JPH10136734A - 田植機の苗植装置 - Google Patents

田植機の苗植装置

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JPH10136734A
JPH10136734A JP14822097A JP14822097A JPH10136734A JP H10136734 A JPH10136734 A JP H10136734A JP 14822097 A JP14822097 A JP 14822097A JP 14822097 A JP14822097 A JP 14822097A JP H10136734 A JPH10136734 A JP H10136734A
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gear
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Hiroshi Ichinose
博司 一ノ瀬
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Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転軸3にて回転される回転体ケース4の両
端に、分割爪16付き植付け杆15を植付け軸14にて
装着し、前記回転体ケース4にその回転を両植付け軸に
伝える歯車6,19,20を内蔵した回転式苗植装置
の、耐久性向上と、圃場面への苗植付け及び苗載台から
の苗取り出しの良好と、小型化を図る。 【手段】 前記各歯車6,19,20を不等速度歯車に
構成し、前記両植付け杆15を植付け軸14に、回転体
ケースの一回転中のうち前記各歯車の回転中心からの最
少半径部分が苗載台側に位置し且つ各歯車の回転中心と
最少半径部分とを結ぶ線6a,19a,20aが互いに
略一直線状に並ぶ回転位相で、分割爪が斜め下向きに傾
斜する姿勢で且つ分割爪の先端が前記苗載台17を通過
した後で圃場面22に進入する前の部位に位置するよう
にして取付け、且つ、前記歯車6,19,20を、一列
の歯車列に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、田植機において、
苗載台上の苗マットから苗を一株づつ分割したのちこれ
を圃場面に植付けるための回転式苗植装置の改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の苗植装置は、例えば特公
昭49−27762号公報に記載されているように、先
端に苗の分割爪を有する植付け体の基端を、機体側に扇
動リンクを介して連結する一方、該植付け体の中途部
を、エンジンにて回転駆動される爪軸に固着したクラン
クの先端を枢着し、該クランクの回転により植付け体
を、その分割爪の先端が、田植機の走行を停止した状態
において上下方向に長い楕円状閉ループの運動軌跡を描
くように上下揺動させるように構成することによって、
苗マットからの苗分割時に苗を傷めず、苗を圃場面に植
えたあと分割爪が苗から素早く逃げて苗の植付け姿勢を
安定化するようにしたものであった。
【0003】しかし、このものは、その上下揺動のため
に振動が大きく、しかも、植付け速度が遅い等の問題が
あった。そこで、振動を低減すると共に、植付け速度を
向上するために、回転体ケースの左右両端部の各々に、
分割爪付き植付け体を装着して成るいわゆる回転式の苗
植装置が、例えば、特公昭49−17806号公報、特
公昭49−17807号公報及び実公昭56−2121
2号公報等によって提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
回転式苗植装置では、両植付け体を、その各々における
分割爪の先端が田植機の走行を停止した状態において上
下方向に長い楕円状閉ループの運動軌跡を描くように運
動するための機構が必要であって、従来は、この運動を
クランク機構又はカム機構にて行うように構成している
が、このクランク機構であると、トルク変動が大きいた
めに、圃場面に対する苗の植付け姿勢が不安定であると
共に、振動の低減を充分に達成することができないと言
う問題があった。
【0005】本発明は、この問題を解消し、圃場面に対
する苗の植付け、及び、苗載台からの中の取り出しが良
好にできるようにした回転式の苗植装置を提供すること
を技術的課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成す
るため本発明は、「田植機の機体における伝動ケース
に、動力源から動力伝達される回転軸を軸支して、該回
転軸の伝動ケースからの突出端に、回転体ケースを取付
け、該回転体ケースの両端部には、前記回転軸から等し
い箇所に前記回転軸と平行に延びる植付け軸を回転自在
に軸支し、この両植付け軸の各々に固着した植付け杆
に、箸状の分割爪を、当該分割爪が前記機体に取付く苗
載台の方向に延びるように取付ける一方、前記回転体ケ
ース内に、当該回転体ケースの回転を前記両植付け軸に
回転として伝えるようにした歯車列を設けて成る苗植装
置において、前記歯車列における各歯車を、両植付け軸
に不等速回転を伝達する不等速歯車に構成する一方、前
記両植付け杆を、その各々に植付け軸に対して、前記回
転体ケースの一回転中のうち前記歯車列における各不等
速歯車の回転中心からの最少半径部分が苗載台側に位置
し且つ各不等速歯車の回転中心と最少半径部分とを結ぶ
線が互いに一直線状又は略一直線状に並ぶ状態になる回
転位相位置で、当該両植付け杆における箸状分割爪が斜
め下向きに傾斜する姿勢にし且つ前記両植付け杆のうち
苗載台側の植付け杆における分割爪の先端が前記苗載台
を通過した後で圃場面に進入する前の部位に位置するよ
うにして取付け、更に、前記歯車列を一例の歯車列に構
成した。」ことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
について説明すると、図において、符号1は田植機の機
体における伝動ケースで、該伝動ケース1の側面には、
ボス体2が水平横向きに突出し、該ボス体2内には、田
植機の機体に搭載したエンジン(図示せず)の動力がス
プロケット3′を介して伝達されて回転駆動される中空
状の回転軸3が挿入され、この回転軸3の前記ボス体2
からの突出端には、小判型で且つ中空状の回転体ケース
4が嵌着され、該回転体ケース4は側面視において矢印
Aで示すように右方向に回転されるように構成されてい
る。
【0008】前記中空状回転軸3内には、中心軸5が当
該回転軸3に対して回転自在に挿入され、該中心軸5の
前記回転体ケース4内への突出端には、回転体ケース4
に対して非回転の太陽歯車6が嵌着されている。この太
陽歯車6が取付く中心軸5の前記伝動ケース1内端部に
は、太陽歯車6を伝動ケース1に対して非回転状態に係
止すると共に、当該太陽歯車6の伝動ケース1に対する
位相位置を調節する位相調節機構7が設けられている。
この位相調節機構7は、例えば、次のように構成されて
いる。
【0009】すなわち、中心軸5に摺動自在に被嵌した
スリーブ8を備え、該スリーブ8と一体のピン9を前記
中心軸5に刻設した溝10に係合する一方、前記スリー
ブ8から突出したレバー11を、伝動ケース1の外側に
設けたねじ軸12に連結することにより、前記中心軸5
ひいては太陽歯車6を伝動ケース1に対して非回転状態
に保持する一方、前記中心軸5における溝10を当該中
心軸5の軸線に対して傾斜状にして、前記ねじ軸12の
回し操作でスリーブ8が摺動し、この摺動によって、太
陽歯車6の伝動ケース1に対する位相位置を調節するよ
うに構成されている。
【0010】前記回転体ケース4内の左右両端、つまり
回転軸3の中心から等しい距離Rの箇所には、支軸13
を前記中心軸5と平行に回転体ケース4に対して回転不
能に軸支して、該支軸13に中空状の植付け軸14を回
転自在に被嵌し、該植付け軸14の一端を回転体ケース
4の外側に突出して、その突出端に真っ直ぐな箸状の直
線分割爪16を備えた植付け杆15を、当該植付け杆1
5における箸状の分割爪16が苗載台17に向かって延
びるように取付ける。
【0011】一方、前記回転体ケース4内には、中心軸
5と植付け軸14との中間の位置に中間軸18を両軸と
平行に回転自在に軸支し、該中間軸18上には、前記太
陽歯車6に常時噛合する中間歯車19を回転自在に設け
る。そして、回転体ケース4内の前記植付け軸14上に
は、前記中間軸18上の中間歯車19に常時噛合する遊
星歯車20を嵌着して、前記回転体ケース4の一回転に
よって植付け軸14が逆方向に一回転するように連動連
結する。この場合において、前記太陽歯車6、中間歯車
19及び遊星歯車20により、一例の歯車列構成する。
【0012】更に、前記太陽歯車6及び中間歯車19並
びに遊星歯車20を、これら各歯車6,19,20の中
心(O),(O′),(O″)が、その各々における軸
5,18,14の回転中心に対して適宜寸法(e)だけ
偏芯した偏芯歯車に構成する。前記回転体ケース4がそ
の回転軸3により矢印Aの右方向に公転すると、伝動ケ
ース1に対して回転不能の太陽歯車6に噛合する中間歯
車19は、回転体4の公転に伴って、その公転の回転角
度と同じ回転角度だけ矢印Bの右方向に自転する。この
中間歯車19に遊星歯車20を介して連動する植付け軸
14は、当該中間歯車19の自転により矢印Cの左方向
つまり回転体ケース4の公転方向と逆方向に自転するか
ら、この植付け軸14に取付く植付け杆15は、苗載台
17の方向を向いた状態のまま、回転軸3を中心に旋回
運動することになり、植付け杆15における分割爪16
は、田植機の走行を停止した状態において、図1及び図
5に二点鎖線で示すように閉ループ状の運動軌跡21を
描くことになる。
【0013】この旋回運動中において、苗載台17に面
する側を上から下に下降するときその分割爪16の先端
にて苗載台17上の苗マットから苗を一株だけ分割した
のち、その下降下限の近傍において圃場面22に植付け
し、その後において圃場面22より上昇することになる
のである。そこで、前記太陽歯車6及び中間歯車19並
びに遊星歯車20を、これら各歯車6,19,20の中
心(O),(O′),(O″)が、その各々における軸
5,18,14の回転中心に対して適宜寸法(e)だけ
偏芯した偏芯歯車に構成することに加えて、図5に示す
ように、前記両植付け杆15を、その各々に植付け軸1
4に対して、前記回転体ケース4の一回転中のうち前記
太陽歯車6及び中間歯車19並びに遊星歯車20におけ
る回転中心からの最少半径部分が苗載台17側に位置し
且つ各太陽歯車6及び中間歯車19並びに遊星歯車20
における回転中心と最少半径部分とを結ぶ線6a,19
a,20aが互いに一直線状又は略一直線状に並ぶ状態
になる回転位相位置(図5に示す回転位相位置)で、当
該両植付け杆15における箸状分割爪16が水平線に対
して斜め下向きに傾斜するような姿勢にし、且つ、前記
両植付け杆15のうち苗載台17側の植付け杆15にお
ける分割爪16の先端が前記苗載台17を通過した後で
圃場面22に進入する前の部位に位置するようにして取
付けるのである。
【0014】これにより、回転体ケース4の右方向への
公転に伴う植付け軸14の左方向への自転は、その一回
転中において各偏芯型歯車6,19,20の直径差にて
回転体ケース4の自転速度に対して早くなったり、遅く
なったりするように不等速回転することに加えて、回転
体ケース4の公転に対して植付け杆15の左方向への自
転速度が最も遅くなる時期が、図5に示すように、両植
付け杆15のうち苗載台17側の植付け杆15における
分割爪16が苗載台17を通過した後で圃場面22に進
入する前の部位に位置する時期になる。
【0015】つまり、前記前記植付け杆15の左方向へ
の自転速度は、前記したように植付け杆15における分
割爪16が苗載台17を通過した後で圃場面22に進入
する前の部位に位置する位相位置を挟んで、それ以前に
おいても、その以後においても早くなるから、植付け杆
15における分割爪16の水平線に対する傾斜角度は、
前記位相位置を挟んで、それ以前においては小さく、そ
の以後においては大きくなるように姿勢が順次変化する
ことになる。
【0016】これにより、田植機の走行を停止した状態
において各植付け杆15の分割爪16における先端の運
動軌跡21の閉ループは、図1及び図5に二点鎖線で示
すように上下方向に細長い楕円状になることに加えて、
両植付け杆15のうち苗載台17側の植付け杆15にお
ける分割爪16は、苗載台17を通過するときには、こ
の苗載台17における苗載置面と直角の姿勢になるよう
に近づき、圃場面22に進入するときには、圃場面22
に対して起立した姿勢になるように近づくことになるの
である。
【0017】なお、植付け杆15の基端部と、分割爪1
6の先端部とは、図2の平面視において、互いに衝突干
渉することがないように、回転軸3の軸方向に適宜寸法
(S)だけずらせるように構成されている。また、植付
け杆15の分割爪16により苗マットからの苗の取り出
し量を増減するには、前記太陽歯車6ひいては中心軸5
の位相位置を、前記位相調節機構7にて変位することに
よって行う。
【0018】すなわち、前記太陽歯車6ひいては中心軸
5の位相位置を図4に示すように位置(D)から位置
(E)へと回転体ケース4の回転方向とは逆方向に角度
(θ′)だけ変位すると、分割爪16付き植付け杆15
は図5に点線で示すように上向きに角度(θ′)だけ姿
勢が変わり、その分割爪16における運動軌跡が変位前
の運動軌跡21から21′にずれるから、苗の取り出し
量は減少することになり、また、太陽歯車6ひいては中
心軸5の位相位置を図4に示すように位置(D)から位
置(F)へと回転体ケース4の回転方向と同じ方向に角
度(θ″)だけ変位すると、分割爪16付き植付け杆1
5は図5に一点鎖線で示すように下向きに角度(θ″)
姿勢が変わり、その分割爪16における運動軌跡が変位
前の運動軌跡21から21″にずれるから、苗の取り出
し量は増大することになると言うように、苗の取り出し
量の調節が、中心軸5の位相調節によって自在にでき、
勿論この中心軸5の位相調節は、回転体ケース4が回転
している植付け作動中においてもできるのである。
【0019】
【発明の作用・効果】本発明は、回転式苗植装置におい
て、「前記歯車列における各歯車を、両植付け軸に不等
速回転を伝達する不等速歯車に構成する一方、前記両植
付け杆を、その各々に植付け軸に対して、前記回転体ケ
ースの一回転中のうち前記歯車列における各不等速歯車
の回転中心からの最少半径部分が苗載台側に位置し且つ
各不等速歯車の回転中心と最少半径部分とを結ぶ線が互
いに一直線状又は略一直線状に並ぶ状態になる回転位相
位置で、当該両植付け杆における箸状分割爪が斜め下向
きに傾斜する姿勢にし且つ前記両植付け杆のうち苗載台
側の植付け杆における分割爪の先端が前記苗載台を通過
した後で圃場面に進入する前の部位に位置するようにし
て取付けたことを特徴とするもので、これにより、回転
体ケース内に設けた歯車列によってのみ、分割爪付き植
付け杆を、当該植付け杆における分割爪の先端が上下方
向に長い楕円状閉ループの軌跡を描くことができ、且
つ、両植付け杆のうち苗載台側の植付け杆における分割
爪を、苗載台を通過するときには、この苗載台における
苗載置面と直角に近い姿勢になり、圃場面に進入すると
きには、圃場面に対して起立した状態に近い姿勢になる
ように順次姿勢を変化することができるから、前記従来
の回転式苗植装置に比べて、前記植付け杆を不等速回動
する場合のトルク変動が小さくなり、圃場面に対する苗
の植付け姿勢の安定化を図ることができると共に、振動
を大幅に低減でき、且つ、耐久性を向上でき、しかも、
苗載台からの苗の取り出しに際して、苗を傷めることを
確実に低減でき、且つ、圃場面に対する苗の植え付けの
確実性を向上できると言う効果を有する。
【0020】その上、本発明は、回転体ケース内に設け
た歯車列を、一列の歯車列に構成したことにより、前記
回転体ケースを薄型にすることができるから、回転体ケ
ースの小型、軽量化、ひいては、苗植装置の小型、軽量
化を達成できる効果をも有するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による苗植装置の正面図であ
る。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1のIII −III 視拡大断面図である。
【図4】図3のIV−IV視断面図である。
【図5】偏芯歯車の回転状態を示す図である。
【符号の説明】
1 伝動ケース 3 回転軸 4 回転体ケース 5 中心軸 6 太陽歯車 14 植付け軸 15 植付け杆 16 分割爪 17 苗載台 19 中間歯車 20 遊星歯車 21 運動軌跡 22 圃場面 6a,19a,20a 各歯車において回転中心と最
少半径部分とを結ぶ線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】田植機の機体における伝動ケースに、動力
    源から動力伝達される回転軸を軸支して、該回転軸の伝
    動ケースからの突出端に、回転体ケースを取付け、該回
    転体ケースの両端部には、前記回転軸から等しい箇所に
    前記回転軸と平行に延びる植付け軸を回転自在に軸支
    し、この両植付け軸の各々に固着した植付け杆に、箸状
    の分割爪を、当該分割爪が前記機体に取付く苗載台の方
    向に延びるように取付ける一方、前記回転体ケース内
    に、当該回転体ケースの回転を前記両植付け軸に回転と
    して伝えるようにした歯車列を設けて成る苗植装置にお
    いて、 前記歯車列における各歯車を、両植付け軸に不等速回転
    を伝達する不等速歯車に構成する一方、前記両植付け杆
    を、その各々に植付け軸に対して、前記回転体ケースの
    一回転中のうち前記歯車列における各不等速歯車の回転
    中心からの最少半径部分が苗載台側に位置し且つ各不等
    速歯車の回転中心と最少半径部分とを結ぶ線が互いに一
    直線状又は略一直線状に並ぶ状態になる回転位相位置
    で、当該両植付け杆における箸状分割爪が斜め下向きに
    傾斜する姿勢にし且つ前記両植付け杆のうち苗載台側の
    植付け杆における分割爪の先端が前記苗載台を通過した
    後で圃場面に進入する前の部位に位置するようにして取
    付け、更に、前記歯車列を一例の歯車列に構成したこと
    を特徴とする田植機の苗植装置。
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