JPH10128023A - ガス移送配管 - Google Patents
ガス移送配管Info
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Abstract
分離することにより、プラント全体の小型化とコストの
低減を図ること。 【解決手段】 配管200に、慣性衝突式分離部材をな
すメッシュ体31を軸方向に水平に設け、このメッシュ
体31の直ぐ下流側に多孔板33を設けて液滴分離手段
3を構成する。液滴を含むガスは、メッシュ体31の下
方側から上方側に向けて、メッシュ体31を通過すると
きのガスの向きが軸方向に対して垂直になるように通流
していく。この際ガス成分はメッシュ体31を通過して
いくが、液滴はメッシュ体31の表面に衝突して、次第
に大きくなり、やがて重力により落下して、排出管51
を介して配管200の外に排出される。メッシュ体31
を通過してしまった液滴は、そのまま配管の内壁に衝突
し、内壁を伝わって下流側に通流し、液捕集部材4によ
り捕集され、排出管52を介して排出される。
Description
トにおいて、粒径8μm以上の液滴粒子を含むガスを流
速6m/秒以上で流すガスの移送配管に関する。
のプラントにおいては、プロセス中にガス流に液滴を伴
うことがあり、このガス流を移送するにあたり、移送先
の工程の都合上ガス流に含まれる液滴を除去する必要が
ある場合がある。例えばLNGやエチレンプラントにお
けるコンプレッサ−の入口では、ガスの性状として8μ
m以上の液滴を99.9%以上除去することが要求さ
れ、またある種の反応系においてはガス流に含まれる液
滴を極力抑える必要がある。このため、従来ではこれら
の工程の前の移送系において、互いに隣接する配管の間
にノックアウトドラムやコンプレッササクションドラム
などと呼ばれている液滴分離機能を備えた特別の設備を
介在させ、ガス流中の液滴を除去するようにしている。
これらドラムは配管とは別個の機器であり、フランジ同
士をボルト締めすることによって配管に対して着脱自在
に設けられている。
力沈降させて分離する重力型や、ガスを通過させる充填
物に液滴を衝突させて分離する衝突型や、慣性力を利用
しガスと液滴との比重の違いにより液滴を分離する慣性
力型や、ガス流中の液滴に遠心力を与え、ガスと液滴と
の比重の違いにより分離する遠心力型等がある。
では分離容器11の上方側にメッシュ体12が設けられ
ている。この液滴分離器では、液滴を含むガスは、分離
容器11の側壁のほぼ中央部に設けられたガス供給口1
3aから分離容器11の頂部に設けられたガス排出口1
3bに向けて、分離容器11内を下方側から上方側に向
けてメッシュ体12を介して流れていく。この際液滴は
メッシュ体12の表面に衝突し、やがて膜状に合一され
て重力作用により下方側へ落下し、こうしてガス流から
分離され、分離容器11の底部に設けられた液排出口1
4から排出される。
では分離容器16の内部にベ−ン16と呼ばれる例えば
断面形状が波型の垂直な衝突板を、ガスの流路に対して
平行に、かつ隣接する衝突板との間に隙間を開けて配列
して構成されている。分離容器の流路の上流側と下流側
には夫々三角柱状の流路部材18a,18bが設けられ
ており、この流路部材の端部には夫々ガス供給口17a
とガス排出口17bが設けられている。この液滴分離器
では、液滴を含むガスは各衝突板の間を蛇行して流れる
が、この際比重の大きい液に慣性力が働いて液滴はガス
の流線から離れ、前記板面に衝突して液膜となりガス流
から分離される。そしてガスはガス排出口17bから排
出され、液はベ−ン16の下方側に設けられた液排出口
19から排出される。
イプの液滴分離器は、いずれもガス流速の適用範囲が配
管内のガス流速よりも遅い場合が多く、液滴除去を確実
に実施する場合にはガス流速を減速させる必要があり、
このため配管よりもかなり大きな口径の分離容器を必要
とし、LNGやエチレンプラントでは、配管の内径が例
えば数十cm〜1m程度と大きいため、これに対応して
液滴分離器を構成すると、液滴分離器がかなり大型化し
てしまう。
ると共に、広い設置スペ−スも必要となり、また配管の
引回しも複雑となるため、結果的にコストの増大を招く
こととなる。さらにまた液滴分離器が大型化すると液滴
分離器で分離された液滴を捕集する機器も大型化するた
め、保守点検や回収に多大の手間と時間を要するという
問題もある。
のであり、その目的はガス移送配管内で気液分離を行な
うことにより、液滴分離器を不要とし、プラント全体の
小型化及びコストの低減を図ることのできるガス移送配
管を提供することにある。
むガス流の移送配管をガス流の移送という本質的な使用
目的の他に、液滴分離器として機能させることに着目し
てなされたものである。このため本発明は、粒径8μm
以上の主成分が炭素数4以上8以下の炭化水素からなる
液滴粒子を含む主成分が炭素数1以上8以下の炭化水素
からなるガスを流速6m/秒以上で流すガス移送配管に
おいて、前記ガスから液滴粒子を分離する液滴分離手段
と、この液滴分離手段の下流側に位置し、前記液滴分離
手段により分離された液滴粒子の集合よりなる液を排出
する液排出手段と、を配管内に設けたことを特徴とす
る。この場合、液滴分離手段が設けられている配管は、
例えばこの配管に隣接する他の配管と溶接されていて一
体化となっている。
体との慣性力の差により液滴粒子をガスから分離する板
状の慣性衝突式分離部材を、配管の軸方向に対して平行
又は斜めになるように配設される。ここで慣性衝突式分
離部材を、配管の軸方向に対して平行又は斜めになるよ
うにすると、慣性衝突式分離部材を通過するガス速度が
小さくなり、配管内のガス速度を確保しながら、慣性衝
突式分離部材を通過するときには、この慣性衝突式分離
部材のガス速度の適用範囲の流速にすることができる。
なお本発明は、配管の一部の管径を他の部位よりも大き
くし、この管径の大きい領域に慣性衝突式分離部材を設
けるようにしてもよい。
大きい領域ほどガスの通気抵抗が大きくなるように構成
し、例えば慣性衝突式分離部材の前面または背面に例え
ば多孔板からなる流速調整部材を設け、この流速調整部
材は、慣性衝突式分離部材の前面側のガス速度が大きい
領域程、開口率が小さくなるように構成するようにして
もよい。このように流速調整部材を設けると、慣性衝突
式分離部材の軸方向におけるガス速度の均一化を図るこ
とができる。さらに慣性衝突式分離部材の配管の軸方向
の上流側に、液滴粒子を含むガスの通気をガイドするた
めのガイド部材を設けるようにしてもよい。
説明する。先ず本発明は、エチレンプラントやLNGプ
ラント等で代表される化学プラント内のガス移送配管を
対象にしている。そして、これらのプラントにおけるガ
ス移送配管内のガス流速が通常6m/秒以上であり、ま
た、これらのガス移送配管では粒径8μm以上の液滴粒
子(以下液滴という。)の除去が要請されていることか
ら、本発明では6m/秒以上のガス流から粒径8μm以
上の液滴を分離する場合を対象としている。
例えば粒径が8μm以上の液滴を含むガスを例えば6m
/秒以上の流速でコンプレッサ−に送る例えば金属製の
配管系2を示し、これら配管系2は例えば内径Dが1m
の大口径の配管を接続してなる。図1にて200で示す
配管は、本発明の実施の形態に係るガス移送配管に相当
するものであり、隣接する配管201、202とは溶接
されていて一体化している。
て詳述すると、図2は、図1において点線で示した配管
200の一部分の断面図である。図中3は液滴分離手段
であり、31は慣性衝突式分離部材をなす板状のメッシ
ュ体である。このメッシュ体31は例えば線径0.12
0mmのワイヤを用いて形成された厚さtが100〜1
50mm、空間率が98%の直方体状をなしており、配
管200の上下方向のほぼ中央の位置に、配管200内
を上下に分割するように水平に設けられている。
方に延び、軸方向から見た形状が半円形状の板状の保持
部材32aが設けられ、同じく下流側の端部には下方に
延びる半円形板状の保持部材32bが設けられている。
これら保持部材32a,32bは夫々配管200の上部
内壁と下部内壁の内周面に溶接により固定されており、
これら保持部材32a,32bにより囲まれた領域に、
後述するガス流の通流路が形成される。
側)には、多数の孔33aが穿設された多孔板33がメ
ッシュ体31の上面のほぼ全面と対向するように設けら
れている。前記多孔板33は、メッシュ体31を通過す
るガス速度をガスの通気面全体に亘ってほぼ均一に調整
するための流速調整部材(整流部材)をなすものであ
り、この調整は例えば多孔板33の開口率(多孔板33
の面積に対する孔33aの面積の割合)をメッシュ体3
1の前面側(上流側)のガス速度が大きい領域程小さく
することにより行われる。
側の面)に吸い込まれるガス速度は、配管の後方に向う
程(保持部材32bに近づく程)大きくなるので、例え
ば多孔板33を軸方向にa1〜a5の区画に5つに分割
し、配管の下流側に位置する領域程開口率が小さくなる
ように、即ちa5,a4,a3,a2,a1の順に徐々
に開口率が小さくなるように構成されている。
例えば図2及び図3に示すように、配管200の内周に
沿って環状に形成された液捕集部材4が設けられてい
る。この液捕集部材4は、例えば配管200の内周囲に
溶接固定された環状の固定部41と、上流側に向かって
配管の軸方向に延びる筒状部42とからなり、例えば筒
状部42と管壁との間隔が10〜20mm、長さL1が
200mm程度になるように構成されている。
材32bのすぐ上流側の配管200の下端部には、液を
配管200の外に排出するための排出管51が接続さ
れ、また前記液捕集部材4の直ぐ上流側の配管200の
下端部には、液捕集部材4により捕集された液を配管2
00の外に排出するための排出部材である排出管52が
接続されており、これら排出管51、52の他端側は夫
々バルブV53a,53bを介してトラップ54a、5
4bに接続されている。
スの通流は保持部材32a,32bにより妨げられるた
め、液滴を含むガスは図2中点線Aで示すように、メッ
シュ体31の下方側から上方側に向けて、メッシュ体3
1及び多孔板33を通過しながら通流していくようにな
る。即ち液滴を含むガスの内ガス成分は、点線Bで示す
ようにメッシュ体31内を、ガスの通過方向が配管の軸
方向に対して垂直になるように通過していき、通過した
後ではまた軸方向に戻って通流していく。
シュ体31を通過できずにその下方側表面に衝突して付
着する。そしてメッシュ体31表面への液滴の衝突が多
くなると液滴は次第に凝集し大きな液滴となり、やがて
実線Cで示すように重力により下方側に落下し、保持部
材32bの手前側の排出管51を介して配管200の外
に排出され、トラップ54aに捕集される。こうして液
滴を含むガスから液滴が分離される。
滴は慣性力によりそのまま直進し、配管200の内壁面
に衝突して次第に凝集して大きな液滴となり、実線C’
で示すように内壁に沿って下流側へ向けて流れていく。
そして図3に示すように液捕集部材4の筒状部42を伝
わって下流側へ流れていき、固定部41に当たって下方
側に流れ、排出管52を介して配管200の外へ排出さ
れてトラップ54bに捕集される。このように液滴は液
捕集部材4により下流側への通流が阻止されて捕集され
るが、ガスは点線Bで示すように液捕集部材4の開口部
分を通過してさらに下流側へ通流していき、これにより
液滴を含むガスから液滴が分離される。
の軸方向に水平に設けると、ガスは配管200の軸方向
に対して垂直な向きでメッシュ体31を通過していく。
従ってメッシュ体31の断面積(ガスの通過面積)を配
管の断面積よりも大きくすることができるため、これを
通過する際のガス速度を小さくすることができる。例え
ばメッシュ体31はガス速度が3m/秒以下の場合に適
用できるため、上述のように配管内のガス速度が6m/
秒程度である場合にはこの適用範囲を越えてしまうが、
メッシュ体31を配管の軸方向に対して水平に設けて断
面積を2倍とすると、ガス速度を約3m/秒程度にまで
遅くすることができ、前記適用範囲内に収めることがで
きる。
通過する方向においてほぼ均一に調整される。即ちメッ
シュ体31を通過するガスの流量は、前記軸方向の上流
側ではガスの通流方向の変化が急激であって、軸方向に
対して垂直な方向に流れにくいため、上流側では少な
く、下流側に向けて徐々に多くなっていく。ここでガス
速度はガス流量に比例するため、このままではガス速度
は配管における上流側では遅く、配管における下流側に
向けて徐々に速くなってしまう。
流側では大きく、下流側に向けて徐々に小さくなるよう
に形成されているため、メッシュ体31体及び多孔板3
3を組み合わせた構造体についてみれば、上流側ではガ
スの通過抵抗が小さく(ガスが通過しやすく)、下流側
に向けて徐々にガスの通過抵抗が大きくなっていく(ガ
スが通過しにくくなっていく)。このためメッシュ体3
1を通過するガス速度は通過面全体に亘ってほぼ均一に
調整される。
の通過領域においてもガスの通過速度をメッシュ体31
の適用範囲に収めるように調整することができる。また
メッシュ体31を配管の軸方向に沿って配置することに
より、メッシュ体31の前面側に流速分布が生じるが、
メッシュ体31の通過速度の均一化を図るようにすれ
ば、メッシュ体31の通過速度の適用範囲が狭くても、
確実に液滴とガスとを分離することができる。
配管内にメッシュ体31を軸方向に対して水平に設け、
配管の断面積よりも通過面積の大きいメッシュ体31を
用いることにより、メッシュ体31内のガスの通過速度
を遅くしてメッシュ体31の許容範囲内に収め、そして
メッシュ体31の前面側におけるガス速度分布に対し
て、多孔板33によりガスの通過速度の均一化を図って
いるので、配管内のガス速度が例えば6m/秒程度と高
速度であっても、メッシュ体31により液滴分離を確実
に行うことができる。
前面側(上流側)に設けてもよいが、上述の例の如くメ
ッシュ体31の背面側(下流側)の近傍に設けることが
好ましい。その理由について述べると、メッシュ体31
の前面側に多孔板33を設ける場合には、多孔板33か
ら少し下流側に離れた所で流速分布の均一性が高くな
り、しかもその位置が流速によって左右されることを経
験的に把握している。このため流速の経時変化などを見
込んで、多孔板33をメッシュ体31からどのくらい離
れた所に設置するかという点が難しいと考えられるが、
これに対してメッシュ体31の背面の近傍に多孔板33
を設ければ、前からくるガスを多孔板33が押えるとい
う格好になって、その直前のメッシュ体31の領域の流
速分布の均一性が高く、設計が容易であるという利点が
ある。多孔板33をメッシュ体31の背面側に設ける場
合には、両者の離間距離は300mm以内であることが
好ましい。
つまり互に溶接されて一体化された配管内においてガス
と液滴の分離を行なっているので、配管と配管との間に
特別に用意した大口径の液滴分離器を取付ける必要がな
い。このため液滴分離用のノックアウトドラムやコンプ
レッサ−サクションドラム等を特別に用意する必要がな
くなるため、これらの設置に必要なスペ−スや周辺機器
類も不要となり、従来に比べてプラント全体を小形化す
ることができると共に、建設コストも含めた設備全体の
コストダウンを図ることができる。さらに配管の液滴分
離手段の近傍に、例えばマンホ−ルを設置することによ
り、保守点検を容易に行うことができる。さらに本実施
の形態では、後述の実施例で示すように、8μm以上の
液滴を100%除去可能な速度範囲は液滴分離手段の面
積を大きくする設計条件の変更に応じて任意に設定でき
る。
4に示すように、メッシュ体31の配管の軸方向の上流
側に、配管200の上部内壁面からメッシュ体31の上
流側の下端部に向けて下方側に湾曲しながら傾斜するガ
イド部材34を設けるようにしてもよい。このようにす
ると液滴を含むガス(A)はガイド部材34に沿って下
方側に向けて流れていくので、ガス流の抵抗が小さくな
る。これにより液滴を含むガスはスム−ズにメッシュ体
31の下方側に回り込むようになり、メッシュ体31の
軸方向におけるガス流量の変化量が小さくなる。従って
メッシュ体31の軸方向においてガス速度を均一にする
ための調整をより容易に行うことができる。
ように、メッシュ体31の上流側の端部には下方に延び
る保持部材35aを設け、同じく下流側の端部には上方
に延びる保持部材35bを設けて、液滴を含むガスがメ
ッシュ体31を上方側から下方側に向けて通過していく
ように構成してもよい。この例においても、多孔板33
はメッシュ体31のすぐ下流側に設けられていて、開口
率は下流側に向けて徐々に小さくなるように構成されて
いる。
ッシュ体31を通過できずにメッシュ体31の表面に付
着するが、メッシュ体31への液滴の衝突が多くなると
液滴は次第に凝集して大きくなり、やがて実線Cで示す
ように重力により下方側にメッシュ体31を介して落下
する。そして液捕集部材4で捕集されて排出管52によ
り配管200の外に排出され、これにより液滴を含むガ
スから液滴が分離される。従ってこのような液滴分離手
段3では、メッシュ体31の下流側端部の保持部材35
b近傍に排出管を設ける必要がないという利点が得られ
る。
すように配管200内に傾斜するように設けるようにし
てもよい。即ち軸方向の長さL2が4040mm、幅方
向の長さL3が配管の内径Dの0.7倍、厚さtが10
0〜150mmの大きさのメッシュ体31を、下流側に
向けて下方側に例えば傾斜角θ=8.5°で傾斜するよ
うに設けるようにしてもよい。ここで前記メッシュ体3
1の断面積(通過面積)は、配管内のガス速度及び配管
の断面積に応じて適宜設定される。この例においても、
多孔板33はメッシュ体31のすぐ下流側に設けられて
いて、開口率は配管における下流側に向けて徐々に小さ
くなるように構成されている。
体31を配管の軸方向に対して傾斜して設けているの
で、ガスはメッシュ体31の下方側から上方側に向けて
軸方向に対して斜めの向きでメッシュ体31を通過して
いく。従って配管の断面積よりもメッシュ体31の断面
積を大きくすることができる。またメッシュ体31が傾
斜しているため、メッシュ体31の下方側に回り込む際
のガスの向きの変化量が小さく、このためメッシュ体3
1の軸方向のガス流量の変化が小さいので、メッシュ体
31の軸方向のガス速度を均一にするための調整が容易
になる。
る配管は、他の配管と管径が同じであることに限られる
ものではなく、管径が大きくてもよい。図7はこのよう
な例を示すものであり、配管200の一部の管径を他の
部位よりも大きくして拡径部30を形成し、この拡径部
30内に既述の板状のメッシュ体31を配管200の軸
方向に対して下流側が下がるように傾斜させて設けてい
る。図8はメッシュ体31を上からみた平面図である。
ると、拡径部30の管径が1200mm、拡径部30以
外の部位の管径が600mm、メッシュ体31の厚さt
が100mm、メッシュ体31の配管200の軸方向に
おける長さL0が7000mm、メッシュ体31の配管
200の軸に対する傾きθが8.5度、多孔板33とメ
ッシュ体31との、管径方向の離間距離Tが300mm
である。
管部分を拡径部30として構成すれば、この部分よりも
管径の小さい他の部分にメッシュ体31を設ける場合に
比べて、メッシュ体31の長さを同じとすればメッシュ
体31におけるガスの通流面積が大きくなるので、メッ
シュ体31の長さをそれ程大きくとらずに、十分なガス
流速の適用範囲を確保することができる。図7に示す構
成で得られるガス流速の適用範囲と同じ適用範囲を拡径
部以外の個所で得ようとすると、メッシュ体31の配管
200の軸方向の長さL0がおよそ20mにもなるた
め、図7に示す構成の方が施工が容易である。
ッシュ体31を配管200の軸方向と平行に設けた場合
にも、配管200に拡径部30を形成してこの中にメッ
シュ体31を配置するようにしてもよい。
ようにしてもよく、このようにするとガス速度が速い場
合においても1つの分離手段を通過する度に速度が遅く
なっていくので、先ず初めの液滴分離手段で粒径の大き
い液滴を除去し、次の液滴分離手段、その次の液滴分離
手段と進むにつれて徐々に粒径の小さい液滴を除去する
ことができる。
10に基づいて説明する。液滴分離手段6は、慣性衝突
式分離部材をなすベ−ン61を備えている。このベ−ン
61は、高さHが200mmの直方体状をなしており、
配管200の上下方向のほぼ中央の位置に、配管200
内を上下に分割するように水平に設けられている。
る多数の波型の衝突板62を軸方向に間隙を介して互い
に平行に配列して構成されており、各衝突板62の側部
は支持枠63で支持されている。このベ−ン61の上流
側の端部には上方に延び、軸方向から見た形状が半円形
状の板状の保持部材64aが設けられ、同じく下流側の
端部には下方に延びる半円形板状の保持部材64bが設
けられている。これら保持部材64a,64bは夫々配
管200の上部内壁と下部内壁の内周面に溶接により固
定されている。
は、多数の孔65aが穿設された調整部材をなす多孔板
65が設けられており、この多孔板65は、軸方向に分
割されたb1〜b5の区画において、例えば下流側に向
かうにつれて、b5,b4,b3,b2,b1の順に徐
々に開孔率が小さくなるように構成されている。この他
の構成は、第1の実施の形態と同様である。
スは点線Aで示すように、ベ−ン61の下方側から上方
側に向けて、ベ−ン61及び多孔板65を通過しながら
通流していくようになる。即ちベ−ン61を通過する際
のガスの向きは配管200の軸方向に対して垂直にな
る。そして液滴を含むガスは各衝突板62の間隙を蛇行
しながら通流し、この際比重の軽いガス成分は前記間隙
を通過して下流側へ通流していく。
て、液滴はガス流から離れて衝突板62に衝突し液膜と
なり、これにより前記ガス流から液滴が分離される。そ
してこの液膜は重力により実線Cで示すように、下方側
へ落下し、保持部材64bの手前側の排出管51を介し
て配管200の外に排出され、トラップに捕集される。
またベ−ン61を通過してしまった液滴は慣性力により
直進し、配管200の内壁面に衝突して次第に凝集して
大きな液滴となり、実線Cで示すように内壁に沿って下
流側へ向けて流れていく。そして液捕集部材4により捕
集され、排出管52を介して配管200の外へ排出され
る。
方向に対して水平に設けているため、ベ−ン61の通過
面積を大きくすることができ、配管内のガス速度が6m
/秒と高速度であっても、ベ−ン61を用いて液滴を含
むガスから液滴を分離することができる。また第1の実
施の形態と同様に、多孔板65によりガス速度をベ−ン
61の通過面全体に亘ってほぼ均一に調整することがで
き、これにより液滴分離を確実に行うことができる。
えば炭素数が4以上8以下の炭化水素からなる液滴を含
む、例えば炭素数が1以上8以下の炭化水素からなるガ
スを移送する配管に適用することが望ましい。また本発
明の液滴分離手段は、多孔板33はメッシュ体31やベ
−ン61の前面側(上流側)に設けるようにしてもよい
し、メッシュ体31やベ−ン61等の慣性衝突式分離部
材の厚さt(高さH)を変えることにより、慣性衝突式
分離部材の通過抵抗を調整してここを通過するガスの通
過速度の均一化を図るようにしてもよい。
耐熱性を有し、かつ軽量な材質で構成することが望まし
いが、これらの性質を有する材質であれば用途に応じて
例えばスチ−ルや硬質樹脂等の各種の素材を用いること
ができる。さらにまた本発明の液滴分離手段は、用途に
応じて複数の液滴分離手段を組み合わせて用いるように
してもよいし、この際方式の異なる液滴分離手段を組み
合わせるようにしてもよい。これにより、適用できるガ
スの流速範囲をさらに拡大することができる。さらにま
た本発明の液滴分離手段はガス移送配管の内壁に固定し
てもよいし、脱着可能に取り付けるようにしてもよく、
ある配管に液滴分離手段を配設した後に、この配管と他
の配管とを溶接やその他の方法により接続すればよい。
った実施例を比較例と共に記載する。 (実施例1)図11に示すように、幅100mm、高さ
700mm、長さ3.5mの塩化ビニル製二次元モデル
の断面矩形の配管700を用意し、その内部にメッシュ
体を備えた液滴分離手段を配設した(メッシュ型)。こ
こでメッシュ体は、図8の二次元モデル配管において、
線径:0.120mm、軸方向の長さL4:2000m
m、幅方向の長さL5:100mm、厚さt:100m
m、表面積:310m2 /m3 、空間率:98%とし、
保持部材は長さL6:550mmとし、液捕集部材は筒
状部の長さL1:200mm、筒状部と管壁との間隔を
10〜20mmとした。また多孔板の開孔率は、a1=
8.6%、a2=10.0%,a3=11.4%、a4
=12.8%,a5=14.3%に設定した。
布が2.4〜165μmの液滴(水)を含むガス(空
気)をスプレ−ノズルにより生成して速度を変えながら
供給し、粒径8μm以上の液滴を100%捕集できるガ
ス速度、ガス流れのエネルギ−、配管内のガス速度を7
m/秒としたときの圧力損失を求めた。
斜して設けた場合(傾斜型)と、ベ−ンを備えた液滴分
離手段を用いた場合(ベ−ン型)についても同様の実験
を行った。この際、図8において、メッシュ体は、配管
の軸方向の長さ:2020mm、幅方向の長さ:100
mm、傾斜角:8.5°とし、その他の条件は上述と同
様に構成した。
軸方向の長さ:1000mm、配管の幅方向の長さ10
0mm、厚さ:200mm、衝突板の厚さ:0.6m
m、衝突板の間隔:22mmとし、保持部材は長さ15
0mmとし、液捕集部材は筒状部の長さ:200mm、
筒状部と管壁との間隔:10〜20mmとした。また多
孔板の開孔率は、b1=8.6%、b2=10.0%,
b3=11.4%、b4=12.8%,b5=14.3
%に設定した。
液滴分離器(図9参照)、ベ−ンを備えた液滴分離器
(図10参照)からなる従来の液滴分離器を用意して、
上述の液滴分離手段とほぼ同じ位置に配設し、同様の実
験を行なった。前記メッシュ体を備えた液滴分離器とし
ては、分離容器11の長さx1が3000mm、内径x
2が800mm、メッシュ体12の厚さx3が150m
mであるものを用いた。またベ−ンを備えた液滴分離器
としては、分離容器15の大きさが1000mm×10
00mm×400mm程度あり、流路部材18a,18
bの高さyが500mmであるものを用いた。この結果
を表1に示す。
器に比べて、粒径8μm以上の液滴を100%捕集でき
るときのガス速度の適用範囲を28m/sと大きくした
場合においても確実に除去できることが確認された。ま
たこれに合わせてガス流れのエネルギ−の適用範囲も従
来の液滴分離器に比べて大きく、特に上限が従来では1
0〜120kg/m・s2 程度であるのに対し、本発明
では970kg/m・s2 程度と格段に大きいことが確
認された。 (実施例2)またメッシュ体を配管の軸に対して斜めに
配置し、拡径部を形成しない場合と形成した場合との夫
々において、粒径8μm以上の液滴を100%補集でき
るガス速度、ガス流れのエネルギー、配管内のガス速度
を7m/秒としたときのガス速度をコンピュータでシミ
ュレーションをして求めたところ、表2に示す結果が得
られた。
件については、管径が610mmの配管の中に、実施例
1で用いたと同様のメッシュ体を図12(イ)に示す寸
法に従って設置した。斜線部分はメッシュ体、データ点
線部分は多孔板であり、メッシュ体は配管の軸に対して
0.7度の角度で傾斜している。また多孔板については
長さ方向に5個の領域に区画し、各区画領域の開孔率
を、下流側から夫々8.6%、10.0%、11.4
%、12.8%、14.3%に設定した。
については、管径が610mmの配管の中に管径が20
00mmの拡大部を形成し、実施例1で用いたと同様の
メッシュ体を図11(ロ)に示す寸法に従って設置し
た。メッシュ体は配管の軸に対して8.5度の角度で傾
斜している。また多孔板については長さ方向に5個の領
域に区画し、各区画領域の開孔率を、下流側から夫々
0.5%、10.0%、11.4%、12.8%、1
4.3%に設定した。このようにシミュレーションの結
果においてもガス速度の適用範囲が大きく、実施例1の
モデル実験よりもガス速度の上限側が大きいことが分か
る。またメッシュ体を傾けて配管内に設置する場合に
は、拡径部を設ければ、拡径部を設けない場合と比較し
てメッシュ体の設置領域が短くて済むことが分かる。な
お表2においてガス速度の適用範囲の上限値は50m/
sを越えており、この値は実ガス配管においてほぼ上限
に近く、従って実質的にガス速度の上限値はないという
ことがいえる。
速である場合においても、確実に液滴とガスとを分離す
ることができることが認められた。またこのようにガス
流れのエネルギ−の許容範囲が大きいことから、需要量
の変化に伴い、プラントでの処理量が変化し、配管中の
ガス流れのエネルギ−が変化しても、その変化量に十分
に対応することができることが確認された。
意しなくても、ガス移送配管内で液滴を含むガスから液
滴の分離を行なうことができるため、プラント全体が小
型化し、プラント全体のコストの低減を図ることができ
る。
る。
断面図である。
図である。
る。
る。
す断面図である。
ある。
を示す断面図である。
を示す断面図である。
す断面図である。
示す説明図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 粒径8μm以上の液滴粒子を含むガスを
流速6m/秒以上で流すガス移送配管において、 前記ガスから液滴粒子を分離する液滴分離手段と、 この液滴分離手段の下流側に位置し、前記液滴分離手段
により分離された液滴粒子の集合よりなる液を捕集する
液捕集手段と、 前記液捕集手段で捕集した液を配管外に排出する液排出
手段と、を備えたことを特徴とするガス移送配管。 - 【請求項2】 液滴分離手段が設けられている配管は、
この配管に隣接する他の配管と溶接されていて一体化さ
れていることを特徴とする請求項1記載のガス移送配
管。 - 【請求項3】 液滴分離手段は、液滴粒子と気体との慣
性力の差により液滴粒子をガスから分離する板状の慣性
衝突式分離部材を備え、 この慣性衝突式分離部材を、配管の軸方向に対して平行
又は斜めになるように配設して、慣性衝突式分離部材を
通過するガス速度が、慣性衝突式分離部材のガス速度の
適用範囲の最大値以下となるようにしたことを特徴とす
る請求項1又は2記載のガス移送配管。 - 【請求項4】 配管の一部の管径を他の部位よりも大き
くし、この管径の大きい領域に慣性衝突式分離部材を設
けたことを特徴とする請求項3記載のガス移送配管。 - 【請求項5】 慣性衝突式分離部材は、前面側のガス速
度が大きい領域ほどガスの通気抵抗が大きくなるように
構成されていることを特徴とする請求項3又は4記載の
ガス移送配管。 - 【請求項6】 慣性衝突式分離部材の前面及び/又は背
面に流速調整部材を設け、この流速調整部材は、慣性衝
突式分離部材の前面側のガス速度が大きい領域程、開口
率が小さくなるように構成されていることを特徴とする
請求項3、4又は5記載のガス移送配管。 - 【請求項7】 前記流量調整部材は多孔板であることを
特徴とする請求項6記載のガス移送配管。 - 【請求項8】 慣性衝突式分離部材の配管の軸方向の上
流側に、液滴粒子を含むガスの通気をガイドするための
ガイド部材を設けたことを特徴とする請求項3、4、
5、6又は7記載のガス移送配管。 - 【請求項9】 液滴粒子は主成分が炭素数4以上8以下
の炭化水素であり、ガスは主成分が炭素数1以上8以下
の炭化水素であることを特徴とする請求項1、2、3、
4、5、6、7又は8記載のガス移送配管。
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