JPH101399A - ZnSe単結晶の成長方法 - Google Patents
ZnSe単結晶の成長方法Info
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- JPH101399A JPH101399A JP15545296A JP15545296A JPH101399A JP H101399 A JPH101399 A JP H101399A JP 15545296 A JP15545296 A JP 15545296A JP 15545296 A JP15545296 A JP 15545296A JP H101399 A JPH101399 A JP H101399A
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Landscapes
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ヨウ素を輸送媒体とする化学輸送法によるZ
nSe結晶の成長方法において、ガス対流の発生し難く
高速成長を可能にする成長方法を提供しようとするもの
である。 【解決手段】 ヨウ素を輸送媒体とする化学輸送法によ
りZnSe単結晶を成長する方法において、アンプルの
内容積1cm-1あたり0.8〜1.5mgのヨウ素を充
填したアンプルを使用するか、ヨウ素を充填したリザー
バをアンプルに接続し、リザーバの温度を160〜18
0℃の範囲で制御しながらZnSe結晶を成長する方法
である。
nSe結晶の成長方法において、ガス対流の発生し難く
高速成長を可能にする成長方法を提供しようとするもの
である。 【解決手段】 ヨウ素を輸送媒体とする化学輸送法によ
りZnSe単結晶を成長する方法において、アンプルの
内容積1cm-1あたり0.8〜1.5mgのヨウ素を充
填したアンプルを使用するか、ヨウ素を充填したリザー
バをアンプルに接続し、リザーバの温度を160〜18
0℃の範囲で制御しながらZnSe結晶を成長する方法
である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヨウ素を輸送媒体
とする化学輸送法によるZnSe単結晶の成長方法に関
する。
とする化学輸送法によるZnSe単結晶の成長方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】ZnSe単結晶の成長方法には、融液成
長法、固相成長法、溶液成長法、気相成長法の4種の方
法に大きく分類される。その中で気相成長法には原料の
昇華及び凝結を利用して結晶成長を行う昇華法、及び、
ハロゲンと原料を反応させてハロゲン化物を生成し、そ
のハロゲン化物を基板上に輸送して分解し、結晶成長を
行う化学輸送法がある。
長法、固相成長法、溶液成長法、気相成長法の4種の方
法に大きく分類される。その中で気相成長法には原料の
昇華及び凝結を利用して結晶成長を行う昇華法、及び、
ハロゲンと原料を反応させてハロゲン化物を生成し、そ
のハロゲン化物を基板上に輸送して分解し、結晶成長を
行う化学輸送法がある。
【0003】化学輸送法によるZnSe結晶成長として
は、J. Crystal Growth 91 (1988)p.639 〜646 には、
図7のように長さ50mm、内径25mmのアンプル中
にZnSe粉末と、種結晶としてZnSe単結晶、及
び、アンプル内容積に対して5.4mg/cm3 のヨウ
素を封入し、このアンプルのZnSe粉末側の温度を8
50℃に加熱して種結晶上にZnSe結晶を成長させた
ことが記載されている。このとき、種結晶の表面を(1
11)A面とし、種結晶前方のテーパ角(図7中のθ)
を60°、成長速度を12mg/h以下になるように、
種結晶の温度と原料粉末の温度差を12℃以下にしてZ
nSe単結晶の成長に成功している。
は、J. Crystal Growth 91 (1988)p.639 〜646 には、
図7のように長さ50mm、内径25mmのアンプル中
にZnSe粉末と、種結晶としてZnSe単結晶、及
び、アンプル内容積に対して5.4mg/cm3 のヨウ
素を封入し、このアンプルのZnSe粉末側の温度を8
50℃に加熱して種結晶上にZnSe結晶を成長させた
ことが記載されている。このとき、種結晶の表面を(1
11)A面とし、種結晶前方のテーパ角(図7中のθ)
を60°、成長速度を12mg/h以下になるように、
種結晶の温度と原料粉末の温度差を12℃以下にしてZ
nSe単結晶の成長に成功している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにヨウ素を
輸送媒体とした化学輸送法による結晶成長では、アンプ
ル中にガス対流が発生しやすいといった問題がある。ま
た、J. Crystal Growth146(1995) p.53では、ガス対流
が顕著な結晶成長条件の下でZnSe結晶を成長させる
と、安定して成長せず、単結晶化も困難であると報告さ
れている。
輸送媒体とした化学輸送法による結晶成長では、アンプ
ル中にガス対流が発生しやすいといった問題がある。ま
た、J. Crystal Growth146(1995) p.53では、ガス対流
が顕著な結晶成長条件の下でZnSe結晶を成長させる
と、安定して成長せず、単結晶化も困難であると報告さ
れている。
【0005】このガス対流は、アンプル中の温度差によ
って誘起される自然対流であるが、一般に自然対流の強
さの強弱は、以下のグラスホッフ数(Gr)によって規
定される。 Gr=gβT R3 ΔTρ2 /μ2 ここで、g:重力 βT :体積膨張係数 R:アンプルの直径 ΔT:アンプル内温度差 ρ:ガスの密度 μ:アンプル内のガスの粘性係数
って誘起される自然対流であるが、一般に自然対流の強
さの強弱は、以下のグラスホッフ数(Gr)によって規
定される。 Gr=gβT R3 ΔTρ2 /μ2 ここで、g:重力 βT :体積膨張係数 R:アンプルの直径 ΔT:アンプル内温度差 ρ:ガスの密度 μ:アンプル内のガスの粘性係数
【0006】したがって、グラスホッフ数を小さくし、
ガス対流の発生を抑制するためには、上式中のΔT又は
ρを小さくすれば良く、前記J. Crystal Growth 91 (19
88)p.639 では、ΔTを小さくすることによって、ま
た、J. Crystal Growth 146(1995) p.53では、ρを小さ
くすることによって、単結晶を得ている。また、大きな
結晶を成長させるためには、大きなアンプルを使用する
(上式中のRを大きくすることに相当)と、一層、ΔT
又はρを小さくすることが必要になる。
ガス対流の発生を抑制するためには、上式中のΔT又は
ρを小さくすれば良く、前記J. Crystal Growth 91 (19
88)p.639 では、ΔTを小さくすることによって、ま
た、J. Crystal Growth 146(1995) p.53では、ρを小さ
くすることによって、単結晶を得ている。また、大きな
結晶を成長させるためには、大きなアンプルを使用する
(上式中のRを大きくすることに相当)と、一層、ΔT
又はρを小さくすることが必要になる。
【0007】ところが、ΔTと成長速度はほぼ比例する
ため、ΔTを小さくしてゆくと、成長速度も遅くなるた
め好ましくない。また、ρと成長速度の関係はあまり明
確にはなっていないが、一般にρを小さくすると、成長
速度も遅くなると考えられている。しかし、ρを小さく
することによる成長速度の減少に関しては、ガス対流の
減少による成長速度の減少の効果と十分に区別されては
いない。したがって、ガス密度ρが小さくてガス対流が
発生し難いが、成長速度もそれほど小さくない結晶成長
条件が存在する可能性はあるが、その条件は未だに見出
されていない。
ため、ΔTを小さくしてゆくと、成長速度も遅くなるた
め好ましくない。また、ρと成長速度の関係はあまり明
確にはなっていないが、一般にρを小さくすると、成長
速度も遅くなると考えられている。しかし、ρを小さく
することによる成長速度の減少に関しては、ガス対流の
減少による成長速度の減少の効果と十分に区別されては
いない。したがって、ガス密度ρが小さくてガス対流が
発生し難いが、成長速度もそれほど小さくない結晶成長
条件が存在する可能性はあるが、その条件は未だに見出
されていない。
【0008】そこで、本発明は、ヨウ素を輸送媒体とす
る化学輸送法によるZnSe結晶の成長方法において、
ガス対流の発生し難く高速成長を可能にする成長方法を
提供しようとするものである。
る化学輸送法によるZnSe結晶の成長方法において、
ガス対流の発生し難く高速成長を可能にする成長方法を
提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、成長速度
とアンプル中のガスの密度との関係を丹念に調べた結
果、成長速度に対するガス対流の影響がほとんどない領
域において、ある臨界ガス密度未満ではガス密度の減少
と共に成長速度が急速に減少するが、その臨界ガス密度
以上では成長速度はガス密度にかかわらず、ほぼ一定で
あることを見出し、本発明では、その臨界ガス密度で結
晶成長を行うことにより、成長速度を落とすことなく、
かつ、ガス対流を発生しにく条件で結晶成長を行うこと
が可能になった。また、上記の条件で結晶成長を行うと
きには、ZnSe単結晶を種結晶として使用することに
より、単結晶の成長が可能になった。
とアンプル中のガスの密度との関係を丹念に調べた結
果、成長速度に対するガス対流の影響がほとんどない領
域において、ある臨界ガス密度未満ではガス密度の減少
と共に成長速度が急速に減少するが、その臨界ガス密度
以上では成長速度はガス密度にかかわらず、ほぼ一定で
あることを見出し、本発明では、その臨界ガス密度で結
晶成長を行うことにより、成長速度を落とすことなく、
かつ、ガス対流を発生しにく条件で結晶成長を行うこと
が可能になった。また、上記の条件で結晶成長を行うと
きには、ZnSe単結晶を種結晶として使用することに
より、単結晶の成長が可能になった。
【0010】即ち、本発明は、ヨウ素を輸送媒体とする
化学輸送法によりZnSe単結晶を成長する方法におい
て、アンプルの内容積1cm-1あたり0.8〜2.2m
gのヨウ素を充填したアンプルを使用してZnSe結晶
を成長させることを特徴とするZnSe単結晶の成長方
法、及び、この成長方法において、アンプル中にヨウ素
を充填する代わりに、ヨウ素を充填したリザーバをアン
プルに接続し、リザーバの温度を160〜188℃の範
囲で制御しながらZnSe結晶を成長させることを特徴
とするZnSe単結晶の成長方法である。
化学輸送法によりZnSe単結晶を成長する方法におい
て、アンプルの内容積1cm-1あたり0.8〜2.2m
gのヨウ素を充填したアンプルを使用してZnSe結晶
を成長させることを特徴とするZnSe単結晶の成長方
法、及び、この成長方法において、アンプル中にヨウ素
を充填する代わりに、ヨウ素を充填したリザーバをアン
プルに接続し、リザーバの温度を160〜188℃の範
囲で制御しながらZnSe結晶を成長させることを特徴
とするZnSe単結晶の成長方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の方法を実施する
ための成長装置の概念図であり、反応管の底部にZnS
e多結晶を投入し、反応管中に所定量のヨウ素を収容し
た後、反応管を真空封入し、次いで、反応管を加熱炉中
に配置してZnSe多結晶を昇華温度に、反応管上端の
結晶成長部を成長温度に保持してZnSe結晶を成長さ
せるものである。なお、結晶成長部は円錐形にすること
が好ましい。
ための成長装置の概念図であり、反応管の底部にZnS
e多結晶を投入し、反応管中に所定量のヨウ素を収容し
た後、反応管を真空封入し、次いで、反応管を加熱炉中
に配置してZnSe多結晶を昇華温度に、反応管上端の
結晶成長部を成長温度に保持してZnSe結晶を成長さ
せるものである。なお、結晶成長部は円錐形にすること
が好ましい。
【0012】図2は、本発明の方法を実施するためのも
う1つの成長装置の概念図であり、反応管の底部にオリ
フィスを介してヨウ素を収容したリザーバと接続し、そ
のたの条件は図1と同様にしてZnSe結晶を成長させ
るものである。
う1つの成長装置の概念図であり、反応管の底部にオリ
フィスを介してヨウ素を収容したリザーバと接続し、そ
のたの条件は図1と同様にしてZnSe結晶を成長させ
るものである。
【0013】図3は、図1の反応管の円錐形結晶成長部
に種結晶を水平に保持したもので、反応管の上部は円錐
台状をなしている。図4は、図3の変形で、円筒状の反
応管の上面に種結晶を保持するようにしたものである。
に種結晶を水平に保持したもので、反応管の上部は円錐
台状をなしている。図4は、図3の変形で、円筒状の反
応管の上面に種結晶を保持するようにしたものである。
【0014】
〔実施例1〕図1のアンプルを用いて化学輸送法でZn
Se単結晶を成長させた。内径25mm、長さ65mm
の石英管中にZnSe多結晶原料を10gを配置し、石
英管を3×10-7torrに排気してから封入蓋の部分
で封着してZnSe結晶成長用アンプルを作製した。な
お、所定量のヨウ素を充填した片封じした細管を石英管
に予め取り付けておき、液体窒素でヨウ素を冷却しなが
ら石英管を排気して封入蓋の部分で真空封入し、その
後、ヨウ素を加熱して細管から石英管に追い出して細管
の根本の部分から封じ取り、所定量のヨウ素を充填した
アンプルを完成させた。
Se単結晶を成長させた。内径25mm、長さ65mm
の石英管中にZnSe多結晶原料を10gを配置し、石
英管を3×10-7torrに排気してから封入蓋の部分
で封着してZnSe結晶成長用アンプルを作製した。な
お、所定量のヨウ素を充填した片封じした細管を石英管
に予め取り付けておき、液体窒素でヨウ素を冷却しなが
ら石英管を排気して封入蓋の部分で真空封入し、その
後、ヨウ素を加熱して細管から石英管に追い出して細管
の根本の部分から封じ取り、所定量のヨウ素を充填した
アンプルを完成させた。
【0015】アンプル内容積1cm3 あたりのヨウ素量
を、0.56mg/cm3 、1.1mg/cm3 、1.
7mg/cm3 、2.2mg/cm3 、4.5mg/c
m3充填した5種類のアンプルを用意し、原料温度を8
70℃、結晶成長部の温度を850℃に設定してZnS
e結晶成長を行った。成長終了後、成長した結晶の重量
を成長時間で割って成長速度を算出し、充填したヨウ素
量と成長速度の関係を図5に示した。
を、0.56mg/cm3 、1.1mg/cm3 、1.
7mg/cm3 、2.2mg/cm3 、4.5mg/c
m3充填した5種類のアンプルを用意し、原料温度を8
70℃、結晶成長部の温度を850℃に設定してZnS
e結晶成長を行った。成長終了後、成長した結晶の重量
を成長時間で割って成長速度を算出し、充填したヨウ素
量と成長速度の関係を図5に示した。
【0016】図から明らかなように、ヨウ素量1.1〜
2.2mg/cm3 の範囲では成長速度がヨウ素量に関
係なくほぼ一定になっている。これからヨウ素量が2.
2mg/cm3 では、ガス対流が弱く成長速度にガス対
流の影響がほとんどないことが分かる。(仮に、成長速
度にガス対流の影響があるとすれば、ヨウ素量の増加と
共にガス対流が強くなり、成長速度も速くなっていくは
ずである。)ヨウ素量を0.56mg/cm3 にする
と、成長速度がヨウ素量1.1mg/cm3 における成
長速度と比べて大きく減少している。
2.2mg/cm3 の範囲では成長速度がヨウ素量に関
係なくほぼ一定になっている。これからヨウ素量が2.
2mg/cm3 では、ガス対流が弱く成長速度にガス対
流の影響がほとんどないことが分かる。(仮に、成長速
度にガス対流の影響があるとすれば、ヨウ素量の増加と
共にガス対流が強くなり、成長速度も速くなっていくは
ずである。)ヨウ素量を0.56mg/cm3 にする
と、成長速度がヨウ素量1.1mg/cm3 における成
長速度と比べて大きく減少している。
【0017】これらのことから、ヨウ素量を1.1mg
/cm3 を臨界とし、それ以上のヨウ素量では成長速度
がヨウ素量に関係なく一定であるが(ガス対流がほとん
どなく、成長速度に対流の影響がない場合)、それ以下
になると、ヨウ素量の減少に伴って、成長速度が急激に
減少していることが分かる。したがって、成長速度を落
とすことなく、かつ、ガス対流が発生しにくい条件での
結晶成長を行うためには、ヨウ素量を1.1mg/cm
3 にすることが最適であることが分かる。ヨウ素量が
1.1mg/cm3 より多少多くても少なくてもかわま
ないが、少なすぎると成長速度が遅くなり、多すぎると
ガス対流が発生しやすくなり、大型結晶を作製するには
不利になる。以上の見地から、ヨウ素量は0.8〜2.
2mg/cm3 の範囲にすることが望ましい。
/cm3 を臨界とし、それ以上のヨウ素量では成長速度
がヨウ素量に関係なく一定であるが(ガス対流がほとん
どなく、成長速度に対流の影響がない場合)、それ以下
になると、ヨウ素量の減少に伴って、成長速度が急激に
減少していることが分かる。したがって、成長速度を落
とすことなく、かつ、ガス対流が発生しにくい条件での
結晶成長を行うためには、ヨウ素量を1.1mg/cm
3 にすることが最適であることが分かる。ヨウ素量が
1.1mg/cm3 より多少多くても少なくてもかわま
ないが、少なすぎると成長速度が遅くなり、多すぎると
ガス対流が発生しやすくなり、大型結晶を作製するには
不利になる。以上の見地から、ヨウ素量は0.8〜2.
2mg/cm3 の範囲にすることが望ましい。
【0018】〔実施例2〕実施例1において所定量のヨ
ウ素をアンプル中に充填する代わりに、図2に示すよう
に、リザーバを接続したアンプルを用いてZnSe結晶
の成長を行った。石英管の内径は25mm、長さは10
0mmとし、石英管とリザーバの接合部に設けたオリフ
ィスの内径は1mm、長さは50mmとした。リザーバ
の内径は10mm、長さは400mmとし、その先端に
ヨウ素を7g充填した。アンプルを加熱炉にセットし
て、原料温度を870℃、結晶成長部の温度を850℃
に設定し、リザーバ先端のヨウ素の温度を131℃、1
44℃、170℃、188℃、220℃の各温度にして
結晶成長を行った。
ウ素をアンプル中に充填する代わりに、図2に示すよう
に、リザーバを接続したアンプルを用いてZnSe結晶
の成長を行った。石英管の内径は25mm、長さは10
0mmとし、石英管とリザーバの接合部に設けたオリフ
ィスの内径は1mm、長さは50mmとした。リザーバ
の内径は10mm、長さは400mmとし、その先端に
ヨウ素を7g充填した。アンプルを加熱炉にセットし
て、原料温度を870℃、結晶成長部の温度を850℃
に設定し、リザーバ先端のヨウ素の温度を131℃、1
44℃、170℃、188℃、220℃の各温度にして
結晶成長を行った。
【0019】得られた成長結晶を取り出し、実施例1と
同様にして成長速度を算出し、図6にリザーバ温度と成
長速度の関係を示した。図から明らかなように、170
℃の臨界温度を境にし、リザーバ温度170℃及び18
8℃では成長速度が一定になっているが、144℃以下
の温度ではリザーバ温度の低下とともに成長速度が減少
している。これらの結果から、リザーバ温度は170℃
が最適であり、160〜188℃にすることが好ましい
ことが分かる。
同様にして成長速度を算出し、図6にリザーバ温度と成
長速度の関係を示した。図から明らかなように、170
℃の臨界温度を境にし、リザーバ温度170℃及び18
8℃では成長速度が一定になっているが、144℃以下
の温度ではリザーバ温度の低下とともに成長速度が減少
している。これらの結果から、リザーバ温度は170℃
が最適であり、160〜188℃にすることが好ましい
ことが分かる。
【0020】〔実施例3〕図3に示すアンプルを用い、
ZnSe多結晶原料をアンプルの底部に、ZnSe単結
晶の種結晶を上部の結晶成長部に配置し、アンプル内容
積1cm3 あたり1.1mg/cm3 のヨウ素を充填
し、実施例1と同様にしてZnSe結晶を成長させた。
種結晶の大きさは、15×15×1mmで、種結晶表面
の面方位は(111)B面とした。アンプルの大きさ及
び成長温度は実施例1と同じにして30日間成長を行っ
た。その結果、重量17.3gのZnSe単結晶の成長
に成功した。成長速度は580mg/日で、実施例1と
ほぼ同じであった。
ZnSe多結晶原料をアンプルの底部に、ZnSe単結
晶の種結晶を上部の結晶成長部に配置し、アンプル内容
積1cm3 あたり1.1mg/cm3 のヨウ素を充填
し、実施例1と同様にしてZnSe結晶を成長させた。
種結晶の大きさは、15×15×1mmで、種結晶表面
の面方位は(111)B面とした。アンプルの大きさ及
び成長温度は実施例1と同じにして30日間成長を行っ
た。その結果、重量17.3gのZnSe単結晶の成長
に成功した。成長速度は580mg/日で、実施例1と
ほぼ同じであった。
【0021】〔実施例4〕図4に示すアンプルを用い、
直径25mm、厚さ1mmのZnSe単結晶を種結晶と
して用い、その他の条件を実施例3と同様にして30日
間結晶成長を行った。その結果、直径25mmで重量3
6.2gのZnSe単結晶が得られた。成長速度は60
0mg/日であり、実施例1とほぼ同じであった。この
場合もガス対流の影響をほとんど受けることなく結晶成
長を行うことができた。
直径25mm、厚さ1mmのZnSe単結晶を種結晶と
して用い、その他の条件を実施例3と同様にして30日
間結晶成長を行った。その結果、直径25mmで重量3
6.2gのZnSe単結晶が得られた。成長速度は60
0mg/日であり、実施例1とほぼ同じであった。この
場合もガス対流の影響をほとんど受けることなく結晶成
長を行うことができた。
【0022】
【発明の効果】本発明は、上記の構成を採用することに
より、ヨウ素を輸送媒体とする化学輸送法によるZnS
e結晶の成長において、ガス対流の発生を抑制して高速
成長を可能にし、大型結晶を得ることができるようにな
った。
より、ヨウ素を輸送媒体とする化学輸送法によるZnS
e結晶の成長において、ガス対流の発生を抑制して高速
成長を可能にし、大型結晶を得ることができるようにな
った。
【図1】本発明で使用した結晶成長用アンプルの概念図
である。
である。
【図2】本発明で使用した、他の結晶成長用アンプルの
概念図である。
概念図である。
【図3】本発明で使用した、もう1つの結晶成長用アン
プルの概念図である。
プルの概念図である。
【図4】本発明で使用した、さらにもう1つの結晶成長
用アンプルの概念図である。
用アンプルの概念図である。
【図5】実施例1の結晶成長におけるヨウ素量と成長速
度との関係を示したグラフである。
度との関係を示したグラフである。
【図6】実施例2の結晶成長におけるリザーバ温度と成
長速度との関係を示したグラフである。
長速度との関係を示したグラフである。
【図7】従来の化学輸送法による結晶成長装置の概念図
である。
である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ヨウ素を輸送媒体とする化学輸送法によ
りZnSe単結晶を成長する方法において、アンプルの
内容積1cm-1あたり0.8〜2.2mgのヨウ素を充
填したアンプルを使用してZnSe結晶を成長させるこ
とを特徴とするZnSe単結晶の成長方法。 - 【請求項2】 請求項1のZnSe単結晶の成長方法に
おいて、アンプル中にヨウ素を充填する代わりに、ヨウ
素を充填したリザーバをアンプルに接続し、リザーバの
温度を160〜188℃の範囲で制御しながらZnSe
結晶を成長させることを特徴とするZnSe単結晶の成
長方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08155452A JP3125681B2 (ja) | 1996-06-17 | 1996-06-17 | ZnSe単結晶の成長方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08155452A JP3125681B2 (ja) | 1996-06-17 | 1996-06-17 | ZnSe単結晶の成長方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH101399A true JPH101399A (ja) | 1998-01-06 |
| JP3125681B2 JP3125681B2 (ja) | 2001-01-22 |
Family
ID=15606361
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP08155452A Expired - Fee Related JP3125681B2 (ja) | 1996-06-17 | 1996-06-17 | ZnSe単結晶の成長方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3125681B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001049620A2 (en) | 2000-01-05 | 2001-07-12 | Schott Glass Technologies, Inc. | Alkaline-earth-free boroalkali silicate glass |
-
1996
- 1996-06-17 JP JP08155452A patent/JP3125681B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001049620A2 (en) | 2000-01-05 | 2001-07-12 | Schott Glass Technologies, Inc. | Alkaline-earth-free boroalkali silicate glass |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3125681B2 (ja) | 2001-01-22 |
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|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |