ジブチルチオカルバミル)ジスルフィド、ビス(ジ
ペンチルチオカルバミル)ジスルフィド、ビス(ジオク
チルチオカルバミル)ジスルフィド、亜鉛ジペンチルジ
チオカ−バメ−ト等を挙げることができる。
【0059】前記リン系極圧剤としてはホスフェート及
び/又はホスファイトが挙げられる。
【0060】ここでいうホスフェートとは下記一般式
(7)で表される化合物を、ホスファイトとは下記一般
式(8)で表される化合物をそれぞれ示す。
【0061】
【化10】
【0062】式中、R24は炭素数1〜24のアルキル
基、シクロアルキル基、アルキルシクロアルキル基、ア
ルケニル基、アリール基、アルキルアリール基又はアリ
ールアルキル基等を、R25及びR26は水素原子又は炭素
数1〜24のアルキル基、シクロアルキル基、アルキル
シクロアルキル基、アルケニル基、アリール基、アルキ
ルアリール基又はアリールアルキル基等をそれぞれ示
す。
【0063】R24、R25及びR26の水素原子以外の具体
例としてはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル
基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、エイコシル基、
ドコシル基、テトラコシル基、シクロペンチル基、シク
ロヘキシル基、メチルシクロヘキシル基、エチルシクロ
ヘキシル基、ジメチルシクロヘキシル基、シクロヘプチ
ル基、フェニル基、トリル基、キシリル基、エチルフェ
ニル基、プロピルフェニル基、ブチルフェニル基、ペン
チルフェニル基、ヘキシルフェニル基、ノニルフェニル
基、デシルフェニル基、ドデシルフェニル基、テトラデ
シルフェニル基、ヘキサデシルフェニル基、オクタデシ
ルフェニル基、ベンジル基又はフェネチル基等を挙げる
ことができる。
【0064】リン系極圧添加剤の具体例としてはトリブ
チルホスフェート、ベンジルジフェニルホスフェート、
エチルジフェニルホスフェート、オクチルジフェニルホ
スフェート、トリフェニルホスフェート、トリクレジル
ホスフェート、トリトリルホスフェート、2−エチルヘ
キシルジフェニルホスフェート、トリブチルホスファイ
ト、ジラウリルホスファイト等が挙げられる。
【0065】前記硫黄系極圧剤及びリン系極圧剤の併用
は、ジヒドロカルビルポリサルファイドとホスフェート
との併用、又は硫化油脂とホスフェートとの併用が特に
好ましい。
【0066】前記硫黄及びリンの両方を含有する極圧添
加剤としてはチオホスフェート、チオホスファイト又は
これらの混合物が挙げられる。前記チオホスフェート及
びチオホスファイトとしては前述したホスフェート及び
ホスファイトの一般式(7)及び(8)において、その
酸素原子のうち1個以上が硫黄原子に置換されている化
合物等が挙げられる。
【0067】本発明のグリース組成物中の(C)成分の
含有量は、グリース組成物全量基準で、0.1〜20質
量%、好ましくは1〜10質量%である。(C)成分の
含有量が上記0.1質量%に満たない場合は等速ジョイ
ントの焼き付き寿命が十分でなく、また(C)成分の含
有量が上記20質量%を越える場合添加量に見合った性
能が得られず不経済である。
【0068】なお、本発明の等速ジョイント用グリース
組成物では、その性質を損ねることがない限り、さらに
性能を向上させるために必要に応じて固体潤滑剤、酸化
防止剤、油性剤、さび止め剤、粘度指数向上剤等を含有
させることができる。
【0069】前記固体潤滑剤としては具体的には例え
ば、黒鉛、フッ化黒鉛、窒化ホウ素、ポリテトラフロロ
エチレン、二硫化モリブデン、硫化アンチモン、アルカ
リ(土類)金属ほう酸塩等が挙げられる。
【0070】前記酸化防止剤としては具体的には、2、
6−ジ−t−ブチルフェノール、2、6−ジ−t−ブチ
ル−p−クレゾール等のフエノール系のもの、ジアルキ
ルジフェニルアミン、フェニル−α−ナフチルアミン、
p−アルキルフェニル−α−ナフチルアミン等のアミン
系化合物;硫黄系化合物、フェノチアジン系化合物等が
挙げられる。
【0071】前記油性剤としては具体的には、ラウリル
アミン、ミリスチルアミン、パルミチルアミン、ステア
リルアミン、オレイルアミン等のアミン、ラウリルアル
コール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコー
ル、ステアリルアルコール、オレイルアルコール等の高
級アルコール;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸;ラウリ
ン酸メチル、ミリスチン酸メチル、パルミチン酸メチ
ル、ステアリン酸メチル、オレイン酸メチル等の脂肪酸
エステル;ラウリルアミド、ミリスチルアミド、パルミ
チルアミド、ステアリルアミド、オレイルアミド等のア
ミド類;油脂等が挙げられる。
【0072】前記さび止め剤としては具体的には、金属
石けん、石油スルホネート、アルキルベンゼンスルホネ
ート、ジノニルナフタレンスルホネート等の合成スルホ
ネート;ソルビタン脂肪酸エステル等の多価アルコール
部分エステル;アミン、リン酸、リン酸塩等が挙げられ
る。
【0073】前記粘度指数向上剤としては具体的には、
ポリメタクリレート、ポリイソブチレン、ポリスチレン
等が挙げられる。
【0074】本発明の等速ジョイント用グリース組成物
を調製するには、例えば前記基油に、前記(A)増ちょ
う剤、(B)亜硝酸ナトリウム及び(C)成分と、さら
に必要に応じてその他の添加剤とを混合撹拌し、ロール
ミル等を通すことにより得ることができる。また前記基
油に(A)増ちょう剤の原料成分を予め添加、溶融し、
撹拌混合させて、(A)増ちょう剤を調製した後に、
(B)亜硝酸ナトリウム及び(C)成分、さらに必要に
応じてその他の添加剤を混合撹拌し、ロールミル等を通
すことにより製造することもできる。
【0075】本発明のグリース組成物は等速ジョイント
用である。ここでいう等速ジョイントの種類としてはバ
−フィ−ルドジョイント、ゼッパジョイント、アンダ−
カットフリ−ジョイント、トリポ−ドジョイント等の固
定型ジョイント又はダブルオフセットジョイント、トリ
ポ−ドジョイント、クロスグル−ブジョイント等のスラ
イド型ジョイント等が挙げられ、本発明のグリース組成
物は特にバ−フィ−ルドジョイントに好適に使用され
る。
【0076】
【発明の効果】本発明の等速ジョイント用グリース組成
物は、耐フレーキング性能に優れ、等速ジョイントの寿
命を延命させることができる。
【0077】
【実施例】以下本発明の内容を、実施例及び比較例によ
りさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定さ
れるものではない。
【0078】
【実施例1】ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシア
ネート55.7gを410gの鉱油に入れ、60℃に加
熱し、均一に溶解させた。次いでオクタデシルアルコー
ル24.0gを同鉱油205gに加熱溶解させた溶解物
を添加し、激しく攪拌した後、さらにシクロヘキシルア
ミン35.3gを同鉱油210gに溶解させた溶解物を
加え、再度激しく攪拌したところ、ゲル状物質が生じ
た。攪拌を続けながら100℃にて30分間保持した
後、亜硝酸ナトリウム及び極圧剤を含む添加剤を添加し
て撹拌し、3本ロールミルを通して目的の等速ジョイン
ト用グリース組成物を調製した。得られたグリース組成
物につき、以下の方法で評価試験を行った。その結果を
表1に示す。またこのグリース組成物の組成を以下に示
す。
【0079】組成 増ちょう剤 11.5質量% 鉱油(126mm2/s@40℃) 82.5質量% 亜硝酸ナトリウム 2.0質量% モリブデンジアルキルジチオカーバメート 3.0質量% (アルキルの炭素数3〜8) フェノール系酸化防止剤 1.0質量% (混和ちょう度:285) 本実施例、比較例1及び比較例5の増ちょう剤は以下の
化合物の混合物であり、混合物中、シクロヘキシルアミ
ノ基とオクタデシルオキシ基とのモル比は80:20で
ある。
【0080】
【化11】
【0081】〈台上耐久試験〉自動車の走行パターンを
考慮し、回転数、トルク、作動角度を8ステップで変化
させたモードを1サイクルとする条件で、市販の#87
サイズバーフィールド型ジョイントを用い、ジョイント
が寿命に至るまでのサイクル数を評価した。
【0082】
【比較例1】亜硝酸ナトリウムを添加せず、同量の鉱油
に置き換えた以外は実施例1と同様な組成を有するグリ
ース組成物を実施例1と同様に調製し、得られたグリー
ス組成物について、実施例1と同様な評価試験を行っ
た。結果を表1に示す。またこのグリース組成物の組成
を以下に示す。
【0083】組成 増ちょう剤 11.5質量% 鉱油(126mm2/s@40℃) 84.5質量% モリブデンジアルキルジチオカーバメート 3.0質量% (アルキルの炭素数3〜8) フェノール系酸化防止剤 1.0質量% (混和ちょう度:292)
【0084】
【実施例2】ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシア
ネート67.0gを540gの鉱油に入れ、60℃に加
熱し、均一に溶解させた。次いでシクロヘキシルアミン
53.0gを同鉱油275gに溶解させた溶解物を加
え、激しく攪拌したところ、ゲル状物質が生じた。攪拌
を続けながら100℃にて30分間保持した後、亜硝酸
ナトリウム及び極圧剤を含む添加剤を添加して撹拌し、
3本ロールミルを通して目的のグリース組成物を調製し
た。得られたグリース組成物について、実施例1と同様
な評価試験を行った。その結果を表1に示す。またこの
グリース組成物の組成を以下に示す。
【0085】組成 増ちょう剤 12.0質量% 鉱油(126mm2/s@40℃) 81.5質量% 亜硝酸ナトリウム 0.5質量% ジヒドロカルビルポリサルファイド 2.0質量% (硫黄含有量42質量%) トリブチルホスファイト 1.0質量% 二硫化モリブデン 2.0質量% フェノール系酸化防止剤 1.0質量% (混和ちょう度:281) 本実施例及び比較例2の増ちょう剤は以下の化合物であ
る。
【0086】
【化12】
【0087】
【比較例2】亜硝酸ナトリウムを添加せず、同量の鉱油
に置き換えた以外は実施例2と同様な組成を有するグリ
ース組成物を実施例2と同様に調製し、得られたグリー
ス組成物について、実施例1と同様な評価試験を行っ
た。結果を表1に示す。またこのグリース組成物の組成
を以下に示す。
【0088】組成 増ちょう剤 12.0質量% 鉱油(126mm2/s@40℃) 82.0質量% ジヒドロカルビルポリサルファイド 2.0質量% (硫黄含有量42質量%) トリブチルホスファイト 1.0質量% 二硫化モリブデン 2.0質量% フェノール系酸化防止剤 1.0質量% (混和ちょう度:283)
【0089】
【実施例3】ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシア
ネート77.7gを375gの鉱油に入れ、60℃に加
熱し、均一に溶解させた。次いでドデシルアルコール2
2.3gを同鉱油185gに加熱溶解させた溶解物を添
加し、激しく攪拌した後、さらにシクロヘキシルアミン
50.0gを同鉱油190gに溶解させた溶解物を加
え、再度激しく攪拌したところ、ゲル状物質が生じた。
攪拌を続けながら100℃にて30分間保持した後、亜
硝酸ナトリウム及び極圧剤を含む添加剤を添加して撹拌
し、3本ロールミルを通して目的のグリース組成物を調
製した。得られたグリース組成物について、実施例1と
同様な評価試験を行った。その結果を表1に示す。また
このグリース組成物の組成を以下に示す。
【0090】組成 増ちょう剤 15.0質量% 鉱油(126mm2/s@40℃) 75.0質量% 亜硝酸ナトリウム 3.0質量% モリブデンジ(2−エチルヘキシル) 2.0質量% ジチオフォスフェート 亜鉛ジチオフォスフェート 4.0質量% フェノール系酸化防止剤 1.0質量% (混和ちょう度:278) 本実施例及び比較例3の増ちょう剤は以下の化合物の混
合物であり、混合物中、シクロヘキシルアミノ基とドデ
シルオキシ基とのモル比は80:20である。
【0091】
【化13】
【0092】
【比較例3】亜硝酸ナトリウムを添加せず、同量の鉱油
に置き換えた以外は実施例3と同様な組成を有するグリ
ース組成物を実施例3と同様に調製し、得られたグリー
ス組成物について、実施例1と同様な評価試験を行っ
た。結果を表1に示す。またこのグリース組成物の組成
を以下に示す。
【0093】組成 増ちょう剤 15.0質量% 鉱油(126mm2/s@40℃) 78.0質量% モリブデンジ(2−エチルヘキシル) 2.0質量% ジチオフォスフェート 亜鉛ジアリールジチオフォスフェート 4.0質量% フェノール系酸化防止剤 1.0質量% (混和ちょう度:284)
【0094】
【実施例4】ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシア
ネート36.5gを415gの鉱油に入れ、60℃に加
熱し、均一に溶解させた。次いでオクタデシルアミン4
9.0gを同鉱油210gに加熱溶解させた溶解物を添
加し、激しく攪拌した後、さらにシクロヘキシルアミン
14.5gを同鉱油205gに溶解させた溶解物を加
え、再度激しく攪拌したところ、ゲル状物質が生じた。
攪拌を続けながら100℃にて30分間保持した後、亜
硝酸ナトリウム及び極圧剤を含む添加剤を添加して撹拌
し、3本ロールミルを通して目的のグリース組成物を調
製した。得られたグリース組成物について、実施例1と
同様な評価試験を行った。その結果を表1に示す。また
このグリース組成物の組成を以下に示す。
【0095】組成 増ちょう剤 9.0質量% 鉱油(126mm2/s@40℃) 83.0質量% 亜硝酸ナトリウム 2.0質量% モリブデンジアルキルジチオカーバメート 1.0質量% (アルキルの炭素数3〜8) 亜鉛ジアリールジチオフォスフェート 2.0質量% 二硫化モリブデン 2.0質量% フェノール系酸化防止剤 1.0質量% (混和ちょう度:290) 本実施例及び比較例4の増ちょう剤は以下の化合物の混
合物であり、混合物中、シクロヘキシルアミノ基とオク
タデシルオキシ基とのモル比は50:50である。
【0096】
【化14】
【0097】
【比較例4】亜硝酸ナトリウムを添加せず、同量の鉱油
に置き換えた以外は実施例4と同様な組成を有するグリ
ース組成物を実施例4と同様に調製し、得られたグリー
ス組成物について、実施例1と同様な評価試験を行っ
た。結果を表1に示す。またこのグリース組成物の組成
を以下に示す。
【0098】組成 増ちょう剤 9.0質量% 鉱油(126mm2/s@40℃) 85.0質量% モリブデンジアルキルジチオカーバメート 1.0質量% (アルキルの炭素数3〜8) 亜鉛ジアリールジチオフォスフェート 2.0質量% 二硫化モリブデン 2.0質量% フェノール系酸化防止剤 1.0質量% (混和ちょう度:294)
【0099】
【比較例5】モリブデンジチオカーバメートを添加せ
ず、同量の鉱油に置き換えた以外は実施例1と同様な組
成を有するグリース組成物を実施例1と同様に調製し、
得られたグリース組成物について、実施例1と同様な評
価試験を行った。結果を表1に示す。またこのグリース
組成物の組成を以下に示す。
【0100】組成 増ちょう剤 11.5質量% 鉱油(126mm2/s@40℃) 85.5質量% 亜硝酸ナトリウム 2.0質量% フェノール系酸化防止剤 1.0質量% (混和ちょう度:304)
【0101】
【実施例5】リチウム−12−ヒドロキシステアレート
100gを、550gの鉱油に入れ、攪拌しながら20
0℃に加熱溶解した後、270gの鉱油を添加して急冷
したところゲル状物質を生じた。攪拌を続けながら10
0℃にて30分間保持した後、亜硝酸ナトリウム及び極
圧剤を含む添加剤を添加して攪拌し3本ロールミルを通
して目的のグリース組成物を調整した。得られたグリー
ス組成物について、実施例1と同様な評価試験を行っ
た。結果を表1に示す。またこのグリース組成物の組成
を以下に示す。
【0102】組成 リチウム−12−ヒドロキシステアレート 10.0質量% 鉱油(126mm2/s@40℃) 82.0質量% 亜硝酸ナトリウム 2.0質量% ジヒドロカルビルポリサルファイド 2.0質量% (硫黄含有量42質量%) トリブチルホスファイト 1.0質量% 二硫化モリブデン 2.0質量% アミン系酸化防止剤 1.0質量% (混和ちょう度:279)
【0103】
【比較例6】亜硝酸ナトリウムを添加せず、同量の鉱油
に置き換えた以外は実施例5と同様な組成を有するグリ
ース組成物を実施例5と同様に調製し、得られたグリー
ス組成物について、実施例1と同様な評価試験を行っ
た。結果を表1に示す。またこのグリース組成物の組成
を以下に示す。
【0104】組成 リチウム−12−ヒドロキシステアレート 10.0質量% 鉱油(126mm2/s@40℃) 84.0質量% ジヒドロカルビルポリサルファイド 2.0質量% (硫黄含有量42質量%) トリブチルホスファイト 1.0質量% 二硫化モリブデン 2.0質量% アミン系酸化防止剤 1.0質量% (混和ちょう度:284)
【0105】
【表1】
【0106】表1の結果から明らかなように本発明のグ
リースは亜硝酸ナトリウムを含まない比較例のグリース
に比べ等速ジョイントの寿命を延長できることがわか
る。また成分(C)を含まない比較例5のグリースはス
タート時に焼付きを発生し損傷に至っている。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C10M 135:06 135:20 137:04) C10N 10:04 10:12 30:06 40:04 50:10 (72)発明者 野村 宗一 神奈川県横浜市中区千鳥町8番地 日本石 油株式会社中央技術研究所内 (72)発明者 坂本 清美 神奈川県横浜市中区千鳥町8番地 日本石 油株式会社中央技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基油に、組成物全量を基準として、
    (A)増ちょう剤2〜30質量%、(B)亜硝酸ナトリ
    ウム0.3〜10質量%、及び(C)モリブデンジチオ
    カーバメート、モリブデンジチオフォスフェート、亜鉛
    ジチオフォスフェート及び硫黄−リン系極圧剤からなる
    群から選択される1種又は2種以上の極圧剤0.1〜2
    0質量%を含有する等速ジョイント用グリース組成物。
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