JPH10138515A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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Publication number
JPH10138515A
JPH10138515A JP31142296A JP31142296A JPH10138515A JP H10138515 A JPH10138515 A JP H10138515A JP 31142296 A JP31142296 A JP 31142296A JP 31142296 A JP31142296 A JP 31142296A JP H10138515 A JPH10138515 A JP H10138515A
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JP
Japan
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ink
recording head
recovery
nozzle
jet recording
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Application number
JP31142296A
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English (en)
Inventor
Atsushi Mochizuki
望月  淳
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Canon Inc
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速記録のために記録ノズル数が256ノズ
ルから5000ノズルといつた長尺のマルチノズル記録
ヘッドを用いても、吐出回復時の廃インク量が少なく、
しかも高い吐出回復性能を維持できるインクジェット記
録装置を提供する。 【構成】 インクを吐出するための複数のノズルを有
し、被記録媒体に対してインクを吐出して記録を行うマ
ルチノズルインクジェット記録ヘッドと、記録ヘッド上
に設けられ、記録ヘッドの各ノズルに連通した共通液室
と、この共通液室とインクタンクの間を複数のインク供
給路によって連通されたインクジェット記録装置の構成
として、インク供給路と記録ヘッドの共通液室内のイン
クを循環させるためのインク圧送手段をインク供給路上
に設ける。さらにそれに加えて、この記録ヘッドの吐出
口面に対して、当接解除可能で、当接時には、記録ヘッ
ドの吐出口面の吐出口の外側領域部で当接して密閉区間
を形成し、この密閉区間内を加圧あるいは減圧するため
の手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録ヘッドのインク吐
出口における目詰まり、インク吐出不良等を防止回復す
る為の吐出回復処理を行うインクジェット記録装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機
能を有する記録装置、あるいはコンピュータやワードプ
ロセッサ等を含む複合型電子機器、ワークステーション
等の出力機器として用いられる記録装置は、画像情報に
基づいて用紙やプラスチック薄板等の被記録材(記録媒
体)に画像を記録するように構成されている。このよう
な記録装置には、高速、高画質の記録が可能なインクジ
ェット記録方式が多く採用されている。
【0003】インクジェット記録装置に用いられるイン
クジェット記録ヘッドを図7に示す。一般的に、記録用
液滴の吐出口11、この吐出口に記録液を供給するため
のノズル12、さらに、各ノズルに記録用液滴を供給す
る共通液室13、また、液滴形成用のエネルギーを記録
液に作用させるためにノズルの一部に設けられるエネル
ギー作用部14、およびそのエネルギー発生手段15を
備えている。
【0004】このエネルギー発生手段としては、電気熱
変換体等の発熱体、ピエゾ素子等の電気機械変換体、あ
るいはレーザー等の電磁波を照射してそこにある液体に
吸引させて発熱させ、この発熱による作用で液滴を吐
出、飛しょうさせるものなどが知られている。
【0005】この中でも、電気熱変換体をエネルギー発
生手段に用い、熱エネルギーにより記録液滴を吐出口よ
り吐出させるインクジェット記録ヘッドは、ノズルの密
度が200dpi〜600dpiといった高密度化や、
64〜5000ノズルといったマルチノズル化が比較的
容易なため、高速、高精細な記録、大画面記録が可能な
インクジェット記録装置を実現することができる。
【0006】ところが、これらのようなインクジェット
記録装置は、記録ヘッドのノズル12内の記録インクの
蒸発や温度低下によるインクの増粘、記録ヘッドのノズ
ル12内への気泡の混入、記録ヘッドの吐出口面への異
物の付着による目詰まりやインク吐出不良などがおきる
ことがあり、これらによって画像品位が低下するという
不都合が生じる。よって、これらを防止、回復するため
の吐出回復手段がこれまでいくつか採用されてきた。
【0007】以下、従来のインクジェット装置において
採用されてきた、主な回復機構である、吸引回復と、循
環回復について説明する。
【0008】図2は、従来のインクジェット印字装置に
おける吸引回復手段の例を示したものである。記録イン
クは、記録動作が行われる際に記録ヘッド1aのノズル
1bから吐出され、記録インクが消耗されるごとに、イ
ンクタンク8からインク供給チューブ3aを通り、フィ
ルタユニット7aを介して共通液室1c内に供給され、
さらにノズル1b内に供給される。これは、ノズル1b
における毛細管現象によるもので、これにより、記録イ
ンクをインクタンク8から記録ヘッド1aのノズル1b
へ供給するための圧送手段が無くても、ノズル1bのリ
フィルが安定して連続的に行われる。
【0009】しかしながら、先程述べたように、ノズル
1b内の記録インクの蒸発や温度低下によるインクの増
粘、ノズル1b内への気泡の混入、記録ヘッド1aの吐
出口面への異物の付着による目詰まりやインク吐出不良
などにより、安定で正常な記録動作ができなくなること
がある。そこで、特開昭61−158467等で開示さ
れているように、吸引回復法では、廃インク吸収体2c
を有し、インク排出チューブ4を経由して吸引ポンプ6
に連結された吸引キャップ2aを、キャップ用シールゴ
ム2bを介して記録ヘッド1aの吐出口面のノズル1b
の外側領域に当接させた後、吸引ポンプ6を駆動し、吸
引キャップ2aと記録ヘッド1aの吐出口面の間の密閉
空間内の気圧Psを大気圧以下の負圧状態にして、ノズ
ル1b内から記録インクを吸引排出させ、廃インクタン
ク9へ回収処理するという、記録ヘッド1aの吐出回復
処理を行っている。
【0010】このような吸引回復方式の吐出回復手段
は、構成が簡単でコストダウンが有利なことから、イン
クタンク8と記録ヘッド1aの間のインク供給チューブ
3aを省略し、インクタンクと記録ヘッドを一体カート
リッジ化した構成のインクジェット記録装置において、
数多く使用されている。
【0011】一方、循環回復手段を用いた従来のインク
ジェット印字装置の例を、図3に示す。このような構成
は、特開昭63−130348等に開示されている。記
録インクが消耗されると同時に、インクタンク8からの
記録インクがインクチューブ3a、3bとフィルタユニ
ット7a、7bを介して記録ヘッド1aの共通液室1c
内に供給され、ノズル1b内に満たされる。このとき、
インク圧送手段である循環ポンプ5は開放されており、
インクは、インク供給チューブ3aとインク供給チュー
ブ3bの両方を通って供給される。
【0012】そして、循環回復動作時には、循環ポンプ
5を駆動することにより、インクをインクタンク8か
ら、インク供給チューブ3a、共通液室1c、インク供
給チューブ3bを経由して、またインクタンク8へと循
環させる。そして、この循環時に記録ヘッド1aのノズ
ル1b内のインクにも圧力がかかり、インクがノズル口
から排出されるため、ノズル1b内のごみや気泡、増粘
したインクも同時に排出されることになり、記録ヘッド
1aの吐出を回復することができる。なお、ノズル1b
から排出された廃インクは、廃インク受け10でとめら
れ、インク排出チューブ4を通って廃インクタンク9に
排出される。
【0013】また、この循環により、記録ヘッド1aや
インクタンク8の交換あるいは長期放置時に、インク供
給チューブ3a、3bや記録ヘッド1aの共通液室1c
内にに混入してしまった気泡も、供給チューブ3bを経
由してインクタンク8へ排出することができる。
【0014】このようなインク循環方式の吐出回復手段
は、記録ヘッドの目詰まりや吐出不良の回復、また、記
録ヘッドの共通液室内に進入した気泡の除去性に優れて
いることから、長尺の記録ヘッドを用いた高速記録用、
大画面記録用のインクジェット記録装置に採用されてき
ている。
【0015】ところで近年、インクジェットプリンタの
高速記録化や大画面記録化に対する要望が高まってお
り、記録ノズル数が256〜5000ノズルといった長
尺の記録ヘッドを採用したインクジェットプリンタの製
品化が望まれている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、記録ノ
ズル数が256〜5000ノズルといった長尺の記録ヘ
ッドを採用した場合には、高速連続印字により、記録イ
ンクを短時間で大量に消費することが予想されるため、
インクタンクの大容量化が必須となるが、インクカート
リッジ一体型のヘッドにすると、大容量のインクカート
リッジもキャリッジ上に載せることになり、キャリッジ
の重量化等の問題が発生する。したがって、このような
長尺の高速記録インクジェット記録装置は、キャリッジ
上の記録ヘッドからチューブを引き回して、本体側に設
けてあるインクタンクと連結される、チューブ引き回し
の供給系を持つ構成が望ましい。
【0017】ところが、このようなチューブ引き回しの
供給系の構成を持つインクジェット記録装置における吐
出回復方法には、幾つかの課題が存在する。
【0018】まず、図2のような、吸引キャップ2aと
インク排出チューブ4、吸引ポンプ6、廃インクタンク
9から成る吸引回復機構を用いた回復について考える。
この回復方法は、制御が比較的容易なため、ノズル1b
内へ混入した小気泡や、記録ヘッド1aの吐出面に付着
した異物を取り除くといった、ノズル内のインクを少量
排出するだけでよいような回復に適している。しかしな
がら、この回復機構は回復力が弱く、共通液室1cに侵
入してしまった気泡を取り除くといった場合には、吸引
ポンプを長時間駆動せねばならず、その結果、長い回復
時間を要し、多くの廃インクを排出することになってし
まう。さらに、記録ヘッド1aやインクタンク8の交換
あるいは長期放置時に、インク供給チューブ3a内に気
泡が侵入してしまった場合、それを排出するためには気
泡から記録ヘッド1aのノズルの先までのインクをすべ
て排出せねばならず、廃インク量が大変多くなってしま
うという問題が存在する。
【0019】一方、図3のような循環回復の場合は、イ
ンク供給チューブ3a、3b内に侵入した気泡を排出す
る際に、インク供給チューブ3a、3bを経由してイン
クを循環させ、インクと気泡をインクタンク8に排出さ
せるため、先程の吸引回復でチューブ内の気泡を排出す
るときほど、インクを無駄にすることもない。しかもこ
の方法では、記録ヘッド1aの共通液室1cもインクの
循環経路上にあるため、共通液室1c内に侵入してしま
った気泡を排出するのにも適している。またインクの循
環動作は、印字によって昇温してしまった記録ヘッド1
aを冷却するという効果も持つ。
【0020】しかしながら、印字中に記録ヘッド1aの
ノズル1b内へ混入した小気泡や、記録ヘッド1aの吐
出面に付着した異物を取り除くといった比較的小規模な
回復が必要な場合にも、インク供給チューブ3a、3b
や共通液室1c内のインクをすべて循環させることとな
るため、その制御の難しさから必要以上に廃インクを排
出してしまい、また、回復にも時間を要するという課題
を持つ。
【0021】そこで、本発明においては、高速記録のた
めに記録ノズル数が256ノズルから5000ノズルと
いつた長尺のマルチノズル記録ヘッドを用いても、吐出
回復時の廃インク量が少なく、しかも高い吐出回復性能
を維持できるインクジェット記録装置を提供することを
目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、インクを吐出するための複数のノズルを
有し、被記録媒体に対してインクを吐出して記録を行う
マルチノズルインクジェット記録ヘッドと、記録ヘッド
上に設けられ、記録ヘッドの各ノズルに連通した共通液
室と、この共通液室とインクタンクの間を複数のインク
供給路によって連通されたインクジェット記録装置にお
いて、インク供給路と記録ヘッドの共通液室内のインク
を循環させるためのインク圧送手段をインク供給路上に
設け、加えて、この記録ヘッドの吐出口面に対して、当
接解除可能で、当接時には、記録ヘッドの吐出口面の吐
出口の外側領域部で当接して密閉区間を形成し、この密
閉区間内を加圧あるいは減圧するための手段を設けたこ
とを特徴とする。 (作用)本発明によれば、記録ヘッドや供給路の状態に
応じて最適な回復動作を行うことにより、記録ノズル数
が256ノズルから5000ノズルといった長尺のマル
チノズル記録ヘッドの回復においても、少ない廃インク
量と短い回復時間で、良好な画像品位の維持を確保でき
る。
【0023】
【実施例】
(実施例1)図1は、本発明のインクジェット記録装置
の構成を示す概略図である。
【0024】本発明の特徴は、印字回復手段として、イ
ンクタンクと記録ヘッドの共通液室の間をインクを循環
させて印字性能を回復させる循環回復手段と、インクジ
ェット記録ヘッドの吐出口面にキャップを当接して、こ
のキャップに連通された廃インクタンクにインクを排出
する吸引回復手段の二つをあわせ持ち、記録ヘッドや供
給路の状態に応じてこれらを使い分けることにより、最
適な回復を行うという点にある。
【0025】図1において、共通液室1cとインクタン
ク8は、フィルタユニット7a、7bを介して、インク
供給チューブ3a、3bにより連通されている。なお、
このインク供給チューブ3a、3bは、共にインクタン
ク8内のインクを記録ヘッド1aの共通液室1cに供給
できるようになっている。共通液室1cのインクはノズ
ル1b内に供給され、ノズル1b内にあるエネルギー作
用部(不図示)からエネルギーを受けて、記録媒体に吐
出される。記録インクの供給は、ノズル1bにおける毛
細管現象により安定的に連続して行われる。
【0026】そして、印字動作中に記録ヘッド1aのノ
ズル1b内に侵入した小さな気泡や、吐出口面への異物
の付着による目詰まり等によって起きた吐出不良を回復
するような小規模な回復は、比較的制御が容易で廃イン
ク量の少ない、吸引回復のみを用いて記録ヘッド1aの
吐出回復を行う。すなわち、まず廃インク吸収体2cを
有するインク吸引キャップ2aを、キャップ用シールゴ
ム2bを介して記録ヘッド1aの吐出口面に当接させ
る。次に、この吸引キャップ2aと廃インクタンク9を
連結するインク排出チューブ4上にある吸引ポンプ6を
駆動して、吸引キャップ2aと記録ヘッド1aの吐出口
面の間の密閉空間の気圧Psを大気圧以下の負圧状態に
することにより、記録ヘッド1aのノズル1b内から小
さな気泡やごみなどをインクと共に排出させ、同時に、
吐出口面の異物も取り除く。
【0027】一方、長時間放置などで、記録ヘッド1a
のノズル1b内のインクの増粘が起きてしまったり、連
続印字によってノズル1bや共通液室1c内に大きな気
泡が生じてしまった場合、さらには、インクタンク8や
記録ヘッド1aの交換、長期間の放置によって、インク
供給チューブ3a、3b内に気泡が生じてしまった場合
を考える。このときには、インク供給チューブ3a、3
b内にインクを循環させる循環回復手段を用いて、強力
な回復動作を行う。すなわち、インク供給チューブ3a
の経路中には、循環ポンプ5が設けられており、これを
駆動してインク供給チューブ3a内のインクをインクタ
ンク8から記録ヘッド1aの共通液室1cの方向に加圧
圧送することにより、その圧力でノズル1bからインク
を排出し、ノズル1bに侵入してしまったごみや気泡
を、先程の吸引回復よりも強力に除去し記録ヘッド1a
の吐出性能を回復するのである。また、ノズル1bから
排出されなかったインクは、インク供給チューブ3bを
経由してインクタンク8に戻り、このときに、共通液室
1cゃインク供給チューブ3a、3b内に侵入した気泡
もインクと同時にインクタンク8に排出される。よっ
て、インク供給チューブ3a、3b内の気泡を排出する
場合において、吸引回復のように多くのインクを無駄に
することが無いため、ランニングコストを低減させるこ
とができる。
【0028】以上のように、印字中の小規模な吸引回
復、長時間放置時などの強力な回復を必要とするときは
循環回復を用いるなど、記録ヘッドやインク供給チュー
ブの状況に応じて適切な回復動作を行うことによって、
確実で、しかも廃インク量、回復時間共に無駄の無い回
復動作を行うことができる。
【0029】(実施例2)第2の実施例では、第1の実
施例の回復に加えて、吸引回復手段と循環回復手段を同
時に作動させることによって、より強力な回復を実現す
ることを目的としている。この回復方法は、長時間放置
などで、記録ヘッドのノズル内のインクの増粘が起きて
しまったり、連続印字によって記録ヘッドのノズル内に
大きな気泡が生じてしまった場合など、記録ヘッドのノ
ズル部分を強力に回復するのに適している。なお、この
方法は、吸引のみや循環のみの回復よりもさらに強力な
回復性能を持ち、循環回復よりも廃インク量を抑えるこ
とができるのが特徴である。
【0030】まず、図1において、吸引キャップ2aを
キャップ用シールゴム2bを介して記録ヘッド1aの吐
出口面に当接させる。次に、吸引キャップ2a内を負圧
にする吸引ポンプ6と、循環回復時にインクを加圧圧送
するためのインク循環ポンプ5の両方を駆動させる。こ
れにより、循環による圧力と、吸引キャップ2aと記録
ヘッド1aの吐出面の間の密閉空間の負圧の両方で、記
録ヘッド1aのノズル1bからインクを排出する。する
と、ノズル1b内の気泡や吐出口面に付着したごみ、ま
た、記録ヘッド1aの共通液室1c内に生じてしまった
気泡も、吸引のみや循環のみの回復より確実に排出でき
る。なお、このときインク供給チューブ3a内を矢印A
の方向に流れるインクの流量Qaと、インク供給チュー
ブ3b内を矢印Bの方向に流れるインクの流量Qbと、
記録ヘッド1aのノズル1bから吸引キャップ2aに排
出されインク排出チューブ4を流れるインクの流量Qc
については、Qa=Qb+Qcであるように循環ポンプ
5と吸引ポンプ6の能力を設定してあるものとする。
【0031】さらに、この回復方法を用いることによっ
て、回復能力を高めるだけでなく、廃インクの量を節約
し、しかも回復時間の短縮をすることができる。
【0032】従来の循環だけによる回復の場合、循環ポ
ンプをある一定の循環速度で駆動させたときに、記録ヘ
ッドの各ノズルNk(k=1〜n)から排出されるイン
クの量Qdk は、図4で表されるような分布となってい
る。このように、インク供給チューブ3aに近いノズル
から排出されるインクの量のほうが多いため、流量の少
ない、インク供給チューブ3bに近いノズルを完全に回
復するまでに、余分な廃インクと回復時間を要してい
た。
【0033】さらに、図1の構成のインクジェット記録
装置で、循環回復と吸引回復を同時に行ったときに、記
録ヘッドの各ノズルNk(k=1〜n)から排出される
インクの量Qek の分布を、図5に示す。この場合で
も、各ノズルから排出されるインク量には偏りがあり、
やはり廃インク量と回復時間の無駄になってしまう。
【0034】そこで、本発明においては、図8に示す、
インク排出チューブ4がインク供給チューブ3b側に片
寄ったところで吸引キャップ2aに連結している吸引回
復手段を用いてこの問題を解決する。この、各ノズルご
との廃インク量の偏りを補整するための吸引キャップ2
aは、特開平7−195712において、吸引のみによ
る回復の実施例が開示されている。本実施例は、循環回
復と吸引回復の両方を併用する際に、この図8の吸引キ
ャップを用いることが特徴であり、これにより、吸引の
みの回復よりも強力で確実な回復を、少ない廃インク量
と回復時間で実現できる。図1に示した構成において、
まず、吸引キャップ2aを記録ヘッド1aの吐出口面に
当接させる。次に、循環ポンプ5と吸引ポンプ6の両方
を駆動させることにより、記録ヘッド1a上の各ノズル
1bからインクが排出され、記録ヘッド1aは回復され
る。このとき、インク循環ポンプ5と吸引ポンプ6の制
御を適切に調整することによって、記録ヘッド1aの各
ノズルNk(k=1〜n)から吸引キャップ2a側に排
出されるインクの量Qfk の分布を、図6で表されるよ
うな、かなり均一なものとすることができる。よつて、
無駄な廃インク量を抑えることができ、低ランニングコ
ストがはかれるだけでなく、印字回復に要する時間も短
縮することができる。
【0035】なお、これまで、本発明の効果は図1に示
した構成のインクジェット記録装置に対して説明してき
たが、吸引キャップによる吸引における各ノズルごとの
吸引量の偏りを軽減するためには、吸引キャップ内の形
状や吸引キャップ内の廃インク吸収体の材質を部分ごと
に変えたり、共通液室内の形状を変えることも可能であ
る。さらに、インク供給チューブやインク排出チューブ
が複数存在して、それらの配置や流量差によって記録ヘ
ッドの各ノズルから排出される廃インク量の偏りが発生
する場合にも本発明は有効である。
【0036】また、インク排出チューブ4がインク供給
チューブ3b側に片寄ったところで吸引キャップ2aに
連結していることによって、吸引のみによる回復時に
は、インク排出チューブ4に近い部分のノズルから排出
される廃インクの量が多くなってしまうが、このことに
対しては、インク供給チューブ3aの流路抵抗Raとイ
ンク供給チューブ3b流路抵抗Rbの関係がRa<Rb
となるように、チューブの太さを変えるかバルブをつけ
るなどして、流量の調整をすればよい。
【0037】これらのような、記録ヘッドのノズルから
排出されるインクの流量の偏りの問題は、記録ヘッドが
長尺化してノズル数が増えるほど顕著となり、これを補
整する手段は、長尺化において非常に重要な課題である
と考えられる。
【0038】(実施例3)次に、本発明の第3の実施例
について説明する。本実施例は、これまでの実施例に新
たな回復モードを加えることによって、インクの供給系
の回復時における廃インクの量のさらなる削減を実現す
るものである。
【0039】インクタンクや記録ヘッド1aを交換した
とき、長期間放置したときなどに、インク供給チューブ
や記録ヘッドの共通液室内に気泡が生じてしまった場合
を考える。実施例1、2においては、図1のインク供給
チューブ3a、3bと共通液室1c内のインクを循環ポ
ンプ5を用いて循環させることにより、この気泡をイン
クタンク8内へ排出させるという方法を用いた。
【0040】しかしながら、この方法では、インク供給
チューブ3a、3bや記録ヘッド1aの共通液室1c内
の気泡がインク供給チューブ3bからインクタンク8に
排出されるまでの間、記録ヘッド1aのノズル1bから
もインクが排出され続けることになり、かなりのインク
量を消費してしまう。
【0041】そこで本実施例では、この廃インクの量を
抑えるために、吸引キャップ2aを加圧キャップとして
流用し、記録ヘッド1aのノズル1b内のインクに吐出
口面側から圧力を加え、排出される量を少なくする。す
なわち、まず、さきほどの吸引回復のための吸引キャッ
プ2a内の廃インク吸収体2cに含まれる廃インクを、
吸引ポンプ6で廃インクタンク9に排出する。次に、吸
引キャップ2aをキャップ用シールゴム2bを介して吐
出口面に当接し、この吸引キャップ2aと吐出口面の間
の密閉された空間内を、吸引回復で使用した吸引ポンプ
6を加圧ポンプとして流用し、加圧する。すると、記録
ヘッド1aのノズル1b内のインクに吐出口面側から圧
力が加えられることになり、ノズル1bからインクが排
出される量を抑えることができるのである。なおこの際
に、ノズル1bから空気が侵入することのないよう、循
環の圧力と吸引キャップ2a側の加圧を適切に調整する
必要がある。
【0042】ちなみにこの回復動作は、インク供給チュ
ーブ3a、3bと記録ヘッド1aの共通液室1c内に侵
入してしまった気泡を取り除くことに適した動作である
ため、記録ヘッド1aのノズル1b部分の回復には、実
施例1、2で述べたような方法も併用して印字回復を行
うことが望ましい。
【0043】以上、本実施例において循環回復と吸引キ
ャップによる記録ヘッドのノズル部分への加圧を同時に
行うことにより、供給チューブや記録ヘッドの共通液室
内に侵入してしまった気泡を取り除く動作を、より少な
い廃インク量と短い回復時間で実現することができた。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インクを吐出するための複数の記録ノズルを有し、被記
録媒体に対してインクを吐出して記録を行うマルチノズ
ルインクジェット記録ヘッドと、記録ヘッド上に設けら
れ、記録ヘッドの各ノズルに連通した共通液室と、この
共通液室とインクタンクの間を複数のインク供給路によ
って連通されたインクジェット記録装置で、さらに、イ
ンク供給路と記録ヘッドの共通液室内のインクを循環さ
せるためのインク圧送手段をインク供給路上に設け、加
えて、この記録ヘッドの吐出口面に対して、当接解除可
能で、当接時には、記録ヘッドの吐出口面の吐出口の外
側領域部で当接して密閉区間を形成し、この密閉区間内
を加圧あるいは減圧するための手段を設けたインクジェ
ット記録装置において、記録ヘッドや供給路の状態に応
じて、循環回復手段と吸引回復手段を最適に使い分け
る、あるいは同時駆動することによって、記録ノズル数
が256ノズルから5000ノズルといつた長尺のマル
チノズル記録ヘッドの回復においても、少ない廃インク
量と短い回復時間で、良好な画像品位の維持を確保でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例を用いたインクジェッ
ト記録装置の構成を示す概略図である。
【図2】図2は、従来技術の吸引回復手段を用いたイン
クジェット記録装置の構成を示す概略図である。
【図3】図3は、従来技術の循環回復手段を用いたイン
クジェット記録装置の構成を示す概略図である。
【図4】図4は、従来技術の循環回復手段を用いたイン
クジェット記録装置で、回復動作を行ったときの、各ノ
ズルにおける廃インク量を示す線図である。
【図5】図5は、本発明の実施例を用いたインクジェッ
ト記録装置で、回復動作を行ったときの、各ノズルにお
ける廃インク量を示す線図である。
【図6】図6は、本発明の実施例を用いたインクジェッ
ト記録装置で、回復動作を行ったときの、各ノズルにお
ける廃インク量を示す線図である。
【図7】図7は、従来技術のインクジェット記録装置に
おけるインクジェット記録ヘッドを示した模式的平面図
である。
【図8】図8は、従来技術のインクジェット記録装置に
おけるキャップキャップを示した模式的平面図である。
【符号の説明】
1a 記録ヘッド 1b ノズル 1c 共通液室 2a 吸引キャップ 2b キャップ用シールゴム 2c 廃インク吸収体 3a インク供給チューブ 3b インク供給チューブ 4 インク排出チューブ 5 循環ポンプ 6 吸引ポンプ 7a フィルタユニット 7b フィルタユニット 8 インクタンク 9 廃インクタンク 10 廃インク受け 11 吐出口 12 ノズル 13 共通液室 14 エネルギー作用部 15 エネルギー発生手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出するための複数の記録ノ
    ズルを有し、被記録媒体に対してインクを吐出して記録
    を行うマルチノズルインクジェット記録ヘッドと、記録
    ヘッド上に設けられ、記録ヘッドの各ノズルに連通した
    共通液室と、この共通液室とインクタンクの間を複数の
    インク供給路によって連通されたインクジェット記録装
    置において、インク供給路と記録ヘッドの共通液室内の
    インクを循環させるためのインク圧送手段をインク供給
    路上に設け、加えて、この記録ヘッドの吐出口面に対し
    て、当接解除可能で、当接時には、記録ヘッドの吐出口
    面の吐出口の外側領域部で当接して密閉区間を形成し、
    この密閉区間内を加圧あるいは減圧するための手段を設
    けたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のインクジェット記録装
    置において、循環回復手段だけを用いる回復動作と、吸
    引回復手段だけを用いる回復動作と、循環回復手段と吸
    引回復手段の両方を併せ用いる回復動作の、複数回復モ
    ードを持つことを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のインクジェット記録装
    置において、循環回復動作時に、インクをインクタンク
    から共通液室に供給するチューブと、インクを共通液室
    からインクタンクへ排出するチューブのちょうど中間よ
    りも、インクを排出するチューブ寄りの位置と対向する
    所に、吸引キャップと連通するインク排出チューブの位
    置を設定することを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のインクジェット記録装
    置において、循環回復手段と吸引回復手段の両方を合わ
    せ用いて回復動作を行うことを特徴とするインクジェッ
    ト記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または3記載のインクジェッ
    ト記録装置において、循環回復手段を用いて回復動作を
    行う際に、吸引キャップを記録ヘッドの吐出口面の吐出
    口の外側領域部で当接して密閉区間を形成し、吸引キャ
    ップ内を加圧するという動作を行うことを特徴とするイ
    ンクジェット記録装置。
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