JPH10142284A - 誘導性負荷の短絡検出装置 - Google Patents

誘導性負荷の短絡検出装置

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JPH10142284A JP8300678A JP30067896A JPH10142284A JP H10142284 A JPH10142284 A JP H10142284A JP 8300678 A JP8300678 A JP 8300678A JP 30067896 A JP30067896 A JP 30067896A JP H10142284 A JPH10142284 A JP H10142284A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷駆動回路に電界効果形トランジスタを使
用しても、誘導性負荷の短絡の有無を確実に診断でき、
その信頼性を高めることのできる誘導性負荷の短絡検出
装置を提供すること。 【解決手段】 直流電源に誘導性負荷L及び電界効果形
トランジスタQ2を直列的に接続すると共に、電界効果
形トランジスタのゲートに駆動信号の供給系を接続して
なる負荷駆動回路1Aと、誘導性負荷と電界効果形トラ
ンジスタとの間とコンパレータの一方の端子とを分割抵
抗R3,R4を介して接続すると共に、コンパレータC
Pの他方の端子に所定の基準電圧を発生させる電源を接
続してなる検出回路2Aとを具備し、前記電界効果形ト
ランジスタのゲートに診断用駆動信号を一回だけ付与す
ることにより、誘導性負荷と電界効果形トランジスタと
の間に発生する電圧を検出回路に入力させ、検出回路へ
の入力電圧と基準電圧とをコンパレータにて比較するこ
とにより、誘導性負荷の短絡の有無を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は誘導性負荷の短絡
検出装置に関し、特に車両の各種制御機器に適用される
負荷駆動回路において、誘導性負荷としてのソレノイド
コイルの短絡故障の検出装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両には、例えば車両を安全に
走行させたり,安全にブレーキをかけたり,車両の衝突
時に乗員の安全を確保したりするための各種の電子制御
機器が搭載されている。例えばABS(Antilock Bra
ke System)もその一つである。このABSは、通常の
走行では使用される機会は少ないが、作動すべき時には
確実な動作が要求される。従って、例えばイグニッショ
ンスイッチをONにするたびに、一度だけアクチュエー
タを作動させて作動確認が行われている。
【0003】ところで、ABSにはアクチュエータを作
動させる誘導性負荷としてのソレノイドコイルが組み込
まれていることから、イグニッションスイッチのON時
など適当なタイミングを見計らって、ソレノイドコイル
の故障、具体的には短絡の有無が診断されている。
【0004】従来、このような負荷駆動回路の短絡故障
の検出には、例えば図3に示す短絡検出装置が使用され
ている。この短絡検出装置は、例えば12Vの直流電源
に誘導性負荷としてのソレノイドコイルL,バイポーラ
型トランジスタQ1とを直列的に接続すると共に、バイ
ポーラ型トランジスタQ1のベースに抵抗R1,R2の
分割点aを接続した負荷駆動回路1と、ソレノイドコイ
ルLとバイポーラ型トランジスタQ1との接続点bに抵
抗R3,R4の分割回路を接続してなる検出回路2とか
ら構成されており、検出回路2の出力信号は図示しない
マイコンに入力されている。
【0005】この短絡検出装置は次のように動作する。
まず、図4(a)に示す波形の診断駆動信号を一回だけ
抵抗R1を介してバイポーラ型トランジスタQ1のベー
スに付与すると、バイポーラ型トランジスタQ1はON
し、負荷駆動回路1が駆動する。そして、ソレノイドコ
イルLには電流が流れ、b点の電圧は12Vから同図
(b)に示すように、電圧Vbにまで降下する。尚、こ
の電圧Vbはバイポーラ型トランジスタQ1のコレクタ
−エミッタ間の飽和電圧であり、例えば1.0V程度で
ある。この電圧Vbは、c点では同図(c)に示すよう
に抵抗R3,R4による分割回路にてほぼ半分程度に降
下させられる。この電圧Vcは図示しないマイコンに入
力され、マイコンはロウ(L)と判断し、ソレノイドコ
イルLが短絡していないと診断する。
【0006】一方、ソレノイドコイルLが短絡故障して
いる場合には、図4(a)に示す診断駆動信号をバイポ
ーラ型トランジスタQ1のベースに付与すると、バイポ
ーラ型トランジスタQ1はONし、負荷駆動回路1には
線路抵抗によって制御される大きな短絡電流が流れる。
このために、b点の電圧Vbは、同図(b)において点
線で示すように高くなると同時に、c点の電圧Vcも同
図(c)に示すように高くなる。従って、マイコンでは
ハイ(H)と判断し、ソレノイドコイルLが短絡故障し
ていると診断する。この診断結果に基づいて、フロント
パネルには故障表示したり、警報を鳴らしたりして乗員
への注意が喚起される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の短絡
検出装置によれば、負荷駆動回路1の不具合を確実に検
出することができて望ましいものであるが、バイポーラ
型トランジスタQ1は動作時に多量の熱を発生すること
から、アルミニウムや銅などよりなる大きな放熱板に固
定されている。このために、電子制御機器が大型化し、
車両への組み込みが難しくなるという問題を有してい
る。
【0008】このような問題を解決するために、バイポ
ーラ型トランジスタQ1に代えて発熱の少ない電界効果
形トランジスタの適用が考えられている。この電界効果
形トランジスタを適用すれば、発熱が少ないために、大
きな放熱板が不要となり、ユニットの小形化が可能とな
るものである。
【0009】しかしながら、この電界効果形トランジス
タはドレイン−ソース間の順方向抵抗によって生じる電
圧がバイポーラ型トランジスタQ1に比較してかなり小
さいために、ソレノイドコイルLの短絡故障の検出の信
頼性が低いという問題がある。即ち、ソレノイドコイル
Lが正常の場合には、b点の電圧Vbはほぼ0Vとな
り、電圧Vcも0Vとなるために、マイコンはロウと判
断し、ソレノイドコイルLが正常であると診断する。と
ころが、ソレノイドコイルLが短絡している場合には、
電界効果形トランジスタに大きな短絡電流が流れるにも
拘らず、b点の電圧Vbはバイポーラ型トランジスタQ
1を使用した時のようには高くならない。このために、
c点の電圧Vcも低くなる。従って、マイコンはロウと
判断し、短絡故障しているにも拘らず、故障していない
と誤った診断をしてしまい、判断の信頼性が低いという
問題がある。
【0010】それ故に、本発明の目的は、負荷駆動回路
に電界効果形トランジスタを使用しても、誘導性負荷の
短絡の有無を確実に診断でき、その信頼性を高めること
のできる誘導性負荷の短絡検出装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、上述
の目的を達成するために、直流電源に誘導性負荷及び電
界効果形トランジスタを接続してなる負荷駆動回路と、
誘導性負荷と電界効果形トランジスタとの間に接続した
コンパレータを含む検出回路とを具備し、前記負荷駆動
回路の電界効果形トランジスタの駆動時に、検出回路へ
の入力電圧と基準電圧とをコンパレータにて比較するこ
とにより、誘導性負荷の短絡の有無を検出することを特
徴とする。
【0012】又、本発明の第2の発明は、直流電源に誘
導性負荷及び電界効果形トランジスタを直列的に接続す
ると共に、電界効果形トランジスタのゲートに駆動信号
の供給系を接続してなる負荷駆動回路と、誘導性負荷と
電界効果形トランジスタとの間とコンパレータの一方の
端子とを分割抵抗を介して接続すると共に、コンパレー
タの他方の端子に所定の基準電圧を発生させる電源を接
続してなる検出回路とを具備し、前記電界効果形トラン
ジスタのゲートに診断用駆動信号を一回だけ付与するこ
とにより、誘導性負荷と電界効果形トランジスタとの間
に発生する電圧を検出回路に入力させ、検出回路への入
力電圧と基準電圧とをコンパレータにて比較することに
より、誘導性負荷の短絡の有無を検出することを特徴と
する。
【0013】さらには、本発明の第3の発明は、前記負
荷駆動回路の診断時に、電界効果形トランジスタのゲー
トに、誘導性負荷が短絡していない時には、電界効果形
トランジスタがONしても誘導性負荷に殆んど電流が流
れない程度の短い診断用駆動信号を付与することを特徴
とし、第4の発明は、前記検出回路の基準電圧を、誘導
性負荷の短絡故障時に誘導性負荷と電界効果形トランジ
スタとの間に発生する電圧より低い電圧値に設定したこ
とを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる誘導性負荷
の短絡検出装置の1実施例について図1を参照して説明
する。尚、図3に示す従来例と同一部分には同一の参照
符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0015】同図において、1Aは負荷駆動回路であっ
て、例えば12Vの直流電源に誘導性負荷としてのソレ
ノイドコイルL,電界効果形トランジスタQ2とを直列
的に接続すると共に、電界効果形トランジスタQ2のゲ
ートに抵抗R1,R2の分割点aを接続して構成されて
いる。この負荷駆動回路1Aのb点には検出回路2Aが
接続されている。この検出回路2Aは、例えばソレノイ
ドコイルLと電界効果形トランジスタQ2との接続点b
が抵抗R3,R4の分割回路を介してコンパレータCP
の一方の端子に接続されると共に、他方の端子に抵抗R
5,R6よりなる分割回路が接続して構成されている。
【0016】尚、コンパレータCPの他方の端子には抵
抗R5,R6によって分配され、かつ短絡故障時におけ
るb点の電圧Vbより若干高い程度の基準電圧が印加さ
れている。そして、コンパレータCPの出力側には図示
しないマイコンが接続されている。
【0017】この短絡検出装置は次のように動作する。
まず、図2(a)に示すように極めて短い診断駆動信号
を一回だけ抵抗R1を介して電界効果形トランジスタQ
2のゲートに付与すると、電界効果形トランジスタQ2
はONする。しかしながら、ソレノイドコイルLは誘導
性のために、電流は流れない。従って、b点の電圧Vb
は12Vから同図(b)に示すように、ほぼ0V程度に
まで降下すると共に、c点の電圧Vcも同図(c)に示
すようにほぼ0V程度となる。
【0018】これによって、コンパレータCPの一方の
端子の入力電圧(ほぼ0V)は他方の端子に印加されて
いる基準電圧よりも低いために、コンパレータCPは同
図(d)に示すようにロウの反転信号を出力する。この
出力は図示しないマイコンに入力され、マイコンではロ
ウと判断し、ソレノイドコイルLが正常である(短絡故
障を起こしていない)と診断される。
【0019】一方、ソレノイドコイルLが短絡故障して
いる場合には、図2(a)に示すように極めて短い診断
駆動信号を電界効果形トランジスタQ2のゲートに付与
すると、電界効果形トランジスタQ2はONし、負荷駆
動回路1には線路抵抗によって制御される大きな短絡電
流が流れる。このために、b点には、同図(b)におい
て点線で示すような電圧Vbが生ずる。尚、この電圧V
bは、電界効果形トランジスタQ2のドレイン−ソース
間の順方向抵抗が低くても、流れる電流が大きいために
かなり低いものの発生するものである。この電圧Vbは
抵抗R3,R4の分割回路を経ることにより、同図
(c)において点線で示すようにVbのほぼ半分とな
る。この電圧VcはコンパレータCPの一方の端子に入
力される。これによって、コンパレータCPの一方の端
子への入力電圧は他方の端子に印加されている基準電圧
よりも高いために、コンパレータCPは同図(d)にお
いて点線で示すように反転せず、ハイ信号を出力する。
この出力は図示しないマイコンに入力され、マイコンで
はハイと判断し、ソレノイドコイルLが短絡故障を起こ
していると診断される。この診断結果に基づいて、フロ
ントパネルには故障表示したり、警報を鳴らしたりして
乗員への注意が喚起される。
【0020】この構成によれば、検出回路2Aにはコン
パレータCPが用いられ、それの比較基準電圧が極めて
低い値に設定されているために、負荷駆動回路1Aに電
界効果形トランジスタQ2を適用しても、ソレノイドコ
イルLの短絡の有無に基づいてb点に生じる僅かな電圧
差によってコンパレータCPが作動する。従って、ソレ
ノイドコイルLの短絡の有無を確実に診断できる上、ユ
ニットの小形化が可能となる。
【0021】特に、負荷駆動回路1Aの診断時には、電
界効果形トランジスタQ2のゲートに、ソレノイドコイ
ルLが短絡していない時には、電界効果形トランジスタ
Q2がONしてもソレノイドコイルLに殆んど電流が流
れない程度の短い診断用駆動信号が付与されるために、
c点にコンパレータCPによって識別可能な電圧を生じ
させることができる。従って、ソレノイドコイルLの短
絡検出の信頼性も高めることができる。
【0022】尚、本発明は何ら上記実施例にのみ制約さ
れることなく、例えば誘導性負荷は空心のソレノイドコ
イルの他、コア入りのコイルも利用できる。又、電界効
果形トランジスタのドレイン−ゲート間に逆起電力吸収
用のツェナーダイオードなどを接続することもできる。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、検出回路
にはコンパレータが用いられ、それの比較基準電圧が極
めて低い値に設定されているために、負荷駆動回路に電
界効果形トランジスタを適用しても、誘導性負荷の短絡
の有無に基づいて電界効果形トランジスタのドレイン側
に生じる僅かな電圧差によってコンパレータが作動す
る。従って、誘導性負荷の短絡の有無を確実に診断でき
る上、ユニットの小形化が可能となる。
【0024】特に、負荷駆動回路の診断時には、電界効
果形トランジスタのゲートに、誘導性負荷が短絡してい
ない時には、電界効果形トランジスタがONしても誘導
性負荷に殆んど電流が流れない程度の短い診断用駆動信
号が付与されるために、電界効果形トランジスタのドレ
イン側にコンパレータによって識別可能な電圧を生じさ
せることができる。従って、誘導性負荷の短絡検出の信
頼性も高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる誘導性負荷の短絡検出装置の一
実施例を示す電気回路図である。
【図2】図1の各部の電圧を示すものであって、同図
(a)はa点の電圧を、同図(b)はb点の電圧を、同
図(c)はc点の電圧を、同図(d)はd点の電圧をそ
れぞれ示す図である。
【図3】従来例の電気回路図である。
【図4】図3の各部の電圧を示すものであって、同図
(a)はa点の電圧を、同図(b)はb点の電圧を、同
図(c)はc点の電圧をそれぞれ示す図である。
【符号の説明】
1A 負荷駆動回路 L 誘導性負荷 R1,R2 抵抗 Q2 電界効果形トランジスタ 2A 検出回路 R3,R4,R5,R6 抵抗 CP コンパレータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源に誘導性負荷及び電界効果形ト
    ランジスタを接続してなる負荷駆動回路と、誘導性負荷
    と電界効果形トランジスタとの間に接続したコンパレー
    タを含む検出回路とを具備し、前記負荷駆動回路の電界
    効果形トランジスタの駆動時に、検出回路への入力電圧
    と基準電圧とをコンパレータにて比較することにより、
    誘導性負荷の短絡の有無を検出することを特徴とする誘
    導性負荷の短絡検出装置。
  2. 【請求項2】 直流電源に誘導性負荷及び電界効果形ト
    ランジスタを直列的に接続すると共に、電界効果形トラ
    ンジスタのゲートに駆動信号の供給系を接続してなる負
    荷駆動回路と、誘導性負荷と電界効果形トランジスタと
    の間とコンパレータの一方の端子とを分割抵抗を介して
    接続すると共に、コンパレータの他方の端子に所定の基
    準電圧を発生させる電源を接続してなる検出回路とを具
    備し、前記電界効果形トランジスタのゲートに診断用駆
    動信号を一回だけ付与することにより、誘導性負荷と電
    界効果形トランジスタとの間に発生する電圧を検出回路
    に入力させ、検出回路への入力電圧と基準電圧とをコン
    パレータにて比較することにより、誘導性負荷の短絡の
    有無を検出することを特徴とする誘導性負荷の短絡検出
    装置。
  3. 【請求項3】 前記負荷駆動回路の診断時に、電界効果
    形トランジスタのゲートに、誘導性負荷が短絡していな
    い時には、電界効果形トランジスタがONしても誘導性
    負荷に殆んど電流が流れない程度の短い診断用駆動信号
    を付与することを特徴とする請求項1又は2に記載の誘
    導性負荷の短絡検出装置。
  4. 【請求項4】 前記検出回路の基準電圧を、誘導性負荷
    の短絡故障時に誘導性負荷と電界効果形トランジスタと
    の接続点に発生する電圧より低い電圧値に設定したこと
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の誘導性負
    荷の短絡検出装置。
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