JPH10129505A - 衝撃吸収式ステアリング装置 - Google Patents

衝撃吸収式ステアリング装置

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JPH10129505A
JPH10129505A JP30713496A JP30713496A JPH10129505A JP H10129505 A JPH10129505 A JP H10129505A JP 30713496 A JP30713496 A JP 30713496A JP 30713496 A JP30713496 A JP 30713496A JP H10129505 A JPH10129505 A JP H10129505A
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absorbing member
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pressing
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Michiaki Yamaoka
道明 山岡
Shuzo Hiragushi
周三 平櫛
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】衝撃吸収初期にドライバーに作用する荷重を低
減できる衝撃吸収式ステアリング装置を提供する。 【解決手段】車体とステアリングコラムの一方は、両者
の衝撃作用時の相対移動により、車体にステアリングコ
ラムを支持させるブラケットと同行移動し、他方は衝撃
吸収部材の一端側に連結される。その相対移動に伴いブ
ラケットの第1押し付け部11j と第2押し付け部11k
を、衝撃吸収部材の第2の部分63b に押し付け、衝撃吸
収部材を塑性変形させる。そのブラケットの第3押し付
け部11m は衝撃吸収部材の第4の部分63d に、前記相対
移動により、第1押し付け部11j が第2の部分63b に押
し付けられる前に押し付けられる。さらに、その第1押
し付け部11j が第2の部分63b に押し付けられる前に、
衝撃吸収部材の第1の部分63aと第2の部分63b との境
界部に対して、第2の部分63b と第3の部分63c の境界
部が他端側に変位される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の衝突時にド
ライバーに作用する衝撃を吸収するために用いられる衝
撃吸収式ステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車体にブラケットを介して支持されるス
テアリングコラムと、衝撃作用時の車体に対するステア
リングコラムの相対移動に伴い塑性変形する衝撃吸収部
材とを備える衝撃吸収式ステアリング装置が従来から提
案されている(特開平6‐56041号公報、特開平7
‐329796号公報)。
【0003】しかし、上記従来の構成では、構造が複雑
で組み立てが煩雑であったり、製造工程の増加によりコ
ストが増大するといった問題がある。
【0004】そこで、そのブラケットが、車体とステア
リングコラムとの一方に前記相対移動時に同行移動する
ように連結され、その衝撃吸収部材の一端側は、車体と
ステアリングコラムとの他方に前記相対移動時に同行移
動するように連結され、その相対移動時にブラケットに
よって衝撃吸収部材を塑性変形させるため、その衝撃吸
収部材が、一端から他端に向かって前記相対移動方向に
沿って延びる第1の部分と、この第1の部分から前記相
対移動方向に交差する方向に沿って延びる第2の部分
と、この第2の部分から他端に向かって前記相対移動方
向に沿って延びる第3の部分とを有し、そのブラケット
に、その第2の部分に衝撃吸収部材の一端側において対
向する第1押し付け部と、その第2の部分に衝撃吸収部
材の他端側において対向する第2押し付け部と、その第
3の部分が前記相対移動方向と交差する方向に離反する
のを規制可能なガイド部とが設けられ、その第1押し付
け部は、その衝撃吸収部材の第2の部分に、衝撃作用前
は間隔をおいて対向し、衝撃作用後の前記相対移動によ
り押し付けられ、その第1押し付け部から前記相対移動
方向に交差する方向に離れた位置に前記第2押し付け部
が配置され、前記相対移動に伴い衝撃吸収部材をブラケ
ットの各押し付け部によって塑性変形させる衝撃吸収式
ステアリング装置が提案されている(特開平8‐244
632号公報)。
【0005】これにより、塑性変形のための専用部材が
不要になり、部品点数が少なくなって構造を簡単化でき
る。また、その衝撃吸収部材を、平坦な部材からの単一
の折り曲げ工程により形成でき、製造コストを低減でき
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の構
成では、衝撃吸収の開始初期にドライバーに作用する荷
重を充分に低減できない場合がある。
【0007】本発明は、上記従来技術の問題を解決する
ことのできる衝撃吸収式ステアリング装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来の衝
撃吸収式ステアリング装置の構成に加えて、その衝撃吸
収部材が、前記第3の部分から前記相対移動方向に交差
する方向に沿って延びる第4の部分を有し、その第4の
部分に衝撃吸収部材の一端側において対向する第3押し
付け部が、前記ブラケットに設けられ、前記相対移動に
より第1押し付け部が前記第2の部分に押し付けられる
前に、その第3押し付け部が前記第4の部分に押し付け
られると共に、前記第1の部分と第2の部分との境界部
に対して第2の部分と第3の部分の境界部が他端側に変
位されることを特徴とする。
【0009】本発明の構成によれば、衝撃作用時に第1
押し付け部が衝撃吸収部材の第2の部分に押し付けられ
る前に、第3押し付け部が第4の部分に押し付けられる
ことで、第1の部分と第2の部分との境界部に対して、
第2の部分と第3の部分の境界部が他端側に変位され
る。これにより、衝撃吸収の初期において、第1押し付
け部が他端側に変位することで第2の部分を押し付け、
第1の部分と第2の部分との境界部と、第2の部分と第
3の部分の境界部とを塑性変形させるのに先立ち、その
第1の部分と第2の部分とが一端側においてなす角度が
大きくなると共に、第2の部分と第3の部分が他端側に
おいてなす角度が大きくなり、ドライバーに作用する初
期荷重を低減できる。
【0010】本発明において、その第3の部分と第4の
部分とが一端側においてなす角度は、その第1の部分と
第2の部分とが一端側においてなす角度よりも大きくさ
れているのが好ましい。これにより、衝撃吸収の初期に
おいて、第3押し付け部が第4の部分を押し付ける際
に、ドライバーに作用する荷重が過大になるのを防止で
きる。
【0011】本発明において、その第3押し付け部は、
その第4の部分に、衝撃作用前は間隔をおいて対向する
のが好ましい。これにより、衝撃作用前において、第2
の部分は第1押し付け部に、第4の部分は第3押し付け
部に、それぞれ間隔をおいて対向するので、衝撃吸収部
材が塑性変形されて衝撃吸収が開始される時と衝撃作用
時との間にタイムラグを設けることができる。よって、
他の衝撃吸収手段と共に衝撃を吸収する場合に、衝撃吸
収の初期にドライバーに作用する荷重を低減できる。
【0012】本発明において、そのガイド部の構成部材
が前記第3押し付け部を構成するのが好ましい。これに
より、第3押し付け部として専用の部材が不要になるの
で、部品点数を削減できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0014】図1に示す衝撃吸収式ステアリングコラム
1は、筒状の金属製第1ステアリングコラム2aと、こ
の第1ステアリングコラム2aに筒状のスペーサ3を介
し圧入される金属製第2ステアリングコラム2bとを備
える。その第1ステアリングコラム2aは、ベアリング
4を介し筒状の第1ハンドルシャフト5を支持する。そ
の第1ハンドルシャフト5の一端にステアリングホイー
ル(図示省略)が連結され、他端に第2ハンドルシャフ
ト7の一端が挿入され、その第2ハンドルシャフト7は
ベアリング6を介し第2ステアリングコラム2bにより
支持される。そのベアリング4は、第1ステアリングコ
ラム2aの内周に形成された段差と第1ハンドルシャフ
ト5の外周に取り付けられた止め輪12とにより、第1
ステアリングコラム2aと第1ハンドルシャフト5とに
対する軸方向相対移動が規制される。その第1ステアリ
ングコラム2aにアッパーブラケット11が溶接され、
そのアッパーブラケット11と後述の衝撃吸収機構とを
介して、第1ステアリングコラム2aは車体に支持され
る。その第2ステアリングコラム2bにロアブラケット
10が溶接され、そのロアブラケット10を介して第2
ステアリングコラム2bは車体に支持される。
【0015】図2に示すように、その第2ハンドルシャ
フト7の外周に一対の周溝8が形成され、その周溝8に
通じる通孔9が第1ハンドルシャフト5に形成され、そ
の通孔9と周溝8とに樹脂60が充填される。衝撃が作
用すると、その樹脂60が破断され、第1ハンドルシャ
フト5と第2ハンドルシャフト7とは軸方向相対移動す
る。第1ハンドルシャフト5の内周形状と第2ハンドル
シャフト7の外周形状とは非円形とされることで、第1
ハンドルシャフト5と第2ハンドルシャフト7とは回転
伝達可能に連結されている。
【0016】そのスペーサ3はナイロン等の合成樹脂材
により円筒形に成形され、両コラム2a、2b間に圧入
される。衝撃が作用すると、両コラム2a、2bはスペ
ーサ3の圧入荷重に対応する摩擦に抗して軸方向に相対
移動する。
【0017】図3、図4および図5の(1)に示すよう
に、そのアッパーブラケット11は、第1ステアリング
コラム2aの径方向外方に延び出る一対の支持部11a
と、各支持部11aの一端から第1ステアリングコラム
2aの軸方向に対して直角方向に延び出る側壁部11d
と、各側壁部11dの一端から第1ステアリングコラム
2aの軸方向に平行に延び出る突出部11eと、各突出
部11eに一体化されたリング11hとを有する。各支
持部11aに、ステアリングホイール側において開口す
る切欠11bが形成され、各切欠11bに連結部材20
が挿入されている。
【0018】図5の(2)に示すように、各連結部材2
0は、各切欠11bの内面に入り込む上部20aと、各
切欠11bの周囲の下面に沿う下部20bとを有する。
各支持部11aの切欠11bの周縁に沿う部分に、複数
の通孔11gが形成される。各通孔11gに通じる通孔
20cが、各連結部材20の下部20bに形成される。
それら通孔11g、20cに、合成樹脂製のピン61が
挿通される。各ピン61は、各切欠11bの周囲の上面
に沿う保持部材61′に一体化される。各連結部材20
と各保持部材61′の上面に、板金製の衝撃吸収部材6
3が沿わせられる。各衝撃吸収部材63の一端側と各連
結部材20とに形成されるボルト通孔63′、20′
に、車体側部材45に植え込まれるネジ軸40が挿通さ
れる。そのネジ軸40にねじ合わされるナット41と車
体側部材45とで、その衝撃吸収部材63と保持部材6
1′と支持部11aと連結部材20とが挟み込まれる。
これにより、衝撃吸収部材63の一端側は車体に同行移
動するように連結される。なお、各ボルト通孔63′、
20′は、コラム軸方向が長手方向の長孔とされ、製作
誤差による各部材相互の位置ずれに対応可能とされてい
る。衝撃が作用すると、それらピン61が剪断され、そ
のアッパーブラケット11は第1ステアリングコラム2
aと同行して、第1ステアリングコラム2aの軸方向
に、車体と衝撃吸収部材63と保持部材61′と連結部
材20とに対し相対移動する。
【0019】図3、図4、図5の(1)、図6、図7に
示すように、各衝撃吸収部材63は、一端から他端に向
かって第1ステアリングコラム2aの軸方向に沿って延
びる第1の部分63aと、その第1の部分63aから第
1ステアリングコラム2aの軸方向に交差する方向に沿
って延びる第2の部分63bと、その第2の部分63b
から他端に向かって第1ステアリングコラム2aの軸方
向に沿って延びる第3の部分63cと、その第3の部分
63cから第1ステアリングコラム2aの軸方向に交差
する方向に沿って延びる第4の部分63dと、その第4
の部分63dから他端に向かって第1ステアリングコラ
ム2aの軸方向に沿って延びる第5の部分63eとを有
し、他端は自由端とされている。
【0020】その第1の部分63aと第2の部分63b
との境界部、及び第2の部分63bと第3の部分63c
との境界部における幅Wは、切欠63′、63″が形成
されることで小さくされている。
【0021】図8の(1)に示すように、その第3の部
分63cと第4の部分63dとが一端側においてなす第
1の角度θ1は、その第1の部分63aと第2の部分6
3bとが一端側においてなす第2の角度θ2よりも大き
くされている。その第1の角度θ1は本実施形態では1
35°とされている。その第2の角度θ2は本実施形態
では90°とされている。これにより、その第2の部分
63bと第3の部分63cとが他端側においてなす第3
の角度θ3も90°とされている。
【0022】各衝撃吸収部材63の第1の部分63a
は、前述のように保持部材61′と車体側部材45とで
挟み込まれて車体に連結される。各衝撃吸収部材63の
第2の部分63bは、アッパーブラケット11の各支持
部11aに形成される開口11fに挿入される。各衝撃
吸収部材63の第3の部分63cは、アッパーブラケッ
ト11の各突出部11eに一体化されたリング11hに
挿入される。
【0023】図8の(1)に示すように、その開口11
fの周縁部の一側は第1押し付け部11jとされ、その
第2の部分63bに衝撃吸収部材63の一端側において
第1の間隔δ1をおいて対向する。その第1押し付け部
11jは凸曲面とされている。その第1押し付け部11
jから第1ステアリングコラム2aの軸方向に対して直
角な方向に離れた位置において、アッパーブラケット1
1の側壁部11dと突出部11eとの境界部が第2押し
付け部11kを構成する。その第2押し付け部11k
は、その第2の部分63bに衝撃吸収部材63の他端側
において対向する。その第2押し付け部11kは凸曲面
とされている。そのリング11hの内面は、その第3の
部分63cが第1ステアリングコラム2aの軸方向に交
差する方向に相対移動するのを規制可能なガイド部11
h′とされている。さらに、そのリング11hの他端部
は第3押し付け部11mとされ、その第4の部分63d
に衝撃吸収部材63の一端側において第2の間隔δ2を
おいて対向する。その第2の間隔δ2は、上記第1の間
隔δ1よりも小さくされる。その第2の間隔δ2は零で
あってもよい。
【0024】上記構成において、車両の衝突により衝撃
が作用すると、先ず、樹脂60とピン61とが剪断され
ることで衝撃が吸収され、第1ステアリングコラム2a
が車体と第2ステアリングコラム2bとに対し軸方向に
沿って相対移動することで、両コラム2a、2b間に圧
入されたスペーサ3の圧入荷重に応じて衝撃が吸収され
る。次に、第1ステアリングコラム2aが車体に対して
前記第2の間隔δ2だけ軸方向に沿って相対移動するこ
とで、第3押し付け部11mが第4の部分63dに押し
付けられる。これにより、第1押し付け部11jが第2
の部分63bに押し付けられる前に、図8の(2)に示
すように、その第1の部分63aと第2の部分63bと
の境界部に対して、第2の部分63bと第3の部分63
cの境界部が他端側に変位される。すなわち、その第1
の部分63aと第2の部分63bとの境界部と、第2の
部分63bと第3の部分63cの境界部は塑性変形され
る。次に、第1ステアリングコラム2aの車体に対する
軸方向に沿う相対移動距離が、第2の部分63bと第1
押し付け部11jとの第1の間隔δ1を超えると、衝撃
吸収部材63が塑性変形して衝撃が吸収される。すなわ
ち、図8の(3)に示すように、その第2の部分63b
が第1押し付け部11jに押し付けられ、第1の部分6
3aと第2の部分63bとの境界部が塑性変形し、その
塑性変形により、第2の部分63bが第2押し付け部1
1kに押し付けられる。さらに第1ステアリングコラム
2aが車体に対して相対移動すると、図9、図10に示
すように、その相対移動に伴い第1押し付け部11jと
第2押し付け部11kとが衝撃吸収部材63を塑性変形
させ、衝撃を吸収する。
【0025】上記構成によれば、衝撃作用時の車体に対
する第1ステアリングコラム2aの相対移動の際に、ア
ッパーブラケット11の押し付け部11j、11k、1
1mにより衝撃吸収部材63を塑性変形させることで、
その塑性変形のための専用部材が不要になり、部品点数
が少なくなって製造コストを低減できる。その衝撃吸収
部材63は、プレス機械により平坦な部材を、単一の折
り曲げ工程により形成できるので、製造コストを低減で
きる。
【0026】その第1押し付け部11jが衝撃吸収部材
63の第2の部分63bに押し付けられる前に、第3押
し付け部11mが第4の部分63dに押し付けられ、第
1の部分63aと第2の部分63bとの境界部に対し
て、第2の部分63bと第3の部分63cの境界部が他
端側に変位される。これにより、衝撃吸収の初期におい
て、第1押し付け部11jが他端側に変位することで第
2の部分63bを押し付け、第1の部分63aと第2の
部分63bとの境界部と、第2の部分63bと第3の部
分63cの境界部を塑性変形させるのに先立ち、上記第
2の角度θ2と第3の角度θ3が大きくなるように各境
界部の塑性変更が進行するので、ドライバーに作用する
荷重を低減できる。すなわち、その第3押し付け部11
mと第4の部分63dとが形成されていなければ、図1
2の(1)に示す衝撃作用前の状態から、図12の
(2)に示す第1押し付け部11jが第2の部分63b
に押し付けられる状態になるまでの間(ステアリングコ
ラム2aが車体に対して図中δだけ相対移動する間)に
おいて、第1の部分63aと第2の部分63bとの境界
部と、第2の部分63bと第3の部分63cの境界部と
が塑性変形することはない。そうすると、第1押し付け
部11jと第2押し付け部11kとによる塑性変形の開
始当初においては、第2の角度θ2と第3の角度θ3と
が90°となり、図12の(3)に示すように各境界部
を塑性変形させる衝撃吸収の当初において、ドライバー
に作用する荷重が大きくなる。これに対し上記実施形態
では、第1押し付け部11jと第2押し付け部11kと
による塑性変形の開始前に、その第2の角度θ2と第3
の角度θ3が90°より大きくなっているので、ドライ
バーに作用する荷重を低減できる。なお、図12におい
て上記実施形態と同一部分は同一符号で示す。
【0027】上記第1の角度θ1は、上記第2の角度θ
2よりも大きくされているので、衝撃吸収の初期におい
て、第3押し付け部11mが第4の部分63dを押し付
ける際に、ドライバーに作用する荷重を低減できる。
【0028】その第3押し付け部11mはガイド部11
h′を構成するリング11hにより構成されるので、第
3押し付け部11mとして専用の部材が不要になるの
で、部品点数を削減できる。
【0029】その第1押し付け部11jと第2押し付け
部11kとにより衝撃吸収部材63を塑性変形させる
際、その第2の部分63bと第3の部分63cとの境界
部が塑性変形した後は、第3の部分63cはアッパーブ
ラケット11の突出部11eから前記相対移動方向に交
差する方向に離反しようとする。その離反をガイド部1
1h′により規制することで、その第2の部分63bと
第3の部分63cとの境界部が塑性変形した後も、第1
押し付け部11jだけでなく第2押し付け部11kによ
っても衝撃吸収部材63を塑性変形させて衝撃を吸収で
きる。
【0030】その第2の部分63bが第1押し付け部1
1jに衝撃作用前は第1の間隔δ1をおいて対向し、そ
の第4の部分63dが第3押し付け部11mに衝撃作用
前は第2の間隔δ2をおいて対向することで、衝撃吸収
部材63が塑性変形されて衝撃吸収が開始される時と衝
撃作用時との間にタイムラグを設けることができる。こ
れにより、衝撃作用時の初期においては、樹脂60やピ
ン61の剪断や、両コラム2a、2bのスペーサ3の圧
入荷重に抗した相対移動により衝撃を吸収し、しかる後
に、衝撃吸収部材63の塑性変形により衝撃を吸収でき
るので、衝撃吸収の開始初期にドライバーに作用する荷
重を低減できる。
【0031】衝撃吸収部材63の第2の部分63bを、
図8の(3)に示すように第1、第2押し付け部11
j、11kに押し付けるためには、第1の部分63aと
第2の部分63bとの境界部、および、第2の部分63
bと第3の部分63cとの境界部を塑性変形させる必要
がある。その塑性変形に要する荷重は、各境界部が加工
硬化していることから大きくなる。そこで、各境界部の
幅Wを切欠63′、63″を設けて小さくすることで、
その衝撃吸収部材63の塑性変形による衝撃吸収の開始
初期にドライバーに作用する荷重を低減できる。
【0032】そのアッパーブラケット11に形成された
に開口11fに衝撃吸収部材63の第2の部分63bを
挿入し、その開口11fの周縁部の一部により第1押し
付け部11jを構成することで、構造が簡単で組み立て
が簡単になる。また、その第1押し付け部11jを凸曲
面とすることで、第1押し付け部11jにより衝撃吸収
部材63の塑性変形を円滑に行なうことができる。さら
に、その第1押し付け部11jからステアリングコラム
2の軸方向に対して直角な方向に離れた位置に第2押し
付け部11kを配置することで、衝撃吸収部材63を第
1、第2押し付け部11j、11kの双方により塑性変
形して衝撃を吸収できる。
【0033】図11の(1)は、上記実施形態における
車体に対する第1ステアリングコラム2aの相対移動ス
トロークとドライバーに作用する荷重との関係を示し、
図11の(2)は、図12の(1)に示す従来構造にお
ける車体に対する第1ステアリングコラムの相対移動ス
トロークとドライバーに作用する荷重との関係を示す。
上記実施形態によれば、その衝撃吸収初期のピーク荷重
は268kgfであり、衝撃吸収後期のピーク荷重は2
35kgfであったのに対し、従来構成では衝撃吸収初
期のピーク荷重は300kgfであり、衝撃吸収後期の
ピーク荷重は227kgfであった。これにより、上記
実施形態によれば、衝撃吸収後期における衝撃吸収効果
を低減することなく、衝撃吸収初期においてドライバー
に作用する荷重を低減できることを確認できる。
【0034】なお、本発明は上記実施形態に限定されな
い。例えば、車体に対するステアリングコラムの相対移
動時に、ブラケットが車体と同行移動し、衝撃吸収部材
がステアリングコラムと同行移動してもよい。また、衝
撃吸収部材の第1の部分と第3の部分とは、上記実施形
態ではステアリングコラムの軸方向に沿って延びること
で、車体に対するステアリングコラムの相対移動方向に
沿って延びるが、その相対移動方向はステアリングコラ
ムの軸方向に限定されない。また、上記実施形態では第
1の角度θ1は135°、第2、第3の角度θ2、θ3
は90°とされたが、その角度は特に限定されない。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、衝撃吸収初期にドライ
バーに作用する荷重を低減できる衝撃吸収式ステアリン
グ装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のステアリング装置の側断面
【図2】そのステアリング装置の部分側断面図
【図3】そのステアリング装置の部分側面図
【図4】そのステアリング装置の部分平面図
【図5】そのステアリング装置の(1)は図3のV‐V
線断面図、(2)は保持部材と連結部材の斜視図
【図6】そのステアリング装置のアッパーブラケットと
衝撃吸収部材の斜視図
【図7】そのステアリング装置の衝撃吸収部材の斜視図
【図8】そのステアリング装置のアッパーブラケットと
衝撃吸収部材の(1)は衝撃作用前の断面図、(2)は
衝撃作用後における第1押し付け部の第2の部分への押
し付け前の断面図、(3)は衝撃吸収作用時の断面図
【図9】そのステアリング装置の衝撃作用後の部分側面
【図10】そのステアリング装置の衝撃作用後の部分平
面図
【図11】(1)は本発明の実施形態のステアリング装
置の第1ステアリングコラムと車体との相対移動ストロ
ークとドライバーに作用する荷重との関係を示す図、
(2)は従来のステアリング装置の第1ステアリングコ
ラムと車体との相対移動ストロークとドライバーに作用
する荷重との関係を示す図
【図12】従来例のステアリング装置のアッパーブラケ
ットと衝撃吸収部材の(1)は衝撃作用前の断面図、
(2)は衝撃作用後における第1押し付け部の第2の部
分への押し付け開始時の断面図、(3)は衝撃吸収作用
時の断面図
【符号の説明】
1 ステアリングコラム 2a 第1ステアリングコラム 2b 第2ステアリングコラム 11 アッパーブラケット 11h′ ガイド部 11j 第1押し付け部 11k 第2押し付け部 11m 第3押し付け部 63 衝撃吸収部材 63a 第1の部分 63b 第2の部分 63c 第3の部分 63d 第4の部分 63e 第5の部分

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体にブラケットを介して支持されるス
    テアリングコラムと、衝撃作用時の車体に対するステア
    リングコラムの相対移動に伴い塑性変形する衝撃吸収部
    材とを備え、 そのブラケットは、車体とステアリングコラムとの一方
    に前記相対移動時に同行移動するように連結され、その
    衝撃吸収部材の一端側は、車体とステアリングコラムと
    の他方に前記相対移動時に同行移動するように連結さ
    れ、 その衝撃吸収部材は、一端から他端に向かって前記相対
    移動方向に沿って延びる第1の部分と、この第1の部分
    から前記相対移動方向に交差する方向に沿って延びる第
    2の部分と、この第2の部分から他端に向かって前記相
    対移動方向に沿って延びる第3の部分とを有し、 そのブラケットに、その第2の部分に衝撃吸収部材の一
    端側において対向する第1押し付け部と、その第2の部
    分に衝撃吸収部材の他端側において対向する第2押し付
    け部と、その第3の部分が前記相対移動方向と交差する
    方向に離反するのを規制可能なガイド部とが設けられ、 その第1押し付け部は、その衝撃吸収部材の第2の部分
    に、衝撃作用前は間隔をおいて対向し、衝撃作用後の前
    記相対移動により押し付けられ、 その第1押し付け部から前記相対移動方向に交差する方
    向に離れた位置に前記第2押し付け部が配置され、 前記相対移動に伴い衝撃吸収部材をブラケットの各押し
    付け部によって塑性変形させる衝撃吸収式ステアリング
    装置において、 その衝撃吸収部材は、前記第3の部分から前記相対移動
    方向に交差する方向に沿って延びる第4の部分を有し、 その第4の部分に衝撃吸収部材の一端側において対向す
    る第3押し付け部が、前記ブラケットに設けられ、 前記相対移動により第1押し付け部が前記第2の部分に
    押し付けられる前に、その第3押し付け部が前記第4の
    部分に押し付けられると共に、前記第1の部分と第2の
    部分との境界部に対して第2の部分と第3の部分の境界
    部が他端側に変位されることを特徴とする衝撃吸収式ス
    テアリング装置。
  2. 【請求項2】 その第3の部分と第4の部分とが一端側
    においてなす角度は、その第1の部分と第2の部分とが
    一端側においてなす角度よりも大きくされている請求項
    1に記載の衝撃吸収式ステアリング装置。
  3. 【請求項3】 その第3押し付け部は、その第4の部分
    に、衝撃作用前は間隔をおいて対向する請求項1または
    2に記載の衝撃吸収式ステアリング装置。
  4. 【請求項4】 前記ガイド部の構成部材が前記第3押し
    付け部を構成する請求項1〜3の何れかに記載の衝撃吸
    収式ステアリング装置。
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