JPH10141445A - ベルト用抗張体及び伝動ベルト - Google Patents
ベルト用抗張体及び伝動ベルトInfo
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- JPH10141445A JPH10141445A JP8292740A JP29274096A JPH10141445A JP H10141445 A JPH10141445 A JP H10141445A JP 8292740 A JP8292740 A JP 8292740A JP 29274096 A JP29274096 A JP 29274096A JP H10141445 A JPH10141445 A JP H10141445A
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- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B1/00—Constructional features of ropes or cables
- D07B1/02—Ropes built-up from fibrous or filamentary material, e.g. of vegetable origin, of animal origin, regenerated cellulose, plastics
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16G—BELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
- F16G5/00—V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
- F16G5/04—V-belts, i.e. belts of tapered cross-section made of rubber
- F16G5/06—V-belts, i.e. belts of tapered cross-section made of rubber with reinforcement bonded by the rubber
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- D—TEXTILES; PAPER
- D02—YARNS; MECHANICAL FINISHING OF YARNS OR ROPES; WARPING OR BEAMING
- D02G—CRIMPING OR CURLING FIBRES, FILAMENTS, THREADS, OR YARNS; YARNS OR THREADS
- D02G3/00—Yarns or threads, e.g. fancy yarns; Processes or apparatus for the production thereof, not otherwise provided for
- D02G3/44—Yarns or threads characterised by the purpose for which they are designed
- D02G3/447—Yarns or threads for specific use in general industrial applications, e.g. as filters or reinforcement
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16G—BELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
- F16G1/00—Driving-belts
- F16G1/06—Driving-belts made of rubber
- F16G1/08—Driving-belts made of rubber with reinforcement bonded by the rubber
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16G—BELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
- F16G1/00—Driving-belts
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- D10B—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBLASSES OF SECTION D, RELATING TO TEXTILES
- D10B2101/00—Inorganic fibres
- D10B2101/02—Inorganic fibres based on oxides or oxide ceramics, e.g. silicates
- D10B2101/06—Glass
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- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Ropes Or Cables (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】高強度ガラス繊維を用い下撚りと上撚りとを施
してなるベルト用抗張体に関して、その下撚り数と上撚
り数の適正化を図る。 【解決手段】フィラメント径が5〜8μmの高強力ガラ
ス繊維7の繊維束を複数本集めて、RFL液に浸漬した
後に熱処理を施してから下撚りを施すことによって子縄
(下撚り糸)6を形成する。該子縄6を10〜13本引
き揃えて上記下撚りとは逆方向に上撚りを施すことによ
って抗張体2を形成する。上記下撚りの撚り数は4.0
〜6.6回/10cmとし、上記上撚りの撚り数が8.
0〜9.4回/10cmとする。
してなるベルト用抗張体に関して、その下撚り数と上撚
り数の適正化を図る。 【解決手段】フィラメント径が5〜8μmの高強力ガラ
ス繊維7の繊維束を複数本集めて、RFL液に浸漬した
後に熱処理を施してから下撚りを施すことによって子縄
(下撚り糸)6を形成する。該子縄6を10〜13本引
き揃えて上記下撚りとは逆方向に上撚りを施すことによ
って抗張体2を形成する。上記下撚りの撚り数は4.0
〜6.6回/10cmとし、上記上撚りの撚り数が8.
0〜9.4回/10cmとする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種のベルトに
埋設されるベルト用抗張体及びそれを用いた伝動ベルト
の技術分野に属する。
埋設されるベルト用抗張体及びそれを用いた伝動ベルト
の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】歯付ベルト等の伝動ベルトでは、強度、
強靭性或いは寸法安定性を向上させるために、ガラス繊
維からなるコードを抗張体として用いることが広く行な
われている。
強靭性或いは寸法安定性を向上させるために、ガラス繊
維からなるコードを抗張体として用いることが広く行な
われている。
【0003】上記伝動ベルトの抗張体は、ベルトの走行
に伴って屈曲応力を繰り返し受け、それによって疲労を
生じて性能が低下する、という問題がある。この点を改
善する技術として、実開平1−111848号公報で提
案されているように、ガラス繊維として、従来のEガラ
ス繊維に代えてこれよりもフィラメント径が小さい高強
力ガラス繊維を用い、コード自体を細径とすることによ
り、ベルトの耐久性の向上を図る、というものはある。
に伴って屈曲応力を繰り返し受け、それによって疲労を
生じて性能が低下する、という問題がある。この点を改
善する技術として、実開平1−111848号公報で提
案されているように、ガラス繊維として、従来のEガラ
ス繊維に代えてこれよりもフィラメント径が小さい高強
力ガラス繊維を用い、コード自体を細径とすることによ
り、ベルトの耐久性の向上を図る、というものはある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の高強力
ガラス繊維からなるコードの場合、確かにベルトの耐久
性の向上が図れるものの、その引張強度が従来のEガラ
スに比べてかなり高いにも拘らず、その耐久性向上の度
合はそれほど高くない。
ガラス繊維からなるコードの場合、確かにベルトの耐久
性の向上が図れるものの、その引張強度が従来のEガラ
スに比べてかなり高いにも拘らず、その耐久性向上の度
合はそれほど高くない。
【0005】そこで、本発明では、高強力ガラスを用い
て従来よりも優れたベルト用抗張体を開発し、さらにこ
の抗張体を利用した伝動ベルトを提供しようとするもの
である。
て従来よりも優れたベルト用抗張体を開発し、さらにこ
の抗張体を利用した伝動ベルトを提供しようとするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、かかる課題
の下に、高強力ガラス繊維によるベルト用抗張体につい
て、試作・実験・検討を加え、以下の点を見出だして本
発明を完成したものである。
の下に、高強力ガラス繊維によるベルト用抗張体につい
て、試作・実験・検討を加え、以下の点を見出だして本
発明を完成したものである。
【0007】従来は、高強力ガラス繊維を用いてベルト
用抗張体を製作する場合でも、その際の撚りに関しては
従前のEガラス繊維と基本的には同じに態様にされてい
る。しかし、高強度ガラス繊維は、Eガラス繊維とは違
って、単に引張強度が高いだけではなく、そのフィラメ
ント径を細くすることができる一方、Eガラス繊維より
も脆性が高い、という特性を有している。そこで、本発
明ではかかる高強力ガラス繊維の特質に鑑みて撚りの適
正化を図ることによって、抗張体ひいては伝動ベルトの
性能を飛躍的に向上させたものである。
用抗張体を製作する場合でも、その際の撚りに関しては
従前のEガラス繊維と基本的には同じに態様にされてい
る。しかし、高強度ガラス繊維は、Eガラス繊維とは違
って、単に引張強度が高いだけではなく、そのフィラメ
ント径を細くすることができる一方、Eガラス繊維より
も脆性が高い、という特性を有している。そこで、本発
明ではかかる高強力ガラス繊維の特質に鑑みて撚りの適
正化を図ることによって、抗張体ひいては伝動ベルトの
性能を飛躍的に向上させたものである。
【0008】すなわち、この出願の発明は、高強力ガラ
ス繊維の繊維束を複数本集めて、レゾルシン及びホルマ
リンの初期縮合物とゴムラテックスとの混合物を主成分
とする処理液(以下、RFL液という。)に浸漬した後
に熱処理(加熱処理)を施してから下撚りを施すことに
よって子縄が形成され、該子縄を所定本数引き揃えて上
記下撚りとは逆方向に上撚りを施すことによって形成さ
れているベルト用抗張体において、上記高強力ガラス繊
維のフィラメント径を5〜8μmとし、上記下撚りの撚
り数を4.0〜6.6回/10cmとした点に特徴があ
る。
ス繊維の繊維束を複数本集めて、レゾルシン及びホルマ
リンの初期縮合物とゴムラテックスとの混合物を主成分
とする処理液(以下、RFL液という。)に浸漬した後
に熱処理(加熱処理)を施してから下撚りを施すことに
よって子縄が形成され、該子縄を所定本数引き揃えて上
記下撚りとは逆方向に上撚りを施すことによって形成さ
れているベルト用抗張体において、上記高強力ガラス繊
維のフィラメント径を5〜8μmとし、上記下撚りの撚
り数を4.0〜6.6回/10cmとした点に特徴があ
る。
【0009】ここでいう高強力ガラス繊維とは、引張強
度300Kgf/mm2 以上、より好ましくは350k
gf/mm2 以上のものをいい、例えば、SiO2 ;6
5%,Al2 O3 ;25%,MgO;9〜10%を含有
し(その他の金属酸化物(Na2 O,K2 O,Fe2 O
3 ,Zr2 O3 等)は1%未満)、引張強度が437k
gf/mm2 の高強力ガラス、SiO2 ;65%,Al
2 O3 ;24.2%,CaO<0.1%,MgO;1
0.1%を含有し、引張強度が400kgf/mm2 の
高強力ガラス繊維、SiO2 ;52〜56%,Al2 O
3 ;28〜32%,CaO;9〜12%,Na2 O+K
2 O<0.1%,Y2 O3 その他を7%未満の割合で含
有し、引張強度が430kgf/mm2 の高強力ガラス
繊維が好適である。
度300Kgf/mm2 以上、より好ましくは350k
gf/mm2 以上のものをいい、例えば、SiO2 ;6
5%,Al2 O3 ;25%,MgO;9〜10%を含有
し(その他の金属酸化物(Na2 O,K2 O,Fe2 O
3 ,Zr2 O3 等)は1%未満)、引張強度が437k
gf/mm2 の高強力ガラス、SiO2 ;65%,Al
2 O3 ;24.2%,CaO<0.1%,MgO;1
0.1%を含有し、引張強度が400kgf/mm2 の
高強力ガラス繊維、SiO2 ;52〜56%,Al2 O
3 ;28〜32%,CaO;9〜12%,Na2 O+K
2 O<0.1%,Y2 O3 その他を7%未満の割合で含
有し、引張強度が430kgf/mm2 の高強力ガラス
繊維が好適である。
【0010】上記高強力ガラス繊維のフィラメント径を
5〜8μmとしたのは、該ガラス繊維は高強度であるか
ら、径を細くしても従来のEガラスと同等若しくはそれ
以上の強力が得られ、かえって細径にすることによって
耐屈曲疲労性の向上が見込まれるためである。
5〜8μmとしたのは、該ガラス繊維は高強度であるか
ら、径を細くしても従来のEガラスと同等若しくはそれ
以上の強力が得られ、かえって細径にすることによって
耐屈曲疲労性の向上が見込まれるためである。
【0011】また、上記抗張体は、上記下撚りの撚り数
が4.0〜6.6回/10cmであるから、該抗張体の
形状安定性を確保しながら、静的なダメージを小さくす
ることができる。すなわち、この下撚りの撚り数が4.
0回/10cmよりも少ないと、撚りの戻りのような現
象が起こり易くなって、その後の加工が難しくなり、形
状安定性が得られなくなる。一方、この下撚りの撚り数
が6.6回/10cmよりも多くなると、脆性材料であ
る高強力ガラス繊維に過大な歪みを与えることになり、
そのことによって静的に作用している応力が大きくなっ
てダメージを受け易くなるものである。
が4.0〜6.6回/10cmであるから、該抗張体の
形状安定性を確保しながら、静的なダメージを小さくす
ることができる。すなわち、この下撚りの撚り数が4.
0回/10cmよりも少ないと、撚りの戻りのような現
象が起こり易くなって、その後の加工が難しくなり、形
状安定性が得られなくなる。一方、この下撚りの撚り数
が6.6回/10cmよりも多くなると、脆性材料であ
る高強力ガラス繊維に過大な歪みを与えることになり、
そのことによって静的に作用している応力が大きくなっ
てダメージを受け易くなるものである。
【0012】また、上記抗張体は、これを構成する下撚
り糸、つまり子縄の本数が10〜13本とすることが好
適である。これは、抗張体の線径が太くならないように
しながら、ベルト強力を確保する上で有利になるからで
ある。すなわち、子縄の本数が10本未満になると、抗
張体の耐屈曲疲労性の向上の面では有利になるが、ベル
ト強力か低下する。一方、子縄の本数が13本を越える
と、逆に耐屈曲疲労性の面で不利になる。
り糸、つまり子縄の本数が10〜13本とすることが好
適である。これは、抗張体の線径が太くならないように
しながら、ベルト強力を確保する上で有利になるからで
ある。すなわち、子縄の本数が10本未満になると、抗
張体の耐屈曲疲労性の向上の面では有利になるが、ベル
ト強力か低下する。一方、子縄の本数が13本を越える
と、逆に耐屈曲疲労性の面で不利になる。
【0013】上撚り数については、これを8.0〜9.
4回/10cmとすることが好適である。これは、伝動
ベルトの強力の確保及び形状安定性の確保の面で有利に
なるからである。すなわち、8.0回/10cm未満で
は糸の締まりが悪くなり、このような抗張体を用いたベ
ルトを走行させると、各下撚り糸の自由度が大きいため
に、抗張体の形状の安定性が悪く、寿命が短い。9.4
回/10cmよりも多くなると、抗張体の強力が大きく
低下し、ベルトに必要強力を与えることが難しくなる。
4回/10cmとすることが好適である。これは、伝動
ベルトの強力の確保及び形状安定性の確保の面で有利に
なるからである。すなわち、8.0回/10cm未満で
は糸の締まりが悪くなり、このような抗張体を用いたベ
ルトを走行させると、各下撚り糸の自由度が大きいため
に、抗張体の形状の安定性が悪く、寿命が短い。9.4
回/10cmよりも多くなると、抗張体の強力が大きく
低下し、ベルトに必要強力を与えることが難しくなる。
【0014】上記下撚り糸については、特に限定するわ
けではないが、これを400〜600本のフィラメント
によって構成するようにすることが、抗張体の剛性が高
くなることを避け、屈曲性を向上させる上で有利であ
る。
けではないが、これを400〜600本のフィラメント
によって構成するようにすることが、抗張体の剛性が高
くなることを避け、屈曲性を向上させる上で有利であ
る。
【0015】抗張体の総フィラメント本数については、
特に限定するわけではないが、これを4000〜800
0本の範囲となるようにすることが好適である。つま
り、総フィラメント本数が4000本未満であると十分
な強力を得ることが難しくなる。一方、その本数が80
00本を超えると、ガラスコードの表面歪みが大きくな
って曲げ易さに対し不利となる。
特に限定するわけではないが、これを4000〜800
0本の範囲となるようにすることが好適である。つま
り、総フィラメント本数が4000本未満であると十分
な強力を得ることが難しくなる。一方、その本数が80
00本を超えると、ガラスコードの表面歪みが大きくな
って曲げ易さに対し不利となる。
【0016】また、上記RFL液に関し、そのラテック
スとしては、特に限定されるものではないが、スチレン
−ブタジエン−ビニルピリジン三元共重合体、クロロス
ルフォン化ポリエチレン、ニトリルゴム、水素化ニトリ
ルゴム、エピクロルヒドリン、SBR、クロロプレンゴ
ム、塩素化ブタジエン、オレフィン−ビニルエステル共
重合体、天然ゴム等のラテックス又はそれらの混合体が
挙げられる。また、RFL液には必要に応じて柔軟剤等
の添加剤を加えることができる。
スとしては、特に限定されるものではないが、スチレン
−ブタジエン−ビニルピリジン三元共重合体、クロロス
ルフォン化ポリエチレン、ニトリルゴム、水素化ニトリ
ルゴム、エピクロルヒドリン、SBR、クロロプレンゴ
ム、塩素化ブタジエン、オレフィン−ビニルエステル共
重合体、天然ゴム等のラテックス又はそれらの混合体が
挙げられる。また、RFL液には必要に応じて柔軟剤等
の添加剤を加えることができる。
【0017】当該抗張体を配置する伝動ベルトの接着ゴ
ムがH−NBRのような難接着性のゴムである場合は、
上記上撚りが施されたガラスコードをゴム糊に浸漬し、
熱処理を施すことによって、このコードの表面にゴム皮
膜を形成することが好適である。
ムがH−NBRのような難接着性のゴムである場合は、
上記上撚りが施されたガラスコードをゴム糊に浸漬し、
熱処理を施すことによって、このコードの表面にゴム皮
膜を形成することが好適である。
【0018】この場合のゴム糊の主成分たるゴム材料と
しては、塩化ゴム、ポリ塩化ビニル、クロロプレンゴ
ム、クロロスルホン化ポリエチレン等のハロゲン含有物
が好ましい。また、当該ゴム糊用の溶剤としては、特に
限定されるものではないが、通常、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素、エーテル類、トリク
ロロエチレン等のハロゲン化脂肪族炭化水素等が好適で
ある。
しては、塩化ゴム、ポリ塩化ビニル、クロロプレンゴ
ム、クロロスルホン化ポリエチレン等のハロゲン含有物
が好ましい。また、当該ゴム糊用の溶剤としては、特に
限定されるものではないが、通常、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素、エーテル類、トリク
ロロエチレン等のハロゲン化脂肪族炭化水素等が好適で
ある。
【0019】上記抗張体を採用する伝動ベルトの種類に
ついては特に限定されない。すなわち、上記抗張体は、
ベルトの全長にわたってベルト長さ方向に延び、外周側
にアウタラバーが結合され内周側にインナラバーが結合
される、エンドレス伝動ベルトの抗張体として採用する
ことができる。そのようなベルトとしては、例えば、ベ
ルトの長さ方向に延び且つベルト幅方向に所定のピッチ
で並ぶようにスパイラル状に巻かれてなる抗張体と、該
抗張体の外周側に結合した背ゴムと、該抗張体の内周側
に一定ピッチで結合した多数の歯ゴムとを備えているエ
ンドレスの歯付伝動ベルトが挙げられる。
ついては特に限定されない。すなわち、上記抗張体は、
ベルトの全長にわたってベルト長さ方向に延び、外周側
にアウタラバーが結合され内周側にインナラバーが結合
される、エンドレス伝動ベルトの抗張体として採用する
ことができる。そのようなベルトとしては、例えば、ベ
ルトの長さ方向に延び且つベルト幅方向に所定のピッチ
で並ぶようにスパイラル状に巻かれてなる抗張体と、該
抗張体の外周側に結合した背ゴムと、該抗張体の内周側
に一定ピッチで結合した多数の歯ゴムとを備えているエ
ンドレスの歯付伝動ベルトが挙げられる。
【0020】
【発明の効果】従って、この出願の発明によれば、高強
力ガラス繊維の繊維束を複数本集めてRFL液に浸漬し
た後に熱処理を施してから下撚りを施すことによって子
縄が形成され、該子縄を所定本数引き揃えて上記下撚り
とは逆方向に上撚りを施すことによって形成されている
ベルト用抗張体において、上記高強力ガラス繊維のフィ
ラメント径を5〜8μmとし、上記下撚りの撚り数を
4.0〜6.6回/10cmとしたから、抗張体の形状
安定性ないしは加工性を損なうことなく、静的なダメー
ジを小さくして、ベルトの耐屈曲疲労性を高めることが
できる。
力ガラス繊維の繊維束を複数本集めてRFL液に浸漬し
た後に熱処理を施してから下撚りを施すことによって子
縄が形成され、該子縄を所定本数引き揃えて上記下撚り
とは逆方向に上撚りを施すことによって形成されている
ベルト用抗張体において、上記高強力ガラス繊維のフィ
ラメント径を5〜8μmとし、上記下撚りの撚り数を
4.0〜6.6回/10cmとしたから、抗張体の形状
安定性ないしは加工性を損なうことなく、静的なダメー
ジを小さくして、ベルトの耐屈曲疲労性を高めることが
できる。
【0021】また、上述の如き構成の抗張体において、
さらに、上記上撚りのための子縄の引き揃え本数を10
〜13本とし、上撚り数を8.0〜9.4回/10cm
としたものによれば、ベルト強力を確保しながら、その
耐屈曲疲労性を向上させるうえで有利になる。
さらに、上記上撚りのための子縄の引き揃え本数を10
〜13本とし、上撚り数を8.0〜9.4回/10cm
としたものによれば、ベルト強力を確保しながら、その
耐屈曲疲労性を向上させるうえで有利になる。
【0022】
<伝動ベルトについて>図1は、この発明に係る伝動ベ
ルトの一例である歯付ベルト1を示す。この歯付ベルト
1は、ベルト長さ方向(同図の左右方向)に延びかつベ
ルト幅方向に所定ピッチで間隔をあけて並ぶようにスパ
イラル状に巻かれてなる抗張体2を備え、該抗張体2の
外周側にベルト長さ方向に延びる断面矩形状の背ゴム3
が設けられ、抗張体2の内周側には多数の歯ゴム4,
4,…がベルト長さ方向に所定ピッチで間隔をおいて配
設されている。歯ゴム4,4,…は、ベルト1の内周面
に設けられた歯布5によって覆われている。
ルトの一例である歯付ベルト1を示す。この歯付ベルト
1は、ベルト長さ方向(同図の左右方向)に延びかつベ
ルト幅方向に所定ピッチで間隔をあけて並ぶようにスパ
イラル状に巻かれてなる抗張体2を備え、該抗張体2の
外周側にベルト長さ方向に延びる断面矩形状の背ゴム3
が設けられ、抗張体2の内周側には多数の歯ゴム4,
4,…がベルト長さ方向に所定ピッチで間隔をおいて配
設されている。歯ゴム4,4,…は、ベルト1の内周面
に設けられた歯布5によって覆われている。
【0023】上記伝動ベルト1のゴムには、水素化ニト
リルゴムを主原料とするゴム組成物が用いられている。
上記歯布5の、ベルト幅方向に延びるように配置される
糸には6,6ナイロン糸が、またベルト長さ方向に延び
るように配置される糸には工業用6,6ナイロンのウー
リー加工糸がそれぞれ使用されている。
リルゴムを主原料とするゴム組成物が用いられている。
上記歯布5の、ベルト幅方向に延びるように配置される
糸には6,6ナイロン糸が、またベルト長さ方向に延び
るように配置される糸には工業用6,6ナイロンのウー
リー加工糸がそれぞれ使用されている。
【0024】上記抗張体2は、図2に拡大して示すよう
に、所要本数の子縄(下撚り糸)6,6,…を引き揃え
て、下撚りとは逆方向に所定撚り数で上撚りを施されて
なるものである。各子縄6は、複数本の繊維束を引き揃
えて所定撚り数で下撚りを施してなるものであり、各繊
維束は、多数のガラス繊維7,7,…を束ねてなりRF
L処理液に浸漬された後に熱処理されている。各子縄6
のガラス繊維7,7,…間には、上記RFL処理液のゴ
ム分が介在している。
に、所要本数の子縄(下撚り糸)6,6,…を引き揃え
て、下撚りとは逆方向に所定撚り数で上撚りを施されて
なるものである。各子縄6は、複数本の繊維束を引き揃
えて所定撚り数で下撚りを施してなるものであり、各繊
維束は、多数のガラス繊維7,7,…を束ねてなりRF
L処理液に浸漬された後に熱処理されている。各子縄6
のガラス繊維7,7,…間には、上記RFL処理液のゴ
ム分が介在している。
【0025】上記歯付ベルトは一般的な圧入法によって
成形されており、その歯数は113、歯部4,4,…の
ピッチは8mm、ベルト幅は19mmになされている。
また、各歯部4は、ベルト長さ方向において互いに対向
する側面が円弧状に湾曲して膨らんでいる。
成形されており、その歯数は113、歯部4,4,…の
ピッチは8mm、ベルト幅は19mmになされている。
また、各歯部4は、ベルト長さ方向において互いに対向
する側面が円弧状に湾曲して膨らんでいる。
【0026】そして、上記抗張体2における各子縄5の
下撚り数は4.0〜6.6回/10cmに設定されてい
る。また、上撚り数は8.0〜9.4回/10cmに設
定されている。
下撚り数は4.0〜6.6回/10cmに設定されてい
る。また、上撚り数は8.0〜9.4回/10cmに設
定されている。
【0027】<抗張体2についての実施例> (実施例1)ガラス繊維としては、直径7μmの無アル
カリ高強力ガラス繊維(引張強度437kgf/m
m2 )を用いた。この高強力ガラス繊維200本を集束
して繊維束としている。この例の抗張体は、3本の繊維
束を引き揃えて濃度20重量%のVp−SBR(スチレ
ン−ブタジエン−ビニルピリジン三元共重合体)系RF
L処理液に浸漬し、次いで240℃で1分間の熱処理を
行った後、これに撚り数5.6回/10cmの下撚りを
施して子縄とし、さらにこの子縄を11本集めて引き揃
え、撚り数8.0回/10cmの上撚りを施している。
この結果、総繊維本数は6600本(=200本×3×
11)となっている。
カリ高強力ガラス繊維(引張強度437kgf/m
m2 )を用いた。この高強力ガラス繊維200本を集束
して繊維束としている。この例の抗張体は、3本の繊維
束を引き揃えて濃度20重量%のVp−SBR(スチレ
ン−ブタジエン−ビニルピリジン三元共重合体)系RF
L処理液に浸漬し、次いで240℃で1分間の熱処理を
行った後、これに撚り数5.6回/10cmの下撚りを
施して子縄とし、さらにこの子縄を11本集めて引き揃
え、撚り数8.0回/10cmの上撚りを施している。
この結果、総繊維本数は6600本(=200本×3×
11)となっている。
【0028】さらに、この抗張体の表面には、CSM
(クロロスルホン化ポリエチレン)とクルードMDI
(ジフェニルメタンジイソシアネート)とを混合した濃
度15重量%の糊ゴムに浸漬した後、120℃で1分間
の熱処理を施すことによって形成されたゴム皮膜が形成
されている。このゴム皮膜の形成は、ベルト本体のゴム
が難接着性のH−NBRである点を考慮したものであ
る。
(クロロスルホン化ポリエチレン)とクルードMDI
(ジフェニルメタンジイソシアネート)とを混合した濃
度15重量%の糊ゴムに浸漬した後、120℃で1分間
の熱処理を施すことによって形成されたゴム皮膜が形成
されている。このゴム皮膜の形成は、ベルト本体のゴム
が難接着性のH−NBRである点を考慮したものであ
る。
【0029】そうして、このようにして得られた抗張体
を用いて上記歯付ベルト(図1)を作製した。
を用いて上記歯付ベルト(図1)を作製した。
【0030】従って、上記抗張体によれば、下撚り数が
5.6回/10cmであるから、その形状安定性(保形
性)を確保されるとともに、ガラス繊維に過大な歪みを
与えることがないから、静的な応力が小さくダメージを
与えることが少なくなる。また、上撚り数が8.0回/
10cmであるので、抗張体の締まりが確保され、しか
も強度を損なうことがない。
5.6回/10cmであるから、その形状安定性(保形
性)を確保されるとともに、ガラス繊維に過大な歪みを
与えることがないから、静的な応力が小さくダメージを
与えることが少なくなる。また、上撚り数が8.0回/
10cmであるので、抗張体の締まりが確保され、しか
も強度を損なうことがない。
【0031】(実施例2〜12,比較例1〜7)上記撚
りの構成(子縄を構成する繊維束の数/抗張体を構成す
る子縄の本数)下撚り数又は上撚り数を表1に示すよう
に種々に変え、他は上記実施例1と同様にして抗張体を
調製し、同様の歯付ベルトを作製した。
りの構成(子縄を構成する繊維束の数/抗張体を構成す
る子縄の本数)下撚り数又は上撚り数を表1に示すよう
に種々に変え、他は上記実施例1と同様にして抗張体を
調製し、同様の歯付ベルトを作製した。
【0032】<比較試験>上記実施例及び比較例の各歯
付ベルトについて、ベルト強力(初期強力)及び屈曲疲
労性の各評価を行なった。
付ベルトについて、ベルト強力(初期強力)及び屈曲疲
労性の各評価を行なった。
【0033】−屈曲疲労試験の要領− 屈曲疲労性能の評価には、図3に示すベルト走行試験機
を用いた。この試験機では、4つの大プーリ31,3
1,…が同図の上下左右に配置されており、相隣る大プ
ーリ31,31間には直径が28mmの小プーリ32が
それぞれ配置されている。試験は、これらプーリ31,
32間に供試ベルトAを巻き掛け、ウエイト33にてベ
ルトAに80kgfの負荷をかけた状態で、大プーリ3
1を5500rpmの回転速度で回転させ、ベルトAが
破断するまで走行させて、この破断に至るまでに小プー
リ32を通過した回数を屈曲疲労寿命として求める、と
いうものである。
を用いた。この試験機では、4つの大プーリ31,3
1,…が同図の上下左右に配置されており、相隣る大プ
ーリ31,31間には直径が28mmの小プーリ32が
それぞれ配置されている。試験は、これらプーリ31,
32間に供試ベルトAを巻き掛け、ウエイト33にてベ
ルトAに80kgfの負荷をかけた状態で、大プーリ3
1を5500rpmの回転速度で回転させ、ベルトAが
破断するまで走行させて、この破断に至るまでに小プー
リ32を通過した回数を屈曲疲労寿命として求める、と
いうものである。
【0034】−試験結果− 試験結果は、表1に併せて示されている。
【0035】
【表1】
【0036】−試験結果の考察− 表1によれば、実施例1〜12の各々は比較例1〜3,
5,7よりもベルト強力が高く且つ屈曲疲労寿命の回数
も格段に多くなっている(比較例4,6については後述
する)。これは、実施例の場合、下撚り数が高強力ガラ
ス繊維に相応しい適正なものになってベルトの耐屈曲疲
労性が向上し、上撚り数が高強力ガラス繊維に相応しい
適正なものになってベルトの強力と耐屈曲疲労性とのバ
ランスが取れたためと認められる。この点を以下では具
体的に説明する。
5,7よりもベルト強力が高く且つ屈曲疲労寿命の回数
も格段に多くなっている(比較例4,6については後述
する)。これは、実施例の場合、下撚り数が高強力ガラ
ス繊維に相応しい適正なものになってベルトの耐屈曲疲
労性が向上し、上撚り数が高強力ガラス繊維に相応しい
適正なものになってベルトの強力と耐屈曲疲労性とのバ
ランスが取れたためと認められる。この点を以下では具
体的に説明する。
【0037】(撚りの構成の影響について)実施例1〜
3は互いの撚りの構成のみが異なる。実施例1と実施例
3との比較から、子縄の本数が多くなると、ベルト強力
は高くなるものの、屈曲疲労寿命が低下することがわか
る。また、実施例2と実施例3との比較から、子縄を構
成する繊維束の数が多くなると、ベルト強力は高くなる
ものの、屈曲疲労寿命が低下することがわかる。比較例
1〜3も互いの撚りの構成のみが異なるが、この撚りの
構成がベルト強力及び屈曲疲労寿命に与える影響につい
ては、実施例1〜3の場合と同様の傾向にあり、この傾
向が一般的であることがわかる。
3は互いの撚りの構成のみが異なる。実施例1と実施例
3との比較から、子縄の本数が多くなると、ベルト強力
は高くなるものの、屈曲疲労寿命が低下することがわか
る。また、実施例2と実施例3との比較から、子縄を構
成する繊維束の数が多くなると、ベルト強力は高くなる
ものの、屈曲疲労寿命が低下することがわかる。比較例
1〜3も互いの撚りの構成のみが異なるが、この撚りの
構成がベルト強力及び屈曲疲労寿命に与える影響につい
ては、実施例1〜3の場合と同様の傾向にあり、この傾
向が一般的であることがわかる。
【0038】実施例1〜3の各々と比較例1〜3の対応
する各々とは互いの下撚り数のみが異なる。これらを比
較すると、実施例1〜3はいずれも対応する比較例1〜
3よりもベルト強力が高くなっているとともに、屈曲疲
労寿命が長くなっている。従って、実施例のように下撚
り数を少なくすることは、撚りの構成のいかんを問わ
ず、期待する効果が得られることがわかる。特に屈曲疲
労寿命については、実施例1〜3は対応する比較例1〜
3の倍近く延びており、その向上効果が顕著である。
する各々とは互いの下撚り数のみが異なる。これらを比
較すると、実施例1〜3はいずれも対応する比較例1〜
3よりもベルト強力が高くなっているとともに、屈曲疲
労寿命が長くなっている。従って、実施例のように下撚
り数を少なくすることは、撚りの構成のいかんを問わ
ず、期待する効果が得られることがわかる。特に屈曲疲
労寿命については、実施例1〜3は対応する比較例1〜
3の倍近く延びており、その向上効果が顕著である。
【0039】(下撚り数の影響について)実施例1,
4,5及び比較例1,4,5は、上撚り数はいずれも
8.0回/10cmであるが、互いの下撚り数が異な
る。これらの試験結果に基づいて下撚り数とベルト強力
との関係をグラフ化すると図4に示すA(上撚り数8.
0回)のようになり、下撚り数と屈曲疲労寿命との関係
をグラフ化すると図5に示すA(上撚り数8.0回)の
ようになる。これらのグラフによれば、下撚り数が少な
くなるほどベルト強力が高くなり、且つ屈曲疲労寿命も
延びている。
4,5及び比較例1,4,5は、上撚り数はいずれも
8.0回/10cmであるが、互いの下撚り数が異な
る。これらの試験結果に基づいて下撚り数とベルト強力
との関係をグラフ化すると図4に示すA(上撚り数8.
0回)のようになり、下撚り数と屈曲疲労寿命との関係
をグラフ化すると図5に示すA(上撚り数8.0回)の
ようになる。これらのグラフによれば、下撚り数が少な
くなるほどベルト強力が高くなり、且つ屈曲疲労寿命も
延びている。
【0040】実施例7,9,10及び比較例6,7も互
いの下撚り数が異なるが、先の各例とは違って、上撚り
数はいずれも9.4回/10cmである。これらの試験
結果をグラフ化すると図4及び図5の各々に示すB(上
撚り数9.4回)のようになる。このB(上撚り数9.
4回)の場合は、ベルト強力が全体に低くなり、屈曲疲
労寿命が全体的に長くなっているが、下撚り数の変化に
よる傾向は先のA(上撚り数8.0回)の場合と同じで
ある。
いの下撚り数が異なるが、先の各例とは違って、上撚り
数はいずれも9.4回/10cmである。これらの試験
結果をグラフ化すると図4及び図5の各々に示すB(上
撚り数9.4回)のようになる。このB(上撚り数9.
4回)の場合は、ベルト強力が全体に低くなり、屈曲疲
労寿命が全体的に長くなっているが、下撚り数の変化に
よる傾向は先のA(上撚り数8.0回)の場合と同じで
ある。
【0041】従って、以上の試験結果から、下撚り数が
少なくなるほどベルト強力が高くなり、且つ屈曲疲労寿
命も延びることがわかる。また、下撚り数を6.6回以
上にすれば、図5のAのグラフのように上撚り数が少な
い場合でも屈曲疲労寿命が長くなり、また、図4のBの
グラフのように上撚り数が多い場合でも必要なベルト強
力を確保することができることがわかる。
少なくなるほどベルト強力が高くなり、且つ屈曲疲労寿
命も延びることがわかる。また、下撚り数を6.6回以
上にすれば、図5のAのグラフのように上撚り数が少な
い場合でも屈曲疲労寿命が長くなり、また、図4のBの
グラフのように上撚り数が多い場合でも必要なベルト強
力を確保することができることがわかる。
【0042】但し、比較例4,6は、いずれも下撚り数
が3.2回/10cmであり、ベルト強力及び屈曲疲労
寿命の点では問題ないが、子縄(下撚り糸)の形状安定
性が悪くて加工性に難があり、ベルト用抗張体として適
さない。これに対して、実施例4,9は形状安定性の点
での問題は見られなかった。これから、下撚り数は4.
0回/10cm以上にすればよいことが確認できた。
が3.2回/10cmであり、ベルト強力及び屈曲疲労
寿命の点では問題ないが、子縄(下撚り糸)の形状安定
性が悪くて加工性に難があり、ベルト用抗張体として適
さない。これに対して、実施例4,9は形状安定性の点
での問題は見られなかった。これから、下撚り数は4.
0回/10cm以上にすればよいことが確認できた。
【0043】(上撚り数の影響について)実施例1,
6,7,8は、下撚り数はいずれも5.6回/10cm
であるが、互いの上撚り数が異なる。これらの試験結果
に基づいて上撚り数とベルト強力との関係をグラフ化す
ると図6に示すC(下撚り数5.6回)のようになり、
上撚り数と屈曲疲労寿命との関係をグラフ化すると図7
に示すC(下撚り数5.6回)のようになる。これらの
グラフによれば、上撚り数が少なくなるほどベルト強力
が高くなっているが、屈曲疲労寿命については特定の上
撚り数でピークが出ている。
6,7,8は、下撚り数はいずれも5.6回/10cm
であるが、互いの上撚り数が異なる。これらの試験結果
に基づいて上撚り数とベルト強力との関係をグラフ化す
ると図6に示すC(下撚り数5.6回)のようになり、
上撚り数と屈曲疲労寿命との関係をグラフ化すると図7
に示すC(下撚り数5.6回)のようになる。これらの
グラフによれば、上撚り数が少なくなるほどベルト強力
が高くなっているが、屈曲疲労寿命については特定の上
撚り数でピークが出ている。
【0044】実施例4,9,11も互いの上撚り数が異
なるが、下撚り数はいずれも4.0回/10cmであ
る。これらの試験結果をグラフ化すると図6及び図7の
各々に示すD(下撚り数4.0回)のようになる。この
D(下撚り数4.0回)の場合は、ベルト強力が全体に
高くなり、屈曲疲労寿命が全体的に長くなっているが、
上撚り数の変化による傾向は先のC(下撚り数5.6
回)の場合と同じである。また、実施例5,10,12
は、いずれも下撚り数が6.6回/10cmで上撚り数
が互いに異なる。これらの試験結果を同様にグラフ化す
ると、図6及び図7の各々にE(下撚り数6.6回)で
示す特性になるが、傾向は先の各例と同じである。
なるが、下撚り数はいずれも4.0回/10cmであ
る。これらの試験結果をグラフ化すると図6及び図7の
各々に示すD(下撚り数4.0回)のようになる。この
D(下撚り数4.0回)の場合は、ベルト強力が全体に
高くなり、屈曲疲労寿命が全体的に長くなっているが、
上撚り数の変化による傾向は先のC(下撚り数5.6
回)の場合と同じである。また、実施例5,10,12
は、いずれも下撚り数が6.6回/10cmで上撚り数
が互いに異なる。これらの試験結果を同様にグラフ化す
ると、図6及び図7の各々にE(下撚り数6.6回)で
示す特性になるが、傾向は先の各例と同じである。
【0045】従って、以上の試験結果から、上撚り数が
少なくなるほどベルト強力が高くなっているが、屈曲疲
労寿命については上撚り数9.4回/10cm前後でピ
ークが出ることがわかる。上撚り数が多くなると、図6
に示すようにベルト強力が低下するから、その上限は屈
曲疲労寿命にピークが出る9.4回/10cm程度がよ
いことがわかる。また、上撚り数の下限については、屈
曲疲労寿命が短くなることを避ける観点から、8.0回
/10cm程度がよいことがわかる。
少なくなるほどベルト強力が高くなっているが、屈曲疲
労寿命については上撚り数9.4回/10cm前後でピ
ークが出ることがわかる。上撚り数が多くなると、図6
に示すようにベルト強力が低下するから、その上限は屈
曲疲労寿命にピークが出る9.4回/10cm程度がよ
いことがわかる。また、上撚り数の下限については、屈
曲疲労寿命が短くなることを避ける観点から、8.0回
/10cm程度がよいことがわかる。
【図1】伝動ベルトの縦断面図。
【図2】ベルト用抗張体の斜視図。
【図3】ベルト走行試験機を示す概略構成図。
【図4】下撚り数とベルト強力との関係を示すグラフ
図。
図。
【図5】下撚り数とベルトの屈曲疲労寿命との関係示す
グラフ図。
グラフ図。
【図6】上撚り数とベルト強力との関係を示すグラフ
図。
図。
【図7】上撚り数とベルトの屈曲疲労寿命との関係示す
グラフ図。
グラフ図。
1 歯付ベルト 2 抗張体 3 背ゴム(アウタラバー) 4 歯ゴム(インナラバー) 5 歯布 6 子縄(下撚り糸) 7 ガラス繊維(フィラメント)
Claims (4)
- 【請求項1】 高強力ガラス繊維の繊維束を複数本集め
て、レゾルシン及びホルマリンの初期縮合物とゴムラテ
ックスとの混合物を主成分とする処理液に浸漬した後に
熱処理を施してから下撚りを施すことによって子縄が形
成され、該子縄を所定本数引き揃えて上記下撚りとは逆
方向に上撚りを施すことによって形成されていて、 上記高強力ガラス繊維のフィラメント径が5〜8μmで
あり、上記下撚りの撚り数が4.0〜6.6回/10c
mとされていることを特徴とするベルト用抗張体。 - 【請求項2】 請求項1に記載されているベルト用抗張
体において、 上記上撚りが、上記子縄を10〜13本引き揃えて施さ
れ、且つ該上撚りの撚り数が8.0〜9.4回/10c
mとされていることを特徴とするベルト用抗張体。 - 【請求項3】 ベルトの全長にわたってベルト長さ方向
に延びる抗張体と、該抗張体の外周側に結合したアウタ
ラバーと、該抗張体の内周側に結合したインナラバーと
を備えているエンドレスの伝動ベルトであって、 上記抗張体として、請求項1又は請求項2に記載されて
いるベルト用抗張体が用いられていることを特徴とする
伝動ベルト。 - 【請求項4】 ベルトの長さ方向に延び且つベルト幅方
向に所定のピッチで並ぶようにスパイラル状に巻かれて
なる抗張体と、該抗張体の外周側に結合した背ゴムと、
該抗張体の内周側に一定ピッチで結合した多数の歯ゴム
とを備えているエンドレスの歯付伝動ベルトであって、 上記抗張体として、請求項1又は請求項2に記載されて
いるベルト用抗張体が用いられていることを特徴とする
歯付伝動ベルト。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8292740A JPH10141445A (ja) | 1996-11-05 | 1996-11-05 | ベルト用抗張体及び伝動ベルト |
| EP97118651A EP0840036A1 (en) | 1996-11-05 | 1997-10-27 | Tension member for belt and power transmission belt |
| KR1019970057652A KR19980042038A (ko) | 1996-11-05 | 1997-11-03 | 벨트용 항장체 및 전동벨트 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8292740A JPH10141445A (ja) | 1996-11-05 | 1996-11-05 | ベルト用抗張体及び伝動ベルト |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10141445A true JPH10141445A (ja) | 1998-05-29 |
Family
ID=17785719
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8292740A Pending JPH10141445A (ja) | 1996-11-05 | 1996-11-05 | ベルト用抗張体及び伝動ベルト |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0840036A1 (ja) |
| JP (1) | JPH10141445A (ja) |
| KR (1) | KR19980042038A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6899629B2 (en) | 2000-12-20 | 2005-05-31 | Nok-Vibracoustic Co., Ltd | Elastic coupler |
| JP2008150210A (ja) * | 2006-12-04 | 2008-07-03 | Inventio Ag | 合成繊維ロープ |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000009186A (ja) | 1998-04-20 | 2000-01-11 | Mitsuboshi Belting Ltd | 歯付ベルト |
| KR100624289B1 (ko) * | 2003-11-26 | 2006-09-18 | 한국타이어 주식회사 | 승용차용 공기입 타이어 |
Family Cites Families (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH06184853A (ja) * | 1984-09-20 | 1994-07-05 | Nippon Glass Fiber Co Ltd | 歯付ベルト用ガラス繊維コード |
| JPS62159827A (ja) * | 1985-12-27 | 1987-07-15 | Yunitsuta Kk | 歯付きベルト |
| JPH0544607Y2 (ja) | 1988-01-13 | 1993-11-12 | ||
| JPH01213478A (ja) * | 1988-02-17 | 1989-08-28 | Mitsuboshi Belting Ltd | ガラス繊維コード及びこれを用いた歯付ベルト |
| US5378206A (en) * | 1990-04-27 | 1995-01-03 | Mitsuboshi Belting Ltd. | Toothed belt having twisted core wire |
| JP3009427B2 (ja) * | 1990-06-13 | 2000-02-14 | ユニッタ株式会社 | 歯付きベルト |
| JP2869025B2 (ja) * | 1995-07-24 | 1999-03-10 | バンドー化学株式会社 | ベルト用抗張体及びベルト |
-
1996
- 1996-11-05 JP JP8292740A patent/JPH10141445A/ja active Pending
-
1997
- 1997-10-27 EP EP97118651A patent/EP0840036A1/en not_active Withdrawn
- 1997-11-03 KR KR1019970057652A patent/KR19980042038A/ko not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6899629B2 (en) | 2000-12-20 | 2005-05-31 | Nok-Vibracoustic Co., Ltd | Elastic coupler |
| JP2008150210A (ja) * | 2006-12-04 | 2008-07-03 | Inventio Ag | 合成繊維ロープ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| KR19980042038A (ko) | 1998-08-17 |
| EP0840036A1 (en) | 1998-05-06 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19990622 |