JPH10121924A - 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置 - Google Patents

内燃機関の吸排気弁駆動制御装置

Info

Publication number
JPH10121924A
JPH10121924A JP28116896A JP28116896A JPH10121924A JP H10121924 A JPH10121924 A JP H10121924A JP 28116896 A JP28116896 A JP 28116896A JP 28116896 A JP28116896 A JP 28116896A JP H10121924 A JPH10121924 A JP H10121924A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pin
pins
exhaust valve
annular disk
intake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28116896A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Nakamura
信 中村
Yoshihiko Yamada
吉彦 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Unisia Jecs Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd, Unisia Jecs Corp filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP28116896A priority Critical patent/JPH10121924A/ja
Publication of JPH10121924A publication Critical patent/JPH10121924A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピン36,37がクリアランスにより傾斜し
た状態において、平面部36a,37aと係合溝30,
33との接触部に作用する荷重を軽減し、摩耗を抑制す
る。 【解決手段】 機関と同期回転する駆動軸と円筒状カム
シャフトとが、一対のピン36,37と係合溝30,3
3との係合を介して連動しており、ピン36,37を保
持する環状ディスク29が偏心すると、カムシャフトが
不等速回転し、バルブリフト特性が変化する。各ピン3
6,37は、保持孔29b,29cに嵌合する円柱状基
部36c,37cと平面部36a,37aを有する先端
部とからなる。クリアランスにより微視的に傾斜したと
きに、ピン36,37の傾斜角は、保持孔29b,29
cと2カ所で当接することにより規制され、平面部36
a,37aと係合溝30,33のエッジとの接触点に加
わる荷重が軽減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内燃機関の運転
状態に応じて吸気弁・排気弁の開閉時期や作動角を可変
制御する吸排気弁駆動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】吸気弁・排気弁の開閉時期や作動角を可
変制御する装置は、従来から種々の形式のものが提供さ
れているが、その一つとして例えば実開昭57−198
306号公報に記載されているものがある。
【0003】これは一種のオルダム継手のような不等速
軸継手を利用したもので、機関の回転に同期して駆動さ
れる駆動軸の外周に円筒状のカムシャフトを配置し、か
つ駆動軸に対しカムシャフトを不等速回転させること
で、実際のバルブリフト特性をカムプロフィールに対し
変化させる構成となっている。詳しくは、上記カムシャ
フトは一端部にフランジ部を有し、かつこれに対向する
ように、駆動軸側にもフランジ部が設けられている。そ
して、両フランジ部の間に環状ディスクが介装されてお
り、該環状ディスクに、それぞれ180゜離れた位置で
かつ反対側へ向かって突出する一対のピンが設けられて
いる。これらのピンは、それぞれ、各フランジ部に半径
方向に形成された係合溝に係合している。上記環状ディ
スクが、駆動軸およびカムシャフトと同心位置にあれ
ば、カムシャフトは駆動軸に対し等速で回転するが、偏
心位置にある場合には、カムシャフトが不等速回転す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような形式の吸
排気弁駆動制御装置にあっては、バルブスプリング反力
をピンが受けることになり、しかも環状ディスクの偏心
時には、駆動軸の回転の度にピンが係合溝内を摺動する
ので、ピンと係合溝との間の摩耗が大きな問題となる。
特に上記従来の構成では、ピンは、実際には、環状ディ
スクの保持孔や係合溝との間のクリアランスによって僅
かに傾いた状態となるので、係合溝のエッジに線接触す
ることになり、摩耗が進行しやすい。
【0005】そこで、この発明は、回転力を伝達するピ
ンと係合溝とが局部的に強く接触することを回避して、
ピンの部分的な摩耗を抑制することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、機関の回転に
同期して回転する駆動軸と、この駆動軸の外周に相対回
転可能に嵌合し、かつ吸排気弁を駆動するカムを外周に
有する円筒状のカムシャフトと、このカムシャフトの端
部に鍔状に設けられ、かつ半径方向に沿って第1係合溝
が形成された第1フランジ部と、上記第1フランジ部に
対向するように上記駆動軸側に設けられ、かつ半径方向
に沿って第2係合溝が形成された第2フランジ部と、上
記両フランジ部の間に配設された環状ディスクと、この
環状ディスクの両側部に互いに反対方向に突設されて、
上記両フランジ部の各係合溝内に夫々係合する一対のピ
ンと、上記環状ディスクを回転自在に保持するととも
に、軸直角方向に沿って揺動可能な制御環と、上記制御
環を機関運転状態に応じて揺動させる駆動機構と、を備
えた内燃機関の吸排気弁駆動制御装置において、上記ピ
ンは、上記環状ディスクの保持孔に回転自在に嵌合した
円柱状の基部と、上記係合溝に係合する平行な平面部を
形成した先端部とからなり、かつ上記円柱状基部と上記
保持孔との間のクリアランスにより定まる該ピンの遊び
傾斜角が、上記先端部と上記係合溝との間のクリアラン
スにより定まる該ピンの遊び傾斜角よりも小さく設定さ
れていることを特徴としている。
【0007】上記構成においては、環状ディスクの中心
が駆動軸およびカムシャフトの中心と合致している同心
位置では、カムシャフトは環状ディスクおよびピンを介
して駆動軸に同期して等速で、つまり位相差なしで回転
する。この状態では、カムリフト特性に沿ってバルブリ
フト特性が得られる。
【0008】これに対し、駆動機構によって環状ディス
クが一方へ揺動した状態では、環状ディスクの中心が駆
動軸の中心から偏心するため、駆動軸とカムシャフトと
が不等速で連動するようになり、回転中に位相差を生じ
る。これにより、バルブリフト特性が変形し、バルブ作
動角も変化する。
【0009】ここで、上記ピンと係合溝とは、ピンの平
面部において面接触するので、摩耗が防止される。また
微視的に見ると、ピンは、保持孔や係合溝との間のクリ
アランスによって僅かに傾斜した状態となるが、円柱状
基部と保持孔との間のクリアランスにより定まる該ピン
の遊び傾斜角が、先端部と係合溝との間のクリアランス
により定まる該ピンの遊び傾斜角よりも小さいので、実
際の傾斜角は、円柱状基部と保持孔との間のクリアラン
スにより定まり、円柱状基部の両端の2カ所が保持孔内
周に強く当接した状態となる。これに伴い、先端部つま
り平面部と係合溝のエッジとの接触点に作用する力が弱
くなる。
【0010】また請求項2の発明では、上記ピンの上記
基部の外径を上記先端部の外径よりも僅かに大きくし、
かつ両者の境界となる段差部に面取り部を形成したこと
を特徴としている。さらに請求項3では、上記ピンの上
記基部の基端にも面取り部を形成したことを特徴として
いる。このような構成では、ピンが微視的に傾斜したと
きに、上記面取り部が保持孔内周面に接触するので、こ
の接触部における摩耗が抑制される。
【0011】
【発明の効果】この発明に係る内燃機関の吸排気弁駆動
制御装置によれば、ピンと係合溝との接触を面接触とし
て摩耗を防止することができると同時に、クリアランス
によりピンが微視的に傾斜した状態においてピンの傾斜
角が円柱状基部両端と保持孔内周と接触によって規制さ
れることになって、ピン先端部の平面部と係合溝のエッ
ジとの接触部に加わる荷重を軽減でき、この接触部の局
部的な摩耗を抑制できる。
【0012】また請求項2あるいは請求項3の構成によ
れば、円柱状基部の端部と保持孔内周面との接触部にお
いて、予め面取り部が設けられているため、その摩耗を
抑制できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る吸排気弁駆
動制御装置の一実施例を図1〜図6に基づいて説明す
る。図において、21は図外の機関クランク軸からスプ
ロケットを介して回転力が伝達される駆動軸、22は該
駆動軸21の外周に相対回転可能に嵌合し、かつ駆動軸
21の中心と同軸上に設けられた中空円筒状のカムシャ
フトである。上記駆動軸21は、機関前後方向に延設さ
れていると共に、中空状に形成されている。またカムシ
ャフト22は、各気筒毎に分割して構成されている。
【0014】上記カムシャフト22は、シリンダヘッド
上端部のカム軸受51に回転自在に支持されていると共
に、図1に示すように、外周の所定位置に、吸気弁23
(図2参照)をバルブスプリング24のばね力に抗して
バルブリフター25を介して開作動させる一対のカム2
6が一体に設けられている。また、カムシャフト22
は、上述したように複数個に分割形成されているが、そ
れぞれの一方の端部に、鍔状に広がった第1フランジ部
27が設けられている。また、この複数に分割されたカ
ムシャフト22の端部間に、それぞれスリーブ28と環
状ディスク29が配置されている。
【0015】上記第1フランジ部27は、図4にも示す
ように、中空部から半径方向に沿った細長い矩形状の第
1係合溝30が形成されていると共に、環状ディスク2
9の一方の側面に当接するフランジ面27aを有してい
る。
【0016】上記スリーブ28は、カムシャフト22の
他方の端部に隣接して配置されており、かつ駆動軸21
外周に嵌合するとともに、連結ピン31により固定され
ている。そして、このスリーブ28の小径部外周面にカ
ムシャフト22が回転自在に嵌合している。また、スリ
ーブ28の先端部には、カムシャフト22側の第1フラ
ンジ部27と対向する第2フランジ部32が形成されて
いる。この第2フランジ部32は、図5にも示すよう
に、半径方向に沿った細長い矩形状の第2係合溝33が
形成されていると共に、環状ディスク29の他方の側面
に当接するフランジ面32aを有している。上記第2係
合溝33は、カムシャフト22側フランジ部27の第1
係合溝30と180°異なる反対側に配置されている。
【0017】さらに、上記スリーブ28とカムシャフト
22端部との間には、付勢手段としてコイルスプリング
52がそれぞれ配設されており、各カムシャフト22を
環状ディスク29へ向けて付勢している。
【0018】上記環状ディスク29は、略ドーナツ板状
を呈し、駆動軸21外周面との間に十分大きな環状間隙
を保つように内径が設定されているとともに、外周面2
9aが環状のベアリングメタル34を介して制御環35
の内周面に回転自在に保持されている。また、互いに1
80°異なる直径線上の対向位置にそれぞれ保持孔29
b,29cが貫通形成されており、該保持孔29b,2
9cには、各係合溝30,33に係合する第1ピン3
6,第2ピン37がそれぞれ嵌合配置されている。
【0019】各ピン36,37は、互いにカムシャフト
軸方向へ逆向きに突出しており、円柱状をなす基部36
c,37cが保持孔29b,29c内に回転自在に嵌合
支持されていると共に、環状ディスク29表面から突出
する先端部に、上記係合溝30,33の対向する内側面
と面接触するように、2面巾状の平行な平面部36a,
37aが形成されている。また、上記ピン36,37の
基部36c,37cにおける円筒面と上記平面部36
a,37aとの間には、段部36b,37bが生じてい
るが、この段部36b,37bは、図7および図8に詳
示するように、それぞれ応力集中を避けるために、適宜
な曲率半径r,r′のR形状をなしている。そして、上
記保持孔29b,29cを貫通したピン36,37の基
端面がフランジ面28a,27aに当接している基準位
置においては、各段部36b,37bは、保持孔29
b,29c内に後退した位置にある。詳しくは、図7,
図8に示す曲率半径の中心点までの距離l,l′が0よ
り大きく設定されている。従って、この段部36b,3
7bがフランジ部27,32に圧接することはなく、ス
ラスト力は作用しない。
【0020】また図10に示すように、各ピン36,3
7は回転力を受けると微視的に傾斜するが、円柱状基部
36c,37cと上記保持孔29b,29cとの間のク
リアランスにより定まる該ピン36,37の遊び傾斜角
θ1が、上記平面部36a,37aと上記係合溝30,
33との間のクリアランスにより定まる該ピンの遊び傾
斜角(図11のθ2参照)よりも小さく設定されてい
る。従って、実際の傾斜角は、図10に示すように、θ
1に規制される。つまり、上記のような関係が得られる
ように、それぞれのクリアランスが設定されている。な
お、図10および図11は、いずれもピン36,37の
傾斜を誇張して示した説明図である。
【0021】上記制御環35は、略円環状をなすととも
に、図2に示すように、外周の一部にボス部35aを有
し、該ボス部35aを貫通した揺動軸38を支点とし
て、駆動軸21の軸方向と直交する面に沿って上下に揺
動自在に構成されている。またボス部35aと反対側の
外周面にレバー部35bが半径方向に沿って突設されて
おり、該レバー部35bを介して駆動機構39により揺
動位置が制御されるようになっている。
【0022】上記駆動機構39は、図2及び図6に示す
ように、シリンダヘッドの所定部位に互いに対向して形
成された第1,第2シリンダ40,41と、各シリンダ
40,41内に出没自在に嵌合した油圧ピストン42及
びリテーナ43と、上記第1シリンダ40内に画成され
る油圧室40aに油圧を給排して油圧ピストン42を進
退させる油圧回路44とを備えている。上記油圧ピスト
ン42及びリテーナ43は、互いに対向し、かつ両者の
先端の間で、上記レバー部35bの円弧状先端部を上下
方向から挾持するようになっている。
【0023】上記第2シリンダ41内に設けられたリテ
ーナ43は、略有底円筒状に形成され、第2シリンダ4
1内に配設されたコイルスプリング45のばね力で突出
方向に付勢されている。また、このリテーナ43は、ス
トッパ部41bにより後退位置が規制されるようになっ
ており、このストッパ部41bに当接した最大後退位置
つまり油圧ピストン42の最大突出位置において、環状
ディスク29の回転中心Yと駆動軸21の中心Xとが同
心状態となるように設定されている。尚、図2の符号4
1cはエア抜き孔を示す。
【0024】上記油圧回路44は、一端部が機関のオイ
ルパン46内に、他端部が油圧室40aにそれぞれ連通
した油通路47と、該油通路47のオイルパン46側に
設けられたオイルポンプ48と、該オイルポンプ48の
下流側に設けられた3ポート2位置型の電磁切換弁49
とから主として構成されている。尚、この油圧回路44
は、一般に機関潤滑系統を利用して構成され、オイルポ
ンプ48等を機関潤滑系統と共用したものとなる。上記
電磁切換弁49は、機関回転数や吸入空気量等の運転条
件信号に基づいてコントローラ50により切換制御され
る。
【0025】次に、上記のように構成された実施例の作
用について説明する。
【0026】先ず、機関の所定の運転条件、例えば高速
領域においては、コントローラ50から電磁切換弁49
にON信号が出力される。これにより、オイルポンプ4
8から油通路47に圧送された作動油はそのまま油圧室
40aに供給される。従って、該油圧室40aの内圧上
昇に伴い油圧ピストン42が図2,図6の実線で示すよ
うにコイルスプリング45のばね力に抗してレバー部3
5bを限界位置まで押し下げるので、制御環35つまり
環状ディスク29の回転中心Yと駆動軸21およびカム
シャフト22の中心Xとが合致する。この場合は、駆動
軸21,環状ディスク29およびカムシャフト22の3
者が、ピン36,37を介して等速で同期回転する。こ
の結果、図9の(A)の実線に示すようなバルブリフト
特性が得られる。
【0027】これに対し、例えば機関の低速領域におい
ては、コントローラ50から電磁切換弁49にOFF信
号が出力される。これにより、油通路47の上流側を遮
断すると共に、油通路47の下流側とドレン通路51と
が連通される。このため、油圧室40a内の油圧が解放
され、油圧ピストン42がバルブスプリング24及びコ
イルスプリング45のばね力で後退する。従って、制御
環35は、図2,図6の一点鎖線で示すようにリテーナ
43により押し上げられる形となり、揺動軸38を支点
として上方へ揺動して、環状ディスク29の中心Yが駆
動軸21およびカムシャフト22の中心Xから偏心す
る。この状態では、一種の不等速軸継手と同様に、駆動
軸21の回転に対し環状ディスク29の角速度が変化す
る不等速回転になる。
【0028】これにより、図9の(B)に一点鎖線で示
すように、駆動軸21とカムシャフト22との間で比較
的大きな位相差が与えられる。また、回転位相差の最
大,最小点の途中に同位相点(P点)が存在する。尚、
図9(B)の特性図では、カムシャフト22が相対的に
進む方向の位相差を正に、相対的に遅れる方向の位相差
を負にしてある。そして、カムシャフト22が相対的に
遅れ側となる領域(P1点以前の領域およびP2〜P3
の領域)に位置する吸気弁23の開弁時期は、上記位相
差に伴って遅れることになる。逆に、カムシャフト22
が相対的に進み側となる領域(P1〜P2の領域)に位
置する吸気弁23の閉弁時期は、位相差に伴って進むこ
とになる。従って、図9の(A)に一点鎖線で示すよう
なバルブリフト特性が得られ、その作動角は小さくな
る。
【0029】なお、電磁切換弁49のON−OFFデユ
ーティ比を可変制御することにより上記偏心量を連続的
に可変制御することが可能である。
【0030】ここで上記実施例においては、上述したよ
うな運転中に、カムシャフト22一端の第1フランジ部
27のフランジ面27aが環状ディスク29の一方の側
面に当接し、これによってカムシャフト22の軸方向の
位置規制がなされている。特に、この実施例では、カム
シャフト22は、コイルスプリング52によって環状デ
ィスク29へ向けて付勢されており、常にフランジ面2
7aが環状ディスク29の側面に圧接する。また、環状
ディスク29の他方の側面は、第2フランジ部32のフ
ランジ面32aに当接し、これによって環状ディスク2
9の軸方向の位置が規制されている。従って、コイルス
プリング52の付勢力によって、カムシャフト22と環
状ディスク29と駆動軸21(スリーブ28)との3者
が互いに軸方向に精度よく位置決めされる。また、ピン
36,37と係合溝30,33とは平面部36a,37
aにおいて面接触し、かつピン36,37の段部36
b,37bには軸方向の力が作用しないので、経時的な
摩耗や応力集中を防止できる。
【0031】一方、図10に示すように、ピン36,3
7が回転力により微視的に傾斜した状態を考えると、ピ
ン36,37の円柱状基部36c,37cが両端の2カ
所(a点およびb点)で保持孔29b,29c内周面に
当接し、かつ平面部36a,37aの基部36c,37
c寄りの点(c点)で係合溝30,33のエッジに当接
する。従って、係合溝30,33とピン36,37との
間で伝達される力をFとすると、摩耗の上で最も問題と
なるc点に加わる荷重は、これに等しい大きさのものと
なる。
【0032】図11は、比較例として、逆に、平面部3
6a,37aと係合溝30,33との間のクリアランス
により定まるピン36,37の遊び傾斜角θ2が、円柱
状基部36c,37cと保持孔29b,29cとの間の
クリアランスにより定まる該ピン36,37の遊び傾斜
角θ1よりも小さく設定されている場合を示しており、
この場合、実際の傾斜角は、θ2に規制される。そし
て、図示するように、ピン36,37の円柱状基部36
c,37cはa点のみで保持孔29b,29c内周面に
当接し、かつ平面部36a,37aでは、c点およびd
点の2カ所で係合溝30,33のエッジに当接する。こ
の場合には、係合溝30,33とピン36,37との間
で伝達される力をFとすると、d点からc点までの距離
L1およびd点からa点までの距離L2に基づき、摩耗
の上で最も問題となるc点に加わる荷重は、(L2/L
1)×Fとなり、伝達力Fよりも大きなものとなる。な
お、d点では、逆方向に、〔(L2−L1)/L1〕×
Fの荷重が作用する。従って、c点における荷重が大き
く、摩耗が促進されてしまう。
【0033】このように、本発明では、ピン36,37
のクリアランスによる傾斜を保持孔29b,29c側で
規制することにより、係合溝30,33内を往復摺動す
る平面部36a,37aと係合溝30,33のエッジと
の接触部つまりc点での荷重を軽減でき、かつd点での
荷重を0とできるため、その摩耗を抑制できる。
【0034】また図12は、本発明の請求項2および請
求項3に対応する実施例を示している。この実施例にお
いては、ピン36,37の基部36c,37cの外径
が、上記平面部36a,37aを有する先端部の外径よ
りも僅かに大きくなっており、かつ両者の境界となる段
差部および基部36c,37cの基端に、それぞれ面取
り部36d,36e,37d,37eが形成されてい
る。なお、この面取り部36d,36e,37d,37
eとしては、テーパ状の面取りでもよく、R形状の面取
りでもよい。この構成によれば、保持孔29b,29c
内周面と接触するa点およびb点において、接触面積が
拡大し、その摩耗が抑制される。
【0035】また、この実施例では、ピン36,37の
外径に段差が生じるので、その大径側である円筒状基部
36c,37cの加工性が向上する利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部を示す一部破断の側面
図。
【図2】図1のA矢視図。
【図3】本実施例の要部を示す一部破断の平面図。
【図4】図3のB−B線に沿った断面図。
【図5】図3のC−C線に沿った断面図。
【図6】駆動機構の構成を示す概略図。
【図7】図3の部分Dの拡大断面図。
【図8】図3の部分Eの拡大断面図。
【図9】駆動軸とカムシャフトとの回転位相差の特性お
よびバルブリフト特性を対比して示す特性図。
【図10】ピンがクリアランスにより傾斜した状態を示
す説明図。
【図11】比較例としてピンの平面部と係合溝とのクリ
アランスにより傾斜角が規制されている場合の説明図。
【図12】ピンの円筒状基部に面取り部を形成した実施
例を示す図10と同様の説明図。
【符号の説明】
21…駆動軸 22…カムシャフト 26…カム 27…第1フランジ部 29…環状ディスク 30…第1係合溝 32…第2フランジ部 33…第2係合溝 36…第1ピン 37…第2ピン 36a,37a…平面部 36c,37c…基部 36d,36e,37d,37e…面取り部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関の回転に同期して回転する駆動軸
    と、 この駆動軸の外周に相対回転可能に嵌合し、かつ吸排気
    弁を駆動するカムを外周に有する円筒状のカムシャフト
    と、 このカムシャフトの端部に鍔状に設けられ、かつ半径方
    向に沿って第1係合溝が形成された第1フランジ部と、 上記第1フランジ部に対向するように上記駆動軸側に設
    けられ、かつ半径方向に沿って第2係合溝が形成された
    第2フランジ部と、 上記両フランジ部の間に配設された環状ディスクと、 この環状ディスクの両側部に互いに反対方向に突設され
    て、上記両フランジ部の各係合溝内に夫々係合する一対
    のピンと、 上記環状ディスクを回転自在に保持するとともに、軸直
    角方向に沿って揺動可能な制御環と、 上記制御環を機関運転状態に応じて揺動させる駆動機構
    と、 を備えた内燃機関の吸排気弁駆動制御装置において、 上記ピンは、上記環状ディスクの保持孔に回転自在に嵌
    合した円柱状の基部と、上記係合溝に係合する平行な平
    面部を形成した先端部とからなり、かつ上記円柱状基部
    と上記保持孔との間のクリアランスにより定まる該ピン
    の遊び傾斜角が、上記先端部と上記係合溝との間のクリ
    アランスにより定まる該ピンの遊び傾斜角よりも小さく
    設定されていることを特徴とする内燃機関の吸排気弁駆
    動制御装置。
  2. 【請求項2】 上記ピンの上記基部の外径を上記先端部
    の外径よりも僅かに大きくし、かつ両者の境界となる段
    差部に面取り部を形成したことを特徴とする請求項1記
    載の内燃機関の吸排気弁駆動制御装置。
  3. 【請求項3】 上記ピンの上記基部の基端に面取り部を
    形成したことを特徴とする請求項2記載の内燃機関の吸
    排気弁駆動制御装置。
JP28116896A 1996-10-24 1996-10-24 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置 Pending JPH10121924A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28116896A JPH10121924A (ja) 1996-10-24 1996-10-24 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28116896A JPH10121924A (ja) 1996-10-24 1996-10-24 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10121924A true JPH10121924A (ja) 1998-05-12

Family

ID=17635307

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28116896A Pending JPH10121924A (ja) 1996-10-24 1996-10-24 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10121924A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5494009A (en) Valve control device for internal combustion engine
JPH05202718A (ja) 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置
JPH10121924A (ja) 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置
JPH10299437A (ja) 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置
JP3933229B2 (ja) 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置
JP4011222B2 (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP3352309B2 (ja) 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置
JP3355850B2 (ja) 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置
JP3385809B2 (ja) 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置
JP3143272B2 (ja) 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置
JP3445421B2 (ja) 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置
JP2586631Y2 (ja) 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置
JPH10252430A (ja) 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置
JPH0734831A (ja) 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置
JPH10252431A (ja) 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置
JPH0734820A (ja) 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置
JPH06323117A (ja) 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置
JPH09287424A (ja) 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置
JP2601060Y2 (ja) 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置
JPH06248920A (ja) 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置
JP3347860B2 (ja) 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置
JPH1181942A (ja) 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置
JPH0663804U (ja) 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置
JPH08158827A (ja) 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置
JPH0742516A (ja) 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置