JPH10139981A - 車体補強用エポキシ樹脂系組成物、車体補強構造及び車体の補強方法 - Google Patents

車体補強用エポキシ樹脂系組成物、車体補強構造及び車体の補強方法

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JPH10139981A
JPH10139981A JP31256696A JP31256696A JPH10139981A JP H10139981 A JPH10139981 A JP H10139981A JP 31256696 A JP31256696 A JP 31256696A JP 31256696 A JP31256696 A JP 31256696A JP H10139981 A JPH10139981 A JP H10139981A
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vehicle body
epoxy resin
weight
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reinforcing
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JP31256696A
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Takayuki Fukui
孝之 福井
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 箱型部材中に簡易且つ均一に発泡・充填する
ことができ、自動車車体の剛性を確実に向上させること
のできる車体補強用エポキシ樹脂系組成物、車体補強構
造及び車体の補強方法を提供する。 【解決手段】 ビスフェノールA及び/又はビスフェノ
ールFから誘導されたエポキシ樹脂100重量部と、芳
香族ポリエーテル1〜40重量部と、エポキシ樹脂用熱
活性型硬化剤3〜30重量部と、熱分解型有機系発泡剤
0.5〜20重量部と、無機系充填剤3〜200重量部
とを含有するエポキシ樹脂系組成物である。箱型部材の
内部に上記エポキシ樹脂系組成物から成るシートを配置
し、車体の電着塗装時の焼き付け工程で、このシートを
発泡させる車体の補強方法である。箱型部材の内部に、
上記エポキシ樹脂系組成物の発泡体を充填した車体補強
構造である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な車体補強用
エポキシ樹脂系組成物に係り、更に詳しくは、芳香族ポ
リエーテルを強靱性と耐熱性を付加するための改質剤と
して配合して成り、予め成形された鋼板に装着し、該鋼
板を用いて箱型部材を組み上げた後、車体電着塗装時の
焼き付け工程で、発泡・充填して車体剛性を向上させる
ことができる車体補強用エポキシ樹脂組成物、車体補強
構造及び車体の補強方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車の車体構造は、走行安定
性や乗り心地、騒音・振動性能の面から車体各部の骨格
が強固に作り上げられている。従来の車体構造は、箱型
の閉断面構造を多く採用しており、種々の断面形状に作
成されているが、化石燃料の枯渇や大気汚染を防止する
観点からの燃費向上という社会的要請により、車体重量
を軽減するために、いずれも板厚が薄い構造となってお
り、その分の剛性低下を補うため金属製の補強剤を用い
るのが一般的である。
【0003】また、一方では、該閉断面構造の内部に硬
質ウレタン発泡体を充填することにより、車体骨格を補
強する自動車の車体構造が特開昭48−2631号公報
に提案されている。発泡体の充填は、壁面座屈の抑制効
果が高く、箱型部材の剛性を著しく向上させるため、金
属製補強材による車体の補強方法と比較して、車体重量
を大幅には増大させることなく、剛性の向上が図れる。
【0004】なお、樹脂発泡タイプの充填材としては、
上記ウレタン系の他に、オレフィン系樹脂発泡充填材
(日本シーカ社製、シーカラストマー240)やエポキ
シ樹脂系発泡充填剤(イイダ産業製、OROTEX81
5)等があり、これらは車体塗装において発泡・充填し
て使用されるタイプである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ウレタン樹脂による補強方法では、施工の際の箱型閉断
面部材へのウレタン原液注入・発泡時に、箱型部材の小
穴及び閉断面箱型部材の合わせ目からのウレタン材の漏
洩が少なからず発生するため、これを防止する手段を講
じなければならず、自動車の生産ラインへの適用は難し
いと考えられる。また、作業環境改善の観点から、近年
では、フロンを用いた発泡方法から水を用いた発泡方法
へと置き換わっているが、水発泡法では、フロン発泡法
に比べて発泡の均一性が達成しにくいという課題があ
る。
【0006】一方、オレフィン系樹脂発泡材では、ベー
スとなるオレフィン樹脂に低分子量のポリエチレンワッ
クス等が用いられるため、材料の剛性が十分でなく、箱
型部材に充填した場合でも、箱型部材の剛性向上効果は
十分ではないという課題がある。
【0007】また、エポキシ樹脂系発泡材では、まず、
エポキシ樹脂の耐衝撃性が不十分であるという欠点を補
わなければならない。更に、車体への荷重の入力は静的
とは限らず、走行中に路面の凹凸により衝撃荷重が車体
に作用する場合もあり、車体補強材においても、このよ
うな衝撃荷重に耐え得るだけの耐衝撃性や靱性が要求さ
れる。
【0008】この耐衝撃性を改良する方法は、エポキシ
樹脂の化学構造自体を改良する方法と、別途調製した耐
衝撃性改良剤をエポキシ樹脂に添加する方法とに大別さ
れるが、前者の方法だけでは耐衝撃性を十分に満足させ
得るエポキシ樹脂は得られない。一方、後者の方法で
は、未硬化エポキシ樹脂に、(1)可溶性エラストマー
単量体を添加し、両者を同時に重合する方法、(2)相
溶性のあるエラストマー重合体を添加する方法、(3)
微粒子状の耐衝撃性改良用重合体を分散させる方法など
が知られている。
【0009】上記(1)の方法は、相互貫通網目構造:
IPN(Inter−Penetorating Ne
twork)として知られているが、この方法では一般
に生成物の軟化点が低下するとともに機械的強度がばら
つく等の欠点を有している。
【0010】また、(2)の方法については、カルボキ
シル基やアミノ基を末端に有するブタジエン−アクリロ
ニトリル(CTBN又はATBN)などのエラストマー
成分を添加してゴム変性する例が種々提案され、その一
部は実用化されているが、この方法で得られたものは、
車体剛性の補強に用いるには耐衝撃性や靱性の点で十分
に満足し得るものとはいえない。
【0011】更に、(3)の方法では、ポリアミド系樹
脂をはじめとして多くの耐衝撃性改良剤が提案されてい
るが、これらはいずれも機械的に混練するものため、粒
子の分散に少なからず不均一性が残存し、機械的性能が
安定しにくいという欠点がある。
【0012】一般に、プラスチックの耐衝撃性改良剤と
してガラス転移温度が−30℃以下のゴム成分を添加す
ると、外部からの応力を緩和する働きをして耐衝撃性が
大幅に改良されることが知られているが、このようなゴ
ム成分の多くは、液状エポキシを母材とした場合、その
分散性が混合条件に影響され易く、且つ得られた組成物
は貯蔵性が不安定であり、長期の安定性が要求される自
動車生産用途には実用的でない。
【0013】また、発泡温度域で樹脂の粘度が急激に低
下すると、発泡剤から発生したガスを樹脂中に保持する
ことが困難となり、発泡して発泡体を形成することが困
難となる。発泡体中に発泡セルが安定して存在するため
には、発泡温度域における樹脂粘度の温度依存性を制御
しなければならない。このためには、エポキシ樹脂と相
溶性の高いエラストマー等を添加して、粘度の温度依存
性を制御するか、又は物理的架橋により粘度の温度依存
性を制御する必要がある。
【0014】しかし、エラストマーの添加による粘度の
制御方法では、エポキシ組成物が本来有する剛性が低下
してしまうという欠点があり、また、化学反応を伴う架
橋により粘度の制御を行う場合、架橋密度が反応条件に
左右され、厳密に制御ができないため、粘度が高すぎて
発泡が不十分となり、上述の箱型部材中に十分には充填
されない可能性がある。
【0015】本発明は、このような従来技術の有する課
題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、箱型部材中に簡易且つ均一に発泡・充填することが
でき、自動車車体の剛性を確実に向上させることのでき
る車体補強用エポキシ樹脂系組成物、車体補強構造及び
車体の補強方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく鋭意検討を行った結果、ある種の芳香族ポリ
エーテルをエポキシ樹脂と混合することにより、耐衝撃
性を備えたエポキシ樹脂系組成物が得られ、また、これ
をシート化した後、予め形成された鋼板に装着、該鋼板
を用いて箱型部材を組み上げた後、車体電着塗装時の焼
き付け工程で発泡・充填することにより、軽量化を図り
つつ車体骨格を補強し得ることを見出し、本発明を完成
するに至った。
【0017】即ち、本発明の車体補強用エポキシ樹脂系
組成物は、(A)ビスフェノールA及び/又はビスフェ
ノールFから誘導されたエポキシ樹脂100重量部に対
して、(B)芳香族ポリエーテル1〜40重量部、
(C)エポキシ樹脂用熱活性型硬化剤3〜30重量部、
(D)熱分解型有機系発泡剤0.5〜20重量部、及び
(E)無機系充填剤3〜200重量部を含有して成るこ
とを特徴とする。
【0018】また、本発明の車体補強構造は、箱型部材
の内部に、上記エポキシ樹脂系組成物から得られる発泡
体を充填して成ることを特徴とする。
【0019】更に、本発明の車体の補強方法は、鋼板か
ら構成された箱型部材を備える車体を補強するに当た
り、上記箱型部材の内部に相当する上記鋼板の部分に、
上記車体補強用エポキシ樹脂系組成物から成るシートを
配置し、次いで、上記鋼板を組み付けて上記箱型部材を
組み上げ、しかる後、組み上げた箱型部材を電着塗装処
理に供し、この処理の焼き付け工程で上記シートを発泡
させることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
上述の如く、本発明のエポキシ樹脂系組成物は、(A)
ビスフェノールA及び/又はビスフェノールFから誘導
されたエポキシ樹脂と、(B)芳香族ポリエーテルと、
(C)エポキシ樹脂用熱活性型硬化剤と、(D)熱分解
型有機系発泡剤と、(E)無機系充填剤とを含有する。
【0021】ここで、上記(A)成分として用いられる
ビスフェノールAから誘導されるエポキシ樹脂の例とし
ては、次の一般式[1]
【0022】
【化1】
【0023】(式中のnは、0以上の数を示す。)で表
されるものを挙げることができる。また、ビスフェノー
ルFから誘導されるエポキシ樹脂の例としては、次の一
般式[2]
【0024】
【化2】
【0025】(式中のnは、0以上の数を示す。)で表
されるものを挙げることができる。なお、上記一般式
[1]及び[2]におけるnが平均値として1未満で表
されるエポキシ樹脂は、常温で液状であり好適に使用す
ることができる。
【0026】本発明においては、上記一般式[1]及び
[2]で表されるエポキシ樹脂を混合して用いることが
でき、これ以外にも、一般式[1]又は[2]における
ビスフェノール連鎖部分としてビスフェノールA単位と
ビスフェノールF単位とが混合した連鎖のものも好適に
使用することができる。
【0027】次に、上記(B)成分として用いられる芳
香族ポリエーテルとしては、特にポリエーテルスルフォ
ン、ポリエーテルイミドが望ましい。これらは、上記
(A)成分で記載したビスフェノールA及びF型のエポ
キシ樹脂に対して相溶性が良好であり、例えば塩化メチ
レン等の極性溶媒により均一な組成物を得ることが可能
である。また、かかるポリエーテルは、その主鎖骨格に
ベンゼン環を有するため極めて耐熱性が高く、これによ
り、得られる組成物の耐熱性能を著しく向上させること
が可能である。
【0028】この(B)成分として用いられる芳香族ポ
リエーテルの配合量は、特に限定されるものではない
が、通常(A)成分のエポキシ樹脂100重量部に対し
て1〜40重量部である。1重量部未満では、十分な耐
衝撃性や耐熱性能が得られず、40重量部を超えると、
未硬化物の粘度が著しく増加して鋼板部材への接着が困
難になるとともに、発泡倍率を高くすることが困難とな
る。
【0029】また、上記(C)成分として用いられるエ
ポキシ樹脂用熱活性型硬化剤としては、例えば、ジシア
ンジアミド、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、
2−n−ヘプタデシルイミダゾールのようなイミダゾー
ル誘導体、イソフタル酸ジヒドラジド、N,N’−ジア
ルキル尿素誘導体、N,N’−ジアルキルチオ尿素誘導
体、テトラヒドロ無水フタル酸のような酸無水物、イソ
ホロンジアミン、m−フェニレンジアミン、N−アミノ
エチルピペラジン、メラミン、グアナミン、三フッ化ホ
ウ素錯化合物、トリスジメチルアミノメチルフェノール
等が挙げられ、これらは1種単独で又は2種以上を任意
に組み合わせて用いることができる。
【0030】なお、これら硬化材の中では、ジシアンジ
アミドを特に好適に用いることができる。この場合、十
分な発泡を行うには、電着塗装の焼き付け温度を140
〜210℃の範囲とすることが望ましく、焼き付け時間
は10〜30分の範囲とするのが好適である。
【0031】この(C)成分の熱活性型硬化剤の配合量
は、特に限定されるものではないが、通常(A)成分の
エポキシ樹脂100重量部に対して3〜30重量部であ
る。3重量部未満では、十分に硬化せず剛性が著しく低
下する原因となり、また、30重量部を超えると、硬化
時に過剰な発熱反応を伴い部分的な分解や熱劣化を引き
起こし、組成物の機械的強度を著しく損なう原因とな
る。
【0032】次に、上記(D)成分として用いられる有
機系発泡剤としては、例えばアゾジカルボンアミド、ア
ゾビスイソブチロニトリルのようなアゾ化合物、ジニト
ロソペンタメチレンテトラミンのようなニトロソ化合
物、p−トルエンスルホニルヒドラジド、4,4’−オ
キシベンゼンスルホニルヒドラジドのようなスルホヒド
ラジド化合物が挙げられ、これらは1種単独で又は2種
以上を任意に組み合わせて用いることができる。また、
これらの中では、アゾジカルボンアミドを特に好ましく
使用することができる。
【0033】なお、有機系熱分解型発泡剤を用いる場合
には、通常、発泡適正温度制御するために、発泡助剤と
して、亜鉛華、硝酸亜鉛、フタル酸鉛、炭酸鉛、三塩基
性リン酸鉛、三塩基性硫酸鉛等の無機塩、亜鉛脂肪酸石
鹸、鉛脂肪酸石鹸、カドミウム脂肪酸石鹸等の金属石
鹸、ホウ酸、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸等の酸
類、尿素、ビウレア、エタノールアミン、グリコール、
グリセリン等のうちから1種以上のものを混合して使用
することができる。
【0034】この(D)成分の有機系発泡剤の配合量
は、特に限定されるものではないが、通常(A)成分の
エポキシ樹脂100重量部に対して0.5〜20重量部
の範囲が好適である。この量が0.5重量部未満では、
発泡が不十分となり、20重量部を超えると、発泡の制
御が十分ではなくなり、安定した機械特性が得られな
い。
【0035】また、上記(E)成分として用いられる無
機系充填剤としては、例えば炭酸カルシウム、タルク、
クレー、マイカ、水酸化アルミニウム、ガラスビーズ、
シラスバルーンなどが挙げられ、これらは1種単独で又
は2種以上を任意に組み合わせて用いることができる。
また、これらの中では、炭酸カルシウムを特に好適に用
いることができる。
【0036】この(E)成分として用いられる無機系充
填剤の配合量は、特に限定されるものではないが、通常
(A)成分のエポキシ樹脂100重量部に対して3〜3
00重量部である。3重量部未満では、十分に補強効果
が得られず、200重量部を超えると、粘度が著しく増
加して塗布や接着が困難になるとともに、組成物が脆く
なり機械的強度を著しく損なう原因となる。
【0037】次に、本発明のエポキシ樹脂系組成物の製
造方法について説明する。このエポキシ樹脂組成物は、
(A)成分のエポキシ樹脂に、(B)成分の芳香族ポリ
エーテル、(C)成分の熱活性型硬化剤、(D)成分の
有機系発泡剤、(E)成分の無機系充填剤、及び所要に
応じて用いられる添加成分を配合し、均一に混合するこ
とにより、調製することができる。
【0038】上記添加成分としては、例えば可塑剤、希
釈剤、安定剤、乳化剤、強化剤、着色剤、酸化防止剤、
紫外線吸収剤、滑剤、チクソ性付与剤、硬化促進剤なと
が挙げられる。
【0039】次に、本発明の車体の補強方法について説
明する。この補強方法は、上述した本発明のエポキシ樹
脂系組成物を箱型部材の内部で発泡・充填することを骨
子とするものであり、代表的には、以下のような工程か
ら成る。
【0040】即ち、上記エポキシ樹脂系組成物をシート
化し、得られた組成物シートを、箱型部材を構成する予
め形成された鋼板に貼着する。この際、組成物シート
は、鋼板の部分のうち、箱型部材の内部に相当する箇所
に貼着することを要する。次に、組成物シートを貼着し
た鋼板を用いて箱型部材を組み上げ、自動車車体を形成
する。そして、このような箱型部材を備えた自動車車体
を電着塗装処理するが、貼着された組成物シートは、こ
の処理における焼き付け工程で加熱されて発泡し、形成
される発泡体が箱型部材内部に均一に充填され、車体の
補強が完了する。
【0041】上述のように、本発明の補強方法では、組
成物シートが固体状であるため、ウレタン樹脂系の発泡
とは異なり、原液が漏洩することがなく、ハンドリング
性が極めて良好である。また、上述の工程において、所
要に応じて、箱型部材を組み上げた後に、その内部に組
成物シートを貼着してもよいのは勿論のことである。な
お、上述の焼き付け工程は、組成物シートの発泡を十分
に行うためには、140〜210℃で10〜30分間加
熱することにより行うのが好ましい。
【0042】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例により更に
詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定される
ものではない。なお、各例で得られたエポキシ樹脂組成
物の物性については、次に示す方法により評価した。
【0043】(1)静的試験 図1に示すような50×60×400mmの断面を持つ
箱型断面部材20の中央部100mmに対し、各例のエ
ポキシ樹脂組成物を発泡させて得られる発泡材10を充
填して曲げ試験を行い、該エポキシ樹脂組成物を未充填
の場合の箱型断面部材と比較し、曲げ剛性を次の判定基
準に従って評価した。なお、発泡材の充填条件は、17
0℃で20分間の焼き付けとした。
【0044】 ○:同重量の未充填部材に比べて剛性が上回るもの △:同重量の未充填部材に比べて剛性が同等のもの ×:同重量の未充填部材に比べて剛性が下回るもの
【0045】(2)衝撃試験 図1に示した箱型断面部材20を用いて、重量7kgの
重りを25km/時の速度で落下させて曲げ衝撃試験を
行い、各例のエポキシ樹脂組成物を充填・未充填の場合
で比較し、エネルギ吸収量を次の判定基準に従って評価
した。なお、発泡材の充填条件は上記静的試験と同じで
ある。
【0046】 ○:同重量の未充填部材に比べて剛性が上回るもの △:同重量の未充填部材に比べて剛性が同等のもの ×:同重量の未充填部材に比べて剛性が下回るもの
【0047】(実施例1)液状ビスフェノールA型エポ
キシ樹脂100重量部とポリエーテルスルフォン2重量
部を塩化メチレン200mlに溶解し、攪拌しながら真
空乾燥を行い、ペースト状物を得た。次いで、このペー
スト状物に、硬化剤ジシアンジアミド6重量部と、有機
系発泡剤アゾジカルボンアミド5重量部と、無機充填剤
炭酸カルシウム100重量部とを、プラネタリーミキサ
ーを用いて室温で混合し、エポキシ樹脂組成物を調製し
た。評価結果を表1に示す。
【0048】(実施例2)ポリエーテルスルフォンの配
合量を30重量部とした以外は、実施例1と同様の操作
を繰り返し、エポキシ樹脂組成物を得た。評価結果を表
1に示す。
【0049】(比較例1)ポリエーテルスルフォンの配
合量を0.5重量部とした以外は、実施例1と同様の操
作を繰り返し、エポキシ樹脂組成物を得た。評価結果を
表1に示す。
【0050】(比較例2)ポリエーテルスルフォンの配
合量を50重量部とした以外は、実施例1と同様の操作
を繰り返し、エポキシ樹脂組成物を調製した。しかし、
得られた組成物の粘度が高すぎて十分に発泡させること
ができなかった。
【0051】(実施例3)ポリエーテルスルフォンの配
合量を10重量部とし、硬化剤ジシアンジアミドの配合
量を3重量部とした以外は、実施例1と同様の操作を繰
り返し、エポキシ樹脂組成物を得た。評価結果を表1に
示す。
【0052】(実施例4)ポリエーテルスルフォンの配
合量を10重量部とし、硬化剤ジシアンジアミドの配合
量を30重量部とした以外は、実施例1と同様の操作を
繰り返し、エポキシ樹脂組成物を得た。評価結果を表1
に示す。
【0053】(比較例3)ポリエーテルスルフォンの配
合量を10重量部とし、硬化剤ジシアンジアミドの配合
量を1重量部とした以外は、実施例1と同様の操作を繰
り返し、エポキシ樹脂組成物を得た。評価結果を表1に
示す。
【0054】(比較例4)ポリエーテルスルフォンの配
合量を10重量部とし、硬化剤ジシアンジアミドの配合
量を40重量部とした以外は、実施例1と同様の操作を
繰り返し、エポキシ樹脂組成物を得た。評価結果を表1
に示す。
【0055】(実施例5)有機系発泡剤アゾジカルボン
アミドの配合量を1重量部とした以外は、実施例1と同
様の操作を繰り返し、エポキシ樹脂組成物を得た。評価
結果を表1に示す。
【0056】(比較例5)ポリエーテルスルフォンの配
合量を10重量部とし、有機系発泡剤アゾジカルボンア
ミドの配合量を0.1重量部とした以外は、実施例1と
同様の操作を繰り返し、エポキシ樹脂組成物を得た。評
価結果を表1に示す。
【0057】(比較例6)ポリエーテルスルフォンの配
合量を10重量部とし、有機系発泡剤アゾジカルボンア
ミドの配合量を25重量部とした以外は、実施例1と同
様の操作を繰り返し、エポキシ樹脂組成物を得た。評価
結果を表1に示す。
【0058】(実施例7)ポリエーテルスルフォンの配
合量を10重量部とし、無機系充填剤炭酸カルシウムの
配合量を5重量部とした以外は、実施例1と同様の操作
を繰り返し、エポキシ樹脂組成物を得た。評価結果を表
1に示す。
【0059】(実施例8)ポリエーテルスルフォンの配
合量を10重量部とし、無機系充填剤炭酸カルシウムの
配合量を200重量部とした以外は、実施例1と同様の
操作を繰り返し、エポキシ樹脂組成物を得た。評価結果
を表1に示す。
【0060】(比較例7)ポリエーテルスルフォンの配
合量を10重量部とし、無機系充填剤炭酸カルシウムの
配合量を1重量部とした以外は、実施例1と同様の操作
を繰り返し、エポキシ樹脂組成物を得た。評価結果を表
1に示す。
【0061】(比較例8)ポリエーテルスルフォンの配
合量を10重量部とし、無機系充填剤炭酸カルシウムの
配合量を250重量部とした以外は、実施例1と同様の
操作を繰り返し、エポキシ樹脂組成物を得た。評価結果
を表1に示す。
【0062】(実施例9)液状ビスフェノールA型エポ
キシ樹脂の代わりに液状ビスフェノールF型エポキシ樹
脂100重量部を用い、ポリエーテルスルフォンの配合
量を10重量部とした以外は、実施例1と同様の操作を
繰り返し、エポキシ樹脂組成物を得た。評価結果を表1
に示す。
【0063】(実施例10)ポリエーテルスルフォンの
代わりにポリエーテルイミド10重量部を用いた以外
は、実施例1と同様の操作を繰り返し、エポキシ樹脂組
成物を得た。評価結果を表1に示す。
【0064】
【表1】
【0065】(実施例11)車体のセンタピラー・ウエ
スト部及びルーフレール/センタピラー結合部を構成す
るように予め成形された鋼板2に、図2に示すように、
本発明のエポキシ樹脂組成物シート1を貼着した。次い
で、この鋼板2を溶接し、更に車体3を組み上げた後、
車体3の塗膜密着性を向上するために苛性処理液で洗浄
した。更に、車体3を電着液槽4に浸漬して防錆処理を
施した後、車体3を焼き付け炉5に収容し、170℃×
20分の条件で電着塗膜を焼き付けたところ、上記組成
物シート1は十分に発泡・硬化し、均一な発泡材1’を
形成した。このように、本発明のエポキシ樹脂組成物
は、実際の自動車生産ラインにおいても良好に使用で
き、車体の箱型構造部材の剛性を確実に向上させること
ができる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ある種の芳香族ポリエーテルをエポキシ樹脂と混合する
ことにより、耐衝撃性を備えたエポキシ樹脂系組成物を
得、また、これをシート化した後、予め形成された鋼板
に装着、該鋼板を用いて箱型部材を組み上げた後、車体
電着塗装時の焼き付け工程で発泡・充填させることとし
たため、箱型部材中に簡易且つ均一に発泡・充填するこ
とができ、自動車車体の剛性を確実に向上させることの
できる車体補強用エポキシ樹脂系組成物、車体補強構造
及び車体の補強方法を提供することができる。
【0067】即ち、本発明によれば、軽量化を図りつつ
車体骨格を確実に補強することが可能となる。また、こ
れにより、車両の乗り心地の改善、騒音・振動の低減が
期待され、更に、箱型閉断面部材中に高剛性の発泡体が
充填されることにより、車両衝突時のエネルギ吸収効果
も期待することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車体補強構造の剛性を評価する試験装
置を示す斜視図である。
【図2】本発明の車体補強方法の適用例を示す工程図で
ある。
【符号の説明】
1 エポキシ樹脂組成物シート 1’ 発泡材 2 鋼板 3 車体 4 電着液槽 5 焼き付け炉 10 発泡材 20 箱型断面部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 81/06 C08L 81/06 // C08G 59/24 C08G 59/24 59/40 59/40

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ビスフェノールA及び/又はビス
    フェノールFから誘導されたエポキシ樹脂100重量部
    に対して、(B)芳香族ポリエーテル1〜40重量部、
    (C)エポキシ樹脂用熱活性型硬化剤3〜30重量部、
    (D)熱分解型有機系発泡剤0.5〜20重量部、及び
    (E)無機系充填剤3〜200重量部を含有して成るこ
    とを特徴とする車体補強用エポキシ樹脂系組成物。
  2. 【請求項2】 上記芳香族ポリエーテル(B)が、ポリ
    エーテルスルフォンであることを特徴とする請求項1記
    載の車体補強用エポキシ樹脂系組成物。
  3. 【請求項3】 上記芳香族ポリエーテル(B)が、ポリ
    エーテルイミドであることを特徴とする請求項1記載の
    車体補強用エポキシ樹脂系組成物。
  4. 【請求項4】 常温で固体状をなし、加熱処理により発
    泡して発泡体を形成することを特徴とする請求項1〜3
    のいずれか1つの項に記載の車体補強用エポキシ樹脂系
    組成物。
  5. 【請求項5】 箱型部材の内部に、請求項4記載の発泡
    体を充填して成ることを特徴とする車体補強構造。
  6. 【請求項6】 鋼板から構成された箱型部材を備える車
    体を補強するに当たり、 上記箱型部材の内部に相当する上記鋼板の部分に、請求
    項1〜4のいずれか1つの項に記載の車体補強用エポキ
    シ樹脂系組成物から成るシートを配置し、 次いで、上記鋼板を組み付けて上記箱型部材を組み上
    げ、 しかる後、組み上げた箱型部材を電着塗装処理に供し、
    この処理の焼き付け工程で上記シートを発泡させること
    を特徴とする車体の補強方法。
  7. 【請求項7】 上記焼き付け工程を、140〜210℃
    で10〜30分間加熱することにより行うことを特徴と
    する請求項6記載の車体の補強方法。
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