JPH1013188A - フィルタの自動調整回路 - Google Patents

フィルタの自動調整回路

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JPH1013188A
JPH1013188A JP15819796A JP15819796A JPH1013188A JP H1013188 A JPH1013188 A JP H1013188A JP 15819796 A JP15819796 A JP 15819796A JP 15819796 A JP15819796 A JP 15819796A JP H1013188 A JPH1013188 A JP H1013188A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 精度よく自動調整できるフィルタの自動調整
回路を得る。 【解決手段】 フィルタの周波数特性を所定状態に保つ
ためのフィルタの自動調整回路において、自動調整用の
参照フィルタをローパスフィルタ1aおよびハイパスフ
ィルタ2aで構成し、それぞれのフィルタの出力振幅に
よって帰還をかけるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フィルタの周波
数特性を所定状態に保つためのフィルタの自動調整回路
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】種々の信号の中から目的の信号だけを弁
別するため、ローパスフィルタやバンドパスフィルタな
どの回路がよく用いられる。半導体集積回路において
も、抵抗とコンデンサで構成されるフィルタや、コンデ
ンサとトランジスタのコンダクタンスを利用したアクテ
ィブフィルタなどが多く用いられている。しかし、半導
体集積回路で用いられるアクティブフィルタでは、抵抗
やコンデンサの絶対値が、製造上、ばらついたり温度変
化が大きいため、変動要因に対してトランジスタのコン
ダクタンスを電気的に制御し、常にフィルタの周波数を
一定に保つことができるように自動調整回路が設けてあ
る。
【0003】従来のフィルタの自動調整回路を図5に示
す。フィルタの自動調整回路は、フィルタ12に準じる
回路構成で、かつ、基準信号の周波数において90deg
移相するように設計された参照フィルタ11と、位相検
波回路13と、コンダクタンス制御回路5とで、構成さ
れている。
【0004】まず、基準信号が参照フィルタ11におい
て、90deg 移相される。次に、基準信号と移相した信
号とを位相検波回路13にて検波する。位相検波回路1
3の出力は、基準信号と参照フィルタ11において移相
した信号との位相差が、丁度90deg のときに0で、変
動要因などによって位相差が90deg よりずれてくると
誤差成分が出力されるようになる。その誤差成分をコン
ダクタンス制御回路5へ加え、参照フィルタの特性を制
御することにより、自動調整回路の閉ループにおいて、
常に、基準信号と参照フィルタ11で移相した信号との
位相差が、常に、丁度90deg となるように、帰還がか
かる。
【0005】一方、フィルタ12は、参照フィルタ11
の回路構成に準じており、半導体集積回路のチップ内で
の素子の相対的なばらつき、変動は小さいため、フィル
タ12に対しても同様に上記の自動調整の帰還がかか
り、常にフィルタ12の特性が保つことができる。
【0006】以上のように、従来のフィルタの自動調整
回路では、参照フィルタの90deg移相に対して帰還を
かけているため、たとえばトラップフィルタのディップ
周波数など位相関係に対して敏感なものの場合、自動調
整点とディップ周波数とがずれてしまうことがある。こ
のため、参照フィルタの90deg移相に対して帰還をか
けるのではなく、トラップフィルタのディップ周波数そ
のものに対して帰還をかけ、管理しなければならない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】第1の発明は、自動調
整用フィルタをローパスフィルタおよびハイパスフィル
タで構成し、それぞれのフィルタの出力振幅によって帰
還をかけて、精度よく自動調整できるフィルタの自動調
整回路を得ようとするものである。
【0008】第2の発明は、自動調整用の参照フィルタ
をローパスフィルタおよびハイパスフィルタで構成し、
それぞれのフィルタの出力振幅によって帰還をかけて、
精度よく自動調整できるフィルタの自動調整回路を得よ
うとするものである。
【0009】第3の発明は、自動調整用の参照フィルタ
およびトラップフィルタを各々ローパスフィルタおよび
ハイパスフィルタで構成し、それぞれのフィルタの出力
振幅によって帰還をかけて、精度よく自動調整できるフ
ィルタの自動調整回路を得ようとするものである。
【0010】第4の発明は、フィルタ本体で自動調整用
フィルタを構成して、簡潔な構成で精度よく自動調整で
きるフィルタの自動調整回路を得ようとするものであ
る。
【0011】第5の発明は、フィルタ本体で処理される
信号を基準信号とし、所定期間において前記基準信号に
より自動調整を行うようにして、簡潔な構成で精度よく
自動調整できるフィルタの自動調整回路を得ようとする
ものである。
【0012】第6の発明は、所定期間以外における状態
保持をサンプルホールド回路により行うようにして、簡
潔な構成で精度よく自動調整できるフィルタの自動調整
回路を得ようとするものである。
【0013】第7の発明は、ビデオ信号のバースト信号
部分を基準信号として用い、簡潔な構成で精度よく自動
調整できるフィルタの自動調整回路を得ようとするもの
である。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1の発明のフィルタの
自動調整回路においては、フィルタの周波数特性を所定
状態に保つためのフィルタの自動調整回路において、自
動調整用フィルタをローパスフィルタおよびハイパスフ
ィルタで構成し、それぞれのフィルタの出力振幅によっ
て帰還をかけることを特徴とする。
【0015】第2の発明のフィルタの自動調整回路にお
いては、フィルタの周波数特性を所定状態に保つための
フィルタの自動調整回路において、自動調整用の参照フ
ィルタをローパスフィルタおよびハイパスフィルタで構
成し、それぞれのフィルタの出力振幅によって帰還をか
けることを特徴とする。
【0016】第3の発明のフィルタの自動調整回路にお
いては、フィルタの周波数特性を所定状態に保つための
フィルタの自動調整回路において、ローパスフィルタお
よびハイパスフィルタにより構成された参照フィルタ
と、ローパスフィルタおよびハイパスフィルタにより構
成されたトラップフィルタとを備え、前記参照フィルタ
およびトラップフィルタにおいて、それぞれのフィルタ
の出力振幅によって帰還をかけることを特徴とする。
【0017】第4の発明のフィルタの自動調整回路にお
いては、フィルタ本体でフィルタの自動調整回路の自動
調整用フィルタを構成することを特徴とする。
【0018】第5の発明のフィルタの自動調整回路にお
いては、ローパスフィルタおよびハイパスフィルタによ
り構成されたフィルタ本体を備え、前記フィルタ本体で
処理される信号を基準信号とし、所定期間において前記
基準信号により自動調整を行うことを特徴とする。
【0019】第6の発明のフィルタの自動調整回路にお
いては、所定期間以外における状態保持のためのサンプ
ルホールド回路を設けたことを特徴とする。
【0020】第7の発明のフィルタの自動調整回路にお
いては、ビデオ信号のバースト信号部分を基準信号とし
て用い、バースト期間のみフィルタの自動調整を行うと
ともに、バースト期間以外はホールド動作を行うことを
特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1に、この発明の一実施形態を示す。
この実施の形態においても、フィルタの自動調整は、基
本的には従来と同様で、フィルタの部分と参照フィルタ
の部分から構成されているが、従来の技術と異なる点は
参照フィルタの90deg 移相に対して帰還をかけるので
はなく、参照フィルタの出力信号の振幅に対して帰還を
かけることである。
【0022】図1のフィルタの自動調整回路において、
参照フィルタはカットオフ周波数が基準信号の周波数f0
となるように設計された二次のローパスフィルタ1a・
カットオフ周波数およびQがローパスフィルタ1aと全
く等しくなるように設計された二次のハイパスフィルタ
2a・振幅検波回路3aおよび3b・差動増幅回路4、
コンダクタンス制御回路5とで構成されている。
【0023】また、トラップフィルタ部分のローパスフ
ィルタ1bおよびハイパスフィルタ2bは、それぞれロ
ーパスフィルタ1a・ハイパスフィルタ2aと全く同じ
回路で構成してある。ここで、ローパスフィルタ1aお
よびハイパスフィルタ2aの伝達関数はそれぞれ次式に
て表される。
【0024】
【数1】
【0025】まず、基準信号はローパスフィルタ1aお
よびハイパスフィルタ2aに入力される。ローパスフィ
ルタ1aおよびハイパスフィルタ2aのカットオフ周波
数は基準信号の周波数f0と等しいので、ローパスフィル
タ1aおよびハイパスフィルタ2aの出力は、式1およ
び式2のsの項にj(2πf0)を代入することにより求
められる。
【0026】
【数2】
【0027】ここで、ローパスフィルタ1aおよびハイ
パスフィルタ2aのカットオフ周波数およびQは等しく
設計されているので、式3・式4からわかるように、そ
れぞれの出力信号の振幅は等しく、お互いの位相差が1
80deg であることがわかる。
【0028】次に、ローパスフィルタ1aおよびハイパ
スフィルタ2aの出力信号を振幅検波回路3aおよび3
bにおいて振幅検波し、各々の信号の振幅値を直流電圧
または直流電流に変換する。式3・式4の結果から、振
幅検波回路3aおよび3bの出力信号は全く同値とな
る。ここで、種々の変動要因によりローパスフィルタ1
aおよびハイパスフィルタ2aのカットオフ周波数がず
れてくると、それらの出力信号の振幅が等しくなる。す
なわち、振幅検波回路3aおよび3bの出力信号が同値
でなくなる。この3aおよび3bの出力信号の差分を差
動増幅器4で検出し、その結果をコンダクタンス制御回
路5へ加えてローパスフィルタ1aおよびハイパスフィ
ルタ2aの特性を制御する。
【0029】このように構成された帰還ループでは、常
に振幅検波回路3aおよび3bの出力信号が等しくなる
ように帰還がかかる。
【0030】一方、トラップフィルタの部分においても
ローパスフィルタ1bハイパスフィルタ2bについて
は、前記説明した参照フィルタのローパスフィルタ1a
・ハイパスフィルタ2aと全く同様に制御される。すな
わち、種々の変動要因に対して、常にローパスフィルタ
1b、ハイパスフィルタ2bのカットオフ周波数がf0に
保たれる。
【0031】また、ローパスフィルタ1b・ハイパスフ
ィルタ2bの出力信号を加算回路6において加算する
と、
【0032】
【数3】
【0033】となり、これはトラップフィルタの伝達特
性に等しい。すなわち、ローパスフィルタ1b、ハイパ
スフィルタ2bおよび加算回路6でトラップフィルタが
構成され、そのディップ周波数はf0である。
【0034】以上、図1のように構成することによっ
て、参照フィルタの90deg 移相にて帰還をかけるよう
な従来の自動調整と比較して、トラップフィルタなどの
ように敏感な特性フィルタを精度よく自動調整すること
ができる。
【0035】図2および図3は、カットオフ周波数およ
びQの全く等しいローパスフィルタ1aとハイパスフィ
ルタ2aを実現方法について説明したものである。これ
らのフィルタのはカットオフ周波数およびQは次式によ
って表される。
【0036】
【数4】
【0037】図2と図3を比較すればわかるように、全
く同じ素子で構成されたフィルタの入力する箇所を変更
するだけで、容易にカットオフ周波数およびQの全く等
しいローパスフィルタとハイパスフィルタを構成するこ
とができる。このことは、既知の事実である。
【0038】実施の形態2.図4は、この発明の他の実
施形態を示したものである。この実施の形態では、フィ
ルタにおいて処理される信号とは別の基準信号と参照フ
ィルタでフィルタの自動調整を行うのではなく、フィル
タにおいて処理される信号そのものを基準信号として用
いることにより、参照フィルタを設けることなくフィル
タの自動調整を実現することができる。
【0039】例えば、ビデオ信号のバースト信号部分を
基準信号として用い、バースト期間のみフィルタの自動
調整を行ってそれ以外はホールドすることにより、参照
フィルタを設けずにフィルタの自動調整を実現すること
ができる。
【0040】動作原理は、先に説明した実施の形態1と
同様であるが、先に説明した実施の形態1との相違点
は、振幅検波回路3aおよび3bの出力信号の差分の検
出を、信号に含まれる基準信号の期間のみ行うことであ
る。さらに、基準信号の期間以外ではフィルタの自動調
整を行わないので、その期間その状態を保持するために
サンプルホールド回路10を設けてある。
【0041】このように構成することにより、フィルタ
そのもので自動調整を行うことができるので、さらに精
度のよいフィルタの自動調整回路を実現することができ
る。
【0042】
【発明の効果】第1の発明によれば、自動調整用フィル
タをローパスフィルタおよびハイパスフィルタで構成
し、それぞれのフィルタの出力振幅によって帰還をかけ
て、精度よく自動調整できるフィルタの自動調整回路を
得ることができる。
【0043】第2の発明によれば、自動調整用の参照フ
ィルタをローパスフィルタおよびハイパスフィルタで構
成し、それぞれのフィルタの出力振幅によって帰還をか
けて、精度よく自動調整できるフィルタの自動調整回路
を得ることができる。
【0044】第3の発明によれば、自動調整用の参照フ
ィルタおよびトラップフィルタを各々ローパスフィルタ
およびハイパスフィルタで構成し、それぞれのフィルタ
の出力振幅によって帰還をかけて、精度よく自動調整で
きるフィルタの自動調整回路を得ることができる。
【0045】第4の発明によれば、フィルタ本体で自動
調整用フィルタを構成して、簡潔な構成で精度よく自動
調整できるフィルタの自動調整回路を得ることができ
る。
【0046】第5の発明によれば、フィルタ本体で処理
される信号を基準信号とし、所定期間において前記基準
信号により自動調整を行うようにして、簡潔な構成で精
度よく自動調整できるフィルタの自動調整回路を得るこ
とができる。
【0047】第6の発明によれば、所定期間以外におけ
る状態保持をサンプルホールド回路により行うようにし
て、簡潔な構成で精度よく自動調整できるフィルタの自
動調整回路を得ることができる。
【0048】第7の発明によれば、ビデオ信号のバース
ト信号部分を基準信号として用い、簡潔な構成で精度よ
く自動調整できるフィルタの自動調整回路を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態によるフィルタの自動
調整回路を示す図である。
【図2】 半導体集積回路において用いられるローパス
フィルタの一例を示す図である。
【図3】 半導体集積回路において用いられるハイパス
フィルタの一例である。
【図4】 この発明の他の実施形態によるフィルタの自
動調整回路を示す図である。
【図5】 従来のフィルタの自動調整回路を示す図であ
る。
【符号の説明】
1a・1b カットオフ周波数が基準信号の周波数f0と
なるように設計された二次のローパスフィルタ、2a・
2b カットオフ周波数が基準信号の周波数f0となるよ
うに設計された二次のハイパスフィルタ、3a・3b
振幅検波回路、4 差動増幅回路、5 フィルタ1a・
1b・2a・2bの周波数特性を電気的に制御する回
路、6 加算回路、7a・7b コンダクタンスがgm1
・gm2である増幅回路、8 緩衝増幅回路、9a・9b
容量値がC1・C2のコンデンサ、10 入力された信
号をサンプルホールドする回路、11 基準信号の周波
数f0において90deg 移相するように設計された参照
フィルタ、12 自動調整をされるべき主たるフィル
タ、13 位相検波回路。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルタの周波数特性を所定状態に保つ
    ためのフィルタの自動調整回路において、自動調整用フ
    ィルタをローパスフィルタおよびハイパスフィルタで構
    成し、それぞれのフィルタの出力振幅によって帰還をか
    けることを特徴とするフィルタの自動調整回路。
  2. 【請求項2】 フィルタの周波数特性を所定状態に保つ
    ためのフィルタの自動調整回路において、自動調整用の
    参照フィルタをローパスフィルタおよびハイパスフィル
    タで構成し、それぞれのフィルタの出力振幅によって帰
    還をかけることを特徴とするフィルタの自動調整回路。
  3. 【請求項3】 フィルタの周波数特性を所定状態に保つ
    ためのフィルタの自動調整回路において、ローパスフィ
    ルタおよびハイパスフィルタにより構成された参照フィ
    ルタと、ローパスフィルタおよびハイパスフィルタによ
    り構成されたトラップフィルタとを備え、前記参照フィ
    ルタおよびトラップフィルタにおいて、それぞれのフィ
    ルタの出力振幅によって帰還をかけることを特徴とする
    フィルタの自動調整回路。
  4. 【請求項4】 フィルタ本体でフィルタの自動調整回路
    の自動調整用フィルタを構成することを特徴とする請求
    項1に記載のフィルタの自動調整回路。
  5. 【請求項5】 ローパスフィルタおよびハイパスフィル
    タにより構成されたフィルタ本体を備え、前記フィルタ
    本体で処理される信号を基準信号とし、所定期間におい
    て前記基準信号により自動調整を行うことを特徴とする
    請求項1に記載のフィルタの自動調整回路。
  6. 【請求項6】 所定期間以外における状態保持のための
    サンプルホールド回路を設けたことを特徴とする請求項
    5に記載のフィルタの自動調整回路。
  7. 【請求項7】 ビデオ信号のバースト信号部分を基準信
    号として用い、バースト期間のみフィルタの自動調整を
    行うとともに、バースト期間以外はホールド動作を行う
    ことを特徴とする請求項6に記載のフィルタの自動調整
    回路。
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