JPH10140920A5 - - Google Patents
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- JPH10140920A5 JPH10140920A5 JP1996304482A JP30448296A JPH10140920A5 JP H10140920 A5 JPH10140920 A5 JP H10140920A5 JP 1996304482 A JP1996304482 A JP 1996304482A JP 30448296 A JP30448296 A JP 30448296A JP H10140920 A5 JPH10140920 A5 JP H10140920A5
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Description
【発明の名称】間仕切り装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】床側に下レールが配置されるとともに、天井側に上レールが配置され、
間仕切り戸は、一方がわ側端部の上下部および他方がわ側端部の上下部にそれぞれ前記上下レールに対して係合する係合体を備え前記上下レールの配設方向に沿って移動自在とされ、
前記一方がわ側端部において、上下部の係合体は上下レールに対して係脱自在とされ、前記間仕切り戸の収納時に前記上下レールに対する係合を解き、前記他方がわ側端部の上下部係合体を回転支軸として平面的に回転させて収納可能としたことを特徴とする間仕切り装置。
【請求項2】前記間仕切り戸は、一方がわ側端部の上下部にそれぞれ上レールに対する係合体を備えた上部ローラ装置と下レールに対する係合体を備えた下部ローラ装置とを設けるとともに、これら上部ローラ装置と下部ローラ装置との中間位置に作動装置を設け、かつこの作動装置と前記上下部ローラ装置とを夫々作動棒により連結し、
前記作動装置の操作レバーを操作することにより前記各作動棒を正反方向に夫々移動させ、上部ローラ装置の係合体および下部ローラ装置の係合体の上下レールに対する係脱操作を同時的に可能としてある請求項1記載の間仕切り装置。
【請求項3】前記間仕切り戸は、他方がわ側端部の上下部にそれぞれ上レールに対する係合体を備えた上部ローラ装置と下レールに対する係合体を備えた下部ローラ装置とを備えるとともに、前記上部ローラ装置および下部ローラ装置はそれぞれ係合体保持軸の先端にピニオンギアを備え、かつ上部ローラ装置の係合体保持軸と下部ローラ装置の係合体保持軸とを連動棒により直接または間接的に連結して前記ピニオンギア同士が同調的に作動するように成し、
前記上下レール端部の間仕切り収納部分にそれぞれ前記ピニオンギアに噛合するラックを配してあることを特徴とする請求項1または2記載の間仕切り装置。
【請求項4】前記上下レールは2条のレール溝を有する複線レールであり、各レール溝に対して前記間仕切り戸を建込むことにより引き戸としての使用を可能としてある請求項1〜3のいずれか1項に記載の間仕切り装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、室内を分割する間仕切りに係り、特には未使用時の収納が容易であるとともに、引き戸として開閉可能な間仕切り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、建築内部の室内空間を使用状況に応じて分割するために間仕切りが用いられている。この間仕切りの多くは、図20に示されるように、天井側にレール60を配し、この天井レール60に沿って走行自在のランナー61を設けるとともに、ランナー61に吊持される間仕切り壁62を備えたもので、間仕切り壁62の上面および下面にはそれぞれ上下方向に移動自在の上部フィレット63と下部フィレット64とを備え、間仕切り壁62を所定の位置に据え付けたならば、別体の回転ハンドルを間仕切り壁62の小口部分にあるボルト(図示しない)に係合させてボルトを回転させることにより、前記上部フィレット63を天井面に密着させ、かつ下部フィレット64を床面に対して密着できるようになっている。
【0003】
他方、間仕切り壁62、62…の収納に当たっては、図21に示されるように、天井レール60の端部に該レール60に連続する方形状の収納部レール65を設けておき、作業者が前記間仕切り壁62の一方側ランナー61をうまく収納部レール65に誘導することにより平面的に90°反転させ、各間仕切り壁62、62…を重ねるようにして収納できるようにしている。なお、使用時にはこれと逆の手順により各間仕切り壁62を天井レール60に引出し、所定の位置まで移動させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記収納作業および引出し作業時において、収納部レール65に沿わせてランナー61を誘導していく作業は、ランナー位置を注視しながら微妙な操作を行わなければならず、非常に手間の掛かる作業となっている。また、各間仕切り壁62は最終的に固定配置とされ、各部屋間の行き来は、1または複数設けられたドア付の間仕切り壁によって可能なようになっているが、たとえば一般住宅に対する間仕切りの場合には、開閉ドア形式よりもむしろ引違い戸形式の方が好まれる傾向があり、このような要求に答えるような間仕切りは過去に存在しない。
【0005】
そこで、本発明の主たる課題は、第1に未使用時の収納や使用時の引出しが容易であること、第2に引き戸として使用可能な間仕切り装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明は、床側に下レールが配置されるとともに、天井側に上レールが配置され、
間仕切り戸は、一方がわ側端部の上下部および他方がわ側端部の上下部にそれぞれ前記上下レールに対して係合する係合体を備え前記上下レールの配設方向に沿って移動自在とされ、
前記一方がわ側端部において、上下部の係合体は上下レールに対して係脱自在とされ、前記間仕切り戸の収納時に前記上下レールに対する係合を解き、前記他方がわ側端部の上下部係合体を回転支軸として平面的に回転させて収納可能としたことを特徴とするものである。
【0007】
この場合、前記間仕切り戸は、一方がわ側端部の上下部にそれぞれ上レールに対する係合体を備えた上部ローラ装置と下レールに対する係合体を備えた下部ローラ装置とを設けるとともに、これら上部ローラ装置と下部ローラ装置との中間位置に作動装置を設け、かつこの作動装置と前記上下部ローラ装置とを夫々作動棒により連結し、前記作動装置の操作レバーを操作することにより前記各作動棒を正反方向に夫々移動させ、上部ローラ装置の係合体および下部ローラ装置の係合体の上下レールに対する係脱操作を同時的に可能とするのが望ましい。
【0008】
また、前記間仕切り戸は、他方がわ側端部の上下部にそれぞれ上レールに対する係合体を備えた上部ローラ装置と下レールに対する係合体を備えた下部ローラ装置とを備えるとともに、前記上部ローラ装置および下部ローラ装置はそれぞれ係合体保持軸の先端にピニオンギアを備え、かつ上部ローラ装置の係合体保持軸と下部ローラ装置の係合体保持軸とを連動棒により直接または間接的に連結して前記ピニオンギア同士が同調的に作動するように成し、前記上下レール端部の間仕切り収納部分にそれぞれ前記ピニオンギアに噛合するラックを配した構造とするのが望ましい。
【0009】
さらに、引き戸としての使用を可能とするためには、前記上下レールを2条のレール溝を有する複線レールとし、各レール溝に対して前記間仕切り戸を建込むようにする。
【0010】
本発明においては、間仕切り戸の4隅部にそれぞれ上下レールに対して係合するローラまたはピボットなどの係合体を備え、一方がわ側端部(戸先側となる側)の係合体を上下レールに対して係脱自在としてある。したがって、間仕切り戸を端部に移動させた後、戸先側の係合体の方のみを上下レールに対する係合を解いて、平面的に90°回転させて収納することができるため、従来のような煩わしい操作が不要となる。また、単線レールの場合には、レール方向の全部を仕切ることなく一部を開放したままとしたり、各間仕切り間を隙間なく縦列方向に並べるなど目的に応じた使用態様が考えられるが、特に上下レールを2条のレール溝を有する複線レールとし、各レール溝に対して前記間仕切り戸を建込むようにすれば、通常の引き違い障子としての使用も可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて詳述する。
図1は本発明に係る間仕切り戸1の内視図である。
間仕切り戸1には、図2に示されるように戸本体11の一方がわ側端面(収納時における戸先側)に上端から下端に連続する凹溝11Aが形成され、この連続する凹溝11A内に戸先装置2が内設される一方、戸本体11の他方がわ側端面(収納時における吊元側)に上端から下端に連続する凹溝11Bが形成され、この連続する凹溝11B内に吊元装置3が内設されている。前記戸先装置2の上下部のローラ28、29等の係合体と、吊元装置3の上下部のローラ49、51等の係合体とがそれぞれ上レール12、下レール13に対して係合し、間仕切り戸1がレール配設方向に移動自在となっている。なお、前記凹溝11Aは、各箇所に設置される装置幅に対応して、上下端および中間に拡幅部11a,11e、11cとされ、それらの中間は狭幅部11b、11dとされている。また、凹溝11Bも同様に上下端に拡幅部が形成され、これらの中間は狭幅部とされている(図示せず)。
【0012】
先ず、間仕切り戸1の一方がわ側端面に設置された戸先装置2について詳述する。
前記戸先装置2は、床側の下部ローラ装置4と、天井側の上部ローラ装置5と、これら下部ローラ装置4および上部ローラ装置5の側ガイドローラ29、29をそれぞれ縦方向に進退操作するための作動装置6と、これら作動装置6と下部ローラ装置4、上部ローラ装置5とを連結する作動棒9A、9Bとから構成される。
【0013】
前記下部ローラ装置4は、詳細には図3〜図6に示されるように、下スライドガイド14と上スライドガイド16とが連結材15により連設され、これら一連のガイド部材が取付け板17等により戸本体11側に固定されている。そして、前記上スライドガイド16に対して支軸31により作動棒9Aが連結された上スライド体18が縦方向に移動自在に係合し、前記下スライドガイド14に対しては鉛直支持ローラ28、側ガイドローラ29を備えた下スライド体20が縦方向に移動調整自在に係合し、これら上スライド体18と下スライド体20とが連結ボルト19により一体とされている。したがって、前記作動棒9Aの上下動に伴って前記上スライド体18、連結ボルト19および下スライド体20が一体的となって上下動し、前記下スライド体20の下面に設けられた鉛直支持ローラ28、側ガイドローラ29が下レール13に対して係脱自在となっている。
【0014】
さらに詳述すると、前記上スライドガイド16は、図5に示されるように、表裏面側にそれぞれ条溝16a、16bを備え、前記条溝16bには連結材15が挿入され図示しないビスによって両者が連結されている。一方、前記条溝16aに対してスライドブロック21が挿入されるとともに、このスライドブロック21に対して中間に鉛直断面L字状の板材22を挟んで、水平断面形状がコ字状の作動棒連結部23aと、下面側に一体的に延在する水平フランジ部23bとからなる上スライド本体23がカシメボルト24、24により一体化されている。したがって、前記スライドブロック21と板材22と上スライド本体23とにより構成される組立ブロックが前記上スライド体18であり、作動棒9Aとともに上下動する。
【0015】
他方、下スライドガイド14も前記上スライドガイド16と同断面部材が使用され、条溝14bに対して取付け板17の鉛直フランジ部が挿入固定され、一方の条溝14aに対しては下スライド本体25の係合部25aが係合し、下スライド本体25が下スライドガイド14の部材長手方向に対して移動可能となっている。前記下スライド本体25の内部には鉛直配置のローラ保持軸26が挿通され、ベアリング27により軸芯回りに回転可能に保持されているとともに、このローラ保持軸26の先端側に鉛直支持ローラ28および側ガイドローラ29が設けられている。前記鉛直支持ローラ28は、図7に示されるように、ローラ下面の一端部Aにおいてのみ下レール13と接触し、鉛直荷重を支持しながら鉛直軸回りに円滑に下レール13上を転動するようにしてあり、また前記側ガイドローラ29は止軸29aにより取付けられた回転自在のブッシュ29bが下レール13の溝入口部を形成するフランジ片の端面に接触しながら間仕切り戸1の移動に伴って従回転するもので側方ガイドの役目を担っている。
【0016】
一方、前記上スライド体18と下スライド体20とを連結する連結ボルト19は、前記板材22の水平フランジ片22aと上スライド本体23の水平フランジ部23bとによってボルト頭部19aが挟持され、位置固定の状態でネジ軸回りに回転自在に保持されており、連結ボルト19のネジ部19bが下スライド本体25を挿通して、下スライド本体25側部の切欠き凹部25bに嵌設されたナット30に螺合しており、前記連結ボルト19を所定のネジ回しで回転することにより下スライド本体25のみを上下動させることができるようになっており、間仕切り戸1の建付け調整の便宜を図っている。なお、55は小口側端面を覆うカバー材である。
【0017】
他方、上部ローラ装置5は、図8に示されるように、前記鉛直支持ローラ28を有しない点のみが異なるだけであるため、下部ローラ装置4と同符号を付けて説明は省略する。
【0018】
次いで、前記作動棒9A、9Bをスライドさせる作動装置6の構造について、図9および図10に基づいて詳述すると、
作動装置6は、金具本体32と、この金具本体32に一端が回動自在に軸支された操作レバー33と、この操作レバーの回動操作によって縦方向に往復移動する原動スライダー36と、この原動スライダー36のラック部36aに噛合するピニオンギア37と、ラック部38aを有し前記ピニオンギア37に噛合するとともに、前記原動スライダー36と略対称配置とされる従動スライダー38とから主に構成され、前記原動スライダー36に作動棒9Aが連結され、前記従動スライダー37に作動棒9Bがそれぞれ連結されている。なお、40は取付け板であり、ビス41、41によって作動装置6を所定位置に固定する。
【0019】
前記金具本体32は、中央に掘込み加工部を有する平面長方形状の立体板状体であり、前記掘込み加工部は、上下部に操作レバー33を摘み易くするための弧状凹陥部32a、32bと、これらの内側寄りに連続して金具本体面より操作レバー33の厚み相当分の深さをもって形成されたレバー台座部32c、32dと、中央部に形成された裏面に貫通する縦長形状のスライド溝孔32eとを有し、これら各部はプレスおよび打ち抜き加工等により前記形状に成形される。
【0020】
前記操作レバー33は、一方側端部(基端側端部)よりやや内側位置において前記スライド溝孔32eの中央に幅方向に渡された回動軸部材34によって180°範囲で回動自在に軸支される。また、前記回動軸部材34による支持位置よりも前記一方側端部側においてレバー連結軸35により原動スライダー36と連結されている。
【0021】
一方、原動スライダー36は、本体部に金具本体32側に開口するバネ設置孔36bが形成され、このバネ設置孔36b内にバネ部材39を内設した状態でバネ部材39の上端面を押さえるように前記レバー連結軸35が挿通されている。なお、前記レバー連結軸35の挿通孔36cは操作レバー33が回動できるようにバネ方向に長孔とされる。
【0022】
したがって、操作レバー33を回動させると、所謂トグル作用により、操作レバー33が回動軸部材34を回転中心として回動すると同時に、操作レバー33の先端のレバー連結軸35が前記回動軸部材34回りに回動され、バネ部材39がバネ設置孔36bの底部側に押し込まれながら、原動スライダー36が下方向に移動する。その後、90°回動位置を過ぎると、前記レバー連結軸35の上昇とともにバネ部材39が元の状態まで復元する。また、前記原動スライダー36の下方向移動に伴ってピニオンギア37が回転され、このピニオンギア37と噛合している従動スライダー38が反対方向、すなわち上方向に移動する。したがって、前記操作レバー33の回動操作によって、作動棒9A、9Bを連係させながら同時に出進位置と後退位置との切換え操作ができ、もって下レール13に対する側ガイドローラ29の係脱操作と上レール12に対する側ガイドローラ29の係脱操作ができるようになっている。
【0023】
次いで、間仕切り戸1の他方がわ側端に設置された吊元装置3について図11〜図15に基づいて詳述する。
前記吊元装置3は、床側の下部ローラ装置7と、天井側の上部ローラ装置8と、これら下部ローラ装置7と上部ローラ装置8とを連結し、下部ローラ装置7のピニオンギア50と上部ローラ装置8のピニオンギア50との回転を連動させる連動棒10とから構成される。
【0024】
下部ローラ装置7は、詳細には図11〜図14に示されるように、スライドガイド43が凹溝11Bに対して固定され、このスライドガイド43に対して鉛直支持ローラ49、側ガイドローラ51およびピニオンギア50を備えたスライド体46が縦方向に移動調整可能に係合している。前記鉛直支持ローラ49等を保持するローラ保持軸47と前記連動棒10とは連結され、ローラ保持軸47の回転に連動して連動棒10が軸回りに回転するようになっている。
【0025】
さらに詳述すると、前記スライドガイド43は、図13に示されるように、表裏面側にそれぞれ条溝43a、43bを備え、前記条溝43bには第1屈曲板44が挿通されているとともに、この屈曲板44の外側位置に重ねるように配置された第2屈曲板45とが一体的に設けられ、戸本体11に固定されている。一方の条溝43aに対してはスライド本体46の係合部46aが嵌合し、スライド本体46がスライドガイド43の部材長手方向に対して移動可能に係合し、後述する保持ボルト59により所定の位置に保持されている。前記スライド本体46の内部には鉛直配置のローラ保持軸47が挿通され、ベアリング48により軸芯回りに回転可能に保持されており、このローラ保持軸47の上部には連動棒10が貫入状態で連結され、一方、下端部には鉛直支持ローラ49、側ガイドローラ51およびピニオンギア50が設けられている。前記鉛直支持ローラ49は図14に示されるように、ローラ下面の一端部Aにおいてのみ下レール13と接触し、鉛直荷重を支持しながら間仕切り戸1の移動に合わせて円滑に転動するようにしてあり、ピニオンギア50の支軸に外嵌されたブッシュよりなる前記側ガイドローラ51が下レール13の溝入口部を形成するフランジ片の端面に接触しながら間仕切り戸1の移動に伴って従回転し、側方ガイドの役目を担っている。
【0026】
一方、前記保持ボルト59は、前記第1屈曲板44の上フランジ44aと第2屈曲板45の上フランジ片45aとによってボルト頭部59aが挟持され、位置固定の状態でネジ軸回りに回転自在に保持されており、保持ボルト59のネジ部59bがスライド本体46を挿通して、スライド本体46側部の切欠き凹部46bに嵌設されたナット52に螺合しており、前記保持ボルト59を所定のネジ回しで回転することによりスライド本体46を上下動させることで、間仕切り戸1の建付け調整ができるようにしてある。なお、前記ピニオンギア50の機能については後述する。
【0027】
他方、上部ローラ装置8は、図15に示されるように、前記鉛直支持ローラ49を有しない点のみが異なるだけで他の構造は下部ローラ装置7と同じであるため、下部ローラ装置7と同符号を付けて説明は省略する。
【0028】
以上詳述した間仕切り戸1においては、使用状態時には下部ローラ装置4、7の係合ローラ群28、29、49〜51が下レール13に対して係合し、上部ローラ装置5、8の係合ローラ群29、50、51が上レール12に対して係合し、間仕切り戸1が上下レール12、13の配設方向に移動自在となっている。したがって、図7及び図14に示されるように、上下レール12、13として2条のレール溝を有する複線レールとし、各レール溝に対して間仕切り戸1、1…を建込むことにより、図17に示されるように、全く普通の引違い障子のように使用することができるようになる。また、図18に示されるように、直交する2壁面を本間仕切り戸1、1…により構成する場合には、直交部に直角レール56を配し、レールを連続するようにすれば任意の間仕切りが可能である。
【0029】
他方、前記各間仕切り戸1、1…を一箇所に収納するに当たっては図19に示されるように、間仕切り戸1をレール端部側に移動した後、作動装置6の操作により戸先装置2側の上下レール12、13に対する係合を解き、吊元装置3側はそのままで、図19(B)に示されるように、戸先側を平面的に90°回転させて収納する。また、収納状態からの間仕切り戸1の引出しは全く逆の操作手順となる。
【0030】
ところで、この間仕切り戸1の回転状態においては、重心位置がレール直上位置から外方に移動したことにより、間仕切り戸1が少しでも傾くと、間仕切り戸1が円滑に移動できない、あるいは収納状態時にガタ付くなどの不具合が生じる可能性があるが、本発明では前述のように前記下部ローラ装置7および上部ローラ装置8にそれぞれピニオンギア50、50を取り付け、上下レール12、13の端部の間仕切り収納部に対しては図16に示されるように、上下レール12、13内に前記ピニオンギア50に噛合するラック53A、53Bを取り付けている。したがって、これらピニオンギア50とラック53A、53Bとの噛み合い効果(図14参照)により、間仕切り戸1の回転時のガタ付きが防止できるとともに、回転状態のままでも円滑に移動できるようになっている。なお、図16において、54はレール中央部に内設された合成ゴムなどの弾性部材からなるストッパー材であり、収納してある間仕切り戸1、1…が滑り出していかないようにするためのピニオンギア50に対する抵抗体である。
【0031】
【発明の効果】
以上詳説のとおり本発明による間仕切り装置によれば、未使用時の収納や使用時の引出しが容易となる。また、引き戸として使用可能なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る間仕切り戸1の内視図である。
【図2】戸本体11の側端面加工状態を示す斜視図である。
【図3】下部ローラ装置4の斜視図である。
【図4】下部ローラ装置4の側面図である。
【図5】図4のV−V線矢視図である。
【図6】図4のVI−VI線矢視図である。
【図7】下部ローラ装置4の正面図である。
【図8】上部ローラ装置5の側面図である。
【図9】作動装置6の縦断面図である。
【図10】作動装置6の正面図である。
【図11】下部ローラ装置7の斜視図である。
【図12】下部ローラ装置7の側面図である。
【図13】図12のXIII-XIII 線矢視図である。
【図14】下部ローラ装置7の正面図である。
【図15】上部ローラ装置8の側面図である。
【図16】上下レールの端部平面図である。
【図17】間仕切り戸1の使用状態平面図である。
【図18】間仕切り戸1の他の使用状態平面図である。
【図19】間仕切り戸1の収納要領図である。
【図20】従来の間仕切り装置の一部破断斜視図である。
【図21】従来の間仕切り装置の収納要領図である。
【符号の説明】
1…間仕切り戸、2…戸先装置、3…吊元装置、4・7…下部ローラ装置、5・8…上部ローラ装置、6…作動装置、9A・9B…作動棒、10…連動棒、12…上レール、13…下レール、50…ピニオンギア、26・47…ローラ保持軸、28・49…鉛直支持ローラ、29・51…側ガイドローラ、33…操作レバー、53A・53B…ラック。
【特許請求の範囲】
【請求項1】床側に下レールが配置されるとともに、天井側に上レールが配置され、
間仕切り戸は、一方がわ側端部の上下部および他方がわ側端部の上下部にそれぞれ前記上下レールに対して係合する係合体を備え前記上下レールの配設方向に沿って移動自在とされ、
前記一方がわ側端部において、上下部の係合体は上下レールに対して係脱自在とされ、前記間仕切り戸の収納時に前記上下レールに対する係合を解き、前記他方がわ側端部の上下部係合体を回転支軸として平面的に回転させて収納可能としたことを特徴とする間仕切り装置。
【請求項2】前記間仕切り戸は、一方がわ側端部の上下部にそれぞれ上レールに対する係合体を備えた上部ローラ装置と下レールに対する係合体を備えた下部ローラ装置とを設けるとともに、これら上部ローラ装置と下部ローラ装置との中間位置に作動装置を設け、かつこの作動装置と前記上下部ローラ装置とを夫々作動棒により連結し、
前記作動装置の操作レバーを操作することにより前記各作動棒を正反方向に夫々移動させ、上部ローラ装置の係合体および下部ローラ装置の係合体の上下レールに対する係脱操作を同時的に可能としてある請求項1記載の間仕切り装置。
【請求項3】前記間仕切り戸は、他方がわ側端部の上下部にそれぞれ上レールに対する係合体を備えた上部ローラ装置と下レールに対する係合体を備えた下部ローラ装置とを備えるとともに、前記上部ローラ装置および下部ローラ装置はそれぞれ係合体保持軸の先端にピニオンギアを備え、かつ上部ローラ装置の係合体保持軸と下部ローラ装置の係合体保持軸とを連動棒により直接または間接的に連結して前記ピニオンギア同士が同調的に作動するように成し、
前記上下レール端部の間仕切り収納部分にそれぞれ前記ピニオンギアに噛合するラックを配してあることを特徴とする請求項1または2記載の間仕切り装置。
【請求項4】前記上下レールは2条のレール溝を有する複線レールであり、各レール溝に対して前記間仕切り戸を建込むことにより引き戸としての使用を可能としてある請求項1〜3のいずれか1項に記載の間仕切り装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、室内を分割する間仕切りに係り、特には未使用時の収納が容易であるとともに、引き戸として開閉可能な間仕切り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、建築内部の室内空間を使用状況に応じて分割するために間仕切りが用いられている。この間仕切りの多くは、図20に示されるように、天井側にレール60を配し、この天井レール60に沿って走行自在のランナー61を設けるとともに、ランナー61に吊持される間仕切り壁62を備えたもので、間仕切り壁62の上面および下面にはそれぞれ上下方向に移動自在の上部フィレット63と下部フィレット64とを備え、間仕切り壁62を所定の位置に据え付けたならば、別体の回転ハンドルを間仕切り壁62の小口部分にあるボルト(図示しない)に係合させてボルトを回転させることにより、前記上部フィレット63を天井面に密着させ、かつ下部フィレット64を床面に対して密着できるようになっている。
【0003】
他方、間仕切り壁62、62…の収納に当たっては、図21に示されるように、天井レール60の端部に該レール60に連続する方形状の収納部レール65を設けておき、作業者が前記間仕切り壁62の一方側ランナー61をうまく収納部レール65に誘導することにより平面的に90°反転させ、各間仕切り壁62、62…を重ねるようにして収納できるようにしている。なお、使用時にはこれと逆の手順により各間仕切り壁62を天井レール60に引出し、所定の位置まで移動させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記収納作業および引出し作業時において、収納部レール65に沿わせてランナー61を誘導していく作業は、ランナー位置を注視しながら微妙な操作を行わなければならず、非常に手間の掛かる作業となっている。また、各間仕切り壁62は最終的に固定配置とされ、各部屋間の行き来は、1または複数設けられたドア付の間仕切り壁によって可能なようになっているが、たとえば一般住宅に対する間仕切りの場合には、開閉ドア形式よりもむしろ引違い戸形式の方が好まれる傾向があり、このような要求に答えるような間仕切りは過去に存在しない。
【0005】
そこで、本発明の主たる課題は、第1に未使用時の収納や使用時の引出しが容易であること、第2に引き戸として使用可能な間仕切り装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明は、床側に下レールが配置されるとともに、天井側に上レールが配置され、
間仕切り戸は、一方がわ側端部の上下部および他方がわ側端部の上下部にそれぞれ前記上下レールに対して係合する係合体を備え前記上下レールの配設方向に沿って移動自在とされ、
前記一方がわ側端部において、上下部の係合体は上下レールに対して係脱自在とされ、前記間仕切り戸の収納時に前記上下レールに対する係合を解き、前記他方がわ側端部の上下部係合体を回転支軸として平面的に回転させて収納可能としたことを特徴とするものである。
【0007】
この場合、前記間仕切り戸は、一方がわ側端部の上下部にそれぞれ上レールに対する係合体を備えた上部ローラ装置と下レールに対する係合体を備えた下部ローラ装置とを設けるとともに、これら上部ローラ装置と下部ローラ装置との中間位置に作動装置を設け、かつこの作動装置と前記上下部ローラ装置とを夫々作動棒により連結し、前記作動装置の操作レバーを操作することにより前記各作動棒を正反方向に夫々移動させ、上部ローラ装置の係合体および下部ローラ装置の係合体の上下レールに対する係脱操作を同時的に可能とするのが望ましい。
【0008】
また、前記間仕切り戸は、他方がわ側端部の上下部にそれぞれ上レールに対する係合体を備えた上部ローラ装置と下レールに対する係合体を備えた下部ローラ装置とを備えるとともに、前記上部ローラ装置および下部ローラ装置はそれぞれ係合体保持軸の先端にピニオンギアを備え、かつ上部ローラ装置の係合体保持軸と下部ローラ装置の係合体保持軸とを連動棒により直接または間接的に連結して前記ピニオンギア同士が同調的に作動するように成し、前記上下レール端部の間仕切り収納部分にそれぞれ前記ピニオンギアに噛合するラックを配した構造とするのが望ましい。
【0009】
さらに、引き戸としての使用を可能とするためには、前記上下レールを2条のレール溝を有する複線レールとし、各レール溝に対して前記間仕切り戸を建込むようにする。
【0010】
本発明においては、間仕切り戸の4隅部にそれぞれ上下レールに対して係合するローラまたはピボットなどの係合体を備え、一方がわ側端部(戸先側となる側)の係合体を上下レールに対して係脱自在としてある。したがって、間仕切り戸を端部に移動させた後、戸先側の係合体の方のみを上下レールに対する係合を解いて、平面的に90°回転させて収納することができるため、従来のような煩わしい操作が不要となる。また、単線レールの場合には、レール方向の全部を仕切ることなく一部を開放したままとしたり、各間仕切り間を隙間なく縦列方向に並べるなど目的に応じた使用態様が考えられるが、特に上下レールを2条のレール溝を有する複線レールとし、各レール溝に対して前記間仕切り戸を建込むようにすれば、通常の引き違い障子としての使用も可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて詳述する。
図1は本発明に係る間仕切り戸1の内視図である。
間仕切り戸1には、図2に示されるように戸本体11の一方がわ側端面(収納時における戸先側)に上端から下端に連続する凹溝11Aが形成され、この連続する凹溝11A内に戸先装置2が内設される一方、戸本体11の他方がわ側端面(収納時における吊元側)に上端から下端に連続する凹溝11Bが形成され、この連続する凹溝11B内に吊元装置3が内設されている。前記戸先装置2の上下部のローラ28、29等の係合体と、吊元装置3の上下部のローラ49、51等の係合体とがそれぞれ上レール12、下レール13に対して係合し、間仕切り戸1がレール配設方向に移動自在となっている。なお、前記凹溝11Aは、各箇所に設置される装置幅に対応して、上下端および中間に拡幅部11a,11e、11cとされ、それらの中間は狭幅部11b、11dとされている。また、凹溝11Bも同様に上下端に拡幅部が形成され、これらの中間は狭幅部とされている(図示せず)。
【0012】
先ず、間仕切り戸1の一方がわ側端面に設置された戸先装置2について詳述する。
前記戸先装置2は、床側の下部ローラ装置4と、天井側の上部ローラ装置5と、これら下部ローラ装置4および上部ローラ装置5の側ガイドローラ29、29をそれぞれ縦方向に進退操作するための作動装置6と、これら作動装置6と下部ローラ装置4、上部ローラ装置5とを連結する作動棒9A、9Bとから構成される。
【0013】
前記下部ローラ装置4は、詳細には図3〜図6に示されるように、下スライドガイド14と上スライドガイド16とが連結材15により連設され、これら一連のガイド部材が取付け板17等により戸本体11側に固定されている。そして、前記上スライドガイド16に対して支軸31により作動棒9Aが連結された上スライド体18が縦方向に移動自在に係合し、前記下スライドガイド14に対しては鉛直支持ローラ28、側ガイドローラ29を備えた下スライド体20が縦方向に移動調整自在に係合し、これら上スライド体18と下スライド体20とが連結ボルト19により一体とされている。したがって、前記作動棒9Aの上下動に伴って前記上スライド体18、連結ボルト19および下スライド体20が一体的となって上下動し、前記下スライド体20の下面に設けられた鉛直支持ローラ28、側ガイドローラ29が下レール13に対して係脱自在となっている。
【0014】
さらに詳述すると、前記上スライドガイド16は、図5に示されるように、表裏面側にそれぞれ条溝16a、16bを備え、前記条溝16bには連結材15が挿入され図示しないビスによって両者が連結されている。一方、前記条溝16aに対してスライドブロック21が挿入されるとともに、このスライドブロック21に対して中間に鉛直断面L字状の板材22を挟んで、水平断面形状がコ字状の作動棒連結部23aと、下面側に一体的に延在する水平フランジ部23bとからなる上スライド本体23がカシメボルト24、24により一体化されている。したがって、前記スライドブロック21と板材22と上スライド本体23とにより構成される組立ブロックが前記上スライド体18であり、作動棒9Aとともに上下動する。
【0015】
他方、下スライドガイド14も前記上スライドガイド16と同断面部材が使用され、条溝14bに対して取付け板17の鉛直フランジ部が挿入固定され、一方の条溝14aに対しては下スライド本体25の係合部25aが係合し、下スライド本体25が下スライドガイド14の部材長手方向に対して移動可能となっている。前記下スライド本体25の内部には鉛直配置のローラ保持軸26が挿通され、ベアリング27により軸芯回りに回転可能に保持されているとともに、このローラ保持軸26の先端側に鉛直支持ローラ28および側ガイドローラ29が設けられている。前記鉛直支持ローラ28は、図7に示されるように、ローラ下面の一端部Aにおいてのみ下レール13と接触し、鉛直荷重を支持しながら鉛直軸回りに円滑に下レール13上を転動するようにしてあり、また前記側ガイドローラ29は止軸29aにより取付けられた回転自在のブッシュ29bが下レール13の溝入口部を形成するフランジ片の端面に接触しながら間仕切り戸1の移動に伴って従回転するもので側方ガイドの役目を担っている。
【0016】
一方、前記上スライド体18と下スライド体20とを連結する連結ボルト19は、前記板材22の水平フランジ片22aと上スライド本体23の水平フランジ部23bとによってボルト頭部19aが挟持され、位置固定の状態でネジ軸回りに回転自在に保持されており、連結ボルト19のネジ部19bが下スライド本体25を挿通して、下スライド本体25側部の切欠き凹部25bに嵌設されたナット30に螺合しており、前記連結ボルト19を所定のネジ回しで回転することにより下スライド本体25のみを上下動させることができるようになっており、間仕切り戸1の建付け調整の便宜を図っている。なお、55は小口側端面を覆うカバー材である。
【0017】
他方、上部ローラ装置5は、図8に示されるように、前記鉛直支持ローラ28を有しない点のみが異なるだけであるため、下部ローラ装置4と同符号を付けて説明は省略する。
【0018】
次いで、前記作動棒9A、9Bをスライドさせる作動装置6の構造について、図9および図10に基づいて詳述すると、
作動装置6は、金具本体32と、この金具本体32に一端が回動自在に軸支された操作レバー33と、この操作レバーの回動操作によって縦方向に往復移動する原動スライダー36と、この原動スライダー36のラック部36aに噛合するピニオンギア37と、ラック部38aを有し前記ピニオンギア37に噛合するとともに、前記原動スライダー36と略対称配置とされる従動スライダー38とから主に構成され、前記原動スライダー36に作動棒9Aが連結され、前記従動スライダー37に作動棒9Bがそれぞれ連結されている。なお、40は取付け板であり、ビス41、41によって作動装置6を所定位置に固定する。
【0019】
前記金具本体32は、中央に掘込み加工部を有する平面長方形状の立体板状体であり、前記掘込み加工部は、上下部に操作レバー33を摘み易くするための弧状凹陥部32a、32bと、これらの内側寄りに連続して金具本体面より操作レバー33の厚み相当分の深さをもって形成されたレバー台座部32c、32dと、中央部に形成された裏面に貫通する縦長形状のスライド溝孔32eとを有し、これら各部はプレスおよび打ち抜き加工等により前記形状に成形される。
【0020】
前記操作レバー33は、一方側端部(基端側端部)よりやや内側位置において前記スライド溝孔32eの中央に幅方向に渡された回動軸部材34によって180°範囲で回動自在に軸支される。また、前記回動軸部材34による支持位置よりも前記一方側端部側においてレバー連結軸35により原動スライダー36と連結されている。
【0021】
一方、原動スライダー36は、本体部に金具本体32側に開口するバネ設置孔36bが形成され、このバネ設置孔36b内にバネ部材39を内設した状態でバネ部材39の上端面を押さえるように前記レバー連結軸35が挿通されている。なお、前記レバー連結軸35の挿通孔36cは操作レバー33が回動できるようにバネ方向に長孔とされる。
【0022】
したがって、操作レバー33を回動させると、所謂トグル作用により、操作レバー33が回動軸部材34を回転中心として回動すると同時に、操作レバー33の先端のレバー連結軸35が前記回動軸部材34回りに回動され、バネ部材39がバネ設置孔36bの底部側に押し込まれながら、原動スライダー36が下方向に移動する。その後、90°回動位置を過ぎると、前記レバー連結軸35の上昇とともにバネ部材39が元の状態まで復元する。また、前記原動スライダー36の下方向移動に伴ってピニオンギア37が回転され、このピニオンギア37と噛合している従動スライダー38が反対方向、すなわち上方向に移動する。したがって、前記操作レバー33の回動操作によって、作動棒9A、9Bを連係させながら同時に出進位置と後退位置との切換え操作ができ、もって下レール13に対する側ガイドローラ29の係脱操作と上レール12に対する側ガイドローラ29の係脱操作ができるようになっている。
【0023】
次いで、間仕切り戸1の他方がわ側端に設置された吊元装置3について図11〜図15に基づいて詳述する。
前記吊元装置3は、床側の下部ローラ装置7と、天井側の上部ローラ装置8と、これら下部ローラ装置7と上部ローラ装置8とを連結し、下部ローラ装置7のピニオンギア50と上部ローラ装置8のピニオンギア50との回転を連動させる連動棒10とから構成される。
【0024】
下部ローラ装置7は、詳細には図11〜図14に示されるように、スライドガイド43が凹溝11Bに対して固定され、このスライドガイド43に対して鉛直支持ローラ49、側ガイドローラ51およびピニオンギア50を備えたスライド体46が縦方向に移動調整可能に係合している。前記鉛直支持ローラ49等を保持するローラ保持軸47と前記連動棒10とは連結され、ローラ保持軸47の回転に連動して連動棒10が軸回りに回転するようになっている。
【0025】
さらに詳述すると、前記スライドガイド43は、図13に示されるように、表裏面側にそれぞれ条溝43a、43bを備え、前記条溝43bには第1屈曲板44が挿通されているとともに、この屈曲板44の外側位置に重ねるように配置された第2屈曲板45とが一体的に設けられ、戸本体11に固定されている。一方の条溝43aに対してはスライド本体46の係合部46aが嵌合し、スライド本体46がスライドガイド43の部材長手方向に対して移動可能に係合し、後述する保持ボルト59により所定の位置に保持されている。前記スライド本体46の内部には鉛直配置のローラ保持軸47が挿通され、ベアリング48により軸芯回りに回転可能に保持されており、このローラ保持軸47の上部には連動棒10が貫入状態で連結され、一方、下端部には鉛直支持ローラ49、側ガイドローラ51およびピニオンギア50が設けられている。前記鉛直支持ローラ49は図14に示されるように、ローラ下面の一端部Aにおいてのみ下レール13と接触し、鉛直荷重を支持しながら間仕切り戸1の移動に合わせて円滑に転動するようにしてあり、ピニオンギア50の支軸に外嵌されたブッシュよりなる前記側ガイドローラ51が下レール13の溝入口部を形成するフランジ片の端面に接触しながら間仕切り戸1の移動に伴って従回転し、側方ガイドの役目を担っている。
【0026】
一方、前記保持ボルト59は、前記第1屈曲板44の上フランジ44aと第2屈曲板45の上フランジ片45aとによってボルト頭部59aが挟持され、位置固定の状態でネジ軸回りに回転自在に保持されており、保持ボルト59のネジ部59bがスライド本体46を挿通して、スライド本体46側部の切欠き凹部46bに嵌設されたナット52に螺合しており、前記保持ボルト59を所定のネジ回しで回転することによりスライド本体46を上下動させることで、間仕切り戸1の建付け調整ができるようにしてある。なお、前記ピニオンギア50の機能については後述する。
【0027】
他方、上部ローラ装置8は、図15に示されるように、前記鉛直支持ローラ49を有しない点のみが異なるだけで他の構造は下部ローラ装置7と同じであるため、下部ローラ装置7と同符号を付けて説明は省略する。
【0028】
以上詳述した間仕切り戸1においては、使用状態時には下部ローラ装置4、7の係合ローラ群28、29、49〜51が下レール13に対して係合し、上部ローラ装置5、8の係合ローラ群29、50、51が上レール12に対して係合し、間仕切り戸1が上下レール12、13の配設方向に移動自在となっている。したがって、図7及び図14に示されるように、上下レール12、13として2条のレール溝を有する複線レールとし、各レール溝に対して間仕切り戸1、1…を建込むことにより、図17に示されるように、全く普通の引違い障子のように使用することができるようになる。また、図18に示されるように、直交する2壁面を本間仕切り戸1、1…により構成する場合には、直交部に直角レール56を配し、レールを連続するようにすれば任意の間仕切りが可能である。
【0029】
他方、前記各間仕切り戸1、1…を一箇所に収納するに当たっては図19に示されるように、間仕切り戸1をレール端部側に移動した後、作動装置6の操作により戸先装置2側の上下レール12、13に対する係合を解き、吊元装置3側はそのままで、図19(B)に示されるように、戸先側を平面的に90°回転させて収納する。また、収納状態からの間仕切り戸1の引出しは全く逆の操作手順となる。
【0030】
ところで、この間仕切り戸1の回転状態においては、重心位置がレール直上位置から外方に移動したことにより、間仕切り戸1が少しでも傾くと、間仕切り戸1が円滑に移動できない、あるいは収納状態時にガタ付くなどの不具合が生じる可能性があるが、本発明では前述のように前記下部ローラ装置7および上部ローラ装置8にそれぞれピニオンギア50、50を取り付け、上下レール12、13の端部の間仕切り収納部に対しては図16に示されるように、上下レール12、13内に前記ピニオンギア50に噛合するラック53A、53Bを取り付けている。したがって、これらピニオンギア50とラック53A、53Bとの噛み合い効果(図14参照)により、間仕切り戸1の回転時のガタ付きが防止できるとともに、回転状態のままでも円滑に移動できるようになっている。なお、図16において、54はレール中央部に内設された合成ゴムなどの弾性部材からなるストッパー材であり、収納してある間仕切り戸1、1…が滑り出していかないようにするためのピニオンギア50に対する抵抗体である。
【0031】
【発明の効果】
以上詳説のとおり本発明による間仕切り装置によれば、未使用時の収納や使用時の引出しが容易となる。また、引き戸として使用可能なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る間仕切り戸1の内視図である。
【図2】戸本体11の側端面加工状態を示す斜視図である。
【図3】下部ローラ装置4の斜視図である。
【図4】下部ローラ装置4の側面図である。
【図5】図4のV−V線矢視図である。
【図6】図4のVI−VI線矢視図である。
【図7】下部ローラ装置4の正面図である。
【図8】上部ローラ装置5の側面図である。
【図9】作動装置6の縦断面図である。
【図10】作動装置6の正面図である。
【図11】下部ローラ装置7の斜視図である。
【図12】下部ローラ装置7の側面図である。
【図13】図12のXIII-XIII 線矢視図である。
【図14】下部ローラ装置7の正面図である。
【図15】上部ローラ装置8の側面図である。
【図16】上下レールの端部平面図である。
【図17】間仕切り戸1の使用状態平面図である。
【図18】間仕切り戸1の他の使用状態平面図である。
【図19】間仕切り戸1の収納要領図である。
【図20】従来の間仕切り装置の一部破断斜視図である。
【図21】従来の間仕切り装置の収納要領図である。
【符号の説明】
1…間仕切り戸、2…戸先装置、3…吊元装置、4・7…下部ローラ装置、5・8…上部ローラ装置、6…作動装置、9A・9B…作動棒、10…連動棒、12…上レール、13…下レール、50…ピニオンギア、26・47…ローラ保持軸、28・49…鉛直支持ローラ、29・51…側ガイドローラ、33…操作レバー、53A・53B…ラック。
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Applications Claiming Priority (1)
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| JP30448296A JPH10140920A (ja) | 1996-11-15 | 1996-11-15 | 間仕切り装置 |
Publications (2)
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|---|---|
| JPH10140920A JPH10140920A (ja) | 1998-05-26 |
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Family Applications (1)
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| JP30448296A Pending JPH10140920A (ja) | 1996-11-15 | 1996-11-15 | 間仕切り装置 |
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1996
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