JPH10121362A - 繊維成形体 - Google Patents
繊維成形体Info
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- JPH10121362A JPH10121362A JP9112438A JP11243897A JPH10121362A JP H10121362 A JPH10121362 A JP H10121362A JP 9112438 A JP9112438 A JP 9112438A JP 11243897 A JP11243897 A JP 11243897A JP H10121362 A JPH10121362 A JP H10121362A
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- fibers
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- Nonwoven Fabrics (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
- Multicomponent Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明によれば、ダニ等の害虫の増殖を抑制ま
たは忌避する防虫性を有し、水洗いに対する速乾性や屈
曲性に優れ、通気性や透湿性が高くて快適な使用感を有
する繊維成形体を得ることができる。 【解決手段】2種以上の繊維で構成された繊維成形体で
あって、構成繊維として少なくとも繊維表面にシリコン
系樹脂を付与した繊維A、防虫繊維Bおよび融点が他の
繊維より低い熱可塑性重合体R1からなる繊維Cを含
み、繊維C相互間および繊維Cと他の構成繊維との接触
点の一部が接着し、かつ本文中に記載した方法により測
定した含水率が350%以下であることを特徴とする繊
維成形体。
たは忌避する防虫性を有し、水洗いに対する速乾性や屈
曲性に優れ、通気性や透湿性が高くて快適な使用感を有
する繊維成形体を得ることができる。 【解決手段】2種以上の繊維で構成された繊維成形体で
あって、構成繊維として少なくとも繊維表面にシリコン
系樹脂を付与した繊維A、防虫繊維Bおよび融点が他の
繊維より低い熱可塑性重合体R1からなる繊維Cを含
み、繊維C相互間および繊維Cと他の構成繊維との接触
点の一部が接着し、かつ本文中に記載した方法により測
定した含水率が350%以下であることを特徴とする繊
維成形体。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、寝装用や医療用ベ
ッドマットの中材、各種シートやソファーのクッション
材、フィルター、衣料用パッド材等として用いる繊維成
形体に関するものであり、さらに詳しくはダニ等の害虫
の増殖を抑制または忌避する防虫性を有し、水洗いによ
る乾燥性や屈曲性に優れた繊維成形体に関するものであ
る。
ッドマットの中材、各種シートやソファーのクッション
材、フィルター、衣料用パッド材等として用いる繊維成
形体に関するものであり、さらに詳しくはダニ等の害虫
の増殖を抑制または忌避する防虫性を有し、水洗いによ
る乾燥性や屈曲性に優れた繊維成形体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ベッドマットのマット中材等に用
いるクッション材としては、ポリウレタン等の樹脂発泡
体が主に使用されてきた。しかし、樹脂発泡体は発泡時
にフロンガスまたはその代替ガスを使用し、燃焼時には
有毒ガスを発生するなど、環境面で問題があった。ま
た、通気性や透湿性が低く蒸れやすいうえに、水や尿な
どの溶液がかかると透水性が低いために、マットに溜ま
り、乾燥し難く、使用者に不快感を与えることがあっ
た。
いるクッション材としては、ポリウレタン等の樹脂発泡
体が主に使用されてきた。しかし、樹脂発泡体は発泡時
にフロンガスまたはその代替ガスを使用し、燃焼時には
有毒ガスを発生するなど、環境面で問題があった。ま
た、通気性や透湿性が低く蒸れやすいうえに、水や尿な
どの溶液がかかると透水性が低いために、マットに溜ま
り、乾燥し難く、使用者に不快感を与えることがあっ
た。
【0003】これらの問題を解消するものとしてクッシ
ョン材用繊維詰め物材が、例えば特公昭62−2155
号公報、特公平1−18183号公報、特公平4−33
478号公報、特開平3−140185号公報などに提
案されている。これらのクッション材は、熱接着性の繊
維として低融点の繊維を使用したり、高融点の熱可塑性
樹脂を芯部とし、低融点の熱可塑性樹脂を鞘部とする、
芯鞘構造の複合繊維を使用することにより、ある程度の
成果をもたらしはしたが、さらに向上が望まれている。
また、医療用のベッドマットなどの用途に使用される場
合に要求される、水切れ性や速乾性に加えて屈曲性や防
虫性を兼ね備えたものは開示されていなかった。
ョン材用繊維詰め物材が、例えば特公昭62−2155
号公報、特公平1−18183号公報、特公平4−33
478号公報、特開平3−140185号公報などに提
案されている。これらのクッション材は、熱接着性の繊
維として低融点の繊維を使用したり、高融点の熱可塑性
樹脂を芯部とし、低融点の熱可塑性樹脂を鞘部とする、
芯鞘構造の複合繊維を使用することにより、ある程度の
成果をもたらしはしたが、さらに向上が望まれている。
また、医療用のベッドマットなどの用途に使用される場
合に要求される、水切れ性や速乾性に加えて屈曲性や防
虫性を兼ね備えたものは開示されていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ダニ
等の害虫を忌避し、または害虫の増殖を抑制する防虫性
を有し、速乾性や屈曲性に優れ、通気性や透湿性に優れ
た快適な使用感を有する繊維成形体を提供することにあ
る。
等の害虫を忌避し、または害虫の増殖を抑制する防虫性
を有し、速乾性や屈曲性に優れ、通気性や透湿性に優れ
た快適な使用感を有する繊維成形体を提供することにあ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の繊維成形体
は、前記の課題を解決するために、以下の構成を有す
る。
は、前記の課題を解決するために、以下の構成を有す
る。
【0006】すなわち、2種以上の繊維で構成された繊
維成形体であって、構成繊維として少なくとも繊維表面
にシリコン系樹脂を付与した繊維A、防虫繊維Bおよび
融点が他の繊維より低い熱可塑性重合体R1からなる繊
維Cを含み、繊維C相互間および繊維Cと他の構成繊維
との接触点の一部が接着し、かつ本文中に記載した方法
により測定した含水率が350%以下であることを特徴
とする繊維成形体である。
維成形体であって、構成繊維として少なくとも繊維表面
にシリコン系樹脂を付与した繊維A、防虫繊維Bおよび
融点が他の繊維より低い熱可塑性重合体R1からなる繊
維Cを含み、繊維C相互間および繊維Cと他の構成繊維
との接触点の一部が接着し、かつ本文中に記載した方法
により測定した含水率が350%以下であることを特徴
とする繊維成形体である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の繊維成形体につい
て図面を参照しつつ、実施例を用いながら詳細に説明す
る。
て図面を参照しつつ、実施例を用いながら詳細に説明す
る。
【0008】本発明の繊維成形体は2種以上の繊維で構
成された繊維成形体であって、構成繊維の1種は融点が
他の構成繊維より低い熱可塑性重合体R1からなる繊維
Cを含み、繊維C相互間および繊維Cと他の構成繊維と
の接触点の一部が接着したものである。熱可塑性重合体
R1としては、例えばポリエステル系の場合、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、エチレンプロピレン共重合体、
エチレンブテン共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体
等のポリオレフィンあるいはオレフィン共重合体、ポリ
ヘキサメチレンテレフタレート、ポリヘキサメチレンブ
チレンテレフタレート、ポリヘキサメチレンテレフタレ
ートイソフタレート等のポリエステルあるいは共重合ポ
リエステル等の熱可塑性ポリマーから選ばれる、少なく
とも一種類のポリマーを用いることができる。
成された繊維成形体であって、構成繊維の1種は融点が
他の構成繊維より低い熱可塑性重合体R1からなる繊維
Cを含み、繊維C相互間および繊維Cと他の構成繊維と
の接触点の一部が接着したものである。熱可塑性重合体
R1としては、例えばポリエステル系の場合、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、エチレンプロピレン共重合体、
エチレンブテン共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体
等のポリオレフィンあるいはオレフィン共重合体、ポリ
ヘキサメチレンテレフタレート、ポリヘキサメチレンブ
チレンテレフタレート、ポリヘキサメチレンテレフタレ
ートイソフタレート等のポリエステルあるいは共重合ポ
リエステル等の熱可塑性ポリマーから選ばれる、少なく
とも一種類のポリマーを用いることができる。
【0009】これら熱可塑性重合体R1の融点は、繊維
成形体の製造の際に熱処理を施し、熱融着させて、繊維
間の十分な熱接着性を得ることや必要以上に高温熱処理
を施すことを避ける観点から、その他の構成繊維に比べ
て20℃以上低いのが好ましく、80〜170℃の範囲
であるのが望ましい。
成形体の製造の際に熱処理を施し、熱融着させて、繊維
間の十分な熱接着性を得ることや必要以上に高温熱処理
を施すことを避ける観点から、その他の構成繊維に比べ
て20℃以上低いのが好ましく、80〜170℃の範囲
であるのが望ましい。
【0010】また、繊維Cは、繊維成形体使用時の圧縮
や揉み作用による微粉末化を避ける観点から熱可塑性重
合体R1を表面側(鞘成分)にして、R1より融点が2
0℃以上高い熱可塑性重合体R2が芯側(芯成分)に複
合された複合繊維であるのが好ましく、繊維間の十分な
熱接着性、繊維成形体の圧縮性、圧縮回復性およびソフ
ト感を得る観点からR1/R2で表される重量比が20
/80〜60/40の範囲にある複合繊維が好ましい。
や揉み作用による微粉末化を避ける観点から熱可塑性重
合体R1を表面側(鞘成分)にして、R1より融点が2
0℃以上高い熱可塑性重合体R2が芯側(芯成分)に複
合された複合繊維であるのが好ましく、繊維間の十分な
熱接着性、繊維成形体の圧縮性、圧縮回復性およびソフ
ト感を得る観点からR1/R2で表される重量比が20
/80〜60/40の範囲にある複合繊維が好ましい。
【0011】熱可塑性重合体R2は、特に限定されない
が、例えば、テレフタル酸、2,6−ナフタレンジカル
ボン酸あるいはそれらのエステルを主たるジカルボン酸
成分とし、エチレングリコールもしくはテトラメチレン
グリコールを主たるグリコール成分とするポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレートあるい
は、ポリエチレン2,6−ナフタレートなどの線状ポリ
エステルを用いることができる。このうちポリエチレン
テレフタレート(通常のポリエステル)が好ましい。
が、例えば、テレフタル酸、2,6−ナフタレンジカル
ボン酸あるいはそれらのエステルを主たるジカルボン酸
成分とし、エチレングリコールもしくはテトラメチレン
グリコールを主たるグリコール成分とするポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレートあるい
は、ポリエチレン2,6−ナフタレートなどの線状ポリ
エステルを用いることができる。このうちポリエチレン
テレフタレート(通常のポリエステル)が好ましい。
【0012】また、繊維Cがナイロン系の場合、例えば
熱可塑性重合体R2がナイロン6で熱可塑性重合体R1
がナイロン6にナイロン66を共重合して融点を低くし
たもの等も使用可能である。
熱可塑性重合体R2がナイロン6で熱可塑性重合体R1
がナイロン6にナイロン66を共重合して融点を低くし
たもの等も使用可能である。
【0013】さらに、繊維Cには、この他必要に応じて
R1、R2以外の重合体成分、酸化チタン、カーボンブ
ラック等の顔料のほか、各種の抗酸化剤、着色防止剤、
耐光剤、帯電防止剤等が、本来の機能を喪失しないかぎ
り、複合や混合などにより添加することができる。この
ような繊維Cは、複合紡糸によって製造することができ
る。
R1、R2以外の重合体成分、酸化チタン、カーボンブ
ラック等の顔料のほか、各種の抗酸化剤、着色防止剤、
耐光剤、帯電防止剤等が、本来の機能を喪失しないかぎ
り、複合や混合などにより添加することができる。この
ような繊維Cは、複合紡糸によって製造することができ
る。
【0014】繊維Cとしては、繊度が0.5〜30デニ
ール、繊維長が10〜100mmの短繊維が好ましく用
いられる。0.5デニールより細い場合は、繊維と繊維
の接触点において、低融点成分である熱可塑性重合体R
1の量が相対的に少なくなり、熱接着による形態安定性
が悪くなることがある。30デニールを越えると、融点
の高いその他の構成繊維と繊維Cとの接触点および繊維
Cの繊維間接触点が相対的に減少し、熱接着むらにより
均質な繊維成形体が得られ難くなることがある。また、
繊維長が10mmより短いと、繊維間の絡合性が悪くな
り、繊維成形体を薄くした場合に形状を保持し難くなる
ことがあり、100mmより長いと繊維が絡み合い過ぎ
て開繊性、混綿性が悪くなり、均一な密度の繊維成形体
が得られにくいことがある。
ール、繊維長が10〜100mmの短繊維が好ましく用
いられる。0.5デニールより細い場合は、繊維と繊維
の接触点において、低融点成分である熱可塑性重合体R
1の量が相対的に少なくなり、熱接着による形態安定性
が悪くなることがある。30デニールを越えると、融点
の高いその他の構成繊維と繊維Cとの接触点および繊維
Cの繊維間接触点が相対的に減少し、熱接着むらにより
均質な繊維成形体が得られ難くなることがある。また、
繊維長が10mmより短いと、繊維間の絡合性が悪くな
り、繊維成形体を薄くした場合に形状を保持し難くなる
ことがあり、100mmより長いと繊維が絡み合い過ぎ
て開繊性、混綿性が悪くなり、均一な密度の繊維成形体
が得られにくいことがある。
【0015】繊維Cの捲縮は、繊維成形体の用途によっ
て適宜選択すればよく、嵩高性、ソフト感、圧縮に対す
る回復性をよくするためには、捲縮数が3山/25mm
以上、捲縮が5%以上であるのが好ましく、より好まし
くは捲縮数が5山/25mm以上、捲縮が15%以上で
ある。
て適宜選択すればよく、嵩高性、ソフト感、圧縮に対す
る回復性をよくするためには、捲縮数が3山/25mm
以上、捲縮が5%以上であるのが好ましく、より好まし
くは捲縮数が5山/25mm以上、捲縮が15%以上で
ある。
【0016】また、繊維成形体は、少なくともその一部
に繊維表面にシリコン系樹脂を付与した繊維Aを含み、
後記する含水率が350%以下であるものである。
に繊維表面にシリコン系樹脂を付与した繊維Aを含み、
後記する含水率が350%以下であるものである。
【0017】繊維Aは繊維Cの表面にシリコン系樹脂を
付与したものであってもよいが、一般的に繊維の表面に
シリコン系樹脂を付与したものは熱による接着性が低い
ため、好ましくはシリコン系樹脂を付与した繊維Aとシ
リコン系樹脂を付与していない繊維Cおよびシリコン系
樹脂を付与していない防虫繊維Bの組み合わせである。
付与したものであってもよいが、一般的に繊維の表面に
シリコン系樹脂を付与したものは熱による接着性が低い
ため、好ましくはシリコン系樹脂を付与した繊維Aとシ
リコン系樹脂を付与していない繊維Cおよびシリコン系
樹脂を付与していない防虫繊維Bの組み合わせである。
【0018】繊維Aや繊維Bは熱可塑性重合体R1の融
点より高いものであれば特に限定されないし、それぞれ
の融点が熱可塑性重合体R1の融点より20℃以上高い
ものであるのが好ましい。ポリエステルの他にも、例え
ば、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイ
ロン109、ナイロン11、−ナイロン12等のポリア
ミドを用いることができるが、特に、近年地球環境の問
題や資源保護の立場から問題にされてきたリサイクルが
容易な点でポリエステルが望ましく、解重合、精製し、
ε−カプロラクタムを回収して、再びナイロン6の素原
料にすることが可能なナイロン6を用いるのはさらに望
ましい。
点より高いものであれば特に限定されないし、それぞれ
の融点が熱可塑性重合体R1の融点より20℃以上高い
ものであるのが好ましい。ポリエステルの他にも、例え
ば、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイ
ロン109、ナイロン11、−ナイロン12等のポリア
ミドを用いることができるが、特に、近年地球環境の問
題や資源保護の立場から問題にされてきたリサイクルが
容易な点でポリエステルが望ましく、解重合、精製し、
ε−カプロラクタムを回収して、再びナイロン6の素原
料にすることが可能なナイロン6を用いるのはさらに望
ましい。
【0019】本発明の一つの目的である水洗いによる速
乾性は、後記する含水率を350%以下とするものであ
る。350%を越えると繊維成形体を水洗いする際に取
扱性が悪くなると同時に、水切れ性が悪く乾燥速度が遅
いため、水洗いコストが高くなるという問題がある。含
水率を350%以下にする観点から、繊維成形体の構成
繊維にシリコン系樹脂を付与した繊維Aを15重量%以
上含ませることが好ましく、30重量%以上含ませるの
はより好ましい。
乾性は、後記する含水率を350%以下とするものであ
る。350%を越えると繊維成形体を水洗いする際に取
扱性が悪くなると同時に、水切れ性が悪く乾燥速度が遅
いため、水洗いコストが高くなるという問題がある。含
水率を350%以下にする観点から、繊維成形体の構成
繊維にシリコン系樹脂を付与した繊維Aを15重量%以
上含ませることが好ましく、30重量%以上含ませるの
はより好ましい。
【0020】前記繊維表面にシリコン系樹脂を付与する
方法としては、繊維Cとその他の構成繊維の混合物を熱
処理し、繊維C相互間および繊維Cとその他の構成繊維
間を融着して繊維成形体とした後、シリコン系の樹脂を
付与し、熱処理してシリコーン系樹脂を表面に固着させ
ることもでき、繊維Aを製造する際にシリコン系の樹脂
を付与し、熱処理して固着させた繊維Aを繊維成形体の
構成として使用し、繊維C相互間および繊維Cとその他
の構成繊維間を融着して繊維成形体とすることもでき
る。
方法としては、繊維Cとその他の構成繊維の混合物を熱
処理し、繊維C相互間および繊維Cとその他の構成繊維
間を融着して繊維成形体とした後、シリコン系の樹脂を
付与し、熱処理してシリコーン系樹脂を表面に固着させ
ることもでき、繊維Aを製造する際にシリコン系の樹脂
を付与し、熱処理して固着させた繊維Aを繊維成形体の
構成として使用し、繊維C相互間および繊維Cとその他
の構成繊維間を融着して繊維成形体とすることもでき
る。
【0021】後者は加工コストが安くなるため好ましい
方法である。
方法である。
【0022】シリコン系樹脂付与量は、水濡れによる水
切れ性や水洗いによる速乾性およびコストの観点から、
ジメチルポリシロキサンを主成分とするシリコン樹脂を
0.1〜2%owf付着させるのが好ましい。
切れ性や水洗いによる速乾性およびコストの観点から、
ジメチルポリシロキサンを主成分とするシリコン樹脂を
0.1〜2%owf付着させるのが好ましい。
【0023】本発明の繊維成形体は、前記の繊維Cを2
0〜60重量%とするのが好ましく、さらに繊維Aおよ
び繊維Bの合計を80〜40重量%とするのが好まし
い。繊維Cが20重量%未満であると、繊維C相互間お
よび繊維Cとその他の繊維Aおよび繊維Bとの熱接着点
が少なくなって形態安定性が悪くなることがあり、60
重量%を越えると、繊維成形体のソフト感が低下し、触
感が粗硬になることがある。
0〜60重量%とするのが好ましく、さらに繊維Aおよ
び繊維Bの合計を80〜40重量%とするのが好まし
い。繊維Cが20重量%未満であると、繊維C相互間お
よび繊維Cとその他の繊維Aおよび繊維Bとの熱接着点
が少なくなって形態安定性が悪くなることがあり、60
重量%を越えると、繊維成形体のソフト感が低下し、触
感が粗硬になることがある。
【0024】繊維成形体を構成する繊維に前記シリコン
系樹脂を付与した繊維Aが含まれるとベッドマット使用
時の圧縮弾性や圧縮回復性を高める効果も期待できる。
系樹脂を付与した繊維Aが含まれるとベッドマット使用
時の圧縮弾性や圧縮回復性を高める効果も期待できる。
【0025】本発明のもう一つの目的は、繊維成形体が
2種以上の繊維で構成された繊維成形体であって、後述
する特性評価法で撓み量が5〜20cmであることが望
ましい。5cm未満では屈曲性不良で繊維成形体を例え
ばベッドマット中材として使用した場合、ベッドの変形
に追従し難いためマットが浮いたり皺が入る等の外観や
機能を損なうことがあり、20cmを越えると洗濯等で
ベッドマットを移動させる際の取扱い性が悪くなること
がある。
2種以上の繊維で構成された繊維成形体であって、後述
する特性評価法で撓み量が5〜20cmであることが望
ましい。5cm未満では屈曲性不良で繊維成形体を例え
ばベッドマット中材として使用した場合、ベッドの変形
に追従し難いためマットが浮いたり皺が入る等の外観や
機能を損なうことがあり、20cmを越えると洗濯等で
ベッドマットを移動させる際の取扱い性が悪くなること
がある。
【0026】図1は、本発明の繊維成形体の繊維配列の
一例をモデル的に示す概略斜視図である。撓み量が5〜
20cmの範囲の繊維成形体とするためには、例えば繊
維成形体の構成繊維が繊維成形体のある断面方向の断面
(bdef)内に対してのみ繊維軸方向を略平行に配列
して、該断面(bdef)内でランダムな方向に配列さ
せることによって得ることができる。この様な繊維成形
体は、例えばベッドマット中材として使用する場合の厚
み方向、すなわち圧縮作用を受ける方向に対して略平行
に配列した繊維が多くなるように裁断、成形して使用す
ると、図1のab線をベッドマット中材の長尺方向とす
れば、就寝位から座位にベッドを変化させた時にベッド
マットも同様な変形をする、つまり屈曲性の良好な繊維
成形体が得られるのである。
一例をモデル的に示す概略斜視図である。撓み量が5〜
20cmの範囲の繊維成形体とするためには、例えば繊
維成形体の構成繊維が繊維成形体のある断面方向の断面
(bdef)内に対してのみ繊維軸方向を略平行に配列
して、該断面(bdef)内でランダムな方向に配列さ
せることによって得ることができる。この様な繊維成形
体は、例えばベッドマット中材として使用する場合の厚
み方向、すなわち圧縮作用を受ける方向に対して略平行
に配列した繊維が多くなるように裁断、成形して使用す
ると、図1のab線をベッドマット中材の長尺方向とす
れば、就寝位から座位にベッドを変化させた時にベッド
マットも同様な変形をする、つまり屈曲性の良好な繊維
成形体が得られるのである。
【0027】さらに、構成繊維が、繊維成形体の厚み方
向の断面(bdef)内に対し繊維軸方向を略平行に配
列し、かつ繊維成形体の厚み方向の断面(bdef)内
でランダムな方向に配列するようにすることにより、屈
曲性が良好であるにもかかわらず洗濯や使用による耐久
性が高く、透湿性や透水性が高くて、使用快適感の高い
繊維成形体が得られ、圧縮作用を受ける方向に対して平
行に配列した繊維が多くなることになり、圧縮回復性や
反発力を高める構造となる。
向の断面(bdef)内に対し繊維軸方向を略平行に配
列し、かつ繊維成形体の厚み方向の断面(bdef)内
でランダムな方向に配列するようにすることにより、屈
曲性が良好であるにもかかわらず洗濯や使用による耐久
性が高く、透湿性や透水性が高くて、使用快適感の高い
繊維成形体が得られ、圧縮作用を受ける方向に対して平
行に配列した繊維が多くなることになり、圧縮回復性や
反発力を高める構造となる。
【0028】ここで、厚み方向の断面、例えば図1のa
e線に沿った角度の面等多数あるが、繊維が略平行に配
列した厚み方向の断面(bdef)はbe線に沿った角
度の面のみで、この角度の面に繊維が略平行に配列して
いるため、繊維成形体を引張ったり、歪曲させると他の
角度の面に比べて比較的剥離しやすい角度の面のことを
いう。
e線に沿った角度の面等多数あるが、繊維が略平行に配
列した厚み方向の断面(bdef)はbe線に沿った角
度の面のみで、この角度の面に繊維が略平行に配列して
いるため、繊維成形体を引張ったり、歪曲させると他の
角度の面に比べて比較的剥離しやすい角度の面のことを
いう。
【0029】繊維成形体の屈曲性を高める繊維成形体構
造としては前記の繊維配列を持つものが好ましいが、そ
の他にも使用繊維を混綿、開繊し、カードでさらに混
綿、開繊してウエッブ状とし、製綿成形機で積層ウエッ
ブとした後、該ウエッブを波状に折り畳んで、波の波高
方向がベッドマットの使用用途の厚みになるようにして
使用繊維内の低融点繊維で固定することによっても得ら
れる。
造としては前記の繊維配列を持つものが好ましいが、そ
の他にも使用繊維を混綿、開繊し、カードでさらに混
綿、開繊してウエッブ状とし、製綿成形機で積層ウエッ
ブとした後、該ウエッブを波状に折り畳んで、波の波高
方向がベッドマットの使用用途の厚みになるようにして
使用繊維内の低融点繊維で固定することによっても得ら
れる。
【0030】次に、本発明の繊維成形体の防虫性につい
て説明する。防虫性は、例えば繊維にピレスロイド系化
合物を付与したものが好ましい。そのピレスロイド系化
合物とは、フェノトリン(d−シス菊酸の3−フェノキ
シベンジルエステルとの2:8混合物)、合成ピレトリ
ン、アレクトリン、フラルトリン、バルトリン、ジメト
リン、および天然ピレトリンなどを用いることができ
る。これらのピレスロイド系化合物の中でも、150℃
以上の高温処理を施しても揮発性が低く、また、後述す
るアミノシリコンとの相溶性が良好であり、ダニ忌避効
果、ダニ増殖抑制効果の洗濯による低下が低く、安全性
に優れるなどの観点から、次に記載の化学式に示すフェ
ノトリンが好ましい。
て説明する。防虫性は、例えば繊維にピレスロイド系化
合物を付与したものが好ましい。そのピレスロイド系化
合物とは、フェノトリン(d−シス菊酸の3−フェノキ
シベンジルエステルとの2:8混合物)、合成ピレトリ
ン、アレクトリン、フラルトリン、バルトリン、ジメト
リン、および天然ピレトリンなどを用いることができ
る。これらのピレスロイド系化合物の中でも、150℃
以上の高温処理を施しても揮発性が低く、また、後述す
るアミノシリコンとの相溶性が良好であり、ダニ忌避効
果、ダニ増殖抑制効果の洗濯による低下が低く、安全性
に優れるなどの観点から、次に記載の化学式に示すフェ
ノトリンが好ましい。
【0031】
【化2】 なお、本発明において、ピレスロイド系化合物の共力剤
として、一般に知られているピペロニルブトキサイド、
ピペロニルサイクロネン、プロピルアイソーム、スルホ
キサイド(イソサフロールのオクチルスルホキシド)、
サフロキサン、トロピタル、セゾキサン、サイネピリン
類などを併用することにより、防ダニ効果をより高める
ことが可能であり好ましい。
として、一般に知られているピペロニルブトキサイド、
ピペロニルサイクロネン、プロピルアイソーム、スルホ
キサイド(イソサフロールのオクチルスルホキシド)、
サフロキサン、トロピタル、セゾキサン、サイネピリン
類などを併用することにより、防ダニ効果をより高める
ことが可能であり好ましい。
【0032】本発明で使用する防虫繊維B中のピレスロ
イド系化合物付着量は、0.01重量%以上1重量%以
下が好ましく、0.02〜0.5重量%がより好まし
い。繊維中の付着量が0.01重量%未満の場合は、良
好なダニ忌避効果やダニ増殖抑制効果が得られないこと
がある。一方、1重量%を越えると、コスト高となる可
能性がある。
イド系化合物付着量は、0.01重量%以上1重量%以
下が好ましく、0.02〜0.5重量%がより好まし
い。繊維中の付着量が0.01重量%未満の場合は、良
好なダニ忌避効果やダニ増殖抑制効果が得られないこと
がある。一方、1重量%を越えると、コスト高となる可
能性がある。
【0033】次に、本発明に用いるアミノシリコンと
は、シリコンポリマーの分子中にアミノ基を有するもの
のことをいい、アミノ基以外にエポキシ基などの他の置
換基を有しているものも使用できる。
は、シリコンポリマーの分子中にアミノ基を有するもの
のことをいい、アミノ基以外にエポキシ基などの他の置
換基を有しているものも使用できる。
【0034】なお、アミノシリコンのアミノ当量は4.
5×102〜6.5×103グラム当量/モルであるのが
好ましい。アミノ当量が4.5×102グラム当量/モ
ル未満の場合には、ピレスロイド系化合物ならびに防錆
剤との相溶性が良く、洗濯耐久性は良好であるが、ダニ
忌避効果が低くなることがある。これはシリコンポリマ
ーによって強固にピレスロイド系化合物が被覆されるた
めと考えられる。一方、アミノ当量が6.5×103グ
ラム当量/モルを越える場合は、初期のダニ忌避効果は
優れているが、ドライクリーニング等の洗濯により忌避
性能が低下することがある。
5×102〜6.5×103グラム当量/モルであるのが
好ましい。アミノ当量が4.5×102グラム当量/モ
ル未満の場合には、ピレスロイド系化合物ならびに防錆
剤との相溶性が良く、洗濯耐久性は良好であるが、ダニ
忌避効果が低くなることがある。これはシリコンポリマ
ーによって強固にピレスロイド系化合物が被覆されるた
めと考えられる。一方、アミノ当量が6.5×103グ
ラム当量/モルを越える場合は、初期のダニ忌避効果は
優れているが、ドライクリーニング等の洗濯により忌避
性能が低下することがある。
【0035】本発明では防虫繊維Bを使用して繊維成形
体を製造する際、混綿機や開繊機、梳綿機、成形機等の
機械を錆させることがあり、防錆剤を繊維に付与するこ
とが好ましい。本発明において防錆剤としては、前記一
般式で示されるアミノ系の化合物を用いることができ
る。かかる構造のアミノ系化合物以外の防錆剤では、本
発明において用いるピレスロイド系化合物のダニ忌避効
果、ダニ増殖抑制効果が阻害されることがある。かかる
アミノ系化合物の具体例としては、次の化合物が使用で
きる。
体を製造する際、混綿機や開繊機、梳綿機、成形機等の
機械を錆させることがあり、防錆剤を繊維に付与するこ
とが好ましい。本発明において防錆剤としては、前記一
般式で示されるアミノ系の化合物を用いることができ
る。かかる構造のアミノ系化合物以外の防錆剤では、本
発明において用いるピレスロイド系化合物のダニ忌避効
果、ダニ増殖抑制効果が阻害されることがある。かかる
アミノ系化合物の具体例としては、次の化合物が使用で
きる。
【0036】
【化3】 (ここで、XはNaまたはKなどのアルカリ金属を示
す。)
す。)
【化4】 (ここで、R1はC4〜18のアルキル基、R2はC2〜4の
アルキレン基、XはNaまたはKなどのアルカリ金属を
示す。) なお、かかる一般式で示される防錆剤に、さらにオクチ
ルホスフェートカリ塩などのアルキルホスフェート系化
合物や、亜硫酸ナトリウム等を併用すると、該一般式で
示される化合物の防錆効果はさらに向上するので好まし
い。
アルキレン基、XはNaまたはKなどのアルカリ金属を
示す。) なお、かかる一般式で示される防錆剤に、さらにオクチ
ルホスフェートカリ塩などのアルキルホスフェート系化
合物や、亜硫酸ナトリウム等を併用すると、該一般式で
示される化合物の防錆効果はさらに向上するので好まし
い。
【0037】本発明において、ピレスロイド系化合物に
対するアミノシリコンの重量比は1:1〜1:20が好
ましい。ピレスロイド系化合物に対するアミノシリコン
の重量比が1:1に満たないと、防ダニ性の洗濯耐久性
が著しく低下することがある。一方、重量比が1:20
を越えると、防虫効果が低く、本発明の目的を達成し得
なくなることがある。これは、ピレスロイド系化合物が
アミノシリコン被膜で覆われてしまい、ピレスロイド系
化合物が表面に現れにくくなるためと思われる。
対するアミノシリコンの重量比は1:1〜1:20が好
ましい。ピレスロイド系化合物に対するアミノシリコン
の重量比が1:1に満たないと、防ダニ性の洗濯耐久性
が著しく低下することがある。一方、重量比が1:20
を越えると、防虫効果が低く、本発明の目的を達成し得
なくなることがある。これは、ピレスロイド系化合物が
アミノシリコン被膜で覆われてしまい、ピレスロイド系
化合物が表面に現れにくくなるためと思われる。
【0038】本発明において、ピレスロイド系化合物に
対する防錆剤の重量比は1:0.5〜1:10が好まし
い。ピレスロイド系化合物に対する防錆剤の重量比が
1:0.5に満たないと、防錆効果が低く、一方、重量
比が1:10を越えると、防虫効果が低下するととも
に、防虫効果の洗濯耐久性が低下することがある。これ
は、一般に防錆剤の無機性が強いため、アミノシリコン
の造膜性に悪影響を及ぼしたり、繊維との親和性が低下
することによるものと考えられる。
対する防錆剤の重量比は1:0.5〜1:10が好まし
い。ピレスロイド系化合物に対する防錆剤の重量比が
1:0.5に満たないと、防錆効果が低く、一方、重量
比が1:10を越えると、防虫効果が低下するととも
に、防虫効果の洗濯耐久性が低下することがある。これ
は、一般に防錆剤の無機性が強いため、アミノシリコン
の造膜性に悪影響を及ぼしたり、繊維との親和性が低下
することによるものと考えられる。
【0039】本発明で使用する防虫繊維Bの製造方法と
しては、例えば、前記したピレスロイド系化合物、アミ
ノシリコンおよび防錆剤を非イオン系界面活性剤もしく
はアニオン系界面活性剤またはこれらの併用物で乳化分
散した水エマルジョン組成物とし、繊維に対し目標付与
量になるように混合したものをスプレー方式、浸漬・遠
心脱水方式で付与した後、必要に応じ80〜120℃で
予備乾燥後、150〜200℃で熱処理することによっ
て製造することができる。
しては、例えば、前記したピレスロイド系化合物、アミ
ノシリコンおよび防錆剤を非イオン系界面活性剤もしく
はアニオン系界面活性剤またはこれらの併用物で乳化分
散した水エマルジョン組成物とし、繊維に対し目標付与
量になるように混合したものをスプレー方式、浸漬・遠
心脱水方式で付与した後、必要に応じ80〜120℃で
予備乾燥後、150〜200℃で熱処理することによっ
て製造することができる。
【0040】防虫繊維Bやシリコン樹脂を付与した繊維
Aには必要に応じて酸化チタン、カーボンブラック等の
顔料のほか抗酸化剤、着色防止剤、耐光剤、帯電防止剤
なども本来の機能を喪失しないかぎり混合などにより添
加することができる。
Aには必要に応じて酸化チタン、カーボンブラック等の
顔料のほか抗酸化剤、着色防止剤、耐光剤、帯電防止剤
なども本来の機能を喪失しないかぎり混合などにより添
加することができる。
【0041】本発明の繊維成形体に使用する繊維Aや繊
維Bの断面形状は丸形断面以外に、多角、多葉、楕円な
どの異形断面やそれらの中空断面でもよい。中空断面は
繊維成形体の嵩高性を向上させるためより好ましい例で
ある。
維Bの断面形状は丸形断面以外に、多角、多葉、楕円な
どの異形断面やそれらの中空断面でもよい。中空断面は
繊維成形体の嵩高性を向上させるためより好ましい例で
ある。
【0042】繊維Aや繊維Bとしては、繊度が0.5〜
30デニール、繊維長が10〜100mmの短繊維が好
ましく用いられる。0.5デニールより細いと、繊維の
嵩が低くなったり、繊維成形体の密度のわりに圧縮に対
する抵抗が低くなって、かつ圧縮回復性も低下すること
がある。また、30デニールより太くなると、触感が粗
硬になることがある。また、繊維長が10mmより短い
と、繊維間の絡合性が悪くなり、繊維成形体を薄くした
場合に形状を保持し難くなることがあり、100mmよ
り長いと、開繊、混綿性が悪くなって、均一な密度の繊
維成形体を得難くなることがある。
30デニール、繊維長が10〜100mmの短繊維が好
ましく用いられる。0.5デニールより細いと、繊維の
嵩が低くなったり、繊維成形体の密度のわりに圧縮に対
する抵抗が低くなって、かつ圧縮回復性も低下すること
がある。また、30デニールより太くなると、触感が粗
硬になることがある。また、繊維長が10mmより短い
と、繊維間の絡合性が悪くなり、繊維成形体を薄くした
場合に形状を保持し難くなることがあり、100mmよ
り長いと、開繊、混綿性が悪くなって、均一な密度の繊
維成形体を得難くなることがある。
【0043】繊維Aや繊維Bの捲縮は、繊維成形体の用
途によって適宜選択すればよく、嵩高性、ソフト感、圧
縮に対する回復性をよくするためには、捲縮数が3山/
25mm以上、捲縮度が5%以上であるのが好ましく、
捲縮数が5〜10山/25mm、捲縮度が15〜30%
であることがより好ましい。
途によって適宜選択すればよく、嵩高性、ソフト感、圧
縮に対する回復性をよくするためには、捲縮数が3山/
25mm以上、捲縮度が5%以上であるのが好ましく、
捲縮数が5〜10山/25mm、捲縮度が15〜30%
であることがより好ましい。
【0044】次に、本発明の繊維成形体の製造方法につ
いて説明する。
いて説明する。
【0045】図2は、本発明の繊維成形体製造に用いら
れる装置の金型をモデル的に示す概略縦断面図である。
れる装置の金型をモデル的に示す概略縦断面図である。
【0046】前記繊維Aと繊維Bおよび繊維Cとを、通
常の紡績工程で使用する給綿機、混綿機、開繊機によっ
て、十分に混綿、開繊し、目的に応じた形状の通気性型
枠に送綿ファンによる空気流などの気体と共に吹き込ん
で充填する。
常の紡績工程で使用する給綿機、混綿機、開繊機によっ
て、十分に混綿、開繊し、目的に応じた形状の通気性型
枠に送綿ファンによる空気流などの気体と共に吹き込ん
で充填する。
【0047】吹き込んで充填するためには、型枠が適度
の通気性を有するのが好ましい。例えば、JIS L
1079−1966フラジール型通気性試験機により測
定した際においては、通気性は5〜200cc/cm2
・secの範囲にあるのが好ましい。
の通気性を有するのが好ましい。例えば、JIS L
1079−1966フラジール型通気性試験機により測
定した際においては、通気性は5〜200cc/cm2
・secの範囲にあるのが好ましい。
【0048】このような型枠としては、例えば、図2に
示すパンチング金属板を用いた金型1、2を用いること
ができる。通気性型枠内に吹込み口3から吹込まれた繊
維混合物4は、タテ、ヨコ、厚み方向にランダムに配列
した状態となる。
示すパンチング金属板を用いた金型1、2を用いること
ができる。通気性型枠内に吹込み口3から吹込まれた繊
維混合物4は、タテ、ヨコ、厚み方向にランダムに配列
した状態となる。
【0049】次に、充填した繊維混合物を圧縮して、適
当な密度にする。密度は、0.025〜0.1g/cm
3であるのが好ましい。密度が0.025g/cm3未満
では、繊維成形体がソフトすぎて形態安定性が悪くなっ
て、希望の形状に裁断、成形し難くなることがある。
0.1g/cm3を越えると、繊維成形体のソフト感が
低下することがある。また、前記圧縮処理は本発明の繊
維成形体の繊維軸方向を使用する繊維成形体の厚み方向
の断面(bdef)に対し略平行に配列させて、狙いの
屈曲性を高める作用もある。
当な密度にする。密度は、0.025〜0.1g/cm
3であるのが好ましい。密度が0.025g/cm3未満
では、繊維成形体がソフトすぎて形態安定性が悪くなっ
て、希望の形状に裁断、成形し難くなることがある。
0.1g/cm3を越えると、繊維成形体のソフト感が
低下することがある。また、前記圧縮処理は本発明の繊
維成形体の繊維軸方向を使用する繊維成形体の厚み方向
の断面(bdef)に対し略平行に配列させて、狙いの
屈曲性を高める作用もある。
【0050】圧縮した充填物を熱処理して、繊維C相互
間および繊維Cと繊維Aや繊維Bとの接触点の一部を接
着して形態を固定するのが好ましい。熱処理の温度は繊
維CのR1が溶融接着する温度であればよく、一般的に
は、80〜200℃であるのが好ましい。
間および繊維Cと繊維Aや繊維Bとの接触点の一部を接
着して形態を固定するのが好ましい。熱処理の温度は繊
維CのR1が溶融接着する温度であればよく、一般的に
は、80〜200℃であるのが好ましい。
【0051】さらに、本発明は繊維Cの熱可塑性重合体
R1の融点未満の温度下で、前記吹き込み充填後の圧縮
方向に対し垂直な2方向の内2方向または2方向の内1
方向に5〜80%の範囲で1回以上仕上げ2次圧縮処理
して本発明の繊維成形体とすることも望ましい。本発明
の繊維成形体は、屈曲性、圧縮弾力性、透湿性、透水性
の優れたものとするため使用される用途、例えばベッド
マットなどの就寝位や着座位で圧縮作用を受ける方向の
面に構成繊維の多くの繊維軸方向を略平行に配列するの
が好ましい。そのためには、前記繊維成形体製造時の2
次圧縮処理方向を、例えば着座位や就寝位で圧縮作用を
受ける方向、つまりその用途の厚み方向とするのが好ま
しい。この場合、2次圧縮処理によって複合繊維CのR
1で溶融接着した不必要な接着点をあらかじめ除去し、
繊維成型体使用時のソフト感や圧縮回復性を良好にする
作用がある。
R1の融点未満の温度下で、前記吹き込み充填後の圧縮
方向に対し垂直な2方向の内2方向または2方向の内1
方向に5〜80%の範囲で1回以上仕上げ2次圧縮処理
して本発明の繊維成形体とすることも望ましい。本発明
の繊維成形体は、屈曲性、圧縮弾力性、透湿性、透水性
の優れたものとするため使用される用途、例えばベッド
マットなどの就寝位や着座位で圧縮作用を受ける方向の
面に構成繊維の多くの繊維軸方向を略平行に配列するの
が好ましい。そのためには、前記繊維成形体製造時の2
次圧縮処理方向を、例えば着座位や就寝位で圧縮作用を
受ける方向、つまりその用途の厚み方向とするのが好ま
しい。この場合、2次圧縮処理によって複合繊維CのR
1で溶融接着した不必要な接着点をあらかじめ除去し、
繊維成型体使用時のソフト感や圧縮回復性を良好にする
作用がある。
【0052】
【実施例】次に本発明を実施例および比較例を用いてさ
らに具体的に説明する。本発明に記述した諸特性の測定
法は次の通りである。
らに具体的に説明する。本発明に記述した諸特性の測定
法は次の通りである。
【0053】(1)含水率 厚み7cm、幅80cm、長さ50cmの長方形試験片
を2個準備し、まず自然状態(20℃×65%RH)で
24時間放置後の重量(W0)を測定した。その後水槽
内に試験片の全体がつかるように浸漬し、自然状態で3
0分間浸漬し、その後、幅方向が垂直方向になるように
して取り出した状態で3分間後の重量(W)を測定し、
次式で含水率求めて2回の平均で表わした。
を2個準備し、まず自然状態(20℃×65%RH)で
24時間放置後の重量(W0)を測定した。その後水槽
内に試験片の全体がつかるように浸漬し、自然状態で3
0分間浸漬し、その後、幅方向が垂直方向になるように
して取り出した状態で3分間後の重量(W)を測定し、
次式で含水率求めて2回の平均で表わした。
【0054】 含水率(%)=[(W−W0)/W0]×100 (2)撓み量 繊維成形体の構成繊維が略平行に配列した断面に垂直な
方向を長さ方向とし、厚み5cm、幅10cm、長さ5
0cmの長方形試験片を3個準備し、水平な台上にの
せ、試験片をすべらせて台の端から長さ30cmだした
状態で1分間放置後、台の上面と試験片の先端の下面の
高さの差(撓み量mm)をスケールで読みとり、3回の
平均値で表わした。
方向を長さ方向とし、厚み5cm、幅10cm、長さ5
0cmの長方形試験片を3個準備し、水平な台上にの
せ、試験片をすべらせて台の端から長さ30cmだした
状態で1分間放置後、台の上面と試験片の先端の下面の
高さの差(撓み量mm)をスケールで読みとり、3回の
平均値で表わした。
【0055】(3)防虫性(ダニ忌避率) 直径200mm、高さ30mmのシャーレにダニ繁殖中
の粉末飼料(日本クレア(株)CF−2)を出来るだけ
均一に拡げ、この上に1gの繊維成型体を開繊して8×
8cmのほぼ正方形に拡げ、これとは別に防虫加工され
ていない通常のポリエステルの綿1gを前記と同様に8
×8cmのほぼ正方形に拡げ、それぞれ左右対称に1枚
ずつ置いた。この綿上の中央の高さ1.4cmのところ
に、ダニの全く入っていない粉末飼料(水分15%)1
gを入れた直径2.8cmの容器を置き、室温25±2
℃、湿度70〜80%RHの範囲に調節したふ卵器に入
れ40時間放置した後、容器の中の飼料中に侵入したダ
ニ数を食塩水浮遊法で数え、次式でダニ忌避率を求め
た。
の粉末飼料(日本クレア(株)CF−2)を出来るだけ
均一に拡げ、この上に1gの繊維成型体を開繊して8×
8cmのほぼ正方形に拡げ、これとは別に防虫加工され
ていない通常のポリエステルの綿1gを前記と同様に8
×8cmのほぼ正方形に拡げ、それぞれ左右対称に1枚
ずつ置いた。この綿上の中央の高さ1.4cmのところ
に、ダニの全く入っていない粉末飼料(水分15%)1
gを入れた直径2.8cmの容器を置き、室温25±2
℃、湿度70〜80%RHの範囲に調節したふ卵器に入
れ40時間放置した後、容器の中の飼料中に侵入したダ
ニ数を食塩水浮遊法で数え、次式でダニ忌避率を求め
た。
【0056】 ダニ忌避率(%)={(A−B)/A}×100 ここで、Aは通常のポリエステルの綿のダニ数、Bは繊
維成形体の開繊綿のダニ数。洗濯後のダニ忌避率は市販
の全自動洗濯機で、市販の中性洗剤0.2%水溶液49
リットル中に詰め物体を入れて12分間普通水流で洗濯
した後、すすぎ2分×2回、6分間脱水、乾燥後の値で
ある。
維成形体の開繊綿のダニ数。洗濯後のダニ忌避率は市販
の全自動洗濯機で、市販の中性洗剤0.2%水溶液49
リットル中に詰め物体を入れて12分間普通水流で洗濯
した後、すすぎ2分×2回、6分間脱水、乾燥後の値で
ある。
【0057】(4)繊度 JIS L1015−7−51Aの方法に準じて測定し
た。
た。
【0058】(5)平均繊維長<カット長> JIS L 1015A法(ステープルダイヤグラム
法)に準じて測定した。 (6)捲縮数および捲縮度 捲縮数および捲縮度はJIS L1015−7−12−
1およびJIS L1015−7−12−2の方法に準
じて測定した。
法)に準じて測定した。 (6)捲縮数および捲縮度 捲縮数および捲縮度はJIS L1015−7−12−
1およびJIS L1015−7−12−2の方法に準
じて測定した。
【0059】(7)充填密度 試験片(タテ:20cm、ヨコ:20cm、厚さ:20
cm)を20℃×65%RHの雰囲気中に24時間放置
した後の重量(w)を測定し、次式で求めた。 密度(g/cm3)=w/8000 [実施例1〜3および比較例1〜2]繊維成形体の繊維
Aとして、通常のポリエステルチップ(融点255℃)
を用い、紡糸口金直下で非対象冷却しながら紡糸し、延
伸、機械捲縮を付与した後、市販のジメチルポリシロキ
サンを主成分とするシリコン樹脂液を噴霧器で均一に付
着させ、熱処理、固着させてシリコン樹脂を付与された
繊維Aとした。得られた繊維Aはカット長30mm、繊
度約6デニール、捲縮数4.8山/25mm、捲縮度2
4.1%、中空率30%の円形中空断面構造で、シリコ
ン樹脂の付着量は繊維重量当たり(owf)約0.7%
owfであった。
cm)を20℃×65%RHの雰囲気中に24時間放置
した後の重量(w)を測定し、次式で求めた。 密度(g/cm3)=w/8000 [実施例1〜3および比較例1〜2]繊維成形体の繊維
Aとして、通常のポリエステルチップ(融点255℃)
を用い、紡糸口金直下で非対象冷却しながら紡糸し、延
伸、機械捲縮を付与した後、市販のジメチルポリシロキ
サンを主成分とするシリコン樹脂液を噴霧器で均一に付
着させ、熱処理、固着させてシリコン樹脂を付与された
繊維Aとした。得られた繊維Aはカット長30mm、繊
度約6デニール、捲縮数4.8山/25mm、捲縮度2
4.1%、中空率30%の円形中空断面構造で、シリコ
ン樹脂の付着量は繊維重量当たり(owf)約0.7%
owfであった。
【0060】次に、防虫繊維Bとして、まず融点が25
5℃の通常ポリエチレンテレフタレートのチップを、紡
糸温度280℃、引取り速度1350m/分、紡糸口金
の出口で非対称冷却した未延伸糸を紡糸した。
5℃の通常ポリエチレンテレフタレートのチップを、紡
糸温度280℃、引取り速度1350m/分、紡糸口金
の出口で非対称冷却した未延伸糸を紡糸した。
【0061】次いで、この未延伸糸を延伸浴温度80℃
で延伸し、クリンパで機械捲縮を付与した。さらにピレ
スロイド系化合物としてフェノトリンをノニルフェノー
ルのエチレンオキサイド9モル添加物で乳化し、ピレス
ロイド系化合物が0.1重量%になるように、また、バ
インダーとして、アミノ当量が3.5×103グラム当
量/モルであるアミノシリコーン(TKシリコーンAS
65、高松油脂(株)製)を固形分換算で0.5重量%
になるように、さらに防錆剤としてエチレンジアミン4
酢酸の2ナトリウム塩を固形分換算で0.15重量%に
なるように調整した水エマルジョン組成物をスプレーで
付与し、カット長30mmに切断し、175℃の熱処理
をして繊度6デニール、捲縮数4.7山/25mm、捲
縮度26.3%、中空率30%の円形中空断面構造の防
虫繊維Bを得た。この繊維Bのフェノトリン付着量は
0.15重量%、アミノシリコーン付着量は0.5重量
%、防錆剤付着量は0.15重量%であった。このステ
ープル100%の防錆性は、塩酸でメッキ、油分を落と
した鉄の針金を、前記綿の中にくるみ25℃、75%R
Hの恒温恒湿槽で72時間放置後でもほとんど錆が発生
せず良好で、ダニ忌避率は洗濯前99.5%、水洗い1
回後86.5%であった。
で延伸し、クリンパで機械捲縮を付与した。さらにピレ
スロイド系化合物としてフェノトリンをノニルフェノー
ルのエチレンオキサイド9モル添加物で乳化し、ピレス
ロイド系化合物が0.1重量%になるように、また、バ
インダーとして、アミノ当量が3.5×103グラム当
量/モルであるアミノシリコーン(TKシリコーンAS
65、高松油脂(株)製)を固形分換算で0.5重量%
になるように、さらに防錆剤としてエチレンジアミン4
酢酸の2ナトリウム塩を固形分換算で0.15重量%に
なるように調整した水エマルジョン組成物をスプレーで
付与し、カット長30mmに切断し、175℃の熱処理
をして繊度6デニール、捲縮数4.7山/25mm、捲
縮度26.3%、中空率30%の円形中空断面構造の防
虫繊維Bを得た。この繊維Bのフェノトリン付着量は
0.15重量%、アミノシリコーン付着量は0.5重量
%、防錆剤付着量は0.15重量%であった。このステ
ープル100%の防錆性は、塩酸でメッキ、油分を落と
した鉄の針金を、前記綿の中にくるみ25℃、75%R
Hの恒温恒湿槽で72時間放置後でもほとんど錆が発生
せず良好で、ダニ忌避率は洗濯前99.5%、水洗い1
回後86.5%であった。
【0062】さらに、複合繊維Cとして、R2は融点が
255℃の通常ポリエチレンテレフタレートチップを使
用し、R1はイソフタル酸40モル%共重合した融点が
110℃のポリエチレンテレフタレート系ポリエステル
を用いて、紡糸温度285℃、引取り速度1350m/
分、R1/R2で表される重量比が50/50のR2を
芯部とし、R1を鞘部とした同心円状の未延伸糸を紡糸
した。
255℃の通常ポリエチレンテレフタレートチップを使
用し、R1はイソフタル酸40モル%共重合した融点が
110℃のポリエチレンテレフタレート系ポリエステル
を用いて、紡糸温度285℃、引取り速度1350m/
分、R1/R2で表される重量比が50/50のR2を
芯部とし、R1を鞘部とした同心円状の未延伸糸を紡糸
した。
【0063】次いで、この未延伸糸を、延伸倍率3.0
倍、延伸浴温度80℃で延伸し、クリンパで機械捲縮を
付与した。さらに、70℃の熱セッターで乾燥した後、
仕上げ油剤を付与して、カット長51mmに切断して、
繊度約4デニール、表面層の融点が約110℃の複合繊
維Cを得た。
倍、延伸浴温度80℃で延伸し、クリンパで機械捲縮を
付与した。さらに、70℃の熱セッターで乾燥した後、
仕上げ油剤を付与して、カット長51mmに切断して、
繊度約4デニール、表面層の融点が約110℃の複合繊
維Cを得た。
【0064】得られた繊維A、繊維Bおよび複合繊維C
を表1の割合で混綿し、ローラカードでさらに混綿・開
繊し、繊維混合物を得た。この繊維混合物を、図1のよ
うな各面にパンチングが施された、内面の幅×長さ×深
さが100×100mm100cmの下金型1に、空気
流と共に吹き込んだ後、各面にパンチングが施された上
金型2で吹き込まれた繊維混合物4を圧縮して、深さ5
0cmの目標の密度まで圧縮し固定した。金型に圧縮固
定した繊維混合物4を、通常、紡績糸のセットに使用す
るヒートセッターを用いて、蒸熱130℃×25分間熱
セットし、複合繊維C相互間の接触点および複合繊維C
と繊維Aや繊維Bとの接触点で熱接着し、いずれも充填
密度約0.04g/cm3の繊維成形体を得た。さら
に、実施例2〜4については前記吹き込み充填後の圧縮
方向に対し垂直な2方向の内1方向に50%の圧縮率で
5回2次圧縮処理して本発明の繊維成形体とした。
を表1の割合で混綿し、ローラカードでさらに混綿・開
繊し、繊維混合物を得た。この繊維混合物を、図1のよ
うな各面にパンチングが施された、内面の幅×長さ×深
さが100×100mm100cmの下金型1に、空気
流と共に吹き込んだ後、各面にパンチングが施された上
金型2で吹き込まれた繊維混合物4を圧縮して、深さ5
0cmの目標の密度まで圧縮し固定した。金型に圧縮固
定した繊維混合物4を、通常、紡績糸のセットに使用す
るヒートセッターを用いて、蒸熱130℃×25分間熱
セットし、複合繊維C相互間の接触点および複合繊維C
と繊維Aや繊維Bとの接触点で熱接着し、いずれも充填
密度約0.04g/cm3の繊維成形体を得た。さら
に、実施例2〜4については前記吹き込み充填後の圧縮
方向に対し垂直な2方向の内1方向に50%の圧縮率で
5回2次圧縮処理して本発明の繊維成形体とした。
【0065】得られた実施例1〜3の繊維成形体はシリ
コン樹脂を付与された繊維Aを10〜30重量%、防虫
加工を施された繊維Bを60〜40重量%、複合繊維C
を30重量%含むため、含水率は348〜171%、防
虫性は洗濯前59.7〜41.9、洗濯1回後53.9
〜40.6であって、撓み量は5.5〜19.0cmの
範囲にあり、いずれも良好な速乾性、防虫性及び屈曲性
を有する繊維成形体であった。
コン樹脂を付与された繊維Aを10〜30重量%、防虫
加工を施された繊維Bを60〜40重量%、複合繊維C
を30重量%含むため、含水率は348〜171%、防
虫性は洗濯前59.7〜41.9、洗濯1回後53.9
〜40.6であって、撓み量は5.5〜19.0cmの
範囲にあり、いずれも良好な速乾性、防虫性及び屈曲性
を有する繊維成形体であった。
【0066】これに対し、比較例1〜2の繊維成形体は
防虫加工を施された繊維Bは含むがシリコン樹脂を付与
された繊維Aを含まないため、防虫性は良好なものの速
乾性や屈曲性にやや劣るものであった。
防虫加工を施された繊維Bは含むがシリコン樹脂を付与
された繊維Aを含まないため、防虫性は良好なものの速
乾性や屈曲性にやや劣るものであった。
【0067】
【表1】
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、ダニ等の害虫の増殖を
抑制または忌避する防虫性を有し、水洗いに対する速乾
性や屈曲性に優れ、通気性や透湿性が高くて快適な使用
感を有する繊維成形体を得ることができる。
抑制または忌避する防虫性を有し、水洗いに対する速乾
性や屈曲性に優れ、通気性や透湿性が高くて快適な使用
感を有する繊維成形体を得ることができる。
【図1】本発明の繊維成形体の一例をモデル的に示す斜
視図である。
視図である。
【図2】本発明の繊維成形体の製造に使用する製造装置
の一例をモデル的に示す縦断面図である。
の一例をモデル的に示す縦断面図である。
1:下金型 2:上金型 3:気体の吹込み口 4:繊維混合物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D04H 1/54 D04H 1/54 H D06M 13/10 D06M 13/10 15/643 15/643 13/10
Claims (12)
- 【請求項1】2種以上の繊維で構成された繊維成形体で
あって、構成繊維として少なくとも繊維表面にシリコン
系樹脂を付与した繊維A、防虫繊維Bおよび融点が他の
繊維より低い熱可塑性重合体R1からなる繊維Cを含
み、繊維C相互間および繊維Cと他の構成繊維との接触
点の一部が接着し、かつ本文中に記載した方法により測
定した含水率が350%以下であることを特徴とする繊
維成形体。 - 【請求項2】熱可塑性重合体R1の融点が他の繊維の融
点より20℃以上低く、かつ80〜170℃の範囲であ
ることを特徴とする請求項1に記載の繊維成形体。 - 【請求項3】繊維Cが芯鞘構造を有する複合繊維であ
り、熱可塑性重合体R1を鞘成分、R1より融点が20
℃以上高い熱可塑性重合体R2を芯成分とし、かつR1
/R2で表される重量比が20/80〜60/40の範
囲であることを特徴とする請求項1または2に記載の繊
維成形体。 - 【請求項4】繊維Cを20〜60重量%含んでいること
を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の繊維成形
体。 - 【請求項5】構成繊維が繊維成形体の一断面方向の断面
(bdef)に対してのみ繊維軸方向を略平行に配列
し、該一断面方向の断面(bdef)内でランダムな方
向に配列し、本文中に記載した方法により測定した撓み
量が5〜20cmであることを特徴とする請求項1〜4
のいずれかに記載の繊維成形体。 - 【請求項6】構成繊維の繊度が0.5〜30デニールで
あることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の
繊維成形体。 - 【請求項7】構成繊維がいずれもポリエステルであるこ
とを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の繊維成
形体。 - 【請求項8】構成繊維がいずれもナイロン6であること
を特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の繊維成形
体。 - 【請求項9】防虫繊維Bが、ピレスロイド系化合物、ア
ミノ当量が4.5×102〜6.5×103グラム当量/
モルのアミノシリコンおよび防錆剤を含む処理液で処理
されたものであり、その繊維表面の付着物中の前記ピレ
スロイド系化合物に対する前記アミノシリコンの重量比
が1:1〜1:20、前記ピレスロイド系化合物に対す
る防錆剤の重量比が1:0.5〜1:10で、前記ピレ
スロイド系化合物の付着量が0.01〜1重量%である
ことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の繊維
成形体。 - 【請求項10】防錆剤が下記一般式(I)で示される化
合物であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに
記載の繊維成形体。 【化1】 (式中、R:C2〜C4のアルキル基、Y1:C8〜C18の
アルキル基または−(CH2)n−COO基(n:1〜
3)、Y2、Y3、Y4:−(CH2)n−COO基(n:
1〜3)、X1:無、H、NaまたはK、X2、2X3、
X4:H、NaまたはKを示す。) - 【請求項11】ピレスロイド系化合物がフェノトリンで
あることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載
の繊維成形体。 - 【請求項12】本文中に記載した方法により測定したダ
ニ忌避率が40%以上であることを特徴とする請求項1
〜11のいずれかに記載の繊維成形体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9112438A JPH10121362A (ja) | 1996-05-30 | 1997-04-30 | 繊維成形体 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8-136343 | 1996-05-30 | ||
| JP13634396 | 1996-05-30 | ||
| JP9112438A JPH10121362A (ja) | 1996-05-30 | 1997-04-30 | 繊維成形体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10121362A true JPH10121362A (ja) | 1998-05-12 |
Family
ID=26451596
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9112438A Pending JPH10121362A (ja) | 1996-05-30 | 1997-04-30 | 繊維成形体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10121362A (ja) |
-
1997
- 1997-04-30 JP JP9112438A patent/JPH10121362A/ja active Pending
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