JPH10130824A - 蒸着フイルムおよび金銀糸 - Google Patents

蒸着フイルムおよび金銀糸

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JPH10130824A
JPH10130824A JP30707196A JP30707196A JPH10130824A JP H10130824 A JPH10130824 A JP H10130824A JP 30707196 A JP30707196 A JP 30707196A JP 30707196 A JP30707196 A JP 30707196A JP H10130824 A JPH10130824 A JP H10130824A
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JP
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vapor deposition
film
metal
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deposition layer
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JP30707196A
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Kozo Oike
耕三 尾池
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Oike and Co Ltd
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Oike and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チタンの蒸着による蒸着膜を有する蒸着フイ
ルムであってその黒ずんだ色合いを無くしチタン蒸着膜
の特性と奇麗な金銀色を有した金銀糸を得る。 【解決手段】 フイルム上に、チタン蒸着層を設けその
上に、金属蒸着層をこの順に設け、これをスリットして
金銀糸を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チタン金属を蒸着
した合成樹脂フイルムとそれを細幅にスリットした平箔
糸や任意の糸条とを撚り合わせた撚り金銀糸等の金銀糸
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、厚さが4.5μm〜25μmの合
成樹脂フイルムの片面にアルミニウム、銀等の金属を蒸
着して、その上に熱硬化性樹脂を主成分とする適宜着色
した着色樹脂塗膜層を設けたり、樹脂保護層を設けた金
属蒸着フイルムを細幅にスリットした平箔糸やそれを任
意の糸条とを撚り合わせた撚り金銀糸等の金銀糸があっ
た。チタンも金属の一種として合成樹脂フイルム上に蒸
着され利用されてきた。金属チタンは、その機械的性質
の優秀さ、比重の比較的小さいこと、化学的に安定して
いること等で一般的な分野にも広く使用されている。例
えば特開昭63−152430号公報には、銀を蒸着し
た蒸着フイルムの銀蒸着層の保護層としてチタンなどを
蒸着した金銀糸用の蒸着フイルムが開示されている。ま
た、特開平6−92013号公報にも、金銀糸用の銀蒸
着層の保護層としてチタンなどを蒸着した金銀糸用の蒸
着フイルムが開示されている。
【0003】しかし従来のチタン蒸着層を保護層として
用いたものは、チタンの化学的安定さの点では問題がな
くても、チタン蒸着層が黒ずんだ色合いであり装飾を目
的とする場合の金銀糸には問題があった。また金属チタ
ン蒸着層上に、樹脂等による保護層を設けたものも知ら
れているが、金属光沢が不充分であり装飾糸としては問
題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の従来
技術によるチタン蒸着層を用いた金銀糸の種々の欠点、
即ち、チタン蒸着層の黒ずん色合いをなくし、かつ金属
光沢が不充分な点を改良し、かつチタン蒸着層の保有す
る特性即ち機械的性能例えばその剛性等を保有し、かつ
その他の特性例えば健康面に寄与する特性を保有する蒸
着フイルムとそれを利用した装飾用の金銀糸を提供せん
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、合成樹脂フイ
ルム(A) に少なくとも金属チタン蒸着層(B) 、金属蒸着
層(C) をこの順に設けた蒸着フイルムであり、その構成
が(A) /(B) /(C) ,(A) /(C) /(B) /(C) の一種を
含むものであることを特徴とする蒸着フイルムであり、
また合成樹脂フイルム(A) と金属チタン蒸着層(B) との
間に樹脂下塗層(D) を設けてなる前記の蒸着フイルであ
り、金属蒸着層(C) 上に、保護樹脂層、着色樹脂層の一
種以上を配した蒸着フイルムであり、また前記の蒸着フ
イルムをスリットしてなることを特徴とする金銀糸であ
る。
【0006】本発明において使用する合成樹脂フイルム
(A) は特に制限はないが、例えばポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系
フイルム、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12等
のポリアミド系フイルムをはじめ、ポリアミドイミド、
ポリエチレン、ポリプロピレン、セルロースアセテイ
ト、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、フッ素樹脂等
の合成樹脂フイルムが適宜選択使用できるがこれらの中
では透明性に優れたものが好的に使用できる。
【0007】合成樹脂フイルム(A) としては、無延伸フ
イルム、一軸延伸フイルム、二軸延伸フイルム、逐次二
軸延伸フイルム等の透明なフイルムが適宜使用できる。
その中でもポリエチレンテレフタレート、ナイロン6フ
イルムの二軸延伸フイルム、逐次二軸延伸フイルムが機
械加工適性、価格及び入手性等の点で優れているので好
ましい。
【0008】合成樹脂フイルム(A) の厚さはとくに限定
されないが、金銀糸して使用するときには通常は4.5
〜25μm程度の範囲から選択使用する。4.5μm未
満のフイルムは工業的に広幅・長尺のものの製膜が困難
であり、歩留が悪く生産コストが高くなり好ましくな
い。一方、25μmを超えたフイルムは合成樹脂フイル
ムの性質が強く出て剛直な撚り金銀糸となり、柔らか
く、しなやかな風合いが損なわれるので好ましくない。
合成樹脂フイルム(A) にはその柔軟性及び透明性を損な
わない範囲において紫外線吸収剤、酸化防止剤等のプラ
スチック老化防止剤、帯電防止剤、滑り剤等を添加した
ものも使用できる。
【0009】本発明において適宜使用する樹脂下塗層
(D) は前記合成樹脂フイルム(A) の片面に金属チタン蒸
着層(B) 、金属蒸着層(C) をこの順に積層する時合成樹
脂フイルムの蒸着適性を改善するために(A) と(B) との
間に、また(B) と(C) との間に金属色目の改善に使用す
ればよい。樹脂下塗層(D) の塗料としては、熱可塑性樹
脂、熱硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂、紫外線硬化性樹
脂等の各種樹脂がいずれも使用可能である。例えばアク
リル系樹脂、ニトロセルロス系樹脂、ウレタン系樹脂、
メラミン系樹脂、メラミン−アクリル樹脂、尿素メラミ
ン系樹脂、エポキシ系樹脂、エポキシ−イソシアネート
系樹脂、アミノアルキッド系樹脂等の単独又は混合物が
好ましく使用できる。特に硬化性樹脂が好ましい。
【0010】又、樹脂下塗層(D) を形成する塗料には、
あらかじめ染料(蛍光染料、蓄光染料)、顔料(蛍光顔
料、蓄光顔料)等の色剤により適宜着色したものも使用
できる。この場合には、蒸着金属に固有の色以外に彩色
した金銀糸ができる。樹脂下塗層(D) 用塗料は、前記樹
脂の有機溶剤溶液、水溶液等を、例えばグラビアコーテ
ィング法、スプレイコーティング法、ロールコーティン
グ法、浸漬法等の通常のコーティング法により均一な厚
みに塗布し、乾燥(熱硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂、
紫外線硬化性樹脂等の場合は硬化)することで塗膜化す
る。樹脂下塗層(D) の厚みは通常0.05〜2μmの範
囲、好ましくは0.1〜1μmの範囲である。樹脂下塗
層の厚みが前記範囲未満では後加工の耐性、金属蒸着適
性等の改善にほとんど寄与しないので設ける意味がなく
好ましくない。一方、前記範囲を超えると乾燥に長時間
を要し、その上、塗膜中に溶剤が残留しやすく好ましく
ない。しかも、できた撚り金銀糸が全体として硬直なも
のとなり、柔らかくって、しなやかな風合いに欠けるの
で好ましくない。本発明での、保護樹脂層、着色樹脂層
は従来使用されているものでよく、これらは、例えば前
記の樹脂下塗層(D) で開示したものを適宜選択し目的に
応じて使用すればよいものである。
【0011】本発明において使用する金属蒸着層(C)
は、本発明のスリットした平箔糸に強い金属光沢を付与
するもので、前記合成樹脂フイルム(A) の片面にチタン
蒸着層を介して設ける。金属蒸着層には、例えば金、
銀、アルミニウム、クロム、ニッケル、パラジウム、イ
ンジウム、、白金、錫等を通常使用する。これらの中で
も高級品には、金、銀、白金、パラジウム等の単体金属
やニッケルクロム、銀銅合金、真鍮等の合金や金属化合
物等も適宜使用できる。コストを重視する場合にはアル
ミニウム、錫等の使用が好ましい。
【0012】金属蒸着層(C) は通常ほぼ均一な厚みを有
するものであって、その厚みは20〜100nm程度の
範囲であり、その中でも25〜60nmの範囲が特に好
ましい。尚、特殊な効果を期待する場合には不均一にし
たり、部分的に設けられることもある。金属蒸着層の厚
さが前記範囲未満では金属光沢に乏しく好ましくない。
一方、前記範囲を超えても例えば撚り金銀糸としての輝
きは増大せず、かえってクラックが発生しやすくなる。
又、合成樹脂フイルムが金属蒸着時の熱により変形、変
質したりし、皺等を生じる等して作業性を下げるので好
ましくない。金属蒸着層(C) を形成する方法には、特に
制限はなく、例えば前記の金属、合金又は金属化合物を
用いて抵抗加熱蒸着法、高周波誘導加熱蒸着法、電子ビ
ーム加熱蒸着法、イオンプレーテイング蒸着法、スパッ
タリング法、抵抗加熱反応性蒸着法、高周波誘導加熱反
応性蒸着法、電子ビーム加熱反応性蒸着法、イオンプレ
ーテイング反応性蒸着法、反応性スパッタリング法等の
公知の物理的蒸着による蒸着膜形成方法により形成す
る。
【0013】本発明における金属チタン蒸着層(B) は、
通常ほぼ均一な厚みを有するものであって、その厚みは
10〜50nm程度の範囲であり、その中でも15〜4
5nmの範囲が特に好ましい。金属チタン蒸着層の厚さ
が前記範囲未満では金属チタンの特性発揮が乏しく好ま
しくない。一方、前記範囲を超えてもその性能発揮は変
わらず例えば撚り金銀糸としての性能面でも好ましくな
い。又、合成樹脂フイルムが金属チタン蒸着時の熱によ
り変形、変質したりし、皺等を生じる等して作業性を下
げるので好ましくない。本発明の金属チタンは、80重
量%以上がチタンであるもの、好ましくは90重量%以
上がチタンであるチタン合金を含むものである。
【0014】
【発明の実施形態】以下に実施例をあげて本発明を更に
具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限
定するものではない。
【0015】
【実施例1】厚さ12μmの透明な二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレートフイルム(A) の片面に、チタンを蒸発
源として、スパッタリング方式でチタンの蒸着を行い、
厚さ25nmの均一な金属チタン蒸着層(B) を形成し
た。次いでこの金属チタン蒸着層上に、抵抗加熱方式で
アルミニウムの蒸着を行い厚さ40nmの金属蒸着層
(C)を形成した。この得られた蒸着フイルムを70切り
(0.433mm幅)にスリットして、銀色の平箔糸を
得た。この平箔糸を150デニールの人造絹糸を芯糸と
して、その外周にほぼ平箔糸の幅程度の隙間を開けて巻
きつけた後、水蒸気セットして銀色をした撚り金銀糸を
得た。
【0016】
【実施例2】厚さ12μmの透明な二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレートフイルム(A) に替えて厚さ9μmの透
明な二軸延伸ナイロンフイルム(A) を用い、両方の厚さ
で65nmの均一な金属チタン蒸着層と金属蒸着層を形
成する前に、熱硬化型アクリル樹脂9部の酢酸エチル−
メチルエチルケトン(1:1)混合溶剤57部からなる
塗料をグラビア方式により塗布、乾燥、加熱硬化して厚
さ0.5μmの樹脂下塗層(D) を形成した以外は実施例
1と同様にして本願発明の銀色をした撚り金銀糸(蛇腹
撚り金銀糸)を得た。
【0017】
【実施例3】実施例1の金属蒸着層(C) を形成した面
に、熱硬化型アクリル樹脂9部、ネオザポンイエローR
(バデイシエ社製黄色染料)1部、酢酸エチル−メチル
エチルケトン(1:1)混合溶剤57部からなる塗料を
グラビア方式により塗布し、乾燥、加熱硬化して厚さ
0.5μmで黄色の着色樹脂層を形成した以外は実施例
1と同様にして積層体(蒸着フイルム)を得た。この積
層体をスリットして70切り(0.433mm幅)の金
色平箔糸を得た。
【0018】
【比較例1】実施例3での平箔糸において、アルミニウ
ム蒸着層を金属チタン蒸着層に設けることをせず、金属
チタン蒸着層のみの金属蒸着フイルムを得て、同様に平
箔糸を得た。実施例1、2、3の金銀糸は従来金銀糸と
同様の金属光沢と、鮮明な金色、銀色を呈しておった
が、比較例1の銀糸は黒ずんだもので、装飾用の銀糸と
しては問題があるものであった。
【0019】
【発明の効果】本発明による金銀糸は、平箔糸としても
撚糸としてもまた他の形態のものであっても、チタンの
特性を保有しかつ、金銀糸の金属光沢の鮮明さを保持し
たものであり、チタン蒸着層があっても黒ずみのない金
銀糸となり得るものである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂フイルム(A) に少なくとも金属チ
    タン蒸着層(B) 、金属蒸着層(C) をこの順に設けた蒸着
    フイルムであり、その構成が(A) /(B) /(C) ,(A) /
    (C)/(B) /(C) の一種を含むものであることを特徴と
    する蒸着フイルム
  2. 【請求項2】合成樹脂フイルム(A) と金属チタン蒸着層
    (B) との間に樹脂下塗層(D) を設けてなる請求項1記載
    の蒸着フイルム
  3. 【請求項3】金属蒸着層(C) 上に、保護樹脂層、着色樹
    脂層の一種以上を配した請求項1記載の蒸着フイルム。
  4. 【請求項4】請求項1、請求項2、請求項3記載の蒸着
    フイルムをスリットしてなることを特徴とする金銀糸。
JP30707196A 1996-11-01 1996-11-01 蒸着フイルムおよび金銀糸 Pending JPH10130824A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5372283B1 (ja) * 2013-05-30 2013-12-18 尾池工業株式会社 装飾用蒸着フィルムおよびその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5372283B1 (ja) * 2013-05-30 2013-12-18 尾池工業株式会社 装飾用蒸着フィルムおよびその製造方法

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