JPH10137652A - 電子写真感光体の塗工装置 - Google Patents

電子写真感光体の塗工装置

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JPH10137652A
JPH10137652A JP31304296A JP31304296A JPH10137652A JP H10137652 A JPH10137652 A JP H10137652A JP 31304296 A JP31304296 A JP 31304296A JP 31304296 A JP31304296 A JP 31304296A JP H10137652 A JPH10137652 A JP H10137652A
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JP
Japan
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porous body
coating
coated
substrate
coating liquid
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JP31304296A
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English (en)
Inventor
Naoki Imahashi
直樹 今橋
Junichi Yamazaki
純一 山崎
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗工液漏れの発生を防止し、被塗工基体の着
脱を容易すると共に、被塗工基体に傷痕を付けることな
く、少量の塗工液を用いて電子写真感光体の塗工を行う
ことができる電子写真感光体の塗工装置を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 リング状塗工治具15は、超高分子量ポ
リエチレン微粉末を焼結成形して内部にある空孔が連結
して存在する中空円筒形状をなす多孔質体20を具備
し、この多孔質体20の被塗工基体10に接触する面及
び塗工液供給チューブ17に接続する部分を除く表面
は、ハウジング21によって覆われている。そしてリン
グ状塗工治具15の多孔質体20に塗工液を供給しなが
ら、多孔質体20円筒内周面を被塗工基体10外周面に
その全周にわたって均一に当接させた状態のままで被塗
工基体10を上昇させ、多孔質体20の円周方向に均一
に含浸されている電子写真感光体の塗工液を被塗工基体
10の外周面に塗工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真感光体の
塗工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】被塗工基体表面に所定の塗工液を塗工す
る電子写真感光体の塗工方法として、浸漬塗工法やリン
グ塗工法などがよく用いられている。従来の浸漬塗工法
には、例えば塗工槽に貯蔵した電子写真感光体の塗工液
(以下、適宜「塗工液」と略称する)中に被塗工基体を
浸漬し、次いでこの被塗工基体を塗工液中から引上げて
乾燥することにより電子写真感光体の塗工を行う方法が
ある(特開昭49−130736号参照)。この従来の
浸漬塗工法について、更に図11を用いて詳しく説明す
る。図11に示すように、被塗工基体50は、その上端
部を把持治具51によって保持され、この把持治具51
は、把持治具支持板52を介してボールネジ53に取り
付けられている。また、このボールネジ53の下端部に
は、ボールネジ53を回転駆動するためのモータ54が
設置されている。更に、被塗工基体50外周面に塗工す
る電子写真感光体の塗工液55が、塗工槽56に貯蔵さ
れている。
【0003】このように構成された浸漬塗工装置におい
て、モータ54によりボールネジ53を回転駆動するこ
とにより、ボールネジ53に取り付けられている把持治
具支持板52及び把持治具51を介して被塗工基体50
を下降させ、この被塗工基体50を塗工槽56に貯蔵さ
れた塗工液55中に浸漬させる。この被塗工基体50の
塗工液55中への浸漬により、被塗工基体50外周面
に、塗工液55が塗布される。次いで、被塗工基体50
を塗工液55中から引上げた後、乾燥する。こうして被
塗工基体50外周面に電子写真感光体の塗工を行う。
【0004】また、従来のリング塗工法には、例えばリ
ング状塗工治具に塗工液を溜める分配室及びこの分配室
に連結する塗工スリットを設けることにより、分配室に
一旦溜めた塗工液を塗工スリットに均一に配分し、この
塗工スリットに充満された塗工液を塗工スリットの流出
口から0.03〜1mm程度の微小間隔を保って上方に
垂直移動する円筒形の被塗工基体の外周面に塗工液を塗
工する方法がある(特開昭60−172378号参
照)。
【0005】なお、このような非接触による塗工方法は
円筒形の被塗工基体の移動によって塗工液の流れに不均
一を生じ易く、均一な塗工面を得ることが困難であると
いう不利益があるため、塗工スリットの流出口の下側に
軟質部材を設け、この軟質部材を被塗工基体に接触させ
ることにより、被塗工基体の移動が安定して行われるよ
うに支持している(同上参照)。
【0006】更に、従来のリング塗工法には、例えば上
下一対のスペーサ間に円筒形の被塗工基体を介装し、昇
降手段によりこの被塗工基体を上昇させると共に、リン
グ状塗工治具によりこの被塗工基体の外周面に塗工液を
塗工する方法がある(特開昭61−25662号参
照)。この塗工方法によれば、連続的な被塗工基体の塗
工作業が可能になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特開昭4
9−130736号に記載の浸漬塗工法においては、被
塗工基体を浸漬させるのに十分な量の塗工液を塗工槽に
貯蔵しなければならないため、塗工液が大量に必要にな
るという問題があった。
【0008】また、リング塗工法は一般的に少液塗工法
として知られており、上記特開昭60−172378号
に記載のリング塗工法においては、塗工液が大量に必要
になるという問題は解決されるが、被塗工基体の移動を
安定化させるために軟質材を被塗工基体に接触させなが
ら塗工を行うため、塗工前の被塗工基体をリング状塗工
治具に装着する際の被塗工基体の位置決めに高精度が要
求されるという問題があった。
【0009】更に、上記特開昭61−25662号に記
載のリング塗工法においては、連続的に塗工を行う際、
被塗工基体とこの被塗工基体を介装するスペーサとの継
目部分において塗工液の漏れが起きる危険性が大きいと
いう問題があった。
【0010】そこで本発明は、上記問題点を鑑みてなさ
れたものであり、塗工液漏れの発生を防止し、被塗工基
体の着脱を容易すると共に、被塗工基体に傷痕を付ける
ことなく、少量の塗工液を用いて電子写真感光体の塗工
を行うことができる電子写真感光体の塗工装置を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下の本発
明に係る電子写真感光体の塗工装置によって解決され
る。即ち、請求項1に係る電子写真感光体の塗工装置
は、被塗工基体を移動させる移動手段と前記被塗工基体
表面に電子写真感光体の塗工液を塗工する塗工手段とを
備えた電子写真感光体の塗工装置であって、この塗工手
段が連結した空孔を有する多孔質体を具備しており、こ
の多孔質体を被塗工基体に当接させた状態で被塗工基体
を移動させて、多孔質体に含浸させた塗工液を被塗工基
体表面に塗工することを特徴とする。
【0012】このように請求項1に係る電子写真感光体
の塗工装置においては、連結した空孔を有する多孔質体
を被塗工基体に当接させて、多孔質体に含浸させた塗工
液を被塗工基体表面に塗工することにより、多孔質体に
塗工液を連続して供給することが可能となるため、被塗
工基体表面に塗工液を均一に塗工することができる。ま
た、従来の浸漬塗工法の場合のように被塗工基体を浸漬
させるのに十分な大量の塗工液を塗工槽に貯蔵する必要
がないため、塗工液の少液化を実現することができる。
更に、被塗工基体を介装するスペーサも必要がないた
め、被塗工基体とスペーサとの継目部分において塗工液
漏れが起きるおそれもなくなる。
【0013】また、請求項2に係る電子写真感光体の塗
工装置は、上記請求項1に係る電子写真感光体の塗工装
置において、多孔質体が中空円筒形状をなしており、こ
の多孔質体の円筒内周面を被塗工基体の円筒形状の外周
面に当接させた状態で被塗工基体を移動させて、多孔質
体に含浸させた塗工液を被塗工基体表面に塗工すること
を特徴とする。
【0014】このように請求項2に係る電子写真感光体
の塗工装置においては、多孔質体が中空円筒形状をなし
ていることにより、その円筒内周面と被塗工基体の円筒
形状の外周面とを全周にわたって均一に当接させること
が可能になるため、多孔質体と被塗工基体の隙間におけ
る塗工液漏れの発生を防止することができると共に、円
筒形状をなす被塗工基体表面に塗工液を均一に塗工する
ことができる。
【0015】また、請求項3に係る電子写真感光体の塗
工装置は、上記請求項2に係る電子写真感光体の塗工装
置において、多孔質体が中空円筒形状の内周端部にテー
パを付けた形状をなしていることを特徴とする。
【0016】このように請求項3に係る電子写真感光体
の塗工装置においては、中空円筒形状をなす多孔質体の
内周端部にテーパが付いていることにより、多孔質体が
当接する被塗工基体の外周面に傷痕等が付くことを防止
することができる。
【0017】また、請求項4に係る電子写真感光体の塗
工装置は、上記請求項2または3に係る電子写真感光体
の塗工装置において、多孔質体にその多孔質体を開閉す
るための切断部が設けられていると共に、多孔質体を移
動させる移動手段を具備しており、切断部が開いた状態
の多孔質体を、多孔質体の中空円筒の軸方向と垂直方向
に移動することが可能であることを特徴とする。
【0018】このように請求項4に係る電子写真感光体
の塗工装置においては、多孔質体を開閉するための切断
部が設けられていると共に、多孔質体を移動させる移動
手段を具備していることにより、切断部が開いた状態の
ままで多孔質体を移動することが可能になるため、被塗
工基体への多孔質体の当接及び被塗工基体からの多孔質
体の解離、即ち多孔質体を具備している塗工手段への被
塗工基体の着脱を容易に行うことができる。
【0019】また、請求項5に係る電子写真感光体の塗
工装置は、上記請求項2または3に係る電子写真感光体
の塗工装置において、多孔質体にその多孔質体を分割す
るための複数の切断部が設けられていると共に、多孔質
体を移動させる移動手段を具備しており、複数の切断部
において分割された多孔質体の各部分を、多孔質体の中
空円筒の軸方向と垂直方向に移動することが可能である
ことを特徴とする。
【0020】このように請求項5に係る電子写真感光体
の塗工装置においては、多孔質体を分割するための複数
の切断部が設けられていると共に、多孔質体を移動させ
る移動手段を具備していることにより、複数の切断部に
おいて分割された多孔質体の各部分を移動することが可
能になるため、被塗工基体への多孔質体の当接及び被塗
工基体からの多孔質体の解離、即ち多孔質体を具備して
いる塗工手段への被塗工基体の着脱を容易に行うことが
できる。
【0021】また、請求項6に係る電子写真感光体の塗
工装置は、上記請求項1乃至5のいずれかに係る電子写
真感光体の塗工装置において、多孔質体が超高分子量ポ
リエチレン微粉末を焼結成形したものであることを特徴
とする。
【0022】このように請求項6に係る電子写真感光体
の塗工装置においては、多孔質体が超高分子量ポリエチ
レン微粉末を焼結成形したものであることにより、多孔
質体が当接する被塗工基体の外周面に傷痕等が付くこと
を防止することができる。
【0023】また、請求項7に係る電子写真感光体の塗
工装置は、上記請求項1乃至6のいずれかに係る電子写
真感光体の塗工装置において、多孔質体の被塗工基体に
接触する面に塗工液を均等に供給する塗工液供給手段を
具備していることを特徴とする。
【0024】このように請求項7に係る電子写真感光体
の塗工装置においては、多孔質体の被塗工基体に接触す
る面に塗工液を均等に供給する塗工液供給手段を具備し
ていることにより、被塗工基体表面に塗工液を均一に塗
工することができる。
【0025】また、請求項8に係る電子写真感光体の塗
工装置は、上記請求項7に係る電子写真感光体の塗工装
置において、被塗工基体の移動に連動して、塗工液供給
手段から多孔質体への塗工液の供給または供給停止を行
う塗工液供給制御手段を具備していることを特徴とす
る。
【0026】このように請求項8に係る電子写真感光体
の塗工装置においては、被塗工基体の移動に連動して多
孔質体への塗工液の供給または供給停止を行う塗工液供
給制御手段を具備していることにより、被塗工基体の必
要部分だけに塗工液を塗工することができる。
【0027】また、請求項9に係る電子写真感光体の塗
工装置は、上記請求項7に係る電子写真感光体の塗工装
置において、多孔質体を収納するハウジングを具備して
おり、被塗工基体に接触する面及び塗工液供給手段に接
続する部分を除く多孔質体の表面がこのハウジングによ
って覆われていることを特徴とする。
【0028】このように請求項9に係る電子写真感光体
の塗工装置においては、多孔質体を収納するハウジング
が塗工液の供給及び塗工に必要不可欠な部分を除いて多
孔質体表面を大部分を覆っていることにより、多孔質体
内に含浸された塗工液の蒸発を抑制することができる。
【0029】また、請求項10に係る電子写真感光体の
塗工装置は、上記請求項7に係る電子写真感光体の塗工
装置において、被塗工基体に接触する面及び塗工液供給
手段に接続する部分を除く多孔質体の表面部分における
空孔が所定の材料により充塞されていることを特徴とす
る。
【0030】このように請求項10に係る電子写真感光
体の塗工装置においては、塗工液の供給及び塗工に必要
不可欠な部分を除いて多孔質体の大部分の表面部分にお
ける空孔が充塞されていることにより、多孔質体内に含
浸された塗工液の蒸発を抑制することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の実施の形態を説明する。 (第1の実施形態)図1に本発明の第1の実施形態に係
る電子写真感光体の塗工装置を示す概略図、図2は図1
の塗工装置のリング状塗工治具を示す拡大断面図、図3
は図2のリング状塗工治具の多孔質体を示す拡大斜視
図、図4は図2のリング状塗工治具の一変形例を説明す
るための一部破砕断面を含む斜視図である。図1に示す
ように、例えばドラムをなす円筒形状の被塗工基体10
は、その上端部を把持治具11によって保持されてお
り、この把持治具11は、把持治具支持板12を介して
ボールネジ13に取り付けられている。また、このボー
ルネジ13の下端部には、ボールネジ13を回転駆動す
るためのモータ14が設置されている。このようにし
て、モータ14によるボールネジ13の回転駆動に伴
い、ボールネジ13に取り付けられている把持治具支持
板12及び把持治具11を介して、被塗工基体10が上
下方向に昇降するようになっている。
【0032】また、被塗工基体10の外周面に電子写真
感光体の塗工液を塗工する塗工手段としてのリング状塗
工治具15は、塗工治具支持手段16によって所定の位
置及び高さに固定されている。また、リング状塗工治具
15は、塗工液供給手段としての塗工液供給チューブ1
7を介して塗工液を貯蔵するストレージタンク18に接
続されており、またこの塗工液供給チューブ17の途中
には、被塗工基体10の移動に連動しつつ必要に応じて
塗工液の供給及び供給停止を制御する塗工液供給制御手
段としての供給ポンプ19が設置されている。
【0033】なお、ここでは図示しないが、塗工液供給
チューブ17はその先端部分が複数本に分かれており、
従って塗工液供給チューブ17がリング状塗工治具15
に接続する塗工液供給口も複数となっている。そしてこ
のような塗工液供給口は少なくとも3ヶ所以上に設置さ
れていることが好ましく、更にこれらの塗工液供給口は
リング状塗工治具15の円周方向に等問隔に配置されて
いることが好ましい。このようにして、塗工液供給チュ
ーブ17からリング状塗工治具15に送られてくる塗工
液は、リング状塗工治具15の円周方向に均一に供給さ
れるようになっている。
【0034】また、図2及び図3に示すように、リング
状塗工治具15は、中空円筒形状をなす多孔質体20と
この多孔質体20を収納するハウジング21とから構成
されている。そしてこの中空円筒形状の多孔質体20
は、超高分子量ポリエチレン微粉末を焼結成形したもの
であって、内部にある空孔が連結して存在するように成
形されている。このような連結して存在する空孔によ
り、塗工液供給チューブ17から送られてくる塗工液が
多孔質体20に含浸されるようになっている。なお、こ
のとき使用する超高分子量ポリエチレン微粉末の粒径
は、10μm以上500μm以下であることが好まし
い。また、中空円筒形状の多孔質体20の寸法は、その
半径方向の厚さが2mm以上であり、軸方向の高さが5
mm以上であることが好ましい。
【0035】また、多孔質体20を収納するハウジング
21は、被塗工基体10に接触する面及び塗工液供給チ
ューブ17に接続する部分のみが開口されている。即
ち、これらの被塗工基体10に接触する面及び塗工液供
給チューブ17に接続する部分を除く多孔質体20の表
面は、ハウジング21によって覆われている。従って、
多孔質体20に含浸している塗工液の蒸発が抑制され
る。
【0036】次に、動作を説明する。被塗工基体10に
電子写真感光体の塗工液を塗工する場合、先ず、モータ
14によってボールネジ13を回転駆動し、ボールネジ
13に取り付けられている把持治具支持板12を介して
把持治具11に保持されている被塗工基体10を一旦下
降させ、リング状塗工治具15に装着する。このとき、
リング状塗工治具15の多孔質体20の円筒内周面と被
塗工基体10の外周面とが、全周にわたって均一に当接
するようにする。
【0037】同時に、供給ポンプ19を駆動して、スト
レージタンク18に貯蔵している塗工液を、塗工液供給
チューブ17を通してリング状塗工治具15に供給す
る。このとき、塗工液供給口がリング状塗工治具15の
円周方向に少なくとも3ヶ所以上等問隔に配置されてい
るため、リング状塗工治具15に供給された塗工液は、
中空円筒形状の多孔質体20の円周方向に均一に分配さ
れて含浸される。
【0038】このようにリング状塗工治具15に塗工液
を供給しながら、その円周方向に均一に塗工液を含浸し
ている多孔質体20の円筒内周面を被塗工基体10の外
周面に当接させた状態のまま、被塗工基体10を上昇さ
せる。こうして、多孔質体20に含浸されている電子写
真感光体の塗工液を被塗工基体10の外周面に塗工す
る。
【0039】次いで、被塗工基体10の下端部がリング
状塗工治具15の上端部に達して、被塗工基体10への
電子写真感光体の塗工を終了させたいときは、供給ポン
プ19を停止して速やかに塗工液の供給を終了させた
後、被塗工基体10をリング状塗工治具15から脱着す
る。
【0040】以上のように本実施形態によれば、被塗工
基体10の外周面に当接させる多孔質体20が連結した
空孔を有しているるため、多孔質体に塗工液を連続して
供給することが可能となり、被塗工基体10表面に塗工
液を均一に塗工することができる。また、従来の浸漬塗
工法の場合のように被塗工基体10を浸漬させるための
塗工槽に貯蔵した大量の塗工液を必要としないため、塗
工液の少液化を実現することができる。更に、被塗工基
体10を介装するスペーサも必要がないため、被塗工基
体10とスペーサとの継目部分における塗工液漏れが発
生するおそれもなくなる。
【0041】また、多孔質体20の円筒内周面と被塗工
基体10の外周面とをその全周にわたって均一に当接さ
せて塗工を行うため、多孔質体と被塗工基体の隙間にお
ける塗工液漏れの発生を防止することができる。
【0042】また、連結した空孔を有する多孔質体20
が超高分子量ポリエチレン微粉末を焼結成形したもので
あるため、この多孔質体20を被塗工基体10の外周面
に当接させても、被塗工基体10の外周面に傷痕等が付
くことを防止することができる。
【0043】また、塗工液供給チューブ17を通してリ
ング状塗工治具15に塗工液を供給する際に、塗工液供
給口がリング状塗工治具15の円周方向に少なくとも3
ヶ所以上等問隔に配置されていることにより、塗工液が
中空円筒形状の多孔質体20の円周方向に均一に分配さ
れるため、被塗工基体10表面に塗工液を均一に塗工す
ることができる。
【0044】また、塗工液を貯蔵するストレージタンク
18とリング状塗工治具15とを接続する塗工液供給チ
ューブ17の途中に供給ポンプ19が設置され、被塗工
基体10の移動に連動して塗工液の供給及び供給停止を
制御するようになっているため、被塗工基体10の必要
部分だけに塗工液を塗工することができる。
【0045】また、被塗工基体10に接触する面及び塗
工液供給チューブ17に接続する部分を除く多孔質体2
0の表面がハウジング21によって覆われているため、
多孔質体20に含浸している塗工液の蒸発を抑制するこ
とができる。
【0046】なお、上記実施形態においては、多孔質体
20が図3に示されるような中空円筒形状をなしている
が、多孔質体20の中空円筒形状の内周端部にテーパを
付けた形状であってもよい。この場合、電子写真感光体
の塗工液を塗工する際に、被塗工基体10の外周面に当
接する多孔質体20の円筒内周面の上端部及び下端部に
テーパが付いているため、被塗工基体10の外周面に傷
痕等が付くおそれをなくすことができる。
【0047】また、上記実施形態においては、多孔質体
20に含浸している塗工液の蒸発を抑制するために、被
塗工基体10に接触する面及び塗工液供給チューブ17
に接続する部分を除く多孔質体20の表面をハウジング
21によって覆っているが、このハウジング21を用い
る代わりに、ハウジング21によって覆われている多孔
質体20の表面部分における空孔がなくなるようにして
もよい。
【0048】例えば図4に示すように、多孔質体20の
被塗工基体10に接触する面及び塗工液供給チューブ1
7に接続する部分を除く表面部分にだけ所定の樹脂液を
含浸させた後、この樹脂液を硬化させて、樹脂によって
空孔が充塞された無孔層22を形成する。このように、
被塗工基体10に接触する面及び塗工液供給チューブ1
7に接続する部分を除く多孔質体20の表面部分に空孔
が充塞された無孔層22を形成することによっても、多
孔質体20に含浸している塗工液の蒸発を抑制すること
ができる。
【0049】(第2の実施形態)図5は本発明の第2の
実施形態に係る電子写真感光体の塗工装置のリング状塗
工治具を示す平面図、図6は図5のリング状塗工治具の
多孔質体を示す拡大斜視図である。なお、上記第1の実
施形態に係る電子写真感光体の塗工装置の構成要素と同
一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。本実
施形態は、上記第1の実施形態における図3に示される
ような中空円筒形状の多孔質体20を用いる代わりに、
図5及び図6に示すように、同じ中空円筒形状の多孔質
体30ではあるが、その中空円筒形状の1か所に切断部
31を有するものを用いている点に特徴がある。なお、
この多孔質体30も、上記第1の実施形態における多孔
質体20と同様に超高分子量ポリエチレン微粉末を焼結
成形したものであることから、一定の弾力性を有してお
り、所定の力を加えることにより、多孔質体30の切断
部31を開閉することが可能である。
【0050】また、図5に示すように、多孔質体30を
収納するハウジングは2つの部分32a、32bからな
り、これらのハウジング32a、32bの一端を開閉可
能にするためにハウジング32a、32bの他端が互い
に枢着されている。そしてハウジング32a、32bの
一端の開閉に伴って、このハウジング32a、32bに
収納された多孔質体30もその切断部31が開閉するよ
うになっている。また、ハウジング32a、32bは、
上記図1に示す塗工治具支持手段16によって固定され
ている代わりに、塗工治具移動手段33に接続されてお
り、その高さを維持したまま水平方向に移動することが
できるようになっている。従って、被塗工基体10に電
子写真感光体の塗工液を塗工するために、被塗工基体1
0をリング状塗工治具15に装着している状態において
は、多孔質体30の切断部31はぴったりと閉じてお
り、多孔質体30の円筒内周面と被塗工基体10の外周
面とが全周にわたって均一に当接する。
【0051】他方、被塗工基体10への電子写真感光体
の塗工が終了した後、被塗工基体10をリング状塗工治
具15から脱着する際には、ハウジング32a、32b
の一端を開くことによって多孔質体30の切断部31を
開く。そしてこのように多孔質体30の切断部31が開
いた状態のままで、塗工治具移動手段33を用いて被塗
工基体10から後退する方向にハウジング32a、32
bを移動することにより、被塗工基体10をリング状塗
工治具15から脱着する。
【0052】また、新たに電子写真感光体の塗工を開始
しようとする場合には、多孔質体30の切断部31が開
いた状態のままで、塗工治具移動手段33を用いて被塗
工基体10に向かって前進する方向にハウジング32
a、32bを移動した後、ハウジング32a、32bの
一端及び多孔質体30の切断部31を閉じて、多孔質体
30の円筒内周面を被塗工基体10の外周面にその全周
にわたって均一に当接させる。こうして被塗工基体10
のリング状塗工治具15への装着を行う。
【0053】以上のように本実施形態によれば、一定の
弾力性を有している多孔質体30の中空円筒形状の1か
所に開閉可能な切断部31が設けられていると共に、多
孔質体30をその高さを維持したまま水平方向に移動す
ることができる塗工治具移動手段33が付設されている
ことにより、切断部31が開いた状態のままで多孔質体
30を被塗工基体10に向かって前進する方向に移動し
た後、切断部31を閉じて多孔質体30の円筒内周面を
被塗工基体10の外周面に当接させて、被塗工基体10
をリング状塗工治具15へ装着することができると共
に、切断部31を開いた後、この開いた状態のままで多
孔質体30を被塗工基体10から後退する方向に移動さ
せて、被塗工基体10をリング状塗工治具15から脱着
することができる。従って、被塗工基体10のリング状
塗工治具15への着脱が極めて容易になり、その作業能
率を向上させることができる。
【0054】(第3の実施形態)図7は本発明の第3の
実施形態に係る電子写真感光体の塗工装置のリング状塗
工治具を示す平面図、図8は図7のリング状塗工治具の
多孔質体を示す拡大斜視図である。なお、上記第1の実
施形態に係る電子写真感光体の塗工装置の構成要素と同
一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。本実
施形態は、上記第1の実施形態における図3に示される
ような中空円筒形状の多孔質体20を用いる代わりに、
図7及び図8に示すように、同じ中空円筒形状の多孔質
体40ではあるが、その中空円筒形状の4か所に切断部
41を有するものを用いている点に特徴がある。従っ
て、多孔質体40は、4つの部分に分割可能になってい
る。
【0055】また、図7に示すように、多孔質体30を
収納するハウジングも、多孔質体40に対応して、4つ
の部分42a、42b、42c、42dからなり、各部
分が分割可能になっている。そしてハウジング42a、
42b、42c、42dは、上記図1に示す塗工治具支
持手段16によって固定されている代わりに、各々塗工
治具移動手段43a、43b、43c、43dに接続さ
れており、ガイドレール44に沿ってその高さを維持し
たまま水平方向に移動することができるようになってい
る。従って、被塗工基体10に電子写真感光体の塗工液
を塗工するために、被塗工基体10をリング状塗工治具
15に装着している状態においては、多孔質体40の4
か所の切断部41はぴったりと閉じており、多孔質体4
0の円筒内周面と被塗工基体10の外周面とが全周にわ
たって均一に当接する。
【0056】他方、被塗工基体10への電子写真感光体
の塗工が終了した後、被塗工基体10をリング状塗工治
具15から脱着する際には、塗工治具移動手段43a、
43b、43c、43dを用いて被塗工基体10から後
退する方向にハウジング42a、42b、42c、42
dを移動することにより、ハウジング42a、42b、
42c、42dに収納されている多孔質体40を4分割
して被塗工基体10から後退させ、4分割された各部分
の多孔質体30をそれぞれ被塗工基体10の外周面から
解離する。こうして被塗工基体10のリング状塗工治具
15からの脱着を行う。
【0057】また、新たに電子写真感光体の塗工を開始
しようとする場合には、4分割された多孔質体30の各
部分を収納しているハウジング42a、42b、42
c、42dをそれぞれ被塗工基体10に向かって前進す
る方向に移動することにより、ハウジング42a、42
b、42c、42d及び多孔質体40の4か所の切断部
41を閉じて、多孔質体30の円筒内周面を被塗工基体
10の外周面にその全周にわたって均一に当接させる。
こうして被塗工基体10のリング状塗工治具15への装
着を行う。
【0058】以上のように、本実施形態によれば、多孔
質体40の中空円筒形状の4か所に分割可能な切断部4
1が設けられていると共に、分割された4つの部分42
a、42b、42c、42dをその高さを維持したまま
水平方向に移動することができる塗工治具移動手段43
a、43b、43c、43dが付設されていることによ
り、4分割された多孔質体42a、42b、42c、4
2dを被塗工基体10に向かって前進する方向に移動し
た後、切断部41を閉じて多孔質体40の円筒内周面を
被塗工基体10の外周面に当接させて、被塗工基体10
をリング状塗工治具15へ装着することができると共
に、4分割された多孔質体42a、42b、42c、4
2dをを被塗工基体10から後退する方向に移動させ
て、被塗工基体10をリング状塗工治具15から脱着す
ることができる。従って、被塗工基体10のリング状塗
工治具15への着脱が極めて容易になり、その作業能率
を向上させることができる。
【0059】
【実施例】最初に、電子写真感光体の塗工液として、下
引き層用塗工液、電荷発生層用塗工液、及び電荷輸送層
用塗工液を以下の手順で作成した。 (1)下引き層用塗工液 可溶性ナイロン (アラミンCM−8000、東レ製) 5重量部 メタノール 95重量部 以上の及びの材料を溶解して、下引き層用塗工液を
調合した。 (2)電荷発生層用塗工液 図9に示す電荷発生材 10重量部 ポリビニルブチラール 7重量部 テトラヒドロフラン 145重量部 以上の〜の材料をボールミルに入れ、72時問ミリ
ングした。更に、 シクロヘキサノン 200重量部 を加えて、1時間分散を行った。分散を終了した液を、
更にシクロヘキサノンで希釈し、固形分を2.0%に調
整し、電荷発生層用塗工液とした。 (3)電荷輸送層用塗工液 図10に示す電荷輸送材 7重量部 ポリカーボネート (パンライトC−1400、帝人化成製) 10重量部 テトラヒドロフラン 83重量部 以上の〜の材料を溶解して、電荷輸送層用塗工液を
調合した。
【0060】次に、上記第1の実施形態に係る電子写真
感光体の塗工装置を用いて、電子写真感光体の塗工を行
った。このとき、被塗工基体10としては、外径80m
m、肉厚Immの円筒状Al基体を使用した。また、塗
工治具15の中空円筒形状の多孔質体20としては、内
径80mm、外径90mmのものを使用した。そしてこ
の多孔質体を構成する超高分子量ポリエチレン微粉末の
平均粒径は400μmとした。
【0061】先ず、図1乃至図3に示す電子写真感光体
の塗工装置の把持治具11に円筒状Al基体を取り付
け、円筒状Al基体上に下引き層用塗工液を塗工した。
なお、この塗工の際、塗工治具15の位置を調整して、
多孔質体20の円筒内周面と円筒状Al基体の外周面と
が全周で均一に接触するようにした。また、塗工治具1
5の多孔質体20への下引き層用塗工液の供給は、ハウ
ジング21に取り付けられた4本の塗工液供給チューブ
17から行い、その下引き層用塗工液の供給量は0.9
×10-63 /分とした。更に、下引き層を塗工する直
前に、多孔質体20に下引き層用塗工液を十分に含浸さ
せておいた。
【0062】続いて、下引き層用塗工液を塗工した後、
円筒状Al基体を温度100℃において10分間乾燥
し、膜厚0.3μmの下引き層を形成した。そしてこの
ようにして円筒状Al基体上に形成した下引き層を目視
で観察したところ、膜ムラ及び塗工治具15の多孔質体
20による傷痕は見られなかった。
【0063】次いで、同じ電子写真感光体の塗工装置を
用い、下引き層を形成した場合と同様にして、下引き層
が形成された円筒状Al基体上に電荷発生層用塗工液を
塗工した。このときの塗工治具15の多孔質体20への
電荷発生層用塗工液の供給量は1.2×10-63 /分
とした。
【0064】続いて、電荷発生層用塗工液を塗工した
後、温度100℃で10分間乾燥し、膜厚0.2μmの
電荷発生層を形成した。そしてこのようにして円筒状A
l基体上に形成した電荷発生層を目視で観察したとこ
ろ、膜ムラ及び塗工治具15の多孔質体20による傷痕
は見られなかった。
【0065】次いで、上記図11に示した従来の浸漬塗
工装置と同様の浸漬塗工装置を用いて、電荷発生層が形
成された円筒状Al基体上に電荷輸送層用塗工液を塗工
し、続いて温度100℃で20分間乾燥し、厚さ2O μ
mの電荷輸送層を形成した。このようにして電荷輸送層
が形成された円筒状Al基体をリコー製複写機 (FT−
3300) に取り付けて画像評価を行ったが、異常は見
られなかった。
【0066】次に、上記第2の実施形態に係る電子写真
感光体の塗工装置を用いて、上記第1の実施形態に係る
電子写真感光体の塗工装置を用いた場合と同様にして、
円筒状Al基体上に下引き層用塗工液を塗工し、下引き
層を形成した。この場合、上記図5及び図6に示すよう
に、その中空円筒形状の1か所に切断部31がある多孔
質体30を用いているが、円筒状Al基体上に形成した
下引き層を目視で観察したところ、一般的な膜ムラ及び
多孔質体30による傷痕が見られなかっただけでなく、
多孔質体30の切断部31による膜ムラも見られなかっ
た。
【0067】次いで、同じ電子写真感光体の塗工装置を
用い、上記の場合と同様にして、下引き層が形成された
円筒状Al基体上に電荷発生層用塗工液を塗工し、電荷
発生層を形成したが、この場合も、円筒状Al基体上に
形成した電荷発生層を目視で観察したところ、一般的な
膜ムラ及び多孔質体30による傷痕のみならず、多孔質
体30の切断部31による膜ムラも見られなかった。
【0068】次に、上記第3の実施形態に係る電子写真
感光体の塗工装置を用いて、上記第1の実施形態に係る
電子写真感光体の塗工装置を用いた場合と同様にして、
円筒状Al基体上に下引き層用塗工液を塗工し、下引き
層を形成した。この場合、上記図7及び図8に示すよう
に、その中空円筒形状の4か所に切断部41がある多孔
質体40を用いているが、円筒状Al基体上に形成した
下引き層を目視で観察したところ、一般的な膜ムラ及び
多孔質体30による傷痕が見られなかっただけでなく、
多孔質体40の切断部41による膜ムラも見られなかっ
た。
【0069】次いで、同じ電子写真感光体の塗工装置を
用い、上記の場合と同様にして、下引き層が形成された
円筒状Al基体上に電荷発生層用塗工液を塗工し、電荷
発生層を形成したが、この場合も、円筒状Al基体上に
形成した電荷発生層を目視で観察したところ、一般的な
膜ムラ及び多孔質体40による傷痕のみならず、多孔質
体40の切断部41による膜ムラも見られなかった。
【0070】
【発明の効果】以上詳細に説明した通り、本発明に係る
電子写真感光体の塗工装置によれば、次のような効果を
奏することができる。即ち、請求項1に係る電子写真感
光体の塗工装置によれば、連結した空孔を有する多孔質
体を被塗工基体に当接させて、多孔質体に含浸させた塗
工液を被塗工基体表面に塗工することにより、多孔質体
に塗工液を連続して供給することが可能となるため、被
塗工基体表面に塗工液を均一に塗工することができる。
従って、膜厚が均一でムラのない電子写真感光体が塗工
された被塗工基体を得ることができる。また、従来の浸
漬塗工法のような被塗工基体を浸漬させるための大量の
塗工液を塗工槽に貯蔵する必要がないため、塗工液の少
液化を実現することができる。従って、コストの低減を
図ることができる。更に、被塗工基体を介装するスペー
サも必要がないため、被塗工基体とスペーサとの継目部
分において塗工液漏れが発生するおそれもなくなる。
【0071】また、請求項2に係る電子写真感光体の塗
工装置によれば、多孔質体が中空円筒形状をなしている
ことにより、その円筒内周面と被塗工基体の円筒形状の
外周面とを全周にわたって均一に当接させることが可能
になるため、多孔質体と被塗工基体の隙間における塗工
液漏れの発生を防止することができると共に、円筒形状
をなす被塗工基体表面に塗工液を均一に塗工することが
できる。
【0072】また、請求項3に係る電子写真感光体の塗
工装置によれば、中空円筒形状をなす多孔質体の内周端
部にテーパが付いていることにより、多孔質体が当接す
る被塗工基体の外周面に傷痕等が付くことを防止するこ
とができる。
【0073】また、請求項4に係る電子写真感光体の塗
工装置によれば、多孔質体を開閉するための切断部が設
けられていると共に、多孔質体を移動させる移動手段を
具備していることにより、切断部が開いた状態のままで
多孔質体を移動することが可能になるため、多孔質体を
具備している塗工手段への被塗工基体の着脱を容易に行
うことができる。従って、作業能率を高めて、生産性の
向上を実現することができる。
【0074】また、請求項5に係る電子写真感光体の塗
工装置によれば、多孔質体を分割するための複数の切断
部が設けられていると共に、多孔質体を移動させる移動
手段を具備していることにより、複数の切断部において
分割された多孔質体の各部分を移動することが可能にな
るため、多孔質体を具備している塗工手段への被塗工基
体の着脱を容易に行うことができる。従って、作業能率
を高めて、生産性の向上を実現することができる。
【0075】また、請求項6に係る電子写真感光体の塗
工装置によれば、多孔質体が超高分子量ポリエチレン微
粉末を焼結成形したものであることにより、多孔質体が
当接する被塗工基体の外周面に傷痕等が付くことを防止
することができる。
【0076】また、請求項7に係る電子写真感光体の塗
工装置によれば、多孔質体の被塗工基体に接触する面に
塗工液を均等に供給する塗工液供給手段を具備している
ことにより、被塗工基体表面に塗工液を均一に塗工する
ことができる。
【0077】また、請求項8に係る電子写真感光体の塗
工装置によれば、被塗工基体の移動に連動して多孔質体
への塗工液の供給または供給停止を行う塗工液供給制御
手段を具備していることにより、被塗工基体の必要部分
だけに塗工液を塗工することができる。
【0078】また、請求項9に係る電子写真感光体の塗
工装置によれば、多孔質体を収納するハウジングが塗工
液の供給及び塗工に必要不可欠な部分を除いて多孔質体
表面を大部分を覆っていることにより、多孔質体内に含
浸された塗工液の蒸発を抑制することができる。
【0079】また、請求項10に係る電子写真感光体の
塗工装置によれば、塗工液の供給及び塗工に必要不可欠
な部分を除いて多孔質体の大部分の表面部分における空
孔が充塞されていることにより、多孔質体内に含浸され
た塗工液の蒸発を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る電子写真感光体
の塗工装置を示す概略図である。
【図2】図1の塗工装置のリング状塗工治具を示す拡大
断面図である。
【図3】図2のリング状塗工治具の多孔質体を示す拡大
斜視図である。
【図4】図2のリング状塗工治具の一変形例を説明する
ための一部破砕断面を含む斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る電子写真感光体
の塗工装置のリング状塗工治具を示す平面図である。
【図6】図5のリング状塗工治具の多孔質体を示す拡大
斜視図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る電子写真感光体
の塗工装置のリング状塗工治具を示す平面図である。
【図8】図7のリング状塗工治具の多孔質体を示す拡大
斜視図である。
【図9】本発明の一実施例に係る電荷発生層用塗工液を
作成するために使用する電荷発生材の分子構造を表す図
である。
【図10】本発明の一実施例に係る電荷輸送層用塗工液
を作成するために使用する電荷輸送材の分子構造を表す
図である。
【図11】従来の浸漬塗工法に使用する浸漬塗工装置を
示す概略図である。
【符号の説明】
10 被塗工基体 11 把持治具 12 把持治具支持板 13 ボールネジ 14 モータ 15 リング状塗工治具 16 塗工治具支持手段 17 塗工液供給チューブ 18 ストレージタンク 19 供給ポンプ 20 多孔質体 21 ハウジング 22 無孔層 30 多孔質体 31 切断部 32a、32b ハウジング 33 塗工治具移動手段 40 多孔質体 41 切断部 42a、42b、42c、42d ハウジング 43a、43b、43c、43d 塗工治具移動手段 44 ガイドレール 50 被塗工基体 51 把持治具 52 把持治具支持板 53 ボールネジ 54 モータ 55 塗工液 56 塗工槽

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被塗工基体を移動させる移動手段と前記
    被塗工基体表面に電子写真感光体の塗工液を塗工する塗
    工手段とを備えた電子写真感光体の塗工装置であって、 前記塗工手段が、連結した空孔を有する多孔質体を具備
    しており、 前記多孔質体を前記被塗工基体に当接させた状態で前記
    被塗工基体を移動させて、前記多孔質体に含浸させた塗
    工液を前記被塗工基体表面に塗工することを特徴とする
    電子写真感光体の塗工装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電子写真感光体の塗工装
    置において、 前記多孔質体が、中空円筒形状をなしており、 前記多孔質体の円筒内周面を前記被塗工基体の円筒形状
    の外周面に当接させた状態で前記被塗工基体を移動させ
    て、前記多孔質体に含浸させた塗工液を前記被塗工基体
    表面に塗工することを特徴とする電子写真感光体の塗工
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の電子写真感光体の塗工装
    置において、 前記多孔質体が、中空円筒形状の内周端部にテーパを付
    けた形状をなしていることを特徴とする電子写真感光体
    の塗工装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載の電子写真感光
    体の塗工装置において、 前記多孔質体に、前記多孔質体を開閉するための切断部
    が設けられていると共に、前記多孔質体を移動させる移
    動手段を具備しており、 前記切断部が開いた状態の前記多孔質体を、前記多孔質
    体の中空円筒の軸方向と垂直方向に移動することが可能
    であることを特徴とする電子写真感光体の塗工装置。
  5. 【請求項5】 請求項2または3に記載の電子写真感光
    体の塗工装置において、 前記多孔質体に、前記多孔質体を分割するための複数の
    切断部が設けられていると共に、前記多孔質体を移動さ
    せる移動手段を具備しており、 前記複数の切断部において分割された前記多孔質体の各
    部分を、前記多孔質体の中空円筒の軸方向と垂直方向に
    移動することが可能であることを特徴とする電子写真感
    光体の塗工装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載の電子
    写真感光体の塗工装置において、 前記多孔質体が、超高分子量ポリエチレン微粉末を焼結
    成形したものであることを特徴とする電子写真感光体の
    塗工装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載の電子
    写真感光体の塗工装置において、 前記多孔質体の前記被塗工基体に接触する面に塗工液を
    均等に供給する塗工液供給手段を具備していることを特
    徴とする電子写真感光体の塗工装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の電子写真感光体の塗工装
    置において、 前記被塗工基体の移動に連動して、前記塗工液供給手段
    から前記多孔質体への塗工液の供給または供給停止を行
    う塗工液供給制御手段を具備していることを特徴とする
    電子写真感光体の塗工装置。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の電子写真感光体の塗工装
    置において、 前記多孔質体を収納するハウジングを具備しており、 前記被塗工基体に接触する面及び前記塗工液供給手段に
    接続する部分を除く前記多孔質体の表面が前記ハウジン
    グによって覆われていることを特徴とする電子写真感光
    体の塗工装置。
  10. 【請求項10】 請求項7記載の電子写真感光体の塗工
    装置において、 前記被塗工基体に接触する面及び前記塗工液供給手段に
    接続する部分を除く前記多孔質体の表面部分における空
    孔が所定の材料により充塞されていることを特徴とする
    電子写真感光体の塗工装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102416801B1 (ko) * 2021-02-05 2022-07-05 (주)주성하이텍 연속 코팅장치

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